JP2015000796A - エレベーター - Google Patents

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靖央 三浦
Yasuhisa Miura
靖央 三浦
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Abstract

【課題】本発明は、支持体の加速度の影響を除いて正確に秤誤差の補正を行うことができるエレベーターを提供することを目的とする。【解決手段】エレベーターは、上かご36及び下かご37を支持する本体枠39の加速度を検出する加速度検出手段53と、かご間間隔を調整するためのかご間調整用電動機49と、上かご36内の負荷重量を検出する上かご用秤装置43と、下かご37内の負荷重量を検出する下かご用秤装置47と、負荷重量に基づいてかご間調整用電動機49に発生する負荷トルクを算出する負荷トルク演算手段20と、目標回転速度でかご間調整用電動機49を駆動するためのトルク指令を出力する速度制御手段14と、トルク指令及び加速度に基づいて秤誤差により生じた秤誤差トルクを検出する秤誤差検出手段22と、秤誤差トルクに基づいて負荷トルクを補正する秤誤差補正手段28と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、エレベーターに関するものである。
下記特許文献1には、エレベーターの制御装置が記載されている。このエレベーターの制御装置は、負荷トルク演算手段と、秤誤差検出手段と、秤誤差補正手段と、を備えている。負荷トルク演算手段は、かご側とつり合いおもり側との重量差により発生する負荷トルクを算出する。秤誤差検出手段は、かご内の負荷を検出する秤装置の秤誤差による秤誤差トルクを検出する。秤誤差補正手段は、秤誤差トルクに基づいて負荷トルクを補正する。
特開2007−238231号公報 特開2007−331871号公報
特許文献2には、ダブルデッキエレベーターが記載されている。特許文献1に記載のエレベーター制御装置をダブルデッキエレベーターに適用しようとした場合、特許文献2における主枠のような支持体の加速度の影響により、上かご及び下かごの秤装置の秤誤差を正確に補正できない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、支持体の加速度の影響を除いて正確に秤誤差の補正を行うことができるエレベーターを提供することである。
本発明に係るエレベーターは、上かご及び下かごを支持する支持体の加速度を検出する加速度検出手段と、支持体に設けられ、上かごと下かごとの間隔を調整するための電動機と、上かご内の負荷重量を検出する上かご用秤装置と、下かご内の負荷重量を検出する下かご用秤装置と、上かご用秤装置により検出された負荷重量及び下かご用秤装置により検出された負荷重量に基づいて、電動機に発生する負荷トルクを算出する負荷トルク演算手段と、目標とする回転速度で電動機を駆動するための第1のトルク指令を出力する速度制御手段と、速度制御手段により出力された第1のトルク指令及び加速度検出手段により検出された加速度に基づいて、上かご用秤装置及び下かご用秤装置の秤誤差により生じた秤誤差トルクを検出する秤誤差検出手段と、秤誤差検出手段により検出された秤誤差トルクに基づいて、負荷トルク演算手段により算出された負荷トルクを補正することで負荷補償トルクを算出する秤誤差補正手段と、を備えたものである。
本発明によれば、支持体の加速度の影響を除いて正確に秤誤差の補正を行うことができる。
本発明の実施の形態1におけるダブルデッキエレベーターの構成図である。 本発明の実施の形態1における秤誤差の補正を行うかご間調整装置48の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1における本体枠39のロングラン時の本体枠39の速度、本体枠39の加速度及びかご間調整用電動機49の速度を示す速度波形である。 本発明の実施の形態1における本体枠39のショートラン時の本体枠39の速度、本体枠39の加速度及びかご間調整用電動機49の速度を示す速度波形である。 従来の秤誤差の補正を行うエレベーター制御装置の構成図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態におけるダブルデッキエレベーターの構成図である。ダブルデッキエレベーターは、昇降される本体枠の中に上かご及び下かごが設けられたエレベーターである。以下、図1を参照して、本実施の形態におけるダブルデッキエレベーターの構成を説明する。
ダブルデッキエレベーターは、昇降路の上部に主電動機31を備えている。主電動機31は、主駆動綱車32を備えている。主電動機31の付近には、そらせ車35が設けられている。主駆動綱車32及びそらせ車35には、主索34が巻き掛けられている。主索34の一端には、かご装置30が接続されている。主索34の他端には、釣合おもり33が接続されている。
かご装置30及び釣合おもり33は、主索34により、主駆動綱車32及びそらせ車35を介して1:1ローピング方式で吊り下げられている。そらせ車35は、主索34の吊り位置を調整するために設けられている。かご装置30及び釣合おもり33は、主電動機31の駆動力により、昇降路内を昇降される。なお、主索34のローピング方式は、1:1ローピング方式に限られるものではない。
また、ダブルデッキエレベーターは、図示しない制御盤を備えている。制御盤は、主電動機31の駆動を制御することで、かご装置30の運行を制御する。
かご装置30は、本体枠39を備えている。本体枠39は、かご装置30の全体重量を支持している。本体枠39は、その上部側に上枠39aを備えている。上枠39aには、主索34の一端が接続されている。上枠39aの上部には、加速度検出装置53が設けられている。加速度検出装置53は、本体枠39の昇降における加速度を検出する機能を有している。
本体枠39の内側は、上下の領域に分割されている。上側の領域には、上かご36が配置されている。下側の領域には、下かご37が配置されている。
上かご36は、上かご枠40及び上かご室41を備えている。上かご36の下部には、上かご枠40と上かご室41との間に弾性体の防振ゴム7が設けられている。防振ゴム7は、上かご室41を上かご枠40に弾性支持している。上かご枠40の上部には、上かご用返し車42が設けられている。また、上かご36は、上かご用秤装置43を備えている。上かご用秤装置43は、上かご36内の負荷重量を検出する機能を有している。
下かご37は、下かご枠44及び下かご室45を備えている。下かご37の下部には、下かご枠44と下かご室45との間に弾性体の防振ゴム7が設けられている。防振ゴム7は、下かご室45を下かご枠44に弾性支持している。下かご枠44の下部には、下かご用返し車46が設けられている。また、下かご37は、下かご用秤装置47を備えている。下かご用秤装置47は、下かご37内の負荷重量を検出する機能を有している。
上かご用秤装置43及び下かご用秤装置47は、例えば、差動トランス等で構成される。上かご36及び下かご37に乗客が乗り込むと、上かご36及び下かご37の防振ゴム7が圧縮される。上かご用秤装置43は、上かご36の防振ゴム7の圧縮量を検出することで、上かご36内の負荷重量を検出する。下かご用秤装置47は、下かご37の防振ゴム7の圧縮量を検出することで、下かご37内の負荷重量を検出する。上かご用秤装置43及び下かご用秤装置47は、検出した負荷重量を電圧値として出力する。
かご装置30は、かご間調整機構38を備えている。かご間調整機構38は、上かご36と下かご37とのかご間間隔を調整するためのものである。かご間調整機構38は、例えば、かご間調整用電動機49を備えている。かご間調整用電動機49は、かご間調整用駆動綱車50及び回転速度検出器2を備えている。かご間調整用駆動綱車50は、図示しないブレーキを備えている。回転速度検出器2は、かご間調整用電動機49の回転速度を検出する。また、かご装置30は、固定部材52を備えている。かご間調整用電動機49及び固定部材52は、例えば、上枠39aの上部に設けられる。
また、かご間調整機構38は、例えば、かご間調整ロープ51を備えている。上かご36及び下かご37は、かご間調整ロープ51により、本体枠39内で釣瓶式に懸架されている。かご間調整ロープ51の両端は、固定部材52により上枠39aに固定されている。かご間調整ロープ51は、一端部側から、上かご用返し車42、かご間調整用駆動綱車50及び下かご用返し車46に順次巻き掛けられ、他端部に至る。このように、上かご36及び下かご37は、かご間調整ロープ51を介して本体枠39に支持されている。かご間調整ロープ51の中間部は、かご間調整用駆動綱車50の回転に伴って、かご間調整用電動機49の回転方向に応じた方向に移動される。かご間調整ロープ51の移動に伴い、上かご36及び下かご37が移動される。上かご36が上方へ移動される場合は、下かご37は下方へ移動される。また、上かご36が下方へ移動される場合は、下かご37が上方へ移動される。このように、上かご36及び下かご37は、連動して互いに相反する方向へ移動される。
また、かご間調整機構38は、例えば、かご間調整装置48を備えている。かご間調整装置48は、かご間調整用電動機49の制御を行う。かご間調整装置48は、例えば、上枠39aの上部に設けられる。かご間調整装置48は、制御盤から停止階の階間情報を受信する。停止階の階間情報とは、かご装置30が停止したときに上かご36に対応する階と下かご37に対応する階との間隔である。このため、階間情報は、必要とされるかご間間隔を示す。かご間調整装置48は、階間情報に基づいてかご間調整用電動機49の回転方向及び回転量を算出する。そして、かご間調整装置48は、算出された回転方向及び回転量でかご間調整用電動機49を回転させる。
また、かご間調整装置48は、上かご用秤装置43及び下かご用秤装置47の秤誤差の補正を行う。秤誤差は、経時変化により防振ゴム7の圧縮量が変化したことに伴って、上かご用秤装置43及び下かご用秤装置47の出力値に生じる誤差である。かご間調整装置48は、秤誤差の補正を行うために、回転速度検出器2、加速度検出装置53、上かご用秤装置43及び下かご用秤装置47の検出信号を受信する。
図2は、本実施の形態におけるかご間調整装置48の構成を説明するためのブロック図である。以下、図2を参照して、秤誤差の補正方法について説明する。なお、初めに、加速度検出装置53により検出される本体枠39の加速度が0である場合について説明する。
上かご用秤装置43は、検出した負荷重量を示す電圧値VwU[V]を上かご秤検出信号19aUとして出力する。下かご用秤装置47は、検出した負荷重量を示す電圧値VwL[V]を下かご秤検出信号19aLとして出力する。なお、ここでは、上かご用秤装置43及び下かご用秤装置47の秤誤差により、電圧値VwU及び電圧値VwLに誤差が含まれている。
かご間調整装置48は、負荷トルク演算手段20を備えている。負荷トルク演算手段20は、上かご秤検出信号19aU及び下かご秤検出信号19aLに基づいて、上かご36内の負荷重量と下かご37内の負荷重量との重量差によりかご間調整用電動機49に発生する負荷トルクTwの演算を行う。負荷トルクTwとは、上かご36内の負荷重量と下かご37内の負荷重量との重量差を打ち消すために必要とされるトルクである。負荷トルク演算手段20は、次式により負荷トルクTwを算出する。さらに、負荷トルク演算手段20は、負荷トルクTwを負荷トルク信号21aとして出力する。ただし、電圧値VwU及び電圧値VwLに誤差が含まれているため、算出された負荷トルクTwには秤誤差トルクTeが含まれている。
Tw=K(VwU−VwL)R
ただし、
K:換算係数
R:かご間調整用駆動綱車50の有効半径[m]
である。Kは、上かご36内の負荷重量対上かご用秤装置43の出力電圧の換算係数である。また、Kは、下かご37内の負荷重量対下かご用秤装置47の出力電圧の換算係数である。
かご間調整装置48は、速度指令発生手段9を備えている。速度指令発生手段9は、速度指令Scを速度指令信号10aとして出力する。速度指令Scは、かご間調整用電動機49の目標とする回転速度を示す。このため、かご間調整用電動機49の停止中には、速度指令Scが0として出力されている。
かご間調整装置48は、減算器12を備えている。減算器12には、速度指令発生手段9から速度指令信号10aが入力される。また、減算器12には、回転速度検出器2から、かご間調整用電動機49の実速度Srが実速度信号11aとして入力される。実速度Srは、かご間調整用電動機49の実際の回転速度である。秤誤差が存在する場合、かご間調整用駆動綱車50のブレーキが開放された際に、かご間調整用電動機49で重量差を打ち消すために十分なトルクが出力されず、上かご36及び下かご37の位置が変動する。このとき、速度指令Scと実速度Srとの間には差異が生じる。減算器12は、速度指令信号10a及び実速度信号11aに基づいて、速度指令Scと実速度Srとの速度差分Sdを算出する。さらに、減算器12は、速度差分Sdを速度差分信号13aとして出力する。
かご間調整装置48は、速度制御手段14を備えている。速度制御手段14には、減算器12から速度差分信号13aが入力される。速度制御手段14は、速度差分Sdに基づいて、トルク指令Tsをトルク指令信号15aとして出力する。トルク指令Tsは、速度指令Scが示す回転速度でかご間調整用電動機49を駆動するために増加させるべきトルクを示す。つまり、Ts=Teであるから、速度制御手段14から出力されるトルク指令信号15aを検出することで、秤誤差を検出できる。
かご間調整装置48は、秤誤差検出手段22及び秤誤差トルク演算手段24を備えている。秤誤差検出手段22には、速度制御手段14からトルク指令信号15aが入力される。また、秤誤差検出手段22には、実速度信号11a及びブレーキ状態信号Bが入力される。ブレーキ状態信号Bは、かご間調整用駆動綱車50のブレーキが開放状態であるか否かを示す。秤誤差検出手段22は、実速度信号11a及びブレーキ状態信号Bに基づいて、ブレーキが開放状態であるか否かを判定する。ブレーキが開放状態である場合、秤誤差検出手段22は、トルク指令Tsに基づいて秤誤差トルクTeを検出し、図示しないメモリへ格納する。そして、秤誤差トルクTeを秤誤差トルク信号23aとして出力する。また、ブレーキが開放状態でない場合、秤誤差検出手段22は、秤誤差トルク演算手段24に演算開始指令を出力する。
秤誤差トルク演算手段24には、秤誤差検出手段22から秤誤差トルク信号23aが入力される。秤誤差トルク演算手段24は、秤誤差トルクTeに基づいて秤誤差トルク補正値Teoの演算を行う。秤誤差トルク補正値Teoは、秤誤差トルクTeを含む負荷トルクTwを補正するための値である。秤誤差トルク演算手段24は、秤誤差検出手段22から演算開始指令が入力されると、現在の秤誤差トルク補正値Teoに秤誤差トルクTeを加算する。これにより、前回までに算出された秤誤差トルク補正値Teoに新しく検出された秤誤差トルクTeが加算されることで、秤誤差トルク補正値Teoが更新される。そして、秤誤差トルク演算手段24は、秤誤差トルク補正値Teoを秤誤差トルク補正値信号25aとして出力する。この動作をブレーキ開放の度に繰り返し行うことで、秤誤差トルク補正値Teoの精度が向上する。
このように、かご間調整装置48は、秤誤差検出手段22により秤誤差トルクTeを検出し、秤誤差トルク演算手段24により秤誤差トルク補正値Teoを算出する。さらに、本体枠39が昇降している場合は、本体枠39の加速度Accの影響を考慮する必要がある。以下、本体枠39の加速度が0でない場合について説明する。
かご間調整機構38は、かご装置30が停止する階床が決定した後に、停止階の階間情報を得てかご間間隔の調整を開始する。このため、かご間調整用電動機49のブレーキ開放時は、本体枠39が走行している状態となる。本体枠39の移動量によっては、かご間調整用電動機49のブレーキ開放タイミングにおける本体枠39の加速度Accは一定とならない。
図3は、本体枠39のロングラン時における本体枠39の速度、本体枠39の加速度及びかご間調整用電動機49の速度を示す速度波形である。ロングラン時とは、本体枠39の移動量が多い場合である。図4は、本体枠39のショートラン時における本体枠39の速度、本体枠39の加速度Acc及びかご間調整用電動機49の速度を示す速度波形である。ショートラン時とは、本体枠39の移動量が少ない場合である。図4に示すように、ショートラン時には、かご間調整用電動機49のブレーキ開放タイミングは加速中となる。一方、図3に示すように、ロングラン時には、かご間調整用電動機49のブレーキ開放タイミングは一定速中となる。また、ロングラン時には、かご間調整機構38の起動シーケンス及びブレーキシーケンスのタイミングによっては、ブレーキ開放タイミングが減速中となり得る。
本体枠39の加速度Accは、次式のように、上かご用秤装置43から出力される電圧値VwU及び下かご用秤装置47から出力される電圧値VwLに対して影響を与える。
VwU=MU(g−Acc)×1/K
VwL=ML(g−Acc)×1/K
ただし、
g:重力加速度(=9.8m/s)
Acc:本体枠39の加速度
MU:上かご36内の負荷重量
ML:下かご37内の負荷重量
である。
このように、電圧値VwU及び電圧値VwLが本体枠39の加速度Accの影響を受けているため、Ts=Teとした場合は、秤誤差トルクTeも本体枠39の加速度Accの影響を受けることとなる。そこで、秤誤差検出手段22は、加速度検出装置53から入力される加速度検出信号54aに基づいて、次式により本体枠39の加速度Accの影響を除いた秤誤差トルクTeを算出する。
Te=Ts×g/(g−Acc)
また、上述したとおり、秤誤差トルク演算手段24では、秤誤差トルク補正値Teoの更新が行われる。秤誤差トルク補正値Teoの更新において、前回値として保持される値としては、加速度Accの影響を除いたものが必要である。一方、負荷トルクTwを補正するための値としては、加速度Accの影響を受けたものが必要である。そこで、前回値として保持される値をTeobとして、更新後の秤誤差トルク補正値Teoと区別する。そして、秤誤差トルク演算手段24は、加速度検出装置53から入力される加速度検出信号54aに基づいて、次式により秤誤差トルク補正値Teoを算出する。
Teo=Teob×(g−Acc)/g
かご間調整装置48は、加算器26を備えている。加算器26には、負荷トルク演算手段20から負荷トルク信号21aが入力される。また、加算器26には、秤誤差トルク演算手段24から秤誤差トルク補正値信号25aが入力される。加算器26は、負荷トルクTwと秤誤差トルク補正値Teoを加算して負荷補償トルクTewを算出する。負荷補償トルクTewは、秤誤差を補正された負荷トルクTwである。さらに、加算器26は、負荷補償トルクTewを負荷補償トルク信号27aとして出力する。このように、加算器26は、秤誤差補正を行う秤誤差補正手段28としての役割を果たす。
かご間調整装置48は、加算器16を備えている。加算器16には、速度制御手段14からトルク指令信号15aが入力される。また、加算器16には、秤誤差補正手段28から負荷補償トルク信号27aが入力される。加算器16は、トルク指令Tsと負荷補償トルクTewを加算してトルク指令出力Tsewを算出する。トルク指令出力Tsewは、速度指令Scが示す回転速度でかご間調整用電動機49を駆動するためのトルクを示す。さらに、加算器26は、トルク指令出力Tsewをトルク指令出力信号17aとして出力する。このように、加算器16は、かご間調整用電動機49を駆動するためのトルクの演算を行うトルク演算手段29としての役割を果たす。
かご間調整装置48は、電力変換装置18を備えている。電力変換装置18は、トルク演算手段29により出力されたトルク指令出力信号17aに基づいて、かご間調整用電動機49にトルクを発生させる。これにより、速度指令Scが示す回転速度でかご間調整用電動機49が駆動される。
図5は、従来の秤誤差の補正を行うエレベーター制御装置の構成図である。図5に示す負荷トルク演算手段120は、次式により負荷トルクTwを算出する。
Tw=K(Vw−Vcwt)R
ただし、
K:換算係数
Vcwt:釣合おもり6の全重量のうちかご5自重相当分を差し引いた重量を秤装置8で計量した場合の出力電圧[V]
R:駆動綱車3の有効半径[m]
である。Kは、かご5内の負荷重量対秤装置8の出力電圧の換算係数である。
なお、図5に示す従来のエレベーター制御装置は、ダブルデッキエレベーターでなく、1つのかごを昇降するエレベーターにおける秤誤差を補正するものである。このため、図5に示す構成には、図2に示す本体枠39及び加速度検出装置53に相当するものは存在しない。つまり、従来のエレベーター制御装置では、加速度の影響を考慮した動作は行われない。
一方、本実施の形態によれば、本体枠39の加速度Accの影響を除いた秤誤差トルクTeを用いて秤誤差の補正を行うことができる。このため、本体枠39の走行状態に左右されることなく、正確に秤誤差の補正を行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、上枠39aの上部に設けられた加速度検出装置53を用いて本体枠39の加速度を検出している。しかし、主電動機31の速度の時間偏差に基づいて加速度を算出することとしてもよい。なお、主電動機31は、かご装置30の走行速度制御を行うために図示しない回転速度検出器を有している。この場合、主電動機31の制御を行う制御盤は、主電動機31の加速度を算出し、かご間調整装置48へ送信する。これにより、新たに加速度の検出装置を追加することなく、より簡単な構成で、正確に秤誤差の補正を行うことができる。
以上の説明では、ブレーキ開放時に秤誤差の補正値を算出する場合について述べた。しかし、本発明は、一定速走行中に電動機の発生トルクから秤誤差を補正する方法及びその他の秤誤差の補正方法にも利用することができる。
1 電動機、2 回転速度検出器、3 駆動綱車、4 ロープ、5 かご、6 釣合おもり、7 防振ゴム、8 秤装置、9 速度指令発生手段、10a 速度指令信号、11a 実速度信号、12 減算器、13a 速度差分信号、14 速度制御手段、15a トルク指令信号、16 加算器、17a トルク指令出力信号、18 電力変換装置、19a 秤検出信号、19aU 上かご秤検出信号、19aL 下かご秤検出信号、20 負荷トルク演算手段、21a 負荷トルク信号、22 秤誤差検出手段、23a 秤誤差トルク信号、24 秤誤差トルク演算手段、25a 秤誤差トルク補正値信号、26 加算器、27a 負荷補償トルク信号、28 秤誤差補正手段、29 トルク演算手段、30 かご装置、31 主電動機、32 主駆動綱車、33 釣合おもり、34 主索、35 そらせ車、36 上かご、37 下かご、38 かご間調整機構、39 本体枠、39a 上枠、40 上かご枠、41 上かご室、42 上かご用返し車、43 上かご用秤装置、44 下かご枠、45 下かご室、46 下かご用返し車、47 下かご用秤装置、48 かご間調整装置、49 かご間調整用電動機、50 かご間調整用駆動綱車、51 かご間調整ロープ、52 固定部材、53 加速度検出装置、54a 加速度検出信号

Claims (3)

  1. 上かご及び下かごを支持する支持体の加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記支持体に設けられ、前記上かごと前記下かごとの間隔を調整するための電動機と、
    前記上かご内の負荷重量を検出する上かご用秤装置と、
    前記下かご内の負荷重量を検出する下かご用秤装置と、
    前記上かご用秤装置により検出された負荷重量及び前記下かご用秤装置により検出された負荷重量に基づいて、前記電動機に発生する負荷トルクを算出する負荷トルク演算手段と、
    目標とする回転速度で前記電動機を駆動するための第1のトルク指令を出力する速度制御手段と、
    前記速度制御手段により出力された第1のトルク指令及び前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて、前記上かご用秤装置及び前記下かご用秤装置の秤誤差により生じた秤誤差トルクを検出する秤誤差検出手段と、
    前記秤誤差検出手段により検出された秤誤差トルクに基づいて、前記負荷トルク演算手段により算出された負荷トルクを補正することで負荷補償トルクを算出する秤誤差補正手段と、
    を備えたエレベーター。
  2. 前記速度制御手段により出力された第1のトルク指令及び前記秤誤差補正手段により算出された負荷補償トルクに基づいて、目標とする回転速度で前記電動機を駆動するための第2のトルク指令を出力するトルク演算手段を備えた請求項1に記載のエレベーター。
  3. 前記秤誤差検出手段により検出された秤誤差トルク及び前記加速度検出手段により検出された加速度に基づいて、前記負荷トルク演算手段により算出された負荷トルクを補正するための秤誤差トルク補正値を算出する秤誤差トルク演算手段を備え、
    前記秤誤差補正手段は、秤誤差トルク演算手段により算出された秤誤差トルクを加算することで、前記負荷トルク演算手段により算出された負荷トルクを補正する請求項1又は2に記載のエレベーター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114920101A (zh) * 2022-05-27 2022-08-19 日立电梯(中国)有限公司 电梯验证方法、***、装置、计算机设备和存储介质

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