JP2014234395A - ストレッチフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】耐衝撃性に優れるとともに、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度をバランスよく制御可能なストレッチフィルムを提供する。
【解決手段】ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有することを特徴とする、ストレッチフィルムとする。
【選択図】なし
【解決手段】ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有することを特徴とする、ストレッチフィルムとする。
【選択図】なし
Description
本発明は、最適な光線透過率、光線反射率及び赤外線エネルギー遮蔽率を有したストレッチフィルムに関する。特に、馬や牛の飼料として用いられるロールベール状にしたサイレージを、専用ラッピングマシーン等を用いてストレッチ包装し、発酵により栄養価の高いサイレージを得るのに適したストレッチフィルムに関する。
従来より、サイレージ用フィルムとしての必要性能である耐突刺性、耐衝撃性等の向上、或いはロールベール包装でベール状にした原料牧草等をサイレージ用フィルムで密閉包装する場合の密閉力保持のためのフィルム粘着性改良等に関する種々の提案がなされてきた(例えば、特許文献1〜4)。
また、サイレージ調整時に牧草が変色したり発酵が不良になることを防止するために、フィルム中に適当な着色成分を添加して太陽光線の透過率を抑える事がなされており、白色単色フィルム、黒色単色フィルム、或いは緑色単色フィルム等の製品が上市されている。
牧草等サイレージはフィルムでラッピングし、密閉状態にすることにより発酵が進み(発熱を伴う)、栄養価が高くなる。栄養価の高い良い牧草等サイレージを得るには発酵時の発熱による温度上昇を極力抑える必要がある。つまり、昼間、太陽光により牧草等サイレージ表面及び内面温度を極力上がらないようにすることが重要である。
この様な状況の中で、現状提供されているサイレージ用フィルムは、屋外で太陽光線に曝された場合、例えば酸化チタン顔料で着色されている白色フィルムはフィルムとの接触面に当たる部分の温度上昇抑制効果が高いものの、サイレージ内部の温度が上昇し易いという問題がある。また、緑色に着色されたフィルムもほぼ、白色フィルムと同様の傾向にありサイレージ内部の温度上昇抑制に問題がある。一方で、カーボンブラック等が添加された黒色フィルムはサイレージ内部の温度上昇の抑制効果は高いが、サイレージとフィルムとの接触面に当たる部分の温度が上昇し易いという問題があり、何れのフィルムも温度バランスの制御という点で満足できるものがない。
本発明は上記の問題に鑑み、耐衝撃性に優れるとともに、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度をバランスよく制御可能なストレッチフィルムを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、酸化チタン顔料及びカーボンブラックをそれぞれ特定比率で特定量添加した樹脂層を少なくとも一層有するストレッチフィルムとすることで、サイレージ内部の温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度をバランスよく制御でき、優れた突き刺し強度や衝撃強度を有するとともに、密着性にも優れた、サイレージ用に好適なストレッチフィルムが得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有することを特徴とする、ストレッチフィルムである。
尚、本発明において「混合物」とは、樹脂組成物層に所定量の酸化チタン顔料とカーボンブラックとが混在して含まれていればよい趣旨であり、樹脂組成物層を形成するにあたって、酸化チタン顔料とカーボンブラックとの混合物を添加(同時添加)する形態に限定されず、酸化チタン顔料とカーボンブラックとをそれぞれ個別に添加し、樹脂組成物層を構成しても良い趣旨である。
本発明に係るストレッチフィルムは、全光線透過率が25%未満であり、波長400nm以上700nm以下の光線反射率が18%以上であることが好ましい。
本発明に係るストレッチフィルムは、波長5nm以上25nm以下の赤外線エネルギー遮蔽率が15%以上であることが好ましい。
本発明に係るストレッチフィルムにおいて、上記ポリエチレン系樹脂が、イオン重合法によるポリエチレン系樹脂(A)及び高圧ラジカル法によるポリエチレン系樹脂(B)から選ばれる1種以上の樹脂であり、該樹脂の分子量分布(Mw/Mn)が、1.5以上5.0以下であることが好ましい。
本発明に係るストレッチフィルムは、中間層として上記の樹脂組成物層を有するとともに、外層及び/又は内層としてエチレン−α−オレフィン共重合体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする層を有することが好ましい。
本発明によれば、耐衝撃性に優れるとともに、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度をバランスよく制御可能なストレッチフィルムを提供することができる。
本発明に係るストレッチフィルムは、ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有することを特徴とする。このような樹脂組成物層を少なくとも一層有することにより、耐衝撃性に優れるとともに、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度をバランスよく制御可能なストレッチフィルムとすることができる。
1.ポリエチレン系樹脂
本発明において用いられるポリエチレン系樹脂は、エチレン単独重合体、又は、エチレンを主成分とする共重合体であって、ストレッチフィルムとして適用可能なものであれば特に限定されるものではない。特に、温度190℃、21.18N荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)が0.5g/10分以上7g/10分以下であるポリエチレン系樹脂を用いることが好ましい。MFRは、下限がより好ましくは0.7g/10分以上、特に好ましくは1.0g/10分以上であり、上限がより好ましくは5.0g/10分以下、特に好ましくは3.0g/10分以下である。ポリエチレン系樹脂のMFRが0.5g/10分より小さいと、押出成形時の押出機への負荷が増大することに加え、後述する酸化チタン顔料及びカーボンブラックの樹脂への分散性に問題を生じる虞がある。また、MFRが7g/10分を超えると、インフレーションフィルム成形時の成膜安定性に問題が生じる虞があり、できあがったフィルムの強度が低くなる虞もある。
本発明において用いられるポリエチレン系樹脂は、エチレン単独重合体、又は、エチレンを主成分とする共重合体であって、ストレッチフィルムとして適用可能なものであれば特に限定されるものではない。特に、温度190℃、21.18N荷重下で測定したメルトフローレート(MFR)が0.5g/10分以上7g/10分以下であるポリエチレン系樹脂を用いることが好ましい。MFRは、下限がより好ましくは0.7g/10分以上、特に好ましくは1.0g/10分以上であり、上限がより好ましくは5.0g/10分以下、特に好ましくは3.0g/10分以下である。ポリエチレン系樹脂のMFRが0.5g/10分より小さいと、押出成形時の押出機への負荷が増大することに加え、後述する酸化チタン顔料及びカーボンブラックの樹脂への分散性に問題を生じる虞がある。また、MFRが7g/10分を超えると、インフレーションフィルム成形時の成膜安定性に問題が生じる虞があり、できあがったフィルムの強度が低くなる虞もある。
特に、本発明において用いられるポリエチレン系樹脂は、イオン重合法により得られるポリエチレン系樹脂(A)、及び、高圧ラジカル法により得られるポリエチレン系樹脂(B)から選ばれる1種以上の樹脂であることが好ましい。
1.1.イオン重合法により得られるポリエチレン系樹脂(A)
イオン重合法により得られるポリエチレン系樹脂(A)とは、イオン重合法によって製造される密度0.8g/cm3以上0.96g/cm3以下のエチレン系重合体であって、エチレン単独重合体、若しくは、エチレンを主成分とするα−オレフィンとの共重合体を包含するものである。好ましくは、密度0.910g/cm3以上0.935g/cm3以下のエチレン−α−オレフィン共重合体(直鎖状低密度ポリエチレン、LLDPE)である。
イオン重合法により得られるポリエチレン系樹脂(A)とは、イオン重合法によって製造される密度0.8g/cm3以上0.96g/cm3以下のエチレン系重合体であって、エチレン単独重合体、若しくは、エチレンを主成分とするα−オレフィンとの共重合体を包含するものである。好ましくは、密度0.910g/cm3以上0.935g/cm3以下のエチレン−α−オレフィン共重合体(直鎖状低密度ポリエチレン、LLDPE)である。
ポリエチレン系樹脂(A)としてエチレン−α−オレフィン共重合体を用いる場合、当該共重合体を構成し得るα−オレフィンとしては、炭素数3〜12、好ましくは3〜10のα−オレフィンが挙げられ、具体的にはプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられる。共重合体におけるα−オレフィンの比率は好ましくは3〜40モル%である。
ポリエチレン系樹脂(A)は、チーグラー系触媒、バナジウム系触媒、フィリップス系触媒、又は、シングルサイト系触媒(メタロセン触媒を包含する)等を使用したイオン重合法によって製造することができる。この中でもシングルサイト系触媒を使用して製造されるものが、機械的強度に優れ好ましい。シングルサイト系触媒の好ましい例としては、シクロペンタジエニル骨格を有する基が配位したジルコニウム化合物等のメタロセン化合物と、助触媒とを含むものが挙げられる。
イオン重合法としては、高圧イオン重合法、気相法、溶液法、スラリー法等が挙げられ、いずれの手法を用いてもよい。
1.2.高圧ラジカル重合法により得られるポリエチレン系樹脂(B)
高圧ラジカル重合法により得られるポリエチレン系樹脂(B)とは、高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレン(B1)、エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)、或いは、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体(B3)を包含するものであり、これらのうちの少なくとも1種とすることが好ましい。
高圧ラジカル重合法により得られるポリエチレン系樹脂(B)とは、高圧ラジカル重合法により得られる低密度ポリエチレン(B1)、エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)、或いは、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体(B3)を包含するものであり、これらのうちの少なくとも1種とすることが好ましい。
1.2.1.低密度ポリエチレン(B1)
低密度ポリエチレン(B1)とは、密度が0.910g/cm3以上0.940g/cm3以下、好ましくは0.912g/cm3以上0.935g/cm3以下、より好ましくは0.915g/cm3以上0.930g/cm3以下の低密度ポリエチレン(LDPE)である。また、温度190℃における溶融張力が1.5g以上25g以下、好ましくは3g以上20g以下、より好ましくは3g以上15g以下であると、フィルム成形性が良好であり好ましい。
低密度ポリエチレン(B1)とは、密度が0.910g/cm3以上0.940g/cm3以下、好ましくは0.912g/cm3以上0.935g/cm3以下、より好ましくは0.915g/cm3以上0.930g/cm3以下の低密度ポリエチレン(LDPE)である。また、温度190℃における溶融張力が1.5g以上25g以下、好ましくは3g以上20g以下、より好ましくは3g以上15g以下であると、フィルム成形性が良好であり好ましい。
1.2.2.エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)
エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)とは、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレン−ビニルエステル共重合体であって、主成分であるエチレンと、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステルと、任意成分であるその他の不飽和単量体との共重合体である。このうち、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体(EVA)が特に好ましい。
エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)とは、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレン−ビニルエステル共重合体であって、主成分であるエチレンと、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオロ酢酸ビニル等のビニルエステルと、任意成分であるその他の不飽和単量体との共重合体である。このうち、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体(EVA)が特に好ましい。
エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)は、エチレン50〜99.5重量%、ビニルエステル0.5〜50重量%、その他の不飽和単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好ましい。ビニルエステル含有量はより好ましくは3〜50重量%、さらに好ましくは5〜30重量%である。
エチレン−ビニルエステル共重合体(B2)における上記その他の不飽和単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル単量体等が挙げられ、特にメチル(メタ)アクリレートが好ましい。
1.2.3.エチレンとα,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体(B3)
エチレンとα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体(B3)としては、エチレンと、α,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体と、任意成分であるその他の不飽和単量体との共重合体、及びそれらの金属塩(アイオノマー)、アミド、イミド等が挙げられる。この場合、α,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸等が挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。また、その他の不飽和単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル単量体等が挙げられ、特にメチル(メタ)アクリレートが好ましい。
エチレンとα,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体(B3)としては、エチレンと、α,β−不飽和カルボン酸又はその誘導体と、任意成分であるその他の不飽和単量体との共重合体、及びそれらの金属塩(アイオノマー)、アミド、イミド等が挙げられる。この場合、α,β−不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸等が挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。また、その他の不飽和単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル単量体等が挙げられ、特にメチル(メタ)アクリレートが好ましい。
共重合体(B3)は、エチレン50〜99.5重量%、α,β−不飽和カルボン酸0.5〜50重量%、その他の不飽和単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好ましい。α,β−不飽和カルボン酸の含有量はより好ましくは3〜50重量%、さらに好ましくは5〜30重量%である。
ポリエチレン系樹脂の分子量分布(Mw/Mn)は1.5以上5.0以下であることが好ましい。分子量分布が1.5より小さくなると成形加工時の押出機への負荷が増大し、さらには、押出機内での発熱によって樹脂温度が上昇する等の問題を生じる虞がある。また、分子量分布が5.0を超えるとフィルム強度が低下し、光学特性も低下してフィルム外観が悪くなる虞がある。
2.酸化チタン顔料及びカーボンブラック
本発明において樹脂組成物層に含まれる酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)は、5:1〜15:1である。カーボンブラックの重量比が多すぎると、サイレージに使用した場合に、波長400〜700nmの光線反射率が小さくなり、太陽光線に曝された場合においてサイレージとフィルムとの接触部の温度が過度に上昇してしまう。また、カーボンブラックの重量比が少なすぎると、全光線透過率が大きくなり、太陽光線に曝された場合においてサイレージ内部の温度が過度に上昇してしまう。
本発明において樹脂組成物層に含まれる酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)は、5:1〜15:1である。カーボンブラックの重量比が多すぎると、サイレージに使用した場合に、波長400〜700nmの光線反射率が小さくなり、太陽光線に曝された場合においてサイレージとフィルムとの接触部の温度が過度に上昇してしまう。また、カーボンブラックの重量比が少なすぎると、全光線透過率が大きくなり、太陽光線に曝された場合においてサイレージ内部の温度が過度に上昇してしまう。
樹脂組成物層における酸化チタン顔料とカーボンブラックとの合計の含有量は、上記のポリエチレン系樹脂100重量部に対して、3.0重量部以上12.0重量部以下である。下限が好ましくは5.0重量部以上、より好ましくは6.0重量部以上であり、上限が好ましくは10.0重量部以下、より好ましくは8.0重量部以下である。合計の含有量が3.0重量部より少ないと、全光線透過率が大きくなり、太陽光線に曝された場合においてサイレージの内部温度が過度に上昇してしまう。また、合計の含有量が12.0重量部より多いと、全光線透過率の低減効果が飽和するだけでなく、フィルムの強度低下を招き、さらにはコストも上昇してしまう。
酸化チタン顔料は、顔料として用いられる酸化チタンであれば特に限定されず、硫酸法、塩素法等、公知の製法により製造されたものをいずれも用いることができる。特に結晶形態の安定性、熱安定性、耐候性の観点からルチル型のものを用いることが好ましい。また、ストレッチフィルムにおける分散性を良好とし、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度を一層バランスよく制御する観点から、酸化チタン顔料の平均粒子径は、0.05μm以上1.0μm以下が好ましい。尚、本願において「平均粒子径」とは、レーザー回折・散乱式の測定に基づいて得られる平均粒子径を意味する。
カーボンブラックも特に限定されるものではなく、ファーネス法、チャンネル法、アセチレン法等、公知の製法により製造されたものをいずれも用いることができる。入手性の観点からはオイルファーネス法で製造されたものが好ましい。また、ストレッチフィルムにおける分散性を良好とし、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度を一層バランスよく制御する観点から、カーボンブラックの平均粒子径は、40nm以下が好ましい。
3.その他の添加成分
樹脂組成物層には、必要に応じて牧草等サイレージ用フィルムに用いられている公知の各種補助添加剤、例えば、粘着付与剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤、中和剤、保温剤等を含有させてもよい。
樹脂組成物層には、必要に応じて牧草等サイレージ用フィルムに用いられている公知の各種補助添加剤、例えば、粘着付与剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤、中和剤、保温剤等を含有させてもよい。
粘着付与剤としては、天然ゴム系、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体(SIS)系、スチレンブタジエンゴム(SBR)系、ブチルゴム系、EVAホットメルト、各種タッキファイアー等が挙げられるが、ポリブテンやポリイソブチレンが好適に用いられる。
また、本発明に係るストレッチフィルムをサイレージ用フィルムに適用するにあたっては、屋外での使用を考慮して、樹脂組成物層中に耐候剤として光安定剤、紫外線吸収剤を含ませることが好ましい。例えば、ヒンダードアミン系化合物(光安定剤)を含ませることが好ましい。
4.樹脂組成物
本発明においては、上記したポリエチレン系樹脂、酸化チタン顔料、カーボンブラック、及び任意成分であるその他添加剤により、樹脂組成物が構成される。樹脂組成物は各成分を混合することにより容易に得ることができる。なお、樹脂組成物において添加される酸化チタン顔料、カーボンブラック或いは各種添加剤は、それぞれ所望の組成にて、ドライブレンド等のようにヘンシェルミキサー、押出機等で単純ブレンドして調製してもよいが、ベース樹脂に高濃度に配合し、押出機にて溶融混練したマスターバッチとして供することが好ましい。特に、ペレット状化したマスターバッチとすることで、取り扱いや運搬・作業性が良好となり、また、酸化チタン顔料、カーボンブラックを樹脂組成物中に均一に分散することもでき、樹脂組成物層における添加ムラがなく、均質な性能のストレッチフィルムを得ることができる。
本発明においては、上記したポリエチレン系樹脂、酸化チタン顔料、カーボンブラック、及び任意成分であるその他添加剤により、樹脂組成物が構成される。樹脂組成物は各成分を混合することにより容易に得ることができる。なお、樹脂組成物において添加される酸化チタン顔料、カーボンブラック或いは各種添加剤は、それぞれ所望の組成にて、ドライブレンド等のようにヘンシェルミキサー、押出機等で単純ブレンドして調製してもよいが、ベース樹脂に高濃度に配合し、押出機にて溶融混練したマスターバッチとして供することが好ましい。特に、ペレット状化したマスターバッチとすることで、取り扱いや運搬・作業性が良好となり、また、酸化チタン顔料、カーボンブラックを樹脂組成物中に均一に分散することもでき、樹脂組成物層における添加ムラがなく、均質な性能のストレッチフィルムを得ることができる。
5.ストレッチフィルムの層構成
本発明に係るストレッチフィルムは、上記のポリエチレン系樹脂100重量部に対し、上記の酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有していればよく、当該樹脂組成物層に加えてその他の層を有していてもよい。特に、中間層として上記の樹脂組成物層(層b)を有するとともに、外層及び/又は内層としてエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする層(層a)又はエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする層(層c)を有するものが好ましい。
本発明に係るストレッチフィルムは、上記のポリエチレン系樹脂100重量部に対し、上記の酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有していればよく、当該樹脂組成物層に加えてその他の層を有していてもよい。特に、中間層として上記の樹脂組成物層(層b)を有するとともに、外層及び/又は内層としてエチレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする層(層a)又はエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする層(層c)を有するものが好ましい。
すなわち、本発明に係るストレッチフィルムを3層の構成とする場合は、外層/中間層/内層として、層a/層b/層a、層a/層b/層c、層c/層b/層c、或いは層c/層b/層aのいずれかの層構成とすることができ、サイレージ用ラッピングマシーンとの適性、フィルム粘着力の制御等に応じて適宜選択することができる。いずれにしても、上記の樹脂組成物層(層b)を中間層とすることが好ましい。このような層構成とすることにより、酸化チタン顔料等によるフィルム表面の凹凸荒れが抑制され、サイレージラッピング時のフィルム同士の密着性を良好なものとすることができる。また、内層或いは外層のいずれか1層に酸化チタン顔料等を含有する上記の樹脂組成物層を用いると、できあがったフィルムにカールを生じる虞があり、また、ラッピング作業時のハンドリング性を阻害する虞もある。
3層構成とする場合のフィルムの構成比(厚み比)は、1:6:1〜1:1:1とすることが好ましく、より好ましくは1:5:1〜1:2:1であり、さらに好ましくは1:4:1〜1:3:1である。フィルムの総厚みは10μm〜50μmとすることが好ましく、より好ましくは15μm〜40μm、さらに好ましくは20μm〜35μmである。このような厚み比、総厚みであれば、十分な機械強度を有しつつ、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度を一層バランスよく制御可能なストレッチフィルムとすることができる。
6.ストレッチフィルムの製造方法
本発明に係るストレッチフィルムは、上記の樹脂組成物を公知の成形方法により成形加工することによって容易に製造することができる。成形方法としては、例えば、フィルムを構成する樹脂層の積層数に応じた押出機と、フィードブロックタイプ、マルチマニホールドタイプ、マルチスロットタイプの接合・合流部を有する積層ダイとによる空冷インフレーションフィルム成形、Tダイフィルム成形等が挙げられるが、特にインフレーションフィルム成形方法が簡便且つ経済的であり好ましい。
本発明に係るストレッチフィルムは、上記の樹脂組成物を公知の成形方法により成形加工することによって容易に製造することができる。成形方法としては、例えば、フィルムを構成する樹脂層の積層数に応じた押出機と、フィードブロックタイプ、マルチマニホールドタイプ、マルチスロットタイプの接合・合流部を有する積層ダイとによる空冷インフレーションフィルム成形、Tダイフィルム成形等が挙げられるが、特にインフレーションフィルム成形方法が簡便且つ経済的であり好ましい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例に係る物性の測定と評価は、以下に示す方法により実施した。
1.樹脂物性の評価方法
(1)樹脂のメルトフローレート(MFR):JIS K6922−2:1997附属書(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定した。
(2)樹脂の密度:JIS K7122に従って測定した。
(3)樹脂の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn):下記に示す装置・条件により測定した。
(1)樹脂のメルトフローレート(MFR):JIS K6922−2:1997附属書(190℃、21.18N荷重)に準拠して測定した。
(2)樹脂の密度:JIS K7122に従って測定した。
(3)樹脂の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn):下記に示す装置・条件により測定した。
装置:ウオーターズ社製GPC 150C型
検出器:MIRAN 1A赤外分光光度計(測定波長、3.42μm)
カラム:昭和電工社製AD806M/S 3本(カラムの較正は東ソー社製単分散ポリスチレン(A500、A2500、F1、F2、F4、F10、F20、F40、F288の各0.5mg/ml溶液)の測定を行い、溶出体積と分子量の対数値を2次式で近似した。また、試料の分子量はポリスチレンとポリエチレンの粘度式を用いてポリエチレンに換算した。ここでポリスチレンの粘度式の係数はα=0.723、logK=−3.967であり、ポリエチレンはα=0.723、logK=−3.407である。)
測定温度:140℃
注入量:0.2ml
濃度:20mg/10ml
溶媒:オルソジクロロベンゼン
流速:1.0ml/min
検出器:MIRAN 1A赤外分光光度計(測定波長、3.42μm)
カラム:昭和電工社製AD806M/S 3本(カラムの較正は東ソー社製単分散ポリスチレン(A500、A2500、F1、F2、F4、F10、F20、F40、F288の各0.5mg/ml溶液)の測定を行い、溶出体積と分子量の対数値を2次式で近似した。また、試料の分子量はポリスチレンとポリエチレンの粘度式を用いてポリエチレンに換算した。ここでポリスチレンの粘度式の係数はα=0.723、logK=−3.967であり、ポリエチレンはα=0.723、logK=−3.407である。)
測定温度:140℃
注入量:0.2ml
濃度:20mg/10ml
溶媒:オルソジクロロベンゼン
流速:1.0ml/min
2.ストレッチフィルム物性の評価方法
(1)全光線透過率
直読ヘーズメーター(東洋精機製作所製)を用い、JIS K7105に準拠する方法により全光線透過率(%)を測定した。数値が低いものほど遮光性に優れ、サイレージ内部の温度上昇抑制効果が高い。
(1)全光線透過率
直読ヘーズメーター(東洋精機製作所製)を用い、JIS K7105に準拠する方法により全光線透過率(%)を測定した。数値が低いものほど遮光性に優れ、サイレージ内部の温度上昇抑制効果が高い。
(2)光線反射率
分光光度計(日本分光社製V−550)を用いて、波長400〜700nmの光に対するフィルムの光反射率(%)を測定した。この時の最大ピーク反射率を読み取り、そのフィルムの反射率値とした。数値が高いものほど、サイレージとフィルムとの接触面の温度上昇抑制効果が高い。
分光光度計(日本分光社製V−550)を用いて、波長400〜700nmの光に対するフィルムの光反射率(%)を測定した。この時の最大ピーク反射率を読み取り、そのフィルムの反射率値とした。数値が高いものほど、サイレージとフィルムとの接触面の温度上昇抑制効果が高い。
(3)赤外線エネルギー遮蔽率
赤外線分光光度計で得られるフィルムの各波長に対応した吸収率でプランクの放射法則によって得られる各波長の分光放射発散度を重み付けし、その吸収率で重み付けされた分光放射発散度と、もとの分光放射発散度との比から、赤外線エネルギー遮蔽率(%)を求めた。数値が大きいものほど、赤外線吸収能が高く、夜間の内部温度降下率を低くすることができる。
赤外線分光光度計で得られるフィルムの各波長に対応した吸収率でプランクの放射法則によって得られる各波長の分光放射発散度を重み付けし、その吸収率で重み付けされた分光放射発散度と、もとの分光放射発散度との比から、赤外線エネルギー遮蔽率(%)を求めた。数値が大きいものほど、赤外線吸収能が高く、夜間の内部温度降下率を低くすることができる。
(4)打ち抜き衝撃強度試験
JIS P8134(1976)に準拠して以下のものを備える試験機を用い、貫通破壊エネルギー(打抜衝撃強度)(J/cm)を測定した。
・ 先端に貫通部を取り付けることができる90°弧状の腕をもち、自由に振動することができる振り子
・ 25.4mmφの半球型の金属製を標準とし、表面は鏡面光沢をもち、確実に振り子の弧状の腕の先端に取り付けできる貫通部
・ 試験片を水平均一に締め付ける、内径50mmφを標準とするクランプ
JIS P8134(1976)に準拠して以下のものを備える試験機を用い、貫通破壊エネルギー(打抜衝撃強度)(J/cm)を測定した。
・ 先端に貫通部を取り付けることができる90°弧状の腕をもち、自由に振動することができる振り子
・ 25.4mmφの半球型の金属製を標準とし、表面は鏡面光沢をもち、確実に振り子の弧状の腕の先端に取り付けできる貫通部
・ 試験片を水平均一に締め付ける、内径50mmφを標準とするクランプ
(5)温度の測定
発泡スチロール容器(410mm×500mm×高さ200mm)に市販の園芸用肥料土を14kg投入し、上部に評価フィルムを展張し、三重県四日市市の三陽化成社敷地内屋外へ設置し、温度測定器(T&D社製「おんどとりTR−71Uai」)により肥料土の内部温度(肥料土表層から5cm下部にセンサーを埋め込み測定)及び展張フィルムの内表面温度(フィルム内表面にセンサーを貼着して測定)を昼夜連続して測定した。
発泡スチロール容器(410mm×500mm×高さ200mm)に市販の園芸用肥料土を14kg投入し、上部に評価フィルムを展張し、三重県四日市市の三陽化成社敷地内屋外へ設置し、温度測定器(T&D社製「おんどとりTR−71Uai」)により肥料土の内部温度(肥料土表層から5cm下部にセンサーを埋め込み測定)及び展張フィルムの内表面温度(フィルム内表面にセンサーを貼着して測定)を昼夜連続して測定した。
(実施例1)
外層、中間層、内層を構成する下記の樹脂組成物を、プラコー社製3種3層インフレーションフィルム成形機(ダイ口径300mmφ)を用いて押出し(成形温度:外層160℃、中間層180℃、内層175℃)、インフレーションフィルム成形を行い、実施例1に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
外層、中間層、内層を構成する下記の樹脂組成物を、プラコー社製3種3層インフレーションフィルム成形機(ダイ口径300mmφ)を用いて押出し(成形温度:外層160℃、中間層180℃、内層175℃)、インフレーションフィルム成形を行い、実施例1に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
外層を構成する樹脂組成物:エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(日本ポリエチレン社製ノバテックEVA「LV440」、MFR2.0g/10分、酢酸ビニル含有量15重量%、Mw/Mn4.4)を100重量部、粘着剤としてポリブテンを4重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系光安定剤を0.2重量部混合した樹脂組成物
中間層を構成する樹脂組成物:エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂(ダウケミカル社製「DOWLEX2045G」、MFR1.0g/10分、密度0.920g/cm3、Mw/Mn3.8)を80重量部、高圧ラジカル重合法により得られた低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製「ノバテックLD LF440B」、MFR2.8g/10分、密度0.924g/cm3、Mw/Mn4.5)を20重量部、酸化チタン顔料(堺化学工業社製FTR−700、平均粒子径0.2μm)を6.0重量部、カーボンブラック(三菱化学社製RCF、平均粒子径24nm)を0.5重量部、粘着剤としてポリブテンを4重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系光安定剤を0.2重量部混合した樹脂組成物
内層を構成する樹脂組成物:エチレン−α−オレフィン共重合体(日本ポリエチレン社製「ノバテックLL UF230」、MFR1.0g/10分、密度0.920g/cm3、Mw/Mn3.6)を75重量部、高圧ラジカル法による低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製「ノバテックLD LF440B」、MFR2.8g/10分、密度0.924g/cm3、Mw/Mn4.5)を25重量部、粘着剤としてポリブテンを4重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系光安定剤を0.2重量部混合した樹脂組成物
中間層を構成する樹脂組成物:エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂(ダウケミカル社製「DOWLEX2045G」、MFR1.0g/10分、密度0.920g/cm3、Mw/Mn3.8)を80重量部、高圧ラジカル重合法により得られた低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製「ノバテックLD LF440B」、MFR2.8g/10分、密度0.924g/cm3、Mw/Mn4.5)を20重量部、酸化チタン顔料(堺化学工業社製FTR−700、平均粒子径0.2μm)を6.0重量部、カーボンブラック(三菱化学社製RCF、平均粒子径24nm)を0.5重量部、粘着剤としてポリブテンを4重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系光安定剤を0.2重量部混合した樹脂組成物
内層を構成する樹脂組成物:エチレン−α−オレフィン共重合体(日本ポリエチレン社製「ノバテックLL UF230」、MFR1.0g/10分、密度0.920g/cm3、Mw/Mn3.6)を75重量部、高圧ラジカル法による低密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製「ノバテックLD LF440B」、MFR2.8g/10分、密度0.924g/cm3、Mw/Mn4.5)を25重量部、粘着剤としてポリブテンを4重量部、耐候剤としてヒンダードアミン系光安定剤を0.2重量部混合した樹脂組成物
(実施例2)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を5.5重量部、カーボンブラックの含有量を1.0重量部とした以外は、実施例1と同様にし、実施例2に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を5.5重量部、カーボンブラックの含有量を1.0重量部とした以外は、実施例1と同様にし、実施例2に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(実施例3)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を2.5重量部、カーボンブラックの含有量を0.5重量部とした以外は、実施例1と同様にし、実施例3に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を2.5重量部、カーボンブラックの含有量を0.5重量部とした以外は、実施例1と同様にし、実施例3に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(実施例4)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を11.0重量部、カーボンブラックの含有量を1.0重量部とした以外は、実施例1と同様にし、実施例4に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を11.0重量部、カーボンブラックの含有量を1.0重量部とした以外は、実施例1と同様にし、実施例4に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例1)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を0重量部、カーボンブラックの含有量を6.5重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例1に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を0重量部、カーボンブラックの含有量を6.5重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例1に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例2)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を6.5重量部、カーボンブラックの含有量を0重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例2に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を6.5重量部、カーボンブラックの含有量を0重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例2に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例3)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を3.5重量部、カーボンブラックの含有量を3.0重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例3に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を3.5重量部、カーボンブラックの含有量を3.0重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例3に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例4)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を6.2重量部、カーボンブラックの含有量を0.3重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例4に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を6.2重量部、カーボンブラックの含有量を0.3重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例4に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例5)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を1.8重量部、カーボンブラックの含有量を0.2重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例5に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を1.8重量部、カーボンブラックの含有量を0.2重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例5に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例6)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を12.5重量部、カーボンブラックの含有量を2.5重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例6に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を12.5重量部、カーボンブラックの含有量を2.5重量部としたこと以外は実施例1と同様にし、比較例6に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
(比較例7)
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を3.5重量部、カーボンブラックの含有量を0重量部とし、さらにフタロシアニングリーン(大日精化工業社製「PG−7」)を3.0重量部含有させたこと以外は実施例1と同様にし、比較例7に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
中間層において、酸化チタン顔料の含有量を3.5重量部、カーボンブラックの含有量を0重量部とし、さらにフタロシアニングリーン(大日精化工業社製「PG−7」)を3.0重量部含有させたこと以外は実施例1と同様にし、比較例7に係るストレッチフィルムを得た。得られたフィルムは外層の厚みが4μm、中間層の厚みが17μm、内層の厚みが4μmであった。得られたフィルムの評価結果を下記表1に示す。
表1に示す結果から明らかなように、実施例1〜4に係るストレッチフィルムにあっては、中間層における酸化チタン顔料及びカーボンブラックの重量比と合計添加量とを所定範囲としたことによって、フィルムの内部温度(サイレージ内部の温度と対応)及びフィルムの内表面温度(サイレージとフィルムとの接触部の温度に対応)をバランスよく制御でき、さらに、高い打抜衝撃強度を有する。具体的には、いずれのフィルムも、フィルムの内部温度が25℃未満で、内部温度上昇が効果的に抑えられ、サイレージに好適な温度を維持可能である。また、いずれのフィルムも、フィルム内表面温度が40℃未満であり、フィルム表面近傍であっても、温度が上昇し過ぎることがない。また、いずれのフィルムも、約300J/cmと優れた打抜衝撃強度を有するものである。
一方、比較例1に係るストレッチフィルムにあっては、中間層に酸化チタン顔料を添加しなかったため、フィルムの光反射率が低下し、フィルム内表面温度が上昇し過ぎる結果(40℃を優に超え、45℃近傍まで上昇)となった。
また、比較例2に係るストレッチフィルムにあっては、中間層にカーボンブラックを添加しなかったため、フィルムの全光線透過率が上昇するとともに、赤外線エネルギー遮蔽率が低下し、フィルム内部温度が上昇し過ぎる結果(25℃を優に超え、30℃近傍まで上昇)となった。
また、比較例3に係るストレッチフィルムにあっては、中間層において、酸化チタン顔料に対しカーボンブラックを添加し過ぎたため、フィルムの光反射率が低下し、フィルム内表面温度が上昇し過ぎる結果(40℃を優に超える)となった。
また、比較例4に係るストレッチフィルムにあっては、中間層において、酸化チタン顔料に対しカーボンブラックの添加量を少なくし過ぎたため、フィルムの全光線透過率が上昇するとともに、赤外線エネルギー遮蔽率が低下し、フィルム内部温度が上昇し過ぎる結果(25℃を優に超える)となった。
また、比較例5に係るストレッチフィルムにあっては、中間層における酸化チタン顔料及びカーボンブラックの合計添加量を少なくし過ぎたため、全光線透過率が上昇し、光反射率が低下するとともに、赤外線エネルギー遮蔽率も低下し、フィルム内部温度、フィルム内表面温度ともに、上昇し過ぎる結果(内部温度:25℃を優に超え、30℃近傍まで上昇、内表面温度:40℃を優に超え、45℃まで上昇)となった。
また、比較例6に係るストレッチフィルムにあっては、中間層における酸化チタン顔料及びカーボンブラックの合計添加量を多くし過ぎたため、光反射率が低下し、フィルム内表面温度が上昇し過ぎるだけでなく、打抜衝撃強度も極端に低下する結果(内表面温度:40℃近傍まで上昇、打抜衝撃強度:250J/cmに低下)となった。
さらに、比較例7に係るストレッチフィルムにあっては、中間層において、カーボンブラックに替えてフタロシアニングリーンを添加したことで、全光線透過率が上昇し、赤外線エネルギー遮蔽率が低下し、フィルム内部温度が上昇し過ぎる結果(25℃を優に超える)となった。
一方、比較例1に係るストレッチフィルムにあっては、中間層に酸化チタン顔料を添加しなかったため、フィルムの光反射率が低下し、フィルム内表面温度が上昇し過ぎる結果(40℃を優に超え、45℃近傍まで上昇)となった。
また、比較例2に係るストレッチフィルムにあっては、中間層にカーボンブラックを添加しなかったため、フィルムの全光線透過率が上昇するとともに、赤外線エネルギー遮蔽率が低下し、フィルム内部温度が上昇し過ぎる結果(25℃を優に超え、30℃近傍まで上昇)となった。
また、比較例3に係るストレッチフィルムにあっては、中間層において、酸化チタン顔料に対しカーボンブラックを添加し過ぎたため、フィルムの光反射率が低下し、フィルム内表面温度が上昇し過ぎる結果(40℃を優に超える)となった。
また、比較例4に係るストレッチフィルムにあっては、中間層において、酸化チタン顔料に対しカーボンブラックの添加量を少なくし過ぎたため、フィルムの全光線透過率が上昇するとともに、赤外線エネルギー遮蔽率が低下し、フィルム内部温度が上昇し過ぎる結果(25℃を優に超える)となった。
また、比較例5に係るストレッチフィルムにあっては、中間層における酸化チタン顔料及びカーボンブラックの合計添加量を少なくし過ぎたため、全光線透過率が上昇し、光反射率が低下するとともに、赤外線エネルギー遮蔽率も低下し、フィルム内部温度、フィルム内表面温度ともに、上昇し過ぎる結果(内部温度:25℃を優に超え、30℃近傍まで上昇、内表面温度:40℃を優に超え、45℃まで上昇)となった。
また、比較例6に係るストレッチフィルムにあっては、中間層における酸化チタン顔料及びカーボンブラックの合計添加量を多くし過ぎたため、光反射率が低下し、フィルム内表面温度が上昇し過ぎるだけでなく、打抜衝撃強度も極端に低下する結果(内表面温度:40℃近傍まで上昇、打抜衝撃強度:250J/cmに低下)となった。
さらに、比較例7に係るストレッチフィルムにあっては、中間層において、カーボンブラックに替えてフタロシアニングリーンを添加したことで、全光線透過率が上昇し、赤外線エネルギー遮蔽率が低下し、フィルム内部温度が上昇し過ぎる結果(25℃を優に超える)となった。
以上のことから、フィルムにおける酸化チタン顔料とカーボンブラックとの添加比・添加量をシビアに限定した場合に限って、耐衝撃性に優れるとともに、サイレージ内部温度及びサイレージとフィルムとの接触部の温度をバランスよく制御可能なことが分かる。また、フタロシアニングリーン等のその他着色剤ではなく、数ある顔料のうち酸化チタン顔料とカーボンブラックとを組み合わせた場合に、このような顕著且つ特有の効果を奏することが分かる。
以上、現時点において、最も実践的であり、且つ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うストレッチフィルムもまた本発明の技術範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明に係るストレッチフィルムは、最適な光線透過率及び赤外線エネルギー遮蔽率を有しており、特に、馬や牛の飼料として用いられるロールベール状にしたサイレージを、専用ラッピングマシーン等を用いてストレッチ包装し、発酵により栄養価の高いサイレージを得る、サイレージ用フィルムとして好適に利用することができる。
Claims (5)
- ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、酸化チタン顔料とカーボンブラックとの重量比(酸化チタン顔料:カーボンブラック)が5:1〜15:1の範囲である混合物を3.0重量部以上12.0重量部以下含有してなる樹脂組成物層を少なくとも一層有することを特徴とする、ストレッチフィルム。
- 全光線透過率が25%未満であり、波長400nm以上700nm以下の光線反射率が18%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のストレッチフィルム。
- 波長5nm以上25nm以下の赤外線エネルギー遮蔽率が15%以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のストレッチフィルム。
- 前記ポリエチレン系樹脂が、イオン重合法によるポリエチレン系樹脂(A)及び高圧ラジカル法によるポリエチレン系樹脂(B)から選ばれる1種以上の樹脂であり、該樹脂の分子量分布(Mw/Mn)が、1.5以上5.0以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のストレッチフィルム。
- 中間層として前記樹脂組成物層を有するとともに、外層及び/又は内層としてエチレン−α−オレフィン共重合体又はエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする層を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のストレッチフィルム。
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Cited By (2)
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CN108164802A (zh) * | 2017-12-06 | 2018-06-15 | 李靖妮 | 一种石墨烯防腐缠绕膜及其制备方法 |
US11186706B2 (en) | 2016-04-29 | 2021-11-30 | Borealis Ag | Machine direction oriented films comprising multimodal copolymer of ethylene and at least two alpha-olefin comonomers |
-
2013
- 2013-05-30 JP JP2013114575A patent/JP2014234395A/ja active Pending
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