JP2014229997A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きな視点移動を伴わずに直感的に表示画像を認識することができ、画像に対する注意力を低下させない車両用表示装置を提供する。【解決手段】観察者Eが自車両2の前方向を視認して運転支援画像V1の全てが観察者Eの水平方向の有効視野角度A内に含まる際、左後方撮像画像V2及び右後方撮像画像V3は、それぞれ少なくとも一部が観察者Eの水平方向の有効視野角度A内に含まれ、表示調整手段310は、自車両2の走行中、左後方撮像画像V2と右後方撮像画像V3の双方の視認性を視認可能な範囲で運転支援画像V1の視認性より低くし、特定条件が成立した場合、少なくとも左後方撮像画像V2または右後方撮像画像V3のいずれか一方の視認性を高くする。【選択図】 図9

Description

本発明は、車両に搭載される車両用表示装置に関するものである。
例えば特許文献1には、車両のインストルメントパネルに配置され、車両情報を表示するメータパネルと、撮像手段によって自車両の左右後方の死角を撮影した映像を虚像で運転者に視認させる第1表示部とを備え、前記撮像手段が配置される方向及び位置に対応した方向及び位置の前記車両のインストルメントパネルまたはウィンドシールド上に、第1表示部により生成される虚像を投影し、撮像手段の位置に対応した位置に、撮像手段で撮像した映像(虚像)を視認させることで、表示される撮像映像を直感的にわかりやすく視認することができる車両用表示装置が開示されている。このような、車両用表示装置の具体的な構成を、本出願人は、特願2013−068055にて先に出願しており、以下にその構成を説明する。
この車両用表示装置は、観察者に、車両の左後方車両情報などを含む運転支援画像と、車両の左後方の撮像画像である左後方撮像画像と、車両の右後方の撮像画像である右後方撮像画像と、を表示し、前記運転支援画像の全てが水平方向の有効視野角度内に含まれる際、前記左後方撮像画像は、前記運転支援画像の左側に位置し、かつ、その左後方撮像画像の少なくとも一部が水平方向の有効視野角度内に含まれ、前記右後方撮像画像は、前記運転支援画像の右側に位置し、かつ、その右後方撮像画像の少なくとも一部が水平方向の有効視野角度内に含まれてなり、車両運行に最も重要な運転支援画像を視認した際においても、情報受容能力に優れる有効視野角度内に、左後方撮像画像及び右後方撮像画像の少なくとも一部が視認することができ、大きな視点移動を伴わずに直感的に表示画像が撮像された位置を把握することができる。
特開2005−329768号公報
しかしながら、上記のような車両用表示装置においては、車両情報や車両の死角を大きな視点移動をしなくても直感的に認識することができるが、主に車両運行時に認識する必要のある運転支援画像を視認すると、近接した(運転支援画像を視認した場合の有効視野角度内にある)撮像画像(左後方撮像画像及び右後方撮像画像)も同時に視認されてしまうため、煩わしさを感じ、各画像に対する注意力が低下するおそれがあった。
そこで、本発明は、上述した課題に着目してなされたものであり、大きな視点移動を伴わずに直感的に表示画像を認識することができ、画像に対する注意力を低下させない車両用表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、前記課題を解決するため、車両のインストルメントパネル内に配置され、少なくとも車両情報あるいはナビゲーション情報を含む運転支援画像と、前記運転支援画像の左側に位置し車両の左後方を撮像した左後方撮像画像と、前記運転支援画像の右側に位置し車両の右後方を撮像した右後方撮像画像と、を観察者に対して表示する車両用表示装置であって、
前記観察者が前記車両の前方向を視認して前記運転支援画像の全てが前記観察者の水平方向の有効視野角度内に含まる際、前記左後方撮像画像及び前記右後方撮像画像は、それぞれ少なくとも一部が前記観察者の水平方向の有効視野角度内に含まれ、
前記車両走行中、前記左後方撮像画像と前記右後方撮像画像の双方の視認性を視認可能な範囲で前記運転支援画像の視認性より低くし、特定条件が成立した場合、少なくとも前記左後方撮像画像または前記右後方撮像画像のいずれか一方の視認性を高くする表示調整手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、大きな視点移動を伴わずに直感的に表示画像を認識することができ、画像に対する注意力を低下させない車両用表示装置を提供することができる。
本発明の実施形態である車両用表示装置の電気的構成を示す。 同上車両用表示装置が搭載される車両内の運転席付近の概観を示す図。 同上車両用表示装置に備えられる表示手段の概観を示す平面図。 同上表示手段の概観を示す側面図。 同上表示手段の概観を示す斜視図 同上表示手段の概観を示す平面図 同上表示手段の表示例を示す図。 同上車両用表示装置における虚像の結像位置及び運転者の視線との関係を示す図。 同上表示手段の表示例を示す図であり、表示調整処理を説明する図。 同上車両用表示装置における表示調整処理を説明するタイミングチャート。 同上表示手段の表示例を示す図。 本発明の車両用表示装置の変形例における表示調整処理を説明するタイミングチャート。
以下、本発明を適用した実施形態を添付図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る車両用表示装置は、自車両2に搭載される車両用表示装置1である。車両用表示装置1は、車両情報やナビゲーション情報を含む運転支援情報や自車両2の周辺の撮像画像を表示手段500に表示させ、これらの画像を自車両2のインストルメントパネル3(以下、インパネ)内の第1開口部3a,第2開口部3b,第3開口部3cからユーザ(通常、運転者)に視認させる(図2)。また、自車両2の運転者が、自車両2のステアリング4に設けられた第1,第2操作部100,200を操作すると、その操作に応じた画像を表示手段500に表示させる。なお、「インストルメントパネル」とは、本実施形態においては自車両2の前席前方部分全体を指すものとする。
自車両2は、図2に示すように、インパネ3のステアリング4よりも上側に、第1開口部3a,第2開口部3b及び第3開口部3cを有する。第1開口部3aは運転者からみて中央に位置し、第2開口部3bは運転者から見て第1開口部3aの左側に位置し、第3開口部3cは運転者から見て第1開口部3aの右側に位置する。第1開口部3aからは後述する第1表示手段510により生成される第1表示像V1が視認され、第2開口部3bからは後述する第2表示手段520により生成される第2表示像V2が視認され、第3開口部3cからは後述する第3表示手段530により生成される第3表示像V3が視認される。なお、第1〜第3開口部3a〜3cは、運転者側が透明な保護カバーで覆われていてもよい。
車両制御システム部10は、車両を制御するECU(Engine Control Unit)や各種センサ等であり、車速やエンジン回転数、水温、残燃料量、電力量、走行距離、ギアポジションなどの車両情報を制御部300に出力する。
車載電子機器20は、オーディオ装置、カーナビゲーション装置等であり、自車両2のインパネ3内にはめ込まれる電子機器のほか、ダッシュボード上などに着脱自在に配設される電子機器を含み、また、単に自車両2内に持ち込まれて自車両2内で動作させる電子機器を含み、スマートフォンと称される高機能携帯電話を含む。車載電子機器20は、後述する制御部300と電気的に接続され、制御部300にオーディオ情報やナビゲーション情報を出力し、制御部300は、これらの情報を含む画像を表示手段500に表示させる。また、車載電子機器20は、制御部300から出力される後述する第1,第2操作部100,200の操作信号に従って動作する。
第1,第2撮像部30,40は、それぞれCCD等の周知の撮像素子とこれを制御する周辺回路やレンズからなり、自車両2のドアミラー付近やドアミラーよりも前方などの左右側面前方に設置され、自車両2の左右後方を撮像して撮像画像を画像解析部50に出力するものである。なお、本実施形態において、第1撮像部30は自車両2の左側面前方に設置されて自車両2の左後方を撮像し、第2撮像部40は自車両2の右側面前方に設置されて自車両2の右後方を撮像するものとする。
画像解析部50は、CPU,及びRAM,ROMなどのメモリーを有するECUであり、第1,第2撮像部30,40及び後述する運転者撮像部80で取得された撮像画像を、テンプレートマッチング法などの画像解析することにより、第1,第2撮像部30,40の左右後方の撮像画像から自車両2の左右後方に位置する特定対象の種類(他車両や歩行者など)や、この特定対象のサイズや位置及び移動方向等を認識し、運転者撮像部80の撮像画像から特定対象(運転者の瞳)やこの特定対象の移動方向(視線方向)を認識し、これらの画像解析結果(特定対象の種類,サイズ,位置,移動方向)及び撮像画像などを制御部300に出力する。
(車両用表示装置1の構成)
車両用表示装置1は、第1操作部100と、第2操作部200と、制御部300と、記憶部400と、表示手段500と、を備える。
第1,第2操作部100,200は、それぞれ操作面となる接触センサを備え、運転者が、親指等でその操作面上を触れる操作(タッチ操作)あるいは所定の軌跡を描くようになぞる操作(ジェスチャ操作)を行った際に、制御部300の制御の下、親指等が操作面に触れた位置を検出するタッチセンサである。
制御部300は、CPU等から構成され、記憶部400に格納されている動作プログラムを実行して、各種の処理や制御を行う。具体的には、表示手段500の表示制御、第1,第2操作部100,200に対する操作の位置検出制御、車載電子機器20の動作制御などを行う。制御部300は、その少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の各種専用回路によって構成されてもよい。また、制御部300は、後述する表示調整手段310と、選択手段320とを有し、第2表示像V2と第3表示像V3の視認性を調整する表示調整処理を実行する。
記憶部400は、ROM,RAM,フラッシュメモリ等から構成され、制御部300が実行する動作プログラムを記憶するプログラムエリア、制御部300が演算処理した結果を一時的に記憶するワークエリア、画像解析部50からの画像解析結果及び撮像画像などを一時的に記憶するデータエリア等として機能する。
図3及び図4は表示手段500を示す模式図であって、図3は上方視の模式図であり、図4は側方視の模式図である。表示手段500は、自車両2の第1開口部3aから視認させる第1表示像V1を生成する第1表示手段510と、自車両2の第2開口部3bから視認させる第2表示像V2を生成する第2表示手段520と、自車両2の第3開口部3cから視認させる第3表示像V3を生成する第3表示手段530と、を備える。第1,第2,第3表示手段510,520,530は、図3及び図4に示すように、第1,第2,第3プロジェクタ(表示器)511,521,531と、第1,第2,第3スクリーン512,522,532と、第1,第2,第3反射部材(表示面)513,523,533と、を備え、これら表示手段のそれぞれの表示面(第1,第2,第3反射部材513,523,533)と、自車両2の第1,第2,第3開口部3a,3b,3cとの間には、第1,第2,第3仕切り壁514,524,534(図5,6)が配設される。なお、図4,図5においては、図面を簡略化するために、第2プロジェクタ521,第2スクリーン522及び第2反射部材523のみを図示している。
第1プロジェクタ511は、第1表示像V1を示す第1表示光L1を第1スクリーン512を介して第1反射部材513に向けて出射するものであり、例えば光源からの光を液晶パネルを透過させて第1表示光L1を形成する液晶プロジェクタからなる。第1プロジェクタ511は、第1スクリーン512とともに本発明の表示器として機能する。
第1スクリーン512は、第1プロジェクタ511から出射される第1表示光L1を透過して第1表示像V1の実像を表示する透過型の平面状スクリーンであり、光透過性の樹脂材料からなる基材に外光の差し込みを防止するルーバー層、着色層、拡散層あるいはハードコート層などを形成してなる。第1スクリーン512は、第1反射部材513を介し、インパネ3に設けられる第1開口部3aを通して運転者に視認される。したがって、第1スクリーン512を透過した第1表示像V1を示す表示光L1は、第1反射部材513に導かれ、この第1反射部材513により反射した表示光L1が運転者の視点Eに投影されると仮想光路上に第1表示像V1を示す虚像V1が視認される。なお、第1スクリーン512として立体スクリーンを用いてもよい。
第1反射部材513は、第1プロジェクタ511からの表示光L1を運転者に向けて拡大して反射する凹面鏡であり、ガラス材料からなる基材の表面にアルミニウム等の光反射性の高い金属膜を形成してなる。なお、図面においては、図面を簡略化するために第1反射部材513を平面状に図示している。第1反射部材513は、インパネ3内に第1開口部3aに対応するように(反射面が第1開口部3aと対向するように)配置される。
第1仕切り壁514は、遮光性の樹脂材料などから形成され、図5に示すように、自車両2の第1開口部3aから第1反射部材513に向けて延びる筒状の部材であり、第1スクリーン512から第1反射部材513までの表示光L1の光路上に表示孔514aを有する。第1,第2,第3仕切り壁514,524,534は、図6に示すように、第1,第2,第3表示手段510,520,530のそれぞれの表示面(第1,第2,第3反射部材513,523,533)を区画するものであり、隣り合った表示手段からの表示光の影響を受けないよう形成されるものである。第2表示手段520及び第3表示手段530における第2,第3プロジェクタ521,531と、第2,第3スクリーン522,532と、第2,第3反射部材523,533と、第2,第3仕切り壁524,534とについては、表示光の光路の長さが異なる以外は上述した第1表示手段510の第1プロジェクタ511、第1スクリーン512、第1反射部材513、第1仕切り壁514と同様であるので説明は省略する。
図7は、表示手段500の表示例を示すものである。
第1表示像(虚像V1)は、車両情報やナビゲーション情報を含む視認する優先度の高い運転支援画像を含む。図7においては、第1表示像V1には、車両情報として車速が表示され、また、ナビゲーション情報として目的地までの経路案内が表示されている。このほか、第1表示像V1として、オーディオ情報やメニュー画面、自車両2の正面後方や正面前方(死角部分)を撮像した周辺撮像画像を運転支援情報と適宜切り替えて表示可能としても良い。
第2表示像(虚像V2)は、第1撮像部40によって自車両2の周辺のうち左後方が撮像された左後方撮像画像を含む。なお、この左後方撮像画像は、ドアミラーやフェンダーミラーに映される像と同様に左右が反転した反転画像である。本実施形態においては左後方撮像画像は常時表示されるものとする。
第3表示像(虚像V3)は、第2撮像部50によって自車両2の周辺のうち右後方が撮像された右後方撮像画像を含む。なお、この右後方撮像画像は、ドアミラーやフェンダーミラーに映される像と同様に左右が反転した反転画像である。本実施形態においては右後方撮像画像は常時表示されるものとする。
図8は、虚像V1〜V3の結像位置及び運転者の視線との関係を示すものである。なお、図8(a)は自車両2を上方から見た平面図であり、図8(b)は自車両2の側面図である。
虚像V1〜V3のうち運転者から見て中央に位置する第1表示像の虚像V1は、自車両2の前端部より後方(手前)に位置するように結像される。また、虚像V1は、運転者が正面を見た場合の視線E11を中心線(基準)としたときの自車両2に対して水平方向の有効視野角度A1内(具体的には視線E11を中心線とした左右15°の範囲)にすべて含まれ、運転者の視線E11を中心線としたときの自車両2に対して垂直方向の有効視野角度A2内(具体的には視線E11を中心線とした上下10°の範囲)にその一部(本実施形態においては上端から中心までの上半分)が含まれる。
虚像V1〜V3のうち運転者から見て左側に位置する第2表示像の虚像V2は、第1表示像の虚像V1の結像位置よりも前方(遠方)であって、また、自車両2の前端部より後方(手前)に位置するように結像される。また、虚像V2は、運転者の視線E11を中心線としたときの自車両2に対して水平方向の有効視野角度A1内にその一部(本実施形態においては右端から中央までの右側半分)が含まれ、運転者の視線E11を中心線としたときの自車両2に対して垂直方向の有効視野角度A2にその一部(本実施形態においては上端から中央までの上半分)が含まれる。なお、虚像V2の結像位置は、虚像V1の結像位置よりも遠方とするべく、第2表示光L2の光路の長さが第1表示光L1の光路の長さよりも長くなるようにしている。また、虚像V2の結像位置を虚像V1の結像位置に対して運転者から見て左側とするべく、第2反射部材522を運転者の視線E11に対して運転者から見て左側に所定の角度(本実施形態においては15°)傾けて配置している。
虚像V1〜V3のうち運転者から見て右側に位置する第3表示像の虚像V3は、第1表示像の虚像V1の結像位置よりも前方(遠方)であって、また、自車両2の右端面からの延長線S1上に位置し、かつ、自車両2の前端部より後方(手前)に位置するように結像される。また、虚像V3は、運転者の視線E11を中心線としたときの自車両2に対して水平方向の有効視野角度A1内にその一部(本実施形態においては左端から中央までの右側半分)が含まれ、運転者の視線E11を中心線としたときの自車両2に対して垂直方向の有効視野角度A2にその一部(本実施形態においては上端から中央までの上半分)が含まれる。なお、虚像V3の結像位置は、虚像V1の結像位置よりも遠方とするべく、第3表示光L3の光路の長さが第1表示光L1の光路の長さよりも長くなるようにしている。また、虚像V3の結像位置を虚像V1の結像位置に対して運転者から見て右側とするべく、第3反射部材532を運転者の視線E11に対して運転者から見て右側に所定の角度(本実施形態においては15°)傾けて配置している。
上述のように、虚像V1〜V3の結像位置が定められると、図7に示すように、運転者の視線E11を中心線とした有効視野Aには、虚像V1の略上半分の領域と、虚像V2の略左上1/4の領域と、虚像V3の略右上1/4の領域とが含まれる状態となる。有効視野Aは、観察者が眼球運動だけで瞬時に情報を受容できる領域である。運転者は、視線E11(正面を見た状態)から眼球運動のみで第1表示像(運転支援画像)の虚像V1を基準として、左遠方に第2表示像(左後方撮像画像)の虚像V2の一部を視認でき、右遠方に第3表示像(右後方撮像画像)の虚像V3の一部を視認できる。そうすると、運転者は虚像V1に対する虚像V2,V3の方向から第2,第3表示像V2,V3が撮像された方向を大きな視線移動を伴わない眼球運動のみで直感的に把握することができる。しかしながら、観察者が第1表示像(運転支援画像)の虚像V1を視認した場合、有効視野A内に第2表示像(左後方撮像画像)の虚像V2及び第3表示像(右後方撮像画像)の虚像V3が含まれることになり、煩わしさを感じ、各表示像に対する注意力が低下するおそれがあるが、本発明は、以下に説明する表示調整処理により表示手段500が表示する表示像の視認性を調整することで、これらの煩わしさを軽減することができる。
(表示調整処理)
表示調整手段310は、第2,第3プロジェクタ(表示器)521,531を駆動制御することにより、第2,第3表示像V2,V3の輝度や明度を調整し、第2,第3表示像V2,V3の第1表示像V1に対する相対的な視認性を調整するものである(表示調整処理)。表示調整手段310は、第2,第3表示像V2,V3の視認性を、輝度や明度が低く視認性の低い低視認性状態L(図9におけるV2a,V3a)と、輝度や明度が高く視認性の高い高視認性状態H(図9におけるV2b,V3b)と、に調整する。表示調整手段310は、図9に示すように、後述する選択手段320の選択に対応して、第2,第3表示像V2,V3の双方を低視認性状態Lにする第1表示モード(図9(a))と、第2,第3表示像V2,V3のどちらか一方を低視認性状態Lにし、もう一方を高視認性状態Hにする第2表示モード(図9(b))と、第2,第3表示像V2,V3のどちらも高視認性状態Hにする第3表示モード(図9(c))と、を有する。自車両2が走行している場合、表示調整手段310は、第2,第3表示像V2,V3の双方を低視認性状態Lにする第1表示モードとし、自車両2が走行中の選択手段320からの選択に対応して、第2表示モードや第3表示モードに遷移させる。これにより、自車両2の走行中、視認優先度の高い第1表示像V1に対する注意力低下を抑制することができる。
選択手段320は、画像解析部50と、操舵角検出部60と、方向指示部70と、第1操作部100と、第2操作部200と、から各種情報信号を入力し、これらの入力信号に基づき、高視認性状態Hに調整する表示器(第2プロジェクタ521または第3プロジェクタ531)を選択し、この選択結果に基づく選択信号Fを表示調整手段310に出力することで、表示調整手段310は対象となる表示像を高視認性状態Hに調整する。また、選択手段320は、画像解析部50と、操舵角検出部60と、方向指示部70と、第1操作部100と、第2操作部200と、からの入力信号に基づき、低視認性状態Lに調整する表示器(第2プロジェクタ521または第3プロジェクタ531)を選択し、この選択結果に基づく選択解除信号Dを表示調整手段310に出力することで、表示調整手段310は対象となる表示像を低視認性状態Lに調整する。以下に、選択手段320の制御処理の具体例を説明する。
選択手段320は、第1撮像部30及び第2撮像部40から(画像解析部50を介して)画像解析結果である物体検出情報(特定対象の種類,サイズ,位置,移動方向など)を入力する。第1撮像部30または第2撮像部40の画像解析結果から特定対象(他車両や歩行者など)が検出された場合、選択手段320は、特定対象が検出された撮像部(第1撮像部30または第2撮像部40)の撮像画像である表示器を選択し、この選択信号Fを表示調整手段310に出力することで、対象の表示像の視認性を向上させる(高視認性状態Hに移行させる)。また、選択手段320は、撮像画像の中から特定対象が検出されなくなった場合、表示調整手段310に選択解除信号Dを出力することで、対象の表示像の視認性を再び低下させる(低視認性状態Lに移行させる)。
また、選択手段320は、運転者撮像部80から画像解析部50を介して画像解析結果である視線方向情報(運転者の視線方向)を入力する。運転者撮像部80の画像解析結果から運転者の視線方向が第2開口部3bまたは第3開口部3cの方向に移動したことを検出した場合、選択手段320は、運転者の視線が移動した方向の表示器を選択し、この選択信号Fを表示調整手段310に出力することで、対象の表示像の視認性を向上させる(高視認性状態Hに移行させる)。また、選択手段320は、運転者の視線が第2開口部3bまたは第3開口部3cの方向ではない前方(中央方向)に移動した場合、表示調整手段310に選択解除信号Dを出力することで、対象の表示像の視認性を再び低下させる(低視認性状態Lに移行させる)。
また、選択手段320は、操舵角検出部60から自車両2のステアリング4の操舵角情報を入力する。この操舵角情報によりステアリング4が操舵された方向の表示器を選択し、この選択信号Fを表示調整手段310に出力することで、対象の表示像の視認性を向上させる(高視認性状態Hに移行させる)。また、選択手段320は、操舵角検出部60からステアリング4の左右の操舵角が検出されない場合、表示調整手段310に選択解除信号Dを出力することで、対象の表示像の視認性を再び低下させる(低視認性状態Lに移行させる)。
また、選択手段320は、方向指示部70から自車両2のウインカーの操作情報を入力する。この方向指示灯の操作情報により方向指示灯の点灯が指示された方向の表示器を選択し、この選択信号Fを表示調整手段310に出力することで、対象の表示像の視認性を向上させる(高視認性状態Hに移行させる)。また、選択手段320は、方向指示部70から方向指示灯の左右の操作情報が検出されない場合、表示調整手段310に選択解除信号Dを出力することで、対象の表示像の視認性を再び低下させる(低視認性状態Lに移行させる)。
また、選択手段320は、第1操作部100または第2操作部200からの操作情報をする。この操作情報により指示された方向の表示器を選択し、この選択信号Fを表示調整手段310に出力することで、対象の表示像の視認性を向上させる(高視認性状態Hに移行させる)。また、選択手段320は、第1操作部100または第2操作部200から解除操作が行われた場合、表示調整手段310に選択解除信号Dを出力することで、対象の表示像の視認性を再び低下させる(低視認性状態Lに移行させる)。
上述したように、表示調整手段310は、選択信号Fにより選択された表示器が表示する表示像の視認性を向上させ(高視認性状態Hに移行させ)、選択解除信号Dにより選択解除された表示像の視認性を低下させる(低視認性状態Lに移行させる)が、表示調整手段310は、時間を計時するタイマー機能を有し、所定の表示像を高視認性状態Hにしてからの時間を計時し、予め定められた第1継続期間TAが経過した場合、高視認性状態Hの表示像を低視認性状態Lに移行させる。斯かる構成により、選択手段320により選択された表示像の視認性を一時的に向上させることで、選択された表示器の表示像(第2表示像V2または第3表示像V3)を運転者に確実に視認させることができ、この選択された表示器が表示する表示像を運転者が確認して第1表示像V1を重点的に視認する頃に自動的に対象の表示像の視認性を低下させることができる。このように、表示調整手段310がタイマー機能を有し、高視認性状態Hにある表示像(第2,第3表示像V2,V3)を、所定の期間(第1継続期間TA)経過した後、再び低視認性状態Lに移行させることで、視認優先度の高い第1表示像V1に対する注意力低下を抑制することができる。
また、表示調整手段310は、高視認性状態Hになった表示像を再び低視認性状態Lにするまでの継続期間を変更することができる。表示調整手段310は、高視認性状態Hから低視認性状態Lに移行した表示像が、所定期間T0内に、選択手段310により再び選択された場合、高視認性状態Hの継続期間を第1継続期間TAより長い第2継続期間TBにする。この処理について、図10を用いて具体的に説明する。
図10は、選択手段320が選択信号F及び選択解除信号Dを出力した際、表示器(第2表示器521)が表示する第2表示像V2が高視認性状態Hにあるか低視認性状態Lにあるかを示す図である。まず、時間t11において、選択手段320が第2表示器521(第2表示像V2)を選択した場合、表示調整手段310は、第2表示像V2を高視認性状態Hに調整する。その後、選択手段310により選択解除信号Dが入力されても表示調整手段310は、第1継続期間TAの間、第2表示像V2を高視認性状態Hに保持し、時間t12において、第2表示像V2を低視認性状態Lに移行させる。第2表示像V2が低視認性状態Lになってから所定期間T0以内に、選択手段310により第2表示器521が選択された場合、表示調整手段310は、第2表示像V2を高視認性状態Hに調整し(時間t13)、第1継続期間TAより長い第2継続期間TBの間、第2表示像V2を高視認性状態Hに保持する。また、第2表示像V2が低視認性状態Lになってから所定期間T0以降(時間t15)に、選択手段310により第2表示器521が選択された場合、第1継続期間TAの間、第2表示像V2を高視認性状態Hに保持する。
このように、選択手段310により選択信号Fが出力されてからすぐに対象の表示像を高視認性状態Hとすることにより、運転者が必要とする表示像を迅速に提供することができる。
また、選択手段320により選択解除信号Dが入力されても所定の期間(第1継続期間TAまたは第2継続期間TB)だけ高視認性状態Hを継続することにより、対象の表示像が高視認性状態H及び低視認性状態Lに頻繁に切り替わることで運転者が感じる煩わしさを軽減することができる。
また、高視認性状態Hの継続時間を長くすることができるので、頻繁に選択手段310により選択される視認優先度の高いと思われる表示像を長く視認させることができ、視認優先度の高い表示画像の情報を確実に運転者に認識させることができる。
また、選択手段320は、車両制御システム部10から車速やシフトポジションなどの車両情報を入力し、これら車両情報から自車両2が走行していないと判定した場合、選択信号Fを出力し、表示調整手段310により第2,第3表示像V2,V3のどちらも高視認性状態Hにする第3表示モードに移行させる。
自車両2が停止した際に移行する第3表示モードにおいて、制御部300は、第1撮像部30及び第2撮像部40の撮像画像を画像解析した結果として画像解析部50から出力される画像解析結果(特定対象の種類,サイズ,位置,移動方向など)に応じて、図11に示すように、特定対象を取り囲む枠画像Pと、この枠画像Pの外側に配設されるアイコン画像Q1,Q2と、を撮像画像に重畳させて表示させる。
アイコン画像Q1,Q2は、特定対象の種類に応じて異なるキャラクター画像であり、特定対象が車の場合、車を模したキャラクター画像(アイコン画像Q1)であり、特定対象が人の場合、人を模したキャラクター画像(アイコン画像Q2)である。画像解析部50は、第1撮像部30及び第2撮像部40で撮像された撮像画像の経時変化から特定対象の移動方向を判定し、制御部300は、図11(c)に示すような特定対象の移動方向が推定されるキャラクター画像として、上記アイコン画像Q1,Q2を表示する。また、制御部300は、特定対象の種類により、少なくとも枠画像Pまたはアイコン画像Qのいずれか一方の色味を変えても良い。
また、画像解析部50は、第1撮像部30及び第2撮像部40で撮像された撮像画像のサイズの経時変化から特定対象と自車両2との距離を判定し、特定対象が自車両2に十分近づいた場合、少なくとも枠画像Pまたはアイコン画像Qのいずれか一方の色味を変えても良く、点滅させてもよい。このように、自車両2が停止した際に、第2,第3表示像V2,V3のどちらも高視認性状態Hにし、この際に第1撮像部30及び第2撮像部40における特定対象の検出に基づいて、枠画像Pとアイコン画像Qを表示させることで、特定対象をより認識しやすく、色味の違いや明暗の違い(点滅)をより印象深く運転者に認識させることができる。
以上のように、本発明の車両用表示装置1は、自車両2のインストルメントパネル3内に配置され、少なくとも車両情報あるいはナビゲーション情報を含む運転支援画像V1と、前記運転支援画像V1の左側に位置し車両の左後方を撮像した左後方撮像画像V2と、前記運転支援画像V1の右側に位置し車両の右後方を撮像した右後方撮像画像V3と、を観察者Eに対して表示する車両用表示装置1であって、前記観察者Eが前記自車両2の前方向を視認して前記運転支援画像V1の全てが前記観察者Eの水平方向の有効視野角度A内に含まる際、前記左後方撮像画像V2及び前記右後方撮像画像V3は、それぞれ少なくとも一部が前記観察者Eの水平方向の有効視野角度A内に含まれ、前記自車両2の走行中、前記左後方撮像画像V2と前記右後方撮像画像V3の双方の視認性を視認可能な範囲で前記運転支援画像V1の視認性より低くし、特定条件が成立した場合、少なくとも前記左後方撮像画像V2または前記右後方撮像画像V3のいずれか一方の視認性を高くする表示調整手段310を有するものであり、斯かる構成により、大きな視点移動を伴わずに直感的に表示画像を認識させることができ、画像に対する注意力低下を抑制することができる。
また、本発明の車両用表示装置1において、前記表示調整手段310は、前記左後方撮像画像V2または前記右後方撮像画像V3のいずれか一方の視認性を高くしてから所定の継続期間TAの間、該視認性を継続する。斯かる構成により、視認優先度が高いと推定されるとき、運転者に対象となる撮像画像(左後方撮像画像V2または右後方撮像画像V3)を確実に認識させることができる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に変形例の一例を示す。
(変形例)
上記実施形態において、運転者視線前方の中央に表示する第1表示像V1(運転支援画像)V1と、運転者視線前方の左側に表示する第2表示像V2(左後方撮像画像)V2と、運転者視線前方の右側に表示する第3表示像V3(左後方撮像画像)V3と、を表示する表示器をプロジェクタとして反射部材により反射された虚像を運転者に視認させるものであったが、液晶表示器などに表示した第1,第2,第3表示像V2,V3を、運転者に直接視認させるようにしてもよい。
また、上記実施形態において、自車両2の走行中、表示調整手段310は、第2表示像V2として左後方撮像画像を表示させ、かつ第3表示像V3として右後方撮像画像を表示させていたが、左後方撮像画像または右後方撮像画像をどちらか選択して自車両2の走行中に表示させるようにしてもよい。運転者は、例えば、第1操作部100または第2操作部200を操作することにより、表示させる撮像画像(左後方撮像画像または右後方撮像画像のどちらか)を選択でき、選択された撮像画像を自車両2が走行中に表示させ、選択されなかった撮像画像は表示させず、その表示領域には、撮像画像とは異なる運転支援情報を表示させる。表示調整手段310は、選択手段320の選択信号Fに応じて、選択されなかった撮像画像を非表示状態から表示状態にすることができ、さらにその撮像画像を低視認性状態Lまたは高視認性状態Hに遷移させることができる。また、表示調整手段310は、運転者により選択されなかった撮像画像に対して選択手段320から選択解除信号Dが入力された場合や、上記タイマー機能により一定の期間が経過した場合、撮像画像を表示状態から非表示状態にすることができる。斯かる構成により、自車両2の走行中、視認優先度の高い第1表示像V1を視認したときに視界に入る画像(第2表示像V2,第3表示像V3が表示する画像)の内容を選択することができ、不要な画像を表示させないようにすることで、視認優先度の高い第1表示像V1に対する注意力低下を抑制することができる。
また、表示調整手段310は、第2表示像V2,第3表示像V3を、視認性の高い高視認性状態Hと、視認性の低い低視認性状態Lとを切り替えるが、高視認性状態Hと低視認性状態Lとの間の中間視認性状態Mを有してもよく。高視認性状態Hから低視認性状態Lに切り替える際、または低視認性状態Lから高視認性状態Hに切り替える際に、この中間視認性状態Mを経由して段階的に視認性を変化させてもよい。特に、高視認性状態Hから低視認性状態Lに切り替える際、運転者が対象の表示像を視認していても、対象の表示像の視認性を経過時間に応じて段階的に変化させることで、表示像の視認性が低下されることを運転者に認識させることができ、低視認性状態Lに移行するまで対象の表示像に対する注意力を高めることができる。しかしながら、対象の表示像を低視認性状態Lから高視認性状態Hに切り替える際は、上記実施形態のように、低視認性状態Lからすぐに高視認性状態Hに切り替えることにより、迅速に対象の表示像を認識させることが望ましい。
また、表示調整手段310は、選択手段320により、第2表示像V2,第3表示像V3どちらか一方が高視認性状態Hになるように選択された場合、もう一方も追従させて高視認性状態Hとしてもよい(第3表示モードにしてもよい)。斯かる構成により、迅速に自車両2の周辺を確認させることができる。具体的に、例えば、選択手段320が、第1撮像部30及び第2撮像部40から自車両2の周辺の物体(他車両や歩行者など)を検出し、その物体が自車両2に所定距離以上近づいた場合や自車両2に急速に近づいた場合、周囲に対して注意が必要であると判定して、表示調整手段310を介して、第2表示像V2,第3表示像V3双方の視認性を向上させる第3表示モードとしてもよい。また、選択手段320は、操舵角検出部60からの操舵角情報や方向指示部70からのウインカーの操作情報など自車両2が進路変更するような情報を入力した場合、周囲に対して注意が必要と判定して、表示調整手段310を介して、第2表示像V2,第3表示像V3双方の視認性を向上させる第3表示モードとしてもよい。
また、選択手段320に選択に追従させたもう一方の表示像は、中間視認性状態Mにしてもよい。斯かる構成により、自車両2の周辺を迅速に確認させることができ、さらに左右どちらの表示像を優先して視認するべきかを視認性の高低により直観的に運転者に認識させることができる。
また、表示調整手段310は、上記実施形態のように、高視認性状態Hから低視認性状態Lに移行した表示像が、所定期間T0内に、選択手段310により再び選択された場合、高視認性状態Hの継続期間を第1継続期間TAより長い第2継続期間TBにしていたが、図12(a)に示すように、対象の表示像が、所定期間T0内に、選択手段310により再び選択された場合(時間t23)、高視認性状態Hの継続期間を第1継続期間TAより短い第2継続期間TCとしてもよい。斯かる構成により、撮像画像に注視する時間を短くすることができ、延いては視認優先度の高いと思われる運転支援画像V1に対する注意力低下を抑制することができる。なお、高視認性状態Hを第2継続期間TCの間、継続した後も頻繁に撮像画像を視認するようなら、さらに高視認性状態Hの継続期間を短くしてもよく、継続期間をゼロにしてもよい(高視認性状態Hに移行しなくてもよい)。
また、表示調整手段310は、上記実施形態において、高視認性状態Hから低視認性状態Lに移行した時点を基点として、所定期間T0以内に、再び選択手段310により選択されるかにより、高視認性状態Hの継続期間を変更するか否かを判定していたが、図12(b)に示すように、低視認性状態Lから高視認性状態Hに移行した時点(時間t33)を起点として、所定期間T0以内に、再び選択手段310により選択された場合に、高視認性状態Hの継続期間を第1継続期間TAより長い第2継続期間TBに変更してもよい。
また、表示調整手段310は、選択手段320により選択信号Fが所定期間だけ継続した場合、高視認性状態Hの継続期間を第1継続期間TAより長い第2継続期間TBに変更してもよい。
本発明は、車両に搭載される車両用表示装置に適用可能である。
1 車両用表示装置
2 自車両
3 インストルメントパネル
100 第1操作部
200 第2操作部
300 制御部
400 記憶部
500 表示手段
510 第1表示手段
511 第1プロジェクタ
512 第1スクリーン
513 第1反射部材
514 第1仕切り壁
520 第2表示手段
521 第2プロジェクタ
522 第2スクリーン
523 第2反射部材
524 第2仕切り壁
530 第3表示手段
531 第3プロジェクタ
532 第3スクリーン
533 第3反射部材
534 第3仕切り壁
L1 第1表示光
L2 第2表示光
L3 第3表示光
V1 虚像(第1表示像)
V2 虚像(第2表示像)
V3 虚像(第3表示像)
10 車両制御システム部
20 車載電子機器
30 第1撮像部
40 第2撮像部

Claims (6)

  1. 車両のインストルメントパネル内に配置され、少なくとも車両情報あるいはナビゲーション情報を含む運転支援画像と、前記運転支援画像の左側に位置し車両の左後方を撮像した左後方撮像画像と、前記運転支援画像の右側に位置し車両の右後方を撮像した右後方撮像画像と、を観察者に対して表示する車両用表示装置であって、
    前記観察者が前記車両の前方向を視認して前記運転支援画像の全てが前記観察者の水平方向の有効視野角度内に含まる際、前記左後方撮像画像及び前記右後方撮像画像は、それぞれ少なくとも一部が前記観察者の水平方向の有効視野角度内に含まれ、
    前記車両走行中、前記左後方撮像画像と前記右後方撮像画像の双方の視認性を視認可能な範囲で前記運転支援画像の視認性より低くし、特定条件が成立した場合、少なくとも前記左後方撮像画像または前記右後方撮像画像のいずれか一方の視認性を高くする表示調整手段を有することを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記表示調整手段は、前記左後方撮像画像または前記右後方撮像画像のいずれか一方の視認性を高くしてから所定の継続期間の間、該視認性を継続することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記表示調整手段は、前記特定条件が成立したタイミングに従って、前記継続期間を自動的に変更することを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記表示調整手段は、前記車両のウインカーの操作情報、前記車両のステアリングの操舵角情報、前記車両周辺の物体検知情報、前記観察者の視線方向情報、前記観察者が所定の操作部を操作する操作情報、のいずれかが特定の条件を満たした場合、前記所定の条件が成立したと判定する請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用表示装置。
  5. 前記車両のウインカーの操作情報、前記車両のステアリングの操舵角情報、前記車両周辺の物体検知情報、前記観察者の視線方向情報、前記観察者が所定の操作部を操作する操作情報、は左右に関する左右情報を含み、
    前記表示調整手段は、前記左右情報に応じて、前記左後方撮像画像または前記右後方撮像画像の視認性を調整することを特徴とする請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 車両のインストルメントパネル内に配置され、少なくとも車両情報あるいはナビゲーション情報を含む運転支援画像と、前記運転支援画像の左側に位置し車両の左後方を撮像した左後方撮像画像と、前記運転支援画像の右側に位置し車両の右後方を撮像した右後方撮像画像と、を観察者に対して表示する車両用表示装置であって、
    前記観察者が前記車両の前方向を視認して前記運転支援画像の全てが前記観察者の水平方向の有効視野角度内に含まる際、前記左後方撮像画像及び前記右後方撮像画像は、それぞれ少なくとも一部が前記観察者の水平方向の有効視野角度内に含まれ、
    前記車両走行中、前記左後方撮像画像と前記右後方撮像画像のどちらか一方の視認性を視認可能な範囲で前記運転支援画像の視認性より低くし、もう一方を表示させず、特定条件が成立した場合、少なくとも前記左後方撮像画像または前記右後方撮像画像のいずれか一方の視認性を高くする表示調整手段を有することを特徴とする車両用表示装置。

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