JP2015013604A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライ路面での操縦安定性能を維持しつつ、雪上性能を向上させた空気入りタイヤを提供する。【解決手段】トレッド部2に、一対のショルダー主溝3と、該ショルダー主溝3よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびるセンター主溝4とが設けられることにより、一対のショルダー陸部5と、一対のミドル陸部6とが区分された空気入りタイヤである。ショルダー陸部5の幅W1とミドル陸部6の幅W2との比W1/W2は、1.6〜2.0である。ショルダー陸部5は、ショルダー副溝10が設けられることにより、主部11と副部12とを含む。ショルダー陸部5には、ショルダーラグ溝13とショルダーサイプ16とが複数本設けられている。ショルダー副溝の溝幅W3は、トレッド接地幅TWの1.3〜2.7%である。【選択図】図1

Description

本発明は、ドライ路面での操縦安定性能を維持しつつ、雪上性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
トレッド部に、タイヤ周方向にのびる主溝やサイプが設けられた空気入りタイヤが提案されている。このような空気入りタイヤは、タイヤ周方向にのびるエッジ成分により、雪上での走行性能(以下、「雪上性能」という)を向上させ、とりわけ雪上での横滑りを効果的に抑制する。
しかしながら、上述のような主溝やサイプは、トレッド部の剛性を低下させ、ドライ路面での操縦安定性能を低下させるという問題があった。
下記特許文献1は、ベルトプライのベルトコードの傾斜方向と、トレッド部の横溝の傾斜方向とを規定した空気入りタイヤを提案している。このような空気入りタイヤは、トレッド部の剛性の低下を抑制する。
特開2013−136187号公報
しかしながら、上記特許文献1の空気入りタイヤであっても、ドライ路面での操縦安定性能と雪上性能との両立については、さらなる改善の余地があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ドライ路面での操縦安定性能を維持しつつ、雪上性能を向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、該ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびるセンター主溝とが設けられることにより、前記一対のショルダー主溝よりもタイヤ軸方向外側の一対のショルダー陸部と、前記ショルダー主溝と前記センター主溝との間の一対のミドル陸部とが区分された空気入りタイヤであって、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅W1と、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.6〜2.0であり、前記ショルダー陸部は、タイヤ周方向に連続してのびかつ前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有するショルダー副溝が設けられることにより、前記ショルダー副溝のタイヤ軸方向外側の主部と、前記ショルダー主溝と前記ショルダー副溝との間の副部とを含み、前記ショルダー陸部には、前記トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのび、前記ショルダー副溝に連通することなく終端するショルダーラグ溝と、該ショルダーラグ溝のタイヤ軸方向の内端から前記ショルダー主溝までのびるショルダーサイプとが複数本設けられており、前記ショルダー副溝の溝幅W3は、前記トレッド接地端間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド接地幅TWの1.3〜2.7%であることを特徴とする。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ショルダー副溝の溝深さd1は、前記ショルダー主溝の溝深さd2の0.25〜0.50倍であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ミドル陸部には、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびるミドル横溝が複数本設けられているのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ミドル横溝の溝幅W4は、1.3〜3.0mmであるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向に対して40〜60°の角度で傾斜しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅W1と、ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.6〜2.0である。これにより、ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅が十分に確保され、ショルダー陸部の剛性が向上する。このため、ドライ路面での操縦安定性能が向上する。また、ショルダー主溝は、従来の空気入りタイヤの典型的なショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側に設けられている。このため、ショルダー主溝には大きな接地圧が作用する領域に提供され、優れたエッジ効果を発揮し、雪上性能を向上させる。
ショルダー陸部は、タイヤ周方向に連続してのびかつショルダー主溝よりも小さい溝幅を有するショルダー副溝が設けられている。これにより、ショルダー陸部は、ショルダー副溝のタイヤ軸方向外側の主部と、ショルダー主溝とショルダー副溝との間の副部とを含む。このようなショルダー副溝は、ショルダー陸部の剛性を維持しつつ、ショルダー副溝によりタイヤ周方向のエッジ成分をさらに増加させる。従って、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上走行時の横滑りが効果的に抑制される。
ショルダー陸部には、トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのび、ショルダー副溝に連通することなく終端するショルダーラグ溝と、該ショルダーラグ溝のタイヤ軸方向の内端からショルダー主溝までのびるショルダーサイプとが複数本設けられている。このようなショルダーラグ溝及びショルダーサイプは、ショルダー陸部のタイヤ軸方向内側の剛性を維持しつつ、雪路走行時の排雪性能を向上させる。従って、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上性能が向上する。
ショルダー副溝の溝幅W3は、トレッド接地幅TWの1.3〜2.7%である。このようなショルダー副溝は、ショルダー陸部の剛性を維持しつつ、タイヤ周方向のエッジ成分を増加させる。従って、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上走行時の横滑りが効果的に抑制される。
以上のように、本発明の空気入りタイヤは、ドライ路面での操縦安定性能を維持しつつ、雪上性能を向上させることができる。
本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のA−A断面図である 図1のショルダー陸部の拡大図である。 図1のミドル陸部の拡大図である。 図4のB−B断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2の展開図である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、乗用車用のラジアルタイヤとして好適に使用される。
図1に示されているように、タイヤ1のトレッド部2には、一対のショルダー主溝3と、センター主溝4とが設けられている。
ショルダー主溝3は、最もトレッド接地端Te側でタイヤ周方向に連続してのびている。本実施形態のショルダー主溝3は、略一定の溝幅を有し、タイヤ周方向に沿った直線状である。ショルダー主溝3は、波状又はジグザグ状でも良い。
「トレッド接地端Te」は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
センター主溝4は、ショルダー主溝3よりもタイヤ軸方向内側に設けられている。センター主溝4は、タイヤ周方向に連続してのびている。センター主溝4は、略一定の溝幅を有し、タイヤ周方向に沿った直線状である。本実施形態のセンター主溝4は、1本からなり、タイヤ赤道C上に設けられている。センター主溝4は、例えば、タイヤ赤道Cのタイヤ軸方向両側に一対設けられても良い。
「主溝」とは、排水性を高めるために設けられた溝幅の広い溝である。従って、これらの主溝には、サイピングや細溝は含まれない。ショルダー主溝3の溝幅W5及びセンター主溝4の溝幅W6は、例えば、トレッド接地幅TWの2.5〜4.5%である。このようなショルダー主溝3及びセンター主溝4は、トレッド部2の剛性を維持しつつ、優れたウェット性能を発揮する。トレッド接地幅TWは、前記正規状態のタイヤ1のトレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。
図2には、図1のA−A断面図が示されている。図2に示されているように、ショルダー主溝3の溝深さd2及びセンター主溝4の溝深さd3は、例えば、5〜10mmであるのが望ましい。
図1に示されているように、トレッド部2には、一対のショルダー陸部5と、一対のミドル陸部6とが区分されている。ショルダー陸部5は、ショルダー主溝3のタイヤ軸方向外側に設けられている。ミドル陸部6は、ショルダー主溝3とセンター主溝4との間に設けられている。
ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W1は、好ましくはトレッド接地幅TWの0.23倍以上、より好ましくは0.25倍以上であり、好ましくは0.32倍以下、より好ましくは0.30倍以下である。このようなショルダー陸部5は、ウェット性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性能を向上させる。
ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W1と、ミドル陸部6のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.6〜2.0である。これにより、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅が確保され、ショルダー陸部5の剛性が向上する。このため、ドライ路面での操縦安定性能が向上する。また、このようなショルダー主溝3は、従来の空気入りタイヤの典型的なショルダー主溝3よりもタイヤ軸方向内側に設けられる傾向がある。このため、ショルダー主溝3は、大きな接地圧が作用する領域に提供され、優れたエッジ効果を発揮し、雪上性能を向上させる。
上述の効果をさらに発揮させるために、上記比W1/W2は、好ましくは1.7以上であり、好ましくは1.9以下である。
図3には、ショルダー陸部5の拡大図が示されている。図3に示されているように、ショルダー陸部5には、ショルダー副溝10が設けられている。
ショルダー副溝10は、タイヤ周方向に連続してのびている。本実施形態のショルダー副溝10は、略一定の溝幅を有し、タイヤ周方向に沿った直線状である。ショルダー副溝10は、波状又はジグザグ状でも良い。
ショルダー副溝10は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅W3を有している。ショルダー副溝10の溝幅W3は、トレッド接地幅TW(図1に示す)の1.3〜2.7%である。このようなショルダー副溝10は、ショルダー陸部5の剛性を維持しつつ、タイヤ周方向にのびるエッジ成分を増加させる。従って、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上走行時の横滑りが効果的に抑制される。
上述の効果をさらに発揮させるために、ショルダー副溝10の溝幅W3は、好ましくはトレッド接地幅TWの1.5%以上、より好ましくは1.7%以上であり、好ましくは2.5%以下、より好ましくは2.3%以下である。
同様の観点から、図2に示されるように、ショルダー副溝10の溝深さd1は、好ましくはショルダー主溝3の溝深さd2の0.25倍以上、より好ましくは0.30倍以上であり、好ましくは0.50倍以下、より好ましくは0.45倍以下である。
図3に示されるように、ショルダー副溝10が設けられていることにより、ショルダー陸部5は、主部11と、副部12とに区分されている。
副部12は、ショルダー主溝3とショルダー副溝10との間に設けられている。副部12は、サイプよりも大きい溝幅の溝が設けられていないリブである。本明細書において「サイプ」とは、幅が0.5〜1.5mmの切り込みを意味し、排水用の溝とは区別される。副部12は、略一定の幅で直線状にのびている。
副部12のタイヤ軸方向の幅W7と、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W1との比W7/W1は、好ましくは0.10以上、より好ましくは0.15以上であり、好ましくは0.25以下、より好ましくは0.20以下である。これにより、ショルダー副溝10は、相対的にショルダー陸部5のタイヤ軸方向内側に設けられる。このため、ショルダー副溝10も、大きな接地圧が作用する領域に提供され、優れたエッジ効果を発揮して雪上性能が向上する。
ショルダー陸部5には、ショルダーラグ溝13と、ショルダーサイプ16と、ショルダーサブサイプ17とが設けられている。
ショルダーラグ溝13は、少なくともトレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側に向かってのびている。ショルダーラグ溝13は、ショルダー副溝10に連通することなく終端する。このようなショルダーラグ溝13は、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向内側の剛性を維持しつつ、雪路走行時の排雪性能を向上させる。従って、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上性能が向上する。
ショルダーラグ溝13は、タイヤ軸方向内側に向かって溝幅が漸減し、かつ、タイヤ軸方向の内端13iが丸められて終端している。これにより、前記内端13iを起点とするショルダー陸部5の割れ等の損傷が抑制される。
ショルダーラグ溝13のタイヤ軸方向の外端は、トレッド接地端Teよりもタイヤ軸方向外側に位置している。このようなショルダーラグ溝13は、雪上性能及びワンダリング性能を向上させる。
ショルダーラグ溝13のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、タイヤ軸方向内側に向かって漸増しているのが望ましい。このようなショルダーラグ溝13は、雪上での横滑りを効果的に抑制する。
ショルダーラグ溝13の溝幅W8は、好ましくはショルダー主溝3の溝幅W5の0.45倍以上、より好ましくは0.48倍以上であり、好ましくは0.55倍以下、より好ましくは0.52倍以下である。ショルダーラグ溝13の溝幅W8がショルダー主溝3の溝幅W5の0.45倍より小さい場合、ワンダリング性能が低下するおそれがある。逆に、ショルダーラグ溝13の溝幅W8が前記溝幅W5の0.55倍より大きい場合、ドライ路面での操縦安定性能が低下するおそれがある。
同様の観点から、図2に示されるように、ショルダーラグ溝13の溝深さd4は、好ましくはショルダー主溝3の溝深さd2の0.80倍以上、より好ましくは0.83倍以上であり、好ましくは0.90倍以下、より好ましくは0.87倍以下である。
図3に示されるように、トレッド接地端Teからのショルダーラグ溝13の前記内端13iまでのショルダーラグ溝13の長さL1とショルダー陸部5のタイヤ軸方向の幅W1との比L1/W1は、好ましくは0.44以上、より好ましくは0.46以上であり、好ましくは0.56以下、より好ましくは0.52以下である。前記比L1/W1が0.44より小さい場合、ワンダリング性能が低下するおそれがある。逆に、前記比L1/W1が0.56より大きい場合、ショルダー陸部5の剛性が低下し、ドライ路面での操縦安定性能が低下するおそれがある。
ショルダーサイプ16は、ショルダーラグ溝13のタイヤ軸方向の内端13iからショルダー主溝3までのびている。このようなショルダーサイプ16は、ショルダーラグ溝13と相俟って、ショルダー陸部5のタイヤ軸方向内側の剛性を維持しつつ、雪路走行時の排雪性能を向上させる。従って、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上性能が向上する。
ショルダーサイプ16は、タイヤ軸方向に対してショルダーラグ溝13と同じ向きに傾斜している。このようなショルダーサイプ16は、ウェット走行時、吸収した水を効果的にタイヤ軸方向外側に案内する。このため、ウェット性能が向上する。
ショルダーサイプ16は、ショルダー副溝10よりも大きい深さを有している。従って、ショルダーサイプ16は、ショルダー副溝10の溝底を貫通してのびている。このようなショルダーサイプ16は、優れた吸水性能を発揮し、ウェット性能及び雪上性能をより一層向上させる。
ショルダーサブサイプ17は、タイヤ周方向で隣り合うショルダーラグ溝13、13の間に設けられている。ショルダーサブサイプ17は、ショルダーラグ溝13と略平行にのびている。ショルダーサブサイプ17のタイヤ軸方向の内端17iは、ショルダー副溝10に連通することなく主部11内で終端している。このようなショルダーサブサイプ17は、ショルダー陸部5の剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させる。このため、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上性能が向上する。ショルダーサブサイプ17のタイヤ軸方向の外端17oは、本実施形態では、トレッド接地端Teよりもタイヤ軸方向外側に位置している。
ショルダーサブサイプ17とショルダーラグ溝13とは、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。これにより、ショルダー陸部5の剛性分布が均一になり、ショルダー陸部5の偏摩耗が抑制される。
図4には、ミドル陸部6の拡大図が示されている。図4に示されているように、ミドル陸部6には、ミドル横溝20が複数本設けられている。各ミドル横溝20は、タイヤ軸方向に対して同じ向きに傾斜している。このようなミドル横溝20は、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向にエッジ効果を発揮し、雪上性能を向上させる。
上述の効果をより一層発揮させるために、ミドル横溝20は、滑らかに湾曲しているのが望ましい。ミドル横溝20のタイヤ軸方向に対する角度θ2は、タイヤ赤道C側に向かって漸増している。このようなミドル横溝20は、より接地圧が大きいタイヤ軸方向内側においてタイヤ周方向のエッジ成分を増加させる。このため、雪上での横滑りがさらに抑制される。
ミドル横溝20のタイヤ軸方向に対する角度θ2は、好ましくは40°以上、より好ましくは45°以上であり、好ましくは60°以下、より好ましくは55°以下である。このようなミドル横溝20は、タイヤ軸方向及びタイヤ周方向にバランス良くエッジ効果を発揮する。
ミドル横溝20は、略一定の溝幅W4でのびている。ミドル横溝20の溝幅W4は、好ましくは1.3mm以上、より好ましくは1.8mm以上であり、好ましくは3.0mm以下、より好ましくは2.5mm以下である。このようなミドル横溝20は、ミドル陸部6の剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させる。このため、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上性能が向上する。
図5には、図4のミドル横溝20のB−B断面図が示されている。図5に示されているように、ミドル横溝20の溝深さd5は、好ましくはショルダー主溝3の溝深さd2の0.08倍以上、より好ましくは0.11倍以上であり、好ましくは0.18倍以下、より好ましくは0.15倍以下である。このようなミドル横溝20は、ミドル陸部6の剛性を維持しつつ、ウェット性能を向上させる。
ミドル横溝20には、溝底部20dが開口した溝底サイプ24が設けられているのが望ましい。このような溝底サイプ24は、雪路走行時、ミドル横溝20内で圧縮された雪内の水分を、効果的に吸収する。従って、ミドル陸部6の踏面と路面との間での水膜の発生が抑制され、雪上性能が向上する。さらに、このような溝底サイプ24は、雪路走行時、ミドル横溝20を開口させて溝容積を増加させるため、雪上性能が向上する。
溝底サイプ24の深さd6は、好ましくはミドル横溝20の溝深さd5の3.0倍以上、より好ましくは3.2倍以上であり、好ましくは3.5倍以下、より好ましくは3.3倍以下である。このような溝底サイプ24は、ミドル陸部6の剛性を維持しつつ、上述の効果をさらに発揮させる。溝底サイプの深さd6は、ミドル横溝20の溝底20dから溝底サイプ24の溝底24dまでのタイヤ半径方向の距離である。
図4に示されているように、ミドル横溝20は、第1ミドル横溝21と第2ミドル横溝22とを含んでいる。
第1ミドル横溝21は、センター主溝4及びショルダー主溝3に連通する。第2ミドル横溝22は、一端22oがショルダー主溝3に連通し、他端22iがミドル陸部6内で終端する。このような第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22は、大きい接地圧が負荷するミドル陸部6のタイヤ軸方向内側の剛性を維持しつつ、エッジ成分を増加させる。これにより、ドライ路面での操縦安定性能が維持されつつ、雪上性能が向上する。
第1ミドル横溝21及び第2ミドル横溝22は、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。これにより、ミドル陸部6の剛性分布が滑らかになり、ミドル陸部6の偏摩耗が抑制される。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施される。
図1の基本パターンを有するサイズ185/60R15の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、ドライ路面での操縦安定性能及び雪上性能がテストされた。各タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:15×6J
タイヤ内圧:230kPa
テスト車両:前輪駆動車、排気量1300cc
タイヤ装着位置:全輪
<ドライ路面での操縦安定性能>
乾燥したアスファルト路面からなるテストコースを前記テスト車両で走行したときの操縦安定性能が、運転者の官能評価により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性能が優れていることを示す。
<雪上性能>
前記テスト車両で雪上を走行したときの雪上性能が、運転者の官能評価により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性能が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2015013604
Figure 2015013604
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、ドライ路面での操縦安定性能を維持しつつ、雪上性能が向上しているのが確認できた。
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
4 センター主溝
5 ショルダー陸部
6 ミドル陸部
10 ショルダー副溝
11 主部
12 副部
13 ショルダーラグ溝
16 ショルダーサイプ

Claims (5)

  1. トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、該ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびるセンター主溝とが設けられることにより、前記一対のショルダー主溝よりもタイヤ軸方向外側の一対のショルダー陸部と、前記ショルダー主溝と前記センター主溝との間の一対のミドル陸部とが区分された空気入りタイヤであって、
    前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅W1と、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.6〜2.0であり、
    前記ショルダー陸部は、タイヤ周方向に連続してのびかつ前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅を有するショルダー副溝が設けられることにより、前記ショルダー副溝のタイヤ軸方向外側の主部と、前記ショルダー主溝と前記ショルダー副溝との間の副部とを含み、
    前記ショルダー陸部には、前記トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのび、前記ショルダー副溝に連通することなく終端するショルダーラグ溝と、該ショルダーラグ溝のタイヤ軸方向の内端から前記ショルダー主溝までのびるショルダーサイプとが複数本設けられており、
    前記ショルダー副溝の溝幅W3は、前記トレッド接地端間のタイヤ軸方向の距離であるトレッド接地幅TWの1.3〜2.7%であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ショルダー副溝の溝深さd1は、前記ショルダー主溝の溝深さd2の0.25〜0.50倍である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ミドル陸部には、タイヤ軸方向に対して傾斜してのびるミドル横溝が複数本設けられている請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ミドル横溝の溝幅W4は、1.3〜3.0mmである請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ミドル横溝は、タイヤ軸方向に対して40〜60°の角度で傾斜している請求項3又は4記載の空気入りタイヤ。
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