JP2015011759A - 電極シートの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 活物質の膜厚を厚くしても、活物質の表面乾燥を抑えつつ、短時間で乾燥を行える製造装置及び製造方法を提供する。【解決手段】 電極シートの芯材を供給する芯材供給工程と、前記電極シートの芯材の表面に集電体材料を塗布する塗布工程と、セパレータ材料を供給するセパレータ供給工程と、前記電極シートの芯材に対して未乾燥の集電体材料の上から前記セパレータ材料を貼り付けるセパレータ貼付工程と、前記集電体材料を乾燥させる乾燥工程とを有し、塗布工程、セパレータ貼付工程、乾燥工程の順で各工程が進められる、電極シートの製造装置及び製造方法である。【選択図】 図1

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池等に用いられる、電極シートの製造装置及び製造方法に関するものである。
従来のリチウムイオン電池の製造装置・製造方法では、以下の手順を採用している。
1)Al箔などを基材とし、その両面に正極用活物質を塗布・乾燥させて、正極側電極シートを製造する。
2)Cu箔などを基材とし、その両面に負極用活物質を塗布・乾燥させて、負極側電極シートを製造する。
3)正極・負極側電極シートに塗布された活物質の密度を増すために、プレス加工する。
4)正極・負極側電極シートを、それぞれ所定の寸法に切断したり、打ち抜き加工する。
5)長尺のセパレータシート上に正極・負極材料を交互に積層したり、Z状につづら折りしたりする(例えば、特許文献1)。あるいは、カットされた正極・負極シートに、カットされたセパレータを挿入しながら積層することもある。そして、この製造過程で用いられるセパレータとしては、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)等からなるシート状フィルムが一般的である。
また、上記以外のセパレータの形態として、所定の繊維径である有機繊維(PP,PETなど)からなる不織布を用いたものが提案されている。そして、このセパレータは、電池用電極シートに種々の混合物を結着させて熱プレスにより硬化させたものに、貼り合わせされる(例えば、特許文献2)。
さらに、高容量化や充電密度を向上させるため、正極側活物質層の厚さを厚くしたり高密度化することが試みられている(例えば、特許文献3)。
特開平7−57716号公報 特開平11−329393号公報 特開2012−146590号公報
しかし、活物質の膜厚を厚くすると、乾燥に時間がかかるため、乾燥ラインの全長が伸びてしまう。一方、従来と同じ搬送速度で塗布・乾燥を終えるような条件で急激に乾燥をさせると、活物質表面がひび割れしやすくなり、思うようにライン速度を上げられなかったり、プロセスマージンを広くできないなど、課題があった。
そこで本発明は、活物質の膜厚を厚くしても、活物質の表面乾燥を抑えつつ、短時間で乾燥を行える、電極シートの製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第1の発明は、
電極シートの芯材を搬送するシート搬送部と、
前記電極シートの芯材の表面に集電体材料を塗布する塗布部と、
セパレータ材料を供給するセパレータ供給部と、
前記集電体材料が塗布された電極シートに未乾燥の集電体材料の上から前記セパレータ材料を貼り付けるセパレータ貼付部と、
前記集電体材料を乾燥させる乾燥部とを備えた電極シートの製造装置である。
第2の発明は、第1の発明において、
前記塗布部は、
前記電極シートの芯材の表面側に集電体材料を塗布する第1塗布部と、
当該電極シートの芯材の裏面側に集電体材料を塗布する第2塗布部とを備え、
前記セパレータ供給部は、第1セパレータ供給部と、第2セパレータ供給部とを備え、
前記セパレータ貼付部は、
前記第1セパレータ供給部から供給されたセパレータ材料を前記第1塗布部で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第1セパレータ貼付部と、
前記第2セパレータ供給部から供給されたセパレータ材料を前記第2塗布部で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第2セパレータ貼付部とを備えたことを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、
前記セパレータ材料は、少なくとも前記電極シートの芯材側の表面にセルロース繊維を含む材料で構成されていることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記セパレータ材料は、セルロース繊維層と多孔質樹脂層とを備えていることを特徴とする。
第5の発明は、
電極シートの芯材を供給する芯材供給工程と、
前記電極シートの芯材の表面に集電体材料を塗布する塗布工程と、
セパレータ材料を供給するセパレータ供給工程と、
前記電極シートの芯材に対して未乾燥の集電体材料の上から前記セパレータ材料を貼り付けるセパレータ貼付工程と、
前記集電体材料を乾燥させる乾燥工程とを有し、
塗布工程、セパレータ貼付工程、乾燥工程の順で各工程が進められる
電極シートの製造方法である。
第6の発明は、第5の発明において、
前記塗布工程は、
前記電極シートの芯材の表面側に集電体材料を塗布する第1塗布工程と、
当該電極シートの芯材の裏面側に集電体材料を塗布する第2塗布工程とを有し、
前記セパレータ供給工程は、第1セパレータ供給工程と、第2セパレータ供給工程とを有し、
前記セパレータ貼付工程は、
前記第1セパレータ供給工程から供給されたセパレータ材料を前記第1塗布工程で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第1セパレータ貼付工程と、
前記第2セパレータ供給工程から供給されたセパレータ材料を前記第2塗布工程で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第2セパレータ貼付工程とを有したことを特徴とする。
第7の発明は、第5の発明又は第6の発明において、
前記セパレータ材料は、少なくとも前記電極シートの芯材側の表面にセルロース繊維を含む材料で構成されていることを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明において、
前記セパレータ材料は、セルロース繊維層と多孔質樹脂層とを備えていることを特徴とする。
本発明を適用して製造される電極シートは、高温となってもセパレータで両面が挟まれているため、乾燥炉内で高温に曝されても表面側の溶剤成分が過剰に揮発するのを防ぐことができ、塗布物が表面乾燥したことによるひび割れの発生が抑制される。
従って、塗布する活物質の膜厚を厚くしても、活物質の表面乾燥を抑えつつ、短時間で乾燥を行える。
さらに、当該セパレータは、耐熱性が高いため、乾燥炉内を通過しても熱収縮したり目詰まりしたりせず、良好なイオン変換が行われるため、良好な充放電特性が得られる。
本発明を具現化する形態の一例を示す側面図である。 本発明を具現化する形態の別の一例を示す側面図である。 本発明を具現化する形態の一例を示すフロー図である。
本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。
図1は、本発明を具現化する形態の一例を示す側面図である。
以下各図においては、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面を水平面、Z方向を鉛直方向とする。特にX方向は矢印の方向を搬送方向下流側、その逆方向を搬送方向上流側と表現し、Z方向は矢印の方向を上、その逆方向を下と表現する。また、Y方向は幅方向と表現する。
電極シートの製造装置1は、シート搬送部2と、塗布部3と、セパレータ供給部4と、セパレータ貼付部5と、乾燥部6とを含んで構成されている。
シート搬送部2は、電極シートの芯材10cを搬送するものである。
具体的には、シート搬送部2は、電極シート巻出装置21と、電極シート巻取装置22を備えて構成されている。
電極シート巻出装置21は、リール21rに巻き付けられた電極シートの芯材10cを巻き出しながら供給するものである。電極シート巻取装置22は、下述の工程を経た後の電極シート10をリール22r巻き取りながら回収するものである。なお、詳細を下述する、塗布部3、セパレータ供給部4、セパレータ貼付部5、乾燥部6などは、電極シート巻出装置21と、電極シート巻取装置22との間に配置されている。
また、電極シート巻出装置21と電極シート巻取装置22との間には、必要に応じて、ローラコンベア23を配置しても良い。ローラコンベア23は、電極シートの芯材10cないし電極シート10を支えつつ、その搬送を促すものである。なお、ローラコンベア23は、適宜所定の間隔で配置されたローラコンベア23a〜23cなどを用いてで構成することができる。さらに、ローラコンベア23a〜23cのいずれか、または各々に、回転駆動用モータ23mが接続された構成としても良い。この場合、回転駆動用モータ23mは、ローラコンベアが電極シートの芯材10cないし電極シート10の搬送方向及び搬送速度と同期するように、所定の方向に所定の回転数で回転するように構成しておく。
このような構成をしているため、シート供給部2は、電極シートの芯材を矢印10vに示す方向に所定の速度で搬送することができる。
塗布部3は、電極シートの芯材の表面に集電体材料を塗布するものである。
具体的には、塗布部3は、塗布用ノズル31と、塗液供給ポンプ32と、バックアップローラ33を備えて構成されている。
塗布用ノズル31は、先端部31hにスリット状の開口部を備えた、いわゆるスリットダイで構成されており、先端部31hが、搬送される電極シートの芯材10cの表面に向けて配置されている。
塗液供給ポンプ32は、電極シートの芯材10cの搬送に同調させて、塗布用ノズル31に供給するものである。具体的には、塗液供給ポンプ32は、シリンジポンプやギアポンプなどを用いて構成することができる。
バックアップローラ33は、搬送中の電極シートの芯材10cの厚み方向や幅方向の位置が変わらないようにするものである。塗布用ノズル31とバックアップローラ33とは、所定の間隔を設定して平行に配置されており、塗布用ノズル31とバックアップローラ33の間を電極シートの芯材10cが通過するように配置されている。
なお、電極シートの芯材10cは、搬送経路中で方向が変えられる場合があるため、先端部31hは、図1に示すような横向きに配置される場合や、上向き或いは下向きに配置される場合がある。また、塗布部3は、必要に応じて、補助搬送装置34を備えた構成としても良い。なお、補助搬送装置34は、電極シートの芯材10cの両端部など、集電体材料が塗布されていない部分を支える構成にしておく。
このような構成をしているため、塗布部3は、電極シートの芯材10cを搬送させながら、電極シートの芯材10cの表面に所定の厚さで集電体材料を塗布することができる。
セパレータ供給部4は、セパレータ材料11を供給するものである。
具体的には、セパレータ供給部4は、セパレータ巻出装置40を備えて構成されている。
セパレータ巻出装置40は、集電体材料が塗布された電極シート10eの搬送に同調させて、ロール状に巻き付けられたセパレータ材料11を巻き出しながら供給するものである。
セパレータ供給部4は、さらに、スプレーノズル43aを備えて構成しても良い。
スプレーノズル43aは、集電体材料が塗布された電極シート10eと、セパレータ材料11との密着性を高めるための結着剤を塗布するためのものである。スプレーノズル43aは、結着剤を図1に示す様なセパレータ材料11側に塗布される形態のほか、集電体材料が塗布された電極シート10e側に塗布される形態であっても良い。
セパレータ貼付部5は、集電体材料が塗布された電極シート10eに、未乾燥の集電体材料の上から、セパレータ材料11を貼り付けるものである。
具体的には、セパレータ貼付部5は、2本で1組のプレスローラ51,52を用いて構成されている。
プレスローラ51は、集電体材料が塗布された電極シート10eの上面側に配置され、プレスローラ52は、集電体材料が塗布された電極シート10eの上面側に配置されている。そして、プレスローラ51,52は双方が、集電体材料が塗布された電極シート10eの幅よりも長い円筒状のローラで構成されており、それぞれ互いに所定の隙間を設けて平行に配置されている。また、これらプレスローラ51,52の隙間は、集電体材料が塗布された電極シート10eとセパレータ材料11の総厚みと同じか、それよりも狭く設定されている。そして、集電体材料が塗布された電極シート10eとセパレータ材料11とを重ね合わせた状態で、これらプレスローラ51,52の間を通過させる。
このような構成をしているため、セパレータ貼付部5は、集電体材料が塗布された電極シート10eに、未乾燥の集電体材料の上から、セパレータ材料11を貼り合わせることができる。
乾燥部6は、集電体材料を乾燥させるものである。
具体的には、乾燥部6は、集電体材料が塗布されセパレータが貼り付けられた電極シートを通過させつつ、通路内の温度を高温にした、乾燥装置60を用いて構成することができる。
乾燥装置60は、搬送される電極シートの上面側や下面側に取り付けた赤外線ヒータ61や、温風ファン62、マイクロ波加熱装置63などが備えられている。
電極シートの製造装置1は、上述の様な構成をしているため、本装置を用いて製造される電極シートが乾燥炉内で高温に曝されても、電極シートの表面に塗布された塗布物の表面側(つまり、外側)の溶剤成分が過剰に揮発するのを防ぐことができる。その結果、塗布物が表面乾燥したことによるひび割れの発生が抑制される。従って、塗布する活物質の膜厚を厚くしても、活物質の表面乾燥を抑えつつ、短時間で乾燥を行える。
また、湿潤した塗布物とセパレータ材料との界面では毛細管現象が生じるため、溶剤線分が染み出しやすくなる。このとき、セパレータの内側(つまり、塗布物側)は湿潤状態であるが、セパレータの外側は高温で乾燥した雰囲気であるため、ひび割れを防ぎつつ、溶剤成分の乾燥を急速に行うことができる。
なお、セパレータ材料としては、一般の多孔質材料や通気性のある材料を選択することで、本発明を具現化することができる。
<変形例>
本発明に係る電極シートの製造装置1は、さらに、シートプレス部7を備えた構成としても良い。
シートプレス部7は、乾燥部6と電極シート巻取装置22の間に配置され、セパレータ貼り付け後に集電体材料が乾燥した後の電極シート10fを厚み方向に圧縮加工するものである。
具体的には、シートプレス部7は、所定の隙間を設けて平行に配置された上面側加圧ローラ71と下面側加圧ローラ72とを用いて構成することができる。上面側加圧ローラ71と下面側加圧ローラ72との隙間は、セパレータ貼り付け後に集電体材料が乾燥した後の電極シート10fの厚みよりも狭く設定されている。また、上面側加圧ローラ71と下面側加圧ローラ72は、それぞれ矢印71v,矢印72vの方向に回転するように構成されている。そして、当該電極シート10fを、上面側加圧ローラ71と下面側加圧ローラ72との間を通過させる。
このような構成をしているため、シートプレス部7は、セパレータ貼り付け後に集電体材料が乾燥した後の電極シート10fを厚み方向に圧縮加工することができる。
<変形例>
また、本発明に係る電極シートの製造装置1は、タブカット部8を備えた構成としても良い。
タブカット部8は、乾燥部6と電極シート巻取装置22の間に配置され、セパレータ貼り付け後に集電体材料が乾燥した後の電極シート10fの集電体材料が塗布されていない芯材部分の一部を残して、他の集電体材料が塗布されていない芯材部分を除去するものである。
具体的には、タブカット部8は、ロータリーカッターと呼ばれる円筒状の筐体に切断刃が備えられたものと、バックアップローラとを備えて構成することができる。ロータリーカッターとバックアップローラとは、互いに電極シートを挟み込むように回転し合い、集電体材料が塗布されていない芯材部分を所定の形状に切断できるように構成されている。
このような構成をしているため、タブカット部8は、当該電極シート10fの集電体材料が塗布されていない芯材部分を除去することができる。
なお、シートプレス部7とタブカット部8は、両方を用いることもでき、例えば、集電体材料が間欠的に塗布される場合は、シートプレス部7をタブカット部8の上流側に配置し、集電体材料が連続的に塗布される場合は、シートプレス部7をタブカット部8の下流側に配置することが好ましい。
<別の形態>
本発明を適用するにあたり、上述したような電極シートの芯材10cの片面(図1で示す上面側)に集電体材料を塗布する形態に限らず、下述するような構成の電極シートの製造装置1bであっても良い。つまり、電極シートの製造装置1bは、電極シートの芯材10cの両面(図2に示す上面側と下面側)に集電体材料を塗布し、セパレータ材料11,11bを貼り付ける構成をしている。
図2は、本発明を具現化する形態の別の一例を示す側面図である。
電極シートの製造装置1bは、シート搬送部2と、塗布部3bと、セパレータ供給部4bと、セパレータ貼付部5と、乾燥部6とを含んで構成されている。なお、電極シートの製造装置1bにおいて、シート搬送部2と、セパレータ貼付部5と、乾燥部6とは、上述の電極シートの製造装置1におけるそれらと同様の構成をしている。
一方、塗布部3bは、上述した電極シートの製造装置1の塗布部3の構成に、塗布用ノズル36と、塗液供給ポンプ37をさらに備えた構成をしている。
塗布用ノズル37は、上述の塗布用ノズル31と同様、先端部36hにスリット状の開口部を備えた、いわゆるスリットダイで構成されており、先端部36hが、搬送される電極シートの芯材10cの裏面(つまり、下面側)に向けて配置されている。
塗液供給ポンプ37は、上述の塗液供給ポンプ32と同様、電極シートの芯材10cの搬送に同調させて、塗布用ノズル36に供給するものである。具体的には、塗液供給ポンプ37は、シリンジポンプやギアポンプなどを用いて構成することができる。
なお、電極シートの芯材10cの両面に集電体材料を塗布する場合、図2に示す様に、塗布用ノズルを前後(つまり、対向しない位置)に配置しても良いし、お互いが対向する位置に配置しても良い。
一方、セパレータ供給部4bは、上述した電極シートの製造装置1のセパレータ供給部4の構成に、セパレータ巻出装置40bをさらに備えた構成をしている。
セパレータ巻出装置40bは、上述のセパレータ巻出装置40と同様、集電体材料が塗布された電極シート10eの搬送に同調させて、ロール状に巻き付けられたセパレータ材料11bを巻き出しながら供給するものである。
セパレータ供給部4bは、さらに、スプレーノズル43bを備えて構成しても良い。
スプレーノズル43bは、上述したスプレーノズル43と同様、集電体材料が塗布された電極シート10eと、セパレータ材料11bとの密着性を高めるための結着剤を塗布するためのものである。スプレーノズル43bは、結着剤を図2に示す様なセパレータ材料11b側に塗布される形態のほか、集電体材料が塗布された電極シート10e側に塗布される形態であっても良い。
なお、セパレータ貼付部5や、シートプレス部7、タブカット部8における、上面側と下面側に一組で配置されたローラ同士の厚み方向の隙間は、適宜集電体材料の厚みや、セパレータ材料11bの厚みが増加したことに対応して適宜調節しておく。
電極シートの製造装置1bは、上述の様な構成をしているため、電極シートの芯材10cの両面(図2に示す上面側と下面側)に集電体材料を塗布し、セパレータ材料11,11bを貼り付けることができる。
そのため、本装置を用いて製造される電極シートが乾燥炉内で高温に曝されても、電極シートの両面に塗布された塗布物の溶剤成分が過剰に揮発するのを防ぐことができる。その結果、塗布物が表面乾燥したことによるひび割れの発生が抑制される。従って、塗布する活物質の膜厚を厚くしても、活物質の表面乾燥を抑えつつ、短時間で乾燥を行える。
[電池用電極シートの製造工程]
上述では、本発明に係る電極シートの製造装置について説明を行ったが、電極シートの製造方法にも本発明を適用することができる。つまり、以下に示す手順により、電極シートを製造することができる。
図3は、本発明を具現化する形態の一例を示すフロー図である。図3には、電池用電極シートの製造するための一連のフローが、ステップ毎に示されている。
先ず、電池用電極シートの芯材10cを、シート搬送部2セットする(s11)。具体的には、電池用電極シートの芯材10cが巻き付けられたリール21rを電極シート巻出装置21にセットする。そして、電池用電極シートの芯材10cを電極シート巻出装置21から引き出し、塗布部3,セパレータ貼付部5,乾燥部6へと架け渡して行く。そして、電池用電極シートの芯材10cを電極シート巻取装置22のリール22rに巻き付け、
導電性シート10cにかかる張力を調節したり、導電性シート10cと、塗布部3,乾燥部4,セパレータ貼付部5,乾燥部6を構成する各機器との間隔を調節したりする。
その後、電池用電極シートの芯材10cを、下流側(つまり、電極シート巻取装置22側)に連続搬送させる(s21)。
そして、電池用電極シートの芯材10cを下流側に連続搬送させながら、塗布部3にて電池用電極シートの芯材10cの表面に集電体材料を塗布する(s31)。このとき、片面塗布の形態であれば、一方の面側(例えば上面側)に集電体材料を塗布し、両面塗布の形態であれば、他方の面側(例えば下面側)にも集電体材料を塗布する。
集電体材料が塗布された電極シート10eは、塗布部3の下流側に設置されたセパレータ貼付部5において、セパレータ供給部4のセパレータ巻出装置40から巻き出し供給された(s41)セパレータ材料11と、貼り合わされる(s51)。
セパレータが貼り付けられた電極シート10sは、集電体材料が塗布後の未乾燥状態であるため、乾燥部6で乾燥が行われる(s61)。
集電体材料が乾燥した電極シート10dは、そのままの状態で、若しくは必要に応じて集電体電極部を形成したり(s71)、加圧プレスされたり(s81)した後、電極シート巻取装置22のリール22rに巻き取り回収される。
そして、電極シート巻出装置21から電池用電極シートの芯材10cの巻き出しが終了したかどうかを判断する(s90)。巻き出しが終了していないと判断されれば、上記ステップs21〜s90を繰り返す。
一方、電極シートの巻き出しが終了していると判断されれば、電極シート10の搬送を停止させ(s91)、電極シートを搬送部から取り出す(s92)。
<別の形態>
本発明を適用するにあたり、セパレータ材料は、少なくとも電極シートの芯材側の表面にセルロース繊維を含む材料で構成することが好ましい。
そうすれば、湿潤した塗布物とセルロース繊維との界面で毛細管現象が生じる。
また、セルロース繊維は、一般の樹脂材料と比較して耐熱温度が高いため、高温乾燥による短時間乾燥が可能となり、プロセスマージンを広くすることができる。
<別の形態>
本発明を適用するにあたり、セパレータ材料は、セルロース繊維と多孔質樹脂層を備えていることが好ましい。
1 電極シートの製造装置
2 シート搬送部
3 塗布部
4 セパレータ供給部
5 セパレータ貼付部
6 乾燥部
7 シートプレス部
8 タブカット部
9 制御部
10 電極シート
10c 電極シートの芯材
10e 集電体材料が塗布された電極シート
10s セパレータが貼り付けられた電極シート
10d 集電体材料が乾燥した電極シート
10p プレス加工された電極シート
11 セパレータ材料
102 活物質
103 絶縁物
10v シート材搬送方向
21 電極シート巻出装置
21r リール
22 電極シート巻取装置
22r リール
23 ローラコンベア(23a〜23c)
23m 回転駆動用モータ
31 塗布用ノズル(上面塗布用)
31h 先端部
32 塗液供給ポンプ(上面塗布用)
33 バックアップローラ
34 補助搬送装置
36 塗布用ノズル(下面塗布用)
36h 先端部
37 塗液供給ポンプ(下面塗布用)
40 セパレータ巻出装置(上面側用)
40b セパレータ巻出装置(下面側用)
43 スプレーノズル(上面側用)
43b スプレーノズル(下面側用)
51 プレスローラ(上面側)
52 プレスローラ(下面側)
61 赤外線ヒータ
62 温風ファン
63 マイクロ波加熱装置
71 上面側加圧ローラ
72 下面側加圧ローラ

Claims (8)

  1. 電極シートの芯材を搬送するシート搬送部と、
    前記電極シートの芯材の表面に集電体材料を塗布する塗布部と、
    セパレータ材料を供給するセパレータ供給部と、
    前記集電体材料が塗布された電極シートに未乾燥の集電体材料の上から前記セパレータ材料を貼り付けるセパレータ貼付部と、
    前記集電体材料を乾燥させる乾燥部とを備えた
    電極シートの製造装置。
  2. 前記塗布部は、
    前記電極シートの芯材の表面側に集電体材料を塗布する第1塗布部と、
    当該電極シートの芯材の裏面側に集電体材料を塗布する第2塗布部とを備え、
    前記セパレータ供給部は、第1セパレータ供給部と、第2セパレータ供給部とを備え、
    前記セパレータ貼付部は、
    前記第1セパレータ供給部から供給されたセパレータ材料を前記第1塗布部で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第1セパレータ貼付部と、
    前記第2セパレータ供給部から供給されたセパレータ材料を前記第2塗布部で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第2セパレータ貼付部とを備えた
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電極シートの製造装置。
  3. 前記セパレータ材料は、少なくとも前記電極シートの芯材側の表面にセルロース繊維を含む材料で構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の電極シートの製造装置。
  4. 前記セパレータ材料は、セルロース繊維層と多孔質樹脂層とを備えている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の電極シートの製造装置。
  5. 電極シートの芯材を供給する芯材供給工程と、
    前記電極シートの芯材の表面に集電体材料を塗布する塗布工程と、
    セパレータ材料を供給するセパレータ供給工程と、
    前記電極シートの芯材に対して未乾燥の集電体材料の上から前記セパレータ材料を貼り付けるセパレータ貼付工程と、
    前記集電体材料を乾燥させる乾燥工程とを有し、
    塗布工程、セパレータ貼付工程、乾燥工程の順で各工程が進められる
    電極シートの製造方法。
  6. 前記塗布工程は、
    前記電極シートの芯材の表面側に集電体材料を塗布する第1塗布工程と、
    当該電極シートの芯材の裏面側に集電体材料を塗布する第2塗布工程とを有し、
    前記セパレータ供給工程は、第1セパレータ供給工程と、第2セパレータ供給工程とを有し、
    前記セパレータ貼付工程は、
    前記第1セパレータ供給工程から供給されたセパレータ材料を前記第1塗布工程で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第1セパレータ貼付工程と、
    前記第2セパレータ供給工程から供給されたセパレータ材料を前記第2塗布工程で塗布された集電体材料の上から貼り付ける第2セパレータ貼付工程とを有した
    ことを特徴とする、請求項5に記載の電極シートの製造方法。
  7. 前記セパレータ材料は、少なくとも前記電極シートの芯材側の表面にセルロース繊維を含む材料で構成されている
    ことを特徴とする、請求項5又は請求項6に記載の電極シートの製造方法。
  8. 前記セパレータ材料は、セルロース繊維層と多孔質樹脂層とを備えている
    ことを特徴とする、請求項7に記載の電極シートの製造方法。
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