JP2015016703A - 輻射ヒータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】改良された輻射ヒータ装置を提供することである。【解決手段】輻射ヒータ装置1は、通電により発熱する発熱部11を有し発熱部11から供給される熱によって輻射熱を放射する基板部10を備える。基板部10は、車両の内装部材であるステアリングコラム22に形成された開口部220の裏側に搭載される。輻射ヒータ装置1は、発熱部11の裏側に設けられ、発熱部11の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱部の一例である空気室144を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、輻射によって対象を暖める輻射ヒータ装置に関する。
特許文献1及び特許文献2は、輻射ヒータ装置の一形態を開示している。特許文献1の装置は、車室内側から内装部材に取り付けられ、内装部材よりも車室内側に突出している。
特許文献2の装置は、乗員の両足側面及び上部を囲むように設置されている。ヒータの熱は、乗員の足元側だけでなく、他の方向へも大きく放出される。
特開2010−111250号公報 特開2010−111251号公報
特許文献1の装置によれば、輻射ヒータ装置は乗員が接触しやすい状態で設置されている。このように輻射ヒータ装置における課題のひとつは、乗員に接触しやすいことにある。乗員が輻射ヒータ装置に接触したり、衝突したりした場合、適切な温熱感を感じられないことがある。また、衝突によって、輻射ヒータ装置の寿命や性能が劣化したり、乗員側に不具合が生じたりすることがある。このため、車両に搭載される輻射ヒータ装置には、さらなる改良が求められている。
特許文献2の装置によれば、輻射ヒータ装置は、乗員方向以外へも大きな輻射熱を放射している。このように輻射ヒータ装置における課題のひとつは、輻射熱の損失が大きいことにある。本来、放射したい方向以外の放熱が大きいと、暖房効率が低く、電力の省力化も図れないという問題がある。このため、車両に搭載される輻射ヒータ装置には、さらなる改良が求められている。
また、従来の輻射ヒータ装置は、車両の内装部材に搭載する場合に、適切な暖房感の提供、見栄え、組み付け作業性等について、課題がある。このため、車両に搭載される輻射ヒータ装置には、さらなる改良が求められている。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、改良された輻射ヒータ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、乗員が容易に接触できない輻射ヒータ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、乗員の接触を抑止して寿命や性能の劣化を抑制できる輻射ヒータ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、乗員の接触により、乗員に不具合が生じることを防止できる輻射ヒータ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、暖房効率にすぐれた輻射ヒータ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、搭載性、取付け作業性に優れた輻射ヒータ装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された輻射ヒータ装置に係る発明のひとつは、通電により発熱する発熱部(11)を有し発熱部から供給される熱によって輻射熱を放射するヒータ本体(10)を備え、ヒータ本体は、車両の内装部材(22;622;722)に形成された開口部(220;6220;7220)の裏側に、または内装部材(322)に形成された凹部(3222)に搭載されることを特徴とする。
この発明によれば、ヒータ本体を内装部材から車室内に向けて突出する突出量を少なくして大きく飛び出さないように搭載することができる。したがって、乗員がヒータ本体に容易に接触することを防止できる。また、内装部材の表面からのヒータ本体の突出量が少ない形態であるため、車室内から見た場合の美観にも優れている。
開示された輻射ヒータ装置に係る発明のひとつは、通電により発熱する発熱部(11)を有し、車両の内装部材(22)に設けられて、発熱部から供給される熱によって輻射熱を車室内に放射するヒータ本体(10)と、ヒータ本体の裏側に設けられ、ヒータ本体の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱部(14)と、を備え、断熱部は、ヒータ本体の裏側に区画形成された空間部分であって、空気が存在する空気室(144)であることを特徴とする。
この発明によれば、空気室によって、ヒータ本体の裏側へのヒータ本体の放熱を抑制することができる。したがって、暖房効率にすぐれた輻射ヒータ装置を提供できる。
開示された輻射ヒータ装置に係る発明のひとつは、通電により発熱する発熱部(11)を有し発熱部から供給される熱によって輻射熱を放射するヒータ本体(10)と、ヒータ本体を収容するヒータケースであって、車室内側に開口し、収容されたヒータ本体の放熱面が露出する放射用開口部(4050)と、ヒータ本体を挿入するための挿入用開口部(4051)とが形成されたヒータケース(405)と、を備え、ヒータ本体は、挿入用開口部からスライドさせてヒータケースの内部に挿入設置されることを特徴とする。
この発明によれば、ヒータケースに対して所定の方向にヒータ本体を動かす動作により、ヒータ本体をヒータケースの内部にスムーズに設置することができる。したがって、搭載性、取付け作業性に優れた輻射ヒータ装置を提供できる。
輻射ヒータ装置と乗員との位置関係を表す図である。 輻射ヒータ装置に係る代表的なヒータ本体についての断面図である。 第1実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第1実施形態の輻射ヒータ装置を車室内側から見た図面である。 第2実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第3実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第4実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第5実施形態の第1の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第5実施形態の第2の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第5実施形態の第3の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第5実施形態の第4の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第5実施形態の第5の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第5実施形態の第6の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第6実施形態の第1の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第6実施形態の第2の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第7実施形態について、輻射ヒータ装置を内装部材に装着しようとする状態を示す断面図である。 第7実施形態について、輻射ヒータ装置を内装部材に装着した状態を示す断面図である。 第8実施形態について、輻射ヒータ装置を内装部材に装着しようとする状態を示す断面図である。 第8実施形態について、輻射ヒータ装置を内装部材に装着した状態を示す断面図である。 第9実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第10実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第10実施形態に係る、発熱部と断熱部材との関係を示す正面図である。 第11実施形態について、ヒータ本体を内装部材に装着した状態を示す断面図である。 第11実施形態について、ガード部材、ヒータ本体及び内装部材の関係を示す断面図である。 第12実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第13実施形態に係る輻射ヒータ装置の構成、輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。 第14実施形態の第1の例に係る輻射ヒータ装置と内装部材の関係を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
開示発明に適用可能な輻射ヒータ装置1は、道路走行車両、船舶、航空機等の移動体の室内、土地に固定された建物の室内等に設置される。第1実施形態の輻射ヒータ装置1について、図1〜図3を参照して以下に説明する。
図1において、装置1は、車室内のための暖房装置の一部を構成している。装置1は、移動体に搭載された電池、発電機などの電源から給電されて発熱する電気的なヒータである。装置1は、板状に形成されている。装置1は、電力が供給されると発熱する。装置1は、その表面と垂直な方向に位置付けられた対象物を暖めるために、主としてその表面と垂直な方向へ向けて輻射熱Rを放射する。
車室内には、乗員21が着座するための座席20が設置されている。装置1は、乗員21の足元に輻射熱Rを放射するように室内に設置されている。装置1は、室内の壁面に設置される。室内の壁面は、例えば、インストルメントパネル、ドアトリム、天井等の内装部材である。装置1は、想定される通常の姿勢の乗員21に対向するように設置される。例えば、道路走行車両は、ハンドル23を支持するためのステアリングコラム22を有している。したがって、装置1は、ステアリングコラム22の下面、インストルメントパネル、ドアトリム、天井等の内装部材に、乗員21に対向するように設置することができる。
図2の断面図は、装置1に係る代表的なヒータ本体の構成の一例を示している。装置1は、ほぼ四角形の薄い板状に形成されている。装置1は、ヒータ本体を構成する基板部10と、複数の発熱部11と、導電部である一対の端子12とを有する。装置1は、主として表面と垂直な方向に向けて輻射熱Rを放射する面状ヒータとも呼ぶことができる。基板部10は、通電によって発熱する発熱部11を含むヒータ本体を構成する。
基板部10は、優れた電気絶縁性を提供し、かつ高温に耐える樹脂材料によって作られている。基板部10は、例えば多層基板である。基板部10は、表面層101と、裏面層102と、中間層103とを有する。表面層101は、輻射熱Rの放射方向に面している。換言すると、表面層101は、装置1の設置状態において、加熱対象物である乗員21の一部に対向して配置される面である。裏面層102は、装置1の背面をなす。中間層103は、発熱部11と端子12とを支持する。基板部10は、それぞれ線状である複数の発熱部11を支持するための部材である。表面層101、裏面層102、中間層103は、発熱部11、端子12よりも熱伝導率が低い素材からなる絶縁部である。例えば、表面層101、裏面層102、中間層103は、ポリイミド樹脂によって作られている。
複数の発熱部11のそれぞれは、通電によって発熱する材料によって作られている。発熱部11は、金属材料によって作ることができる。例えば、発熱部11は、銅、銀、錫、ステンレス、ニッケル、ニクロム等から構成することができる。複数の発熱部11は、それぞれ、基板部10の面に対して平行な線状または板状を呈し、基板部10の表面に対して分散して配置されている。
各発熱部11は、所定の間隔を設けて配置される一対の端子12に接続されている。発熱部11は、一対の端子12の間で間隔を設けて配置されている。複数の発熱部11は、一対の端子12間を橋渡しするように一対の端子12に対して並列に接続され、基板部10表面のほぼ全体にわたって設けられている。複数の発熱部11は、中間層103とともに、表面層101と裏面層102の間に挟まれるように設けられている。複数の発熱部11は、基板部10によって外部から保護されている。表面層101、裏面層102は、印刷、接着により設けることができる。
各発熱部11は、少なくとも表面層101に熱的に接続され、通電によって発熱する部材である。これにより、発熱部11が発生した熱は、表面層101に伝達される。ひとつの発熱部11が発生した熱は、基板部10などの部材を経由して、表面層101から外部に輻射熱として放射され、対向する乗員21に対して提供される。
発熱部11は、所定の発熱量を得るために、所定の長さをもつように設定されている。したがって、各発熱部11は、所定の抵抗値を有するように設定されている。また、各発熱部11は、横方向の熱抵抗が所定値となるように寸法、形状が設定されている。これにより、複数の発熱部11は、所定の電圧が印加されることにより所定の発熱量を発生する。複数の発熱部11は、所定の発熱量を発生して、所定温度に上昇する。所定温度に上昇した複数の発熱部11は、表面層101を所定放射温度に加熱する。そして、装置1は、乗員21、すなわち人に対して暖かさを感じさせる輻射熱Rを放射することができる。
発熱部11の出力、温度、発熱量は、ヒータECUにより制御される。ヒータECUは、発熱部11に印加する電圧値、電流値を制御することにより、発熱部11の出力、温度、発熱量等を制御できる。ヒータECUは、例えば、バッテリから得られる電力を装置1に供給し、当該供給電力を制御することができる。ヒータECUは、当該電力制御によって、発熱部11の出力を制御することができる。
したがって、ヒータECUは、乗員21に対して与える輻射熱量を可変する。ヒータECUにより装置1への通電が開始されると、装置1の表面温度は、制御する所定放射温度まで急速に上昇する。このため、冬期などにおいても、乗員21に迅速に暖かさを与えることができる。
装置1の表面層101に物体が接触した場合、発熱部11から表面層101に伝達している熱は、接触している物体に急速に伝達される。この結果、表面層101の接触している部分の温度は急速に低下する。よって、物体が接触している部分の装置1の表面温度は急速に低下する。物体が接触している部分の熱は、接触している物体に伝わり、接触している物体に拡散する。このため、接触している物体の表面温度の過剰な上昇が抑制される。
次に、輻射ヒータ装置1を内装部材に装着するための構成について、一例として装置1をステアリングコラム22に装着する場合を、図3を参照して説明する。ステアリングコラム22には、装置1を搭載可能な開口面積を有する開口部220が設けられている。装置1は、開口部220の裏側、すなわちステアリングコラム22の裏側(換言すれば、内装部材に対して車室内と反対側の空間)に位置するように設けられている。図3において基板部10は、発熱部11と、表面層101と、裏面層に相当するアルミニウムフィルム13とを備える。この基板部10は、ヒータ本体を構成する。この基板部10は、ガード部材3によって下部及び側部が支持され、断熱性部材14によって上部が支持される。
アルミニウムフィルム13は、基板部の裏面に設けられ、基板部の裏側への輻射熱の放射を抑制する第1の放射抑制層をなす。アルミニウムフィルム13は、発熱部11や表面層101よりも輻射熱の放射率が小さくなるように設定されている。アルミニウムフィルム13は、例えば、アルミニウムの蒸着フィルム、アルミニウムシートの接着等によって形成することができる。
断熱性部材14は、ヒータ本体の裏側に設けられ、ヒータ本体の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱部をなす。断熱性部材14は、例えば、発泡性材料、ウレタン樹脂、ゴム材等の断熱性を有する材料で構成される。断熱性部材14は、発熱部11や表面層101よりも断熱性能が高い材料で構成される。
断熱性部材14は、車室内側に向けて延びる柱状部143、145を有し、車室内とは反対側に柱状部143、145の根元部分と一体になる天井部140を有する、縦断面形状が櫛歯状の部材である。複数の柱状部143と最外側の柱状部145は、ヒータ本体の裏面に向けて部分的に突出する。柱状部143はアルミニウムフィルム13に接触し、柱状部145はアルミニウムフィルム13及び表面層101に接触するように、設置される。
隣接する柱状部143の間や、柱状部143と柱状部145との間、柱状部143同士の間には、空間部分が生成されている。この空間部分は、空気が存在する空気室144である。空気室144は、柱状部143や柱状部145と、ヒータ本体と、天井部140とで囲まれる空間部分でもある。空気室144は、ヒータ本体の裏側に区画形成された空間部分であって、ヒータ本体の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱部をなす。したがって、ヒータ本体の裏側には、複数個の空気室144と、断熱性を有する複数個の柱状部143や柱状部145とが設けられている。
さらに、断熱性部材14は、少なくとも外表面に凹凸部を構成する複数個の凹部142を有することが好ましい。複数個の凹部142を有することにより、断熱性部材14と周囲に存在する部材との接触面積を小さくなるようにできる。すなわち、断熱性部材14から当該周囲の部材への放熱を抑制することに貢献できる。
さらに、断熱性部材14において、ヒータ本体側に位置する表面には、外部への輻射熱の放射を抑制する第2の放射抑制層を設けることが好ましい。第2の放射抑制層は、天井部140におけるヒータ本体側に位置する表面、柱状部143や柱状部145の表面に設けることができる。第2の放射抑制層は、発熱部11や表面層101よりも輻射熱の放射率が小さくなるように設定されている。第2の放射抑制層は、例えば、アルミニウムの蒸着フィルム、アルミニウムシートの接着等によって形成することができる。
天井部140には、ハーネス4のリード線40を通す穴部が形成されている。ハーネス4は、発熱部11に電流を供給する電流線や温度等の信号線を束ねたリード線40と、リード線40のコネクタ端子41とを有して構成される。
ガード部材3は、格子部31と、格子部31の周囲から立設する枠部とを備える枠体状の部材である。この枠部には、外方に突出する複数個の外側突部32と、外側突部32よりも格子部31から離れた位置で内方に突出する複数個の内側突部33と、が設けられている。開口部220の内縁部は、ステアリングコラム22の裏側に立設する壁部に係合穴部221が形成されている。
図3及び図4に示すように、格子部31は、多数の穴部30を形成する。ガード部材3は、表面層101のサイズと同等、またはこのサイズより大きい多数の穴部30の集合からなる開口を車室内側に有する。格子部31は、ステアリングコラム22の表面とほぼ面一に設けられていることが好ましい。この構成により、格子部31が内装部材から出っ張らないため、見栄えがよく、格子部31と乗員との衝突を抑制することができる。
次に、輻射ヒータ装置1を内装部材に装着する手順について説明する。まず、表面層101、発熱部11及びアルミニウムフィルム13が一体となったヒータ本体を、ガード部材3と断熱性部材14とで挟んで保持する。このとき、柱状部145の先端部141によって、表面層101の外縁部1020を押さえる。外縁部1020は、先端部141の外周側に巻き込まれる形で、ガード部材3の内縁部と先端部141とで挟まれて保持されることになる。
そして、ガード部材3をステアリングコラム22に装着する際には、外側突部32を係合穴部221に嵌め込む。外側突部32は、対応する係合穴部221によって支持され、ガード部材3は車室内側に落下しないように支持される。これにより、ヒータ本体及び断熱性部材14と一体となったガード部材3は、図3及び図4に図示するように、内装部材に対して取り付けられることになる。
次に、第1実施形態の輻射ヒータ装置1がもたらす作用効果について説明する。装置1によれば、ヒータ本体は、車両の内装部材(ステアリングコラム22等)に形成された開口部220の裏側に、または内装部材に形成された凹部(例えば収容部3222)に搭載される。
この構成によれば、ヒータ本体をステアリングコラム22等の内装部材よりも車室内に向けて飛び出さないように搭載することができる。したがって、乗員がヒータ本体に容易に接触することを防止できる。また、ヒータ本体を内装部材の表面から飛び出さない形態であるため、車室内から見た場合の美観にも優れ、不意の事態に乗員が装置1に衝突することを回避できる。
また、装置1は、ヒータ本体の裏側に設けられ、ヒータ本体の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱性部材14をさらに備える。この構成によれば、断熱性部材14によって、ヒータ本体の裏側へのヒータ本体の放熱を抑制することができる。したがって、暖房効率にすぐれた輻射ヒータ装置1を提供できる。
また、装置1は、ヒータ本体の裏側に区画形成された空間部分であって、空気が存在する空気室144を備える。この構成によれば、空気室144によって、ヒータ本体の裏側へのヒータ本体の放熱を抑制することができる。したがって、暖房効率にすぐれた輻射ヒータ装置1を提供できる。
また、断熱性部材14は、ヒータ本体の裏面に向けて部分的に突出する複数の柱状部143を有する。空気室144は、ヒータ本体の裏側に接触する柱状部143の間に形成された空間部分である。この構成によれば、空気室144と柱状部143とによって断熱構造をヒータ本体の裏側に形成することができる。したがって、ヒータ本体を保持する構造と暖房効率を高める構造とを併せ持つ、すぐれた輻射ヒータ装置1を提供できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図5を参照して説明する。第2実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図5に示すように、第2実施形態の装置1では、ヒータ本体は、ヒータケース5に収容される。また、内装部材122には、ヒータ本体が車室内側に臨むようにメッシュ状の穴部が形成されている。すなわち、内装部材122の一部が、ガード部材を構成する。
第2実施形態の装置1は、ヒータ本体を包むように収容する収容部51を有するヒータケース5を備える。ヒータケース5は、車室内側が開口する椀状体である。ヒータケース5の収容部51には、天井部50側に断熱性部材114が設置され、フランジ部52側に断熱性部材114と一体に構成される発熱部11が設置されている。断熱性部材114は、第1実施形態の断熱性部材14と同様の材料で構成することができる。
ヒータケース5のフランジ部52は、内装部材122に設けられたクリップ部1224と係合することにより、内装部材122に固定されている。クリップ部1224は、フランジ部52に設けられる形態でもよい。内装部材122と発熱部11との間には、スペーサ部材6が介在している。このスペーサ部材6によって、内装部材122と発熱部11との距離が保たれている。すなわち、ガード部材と発熱部11との距離が所定の状態に保たれる。
ヒータケース5は、少なくとも外表面に凹凸部を構成する複数個の凹部53を有することが好ましい。複数個の凹部53を有することにより、ヒータケース5と周囲に存在する部材との接触面積を小さくなるようにできる。すなわち、ヒータケース5から当該周囲の部材への放熱を抑制することに貢献できる。さらに、ヒータケース5は、多数の空隙を形成する材料で構成されることが好ましい。例えば、ヒータケース5は、発泡性材料等により形成することができる。この構成によれば、ヒータケース5から外部への放熱を抑制することができ、周囲に存在する部品に対する熱的影響を抑え、例えば、熱が影響する誤作動を防止することができる。
内装部材122には、発熱部11に対応する位置で開口する開口部1223の内側に、格子部1221と、格子部1221により形成される多数の穴部1220が設けられている。格子部1221は、内装部材122の表面と面一であるので、格子部1221が内装部材122から出っ張らないため、見栄えがよく、違和感を与えない。
また、第2実施形態の発熱部11は、車室内側に位置する表面層101と発熱部11とを一体とする構成や、表面層101、発熱部11及び裏面層102を一体とする構成に置き換えるようにしてもよい。
また、格子部1221を柔軟性の高い素材で構成するようにすれば、取付作業時に開口部1223がある程度、外側に延びるため、装置1の取り付け作業性を改善することができる。したがって、搭載性、取付け作業性に優れた装置1を提供できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について図6を参照して説明する。第3実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図6に示すように、第3実施形態の装置1では、ヒータ本体は、断熱性部材214と蓋部材7とで構成されるヒータケースに収容される。第3実施形態の装置1は、ヒータ本体に対して内装部材222側に設けられる第1のケース分割体である蓋部材7と、ヒータ本体の裏側に設けられる第2のケース分割体である断熱性部材214と、を備える。したがって、ヒータ本体は、第1のケース分割体と第2のケース分割体との間で挟まれて支持される。
断熱性部材214と蓋部材7は、例えば、発泡性材料、ウレタン樹脂、ゴム材等の断熱性を有する材料で構成される。これら各部材は、発熱部11や表面層101よりも断熱性能が高い材料で構成される。
断熱性部材214には、車室内とは反対側である天面から突出する複数のクリップ部2141が設けられている。クリップ部2141は、車両側の部材と断熱性部材214とを固定する際に相手側部品の係合穴部に係合される。クリップ部2141は、断熱性部材214よりも強度の大きい別の材料で構成されている。例えば、断熱性部材214とクリップ部2141は、二色成型により形成される。また、クリップ部2141は、接着によって断熱性部材214と一体に結合してもよい。
蓋部材7には、車室内とは反対側の面から突出する複数のクリップ部70が設けられている。クリップ部70は、蓋部材7と断熱性部材214とを一体に係合する際に、断熱性部材214の係合穴部2140と係合される。クリップ部70は、蓋部材7よりも強度の大きい別の材料で構成されている。例えば、蓋部材7とクリップ部70は、二色成型により形成される。また、クリップ部70は、接着によって蓋部材7と一体に結合してもよい。
内装部材222には、装置1を搭載可能な開口面積を有する開口部2220が設けられている。発熱部11を挟んで支持する断熱性部材214及び蓋部材7は、開口部2220の内縁部に載置して固定される。図6に示すように、装置1は、開口部2220の裏側に位置するように設けられている。
また、第3実施形態の発熱部11は、車室内側に位置する表面層101と発熱部11とを一体とする構成や、表面層101、発熱部11及び裏面層102を一体とする構成に置き換えるようにしてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態について図7を参照して説明する。第4実施形態において、第3実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第3実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第3実施形態と異なる部分のみ説明する。
図7に示すように、第4実施形態の装置1では、ヒータ本体は、表側支持部1053と裏側支持部1052とを有するヒータケース105に収容される。ヒータケース105は、車室内側が開口する椀状体である。椀状体のヒータケース105は、収容部1050を有する。ヒータケース105は、天井部側に方形状の裏側支持部1052を備えるとともに、裏側支持部1052から所定長さ下方に離れた位置に枠状の表側支持部1053を備える。
収容部1050には、天井部側に断熱性部材314が設置され、表側支持部1053側に断熱性部材314と一体に構成される発熱部11が設置されている。断熱性部材314は、第1実施形態の断熱性部材14と同様の材料で構成することができる。
表側支持部1053と裏側支持部1052は、例えば、エラストマー等の弾性を有する材料で構成される。これら各部材は、発熱部11や表面層101よりも断熱性能が高い材料で構成される。例えば、ヒータケース105は、表側支持部1053や裏側支持部1052と二色成型により一体に形成される。また、表側支持部1053や裏側支持部1052は、接着によってヒータケース105と一体に結合してもよい。
ヒータケース105には、車室内とは反対側である天面から突出する複数のクリップ部1051が設けられている。クリップ部1051は、車両側の部材とヒータケース105とを固定する際に相手側部品の係合穴部に係合される。クリップ部1051及びヒータケース105は、強度の高い樹脂材料で構成されている。
ヒータケース105は、開口部2220の内縁部に載置して固定される。図7に示すように、装置1は、開口部2220の裏側に位置するように設けられている。
以上のように、ヒータケース105は、ヒータ本体の車室内側の外縁部に接触する第1の弾性部としての表側支持部1053と、ヒータ本体の車室内とは反対側のほぼ全面に接触する第2の弾性部としての裏側支持部1052と、を有する。ヒータ本体は、第1の弾性部と第2の弾性部との間に挟まれて支持される。
この構成によれば、ヒータケース105には、ヒータ本体に対して上下の両側で接触する部分に弾性部が設けられている。この両側の弾性部は、荷重に対して弾性変形するため、ヒータ本体をヒータケース105に収容する際に、その挟持部分を容易に変形させることができる。これにより、ヒータケース105に対するヒータ本体の取り付け作業性を改善することができる。したがって、搭載性、取付け作業性に優れた輻射ヒータ装置1を提供できる。
(第5実施形態)
第5実施形態は、輻射ヒータ装置と内装部材の取付け上の関係について、本発明に含まれる複数の形態である。第5実施形態について図8〜図13を参照して説明する。第5実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
第5実施形態の第1の例は、図8に示すように、ヒータ本体110を収容するヒータケースが内装部材322によって形成されるものである。したがって、ヒータ本体110は、内装部材322に形成された凹部である収容部3222に搭載されることになる。
内装部材322は、ヒータ本体を包むように収容する収容部3222を有する。内装部材322には、車室内側が開口する開口部3220と、車室内とは反対側に凹む凹部を形成する収容部3222とを備える椀状体が設けられる。ヒータ本体110には、外方に向けて突出する複数のクリップ部1100が一体に設けられている。クリップ部1100は、ヒータ本体110の外郭をなす樹脂製のケース体に一体に設けるようにしてもよい。クリップ部1100は、ヒータ本体110を内装部材322に固定する際に、収容部3222の一部をなす天井部3221の係合穴部に係合される。
第5実施形態の第2の例は、図9に示すように、上記の第1の例に対し、さらにヒータ本体110の表面を覆う表皮部材15を備えたものである。表皮部材15は、内装部材322の一部を覆うものであってもよい。第2の例によれば、表皮部材15により見栄えを向上し、乗員に対して違和感を与えにくくする。
第5実施形態の第3の例は、図10に示すように、上記の第1の例に対し、さらにヒータ本体110の表面を覆うガード部材115を備えたものである。
ガード部材115は、格子部1150と、発熱部11に対応する位置で開口する開口部1151を有する。開口部1151の内側には、格子部1150と、格子部1150により形成される多数の穴部が設けられている。ガード部材115において、開口部1151の外側には、クリップ部1152が設けられている。クリップ部1152が内装部材322の係合穴部に係合することにより、ガード部材115は内装部材322に固定される。第3の例によれば、乗員がヒータ本体に容易に接触することを防止できる。
第5実施形態の第4の例は、図11に示すように、ヒータ本体110を収容するヒータケース205が内装部材422の表面側に取り付けられるものである。ヒータ本体110は、車室内とは反対側に凹む収容部2050に収容され、内装部材422に形成された開口部4220の裏側に搭載される。ヒータケース205において、内装部材422の表面側に接触するフランジ部2051には、クリップ部2052が設けられている。クリップ部2052が内装部材422に形成された係合穴部に係合することにより、ヒータケース205は内装部材422に固定される。また、第4の例に対し、上記の第2の例の表皮部材や第3の例のガード部材を組み合わせることもできる。
第5実施形態の第5の例は、図12に示すように、ヒータ本体110を収容するヒータケース305が内装部材522の裏面側に取り付けられるものである。ヒータ本体110は、車室内とは反対側に凹む収容部3050に収容され、内装部材522に形成された開口部5220の裏側に搭載される。内装部材522において、開口部5220の外側には、クリップ部5221が設けられている。クリップ部5221が、ヒータケース305のフランジ部3051に形成された係合穴部に係合することにより、ヒータケース305は内装部材522の裏側に固定される。また、第5の例に対し、上記の第2の例の表皮部材を組み合わせることもできる。
第5実施形態の第6の例は、図13に示すように、上記の第5の例に対し、さらにガード部材215を備えたものである。ガード部材215は、格子部2150と、発熱部11に対応する位置で開口する開口部2151を有する。開口部2151の内側には、格子部2150と、格子部2150により形成される多数の穴部が設けられている。ガード部材215は、開口部1151の外側に設けたフランジ部2152がフランジ部3051と内装部材522とに挟まれた状態で、クリップ部5221がフランジ部3051の係合穴部に係合することにより、内装部材522に固定される。第6の例によれば、乗員がヒータ本体に容易に接触することを防止できる。
(第6実施形態)
第6実施形態について図14及び図15を参照して説明する。第6実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図14に示すように、第6実施形態の装置1では、ヒータ本体である基板部10は、内装部材622に形成された開口部6220の裏側に搭載されている。装置1は、開口部6220と基板部10の端部とを連結して両者を保持する弾性接続部材8を備える。弾性接続部材8は、エラストマーによって形成され、開口部6220を形成する内縁部と基板部10の外縁部とを支持する。弾性接続部材8には、当該内縁部が嵌め込まれる外側凹部81と、基板部10の外縁部が嵌め込まれる内側凹部80と、が設けられている。
また、図15に示すように、装置1は、開口部6220と基板部10の端部とを連結して両者を保持する弾性接続部材108を備える。弾性接続部材108は、弾性変形しうる材料であるとともに、断熱性を有する材料、例えば発泡材料で形成することができる。弾性接続部材108には、弾性接続部材8と同様に、上記の内縁部が嵌め込まれる外側凹部1081と、基板部10の外縁部が嵌め込まれる内側凹部1080と、が設けられている。弾性接続部材108によれば、ヒータ本体から内装部材622に伝わる熱を抑えることができ、装置1の放熱による損失を抑制することができる。
これらの各構成によれば、容易に弾性変形しうる弾性接続部材8,108によって、ヒータ本体と内装部材622とが連結される。この弾性接続部材8,108は、荷重に対して弾性変形するため、ヒータ本体を車両に搭載する作業時に、それ自体を容易に変形させることができる。これにより、内装部材622に対するヒータ本体の取り付け作業性を改善することができる。したがって、搭載性、取付け作業性に優れた輻射ヒータ装置1を提供できる。
(第7実施形態)
第7実施形態について図16及び図17を参照して説明する。第7実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図16に示すように、第7実施形態の装置1は、ヒータ本体を挿入して設置するためにポケット状の収容部7221を有する内装部材722を備える。内装部材722は、車室内側に開口し、収容された際にヒータ本体の放熱面が露出する放射用開口部7220と、ヒータ本体を挿入するための挿入用開口部7222と、を有する。ヒータ本体は、挿入用開口部7222からスライドさせて内装部材722に対して挿入設置される。
挿入用開口部7222は、収容部7221にヒータ本体を挿入するときの入口部であり、ヒータ本体である基板部10よりも若干大きい大きさに形成されている。放射用開口部7220は、内装部材722を貫通する開口部であり、基板部10よりも小さい大きさに形成されている。したがって、基板部10を収容部7221に設置した状態で、放射用開口部7220の内周縁部は、基板部10の前面における外縁部を支持することになる。
内装部材722には、放射用開口部7220及び挿入用開口部7222の構成を備えるために、偏平直方体状の内部空間を形成する収容部7221が設けられている。収容部7221は、車室内とは反対側に位置する天井部と、挿入用開口部7222に対する奥側の壁部であって内装部材722の裏面から立設する奥側壁部と、を備えて構成される。さらに収容部7221には、挿入用開口部7222の近傍の壁面から突出するストッパ部7223が形成されている。ストッパ部7223は、図17に示すように、基板部10を収容部7221に設置した状態で、基板部10の側面または角部に接触して、基板部10が収容部7221から脱落しないように機能する。
したがって、基板部10は、放射用開口部7220の内周縁部によって車室内側に脱落しないように支持されるとともに、ストッパ部7223によって内装部材722の裏面に沿う方向に抜けないように支持される。
第7実施形態の装置1によれば、内装部材722の裏面に対して平行な方向にヒータ本体を動かす動作により、ヒータ本体を内装部材722に設置することができる。したがって、内装部材722に対するヒータ本体の取り付け作業性を改善することができる。すなわち、搭載性、取付け作業性に優れた輻射ヒータ装置1を提供できる。例えば、装置1によれば、ヒータ本体を何らかの部材に嵌めこむような動作を行わずとも、スムーズな作業による取り付けを実現できる。
(第8実施形態)
第8実施形態について図18及び図19を参照して説明する。第8実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図18に示すように、第8実施形態の装置1は、ヒータ本体を挿入して設置するためにポケット状の収容部を有するヒータケース405を備える。ヒータケース405は、車室内側に開口し、収容された際にヒータ本体の放熱面が露出する放射用開口部4050と、ヒータ本体を挿入するための挿入用開口部4051と、を有する。ヒータ本体は、挿入用開口部4051からスライドさせてヒータケース405に対して挿入設置される。
さらに、ヒータケース405には、ハーネス4のリード線40を所定の位置に沿わせるための案内用溝部4052が設けられている。図19に示すように、この案内用溝部4052にリード線40を這わせるようにすれば、リード線40が予期しない方向に向いてしまうことがなくなり、コネクタ端子41の接続作業を円滑、確実に実施することができる。
挿入用開口部4051は、ヒータケース405の収容部にヒータ本体を挿入するときの入口部であり、ヒータケース405の側面でヒータ本体である基板部10よりも若干大きい大きさに形成されている。放射用開口部4050は、基板部10よりも小さい大きさに形成されている。したがって、基板部10をヒータケース405の収容部に設置した状態で、放射用開口部4050の内周縁部は、基板部10の前面における外縁部を支持することになる。
さらにヒータケース405には、挿入用開口部4051の近傍の壁面から突出するストッパ部を設けてもよい。この図示しないストッパ部は、基板部10をヒータケース405の収容部に設置した状態で、基板部10の側面または角部に接触して、基板部10がヒータケース405外に脱落しないように機能する。したがって、基板部10は、放射用開口部4050の内周縁部によって車室内側に脱落しないように支持されるとともに、ストッパ部によって、挿入用開口部4051からヒータケース405の外部に抜けないように支持される。
第8実施形態の装置1によれば、ヒータケース405の前面に対して平行な方向にヒータ本体を動かす動作により、ヒータ本体をヒータケース405内に設置することができる。したがって、ヒータケース405に対するヒータ本体の取り付け作業性を改善することができる。すなわち、搭載性、取付け作業性に優れた輻射ヒータ装置1を提供できる。例えば、装置1によれば、ヒータ本体を何らかの部材に嵌めこむような動作を行わずとも、スムーズな作業による取り付けを実現できる。
(第9実施形態)
第9実施形態について図20を参照して説明する。第9実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
図20に示すように、第9実施形態の装置1は、断熱性部材414として、立体網目構造を有するネット状部材を採用するものである。断熱性部材414は、立体網目構造部4140と、立体網目構造部4140を内部に収容するように包む袋状被覆部4141と、を有して構成される。断熱性部材414は、立体網目構造部4140によって、内部に空気層、空隙部を有することになる。この構成により、断熱性部材414は、発熱部11や表面層101よりも断熱性能が高い部材として構成される。また、立体網目構造部4140は、樹脂材料、ゴム、金属等の各種の材料で形成することができる。
第9実施形態は、第5実施形態の第1の例と同様に、発熱部11及び断熱性部材414を収容するヒータケースが内装部材322によって形成されるものである。
さらに袋状被覆部4141には、外方に向けて突出する複数のクリップ部4142が一体に設けられている。袋状被覆部4141は、樹脂材料で構成される場合には、クリップ部4142と一体成型によって形成することができる。クリップ部4142は、一体にした発熱部11及び断熱性部材414を内装部材322に固定する際に、天井部3221の係合穴部に係合される。また、クリップ部4142は、袋状被覆部4141に接着により固定するようにしてもよい。
(第10実施形態)
第10実施形態について図21及び図22を参照して説明する。第10実施形態において、第9実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第9実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第9実施形態と異なる部分のみ説明する。
図21及び図22に示すように、第10実施形態の装置1は、断熱性部材514の立体網目構造部5140に線状のヒータを編み込むことにより構成した発熱部111を備える。線状のヒータは、例えば、カーボンからなる線状ヒータ等を用いることができる。発熱部111は、この線状ヒータに通電することにより、断熱性部材514の車室内側から車室内に向けて輻射熱を放射することができる。
さらに立体網目構造部5140には、外方に向けて突出する複数のクリップ部5141が一体に設けられている。立体網目構造部5140は、樹脂材料で構成される場合には、クリップ部5141と一体成型によって形成することができる。クリップ部5141は、一体にした発熱部111及び断熱性部材514を内装部材322に固定する際に、天井部3221の係合穴部に係合される。また、クリップ部5141は、立体網目構造部5140に接着により固定するようにしてもよい。
(第11実施形態)
第11実施形態について図23及び図24を参照して説明する。第11実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
第11実施形態の装置1は、ホッチキス9を用いた固定によって内装部材822にヒータ本体210を固定する構成、ガード部材315に設けたコネクタ端子3151とヒータ本体210のコネクタ端子2100を接続する構成を備える。ガード部材315は、エラストマーで形成される外縁部3150を有する。外縁部3150は、図23に図示するように、内方に折り返すような形状となっている。
以下に、装置1の取り付け手順について説明する。まず、図23に示すように、内装部材822の開口部8220よりも奥に位置する凹壁部8221に、ホッチキス9でヒータ本体210を固定する。このとき、凹壁部8221とヒータ本体210の裏面との間には、スペーサ部2101が介在するため、ヒータ本体210は、凹壁部8221からスペーサ部2101の厚み分だけ嵩上げされた状態で固定されることになる。
そして、図24に示すように、ヒータ本体210の前面からガード部材315をあてがい、外縁部3150を上記の嵩上げ部分に差し込むように、ガード部材315をヒータ本体210に装着する。このとき、コネクタ端子3151とコネクタ端子2100とを確実に接続する。ガード部材315のコネクタ端子3151には、あらかじめハーネス4が接続されているため、コネクタ端子2100とハーネス4とが電気的に接続されることになる。
この第11実施形態によれば、ホッチキス9による固定構造を採用することにより、内装部材等の車両側の部材にあらかじめ固定のための構成を設ける必要がない。また、ガード部材315にコネクタ端子3151を設けることにより、各車両メーカーによって異なる指定のコネクタ毎にヒータ装置の品番を設定する必要がない。したがって、管理品番の削減が図れ、管理工数を低減できる。また、設計自由度の向上も図れる。
(第12実施形態)
第12実施形態について図25を参照して説明する。第12実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
第12実施形態の断熱性部材14は、第1実施形態の断熱性部材14に対して、柱状部1143の構成が相違する。柱状部1143は、アルミニウムフィルム13に接触する先端部分にR面が形成されている。このように柱状部1143の先端部分には、先細り状となっている。したがって、柱状部1143は、アルミニウムフィルム13との接触面積が第1実施形態の柱状部143の場合よりも小さい。このため、第12実施形態によれば、ヒータ本体から断熱性部材14に伝わる放熱量を抑制することができる。
(第13実施形態)
第13実施形態について図26を参照して説明する。第13実施形態において、第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第1実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。
第13実施形態の断熱性部材14は、第1実施形態の断熱性部材14に対して、柱状部2143の構成が相違する。柱状部2143は、アルミニウムフィルム13に接触する先端部分に凹部2143aが形成されている。柱状部2143は、凹部2143aの周囲に形成される端面でアルミニウムフィルム13と接触する。したがって、柱状部2143とアルミニウムフィルム13との間には、凹部2143aとアルミニウムフィルム13都で囲まれた断熱空間が形成される。この断熱空間には、空気が存在するため、当該断熱空間は、空気室になりうる。この断熱空間によれば、ヒータ本体から断熱性部材14に伝わる放熱量を抑制することができる。
また、柱状部2143は、アルミニウムフィルム13との接触面積が第1実施形態の柱状部143の場合よりも小さい。このため、第13実施形態によれば、ヒータ本体から断熱性部材14に伝わる放熱量を抑制することができる。
(第14実施形態)
第14実施形態について図27を参照して説明する。第14実施形態において、第6実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品及び説明しない構成は、第6実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏するものである。以下、第6実施形態と異なる部分のみ説明する。
第14実施形態の断熱性部材14は、第1実施形態に対して、弾性接続部材208の構成が相違する。弾性接続部材208は、第1実施形態の弾性接続部材8よりも、外側凹部181の位置が車室内から離れた位置に設けられる。この構成により、ヒータ本体をなす基板部10における車室内側の表面は、内装部材622よりも車室内側に突出するが、ヒータ本体が内装部材622の開口部6220の裏側に搭載されることに変わりはない。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。
開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記の各実施形態における各断熱性部材には、材質として有する断熱性だけでなく、構造的に内部空間を形成する室を設けるようにしてもよい。この室には、例えば、空気等の媒体が存在し、外部への輻射熱の放射を抑制することができる。
上記の各実施形態におけるヒータ本体は、図9に記載のように、ヒータ本体の車室内側の表面と内装部材とが同一平面を形成するように、置き換えることもできる。
上記の各実施形態における各ヒータ本体には、所定の間隔をあけて並ぶ複数個の発熱部11を有するようにしてもよい。これによれば、ヒータ本体を容易に曲げたりすることが可能であり、ヒータ本体の取り付け作業性を改良することができる。
1…輻射ヒータ装置
10…基板部(ヒータ本体)
11…発熱部
22…ステアリングコラム(内装部材)
122,222,322,422,522,622,722,822…内装部材
220,6220…開口部
3222…凹部

Claims (16)

  1. 通電により発熱する発熱部(11)を有し前記発熱部から供給される熱によって輻射熱を放射するヒータ本体(10)を備え、
    前記ヒータ本体は、車両の内装部材(22;622;722)に形成された開口部(220;6220;7220)の裏側に、または前記内装部材(322)に形成された凹部(3222)に搭載されることを特徴とする輻射ヒータ装置。
  2. 前記ヒータ本体の裏側に設けられ、前記ヒータ本体の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱部(14)をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の輻射ヒータ装置。
  3. 前記断熱部は、前記ヒータ本体の裏側に区画形成された空間部分であって、空気が存在する空気室(144)であることを特徴とする請求項2に記載の輻射ヒータ装置。
  4. 断熱性を有する材料で構成され、前記ヒータ本体の裏側に設けられる断熱性部材(14)を備え、
    前記断熱性部材は、前記ヒータ本体の裏面に向けて部分的に突出する複数の柱状部(143)を有し、
    前記空気室(144)は、前記ヒータ本体の裏側に接触する前記柱状部(143)の間に形成された空間部分であることを特徴とする請求項3に記載の輻射ヒータ装置。
  5. 断熱性を有する材料で構成され、前記ヒータ本体の裏側に設けられる断熱性部材(14)を備え、
    前記断熱性部材は、少なくとも外表面に凹凸部(142)を有することを特徴とする請求項3または4に記載の輻射ヒータ装置。
  6. 前記ヒータ本体の裏面に設けられ、前記ヒータ本体の裏側への前記輻射熱の放射を抑制する第1の放射抑制層(13)をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  7. 断熱性を有する材料で構成されて前記ヒータ本体の裏側に面する断熱性部材(14)の表面(140,143)に設けられ、外部への前記輻射熱の放射を抑制する第2の放射抑制層(145)をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  8. 収容部(51)を有し、前記ヒータ本体を包むように前記収容部に収容するヒータケース(5)を備え、
    前記ヒータケースは、少なくとも外表面に凹凸部(53)を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  9. 収容部(51)を有し、前記ヒータ本体を包むように前記収容部に収容するヒータケース(5)を備え、
    前記ヒータケースは、多数の空隙を形成する材料で構成されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  10. 前記ヒータ本体に対して前記内装部材側に設けられる第1のケース分割体(7)と、前記ヒータ本体の裏側に設けられる第2のケース分割体(214)と、を備え、
    前記ヒータ本体は、前記第1のケース分割体と前記第2のケース分割体との間で挟まれて支持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  11. 収容部(1050)を有し、前記ヒータ本体を包むように前記収容部に収容するヒータケース(105)を備え、
    前記ヒータケースは、弾性材料で形成され前記ヒータ本体に対して前記内装部材側に設けられる第1の弾性部(1053)と、弾性材料で形成され前記ヒータ本体の裏側に設けられる第2の弾性部(1052)と、を有し、
    前記ヒータ本体は、前記第1の弾性部と前記第2の弾性部との間に挟まれて支持されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  12. 前記ヒータ本体は、前記内装部材(622)に形成された開口部(6220)の裏側に搭載されており、
    エラストマーによって形成され、前記開口部(6220)を形成する内縁部と前記ヒータ本体の外縁部とを支持する弾性接続部材(8)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  13. 前記ヒータ本体を収容するヒータケースであって、車室内側に開口し、収容された際に前記ヒータ本体の放熱面が露出する放射用開口部(4050)と、前記ヒータ本体を挿入するための挿入用開口部(4051)とを有するヒータケース(405)を備え、
    前記ヒータ本体は、前記挿入用開口部からスライドさせて前記ヒータケースの内部に挿入設置されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  14. 車室内側に開口し、収容された際に前記ヒータ本体の放熱面が露出する放射用開口部(7220)と、前記ヒータ本体を挿入するための挿入用開口部(7222)と、を有する内装部材(722)を備え、
    前記ヒータ本体は、前記挿入用開口部からスライドさせて前記内装部材に対して挿入設置されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の輻射ヒータ装置。
  15. 通電により発熱する発熱部(11)を有し、車両の内装部材(22)に設けられて、前記発熱部から供給される熱によって輻射熱を車室内に放射するヒータ本体(10)と、
    前記ヒータ本体の裏側に設けられ、前記ヒータ本体の熱が裏側に放熱されることを抑制する断熱部(144)と、を備え、
    前記断熱部は、前記ヒータ本体の裏側に区画形成された空間部分であって、空気が存在する空気室(144)であることを特徴とする輻射ヒータ装置。
  16. 通電により発熱する発熱部(11)を有し前記発熱部から供給される熱によって輻射熱を放射するヒータ本体(10)と、
    前記ヒータ本体を収容するヒータケースであって、車室内側に開口し、収容された前記ヒータ本体の放熱面が露出する放射用開口部(4050)と、前記ヒータ本体を挿入するための挿入用開口部(4051)とが形成されたヒータケース(405)と、を備え、
    前記ヒータ本体は、前記挿入用開口部からスライドさせて前記ヒータケースの内部に挿入設置されることを特徴とする輻射ヒータ装置。
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