JP2014236255A - 撮像システム - Google Patents
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Abstract
【課題】オンエア状態で急激な画角変化を抑制するために、ズームレンズの駆動速度を抑制するレンズ装置を提供する。
【解決手段】ズーム部を有する撮影システムにおいて、オンエア状態もしくは録画状態の場合、撮影システムのズーム駆動速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有すること特徴とする構成とした。
【選択図】図1
【解決手段】ズーム部を有する撮影システムにおいて、オンエア状態もしくは録画状態の場合、撮影システムのズーム駆動速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有すること特徴とする構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、視聴者の負担にならないように、快適に映像を視聴するための技術に関し、特にズームの駆動速度の制御技術に関するものである。
左右の両眼視差(以下、視差)を利用した、立体視用の映像を撮影する立体映像撮像システム(以下、3D撮影システム)では、立体視により、注目する像が飛び出したり、引込んだりする3D映像効果を得ることが出来る。
その一方、3D映像において、日常生活で経験しない(少ない)ような急激な画面変化があると、視聴者の空間識に混乱をきたし、交感神経が興奮することで、映像酔いが発生すると言われている。この問題は、以下の非特許文献1、2に開示されている。
このような急激な画面変化の要因は、パン・チルトによるカメラ撮影方向の急激な変化、3D映像に視差を与える輻輳角のクロスポイント位置の急激な変化、ズームによる焦点距離の急激な変化があり、従来、このクロスポイント位置の急激な変化を抑制するために、特許文献1のような、撮影する映像が持つ視差の変化を一定範囲内に抑える制御技術が開示されている。
「フラットパネルディスプレイの人間工学シンポジウム2007」 氏家弘裕「映像の安全性についての研究調査と標準化-PSS、VIMS、VFSI- 」http://home.jeita.or.jp/device/lirec/symposium/lcd_2007/doc/4A_ujike070215.pdf
松田隆夫 大中悠紀子「映像酔いの自覚的評価とその誘発要因」http://www.ritsumeihuman.com/uploads/publication/ningen_09/97.pdf
しかしながら、特許文献1では、ズームによる急激な焦点距離の変化で生じる映像酔いを取り除くことができない。そこで、この急激な焦点距離の変化を抑制するために、ズームの速度を抑制することが考えられるが、全ての条件下でズームの速度を抑制すると、運用上の様々な問題が新たに生じてしまう。
例えば、3D映像において、輻輳のクロスポイント付近にある被写体の撮影を行う場合では、被写体の視差が小さく映像酔いのしやすさは2D映像と大きな差は無い。そのため、2D映像撮影時と同等のズーム駆動速度で撮影することができる。
また、非オンエア状態では、視聴者は映像を視聴しないため映像酔いが生じることはない。そのため、通常のズーム駆動速度で操作することができる。
このように視聴者への弊害がない場面においてまで、ズーム駆動速度の抑制を行うと、撮影者の意図した撮影を行うことが困難である。
また、フォーカス駆動に対してズームを追従させることにより画角変化の抑制を行うCAFS制御の場合には、ズーム駆動速度の抑制を行うと本来の目的である画角変化の抑制を行うことができないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、
急激な画角変化による映像酔いを抑えるため、運用上の影響を最小限に留めながらズーム速度の抑制を行うレンズ装置を提供することである。
急激な画角変化による映像酔いを抑えるため、運用上の影響を最小限に留めながらズーム速度の抑制を行うレンズ装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、
撮影状態により、ズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有する3D撮影システムにおいて、
前記速度抑制指令部は、撮影映像の被写体距離、または被写界深度、または合焦位置、または3D映像の輻輳のクロスポイント位置に基づいて、ズーム速度の抑制を指示する
ことを特徴とする3D撮影システムの構成をとる。
撮影状態により、ズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有する3D撮影システムにおいて、
前記速度抑制指令部は、撮影映像の被写体距離、または被写界深度、または合焦位置、または3D映像の輻輳のクロスポイント位置に基づいて、ズーム速度の抑制を指示する
ことを特徴とする3D撮影システムの構成をとる。
本発明によれば、撮影運用上の新たな課題を生むことなく、視聴者の映像酔いを取り除いた撮影システムを提供することができる。
以下に本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1の実施例を説明する。
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1の実施例を説明する。
まず、図1を用いて、本実施例に用いる撮影システムについて説明する。図1は本発明の撮影システムにおける機能ブロック図である。
図1に示す撮影システムは、主に、左右にある同構成の2個のレンズ装置1、レンズ操作装置3にて構成される。
レンズ装置1は主としてレンズ部11、レンズ制御CPU12、ズーム駆動部13、ズーム位置検出部14、フォーカス位置検出部15、アイリス位置検出部16、輻輳位置検出部17、抑制視差設定VR18にて構成され、レンズを駆動させるレンズ装置である。
レンズ部11は、ズーム部111、フォ-カス部112、アイリス部113、輻輳部114で構成されているレンズ群である。
レンズ制御CPU12は速度抑制指令部121、速度指令生成部122で構成され、レンズ部11のレンズ駆動を制御するためのCPUである。
速度抑制指令部121はレンズ部11の情報と抑制視差設定VR18の情報を入力することで、ズーム駆動速度の速度抑制指令を出力する。また、速度指令生成部122は速度抑制指令部121の出力する速度抑制指令と、後述する操作指令生成部32が出力する操作指令を入力することで、レンズを駆動させるための速度指令を生成する。
ズーム駆動部13は速度指令生成部122の速度指令に基づいてズーム部111を駆動させる。
ズーム位置検出部14、フォーカス位置検出部15、アイリス位置検出部16、輻輳位置検出部17はそれぞれズーム部111、フォ-カス部112、アイリス部113、輻輳部114の位置検出を行う。
抑制視差設定VR 18は速度抑制指令部121に対して、速度抑制を開始する視差量の設定を行う。
レンズ操作装置3は操作部材31、操作指令部32で構成されているレンズを操作するための装置である。
操作部材31は撮影者が操作を行うサムリングという操作部材で、操作指令生成部32は操作部材31の操作量により、レンズを駆動させるための操作指令を生成する。
図2は本システムにおいて必要な要素を説明する図である。
図2において、A、B、Cは被写体であり、被写体Bは合焦していることを示し、被写体Aと被写体Cは合焦しておらず映像がボケていることを示している。また、Pは被写体の位置である。
θはそれぞれ左右のレンズ装置1の輻輳角である。本実施例では左右のレンズ装置1の輻輳角は同期して動き、同じ値であるとして説明する。dは左右のレンズ装置1の基線長である。
Qはクロスポイントの位置であり、X1は抑制視差設定VR18で設定した抑制視差量で、RX1はクロスポイント位置Qから視差が抑制視差量X1になるまでの距離である。
H1、H2は被写界深度範囲の位置を示す被写界深度幅であり、この範囲内にある被写体の映像は合焦している。
図3はレンズ装置1において、ズーム駆動速度を抑制する際のレンズ制御CPU12動作フローである。本実施例について図3を用いて説明する。
ステップST301で処理を開始し、ステップST302ではズーム位置検出手部14、フォ-カス位置検出手部15、アイリス位置検出手部16、輻輳位置検出部17から、それぞれズーム位置Z、フォ-カス位置F、アイリス位置I、レンズ装置1の輻輳角θを取得する。
ステップST303では速度指令生成部122が、操作指令生成部32から操作指令SUM_CTRLを取得する。
ステップST304では速度抑制指令部121により、ズーム位置Z、フォーカス位置F、アイリス位置Iから被写界深度の範囲位置である被写界深度幅H1、H2を下式により算出する。
H1 = f 1(Z、F、I) (式1)
H2 = f 2(Z、F、I) (式2)
図2のように、被写界深度幅H1、H2の範囲内にある被写体Bは輪郭まではっきりと認識できるが、範囲外である被写体A,Cの映像はボケる。
H2 = f 2(Z、F、I) (式2)
図2のように、被写界深度幅H1、H2の範囲内にある被写体Bは輪郭まではっきりと認識できるが、範囲外である被写体A,Cの映像はボケる。
ステップST305では、被写***置Pを算出する。本実施例では被写***置に焦点が合っていると判断して、フォーカス位置Fより被写***置Pを下式にて算出する。
P = f 3(F) (式3)
この時、被写***置Pは撮影者が距離を測定し入力しても良い。
この時、被写***置Pは撮影者が距離を測定し入力しても良い。
ステップST306では速度抑制指令部121により、被写界深度幅H1、H2の範囲内に被写***置Pがあることを下式で識別する。
H1 < P < H2 (式4)
この範囲内に被写体がある場合には、被写体は輪郭まではっきり見えるため、急激な画角変化が起こった際には視聴者に映像酔いを与える可能性がある。この範囲より外側に被写体がある場合には、被写体はボケて見えるため、急激な画角変化が起こっても視聴者は認識することが出来ない。そのため、視聴者に映像酔いは起こりにくいと考えられる。
この範囲内に被写体がある場合には、被写体は輪郭まではっきり見えるため、急激な画角変化が起こった際には視聴者に映像酔いを与える可能性がある。この範囲より外側に被写体がある場合には、被写体はボケて見えるため、急激な画角変化が起こっても視聴者は認識することが出来ない。そのため、視聴者に映像酔いは起こりにくいと考えられる。
ステップST306の結果、被写界深度幅H1、H2の範囲内に被写***置Pがあると判断された場合にはステップST307へ進み、被写***置Pがないと判断された場合ステップST312へ進む。
ステップST307では速度抑制指令部121により、レンズ装置1の輻輳角θ、基線長dからクロスポイント位置Qを下式により算出する。
Q = (d×θ/(θ+θ))×tan(90-θ) (式5)
この時、基線長dは撮影者が距離を測定し入力しても良いし、レンズ装置側で自動検出しても良い。
この時、基線長dは撮影者が距離を測定し入力しても良いし、レンズ装置側で自動検出しても良い。
ステップST308では速度指令抑制部121が、抑制視差設定VR18から抑制視差量X1を取得する。
ここで抑制視差量X1について説明する。
クロスポイント位置にある被写体は視差量が小さく3D映像であっても2D映像と同等の見え方ができるため、2D映像と同等に急激な画角変化を行っても映像酔いを起こす可能性が低い。
しかし、クロスポイント位置から被写***置が遠くなるほど視差が大きくなり、2D映像と同等の見え方を保持できなくなる。そのような状態で2D映像と同等な急激な画角変化を行うと映像酔いを起こす可能性が高い。
そのため、ズーム駆動速度の抑制が必要な抑制視差量X1を設定し、その値より視差が大きくなった場合にはズーム駆動速度の抑制を行う。この値は撮影者が任意で設定することができる。
ステップST309では速度抑制指令部121により、抑制視差量X1から抑制開始距離RX1を算出する。抑制開始距離RX1とはクロスポイント位置Qから視差が抑制視差量X1と等しくなるまでの距離であり、下式で算出する。
RX1 = (X1×θ/(θ+θ))×tan(90-θ) (式6)
ステップST310では、被写***置Pがクロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲内にあることを、下式より識別する。
ステップST310では、被写***置Pがクロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲内にあることを、下式より識別する。
Q - RX1 < P < Q + RX1 (式7)
ステップST310の結果、式7の範囲内に被写***置Pがある場合にはステップST312へ進み、範囲内に被写***置Pがない場合にはステップST311へ進む。
ステップST310の結果、式7の範囲内に被写***置Pがある場合にはステップST312へ進み、範囲内に被写***置Pがない場合にはステップST311へ進む。
ステップST311では速度抑制指令部121により、ズーム駆動速度の上限値であるズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXの算出を行う。
図4は視差とズーム駆動速度上限値の関係を説明する図である。図4を用いて、ズーム駆動速度上限値の抑制について説明する。
図4において縦軸はズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXで、横軸は被写***置Pである。
また、Z_SPEED1は抑制されていないズーム駆動速度上限値、Z_SPEED2は抑制されたズーム駆動速度上限値である。Z_SPEED1、Z_SPEED2はそれぞれ撮影者が任意の値を設定することができる。
図4の(A)では式7の範囲を超えた場合、抑制された一定のズーム駆動速度上限値に設定することを示した図である。この時の抑制されたズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXは下式により算出する。
Z_SPEED_MAX = Z_SPEED2 (式8)
また、図4の(B)では式7の範囲を超えた場合、被写体の視差量に比例してズーム駆動速度上限値の抑制を行うことを示した図である。
また、図4の(B)では式7の範囲を超えた場合、被写体の視差量に比例してズーム駆動速度上限値の抑制を行うことを示した図である。
図4の(B)のRX2とは、視差量に比例したズーム駆動速度の抑制を終了する位置である。この比例抑制停止距離RX2は撮影者が任意の値を設定することができる。
被写***置Pが下式範囲内にいる場合には、視差量に比例したズーム駆動速度上限値の抑制を行う。
Q - RX2 < P < Q - RX1 (式9)
Q + RX1 < P < Q + RX2 (式10)
この時の比例抑制されたズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXは下式により算出する。
Q + RX1 < P < Q + RX2 (式10)
この時の比例抑制されたズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXは下式により算出する。
Z_SPEED_MAX=(|P-Q|/(RX2-RX1)×(Z_SPEED1 - Z_SPEED2))+ Z_SPEED2 (式11)
被写***置Pが下式範囲内にいる場合には、視差量に比例しないズーム駆動速度上限値の抑制を行う。
被写***置Pが下式範囲内にいる場合には、視差量に比例しないズーム駆動速度上限値の抑制を行う。
Q + RX2 < P (式12)
P < Q - RX2 (式13)
この時のズーム駆動速度抑制指令Z_SPEED_MAXは式8により算出する。
P < Q - RX2 (式13)
この時のズーム駆動速度抑制指令Z_SPEED_MAXは式8により算出する。
ステップST312では速度指令生成部122が、速度を抑制しないズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXを下式により算出する。
Z_SPEED_MAX = Z_SPEED1 (式14)
ステップST313では速度指令生成部122が、操作指令SUM_CTRLに基づき、且つズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXを超えない速度指令を生成して、ズーム駆動部13に指令する。指令後はズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXを消去し、ステップST302へ戻る。
ステップST313では速度指令生成部122が、操作指令SUM_CTRLに基づき、且つズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXを超えない速度指令を生成して、ズーム駆動部13に指令する。指令後はズーム駆動速度上限値Z_SPEED_MAXを消去し、ステップST302へ戻る。
図5は実施例1のズーム駆動速度の抑制条件について説明する図である。図5を用いて、ズーム駆動速度抑制実施の条件について説明する。
図5において、(A)は被写界深度が浅く、且つクロスポイント位置Qに被写界深度範囲がある場合の図である。以降、図5の(A)について説明する。
被写体Aのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の外側に被写体Aがあり視差は大きいが、被写界深度範囲にはなく合焦していないため、視聴者には被写体をはっきりと認識が出来ない。よってズーム速度の抑制は実施しない。
被写体Bのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲内に被写体Bがあり、視差が小さく2D映像との差が無いため、ズーム速度の抑制は実施しない。
被写体Cのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の外側に被写体Cはあるが、合焦していない。よってズーム速度の抑制は実施しない。
図5において、(B)は被写界深度が浅く、且つ被写体A付近に被写界深度範囲がある場合の図である。以降、図5の(B)について説明する。
被写体Aのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲外に被写体Aはあり、合焦している。よってズーム速度の抑制を実施する。
被写体Bのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲内に被写体Bがあるため、ズーム速度の抑制は実施しない。
被写体Cのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲外に被写体Cはあるが、合焦していないためズーム速度の抑制は実施しない。
図5において、(C)は被写界深度が深く全ての被写体は合焦し、且つクロスポイント位置Qは被写体B付近にある場合の図である。以降、図5の(C)について説明する。
被写体Aのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲外に被写体Aはあり、合焦している。よってズーム速度の抑制を実施する。
被写体Bのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲内に被写体Bがあるため、ズーム速度の抑制は実施しない。
被写体Cのみがある場合には、クロスポイント位置Qから抑制開始距離RX1の範囲外に被写体Cはあり、合焦している。よってズーム速度の抑制を実施する。
図5において、(D)は被写界深度が深く全ての被写体は合焦し、且つクロスポイント位置Q’は被写体A付近にある場合の図である。以降、図5の(D)について説明する。
被写体Aのみがある場合には、クロスポイント位置Q’から抑制開始距離RX1’の範囲内に被写体Aはあるため、ズーム速度の抑制は実施しない。
被写体Bのみがある場合には、クロスポイント位置Q’から抑制開始距離RX1’の範囲内に被写体Bがあるため、ズーム速度の抑制は実施しない。
被写体Cのみがある場合には、クロスポイント位置Q’から抑制開始距離RX1’の範囲外に被写体Cはあり、合焦しているためズーム速度の抑制を実施する。
このように、本実施例では被写体がクロスポイント位置から離れた場所にあり、且つ被写界深度範囲内にある場合にズーム駆動速度の抑制を行い、視聴者に映像酔いを与えないよう画角変化を抑えることができる。
本実施例では速度抑制指令部をレンズ制御CPU内部に設けたが、別体型のズーム速度抑制装置を設けても良い。
また、被写界深度幅H1、H2を算出し、この範囲外では映像がボケると説明したが、範囲外であっても、人間の目では被写界深度幅H1、H2の2倍でも合焦しているように見えるため、算出された被写界深度幅H1、H2と異なる深度幅の範囲を設定しても良い。
本件では左右のレンズ装置1の輻輳角は同じ値であるとして説明したが、それぞれのレンズ装置の輻輳角が異なっていても同様に利用できる技術である。
[実施例2]
以下、図6〜図7を用いて、本発明の第2の実施例を説明する。
以下、図6〜図7を用いて、本発明の第2の実施例を説明する。
まず、図6を用いて、本実施例に用いる撮影システムについて説明する。なお、図1と同一構成部分については同一の符号をつけ説明を省略する。図6は本発明の撮影システムにおける機能ブロック図である。
図6において、19は被写体との距離を測定する測距処理部である。この測距処理部19にはレーザー測距や超音波測距がある。また、オートフォーカス機能を用いて測距しても良い。
図7はレンズ装置1のズーム駆動速度抑制をする際のレンズ制御CPU12動作フローである。本実施例について図7を用いて説明する。なお、図3と同一構成部分については同一の符号をつけ説明を省略する。
ステップST301〜ST304は説明を省略する。ステップST701では測距センサ19により検出された被写***置Pを取得する。
この時、被写体が複数あることを検出した場合にはステップST305で算出された被写界深度幅H1、H2の範囲にある被写体を選択し、被写***置を取得する。
ステップST306〜ST313は説明を省略する。
[実施例3]
以下、図8〜図9を用いて、本発明の第3の実施例を説明する。
以下、図8〜図9を用いて、本発明の第3の実施例を説明する。
まず、図8を用いて、本実施例に用いる撮影システムについて説明する。なお、図6と同一構成部分については同一の符号をつけ説明を省略する。図8は本発明の撮影システムにおける機能ブロック図である。
図8において、21は、オンエア状態を判定するオンエア判定部である。オンエア判定部では現在撮影している映像が、オンエア、録画等の映像を記憶、配信し、視聴者が視聴する可能性がある映像であることを判定する。
21はCAFS機能の動作を行っているCAFS処理部である。CAFS機能とはフォ-カス駆動をさせた際に画角が変化するのを防ぐため、フォ-カス駆動に伴いズームを駆動させて画角変化を抑える機能である。
図9はレンズ装置1のズーム駆動速度抑制の許可を判断する際のレンズ制御CPU12動作フローである。本実施例について図9を用いて説明する。なお、図7と同一構成部分については同一の符号をつけ説明を省略する。
ステップST301〜ST303の説明は省略する。
ステップST901ではオンエア判定部21により、撮影映像を視聴者が視聴する可能性があることを識別する。判定方法としては、タリーランプが点灯している場合にはオンエアであると判断し、消灯している場合にはオンエアではないと判断する。
ステップST901でオンエアであると判定された場合にはステップST902へ進み、オンエアではないと判断された場合にはステップST312へ進む。
ステップST902ではCAFS処理部のCAFS機能が動作していることを識別する。
CAFS機能動作中の際、ズームは最高速で追従駆動を行う。しかし、CAFS機能中に本実施例のズーム駆動速度抑制を行うと、ズーム駆動速度が制限されてフォ-カス駆動に合わせた追従が出来なくなってしまい、画角変化の抑制を行うことができなくなる。
ステップST901でCAFS機能が動作していると判断された場合にはステップST213へ進み、CAFS機能が停止している場合にはステップST304へ進む。
ステップST304〜ST313は説明を省略する。
本実施例では、3D撮影システムでの映像酔いに対して説明してきたが、映像酔いは3D映像ほど顕著ではないものの2D映像においても急激な画角変化を行うことで同様に起こりうる可能性があることも知られている。
本発明は形態を変えることにより、2D撮影システムにおいても応用することが可能な技術である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1:レンズ装置
3:レンズ操作装置
11:レンズ部
111:ズーム部
112:フォ-カス部
113:アイリス部
114:輻輳部
12:レンズ制御CPU
121:速度抑制指令部
122:速度指令生成部
13:速度抑制許可SW
14:ズーム駆動部
15:ズーム位置検出部
16:フォ-カス位置検出部
17:アイリス位置検出部
18:輻輳位置検出部
19:抑制視差設定VR
21:レンズ制御CPU
31:操作部材
32:操作指令生成部
3:レンズ操作装置
11:レンズ部
111:ズーム部
112:フォ-カス部
113:アイリス部
114:輻輳部
12:レンズ制御CPU
121:速度抑制指令部
122:速度指令生成部
13:速度抑制許可SW
14:ズーム駆動部
15:ズーム位置検出部
16:フォ-カス位置検出部
17:アイリス位置検出部
18:輻輳位置検出部
19:抑制視差設定VR
21:レンズ制御CPU
31:操作部材
32:操作指令生成部
Claims (7)
- 撮影状態により、ズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有する3D撮影システムにおいて、
前記速度抑制指令部は、撮影映像の被写体距離、または被写界深度、または合焦位置、または3D映像の輻輳のクロスポイント位置に基づいて、ズーム速度の抑制を指示することを特徴とする3D撮影システム。 - 前記速度抑制指令部は、前記ズームの駆動速度を制御する速度指令生成部または、ズーム速度の抑制を表示する表示部へ、ズーム速度の抑制を指示することを特徴とする請求項1に記載の3D撮影システム。
- 前記撮影システムの撮影映像において、被写界深度内の被写体が、前記輻輳のクロスポイント位置近傍にのみ存在する場合または、被写界深度内に被写体が存在しない場合または、フォーカスによる画角変化を抑制するCAFS機能が動作している場合、前記速度抑制指令部は、ズーム速度の抑制の指示を解除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の3D撮影システム。
- 撮影状態により、撮影システムのズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令装置を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の3D撮影システム。 - 撮影状態により、ズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有する3D撮影システム用のレンズ装置において、
前記速度抑制指令部は、撮影映像の被写体距離、または被写界深度、または合焦位置と、または3D映像の輻輳のクロスポイント位置に基づいて、ズーム速度の抑制を指示する
ことを特徴とするレンズ装置。 - 撮影状態により、ズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有する3D撮影システム用のカメラ装置において、
前記速度抑制指令部は、撮影映像の被写体距離、または被写界深度、または合焦位置と、または3D映像の輻輳のクロスポイント位置に基づいて、ズーム速度の抑制を指示する
ことを特徴とするカメラ装置。 - 撮影状態により、ズーム速度の抑制を指示する速度抑制指令部を有する3D撮影システム用の速度抑制指令装置において、
前記速度抑制指令装置は、撮影映像の被写体距離、または被写界深度、または合焦位置と、または3D映像の輻輳のクロスポイント位置に基づいて、ズーム速度の抑制を指示することを特徴とする速度抑制指令装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021034824A (ja) * | 2019-08-21 | 2021-03-01 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、制御装置、プログラム、記憶媒体及び制御方法 |
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2013
- 2013-05-31 JP JP2013114768A patent/JP2014236255A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021034824A (ja) * | 2019-08-21 | 2021-03-01 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、制御装置、プログラム、記憶媒体及び制御方法 |
JP7358116B2 (ja) | 2019-08-21 | 2023-10-10 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、制御装置、プログラム、記憶媒体及び制御方法 |
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