JP2015015175A - 同軸ケーブルコネクタ - Google Patents

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JP2015015175A
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雅裕 土田
Masahiro Tsuchida
雅裕 土田
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Abstract

【課題】端子を組み込んだ絶縁体を収容する外部導体を有する同軸ケーブルコネクタは、外部導体の外蓋部を屈曲しながら、絶縁体上面の中蓋部を閉じて、中蓋部の内面と端子の結線部の上面とで同軸ケーブルの中心導体を挟み込んで結線することで構成される。このような構成において、中蓋部を長くすると、絶縁体の中蓋部を成形する際に、金型に樹脂が流れ難くなるという問題が生じる。また、成形のため中蓋部を厚くすると、同軸コネクタの低背化を阻害する。【解決手段】絶縁体上面の中蓋部を端子の接触部の嵌合中心軸よりも同軸ケーブル側に配置した同軸ケーブルコネクタを提供する。これにより、中蓋部の長さを短くでき、その結果、容易に絶縁体を成形することができる。また、中蓋部を薄くすることができ、同軸コネクタのさらなる低背化を可能にする。【選択図】図1

Description

本発明は、同軸ケーブルと接続される同軸ケーブルコネクタに関する。特に、端子と同軸ケーブルの中心導体を接続する絶縁体の中蓋を有する同軸ケーブルコネクタに関する。
近年、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型PC等の電子機器の開発が盛んであるが、一般に、これらの電子機器は持ち運びや携帯できる程度に小さく製造され、利用者の利便性の向上が図られている。
このように、電子機器の小型化が進むにつれて、電子機器の内部に数多くの部品を集約する必要があり、電子機器の内部に組み込まれる各種部品も、ますます小さくしなければならない。携帯電話、近年通信に用いることが通常となったノート型PC、タブレット型PC等に用いられる高周波回路部品の接続には、同軸ケーブルを用いることが多いが、その同軸ケーブルを基板に接続するための同軸ケーブルコネクタに対しても小型化の要請がある。特に、同軸ケーブルコネクタの高さ寸法を小さくする低背化に対する要請が強く、例えば、ケーブル結線時のコネクタの高さを1mm程度以下にすることが求められている。しかし、部品の加工精度、強度及び製品規格などを考慮すると、単純にコネクタ及びケーブルを小型化することは困難であるため、コネクタ内における構造の工夫によって、低背化を図る必要がある。
小型化を意図した同軸ケーブルコネクタとして、例えば、特開2004−311452号公報(特許文献1)で開示された技術がある。特許文献1に記載のL型同軸ケーブルコネクタは、同軸ケーブルの中心導体が結線される結線部と基板用同軸コネクタの対応接触部(中心端子)と接触接続される接触部を有する端子と、該端子を包囲するようにして支持する絶縁体と、該絶縁体を収める外部導体とを備え、絶縁体の上面に配される端子の結線部の高さをケーブルの誘電体の直径よりも小さく設定することで、高さ寸法を小さくして、低背化を図っている。
特許文献1に記載のL型同軸ケーブルコネクタの外部導体に収容される絶縁体は、円筒状の本体部と中蓋部を有しており、前記本体部の上面位置からは半径外方の一方に延出して肩部が設けられ、該肩部とは半径外方の反対側(つまり、L型同軸ケーブルコネクタの先端側)の周部にて中蓋部が延出して設けられている。端子の結線部上面に配置された同軸ケーブルの中心導体を固定するために、肩部は同軸ケーブルの中心導体や誘電体を支持し、当該肩部とは反対側に位置する中蓋部は、外部導体の外蓋部と共に折り曲げられて、中蓋部の内面と端子の結線部の上面で、中心導体や誘電体を挟み込むことで、安定かつ堅固な結線を実現している。
特開2004−311452号公報
特許文献1に記載の絶縁体の中蓋部は、L型同軸ケーブルコネクタの先端側の縁端から上方に延出しているので、結線部が接触部の嵌合中心軸から離れることになり、その分だけ中蓋部の長さを長くしなければならない。しかしながら、中蓋部を長くすると、絶縁体の中蓋部を成形する際に、金型に樹脂が流れ難くなるという問題が生じる。また、中蓋部の厚さを厚くすれば、比較的、樹脂は金型を流れ易くなるが、中蓋部の厚さが厚くなると、同軸ケーブルコネクタの低背化を阻害することになる。
そこで、本発明の目的は、外部導体と、該外部導体に収容される絶縁体と、該絶縁体と一体成形される端子とからなる同軸ケーブルコネクタにおいて、絶縁体上面の中蓋部を端子の接触部の嵌合中心軸よりも同軸ケーブル側に配置することで、中蓋部の長さを従来のものよりも短くした絶縁体を備える同軸ケーブルコネクタを提供する。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの1つの実施形態として、前記同軸ケーブルコネクタは、基板用同軸コネクタの中心端子と接触する接触部と同軸ケーブルの中心導体と結線する結線部とを有する端子と、
前記端子を含む絶縁体と、
前記絶縁体を収容する外部導体とを備え、
前記絶縁体は、
前記基板用同軸コネクタの中心端子と嵌合する側に前記接触部を露出した嵌合部と、
前記結線部の結線面を露出した導体支持部と、
前記絶縁体の上面に設けられ、前記導体支持部の方向に折り曲げられて、前記結線面に配置された前記中心導体を挟み込んで結線するための中蓋部と
を有し、
前記中蓋部は、前記嵌合部の嵌合方向の中心軸よりも、前記導体支持部側に設けられ、
前記外部導体は、
前記基板用同軸コネクタとの嵌合方向に一端側で開口し、前記絶縁体の前記嵌合部を収容する筒状部と、
前記絶縁体の前記導体支持部を収容する支持腕部と、
前記筒状部との境界で屈曲されて、前記絶縁体を覆う外蓋部と
を有することを特徴とする。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの好ましい実施形態として、前記端子は、前記絶縁体に一体成形されていることを特徴とする。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの好ましい実施形態として、前記端子は、前記接触部と前記結線部との間に、それらをつなぐブリッジ部を有し、
前記接触部及び前記ブリッジ部の上方は、それぞれ前記絶縁体に覆われて、前記外蓋部との絶縁状態を保つことを特徴とする。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの好ましい実施形態として、前記中蓋部の付け根部分には、前記中蓋部の厚さを薄くするように斜面が設けられたことを特徴とする。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの好ましい実施形態として、前記中蓋部は、前記嵌合部と前記導体支持部の境界線上に配置されたことを特徴とする。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの好ましい実施形態として、前記外蓋部は、屈曲した際に前記中蓋部の表面頂上部と当接する面に2本の突状案内部を有し、
前記2本の突状案内部は、前記表面頂上部の両端を挟み込むことで、中蓋部の屈曲方向を規制することを特徴とする。
本発明に係る同軸ケーブルコネクタの好ましい実施形態として、前記同軸ケーブルコネクタは、前記中蓋部と前記結線面に中心導体を挟み込んで接続された同軸ケーブルを備えることを特徴とする。
外部導体と、該外部導体に収容される絶縁体と、該絶縁体に保持される端子とからなる同軸ケーブルコネクタにおいて、端子の接触部の嵌合中心軸よりも同軸ケーブル側の絶縁体上面に中蓋部を配置したことにより、中蓋部の長さを短くでき、その結果、成形の際に中蓋部部分の金型への樹脂の流れを良くし、容易に絶縁体を成形することができる。
また、中蓋部の長さを短くして、成形の際の樹脂の流れを改善したことにより、中蓋部の厚さをさらに薄くすることができ、同軸ケーブルコネクタの低背化に寄与することができる。さらに、中蓋部の長さを短くしたことで、同軸ケーブルコネクタの組立の際に、中蓋部が他の部材等にひっかかるなどして、不用意な力を受けて中蓋部が変形するなどの不測の事態を回避することもできる。
同軸ケーブルコネクタの組み立て前の状態を示す図である。 絶縁体を外部導体に嵌め込んだ状態の同軸ケーブルコネクタを示す図である。 外部導体の外蓋部、絶縁体の中蓋部を完全に閉じて固定した状態の同軸ケーブルコネクタを示す図である。 図3に示す同軸ケーブルコネクタの断面図である。
以下に図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。なお、実施の形態を説明するための全ての図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる同軸ケーブルコネクタの組み立て前の状態での各部材を分離して示す図である。本実施形態による同軸ケーブルコネクタは、同軸ケーブルの延出方向と基板用同軸コネクタとの嵌合方向(挿着方向)とがほぼ直角になっている。ここでは、説明を簡単にするために、嵌合方向において、同軸ケーブルコネクタと基板用同軸コネクタとの嵌合側を下(下側、下方)とし、その反対側を上(上側、上方)とする。この同軸ケーブルコネクタ(L型同軸ケーブルコネクタともいう)は、同軸ケーブル(図3、図4参照)のシールド線と電気的に接続する外部導体100と、外部導体100に収容される絶縁体200と、絶縁体200に一体成形されて埋め込まれ、同軸ケーブルの中心導体と電気的に接続する端子300とによって構成されている。
外部導体100は、りん青銅などの導電性材料の金属板を打ち抜き、折り曲げなどの加工をして作られる。図1に示すように、外部導体100の基板用同軸コネクタと嵌合するための開口部分は、略円筒状となるように丸められ、周方向の一箇所に間隙104を有する筒状部102と、間隙104をはさむ両側の位置から延出する基板用同軸コネクタとの嵌合方向(上下方向)に平行な2枚の支持腕部106と、間隙104と直径方向で反対側に位置して、上記筒状部102の上端から起立して設けられた外蓋部108などから構成される。
筒状部102は、絶縁体200の嵌合部202を同心位置に収容する部分であり、基板用同軸コネクタ500の筒状部506を受ける突状座部110をエンボス加工等により内面に有する。筒状部102の上側縁端及び、支持腕部106の上部には、外部導体100に絶縁体200を嵌め込んだ際に、絶縁体200を固定するための溝部112、113が形成されている。また、支持腕部106の下部にも絶縁体200を固定するための溝部114が形成されている。図1に示す実施形態では、溝部113は溝部114よりも同軸ケーブル側(つまり、後方)に形成され、溝部114は支持腕部106のつけ根部分付近に形成される。さらに、筒状部102の上側の一部の縁を内側に湾曲させて、絶縁体200の一部分に引っ掛けて係止するためのツメ部115が形成されている。
外蓋部108は、くびれた形状の屈曲部116と、屈曲時に筒状部102を覆う筒保護蓋118と、支持腕部106を覆う導体保護蓋119と、屈曲後に支持腕部106を包囲して固定する固定部120と、同軸ケーブルのシールド線をカシメ包囲して電気的に接続するシールド線カシメ部122と、同軸ケーブルの外皮をカシメ包囲する外皮カシメ部124を有する。外蓋部108は、同軸ケーブルと接続する際に筒状部102との接続部分である屈曲部116で屈曲し、同軸ケーブル上を覆う。
筒保護蓋118は、両端に屈曲時において下方に屈曲する側部126を有している。また、屈曲部116が屈曲する際に、内側となる面にエンボス加工等により突状部128が形成されている。突状部128は、外蓋部108が閉じられたときに、絶縁体200の嵌合部202の上面に当たることで、嵌合部202を筒状部102にしっかりと押し込んで固定することができる。二つの側部126の内面同士の距離は、筒状部102の外径と同じか若しくはそれより大きい。
導体保護蓋119の固定部120は、延長部130を有し、屈曲部116が屈曲した後に、延長部130は、支持腕部106の外面に接し、さらに延長部130は内側に折り曲げられて支持腕部106の下方に回り込むように成形される。
シールド線カシメ部122は、側部132を有し、屈曲部116が屈曲した後に、同軸ケーブルのシールド線をカシメ包囲して電気的に接続する。また、内側となる面にエンボス加工により突状部134が形成されているので、カシメ包囲後は同軸ケーブルが延伸方向に引っ張られても、同軸ケーブルがコネクタから抜けにくくなっている。
外皮カシメ部124も、側部136を有し、屈曲部116が屈曲した後に、同軸ケーブルの外皮をカシメ包囲する。また、内側となる面にエンボス加工により突状部138が形成されているので、カシメ包囲後は同軸ケーブルが延伸方向に引っ張られても、同軸ケーブルがコネクタから抜けにくくなるようにしている。
絶縁体200は、絶縁材料をモールド成形して作られる。該絶縁材料として、例えば、リキッドクリスタルポリマー(LCP、液晶ポリマー)樹脂等にガラス繊維、炭素繊維やマイカ等のフィラーが充填された材料などの耐熱性があり柔軟性のある材料が用いられる。絶縁体200は、大きく分けて、略円柱状の嵌合部202と、嵌合部202から半径外方の同軸ケーブルの延出方向に延びる、導体支持部204とから構成される。説明を簡単にするために、同軸ケーブルの延出方向の直線上において、嵌合部202の方向を先(先端、先方)とし、導体支持部204の方向を後(後端、後方)とする。
絶縁体200は、嵌合部202と導体支持部204との間の境界部分に位置し、上方に延出する中蓋部206を有している。中蓋部206は、付け根部分で屈曲して外蓋部108と同じ方向に閉じることができる。図1に示される一実施形態では、端子300の曲面部316に対応させて中蓋部206の付け根部分の厚さを薄くして、付け根部分から屈曲し易くするために、その内面(押圧面)に斜面を設けている。なお、中蓋部206の付け根部分の厚さを薄くする斜面は外面にも設けることができる。
また、中蓋部206は、嵌合部202の嵌合方向の中心軸よりも導体支持部204側(すなわち後方)に位置すれば良く、図1に示される一実施形態では、嵌合部202と導体支持部204とのほぼ境界上(略円柱状の嵌合部202の上側縁端)に中蓋部206が設けられている。
中蓋部206を導体支持部204側に配置することで、中蓋部206の長さを短くすることができる。中蓋部206が短くなったことにより、絶縁体200を成形する際に、中蓋部206部分の金型に樹脂(絶縁材料)を流し込み易くなり、中蓋部206の厚さをより薄くすることができ、同軸ケーブルコネクタ全体の低背化に寄与することができる。
中蓋部206が開いた状態では、少なくとも端子300の結線部302と曲面部316が露出している。中蓋部206を閉じた際に、同軸ケーブルの中心導体を中蓋部206の内面(押圧面)と結線部302の上面(結線面)で挟み込んで結線するので、中心導体を結線部302に半田付けする必要はないが、中蓋部206と結線部302の間から中心導体が抜け出ないために、結線部302の結線面及び/或いは中蓋部206の内面を凹凸に加工することができる。
絶縁体200の嵌合部202の上方周縁には、嵌合部202の中心軸から径方向の外側に突出する突出部208が形成されている。突出部208は、外部導体100の溝部112に対応した位置に設けられる。それにより、突出部208は、溝部112の溝に保持される。また、導体支持部204の両側の上部側壁から、外側に突出する突出部209が形成され、導体支持部204の両側の下部側壁から、外部に突出する突出部210が形成されている。導体支持部204の側壁に形成される突出部209及び210は、外部導体100の支持腕部106を上下から挟み込むために、外部導体100の溝部113及び114に対応した位置に設けられる。さらに、嵌合部202の嵌合方向の厚さを一部薄くして、係止部212が形成されている。係止部212は、外部導体100の筒状部102の上側縁端を一部切り込んで該切り込み部を内側に折り曲げて形成されるツメ部115の位置に対応する位置に形成される。例えば、図1に示す実施形態では、屈曲部116の近傍にツメ部115を備えているので、係止部212は、嵌合部202の先端側(外蓋部108側)付近に形成される。嵌合部202の先端側の上面を凹状に加工して、嵌合部202の高さよりも低い係止部212が設けられる。
後述する図4を参照すると、端子300は、一端に結線部302、もう一端に接触部304を備え、さらに、結線部302と接触部304との間にはそれらをつなぐブリッジ部308を備えている。端子300の形状は、ブリッジ部308に対して下方に結線部302、接触部304が配された横コ字形状とすることができる。また、端子300は、絶縁体200に一体成形されており、結線部302は上方が開放され、接触部304は下方が開放され、ブリッジ部308は絶縁体200によって上下から挟み込まれて保持される。接触部304の上側縁端及びブリッジ部308の上面は、それぞれ絶縁体200に覆われて、外部導体100の外蓋部108との絶縁状態を保つことができる。
図2は、絶縁体200を外部導体100に嵌め込んだ後の本発明の一実施形態の同軸ケーブルコネクタの図である。当該同軸ケーブルコネクタは、以下のように組み立てられる。まず、絶縁体200の嵌合部202を外部導体100の筒状部102に収容しつつ、絶縁体200の突出部208、209、210を、外部導体100の溝部112、113、114の溝に入れる(又は、嵌め込む)ことで、絶縁体200が外部導体100に収容される。なお、絶縁体200には、端子300が一体成形により予め組み込まれている。
次に、端子300の結線部302に同軸ケーブルの中心導線を配置する。同軸ケーブルについては、ストリッパ等を用いて3段剥き加工され、同軸ケーブルの先端から中心導体C1、誘電体C2、シールド線C3、外皮C4の順で露出したものが使用される(図3又は図4参照)。その後、外蓋部108を屈曲して蓋を閉じる際に、導体保護蓋119の内側の面(内面)は、絶縁体200から上方に延出した中蓋部206の表面頂上部に接触して、中蓋部206は、導体保護蓋119の内面から押圧力を受けて、外蓋部108と共に閉じられる。外蓋部108が閉じられたとき、筒保護蓋118は、絶縁体200の嵌合部202を覆い、導体保護蓋119は絶縁体200の導体支持部204を覆うことができる。
図2に示されるように、本発明の1つの実施形態では、絶縁体200から上方に延出した中蓋部206の表面頂上部207(外蓋部108が倒された際に、導体保護蓋119の内面が最初に当たる部分)は斜面を形成するように加工されている。これにより、外蓋部108を閉じる際に、外蓋部108に押される中蓋部206の表面頂上部207と外蓋部108の内面との接触面を大きくして、中蓋部206を閉じ易くすることができる。
外部導体100の外蓋部108(特に、筒保護蓋118)が筒状部102及びそこに収容された絶縁体200の嵌合部202を覆うように倒される際に、その屈曲部116を屈曲させる。
また、エンボス加工等によって、2本の直線状の突状案内部140が導体保護蓋119の内側の面に平行に形成されている。これら2本の突状案内部140は、外蓋部108を屈曲する際に、中蓋部206の表面頂上部207の両端を挟み込んで支持し、中蓋部206の屈曲方向を規制することで、中蓋部206を正しい位置に倒すことができる。中蓋部206は、その内面(押圧面)と、端子300の結線部302の上面(結線面)との間で、同軸ケーブルの中心導体C1を挟圧する。
その後、固定部120によって、支持腕部106を包囲して、外蓋部108が開かないように、延長部130が支持腕部106の下方に回り込むように成形され、外蓋部108の位置を固定する。さらに、シールド線カシメ部122によってシールド線C3をカシメ包囲して、シールド線C3と外部導体100の電気的接続を確保する。また、外皮カシメ部124によって外皮C4をカシメ包囲して、同軸ケーブルがコネクタから外れないように固定する。中心導体C1は挟圧され、シールド線C3及び外皮C4は、カシメ包囲されて変形するが、誘電体C2は、形状が大きく変形する程に挟圧されることもカシメ包囲されることもなく、同軸ケーブルがコネクタに固定された状態であっても変形することがない。従って、コネクタ接続時のケーブルのインピーダンス等の電気的特性の変化が少ない。
以上の手順に従って組み立てられた同軸ケーブルコネクタの外観を図3に示す。同軸ケーブルコネクタ400は、基板等に設置された基板用同軸コネクタ500に嵌め込まれる。基板用同軸コネクタ500は、中心端子502と、外部導体504と、絶縁体508から構成され、外部導体504は筒状部506を有する。
図4に図3のA−A切断面及びB−B切断面における断面図を示す。図4(a)は、同軸ケーブルコネクタ400が基板用同軸コネクタ500に接続される前の状態を示す。中蓋部206の内面(押圧面)と端子300の結線部302の上面(結線面)によって、中心導体C1を挟圧し、端子300と中心導体C1の電気的接続を確保できる。結線部302の凹凸に加工された結線面によって、中心導体C1に咬合するので、中心導体C1が端子300から離れたり抜けたりすることを防止できる。そのため、半田付けによって中心導体C1を端子に固定する必要がない。
また、中蓋部206は、十分な押圧力で中心導体C1を挟圧して固定できる正規位置に屈曲できるので、同軸ケーブルの断線や、同軸ケーブルの特性インピーダンスの悪化や、不安定な高周波特性等を事前に防ぐことができる。
図4(b)は、同軸ケーブルコネクタ400が基板用同軸コネクタ500に接続された状態を示す。同軸ケーブルコネクタ400の端子300の接触部304が、基板用同軸コネクタ500の中心から露出した中心端子502に嵌め合わされ、同軸ケーブルコネクタ400の外部導体100の筒状部102が、基板用同軸コネクタ500の外部導体504の筒状部506に嵌め合わされて、電気的接続を確保することができる。
なお、端子300を絶縁体200に組み込むための別の実施形態として、端子300を絶縁体200に嵌め込んで固定することもできる。また、端子300を絶縁体200に圧入して固定することもできる。これらの組み込み方法に合わせて、端子300を嵌め込み、圧入できるように、絶縁体200を成形することができる。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
同軸ケーブルコネクタのような電気コネクタには、様々な用途があり、例えば、情報通信機器産業及び自動車産業など幅広い産業分野において、情報機器や電子機器の内部配線等に利用することができる。
100 外部導体
102 筒状部
104 間隙
106 支持腕部
108 外蓋部
110 突状座部
112,113,114 溝部
115 ツメ部
116 屈曲部
118 筒保護蓋
119 導体保護蓋
120 固定部
122 シールド線カシメ部
124 外皮カシメ部
128,134,138 突状部
126,136 側部
130 延長部
140 突状案内部
200 絶縁体
202 嵌合部
204 導体支持部
206 中蓋部
207 表面頂上部
208,209,210 突出部
212 係止部
300 端子
302 結線部
304 接触部
308 ブリッジ部
316 曲面部
400 同軸ケーブルコネクタ
500 基板用同軸コネクタ
502 中心端子
504 外部導体
506 筒状部
508 絶縁体
C1 中心導体
C2 誘電体
C3 シールド線
C4 外皮

Claims (7)

  1. 基板用同軸コネクタの中心端子と接触する接触部と同軸ケーブルの中心導体と結線する結線部とを有する端子と、
    前記端子を含む絶縁体と、
    前記絶縁体を収容する外部導体とを備える同軸ケーブルコネクタにおいて、
    前記絶縁体は、
    前記基板用同軸コネクタの中心端子と嵌合する側に前記接触部を露出した嵌合部と、
    前記結線部の結線面を露出した導体支持部と、
    前記絶縁体の上面に設けられ、前記導体支持部の方向に折り曲げられて、前記結線面に配置された前記中心導体を挟み込んで結線するための中蓋部と
    を有し、
    前記中蓋部は、前記嵌合部の嵌合方向の中心軸よりも、前記導体支持部側に設けられ、
    前記外部導体は、
    前記基板用同軸コネクタとの嵌合方向に一端側で開口し、前記絶縁体の前記嵌合部を収容する筒状部と、
    前記絶縁体の前記導体支持部を収容する支持腕部と、
    前記筒状部との境界で屈曲されて、前記絶縁体を覆う外蓋部と
    を有すること
    を特徴とする同軸ケーブルコネクタ。
  2. 前記端子は、前記絶縁体に一体成形されていること
    を特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブルコネクタ。
  3. 前記端子は、前記接触部と前記結線部との間に、それらをつなぐブリッジ部を有し、
    前記接触部及び前記ブリッジ部の上方は、それぞれ前記絶縁体に覆われて、前記外蓋部との絶縁状態を保つこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の同軸ケーブルコネクタ。
  4. 前記中蓋部の付け根部分には、前記中蓋部の厚さを薄くするように斜面が設けられたこと
    を特徴とする請求項1から3いずれか1項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
  5. 前記中蓋部は、前記嵌合部と前記導体支持部の境界線上に配置されたこと
    を特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
  6. 前記外蓋部は、屈曲した際に前記中蓋部の表面頂上部と当接する面に2本の突状案内部を有し、
    前記2本の突状案内部は、前記表面頂上部の両端を挟み込むことで、中蓋部の屈曲方向を規制すること
    を特徴とする請求項1から5いずれか1項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
  7. 前記中蓋部と前記結線面に中心導体を挟み込んで接続された同軸ケーブルを備えること
    を特徴とする請求項1から6いずれか1項に記載の同軸ケーブルコネクタ。
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