JP2015002302A - ヒートシンクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト低減、軽量化及び小型化を図るとともに、放熱性能を良好に維持することができ、かつ板状部材の中央部に高いフィンを形成することが容易なヒートシンクの製造方法を提供する。【解決手段】アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材の一部を厚み方向に押圧して絞り加工を施すことによりテーパ部を有するドーム部を成形する絞り工程と、テーパ部14を押圧して減肉しつつ該テーパ部14の内側のドーム部の中央部に向けて材料を流動させることにより、ドーム部の中央部を増肉して厚肉部16を形成する増肉工程と、厚肉部16を厚み方向に押圧して中央部にフィンを一体に立設するフィン成形工程とを備える。【選択図】 図6

Description

本発明は、発光素子を光源とする照明等の発熱部材が取り付けられるヒートシンクの製造方法に関する。
近年、LED素子等の発光素子を光源とする照明器具が様々な場所で使用されるようになってきている。このような照明器具においては、その使用時に発光素子から発生する熱を放熱するためにヒートシンクが備えられている。
また、ヒートシンクの放熱性能の向上のために、平板状のヒートシンク表面に一体にフィンを形成することが行われており、例えば特許文献1に開示されるように、鍛造技術により金属板の表面全域にフィン状突起を成形することが行われている。
ところが、部品の一部にフィンを立設させるような場合は、鍛造加工では部分的にフィンを成形することが難しいため、ヒートシンクの表面に別部品のフィンを取り付けることが行われる。しかし、この場合にはヒートシンク表面とフィンとの設置面で熱抵抗が生じることから放熱が阻害されて効果が得られ難いことや、コスト及び重量が増加することが懸念される。また、アルミダイカストによりフィンを一体に形成したヒートシンクにおいては、材料内の不純物による放熱性能の低下が懸念される。
ところで、ヒートシンク以外の分野においては、特許文献2及び特許文献3に開示されるように、鍛造により平板状の金属材に増肉部を形成しておき、その増肉部をさらに鍛造成形することによって所望の形状を一体に成形することが行われている。
特許文献2では、平板状の金属素材の一部を絞り加工やバーリング加工といったプレス加工により、その表裏面から突出させてフランジ部を形成し、そのフランジ部を加圧して押し潰すことで金属素材の元の肉厚よりも増肉させた後、その増肉部に窪みや突起、凹凸、ギア、切欠き、切起し片等を成形することが記載されている。
また、特許文献3では、中央部に穴を有する円板状鋼板の外周端を押さえながら、その中央部を加圧することにより、孔の周囲を増肉させた円錐凹状を成形し、さらに、その円錐凹状を縮径させるとともに高さを延ばして、ハブ部とヨーク部とを一体に成形したローターを形成することが記載されている。
特開平6‐224335号公報 特開2009‐061503号公報 特開2011‐104607号公報
ところが、特許文献2又は特許文献3に示すように、金属板の外周端を押し潰したり、押さえる方法では、金属板の大きさや成形可能な部品形状が制限され、板状部材の中央部に高いフィンを部分的に有するようなヒートシンクの成形に応用することが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、コスト低減、軽量化及び小型化を図るとともに、放熱性能を良好に維持することができ、かつ板状部材の中央部に高いフィンを形成することが容易なヒートシンクの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のヒートシンクの製造方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材の一部を厚み方向に押圧して絞り加工を施すことによりテーパ部を有するドーム部を成形する絞り工程と、前記テーパ部を押圧して減肉しつつ該テーパ部の内側の前記ドーム部の中央部に向けて材料を流動させることにより、前記ドーム部の中央部を増肉して厚肉部を形成する増肉工程と、前記厚肉部を厚み方向に押圧して前記中央部にフィンを一体に立設するフィン成形工程とを備えることを特徴とする。
ドーム部を形成した後に、ドーム部のテーパ部を押圧して減肉しながら中央部を増肉することで、板状部材の外周端を抑えることなく板状部材の必要な部分に厚肉部を形成することができる。そして、その厚肉部の材料を利用して一体にフィンを形成することができ、ヒートシンクに部分的にフィンを形成することが可能となる。このように、板状部材の外周端を拘束することなく板状部材の必要な部分にフィンを形成することができるので、板状部材の大きさや部品形状の自由度が広がり、ヒートシンクの種々の形状に対応することが可能となる。そして、フィンが一体に形成されたヒートシンクは、別部品のフィンを接合した場合と比べて、コスト低減、軽量化及び小型化を図ることができるとともに、放熱性能を良好に維持することができる。
この場合、ドーム状に形成されるので、ヒートシンクに取り付けられる発熱部材がLED素子等の発光素子とされる場合は、ヒートシンク自体をカバー部材として構成することも可能である。
本発明のヒートシンク製造方法の前記フィン成形工程において、前記厚肉部の周囲を厚み方向に加圧した状態で前記厚肉部を押圧して前記フィンを形成する。
厚肉部の周囲を厚み方向に加圧した状態とすることにより、厚肉部から周辺部への材料流動を抑制することができるので、材料をフィン成形型内に流れ易くすることができ、フィンを高く形成することができる。
本発明のヒートシンク製造方法の前記増肉工程において、前記テーパ部の外側を厚み方向に押圧することにより、前記テーパ部に連続して設けられる平面フランジ部と、該平面フランジ部に連続して設けられ前記テーパ部よりも角度が立ち上がった外側テーパ部とを成形するとともに、前記外側テーパ部は、少なくとも前記テーパ部に減肉が生じるよりも前に成形が開始される構成とされる。
平面フランジ部を設けることで、テーパ部との間に曲げ部が形成される。また、外側テーパ部を設けることで、平面フランジ部との間に曲げ部が形成される。そして、外側テーパ部がテーパ部よりも角度が立ち上がった(垂直に近い)形状とされているので、増肉加工時にそのテーパ部の外側へ材料が逃げることが防止され、厚肉部の成形を円滑に行うことができる。
また、フィンの成形時においても、予め設けられたこれら周辺部の形状により厚肉部から周辺部への材料の流動を制限でき、材料をフィン成形型内に流れ易くすることができるので、フィンを高く形成することができる。
本発明のヒートシンク製造方法の前記増肉工程において、前記外側テーパ部の外側を厚み方向に押圧して、曲げ部を成形するとよい。
外側テーパ部の外側周辺部との間に曲げ部を形成することで、増肉加工時における材料の外側への流動をより一層防止できる。また、フィンの成形時においても、厚肉部から周辺部への材料の流動を制限する効果がより一層高められ、フィンを高く形成し易くなる。
本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材を用いて、フィンが部分的に立設されたヒートシンクを形成することができる。したがって、コスト低減、軽量化及び小型化を図ることができるとともに、放熱性能を良好に維持することができる。
本発明の実施形態のヒートシンク製造方法により製造されるヒートシンクを示す図であり、(a)が平面図、(b)が側面図である。 本発明の実施形態のヒートシンク製造方法における絞り工程を行うプレス装置の一部を断面にした正面図であり、(a)が成形金型を開いた状態、(b)が閉じた状態を示す。 図2に示すプレス装置に備えられる成形金型及び板状部材について、絞り工程における成形状態を(a)(b)の順で説明する要部断面図である。 本発明の実施形態のヒートシンク製造方法における増肉工程を行うプレス装置の一部を断面にした正面図であり、(a)が成形金型を開いた状態、(b)が閉じた状態を示す。 図4に示すプレス装置に備えられる成形金型及び板状部材について、増肉工程におけるテーパ部の押圧開始までの成形状態を(a)から(c)の順に説明する要部断面図である。 図5に示す状態から厚肉部が形成されるまでの成形状態を(a)(b)の順に示す要部断面図である。 本発明の実施形態のヒートシンク製造方法におけるフィン成形工程を行うプレス装置の一部を断面にした正面図であり、(a)が成形金型を開いた状態、(b)が閉じた状態を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のヒートシンク製造方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材を、プレス装置に取り付けられた複数の成形金型により段階的に成形し、図1に示すようにフィン11が一体に形成されたヒートシンク10を製造するものである。
図1に示すヒートシンク10は、それ自体がLED素子等の発光素子のカバー部材として構成されるもので、円形の天板部12の内面12aに発光素子が取り付けられるようになっている。そして、天板部12の表面12bに帯板状の複数のフィン11が間隔をあけて平行に立設される。
なお、ヒートシンク10を構成する板状部材の形状は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、円板状に形成された厚み2〜6mm程度の板状部材を用いてヒートシンク10の製造を行うこととしている。また、天板部12の周囲には円錐状のテーパ部13が形成されており、テーパ部13の外側には平面フランジ部17、テーパ部13よりも垂直方向に対する角度が小さい第2テーパ部18、外側フランジ部19が連続して形成されている。
次に、このようなヒートシンク10を製造する方法について詳細な説明を行う。
(絞り工程)
まず、図2に示すように、プレス装置101に組み込んだ成形金型2により、円板状の板状部材1Aに絞り加工を施す。成形金型2は、固定側(下側)が、プレス装置101の基台に固定されたパンチ21と、パンチ21の周囲にスライド可能に設けられた環状のホルダ22とにより構成され、昇降移動する可動側が、上ダイプレート23とにより構成される。上ダイプレート23の下面には凹面部24が形成され、パンチ21の上端部には、上ダイプレート23の凹面部24に対向するように凸面部25が形成されている。
このように構成された成形金型2において、まず図2(a)に示すように、上ダイプレート23を上昇させた状態で、パンチ21及びホルダ22上に板状部材1Aを装着する。そして、図3(a)に示すように、上ダイプレート23を下降させ、板状部材1Aの周縁部を上ダイプレート23とホルダ22とで挟んだ状態とし、この状態で、図2(b)及び図3(b)に示すように、さらに上ダイプレート23を下降させることで、パンチ21の凸面部25により板状部材1Aが上ダイプレート23の凹面部24内に押し込まれて変形し、上ダイプレート23側(上側)に絞り出される。これにより、板状部材1Aの一部が上ダイプレート23とパンチ21との間で厚み方向に押圧され、上ダイプレート23側に突出して根元側にテーパ部14を有するドーム部15が成形される。
そして、上ダイプレート23を上昇させ、成形金型2から板状部材1Bを取り出し、次工程へ搬送する。
なお、この絞り工程においては、板状部材1Aの板厚は、絞りによるわずかな変化はあるものの、大きな変化は生じない。
(増肉工程)
次に、ドーム部15を形成した板状部材1Bに、図6(b)に示すように最大厚みt1が加工前(板状部材1A)の厚みの2倍程度の厚肉部16を成形する。厚肉部16の成形は、図4に示すように、プレス装置102に組み込んだ成形金型3により行われる。成形金型3は、固定側がプレス装置102の基台に固定された下ダイプレート31により、可動側が上ダイプレート32により構成され、この下ダイプレート31と上ダイプレート32との間で板状部材1Bを挟持することにより、図4(b)に示すように、板状部材1Cに厚肉部16を成形するものとされる。なお、上ダイプレート32には、ノックアウトピン33が上下移動可能に設けられている。
この増肉工程における成型金型3では、図5(a)に示すように上ダイプレート32の下面に凹面部34が形成され、下ダイプレート31の上面に、上ダイプレート32の凹面部34に対向するように凸面部35が形成されており、これら凹面部34及び凸面部35の一部に、ドーム部15のテーパ部14を成形する傾斜面部36,37が周方向に沿ってリング状に形成されるとともに、その傾斜面部36,37の外側に平面部38,39、その平面部38,39の外側に傾斜面部36,37よりも垂直方向に対する角度が小さい第2傾斜面部40,41、その第2傾斜面部40,41の外側に第2平面部42,43がそれぞれ周方向に沿ってリング状に形成されている。
この場合、後述するように、型締めされたときに凹面部34と凸面部35との間の隙間が一様ではなく、図6(b)に示すように、板状部材1Cのテーパ部13を成形する両傾斜面部36,37の間が最も小さく、板状部材1Bのテーパ部14の厚さよりも小さく設定され、一方、ドーム部15の中央部を成形する部分が最も大きく、板状部材1Bのドーム部15の中央部の厚さよりも大きく設定されている。
このように構成された成形金型3において、まず図4(a)に示すように、上ダイプレート32を上昇させた状態で、下ダイプレート31上に板状部材1Bを装着する。次いで、図5(a)〜(c)、図6(a)(b)に順に示すように、上ダイプレート32を白抜き矢印で示す閉方向に下降させると、まず、板状部材1Bのテーパ部14が下ダイプレート31と上ダイプレート32との傾斜面部36,37間で挟持され、さらに上ダイプレート32を下降させることにより、テーパ部14が両傾斜面部36,37の間で押圧され、上ダイプレート32の傾斜面部36によってドーム部15の中央部に向かってしごかれるように押し潰される。これにより、テーパ部14が減肉し、一方、その内側のドーム部15の中央部においては、凹面部34と凸面部35との上下方向の間隙が板状部材1Bの板厚よりも大きく広がっているので、テーパ部14にて減肉した分の材料がドーム部15の中央部に流動し、凹面部34と凸面部35との間隙内に充満する。このため、ドーム部15の中央部が増肉されて厚肉部16が形成されるとともに、テーパ部14の厚さが薄くなってほぼ製品形状のテーパ部13に成形される。
また、この増肉工程においては、厚肉部16の形成とともに、テーパ部13の外側に平面部38,39、第2傾斜面部40,41及び第2平面部42,43により曲げ加工を施すこととしており、テーパ部13に連続して設けられる平面フランジ部17と、その平面フランジ部17に連続して設けられテーパ部13よりも角度が立ち上がった外側テーパ部18と、その外側テーパ部18に連続する外側フランジ部19とが成形される。
これらテーパ部13、平面フランジ部17、外側テーパ部18、外側フランジ部19の連結部分では、上ダイプレート32の押し込みに伴い曲げ加工が施されるようになっており、図5(b)(c)に示すように、少なくともテーパ部14が下ダイプレート31と上ダイプレート32との間で押圧されて減肉が生じるよりも前に、外側テーパ部18の成形が開始されるようになっている。すなわち、厚肉部16の成形に先立ち、ドーム部15(テーパ部14)の外側を下ダイプレート31と上ダイプレート32との間に挟み込み、厚み方向に押圧することで成形が開始されるようなっている。
このように、板状部材1Cには、平面フランジ部17を設けることで、テーパ部13との間に曲げ部51が形成され、外側テーパ部18を設けることで、平面フランジ部17との間に曲げ部52が形成され、外側テーパ部18の外側に外側フランジ部19を設けることで、これらの間にさらに曲げ部53を成形することとしており、これにより、板状部材1Cの周辺部分は図6(b)に示す形状に階段状に加工される。
この場合、ドーム部15の周辺部に曲げ部51〜53や外側テーパ部18等を設けるとともに、外側テーパ部18が内側のテーパ部13(成形前のテーパ部14)よりも角度が立ち上がった(垂直に近い)形状とされているので、テーパ部14の押し潰し加工時にそのテーパ部14の外側へ材料が逃げることが防止され、ドーム部15の中央に材料を確実に流動させて、厚肉部16の成形を円滑に行うことができる。
なお、上記のように平面フランジ部17を形成しなくとも、テーパ部13に連続して外側テーパ部18を設けることで、テーパ部13との間に曲げ部が形成されるので、この場合にも平面フランジ部17を形成した場合と同様の効果が得られる。
(フィン成形工程)
次に、板状部材1Cの厚肉部16を押圧して、図7(b)に示すように複数のフィン11を一体に成形する。フィン11の成形は、図7に示すように、プレス装置103に組み込んだ成形金型4により行われる。成形金型4は、固定側が、プレス装置103の基台に固定されたパンチ61と、パンチ61の周囲にスライド可能に設けられた環状のホルダ62とにより構成され、昇降移動する可動側が、上ダイプレート63とにより構成される。そして、上ダイプレート63に、フィン成形用の複数のフィン成形凹部64が形成されている。また、上ダイプレート63には、ノックアウトピン65が上下移動可能に設けられている。
このように構成された成形金型4において、まず図7(a)に示すように、上ダイプレート63を上昇させた状態で、ホルダ62上に板状部材1Cを装着する。次に、図7(b)に示すように、上ダイプレート63を白抜き矢印で示す閉方向に下降させ、板状部材1Cの周縁部を上ダイプレート63とホルダ62とで挟んだ状態とし、この状態で、さらに上ダイプレート63を下降させることで、パンチ61により厚肉部16が押圧され、材料が上ダイプレート63のフィン成形凹部64内に流動して、いわゆる後方押出によりフィン11が成形される。
このとき、パンチ61により押圧された材料は、フィン成形凹部64内だけでなく外方にも流動しようとするが、厚肉部16の周囲を上ダイプレート63とホルダ62とにより挟持し、厚肉部16とその周辺部との間で面方向の材料流動が生じるのを抑制しているので、材料が周辺部に流出することが防止される。
フィン11の成形後、上ダイプレート63を開方向に移動させて、板状部材1Dを成形金型4から取り出す。
(仕上げ工程)
最後に、図1に示すヒートシンク10の形状とするために、図示は省略するが別の成形金型によって板状部材1Dの周縁部の表面を平らに加工し、外側フランジ部19を整形する。また、外側フランジ部19の一部を打ち抜いて穴部19aの形成を行い、ヒートシンク10を仕上げる。
本発明によれば、絞り加工としごき加工とを組み合わせることで、板状部材1Aの外周端を抑えることなく板状部材1Aの必要な部分に厚肉部16を形成することができる。そして、その厚肉部16の材料を利用して一体にフィン11を形成することができ、ヒートシンク10に部分的にフィン11を形成することが可能となる。このため、板状部材1Aの大きさや部品形状の自由度が広がり、ヒートシンク10の種々の形状に対応することが可能となる。
この場合、増肉工程において、テーパ部14の周辺部に平面フランジ部17や外側テーパ部18、複数の曲げ部51〜53を設けるとともに、外側テーパ部18をテーパ部14よりも角度が立ち上がった形状としているので、増肉加工時にテーパ部14の外側へ材料が逃げることが防止され、厚肉部16の成形を円滑に行うことができる。
また、フィン成形工程において、厚肉部16の周囲を厚み方向に加圧し、厚肉部16から周辺部への材料流動を抑制しているので、材料をフィン成形型内に流れ易くすることができ、フィン11を高く形成することができる。
そして、フィン11が一体に形成されたヒートシンク10は、別部品のフィンを接合した場合と比べて、コスト低減、軽量化及び小型化を図ることができるとともに、放熱性能を良好に維持することができる。
また、本実施形態の場合、ヒートシンク10に取り付けられる発熱部材がLED素子等の発光素子であり、ヒートシンク10自体をカバー部材として構成しているため、さらに部品点数の削減に寄与することができる。
さらに、アルミダイカストによるヒートシンクと比べて、材料内の不純物が無い分、放熱性能を良好に維持することができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、図1に示すように、帯板状のフィン11を間隔をあけて平行に立設する構成としたが、これに限定されるものではなく、ピン状のフィン等の種々のフィン形状を形成する場合にも、本発明のヒートシンク製造方法を活用することができる。
また、実施形態では、成形金型2〜4を別々のプレス装置に取り付けたが、一つのプレス装置により取り付けて、そのプレス装置内で板状部材をトランスファーするようにしてもよい。
10 ヒートシンク
11 フィン
12 天板部
12a 内面
12b 表面
13 テーパ部
14 テーパ部
15 ドーム部
16 厚肉部
17 平面フランジ部
18 外側テーパ部
19 外側フランジ部
19a 穴部
101 プレス装置
1A〜1D 板状部材
2 成形金型
21 パンチ
22 ホルダ
23 上ダイプレート
24 凹面部
25 凸面部
102 プレス装置
3 成形金型
31 下ダイプレート
32 上ダイプレート
33 ノックアウトピン
34 凹面部
35 凸面部
36,37 傾斜面部
38,39 平面部
40,41 第2傾斜面部
42,43 第2平面部
51〜53 曲げ部
103 プレス装置
4 成形金型
61 パンチ
62 ホルダ
63 上ダイプレート
64 フィン成形凹部
65 ノックアウトピン

Claims (4)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材の一部を厚み方向に押圧して絞り加工を施すことによりテーパ部を有するドーム部を成形する絞り工程と、前記テーパ部を押圧して減肉しつつ該テーパ部の内側の前記ドーム部の中央部に向けて材料を流動させることにより、前記ドーム部の中央部を増肉して厚肉部を形成する増肉工程と、前記厚肉部を厚み方向に押圧して前記中央部にフィンを一体に立設するフィン成形工程とを備えることを特徴とするヒートシンクの製造方法。
  2. 前記フィン成形工程において、前記厚肉部の周囲を厚み方向に加圧した状態で前記厚肉部を押圧して前記フィンを形成することを特徴とする請求項1記載のヒートシンクの製造方法。
  3. 前記増肉工程において、前記テーパ部の外側を厚み方向に押圧することにより、前記テーパ部に連続して設けられる平面フランジ部と、該平面フランジ部に連続して設けられ前記テーパ部よりも角度が立ち上がった外側テーパ部とを成形するとともに、前記外側テーパ部は、少なくとも前記テーパ部に減肉が生じるよりも前に成形が開始されることを特徴とする請求項1又は2記載のヒートシンクの製造方法。
  4. 前記増肉工程において、前記外側テーパ部の外側を厚み方向に押圧して、曲げ部を成形することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のヒートシンクの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023211781A1 (en) * 2022-04-28 2023-11-02 Honeywell International Inc. Integrated heat spreader

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