JP2014239579A - Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置 - Google Patents

Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014239579A
JP2014239579A JP2013120021A JP2013120021A JP2014239579A JP 2014239579 A JP2014239579 A JP 2014239579A JP 2013120021 A JP2013120021 A JP 2013120021A JP 2013120021 A JP2013120021 A JP 2013120021A JP 2014239579 A JP2014239579 A JP 2014239579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
converter
semiconductor switching
power
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013120021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6065753B2 (ja
Inventor
優介 檜垣
Yusuke HIGAKI
優介 檜垣
山田 正樹
Masaki Yamada
正樹 山田
亮太 近藤
Ryota Kondo
亮太 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013120021A priority Critical patent/JP6065753B2/ja
Publication of JP2014239579A publication Critical patent/JP2014239579A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6065753B2 publication Critical patent/JP6065753B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】第2の直流電源の電圧が変動しても、低損失な電力変換を実現することができるDC/DCコンバータを得る。【解決手段】高周波トランス8と、直流電源1と高周波トランス8の第1の巻線の間に接続され、直流/交流間で電力変換する第1のスイッチング回路4と、バッテリ2と高周波トランス8の第2の巻線の間に接続され、直流/交流間で電力変換する第2のスイッチング回路10と、第1,第2のスイッチング回路4,10の半導体スイッチング素子5a〜5d,12a〜12dを制御する制御回路15とを備え、第1、第2のスイッチング回路4,10は交流入出力線に接続された第1、第2のリアクトル7,9を有し、制御回路15は直流電源1の電圧目標値をバッテリ2の電圧に応じて変化させるものである。【選択図】図1

Description

この発明は、トランスによって一次側と二次側とが絶縁され、双方向に電力伝送可能なDC/DCコンバータ、および、交流電圧を直流電圧に変換する高力率コンバータとDC/DCコンバータとを配置したバッテリ充放電装置に関するものである。
従来の双方向DC/DCコンバータは、トランスの一次巻線の一端及び第1電圧正極端子間に介挿した第1スイッチと、一次巻線の一端及び第1電圧負極端子間に介挿した第2スイッチと、一次巻線の他端及び第1電圧の正極端子間に介挿した第3スイッチと、一次巻線の他端と第1電圧負極端子間に介挿した第4スイッチと、コイルと、コイルの一端及び第2電圧正極端子間に介挿した第5スイッチと、コイルの一端及び第2電圧負極端子間に介挿した第6スイッチと、二次巻線の一端及びコイルの他端間に介挿した第7スイッチと、二次巻線の一端及び第2電圧負極端子間に介挿した第8スイッチと、二次巻線の他端及びコイルの他端間に介挿した第9スイッチと、二次巻線の他端及び第2電圧負極端子間に介挿した第10スイッチを有する。このようにトランスの一次側、二次側の双方にスイッチを配置し、トランスの巻き線比で対応できない電圧範囲については後段にチョッパ回路を別途配置することで目標電圧への安定化を図っていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来のバッテリ充電装置は、商用交流電源を高力率制御して交流/直流変換を行う高力率コンバータ部と、その後段にトランスによって絶縁されたDC/DCコンバータ部で構成され、入力した交流電圧に基づいて主バッテリと補機バッテリとをそれぞれ適切に充電していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−177940号公報(第7−9頁、第1図) 特開2008−118727号公報(第6−9頁、第1図)
特許文献1のような双方向DC/DCコンバータにおいては、トランスの両側にスイッチング回路を配置し、二次側のスイッチング回路の後段に昇圧チョッパ回路を別途設けて、一次側、二次側の電圧およびトランスの巻き線比によって設定できない電圧範囲については、昇圧チョッパ回路が昇圧動作して目標電圧に調整していた。このため、昇圧チョッパ回路の分、部品点数の増加と損失が増加するという問題点があった。
また、特許文献2のようなバッテリ充電装置においては、それぞれ絶縁された主バッテリと補機バッテリを充電するために、DC/DCコンバータの一次側スイッチング回路を半導体スイッチング素子のオンDUTYを固定および可変してスイッチング動作させている。しかしながら、この時のDUTYは主バッテリおよび補機バッテリのうち、どちらを優先的に充電するかによって決定しており、出力電圧および出力電流によって決定していない。そのため、DC/DCコンバータにおける損失が増加するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであって、別途昇圧回路を設けることなく、簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送でき、しかも低損失化を同時に実現できるDC/DCコンバータを提供することを目的とする。また、簡易な回路構成で、バッテリとの充放電を低損失で行うことができるバッテリ充放電装置を得ることを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータは、第1の直流電源と第2の直流電源との間の双方向の電力伝送を行うDC/DCコンバータにおいて、トランスと、複数の半導体スイッチング素子を有して第1の直流電源とトランスの第1の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第1のコンバータ部と、複数の半導体スイッチング素子を有して第2の直流電源とトランスの第2の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第2のコンバータ部と、第1、第2のコンバータ部内の各半導体スイッチング素子を制御する制御回路とを備え、第1、第2のコンバータ部は、各半導体スイッチング素子に並列接続されたコンデンサと、交流入出力線に接続された第1、第2のリアクトルとを有し、制御回路は、第1の直流電源の電圧目標値を、第2の直流電源の電圧に応じて変化させるものである。
この発明に係るDC/DCコンバータは、第1の直流電源の電圧目標値を、第2の直流電源の電圧に応じて変化させるので、第2の直流電源の電圧が変動しても、低損失な電力変換を実現することができる。
この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の放電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の放電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1における2つのスイッチング回路の駆動信号における対角オン時間の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電時の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の放電時の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の放電時の別例による制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電時の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるバッテリ充放電装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態1における双方向DC/DCコンバータにおける電圧変換比と電力変換効率との関係を表す特性グラフである。 この発明の実施の形態1における電圧フィードバック制御の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1における2つのスイッチング回路の駆動信号における対角オン時間の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1における電圧指令値設定の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1における別の電圧指令値設定の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態2における電圧指令値設定の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態3におけるバッテリ充放電装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態3におけるDC/DCコンバータの電力変換効率特性のマップである。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1における双方向DC/DCコンバータを有するバッテリ充放電装置の回路構成を示した図である。図1に示すように、バッテリ充放電装置は、第1の直流電源としての直流電源1と第2の直流電源としてのバッテリ2との間で双方向の電力変換によるバッテリ2の充放電を行うものである。
双方向DC/DCコンバータは、主回路となるDC/DCコンバータ回路100と制御回路15とで構成される。DC/DCコンバータ回路100は、直流電源1に並列に接続された第1の平滑コンデンサ3と、第1のコンバータ部としての第1のスイッチング回路4と、絶縁されたトランスとしての高周波トランス8と、第2のコンバータ部としての第2のスイッチング回路10と、バッテリ2に並列に接続された第2の平滑コンデンサ11とを備える。
第1のスイッチング回路4は、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated-Gate Bipolar Transistor)あるいはMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)等から成る複数の半導体スイッチング素子5a〜5dを有するフルブリッジ回路で、直流側が第1の平滑コンデンサ3に、交流側が高周波トランス8の第1の巻線8aに接続されて、直流/交流間の双方向の電力変換を行う。また、第1のスイッチング回路4は、各半導体スイッチング素子5a〜5dのスイッチング時の素子の両端電圧がほぼゼロ電圧にできるゼロ電圧スイッチング回路であり、各半導体スイッチング素子5a〜5dにはそれぞれ並列にコンデンサ6a〜6dが接続される。また、半導体スイッチング素子5a〜5dと高周波トランス8との間の交流入出力線には第1のリアクトル7が接続され、第1のリアクトル7と第1の巻線8aとが直列接続される。
第2のスイッチング回路10は、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBTあるいはMOSFET等から成る複数の半導体スイッチング素子12a〜12dを有するフルブリッジ回路で、直流側が第2の平滑コンデンサ11に、交流側が高周波トランス8の第2の巻線8bに接続されて、直流/交流間の双方向の電力変換を行う。また、第2のスイッチング回路10は、各半導体スイッチング素子12a〜12dのスイッチング時の素子の両端電圧がほぼゼロ電圧にできるゼロ電圧スイッチング回路であり、各半導体スイッチング素子12a〜12dにはそれぞれ並列にコンデンサ13a〜13dが接続される。また、半導体スイッチング素子12a〜12dと高周波トランス8との間の交流入出力線には第2のリアクトル9が接続され、第2のリアクトル9と第2の巻線8bとが直列接続される。
また、第2の平滑コンデンサ11とバッテリ2との間には、バッテリ2の充電電流i(矢印の向きを正とする電流)を検出する電流センサ14が設置され、そのセンシングされた出力が制御回路15に入力される。さらに、第1の平滑コンデンサ3の電圧vを検出する電圧センサ16が設置され、そのセンシングされた出力が制御回路15に入力される。制御回路15では、入力された電流i、電圧vの値に基づいて、第1、第2のスイッチング回路4、10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dをスイッチング制御する駆動信号G−5、G−12を生成して第1、第2のスイッチング回路4、10を駆動制御する。
<昇圧動作>
次に、バッテリ充放電装置の動作について以下に説明する。
図2は、直流電源1からバッテリ2への電力伝送、即ちバッテリ2を充電する場合の制御ブロック図である。DC/DCコンバータ回路100の出力電流である充電電流iは、電流センサ14で検出されて制御回路15に入力される。図に示すように、制御回路15では、入力された充電電流iを充電電流指令値i*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
また、直流電源1に並列接続された第1の平滑コンデンサ3の電圧は、直流電源1の電圧と同じ直流電圧となる。
図3は、第1のスイッチング回路4、第2のスイッチング回路10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5(G−5a〜G−5d)、G−12(G−12a〜G−12d)の波形を示す。図3に示すように、第1のスイッチング回路4内の半導体スイッチング素子5aと、第2のスイッチング回路10内の半導体スイッチング素子12dとは、駆動信号の位相を一致させている(同位相制御)。この場合、半導体スイッチング素子5aが第1の基準素子、半導体スイッチング素子12dが第2の基準素子となる。
また、半導体スイッチング素子5a(第1の基準素子)と対角の関係にある半導体スイッチング素子5dが半導体スイッチング素子5aと同時にオンしている期間を第1の対角オン時間t1、半導体スイッチング素子12d(第2の基準素子)と対角の関係にある半導体スイッチング素子12aが半導体スイッチング素子12dと同時にオンしている期間を第2の対角オン時間t2、所定周期である1周期をTとおく。図3に示すように、1周期Tは、例えば、半導体スイッチング素子5aがオンオフを1回行う期間である。
なお、2つ以上の半導体スイッチング素子が共にオンしている状態のことを、ここでは同時オンと称する。
半導体スイッチング素子5a、5bの駆動信号G−5a、G−5bは、それぞれ同じオン時間幅でその位相が180°反転した波形となっている。同様に、駆動信号G−5c、G−5dは、それぞれ同じオン時間幅でその位相が180°反転した波形となっている。駆動信号G−12a、G−12bについても、また駆動信号G−12c、G−12dについても同様である。それぞれ2つのブリッジ回路を有するフルブリッジ回路である第1、第2のスイッチング回路4、10の各ブリッジ回路を構成する正側(高電圧側)の半導体スイッチング素子5a、5c、12a、12cおよび負側(低電圧側)の半導体スイッチング素子5b、5d、12b、12dは、それぞれ50%のオン時間比率で制御される。なお、50%のオン時間比率というのは、正側の半導体スイッチング素子と負側の半導体スイッチング素子との同時オンを防止する為に設定された短絡防止時間を無視したもので、実際には、一方がオフした後、設定された短絡防止時間の経過後に他方がオンする。そして、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチングするように、短絡防止時間の間に各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dに並列接続されたコンデンサ6a〜6d、13a〜13dの電圧が第1、第2の平滑コンデンサ3、11の電圧まで増加する、あるいはゼロ電圧近辺まで低下するように設定されている。
直流電源1の電圧をV1とすると、第1のスイッチング回路4は、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンする期間(第1の対角オン時間)t1に電圧V1の正のパルスを、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンする期間t1aに電圧(−V1)の負のパルスを出力して、高周波トランス8の第1の巻線8aに印加する。高周波トランス8の第1の巻線8aと第2の巻線8bとの巻線比をN1:N2とすると、この時、高周波トランス8の第2の巻線8bには、(±V1)×N2/N1の電圧が印加される。
図3および図4〜図9に基づいて、1周期内のDC/DCコンバータ回路100の動作を以下に示す。なお、バッテリ2の電圧は、第2の巻線8bに発生する電圧より高いものとする。
時刻a1において、第1のスイッチング回路4では半導体スイッチング素子5aがオン状態で、半導体スイッチング素子5cをオフした後、半導体スイッチング素子5dをオンすることにより、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンすると、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5a→第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れる。これにより、高周波トランス8の第1の巻線8aには正の電圧が印加され、第2の巻線8bに正電圧が発生する。また、半導体スイッチング素子5c、5dのスイッチングは半導体スイッチング素子5aがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5c、5dに並列接続されたコンデンサ6c、6dが充放電されることにより半導体スイッチング素子5c、5dはゼロ電圧スイッチングとなる。
また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12b、12dが同時オンしており、第2の巻線8b→第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12b→半導体スイッチング素子12d→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9が励磁される(図4)。
時刻a2において、第2のスイッチング回路10では半導体スイッチング素子12bをオフした後、半導体スイッチング素子12aをオンして、第2の巻線8b→第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12a→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12d→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。この時、半導体スイッチング素子12a、12bのスイッチングは半導体スイッチング素子12dがオン状態で行い、半導体スイッチング素子12a、12bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ13a、13bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図5)。なお、半導体スイッチング素子12aの逆並列ダイオードによって第2の平滑コンデンサ11に接続されるため、半導体スイッチング素子12aはオンしなくても、整流は可能となる。
時刻a3において、第1、第2のスイッチング回路4、10では、半導体スイッチング素子5a、12dが同じタイミングでオフした後、半導体スイッチング素子5b、12cが同じタイミングでオンする。高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→半導体スイッチング素子5b→第1のリアクトル7の経路で電流が環流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。これにより第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12a→半導体スイッチング素子12c→第2の巻線8b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。またこの時、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5a、5bのスイッチングは半導体スイッチング素子5dがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5a、5bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ6a、6bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図6)。
時刻a4において、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5dをオフした後、半導体スイッチング素子5cをオンすることにより、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンし、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5b→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れる。これにより、高周波トランス8の第1の巻線8aには負の電圧が印加され、第2の巻線8bに負電圧が発生する。また、半導体スイッチング素子5c、5dのスイッチングは半導体スイッチング素子5bがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5c、5dはそれぞれ並列接続されたコンデンサ6c、6dの影響でゼロ電圧スイッチングとなる。
また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12a、12cが同時オンしており、第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12c→半導体スイッチング素子12a→第2のリアクトル9→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9が逆極性に励磁される(図7)。
時刻a5において、第2のスイッチング回路10では半導体スイッチング素子12aをオフした後、半導体スイッチング素子12bをオンして、第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12c→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12b→第2のリアクトル9→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。この時、半導体スイッチング素子12a、12bのスイッチングは半導体スイッチング素子12cがオン状態で行い、半導体スイッチング素子12a、12bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ13a、13bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図8)。なお、半導体スイッチング素子12bの逆並列ダイオードによって第2の平滑コンデンサ11に接続されるため、半導体スイッチング素子12bはオンしなくても、整流は可能となる。
時刻a6(=a0)において、第1、第2のスイッチング回路4、10では、半導体スイッチング素子5b、12cが同じタイミングでオフした後、半導体スイッチング素子5a、12dが同じタイミングでオンする。高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5a→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7の経路で電流が還流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。これにより第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12d→半導体スイッチング素子12b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。またこの時、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5a、5bのスイッチングは半導体スイッチング素子5cがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5a、5bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ6a、6bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図9)。
次いで時刻a1(=a7)の制御に戻る。
このような一連の制御(a1〜a6)を繰り返すことによって、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を昇圧してバッテリ2に電力を供給する。その際、第2のスイッチング回路10では、高周波トランス8に電圧印加されている期間(t1、t1a)内に第2のリアクトル9を励磁する期間を設け、即ち、第2のリアクトル9を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、高周波トランス8の一次側の第1のスイッチング回路4における各半導体スイッチング素子5a〜5dのスイッチングは、コンデンサ6a〜6dおよび第1のリアクトル7の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなる。なお、二次側の第2のスイッチング回路10のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
次にバッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合について説明する。
図10は、バッテリ2から直流電源1への電力伝送、即ちバッテリ2を放電する場合の制御ブロック図である。この場合、DC/DCコンバータ回路100は、直流電源1に出力しており、第1の平滑コンデンサ3の電圧vが出力電圧となる。この出力電圧vは、電圧センサ16で検出されて制御回路15に入力される。図10に示すように、制御回路15では、入力された出力電圧vを出力電圧指令値v*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
バッテリ2から電力供給される場合には、直流電源1から電力供給される場合の逆方向動作となるため、バッテリ2に並列に接続された第2の平滑コンデンサ11はバッテリ2の電圧と同じ直流電圧となる。
図11に示すように、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12a、12dが同時オンすると、第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12a→第2のリアクトル9→第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12d→第2の平滑コンデンサ11の経路で電流が流れる。これにより、高周波トランス8の第2の巻線8bには正の電圧が印加され、第1の巻線8aに正電圧が発生する。
また、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5b、5dが同時オンしており、第1の巻線8a→第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5b→半導体スイッチング素子5d→第1の巻線8aの経路で電流が流れ、第1のリアクトル7が励磁される。
図11に示す状態は、直流電源1からバッテリ2への電力伝送時の図4の状態と、第1、第2のスイッチング回路4、10を逆にしたものである。DC/DCコンバータ回路100は、高周波トランス8を挟んで第1、第2のスイッチング回路4、10を高周波トランス8を中心に対称に構成しており、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合は、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送する場合と、第1、第2のスイッチング回路4、10の駆動信号G−5、G−12を逆に用いて制御することで、同様に電力伝送が行える。なお、駆動信号G−5、G−12を逆に用いて制御するとは、半導体スイッチング素子5aに対して半導体スイッチング素子12d、半導体スイッチング素子5bに対して半導体スイッチング素子12c、半導体スイッチング素子5cに対して半導体スイッチング素子12b、半導体スイッチング素子5dに対して半導体スイッチング素子12aというようにそれぞれ対応する半導体スイッチング素子を決めて、対応する半導体スイッチング素子同士でスイッチング制御パターンを逆にすることである。そして、高周波トランス8の第1の巻線8aに発生する電圧を昇圧して直流電源1に電力を供給する。
この場合、第1のスイッチング回路4では、高周波トランス8に電圧印加されている期間内に第1のリアクトル7を励磁する期間を設け、即ち、第1のリアクトル7を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、高周波トランス8の一次側となる第2のスイッチング回路10における各半導体スイッチング素子12a〜12dのスイッチングは、コンデンサ13a〜13dおよび第2のリアクトル9の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなる。なお、二次側の第1のスイッチング回路4のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
次に、半導体スイッチング素子5a(第1の基準素子)と半導体スイッチング素子5dとが同時オンする第1の対角オン時間t1と、半導体スイッチング素子12d(第2の基準素子)と半導体スイッチング素子12aが同時オンする第2の対角オン時間t2とについて、以下に説明する。
直流電源1からバッテリ2を充電する制御では、高周波トランス8の第1の巻線8aから第2の巻線8bに電力移行されて第2の巻線8bに電圧が発生している期間は、半導体スイッチング素子5a、5dの同時オンする期間(第1の対角オン時間t1)、および半導体スイッチング素子5b、5cの同時オンする期間(t1a)である。この期間を出来る限り長くすることで、第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の還流期間に関わる損失を低減することができる。
このため、直流電源1からバッテリ2に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第1の巻線8aに電圧が印加される期間が最大となるように、第1の対角オン時間t1を設定する。即ち、第1の対角オン時間t1を最大オン時間tmaxに設定する。この最大オン時間tmaxは、第1のスイッチング回路4の各半導体スイッチング素子5a〜5dがゼロ電圧スイッチングする為に要する時間に基づいて設定する。なお、半導体スイッチング素子5b、5cの同時オンする期間(t1a)は第1の対角オン時間t1に等しい為、この期間も最大オン時間tmaxに設定される。
逆に、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第2の巻線8bに電圧が印加される期間が最大となるように、半導体スイッチング素子12a、12dの同時オンする第2の対角オン時間t2を設定する。即ち、第2の対角オン時間t2を最大オン時間tmaxに設定する。このとき、半導体スイッチング素子12b、12cの同時オンする期間(t2a)も最大オン時間tmaxに設定される。
制御回路15は、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2とが所定の関係を満たすように各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を生成する。図12は、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との関係を示した図である。図12において、第1の対角オン時間t1は実線で、第2の対角オン時間t2は点線で示す。図中のAは、直流電源1、バッテリ2間で伝送される電力が例えば0の基準点Aで、基準点Aより右側に、直流電源1からバッテリ2への電力伝送を示し、基準点Aより左側にバッテリ2から直流電源1への電力伝送を示す。また、この基準点Aは、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2とが共に最大オン時間tmaxとなる点である。図12に示すように、制御回路15は、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量に依存して、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2とを変化させる。
直流電源1からバッテリ2に電力伝送する場合、第1の対角オン時間t1が最大オン時間tmax以下であれば、例えば図2で示されたフィードバック制御の結果を受けて、第1の対角オン時間t1を調整するために、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を制御する。この時、第2のスイッチング回路10では第2の対角オン時間t2が最大オン時間tmaxとなるように半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を制御する。第1の対角オン時間t1が最大オン時間tmaxとなり、フィードバック制御により更に出力の増加が必要な場合には、図13に示すように、t1=tmaxを維持したまま、第2の対角オン時間t2を減少させるように第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を調整する。
また、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合についても同様で、第2の対角オン時間t2が最大オン時間tmax以下であれば、例えば図10で示されたフィードバック制御の結果を受けて、第2の対角オン時間t2を調整するために、第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を制御する。この時、第1のスイッチング回路4では第1の対角オン時間t1が最大オン時間tmaxとなるように半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を制御する。第2の対角オン時間t2が最大オン時間tmaxとなり、フィードバック制御により更に出力の増加が必要な場合には、図14に示すように、t2=tmaxを維持したまま、第1の対角オン時間t1を減少させるように第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を調整する。
このように、制御回路15は、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12dとを同位相の駆動信号G−5a、G−12dで駆動し、第1の対角オン時間t1を変化させる時は、半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を制御し、第2の対角オン時間t2を変化させる時は、半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を制御して行う。
そして、電力の伝送方向によらず、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量に依存して、第1の対角オン時間t1、第2の対角オン時間t2を所定の関係を満たすように変化させる。これにより、電力伝送方向に依らず、同じ駆動制御法にてDC/DCコンバータ回路100を制御して双方向電力変換を行うことができる。これにより、簡素な制御で双方向電力変換動作の実現できる。
また、第1、第2のスイッチング回路4、10は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチング可能に構成され、高周波トランス8の一次側となる時に、ゼロ電圧スイッチングとなるように制御される。そして、ゼロ電圧スイッチングに作用した第1、第2のリアクトル7、9を、高周波トランス8の二次側となるときには、昇圧リアクトルとして動作させる。これにより、別途昇圧回路を設けることなく、二次側のスイッチング回路の昇圧動作により昇圧できる。
例えば、直流電源1からバッテリ2への電力伝送時では、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を、第2のリアクトル9と第2のスイッチング回路10と第2の平滑コンデンサ11によって昇圧回路を形成することで、第2の巻線8bに発生する電圧よりもバッテリ2の電圧が高い場合にも、バッテリ2を充電することができる。
このため簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングが可能になると共に、部品点数が少ないことにより損失低減が図れる。
なお、高周波トランス8の巻数比、および第1、第2のリアクトル7、9は、直流電源1とバッテリ2との各電圧範囲に応じてそれぞれ最適な設計ができる。
また、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する際に、上記説明では、直流電源1への出力電圧vを出力電圧指令値v*に追従するようにフィードバック制御したが、以下に示す制御でもよい。図15に示すように、出力電圧指令値v*と出力電圧vとの差分をフィードバックして、バッテリ2の放電電流指令値(−i)*を作成する。そして、電流センサ14で検出されるバッテリ2の充電電流iを符号反転した放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するようにフィードバック制御によって第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYを決定してもよい。
具体的には、出力電圧指令値v*から出力電圧vを減算した差分が正の場合、極性を正として放電電流指令値(−i)*を作成する。放電電流指令値が正とは、バッテリ2から直流電源1の方向に、電力伝送方向を保持している状態を指している。そしてバッテリ2から直流電源1への放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するように、第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1を調整する。このとき第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2は最大オン時間tmaxに維持される。
出力電圧指令値v*から出力電圧vを減算した差分が負の場合、極性を負として放電電流指令値(−i)*を作成する。放電電流指令値が負とは、電力伝送方向を切り替えて、直流電源1からバッテリ2の方向になった状態を指している。そして放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するように、第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2を調整する。このとき第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1は最大オン時間tmaxに維持される。
これにより、制御回路15は、直流電源1とバッテリ2の間に流れる充放電電流±iのみに基づいて、図12で示す双方向の制御を実現することができる。なお、図12における、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量は充電電流iとなる。
このように、充放電電流±iのみに基づく制御では、以下のような効果が得られる。例えばバッテリ2から直流電源1側に電力供給している際に、直流電源1に接続される負荷が急に小さくなった場合、直流電源1側の出力電圧が上昇する。この時、出力電圧指令値v*と出力電圧vとの差分がマイナスとなり、バッテリ2の放電電流指令値(−i)*もマイナス、すなわちバッテリ2を充電する側の指令値に変化し、直流電源1の過電圧分のエネルギをバッテリ2に充電するような電流指令値となる。そして、これに追従するように電流を制御することによって、電流(電力)伝送方向の逆転に対しても制御方法を変更すること無く、一貫した制御で動作を継続することができる。これにより、負荷急変の場合にも安定に動作を継続することができる。
また、図12で示す第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との関係を用いて制御すると、例えば直流電源1からバッテリ2への電力伝送時に、基準点Aになって、さらに移行電力量を減少させる時、第1の対角オン時間t1が減少するように制御され、第1のスイッチング回路4が降圧制御される。また、バッテリ2から直流電源1への電力伝送時に、基準点Aになって、さらに移行電力量を減少させる時、第2の対角オン時間t2が減少するように制御され、第2のスイッチング回路10が降圧制御される。
このように、電流(電力)伝送方向、さらには昇圧、降圧に依らず、制御方法を変更すること無く、一貫した制御で動作を継続することができる。
また、上記説明では、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12dとを同位相の駆動信号G−5a、G−12dで駆動するものとしたが、これは半導体スイッチング素子5bと半導体スイッチング素子12cとを同位相の駆動信号G−5b、G−12cで駆動する事と同じ事である。また、同位相の駆動信号で駆動する第1の基準素子と第2の基準素子は、他の組み合わせでも良く、例えば、半導体スイッチング素子5cと半導体スイッチング素子12bとの組み合わせ、あるいは半導体スイッチング素子5dと半導体スイッチング素子12aとの組み合わせでも良く、同様の効果を得ることができる。
ここまでは、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12dとを同位相の駆動信号で制御する同位相制御の場合について説明したが、その他の制御について以下に説明する。なお、バッテリ充放電装置の回路構成は同じである。図16は、第1のスイッチング回路4、第2のスイッチング回路10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5(G−5a〜G−5d)、G−12(G−12a〜G−12d)の波形を示す。
同位相制御の場合と同様に、第1、第2のスイッチング回路4、10の各ブリッジ回路を構成する正側の半導体スイッチング素子および負側の半導体スイッチング素子は、短絡防止時間を無視すると、それぞれ50%のオン時間比率で制御される。また、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチングするように、短絡防止時間の間に各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dに並列接続されたコンデンサ6a〜6d、13a〜13dの電圧が第1、第2の平滑コンデンサ3、11の電圧まで増加する、あるいはゼロ電圧近辺まで低下するように設定されている。
直流電源1の電圧をV1とすると、第1のスイッチング回路4は、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンする期間(第1の対角オン時間)t1に電圧V1の正のパルスを、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンする期間t1aに電圧(−V1)の負のパルスを出力して、高周波トランス8の第1の巻線8aに印加する。高周波トランス8の第1の巻線8aと第2の巻線8bとの巻線比をN1:N2と、この時、高周波トランス8の第2の巻線8bには、(±V1)×N2/N1の電圧が印加される。図16に示す第1のスイッチング回路4の出力電圧波形は、第1の巻線8aに印加される電圧であるが、大きさを無視すると第2の巻線8bに発生する電圧と同様である。
直流電源1からバッテリ2への電力伝送において、同位相制御の場合の図2で示した場合と同様に、制御回路15が、入力された充電電流iを充電電流指令値i*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
1周期内のDC/DCコンバータ回路100の動作を以下に示す。なお、バッテリ2の電圧は、第2の巻線8bに発生する電圧より高いものとする。
時刻b1は、同位相制御の場合の時刻a1と同様の制御で、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5aがオン状態で、半導体スイッチング素子5cをオフした後、半導体スイッチング素子5dをオンすることにより、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンする。また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12b、12dが同時オンしている。これにより、図4に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8aには正の電圧が印加され、第2の巻線8bに正電圧が発生し、第2のリアクトル9が励磁される。
時刻b2は、同位相制御の場合の時刻a2と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12bをオフした後、半導体スイッチング素子12aをオンする。これにより、図5に示す電流経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。
時刻b3において、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5aがオフした後、半導体スイッチング素子5bがオンする。これにより、図17に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→半導体スイッチング素子5b→第1のリアクトル7の経路で電流が環流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。
時刻b4は、同位相制御の場合の時刻a3と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12dがオフした後、半導体スイッチング素子12cがオンする。これにより、図6に示す電流経路で電流が流れ、第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12a→半導体スイッチング素子12c→第2の巻線8b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。
時刻b5は、同位相制御の場合の時刻a4と同様の制御で、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5dをオフした後、半導体スイッチング素子5cをオンすることにより、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンする。また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12a、12cが同時オンしている。これにより、図7に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8aには負の電圧が印加され、第2の巻線8bに負電圧が発生し、第2のリアクトル9が逆極性に励磁される。
時刻b6は、同位相制御の場合の時刻a5と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では半導体スイッチング素子12aをオフした後、半導体スイッチング素子12bをオンする。これにより、図8に示す電流経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。
時刻b7において、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5bがオフした後、半導体スイッチング素子5aがオンする。これにより、図18に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5a→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7の経路で電流が還流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。
時刻b8は、同位相制御の場合の時刻a6と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12cがオフした後、半導体スイッチング素子12dがオンする。これにより、図9に示す電流経路で電流が流れ、第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12d→半導体スイッチング素子12b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。
次いで時刻b1(=a9)の制御に戻る。
このような一連の制御(b1〜b8)を繰り返すことによって、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を昇圧してバッテリ2に電力を供給する。制御回路15は、第1、第2のスイッチング回路4、10の出力DUTYを決定して制御する際、第1のスイッチング回路4内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子が同時オンする対角オン時間t1(=t1a)と、第2のスイッチング回路10内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子が同時オンする対角オン時間t2とを決定し、さらに、高周波トランス8に電圧印加されている期間(t1、t1a)内に第2のリアクトル9を励磁する期間(時刻b1〜b2、時刻b5〜b6)を設けるように制御する。これにより、第2のスイッチング回路10は、第2のリアクトル9を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、ここで説明した制御でも、同位相制御の場合と同様に、高周波トランス8の一次側の第1のスイッチング回路4における各半導体スイッチング素子5a〜5dのスイッチングは、コンデンサ6a〜6dおよび第1のリアクトル7の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなり、二次側の第2のスイッチング回路10のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
次にバッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合について説明する。同位相制御の場合の図10で示した場合と同様に、制御回路15が、入力された出力電圧vを出力電圧指令値v*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
DC/DCコンバータ回路100は、高周波トランス8を挟んで第1、第2のスイッチング回路4、10を対称に構成しており、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合は、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送する場合と、第1、第2のスイッチング回路4、10の駆動信号G−5、G−12を逆に用いて制御することで、同様に電力伝送が行える。そして、高周波トランス8の第1の巻線8aに発生する電圧を昇圧して直流電源1に電力を供給する。
そして、第1のスイッチング回路4では、高周波トランス8に電圧印加されている期間内に第1のリアクトル7を励磁する期間を設け、即ち、第1のリアクトル7を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、高周波トランス8の一次側となる第2のスイッチング回路10における各半導体スイッチング素子12a〜12dのスイッチングは、コンデンサ13a〜13dおよび第2のリアクトル9の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなり、二次側の第1のスイッチング回路4のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
ここで説明した制御でも、高周波トランス8の一次側の巻線から二次側の巻線に電力移行される期間を出来る限り長くすることで、第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の還流期間に関わる損失を低減することができる。
このため、直流電源1からバッテリ2に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第1の巻線8aに電圧が印加される期間、即ち、対角オン時間t1が予め設定した最大時間になるように第1のスイッチング回路4を制御する。また、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第2の巻線8bに電圧が印加される期間、即ち、対角オン時間t2が予め設定した最大時間となるように第2のスイッチング回路10を制御する。
対角オン時間t1、t2が最大となる時間は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチングする為に要する時間に基づいて設定する。
以上のように、第1、第2のスイッチング回路4、10は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチング可能に構成され、高周波トランス8の一次側となる時に、ゼロ電圧スイッチングとなるように制御される。そして、ゼロ電圧スイッチングに作用した第1、第2のリアクトル7、9を、高周波トランス8の二次側となるときには、昇圧リアクトルとして動作させる。これにより、別途昇圧回路を設けることなく、二次側のスイッチング回路の昇圧動作により昇圧できる。
例えば、直流電源1からバッテリ2への電力伝送時では、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を、第2のリアクトル9と第2のスイッチング回路10と第2の平滑コンデンサ11によって昇圧回路を形成することで、第2の巻線8bに発生する電圧よりもバッテリ2の電圧が高い場合にも、バッテリ2を充電することができる。
このため簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングができると共に、部品点数が少ないことにより損失低減が図れる。
<降圧動作>
これまでは、バッテリ充放電装置は、高周波トランス8の巻線に発生する電圧よりも高い電圧を出力する場合について説明したが、次に、出力電圧が高周波トランス8の巻線に発生する電圧よりも低い場合について説明する。
まず、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送する場合、第2のスイッチング回路10内の半導体スイッチング素子12a〜12dは全てオフ状態とする。この時、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5a、5dを同時オンすると、図5に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5a→第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れ、電力が伝送される。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側には、第2の巻線8b→第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12aの逆並列ダイオード→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12dの逆並列ダイオード→第2の巻線8bの経路で電流が流れる。
次に、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5aがオフした後、半導体スイッチング素子5bをオンすると、図17に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→半導体スイッチング素子5b→第1のリアクトル7の経路で電流が流れる。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側には、第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12aの逆並列ダイオード→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12dの逆並列ダイオード→第2の巻線8b→第2のリアクトル9の経路で電流が流れる。そして、第2のリアクトル9に流れる電流がゼロになると、高周波トランス8の第2の巻線8b側の電流は無くなる。
次に、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5dをオフした後、半導体スイッチング素子5cをオンすると、図8に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5b→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れ、電力が伝送される。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側には、第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12cの逆並列ダイオード→第1の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12bの逆並列ダイオード→第2のリアクトル9→第2の巻線8bの経路で電流が流れる。
次に、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5bがオフした後、半導体スイッチング素子5aをオンすると、図18に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5a→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7の経路で電流が流れる。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側については、電流経路は変化せず、第2のリアクトル9に流れる電流がゼロになると、第2の巻線8b側の電流は無くなる。
以上の一連の動作を繰り返すことによって、第2のスイッチング回路10は整流動作を行い、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送を行う。バッテリ2の充電電流iの制御は、第1のスイッチング回路4内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子5a、5d(5b、5c)が同時オンする対角オン時間のDUTYを制御することによって実現する。
一方、バッテリ2から直流電源1へ電力伝送する場合、上記の動作と逆方向となり、第2のスイッチング回路10内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子12a、12d(12b、12c)が同時オンする対角オン時間のDUTYを制御し、第1のスイッチング回路4は整流動作を行うことによって実現する。
このようにDC/DCコンバータ回路100が動作することによって、高周波トランス8の二次側の巻線8b(8a)に発生する電圧よりも低い電圧で電力伝送する場合に、二次側のスイッチング回路10(4)の各半導体スイッチング素子12a〜12d(5a〜5d)の駆動信号を止める事が出来、制御の簡素化が実現できる。
また、降圧制御の場合でも昇圧制御の場合と同様に、第1、第2のスイッチング回路4、10は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチング可能に構成され、高周波トランス8の一次側となる時に、ゼロ電圧スイッチングとなるように制御される。
また、二次側の巻線8b(8a)に発生する電圧よりも高い電圧での電力伝送を所望するときに、上記その他の制御を用い、二次側の巻線8b(8a)に発生する電圧よりも低い電圧での電力伝送を所望するときに、この降圧動作の制御を用いることにより、簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングができると共に、部品点数が少ないことにより損失低減が図れる。
<出力電圧可変>
次に、DC/DCコンバータ回路100を用いて、第2の直流電源としてのバッテリ2の電圧に応じて、第1の直流電源の電圧目標値(電圧指令値)を可変することで、電力変換効率を制御する本発明の特徴について説明する。
図19は、双方向DC/DCコンバータを有するバッテリ充放電装置の回路構成を示した図である。図19では、図1に示した第1の直流電源として、直流電源1の代わりに交流電源17および双方向AC/DCコンバータ18に置き換えている。双方向AC/DCコンバータ18は、交流電源17と平滑コンデンサ3との間で電圧変換を行うものであればよく、回路方式は公知のものを用いてよい。なお、以下に説明する制御方式を、図1に示した直流電源1を用いたバッテリ充放電装置に適用できることは言うまでもない。
DC/DCコンバータ回路100による交流電源17とバッテリ2との間での電力授受動作について説明する。まず、バッテリ2を充電する場合には、交流電源17の交流電圧を双方向AC/DCコンバータ18の電圧変換可能な範囲で直流電圧に変換して平滑コンデンサ3に送電する。そして、DC/DCコンバータ回路100の電圧変換可能な範囲で直流電圧に変換してバッテリ2へと送電する。また、バッテリ2を放電する場合には、バッテリ2の直流電圧をDC/DCコンバータ回路100の電圧変換可能な範囲で直流電圧に変換して平滑コンデンサ3に送電する。そして、双方向AC/DCコンバータ18の電圧変換可能な範囲で交流電圧に変換して交流電源17へ送電する。
このように、双方向AC/DCコンバータ18とDC/DCコンバータ回路100がともに電圧変換機能を兼ね備えていると、平滑コンデンサ3には選択可能な電圧範囲が生じる。ここで、図20に双方向DC/DCコンバータにおける電圧変換比と電力変換効率との関係を表す特性グラフの一例を示す。公知のDC/DCコンバータは昇圧用または降圧用のリアクトルを備えており、スイッチング回路の降圧比または昇圧比が1から離れると、リアクトルの励磁期間が長くなる。例えば、公知のDC/DCコンバータの例として、チョッパ方式があげられる。チョッパ方式の場合、リアクトルの励磁期間中は、リアクトルが持つ直流抵抗によって電力損失が発生する。この電力損失は励磁期間の長さに比例し、変換効率は反比例する。
本実施の形態におけるDC/DCコンバータ回路100も、第1のリアクトル7および第2のリアクトル9の励磁期間(または、還流期間)に比例して損失が増加する。ところで、本実施の形態におけるバッテリ充放電装置は、DC/DCコンバータ回路100の出力側にバッテリ2が接続されており、バッテリ2の電圧はバッテリ2の残容量に応じて変化する。そこで、DC/DCコンバータ回路100の電圧変換比(昇圧比)が1の近傍を維持するように、バッテリ2の電圧に応じて平滑コンデンサ3の電圧を変化させると、第1のリアクトル7および第2のリアクトル9の励磁期間または還流帰還を長くする必要がなくなり、変換効率を高く保つことができる。これによって、損失の低減に寄与することができる。
次に、バッテリ2の電圧に応じて平滑コンデンサ3の電圧を変化させる制御方法について説明する。図21に電圧フィードバック制御の制御ブロック図を示す。電圧フィードバック制御は、基準となる電圧指令値と、制御対象となる第一端電圧または第二端電圧との差分(誤差)を求めたうえで、PI(比例積分)制御演算など公知の制御器を用いて、出力電圧DUTYを決定する。ここで、本実施の形態では、第一端電圧および第二端電圧は、図19に示すように双方向AC/DCコンバータ18またはDC/DCコンバータ回路100がそれぞれ備える2組の電力入出力用端子の両端電圧を示す。双方向AC/DCコンバータ18またはDC/DCコンバータ回路100に、図21に示した電圧フィードバック制御を適用すると、第一端電圧および第二端電圧を電圧指令値に追従させるように、出力電圧DUTYを調整することができる。
図19に示すように平滑コンデンサ3は、双方向AC/DCコンバータ18とDC/DCコンバータ回路100との接続点に接続されている。平滑コンデンサ3に接続されている双方向AC/DCコンバータ18の電力入出力用端子を第二端とし、平滑コンデンサ3に接続しているDC/DCコンバータ回路100の電力入出力用端子も第二端とする。平滑コンデンサ3の電圧を変化させるためには、DC/DCコンバータ回路100に電圧フィードバック制御を適用し、DC/DCコンバータ回路100の第二端の電圧を制御すればよい。このとき、双方向AC/DCコンバータ18は、双方向AC/DCコンバータ18の第二端の電圧を制御すると、DC/DCコンバータ回路100の電圧制御に対して干渉を起こすため好ましくない。このため、双方向AC/DCコンバータ18は、双方向AC/DCコンバータ18の第二端の電圧以外を制御することとする。
次に、平滑コンデンサ3の電圧を電圧制御するときに必要となる電圧指令値の設定方法について説明する。まず、上述のとおり、DC/DCコンバータ回路100は、バッテリ2の方向へ昇圧動作を行うときは第2の対角オン時間t2を短くすることで昇圧変換を実現し、バッテリ2の方向へ降圧動作を行うときは第1の対角オン時間t1を短くすることで降圧変換を実現する。これらの関係を改めて図22のようにまとめる。
図22は、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との関係を示した図である。横軸は双方向AC/DCコンバータ18からバッテリ2への電圧変換比(昇圧比)である。高周波トランス8の巻き数比を無視すると(巻き数比=1:1とすると)、t1=t2=πのときに電圧変換比は1となる。また、バッテリ2から双方向AC/DCコンバータ18へ変換する場合には、昇圧動作は逆方向の降圧動作に置き換え、降圧動作は逆方向の昇圧動作に置き換えて同様に考えることができる。縦軸は対角オン時間である。対角オン時間の最大値はスイッチング半周期にあたるπ[rad]であり、最小値は同位相にあたる0[rad]である。なお、実際は上下の半導体スイッチング素子、例えば半導体スイッチング素子5a、5bは、アーム短絡を防ぐための同時オフ期間となるデッドタイムを設ける必要があり、これを考慮すると対角オン時間の取りうる範囲はデッドタイム分だけ短くなる。例えば、デッドタイムをTdとすると、デッドタイムを考慮しない場合の対角オン時間の範囲は0〜π[rad]であり、デッドタイムを考慮する場合の対角オン時間の範囲はTd〜π[rad]となる。
ところで、DC/DCコンバータ回路100の電力変換効率は、前述のように電圧変換比が1のとき最大となる。また、図22に示すように電圧変換比が1のとき、t1=t2=πである。なお、t1=t2となるのは、t1=t2=πの一点だけである。したがって、DC/DCコンバータ回路100の電力変換効率を改善するために、t1=t2となるように、制御回路15が各半導体スイッチング素子5a〜5d,12a〜12dを制御すればよい。図23に電圧指令値設定の制御ブロック図を示す。つまり、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との偏差によって電圧制御の電圧指令値VLrefを可変することで、電圧変換比を調整することができる。
図23に示す制御ブロック図に従えば、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との間に偏差がある間は、PI演算の積分特性により電圧指令値VLrefが偏差の極性に応じて増減することになる。具体的には、第1の対角オン時間t1が第2の対角オン時間t2よりも大きい時には、DC/DCコンバータ回路100はバッテリ2の方向へ昇圧動作をしていることになるから、平滑コンデンサ3の電圧指令値VLrefを増やすことになる。第2の対角オン時間t2が第1の対角オン時間t1よりも大きい時には、DC/DCコンバータ回路100はバッテリ2の方向へ降圧動作をしていることになるから、平滑コンデンサ3の電圧指令値VLrefを減らすことになる。
図23に示す制御ブロック図には、電圧指令値VLrefの範囲に制約を設けていないが、実際の双方向AC/DCコンバータと双方向DC/DCコンバータには、構成部品の耐電圧や回路構成によって動作可能な電圧範囲は限られる。このため、電圧指令値の上限値VLmaxと下限値VLminとを設定する必要がある。このことを考慮した制御ブロック図を図24に示す。
なお、上記の説明において、電圧変換比が1のときに双方向DC/DCコンバータの電力変換効率は最大であるとしたが、ここでは考慮していない要因、例えば配線の抵抗の影響等によって、必ずしも1になるとは限らない。
以上のように、第1、第2の対角オン時間の偏差によって電圧制御の電圧指令値VLrefを可変することで、電圧変換比を調整することができる。このため、DC/DCコンバータの出力電圧または出力電流の変化によるDC/DCコンバータのDUTY変化幅が小さくなるので、DC/DCコンバータの還流期間を短くすることができ、損失を低減することができる。このような制御を行うことによって、第1の直流電源としての交流電源17および双方向AC/DCコンバータ18の電圧指令値を、第2の直流電源としてのバッテリ2の電圧に応じて変化させることができ、バッテリ2の電圧が変動しても、低損失な電力変換を実現することができる。また、簡易な回路構成で、バッテリとの充放電を低損失で行うことができるバッテリ充放電装置を得ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、平滑コンデンサ3の電圧を可変するバッテリ充放電装置と、バッテリ充放電装置の制御方法について説明した。本実施の形態では、別のバッテリ充放電装置の制御方法について説明する。実施の形態1における図24の制御ブロック図において、電圧変換比が1となるように制御されることから、電圧指令値VLrefが収束する値は、高周波トランス8の巻き数比を無視すると(巻き数比=1:1とすると)、バッテリ2の電圧値となる。実際には、DC/DCコンバータ回路100の主回路構成要素による損失の影響を受けて、電圧指令値VLrefは、バッテリ2の電圧値の近傍の電圧に収束することになる。
そこで、電圧指令値VLrefを決定する制御ブロックに、あらかじめバッテリ2の電圧値をフィードフォワードして加算することによって、制御の収束時間を早めることができる。図25に本実施の形態における電圧指令値設定の制御ブロック図を示す。図24のブロック図との違いは、バッテリ2の電圧値をVBとおき、フィードフォワードを追加した点である。図25の制御ブロック図において、バッテリ2の電圧VBは、高周波信号を除去して制御を安定にするためのローパスフィルタ(LPF)を経由している。高周波信号が発生しない、または制御が安定であるならば、必ずしもローパスフィルタは必要でなく、バイパスしても構わない。このような構成によって、制御の収束時間が早まることによって、バッテリ充放電装置で発生する損失を短い時間で減らすことができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1と異なる、別のバッテリ充放電装置およびバッテリ充放電装置の制御方法について説明する。図26は、この発明の実施の形態1における双方向DC/DCコンバータを有するバッテリ充放電装置の回路構成を示した図である。図19に示したバッテリ充放電装置に対して、第2の電圧センサ19を追加して平滑コンデンサ11の電圧を検出するようにした点が異なる。
第2の電圧センサ19を追加することによって、制御装置15はバッテリ2の電圧と平滑コンデンサ3の電圧を検出できるようになる。ここで、DC/DCコンバータ回路100の電力変換効率特性、バッテリ2の電圧と平滑コンデンサ3の電圧との電力変換効率の関係を、あらかじめ制御装置15に入力しておく。これによって、実施の形態1で示したフィードバック制御を用いずに、電力変換効率を制御することができる。このため、制御演算を削減することができ、制御の収束時間が早まることによって、バッテリ充放電装置で発生する損失を短い時間で低減することができる。
図27に、DC/DCコンバータの電力変換効率特性のマップを示す。図27において、平滑コンデンサ3の電圧をVL、バッテリ2の電圧をVBとおいて、DC/DCコンバータ回路100の電力変換効率特性をマップで表現している。制御装置15に、図27で示したマップを入力しておくことによって、バッテリ2の電圧VBが定まったときに、任意の電力変換効率となるように平滑コンデンサ3の電圧VLを選択することができる。ここで、電力変換効率が最大となる平滑コンデンサ3の電圧VLを選択し、これを電圧指令値VLrefに設定すればよい。DC/DCコンバータ回路100の電力変換効率特性が、第二端の電流にも依存する場合には、図27のマップに電流を追加して3次元のマップとして制御装置15に入力してもよい。この場合、第二端に電流センサなどを設置して電流を検出し、検出した電流を考慮して3次元のマップを利用して平滑コンデンサ3の電圧VLを選択する。
なお、実施の形態1〜3では、DC/DCコンバータ回路100の第二端の電圧を制御していたが、双方向AC/DCコンバータ18の第二端の電圧を制御してもよい。バッテリ2と直接接続されるDC/DCコンバータが第一端(バッテリ2)の電流または電圧を制御することができ、バッテリ2の電流または電圧の脈動(リップル)や変動を低減し、バッテリ2の発熱を低減する効果が得られる。
また、実施の形態1〜3では、双方向AC/DCコンバータを用いていたが、単方向AC/DCコンバータに置き換えてもよい。電力方向は一方向に制限することにより、主回路構成と制御の簡素化を図ることができる。
1 直流電源、2 バッテリ、3,11 平滑コンデンサ、
4 第1のスイッチング回路、5a〜5d,12a〜12d 半導体スイッチング素子、6a〜6d,13a〜13d コンデンサ、7 第1のリアクトル、
8 高周波トランス、8a 第1の巻線、8b 第2の巻線、9 第2のリアクトル、
10 第2のスイッチング回路、15 制御回路、16,19 電圧センサ、
17 交流電源、18 双方向AC/DCコンバータ、
100 DC/DCコンバータ回路、A 基準点、
G−5(G−5a〜G−5d),G−12(G−12a〜G−12d) 駆動信号、
t1 第1の対角オン時間、t2 第2の対角オン時間、tmax 最大オン時間。

Claims (8)

  1. 第1の直流電源と第2の直流電源との間の双方向の電力伝送を行うDC/DCコンバータにおいて、
    トランスと、
    複数の半導体スイッチング素子を有して前記第1の直流電源と前記トランスの第1の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第1のコンバータ部と、
    複数の半導体スイッチング素子を有して前記第2の直流電源と前記トランスの第2の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第2のコンバータ部と、
    前記第1、第2のコンバータ部内の前記各半導体スイッチング素子を制御する制御回路とを備え、
    前記第1、第2のコンバータ部は、前記各半導体スイッチング素子に並列接続されたコンデンサと、交流入出力線に接続された第1、第2のリアクトルとを有し、
    前記制御回路は、前記第1の直流電源の電圧目標値を、前記第2の直流電源の電圧に応じて変化させることを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 同位相の駆動信号で制御される前記第1のコンバータ部内のいずれかの半導体スイッチング素子と前記第2のコンバータ部内のいずれかの半導体スイッチング素子とを、それぞれ第1、第2の基準素子とし、
    前記制御回路は、前記第1のコンバータ部内で前記第1の基準素子と対角の関係にある半導体スイッチング素子が前記第1の基準素子と共にオンする第1の対角オン時間と、前記第2のコンバータ部内で前記第2の基準素子と対角の関係にある半導体スイッチング素子が前記第2の基準素子と共にオンする第2の対角オン時間との偏差によって前記第1の直流電源の前記電圧目標値を変化させることを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
  3. 前記制御回路は、所定周期内に前記第1のコンバータ部内を電流が還流する第1の還流期間と、前記第2のコンバータ部内を電流が還流する第2の還流期間とを設定し、前記第1の還流期間と前記第2の還流期間とが等しくなるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載のDC/DCコンバータ。
  4. 前記制御回路は、前記第2の直流電源の電圧をフィードフォワードして加算することによって前記電圧目標値を決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  5. 前記制御装置は、前記第1の直流電源側の電圧と前記第2の直流電源側の電圧と前記DC/DCコンバータの電力変換効率との関係をマップとして有し、前記第2の直流電源の電圧が定まったときに任意の前記電力変換効率になるように前記マップを用いて前記第1の直流電源の電圧目標値を選択することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  6. 前記第1の直流電源が交流電源と双方向AC/DCコンバータとで構成され、
    前記制御回路は、前記双方向AC/DCコンバータの前記DC/DCコンバータ側の電力入出力用端子の電圧を制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  7. 前記第1の直流電源が交流電源と単方向AC/DCコンバータとで構成され、
    電力変換の方向が一方向に制限されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータを有することを特徴とするバッテリ充放電装置。
JP2013120021A 2013-06-06 2013-06-06 Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置 Expired - Fee Related JP6065753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013120021A JP6065753B2 (ja) 2013-06-06 2013-06-06 Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013120021A JP6065753B2 (ja) 2013-06-06 2013-06-06 Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014239579A true JP2014239579A (ja) 2014-12-18
JP6065753B2 JP6065753B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=52136262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013120021A Expired - Fee Related JP6065753B2 (ja) 2013-06-06 2013-06-06 Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6065753B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125292A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 株式会社安川電機 Dc-dcコンバータ、電力変換装置、発電システムおよびdc-dc変換方法
WO2016125374A1 (ja) * 2015-02-02 2016-08-11 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ
WO2016125373A1 (ja) * 2015-02-02 2016-08-11 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ
KR20180044036A (ko) * 2016-10-21 2018-05-02 한국전력공사 보조 전원을 이용한 반도체 변압기의 기동 방법 및 이를 이용한 직류/직류 컨버터
JP2018170948A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 オリジン電気株式会社 コンバータ
KR20190076761A (ko) * 2017-12-22 2019-07-02 주식회사 포스코 커패시터 커플링 구조를 갖는 직류 전압 제어 장치
JP7506785B1 (ja) 2023-03-13 2024-06-26 株式会社オリジン コンバータ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035957A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力変換装置
JP2011130521A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Yokogawa Electric Corp Dcdcコンバータ
WO2011151940A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 三菱電機株式会社 電力変換装置
US20130057200A1 (en) * 2011-06-22 2013-03-07 Eetrex, Incorporated Bidirectional inverter-charger

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011035957A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Panasonic Electric Works Co Ltd 電力変換装置
JP2011130521A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Yokogawa Electric Corp Dcdcコンバータ
WO2011151940A1 (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 三菱電機株式会社 電力変換装置
US20130057200A1 (en) * 2011-06-22 2013-03-07 Eetrex, Incorporated Bidirectional inverter-charger

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107112903B (zh) * 2015-02-02 2019-03-26 三菱电机株式会社 Dc/dc转换器
JPWO2016125373A1 (ja) * 2015-02-02 2017-04-27 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ
CN107005168B (zh) * 2015-02-02 2019-10-18 三菱电机株式会社 Dc/dc转换器
JPWO2016125374A1 (ja) * 2015-02-02 2017-04-27 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ
US10158286B2 (en) 2015-02-02 2018-12-18 Mitsubishi Electric Corporation DC/DC converter
CN107005168A (zh) * 2015-02-02 2017-08-01 三菱电机株式会社 Dc/dc转换器
CN107112903A (zh) * 2015-02-02 2017-08-29 三菱电机株式会社 Dc/dc转换器
WO2016125374A1 (ja) * 2015-02-02 2016-08-11 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ
WO2016125373A1 (ja) * 2015-02-02 2016-08-11 三菱電機株式会社 Dc/dcコンバータ
WO2016125292A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 株式会社安川電機 Dc-dcコンバータ、電力変換装置、発電システムおよびdc-dc変換方法
US9985545B2 (en) 2015-02-05 2018-05-29 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki DC-to-DC converter, power converter, power generation system, and method for DC-to-DC conversion
KR20180044036A (ko) * 2016-10-21 2018-05-02 한국전력공사 보조 전원을 이용한 반도체 변압기의 기동 방법 및 이를 이용한 직류/직류 컨버터
KR101873113B1 (ko) * 2016-10-21 2018-08-02 한국전력공사 보조 전원을 이용한 반도체 변압기의 기동 방법 및 이를 이용한 직류/직류 컨버터
JP2018170948A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 オリジン電気株式会社 コンバータ
KR20190076761A (ko) * 2017-12-22 2019-07-02 주식회사 포스코 커패시터 커플링 구조를 갖는 직류 전압 제어 장치
KR102098020B1 (ko) 2017-12-22 2020-04-07 주식회사 포스코 커패시터 커플링 구조를 갖는 직류 전압 제어 장치
JP7506785B1 (ja) 2023-03-13 2024-06-26 株式会社オリジン コンバータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6065753B2 (ja) 2017-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5762617B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP5929703B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP6067116B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP6065753B2 (ja) Dc/dcコンバータおよびバッテリ充放電装置
JP6490093B2 (ja) 電力変換装置
US9948194B2 (en) DC/DC converter including phase shift control
JP5575235B2 (ja) 電力変換装置
JP6062058B2 (ja) 電力変換装置
EP2728724A1 (en) Power source system
JP6552739B2 (ja) 並列電源装置
US9735666B2 (en) Power conversion device
WO2016125373A1 (ja) Dc/dcコンバータ
JP6185860B2 (ja) 双方向コンバータ
JP7209868B2 (ja) Dc/dcコンバータ及び電力変換装置
JP6223609B2 (ja) Dc/dcコンバータ
JP2015204639A (ja) 電力変換装置及びその制御方法
JP6012822B1 (ja) 電力変換装置
US8830701B2 (en) DC-DC converter
JP6025885B2 (ja) 電力変換装置
JP6482009B2 (ja) 多入力コンバータ及び双方向コンバータ
US20130121034A1 (en) DC-DC Converter
JP6144374B1 (ja) 電力変換装置
JP4490308B2 (ja) 電力変換装置
US8830700B2 (en) DC-DC converter and method for controlling DC-DC converter
JP2014011831A (ja) 交直電力変換装置、及びこの交直電力変換装置を備えた無停電電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6065753

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees