JP2015006969A - ガラス加傷面被覆組成物、この組成物でガラス加傷面を被覆したガラス、及び前記組成物を用いたガラスの加傷面被覆方法 - Google Patents

ガラス加傷面被覆組成物、この組成物でガラス加傷面を被覆したガラス、及び前記組成物を用いたガラスの加傷面被覆方法 Download PDF

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Abstract

【課題】端面強度の低下を防止でき、結果としてマイクロクラックからの割れを抑えることのできるガラス加傷面被覆組成物を提供する。【解決手段】本発明の組成物は、溶質中、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類を50重量%以上含有する。変性アミノ基含有シラン類は、(A)置換又は非置換のアミノ基含有シラン類と、(B)エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物又は(メタ)アクリロイル基含有化合物との反応生成物であることが好ましく、(A)アミノ基含有シラン類と、(B)エポキシ基含有化合物等とを、重量比で100:30〜400で反応させることがより好ましい。上記組成物をガラスの加傷面に塗布し、乾燥させて硬化膜を形成することで、上記課題を解決できる。【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス加傷面被覆組成物、この組成物でガラス加傷面を被覆したガラス、及び前記組成物を用いたガラスの加傷面被覆方法に関する。
ガラス製造工場では、大型のガラスを製造し、そのガラスを切断機で切り分ける。この切断の際、ガラス加傷面(切断面)に微小なクラック(マイクロクラック)が形成され易く、このマイクロクラックに外部応力が加われば、切断分離面に発生した欠けやヒビ等を起点にガラス割れが生ずることになる。つまり、ガラス強度の低下をもたらすとともに、ガラスが寸法安定性に欠けたものとなる。
この問題を解決する手法として、砥石を使用して、切断面を研磨することが挙げられる。しかし、砥石を使用してガラスの切断分離面を研磨しても、ガラスに外部応力が加わることに変わりがなく、切断分離面の欠けやヒビを起点にしたガラス割れが生じることになる。また、研磨の際に、砥石及びガラスが粉塵となって生じる。研磨で生じた粉塵を研磨作業者が吸引すれば、じん肺障害の原因となるため、粉塵の発生を防止すべく、付加的設備を設ける設備投資を余儀なくされることになる。また、ガラスがフラットパネルディスプレイ(FPD)用途である場合、研磨で生じた粉塵は、ガラス基板端面の隙間に侵入し、その後の薄膜多層基板構造をとるFPDの製造過程で剥がれ落ちることがある。ガラス基板端面の隙間に侵入したガラス等の粉塵がFPD製造工程で剥がれ落ちた結果、薄膜層間短絡等を生じさせる原因となる。
さらに、砥石での研磨によれば、矩形形状をとるガラス基板の4角が直角形状に近似した角形状をとることになる。この鋭利な直角に近似する形状をとれば、ガラス基板取り扱い作業者に外傷を負わせる可能性が増し、取り扱い作業者の安全面から好ましくはない。他方で、ガラス基板取り扱い作業者の安全性を高めるためには、直角に近似する形状を面取りする多段階研磨を行うことになって、非効率的な生産を行うことになる。
砥石等の機械的研磨によらない手法として、ガラス基板の切断分離工程後、フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸及びリン酸から選ばれる一種又は二種以上を含有する研磨液を切断分離面に塗布することが提案されている(特許文献1参照)。また、有機高分子化合物を溶剤に溶かすとともにシランカップリング材を添加した溶液をガラスのエッジ部に塗布し、乾燥させることが提案されている(特許文献2参照)。
特開2005−162519号公報 特開平11−171595号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の方法であっても、マイクロクラックからの割れを確実に抑えられるとはいえず、さらなる改良が求められている。特に、研磨液がフッ酸であると、溶解液や溶解処理後の残液や、洗浄に用いる大量の水が廃液となり、その回収、保管、処理に多大な労力を要する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、加傷面強度の低下をよりいっそう防止でき、結果としてマイクロクラックからの割れをよりいっそう抑えることのできるガラス加傷面被覆組成物を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねたところ、特定のシランカップリング剤を用いることで、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1)本発明は、溶質中、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類を45重量%以上含有するガラス加傷面被覆組成物である。
(2)また、本発明は、前記変性アミノ基含有シラン類が、置換又は非置換のアミノ基含有シラン類と、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物又は(メタ)アクリロイル基含有化合物との反応生成物である、(1)に記載のガラス加傷面被覆組成物である。
(3)また、本発明は、前記変性アミノ基含有シラン類が、前記置換又は非置換のアミノ基含有シラン類100重量部に対して、前記エポキシ基含有化合物、前記イソシアネート基含有化合物又は前記(メタ)アクリロイル基含有化合物を30〜400重量部の範囲で反応させた反応生成物である、(2)に記載のガラス加傷面被覆組成物である。
(4)また、本発明は、加傷面の少なくとも一部において、(1)から(3)のいずれかに記載のガラス加傷面被覆組成物の硬化膜が形成されているガラスである。
(5)また、本発明は、(1)から(3)のいずれかに記載のガラス加傷面被覆組成物をガラスの加傷面の少なくとも一部に塗布し、乾燥させて硬化膜を形成する、ガラスの加傷面被覆方法である。
本発明によると、加傷面強度の低下を防止でき、結果としてマイクロクラックからの割れを抑えることができる。
本発明に係るガラス加傷面被覆組成物の性能を評価するために用いるガラス加傷台1の概略図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<ガラス加傷面被覆組成物>
本発明のガラス加傷面被覆組成物は、溶質中、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類を45重量%以上含有する。本明細書において、溶質とは、組成物から溶媒を除いたものをいう。すなわち、本発明のガラス加傷面被覆組成物は、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類を主成分とする。
[硬化成分(シランカップリング剤)]
本発明のガラス加傷面被覆組成物は、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類を硬化成分とする。他のシランカップリング剤のみを硬化成分とする場合、ガラス加傷面を十分に保護できない可能性があるため、好ましくない。
〔変性アミノ基含有シラン類〕
本明細書において、変性アミノ基含有シラン類とは、置換又は非置換のアミノ基含有シラン類と、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物又は(メタ)アクリロイル基含有化合物との反応により、置換又は非置換のアミノ基含有シラン類に含まれる少なくとも一部のアミノ基が変性されたシラン類をいう。
本明細書において、置換アミノ基含有シラン類とは、アミノ基含有シラン類の誘導体をいい、少なくとも一つの水素原子が何らかの置換基で置き換えられたアミノ基と、加水分解性珪素基とを有するアミノ基含有化合物(第1級アミンを有さず、少なくとも1個以上の第2級アミンを有するアミノ基含有シラン類)のことである。置換アミノ基含有シラン類の例として、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、N−ベンジル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビニルベンジル−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルトリエトキシシラン、N−シクロヘキシルアミノメチルジエトキシメチルシラン、N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン、N,N’−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン等が挙げられる。
本明細書において、非置換アミノ基含有シラン類とは、アミノ基含有シラン類をいい、母体化合物中に置換基を有しないアミノ基と、加水分解性珪素基とを有するアミノ基含有化合物(第1級のアミンを有するアミノ基含有シラン類)のことである。非置換アミノ基含有シラン類の例として、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリイソプロポキシシラン、γ−(2−(2−アミノエチル)アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(6−アミノヘキシル)アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、(2−アミノエチル)アミノメチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
中でも、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物又は(メタ)アクリロイル基含有化合物との反応性が高いこと、該エポキシ基含有化合物等と反応した後でも活性水素が残存し、ガラスに対する密着性が高いことから、変性アミノ基含有シラン類は、非置換アミノ基含有シラン類とエポキシ基含有化合物等との反応生成物であることが好ましい。
これらの置換又は非置換のアミノ基含有シラン類は、単独で用いてもよく2種以上併用してもよい。
エポキシ基含有化合物は、従来公知のものを広く使用できる。例えば、エポキシ基含有シラン類、エポキシ樹脂類等が挙げられる。
エポキシ基含有シラン類の例として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
エポキシ樹脂類の例として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂やこれらを水添したエポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹脂、フッ素化エポキシ樹脂、ゴム変性エポキシ樹脂(例えば、ポリブタジエン、SBR、NBR、CTBNのいずれかのゴムで変性したエポキシ樹脂等)、テトラブロモビスフェノールAのグリシジルエーテル等の難燃型エポキシ樹脂等が挙げられる。
中でも、組成物の粘度を抑えることができ、ガラス塗布後に組成物の黄変が少ない点で、エポキシ基含有化合物としてエポキシ基含有シラン類を用いることが好ましい。
エポキシ基含有化合物の分子量に特に制限はないが、エポキシ基含有化合物がエポキシ樹脂類であるとき、数平均分子量(Mn)は、300〜1000であることが好ましく、350〜600であることがより好ましい。なお、数平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定した際のポリスチレン換算の値である。
これらのエポキシ含有化合物は、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。
イソシアネート基含有化合物の例として、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、イソシアネートメチルトリメトキシシラン、イソシアネートメチルトリエトキシシラン、イソシアネートメチルジメトキシメチルシラン、イソシアネートメチルジエトキシメチルシラン等のイソシアネート基含有シラン類が挙げられる。これらのイソシアネート基含有化合物は、単独で用いてもよく2種以上併用してもよい。
(メタ)アクリロイル基含有化合物の例として、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロイルオキシメチルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリロイル基含有シラン類等が挙げられる。これらの(メタ)アクリロイル基含有化合物は、単独で用いてもよく2種以上併用してもよい。
アミノ基含有シラン類と反応させる化合物は、シラン類であってもそうでなくてもよいが、ガラスに対する密着性が向上し、ガラスの割れを有効に防止できるため、シラン類であることが好ましい。すなわち、本発明では、変性アミノ基含有シラン類は、アミノ基含有シラン類と、エポキシ基含有シラン類、イソシアネート基含有シラン類又は(メタ)アクリロイル基含有シラン類との反応生成物であることが好ましい。
置換又は非置換のアミノ基含有シラン類100重量部に対して、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物又は(メタ)アクリロイル基含有化合物を30〜400重量部の範囲で反応させることが好ましい。重量比が適切でないと、いずれかの置換又は非置換のアミノ基含有シラン類又はエポキシ基含有化合物等のいずれかが残存することとなり、本願の目的であるガラスの割れ防止の効果を十分に得られない可能性があるため、好ましくない。
また、上記反応の温度は特に限定されるものでなく、常温であってもよいし、反応速度を上げるために40℃以上100℃以下であってもよい。
〔イソシアヌレートシラン類〕
イソシアヌレートシラン類の例として、トリス(3−トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート等のイソシアヌレートシラン類等が挙げられる。これらのイソシアヌレートシラン類は、単独で用いてもよく2種以上併用してもよい。
シラン類は、上記のシラン類を部分的に縮合した縮合体であってもよい。また、シランカップリング剤は、1種類のシラン類であってもよいし、2種類以上のシラン類が混合されたものであってもよい。
変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類の含有量は、溶質中、45重量%以上であるが、90重量%以上であることが好ましい。本明細書において、溶質とは、組成物中から溶剤を除いたものをいう。
なお、本発明において、他のシランカップリング剤が含まれることを完全に排除するものではない。本発明の効果に影響を及ぼさない範囲で他のシランカップリング剤が含まれていてもよい。他のシランカップリング剤の例として、アミノ基含有シラン類、置換アミノ基含有シラン類、ケチミン型シラン類、イソシアネート基含有シラン類、メルカプト基含有シラン類、エポキシ基含有シラン類、カルボキシシラン類、ビニル型不飽和基含有シラン類、ハロゲン含有シラン類等が挙げられる。組成物の硬化速度が向上すること、ガラスに対する密着性が向上することから、アミノ基含有シラン類を更に添加することが好ましい。
他のシランカップリング剤が含まれる場合、その含有量は、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類100重量部に対して100重量部以下であることが好ましく、10重量部以下であることがより好ましい。他のシランカップリング剤の含有量が100重量部を超えると、未反応のシラン類が多く残存することになるので、本願の目的であるガラスの割れ防止の効果を十分に得られない可能性があり、好ましくない。
[溶剤]
本発明のガラス加傷面被覆組成物をガラス加傷面に塗布し易くするため、ガラス加傷面被覆組成物は、シランカップリング剤に加え、溶剤を含有することが好ましい。
溶剤は、溶質を溶解できるものであれば特に限定されるものでないが、例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル、ノルマルヘキサン、アセトン、エチルアルコール、テトラヒドロフラン等を挙げることができる。
溶剤の含有量は、ガラス加傷面被覆組成物中、60重量%以上90重量%以下であることが好ましい。ガラス加傷面被覆組成物における溶剤の量が多すぎると、溶質である有機化合物の量が少なすぎて、ガラス加傷面を十分に保護できない可能性がある。一方、ガラス加傷面被覆組成物における溶剤の量が少なすぎると、ガラス加傷面被覆組成物の粘度が高いため、ガラス加傷面のマイクロクラックに浸入するガラス加傷面被覆組成物の量が少なく、結果として、ガラス加傷面を十分に保護できない可能性がある。
[その他の成分]
以下に説明する実施例では、シランカップリング剤を硬化成分として用い、ガラス加傷面被覆組成物は、他の硬化成分を含むものではないが、他の硬化成分(有機高分子化合物)を含むものであってもよい。
有機高分子化合物の種類は特に限定されるものではないが、ポリイソシアネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の合成樹脂のほか、クロロプレンの共重合体又はシリコーン系の合成材料等の合成ゴム等を挙げることができる。
また、ガラス加傷面被覆組成物は、濡れ剤、硬化触媒等を含有してもよい。
〔濡れ剤〕
本発明の組成物は、濡れ剤として界面活性剤をさらに含有するものであってもよい。界面活性剤の配合量は、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類100重量部に対して、0.01〜3.0重量部であることが好ましく、0.05〜2.0重量部であることがより好ましく、0.1〜1.0重量部であることが更に好ましい。組成物に界面活性剤を配合することにより、ガラスに対する塗布ムラの発生を防止することができる。界面活性剤として、例えば、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、ポリオキシアルキレン系界面活性剤等を挙げることができる。
本発明の組成物で用いられうる市販のシリコーン系界面活性剤の具体例としては、東レ・ダウコーニング社製の「SH28PA」、「SH29PA」、「SH30PA」、「ポリエーテル変性シリコーンオイルSF8410」、「SF8427」、「SH8400」、「ST80PA」、「ST83PA」、「ST86PA」、信越シリコーン社製の「KP321」、「KP323」、「KP324」、「KP340」、「KP341」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製の「TSF400」、「TSF401」、「TSF410」、「TSF4440」、「TSF4445」、「TSF4446」、ビックケミー・ジャパン社製の「BYK300」、「BYK301」、「BYK302」、「BYK306」、「BYK307」、「BYK310」、「BYK315」、「BYK320」、「BYK323」、「BYK331」、「BYK333」、「BYK370」、「BYK375」、「BYK377」、「BYK378」等を挙げることができる。
本発明の組成物で用いられうる市販のフッ素系界面活性剤の具体例としては、住友スリーエム社製「フロリナート」(FC−430、FC−431)、AGCセイミケミカル社製「サーフロン」(S−141、S−145、S−381、S−393)、三菱マテリアル電子化成社製「エフトップ」(EF301、EF303、EF351、EF352)、DIC社製「メガファック」(F171、F172、F173、R−30)等を挙げることができる。また、フルオロカーボン鎖を有するシリコーン系界面活性剤の具体例として、DIC社製「メガファック」(R08、F470、F471、F472SF、F475)等を挙げることができる。
本発明の組成物で用いられうるポリオキシアルキレン系界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレート等を挙げることができる。
〔硬化触媒〕
シラノール縮合硬化触媒としてはテトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトライソプロピルチタネート、チタンテトラアセチルアセトナート等のチタン酸エステル類;ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジアセチルアセトナート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫マレエート、ジオクチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジネオデカネート(ジオクチル錫ジバーサテート)、ジオクチル錫オキサイド、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物等の4価錫化合物、オクチル酸錫、ナフテン酸錫、ステアリン酸錫、ジネオデカン酸錫(バーサチック酸錫)等の2価錫化合物等の有機錫化合物類;アルミニウムトリスアセチルアセトナート、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテート等の有機アルミニウム化合物類;ビスマス−トリス(2−エチルヘキソエート)、ビスマス−トリス(ネオデカノエート)等のビスマス塩と有機カルボン酸又は有機アミンとの反応物等;ジルコニウムテトラアセチルアセトナート、チタンテトラアセチルアセトナート等のキレート化合物類;オクチル酸鉛等の有機鉛化合物;ナフテン酸鉄等の有機鉄化合物;有機バナジウム化合物;ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU)等のアミン系化合物あるいはそれらのカルボン酸等との塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との反応生成物等が例示される。
これらの硬化触媒は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。これらの硬化触媒のうち、有機金属化合物類、又は有機金属化合物類とアミン系化合物の併用系が硬化性の点から好ましい。さらには、硬化速度が速い点からジブチル錫マレエート、ジブチル錫オキサイドとフタル酸エステルとの反応物、ジブチル錫ジアセチルアセトナート、ジオクチル錫ジネオデカネートが好ましい。また、環境問題の点からジオクチル錫化合物が好ましい。硬化触媒は変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類100重量部に対して0.5〜10重量部用いるのが好ましい。
<ガラス及びその加傷面の被覆方法>
本発明のガラスは、加傷面の少なくとも一部において、上記ガラス加傷面被覆組成物の硬化膜が形成されている。
本明細書において、ガラスとは、ソーダライムガラス、カリガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラス、物理強化ガラス又は化学強化ガラスをいう。
本明細書において、加傷面とは、ガラスに対して傷つけられた面をいい、ガラスを切断することによって傷つけられた切断面だけでなく、トラック等に詰まれた小石が衝突する等してできる車のフロントガラス表面の傷等も含む。
ガラス加傷面は、次のようにして被覆される。上記ガラス加傷面被覆組成物をガラスの加傷面の少なくとも一部に塗布し、乾燥させて硬化膜を形成する。
塗布方法は特に限定されるものでなく、刷毛によって塗布する方法、ディップによって塗布する方法、ディスペンサーによって塗布する方法、塗布円盤によって塗布する方法(例えば、国際公開2010/137418号)等が挙げられる。中でも、加傷面被覆組成物を均一な厚さで塗布できることから、塗布円盤によって塗布することが好ましい。
また、ガラス切断面へのガラス切断面被覆組成物の塗布量は特に限定されるものではないが、硬化前の状態で10g/m以上500g/m以下であることが好ましい。塗布量が少なすぎると、端面強度の低下を十分に抑えられない可能性がある。塗布量が多すぎると、塗布そのものが難しい。
ガラス切断面被覆組成物を塗布した後の乾燥条件は特に限定されるものでなく、加熱乾燥してもよいし、自然乾燥であってもよい。
以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に何ら制限を受けるものではない。
<変性アミノ基含有シランA〜Eの調製>
Figure 2015006969
表1において、各種材料は次の通りである。
アミノ基含有シランA:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(製品名:KBM603,信越化学工業社製)
アミノ基含有シランB:3−アミノプロピルトリメトキシシラン(製品名:KBM903,信越化学工業社製)
エポキシ基含有化合物A:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(製品名:KBM403,信越化学工業社製)
(メタ)アクリロイル基含有化合物:3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(製品名:KBM503,信越化学工業社製)
エポキシ基含有化合物B:ビスフェノールF型エポキシ樹脂(製品名:jER807,三菱化学社製)
表1に記載のアミノ基含有シラン類と、表1に記載のエポキシ基含有化合物等とを混和し、撹拌しながら85℃で3時間加熱することにより、変性アミノ基含有シランA〜Eを調製した。
<ガラス切断面被覆組成物の調製>
Figure 2015006969
Figure 2015006969
表2及び表3において、各種材料は次の通りである。
1.硬化成分
(1)変性アミノ基含有シランA〜E:上記<変性アミノ基含有シランA〜Eの調製>で調製した変性アミノ基含有シランA〜E
(2)イソシアヌレートシラン(製品名:KBM9695,信越化学工業社製)
(3)エチルシリケート(製品名:エチルシリケート48,コルコート社製)
(4)エポキシ基含有化合物A(製品名:KBM403,3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン,信越化学工業社製)
(5)(メタ)アクリロイル基含有化合物(製品名:KBM503,3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン,信越化学工業社製)
(6)アミノ基含有シランA(製品名:KBM603,N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン,信越化学工業社製)
(7)メルカプト基含有シラン(製品名:KBM803,3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン,信越化学工業社製)
(8)アミノ基含有シランB(製品名:KBM903,3−アミノプロピルトリメトキシシラン,信越化学工業社製)
(9)置換アミノ基含有シラン(製品名:KBM573,N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン,信越化学工業社製)
(10)ケチミン型シラン類(製品名:X12−812H,メチルイソブチルケトン(MIBK)と3−アミノプロピルトリメトキシシランの反応物,信越化学工業社製)
2.濡れ剤
ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(製品名:BYK333,ビッグケミー・ジャパン社製)
3.硬化触媒
ジオクチル錫ジネオデカネート(製品名:ネオスタンU−830,日東化成社製)
4.溶剤
酢酸エチル
表2及び表3に記載の成分を、表2及び表3に記載の割合で均一に混合することにより、実施例及び比較例に係るガラス切断面被覆組成物を調製した。
<評価>
実施例及び比較例に係るガラス切断面被覆組成物を傷つきガラスの傷面に塗布し、3点曲げ試験を行った。
[ガラス加傷台の準備]
まず、ガラス加傷台を準備した。図1は、そのガラス加傷台1を示す。ガラス加傷台1は、試験体としてのガラスに略均一な傷をつけるために用いられる。ガラス加傷台1は、基板2、土台3、下板4及び天板5により構成され、下板4と天板5との間は4本の柱6で繋がれている。
基板2の幅は9cmであり、奥行きは18cmである。土台3の幅は1.2cmであり、奥行きは7cmであり、高さは1.2cmである。下板4及び天板5の幅は7.5cmであり、奥行きは2.5cmである。下板4及び天板5の略中央には、それぞれ直径2.6mmの穴4A,5Aが設けられている。天板5の穴5Aは、下板4の穴4Aに対して垂直上方に設けられている。柱6の長さは3cmである。
[試験体の準備]
まず、油性サインペンを用いて、スライドガラス7の中心を囲むように4つの点7Aを描く。スライドガラス7は、ソーダライムガラスであり、縦7.6cm、横2.6cm、厚さ1.3mmである。続いて、スライドガラス7をガラス加傷台1の基板2に載せる。このとき、スライドガラス7の中心が、下板4及び天板5に設けられた穴4A,5Aの直下にくるようにする。
続いて、穴5Aから、穴4A及びスライドガラス7の中心に向けて、直径2.5mmのドリル刃を通し、ドリル刃の先端がスライドガラス7の中心に触れるようにする。そして、直径2cm、長さ35cmの円筒を天板5の上方に設ける。このとき、円筒の一端が、天板5に設けられた穴5Aにくるようにし、他端が穴5Aの垂直上方にくるようにする。
続いて、重さ6g、直径1.8cmのビー玉を円筒の内部に通し、ビー玉をドリルのシャンク部上端から10cmの高さより自由落下させる。ビー玉はドリルのシャンク部上端に当たり、ドリル刃下端はスライドガラス7の中心にあたる。そして、スライドガラス7の中心は、ドリル刃によって傷つけられる。
続いて、スライドガラス7の中心(ドリル刃によって傷つけられた箇所)が中心になるように、実施例及び比較例に係るガラス切断面被覆組成物を塗布した。塗布面は、スライドガラス7の長手方向が28mm、短手方向が15mm、厚み方向が100μm(乾燥前)になるようにした。ガラス切断面被覆組成物を塗布した後、試験体を23℃50%RHで1日養生し、次いで80℃で3日間養生した。
[3点曲げ試験]
80℃で3日間養生した後の試験体について、3点曲げ試験を行った。3点曲げ試験は、JIS R1601(ファインセラミックスの室温曲げ強さ試験方法)にしたがって行った。ジグは、同法の図1(c)に記載のものを用いた。また、スライドガラス7を載置する際、加傷面を下に向けた。そして、上面から荷重を加えた。結果を表4及び表5に示す。
[他の評価]
傷つきスライドガラスに対し、ガラス切断面被覆組成物を塗布し、23℃で1日間養生した場合の試験体についても、上記3点曲げ試験を行った。結果を表4及び表5に示す。
Figure 2015006969
Figure 2015006969
※傷つきスライドガラスにガラス切断面被覆組成物を塗布しなかった場合、スライドガラスに上記の手法で傷をつけ、23℃で1日養生した後の3点曲げ試験の結果は、67.4MPaであった。また、スライドガラスに傷を付けず、3点曲げ試験を行ったときの結果は、121.1MPaであった。
実施例に記載のガラス切断面被覆組成物を用いると、スライドガラスに傷を付けない場合と略同等の強度を得ることができる。すなわち、実施例に記載のガラス切断面被覆組成物を用いると、ガラスを切断する等して表面にマイクロクラックを有する場合であっても、このマイクロクラックからの割れを確実に抑えることができる。また、ガラス切断面被覆組成物を塗布した後の養生も、常温、短時間で足りる。
一方、比較例に記載のガラス切断面被覆組成物を用いると、実施例に記載のガラス切断面被覆組成物に比べて強度が劣る。特に、ガラス切断面被覆組成物を塗布した後の養生が、常温、短時間で行われた場合に顕著である。したがって、比較例に記載のガラス切断面被覆組成物を用いると、ガラスを切断する等して表面にマイクロクラックを有する場合、組成物塗布後の養生条件によっては、マイクロクラックから割れが生じ得る点で好ましくない。
1 ガラス加傷台
2 基板
3 土台
4 下板
5 天板
6 柱

Claims (5)

  1. 溶質中、変性アミノ基含有シラン類及び/又はイソシアヌレートシラン類を45重量%以上含有するガラス加傷面被覆組成物。
  2. 前記変性アミノ基含有シラン類は、置換又は非置換のアミノ基含有シラン類と、エポキシ基含有化合物、イソシアネート基含有化合物又は(メタ)アクリロイル基含有化合物との反応生成物である、請求項1に記載のガラス加傷面被覆組成物。
  3. 前記変性アミノ基含有シラン類は、前記置換又は非置換のアミノ基含有シラン類100重量部に対して、前記エポキシ基含有化合物、前記イソシアネート基含有化合物又は前記(メタ)アクリロイル基含有化合物を30〜400重量部の範囲で反応させた反応生成物である、請求項2に記載のガラス加傷面被覆組成物。
  4. 加傷面の少なくとも一部において、請求項1から3のいずれかに記載のガラス加傷面被覆組成物の硬化膜が形成されているガラス。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載のガラス加傷面被覆組成物をガラスの加傷面の少なくとも一部に塗布し、乾燥させて硬化膜を形成する、ガラスの加傷面被覆方法。
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