JP2014239574A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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Abstract

【課題】第1電源および第2電源に対して直列接続の電圧よりも大きい任意の電圧に昇圧する。【解決手段】制御装置15は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。制御装置15は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互にONおよびOFFに切り替えるスイッチング動作を、第1デューティによって制御する。制御装置15は、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3を反転して交互にONおよびOFFに切り替えるスイッチング動作を、第2デューティによって制御する。【選択図】図1

Description

この発明は、電源装置に関する。
従来、DC−DCコンバータと、2つの第1,第2スイッチと、2つの第1,第2の電源とを備え、電気負荷に印加される電圧をDC−DCコンバータによって調整しつつ、第1,第2スイッチのオンおよびオフによって電気負荷に対して2つの第1,第2電源を直列接続状態と並列接続状態とに切り替えて接続する電源システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来、昇圧コンバータと、4つの第1〜第4リレーと、2つの2次電池とを備え、電気負荷に印加される電圧を昇圧コンバータによって調整しつつ、第1〜第4リレーのオンおよびオフによって電気負荷に対して2つの2次電池を直列接続状態と並列接続状態とに切り替えて接続する電源装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−152079号公報 特開2012−60838号公報
ところで、上記従来技術に係る電源システムおよび電源装置においては、DC−DCコンバータ(または昇圧コンバータ)の動作点は、第1および第2の電源(または二次電池)が並列接続状態となる昇圧比が1倍の点と、第1および第2の電源(または二次電池)が直列接続状態となる昇圧比が2倍の点との2点のみに実質的に限定されており、昇圧比が2よりも大きい任意の値となる動作点が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、第1電源および第2電源の電圧を直列接続の電圧よりも大きい任意の電圧に昇圧することが可能な電源装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る電源装置は、第1電源(例えば、実施形態での第1電源BT1)および第2電源(例えば、実施形態での第2電源BT2)と、前記第1電源および前記第2電源から供給される電力によって駆動する負荷(例えば、実施形態での負荷13)と、前記負荷に印加する電圧を制御する電圧制御手段(例えば、実施形態での制御装置15、第1および第2の直流電力変換回路11,12、第1および第2の降圧型直流電力変換回路11a,12a、第1および第2の昇圧型直流電力変換回路11b,12b)と、を備え、前記電圧制御手段は、第1リアクトル(例えば、実施形態での第1リアクトルL1)および第2リアクトル(例えば、実施形態での第2リアクトルL2)と、複数のスイッチと、第1の昇圧回路(例えば、実施形態での第1の直流電力変換回路11、第1の昇圧型直流電力変換回路11b)および第2の昇圧回路(例えば、実施形態での第2の直流電力変換回路12、第2の昇圧型直流電力変換回路12b)のうちの少なくとも何れか1つと、を備え、第1ノード(例えば、実施形態での第1ノードA)に前記第2電源の正極が接続され、第2ノード(例えば、実施形態での第2ノードB)に前記第2電源の負極が接続され、第3ノード(例えば、実施形態での第3ノードC)に前記第1電源の正極が接続され、第4ノード(例えば、実施形態での第4ノードD)に前記第1電源の負極が接続され、第5ノード(例えば、実施形態での第5ノードE)と前記第2ノードとに前記第2リアクトルの両端が接続され、第6ノード(例えば、実施形態での第6ノードF)と前記第3ノードとに前記第1リアクトルの両端が接続され、前記複数のスイッチは、前記第5ノードおよび前記第6ノードと、前記第2ノードおよび前記第6ノードと、前記第5ノードおよび前記第3ノードと、のうちの何れか1つに両端が接続された第1の前記スイッチ(例えば、実施形態での第1スイッチング素子SW1)と、前記第6ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第2の前記スイッチ(例えば、実施形態での第2スイッチング素子SW2)と、前記第1ノードと前記第5ノードとに両端が接続された第3の前記スイッチ(例えば、実施形態での第3スイッチング素子SW3)と、を備え、前記第1の昇圧回路は、前記第1リアクトルと、前記第1および前記第2の前記スイッチを備えるとともに、前記第1電源に接続され、前記第2の昇圧回路は、前記第2リアクトルと、前記第1および前記第3の前記スイッチを備えるとともに、前記第2電源に接続され、前記電圧制御手段は、前記スイッチのオンおよびオフのスイッチング動作のデューティ(例えば、実施形態での第1および第2デューティDuty1,Duty2、第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22)によって、前記負荷に印加する電圧を、前記第1電源の電圧および前記第2電源の電圧の和の電圧以上の任意の電圧に制御する。
(2)上記(1)に記載の電源装置では、前記第1の前記スイッチは双方向スイッチであり、前記第5ノードと前記第6ノードとに前記第1の前記スイッチの両端が接続され、前記複数のスイッチは、前記第5ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第4の前記スイッチ(例えば、実施形態での第4スイッチング素子SW4)と、前記第1ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第5の前記スイッチ(例えば、実施形態での第5スイッチング素子SW5)と、を備え、前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路を備え、前記第1の昇圧回路は、前記第1、前記第2、および前記第4の前記スイッチを備え、前記第2の昇圧回路は、前記第1、前記第3、および前記第5の前記スイッチを備えてもよい。
(3)上記(1)に記載の電源装置では、前記第2ノードと前記第6ノードとに前記第1の前記スイッチの両端が接続され、前記複数のスイッチは、前記第5ノードと前記第3ノードとに両端が接続された第4の前記スイッチ(例えば、実施形態での第4スイッチング素子SW4)を備え、前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路を備え、前記第2の昇圧回路は、前記第1の前記スイッチの代わりに前記第4の前記スイッチを備えてもよい。
(4)上記(3)に記載の電源装置では、前記第1および前記第4の前記スイッチは双方向スイッチであり、前記複数のスイッチは、前記第1ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第5の前記スイッチ(例えば、実施形態での第5スイッチング素子SW5)と、前記第5ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第6の前記スイッチ(例えば、実施形態での第6スイッチング素子SW6)と、を備え、前記第1の昇圧回路は、前記第1、前記第2、および前記第5の前記スイッチを備え、前記第2の昇圧回路は、前記第3、前記第4、および前記第6の前記スイッチを備えてもよい。
(5)上記(3)に記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、前記第2ノードと前記第2リアクトルとの間に設けられた第7ノード(例えば、実施形態での第7ノードG)と、前記第3ノードと前記第1リアクトルとの間に設けられた第8ノード(例えば、実施形態での第8ノードH)と、を備え、前記複数のスイッチは、前記第3ノードと前記第8ノードとに両端が接続された第5の前記スイッチ(例えば、実施形態での第5スイッチング素子SW5)と、前記第8ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第6の前記スイッチ(例えば、実施形態での第6スイッチング素子SW6)と、前記第1ノードと前記第7ノードとに両端が接続された第7の前記スイッチ(例えば、実施形態での第7スイッチング素子SW7)と、前記第7ノードと前記第2ノードとに両端が接続された第8の前記スイッチ(例えば、実施形態での第8スイッチング素子SW8)と、を備え、前記第1の昇圧回路は、前記第1、前記第2、前記第5、および前記第6の前記スイッチを備え、前記第2の昇圧回路は、前記第3、前記第4、前記第7、および前記第8の前記スイッチを備えてもよい。
(6)上記(2)、(4)、および(5)の何れか1つに記載の電源装置では、前記電圧制御手段は、前記スイッチのオンおよびオフのスイッチング動作のデューティ(例えば、実施形態での第1および第2降圧デューティDuty11,Duty21)によって、前記負荷に印加する電圧を、前記第1電源の電圧または前記第2電源の電圧の何れか大きい方から前記第1電源の電圧および前記第2電源の電圧の和の電圧までの範囲の任意の電圧に制御してもよい。
(7)上記(1)から(6)の何れか1つに記載の電源装置では、前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気的に結合されていてもよい。
上記(1)〜(5)の何れかに記載の態様に係る電源装置によれば、第1の昇圧回路は第1のスイッチと第2のスイッチとが反転して交互にオンおよびオフに駆動されることによって第1電源の電圧を昇圧し、第2の昇圧回路は第1のスイッチと第3のスイッチとが反転して交互にオンおよびオフに駆動されることによって第2電源の電圧を昇圧する。これにより、第1および第2のスイッチの組と、第1および第3のスイッチの組とにおいて、スイッチング動作のデューティを制御することによって、負荷に印加する電圧を、第1電源の電圧および第2電源の電圧の和の電圧以上の任意の電圧に容易に制御することができる。
さらに、上記(6)の場合、各スイッチのスイッチング動作のデューティを制御することによって、負荷に印加する電圧を、第1電源の電圧および第2電源の電圧の和の電圧以上の任意の電圧に加えて、第1電源の電圧または第2電源の電圧の何れか大きい方から第1電源の電圧および第2電源の電圧の和の電圧の範囲の任意の電圧に容易に設定可能である。
さらに、上記(7)の場合、第1リアクトルおよび第2リアクトルを流れる電流の周波数をスイッチング周波数よりも高くすることができ、第1リアクトルおよび第2リアクトルにて発生する磁歪騒音の周波数を可聴帯域外まで高くすることができる。
本発明の第1実施形態に係る電源装置の構成図である。 本発明の第1実施形態に係る電源装置の力行時における電流の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電源装置の回生時における電流の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の構成図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の力行時における電流の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の回生時における電流の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の力行時における電流の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の回生時における電流の流れを示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の負荷停止時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の負荷停止時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る電源装置の回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第1の直流電力変換回路の力行時における各スイッチング素子のON/OFFと電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第1の直流電力変換回路の回生時における各スイッチング素子のON/OFFと電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2の直流電力変換回路の力行時における各スイッチング素子のON/OFFと電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2の直流電力変換回路の回生時における各スイッチング素子のON/OFFと電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第1の直流電力変換回路の力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第1の直流電力変換回路の回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2の直流電力変換回路の力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2の直流電力変換回路の回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第1制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、第1および第2デューティと、負荷電圧との変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの負荷停止時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードの回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第2制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、第1および第2デューティと、負荷電圧との変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の負荷電圧と第1および第2電圧と各出力電圧との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第3制御モードの力行時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第3制御モードの回生時における各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第4制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電源装置の第4制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと各電流の変化を示す図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係る電源装置の構成図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係る電源装置の構成図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の構成図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の構成図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の力行時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の回生時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の力行時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の回生時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置の第2制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、第1および第2降圧デューティと、第1および第2昇圧デューティと、各電圧との変化を示す図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置の構成図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置の力行時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置の回生時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置の力行時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置の回生時における各電流の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置の第2制御モードにおける各スイッチング素子のON/OFFと、第1および第2降圧デューティと、第1および第2昇圧デューティと、各電圧との変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る電源装置について添付図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態に係る電源装置は、例えば車両の走行駆動力を発生可能な電動機の力行および回生を制御するインバータなどの負荷に直流電力を供給する電源装置を成している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による電源装置10は、図1に示すように、第1の直流電力変換回路(REG1)11と、第2の直流電力変換回路(REG2)12と、負荷(LD)13と、キャパシタ(CA)14と、制御装置15と、を備えている。負荷13は、第1および第2の直流電力変換回路11,12から供給される直流電力によって駆動可能であるとともに、発電による直流電力を第1および第2の直流電力変換回路11,12に供給可能である。キャパシタ(CA)14は負荷13の両端に接続されている。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、例えばバッテリなどの第1電源BT1と、第1のスイッチ群を構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)などの第1および第2スイッチング素子SW1,SW2と、第1リアクトルL1と、を備えている。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えばバッテリなどの第2電源BT2と、第2のスイッチ群を構成するIGBTなどの第1および第3スイッチング素子SW1,SW3と、第2リアクトルL2と、を備えている。
なお、第1および第2の直流電力変換回路11,12は、共通の第1スイッチング素子SW1を備えている。
また、第1電源BT1から出力される第1電圧VB1と、第2電源BT2から出力される第2電圧VB2とは、ゼロを含む所定の電圧差Vd(=VB2−VB1)を有している。
電源装置10は、第1ノードA〜第6ノードFを備えている。
第1ノードAには第2電源BT2の正極が接続され、第2ノードBには第2電源BT2の負極が接続され、第3ノードCには第1電源BT1の正極が接続され、第4ノードDには第1電源BT1の負極が接続されている。第5ノードEと第2ノードBとには第2リアクトルL2の両端が接続され、第6ノードFと第3ノードCとには第1リアクトルL1の両端が接続されている。
第1スイッチング素子SW1のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第6ノードFに接続されている。第2スイッチング素子SW2のコレクタは第6ノードFに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第3スイッチング素子SW3のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第5ノードEに接続されている。各スイッチング素子SW1〜SW3のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして各ダイオードD1〜D3が接続されている。
第1および第2の直流電力変換回路11,12は、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW1〜SW3のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
より詳細には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。このスイッチング動作では、各スイッチング素子SW1〜SW3が交互に閉接(ON)および開放(OFF)に切り替えられる。
第1の直流電力変換回路11は、例えば図2Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第2スイッチング素子SW2と、を経由する還流電流を流して第1リアクトルL1を励磁し、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、例えば図2Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、順次、第2スイッチング素子SW2および第2ダイオードD2と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する還流電流を流す。
第2の直流電力変換回路12は、例えば図2Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第3スイッチング素子SW3と、第2リアクトルL2と、を経由する還流電流を流して第2リアクトルL2を励磁し、第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、例えば図2Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、順次、第2リアクトルL2と、第3スイッチング素子SW3および第3ダイオードD3と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
制御装置15は、負荷制御部21と、接続切替制御部22と、を備えている。
負荷制御部21は、負荷13の動作を制御する。例えば、負荷13が3相のブラシレスDCモータなどの電動機と、この電動機の力行および回生を制御するインバータとを備える場合には、負荷制御部21はインバータの電力変換動作を制御する。より詳細には、電動機の力行運転時には、負荷制御部21は、インバータの直流側の両極間に印加される直流電力を3相交流電力に変換し、電動機の各相への通電を順次転流させることで交流の各相電流を通電する。一方、電動機の回生運転時には、負荷制御部21は、電動機の回転角に基づいて同期を取りつつ電動機から出力される交流の発電電力を直流電力に変換する。
接続切替制御部22は、パルス幅変調(PWM)による信号(PWM信号)を各スイッチング素子SW1〜SW3のゲートに入力することによって、第1および第2の直流電力変換回路11,12を互いに独立に駆動可能である。接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷13に印加される電圧(負荷電圧)V0を、第1電源BT1の第1電圧VB1および第2電源BT2の第2電圧VB2の和(VB1+VB2)以上の電圧に制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1デューティDuty1によって制御する。第1デューティDuty1は、下記数式(1)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第2スイッチング素子SW2のオン時間t(SW2)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1デューティDuty1=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONとする状態は、第1デューティDuty1=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1デューティDuty1によって第1電圧VB1を昇圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10(つまり、第5ノードEと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1デューティDuty1とに応じて制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2デューティDuty2によって制御する。第2デューティDuty2は、上記数式(1)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第3スイッチング素子SW3のオン時間t(SW3)とにより定義されている。
例えば、第3スイッチング素子SW3をOFFかつ第1スイッチング素子SW1をONとする状態は、第2デューティDuty2=0%の状態である。一方、第3スイッチング素子SW3をONかつ第1スイッチング素子SW1をOFFとする状態は、第2デューティDuty2=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2デューティDuty2によって第2電圧VB2を昇圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20(つまり、第1ノードAと第6ノードFとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2デューティDuty2とに応じて制御する。
接続切替制御部22は、第1および第2の直流電力変換回路11,12を排他的に、または同時に駆動する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。
上述したように、本発明の第1実施形態による電源装置10によれば、第1デューティDuty1および第2デューティDuty2を制御することによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の任意の電圧に容易に制御可能である。
(第1実施形態の変形例)
本発明の実施形態の変形例に係る電源装置10は、図3に示すように、上述した第1実施形態において第1スイッチング素子SW1が双方向スイッチとされ、さらに、第4および第5スイッチング素子SW4,SW5を備えている。
この変形例に係る電源装置10は、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、第1電源BT1と、第1のスイッチ群を構成する第1,第2,および第4スイッチング素子SW1,SW2,SW4と、第1リアクトルL1と、を備えて構成されている。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、第2電源BT2と、第2のスイッチ群を構成する第1,第3,および第5スイッチング素子SW1,SW3,SW5と、第21リアクトルL2と、を備えて構成されている。
双方向スイッチを成す第1スイッチング素子SW1は、例えば、2つのスイッチング素子SW1a,SW1bが逆極性に直列に接続されて構成されている。
第4スイッチング素子SW4のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第5スイッチング素子SW5のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第6ノードFに接続されている。第4および第5スイッチング素子SW4,SW5のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして第4および第5ダイオードD4,D5が接続されている。
第1および第2の直流電力変換回路11,12は、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW1〜SW5のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
より詳細には、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1の直流電力変換回路11の第1および第4スイッチング素子SW1,SW4の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第5スイッチング素子SW1,SW5の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。
また、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。
これらのスイッチング動作では、各スイッチング素子SW1〜SW5が交互に閉接(ON)および開放(OFF)に切り替えられる。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、例えば図4A,Bに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第2スイッチング素子SW2をOFFにする。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、図4Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第1スイッチング素子SW1をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。一方、第4スイッチング素子SW4をONかつ第1スイッチング素子SW1をOFFにすることによって、順次、第4スイッチング素子SW4および第4ダイオードD4と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
また、第1の直流電力変換回路11は、図4Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第4スイッチング素子SW4をONかつ第1スイッチング素子SW1をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、を経由する電流を流す。一方、第4スイッチング素子SW6をOFFかつ第1スイッチング素子SW1をONにすることによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えば図4A,Bに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第3スイッチング素子SW3をOFFにする。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、図4Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第5スイッチング素子SW5をOFFかつ第1スイッチング素子SW1をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。一方、第5スイッチング素子SW5をONかつ第1スイッチング素子SW1をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第5スイッチング素子SW4および第5ダイオードD5と、を経由する還流電流を流す。
また、第2の直流電力変換回路(REG2)12は、図4Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第5スイッチング素子SW5をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第5スイッチング素子SW5をONにすることによって、順次、第5スイッチング素子SW5と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、例えば図4C,Dに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第4スイッチング素子SW4をOFFにする。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、図4Cに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第2スイッチング素子SW2と、を経由する還流電流を流して第1リアクトルL1を励磁し、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第1の直流電力変換回路(REG1)11は、図4Dに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、順次、第2スイッチング素子SW2および第2ダイオードD2と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する還流電流を流す。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えば図4C,Dに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第5スイッチング素子SW5をOFFにする。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えば図4Cに示すように負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第3スイッチング素子SW3と、第2リアクトルL2と、を経由する還流電流を流して第2リアクトルL2を励磁し、第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えば図4Dに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、順次、第2リアクトルL2と、第3スイッチング素子SW3および第3ダイオードD3と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
接続切替制御部22は、パルス幅変調(PWM)による信号(PWM信号)を各スイッチング素子SW1〜SW5のゲートに入力することによって、第1および第2の直流電力変換回路11,12を互いに独立に駆動可能である。
接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1の直流電力変換回路11の第1および第4スイッチング素子SW1,SW4の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷電圧V0を、第1電源BT1の第1電圧VB1および第2電源BT2の第2電圧VB2のうちの何れか大きい方と、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)との間の電圧範囲内に制御する。
また、接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第4スイッチング素子SW1,SW4を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1降圧デューティDuty11によって制御する。第1降圧デューティDuty11は、下記数式(2)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第4スイッチング素子SW4のオン時間t(SW4)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第4スイッチング素子SW4をONとする状態は、第1降圧デューティDuty11=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第4スイッチング素子SW4をOFFとする状態は、第1降圧デューティDuty11=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1降圧デューティDuty11によって第1電圧VB1を降圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10a(つまり、第5ノードEと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1降圧デューティDuty11との積(VB1×Duty11=V10a)として制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第1および第5スイッチング素子SW1,SW5を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2降圧デューティDuty21によって制御する。第2降圧デューティDuty21は、上記数式(2)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第5スイッチング素子SW5のオン時間t(SW5)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第5スイッチング素子SW5をONとする状態は、第2降圧デューティDuty21=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第5スイッチング素子SW5をOFFとする状態は、第2降圧デューティDuty21=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2降圧デューティDuty21によって第2電圧VB2を降圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20a(つまり、第1ノードAと第6ノードFとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2降圧デューティDuty21との積(VB2×Duty21=V20a)として制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1昇圧デューティDuty12によって制御する。第1昇圧デューティDuty12は、上記数式(2)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第2スイッチング素子SW2のオン時間t(SW2)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1昇圧デューティDuty12=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONとする状態は、第1昇圧デューティDuty12=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1昇圧デューティDuty12によって第1電圧VB1を昇圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10b(つまり、第5ノードEと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1昇圧デューティDuty12とに応じて制御する。
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第1および第3スイッチング素子SW1,SW3を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2昇圧デューティDuty22によって制御する。第2昇圧デューティDuty22は、上記数式(2)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第3スイッチング素子SW3のオン時間t(SW3)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFとする状態は、第2デューティDuty2=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONとする状態は、第2昇圧デューティDuty22=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2昇圧デューティDuty22によって第2電圧VB2を昇圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12bの出力電圧V20b(つまり、第1ノードAと第6ノードFとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2昇圧デューティDuty22とに応じて制御する。
接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合と、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合とのそれぞれにおいて、第1および第2の直流電力変換回路11,12を排他的に、または同時に駆動する。これによって、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。
例えば、図5A〜Cに示すように、接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合に、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同位相のスイッチング動作で同時に駆動する。
また、例えば、図6A〜Cに示すように、接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合に、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同位相のスイッチング動作で同時に駆動する。
なお、図5A〜Cおよび図6A〜Cに示す時間tに応じた電流の波形において、図3に示すように、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)は第3ノードCから第6ノードFに向かう方向を正としている。第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)は第5ノードEから第2ノードBに向かう方向を正としている。各第1電源BT1および第2電源BT2を通過する各電流I(BT1),I(BT2)は、負極から正極に向かう方向を正としている。負荷13およびキャパシタ14を通過する電流を合算した電流I(LD)は第1ノードAから第4ノードDに向かう方向を正としている。
上述したように、本発明の第1実施形態の変形例による電源装置10によれば、第1降圧デューティDuty11および第2降圧デューティDuty21を制御することによって、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)までの範囲の任意の電圧に容易に制御可能である。また、第1昇圧デューティDuty12および第2昇圧デューティDuty22を制御することによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の任意の電圧に容易に制御可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による電源装置10は、図7に示すように、第1の直流電力変換回路(REG1)11と、第2の直流電力変換回路(REG2)12と、負荷(LD)13と、キャパシタ(CA)14と、制御装置15と、を備えている。負荷13は、第1および第2の直流電力変換回路11,12から供給される直流電力によって駆動可能であるとともに、発電による直流電力を第1および第2の直流電力変換回路11,12に供給可能である。キャパシタ(CA)14は負荷13の両端に接続されている。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、例えばバッテリなどの第1電源BT1と、第1のスイッチ群を構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar mode Transistor)などの第1および第2スイッチング素子SW1,SW2と、第1リアクトルL1と、を備えている。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えばバッテリなどの第2電源BT2と、第2のスイッチ群を構成するIGBTなどの第3および第4スイッチング素子SW3,SW4と、第2リアクトルL2と、を備えている。
なお、第1電源BT1から出力される第1電圧VB1と、第2電源BT2から出力される第2電圧VB2とは、ゼロを含む所定の電圧差Vd(=VB2−VB1)を有している。
電源装置10は、第1ノードA〜第6ノードFを備えている。
第1ノードAには第2電源BT2の正極が接続され、第2ノードBには第2電源BT2の負極が接続され、第3ノードCには第1電源BT1の正極が接続され、第4ノードDには第1電源BT1の負極が接続されている。第5ノードEと第2ノードBとには第2リアクトルL2の両端が接続され、第6ノードFと第3ノードCとには第1リアクトルL1の両端が接続されている。
第1スイッチング素子SW1のコレクタは第2ノードBに接続され、エミッタは第6ノードFに接続されている。第2スイッチング素子SW2のコレクタは第6ノードFに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第3スイッチング素子SW3のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第5ノードEに接続されている。第4スイッチング素子SW4のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第3ノードCに接続されている。各スイッチング素子SW1〜SW4のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして各ダイオードD1〜D4が接続されている。
第1および第2の直流電力変換回路11,12は、共通の接続点である第2ノードBおよび第3ノードCで接続されており、少なくとも第1および第2リアクトルL1,L2が直列に接続されて成るループ回路LCを形成している。
より詳細には、ループ回路LCは、第1の直流電力変換回路11の第1リアクトルL1および第1スイッチング素子SW1と、第2の直流電力変換回路12の第2リアクトルL2および第4スイッチング素子SW4と、が直列に接続されて形成されている。第1の直流電力変換回路11の第1リアクトルL1および第1スイッチング素子SW1は、第3ノードCおよび第2ノードB間に第6ノードFを介して直列に接続されている。第2の直流電力変換回路12の第2リアクトルL2および第4スイッチング素子SW4は、第2ノードBおよび第3ノードC間に第5ノードEを介して直列に接続されている。
第1および第2の直流電力変換回路11,12は、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW1〜SW4のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
より詳細には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。このスイッチング動作では、各スイッチング素子SW1〜SW4が交互に閉接(ON)および開放(OFF)に切り替えられる。
第1の直流電力変換回路11は、例えば図8Aおよび図9Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第2スイッチング素子SW2と、を経由する還流電流を流して第1リアクトルL1を励磁し、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第1の直流電力変換回路11は、例えば図8Bおよび図9Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、順次、第2スイッチング素子SW2および第2ダイオードD2と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する還流電流を流す。
第2の直流電力変換回路12は、例えば図8Cおよび図9Cに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第3スイッチング素子SW3と、第2リアクトルL2と、を経由する還流電流を流して第2リアクトルL2を励磁し、第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。一方、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第4スイッチング素子SW4および第4ダイオードD4と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第2の直流電力変換回路12は、例えば図8Dおよび図9Dに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、順次、第2リアクトルL2と、第3スイッチング素子SW3および第3ダイオードD3と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
なお、図9A〜Dに示す時間tに応じた電流の波形において、図7に示すように、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)は第3ノードCから第6ノードFに向かう方向を正としている。第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)は第5ノードEから第2ノードBに向かう方向を正としている。各スイッチング素子SW1〜SW4および各ダイオードD1〜D4を通過する電流を合算した各電流I(SW1)〜I(SW4)は、コレクタからエミッタに向かう方向を正としている。各第1電源BT1および第2電源BT2を通過する各電流I(BT1),I(BT2)は、負極から正極に向かう方向を正としている。負荷13およびキャパシタ14を通過する電流を合算した電流I(LD)は第1ノードAから第4ノードDに向かう方向を正としている。
制御装置15は、負荷制御部21と、接続切替制御部22と、を備えている。
負荷制御部21は、負荷13の動作を制御する。例えば、負荷13が3相のブラシレスDCモータなどの電動機と、この電動機の力行および回生を制御するインバータとを備える場合には、負荷制御部21はインバータの電力変換動作を制御する。より詳細には、電動機の力行運転時には、負荷制御部21は、インバータの直流側の両極間に印加される直流電力を3相交流電力に変換し、電動機の各相への通電を順次転流させることで交流の各相電流を通電する。一方、電動機の回生運転時には、負荷制御部21は、電動機の回転角に基づいて同期を取りつつ電動機から出力される交流の発電電力を直流電力に変換する。
接続切替制御部22は、パルス幅変調(PWM)による信号(PWM信号)を各スイッチング素子SW1〜SW4のゲートに入力することによって、第1および第2の直流電力変換回路11,12を互いに独立に駆動可能である。接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷13に印加される電圧(負荷電圧)V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1デューティDuty1によって制御する。第1デューティDuty1は、下記数式(3)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第2スイッチング素子SW2のオン時間t(SW2)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1デューティDuty1=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONとする状態は、第1デューティDuty1=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1デューティDuty1によって第1電圧VB1を昇圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10(つまり、第2ノードBと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1デューティDuty1とに応じて制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2デューティDuty2によって制御する。第2デューティDuty2は、上記数式(3)に示すように、第3スイッチング素子SW3のオン時間t(SW3)と第4スイッチング素子SW4のオン時間t(SW4)とにより定義されている。
例えば、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFとする状態は、第2デューティDuty2=0%の状態である。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONとする状態は、第2デューティDuty2=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2デューティDuty2によって第2電圧VB2を昇圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20(つまり、第1ノードAと第3ノードCとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2デューティDuty2とに応じて制御する。
なお、上記数式(3)に示すように、適宜の負荷電圧V0および電圧差Vd(=VB2−VB1)に対して、第1デューティDuty1は第2電源BT2の第2電圧VB2によって記述され、第2デューティDuty2は第1電源BT1の第1電圧VB1によって記述される。これに対して、下記数式(4)に示すように、電圧差Vd(=VB2−VB1)に基づき、第1デューティDuty1は第1電源BT1の第1電圧VB1によって記述可能であり、第2デューティDuty2は第2電源BT2の第2電圧VB2によって記述可能である。しかしながら、接続切替制御部22は、制御応答の発散を防ぐために、下記数式(4)に示す各デューティDuty1,Duty2を用いることなく、上記数式(3)に示す各デューティDuty1,Duty2を用いてスイッチング動作を制御する。
Figure 2014239574
本発明の第2実施形態による電源装置10は上記構成を備えており、次に、電源装置10の動作、つまり接続切替制御部22の制御動作について説明する。
(第2実施形態の第1制御モード)
接続切替制御部22は、図8A〜Dおよび図9A〜Dに示すように、第1制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を排他的に駆動する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。
例えば、接続切替制御部22は、図10に示すように、第1および第4スイッチング素子SW1,SW4をONかつ第2および第3スイッチング素子SW2,SW3をOFFにすることによって、負荷13に対して第1および第2電源BT1,BT2を直列接続状態にする。
接続切替制御部22は、第1および第2電源BT1,BT2の直列接続状態から第4スイッチング素子SW4をOFFとし、かつ第1デューティDuty1をゼロから徐々に増大させるスイッチング動作を実行する。これによって、第1リアクトルL1の逆起電力によって第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10を徐々に第1電圧VB1よりも増大させ、第1電源BT1の電力を第1リアクトルL1と第2電源BT2とを経由して負荷13およびキャパシタ14に供給する。これに伴い、キャパシタ14は充電され、負荷電圧V0(=V10+VB2)は第1デューティDuty1に応じて徐々に増大する。
さらに、接続切替制御部22は、第1デューティDuty1をゼロに向かい徐々に減少させるスイッチング動作を実行する。これによって、キャパシタ14に充電された電荷を負荷13で消費させるとともに第2電源BT2と第1リアクトルL1とを経由して第1電源BT1に供給する。これに伴い、第1電源BT1は充電され、負荷電圧V0(=V10+VB2)は第1デューティDuty1に応じて徐々に低下する。そして、接続切替制御部22は、第1デューティDuty1がゼロに到達した場合に第1スイッチング素子SW1をONにすることによって、第1および第2電源BT1,BT2を負荷13に対して直列接続状態とし、負荷電圧V0を第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)にする。なお、この直列接続状態では第4スイッチング素子SW4がONにされてもよい。
同様にして、接続切替制御部22は、第1および第2電源BT1,BT2の直列接続状態から第1スイッチング素子SW1をOFFとし、かつ第2デューティDuty2をゼロから徐々に増大させるスイッチング動作を実行する。これによって、第2リアクトルL2の逆起電力によって第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20を徐々に第2電圧VB2よりも増大させ、第2電源BT2の電力を第2リアクトルL2と第1電源BT1とを経由して負荷13およびキャパシタ14に供給する。これに伴い、キャパシタ14は充電され、負荷電圧V0(=V20+VB1)は第2デューティDuty2に応じて徐々に増大する。
さらに、接続切替制御部22は、第2デューティDuty2をゼロに向かい徐々に減少させるスイッチング動作を実行する。これによって、キャパシタ14に充電された電荷を負荷13で消費させるとともに第1電源BT1と第2リアクトルL2とを経由して第2電源BT2に供給する。これに伴い、第2電源BT2は充電され、負荷電圧V0(=V20+VB1)は第2デューティDuty2に応じて徐々に低下する。そして、接続切替制御部22は、第2デューティDuty2がゼロに到達した場合に第4スイッチング素子SW4をONにすることによって、第1および第2電源BT1,BT2を負荷13に対して直列接続状態とし、負荷電圧V0を第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)にする。なお、この直列接続状態では第1スイッチング素子SW1がONにされてもよい。
(第2実施形態の第2制御モード)
また、接続切替制御部22は、図11A,Bおよび図12A,Bおよび図13A〜Cに示すように、第2制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同時に同位相のスイッチング動作で駆動する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。この場合、各スイッチング素子SW1〜SW4および各ダイオードD1〜D4および各リアクトルL1,L2を通過する電流は、第1および第2の直流電力変換回路11,12の互いの動作について相互干渉しない。また、各第1および第2電源BT1,BT2と負荷13およびキャパシタ14とを通過する電流は、第1および第2の直流電力変換回路11,12の互いの動作による電流の合成によって生成される。
例えば、接続切替制御部22は、図14に示すように、第1および第4スイッチング素子SW1,SW4をONかつ第2および第3スイッチング素子SW2,SW3をOFFにすることによって、負荷13に対して第1および第2電源BT1,BT2を直列接続状態にする。
接続切替制御部22は、第1および第2電源BT1,BT2の直列接続状態から第1および第2デューティDuty1,Duty2をゼロから徐々に増大させるスイッチング動作を実行する。これによって、第1および第2リアクトルL1,L2の逆起電力によって第1および第2の直流電力変換回路11,12の出力電圧V10,V20を徐々に第1および第2電圧VB1,VB2よりも増大させ、負荷13およびキャパシタ14に電力を供給する。これに伴い、キャパシタ14は充電され、図15に示すような負荷電圧V0(=V10+VB2=V20+VB1)は第1および第2デューティDuty1,Duty2に応じて徐々に増大する。
さらに、接続切替制御部22は、第1および第2デューティDuty1,Duty2をゼロに向かい徐々に減少させるスイッチング動作を実行する。これによって、キャパシタ14に充電された電荷を負荷13で消費させるとともに第1および第2電源BT1,BT2に供給する。これに伴い、第1および第2電源BT1,BT2は充電され、負荷電圧V0(=V10+VB2=V20+VB1)は、第1および第2デューティDuty1,Duty2に応じて徐々に低下する。そして、第1および第2デューティDuty1,Duty2がゼロに到達すると、第1および第2電源BT1,BT2は負荷13に対して直列接続状態になり、負荷電圧V0は第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)になる。
(第2実施形態の第3制御モード)
また、接続切替制御部22は、図16A,Bに示すように、第3制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同時に駆動する際に、逆位相のスイッチング動作で駆動する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。さらに、第1および第2の直流電力変換回路11,12の互いの動作による電流のリップルが逆位相で重畳されるので、第2制御モードに比べて、負荷13およびキャパシタ14を通過する電流のリップルをより小さくすることができる。
(第2実施形態の第4制御モード)
また、接続切替制御部22は、第4制御モードとして、第1および第2の直流電力変換回路11,12を同時に駆動する際に、同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相など)のスイッチング動作で駆動し、さらに、第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されている場合には、第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)のリップル周波数を、スイッチング周波数よりも高くすることができる。例えば、スイッチング周波数が可聴帯域であっても、第1および第2リアクトルL1,L2にて発生する磁歪騒音の周波数を可聴帯域外として、騒音を抑制することができる。
なお、第1および第2リアクトルL1,L2は、例えば、磁路を共用するように共通のコアに巻回されることによって、磁気的に結合される。さらに、第1および第2リアクトルL1,L2は、例えば磁路を共用する共通のコアに互いに逆向き(逆相)に巻回されることによって、磁路の磁化を相殺する方向に各第1および第2リアクトル電流I(L1),I(L2)が流れるように設けられてもよい。
例えば図17に示すように第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されていない状態において、接続切替制御部22は、第2スイッチング素子SW2をONとOFFとに切り替えることによって第1リアクトル電流I(L1)の増大と減少とを切り替える。また、第3スイッチング素子SW3をONとOFFとに切り替えることによって第2リアクトル電流I(L2)の増大と減少とを切り替える。
これに対して、例えば図18に示すように第1および第2リアクトルL1,L2が磁気的に結合されている状態において、接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11において第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。そして、第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を減少させる状態で、第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。これによって、磁気結合に起因して第1リアクトルL1に誘起電圧を発生させ、第1リアクトル電流I(L1)を減少から増大に変化させる。そして、第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を減少させるとともに、第1リアクトル電流I(L1)を減少させる。
さらに、接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12において第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。そして、第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、第2リアクトル電流I(L2)を減少させる状態で、第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。これによって、磁気結合に起因して第2リアクトルL2に誘起電圧を発生させ、第2リアクトル電流I(L2)を減少から増大に変化させる。そして、第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、第1リアクトル電流I(L1)を減少させるとともに、第2リアクトル電流I(L2)を減少させる。
(第2実施形態の第5〜8制御モード)
また、接続切替制御部22は、第1〜第4制御モードにおいて、第5〜第8制御モードとして、第1および第2デューティDuty1,Duty2を調整することによって、負荷電圧V0と電圧差Vd(=VB2−VB1)と第1電圧VB1と第2電圧VB2とのパラメータのうち何れか1つ以外を任意の値に維持しつつ、何れか1つを任意の目標値に一致させるように制御可能である。
接続切替制御部22は、第5制御モードとして、負荷13の状態によらずに負荷電圧V0以外のパラメータの値を維持しつつ、負荷電圧V0を任意の目標負荷電圧Vaに一致させるように制御可能である。
接続切替制御部22は、第6制御モードとして、第1および第2電源BT1,BT2の充放電状態によらずに電圧差Vd(=VB2−VB1)以外のパラメータの値を維持しつつ、電圧差Vd(=VB2−VB1)を任意の目標電圧差Vdaに一致させるように制御可能である。
接続切替制御部22は、第7制御モードとして、第1電源BT1の状態によらずに第1電圧VB1以外のパラメータの値を維持しつつ、第1電圧VB1を任意の目標第1電圧VB1aに一致させるように制御可能である。
接続切替制御部22は、第8制御モードとして、第2電源BT2の状態によらずに第2電圧VB2以外のパラメータの値を維持しつつ、第2電圧VB2を任意の目標第2電圧VB2aに一致させるように制御可能である。
(第2実施形態の第9制御モード)
接続切替制御部22は、第1〜第8制御モードにおいて、負荷13に加えて他に負荷が接続されている場合、第1電圧VB1および第2電圧VB2が相違する場合、あるいは第1電源BT1と第2電源BT2との総容量が異なる場合などにおいて、第9制御モードとして、第1および第2デューティDuty1,Duty2を調整することによって、適宜の部位の電圧を任意の目標値に一致させるように制御可能である。
上述したように、本発明の第2実施形態による電源装置10によれば、第1デューティDuty1および第2デューティDuty2を制御することによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の任意の電圧に容易に制御可能である。
(第2実施形態の第1変形例)
なお、上述した本発明の第2実施形態においては、図19Aまたは図19Bに示す第1変形例に係る電源装置10のように、第4スイッチング素子SW4または第1スイッチング素子SW1が省略されてもよい。
(第2実施形態の第2変形例)
本発明の第2実施形態の第2変形例に係る電源装置10は、図20および図21に示すように、上述した第2実施形態において第1および第4スイッチング素子SW1,SW4が双方向スイッチとされ、さらに、第5および第6スイッチング素子SW5,SW6を備えている。
この第1変形例に係る電源装置10は、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。
この第1変形例に係る電源装置10は、図20に示すように、第1の降圧型直流電力変換回路(REG11)11aと、第2の降圧型直流電力変換回路(REG21)12aと、負荷(LD)13と、キャパシタ(CA)14と、制御装置15と、を備えている。
また、この電源装置10は、図21に示すように、第1および第2の降圧型直流電力変換回路11a,12aの代わりに、第1の昇圧型直流電力変換回路(REG12)11bと、第2の昇圧型直流電力変換回路(REG22)12bと、を備えている。
第1の降圧型直流電力変換回路(REG11)11aは、第1電源BT1と、第2のスイッチ群を構成する第3,第4,および第6スイッチング素子SW3,SW4,SW6と、第2リアクトルL2と、を備えて構成されている。
第2の降圧型直流電力変換回路(REG21)12aは、第2電源BT2と、第1のスイッチ群を構成する第1,第2,および第5スイッチング素子SW1,SW2,SW5と、第1リアクトルL1と、を備えて構成されている。
第1の昇圧型直流電力変換回路(REG12)11bは、第1電源BT1と、第1のスイッチ群を構成する第1,第2,および第5スイッチング素子SW1,SW2,SW5と、第1リアクトルL1と、を備えて構成されている。
第2の昇圧型直流電力変換回路(REG22)12bは、第2電源BT2と、第2のスイッチ群を構成する第3,第4,および第6スイッチング素子SW3,SW4,SW6と、第2リアクトルL2と、を備えて構成されている。
双方向スイッチを成す第1スイッチング素子SW1は、例えば、2つのスイッチング素子SW1a,SW1bが逆極性に直列に接続されて構成されている。双方向スイッチを成す第4スイッチング素子SW4は、例えば、2つのスイッチング素子SW4a,SW4bが逆極性に直列に接続されて構成されている。
第5スイッチング素子SW5のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第6ノードFに接続されている。第6スイッチング素子SW6のコレクタは第5ノードEに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第5および第6スイッチング素子SW5,SW6のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして第5および第6ダイオードD5,D6が接続されている。
第1および第2の降圧型直流電力変換回路11a,12aと、第1および第2の昇圧型直流電力変換回路11b,12bとは、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW1〜SW6のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
より詳細には、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1の降圧型直流電力変換回路11aの第4および第6スイッチング素子SW4,SW6の組と、第2の降圧型直流電力変換回路12aの第1および第5スイッチング素子SW1,SW5の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。
また、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1の昇圧型直流電力変換回路11bの第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の昇圧型直流電力変換回路12bの第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。
これらのスイッチング動作では、各スイッチング素子SW1〜SW6が交互に閉接(ON)および開放(OFF)に切り替えられる。
第1の降圧型直流電力変換回路(REG11)11aは、例えば図22Aに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合に負荷13に直流電力を供給する力行時に、第6スイッチング素子SW6をOFFかつ第4スイッチング素子SW4をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第4スイッチング素子SW4と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。一方、第6スイッチング素子SW6をONかつ第4スイッチング素子SW4をOFFにすることによって、順次、第6スイッチング素子SW6および第6ダイオードD6と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
また、第1の降圧型直流電力変換回路(REG11)11aは、例えば図22Bに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合に負荷13から直流電力が供給される回生時に、第6スイッチング素子SW6をONかつ第4スイッチング素子SW4をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第6スイッチング素子SW6と、を経由する電流を流す。一方、第6スイッチング素子SW6をOFFかつ第4スイッチング素子SW4をONにすることによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。
第2の降圧型直流電力変換回路(REG21)12aは、例えば図22Aに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合に負荷13に直流電力を供給する力行時に、第5スイッチング素子SW5をOFFかつ第1スイッチング素子SW1をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。一方、第5スイッチング素子SW5をONかつ第1スイッチング素子SW1をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第5スイッチング素子SW5および第5ダイオードD5と、を経由する還流電流を流す。
また、第2の降圧型直流電力変換回路(REG21)12aは、例えば図22Bに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合に負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第5スイッチング素子SW5をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第5スイッチング素子SW5をONにすることによって、順次、第5スイッチング素子SW5と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。
第1の昇圧型直流電力変換回路(REG12)11bは、例えば図22Cに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合に負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第2スイッチング素子SW2と、を経由する還流電流を流して第1リアクトルL1を励磁し、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第1の昇圧型直流電力変換回路(REG12)11bは、例えば図22Dに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合に負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、順次、第2スイッチング素子SW2および第2ダイオードD2と、第1リアクトルL1と、第1電源BT1と、を経由する還流電流を流す。
第2の昇圧型直流電力変換回路(REG22)12bは、例えば図22Cに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合に負荷13に直流電力を供給する力行時に、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第3スイッチング素子SW3と、第2リアクトルL2と、を経由する還流電流を流して第2リアクトルL2を励磁し、第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。一方、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第4スイッチング素子SW4と、第2リアクトルL2と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第2の昇圧型直流電力変換回路(REG22)12bは、例えば図22Dに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合に負荷13から直流電力が供給される回生時に、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、順次、第2リアクトルL2と、第3スイッチング素子SW3および第3ダイオードD3と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
接続切替制御部22は、パルス幅変調(PWM)による信号(PWM信号)を各スイッチング素子SW1〜SW6のゲートに入力することによって、第1および第2の降圧型直流電力変換回路11a,12aを互いに独立に駆動可能であり、第1および第2の昇圧型直流電力変換回路11b,12bを互いに独立に駆動可能である。
接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1の降圧型直流電力変換回路11aの第4および第6スイッチング素子SW4,SW6の組と、第2の降圧型直流電力変換回路12aの第1および第5スイッチング素子SW1,SW5の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷電圧V0を、第1電源BT1の第1電圧VB1および第2電源BT2の第2電圧VB2のうちの何れか大きい方と、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)との間の電圧範囲内に制御する。
また、接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1の昇圧型直流電力変換回路11bの第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の昇圧型直流電力変換回路12bの第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御する。
接続切替制御部22は、第1の降圧型直流電力変換回路11aの第4および第6スイッチング素子SW4,SW6を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1降圧デューティDuty11によって制御する。第1降圧デューティDuty11は、下記数式(5)に示すように、第4スイッチング素子SW4のオン時間t(SW4)と第6スイッチング素子SW6のオン時間t(SW6)とにより定義されている。
例えば、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第6スイッチング素子SW6をONとする状態は、第1降圧デューティDuty11=0%の状態である。一方、第4スイッチング素子SW4をONかつ第6スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1降圧デューティDuty11=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1降圧デューティDuty11によって第1電圧VB1を降圧して第1の降圧型直流電力変換回路11aから出力可能であり、第1の降圧型直流電力変換回路11aの出力電圧V10a(つまり、第2ノードBと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1降圧デューティDuty11との積(VB1×Duty11=V10a)として制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の降圧型直流電力変換回路12aの第1および第5スイッチング素子SW1,SW5を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2降圧デューティDuty21によって制御する。第2降圧デューティDuty21は、上記数式(5)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第5スイッチング素子SW5のオン時間t(SW5)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第5スイッチング素子SW5をONとする状態は、第2降圧デューティDuty21=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第5スイッチング素子SW5をOFFとする状態は、第2降圧デューティDuty21=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2降圧デューティDuty21によって第2電圧VB2を降圧して第2の降圧型直流電力変換回路12aから出力可能であり、第2の降圧型直流電力変換回路12aの出力電圧V20a(つまり、第1ノードAと第3ノードCとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2降圧デューティDuty21との積(VB2×Duty21=V20a)として制御する。
接続切替制御部22は、第1の昇圧型直流電力変換回路11bの第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1昇圧デューティDuty12によって制御する。第1昇圧デューティDuty12は、下記数式(6)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第2スイッチング素子SW2のオン時間t(SW2)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1昇圧デューティDuty12=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONとする状態は、第1昇圧デューティDuty12=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1昇圧デューティDuty12によって第1電圧VB1を昇圧して第1の昇圧型直流電力変換回路11bから出力可能であり、第1の昇圧型直流電力変換回路11bの出力電圧V10b(つまり、第2ノードBと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1昇圧デューティDuty12とに応じて制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の昇圧型直流電力変換回路12bの第3および第4スイッチング素子SW3,SW4を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2昇圧デューティDuty22によって制御する。第2昇圧デューティDuty22は、上記数式(6)に示すように、第3スイッチング素子SW3のオン時間t(SW3)と第4スイッチング素子SW4のオン時間t(SW4)とにより定義されている。
例えば、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFとする状態は、第2デューティDuty2=0%の状態である。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONとする状態は、第2昇圧デューティDuty22=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2昇圧デューティDuty22によって第2電圧VB2を昇圧して第2の昇圧型直流電力変換回路12bから出力可能であり、第2の昇圧型直流電力変換回路12bの出力電圧V20b(つまり、第1ノードAと第3ノードCとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2昇圧デューティDuty22とに応じて制御する。
なお、上記数式(5)に示すように、適宜の負荷電圧V0および電圧差Vd(=VB2−VB1)に対して、第1降圧デューティDuty11は第1電圧VB1によって記述され、第2降圧デューティDuty21は第2電圧VB2によって記述される。これに対して、電圧差Vd(=VB2−VB1)に基づき、第1降圧デューティDuty11は第2電圧VB2によって記述され、第2降圧デューティDuty21は第1電圧VB1によって記述可能である。しかしながら、接続切替制御部22は、制御応答の発散を防ぐために、上記数式(5)に示す第1および第2降圧デューティDuty11,21を用いてスイッチング動作を制御する。
同様にして、上記数式(6)に示すように、第1昇圧デューティDuty12は第2電圧VB2によって記述され、第2昇圧デューティDuty22は第1電圧VB1によって記述される。これに対して、電圧差Vd(=VB2−VB1)に基づき、第1昇圧デューティDuty12は第1電圧VB1によって記述可能であり、第2昇圧デューティDuty22は第2電圧VB2によって記述可能である。しかしながら、接続切替制御部22は、制御応答の発散を防ぐために、上記数式(6)に示す第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22を用いてスイッチング動作を制御する。
この第2変形例に係る電源装置10は上記構成を備えており、次に、この第2変形例に係る電源装置10の動作、つまり接続切替制御部22の制御動作について説明する。
接続切替制御部22は、上述した第2実施形態の第1〜第9制御モードと同様の制御動作を実行可能である。
(第2実施形態の第2変形例の第1〜4制御モード)
接続切替制御部22は、第1制御モードとして、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1および第2の降圧型直流電力変換回路11a,12aを排他的に駆動する。また、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1および第2の昇圧型直流電力変換回路11b,12bを排他的に駆動する。
また、接続切替制御部22は、第2〜第4制御モードとして、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1および第2の降圧型直流電力変換回路11a,12aを、例えば図23に示すような同位相または逆位相または同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相など)のスイッチング動作で同時に駆動する。また、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1および第2の昇圧型直流電力変換回路11b,12bを、例えば図23に示すような同位相または逆位相または同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相など)のスイッチング動作で同時に駆動する。
(第2実施形態の第2変形例の第5〜8制御モード)
また、接続切替制御部22は、第1〜第4制御モードにおいて、第5〜第8制御モードとして、第1および第2降圧デューティDuty11,Duty21または第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22を調整することによって、負荷電圧V0と電圧差Vd(=VB2−VB1)と第1電圧VB1と第2電圧VB2とのパラメータのうち何れか1つ以外を任意の値に維持しつつ、何れか1つを任意の目標値に一致させるように制御可能である。
(第2実施形態の第2変形例の第9制御モード)
また、接続切替制御部22は、第1〜第8制御モードにおいて、負荷13に加えて他に負荷が接続されている場合、第1電圧VB1および第2電圧VB2が相違する場合、あるいは第1電源BT1と第2電源BT2との総容量が異なる場合などにおいて、第9制御モードとして、第1および第2降圧デューティDuty11,Duty21または第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22を調整することによって、適宜の部位の電圧を任意の目標値に一致させるように制御可能である。例えば、電圧差Vd(=VB2−VB1)が生じる場合に、この電圧差Vdを小さくするように制御可能である。
上述したように、本発明の第2実施形態の第2変形例による電源装置10によれば、第1降圧デューティDuty11および第2降圧デューティDuty21を制御することによって、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)までの範囲の任意の電圧に容易に制御可能である。また、第1昇圧デューティDuty12および第2昇圧デューティDuty22を制御することによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の任意の電圧に容易に制御可能である。
(第2実施形態の第3変形例)
本発明の第2実施形態の第3変形例に係る電源装置10は、図24に示すように、上述した第2実施形態において、さらに、第7および第8ノードG,Hと、第5〜第8スイッチング素子SW5〜SW8を備えている。
この第3変形例に係る電源装置10は、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御可能である。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、第1電源BT1と、第1のスイッチ群を構成する第1,第2,第5,および第6スイッチング素子SW1,SW2,SW5,SW6と、第1リアクトルL1と、を備えて構成されている。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、第2電源BT2と、第2のスイッチ群を構成する第3,第4,第7,および第8スイッチング素子SW3,SW4,SW7,SW8と、第21リアクトルL2と、を備えて構成されている。
第7ノードGは第2ノードBと第2のリアクトルL2との間に設けられ、第8ノードHは第3ノードCと第1のリアクトルL1との間に設けられている。
第5スイッチング素子SW5のコレクタは第3ノードCに接続され、エミッタは第8ノードHに接続されている。第6スイッチング素子SW6のコレクタは第8ノードHに接続され、エミッタは第4ノードDに接続されている。第7スイッチング素子SW7のコレクタは第1ノードAに接続され、エミッタは第7ノードGに接続されている。第8スイッチング素子SW8のコレクタは第7ノードGに接続され、エミッタは第2ノードBに接続されている。第5〜第8スイッチング素子SW5〜SW8のエミッタ−コレクタ間には、エミッタからコレクタに向けて順方向になるようにして第5〜第8ダイオードD5〜D8が接続されている。
第1および第2の直流電力変換回路11,12は、制御装置15から出力されて各スイッチング素子SW1〜SW8のゲートに入力されるパルス幅変調(PWM)された信号(PWM信号)によって互いに独立に駆動可能に制御される。
より詳細には、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1の直流電力変換回路11の第5および第6スイッチング素子SW5,SW6の組と、第2の直流電力変換回路12の第7および第8スイッチング素子SW7,SW8の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。
また、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御される。
これらのスイッチング動作では、各スイッチング素子SW1〜SW8が交互に閉接(ON)および開放(OFF)に切り替えられる。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、例えば図25A,Bに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1および第4スイッチング素子SW1,SW4をONかつ第2および第3スイッチング素子SW2,SW3をOFFにする。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、図25Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第6スイッチング素子SW6をOFFかつ第5スイッチング素子SW5をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第5スイッチング素子SW5と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。一方、第6スイッチング素子SW6をONかつ第5スイッチング素子SW5をOFFにすることによって、順次、第6スイッチング素子SW6および第6ダイオードD6と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、第2電源BT2と、を経由する還流電流を流す。
また、第1の直流電力変換回路11は、図25Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第6スイッチング素子SW6をONかつ第5スイッチング素子SW5をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第6スイッチング素子SW6と、を経由する電流を流す。一方、第6スイッチング素子SW6をOFFかつ第5スイッチング素子SW5をONにすることによって、順次、第2電源BT2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第5スイッチング素子SW5と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、図25Aに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第7スイッチング素子SW7をOFFかつ第8スイッチング素子SW8をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第4スイッチング素子SW4および第4ダイオードD4と、第2リアクトルL2と、第8スイッチング素子SW8と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。一方、第7スイッチング素子SW7をONかつ第8スイッチング素子SW8をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第4スイッチング素子SW4および第4ダイオードD4と、第2リアクトルL2と、第7スイッチング素子SW7および第7ダイオードD7と、を経由する還流電流を流す。
また、第2の直流電力変換回路(REG2)12は、図25Bに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第8スイッチング素子SW8をONかつ第7スイッチング素子SW7をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第8スイッチング素子SW8および第8ダイオードD8と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第8スイッチング素子SW8をOFFかつ第7スイッチング素子SW7をONにすることによって、順次、第7スイッチング素子SW7と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、例えば図25C,Dに示すように、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第5および第8スイッチング素子SW5,SW8をONかつ第6および第7スイッチング素子SW6,SW7をOFFにする。
第1の直流電力変換回路(REG1)11は、図25Cに示すように、負荷13に直流電力を供給する力行時に、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにする。これによって、順次、第1電源BT1と、第5スイッチング素子SW5と、第1リアクトルL1と、第2スイッチング素子SW2と、を経由する還流電流を流して第1リアクトルL1を励磁し、第1リアクトルL1を通過する第1リアクトル電流I(L1)を増大させる。一方、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第5スイッチング素子SW5と、第1リアクトルL1と、第1スイッチング素子SW1および第1ダイオードD1と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第1の直流電力変換回路(REG1)11は、図25Dに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第1スイッチング素子SW1と、第1リアクトルL1と、第5スイッチング素子SW5および第5ダイオードD5と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONにすることによって、順次、第2スイッチング素子SW2および第2ダイオードD2と、第1リアクトルL1と、第5スイッチング素子SW5および第5ダイオードD5と、第1電源BT1と、を経由する還流電流を流す。
第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えば図25Cに示すように負荷13に直流電力を供給する力行時に、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第3スイッチング素子SW3と、第2リアクトルL2と、第8スイッチング素子SW8と、を経由する還流電流を流して第2リアクトルL2を励磁し、第2リアクトルL2を通過する第2リアクトル電流I(L2)を増大させる。一方、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにすることによって、順次、第1電源BT1と、第4スイッチング素子SW4および第4ダイオードD4と、第2リアクトルL2と、第8スイッチング素子SW8と、第2電源BT2と、を経由して負荷13に電流を流す。
また、第2の直流電力変換回路(REG2)12は、例えば図25Dに示すように、負荷13から直流電力が供給される回生時に、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFにする。これによって、順次、第2電源BT2と、第8スイッチング素子SW8および第8ダイオードD8と、第2リアクトルL2と、第4スイッチング素子SW4と、第1電源BT1と、を経由する電流を流す。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONにすることによって、順次、第2リアクトルL2と、第3スイッチング素子SW3および第3ダイオードD3と、第2電源BT2と、第8スイッチング素子SW8および第8ダイオードD8と、を経由する還流電流を流す。
接続切替制御部22は、パルス幅変調(PWM)による信号(PWM信号)を各スイッチング素子SW1〜SW8のゲートに入力することによって、第1および第2の直流電力変換回路11,12を互いに独立に駆動可能である。
接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合には、第1の直流電力変換回路11の第5および第6スイッチング素子SW5,SW6の組と、第2の直流電力変換回路12の第7および第8スイッチング素子SW7,SW8の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷電圧V0を、第1電源BT1の第1電圧VB1および第2電源BT2の第2電圧VB2のうちの何れか大きい方と、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)との間の電圧範囲内に制御する。
また、接続切替制御部22は、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合には、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2の組と、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4の組とのうち、少なくとも何れか1つの組がスイッチング動作を行なうように制御する。これによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の電圧に制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第5および第6スイッチング素子SW5,SW6を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1降圧デューティDuty11によって制御する。第1降圧デューティDuty11は、下記数式(7)に示すように、第5スイッチング素子SW5のオン時間t(SW5)と第6スイッチング素子SW6のオン時間t(SW6)とにより定義されている。
例えば、第5スイッチング素子SW5をOFFかつ第6スイッチング素子SW6をONとする状態は、第1降圧デューティDuty11=0%の状態である。一方、第5スイッチング素子SW5をONかつ第6スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1降圧デューティDuty11=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1降圧デューティDuty11によって第1電圧VB1を降圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10a(つまり、第2ノードBと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1降圧デューティDuty11との積(VB1×Duty11=V10a)として制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第7および第8スイッチング素子SW7,SW8を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2降圧デューティDuty21によって制御する。第2降圧デューティDuty21は、上記数式(7)に示すように、第8スイッチング素子SW8のオン時間t(SW8)と第7スイッチング素子SW7のオン時間t(SW7)とにより定義されている。
例えば、第8スイッチング素子SW8をOFFかつ第7スイッチング素子SW7をONとする状態は、第2降圧デューティDuty21=0%の状態である。一方、第8スイッチング素子SW8をONかつ第7スイッチング素子SW7をOFFとする状態は、第2降圧デューティDuty21=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2降圧デューティDuty21によって第2電圧VB2を降圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12の出力電圧V20a(つまり、第1ノードAと第3ノードCとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2降圧デューティDuty21との積(VB2×Duty21=V20a)として制御する。
接続切替制御部22は、第1の直流電力変換回路11の第1および第2スイッチング素子SW1,SW2を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第1昇圧デューティDuty12によって制御する。第1昇圧デューティDuty12は、下記数式(8)に示すように、第1スイッチング素子SW1のオン時間t(SW1)と第2スイッチング素子SW2のオン時間t(SW2)とにより定義されている。
例えば、第1スイッチング素子SW1をONかつ第2スイッチング素子SW2をOFFとする状態は、第1昇圧デューティDuty12=0%の状態である。一方、第1スイッチング素子SW1をOFFかつ第2スイッチング素子SW2をONとする状態は、第1昇圧デューティDuty12=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第1昇圧デューティDuty12によって第1電圧VB1を昇圧して第1の直流電力変換回路11から出力可能であり、第1の直流電力変換回路11の出力電圧V10b(つまり、第2ノードBと第4ノードDとの間の電圧)を、第1電圧VB1と第1昇圧デューティDuty12とに応じて制御する。
Figure 2014239574
接続切替制御部22は、第2の直流電力変換回路12の第3および第4スイッチング素子SW3,SW4を反転して交互に閉接および開放(ON/OFF)に切り替えるスイッチング動作を、第2昇圧デューティDuty22によって制御する。第2昇圧デューティDuty22は、上記数式(8)に示すように、第3スイッチング素子SW3のオン時間t(SW3)と第4スイッチング素子SW4のオン時間t(SW4)とにより定義されている。
例えば、第4スイッチング素子SW4をONかつ第3スイッチング素子SW3をOFFとする状態は、第2デューティDuty2=0%の状態である。一方、第4スイッチング素子SW4をOFFかつ第3スイッチング素子SW3をONとする状態は、第2昇圧デューティDuty22=100%の状態である。
接続切替制御部22は、第2昇圧デューティDuty22によって第2電圧VB2を昇圧して第2の直流電力変換回路12から出力可能であり、第2の直流電力変換回路12bの出力電圧V20b(つまり、第1ノードAと第3ノードCとの間の電圧)を、第2電圧VB2と第2昇圧デューティDuty22とに応じて制御する。
なお、上記数式(7)に示すように、適宜の負荷電圧V0および電圧差Vd(=VB2−VB1)に対して、第1降圧デューティDuty11は第1電圧VB1によって記述され、第2降圧デューティDuty21は第2電圧VB2によって記述される。これに対して、電圧差Vd(=VB2−VB1)に基づき、第1降圧デューティDuty11は第2電圧VB2によって記述され、第2降圧デューティDuty21は第1電圧VB1によって記述可能である。しかしながら、接続切替制御部22は、制御応答の発散を防ぐために、上記数式(7)に示す第1および第2降圧デューティDuty11,21を用いてスイッチング動作を制御する。
同様にして、上記数式(8)に示すように、第1昇圧デューティDuty12は第2電圧VB2によって記述され、第2昇圧デューティDuty22は第1電圧VB1によって記述される。これに対して、電圧差Vd(=VB2−VB1)に基づき、第1昇圧デューティDuty12は第1電圧VB1によって記述可能であり、第2昇圧デューティDuty22は第2電圧VB2によって記述可能である。しかしながら、接続切替制御部22は、制御応答の発散を防ぐために、上記数式(8)に示す第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22を用いてスイッチング動作を制御する。
この第3変形例に係る電源装置10は上記構成を備えており、次に、この第3変形例に係る電源装置10の動作、つまり接続切替制御部22の制御動作について説明する。
接続切替制御部22は、上述した第2実施形態の第1〜第9制御モードと同様の制御動作を実行可能である。
(第2実施形態の第3変形例の第1〜4制御モード)
接続切替制御部22は、第1制御モードとして、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合と、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合とのそれぞれにおいて、第1および第2の直流電力変換回路11,12を排他的に駆動する。
また、接続切替制御部22は、第2〜第4制御モードとして、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)未満の場合と、負荷電圧V0が第1および第2電圧VB1,VB2の和(=VB1+VB2)よりも大きい場合とにおいて、第1および第2の直流電力変換回路11,12を、例えば図26に示すような同位相または逆位相または同位相から任意にずらした位相(例えば、180°ずれた位相など)のスイッチング動作で同時に駆動する。
(第2実施形態の第2変形例の第5〜8制御モード)
また、接続切替制御部22は、第1〜第4制御モードにおいて、第5〜第8制御モードとして、第1および第2降圧デューティDuty11,Duty21または第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22を調整することによって、負荷電圧V0と電圧差Vd(=VB2−VB1)と第1電圧VB1と第2電圧VB2とのパラメータのうち何れか1つ以外を任意の値に維持しつつ、何れか1つを任意の目標値に一致させるように制御可能である。
(第2実施形態の第3変形例の第9制御モード)
また、接続切替制御部22は、第1〜第8制御モードにおいて、負荷13に加えて他に負荷が接続されている場合、第1電圧VB1および第2電圧VB2が相違する場合、あるいは第1電源BT1と第2電源BT2との総容量が異なる場合などにおいて、第10制御モードとして、第1および第2降圧デューティDuty11,Duty21または第1および第2昇圧デューティDuty12,Duty22を調整することによって、適宜の部位の電圧を任意の目標値に一致させるように制御可能である。例えば、電圧差Vd(=VB2−VB1)が生じる場合に、この電圧差Vdを小さくするように制御可能である。
上述したように、本発明の第2実施形態の第3変形例による電源装置10によれば、第1降圧デューティDuty11および第2降圧デューティDuty21を制御することによって、負荷電圧V0を、第1および第2電圧VB1,VB2のうちの何れか大きい方から、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)までの範囲の任意の電圧に容易に制御可能である。また、第1昇圧デューティDuty12および第2昇圧デューティDuty22を制御することによって、負荷電圧V0を、第1電圧VB1および第2電圧VB2の和(=VB1+VB2)以上の任意の電圧に容易に制御可能である。
なお、上述した第2実施形態と、第2実施形態の第1〜第3変形例とにおいては、車両に搭載された電源装置10において、車載電装品などの低電圧負荷に第1電源BT1を接続し、インバータなどの高電圧負荷に第2電源BT2を接続することによって、第1および第2電源BT1,BT2を直列接続して高電圧負荷を駆動することができる。これによって、第2電源BT2の最大出力を低減することができる。さらに、第1および第2電源BT1,BT2の充放電量を任意に均衡させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態の構成はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
10 電源装置
11 第1の直流電力変換回路(電圧制御手段、第1の昇圧回路)
11a 第1の降圧型直流電力変換回路(電圧制御手段)
11b 第1の昇圧型直流電力変換回路(電圧制御手段、第1の昇圧回路)
12 第2の直流電力変換回路(電圧制御手段、第2の昇圧回路)
12a 第2の降圧型直流電力変換回路(電圧制御手段)
12b 第2の昇圧型直流電力変換回路(電圧制御手段、第2の昇圧回路)
13 負荷
15 制御装置(電圧制御手段)

Claims (7)

  1. 第1電源および第2電源と、
    前記第1電源および前記第2電源から供給される電力によって駆動する負荷と、
    前記負荷に印加する電圧を制御する電圧制御手段と、
    を備え、
    前記電圧制御手段は、
    第1リアクトルおよび第2リアクトルと、
    複数のスイッチと、
    第1の昇圧回路および第2の昇圧回路のうちの少なくとも何れか1つと、を備え、
    第1ノードに前記第2電源の正極が接続され、
    第2ノードに前記第2電源の負極が接続され、
    第3ノードに前記第1電源の正極が接続され、
    第4ノードに前記第1電源の負極が接続され、
    第5ノードと前記第2ノードとに前記第2リアクトルの両端が接続され、
    第6ノードと前記第3ノードとに前記第1リアクトルの両端が接続され、
    前記複数のスイッチは、
    前記第5ノードおよび前記第6ノードと、前記第2ノードおよび前記第6ノードと、前記第5ノードおよび前記第3ノードと、のうちの何れか1つに両端が接続された第1の前記スイッチと、
    前記第6ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第2の前記スイッチと、
    前記第1ノードと前記第5ノードとに両端が接続された第3の前記スイッチと、を備え、
    前記第1の昇圧回路は、前記第1リアクトルと、前記第1および前記第2の前記スイッチを備えるとともに、前記第1電源に接続され、
    前記第2の昇圧回路は、前記第2リアクトルと、前記第1および前記第3の前記スイッチを備えるとともに、前記第2電源に接続され、
    前記電圧制御手段は、前記スイッチのオンおよびオフのスイッチング動作のデューティによって、前記負荷に印加する電圧を、前記第1電源の電圧および前記第2電源の電圧の和の電圧以上の任意の電圧に制御する、
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記第1の前記スイッチは双方向スイッチであり、
    前記第5ノードと前記第6ノードとに前記第1の前記スイッチの両端が接続され、
    前記複数のスイッチは、
    前記第5ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第4の前記スイッチと、
    前記第1ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第5の前記スイッチと、を備え、
    前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路を備え、
    前記第1の昇圧回路は、前記第1、前記第2、および前記第4の前記スイッチを備え、
    前記第2の昇圧回路は、前記第1、前記第3、および前記第5の前記スイッチを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第2ノードと前記第6ノードとに前記第1の前記スイッチの両端が接続され、
    前記複数のスイッチは、前記第5ノードと前記第3ノードとに両端が接続された第4の前記スイッチを備え、
    前記電圧制御手段は、前記第1の昇圧回路および前記第2の昇圧回路を備え、
    前記第2の昇圧回路は、前記第1の前記スイッチの代わりに前記第4の前記スイッチを備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記第1および前記第4の前記スイッチは双方向スイッチであり、
    前記複数のスイッチは、
    前記第1ノードと前記第6ノードとに両端が接続された第5の前記スイッチと、
    前記第5ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第6の前記スイッチと、を備え、
    前記第1の昇圧回路は、前記第1、前記第2、および前記第5の前記スイッチを備え、
    前記第2の昇圧回路は、前記第3、前記第4、および前記第6の前記スイッチを備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記電圧制御手段は、
    前記第2ノードと前記第2リアクトルとの間に設けられた第7ノードと、
    前記第3ノードと前記第1リアクトルとの間に設けられた第8ノードと、を備え、
    前記複数のスイッチは、
    前記第3ノードと前記第8ノードとに両端が接続された第5の前記スイッチと、
    前記第8ノードと前記第4ノードとに両端が接続された第6の前記スイッチと、
    前記第1ノードと前記第7ノードとに両端が接続された第7の前記スイッチと、
    前記第7ノードと前記第2ノードとに両端が接続された第8の前記スイッチと、を備え、
    前記第1の昇圧回路は、前記第1、前記第2、前記第5、および前記第6の前記スイッチを備え、
    前記第2の昇圧回路は、前記第3、前記第4、前記第7、および前記第8の前記スイッチを備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  6. 前記電圧制御手段は、前記スイッチのオンおよびオフのスイッチング動作のデューティによって、前記負荷に印加する電圧を、前記第1電源の電圧または前記第2電源の電圧の何れか大きい方から前記第1電源の電圧および前記第2電源の電圧の和の電圧までの範囲の任意の電圧に制御する、
    ことを特徴とする請求項2、請求項4、および請求項5の何れか1つに記載の電源装置。
  7. 前記第1リアクトルおよび前記第2リアクトルは磁気的に結合されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1つに記載の電源装置。
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