JP2015023615A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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直也 長橋
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Abstract

【課題】コルゲートチューブの山部と谷部の位置ずれの有無が容易に確認でき、コルゲートチューブの谷部にプロテクタに設けた凸部を確実に嵌合することができる、新規な構造のワイヤハーネス用プロテクタを提供すること。【解決手段】コルゲートチューブ14の谷部64に嵌合する固定用凸部32aが設けられたプロテクタ本体16の開口部26aから長手方向の内方に、プロテクタ本体16の上方開口部24を部分的に覆う中間蓋体38を設け、中間蓋体38の内面42とプロテクタ本体16の内面34に、コルゲートチューブ14の谷部64に嵌合する位置ずれ検知用凸部44a,44bを設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスを挿通して保護するプロテクタに関し、特に、コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスに用いられるワイヤハーネス用プロテクタに関するものである。
従来から、自動車等において、ワイヤハーネスを他部材との干渉から保護したり、車内の所定の箇所で保持するために、ワイヤハーネス用プロテクタ(以下、適宜プロテクタと称する)が用いられている。ワイヤハーネス用プロテクタは、例えば、実開昭63−153713号公報(特許文献1)に記載のように、ワイヤハーネスを挿通するプロテクタ本体と、プロテクタ本体の開口部を覆蓋する蓋部とを備えている。
ところで、プロテクタに挿通されたワイヤハーネスが、引っ張り力が加えられた際にプロテクタから抜け出さないように、ワイヤハーネスをプロテクタに対して固定することが行われている。例えば、特開平8−163743号公報(特許文献2)の図5には、プロテクタ本体に突設した舌状部に対してワイヤハーネスを粘着テープによりテープ巻き固定する構造が開示されている。さらに、特許文献2の図4には、プロテクタ本体や蓋体に、ワイヤハーネスに外挿されて固定されたコルゲートチューブの谷部に嵌め入れる凸部を設け、かかる凸部をコルゲートチューブの谷部に嵌合した状態で本体と蓋体をロック固定することで、ワイヤハーネスをプロテクタに固定する構造が開示されている。かかる構造によれば、ワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブの谷部を利用することで、テープ巻等の作業を要することなくプロテクタに対してワイヤハーネスを固定できる。
ところが、ワイヤハーネスに外挿されたコルゲートチューブは、環状の山部と谷部が交互に連接されてなり、ワイヤハーネス挿入用のスリットが長手方向に延出して設けられた構成とされていることから、スリットの両側で山部と谷部がコルゲートチューブの軸方向に位置ずれし易く、ワイヤハーネス用プロテクタに設けられた凸部をコルゲートチューブの谷部に上手く嵌合できない場合があった。
また、コルゲートチューブの長さ方向の中間部分では、スリットの両側で山部と谷部が軸方向で位置ずれしている否かの確認がし難く、山部と谷部が軸方向に位置ずれした状態で、無理やり凸部を嵌め入れてプロテクタ本体と蓋体をロック嵌合してしまうケースも発生し易い。この場合、コルゲートチューブが異形に変形されてワイヤハーネスがプロテクタに対して外れ易くなり、所望の固定力が得られないおそれがあった。
実開昭63−153713号公報 特開平8−163743号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、コルゲートチューブの山部と谷部の位置ずれの有無が容易に確認でき、コルゲートチューブの谷部にプロテクタに設けた凸部を確実に嵌合することができる、新規な構造のワイヤハーネス用プロテクタを提供することにある。
本発明の第一の態様は、コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが収容される樋状に延びるプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の上方開口部を覆蓋する蓋体とを備えたワイヤハーネス用プロテクタであって、前記プロテクタ本体の長手方向一方の開口部において、前記プロテクタ本体の内面と前記蓋体の内面の少なくとも一方に、前記コルゲートチューブの谷部に嵌合する固定用凸部が突設されている一方、前記固定用凸部よりも前記プロテクタ本体の長手方向内方に位置して、前記プロテクタ本体の前記上方開口部を部分的に覆う中間蓋体が配設されており、前記中間蓋体の内面とそれに対向する前記プロテクタ本体の内面には、前記コルゲートチューブの端末側に設けられた谷部に嵌合するものであって、前記プロテクタ本体の前記長手方向の同位置で相互に対向して突出する一対の位置ずれ検知用凸部が設けられていることを、特徴とする。
本発明に従う構造とされたワイヤハーネス用プロテクタにおいては、プロテクタ本体の長手方向の開口部よりも奥方の長手方向中間部分となる位置に、プロテクタ本体の上方開口部を部分的に覆う中間蓋体が設けられており、中間蓋体の内面とそれに対向するプロテクタ本体の内面から、プロテクタ本体の長手方向の同位置で互いに対向して突出する一対の位置ずれ検知用凸部が設けられている。従って、コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスを、プロテクタ本体に挿通配置した後で蓋体を装着する前に、コルゲートチューブの端末側の谷部に位置ずれ検知用凸部を嵌め入れて中間蓋体で覆蓋することができる。一対の位置ずれ検知用凸部は、コルゲートチューブの端末側の谷部に嵌め入れられるものであるが、コルゲートチューブの端末側では、山部と谷部が軸方向で位置ずれしている際には、スリットの両端角部の位置ずれにより、位置ずれが発生していることが検知し易い。従って、山部と谷部の位置ずれの修正を容易に行うことができる。また、中間蓋体がプロテクタ本体の上方開口部を部分的に覆うものであることから、仮にコルゲートチューブのスリットにおけるずれが生じた状態で、無理やりに位置ずれ検知用凸部を嵌め入れた場合には、中間蓋体で覆蓋されていない領域から、コルゲートチューブの異形状態を外部から容易に視認でき、位置ずれを容易に検知することができる。
そして、一対の位置ずれ検知用凸部は、プロテクタ本体の長手方向の同位置で互いに対向して突出して設けられていることから、コルゲートチューブを軸直方向に挟んだ両側から位置合わせされた単一の谷部に嵌め入れることができる。これにより、ひとたびコルゲートチューブの端末側の谷部を、一対の位置ずれ検知用凸部に位置合わせして嵌め入れた状態で中間蓋体を装着すれば、コルゲートチューブを全ての山部と谷部が位置合わせされた状態に仮保持することができる。その上で、プロテクタ本体に対して蓋体を装着すると、確実に、開口部に設けた固定用凸部をコルゲートチューブの谷部に完全な状態で嵌合することができるのである。
このように、本発明に従う構成とされたワイヤハーネス用プロテクタによれば、中間蓋体と一対の位置ずれ検知用凸部という簡単な構成を用いることで、コルゲートチューブの山部と谷部の位置ずれの有無を容易に検知することができると共に、コルゲートチューブの谷部にプロテクタの固定用凸部を確実に完全嵌合することができる。それ故、ワイヤハーネスを所望の固定力でプロテクタに保持できるのである。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記中間蓋体が、前記プロテクタ本体に対してヒンジ連結されているものである。
本態様においては、比較的小型となる中間蓋体がプロテクタ本体にヒンジ連結されていることで、中間蓋体の取り扱いが容易となり、紛失のおそれを回避することができる。また、中間蓋体がプロテクタ本体にヒンジ連結されていることから、中間蓋体を確実に本体に装着しなければ、蓋体を装着することができなくされている。それ故、中間蓋体の嵌め忘れ、即ち、コルゲートチューブの位置ずれの検知忘れを確実に防止することができる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記中間蓋体の内面に設けられた前記位置ずれ検知用凸部と、前記プロテクタ本体の内面に設けられた前記位置ずれ検知用凸部とが、前記中間蓋体を閉じた状態で前記コルゲートチューブの谷部の全周に亘って嵌め入れられる環形状を形成するものである。
本態様によれば、中間蓋体を閉じた状態で、中間蓋体の位置ずれ検知用凸部と、プロテクタ本体の位置ずれ検知用凸部とによって、コルゲートチューブの谷部が略全周に亘って囲まれる。これにより、コルゲートチューブのスリット部分を挟む両側に亘って位置ずれ検知用凸部をより確実に配設することが出来て、スリット部分を挟む両側の谷部の位置ずれをより確実に検知することができると共に、スリット部分の両側の谷部の位置ずれをより確実に防止した状態で仮保持することができる。
本発明の第四の態様は、前記第一〜第三の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記プロテクタ本体の内面と前記蓋体の内面に前記固定用凸部がそれぞれ形成されており、該プロテクタ本体の内面に形成された前記固定用凸部と、前記蓋体の内面に形成された前記固定用凸部とが、前記蓋体を閉じた状態で前記コルゲートチューブの谷部の全周に亘って嵌め入れられる環形状を形成するものである。
本態様によれば、蓋体を閉じた状態で、コルゲートチューブの谷部が、プロテクタ本体の固定用凸部と、蓋体の固定用凸部とで略全周に亘って挟まれる。これにより、コルゲートチューブ、延いてはワイヤハーネスをプロテクタにより強固に固定することができる。
本発明の第五の態様は、前記第一〜第四の何れか1つの態様に記載のものにおいて、前記一対の位置ずれ検知用凸部が、前記プロテクタ本体の長手方向で、前記コルゲートチューブの前記谷部のピッチと同じピッチで複数設けられているものである。
本態様によれば、コルゲートチューブの軸方向で、複数の谷部に一対の位置ずれ検知用凸部を嵌め入れることにより、より精度良くコルゲートチューブの山部と谷部の軸方向の位置ずれを検知することができる。
本発明においては、プロテクタ本体の上方開口部を部分的に覆う中間蓋体を設けると共に、中間蓋体とプロテクタ本体の対向面に、コルゲートチューブの谷部に嵌合する位置ずれ検知用凸部を設けた。これにより、蓋体をプロテクタ本体に装着する前に、中間蓋体をプロテクタ本体に装着して、中間蓋体とプロテクタ本体の位置ずれ検知用凸部をコルゲートチューブの谷部に嵌合させることにより、コルゲートチューブの谷部が軸方向で位置ずれしている場合には、スリットの両端角部の位置ずれにより、位置ずれが発生していることを検知することができる。そして、中間蓋体とプロテクタ本体の位置ずれ検知用凸部をコルゲートチューブの谷部に嵌合することで、コルゲートチューブを仮保持することができる。その結果、蓋体の装着時にプロテクタ本体の開口部に設けられた固定用凸部をコルゲートチューブの谷部に確実に嵌合させることができて、コルゲートチューブ、延いてはワイヤハーネスをより強固に保持することができる。
本発明の一実施形態としてのワイヤハーネス用プロテクタの分解斜視図。 図1に示したプロテクタ本体の上面図。 図2に示したプロテクタ本体の正面図。 図1に示したワイヤハーネス用プロテクタの、ワイヤハーネスへの組み付け手順を説明するための説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としてのワイヤハーネス用プロテクタ10と、これに挿通されるワイヤハーネス12およびコルゲートチューブ14を併せ示す。ワイヤハーネス用プロテクタ10は、プロテクタ本体16と、蓋体18、およびプロテクタ本体16に設けられた中間蓋体38とを含んで構成されている。
図2および図3に、プロテクタ本体16を示す。プロテクタ本体16は、合成樹脂から形成された一体成形品とされている。プロテクタ本体16は、底壁20の幅方向(図2中、上下方向)の両端縁部から側壁22a,22bが突出された、略コの字の断面形状をもって樋状に延びる形状とされている。なお、以下の説明において、プロテクタ本体16の長手方向とは、図2中の左右方向を言うものとする。
プロテクタ本体16には、側壁22a,22bの対向面間において、上方(図3中、上方)に開口する上方開口部24が、長手方向の全長に亘って形成されている。また、プロテクタ本体16の長手方向の両端部には、開口部26a,26bが形成されており、プロテクタ本体16は、開口部26a,26bを通じて長手方向の両側にも開放されている。なお、プロテクタ本体16には、車体パネルの貫通孔等に差し込まれて係止される従来公知のクリップや、車体パネルにボルト固定するためのボルト挿通孔が貫設された従来公知の取付板部等の車体への固定部が、必要に応じて適宜の位置に設けられる。
プロテクタ本体16における四隅部には、ロック部としての係合部28がそれぞれ形成されている。係合部28は、側壁22a,22bの外面上に突出する略矩形の枠形状を有しており、側壁22a,22bとの対向部分に、係合突起30が形成されている。
また、開口部26aには、複数(本実施形態においては、3つ)の固定用凸部32aが形成されている。固定用凸部32aは、開口部26aにおいて、プロテクタ本体16の内面34からプロテクタ本体16の内方に突出すると共に、プロテクタ本体16の長手方向と直交する方向に広がる板形状とされている。固定用凸部32aは、側壁22aの内面34a、側壁22bの内面34b、底壁20の内面34cからなるプロテクタ本体16の内面34の全周に亘って連続して延びる形状とされており、底壁20からの突出先端縁部が、コルゲートチューブ14の後述する谷部64に対応する円弧形状とされている。また、固定用凸部32aにおいて、側壁22a,22bの上端縁部36a,36b側の端縁部は、上方に向けて拡開するテーパ形状とされており、コルゲートチューブ14の差し込みが容易とされている。このような固定用凸部32aの複数(本実施形態においては、3つ)が、プロテクタ本体16の長手方向で、コルゲートチューブ14の後述する谷部64の間隔と略等しい間隔を隔てて形成されている。
さらに、プロテクタ本体16には、固定用凸部32aよりも長手方向の内方に、中間蓋体38が設けられている。中間蓋体38は、プロテクタ本体16の長手方向寸法よりも短い幅寸法(図2中、左右方向寸法)を有する板形状とされている。本実施形態の中間蓋体38は、薄肉に形成されたヒンジ部40を介して、側壁22bの上端縁部36bに開閉可能に連結されて、プロテクタ本体16に一体形成されている。なお、中間蓋体38は、好ましくは、プロテクタ本体16の長手方向で、固定用凸部32aに近接した位置に設けられる。本実施形態の中間蓋体38は、プロテクタ本体16の長手方向で、後述する中間係合部50が、開口部26aに設けられた係合部28に可及的に接近して隣接される位置に形成されている。
中間蓋体38において、閉状態でプロテクタ本体16の内面34cと対向する内面42には、複数(本実施形態においては、3つ)の位置ずれ検知用凸部44aが形成されている。位置ずれ検知用凸部44aは、内面42から突出して、プロテクタ本体16の長手方向と直交する方向に広がる板形状とされている。位置ずれ検知用凸部44aは、内面42から突出するに連れて幅寸法(図3中、左右方向寸法)が次第に小さくなる略台形の板形状とされており、内面42からの突出先端縁部は、コルゲートチューブ14の後述する谷部64に対応する円弧形状とされている。このような位置ずれ検知用凸部44aの複数(本実施形態においては、3つ)が、プロテクタ本体16の長手方向で、コルゲートチューブ14の後述する谷部64のピッチと略等しいピッチで形成されている。
また、中間蓋体38において、ヒンジ部40と反対側の端縁部には、中間係合片46が形成されている。中間係合片46は、中間蓋体38の幅方向(図2中、左右方向)の略全長に亘って、内面42から突出する突片形状とされており、その突出先端縁部には、係止爪48が形成されている。そして、側壁22bと対向する側壁22aの上端縁部36aにおいて、中間蓋体38の中間係合片46と対応する位置に、中間係合部50が形成されている。本実施形態の中間係合部50は、係合部28と同様に、係合突起51が形成された、側壁22aの外側に突出する枠形状とされている。なお、側壁22a,22bの上端縁部36a,36bにおいて、ヒンジ部40および中間係合部50の形成部位は、底壁20側に一段窪んで形成されており、後述する図4(b)に示すように、中間蓋体38を閉じた状態で、中間蓋体38が上端縁部36a,36bと略同位置となるように形成されている。
そして、プロテクタ本体16において、閉状態の中間蓋体38の内面42と対向する、底壁20の内面34cには、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aに対応する、複数(本実施形態においては、3つ)の位置ずれ検知用凸部44bが形成されている。位置ずれ検知用凸部44bは、プロテクタ本体16の長手方向(図2中、左右方向)で、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aと同位置に形成されている。これにより、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aと、プロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bが、中間蓋体38の閉状態で、プロテクタ本体16の長手方向の同位置で相互に対向して、中間蓋体38の内面42およびプロテクタ本体16の内面34からそれぞれ突出されるようになっている。また、中間蓋体38がプロテクタ本体16の長手方向で、開口部26aに形成された固定用凸部32aに近接して設けられていることにより、位置ずれ検知用凸部44bについても、プロテクタ本体16の長手方向で、固定用凸部32aに近接して設けられている。更に、本実施形態の位置ずれ検知用凸部44bは、前記開口部26aに形成された固定用凸部32aと同様の形状とされており、底壁20の内面34cから、側壁22a,22bの内面34a,34bに亘って形成されている。これにより、中間蓋体38の閉状態で、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aとプロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bとが、略全周に亘って連続する略円環形状を形成するようになっている。
このようなプロテクタ本体16には、図1に示したように、蓋体18が組み付けられる。蓋体18は、合成樹脂からなる一体成形品とされており、プロテクタ本体16の上方開口部24を全長に亘って覆蓋する、略矩形の板形状とされている。蓋体18において、プロテクタ本体16の係合部28と対応する4隅部には、ロック部としての係合片52が形成されている。本実施形態の係合片52は、中間蓋体38の中間係合片46と同様の形状とされており、蓋体18からの突出先端縁部に、係止爪54がそれぞれ形成されている。
さらに、蓋体18において、閉状態でプロテクタ本体16側に位置する内面56には、プロテクタ本体16の固定用凸部32aと対応する、複数(本実施形態においては、3つ)の固定用凸部32bが形成されている。固定用凸部32bは、中間蓋体38に設けられた位置ずれ検知用凸部44aと同様の形状とされており、内面56から突出して、蓋体18の閉状態でプロテクタ本体16の長手方向と直交する方向に広がる略台形の板形状とされていると共に、内面56からの突出先端縁部が、円弧形状とされている。これら固定用凸部32bが、蓋体18の閉状態において、プロテクタ本体16の長手方向でプロテクタ本体16の固定用凸部32aと同位置に形成されている。これにより、蓋体18の閉状態で、プロテクタ本体16の固定用凸部32aと蓋体18の固定用凸部32bが、プロテクタ本体16の長手方向で相互に対向すると共に、これら固定用凸部32aと固定用凸部32bによって、略全周に亘って連続する略円環形状を形成するようになっている。
このようなワイヤハーネス用プロテクタ10に、ワイヤハーネス12が挿通される。ワイヤハーネス12は従来公知のものであり、複数の電線60が束ねられて構成されている。本実施形態のワイヤハーネス12には、コルゲートチューブ14が外挿されている。コルゲートチューブ14は、従来公知のように、外径寸法の大きな山部62と、外径寸法の小さな谷部64とが交互に形成された、蛇腹形状の筒体とされている。コルゲートチューブ14の周方向の一箇所には、コルゲートチューブ14の全長に亘って延びるスリット66が形成されており、該スリット66によって、コルゲートチューブ14が周方向で分断されている。そして、スリット66からコルゲートチューブ14を開いてワイヤハーネス12を収容することで、コルゲートチューブ14をワイヤハーネス12に容易に外挿できるようにされている。その後、図示しないビニールテープをコルゲートチューブ14の外面とワイヤハーネス12の外面に亘って巻き付けることで、コルゲートチューブ14がワイヤハーネス12に固定されている。
プロテクタ10のワイヤハーネス12への組み付けは、先ず、図4(a)に示すように、コルゲートチューブ14が外挿されたワイヤハーネス12を、プロテクタ本体16の上方開口部24からプロテクタ本体16内に挿入する。これにより、ワイヤハーネス12がプロテクタ本体16に収容されて、両側の開口部26a,26bからプロテクタ本体16の外部に延び出される。また、ワイヤハーネス12がプロテクタ本体16内に挿入されることにより、コルゲートチューブ14の端末68がプロテクタ本体16の開口部26a側に配置されて、端末68側の各谷部64に、位置ずれ検知用凸部44bと固定用凸部32aがそれぞれ嵌合される。なお、コルゲートチューブ14の端末68の反対側は、開口部26aを通じてプロテクタ本体16の外部に延び出される。
次に、図4(b)に示すように、中間蓋体38が、ヒンジ部40を介して閉操作されて、中間蓋体38の中間係合片46が、プロテクタ本体16の中間係合部50の枠内に挿通される。そして、中間係合片46の係止爪48が中間係合部50の係合突起51を乗り越えて係合されことにより、中間蓋体38が、上方開口部24を部分的に覆う閉状態に保持される。中間蓋体38が閉じられることにより、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aが、コルゲートチューブ14の端末68側の各谷部64、より具体的には、対向するプロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bが嵌合された谷部64に嵌合される。その結果、プロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bと、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aが、略全周に亘ってコルゲートチューブ14の谷部64に嵌め入れられる。
その後、図4(c)に示すように、蓋体18の各係合片52が、プロテクタ本体16の係合部28の枠内に挿通される。そして、各係合片52の係止爪54が係合部28の係合突起30を乗り越えて係合されることにより、蓋体18がプロテクタ本体16に組み付けられて、プロテクタ本体16の上方開口部24が、全長に亘って蓋体18で覆蓋される。これにより、蓋体18の固定用凸部32bが、コルゲートチューブ14の谷部64、より具体的には、対向するプロテクタ本体16の固定用凸部32aが嵌合された谷部64に嵌合される。その結果、プロテクタ本体16の固定用凸部32aと、蓋体18の固定用凸部32bが、略全周に亘ってコルゲートチューブ14の谷部64に嵌め入れられて、これら固定用凸部32a,32bで係止されることにより、コルゲートチューブ14のプロテクタ10からの抜け出しが阻止される。このようにして、プロテクタ10がワイヤハーネス12に組み付けられる。
本実施形態に従う構造とされたワイヤハーネス用プロテクタ10においては、プロテクタ本体16に蓋体18を組み付ける前に、中間蓋体38を閉じて中間蓋体18の位置ずれ検知用凸部44aと、プロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bがコルゲートチューブ14の谷部64に嵌合される。これにより、コルゲートチューブ14の谷部64と山部62が軸方向で位置ずれしている場合には、スリット66の両端角部の位置ずれを容易に検知することができる。また、中間蓋体38が、プロテクタ本体16の上方開口部24を部分的に覆うことから、コルゲートチューブ14にずれが生じている場合には、中間蓋体38で覆われていない部分からコルゲートチューブ14のずれを容易に検知することができる。特に本実施形態では、一対の位置ずれ検知用凸部44a,44bが、コルゲートチューブ14の谷部64と同じピッチで軸方向に複数設けられていることから、コルゲートチューブ14の山部62と谷部64の軸方向の位置ずれをより精度良く検知できるのである。
さらに、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aと、プロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bは、プロテクタ本体16の長手方向で同位置に設けられている。従って、両方の位置ずれ検知用凸部44a,44bを、コルゲートチューブ14の同一の谷部64に嵌合させることにより、コルゲートチューブ14を全ての山部62と谷部64が位置合わせされた状態に仮保持することができる。その結果、蓋体18を装着する際に、プロテクタ本体16と蓋体18に設けられた固定用凸部32a,32bを、コルゲートチューブ14の谷部64に完全な状態で嵌合させて、コルゲートチューブ14、延いてはワイヤハーネス12を強固に保持することができる。特に本実施形態においては、中間蓋体38がヒンジ部40でプロテクタ本体16に連結されていることから、中間蓋体38の位置ずれ検知用凸部44aと、プロテクタ本体16の位置ずれ検知用凸部44bをプロテクタ本体16の長手方向で安定的に精度良く位置決めすることができる。更に、位置ずれ検知用凸部44a,44bが、プロテクタ本体16の長手方向で、固定用凸部32aと近接した位置に設けられていることから、コルゲートチューブ14の端末68において、固定用凸部32aから位置ずれ検知用凸部44a,44bまで亘らせるための長さ寸法を小さくすることができる。その結果、コルゲートチューブ14の長さ寸法を、ワイヤハーネス12の配索経路において必要とされる最小限に抑えることができて、製造コストの削減を図ることができる。また、位置ずれ検知用凸部44a,44bが、固定用凸部32a,32bと同様に、コルゲートチューブ14の谷部64と嵌合することにより、固定用凸部32a,32bと協働して、コルゲートチューブ14およびワイヤハーネス12をより強固に固定することもできる。
また、中間蓋体38がプロテクタ本体16に連結されていることから、中間蓋体38を紛失するおそれも回避することができる。加えて、中間蓋体38をプロテクタ本体16に確実に装着しなければ、蓋体18が装着できなくされていることから、中間蓋体38の嵌め忘れ、即ち、コルゲートチューブ14の位置ずれの検知忘れも確実に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、ワイヤハーネス用プロテクタの具体的形状は、プロテクタの配設スペースや、ワイヤハーネスの配索態様等を考慮して適宜に設定され得るものであり、屈曲形状とされていても良い。
また、中間蓋体は、プロテクタ本体と別体形成されていても良い。加えて、蓋体についても、プロテクタ本体と別体形成されたものに限定されることはなく、例えばヒンジ部でプロテクタ本体に連結されていても良い。
更にまた、固定用凸部および位置ずれ検知用凸部の個数は、要求されるコルゲートチューブの保持力や、コルゲートチューブの位置ずれの検知精度等を考慮して、任意の数に設定可能である。また、固定用凸部は、プロテクタ本体の内面のみ、又は蓋体の内面のみに形成されていても良い。更に、固定用凸部と位置ずれ検知用凸部は、必ずしもプロテクタ本体の長手方向で相互に近接して設けられている必要は無く、例えば固定用凸部をプロテクタ本体の一方の端部に設ける一方、位置ずれ検知用凸部を、プロテクタ本体の他方の端部や長手方向の中央部分に設ける等しても良い。そして、固定用凸部および位置ずれ検知用凸部は、必ずしもコルゲートチューブを全周に亘って囲む環形状に限定されるものではなく、コルゲートチューブの谷部の周上で部分的に嵌合するものでも良いのであって、例えば前記実施形態において、プロテクタ本体16側の固定用凸部32aおよび位置ずれ検知用凸部44bを、底壁20の内面32cのみから突出するようにしても良い。
10:ワイヤハーネス用プロテクタ、12:ワイヤハーネス、14:コルゲートチューブ、16:プロテクタ本体、18:蓋体、24:上方開口部、26a,b:開口部、32a,b:固定用凸部、34:内面(プロテクタ本体)、38:中間蓋体、40:ヒンジ部、42:内面(中間蓋体)、44a,b:位置ずれ検知用凸部、56:内面(蓋体)、64:谷部、66:スリット

Claims (5)

  1. コルゲートチューブが外挿されたワイヤハーネスが収容される樋状に延びるプロテクタ本体と、該プロテクタ本体の上方開口部を覆蓋する蓋体とを備えたワイヤハーネス用プロテクタであって、
    前記プロテクタ本体の長手方向一方の開口部において、前記プロテクタ本体の内面と前記蓋体の内面の少なくとも一方に、前記コルゲートチューブの谷部に嵌合する固定用凸部が突設されている一方、
    前記固定用凸部よりも前記プロテクタ本体の長手方向内方に位置して、前記プロテクタ本体の前記上方開口部を部分的に覆う中間蓋体が配設されており、
    前記中間蓋体の内面とそれに対向する前記プロテクタ本体の内面には、前記コルゲートチューブの端末側に設けられた谷部に嵌合するものであって、前記プロテクタ本体の前記長手方向の同位置で相互に対向して突出する一対の位置ずれ検知用凸部が設けられていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記中間蓋体が、前記プロテクタ本体に対してヒンジ連結されている請求項1に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記中間蓋体の内面に設けられた前記位置ずれ検知用凸部と、前記プロテクタ本体の内面に設けられた前記位置ずれ検知用凸部とが、前記中間蓋体を閉じた状態で前記コルゲートチューブの谷部の全周に亘って嵌め入れられる環形状を形成する
    請求項1又は2に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  4. 前記プロテクタ本体の内面と前記蓋体の内面に前記固定用凸部がそれぞれ形成されており、該プロテクタ本体の内面に形成された前記固定用凸部と、前記蓋体の内面に形成された前記固定用凸部とが、前記蓋体を閉じた状態で前記コルゲートチューブの谷部の全周に亘って嵌め入れられる環形状を形成する
    請求項1〜3の何れか1項に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  5. 前記一対の位置ずれ検知用凸部が、前記プロテクタ本体の長手方向で、前記コルゲートチューブの前記谷部のピッチと同じピッチで複数設けられている
    請求項1〜4の何れか1項に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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