JP2019198299A - ハウス制御装置および農業用ハウス - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウス本体の内部を換気する換気扇を制御してハウス本体の内部温度を目標温度に制御する技術を提供する。【解決手段】本開示のハウス制御装置100は、作物2を生育する農業用ハウス10において、ハウス本体12の長手方向両端の少なくとも一方の端部に設置されたハウス本体の内部を換気する少なくとも1つの換気扇30,32,34を制御することにより、ハウス本体の内部温度を制御し、環境取得部102と制御部104とを備えている。環境取得部は、内部温度とハウス本体の外部温度と日射量とを少なくとも含むハウス本体の内外の環境情報を取得する。制御部は、換気することによりハウス本体の内部温度を低下させる換気扇の換気能力と環境取得部が取得する環境情報とに基づいて、ハウス本体の内部温度が目標温度になるように換気扇の駆動を制御する。【選択図】図2
Description
本開示は、作物を生育する農業用ハウスのハウス本体の内部温度を制御する技術に関する。
作物を農業用ハウスで生育する技術が知られている。例えば、特許文献1には、吸い込み用ファンと換気扇とにより農業用ハウスのハウス本体の内部を換気し、ハウス本体の内部環境としてハウス本体の内部温度を低下させる技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、吸い込み用ファンと換気扇とに対する駆動を制御することにより、ハウス本体の内部温度を目標温度に制御することは考慮されていないという課題がある。
本開示は、ハウス本体の内部を換気する換気扇を制御してハウス本体の内部温度を目標温度に制御する技術を提供することが望ましい。
本開示のハウス制御装置(100)は、作物(2)を生育する農業用ハウス(10、70)において、ハウス本体(12)の長手方向両端の少なくとも一方の端部(24)に設置されたハウス本体の内部を換気する少なくとも1つの換気扇(30〜34、80〜88)を制御することにより、ハウス本体の内部温度を制御し、環境取得部(102、S420、S422、S430、S432、S470)と、制御部(104、S406〜S410、S424、S434、S440〜S448、S450〜S468、S470〜S480)とを備えている。
環境取得部は、内部温度とハウス本体の外部温度と日射量とを少なくとも含むハウス本体の内外の環境情報を取得する。
制御部は、換気することによりハウス本体の内部温度を低下させる換気扇の換気能力と環境取得部が取得する環境情報とに基づいて、ハウス本体の内部温度が目標温度になるように換気扇の駆動を制御する。
制御部は、換気することによりハウス本体の内部温度を低下させる換気扇の換気能力と環境取得部が取得する環境情報とに基づいて、ハウス本体の内部温度が目標温度になるように換気扇の駆動を制御する。
また、本開示の農業用ハウス(10、70)は、作物(2)を生育する農業用ハウスであって、ハウス本体(12)と、少なくとも1つの換気扇(30〜34、80〜88)と、ハウス制御装置(100)と、を備えている。
ハウス本体は作物を内部で生育する。少なくとも1つの換気扇は、ハウス本体の長手方向両端の少なくとも一方の端部に設置され、ハウス本体の内部を換気する。
ハウス本体は作物を内部で生育する。少なくとも1つの換気扇は、ハウス本体の長手方向両端の少なくとも一方の端部に設置され、ハウス本体の内部を換気する。
ハウス制御装置は、換気扇の駆動を制御することによりハウス本体の内部温度を制御する。そして、ハウス制御装置は、環境取得部(102、S420、S422、S430、S432、S470)と、制御部(104、S406〜S410、S424、S434、S440〜S448、S450〜S468、S470〜S480)と、を備えている。
環境取得部は、内部温度とハウス本体の外部温度と日射量とを少なくとも含むハウス本体の内外の環境情報を取得する。
環境取得部は、内部温度とハウス本体の外部温度と日射量とを少なくとも含むハウス本体の内外の環境情報を取得する。
制御部は、換気することによりハウス本体の内部温度を低下させる換気扇の換気能力と環境取得部が取得する環境情報とに基づいて、ハウス本体の内部温度が目標温度になるように換気扇の駆動を制御する。
これら本開示の構成によれば、内部温度を低下させる換気扇の換気能力と環境取得部が取得する環境情報とに基づいて、内部温度が目標温度になるように換気扇の駆動が制御されるので、内部温度を目標温度に高精度に制御できる。
尚、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
以下、本開示の実施形態を図に基づいて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す農業用ハウス10は、ハウス本体12と、換気扇30、32、34と、後述する各種環境調整機と、各種センサとを備えている。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す農業用ハウス10は、ハウス本体12と、換気扇30、32、34と、後述する各種環境調整機と、各種センサとを備えている。
ハウス本体12は、例えば、構造材としての金属製部材を組み合わせて構成されたフレームと、フレームにより支持された被覆材とを備える。被覆材は、透光性を有する合成樹脂フィルムやガラスが用いられる。ハウス本体12は、切妻状の屋根部14と、ハウス本体12の長手方向に延びて屋根部14を支持する側面部16、18と、ハウス本体12の長手方向両端に設置され屋根部14を支持する妻面部20、24とを一体に備える。ハウス本体12のこの形態は一例であって、ハウス本体12の構成を限定する趣旨ではない。また、ハウス本体12に他の材料を用いることや他の形状に形成することを妨げるものではない。
妻面部20には、モータ等の駆動力でロール状に巻き上げられることにより、ハウス本体12の内外を通気させる窓22が形成されている。妻面部24には、3個の換気扇30、32、34が設置されている。換気扇30、32、34の少なくともいずれか1つを駆動させる場合、妻面部24に対して長手方向反対側の妻面部20の窓22が開放される。
図2に示すように、農業用ハウス10は、ハウス本体12の内部で所定の作物2を生育させることを目的として、ハウス制御装置100によって、ハウス本体12の内部を生育に適正な環境に制御する。作物2は、ハウス本体12の内部に設けられたベッド4等の所定の容器内の用土において栽培されている。ベッド4は、例えば、ハウス本体12の内部において所定の個数、均等な間隔をあけて列をなすように設置されている。
尚、図2では、ハウス本体12の内外に設置されている設備を示す都合上、モータ22aにより巻き上げられる窓22と換気扇30〜34とをハウス本体12の側面部に図示しているが、実際には、窓22と換気扇30〜34とは、前述したようにハウス本体12の妻面部に設置されている。
ハウス本体12の内部には、各種環境調整機として、前述した換気扇30〜34に加え、給水機36とミスト発生機38とカーテン40ヒートポンプ42と暖房機44とCO2発生機46とが設置されている。
農業用ハウス10は、各種センサとして、ハウス本体12の外部に設置された日射量センサ50と雨滴センサ52と風向センサ54と風速センサ56と温度センサ58と湿度センサ60、ならびにハウス本体12の内部に設置された温度センサ62と湿度センサ64とCO2センサ66とを備えている。
以下、各種環境調整機について説明する。
3個の換気扇30〜34はハウス本体12の内部を換気する。ハウス制御装置100は、換気扇30〜34を駆動するときに、換気扇30〜34が設置された妻面部24と長手方向反対側の妻面部20の窓22を開放する。これにより、図1の点線で示す矢印のように、換気扇30〜34によりハウス本体12の内部に導入された外気が窓22からハウス本体12の外部に排出される。窓22は、モータ等の動力源により駆動され、ハウス制御装置100によって開閉制御される。
3個の換気扇30〜34はハウス本体12の内部を換気する。ハウス制御装置100は、換気扇30〜34を駆動するときに、換気扇30〜34が設置された妻面部24と長手方向反対側の妻面部20の窓22を開放する。これにより、図1の点線で示す矢印のように、換気扇30〜34によりハウス本体12の内部に導入された外気が窓22からハウス本体12の外部に排出される。窓22は、モータ等の動力源により駆動され、ハウス制御装置100によって開閉制御される。
ハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部温度を目標温度にするために、駆動する換気扇と停止する換気扇とを決定する。駆動される換気扇の数が増加するほど、ハウス本体12の内部が外気により換気される換気量が増加するので、ハウス本体12の内部温度が低下する。換気扇30〜34に対するハウス制御装置100の制御処理については後述する。
給水機36は、ハウス制御装置100によって制御される給水ポンプである。ハウス制御装置100は、1日のうち所定の時間帯に給水機36を運転して目標量の養液を用土に供給する。ハウス制御装置100は、日射量センサ50によって検出された日射量に応じて、目標量に対して養液の供給量を加減するように給水機36を制御する。
ミスト発生機38は、ハウス本体12の上部において、作物2、ハウス本体12の内部の湿度センサ64よりも高い位置に設置されたミストチューブを備える。ミストチューブは、通水されるチューブの管壁に取り付けられた複数個のノズルを備え、ポンプ等によってチューブに通水される圧力を調節することによりノズルから水が噴霧されるように構成されている。ミストチューブが水を霧状に噴出させることにより、霧はハウス本体12の上部から比較的時間をかけて落下し、ハウス本体12の湿度を徐々に上昇させることができる。
ミスト発生機38は、ハウス制御装置100によって制御される。ハウス制御装置100は、例えば1日のうち所定の時間帯にミスト発生機38を運転して目標量の霧を噴出し、ハウス本体12の湿度環境を目標範囲にするように制御する。ハウス制御装置100は、ハウス本体12の複数箇所における湿度の測定値から求めた制御指標に応じてミスト発生機38による霧の噴出量を調整して、ハウス本体12の湿度環境を目標範囲に制御する。
ハウス制御装置100は、日射量センサ50によって検出された日射量に応じて、目標量に対して霧の供給量を加減するようにミスト発生機38を制御する。ハウス制御装置100は、湿度センサ64によって測定されたハウス本体12の内部の相対湿度が低い場合に、ミスト発生機38を運転してハウス本体12に霧を供給し、相対湿度を上昇させる制御を行う。
ミスト発生機38は、主に加湿を行う場合に運転されるが、ハウス本体12にミストを供給することにより気化熱作用を促して室温を低下させる温度低下装置として運転することもできる。
ハウス本体12には、屋根部14から入射する外光を遮光させる閉状態と、屋根部から入射する外光を遮光しないで作物2に照射させる開状態との間で開閉可能なカーテン40が設けられている。カーテン40は、ハウス本体12に流入する日射量を調整する機能を有する遮光部材であり、冷房装置や暖房装置と併用されて、ハウス本体12を保冷したり保温したりする際に活用される。
カーテン40は、モータ等の動力源により駆動され、ハウス制御装置100によって制御される。カーテン40が開閉されると、外部からハウス本体12に流入する日射量を調節することになるので、ハウス本体12の内部温度の上昇速度を調節することができる。
したがって、ハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部温度を低下させる場合には、カーテン40を閉じる方向に駆動し、ハウス本体12の内部温度を上昇させる場合には、カーテン40を開く方向に駆動するように制御する。ただし、暖房装置と併用する場合やハウス本体12の外部温度が内部温度よりも低い場合は、ハウス制御装置100はカーテン40を閉じるように制御して保温を行う。
ハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部の複数箇所における温度の測定値から求めた制御指標に応じてカーテン40の開閉量を調整して、ハウス本体12の温度環境を目標範囲に制御する。
ヒートポンプ42は、ハウス本体12の内部を暖房する暖房運転やハウス本体12の内部を冷房する冷房運転を実施できる。したがって、ヒートポンプ42は、農業用ハウス10が備える複数の暖房装置のうちの一つである。ヒートポンプ42は、その本体がハウス本体12の屋外に設置され、本体から延びるダクトを介して、作物2の周囲などの任意の所定位置に空調風を吹き出すことができる。ヒートポンプ42の空調風により、作物2の周囲の温度を制御することができる。
ヒートポンプ42は、複数個の熱交換器、圧縮機、および減圧装置等を環状に配管で接続した回路において冷媒が循環するサイクルを構成する。
ヒートポンプ42は、冷媒の放熱作用により放熱用熱交換器で加熱された外気を暖気として送風する場合は、温度上昇装置として機能し、冷媒の吸熱作用により冷却用熱交換器で冷却された外気を冷気として送風する場合は、温度低下装置として機能する。ヒートポンプ42は、ハウス本体12の内部の空気から水分を吸収して、ハウス本体12の内部を除湿する除湿装置としても機能することができる。
ヒートポンプ42は、冷媒の放熱作用により放熱用熱交換器で加熱された外気を暖気として送風する場合は、温度上昇装置として機能し、冷媒の吸熱作用により冷却用熱交換器で冷却された外気を冷気として送風する場合は、温度低下装置として機能する。ヒートポンプ42は、ハウス本体12の内部の空気から水分を吸収して、ハウス本体12の内部を除湿する除湿装置としても機能することができる。
ヒートポンプ42が暖房運転を行うと、ハウス本体12の内部温度が上昇するため、ハウス本体12の相対湿度は低下する。ハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部の複数箇所における測定値から求めた制御指標に応じてヒートポンプ42の運転を制御して、ハウス本体12の温度環境や湿度環境を目標範囲に制御する。
暖房機44は、作物2の周囲などの所定の位置に暖気を吹き出すことができる空調装置である。暖房機44は、暖房風により、作物2の周囲の温度を上昇させることができる温度上昇装置として機能する。したがって、暖房機44は、農業用ハウス10が備える複数の暖房装置のうちの1つである。
暖房機44は、例えば、電気ヒータ、温水式ヒータ、燃焼式ヒータ等により暖めた空気をハウス本体12の内部に供給する。暖房機44が暖房運転を行うと、ハウス本体12の内部温度が上昇するため、ハウス本体12の相対湿度は低下する。
ハウス制御装置100は、作物2の周囲におけるハウス本体12の内部温度を生育に適した目標温度に保つように暖房機44を制御する。ハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部の複数箇所における測定値から求めた制御指標に応じて暖房機44等の運転を制御して、ハウス本体12の温度環境や湿度環境を目標範囲に制御する。
CO2発生機46はハウス本体12にCO2を供給する。ハウス制御装置100は、光合成を促進するために、ハウス本体12の内部、特に作物2の周囲におけるCO2濃度を適切に保つようにCO2発生機46を制御する。ハウス制御装置100は、例えば、1日のうち所定の時間帯にCO2発生機46を運転して、ハウス本体12の内部のCO2濃度が目標値となるように制御する。CO2発生機46は、光合成促進装置である。
ハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部の複数箇所におけるCO2濃度の測定値から求めた制御指標に応じてCO2発生機46の運転を制御して、ハウス本体12の内部のCO2濃度環境を目標範囲に制御する。また、CO2発生機46は、CO2を発生することによりハウス本体12の内部温度を上昇させることが可能である。CO2発生機46は、農業用ハウス10が備える複数の暖房装置のうちの1つである。
以下、各種センサについて説明する。
日射量センサ50は、ハウス本体12に降り注ぐ日射量を検出する。日射量センサ50により検出された日射量情報は、ハウス制御装置100に入力されてハウス本体12に流入する熱量の見積もりに用いられ、カーテン40の開閉制御、室温制御に用いられる。また、検出された日射量は、雨天や夜間と、晴天の日中とを判断することにも用いることができる。
日射量センサ50は、ハウス本体12に降り注ぐ日射量を検出する。日射量センサ50により検出された日射量情報は、ハウス制御装置100に入力されてハウス本体12に流入する熱量の見積もりに用いられ、カーテン40の開閉制御、室温制御に用いられる。また、検出された日射量は、雨天や夜間と、晴天の日中とを判断することにも用いることができる。
雨滴センサ52は、ハウス本体12の屋外に設けられた降雨の有無を検出可能な雨検出用のセンサである。雨滴センサ52によって雨が検知された場合には、作物に直接雨滴がかかることを防止するために、窓22を閉じるように制御する。これにより、作物が病気になることを防止する。
雨滴センサ52は、例えば、パネル上に付着した雨を水分として検出するセンサであり、所定の電極間の電気抵抗を検出する。電気抵抗の検出値はハウス制御装置100に入力され、ハウス制御装置100は、検出値がある抵抗値以下の場合は雨が現在降っていると判定する。
また、雨滴センサ52は、パネル上に付着した雨を水圧として検出するセンサであってもよい。この場合、雨滴センサ52が検出する圧力はハウス制御装置100に入力され、ハウス制御装置100は、検出値がある圧力値以上の場合は雨が現在降っていると判定する。
風向センサ54は、ハウス本体12の外部の風向を検出する。風向センサ54により検出された風向情報は、ハウス制御装置100に入力されて、窓22に対する風向として窓22の開度制御に用いられる。
風速センサ56は、ハウス本体12の外部の風速を検出する。風速センサ56により検出された風速情報は、ハウス制御装置100に入力されて、窓22に対する風速として窓22の開度制御に用いられる。
温度センサ58は、ハウス本体12の外部の温度を検出し、ハウス制御装置100に送る。湿度センサ60は、ハウス本体12の外部の湿度を検出し、ハウス制御装置100に送る。
複数個の温度センサ62は、ハウス本体12の内部の温度、例えば作物2の周囲の温度を検出してハウス制御装置100に送る。複数個の湿度センサ64は、ハウス本体12の内部湿度、例えば作物2の周囲の湿度を検出する湿度検出手段であり、検出した湿度をハウス制御装置100に送る。
複数個のCO2センサ66は、ハウス本体12の内部のCO2濃度、例えば作物2の周囲のCO2濃度を検出するCO2濃度検出手段であり、検出したCO2濃度をハウス制御装置100に送る。
ハウス制御装置100は、上記の各種センサから取得するハウス本体12の内外の環境情報に基づいて農業用ハウス10が備える上記の各種環境調整機を制御し、ハウス本体12の内部を作物2の生育に適正な環境に制御する。
ハウス制御装置100は、CPUと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリと、入出力インターフェースと、を備えるマイクロコンピュータを中心に構成されている。以下、半導体メモリを単にメモリとも言う。ハウス制御装置100は1つのマイクロコンピュータを搭載してもよいし、複数のマイクロコンピュータを搭載してもよい。
ハウス制御装置100の各種機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。このプログラムをCPUが実行することで、プログラムに対応する方法が実行される。
ハウス制御装置100は、CPUがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、環境取得部102と、制御部104とを備えている。ハウス制御装置100を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部または全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
また、ハウス制御装置100には、パーソナルコンピュータ110、図示しないコントロールパネル、携帯用端末機等が接続される。使用者は、ハウス制御装置100の操作盤、パーソナルコンピュータ110の操作部、コントロールパネル、形態端末機等を使用してハウス本体12の内部温度等の環境設定、時刻合わせ等を行うことができる。そして、使用者は、携帯用端末機等の表示画面を通じて現在の運転状態を確認することができる。
環境取得部102は、上記の各種センサからハウス本体12の内外の環境情報として、日射量、降水の有無、風向、風速、ハウス本体12の内外の温度、ハウス本体12の内外の湿度、ハウス本体12の内部のCO2濃度等を取得する。
制御部104は、環境取得部102が各種センサから取得する環境情報に基づいて、換気扇30〜34と、給水機36と、ミスト発生機38と、カーテン40と、ヒートポンプ42と、暖房機44と、CO2発生機46等の各種環境調整機を制御して、ハウス本体12の内部における温度、湿度、CO2濃度等のハウス本体12の内部の環境を作物2の生育に適した環境に調整する。
[1−2.処理]
以下、換気扇30〜34に対する駆動を制御してハウス本体12の内部温度を制御する処理について説明する。
以下、換気扇30〜34に対する駆動を制御してハウス本体12の内部温度を制御する処理について説明する。
(1)メイン処理
ハウス制御装置100が実行するハウス制御のメイン処理を図3のフローチャートに基づいて説明する。図3のフローチャートは、ハウス制御装置100が起動されると実行される。
ハウス制御装置100が実行するハウス制御のメイン処理を図3のフローチャートに基づいて説明する。図3のフローチャートは、ハウス制御装置100が起動されると実行される。
S400においてハウス制御装置100は、ハウス制御装置100の入出力インターフェース、メモリ等に対する初期化処理を実行する。S402においてハウス制御装置100は、換気扇30〜34を駆動せず、窓22を閉めた状態で、ハウス本体12のハウス本体12の内部温度が上昇する上限温度を算出する。なお、S402〜S410の処理の詳細は後述される。
S404においてハウス制御装置100は、換気扇30〜34を駆動する数に応じて、ハウス本体12の内部温度が低下する下限温度を算出する。S406においてハウス制御装置100は、ハウス本体12の内部温度を目標温度に制御するために必要な換気扇30〜34の駆動数を算出する。
S408においてハウス制御装置100は、換気扇30〜34のうち、S406で算出した駆動数の換気扇の駆動を制御する。S410においてハウス制御装置100は、温度センサ62が検出する実際のハウス本体12の内部温度と内部温度の目標温度との温度差に基づいて、駆動する換気扇の数をフィードバック制御する。S410の実行後、処理はS402に移行する。
(2)上限温度算出処理
図3のS402で実行される上限温度算出処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
図3のS402で実行される上限温度算出処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。
S420、S422において環境取得部102は、日射量センサ50からハウス本体12に照射される日射量を取得し、温度センサ58からハウス本体12の外部の外気温を取得する。
S424において制御部104は、換気扇30〜34を駆動せず、窓22を含むハウス本体12の開放部を全閉した状態で、ハウス本体12の内部温度が上昇するときの上限温度を、上限温度と、S420、S422において環境取得部102が取得した日射量および外部温度が表す外部環境との特性に基づいて算出する。上限温度と日射量および外部温度との関係を表す図5に示す特性200は、日射量と外部温度とをパラメータとして、実験またはシミュレーションにより予めメモリに記憶されている。
(3)下限温度算出処理
図3のS404で実行される下限温度算出処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。
図3のS404で実行される下限温度算出処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。
S430、S432において環境取得部102は、日射量センサ50からハウス本体12に照射される日射量を取得し、温度センサ58からハウス本体12の外部温度を取得する。
S434において制御部104は、換気扇30〜34を駆動する数を1、2、3と変化させるときに、ハウス本体12の内部温度が上限温度から低下する時の下限温度を、下限温度と、S430、S432において環境取得部102が取得した日射量および外部温度等の外部環境との特性に基づいて算出する。換気扇30〜34を駆動する数と、下限温度と、日射量および外部温度等の外部環境との関係を表す図7に示す特性210、212、214は、実験またはシミュレーションにより生成され、予めメモリに記憶されている。
(4)駆動数算出処理
図3のS406で実行される換気扇の駆動数算出処理を図8のフローチャートに基づいて説明する。
図3のS406で実行される換気扇の駆動数算出処理を図8のフローチャートに基づいて説明する。
S440において制御部104は、図7に示す特性210、212、214に基づいて、次式(1)〜(3)により、換気扇30〜34を駆動する数に対応する換気能力を算出する。式(1)〜(3)が示す換気能力は、換気扇30〜34を駆動する数に対応してハウス本体12の内部温度が何度低下するかを表している。
駆動数が1の換気能力=現在の上限温度−駆動数が1の下限温度 ・・・(1)
駆動数が2の換気能力=現在の上限温度−駆動数が2の下限温度 ・・・(2)
駆動数が3の換気能力=現在の上限温度−駆動数が1の下限温度 ・・・(3)
S442において制御部104は、S442の算出結果に基づいて、図9に示す換気扇の駆動数と換気能力との関係を表す特性220を生成する。
駆動数が2の換気能力=現在の上限温度−駆動数が2の下限温度 ・・・(2)
駆動数が3の換気能力=現在の上限温度−駆動数が1の下限温度 ・・・(3)
S442において制御部104は、S442の算出結果に基づいて、図9に示す換気扇の駆動数と換気能力との関係を表す特性220を生成する。
S444において制御部104は、次式(4)に基づいて、要求される換気能力を算出する。
要求換気能力=上限温度−内部温度の目標温度 ・・・(4)
式(4)で算出される要求換気能力は、上限温度の状態でのハウス本体12の内部の上限熱量からどれだけ換気扇30〜34でハウス本体12の内部を換気してハウス本体12の内部の熱量を低減すれば内部温度が目標温度になるかを表している。
要求換気能力=上限温度−内部温度の目標温度 ・・・(4)
式(4)で算出される要求換気能力は、上限温度の状態でのハウス本体12の内部の上限熱量からどれだけ換気扇30〜34でハウス本体12の内部を換気してハウス本体12の内部の熱量を低減すれば内部温度が目標温度になるかを表している。
S446において制御部104は、図9に示す特性220から、式(4)で算出された要求換気能力に対応する換気扇の駆動数を、換気扇30〜34を駆動する数が0、1、2、3のときの換気能力の値を補間して算出する。図9に示すように換気扇30〜34の駆動数が1と2との間の要求換気能力の場合、換気扇30〜34の駆動数は、特性220から例えば1.4と算出される。
S448において制御部104は、S446において算出した換気扇30〜34の駆動数から、その数を超えない整数を算出する。S446において算出した換気扇30〜34の駆動数が前述したように1.4であれば、S448で算出される整数は1である。
(5)換気扇制御処理
図3のS408で実行される換気扇制御処理を図10のフローチャートに基づいて説明する。尚、図10のフローチャートにおいて、換気扇1は符号30が表す換気扇に対応し、換気扇2は符号32が表す換気扇に対応し、換気扇3は符号34が表す換気扇に対応するものとする。
図3のS408で実行される換気扇制御処理を図10のフローチャートに基づいて説明する。尚、図10のフローチャートにおいて、換気扇1は符号30が表す換気扇に対応し、換気扇2は符号32が表す換気扇に対応し、換気扇3は符号34が表す換気扇に対応するものとする。
S450において制御部104は、図8に示す駆動数算出処理で算出された換気扇の駆動数が1であるか否を判定する。S450の判定がNoである、つまり駆動数が1ではない場合、処理はS458に移行する。
S450の判定がYesである、つまり駆動数が1の場合、S452、S454、S456において制御部104は、換気扇32、34を停止し、換気扇30を駆動して駆動する換気扇の数を1にする。
S458において制御部104は、換気扇の駆動数が2であるか否を判定する。S458の判定がNoである、つまり駆動数が1および2ではない場合、処理はS464に移行する。
S458の判定がYesである、つまり駆動数が2の場合、S460、S462、S456において制御部104は、換気扇34を停止し、換気扇30、32を駆動して駆動する換気扇の数を2にする。
S464において制御部104は、換気扇の駆動数が3であるか否を判定する。S464の判定がNoである、つまり駆動数が1〜3のいずれでもなく0の場合、処理はS468に移行する。
S464の判定がYesである、つまり駆動数が3の場合、S466、S462、S456において制御部104は、換気扇30〜34を駆動して駆動する換気扇の数を3にする。
S468において制御部104は、換気扇30〜34を停止して駆動する換気扇の数を0にする。
(6)温度フィードバック制御処理
図3のS410で実行される温度フィードバック制御処理を図11のフローチャートに基づいて説明する。尚、図11のフローチャートにおいて、換気扇3は符号34が表す換気扇に対応するものとする。
(6)温度フィードバック制御処理
図3のS410で実行される温度フィードバック制御処理を図11のフローチャートに基づいて説明する。尚、図11のフローチャートにおいて、換気扇3は符号34が表す換気扇に対応するものとする。
S470において制御部104は、次式(5)から、図12に示すハウス本体12の内部温度230と目標温度との温度差である内部温度の温度差を算出する。
内部温度の差=実際の内部温度−内部温度の目標温度 ・・・(5)
S472において制御部104は、式(5)から算出される内部温度の温度差が図12に示す所定の温度差Δtよりも大きいか否かを判定する。所定の温度差Δtは、内部温度の温度差が大きいために、換気扇を駆動する数を1つ増加して内部温度230を低下させる必要があるか否かを判定するために予め設定された値である。
内部温度の差=実際の内部温度−内部温度の目標温度 ・・・(5)
S472において制御部104は、式(5)から算出される内部温度の温度差が図12に示す所定の温度差Δtよりも大きいか否かを判定する。所定の温度差Δtは、内部温度の温度差が大きいために、換気扇を駆動する数を1つ増加して内部温度230を低下させる必要があるか否かを判定するために予め設定された値である。
S472の判定がNoである、つまり内部温度の温度差が図12に示す所定の温度差Δt以下の場合、制御部104は、内部温度230を低下させる必要はないと判断し、処理をS478に移行する。
S472の判定がYesである、つまり内部温度の温度差が所定の温度差Δtよりも大きい場合、S474において制御部104は、現在、駆動している換気扇の数が3より少ないか否かを判定する。S474の判定がNoである、つまり現在、駆動している換気扇の数が3以上の場合、処理はS478に移行する。本実施形態では、換気扇の数は全部で3であるから、現在、駆動している換気扇の数が3以上とは、全部の換気扇30〜34が駆動されていることを表している。
S474の判定がYesである、つまり現在、駆動している換気扇の数が3より少ない場合、S476において制御部104は、内部温度230を低下させるために、駆動していない換気扇34を駆動して換気扇を駆動する数を1つ増加する。
S478において制御部104は、内部温度が目標温度以下になり内部温度の温度差が0以下になっているか否かを判定する。S478の判定が実行されるのは、S472の判定がNoである、つまり内部温度の温度差が所定の温度差Δt以下であるから内部温度230を低下させる必要がない場合か、あるいはS474の判定がNoである、つまり現在、すべての換気扇30〜34が駆動している場合である。
したがって、内部温度230を低下させる必要がない場合か、あるいは現在、すべての換気扇30〜34が駆動している状態で、S478の判定がYesである、つまり内部温度が目標温度以下になり内部温度の温度差が0以下になっている場合、S480において制御部104は、換気扇34を駆動している場合には換気扇34を停止して駆動する換気扇の数を1つ減少し、換気扇34を停止している場合には停止した状態を保持する。
これに対し、内部温度230を低下させる必要がない状態で、S478の判定がNoである、つまり内部温度の温度差が0よりも大きい場合、制御部104は、換気扇を駆動する数を1つ増加して内部温度230を低下させる必要はないと判断し、本処理を終了し、現在、換気扇30〜34を駆動制御している状態を保持する。
あるいは、現在、駆動している換気扇の数が3以上の状態で、S478の判定がNoである、つまり内部温度の温度差が0よりも大きい場合、制御部104は、これ以上、換気扇を駆動する数を増加することはできないので、本処理を終了し、現在、すべての換気扇30〜34を駆動制御している状態を保持する。
[1−3.効果]
以上説明した第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)駆動する換気扇30〜34の数を変更することにより、ハウス本体12の内部温度を低下させる換気扇30〜34の換気能力を制御する。これにより、ハウス本体12の内部温度を目標温度にすることができる。
以上説明した第1実施形態では、以下の効果を得ることができる。
(1a)駆動する換気扇30〜34の数を変更することにより、ハウス本体12の内部温度を低下させる換気扇30〜34の換気能力を制御する。これにより、ハウス本体12の内部温度を目標温度にすることができる。
(1b)要求される換気能力から換気扇30〜34を駆動する数を決定するフィードフォワード制御を実行し、さらにハウス本体12の内部温度の差と所定の温度差との大小関係に応じて換気扇34を駆動するか停止するかを決定するフィードバック制御を行う。これにより、ハウス本体12の内部温度を高精度に目標温度にすることができる。
以上説明した第1実施形態では、妻面部24が端部に対応する。
また、S420、S422、S430、S432、S470が環境取得部の処理に対応し、S406〜S410、S424、S434、S440〜S448、S450〜S468、S470〜S480の処理が制御部の処理に対応する。
また、S420、S422、S430、S432、S470が環境取得部の処理に対応し、S406〜S410、S424、S434、S440〜S448、S450〜S468、S470〜S480の処理が制御部の処理に対応する。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態の基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態の基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
図13に示すように、農業用ハウス70のハウス本体12の妻面部24には、大きさの異なる大中小の換気扇80〜88が設置されている。換気扇80、82の大きさが一番大きく、換気扇86、88の大きさが一番小さい。換気扇84の大きさは換気扇80、82と換気扇86、88との間である。大きい換気扇ほど、換気能力は高い。
換気扇80〜88のうち駆動する換気扇と停止する換気扇との組み合わせに基づいて実験またはシミュレーションにより生成された図7に相当する特性は、予め生成されメモリに記憶されている。
制御部104は、換気扇80〜88のうち駆動する換気扇と停止する換気扇との組み合わせに基づいて実験またはシミュレーションにより生成された図7に相当する特性に基づいて、駆動する換気扇の数と大きさと換気能力との関係を表す、図9に対応する特性を生成する。
そして、制御部104は、この特性に基づいて、換気扇80〜88のうち駆動する換気扇を決定する。
[2−2.効果]
以上説明した第2実施形態では、第1実施形態の効果(1a)、(1b)に加え、以下の効果(2a)を得ることができる。
[2−2.効果]
以上説明した第2実施形態では、第1実施形態の効果(1a)、(1b)に加え、以下の効果(2a)を得ることができる。
(2a)換気能力の異なる換気扇を組み合わせることにより、ハウス本体12の内部温度を高精度に目標温度にすることができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、換気扇を駆動するか停止するかのいずれかで換気扇を制御して、換気扇による換気能力を調整した。これに対し、換気扇の駆動電流を制御し、換気扇毎の換気能力を調整してもよい。
(2)上記実施形態では、2箇所の妻面部20、24のうち一方の妻面部24だけに換気扇を設置してハウス本体12の内部に外気を導入し、他方の妻面部20の窓22からハウス本体12の内気をハウス本体12の外部に排出した。
これに対し、2箇所の妻面部20、24のそれぞれに換気扇を設置し、一方の妻面部に設置された換気扇によりハウス本体12の内部に外気を導入し、他方の妻面部に設置された換気扇によりハウス本体12の内気をハウス本体12の外部に排出してもよい。
(3)上記実施形態における一つの構成要素が有する複数の機能を複数の構成要素によって実現したり、一つの構成要素が有する一つの機能を複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を一つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される一つの機能を一つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(4)上述したハウス制御装置100の他、当該ハウス制御装置100を構成要素とする農業用ハウス10、70、当該ハウス制御装置100としてコンピュータを機能させるための制御プログラム、この制御プログラムを記録した記録媒体、制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
10、70:農業用ハウス、12:ハウス本体、24:妻面部、30〜34、80〜88:換気扇、100:ハウス制御装置、102:環境取得部、104:制御部
Claims (6)
- 作物(2)を生育する農業用ハウス(10、70)において、ハウス本体(12)の長手方向両端の少なくとも一方の端部(24)に設置された前記ハウス本体の内部を換気する少なくとも1つの換気扇(30〜34、80〜88)を制御することにより、前記ハウス本体の内部温度を制御するハウス制御装置(100)であって、
前記内部温度と前記ハウス本体の外部温度と日射量とを少なくとも含む前記ハウス本体の内外の環境情報を取得するように構成された環境取得部(102、S420、S422、S430、S432、S470)と、
換気することにより前記内部温度を低下する前記換気扇の換気能力と前記環境取得部が取得する前記環境情報とに基づいて、前記内部温度が目標温度になるように前記換気扇の駆動を制御するように構成された制御部(104、S406〜S410、S424、S434、S440〜S448、S450〜S468、S470〜S480)と、
を備えるハウス制御装置。 - 請求項1に記載のハウス制御装置であって、
前記換気扇は前記端部に複数設置されており、
前記制御部(S424、S434、S440〜S448)は、複数の前記換気扇のうち駆動する前記換気扇の数に応じた前記換気能力に基づいて、前記内部温度が前記目標温度になるように、駆動する前記換気扇の数を決定するように構成されている、
ハウス制御装置。 - 請求項2に記載のハウス制御装置であって、
前記制御部は、すべての前記換気扇を停止した状態で前記内部温度が達する上限温度と、前記上限温度から複数の前記換気扇のうち駆動する前記換気扇の数に応じて前記内部温度が低下して達する下限温度との温度差が表す前記換気能力に基づいて、前記内部温度が前記目標温度になるように複数の前記換気扇のうち駆動する前記換気扇の数を決定するように構成されている、
ハウス制御装置。 - 請求項2または3に記載のハウス制御装置であって、
前記制御部(S470〜S476)は、前記内部温度が前記目標温度よりも上昇し、前記内部温度と前記目標温度との温度差が所定の温度差よりも大きくなると、駆動する前記換気扇の数を1つ増加するように構成されている、
ハウス制御装置。 - 請求項2から4のいずれか1項に記載のハウス制御装置であって、
前記制御部(S470〜S474、S478、S480)は、前記内部温度が前記目標温度以下になると、駆動する前記換気扇の数を1つ減少するように構成されている、
ハウス制御装置。 - 作物(2)を生育する農業用ハウス(10、70)であって、
前記作物を内部で生育するように構成されたハウス本体(12)と、
前記ハウス本体の長手方向両端の少なくとも一方の端部(24)に設置され、前記ハウス本体の内部を換気するように構成された少なくとも1つの換気扇(30〜34、80〜88)と、
前記換気扇の駆動を制御することにより前記内部温度を制御するように構成されたハウス制御装置(100)と、
を備え、
前記ハウス制御装置は、
前記内部温度と前記ハウス本体の外部温度と日射量とを少なくとも含む前記ハウス本体の内外の環境情報を取得するように構成された環境取得部(102、S420、S422、S430、S432、S470)と、
換気することにより前記内部温度を低下する前記換気扇の換気能力と前記環境取得部が取得する前記環境情報とに基づいて、前記内部温度が目標温度になるように前記換気扇の駆動を制御するように構成された制御部(104、S406〜S410、S424、S434、S440〜S448、S450〜S468、S470〜S480)と、
を備える、
農業用ハウス。
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-
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- 2018-05-18 JP JP2018096483A patent/JP2019198299A/ja active Pending
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