JP2015006133A - 温室の環境制御装置及び温室の環境制御方法 - Google Patents

温室の環境制御装置及び温室の環境制御方法 Download PDF

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洋司 坂井田
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淳也 今西
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Takatoshi Sakai
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Abstract

【課題】温度管理に加えて湿度管理を行って育成効率を向上させ得る温室の環境制御装置を提供する。【解決手段】温室1内の気温を検出する温度センサ13と、温室1内の湿度を検出する湿度センサ14と、給水装置からの水の供給に基づいて、湿潤状態に維持されるクーリングパッド10を備えた空調室6と、空調室6に設けられ、温室1内の空気の循環経路にクーリングパッド10を位置させる状態と、温室1外から取り入れられる外気を、クーリングパッド10を介して温室1内に案内する状態とを選択する複数の窓9a,9b,9dと、温室1内の空気が冷房を要しない気温である時、温室1内に案内される空気がクーリングパッド10を通過するように複数の窓9a,9b,9dを制御して、温室1内に案内する空気の湿度を調整するコントローラー5を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、農業用、園芸用の温室内の温度及び湿度等の環境制御を行う環境制御装置に関するものである。
従来、栽培農作物を育成するための温室では、育成効率を向上させるために、室温を制御する環境制御装置を備えたものがある。
一般に、温室で栽培される農作物は、夏場の日中に高温に晒されると順調な生育が妨げられる。そこで、高温時には温室の天窓あるいは側面の窓を開放して温度を調節する環境制御装置が実用化されている。
しかし、天窓あるいは側面の窓を開放することは、害虫あるいは病原菌の侵入を許すため、害虫の駆除あるいは病害防除のための農薬散布が必要となる。従って、農薬散布のための労力及びコストが必要となる。
そこで、セルロースペーパーをハニカム状に接着したパッドを温室の側面開口部に設置するとともに、そのパッドに水を含ませ、温室外の空気をパッドを介して室内に導入することにより、温室内の気温を下げるようにした環境制御装置が提案されている。
特許文献1には、温室の室内と外部とを断熱する空気層を備えた温室が開示されている。
特許文献2には、温室内に細霧を放出して蒸発させることにより、温室内の気温を制御する冷房装置が開示されている。
特開平9−107812号公報 特開2006−6105号公報
特許文献1に開示された温室では、ある程度の温度管理を行うことはできるが、湿度管理を行うことはできない。また、空気層を形成するための装置が大がかりとなって、製造コストが上昇する。
特許文献2に開示された冷房装置では、細霧の噴霧と停止を繰り返すため、気温や葉面温度の変動が大きくなり、農作物にストレスを与えるとともに、水滴が農作物の葉に付着するため、病害の発生リスクが上昇するという問題点がある。また、湿度管理を行うこともできない。
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は温度管理に加えて湿度管理を行って育成効率を向上させ得る温室の環境制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する温室の環境制御装置は、温室内の気温を検出する温度センサと、温室内の湿度を検出する湿度センサと、給水装置からの水の供給に基づいて、湿潤状態に維持されるクーリングパッドを備えた空調室と、前記空調室に設けられ、前記温室内の空気の循環経路に前記クーリングパッドを位置させる状態と、前記温室外から取り入れられる外気を、前記クーリングパッドを介して温室内に案内する状態とを選択する複数の窓と、前記温室内の空気が冷房を要しない気温である時、前記温室内に案内される空気が前記クーリングパッドを通過するように前記複数の窓を制御して、前記温室内に案内する空気の湿度を調整するコントローラー
また、上記構成において、前記コントローラーは、前記温室内の気温と湿度に基づいて、前記給水装置から前記クーリングパッドに供給する水量を調節して、気温に適した湿度に調整することが好ましい。
上記課題を解決する温室の環境制御方法は、温室内の気温が冷房を要しない気温である時、クーリングパッドを介して前記温室内に空気を案内して、前記温室内の湿度を調整することを特徴とする。
本発明の温室の環境制御装置によれば、温度管理に加えて湿度管理を行って育成効率を向上させることができる。
第一の実施形態の環境制御装置を示す概念図である。 環境制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 第一の実施形態の環境制御装置を示す概念図である。 環境制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。 環境制御装置の動作を示す説明図である。
(第一の実施形態)
以下、温室の環境制御装置の第一の実施形態を図面に従って説明する。図1に示す温室1内には育成棚2上に農作物3が栽培され、育成棚2の下方には空気ダクト4が配設されている。
温室1内の一側には、温室1内の空調を制御するためのコントローラー5が配設されている。温室1の他側に設けられる空調室6は、隔壁を介して温室1内の空間と区画され、さらに空調室6内は隔壁7a〜7cで第一〜第三の分室8a〜8cに区画されている。
第一の分室8aには、第一の窓9aが開閉可能に設けられ、その開放時には温室1外から外気を導入可能であり、閉鎖時には第一の分室8aと温室1外との空気の流通を遮断可能となっている。
第一の分室8aと第二の分室8bとを区画する第一の隔壁7aには、クーリングパッド10が配設され、そのクーリングパッド10を介して第一の分室8aと第二の分室8bとが連通されている。
前記クーリングパッド10は、セルロースペーパーをハニカム状に接着して形成され、前記コントローラー5で制御される後記給水装置11の動作により、上方から水が供給されて常には湿潤状態に維持される。
そして、クーリングパッド10を空気が通過すると、クーリングパッド10に含まれる水が気化して気化熱を奪うため、通過する空気が高温時には通過後の空気が冷やされる。また、通過後の空気の湿度が上昇する。
前記第二の分室8bの上方に位置する第三の分室8cと第一の分室8aとを区画する隔壁7cには、第二の窓9bが開閉可能に設けられ、その開放時には第一の分室8aと第二の分室8bとを連通可能であり、閉鎖時には第一の分室8aと第二の分室8bとの空気の流通を遮断可能となっている。
前記第二の分室8bと第三の分室8cとを区画する隔壁7bには、第三の窓9cが開閉可能に設けられ、その開放時には第二の分室8bと第三の分室8cとを連通可能であり、閉鎖時には第二の分室8bと第三の分室8cとの空気の流通を遮断可能となっている。
前記第三の分室8cと温室1内との間には、第四の窓9dが開閉可能に設けられ、その開放時には第三の分室8cと温室1内とを連通可能であり、閉鎖時には第三の分室8cと温室1内との空気の流通を遮断可能となっている。
前記第二の分室8bの下部は、前記空気ダクト4に連通され、その空気ダクト4と第二の分室8bとの境界部分には第一のファン12aが配設されている。そして、第一のファン12aの作動により、第二の分室8b内の空気が空気ダクト4内に案内され、空気ダクト4の全長にわたって形成された通気孔から育成棚2に向かって上方へ送風される。
前記温室1の一側の側壁上部には、第二のファン12bが配設されている。そして、第二のファン12bの作動により、温室1内の空気が温室1外に排出される。
前記温室1内の中央部には、天井面から気温センサ13及び湿度センサ14が吊下支持されている。
前記温室1の天井面には、温室1内外の気圧の差に基づいて動作する陽圧ダンパ15が配設されている。そして、温室1内の気圧が温室外の気圧に比して一定値以上高くなると、温室1内の空気を温室外へ排出可能である。
前記空調室6の第一の分室8a内にはヒーター16が設けられ、第一の分室8a内の空気を暖気可能となっている。
図2は、上記のように構成された温室の環境制御装置の電気的構成を示す。
前記コントローラー5は、あらかじめ設定されたプログラムに基づいて動作する。そして、温室1に配設される操作装置17から入力される操作信号と、前記気温センサ13及び湿度センサ14から信号される検出信号と、前記プログラムに基づいて前記第一〜第四の窓9a〜9d、第一及び第二のファン12a,12b、給水装置11、ヒーター16の動作を制御する。第一〜第四の窓9a〜9dは、コントローラー5から出力される制御信号に基づいて動作するモータあるいは電磁式開閉装置の動作により開閉される。
そして、温室1内を暖房しながら湿度を調整する動作、温室1内の空気を循環させながら湿度を調整する動作、温室1内に外気を導入しながら湿度を調整する動作、温室1内の気圧を高めながら湿度を調整する動作、温室1内を冷房する動作等を行うようになっている。
次に、上記のような各動作時におけるコントローラー5の具体的動作を図3〜図9に従って説明する。
図3に示すように、温室1内の気温があらかじめ設定された気温以下である第一の温度範囲T1では、暖房動作を行う。すなわち、第一のファン12aはオン動作に維持され、第二のファン12bはオフされる。
また、第一の窓9aと第三の窓9cは閉じられ、第二の窓9bと第四の窓9dは開放されるとともに、ヒーター16が作動する。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図4に示すように、第一のファン12aの動作により、第一の分室8a内でヒーター16により暖められた空気はクーリングパッド10を経て第二の分室8bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、さらに第三の分室8cから第一の分室8aに循環する。
このような動作により、温室1内が暖房されるとともに、湿度が調整される。このとき、温室1内の温度及び湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
具体的には、各気温における飽和蒸気圧に対し、あらかじめ設定された割合の湿度にほぼ収束するように、クーリングパッド10に供給される水量が調整される。
図3に示すように、温室1内の気温が前記第一の温度範囲T1より高い第二の温度範囲T2では、第一のファン12aがオン動作に維持され、第二のファン12bはオフされる。
また、第一の窓9aと第三の窓9cは閉じられ、第二の窓9bと第四の窓9dは開放されるとともに、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図5に示すように、第一のファン12aの動作により、第一の分室8a内の空気はクーリングパッド10を経て第二の分室8bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、さらに第三の分室8cから第一の分室8aに循環する。
このような動作により、温室1内の湿度が調整される。このとき、温室1内の温度と湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
図3に示すように、温室1内の気温が前記第二の温度範囲T2より高い第三の温度範囲T3では、第一のファン12aがオン動作に維持され、第二のファン12bはオフされる。
また、第一の窓9a、第二の窓9b、第四の窓9dは開放されるとともに、第三の窓9cは閉じられ、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図6に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第一の窓9aを経て第一の分室8aに外気が導入され、第一の分室8a内の空気はクーリングパッド10を経て第二の分室8bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、さらに第三の分室8cから第一の分室8aに循環する。
このような動作により、温室1内の湿度が調整される。このとき、温室1内の温度と湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
図3に示すように、温室1内の気温が前記第三の温度範囲T3より高い第四の温度範囲T4では、第一のファン12aがオン動作に維持され、第二のファン12bはオフされる。
また、第一の窓9a、第二の窓9bは開放されるとともに、第三の窓9c及び第四の窓9dは閉じられ、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図7に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第一の窓9aを経て第一の分室8aに外気が導入され、第一の分室8a内の空気はクーリングパッド10を経て第二の分室8bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、温室1内を循環する。
このような動作により、温室1内の湿度が調整される。このとき、温室1内の温度と湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
また、温室1内の気圧が温室1外の気圧より高くなり、その気圧差が一定値以上となると陽圧ダンパが開いて、温室1内の空気が温室1外に排気されるため、温室1の内外の気圧差が一定値となる。
この状態では、温室1内の気圧が温室1外より若干高い気圧に維持されるため、温室1内への害虫の侵入を抑制することができる。
図3に示すように、温室1内の気温が前記第四の温度範囲T4より高い第五の温度範囲T5では、第一のファン12aがオン動作に維持され、第二のファン12bは低速回転でオンされる。
また、第一の窓9a、第二の窓9bは開放されるとともに、第三の窓9c及び第四の窓9dは閉じられ、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図8に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第一の窓9aを経て第一の分室8aに外気が導入され、第一の分室8a内の空気はクーリングパッド10で気化熱を奪われて第二の分室8bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、温室1内を循環する。
このような動作により、温室1内が冷房される。また、温室1内の気圧が温室1外の気圧より高くなり、その気圧差が一定値以上となると陽圧ダンパが開いて、温室1内の空気が温室1外に排気されるため、温室1の内外の気圧差が一定値となる。
図3に示すように、温室1内の気温が前記第五の温度範囲T5より高い第六の温度範囲T6では、第一のファン12aがオン動作に維持され、第二のファン12bは中速回転でオンされる。
また、第一の窓9a、第三の窓9c及び第四の窓9dは開放されるとともに、第二の窓9bは閉じられ、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図9に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第一の窓9aを経て第一の分室8aに外気が導入され、第一の分室8a内の空気はクーリングパッド10で気化熱を奪われて第二の分室8bに案内される。
そして、第二の分室8bに案内された空気は、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内されるとともに、第三の分室8cから温室1内に案内されて、第二のファン12bにより温室外へ排出される。
このような動作により、温室1内が冷房される。また、温室1内の気温が第六の温度範囲T6よりさらに高い第七の温度範囲T7では、第二のファン12bが高速回転され、クーリングパッド10を経て温室1内に導入される空気量が増大する。この結果、冷房効果がさらに向上する。
上記のような温室の環境制御装置では、次に示す効果を得ることができる。
(1)空調室6に設置されたクーリングパッド10を通過させた空気を温室1内に案内することにより、温室1内を冷房することができる。
(2)温室1内の気温が冷房を必要としない温度では、クーリングパッド10を通過させた空気を温室1内に案内することにより、温室1内の湿度を調整することができる。
(3)湿度センサ14で検出した温室1内の湿度に基づいて、クーリングパッド10に供給する水量を調節することにより、温室1内の湿度を調整することができる。
(4)空調室6の第一〜第四の窓9a〜9dを開閉制御することにより、温室1内の気温に応じて、クーリングパッド10を介して温室1内の空気を循環させる動作と、クーリングパッド10を介して温室1外から取り入れた空気と温室1内の空気を循環させる動作とを選択することができる。
(第二の実施形態)
図10〜図17は、第二の実施形態を示す。この実施形態は、第一の実施形態の第二のファン12bに代えて天窓を備え、空調室の窓の数を少なくして、環境制御装置の構成を簡略化したものである。第一の実施形態と同一構成部分は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示す温室1は、天井面に天窓21が開閉可能に設けられ、コントローラー5により開閉制御される。
空調室22は、第四の隔壁23で第四の分室24aと第五の分室24bに区画されている。第四の分室24aには第五の窓25aが開閉可能に設けられ、その開放時には温室1外から外気を導入可能であり、閉鎖時には第四の分室24aと温室1外との空気の流通を遮断可能となっている。
また、第四の分室24aには第六の窓25bが開閉可能に設けられ、その開放時には温室1内と第四の分室24aが連通され、閉鎖時には第四の分室24aと温室1内との空気の流通を遮断可能となっている。
前記空調室22の隔壁23にはクーリングパッド10が配設され、第一の実施形態と同様に給水装置から水が供給される。そして、クーリングパッド10を介して第四の分室24aと第五の分室24bが連通されている。
前記第五の分室24bには第一の実施形態と同様な第一のファン12aを介して空気ダクト4に連通されている。そして、第一のファン12aの作動に基づいて、第五の分室24bから空気ダクト4を介して育成棚2に空気が供給される。その他の構成は、第一の実施形態と同様である。
図11は、この実施形態の環境制御装置の電気的構成を示す。第一の実施形態と同様に、コントローラー5は、あらかじめ設定されたプログラムに基づいて動作する。そして、温室1に配設される操作装置17から入力される操作信号と、前記気温センサ13及び湿度センサ14から信号される検出信号と、前記プログラムに基づいて前記第五及び第六の窓25a,25b、第一のファン12a、給水装置11、ヒーター16及び天窓21の動作を制御する。第五及び第六の窓25a,25bと天窓21は、コントローラー5から出力される制御信号に基づいて動作するモータあるいは電磁式開閉装置の動作により開閉される。
そして、第一の実施形態と同様に、温室1内を暖房しながら湿度を調整する動作、温室1内の空気を循環させながら湿度を調整する動作、温室1内に外気を導入しながら湿度を調整する動作、温室1内の気圧を高めながら湿度を調整する動作、温室1内を冷房する動作等を行うようになっている。
次に、上記のような各動作時におけるコントローラー5の具体的動作を図12〜図17に従って説明する。
図12に示すように、温室1内の気温があらかじめ設定された気温以下である第十一の温度範囲T11では、暖房動作を行う。すなわち、第一のファン12aはオン動作に維持される。
また、第五の窓25a及び天窓21は閉じられ、第六の窓25bは開放されるとともに、ヒーター16が作動する。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図13に示すように、第一のファン12aの動作により、第四の分室24a内でヒーター16により暖められた空気はクーリングパッド10を経て第五の分室24bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、さらに第六の窓25bから第四の分室24aに循環する。
このような動作により、温室1内が暖房されるとともに、湿度が調整される。このとき、温室1内の温度及び湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
図12に示すように、温室1内の気温が前記第十一の温度範囲T11より高い第十二の温度範囲T12では、第一のファン12aがオン動作に維持される。
また、第五の窓25a及び天窓21は閉じられ、第六の窓25bは開放されるとともに、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図14に示すように、第一のファン12aの動作により、第四の分室24a内の空気はクーリングパッド10を経て第五の分室24bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、さらに第六の窓25bから第四の分室24aに循環する。
このような動作により、温室1内の湿度が調整される。このとき、温室1内の温度と湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
図12に示すように、温室1内の気温が前記第十二の温度範囲T12より高い第十三の温度範囲T13では、第一のファン12aがオン動作に維持される。
また、第五の窓25a、第六の窓25bは開放されるとともに、天窓21は閉じられ、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図15に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第五の窓25aを経て第四の分室24aに外気が導入され、第四の分室24a内の空気はクーリングパッド10を経て第五の分室24bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、さらに第六の窓25bから第四の分室24aに循環する。
このような動作により、温室1内の湿度が調整される。このとき、温室1内の温度と湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
図12に示すように、温室1内の気温が前記第十三の温度範囲T13より高い第十四の温度範囲T14では、第一のファン12aがオン動作に維持される。
また、第五の窓25aは開放されるとともに、第六の窓25bは閉じられ、天窓21が少し開かれる。ヒーター16はオフされ、クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図16に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第五の窓25aを経て第四の分室24aに外気が導入され、第四の分室24a内の空気はクーリングパッド10を経て第五の分室24bに案内され、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、温室1内を循環する。
このような動作により、温室1内の湿度が調整される。このとき、温室1内の温度と湿度に応じてクーリングパッド10に供給される水量が調整されて、気温に適した湿度に調整される。
また、温室1内の気圧が温室1外の気圧より高くなると、温室1内の空気が天窓21から温室1外に排気される。
この状態では、温室1内の気圧が温室1外より若干高い気圧に維持されるため、温室1内への害虫の侵入を抑制することができる。
図12に示すように、温室1内の気温が前記第十四の温度範囲T14より高い第十五の温度範囲T15では、第一のファン12aがオン動作に維持される。
また、第五の窓25a及び天窓21は開放されるとともに、第六の窓25bは閉じられ、ヒーター16がオフされる。クーリングパッド10には給水装置11から水が供給される。
すると、図17に示すように、第一のファン12aの動作により、温室1外から第五の窓25aを経て第四の分室24aに外気が導入され、第四の分室24a内の空気はクーリングパッド10で気化熱を奪われて第五の分室24bに案内される。そして、空気ダクト4から育成棚2を経て温室1内に案内され、天窓21から温室1外へ排出される。このような動作により、温室1内が冷房される。
上記のような温室の環境制御装置では、第一の実施形態で得られた(1)〜(4)の効果と同等の効果を得ることができるとともに、次に示す効果を得ることができる。
(1)第一の実施形態に比して、空調室6の窓の数を削減し、かつ第二のファン12bに代えて天窓21を設けたので、構成を簡略化して、コストを低減することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・第一及び第二のファン12a,12bは、温室1内の適宜位置に複数配設してもよい。
・給水装置11からクーリングパッド10に供給する水量を多段階に調整して、温室1内の湿度をさらにきめ細かく調整するようにしてもよい。
・第一及び第二の実施形態において、温室1外の温度、湿度、日射量を検出する各センサを備え、温室1内の温度、湿度と、温室1外の温度、湿度、日射量とに基づいて、クーリングパッド10に供給する水量や風量を制御するようにしてもよい。
上記実施形態から把握できる請求項以外の技術思想を以下に記載する。
(付記1)請求項2に記載の温室の環境制御装置において、
前記複数の窓は、温室内の空気を前記クーリングパッドを介して循環させるか否かを選択する窓と、前記温室内に外気を導入するか否かを選択する窓を備えたことを特徴とする温室の環境制御装置。
(付記2)請求項2に記載の温室の環境制御装置において、
前記温室内の空気を排出する天窓を、前記コントローラーの制御に基づいて開閉可能に設けたことを特徴とする温室の環境制御装置。
(付記3)請求項3に記載の温室の環境制御方法において、
温室内の気温に応じて、温室内に外気を導入するか否かを選択することを特徴とする温室の環境制御方法。
1…温室、4…空気ダクト、5…コントローラー、9a〜9d…第一〜第四の窓、10…クーリングパッド、13…気温センサ、14…湿度センサ、21…天窓、25a,25b…第五及び第六の窓。

Claims (3)

  1. 温室内の気温を検出する温度センサと、
    温室内の湿度を検出する湿度センサと、
    給水装置からの水の供給に基づいて、湿潤状態に維持されるクーリングパッドを備えた空調室と、
    前記空調室に設けられ、前記温室内の空気の循環経路に前記クーリングパッドを位置させる状態と、前記温室外から取り入れられる外気を、前記クーリングパッドを介して温室内に案内する状態とを選択する複数の窓と、
    前記温室内の空気が冷房を要しない気温である時、前記温室内に案内される空気が前記クーリングパッドを通過するように前記複数の窓を制御して、前記温室内に案内する空気の湿度を調整するコントローラーと
    を備えたことを特徴とする温室の環境制御装置。
  2. 請求項1に記載の温室の環境制御装置において、
    前記コントローラーは、前記温室内の気温と湿度に基づいて、前記給水装置から前記クーリングパッドに供給する水量を調節して、気温に適した湿度に調整することを特徴とする温室の環境制御装置。
  3. 温室内の気温が冷房を要しない気温である時、クーリングパッドを介して前記温室内に空気を案内して、前記温室内の湿度を調整することを特徴とする温室の環境制御方法。
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