JP2015003494A - 孔版印刷装置 - Google Patents

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次朗 木綿
砂川 寛行
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Abstract

【課題】高速印刷モード中の超ハイスピードを選択した時に給紙ミスによる空送を迅速に検出する。
【解決手段】印刷速度選択手段17で所定の印刷速度以上の高速(例えば、181rpm以上:181枚/分以上)を選択した場合に、制御部100は、用紙Pへの給紙時に電磁クラッチ54をONした後に電流値計測手段56により給紙手段49,50を駆動するモータ(63)の電流値を計測し、この電流値が予め設定した空送時の電流閾値よりも大きいときに給紙部40による空送が生じたと判断することを特徴とする孔版印刷装置1を提供する。
【選択図】図6

Description

本発明は、製版済みの孔版原紙を円筒状の外周面に巻回した版胴側に対して接離可能なプレスローラを有する孔版印刷装置において、印刷速度選択手段で所定の印刷速度以上の高速を選択して、用紙を給紙したときに給紙ミスによる空送が生じた場合、この給紙ミスによる空送を迅速に検出できるように構成した孔版印刷装置に関する。
一般的に、孔版印刷装置は、回転自在な円筒状の版胴の外周面の一部に設けたクランプ板により製版済みの孔版原紙をクランプして、この孔版原紙を版胴の外周面に沿って巻回させている。
そして、給紙部から送られた用紙を、版胴側に対して接離可能に設けたプレスローラで版胴の外周面に巻回した孔版原紙側に押し付けながら版胴内に供給したインクを孔版原紙に形成した穿孔画像部分を通過させて、用紙上にインク画像を印刷するものであり、1版分の孔版原紙により同一のインク画像を多数枚印刷することができるので多用されている。
この種の孔版印刷装置において、本出願人は、インク供給部を内蔵して回転自在な版胴(ドラム)と、給紙台上に積載された用紙を1枚ずつピックアップして搬送する1次給紙ローラと、1次給紙ローラから搬送された用紙を所定の搬送タイミングで版胴側に送り出す上下一対の2次給紙ローラ(上下一対のレジストローラ)と、上下一対の2次給紙ローラにより送り出された用紙を版胴の外周面に巻回した孔版原紙側に押し付けるプレスローラと、印刷済みの用紙を排紙して積載する排紙台とで孔版印刷装置を構成した際に、1次給紙ローラと上下一対の2次給紙ローラとの間に給紙センサを設置した例を先に提案している(例えば、特許文献1参照)。
この際、1次給紙ローラと上下一対の2次給紙ローラとの間に設置した給紙センサは、給紙ミスによる空送を検出しており、即ち、1次給紙ローラで用紙を給紙した時点から用紙の搬送速度に応じて予め設定した所定の時間を経過しても用紙の搬送方向の先端が給紙センサに到達しなければ給紙ミスによる空送が生じたことを検出している。従って、給紙センサの検出結果に基づいてプレスローラを版胴側に接離させている。
そして、給紙センサにより給紙ミスによる空送を検出したときに、装置内の制御部を介して給紙ミスによる空送処理を施している。この給紙ミスによる空送処理は、プレスローラを版胴側から離間させる制御と、給紙センサにより空送が生じたことをユーザーに警告する制御とを行なっている。
これにより、プレスローラが誤って版胴側に押し付けられないので、プレスローラのインク汚れを未然に防止でき、且つ、給紙ジャムも検出できるようになっている。
尚、上下一対の2次給紙ローラ(上下一対のレジストローラ)とプレスローラとの間に用紙検知センサを設置して、この用紙検知センサで給紙ミス(給紙ジャム)を検出するように構成した孔版印刷装置も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−220349号公報 特開2010−672号公報
ところで孔版印刷装置を用いて大量の用紙を印刷する際に、用紙への印刷速度(搬送速度)を超高速化して大量の用紙を短時間で印刷できる孔版印刷装置が望まれている。
そこで、上記した特許文献1に開示された従来の孔版印刷装置(以下、従来装置と記す)の技術的思想を適用した上で、従来装置よりも用紙への印刷速度(搬送速度)の超高速化を図るように孔版印刷装置を改良するに当たって、用紙への印刷速度(搬送速度)が超高速であるので給紙タイミング時間が短くなる。
このときに給紙ミスによる空送が生じた場合、給紙センサによる空送検出結果を得てからではタイミングに余裕がなく、これにより、空送検出が遅れてしまうとプレスローラへの空送処理が間に合わず、プレスローラが誤って版胴側に押し付けられて、プレスローラにインク汚れが発生するという新たな問題点が生じてしまう。
更に、上記した特許文献2に開示された孔版印刷装置ネットワークシステムの場合には、用紙検知センサがプレスローラに接近して設置されているので、給紙ミスによる空送が生じた場合にプレスローラへの空送処理がより一層間に合わなくなる。
そこで、本発明は、印刷速度選択手段で所定の印刷速度以上の高速を選択して、用紙を給紙したときに給紙ミスによる空送が生じた場合、上記した給紙センサ(又は、用紙検知センサ)で給紙ミスによる空送を検出せずに、給紙センサよりも用紙搬送方向の上流側で給紙ミスによる空送を検出することで、プレスローラが誤って版胴側に押し付けられるのを迅速に防止でき、且つ、プレスローラのインク汚れを未然に防止できると共に、給紙ジャムも迅速に検出できるように構成した孔版印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、用紙への印刷速度を選択する印刷速度選択手段と、
給紙台上に積層された前記用紙を捌きローラと捌き板との間で挟持搬送しながら該用紙を1枚ずつ給紙する給紙手段、及び、前記給紙手段よりも用紙搬送方向の下流に設置されて前記用紙の給紙開始時点から所定の時間を経過しても該用紙が到達しない給紙ミスを検出する給紙センサを有する給紙部と、
前記給紙部よりも下流に設置されており、円筒状の外周面に製版済みの孔版原紙を巻回させて回転可能な版胴、及び、前記版胴側に対して接離可能に設置したプレスローラを有し、前記給紙部から送られた前記用紙を前記プレスローラで前記版胴の外周面に巻回させた前記孔版原紙側に押し付けながら前記版胴内に供給したインクを用いて該用紙上にインク画像を印刷する孔版印刷部と、
印刷済みの用紙を排紙する排紙部と、を備えた孔版印刷装置において、
前記給紙手段を駆動するモータの電流値を計測する電流値計測手段と、
前記モータと前記給紙手段との間に接続されており、前記用紙への給紙時に前記モータの駆動力を前記給紙手段に伝達するようにON/OFF制御される電磁クラッチと、
装置全体を制御する制御部と、を備え、
前記印刷速度選択手段で所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、前記制御部は、前記用紙への給紙時に前記電磁クラッチをONした後に前記電流値計測手段により前記版胴モータの電流値を計測し、この電流値が予め設定した空送時の電流閾値よりも大きいときに前記給紙部による空送が生じたと判断することを特徴とする孔版印刷装置である。
また、請求項2記載の発明は、前記所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、前記用紙のサイズに応じて印刷速度が設定されていることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置である。
また、請求項3記載の発明は、前記所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、前記用紙のサイズに応じて前記空送時の電流閾値が設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の孔版印刷装置である。
請求項1記載の孔版印刷装置によると、とくに、印刷速度選択手段で所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、制御部は、用紙への給紙時に電磁クラッチをONした後に電流値計測手段により給紙手段を駆動するモータの電流値を計測し、この電流値が予め設定した空送時の電流閾値よりも大きいときに給紙部による空送が生じたと判断しているので、給紙センサで給紙ミスによる空送を検出する従来装置に対して、所定の印刷速度以上の高速を選択した時には給紙センサよりも用紙搬送方向の上流側に設置した既存の給紙手段と、電磁クラッチと、給紙手段を駆動するモータの電流値とを利用して給紙ミスによる空送を検出することで、従来装置よりも一層迅速に給紙ミスによる空送を検出できるために、印刷速度の超高速化を図ってもプレスローラが誤って版胴側に押し付けられるのを迅速に防止でき、これによりプレスローラのインク汚れを未然に防止できると共に、給紙ジャムも迅速に検出できる。
また、請求項2記載の孔版印刷装置によると、所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、用紙のサイズに応じて印刷速度が設定されているので、用紙サイズが小さいと用紙の搬送負荷が軽いために、用紙サイズが小さくなるほど印刷速度をより一層超高速に設定できる。
また、請求項3記載の孔版印刷装置によると、所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、用紙のサイズに応じて空送時の電流閾値が設定されているので、用紙サイズに応じて給紙ミスによる空送検出をより一層確実に行うことができる。
本発明に係る実施例の孔版印刷装置の全体構成を示した全体構成図である。 図1に示した操作パネル部を拡大して示した平面図である。 図1に示した給紙台を拡大して示した斜視図である。 図1に示した版胴モータの電流波形を示した図である。 実施例の孔版印刷装置において、高速印刷モード中の超ハイスピードを選択した時に、用紙サイズに応じて設定した超高速印刷速度をテーブル化した状態を説明するための図である。 実施例の孔版印刷装置において、給紙ミスによる空送処理の動作を説明するためのフロー図である。
以下に本発明に係る孔版印刷装置を実施する形態につき、好ましい実施例について図1〜図6を参照して詳細に説明する。
本発明に係る孔版印刷装置は、従来装置よりも用紙への印刷速度の超高速化を図って改良が施されており、とくに、印刷速度選択手段で所定の印刷速度以上の高速を選択して、用紙を給紙したときに給紙ミスによる空送が生じた場合、この給紙ミスによる空送を従来装置よりも用紙搬送方向の上流側で迅速に検出することを特徴とするものである。
図1は、本発明に係る実施例の孔版印刷装置の全体構成を示している。
図1に示す如く、本発明に係る実施例の孔版印刷装置1は、用紙サイズの異なる複数種の用紙Pを超高速で印刷できるように改良が施されており、この装置1の外観を形成する筐体2が箱状に形成されている。
上記した孔版印刷装置1は、この装置1を操作する操作パネル部10と、画像や文字が記載された原稿を読み取る原稿読み取り部20と、原稿読み取り部20で読み取った原稿に基いて孔版原紙(マスターとも呼称する)Mを製版する製版部30と、未印刷の用紙Pを給紙する給紙部40と、未印刷の用紙Pを孔版印刷により印刷する孔版印刷部60と、印刷済みの用紙Pを排紙する排紙部80と、使用済みの孔版原紙Mを排版する排版部90と、装置全体を制御する制御部100とで概略構成されている。
ここで、本発明に係る実施例の孔版印刷装置1内の各部について順を追って具体的に説明する。
まず、操作パネル部10は、筐体2の上面の左方(又は前面)に設置されている。
この際、図2に拡大して示す如く、操作パネル部10には、電源釦11と、製版又は印刷を選択する製版/印刷選択釦12と、スタート釦13と、ストップ釦14と、印刷枚数などを入力するテンキー15と、枚数表示用LED16と、6段階の印刷速度(1速目〜6速目)から一つの所望の印刷速度を選択する印刷速度選択手段となる速度ダウン/アップキー17と、この速度ダウン/アップキー17で選択された6段階(1速目〜6速目)のうちのいずれか一つの印刷速度を選択的に表示する6個の印刷速度表示用LED18と、液晶表示部付きタッチパネル19などが配置されている。
この際、印刷速度表示用LED18で選択的に表示される6段階(1速目〜6速目)の印刷速度は、単位時間当たりの版胴61の回転数、又は、単位時間当たりの用紙Pの印刷枚数に基づいて予め設定されている。
具体的には、1速目(60rpm:60枚/分),2速目(80rpm:80枚/分),3速目(100rpm:100枚/分),4速目(120rpm:120枚/分),5速目(130rpm:130枚/分),6速目(高速印刷モード)の6段階に設定されており、更に、高速印刷モードは、ハイスピード(180rpm:180枚/分)と、超ハイスピード(180rpm以上:180枚/分以上)とが設定されている。
そして、1速目〜5速目と、6速目となる高速印刷モード中のハイスピードは、従来装置と同様に、全ての用紙サイズに対して予め設定された各印刷速度で用紙Pへの印刷が実行されていると共に、選択した各印刷速度と対応した1速目〜6速目の各印刷速度表示用LED18が点灯表示される。
一方、6速目となる高速印刷モード中の超ハイスピードは、装置従来に対して超高速化を図るために改良を図って新たに追加されたものであり、超ハイスピード時には6速目の印刷速度表示用LED18が点滅表示されるが、この高速印刷モード中の超ハイスピードについては後で詳述する。
図1に戻り、原稿読み取り部20は、筐体2の上面の右方に設置されている。この原稿読み取り部20では、画像や文字が記載された原稿を不図示のCCDイメージセンサで読み取っている。
次に、製版部30は、筐体2内の右上方部位に設置されている。この製版部30では、ここでの詳細な図示を省略するが、原稿読み取り部20で原稿から読み取った画像情報を基にしてサーマルヘッドにより帯状の孔版原紙に製版画像を感熱穿孔している。そして、感熱穿孔済みの孔版原紙をカッタにより最大サイズの用紙Pと対応するサイズに切断して1版分の孔版原紙Mを製版した後に、製版済みの孔版原紙Mを後述する孔版印刷部60内に回転可能に設けた円筒状の版胴61に向けて搬送している。
次に、給紙部40は、筐体2の左側面側に設置されている。この給紙部40では、給紙台41が不図示のモータにより上下動可能に設置されており、この給紙台41上に用紙サイズが異なる複数種の用紙Pのうちから選択した1種類の用紙Pが積載されている。
この際、図3に拡大して示す如く、給紙台41には、一対のサイドフェンス42,43が用紙Pの搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って移動自在に設けられている。
即ち、一対のサイドフェンス42,43は、給紙台41の前板部41a側で底板部41bの用紙幅方向の両端側に形成した各逃げ孔41b1,41b2内から上方に向かって用紙端規制部42a,43aが垂直に起立していると共に、給紙台41の底板部41bの裏面側で互い対向して形成したラック部42b,43bにピニオンギア44が噛合し、更に、ピニオンギア44の軸にフェンスボリューム45が取り付けられている。このフェンスボリューム45は、一対のサイドフェンス42,43が用紙幅方向に移動したときの位置に対応して抵抗値が変化することで、用紙Pの幅方向のサイズを検出している。
更に、給紙台41の前板部41a側で底板部41bの裏面側には用紙有無検出用光反射型センサ46が設置され、且つ、底板部41bの裏面側の後方には複数種の用紙Pの長さに応じて複数の用紙長さ検出用光反射型センサ47A,47B,47C,……が設置されている。そして、これらの光反射型センサ46,47A,47B,47C,……は、給紙台41の底板部41bに形成した不図示の複数の貫通孔内に臨んで給紙台41上に積載された用紙Pを検出している。
上記から、ユーザーは、給紙台41上に積載した1種類の用紙Pの幅サイズに応じて一対のサイドフェンス42,43を用紙幅方向に移動させて、用紙Pの幅方向の両端面を一対のサイドフェンス42,43の用紙端規制部42a,43aで位置規制している。
これにより、一対のサイドフェンス42,43が用紙サイズに応じて用紙幅方向に移動したときに、フェンスボリューム45で用紙Pの幅サイズを検出すると共に、複数の用紙長さ検出用光センサ47A,47B,47C,……のいずれかで用紙Pの長さサイズを検出しているので、給紙台41上に選択的に積載された用紙Pのサイズを自動的に検出できるようになっている。
尚、ここでの図示を省略するが、用紙サイズごとに複数の給紙台を装置内に設置するように構成した場合には、操作パネル部10内に用紙サイズを選択する複数の用紙サイズ選択釦を設けて、ユーザーが所望の用紙サイズ選択釦を押下して所望の用紙サイズの用紙を積載した一つの給紙台を選択するようにしても良い。
再び図1に戻り、給紙部40において、給紙台41は上下動可能に設置されており、この給紙台41が上動して、給紙台41上に積層した未印刷の用紙Pのうちで最上層の用紙Pが給紙位置に至ったときに、この最上層の用紙Pに給紙ローラ48が回転しながら圧接してこの用紙Pを給紙している。
この後、給紙された用紙Pは、給紙ローラ48よりも下流に設けた捌きローラ49と、捌き板50との間で挟持搬送される際に1枚ずつに分離される。この際、捌き板50は、ゴムやラバーコルクなどを用いた摩擦部材50aが接着剤を用いて平板50b上に一体的に固着されているものであり、摩擦部材50aに捌きローラ49が圧接している。
更に、給紙された用紙Pの搬送方向の先端部は、光透過型の給紙センサ51を通って回転停止中の上下一対のレジストローラ(上下一対のタイミングローラとも呼称する)52,52に突き当たってループLが形成され、その後、後述する孔版印刷部60内に設けた版胴61が所定の角度まで回転したときに上下一対のレジストローラ52,52が回転を開始することにより、上下一対のレジストローラ52,52で用紙Pの斜行が補正され且つ用紙Pの搬送タイミングが調整されながらこの用紙Pが版胴61の下方に向けて搬送されるようになっている。
尚、背景技術で説明したと同様に、上下一対のレジストローラ52,52の下流に不図示の用紙検知センサを設けても良く、この用紙検知センサで給紙ミス(給紙ジャム)を検出することも可能である。
この際、給紙ローラ48及び捌きローラ49の回転は、後述する孔版印刷部60内に設けた版胴モータ63の駆動力を用いているが、これに限定されることなく、不図示の給紙用のモータを用いても良い。
即ち、版胴モータ63(又は給紙用のモータ)に連結したギア列53に電磁クラッチ54を介して捌きローラ49が接続されており、給紙時に後述する孔版印刷部60内の版胴61が版胴基準位置に対して規定の角度回転したときに電磁クラッチ54をONすることで、版胴モータ63の駆動力により捌きローラ49を反時計方向に回転させている。
また、給紙ローラ48の軸端に取り付けたプーリ48aと、捌きローラ49の軸端に取り付けたプーリ49aとにエンドレスベルト55が掛け渡されており、電磁クラッチ54をONしたときに捌きローラ49の反時計方向の回転をエンドレスベルト55を介して給紙ローラ48に伝達して、この給紙ローラ48を反時計方向に回転させている。
更に、上下一対のレジストローラ52,52は、版胴モータ63によって回転する不図示の偏心カムを介して版胴61が所定の角度まで回転したときに回転を開始するようになっているが、これに限定されることなく、版胴モータ63(又は給紙用のモータ)の回転を不図示のギア列及び電磁クラッチを介して上下一対のレジストローラ52,52に伝達して、上下一対のレジストローラ52,52の停止/回転を制御しても良い。
そして、上記した給紙ローラ48と、捌きローラ49と、捌き板50とが給紙台41上に積層された用紙Pを1枚ずつ給紙する1次給紙手段となり、一方、上記した上下一対のレジストローラ52,52が1次給紙手段で給紙した用紙Pに対して斜行を補正し且つ搬送タイミングを調整してこの用紙Pを下流の版胴61側に向けて搬送する2次給紙手段となっている。
次に、孔版印刷部60は、筐体2内の略中央部位に設置されている。この孔版印刷部60では、版胴61が最大サイズの用紙Pの長手方向の寸法に対応して外径が円筒状に形成され、且つ、最大サイズの用紙Pの短手方向の寸法に対応して軸方向が長尺に形成されている。
そして、版胴61は中心軸62を中心にして版胴モータ63によって図示反時計方向に用紙Pの印刷速度に応じて回転駆動されるようになっている。
上記した版胴モータ63は減速ギア列を内蔵したギアードモータであり、この版胴モータ63の後端軸部(図示せず)に複数のスリットを有するエンコーダ板64が取り付けられている。また、エンコーダ板64と対向して版胴FGセンサ65が設置されており、これらのエンコーダ板64及び版胴FGセンサ65によって下記する版胴基準位置を基準にして版胴61が回転したときの回転角度を示すパルスが順次出力されている。
更に、版胴モータ63には、このモータ63の電流値を計測する電流値計測器56が接続されており、この電流値計測器56で計測した電流値は制御部100に入力されて、後述するように給紙ミスによる空送を検出するようになっている。
尚、1次給紙手段(48〜50)を駆動する際に、版胴モータ63を用いずに不図示の給紙用のモータを用いる場合には、この給紙用のモータに電流値計測器56を接続すれば良い。
また、版胴61は、初期時及び待機時に外周面61a上の一部に開閉可能に取り付けたクランプ板66が例えば右斜め上方に位置するように設定された版胴基準位置の近傍に至って停止している。
尚、上記した版胴基準位置は、版胴61の回転角度が0°となるように設定されており、且つ、組立て時及びメイテンナス時に作業者が版胴61を取り付けたり、又は、版胴61を取り外すことができる位置である。
また、版胴61の版胴基準位置の近傍には、版胴基準位置センサ68が版胴61の中心軸62の一端に固着させたカム板67に形成した検出片67aと対向して設置されている。この版胴基準位置センサ68により版胴61が1回転するたびに1回転パルスが出力されている。
そして、版胴61が版胴基準位置から反時計方向に回転して、版胴61の外周面61aの一部に開閉可能に取り付けたクランプ板66が上方の着版位置に至ったときに、クランプ板66を開いて製版部30から送られた製版済みの孔版原紙Mをクランプしている。
その後、版胴61の上方部位に設けた着版センサ69で孔版原紙Mの版胴61への着版完了を検出した後に、版胴61を更に反時計方向に回転させると、版胴61の外周面61aに沿って製版済みの孔版原紙Mが巻回されるようになっている。
また、版胴61内の下方には、ドクターローラ70とインクローラ71とが互に添接しながら回転自在に設けられている。また、ドクターローラ70とインクローラ71との間に中心軸62から供給されたインクIKが溜まっており、このインクIKはドクターローラ70とインクローラ71との隙間を通過してインクローラ71の外周面から版胴61の外周面61aに巻回された孔版原紙Mに供給されるようになっている。
また、版胴61の外周面61aの下方には、プレスローラ72が押圧部73を介して版胴61の外周面61a側に対して接離可能に設置されている。
上記したプレスローラ72は、不図示のアームの一端に取り付けら、且つ、このアームに連結した不図示の電磁ソレノイド及びバネによる押圧部73により版胴61側に押圧可能になっている。
この際、版胴61の回転に伴って外周面61aの一部に設けたクランプ板66が下方に至ってプレスローラ72の近傍を通過するときに、このプレスローラ72が版胴61の中心軸62の一端に固着させたカム板67に形成した突出片67bに押されて版胴61の外周面61aから離間するようになっている。
そして、クランプ板66がプレスローラ72を通過した後に、プレスローラ72により未印刷の用紙Pを版胴61の外周面61aに巻回した製版済みの孔版原紙M側に押し付けて、用紙Pを下流側に向けて搬送しながら版胴61内に供給されたインクIKを孔版原紙Mを通すことで用紙P上に孔版原紙Mの製版画像に応じたインク画像が印刷できるようになっている。
次に、排紙部80は、筐体2の右側面側に設置されている。この排紙部80では、版胴61の右下方に印刷済みの用紙Pを版胴61側から引き剥がす用紙剥離爪81と、この用紙剥離爪81で引き剥がされた印刷済みの用紙Pを検出する排紙センサ82とが設けられている。
また、排紙センサ82よりも下流に印刷済みの用紙Pを搬送するための用紙搬送ベルト83が排紙モータ84により回転駆動する駆動プーリ85と従動プーリ86との間に回転自在に掛け渡されている。また、印刷済みの用紙Pを用紙搬送ベルト83上に吸い付けるためのサクションファン87が設けられている。
そして、排紙モータ84を駆動して、駆動プーリ85と従動プーリ86との間に掛け渡した用紙搬送ベルト83を時計方向に回転させながら印刷済みの用紙Pを筐体2の右側面側に設置した排紙台88上に搬送できるようになっている。
次に、排版部90は、筐体2内で版胴61の左上方部位に設置されている。この排版部90では、孔版印刷部60で用紙Pへの印刷が全て終了した後に使用済みとなった孔版原紙Mを版胴61から引き剥がす孔版原紙剥離爪91が版胴61の右上方部位に設けられている。
そして、孔版原紙剥離爪91によって引き剥がされた使用済みの孔版原紙Mは、不図示の排版ボックス内に収納されるようになっている。
次に、装置全体を制御する制御部100は、筐体2内の適宜な位置に設置されている。この制御部100は、演算処理や判断処理するCPU100aと、孔版印刷装置1の動作プログラムや超ハイスピードを選択した時に用紙サイズに応じて設定した超高速印刷速度などを格納したROM100bと、孔版印刷装置1内で変更可能な各種の情報などを一時的に記憶するRAM100cと、版胴FGセンサ65から出力されるパルスの数を計数するカウンタ100dと、用紙Pの搬送タイミングを計測するタイマ100eとを内部に有している。
そして、制御部100は、操作パネル部10と、原稿読み取り部20と、製版部30と、給紙部40と、孔版印刷部60と、排紙部80と、排版部90とをそれぞれ制御している。
ここで、上記のように構成した孔版印刷装置1を用いて用紙P上に孔版印刷を行う場合に、給紙部40内の給紙台41上に積載した用紙Pを給紙したときに、給紙ミスによる空送が生じたときの空送検出について、先に説明した図1と、新たな図4,図5とを併用して説明する。
図4は版胴モータの電流波形を示しており、また、図5は高速印刷モード中の超ハイスピードを選択した時に、用紙サイズに応じて設定した超高速印刷速度をテーブル化した状態を示している。
まず、用紙P上に印刷を行う場合に、ユーザーは、操作パネル部10内に設けた速度ダウン/アップキー17により所望の印刷速度を選択し、且つ、製版/印刷選択キー12により印刷を選択して、スタート釦13を押下すると、給紙動作が開始される。
ここで、ユーザーが所望の印刷速度として1速目(60rpm:60枚/分)〜5速目(130rpm:130枚/分)及び6速目となる高速印刷モード中のハイスピード(180rpm:180枚/分)のうちのいずれか一つの印刷速度を選択した場合に、給紙ミスによる空送検出は先に背景技術で説明した従来装置と同様に、捌きローラ49と上下一対のレジストローラ52,52との間に設置した給紙センサ51により検出しており、給紙センサ51の空送検出結果に基づいて空送処理を行っている。
上記から給紙センサ51による空送検出は、プレスローラ72への空送処理が間に合う印刷速度(180rpm:180枚/分)まで可能である。
一方、ユーザーが所望の印刷速度として6速目となる高速印刷モード中の超ハイスピード(180rpm以上:180枚/分以上)を選択した場合には、先に背景技術で説明したように、用紙Pへの印刷速度(搬送速度)が超高速であるので給紙センサ51による空送検出ではタイミングに余裕がないために、給紙センサ51よりも用紙搬送方向の上流側で給紙ミスによる空送を検出する必要がある。
そこで、本発明では、高速印刷モード中の超ハイスピードにおける給紙ミスによる空送検出は、新たな検出センサを設けずに、給紙センサ51よりも用紙搬送方向の上流側に設置した既存の1次給紙手段49,50と、電磁クラッチ54と、版胴モータ63(又は不図示の紙用のモータ)の電流値とを利用して検出している。
即ち、給紙部40内の給紙台41上に積層した用紙Pのうちで最上層の用紙Pを給紙ローラ48で給紙し、この最上層の用紙Pの搬送方向の先端部が給紙ローラ48よりも下流に設置した捌きローラ49と捌き板50との間に到達せずに給紙ミスが発生したときに、捌きローラ49が捌き板50の摩擦部材50aに直接接触して回転するので摩擦負荷が増大し、これにより捌きローラ49を回転駆動する版胴モータ63の電流値が図4に示したように瞬間的に増大する。
図4に示す如く、版胴モータ63の電流値は、負荷に応じて変化している。この際、版胴モータ63の電流値を版胴基準位置センサ68から出力される1回転パルスごとに図示すると、用紙Pへの印刷時にプレスローラ72を版胴61側に押し付けたときの電流値が最大となるが、用紙Pを給紙した時に給紙ミスによる空送が発生したときに、捌きローラ49と捌き板50との間の摩擦負荷が増大するために空送が発生しないときよりも版胴モータ63の電流値が大きな値になる。
そこで、ユーザーが高速印刷モード中の超ハイスピードを選択した場合、給紙時に版胴モータ63と捌きローラ49との間に設けた電磁クラッチ54をON(オン)した後に版胴61の回転が例えば1°〜2°程度僅かに進んだ回転角度範囲を所定の空送検出回転角度範囲βとし、且つ、版胴61が所定の空送検出回転角度範囲β内に至ったときに版胴モータ63に接続した電流値計測器56により版胴モータ63の電流値を計測している。
即ち、高速印刷モード中の超ハイスピードを選択した場合、版胴モータ63の電流値は、給紙時に電磁クラッチ54をON(オン)させた時点よりも版胴61が例えば1°〜2°程度僅かに進んだ時点の方が大きな値となるので所定の空送検出回転角度範囲β内で検出した方が確実となる。
一方、版胴モータ63の空送時の電流閾値Sを制御部100のRAM100c内に予め格納しておき、上記した所定の空送検出回転角度範囲β内で計測した版胴モータ63の電流値が空送時の電流閾値Sより大きい値であれば給紙ミスによる空送が発生したことを検出できることになる。
更に、高速印刷モード中の超ハイスピード時の印刷速度は、全ての用紙サイズに対して同一の超高速印刷速度に設定することが望まれるが、用紙サイズによって用紙Pの搬送負荷が異なることから、用紙サイズに応じて超高速印刷速度が予め設定されており、用紙サイズに応じた超高速印刷速度は図5に示したようにテーブル化して制御部100のROM100b内に格納されている。
即ち、用紙サイズが小さいB6以下やA5の用紙Pでは搬送負荷が小さいので超高速印刷速度を195rpm:195枚/分程度まで最高に速めることができ、用紙サイズが中程度のB5やA4の用紙Pでは超高速印刷速度を190rpm:190枚/分程度、用紙サイズが中程度のB4の用紙Pでは185rpm:185枚/分程度まで速めることができる。
一方、用紙サイズが大きいA3やレジャー紙以上の用紙Pでは搬送負荷が大きいので、超高速印刷速度が高速印刷モード中のハイスピードの場合と同じ印刷速度(180rpm:180枚/分)に設定されている。
そこで、この実施例では、高速印刷モード中のハイスピード時の超高速印刷速度が181rpm以上:181枚/分以上を所定の印刷速度以上の高速と設定し、この所定の印刷速度以上の高速の場合に捌きローラ49と捌き板50との間の負荷増加に起因する版胴モータ63(又は給紙用のモータ)の電流値により給紙ミスによる空送検出を行っている。
尚、所定の印刷速度以上の高速の場合に版胴モータ63(又は給紙用のモータ)の空送時の電流閾値Sを用紙サイズに応じて設定するようにしておけば、用紙サイズに応じて給紙ミスによる空送検出をより一層確実に行うことができる。
次に、本発明の要部となる給紙ミスによる空送処理の動作について、図1と図6とを併用して説明する。
図6は給紙ミスによる空送処理の動作を示している。
図6に示す如く、給紙ミスによる空送処理を開始すると、まず、ステップS1において、ユーザーが操作パネル部10の速度ダウン/アップキー17により6速目となる高速印刷モード中の超ハイスピードを選択したか否かを問い、ユーザーが超ハイスピードを選択しない場合(NOの場合)には、ユーザーは1速目〜5速目及び6速目となる高速印刷モード中のハイスピードのうちのいずれか一つの印刷速度を選択しているので、ステップS2において従来装置と同様に給紙センサ51で給紙ミスによる空送検出を行い、この後、給紙ミスによる空送処理を施している。
この際、ステップS2における給紙ミスによる空送処理は、先に背景技術で説明したと同様に、プレスローラ72を版胴61側から離間させる制御と、給紙センサ51の検出結果から給紙ミスによる空送が生じたことをユーザーに警告する制御とを行なっている。
一方、ステップS1において、ユーザーが6速目となる高速印刷モード中の超ハイスピードを選択した場合(YESの場合)には、ステップS3において、給紙台41上に積載された1種類の用紙Pのサイズを先に図3を用いて説明したように給紙台41内で検出し、更に、用紙サイズ検出済みの用紙Pに対して超ハイスピード時の超高速印刷速度を先に図5を用いて説明したように制御部100のROM100b内に格納したテーブルから読み出して、ここで読み出した超高速印刷速度を制御部100のRAM100c内に一時的に格納して取得する。
次に、ステップS4において、版胴61の基準位置を版胴基準位置センサ68と、版胴61の中心軸62の一端に固着させたカム板67に形成した検出片67aとで検出し、この版胴基準位置で版胴61を停止させる。
次に、ステップS5において、版胴モータ63を始動して版胴61を反時計方向に回転させる。
次に、ステップS6において、版胴モータ63と捌きローラ49との間にギア列53を介して設けた電磁クラッチ54をON(オン)させる規定の回転角度に版胴61が達したか否かを版胴モータ63に取り付けたエンコーダ板64と版胴FGセンサ65とによるパルス数を制御部100のカウンタ100dで計数し、規定の回転角度に達するまでパルス数を計測する。
次に、ステップS6で版胴61が電磁クラッチ54をON(オン)させる規定の回転角度に達したと制御部100が判断したとき(YESのとき)に、ステップS7において電磁クラッチ54をON(オン)させると、版胴モータ63の駆動力により捌きローラ49と給紙ローラ48とが反時計方向に回転する。
次に、ステップS8において、給紙台41上に積載された用紙Pへの給紙を開始する。
次に、ステップS9において、ステップS3で取得した用紙サイズ検出済みの用紙Pに対して超ハイスピード時の超高速印刷速度が所定の印刷速度以上(181rpm以上:181枚/分以上)の高速であるか否かを制御部100のRAM100c内に一時的に格納した値を参照して問い、所定の印刷速度以上の高速よりも遅い場合(NOの場合)には、ステップS10において従来装置と同様に給紙センサ51で給紙ミスによる空送検出を行い、この給紙センサ51による検出結果に基づいて空送処理を行う。
即ち、超ハイスピード時に所定の印刷速度以上(181rpm以上:181枚/分以上)の高速よりも遅い用紙サイズは、先に図5を用いて説明したようにA3やレジャー紙以上の用紙Pであり、これらのA3やレジャー紙以上では超ハイスピード時に超高速印刷速度が180rpm:180枚/分に設定されているので、5速目の印刷速度(180rpm:180枚/分)と同じ値であるために従来装置と同様に給紙センサ51で給紙ミスによる空送検出を行って、ステップS2と同様に給紙ミスによる空送処理を施している。
一方、ステップS9で超ハイスピード時に 所定の印刷速度以上(181rpm以上:181枚/分以上)の高速であると制御部100が判断した場合(YESの場合)には、先に図5を用いて説明したようにB6以下〜B4の用紙Pのいずれかであるので、ステップS11に移行する。
次に、ステップS11において、給紙時に電磁クラッチ54をON(オン)した後に版胴61の回転が僅かに進んだ所定の空送検出回転角度範囲β内に達したか否かを版胴モータ63に取り付けたエンコーダ板64と版胴FGセンサ65とによるパルス数を制御部100のカウンタ100dで計数し、所定の空送検出回転角度範囲β内に達するまでパルス数を計測する。
一方、ステップS11で版胴61が所定の空送検出回転角度範囲β内に達したと制御部100が判断した場合(YESの場合)に、ステップS12において版胴モータ63に接続した電流値計測器56により所定の空送検出回転角度範囲β内で版胴モータ63の電流値を取得する。
次に、ステップS13において、ステップS12で取得した版胴モータ63の電流値が制御部100のRAM100c内に予め格納した空送時の電流閾値S以上であるか否かを問い、空送時の電流閾値S以上でないと制御部100が判断した場合(NOの場合)には、捌きローラ49と捌き板50との間を用紙Pが正常に通過しているのでステップS14において用紙Pへの印刷動作に進む。
そして、用紙Pへの印刷動作は、捌きローラ49と捌き板50との間を通過した用紙Pの搬送方向の先端部が給紙センサ51を通過して上下一対のレジストローラ52,52で斜行を補正され且つ搬送タイミングを調整された後に、版胴61の外周面61aに巻回した孔版原紙Mと、この孔版原紙M側に押圧されるプレスローラ72との間に搬送されて用紙Pへの印刷が開始される。この際、電磁クラッチ54は用紙Pの搬送方向の後端部が捌きローラ49と捌き板50との間を通過したタイミングでOFF(オフ)されるので、用紙Pが1枚ずつ給紙される度に電磁クラッチ54がON/OFF制御されている。
一方、ステップS13で版胴モータ63の電流値が空送時の電流閾値S以上であると制御部100が判断した場合(YESの場合)には、捌きローラ49と捌き板50との間の摩擦抵抗が大きく給紙ミスによる空送が発生したと判断されるので、ステップS15において電磁クラッチ54をOFF(オフ)した後に、ステップS16において給紙ミスによる空送処理を行って、このフロー動作を終了する。
このステップS16における給紙ミスによる空送処理は、プレスローラ72を版胴61側から離間させる制御と、給紙センサ51よりも用紙搬送方向の上流側に設けた捌きローラ49と捌き板50との間で空送が生じたことをユーザーに警告する制御とを行なっている。
従って、給紙センサ51で給紙ミスによる空送を検出する従来装置に対して、印刷速度選択手段(速度ダウン/アップキー)17で所定の印刷速度以上の高速(例えば、181rpm以上:181枚/分以上)を選択した時には、給紙センサ51よりも用紙搬送方向の上流側に設置した既存の1次給紙手段49,50と、電磁クラッチ54と、1次給紙手段49,50を駆動するモータ(63)の電流値とを利用して給紙ミスによる空送を検出することで、従来装置よりも一層迅速に給紙ミスによる空送を検出できるために、印刷速度の超高速化を図ってもプレスローラ72が誤って版胴61側に押し付けられるのを迅速に防止でき、これによりプレスローラ72のインク汚れを未然に防止できると共に、給紙ジャムも迅速に検出できる。
1…孔版印刷装置、2…筐体、
10…操作パネル部、11…電源釦、12…製版/印刷選択釦、13…スタート釦、
17…印刷速度選択手段(速度ダウン/アップキー)、18…印刷速度表示用LED、
20…原稿読み取り部、30…製版部、
40…給紙部、41…給紙台、42,43…一対のサイドフェンス、
42a,43a…用紙端規制部、42b,43b…ラック部、
44…ピニオンギア、45…フェンスボリューム、
46…用紙有無検出用光反射型センサ、
47A,47B,47C…複数の用紙長さ検出用光反射型センサ、
48…1次給紙手段(給紙ローラ)、48a…プーリ、
49…1次給紙手段(捌きローラ)、49a…プーリ、
50…1次給紙手段(捌き板)、50a…摩擦部材、50b…平板、
51…給紙センサ、
52,52…2次給紙手段(上下一対のレジストローラ)、
53…ギア列、54…電磁クラッチ、55…エンドレスベルト、56…電流値計測器、
60…孔版印刷部、61…版胴、61a…外周面、62…中心軸、
63…版胴モータ、64…エンコーダ板、65…版胴FGセンサ、
66…クランプ板、67…カム板、67a…検出片、67b…突出片、
68…版胴基準位置センサ、69…着版センサ、70…ドクターローラ、
71…インクローラ、72…プレスローラ、73…押圧部、
80…排紙部、90…排版部、
100…制御部、100a…CPU、100b…ROM、100c…RAM、
100d…カウンタ、100e…タイマ、
β…所定の空送検出回転角度範囲、
IK…インク、M…孔版原紙、P…用紙、S…版胴モータ63の空送時の電流閾値。

Claims (3)

  1. 用紙への印刷速度を選択する印刷速度選択手段と、
    給紙台上に積層された前記用紙を捌きローラと捌き板との間で挟持搬送しながら該用紙を1枚ずつ給紙する給紙手段、及び、前記給紙手段よりも用紙搬送方向の下流に設置されて前記用紙の給紙開始時点から所定の時間を経過しても該用紙が到達しない給紙ミスを検出する給紙センサを有する給紙部と、
    前記給紙部よりも下流に設置されており、円筒状の外周面に製版済みの孔版原紙を巻回させて回転可能な版胴、及び、前記版胴側に対して接離可能に設置したプレスローラを有し、前記給紙部から送られた前記用紙を前記プレスローラで前記版胴の外周面に巻回させた前記孔版原紙側に押し付けながら前記版胴内に供給したインクを用いて該用紙上にインク画像を印刷する孔版印刷部と、
    印刷済みの用紙を排紙する排紙部と、を備えた孔版印刷装置において、
    前記給紙手段を駆動するモータの電流値を計測する電流値計測手段と、
    前記モータと前記給紙手段との間に接続されており、前記用紙への給紙時に前記モータの駆動力を前記給紙手段に伝達するようにON/OFF制御される電磁クラッチと、
    装置全体を制御する制御部と、を備え、
    前記印刷速度選択手段で所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、前記制御部は、前記用紙への給紙時に前記電磁クラッチをONした後に前記電流値計測手段により前記版胴モータの電流値を計測し、この電流値が予め設定した空送時の電流閾値よりも大きいときに前記給紙部による空送が生じたと判断することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 前記所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、前記用紙のサイズに応じて印刷速度が設定されていることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。
  3. 前記所定の印刷速度以上の高速を選択した場合に、前記用紙のサイズに応じて前記空送時の電流閾値が設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の孔版印刷装置。
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