JP2015005542A - 光源装置、およびリソグラフィ装置 - Google Patents

光源装置、およびリソグラフィ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光源から複数の光束を取得する場合、光源の出力に存在する光源自身によるけられで、生じる陰影光束による影響を低減させる必要があった。【解決手段】 光源装置は、中心領域に陰影部分を有する光束を射出する光源ユニットと、光源ユニットからの光束を、中心領域に陰影部分を有しない2つ以上の光束を含む複数の光束に分離する分離ユニットと、分離ユニットからの前記2つ以上の光束の各々を導光する導光ユニットと、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明は光源装置、および光源装置を有するリソグラフィ装置に関する。
フォトリソグラフィ技術を用いて半導体デバイスや液晶デバイスを製造するために、従来からリソグラフィ装置が使用されている。リソグラフィ装置は、デバイスの回路パターンを基板上に形成するために使用され、セカンドレイヤー以降の回路パターンの形成では、基板上の回路パターンの周辺に形成されているマークを観察して、その位置を検出し、検出結果に基づいて基板を位置合わせして新たな回路パターンを形成する。
特許文献1には、リソグラフィ装置において対象物を観察するための光学顕微鏡が記載され、対象物を照明するための光源装置としてハロゲンランプユニットを用いることが記載されている。楕円鏡と電極を有するハロゲンランプユニットは、電極自体により楕円鏡で反射した光束の一部が遮られるため、ハロゲンランプユニットから射出される光束の中心領域に陰影部分(陰影光束)が生じてしまう。そのため、観察領域の中心付近で照度低下を招いてしまい対象物を観察し難くなる。そこで特許文献1では、ハロゲンランプユニットからの光束を、観察領域を照明するための照明光学系の光軸に対して傾けたり、あるいは、照明光学系に同光束を導くためのオプティカルファイバーの光軸に対して傾けて、入射させている。
特開平9−96763号公報
光源装置の使用形態によっては、複数の光束が必要になる場合がある。例えば、リソグラフィ装置において、複数の光学顕微鏡(マーク位置検出装置)を設ける場合には、顕微鏡毎に照明用の光束が必要となる。
特許文献1の構成によれば、陰影光束が観察領域の中心付近に照射されないため、陰影光束による中心付近の照度低下を軽減することが可能であるが、光源装置から射出される光束は1つである。そのため、光源装置を複数用意する、もしくは、光束を分離することが考えられる。しかしながら、後者の場合、特許文献1ではハロゲンランプユニットからの光束の多くは照明光学系もしくはオプティカルファイバーの前段で遮られるため、単純に光源装置からの1つの光束を2以上に分離したのでは、エネルギー効率の点で不利である。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、エネルギー効率の点で有利な、複数の光束を射出可能な光源装置、およびそれを用いたリソグラフィ装置を提供することを目的としている。
本発明の光源装置は、中心領域に陰影部分を有する光束を射出する光源ユニットと、
光源ユニットからの光束を、中心領域に陰影部分を有しない2つ以上の光束を含む複数の光束に分離する分離ユニットと、分離ユニットからの前記2つ以上の光束の各々を導光する導光ユニットと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、エネルギー効率の点で有利であり、複数の光束を射出可能な光源装置、およびそれを用いたリソグラフィ装置を提供することができる。
実施例1に係る光源装置を示す図 光源ユニットを示す図 (a)実施例1に係る2つの反射面を有する反射部材の三面図、(b)実施例1の変形例に係る2つの反射面を有する反射部材の三面図 実施例1に係る4つの反射面を有する反射部材の三面図 (a)実施例2に係る光源装置の概略を示す図、(b)実施例2に係る反射部材の三面図 (a)実施例3に係る光源装置の概略を示す図、(b)実施例3に係る反射部材の三面図 実施例4に係るリソグラフィ装置を示す図 ウエハ及びウエハステージ上のアライメントマーク、基準マークを示す図 実施例4に係るアライメント検出系を示す図 実施例5に係るリソグラフィ装置を示す図 実施例6に係るインプリント装置を示す図 実施例6に係るアライメント検出系を示す図
(実施例1)
図1は、実施例1に係る光源装置の概略図である。光源装置1は、中心領域に陰影光束を有する光束(光線束)LB0を射出する光源ユニット2と、光源ユニット2からの光束LB0を2つの光束LB1,LB2に分離するミラーユニット6(分離ユニット)、分離された光束を平行化するためのコリメータレンズ8a,8b、視野絞り(遮光部材)9a,9bとを備える。
図2は、光源ユニット2の構成を示す図である。光源ユニット2は、コイル状に捲回されたフィラメント3を有するハロゲンランプ4と、回転楕円面を有する凹面鏡5(鏡)を含む。フィラメント3から射出した光束は、凹面鏡5で反射し、凹面鏡5の開口5aから射出する。ハロゲンランプ4の輝点3’は凹面鏡5の第1焦点位置FP1に一致しており、凹面鏡5で反射した光束LB0は図1に示す第2焦点位置FP2に集光される。一点鎖線Aは光源ユニット2の光軸を示し、凹面鏡5の中心軸(回転楕円面の場合には回転軸)に一致する。なお、上述の光源ユニットは一例であり、凹面鏡5aとして放物面鏡を用いてもよく、また、放物面鏡からの光束を集光レンズにより集光させる構成であってもよい。
このような構成において、凹面鏡5により集光される光束LB0の一部がハロゲンランプ4自体で遮られてしまうため、集光する光束の中心領域に、外周部分よりも照度が低い陰影が生じてしまう。つまり、光源ユニット2から射出される光束LB0は、光束LB0の中心領域に陰影光束(中心領域を囲む外周領域よりも照度が低い陰影部分)を有する。仮に、実施例1の光源装置を顕微鏡に使用し、この光束LB0をそのまま使用してマークを観察してその位置を検出すると、観察領域の中心付近で照度が低下してしまうため、検出精度が悪化してしまう。
この検出精度の悪化を抑えるために、光源装置1は、光束LB0の陰影光束が、ミラーユニット6の所定の位置に向けて射出され、照射されるように構成される。
図3(a)は、ミラーユニット6の三面図(正面図、平面図、側面図)を示す。ミラーユニット6は、互いに所定の角度をなす2つの反射面6a(第1反射面),6b(第2反射面)を有する。図では、反射面6aが中心軸に対してなす角度をα、反射面6bが中心軸に対してなす角度をβとしている。本実施例ではα=β=135°とするが、角度α、βの値は適宜設定してよく、αとβの値は異なっていてもよい。ミラーユニット6の母材の材質は、例えば石英ガラス、BK7などであり、反射面に例えばAl、Ag、Au、Crなどの金属によるコーティングを施している。母材の材質を金属として、反射面のコーティングを不要としてもよい。
光束LB0はミラーユニット6に照射(照射領域を点線で示す)され、光束LB0の陰影光束(照射領域を斜線で示す)は、2つの反射面6a,6bが接する境界線(境界部分)上に照射(境界部分に向けて射出)される。光束LB0は、ミラーユニット6により分離され、反射面6aにより反射された一部の光束LB1は図中左方向へ導かれ、反射面6bにより反射された一部の光束LB2は図中右方向へ導かれる。各光束LB1,LB2は、中心領域に陰影光束を有さず、中心から離れた位置(外周領域)に陰影光束を有する。つまり、ミラーユニット6は、光束LB0を分離するとともに、光束LB0の陰影光束を中心領域から外周領域にシフトさせる機能を有する。外周領域は、視野絞り9a,9bにより遮光できる部分、あるいはマークの位置の検出に影響がない部分であることが好ましい。なお、ミラーユニット6の反射面6a,6bは平面ではなく曲面であってもよい。
図3(b)に示す変形例のように、基台17と、反射面を有する反射板18a,18bとを有するミラーユニット16としてもよい。反射板18a,18bは、例えば、メカクランプや締結、接着により基台17に固定される。この場合、陰影光束は、反射板18a,18bの反射面の間に照射される。図3(a),(b)のいずれの構成も、光束LB0の陰影光束は、各反射面の端部に照射(端部に向けて射出)される。
図1において、ミラーユニット6からの光束LB1,LB2は、熱線カットフィルタ7a,7b、コリメータレンズ8a,8b、視野絞り9a,9b、ミラー10a,10b、波長切り換え板11a,11b、集光レンズ13a,13b、光ファイバ14a,14bを介して光源装置1の外部に導光される。熱線カットフィルタ7a,7bは光束LB1,LB2から特定の波長の光(赤外線)を除去する。コリメータレンズ8a,8bは、ミラーユニット6からの光束LB1,LB2を平行光にする。視野絞り9a,9bは、平行化された光束LB1,LB2の外周領域の光束を遮光する。ミラーユニット6により陰影光束が中心領域から外周領域にシフトされているため、視野絞り9a,9bにより陰影光束を遮光することができる。波長切り換え板11a,11bは複数の波長フィルタを有する円板であり、各フィルタは互いに異なる波長帯域光束を通過させる。モータ12a,12bにより円板を回転させて、ミラー10a,10bからの光束LB1,LB2が通過する波長フィルタを選択することで、用途に応じた波長の光束を得ることができる。集光レンズ13a,13bは、光ファイバ14a,14bの端部に光束を集光させる。以上の構成により、陰影光束が除去された2つの光束が光源装置1から射出される。
これらの構成は、ミラーユニット6により分離された光束LB1,LB2を光源装置の外部に導光する導光ユニットの一例である。導光ユニットは、光源装置に要求される性能や設計上の制約に応じて適宜変更してもよい。典型的には、導光ユニットは、少なくとも、視野絞り、レンズ、ミラー、光ファイバのいずれか1つの光学部材を含む。
なお、2つの光束の波長が同じでもよい場合には、熱線カットフィルタ7と波長切り換え円板11のそれぞれを光源ユニット2とミラーユニット6の間に1つのみ配置してもよい。
また、光源ユニット2またはミラーユニット6を移動可能に支持し、互いの間隔(距離)を可変にしてもよい。この場合、光源ユニット2またはミラーユニット6、あるいは双方を、不図示のアクチュエータで駆動しうる。間隔を可変にすることで、コリメータレンズ8a,8bに入射する光のNA(広がり角)や光量を変更できる。同様に、ミラーユニット2とレンズ8a,8bの間隔を可変にすることで、コリメータレンズ8a,8bに入射する光のNAや光量を変更できる。本実施例では、光源ユニット2からの光束LB0が集光する位置の直後にミラーユニット6を配置しているが、これに限られず、光束LB0が集光する位置よりも光源ユニット2側に配置してもよい。
本実施例では、光束LB0を2つの光束LB1,LB2に分離する例を説明したが、分離される光束の数はこれに限られない。図4を用いて、変形例として、光束LB0を4つの光束LB1(第1反射面),LB2(第2反射面),LB3(第3反射面),LB4(第4反射面)に分離するミラーユニット26を説明する。
ミラーユニット26は、四角錐の形状であり、4つの反射面26a〜26dを有する。反射面26aが中心軸に対してなす角度をα、反射面26bが中心軸に対してなす角度をβ、反射面26cが中心軸に対してなす角度をγ、反射面26dが中心軸に対してなす角度をδとし、本実施例ではα=β=γ=δ=135°としている。角度α、β、γ、δの値は適宜設定してよく、これらの角度の値は異なっていてもよい。図4において、陰影光束は、反射面26a,26b,26c,26dが接する頂角(境界部分)上に照射される。
同様に、光束を3つに分離する場合には、ミラーユニットを3つの反射面を有する三角錐形状にすればよい。
分離される光束の数が3つ以上である場合には、図1における導光ユニットを光束の数に応じた数だけ用意すればよい。
本実施例ではハロゲンランプを例に説明したが、これに限られない。本発明は、陰影光束を有する光束を射出するような光源ユニットを備える光源装置に適用可能である。例えば、メタルハライドランプや水銀ランプであってもよい。
本実施例によれば、陰影光束を中心領域から除去することにより中心領域の照度低下が抑えられた複数の光束を射出することができる。また、陰影光束を中心領域から除去する機能と光源からの光束を複数の光束に分離する機能とを1つのミラーユニットが備えることで、簡易な構成で中心領域の照度低下が抑えられた複数の光束を射出することができる。簡易な構成であるメリットとして、例えば、光源装置の小型化、あるいはユニット数を減らすことによるコスト低減、あるいは組立調整がし易いことによる製造コスト低減、を図ることが可能となる。
なお、本実施例では、2つの光束LB1、LB2を2つの反射面により形成したが、1つの反射面を有するミラーユニットを代わりに設けて光束LB0を複数の光束に分離する構成にしてもよい。この場合、例えば、ミラーユニットの1つの反射面の端部に向けて陰影光束を射出し、ミラーユニットの反射面で反射された光束と、反射されずに通過した光束とを導光ユニットにより導光させればよい。
また、本実施例では、分離ユニットが反射面を有する構成について説明したが、代わりにプリズムによる屈折を利用して分離する構成としてもよい。
(実施例2)
図5は、実施例2に係る光源装置の概略図である。実施例1とはミラーユニットの構成が異なるが、それ以外の構成は同じであるとして詳細な説明を省略する。図において、導光ユニットのうちコリメータレンズ8a,8bと視野絞り9a,9bのみを図示している。
ミラーユニット36は四角錐台(四角錐の上部を切り取ったもの)の部材であり、4つの反射面36a〜36dと遮光面36eとを有する。光源ユニット2からの光束LB0は、ミラーユニット36により4つの光束LB1,LB2,LB3,LB4(LB1,LB2のみを図示)に分離され、分離された光束LB1,LB2,LB3,LB4は導光ユニットにより光源装置の外部に導光される。
図5において、陰影光束は、反射面36a,36b,36c,36dの間に位置する遮光面36eに照射される。つまり、光源ユニット2からの光束の陰影部分は、反射面36aと反射面36b(反射面36cと反射面36d)の間に向けて射出される。遮光面36eの面積は陰影光束の照射領域よりも大きく、そのため、分離された光束LB1,LB2は陰影光束を有さない。ただし、本実施例はこれに限られず、遮光面36eの面積が陰影光束の照射領域よりも小さくてもよい。この場合であっても、ミラーユニット36により陰影光束が中心領域から外周領域にシフトされるため、実施例1と同様に視野絞り9a,9bにより陰影光束を除去することができる。遮光面36eの表面には、例えば黒クロムメッキ、黒ニッケルメッキが施されており、反射率を低減させるためにつや消し処理を施すことが好ましい。
本実施例では、4つの反射面と1つの遮光面を有するミラーユニットについて説明したが、構成(例えば、ミラーユニットの形状、反射面の数)はこれに限られず、複数の反射面の間に遮光面が設けられる思想の範疇において構成を適宜変更しうる。
(実施例3)
図6は、実施例3に係る光源装置の概略図である。実施例1とはミラーユニットの構成が異なるが、それ以外の構成は同じであるとして詳細な説明を省略する。
ミラーユニット46は、4つの反射面46a(第1反射面),46b(第2反射面),46c(第3反射面),46d(第4反射面)と貫通口46eを有する。光源ユニット2からの光束LB0は、ミラーユニット46により分離され、分割された光束LB1,LB2,LB3,LB4(LB1,LB2のみを図示)は導光ユニットにより光源装置の外部に導光される。光束LB0の陰影光束は、貫通口51eに向けて射出される。貫通口46eの開口の面積は陰影光束の照射面積よりも大きく、陰影光束はコリメータレンズ46a〜46dに向けて反射されない。ただし、本実施例はこれに限られず、遮光面36eの面積が陰影光束の照射領域よりも小さくてもよい。この場合であっても、ミラーユニット36により陰影光束が中心領域から外周領域にシフトされるため、実施例1と同様に視野絞り9a,9bにより陰影光束を除去することができる。
光源ユニット2からの光束の陰影部分は、反射面46aと反射面46b(反射面46cと反射面46d)の間に射出され、貫通口46eを通過した光束は冷却板47に照射される。冷却板47に形成された流路に冷媒を流すことで、不要な光束による発熱を抑えることができる。また、本実施例では、さらに低温に制御された気体を供給する気体供給部48を備える。これにより光束が通過する空間を冷却し、発熱を抑えることができる。なお、冷却板の冷却方法はこれらの方法に限られない。
また、ミラーユニット46に貫通口46eが形成されていたが、陰影光束を有する光束が通過するための経路(光束経路)が形成されていればよく、例えば、貫通口46eの代わりに透過部材を設けてもよい。
本実施例では、4つの反射面と1つの貫通口を有するミラーユニットについて説明したが、構成(例えば、ミラーユニットの形状、反射面の数)はこれに限られず、複数の反射面の間に光束が通過あるいは透過する部分が設けられる思想の範疇において構成を適宜変更しうる。
(実施例4)
つづいて、上述の実施例1に係る光源装置を備えるリソグラフィ装置の例を説明する。リソグラフィ装置は、半導体デバイスまたは液晶デバイス、あるいはMEMSを製造するための製造装置群の一つであり、ステッパあるいはスキャナのいずれのタイプであってもよい。また、リソグラフィ装置は、光を用いて露光する装置に限られず、荷電粒子線を用いて直接パターンを描画する装置やインプリント装置であってもよい。本実施例では、スキャナタイプの半導体露光装置の例を説明する。
図7は、半導体露光装置を示す図である。露光装置100は、レチクル101(原版)を移動させるレチクルステージ102、ウエハ103(基板)を移動させるウエハステージ104、レチクル101を照明する照明光学系105、レチクル101に形成された回路パターン(以下、パターンと称する)の像をウエハ上に投影する投影光学系106を備える。また、ウエハ103の表面の位置(高さ)を検出するフォーカス検出系107と、マーク(詳細は後述する)の位置を検出するアライメント検出系(マーク位置検出装置)108,109,110と、上述した実施例1の光源装置1と、制御部111を備える。
以下の説明において、投影光学系106の光軸方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な平面内で互いに直交する方向をX軸方向、Y軸方向とする。レチクル101とウエハ103が露光のために走査する方向をY軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転方向をそれぞれ、θ、θ及びθ方向とする。
レチクルステージ102は、レチクル101を搭載する天板と、天板を移動させるためのリニアモータと、天板の位置を計測するための干渉計112とを備える。干渉計112は、天板上に配置されたミラー113に計測光を照射し、ミラー113からの反射光と参照光とを干渉させて得られる干渉信号に基づいて天板の位置を計測する。計測結果にもとづいてリニアモータを制御することで、天板を位置決めすることができる。位置決め方向は、典型的には、X、Y軸方向、θ方向であるが、これに限られない。また、リニアモータに代えて他の駆動手段(例えば、ボールねじ+回転モータ)を用いてもよく、干渉計に代えて他の位置計測手段(例えば、リニアエンコーダ)を設けてもよい。
ウエハステージ104は、ウエハ103を搭載する天板と、天板を移動させるためのリニアモータと、天板の位置を計測するための干渉計114a,114bとを備える。干渉計114a,114bは、天板上に配置されたミラー115に計測光を照射し、ミラー113からの反射光と参照光とを干渉させて得られる干渉信号に基づいて天板の位置を計測する。干渉計114aは、天板のX、Y軸方向、θz方向の位置を計測するために用いられ、干渉計114bは、天板のZ軸方向、θx、θy方向の位置を計測するために用いられる。計測結果にもとづいてリニアモータを制御することで、天板を位置決めすることができる。位置決め方向は、典型的には、X、Y、Z軸方向、θx、θy、θ方向であるが、これに限られない。また、リニアモータに代えて他の駆動手段(例えば、ボールねじと回転モータの組み合わせ)を用いてもよく、干渉計に代えて他の位置計測手段(例えば、リニアエンコーダ)を設けてもよい。
照明光学系105は、ハエの目レンズ、コリメータレンズ、遮光板を含み、レチクル101を均一な照度分布のスリット光で照明するように構成される。
投影光学系106は、複数のレンズを含み、レチクル101のパタ−ンを所定の倍率βでウエハ3に投影するように構成される。倍率βは、例えば1/4あるいは1/5である。
フォーカス検出系107は、ウエハ103の表面に斜め上方から光を照射する照射光学系と、ウエハ103からの反射光を受光する受光光学系と、を備える。受光光学系はCCDなどの光電変換素子を有する。ウエハ103表面のZ軸方向の位置は、このフォーカス検出系107を用いて検出される。フォーカス検出系107の検出結果に基づいてウエハステージ104をZ軸方向、θx、θy方向に駆動することで、投影光学系106のベストフォーカス位置にウエハを位置決めすることができる。
制御部111は、プロセッサ、メモリが搭載された回路基板を含む。典型的には、露光装置は、メインコントローラと呼ばれる回路基板と、露光装置を構成するユニット毎に専用の回路基板とを備え、これらの回路基板間で信号の送受信を行うように構成される。ユニットとして、例えば、レチクルステージ102、ウエハステージ104、照明光学系105、投影光学系106、アライメント検出系108,109,110などが挙げられる。メインコントローラは、専用回路基板との間で信号の送受信及び露光装置のシーケンス動作の制御を行い、専用回路基板は各ユニットとの間で信号の送受信及びユニットに応じた演算処理を行う。本実施例の制御部111は、メモリに予め記憶されたプログラムをプロセッサが実行する、いわゆる組み込みシステムにより制御を実現している。しかしながら、ソフトウェアを用いずに、電子回路や機械的なハードウェアのみで制御を実現してもよい。なお、上述した制御部111の構成は一例であり、この構成に限られるものではない。例えば、複数の回路基板を設けずに1つの回路基板により制御を実現してもよい。
上述の構成を用いて、照明光学系106を用いてレチクル101を照明しながら、レチクルステージ102とウエハステージ104とを同期して走査移動させることで、ウエハ103上にレチクル101のパターンが形成される。本明細書において「ウエハ上にパターンが形成される」とは、ウエハ103上に凹凸のパターンが形成されるものに限定されず、ウエハ103上に塗布された感光剤の感光により潜像パターンが形成されるものを含む。
以下、アライメント検出系108,109,110により検出されるマークの配置と、アライメント検出系108,109,110の構成および動作について説明をする。
図8は、ウエハステージ104上及びウエハ103上に形成されたマークを示す図である。ウエハステージ104上には複数の基準プレート116が設けられ、基準プレート116の表面の高さはウエハ103の表面とほぼ同じ高さである。各基準プレート116は、基準マークMWA、MWBを有する。図8のウエハ103は、セカンドレイヤー以降のパターンの形成のために搬入されたウエハであり、ウエハ上には、既にパターンとアライメントマークMWが形成されている。以下、パターンが形成されている領域をパターン領域SAと称する。アライメントマークMWは、パターン領域SAの周辺に形成されている。
アライメント検出系108は、レチクル101上に形成されているアライメントマークMRと、基準マークMWAのXY方向における位置を検出する。アライメント検出系108は、アライメントマークMR及び基準マークMWAを照明する照明部(不図示)と、アライメントマークMR及び基準マークMWAからの反射光を検出する検出部(不図示)を備える。照明部は、好適には、露光用光源からの光を導光するレンズ、ミラーを含む。検出部は、好適には、CCDなどの光センサを備える。照明部からの照明光は、投影光学系106を介して基準マークMWAに照射される。露光用光源からの光を用いることで、投影光学系106により生じる色収差の影響を軽減できる。このアライメント検出系108は、投影光学系106を介して基準マークMWAを検出するため、TTL−AA(Through The Lens AutoAlignment)方式と称される。
アライメント検出系108は、両マークのXY方向における相対位置を検出可能であることに加えて、投影光学系106のベストフォーカス位置を検出可能であってもよい。ウエハステージ104のZ軸方向位置を変えながら基準マークMWAからの反射光を検出し、検出結果のコントラスト値がピークとなるZ軸方向位置を特定することで、投影光学系106のベストフォーカス位置が検出できる。検出されたベストフォーカス位置は、フォーカス検出系107において基準として使用される。
上述のアライメント検出系108は、アライメントマークMR及び基準マークMWAからの反射光を検出しているが、アライメントマークMR及び基準マークMWAからの透過光を検出してもよい。その場合には、基準マークMWAの下方に光量を検出可能な光センサを配置すればよい。露光用光源からの光をアライメントマークMR、基準マークMWAに照射し、ウエハステージ104を移動させながら透過光を検出することで、アライメントマークMRと基準マークMWAの位置の相対位置を検出する。
アライメント検出系109,110は、アライメントマークMWと、基準マークMWAの位置を検出する。図9は、アライメント検出系109の詳細を示す図である。アライメント検出系110は、同様の構成であるものとして説明を省略する。
アライメント検出系109は、リレー光学系51と、開口絞り53と、照明光学系54と、偏向ビームスプリッタ55と、λ/4板56と、対物レンズ57と、リレーレンズ58と、結像光学系59,61と、光学部材60と、CCDなどの撮像素子62を含む。
光源装置1からの光束は、光ファイバ19aを介して、リレー光学系51に導光される。開口絞り53は、アライメント検出系109の瞳面(物体面に対する光学的なフーリエ変換面)に位置する。開口絞り53として、照明σが異なる複数の開口絞りを切換可能に構成してもよい。開口絞り53からの光束は、照明光学系54を介して偏光ビームスプリッタ55に導光される。偏光ビームスプリッタ55により反射されたS偏光光はλ/4板により円偏光にされ、対物レンズ57を介してアライメントマークMWをケーラー照明する。アライメントマークMWからの反射光(回折光、散乱光を含む)は、対物レンズ57を介してλ/4板に導光され、λ/4板によりP偏光に変換される。偏光された光束は、偏光ビームスプリッタ55を透過し、リレーレンズ58に導光される。そして、結像光学系59,61により撮像素子62の撮像面にアライメントマークMWの像が結像される。光学部材60は、コマ収差を調整するために使用される。以上の構成により、アライメントマークMWの位置を検出できる。同様の方法で、基準マークMWAの位置も検出できる。
アライメント検出系108の周辺もしくは内部には、さらに、アライメントマークMWAのZ軸方向位置を検出するためのアライメント用のフォーカス検出系(不図示)が設けられる。アライメント用のフォーカス検出系は、フォーカス検出系107と同様の構成であってもよい。アライメント用のフォーカス検出系を用いることで、アライメント検出系109のベストフォーカス位置にアライメントマークMWAを位置決めすることができる。
アライメント検出系108の検出結果とアライメント検出系109の検出結果とに基づいて、レチクル101上のアライメントマークMRとウエハ103上のアライメントマークMWの相対位置を検出することが可能となる。この検出結果にもとづいてレチクルとウエハの位置合わせをすることで、ウエハ103のパターン領域にレチクル101のパターンを正確に重ね合わせて形成することができる。なお、上述の説明では、アライメントマークMWAを用いたが、アライメントマークMWBを用いてもよい。
本実施例では、2つのアライメント検出系109,110を備える。例えば、3つの基準プレート115のうち使用される基準プレート、あるいは使用される順番に応じて、2つのアライメント検出系の使用を切り替えることで、アライメント工程におけるウエハステージ104の駆動量を小さくし、アライメント工程に要する時間を短縮できる。使用される基準プレートや、使用される順番は、例えば、インターフェースを介してユーザが入力した情報に基づいて制御部111が設定しうる。
さらに、実施例1の光源装置1から射出される2つの光束を光ファイバ19a,19bを介してアライメント検出系109,110に導光することで、各々のアライメント検出系に対して1つずつ光源装置を設けた場合に比べて、露光装置の製造コストもしくは稼働コストを低減することができる。また、本実施例では、陰影光束に対して両側の光束を使用可能するため、一方の側の光束のみを使用する場合に比べて、エネルギー効率の点で有利である。
通常、搬入されたウエハ103上には透明層などの層が形成されており、単色光をアライメント検出系109,110の光源に用いると干渉縞によって計測誤差が大きくなってしまう。本実施例では、アライメント検出系109,110の光源装置として、ハロゲンランプの広帯域波長の光を使用することによって、単色光に比べて高精度な検出ができる。
本実施例では、アライメント検出系108の光源として露光用の光源を用いているが、色収差の影響が許容できるのであれば、光源装置1からの2つの光束をアライメント検出系108とアライメント検出系109に用いてもよい。また、光源装置1から3つ以上の光束を射出させる場合には、1つの光源装置からの光束をアライメント検出系108,109,110のアライメント検出系に用いてもよい。なお、実施例2または実施例3に記載の光源装置を用いてもよい。
(実施例5)
つづいて、上述の実施例1に係る光源装置を備える露光装置の別の例を説明する。実施例4とは、アライメント検出系が異なる。実施例4と同じ構成については、詳細な説明を省略する。
露光装置150は、アライメント検出系(マーク位置検出装置)108,109,117,118を備える。アライメント検出系108,109の構成は実施例3と同様であるとして説明を省略する。
アライメント検出系117,118は、アライメントマークMWと、基準マークMWAの位置を検出する。アライメント検出系117によりX方向用のマークを、アライメント検出系118によりY方向用のマークを検出する。
このような構成により、アライメント検出系109を用いてプリアライメント(低精度計測)を行い、アライメント検出系117,118を用いてファインアライメント(高精度計測)を行うことができる。高精度用と低精度用のアライメント検出系を個別に設けることによって、各々のアライメント検出系を小型かつ低コストにすることができる。
光源装置1からの3つの光束をアライメント検出系117,118,109に光ファイバ19a,19b,19cを介して導光することで、各々のアライメント検出系に対して1つずつ光源装置を設けた場合に比べて、露光装置の製造コストもしくは稼働コストを低減することができる。
本実施例では3つの光束を用いたが、2つの光束を射出可能な光源装置1からの光束をアライメント検出系117とアライメント検出系118に用いてもよい。なお、実施例2または実施例3に記載の光源装置を用いてもよい。
(実施例6)
図11は、インプリント装置を示す図である。インプリント装置200は、ウエハ203上に塗布された樹脂(未硬化樹脂)と凹凸パターンを有するモールド201(型)とを接触させた状態で樹脂を硬化させることによって、基板上に樹脂のパターンを形成する装置である。本実施例の装置は光硬化方式であるが、熱硬化方式であってもよい。以下の説明において、ウエハ203の表面に沿う平面内で互いに直交する方向をX軸方向、Y軸方向とし、当該平面に直交する軸をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸及びZ軸まわりの回転方向をそれぞれ、θ、θ及びθ方向とする。
インプリント装置200は、モールド保持部202と、ウエハ203を保持して移動するウエハステージ204と、ウエハ203上に樹脂を塗布する塗布部205と、樹脂を硬化させる光を照射する照射部206と、アライメント検出系(マーク位置検出装置)207a,207bを備える。
モールド201は、凹凸パターンが形成されたパターン部201aを有する。モールド201は、照射部206からの光に対して透過性を有する。モールド201の材質として、例えば石英が用いられる。ウエハ203は、例えば、単結晶シリコンからなる基板である。
モールド保持部202は、真空吸着力や静電力を利用してモールド201を保持する。不図示の駆動機構を用いてモールド保持部をZ軸方向に移動させることで、モールド201のパターン部とウエハ202上の樹脂とを接触させることができる。また、モールド201を変形させてパターン部の形状を補正する補正機構を備える。補正機構は、例えば、モールド201の側面に力を付与する複数のアクチュエータを備える。
ウエハステージ204は、ウエハ103を搭載する天板と、天板を移動させるためのリニアモータと、天板の位置を計測するための干渉計114a,114bとを備える。干渉計114a,114bは、天板上に配置されたミラー115に計測光を照射し、ミラー113からの反射光と参照光とを干渉させて得られる干渉信号に基づいて天板の位置を計測する。干渉計114aは、天板のX、Y軸方向、θz方向の位置を計測するために用いられ、干渉計114bは、天板のZ軸方向、θx、θy方向の位置を計測するために用いられる。計測結果にもとづいてリニアモータを制御することで、天板を位置決めすることができる。位置決め方向は、典型的には、X、Y、Z軸方向、θx、θy、θ方向であるが、これに限られない。また、リニアモータに代えて他の駆動手段(例えば、ボールねじ+回転モータ)を用いてもよく、干渉計に代えて他の位置計測手段(例えば、リニアエンコーダ)を設けてもよい。
塗布部205は、ウエハ201上に樹脂(未硬化樹脂)を塗布する。樹脂は、光硬化性樹脂である。なおインプリント装置が塗布部205を備えない構成でもよい。この場合には、インプリント装置200の外でウエハ201上に樹脂が塗布される。
照射部206は、光を射出する光源と、光源からの光を導光する複数の光学素子とを含む。光源は、例えば、高圧水銀ランプ、各種エキシマランプ、エキシマレーザー、発光ダイオ−ドのいずれかを含む。本実施例では、紫外線を射出するものとする。複数の光学素子は、パターン部201aを所定の形状の均一な光で照明するように構成される。複数の光学素子を用いて照射領域を制限にすることで、光の照射に伴うモールドあるいはウエハの熱変形を抑えることができる。さらに、不要な光が硬化させる必要のない樹脂を硬化させることを防止することができる。
アライメント検出系207a,207bは、モールドに形成されたアライメントマークMMA,MMBと、ウエハに形成されたアライメントマークMW1,MW2とのXY方向における相対位置を検出する。これにより、モールド201とウエハ203とを位置合わせすることが可能となる。アライメント検出系207a,207bはX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動可能に支持され、不図示の駆動機構によって駆動される。これにより、アライメントマークを計測する際にモールド201の上方にアライメント検出系の一部を移動させ、それ以外のときにはモールド201の上方から退避させておくことができる。図11では、2つのアライメントマークMWA,MWBと2つのアライメント検出系207a,207bが設けられているが、パターン部201aの形状を補正する場合、アライメントマーク及びアライメント検出系を3つ以上設けてもよい。
図12は、アライメント検出系207aの詳細を示す図である。アライメント検出系207bは、同様の構成であるものとして説明を省略する。図において、ウエハ203のアライメントマークMW1とモールド201のアライメントマークMMAが近接した状態を示す。これらのアライメントマークは、例えば、回折格子で構成される。
アライメント検出系207aは、照明光学系71と、結像光学系72と、撮像素子73を含む。照明光学系71は、レンズ74,76、プリズム75を含む。光源装置1からの光束は、光ファイバ19a、照明光学系71を介してアライメントマークMMA、MW1に導かれ、これによりアライメントマークMMA、MW1は照明される。結像光学系72はレンズ76,77を含む。結像光学系72は、アライメントマークMMA、MW1からの回折光の干渉により生じる干渉縞(モアレ縞)を撮像素子73上に結像させる。撮像素子として、例えばCCDやCMOSが用いられる。照明光学系71と結像光学系72は光学素子の一部を共有しており、照明光学系71は結像光学系の光軸上に光束を導いている。プリズム75は、照明光学系71と結像光学系72の瞳面もしくはその近傍に配置されている。プリズム75は、2つの光学部材が貼り合わされており、その貼り合わせ面において反射膜75aが設けられている。反射膜75aは、照明光学系71の瞳面の周辺部分の光を反射し、照明光学系の瞳強度分布形状を規定する開口絞りとして機能する。また、反射膜75aは、結像光学系72の瞳の大きさ(あるいはNA)を規定する開口絞りとしても機能する。プリズム75に代えて、貼り合わせ面に半透膜を有するハーフプリズム、あるいはプリズムではなく表面に反射膜を成膜した板状の光学素子を用いてもよい。照明光学系71あるいは結像光学系72の瞳形状を変更するために、異なる形状の開口絞りとして機能するプリズムを切り換え可能にしてもよい。切り替え機構として、複数のプリズムを保持するターレットやスライド機構を用いることができる。
インプリント装置200は、制御部208を備える。制御部208は、プロセッサ、メモリが搭載された回路基板を含む。制御部208は、装置(ユニット)毎に専用の回路基板を構成してもよく、単一の回路基板により構成してもよい。ユニットとして、例えば、ウエハステージ204、照射部206、塗布部205、アライメント検出系207a,207bなどが挙げられる。制御部208は各装置と信号の送受信を行うとともに、所定の演算処理を行う。本実施例ではメモリに予め記憶されたプログラムをプロセッサが実行する、いわゆる組み込みシステムにより制御を実現している。しかしながら、ソフトウェアを用いずに、電子回路や機械的なハードウェアのみで制御を実現してもよい。例えば、複数の回路基板を設けずに1つの回路基板により制御を実現してもよい。
本実施例によれば、実施例1の光源装置1から射出される2つの光束を光ファイバ19a,19bを介してアライメント検出系207a,207bに導光することで、各々のアライメント検出系に対して1つずつ光源装置を設けた場合に比べて、露光装置の製造コストもしくは稼働コストを低減することができる。
また、アライメント検出系を3つ以上配置する場合には、3つ以上の光束を射出する光源装置からの光束を各アライメント検出系に用いてもよい。なお、実施例2または実施例3に記載の光源装置を用いてもよい。
上述のインプリント装置を用いたインプリント処理フローを説明する。制御部208は、インプリント処理フローを実行するように各装置を制御する。
不図示の基板搬送部がウエハ203をウエハステージ204上に搬送する。ウエハステージ204は、搬送されたウエハ203を吸着して保持する。ウエハステージ204は、ウエハ203を塗布部205の塗布位置に移動させる。塗布部205は、ウエハ203上に樹脂を塗布する(塗布工程)。ウエハステージ204は、ウエハ203をモールド201のパターン部201aに対向する位置に移動させる。モールド保持部202を駆動する駆動機構は、モールド保持部202を駆動し、ウエハ203上の樹脂とモールド201のパターン部201aとを接触させる(押型工程)。この接触により、パターン部201aの凹部に樹脂が充填される。アライメント検出系207a,207bを駆動する駆動機構は、アライメント検出系207a,207bを、アライメントマークMW1,MW2とアライメントマークMMA,MMBを検出可能な位置に移動させる。アライメント検出系207a,207bは、アライメントマークMW1とアライメントマークMMAの相対位置、アライメントマークMW2とアライメントマークMMBの相対位置を検出する。アライメント検出系207a,207bの検出結果に基づいて、ウエハステージ204を駆動する。アライメント検出系207,207bの検出結果からアライメントマークMW1,MW2とアライメントマークMMA,MMBの相対位置が許容範囲内になったことが検知されると、駆動機構はアライメント検出系207a,207bを退避させる。照射部205が樹脂に光を照射し、樹脂を硬化させる(硬化工程)。モールド保持部202を保持する駆動機構は、モールド201を駆動し、モールド201のパターン部201aと硬化された樹脂とを引き離す(離型工程)。以上の処理フローにより、ウエハ201上に樹脂のパターンが形成される。
(デバイス製造方法)
実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。該製造方法は、物体(例えば、感光材を表面に有する基板)上に上記のリソグラフィ装置を用いてパターン(例えば潜像パターン)を形成する工程と、当該工程でパターンを形成された物体を処理する工程(例えば、現像工程)とを含みうる。さらに、該製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含みうる。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形または変更が可能である。例えば、上述の実施形態においてリソグラフィ装置として紫外光、真空紫外光または極端紫外光を用いた露光装置の例を説明したが、リソグラフィ装置は、それに限らず、可動の原版ステージおよび可動の基板ステージの少なくとも一方を含むリソグラフィ装置であればよい。例えば、電子線のような荷電粒子線で基板(上の感光材)に描画を行う描画装置であってもよく、また、型を用いて基板上のインプリント材を成形(成型)して基板上にパターンを形成するインプリント装置であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
2 光源ユニット
6、16、26、36、46 ミラーユニット
8a、8b コリメータレンズ
9a、9b 視野絞り
10a、10b ミラー
13a、13b 集光レンズ
14a、14b 光ファイバ

Claims (11)

  1. 中心領域に陰影部分を有する光束を射出する光源ユニットと、
    前記光源ユニットからの前記光束を、中心領域に陰影部分を有しない2つ以上の光束を含む複数の光束に分離する分離ユニットと、
    前記分離ユニットからの前記2つ以上の光束の各々を導光する導光ユニットと、を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記分離ユニットは、互いに所定の角度をなし、前記光源ユニットからの光束を反射する第1反射面と第2反射面を有し、
    前記光源ユニットからの光束の陰影部分は、前記第1反射面と前記第2反射面とが接している場合はこれらの境界部分、あるいは、前記第1反射面と前記第2反射面とが離れている場合はこれらの間に向けて射出されることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記光源ユニットは、ハロゲンランプと該ランプからの光束を反射する鏡とを含むことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の光源装置。
  4. 前記分離ユニットは、前記第1の反射面と第2の反射面の間に、反射を抑えるための処理がなされた処理面を有し、
    前記光源ユニットからの光束の陰影部分は前記処理面に照射されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光源装置。
  5. 前記分離ユニットは、前記第1の反射面と第2の反射面の間を光束が透過あるいは通過可能に構成され、
    前記光源ユニットからの光束の陰影部分は前記第1の反射面と前記第2の反射面の間を透過あるいは通過することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光源装置。
  6. 前記第1の反射面と前記第2の反射面の間を透過あるいは通過した光束を冷却する冷却部を備えることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記光源ユニットまたは前記分離ユニットは、互いの間隔が変化するように移動可能に支持されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光源装置。
  8. 陰影部分を有する光束を射出する光源ユニットと、
    互いに所定の角度をなし、前記光源ユニットからの光束を反射する第1反射面と第2反射面とを有し、前記光源ユニットからの光束を各反射面により反射される2つ以上の光束を含む複数の光束に分離する分離ユニットと、
    前記2つ以上の光束の各々を導光する導光ユニットと、を備え、
    前記光源ユニットからの前記光束の陰影部分は、前記第1反射面と前記第2反射面とが接している場合はこれらの境界部分、あるいは、前記第1反射面と前記第2反射面とが離れている場合はこれらの間に向けて射出されることを特徴とする光源装置。
  9. 陰影部分を有する光束を射出する光源ユニットと、
    前記光源ユニットからの光束を反射する反射面を有し、前記光源ユニットからの光束を前記反射面により反射される光束と反射されない光束とを含む複数の光束に分離する分離ユニットと、
    前記反射面により反射される光束と反射されない光束の各々を導光する導光ユニットと、を備え、
    前記光源ユニットからの光束の陰影部分は、前記反射面の端部に向けて射出されることを特徴とする光源装置。
  10. 基板にパターンを形成するためのリソグラフィ装置であって、
    基板上に形成されているマークの位置を検出する複数のマーク検出装置を備えるリソグラフィ装置であって、
    中心領域に陰影部分を有する光束を射出する光源ユニットと、
    前記光源ユニットからの前記光束を、中心領域に陰影部分を有しない2つ以上の光束を含む複数の光束に分離する分離ユニットと、
    前記分離ユニットからの前記2つ以上の光束の各々を前記複数のマーク検出装置に導光する導光ユニットと、を備えることを特徴とするリソグラフィ装置。
  11. 請求項10に記載のリソグラフィ装置を用いて基板にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された基板に対してエッチングをする工程と、を備えることを特徴とするデバイス製造方法。
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