JP2014518655A - 肥満療法のためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、肥満療法システムを提供する。1つのシステムは、胃腸内埋め込み装置およびそのための送達機構を含む。該装置は、小腸へ配置するための、およびその壁による栄養素の吸収を最小限にするための、スリーブを含むことができる。スリーブの近位端に連結され、胃内に固定されるように設計された係留機構が提供され得る。係留機構およびスリーブを通って伸びる通路も提供され得、それに沿って、食物は、胃から小腸へと配向され得る。送達機構は、装置を収容するためのハウジング、およびハウジング内に位置し、ハウジング内から埋め込みの部位に装置のスリーブを配向するために起動され得る、展開するバルーンを含むことができる。肥満療法を提供するための方法も、本発明によって提供される。
【選択図】図1A

Description

<関連出願>
本出願は、2010年1月14日に出願の米国仮出願第61/295,012号、2010年2月2日に出願の米国仮出願第61/300,663号、および2010年7月1日に出願の米国仮出願第61/360,653号に対する優先権およびその利益を主張する、2011年1月14日に出願の米国特許出願第13/007,344号の一部継続出願である、2011年4月19日に出願の米国特許出願第13/089,722号に対する優先権およびその利益を主張し、これらの出願のすべての開示は、その全体が引用によって本明細書に組み込まれる。
防疫センター(CDC)によると、米国の人口の60パーセント以上が体重過多であり、およそ20パーセントは肥満である。これは、30以上の体容量指数(BMI)を有する米国での約3,880万人の成人に相当する。BMIは、個体の体重(例えば、キログラムで)÷個人の身長(例えば、メーターで)の2乗として一般に定義される。臨床的に、病的に肥満と考えられるには、以下の3つの基準の1つを満たさなければならない:35以上のBMI、100ポンドを超える体重過多、または100%を超える理想的体重(100% above ideal body weight)。350ポンド以上の体重である超肥満(super−obese)のカテゴリーもある。
したがって、肥満症は、米国において重度の健康問題である。その上、この過剰体重をもたらすことに関係する大きな重圧(strain)が原因で、体重過多または肥満である個人において神経系および循環系であるように、臓器は影響を受ける。2000年に、National Institute of Diabetes, Digestive and Kidney Diseases(NIDDK)は、肥満症と直接関係する死亡件数が280,000件あると推測した。NIDDKはさらに、肥満症に関係する米国における健康管理の直接費が510億ドルであると推測した。さらに、アメリカ人は、減量製品に1年当たりおよそ330億ドル消費する。この経済費用および消費者のコミットメント(commitment)にもかかわらず、肥満症の罹患率は驚くべき割合で上昇し続けている。1991年から2000年までに、米国での肥満症は、約61%増えた。米国だけの問題ではなく、世界中の肥満症の割合も劇的に増加している。
食欲を低下させることによって、摂取の問題に対処するために患者の解剖を外科的に修正する試みが過去に多くなされてきた。ステープルで留める胃の縮小手術(Stomach staplings)(または胃形成術)は、胃の容積の大きさ(この中でより速い満腹が達成される)を縮小するために、1980年代および1990年代の初めに初めて行われた。早期の減量を達成することはできたが、胃形成術に関連する持続した減少は得られなかった。理由はすべて知られていないが、いくつかの因子と関連すると考えられる。その1つは、胃が時間とともに伸長することであり、それによって容積が増加するが、心理学的原動力が、文字通りより小さな嚢のまわりで食べる(eat around the smaller pouch)創造的な手法を見つけるように患者を動機づけている。
空間を占有する胃内バルーンも1980年代から肥満症を処置するために使用されてきた。1つのこのようなバルーンは、Garren et al.(4,899,747 肥満症を処置するための方法および装置)によって記載される。胃内バルーンは、胃の機能容積を減少させるように一般に設計されている。
同様に、腸内スリーブも、肥満治療に使用されている(Levine et al, 7,347,875 Methods of treatment using a bariatric sleeve; Levine et al. 7,025,791 Bariatric sleeve)。これらのスリーブは、薄い壁で囲まれたプラスチックスリーブの一端に付着し、幽門から伸びることで、スリーブがトライツの靭帯を過ぎて伸びることを可能にする、係留(anchoring)機構から成る。腸内スリーブは、スリーブによって覆われた腸の部分からの吸収を減少させるように機能する。現在、ガイドワイヤーは、透視下で患者の空腸へと進められる(Gersin KS, Keller JE, Stefanidis D, et al. Duodenal jejuna bypass sleeve: A totally endoscopic device for the treatment of morbid obesity. Surg Innov 2007: 14;275)。その後、胃鏡は、幽門中にステント様のアンカーを展開するために使用され、胃鏡検査器具;例えば把持器は、シースを保持し、それを腸管に沿ってトライツの靭帯へと進めるために使用される。しかしながら、合併症は、しばしば腸内スリーブの送達に関係する。さらに、スリーブは、操作するのが難しく、特に、スリーブを腸管に沿って進めるための現在の方法は、時間がかかり、非効率的である。
別の手法、「ルー式Y型」の手順として知られる観血の(open)肥満外科的な手法では、小さな胃嚢が、胃の一部を一緒にステープルで留めることによって作り出される。この小さな嚢は、個人が食べることができる食物の量を制限することができる。さらに、小腸のY形断面が、嚢に付けられることで、食物は、十二指腸の他に空腸の第1部分もバイパスする(bypass)ことができる。これは、カロリーの減少および養分吸収を引き起こす。ルー式Y型に関係する共通の問題は、胃が、時間とともにより大きくなり、時間とともにその原寸へと縮小して戻り得る、嚢の伸長;ステープルがばらばらになり、手順を戻すステープルラインの故障;および胃内容物の腹部への漏出(酸が他の臓器を腐食するため、これは危険である)を含む。さらに、ルー式Y型の手順は、観血手術を必要とするため、痛みを伴い、時間のかかる手術であり、比較的長い回復時間を必要とする。
したがって、痛みを伴う外科手術などの、有害な副作用を低減する、肥満療法のための有効なシステムを有することが望ましい。特に、合併症および回復時間を最小限にし、手術の時間およびリソースを減少し、治療の有効性、成功率および安全性を改善することができる、肥満療法のための有効なシステムおよび送達機構が必要とされる。
図1Aは、本発明の実施形態による、腸内スリーブの送達システム(Intestinal Sleeve Delivery system)を例証する。 図1Bは、本発明の実施形態による、腸内スリーブの送達システムを例証する。 図2Aは、本発明の実施形態による、別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図2Bは、本発明の実施形態による、別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図3Aは、本発明の実施形態による、外転された(everted)位置から展開された(deployed)位置への腸内スリーブの送達システムを例証する。 図3Bは、本発明の実施形態による、外転された位置から展開された位置への腸内スリーブの送達システムを例証する。 図4は、本発明の実施形態による、さらに別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図5Aは、本発明の実施形態による、外転された位置から展開された位置へのさらなる腸内スリーブの送達システムを例証する。 図5Bは、本発明の実施形態による、外転された位置から展開された位置へのさらなる腸内スリーブの送達システムを例証する。 図6は、本発明の実施形態による、展開された位置でのまたさらなる腸内スリーブの送達システムを例証する。 図7は、本発明の実施形態による、腸内スリーブの送達システムを外転する様々な段階を例証する。 図8は、本発明の実施形態による、腸内スリーブの送達システムを外転する様々な段階を例証する。図5は、例示的なスプリング構成を示す。 図9は、本発明の実施形態による、さらに別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図10は、本発明の実施形態による、さらに別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図10は、本発明の実施形態による、さらに別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図10は、本発明の実施形態による、さらに別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図10は、本発明の実施形態による、さらに別の腸内スリーブの送達システムを例証する。 図14は、本発明の実施形態による、胃腸内埋め込み装置に関連して使用するための係留機構を例証する。 図15は、本発明の実施形態による、胃腸内埋め込み装置を例証する。 図16は、本発明の実施形態による、胃腸内埋め込み装置を例証する。 図17は、本発明の実施形態による、胃腸内埋め込み装置に関連して使用するための他の係留機構を例証する。 図18は、本発明の実施形態による、胃腸内埋め込み装置に関連して使用するための他の係留機構を例証する。 図19は、本発明の実施形態による、胃腸内埋め込み装置に関連して使用するための他の係留機構を例証する。
本発明は、実施形態において、胃腸内埋め込み装置を提供する。胃腸内埋め込み装置は、小腸へ配置するための、および小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にするための、スリーブを含むことができる。スリーブは、実施形態において、十分に可撓性である材料から作られ得、内転された(inverted)位置と外転された位置との間を移動することが可能となる。特定の実施形態では、スリーブは、小腸の壁による消化された食物からの栄養素の吸収を最小限にするように、実質的に低い透過性を有している材料から作られ得る。胃腸内埋め込み装置は、実施形態において、スリーブが小腸へ確実に伸びることが可能となるように、スリーブの近位端に連結され、胃内に固定されるように設計された、係留機構も含むことができる。幾つかの実施形態では、係留機構は、胃の機能容積を減少させるように設計されている。係留機構は、1つの実施例において、小腸への侵入を防ぐのに十分大きなインフレータブルバルーンであり得る。そのために、係留機構は、係留機構を膨張させるためのポートを含み得る。あるいは、係留機構は、拡張後に、胃が実質的に十分な機能容積を維持するのを可能にしながら、胃の壁から守る(securing against)ために、形状が略円錐台形であり得る、自己拡張型のフレームであり得る。胃腸内埋め込み装置は、実施形態において、係留機構およびスリーブを通って伸びる通路をさらに含むことができ、それに沿って、消化された食物は、胃から小腸へと配向され得る。
本発明はさらに、別の実施形態において、肥満療法のシステムを提供する。システムは、胃腸内埋め込み装置を含むことができる。装置は、実施形態において、小腸へ配置するための、および小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にするための、スリーブを含むことができる。装置はまた、スリーブが小腸へ確実に伸びることが可能となるように、スリーブの近位端に連結され、胃内に固定されるように設計された、係留機構を含むことができる。幾つかの実施形態では、係留機構は、膨張後に胃の機能容積を減少させるように意図されたインフレータブルバルーンであり得、係留機構を膨張させるためのポートを含むように設計され得る。係留機構はまた、特定の実施形態において、拡張後に、胃が実質的に十分な機能容積を維持するのを可能にしながら、胃の壁から守るために、形状が略円錐台形であり得る、自己拡張型のフレームであり得る。装置は、係留機構およびスリーブを通って伸びる通路をさらに含むことができ、それに沿って、消化された食物は、胃から小腸へと配向され得る。装置に加えて、システムは、装置を埋め込みの部位に配向するための送達機構をさらに含むことができる。送達機構は、実施形態において、装置を収容するためのハウジングを含むことができる。ハウジングには、送出端、対向する近位端、およびそれらの間に通路が設けられ得る。特定の実施形態では、ハウジングは、形状が略円錐台形であり得る及び/または装置を収容するために、十分に可撓性である材料から作られ得る。送達機構はまた、実施形態において、装置のスリーブを収容するために、ハウジングの通路内に位置する、展開するバルーンを含むことができる。バルーンには、ハウジングの送出端に付けられた開放端およびハウジング内に位置する閉鎖端が設けられ得、その結果、ハウジングの通路内の正圧の存在下で、バルーンは、装置のスリーブを小腸へ配向するために、ハウジング内部から外転され得る。ポートは、例において、ハウジング上に提供され、それを通って正圧は、ハウジングへと導入され得る。ポートには、実施形態において、分離可能に接続される膨張装置が設けられ得る。さらに、システムを埋め込みの部位へと誘導するための胃鏡も、本発明のシステムに関連して使用するために提供され得る。
本発明はまた、別の実施形態において、送達機構を提供する。送達機構はハウジングを含むことができる。ハウジングには、送出端、対向する近位端、およびその間に通路が設けられ得る。送達機構はまた、実施形態において、埋め込み装置のスリーブを収容するために、ハウジングの通路内に位置する、展開するバルーンを含むことができる。バルーンには、ハウジングの送出端に付けられた開放端およびハウジング内に位置する閉鎖端が設けられ得、その結果、ハウジングの通路内の正圧の存在下で、バルーンは、装置のスリーブを小腸へ配向するために、ハウジング内部から外転され得る。幾つかの実施形態では、ハウジングは、ハウジングの通路の内部からのバルーンの外転を可能にするために拡大することができるリザーバーであり得る。特定の実施形態では、送達機構は、ポートをさらに含むことができ、ポートを通って、正圧は、通路の内部からバルーンを外転するために、ハウジングの通路へと導入され得る。そのために、送達機構はさらに、埋め込み装置を展開するために、ポートに分離可能に連結され、ポート経由でハウジングへ正圧を導入するように設計された、膨張装置を含み得る。さらに、送達機構を埋め込みの部位へと誘導するための胃鏡も、本発明の送達機構に関連して使用するために提供され得る。
本発明はさらに、別の実施形態において、肥満療法を提供するための方法を提供する。方法は、スリーブを、内転された位置から小腸へと外転する工程を含むことができる。実施形態において、正圧は、スリーブを外転させるために使用することができる。方法はさらに、胃と小腸との間の幽門接合部に隣接するその近位端にスリーブを係留する工程を含む。アンカー工程は、実施形態において、スリーブが小腸へ確実に伸びることが可能となるように、胃内にスリーブの近位端に連結された、アンカー機構を係留する工程を含むことができる。方法はさらに、幾つかの実施形態において、消化された食物が、胃からアンカー機構を介してスリーブへと配向されることを可能にする一方で、小腸の壁による消化された食物からの栄養素の吸収を最小限にする工程を含む。さらに、所望される程度(extend)まで、方法はさらに、胃鏡を有する埋め込みの部位へスリーブを誘導する工程を含む。
本発明はさらに、実施形態において、別の胃腸内埋め込み装置を提供する。装置は、拡張可能な本体を定義するために、相互に連結する複数のストラットを含む。幾つかの実施形態では、拡張可能な本体は、十分に弾性があり、胃ぜん動とともにそこから放出されることなくなく、収縮し拡張することができる。拡張可能な本体はまた、胃を膨張し、拡張後の満腹感を提供するために、胃の壁に対して圧力をかけるように設計され得る。さらに、拡張可能な本体は、拡張によって、胃の機能容積を減少させる拡張可能な機構を含み得る。装置はさらに、ストラット間に位置する複数の開口部を含み、該開口部は、食物が第1開口部を通って拡張可能な本体へと侵入し、第2開口部を通って拡張可能な本体から出ることが可能となるように設計されている。胃腸内埋め込み装置はさらに、拡張可能な本体に連結される入口を有するスリーブを含み、その結果、入口は、食物をスリーブに配向するために、第2開口部と一直線上に並ぶ。特定の実施形態において、スリーブは、小腸へ配置するために、および小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にするように設計される。
本発明はまた、さらなる実施形態において、また別の胃腸内埋め込み装置を提供する。装置は、胃腸管に沿って、および胃内に固定されるように設計された第1アンカー機構を含む。第1アンカー機構は、実施形態において、胃の機能容積を減少させるために拡張可能である。装置はさらに、第1アンカー機構に連結された及びそこから間隔を置かれた第2アンカー機構を含み、該第2アンカー機構は、さらに胃腸管に沿って、および胃を越えて固定されるように設計されている。実施形態において、第2アンカー機構は、十二指腸の壁に対して半径方向力をかけることによって、十二指腸内に固定されるように設計されている。第2アンカー機構は、テザー(tethering)機構を介して第1アンカー機構に連結され得る。例えば、テザー機構は、スリーブの近位の部分、または1つ以上のテザーであり得る。テザー機構は、実施形態において、十分に弾性であり得るため、幽門に隣接する第1および第2の係留機構の係留が最大限となるように、第1及び/又は第2の係留機構が、幽門に圧縮力をかけることが可能となる。テザー機構はまた、十分に弾性であり得るため、第1係留機構に関連した第2係留機構の軸方向移動が可能となる。装置はさらに、第2係留機構に連結され、その外側に位置付けられた、スリーブを含み、該スリーブは、小腸への配置のために、および小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にするように設計されている。実施形態において、スリーブは、第2係留機構の外側表面の周囲に位置する。幾つかの実施形態では、第2係留機構は、十二指腸の壁に対してスリーブを密封するように、十二指腸の壁と接触させるために拡張するように設計され得る。
本発明はさらに、実施形態において、肥満療法を提供するための別の方法を提供する。方法は、初めに、胃腸管に沿って、および胃内に第1係留機構を固定する工程を含む。実施形態において、固定の工程は、胃の壁と接触させるために、第1係留機構を拡張する工程を含む。方法はまた、さらに胃腸管に沿って、および胃を越えて、第2係留機構を位置付ける工程を含み、該第2係留機構は、第1係留機構に連結され、そこから間隔を置かれている。位置付ける工程は、実施形態において、十二指腸の壁と接触するように十二指腸内の第2係留機構を拡張する工程を含む。方法はさらに、第2係留機構の外側表面のまわりにスリーブを配置する工程を含み、スリーブが、小腸へと伸び、小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にすることを可能にする。配置する工程は、例えば、第2係留機構の外側表面の周囲にスリーブを置く工程を含み得る。実施形態において、配置する工程は、内転された位置からスリーブを外転させ、スリーブが小腸へと伸びることを可能にする工程を含む。スリーブは、例えば、第2係留機構の作用によって、十二指腸の壁に対して密封され得る。
また、本発明において、実施形態として、装置を使用するための方法が提供される。方法は、経路内に第1係留機構を固定する工程を含み、その経路に沿って、流体の流れを配向することができる。実施形態において、固定する工程は、経路の壁と接触させるために第1係留機構を拡張する工程を含む。方法はまた、経路内の第1係留機構の下流で、第1係留機構に連結され、そこから間隔を置かれた第2係留機構を位置付ける工程を含み、該第2係留機構は、第1係留機構に関連した経路に沿って軸方向移動が可能となる。位置付ける工程は、実施形態において、経路の壁と接触させるために第2係留機構を拡張する工程を含む。方法はさらに、第2係留機構の外側表面のまわりにスリーブを配置する工程を含み、スリーブがさらに下流に伸び、スリーブの内部からの流体の漏出を最小限にすることを可能にする。配置する工程は、例えば、第2係留機構の外側表面の周囲にスリーブを置く工程を含み得る。実施形態において、配置する工程は、反転した位置からスリーブを外転させ、スリーブが経路に沿ってさらに下流に伸びることを可能にする工程を含む。スリーブは、第2係留機構の作用によって、経路の壁に対して密封され得る。
本発明の1つの実施形態によると、システムは、肥満療法のために本明細書で提供される。1つのシステムは、以下に記載されるように、胃内で容積制限を利用するために及び/又は小腸内で吸収不良を改善する(enhance)ために使用され得る。本発明のこのようなシステムは、1つの実施形態において、装置を係留するために胃内に位置付けられるように設計された係留機構、および該係留機構に一端で付けられた腸内スリーブを有する、胃腸内埋め込み装置を含む。スリーブは、小腸による養分吸収を最小限にするか又は予防するために、小腸の一部に沿って伸びるように設計することができる。1つの実施形態では、係留機構は、空間を占有するリング、インフレータブルバルーン、自己拡張型のアンカーまたはフレーム、またはその任意の組み合わせであり得る。以下で見られるように、システムはまた、埋め込みの部位で装置を送達する又は配置するための送達機構を含むことができる。
一般に、消化される食物は、食道から噴門を通って胃に入る。胃で一回、食物は、少なくとも部分的に消化され、均質、クリーム状、または粥状であり得る半流動質である、粥状液を生成する。一旦生成されると、粥状液は、その後、幽門または幽門接合部を通って胃を出て、小腸に入ることができる。幽門は、環状筋の強いバンドに取り囲まれた胃の遠位開口部である。長さ約9フィートの小腸は、回旋状のチューブであり、幽門から回盲弁(ileo−caecal valve)まで伸び、大腸で終了する。小腸は、十二指腸、空腸および回腸を含む3つの部分を有する。
十二指腸は、典型的にはU字形を形成する、上部、下行部、横断部および上行部を含む4つの部分を有する。上部は、約2インチの長さであり、胆嚢の頚部で終了する。下行部は、約3乃至4インチの長さであり、乳頭状の構造(ファーター乳頭)を含み、この構造を通って、膵臓からの膵液、および肝臓によって生成され、胆嚢によって保存された胆液は、膵管から十二指腸に入ることができる。膵液は、典型的に、タンパク質消化にとって不可欠な酵素、および脂肪消化の産物を溶解するために使用され得る胆液を含有している。上行部は、一方で、約2インチの長さであり、十二指腸−空腸の湾曲を形成し、そこで、小腸の次の部分である空腸と接合する。十二指腸−空腸の湾曲は、トライツの靭帯(十二指腸提筋(musculus supensionus duodeni))に固定される。十二指腸で分泌された液は、部分的に消化された食物を、身体によって吸収されるのに十分小さな粒子に分解することができる。
ここで図1Aを参照すると、本発明の1つの実施形態による肥満療法を提供するためのシステム(100)が示される。システム(100)は、減量を促進するための胃腸内埋め込み装置(105)を含み得る。1つの実施形態では、装置(105)は、胃の大きさを縮小するために使用することができる一方で、同時に、小腸内で食物栄養素の吸収を減少する。本発明の実施形態によると、装置(105)は、腸壁による栄養素の吸収を最小限にするために、胃の内部から、および幽門より下の腸管の一部に沿って伸びるように設計された腸内スリーブ(130)を含み得る。
例証されるように、スリーブ(130)は、胃と小腸が接触する幽門のまわりの領域である、幽門接合部に隣接して配置されるように設計され得る、近位端(132)を含み得る。スリーブ(130)はさらに、スリーブ(130)を通って食物および他の食品材料の通過を可能にする近位端(132)から伸びる通路(136)を含み得る。本明細書で使用されるように、「食物」または「他の食品材料」は、交換可能に使用することができ;「食物」はまた、未消化、部分的に消化された、および完全に消化された食物を含むことができる。スリーブ(130)はさらに、遠心端(134)を含み得る。遠心端(134)は、実施形態において、開口部を提供するように端部が開口する(open−ended)ことができ、その開口部を通って、食物および他の食品材料は、スリーブ(130)を出ることができる。
スリーブ(130)は、実施形態において、腸壁による食物の吸収および消化を減少させるように設計することができる。スリーブ(130)は、腸壁に並ぶことができ、食物がスリーブ(130)の遠心端(134)を出るまで、胆液および膵液との食物の混合を遅らせることによって、食物の吸収および消化を減少させるように作用することができる。言いかえれば、十二指腸における食物との胆液および膵液の混合を予防することよって、消化された(部分的にまたは完全に)食品材料は、身体によって吸収されるのに十分小さな粒子に分解されない。その結果、栄養素(例えば、脂肪および炭水化物)の吸収が減少される。
そのために、スリーブ(130)は、スリーブ(130)を通る食物の通過を助けることができる任意の材料から作ることができる。1つの実施形態では、スリーブ(130)は、食物がスリーブを通ってより容易に滑ることが可能となるように、抵抗および摩擦を最小限にする材料から作ることができる。例えば、スリーブ(130)は、実質的に滑らかである及び/又は比較的低い摩擦係数を有する材料から作ることができる。スリーブ(130)の材料はさらに、スリーブ(130)を通って漏出する且つそれが吸収され得る腸壁と接触する、消化された食物の発生を最小限にするために、流体に対して実質的に低い透過性を有し得る。スリーブ(130)はまた、一旦除去が所望されると、スリーブ(130)の除去を助けるように、組織の内殖を最小限にする又は予防する助けとなる任意の材料の他に、腸に対して刺激があり得る材料からも作ることができる。スリーブ(130)は、ヒトまたは動物の身体の腸管内に埋め込まれるように設計することができるため、生体適合性のある材料からも作られるべきである。材料の生体適合性は、胃腸管とのスリーブ(130)の持続的な接触が原因である有害反応の発生を最小限にする助けとなり得る。実施形態において、スリーブ(130)は、市販で得ることができる任意の材料から作ることができる。
所望されるのであれば、スリーブ(130)はさらに、栄養素の吸収を減少させる助けとなり、食物ための滑らかな通路を提供するために抵抗を最小限にすることができる、コーティング剤を含み得、多孔率を最小限にし、組織の内殖を予防し、胃管からの続く装置の除去を可能にし、またはスリーブ(130)に所望され得る任意の他の特性がある。スリーブの材料の任意の多孔性の特性を最小限にするために、コーティング剤は、内部表面、外側表面、またはその組み合わせ上のスリーブ(130)に適用され得る。
1つの実施形態では、スリーブ(130)はまた、消化プロセスによって、スリーブ(130)が拡張し、折り畳まる(collapse)ことを可能にする任意の材料から作ることができる。食物が、スリーブ(130)に入り、通り抜けるときに、スリーブの材料は、スリーブ(130)が、消化された食物を収容するのに十分拡張することが可能であり得るような材料であることができる。しかしながら、一旦胃からの食物がスリーブ(130)を通り抜けたならば、スリーブの材料は、スリーブ(130)が、可撓性または柔軟(floppy)となり得るような材料であることができ、スリーブ(130)は、腸管の片側面へと輪郭を成す(contour)ことができる。この柔軟な状態では、スリーブ(130)は、膵液が、最小の抵抗を有してファーター乳頭を通って十二指腸へ流れることが可能となり得る。もちろん、いくつかの場合において、スリーブ(130)は、消化プロセスの全体にわたって、略一定の形態を維持することが望ましいかもしれない。これらの場合では、スリーブ(130)は、そのような略一定の形態を維持することができる材料から作られ得る。
スリーブ(130)の長さは、実施形態において、様々な特性によって異なり得る。特定の例では、スリーブ(130)の長さは、患者の体容量指数(BMI)に依存し得る。他の場合では、スリーブ(130)の長さは、所望される吸収の量に基づいて選択され得る。スリーブ(130)は、例えば、より短いスリーブ(130)よりも長い距離にわたって、腸壁による栄養素の吸収を最小限にし得る。幾つかの例において、スリーブ(130)の長さは、十二指腸をバイパスし、スリーブ(130)が空腸にと連結することを可能にするのに必要な距離に基づいて選択され得る。スリーブ(130)の長さはまた、スリーブ(130)が送達機構(115)内の他に、腸管内にも適合することが可能になるべきであることを留意されたい。
スリーブ(130)は、腸管内に適合することが可能である形状である限り、望ましい任意の形状を有し得る。1つの実施形態では、スリーブ(130)は、腸管に略一致することが可能である略管状の形状を有し得る。もちろん、他の幾何学的形状も可能であり得る。
スリーブ(130)はさらに、食物が、本質的な障害なしでスリーブ(130)を通って移動することが可能な直径を有する限り、望ましい任意の直径を有し得る。1つの実施形態では、スリーブ(130)は、拡張状態にあるときに、腸壁に略一致することが可能である直径を有し得る。拡張状態で腸壁に略一致することによって、スリーブ(130)は、移動する食物の量を最大限にすることができる。もちろん、より小さな直径も可能であり得る。
胃腸内埋め込み装置(105)はさらに、本発明の実施形態によって、スリーブ(130)の近位端(132)に連結された、係留機構(140)を含み得る。係留機構(140)は、特定の場合において、そこで装置(105)を係留するために、胃に位置付けられるように設計され得る。実施形態において、係留機構(140)は、胃の機能容積を減少させるように作用するアンカーであることができるそのような係留機構(140)の例は、空間を占有するインフレータブルリングまたはバルーンであり得るか、または幽門の接合部でスリーブ(130)の近位端(132)を十分に係合し、固定するように適応された一方で、胃の容積を減少させる、他の任意の係留機構(140)であることができる。実施形態において、係留機構(140)は近位端132でのスリーブ(130)により不可欠になりえる。その結果、係留機構(140)およびスリーブ(130)は材料の1個から形成される。あるいは、係留機構(140)は、スリーブから離れる且つ独立することができ、その結果、係留機構およびスリーブ(130)は、2つの材料から形成され、互いに連結される
図1Bは、展開された位置での胃腸内埋め込み装置(105)を示す。特に、係留機構(140)は、幽門(149)のすぐ上の胃(145)内の点で位置付けられる。スリーブ(130)の近位端(134)は、一方で、胃(145)内の係留機構(140)から、幽門(149)にわたって、および小腸(147)へと伸びることができる。係留機構(140)がまた、幽門(149)へと伸びることができ、スリーブ(130)の近位端(134)を、幽門(149)に隣接して位置付けることができることを留意されたい。通路(150)は、実施形態において、係留機構(140)およびスリーブ(130)を通って伸びることができ、その結果、食物を、胃(145)から装置(105)へと配向することができ、通路(150)に沿って、小腸(147)へと移動することができる。
言及されるように、係留機構(140)は、特定の場合において胃(145)の機能容積を減少させることによって減量を促進するように設計することができる。言いかえれば、胃(145)の一部を占めることによって、係留機構(140)は、胃(145)の機能容積を減少させるように、それ故、患者による食物摂取量の量を減少させるように作用することができる。そのために、係留機構(140)は、実施形態において、係留機構(140)の大きさが、胃(145)が減少される機能容積に影響を与え得るため、特定用途に依存して、望ましい任意の大きさを有し得る。例えば、より大きな係留機構(140)は、胃内でより大きな空間を占め得るため、より小さな係留機構よりも多い量の胃の機能容積を減少させ得る。係留機構(140)の大きさは、係留機構(140)が、埋め込みの部位で胃内に確実に位置付けられることを可能にする必要があることを留意されたい。すなわち、係留機構(140)は、小腸へと侵入するのを予防するのに十分な大きさで有り得る。
係留機構(140)は、図1A−1Bで例証されるように、ドーナツ形状を有し得る。
ドーナツ形状は、係留機構(140)が胃内に位置付けられることを可能にし得、その結果、係留機構(140)は、胃の形状に略一致することができ、同時に、食物が胃を出るための出口を提供し得る。もちろん、係留機構(140)のための他の形状も可能であり得る。
胃内に係留機構(140)を十分に固定するために、係留機構(140)は、埋め込みの部位で胃の壁に係留機構(140)を押しつけるための十分な半径方向力をかけるために、半径方向に拡張することができる材料から作ることができる。胃の寸法が異なるときでさえ、使用される材料は、係留機構(140)が、埋め込み部位で胃の寸法に一致ことを可能にするべきであることを認識されたい。1つの実施形態では、デキサメタゾン、プレドニゾロン、コルチコステロン、ブデソニド、エストロゲン、スルファサラジン、メサラミン、またはその任意の適切な組み合わせなどの、抗炎症剤またはその混合物は、胃内の係留機構(140)の係合によって引き起こされた炎症または任意の他の有害反応を予防するために、係留機構(140)に適用され得る。
1つの実施形態によると、図1A−1Bで例証されるように、係留機構(140)には、ポートまたは弁(142)が設けられ得、それに、膨張機構が、膨張の目的で、分離可能に連結され得る。そのために、弁は、胃管からの装置(105)の時期尚早且つ故意でない収縮および除去を防ぐように設計された一方向弁であることができる。一方向弁は、本発明が、このように限定するようには意図されていないため、エラストマープラグ、スプリングが設置された弁、または当該技術分野で公知の任意の他の弁であってもよい。
係留機構(140)を膨張させるための膨張機構(図示せず)は、例えば、膨張カテーテルまたは係留機構(140)を膨張させることができる任意の他の膨張装置を含むことができる。膨張機構は、係留機構(140)のポートまたは弁(142)に分離可能に連結され得るため、膨張後に、係留機構(140)のポートまたは弁(142)から取り外され得る且つ切り離され得る。装置(105)の除去が所望されるときに、係留機構(140)は収縮され得ることを認識されたい。
係留機構(140)のポートまたは弁(142)への膨張機構の接続は、特定の実施形態において、コネクター(図示せず)の使用を介して生じ得る。コネクターは、膨張機構を、係留機構(140)に連結するように作用することができ、膨張機構が、係留機構(140)を膨張させることを可能にする。実施形態において、コネクターは、膨張機構または係留機構(140)のいずれかの上に位置し得る。あるいは、コネクターは、膨張機構と係留機構(140)との間の連結を可能にするために、2つの補足的な(complimentary)ピースを有しているツーピースの(two−piece)設計を含み得る。コネクターの例は、かみ合いルアーコネクター(mating luer connector)、金属チューブ、または当該技術分野で既知の任意の他のコネクターを含む。
膨張機構が本明細書に記載されているが、係留機構(140)は、追加の膨張機構の助けなしで、係留機構(140)の拡張を可能にするために、自己拡張型であり得ることを認識されたい。そのような自己拡張型の機構は、救命胴衣と同様に、当該技術分野で知られている。
さらに図1Aを参照すると、肥満療法を提供するための(システム(100)はさらに、実施形態において、胃腸内埋め込み装置(105)を埋め込みの部位に送達するための送達機構(115)を含む。実施形態において、送達機構(115)は、送出端(112)、対向する端部(114)、およびそれらの間に通路(116)を有するハウジング(110)を含むことができる。1つの実施形態では、送出端(112)は、装置(105)のスリーブ(130)が送達機構(115)へと挿入される(例えば、内転された位置で)のを可能にするように設計することができる。さらに、送出端(112)の大きさは、係留機構(140)が送出端(112)のまわりに確実に位置付けられることを可能にするのに十分な大きさであり得る。
1つの実施形態では、ハウジング(110)は、腸管を通り抜け、装置(105)を埋め込みの部位へと送達することができる任意の材料から作ることができる。そのために、ハウジング(110)は、送達間にハウジング(110)の変形を最小限にするように、略硬質な材料から形成され得る。略硬質である材料の例は、金属、プラスチック、セラミックス、または略一貫した形状を維持することができる任意の他の材料を含む。ハウジング(110)は、ハウジング(110)の圧縮を可能にするために、十分に可撓性である材料から作られ得る。例えば、ハウジング(110)は、ポリウレタンによってラミネートされたナイロンなどの、薄い壁で囲まれた膜から形成され得る。
ハウジング(110)は、ヒトまたは動物の身体の腸管へと挿入されるように設計されているため、実施形態において、生体適合性のある材料から作ることができる。材料の生体適合性は、腸管内のハウジング(110)の使用が原因である有害反応の発生を最小限にする助けとなり得る。ハウジング(110)はさらに、腸管への挿入後に、ハウジング(110)と腸壁との間の摩擦を減少させるために、外側表面上にコーティング剤を含み得る。同様に、ハウジング(110)は、ハウジング(110)内に位置するスリーブ(130)の展開の間に摩擦を減少させるために、内部表面上にコーティング剤を含み得る。
ハウジング(110)の形状が、埋め込みのための部位に装置(105)を送達するハウジング(110)の能力に影響を与え得るため、ハウジング(110)には、特定用途に依存して、望ましい任意の形状が設けられ得ることを認識されたい。例えば、ハウジング(110)は、管状の形状であってもよい。ハウジング(110)は、他の実施形態において、三角形の形状であってもよい。もちろん、本発明が、このように限定するようには意図されていないため、他の形状も使用することができる。
送達機構(115)はまた、図1Aで示されるように、装置(105)のスリーブ(130)を、ハウジング(110)内から埋め込みの部位(例えば、胃及び/又は小腸)へと進めることに使用されるための展開するバルーン(120)を含むことができる。展開するバルーン(120)は、実施形態において、開放端(122)および閉鎖端(124)を含み得、スリーブ(130)を収容するのに十分な長さを提供され得る。実施形態において、展開するバルーン(120)の開放端(122)には、ハウジング(110)の送出端(112)を有するぴったりフィットしたシールが設けられ得る。ハウジング(110)の送出端(112)でそのようなシールを提供することによって、および展開するバルーン(120)に閉鎖端(124)を提供することによって、正圧が、ハウジング(110)へと導入され得、ハウジング(110)内から、展開するバルーン(120)を外転させ、展開するバルーン(120)からのスリーブ(130)の展開を助ける。もちろん、展開するバルーン(120)およびハウジング(110)は、互いに(例えば、ワンピースの(one−piece design)設計として)一体化することができ、ここで、追加のシールは、ハウジング(110)において正圧を維持するために必要でないかもしれない。
埋め込みの部位に装置(105)を展開するために、展開するバルーン(120)は、展開するバルーン(120)の外転、およびそれ故、ハウジング(110)内からのスリーブ(130)の促進が可能となるように、十分な力に抵抗することができる材料から作ることができる。実施形態において、展開するバルーン(120)は、薄い壁で囲まれた膜から作られ得る。例えば、展開するバルーン(120)は、ポリウレタンまたは任意の類似した材料によってラミネートされたナイロンから作られ得る。実施形態において、展開するバルーン(120)は、約0.05mm乃至約0.09mmの範囲の厚さを有し得る。実施形態において、展開するバルーン(120)の厚さは、約0.076mmまたは0.003インチであり得る。展開するバルーン(120)の材料はまた、展開するバルーン(120)が十分な正圧に抵抗することを可能にするために、流体に対して不浸透性であり得る。展開するバルーン(120)が、ヒトまたは動物の身体の腸管内に挿入されるように設計されているため、展開するバルーン(120)は、生体適合性のある材料から作ることができる。材料の生体適合性は、腸管内の展開するバルーン(120)の使用が原因である有害反応の発生を最小限にする助けとなり得る。
図2A−2Bで示されるように、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)は、互いに一体化することができるか(図2A)、または2つの分離した構成要素として提供され得る(図2B)。ハウジング(110)および展開するバルーン(120)が互いに一体化することができる実施形態では、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)は、同じ材料、例えば、同じ、十分に可撓性である材料の長尺シートで作ることができる。このように、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)のために、取付機構または結合機構は必要とされない。適切な材料は、限定しないが、プラスチック、ゴム、ポリマー、樹脂、布(cloth)などを含む。あるいは、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)が2つの分離した構成要素であることができる実施形態では、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)は、異なる材料で作ることができる。例えば、ハウジング(110)は、十分に剛性な材料で作ることができる一方で、展開するバルーン(120)は、十分に可撓性である材料で作ることができる。もちろん、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)の両方のために、同じ材料を使用することができる。当該技術分野で既知の取付機構または結合機構も、ハウジング(110)と展開するバルーン(120)を接続するように、所望される程度まで提供され得る。
図2Aで示されるように、ハウジング(110)は、展開するバルーン(120)の直径よりも実質的に小さな直径を有することができる。一例では、ハウジング(110)の直径は、展開するバルーン(120)の約半分であり得るが、それでも展開するバルーン(120)を収容することができる。他の例(例えば、図2B)において、ハウジング(110)は、展開するバルーン(120)の直径よりも大きな直径を有することができる。図2A−2Bが、その外転されたまたは展開された位置で展開するバルーン(120)を例証し、外転または展開の前に、展開するバルーン(120)が、ハウジング(110)内の展開のために内転され得ることを留意されたい。もちろん、ハウジング(110)および展開するバルーン(120)の直径は、全体にわたって略一定のままであり得る。
展開するバルーン(120)の大きさに対するハウジング(110)の大きさにかかわらず、各々の直径が、スリーブ(130)を収容するのに十分であるべきことを認識されたい。ハウジング(110)の長さは、送達機構(115)が腸管へと挿入され、腸管に沿って埋め込みのための部位に進められることを可能にするべきであることを認識されたい。
ハウジング(110)は、実施形態において、ハウジング(110)の形状が、埋め込みのための部位への装置(105)の送達を促進することができるため、特定用途に依存して、望ましい任意の形状を有し得る。例えば、ハウジング(110)は、管状の形状であってもよい。もちろん、本発明が、このように限定するようには意図されていないため、他の形状も使用することができる。
1つの実施形態によると、送達機構(115)はさらに、ハウジング(110)内からの展開するバルーン(120)の外転を引き起こすように、ハウジング(110)へ正圧を導入するための膨張機構(図4に示される膨張装置(250)など)を含むことができる。適切な膨張機構は、例えば、膨張カテーテル、ポンプ、またはハウジング(110)に正圧を導入することができる任意の他の膨張装置を含むことができる。膨張機構は、ハウジング(110)に分離可能に連結され得るため、膨張後に、ハウジング(110)から取り外され得る且つ切り離され得る。ハウジング(110)との膨張機構の接続は、当技術分野で既知の任意の方法を使用して達成され得る。
膨張式の機構の使用を介してハウジング(110)へと正圧を導入するために、本発明のシステム(100)には、ハウジング(110)に膨張ポート(170)が提供され得、それを通って、流体(例えば、空気、液体、ガスまたは他の物質)は、展開するバルーン(120)を外転させ、続いて胃腸内埋め込み装置(105)を展開するために、十分な正圧を有して入ることができる。1つの実施形態において、膨張ポート(170)は、ハウジング(110)の端部(114)に位置することができる。もちろん、流体が、装置(105)を展開するために、十分な力を有して入ることができる限り、膨張ポート(170)のための他の位置も可能であり得る。
ここで図3A−3Bを参照すると、本発明のシステム(100)は、胃鏡(160)、(160’)に関連して使用することができる。胃鏡(160)、(160’)は、胃腸管を通ってシステム(100)を誘導する助けとなり得る。実施形態において、図3Aでの胃鏡(160)には、ハウジング(110)のまわりに又はそれに隣接して位置するように設計された本体が設けられ得る。胃鏡(160)にはまた、係留機構(140)の表面に対して位置付けられる先端(162)が設けられ得る。このような実施形態において、係留機構(140)は、図3Aで示されるように、胃鏡(160)の端部からの視覚化を可能にするために、透明材料から構成され得る。本発明の胃腸内埋め込み装置(105)の展開を助けるために、X線の曝露または他の機構は必要とされないかもしれない。所望されるのであれば、送達機構(115)および装置(105)は、埋め込みの間にユーザーによる視覚化を可能にするために、不透明な物質を含み得る。
特定の実施形態では、本発明のシステム(100)は、胃鏡(160’)が、胃管を通ってシステム(100)を誘導する助けとなることが可能となるように設計され得る。図3Bで示されるように、胃鏡(160’)は、その外転された又は展開された位置で、展開するバルーン(120’)およびスリーブ(130’)とともに使用され得、スリーブ(130’)を、その所望の位置に誘導する助けとなる(例えば、小腸に沿ってさらに伸びる)。胃鏡(160’)は、示されるように、ハウジング(110)を介して(超えて(beyond))位置付けられ得、システム(100)が胃腸管に沿って進められるために、システム(100)の安定性を維持するように設計され得る。胃鏡(160)が、システム(100)の誘導を可能にする任意の方法で位置付けられ得る一方で、その設計は、外転からの展開するバルーン(120)およびスリーブ(130)の障害を最小限にするべきことを留意されたい。実施形態において、胃鏡(160)は、市販で入手可能である任意のガイドワイヤーであってもよい。
ここで図4−6を参照すると、本発明の代替システムが例証される。例証されるように、システム(200)は、肥満療法を提供するために使用することができる。システム(200)は、実施形態において、送達機構(215)および埋め込み装置(205)を含むことができる。図4−6で示される実施形態によると、送達機構(215)は、上に記載される送達機構(115)と略類似し得るが、ハウジング(110)の送達機構(215)は、装置(205)の展開に関連して使用するためのリザーバー(210)であり得る。そのようなハウジング(210)は、腸管へと挿入されることに加えて、送達機構(215)が、患者における胃などの、異なる臓器に残ることを可能にする。送達機構(215)は、1つの実施形態によると、装置(205)の埋め込みに関連して使用するためのリザーバー(210)を含み得る。1つの実施形態では、リザーバー(210)は、装置(205)の少なくとも一部分を収容し、埋め込みのための部位に装置(205)を送達するために使用され得る点で、ハウジング(110)と略同じ機能を果たし得る。リザーバー(210)は、所望されるのであれば、リザーバー(210)にスリーブ(230)を収容するように設計され得、スリーブ(230)の外転を促進するように設計され得る。
実施形態において、リザーバー(210)は、破裂することなく、患者の身体内に配向されることが可能となるのに十分強い物質から作ることができる。物質はまた、実施形態において、リザーバー(210)が、装置(205)の展開の間に拡張し、折り畳まることが可能となるように、十分可撓性であり得る。
リザーバー(210)は、その形状が送達のために腸管または食道内に適合することができる限り、任意の形状を有し得る。実施形態において、リザーバー(210)は、略環状の形状であり得、所望される任意の形状に拡張することができる。別の実施形態では、リザーバー(210)は、管状の形状であり得る。もちろん、他の形状も可能である。リザーバー(210)は、別の実施形態において、バルーン(220)及び/又はスリーブ(230)を収容するのに十分な大きさ及び/又は長さを有し得る。図5Aで示されるように、リザーバー(210)の大きさ及び/又は長さは、折り重ねた又は巻き上げた方法で、バルーン(220)及び/又はスリーブ(230)を収容し得るような大きさ及び/又は長さであり得る。
リザーバー(210)の大きさが、装置(205)およびスリーブ(230)の送達を促進し得るため、リザーバー(210)にはまた、望ましい任意の大きさが提供され得る。例えば、より小さな大きさのリザーバー(210)は、個体の食道を通って装置(205)を送達ために使用され得る一方で、より大きな大きさのリザーバー(210)は、食道を通って適合することができないかもしれない。
送達機構(215)はさらに、実施形態において、胃腸管内の埋め込みの部位で装置(205)の展開に使用するための、展開するバルーン(120)に類似した、展開するバルーン(220)を含み得る。
展開するバルーン(220)の長さおよび形状は、バルーン(220)が、(例えば、折り重ねた又は巻き上げた方法で)リザーバー(210)内で少なくとも部分的に適合することができるような長さおよび形状であるべきことを留意されたい。実施形態において、バルーン(220)は、その開放端(222)でリザーバー(210)の端部のまわりに付けられ得るか又は位置付けられ得る。
スリーブ(230)はまた、上に記載されるように、スリーブ(130)が、展開するバルーン(120)およびハウジング(110)内に保存され得る方法に類似した方法で、展開するバルーン(220)内に保存され得る(例えば、内転された状態で)。実施形態において、スリーブ(230)は、図5Aで示されるような折り畳み状態で保存され得るか、または巻き上げ状態で保存され得る。もちろん、スリーブ(230)は、リザーバー(210)内で少なくとも部分的に適合する限り、他の方法で保存され得る。埋め込みの部位に対する係留装置および固定装置(205)のための係留機構(240)は、図4に示されるように、上に記載されたものに類似して、スリーブ(230)の近位端(232)で位置し得る。
胃腸内埋め込み装置(205)を展開するために、膨張装置(250)は、リザーバー(210)に連結され得る。膨張装置(250)は、実施形態において、患者の食道を通って胃腸内埋め込み装置(205)の挿入を可能にするように設計され得る。実施形態において、膨張装置(250)は、十分に薄く且つ狭くなり得る。シール(280)は、膨張装置(250)によって導入されている流体の漏出を最小限にするために、所望されるように、膨張装置(250)の端部で提供され得る。
図5A、5Bおよび6は、システム(200)を、胃管(200)を通って対象の部位に誘導するのを助けるための胃鏡(260)の使用を示す。胃鏡(260)は、図5Aで示されるように、膨張装置(250)およびリザーバー(210)を介して位置付けることができる。図6に示される別の実施形態では、胃鏡(260’)は、膨張装置(250)を通り抜けることなく、リザーバー(210)まで伸びることができる。図5Bおよび6が、展開するバルーン(220’)およびスリーブ(230’)をそれらの外転された位置で有する、十分に展開された状態で、システム(200’)を示すことを留意されたい。
身体への挿入のためにシステム(100)を準備するために、ユーザーは、最初に、送達機構(115)のハウジング(110)内に展開するバルーン(120)を位置付けることができる。1つの実施形態では、展開するバルーン(120)の開放端(122)は、ハウジング(110)の送出端(112)に隣接して位置し得るか又はその送出端(112)に付けられ得、展開するバルーン(120)の閉鎖端(124)は、ハウジング(110)の対向する端部(114)に隣接して位置し得る。端部が開口したスリーブ(130)は、その後、展開するバルーン(120)の閉鎖端(124)に隣接して位置するスリーブ(130)の端部が開口した遠心端(134)とともに、展開するバルーン(120)の空洞(126)内に置かれ得る一方で、スリーブ(130)の近位端(132)は、展開するバルーン(120)の開放端(122)に隣接して位置し得る。さらに、スリーブ(130)の近位端(132)に連結されている、係留機構(140)は、ハウジング(110)の送出端(112)のまわりに位置付けられ得る。
システム(100)は、一旦設置されると、身体へ挿入され得、身体内の腸管に沿って埋め込みのための対象の部位に進められ得る。胃鏡(160)は、システム(100)を、胃管を通って埋め込みの部位に誘導するのを助けるために使用され得る。実施形態において、ガイドワイヤー(図示せず)は、システム(100)が管を通って進むと、システム(100)の安定性を維持するために使用され得る。埋め込みの部位で1回、システム(100)は、装置(105)を展開するために準備することができる。埋め込みには、最初、スリーブ(130)の近位端(132)へ付けられた、係留機構(140)が、膨張機構を使用して膨張される必要があり得る。係留機構(140)の膨張は、外転プロセスの間に、所望位置で胃腸内埋め込み装置(105)を保持するために作用することができる。例えば、係留機構(140)は、胃内に、または幽門接合部に隣接する小腸に置くことができる。係留機構(140)が対象の部位で係留された後に、スリーブ(130)は外転され得る。外転には、加圧された又は加圧されなかった流体(例えば、ガス、液体、またはその組み合わせ)が、膨張ポート(170)経由でハウジング(110)へと配向される必要があり得る。液体は、図3Bで示されるように、ハウジング(110)へと配向されると、ハウジング(110)内からの展開するバルーン(120)を外転させる且つ進めるために作用する一方で、展開するバルーン(120)とともに、ハウジング(110)からスリーブ(130)を押す。幾つかの実施形態では、スリーブ(130)は、展開するバルーン(120)より短い長さであり、これによって、展開するバルーン(120)の十分な外転後に、スリーブ(130)の完全な送達が可能となる。
図7−8は、部分的な外転および十分な外転後の続く展開におけるシステム(100)の展開するバルーン(120)およびスリーブ(130)を示す。図7では、胃腸内埋め込み装置(105’)は、ハウジング(110)の通路(116)内から外転されているプロセスにあり、ここで、展開するバルーン(120’)を外転することで、その内部からスリーブ(130’)を押し、外転させる。外転する展開するバルーン(120’)は、その後、外転するスリーブ(130’)を展開しているため腸管を膨張することができ、自動的に腸の進路に従うことができる。図8は、十分に展開された状態での埋め込み装置(105”)示し、外転された展開するバルーン(120”)は、外転されたスリーブ(130”)を越えて伸びる。腸壁内に展開され、係合された胃腸内埋め込み装置(105”)によって、食物および他の食品材料は、胃から、外転されたスリーブ(130”)を通って渡され得る。
図4−6で描写される実施形態によると、リザーバー(210)を使用して装置(205)を展開する方法は、上に記載された方法と略類似し得、リザーバー(210)の使用を反映するためのいくつかの変更を有する。システム(200)は、一旦リザーバー(210)に設置されると、身体へと挿入され得、身体内の腸管に沿って埋め込みの部位に進められ得る。胃鏡(260)は、胃腸管を通ってシステム(200)を誘導するために使用され得る。埋め込みには、最初、スリーブ(230)の近位端(232)へ付けられた、係留機構(140)が、膨張機構を使用して膨張される必要があり得る。係留機構(240)が埋め込みの部位で胃または小腸に係留された後、装置(205)は外転され得る。図5Aに示されるように、外転には、膨張装置(250)の起動が必要とされ得、これによって結果的に、リザーバー(210)は膨張される。リザーバー(210)の膨張によって、リザーバー(210)は拡大する及び/又は加圧され得、バルーン(220)が装置(205)を外転させ、展開することを可能にする。図5Bおよび6は、十分に展開された状態でのシステム(200)の実施形態を示す。実施形態において、リザーバー(210)は、バルーン(220)およびスリーブ(230)を外転するための低摩擦のコンパートメントを提供することができる。
スリーブ(130)の展開後、展開するバルーン(120)は収縮され得、展開するバルーン(120)を圧縮(constrict)するために、真空が引かれ得る。展開するバルーン(120)の圧縮によって、展開するバルーン(120)は、スリーブ(130)から引き出されることが可能であり、スリーブ(130)を腸管内の位置に残す。展開するバルーン(120)の直径が、スリーブ(130)の直径未満になり得るため、展開するバルーン(120)の引き出しは、展開するバルーン(120)における収縮および真空の形成後に行われる。以前に述べられたように、コーティング剤または潤滑剤は、製造中にスリーブ(130)と展開するバルーン(120)との間に入れられ得、容易な展開するバルーン(120)の除去を確かなものとする。
ここで図9−13を参照すると、本発明の実施形態による、別の肥満療法システム(300)が示される。システム(300)は、実施形態において、送達機構(315)および埋め込み装置(305)を含むことができる。図9−13で示されるように、送達機構(315)は、上に記載される送達機構(115)、(215)に略類似し得るが、装置(305)を展開するのに別々のハウジングは必要とされないかもしれない。送達機構(315)は、実施形態において、胃腸管内の埋め込みの部位で装置(305)の展開に使用するために、上に記載される実施形態において、展開するバルーン(120)およびハウジング(110)に類似した、展開するバルーン(320)を含み得る。展開するバルーン(320)の長さおよび形状は、バルーン(320)が腸管内に適合することができるような長さおよび形状であるべきことを留意されたい。実施形態において、展開するバルーン(320)は、図9Aで示されるように、一続きの(continuous)1つの材料から形成され得る。展開するバルーン(320)はまた、柔らかい且つ可撓性である材料から形成され得、その結果、バルーン(320)の膨張後に、その中の圧力によって、装置(305)は、腸管を通って進められることが可能となる。展開するバルーン(320)が作られ得る材料はまた、装置(305)を展開するのに十分な圧力に抵抗するために、非弾性であり得る。実施形態において、展開するバルーン(320)は、単一の薄い壁で囲まれた膜から形成され得る。例えば、展開するバルーン(320)は、ポリウレタンによってラミネートされたナイロンから作られ得る。実施形態において、展開するバルーン(320)は、約0.05mmから約0.09mmの範囲の厚さを有し得る。実施形態において、展開するバルーン(320)の厚さは、約0.076mmまたは0.003インチであり得る。
図9Aをまた参照すると、送達機構(315)はさらに、上に記載されるように、実施形態において、スリーブ(230)が、展開するバルーン(220)内に保存され得る方法に類似して、展開するバルーン(320)内に位置付けられ得るスリーブ(330)を含み得る。スリーブ(330)は、1つの実施形態において、展開するバルーン(320)を形成するために使用される膜の厚さよりも薄くなり得る膜から形成され得る。実施例において、スリーブ(330)は、およそ0.025mm(0.001”)の厚さであり得る。スリーブ(330)が形成され得る物質は、限定されないが、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、または他のポリマーを含む。展開するバルーン(320)と比較した、腸内スリーブ(330)の相対的な厚さは、スリーブ(330)および展開するバルーン(320)の外転の間に、より少ない摩擦を提供するために、重要で有り得る。1つの例において、スリーブの材料が、バルーンの材料の厚さ未満の厚さを有しているときに、空気の外転は起こり得、外転する構造は、屈折した(tortuous)腸を通って進むのに十分柔らかくなり得る。1つの実施形態では、スリーブの材料は、バルーンの材料の厚さ約3分の1の厚さを有し得る。他の例において、スリーブの材料が、バルーンの材料に略類似した厚さを有しているときに、膜層間の摩擦によって、膨張圧は十分に高いレベルまで上昇し得、その結果、スリーブ(330)を展開するために、非圧縮性流体(水または生理食塩水)が必要とされ得る。これは、同様に、外転する端部が閉鎖した(closed ended)バルーン(320)の剛性を増加させ得る。
装置(305)はさらに、装置(305)を埋め込みの部位に係留し、固定するための係留機構(340)を含み得る。実施形態において、係留機構(340)は、スリーブ(330)の近位端(332)に位置し得る。係留機構(340)は、自己拡張型であるように設計され得、及び/又は胃内に位置付けられるときに、係留機構(340)によって、胃が実質的にその十分な機能容積を保持することが可能となるような最小の特性を有して設計され得る。図9−13で示される実施形態によると、係留機構(340)は、胃壁から守るための、自己拡張型のアンカーまたはフレームであり得る。係留機構(340)は、図10に示されるように、幽門のすぐ近位に拡張するように設計され得る薄型構造であり得、胃内にとどまり、それによって、腸内スリーブ(330)が、小腸(例えば、十二指腸および空腸)へと伸びることが可能となる。スリーブ(330)の近位端(332)は、幾つかの実施形態において、幽門のすぐ上の胃内に位置し得る。
係留機構(340)は、1つの実施形態において、ステンレス鋼などの、ばね用金属から構成され得るか、またはそれるかもしれない、ポリウレタンまたはポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレートなどの、硬質プラスチックから形成され得る。係留機構(340)は、形状記憶特性を有するように加工され得る。係留機構(340)はまた、薄いフレームが、膨張式のアンカー中の膜の多層より少ない空間を占めることができるため、より小さなパック圧の特性(packing profile)を示すように設計され得、胃内容物のより少ない流出障害を示し得る。
システム(300)はまた、胃鏡(360)を収容するように設計され得る。胃鏡(360)は、腸における腸内スリーブの展開に備えて、装置を十二指腸へと進めるために、円柱強度(columnal strength)を提供する又は増強するために使用され得る。実施形態において、胃鏡(360)は、システム(300)の一部分であり得る。胃鏡(360)は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))、または他の既知の強い物質などの、塑性物質から構成され得る。実施形態において、胃鏡(360)は、強化のために、繊維または線材ストランドまたはブレードを含有し得る。図11は、胃鏡チューブ(380)、胃鏡(360)、アンカー(340)および内転された展開するバルーン(320)およびスリーブ(330)を有するシステム(300)を示す。
胃鏡(360)は、実施形態において、胃鏡チューブ(380)内に提供され得る。胃鏡(360)及び/又はチューブ(380)は、そこに装置(305)を固定するように、例えば、連結機構(335)の使用を介して、展開するバルーン(320)に連結され得る。展開するバルーン(320)はまた、小型ユニットを形成するために、胃鏡(360)及び/又はチューブ(380)に結合され得る。結合は、実施形態において、軸方向に1つのラインに沿うことができる。幾つかの実施形態において、胃鏡(360)及び/又はチューブ(380)は、接着剤またはテープなどの、粘着剤の使用を介して、展開するバルーン(320)に連結され得る。他の実施形態では、胃鏡チューブ(360)及び/又は(380)は、釘、ねじ、クリップ、または胃鏡チューブ(360)及び/又は(380)をバルーン(320)に結合することができる他の連結機構(335)の使用を介して、展開するバルーン(320)に連結され得る。もちろん、当業者は、本発明がこのように限定するようには意図されていないため、他の連結機構(335)も可能であることを認識し得る。
胃鏡(360)はまた、腸内スリーブの展開中の位置において係留機構(340)を保持するために、図13Aおよび13Bで示されるように、結合機構(342)を含み得る。結合機構(342)は、展開するバルーン(320)を胃鏡(360)に連結するように設計され得る。1つの実施形態では、結合機構(342)は、展開するバルーン(320)を胃鏡(360)に連結するために、縫合線(343)を含み得る。縫合線(343)の通過を可能にするために、胃鏡(360)の側面に開口部が提供され得る。図13Bで示されるように、縫合線(343)は、胃鏡(360)の全長にわたり、側面開口部を出て、係留機構(340)におけるループを通って、近位ポートで終了し、係留機構(340)を胃鏡(360)に固定する。実施形態において、縫合線(343)は、展開後に係留機構(340)およびスリーブ(330)を放出するために切り離され、取り除かれ得るように、設計され得る。別の実施形態では、結合機構(342)はさらに、腸内スリーブの展開のための基準の位置付け(reference positioning)を提供するように設計され得る。
本実施形態のシステム(300)はさらに、係留機構(340)、展開するバルーン(320)の近位端、およびスリーブ(330)の近位端上の展開のために設計された、図12A−12Cで示されるような、シース(310)を含み得る。シース(310)は、係留機構(340)の略全長を覆うのに十分な長さを有する半可撓性材料から作られ得る。もちろん、シース(310)の長さは、具体的な設計に従って変えることができる。
実施形態において、シース(310)は、展開するバルーン(320)およびスリーブ(330)の略全長を覆うのに十分な長さで有り得る。ワイヤー(365)は、シース(310)に連結され得、実質的に装置(305)の長さに沿ってまたは超えて伸び得る。ワイヤー(365)は、拡張状態での係留機構(340)によって、図12Cで示されるように、(スリーブ(330)の展開の前に)シース(310)を引き出すために引かれるように設計され得る。
胃腸内埋め込み装置(305)を展開するために、図9Bに示されるように、システム(300)の送達機構(315)には、膨張ポート(370)が設けられ得る。実施形態において、膨張ポート(370)は、流体(例えば、空気、液体、ガスまたは他の物質)が、展開するバルーン(320)を外転させ、胃腸内埋め込み装置(305)を展開するのに十分な圧力を有して入ることが可能となるように設計され得る。1つの実施形態において、膨張ポート(370)は、展開するバルーン(320)に連結することができる。もちろん、流体が、装置(305)を展開するために、十分な力を有して送達機構(315)に入ることができる限り、膨張ポート(370)のための他の位置も可能であり得る。
身体内の挿入のための送達機構(315)を準備するために、ユーザーは、最初に、展開するバルーン(320)内に端部が開口したスリーブ(330)を位置付けることができる。実施形態において、スリーブ(330)の近位端(332)は、展開するバルーン(320)の開放端(322)に隣接して位置し得る一方で、スリーブ(330)の遠心端(334)は、展開するバルーン(320)の閉鎖端(324)に隣接して位置し得る。さらに、係留機構(340)は、スリーブ(330)の近位端(332)に連結することができる。端部が開口したスリーブ(330)、展開するバルーン(320)および係留機構(340)は、1つの実施形態において、シース(310)内に圧縮され、包まれ得る。
送達機構(315)は、一旦設置されると、身体へ挿入され得、身体内の腸管に沿って、埋め込みのための対象の部位に進められ得る。胃鏡(360)は、送達機構(315)を、胃管を通って埋め込みの部位に誘導する助けとなるために使用され得る。実施形態において、ガイドワイヤー(図示せず)は、送達機構(315)が管を通って進むと、送達機構(315)の安定性を維持するために使用され得る。埋め込みの部位で1回、送達機構(315)は、装置(305)を展開するために準備することができる。展開には、最初、スリーブ(330)の展開前に、シース(310)を引き出すために、ワイヤー(365)を引くことによってシース(310)を取り除く必要があり得、これは、係留機構(340)の続く拡張を引き起こすように作用し得る。係留機構(340)の拡張は、外転プロセスの間に、所望位置で胃腸内埋め込み装置(305)を保持するために作用することができる。係留機構(340)が対象の部位で胃壁または腸壁に係留された後に、スリーブ(330)は、展開するバルーン(320)内から外転され得る。外転には、膨張ポート(350)の起動が必要とされ得、これは結果的に、展開するバルーン(320)の膨張につながる。展開するバルーン(320)の膨張によって、展開するバルーン(320)は拡大する及び/又は加圧され得、展開するバルーン(320)が装置(305)を外転させ、展開することを可能にする。実施形態において、展開するバルーン(320)は、スリーブ(330)を外転させるために、低摩擦のコンパートメントを提供することができる。腸壁内に展開され、係合された胃腸内埋め込み装置(305)によって、食物および他の食品材料は、スリーブ(330)を通って渡され得る。
スリーブ(330)の展開後に、胃鏡(360)、展開するバルーン(320)およびシース(310)は、身体から取り除くことができる。例えば、縫合線(343)は、展開後に係留機構(340)およびスリーブ(330)を放出するために切り離され、取り除かれ得る。実施形態において、展開するバルーン(320)は、スリーブ(330)から引き出されることを可能にするために圧縮され得、スリーブ(330)を腸管内の位置に残す。展開するバルーン(320)の直径が、スリーブ(330)の直径未満になり得るため、展開するバルーン(320)の引き出しは、展開するバルーン(320)における収縮および真空の形成後に行われ得る。以前に明記されたように、コーティング剤または潤滑剤の層は、製造中にスリーブ(330)と展開するバルーン(320)との間に入れられ得、容易な展開するバルーン(320)の除去を確かなものとする。
ここで図14を参照すると、例えば、本発明の胃腸内埋め込み装置に関連したアンカーとして使用するための拡張可能な本体(400)が例証される。実施形態において、拡張可能な本体(400)は、胃腸管内の(例えば、胃、十二指腸の内部からの、幽門に隣接した、または小腸内の)スリーブの展開を確かなものとするために使用され得る。拡張可能な本体(400)は、ジオデシック球体(geodesic sphere)などの、三次元構造を形成し得るストラットの幾何学的アレイ、相互に連結したループまたはフープ(410)のシステム、楕円体構造、または三次元構造を定義する他の弾性の形態を含み得る。
拡張可能な本体(400)は、実施形態において、ばね用金属(例えば、ステンレス鋼)及び/又はばね用プラスチック(例えば、ポリウレタン、ポリエチレンまたはポリエチレンテレフタレート)などの、本明細書に記載される任意の適切な弾性または形状記憶の物質から構成され得る。使用される物質は、実施形態において、そのような物質によって提供され得る十分な弾性を提供するべきであり、その結果、拡張可能な本体(400)は、例えば、圧縮によって、折り畳まり得、例えば、所望されると、展開後に拡張し得る。
拡張可能な本体(400)はまた、実施形態において、1つ以上の拡張可能な機構(図示せず)を含み得る。例えば、拡張可能な本体(400)は、ストラットの拡張可能なアレイ、または拡張後に、空間を占有する効果を提供するために、より大きな程度の容積を占め得る弾性構造を形成するループであり得る。胃内のこのような空間を占有する効果は、胃の機能容積を縮小するように及び/又は満腹感を提供するように作用し得る。別の実施形態では、拡張可能な本体(400)はまた、(例えば、ストラット(410)によって形成された)金属またはプラスチックのフレームであり得、1つ以上の第2の拡張可能な構造がそれに付けられる。いくつかの場合において、拡張可能な機構は、膨張式であり得る。
拡張可能な本体(400)は、少なくとも2つの開口部(420)を含み得、そこを通って、未消化の食物、部分的に消化された食物、または完全に消化された食物は、胃から、図1Bで示されるスリーブなどの、腸内スリーブ(130)へと配向され得る。特に、1つの開口部は、食物の進入を可能にするために開口された腸内スリーブを保持するように、十分に大きく、腸内スリーブの近位端などの、入口と一直線に並び得る。
特定の実施形態では、拡張可能な本体(400)には、十分な弾性が提供され得る。これは、胃内での係留機構としての使用に利点があり得る。理論にとらわれることなく、胃内での使用のための十分に弾性である拡張可能な本体(400)の利点は、以下のように説明され得る:胃は、食物を十二指腸へと移動させると、収縮およびぜん動を受ける。胃が収縮し緩むと、胃の内部で置かれた、十分に弾性である拡張可能な本体(400)は、収縮および拡張し得る。このように、拡張可能な本体(400)は、実質的に剛性なアンカーに起こり得るような(as may occur to)、胃からの放出が防がれ得る。
拡張可能な本体(400)は、例えば、およそ6cmから12cmまたはそれ以上の、係留を達成するのに必要とされるほどの大きさの直径を有して構成され得る。弾性および幾何学的構造の両方は、記載されるように、胃内で拡張可能な本体(400)を係留する助けとなり得、本体が胃によって放出されるのを防ぎ得る。そのため、胃ぜん動は、食物を幽門へと移動させる傾向があり、拡張可能な本体(400)は、洞まで下って移動する傾向があるが、拡張可能な本体(400)に連結される腸内スリーブは、(例えば、洞内の)所望位置で係留されたままであり得る。胃内にとどまる弾性である拡張可能な本体(400)の係留効果は、以下の動脈系における基体塞栓の生理学的機構と類比され得る:ガスは圧縮可能であり、動脈拍動とともに圧縮し拡張する中で動脈に存在する大量のガスは、動脈を下って大きくは移動しない。
拡張可能な本体(400)の係留する及び空間を占有する可能性に加えて、拡張可能な本体(400)はまた、胃壁と接触するために円状に拡張するように、胃を膨張させるように、及び/又はそのようなフレームワークを埋め込まれた患者に満腹感を与えるために作用するように設計され得る。実施形態において、胃の膨張によって、結果的に、埋め込み装置の治療上の肥満効果に加えて、満腹の神経フィードバックがもたらされ得、これは、係留機構による容積の制限または減少および腸内スリーブによる栄養素の吸収不良を含み得る。
ここで図15−16を参照すると、2つの係留機構(510)および(520)を有する胃腸内埋め込み装置(500)が例証される。上に議論されるように、第1係留機構(510)は、胃内の確実な配置のために設計され得る。第2係留機構(520)は、第1係留機構(510)に連結され得る且つそれから間隔を置かれ得る。第2係留機構(520)は、胃腸管内に及び胃の外に固定されるように設計され得る。実施形態において、第2係留機構(520)は、幽門のすぐ後の十二指腸内に、または小腸内のどこかに置かれ得る。2つの係留機構(510)と(520)との間の間隔が、胃腸管内のそれらの所望の配置に従って選択され得ることを留意されたい。実施形態において、側方運動及び/又は軸回転を可能にするために十分な間隔が提供され得、その結果、2つの係留機構(510)と(520)との間の相対的運動が適用され得る。
図15A−15Cで例証されるように、第1係留機構(510)は、スリーブ(530)に連結され得るか、または連結され得ず、一方で、第2係留機構(520)は、スリーブ(530)に連結され得る、およびスリーブ(530)内に少なくとも部分的に位置付けられ得る。すなわち、スリーブ(530)は、第2係留機構(520)を部分的に又は略完全に覆うために、第2係留機構(520)の外側表面の周辺に位置し得る、およびその上に付けられ得る。特定の実施形態では、スリーブ(530)は、外転および展開の後に、第2係留機構(520)から小腸へと伸び得る。スリーブ(530)はまた、通路(540)を提供するために、第2係留機構(520)によって外側に拡張され得る。さらに、スリーブ(530)は、例えば、患者の嘔吐の間に、反動力(back force)によって引き起こされ得る後退運動に対して第2係留機構(520)によって係留され得る。
図15A−15Cは、例示目的のみであるが、胃腸内埋め込み装置(500)の断面図を示し、第1係留機構(510)および第2係留機構(520)は、円板状構造として示されることを留意されたい。対応する三次元の図が、略球状であり得る一方で、第1係留機構(510)および第2係留機構(520)は、独立して、ジオデシック球体、切頭二十面体、楕円体構造、あるいはその半分または部分的な構造などの、任意の他の適切な幾何学的形状を有し得る。
特定の実施形態では、第2係留機構(520)は、十二指腸内で又は小腸内の他の部分に沿って適合するように、第1係留機構(510)より小さな直径を有し得る。第2係留機構(520)はまた、インプラントを必要とする患者の、十二指腸、小腸、および胃の相対的な解剖の大きさに依存して、第1係留機構(510)と略類似した又はそれよりも大きな直径を有し得る。それらの相対的な大きさにかかわらず、係留機構(510)および係留機構(520)は、胃、十二指腸、または小腸に対して、それぞれの組織を著しく伸ばし過ぎることなく、外側に拡張し得る。
第1係留機構(510)および第2係留機構(520)は、実施形態において、当該技術分野で既知の任意の適切な連結機構を介して互いに連結され得る。典型的な連結機構は、限定されないが、スレディング(threading)、テザリング、結束(tying)を含む。適切な連結機構は、接着、結合、連動(interlocking)、締結(fastening)、成型、溶接、クランピング(clamping)などの、当該技術分野で既知の方法を介して係留機構に連結され得る。
例えば、図15Aで示されるように、第1係留機構(510)および第2係留機構(520)は、スリーブ(530)の一部分(535)によって連結され得る。実施形態において、係留機構(510)と係留機構(520)との間のスリーブ部(535)は、スリーブ部(535)のねじれを最小限にするように、十分に非弾性であり得る。そのような非弾性はまた、実質的に固定された相対的位置で係留機構(510)および係留機構(520)を保持する助けとなり得る。いくつかの場合において、スリーブ部(535)および係留機構(510)、(520)は、ワンピースの設計として成型され得るか又は形成され得る。所望まれる程度まで、スリーブ部(535)(またはその部分)は、その閉鎖位置で幽門内に適合する直径を有し得る。あるいは、スリーブ部(535)は、実質的に固定された相対的位置において(例えば、幽門のいずれかの側面で)係留機構(510)および(520)を保持する間は実質的に弾性であり得る。例えば、実質的に弾性であるスリーブ部(535)は、係留機構(510)および(520)に互いに向かって収縮力または引力を加え得る伸張状態であり得る。このように、圧縮力は、係留機構(510)および(520)によって幽門に対して加えられ得、それによって、係留機構(510)、(520)およびスリーブ(530)の最小の相対的運動で、埋め込み装置(500)の係留機能が増加される。スリーブ部(535)は、具体的な装置設計によって様々な程度の弾性を有し得る一方で、患者の身体の運動に従って、曲がるか又は移動するのに十分可撓性であるべきことが留意されるべきである。さらに、例えば、第2係留機構(520)から遠位に伸びる部分が、内転された位置と外転された位置との間で移動することが可能となる、スリーブ部(535)及び/又はスリーブ(530)の他の部分のこのような可撓性が望ましい。
図15Bおよび15Cで例証される実施形態において、第1係留機構(510)および第2係留機構(520)は、1つ以上のテザー機構(550)または(560)によって連結され得る。この場合、スリーブ(530)は、第2係留機構(520)のみに付けられる。上に議論されるように、第2係留機構(520)は、十二指腸の内壁、または小腸の他の部分と接触するために拡張するように設計され得る。この設計は、胃に存在する食物が、小腸へと漏出することなく、スリーブ(530)へと渡ることを確かなものとするために、十二指腸または腸壁に対してスリーブ(530)を密封する助けとなり得る。
このような設計はまた、スリーブ(530)を、その十二指腸または腸壁との接点で、確実に係留する助けとなり得る。
図15Bで示されるように、第2係留機構(520)が、複数のテザー機構(550)によって第1係留機構(510)に連結される場合、複数のテザー機構(550)は、幽門の開口または閉鎖が消化プロセスに従って生じるために、それを実質的に妨害しないような方法で構成され得る。例えば、複数のテザー機構(550)は、係留機構(510)および(520)のそれぞれの中心軸に隣接する、いずれかの端部に付き得、その結果、複数のテザー機構(550)は、互いに対して近位に配され得る。さらに、隣接するテザー機構間の間隔は、複数のテザー機構(550)のねじれの後でさえ、係留機構(510)と(520)との間の食物の通路が遮断されない又は塞がれないような方法で設計されるべきである。すなわち、食物は、隣接するテザー機構間の空間を通って、スリーブ(530)に入ることがまだできる。
単一のテザー機構(560)はまた、図15Cで示されるように使用され得る。幾つかの実施形態において、係留機構(510)と(520)との間の通路のためのより多くの空間を可能にする、この設計が好ましいかもしれない。
テザー機構(550)、(560)は、当該技術分野で既知の任意の適切な構造または物質から作られ得る。実施形態において、テザー機構(550)、(560)は、接続コード、ワイヤー、ストリング、ケーブル、ロッド、ロープなどであり得る。テザー機構(550)、(560)の直径は、食物がそれを通るときに、係留機構(510)と(520)との間の通路を実質的に塞がないような十分小さな直径であり得る。テザー機構(550)、(560)の長さも、異なる解剖の幽門の長さが、1つまたはわずかのバージョンの埋め込み装置(500)によって収容され得るように選択され得る(例えば、数センチメートルまたはそれ以上)あるいは、テザー機構(550)、(560)の長さは、患者に合わしたカスタムメイドであり得る。
テザー機構(550)、(560)は、患者の身体の運動とともに曲がるか又は移動するのに十分な可撓性を有し得る。実施形態において、テザー機構(550)、(560)は、スばね用の金属またはプラスチックで作られ得る。幾つかの実施形態において、テザー機構(550)、(560)は、幽門のいずれかの側面で実質的に固定された相対的位置において係留機構(510)および(520)を保持する間に十分弾性であり得る。上に議論されるように、このような設計は、幽門に隣接する、係留機構(510)および(520)の係留を増強するために、幽門に対して圧縮力を与え得る。テザー機構(550)、(560)は、別の実施形態において、幽門に大きな圧縮が加えられないように、実質的に非弾性であり得る。実質的に非弾性なテザー機構が使用されるとき、幽門に対して埋め込み装置(500)によって受け得る運動は、それぞれの係留機構(510)または520が、幽門のいずれかの側面と接触する程度まで限定される。
所望される程度まで、係留機構(510)、(520)およびそれらの間のテザー機構は、ワンピースの設計として成型または形成され得る。あるいは、これらの部分は、別々に形成され得、その後、一緒に付けられ得る。当該技術分野で既知の様々な適切な取付/結合方法が、テザー機構および係留機構を付けるために使用され得る。例えば、適切な方法は、接着、キーロック構造(key−lock structures)など、吸盤、クランプ、フック、ねじ、ラッチなどを含む。
係留機構(510)および(520)を連結するための他の適切なテザー機構も使用され得る。例えば、(例えば、形状記憶特性を有する)拡張可能な金属またはプラスチックフレームが使用され得、これは、幽門の開口部または閉鎖の運動とともに拡張し得るか又は折り畳み得る。拡張後に、通路が、係留機構(510)と(520)との間で伸び得ることで、食物は、スリーブ(530)を通り、スリーブ(530)に入ることが可能となる。
図16Aは、2つの係留機構(510)および(520)を有する胃腸内埋め込み装置(500)の透視図を例証する。実施形態において、係留機構(510)および(520)は、各々、フレームワークを形成するために複数のストラット(515)を含み得る。上に議論されるように、ストラット(515)の1つ以上は拡張可能であり得る。複数のテザー機構(550)が、係留機構(510)および(520)を連結するために提供され得る。図16Bおよび16Cは、係留機構(510)、(520)およびそれらの間のテザー機構(550)の側面図であり、図16Cは、図16Bに対して90度回転している。
上に議論される係留機構のための構造上の構成に加えて、十分小さなストラット特性、所望される構造上の完全性、および食物の通路のためのストラット間の十分な間隔を提供する任意の適切な形状も使用され得る。例として、適切な形状は、図17Aおよび17Bで示されるような球状または非球状の切頭二十面体、図17Cおよび17Dで示されるようなジオデシック球体、および図17Eで示されるような完全または部分的な球体を含む。
ここで図18−19を参照すると、本明細書で議論されるように、胃腸内埋め込み装置を形成するために、腸内スリーブ(図示せず)に関連して使用するための、別の2つのアンカーを有する装置(two−anchor device)(505)が例証される。実施形態において、2つの係留機構(510)および(520)は、部分的な球体(図18)または部分的なジオデシック球体(図19)であり得る。係留機構(510)および(520)は、例証されるように略同じ直径、または胃および十二指腸の相対的な解剖の大きさに従う異なる直径を有している。
係留機構(510)および(520)は、各々、ループ(図18)またはストラット(図19)などの、複数の相互連結したメンバー(515)を含み得る。両方の係留機構(510)および(520)は、実施形態において、ばね用金属(例えば、ステンレス鋼)及び/又はばね用プラスチック(例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、またはポリエチレンテレフタレート)などの、本明細書に記載される、適切な拡張可能な物質から構成され得る。上に議論されるように、相互連結したメンバー(515)の1つ以上は拡張可能であり得る。例えば、第1係留機構(510)には、膨張後に、胃の機能容積を減少するために、より大きな程度の容積を占め得る、1つ以上の拡張可能な機構が設けられ得る。このような膨張した機構はまた、胃壁に対して追加の圧力をかけ得、胃内の第1係留機構(510)の固定された配置を増強する。同様に、第2係留機構(520)はまた、膨張後に、十二指腸内に第2係留機構(520)を固定するために、十二指腸壁に対して半径方向力をかけ得る、1つ以上の拡張可能な機構を含み得る。スリーブ(530)が第2係留機構(520)の外側表面に付けられる場合に、このような半径方向力がまた、十二指腸壁に対してスリーブ(530)を固定し、係留するように作用し得ることを認識されたい。

単一のテザー機構(560)は、係留機構(510)と(520)との間でそれらを連結するために提供され得る。上に議論されるように、1つを超えるテザー機構も使用され得る。構造を容易にするために、テザー機構(560)は、係留機構(510)および(520)と一緒に一片として(例えば、金属またはプラスチックの構造として)成型され得る。あるいは、これらの部分は、別々に形成され得、その後、2つのアンカーを有する装置(505)へと組み立てられ得る。この場合、テザー機構(560)は、図18に示される設計(562)および(564)によって、係留機構(510)および(520)に対していずれかの端部で連結され得る。当該技術分野で既知の他の適切な設計または結合機構も使用され得る。例えば、テザー機構(560)は、係留機構(510)および(520)に取り付けられ得る、接着され得る、それらと成型され得る、それらに組み立てられ得る、またはそれらと連動し得る。
好ましい実施形態では、図19A−19Cは、側面図(図19A)、透視図(図19B)、および平面図(図19C)で、2つのアンカーを有する装置(505)を例証する。例において、係留機構(510)、(520)の大径(a)および高さ(b)、およびテザー機構(560)の長さ(c)は、胃腸系の平均の解剖の大きさに従って選択され得る。あるいは、これらの測定は、各患者または患者群にとってのカスタムメイドであり得る。
操作中に、第1係留機構(510)および第2係留機構(520)は、最初に、患者の胃腸管に沿って固定され得る。例えば、第1係留機構(510)は、胃内に固定され得、第2係留機構(520)は、十二指腸内などで、胃を越えて固定され得る。次に、スリーブ(530)は、第2係留機構(520)の外側表面のまわりに置かれ得、そこから小腸へと伸び得る。実施形態において、スリーブ(530)は、第2係留機構(520)の外側表面の周囲に位置し得る。第2係留機構(520)はまた、十二指腸の壁に対してスリーブ(530)を密封するために、拡張し、作用し得る。これによって、食物は、小腸へと漏出することなく、第1係留機構(510)、第2係留機構(520)、およびスリーブ(530)を介して、連続して配向され得る。
本発明は、その具体的な実施形態に関連して記載されているが、さらなる変更が可能であることが理解される。例えば、上に記載されるアンカーまたは係留機構はいずれも、本明細書に記載される胃腸内埋め込み装置及び/又は腸内スリーブの送達システムに関連して使用するために変更され得ることを認識されたい。さらに、この適用は、本発明が関係する当該技術分野の既知の又は慣習的な実施にあるような、および添付の請求項の範囲内に当てはまるような、本開示からのこのような逸脱を含む、本発明の任意の変更、使用、または適応を包含するように意図される。

Claims (21)

  1. 胃腸内埋め込み装置であって、該装置は、
    拡張可能な本体を定義するために相互連結される複数のストラット;
    ストラット間に位置する複数の開口部であって、該開口部は、食物が、第1開口部を通って拡張可能な本体に入り、拡張可能な本体から第2開口部を通って出ることを可能になるように設計された、複数の開口部;および
    拡張可能な本体に連結される入口を有するスリーブであって、その結果、該入口が、該スリーブへと食物を配向するために第2開口部と一直線に並び、該スリーブが、小腸への配置のために、および小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にするように設計される、スリーブ、を含むことを特徴とする、胃腸内埋め込み装置。
  2. 拡張可能な本体は、十分に弾性であり、そこから放出されることなく、胃ぜん動とともに収縮し、拡張することができることを特徴とする、請求項1に記載の胃腸内埋め込み装置。
  3. 拡張可能な本体は、拡張後に、胃を膨張し、満腹感を提供するために、胃の壁に対して圧力をかけるように設計されることを特徴とする、請求項1に記載の胃腸内埋め込み装置。
  4. 拡張可能な本体は、拡張後に、胃の機能容積を減少させる、拡張可能な機構を含むことを特徴とする、請求項1に記載の胃腸内埋め込み装置。
  5. スリーブは、十分に可撓性である材料から作られ、内転された位置と外転された位置との間を移動することが可能となることを特徴とする、請求項1に記載の胃腸内埋め込み装置。
  6. 胃腸内埋め込み装置であって、該装置は、
    胃腸管に沿って、および胃内に固定されるように設計された第1係留機構;
    第1係留機構に連結され、第1係留機構と間隔を置かれた第2係留機構であって、該第2係留機構は、さらに胃腸管に沿って、および胃を越えて固定されるように設計される、第2係留機構;および
    第2係留機構に連結され、第2係留機構の外側に位置付けされた、スリーブであって、該スリーブは、小腸への配置のために、および小腸の壁による栄養素の吸収を最小限にするように設計される、スリーブを含むことを特徴とする、胃腸内埋め込み装置。
  7. 第1係留機構は、胃の機能容積を縮小するために拡張可能であることを特徴とする、請求項6に記載の胃腸内埋め込み装置。
  8. 第2係留機構は、十二指腸の壁に対して半径方向力をかけることによって、十二指腸内に固定されるように設計されることを特徴とする、請求項6に記載の胃腸内埋め込み装置。
  9. 第2係留機構は、十二指腸の壁に対してスリーブを密封するように、十二指腸の壁と接触させるために拡張するように設計されることを特徴とする、請求項8に記載の胃腸内埋め込み装置。
  10. 第2係留機構は、テザー機構を介して第1係留機構に連結されることを特徴とする、請求項6に記載の胃腸内埋め込み装置。
  11. テザー機構は、スリーブの近位の部分または1つ以上のテザーであることを特徴とする、請求項10に記載の胃腸内埋め込み装置。
  12. テザー機構は、幽門に隣接する第1および第2の係留機構の係留を最大限にするために、第1及び/又は第2の係留機構が、幽門に圧縮力をかけることが可能となるように十分に弾性であることを特徴とする、請求項10に記載の胃腸内埋め込み装置。
  13. テザー機構は、第1係留機構に関連して第2係留機構の軸方向移動が可能となるように十分に弾性であることを特徴とする、請求項10に記載の胃腸内埋め込み装置。
  14. スリーブは、第2係留機構の外側表面の周囲に位置することを特徴とする、請求項6に記載の胃腸内埋め込み装置。
  15. スリーブは、十分に可撓性である材料から作られ、内転された位置と外転された位置との間を移動することが可能となり、外転された位置で小腸へと確実に拡張するように設計されることを特徴とする、請求項6に記載の胃腸内埋め込み装置。
  16. 装置を使用するための方法であって、該方法は、
    経路内に第1係留機構を固定する工程であって、該経路に沿って、流体の流れを配向することができる、工程;
    経路内の第1係留機構の下流で、第1係留機構に連結され、第1係留機構から間隔を置かれた第2係留機構を位置付ける工程であって、該第2係留機構は、第1係留機構に関連した経路に沿って軸方向移動が可能となる、工程;および
    スリーブがさらに下流に拡張し、スリーブの内部からの流体の漏出を最小限にすることを可能にするために、第2係留機構の外側表面のまわりにスリーブを配置する工程、を含むことを特徴とする方法。
  17. 固定する工程は、経路の壁と接触させるために第1係留機構を拡張する工程を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 位置付ける工程は、経路の壁と接触させるために第2係留機構を拡張する工程を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  19. 拡張する工程は、経路の壁に対してスリーブを密封する工程を含むことを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  20. 配置する工程は、第2係留機構の外側表面の周囲にスリーブを置く工程を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  21. 配置する工程は、内転された位置からスリーブを外転させ、スリーブが経路に沿ってさらに下流に伸びることを可能にする工程を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
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