JP2014225126A - 静電容量型タッチパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】多層化樹脂基材を用いて小型化軽量化を実現しつつ、樹脂層ごとの線膨張係数の相違に起因する反りを低減させたタッチパネルを提供する
【解決手段】本発明が適用された静電容量型タッチパネルは、透明樹脂基材2と、透明樹脂基材2の表面に形成された透明樹脂層3と、透明樹脂基材2の裏面の外縁部に形成された加飾印刷層5と、透明樹脂基材2の裏面及び加飾印刷層5にわたって覆うように形成された反り防止層7とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量型タッチパネルに関し、特に、静電容量型タッチパネルを構成するトッププレートに関する。
タッチパネルで容易に操作できるスマートフォンや、タブレットPCが広く普及するようになり、タッチパネル薄型化、軽量化、及び低コスト化が喫緊の課題となっている。
タッチパネルの検出方式には、2枚の抵抗膜を重ねて指示位置を特定する抵抗膜方式や、パネル表面に超音波や表面弾性波を発生させ、指示位置検出を行う表面弾性波方式等さまざま存在する。上述したスマートフォンやタブレットPCに用いられるタッチパネルでは、パネル上を指でタップしたり、ドラッグしたり、あるいは画像を拡大するのに画面上で2本の指を広げるように動作させたり(ピンチアウト)、2本指をせばめるように動かすピンチイン操作等の複雑で自由度のある操作に対応する必要がある。そのため、現状では、透明電極を用いてxyマトリクスを形成し、複数の指示位置の検出を同時に行える静電容量型のものが主流となっている。
タッチパネルの薄型化、軽量化及び低コスト化をはかるために、さまざまな検討がなされており、透明電極が形成された静電容量シートを保護するために表面を覆うように配置されるトッププレートをガラス製から樹脂性素材のものに変更することが試みられている。また、透明電極をフィルムの両面に形成するなどして静電容量シートの数を2枚から1枚に削減し、薄型化と低コスト化の両立をはかる試みが精力的に行われている。
特開2000−207983号公報
樹脂性のトッププレートを静電容量型タッチパネルに用いる場合には、タッチパネルやタッチパネルが搭載される液晶パネルの製造時に高温環境下にさらされるために、一般的には、耐熱性の高い樹脂材料、たとえばポリカーボネート(PC)樹脂が用いられる。また、タッチパネルの表面は、外部環境にさらされ、表面には傷が付きやすい。PC樹脂は硬度が低いため、PC樹脂を用いたトッププレートの表面に傷が付くと、デザイン上や視認上不具合となるとの問題がある。このため、トッププレートの表面を硬度の高い硬質の樹脂で多層化することが行われている。たとえば、2層押出し成形技術を用いて、PC樹脂とアクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂、Poly(Methyl Methacrylate)、PMMA)とからなる多層透明樹脂基材が開発されている。
しかしながら、主基材であるPC樹脂と、表面保護用のPMMA樹脂とでは、線膨張係数が異なるので、PC樹脂とPMMA樹脂とを2層に形成した基材では、パネル製造時や製品への搭載後の環境温度変化等によって、トッププレート全体が反ってしまうとの問題がある。
特許文献1には、トッププレート樹脂材料の線膨張係数の相違による基材の反りを緩和するために、PC樹脂の両面にポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂性のシートを接着する技術が開示されているが、PET樹脂のシートを主基材の両面に粘着剤を用いて接着しなければならないので、製造工程が煩雑になり、粘着剤等の材料費を含めたコストが上昇してしまうとの問題がある。そこで、PET樹脂に代えて、上述したように、PC樹脂の両面にPMMA樹脂を一体形成したタッチパネル用のトッププレート基材が市販され始めているが、PMMA樹脂は耐熱性が必ずしも高くなく、また、このような3層構造の樹脂基材を製造するには、特殊な押出し金型を必要とすることになり、依然として生産性の低下や製造コストが上昇してしまうとの問題がある。
そこで、本発明では、多層化樹脂基材を用いて薄型化軽量化を実現しつつ、樹脂層ごとの線膨張係数の相違に起因する反りを低減させたタッチパネルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段として、本発明の一実施の形態に係る静電容量型タッチパネルは、透明樹脂基材と、透明樹脂基材の一方の面に形成された異なる材質からなる透明樹脂層と、透明樹脂基材の他方の面の外縁部に形成された加飾印刷層と、透明樹脂基材の他方の面及び加飾印刷層にわたって覆うように形成された反り防止層とを備える。
本発明では、反り防止層が透明樹脂基材の他方の面及び加飾印刷層にわたって覆うように形成されるので、静電容量型タッチパネルの反りを低減することができる。
本発明の一実施の形態に係る静電容量型タッチパネルの構造を示す図である。(A)は、静電容量型タッチパネルの平面図であり、(B)は、(A)図のAA’線における断面図である。 (A)は、本発明の一実施の形態に係る静電容量型タッチパネルを構成するトッププレート部分の断面図である。(B)は、(A)図のトッププレートから表面コーティングを削除した変形例を示す断面図である。 静電容量型タッチパネルのトッププレートに温度ストレスを印加してトッププレートを構成するそれぞれの部材に線膨張係数による引張応力が生じる様子を示す図である。(A)は、本発明が適用された静電容量型タッチパネルのトッププレートの場合を示し、(B)は、従来技術の静電容量型タッチパネルのトッププレートの場合を示す。 静電容量型タッチパネルのトッププレートについて、実施例と比較例の熱ストレス印加後の反りの測定値をプロットしたグラフである。 従来の静電容量型タッチパネルのトッププレートの構造を示す断面図である。(A)は、PC基材の片面にPMMA樹脂層を形成した2層型トッププレートの断面図であり、(B)は、PC基材の両面にPMMA樹脂層を形成した2種3層型トッププレートの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることはもちろんである。なお、図面における各部の寸法は、概略を示すものであって、特に断面図は、構造を明りょうに示すために厚さ方向に強調した寸法としている。
[静電容量型タッチパネルの構成例]
図1(A)及び図1(B)に示すように、本発明が適用された静電容量型タッチパネル10は、上部構造であるトッププレート1と、トッププレート1の裏面側に配置される下部構造である透明電極層8及び絶縁層を具備したジャンパ配線層12とを備える。
トッププレート1は、図1(B)に示すように、耐熱性の高い樹脂材料を含む透明樹脂基材2と、透明樹脂基材2の一方の面、すなわち表面に形成された硬度の高い硬質樹脂材料を含む透明樹脂層3と、透明樹脂基材2の他方の面、すなわち裏面の外縁部に形成された加飾印刷層5と、トッププレート1の裏面側及び加飾印刷層5にわたって覆うように形成される反り防止層7とを有する。
透明樹脂基材2は、耐熱性の高い樹脂材料であるPC樹脂によって形成されることが好ましく、透明樹脂層3は、硬度の高い硬質樹脂材料であるPMMA樹脂で形成されることが好ましい。一般に、タッチパネルの表面の傷の付きにくさを鉛筆硬度(引っかき硬度試験、JIS K 5600)によって評価するが、単一基材としてのPC樹脂の表面硬度は、HB〜Hであり、傷が付きやすい。一方、PMMA樹脂の表面硬度は、3H〜5Hであり、タッチパネルの表面に用いる材料として好ましい。PMMA樹脂等からなる透明樹脂層3を、PC樹脂等からなる透明樹脂基材2の一方の面、すなわち静電容量型タッチパネル10の表面側に形成することによって、傷の付きにくいタッチパネルを実現することができる。さらに透明樹脂層3の表面に保護層としてトップコーティング層6を形成するようにしてもよい。
表面に透明樹脂層3が形成された透明樹脂基材2は、2種の樹脂材料を用いて、同時に溶融成形することにより形成される。
加飾印刷層5は、スマートフォンやタブレット端末等を構成する液晶画面の外縁部のタッチパネルを機能させる上で必要な電極や配線等が形成されている領域を額縁領域として外部から視認できないように覆う目的で形成される層である。加飾印刷層5は、シルクスクリーン印刷によって、有色インクを多層に重ね塗りして形成される。額縁領域に形成されている電極や配線等が透過しないように所定の厚さを塗布するためには、1回の塗布で厚塗りするのはムラになりやすいため、1回当たりの塗布層を薄くして複数回に分けて多層の印刷層を形成する必要がある。たとえば、光が透過しにくい濃色のインクの場合には、2回の塗布により印刷層を形成し、光が透過しやすい淡色(白色等)のインクの場合には、4回程度の重ね塗りを行う必要がある。1回当たりの塗布厚が8μm程度となる場合には、淡色インクの層は、32μm程度の厚さを有する。
反り防止層7は、透明樹脂基材2の裏面及び加飾印刷層5にわたって全面を覆うように形成され、好ましくは、透明樹脂基材2の表面側に形成される透明樹脂層3に用いられている材料が有する線膨張係数とほぼ等しい線膨張係数の樹脂材料を用いる。反り防止層7の材料としては、特に制限はなく、紫外線硬化型インクや熱硬化型インクに用いられる透明のアクリル系樹脂塗料あるいはウレタン系樹脂塗料等を用いることができる。より具体的には、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエステルウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリカーボネート(メタ)アクリレート、ポリカーボネートウレタン(メタ)アクリレート等を材質とする塗料を用いることができる。タッチパネルの光学特性に影響を及ぼさないように、拡散透過光の全光線透過光に対する割合であるヘイズが1%を超えないことがより好ましい。粘度が低い透明のアクリル系又はウレタン系樹脂塗料等を塗布するように用いることによって、加飾印刷層5と透明樹脂基材2の間に生ずる段差をほぼ平坦化して、透明電極層8を接続した場合に、この段差による配線切れを防止することもできる。上述したように、淡色インクで加飾印刷を行う場合には、加飾印刷層5は、32μm程度の厚さとなるので、たとえば35μm程度の厚さとなるように、透明樹脂基材2の裏面及び加飾印刷層5にわたってアクリル系塗料を塗布して反り防止層7を形成すればよい。反り防止層7を形成するアクリル系塗料を塗布するには、シルクスクリーン印刷のほか、ダイコータを用いて直接塗布すればよい。このように反り防止層7の形成には、周知の塗布技術を用いることができるので、特殊な設備導入の必要がなく、加飾印刷層5の印刷工程に用いる設備と同じものを用いることができ、製造コストの低減が可能になる。なお、上述した加飾印刷層5と透明樹脂基材2との段差については、透明電極層8の配線の接続信頼性を保証することができればよく、したがって完全に平坦にする必要はない。たとえば32μm厚の加飾印刷層5に対して、30μm程度の厚さであってもよく、また、形成後の反り防止層7の外縁部に比べて中央部の厚さが薄くなる等してもよく、反り防止層7にわたって厚さが均一になっていなくてもよい。
反り防止層7の下部に形成される透明電極層8は、透明フィルムに透明電極を形成した層であり、好ましくはAgナノワイヤ膜やITO膜である。静電容量型タッチパネルの場合には、一般的には、タッチ位置のxy座標を特定するために、x軸方向の電極及びy軸方向の電極がそれぞれ形成された2枚の透明電極膜を用いるが、Agナノワイヤを用いた透明電極層8と透明電極のxy座標を特定するためのジャンパ配線とを多層形成することによって1層の透明電極層8とすることができる。透明電極層8を1層とすることによって、静電容量型タッチパネル10の厚さを低減し、軽量化をはかることができるとともに、製造工程数を削減することができるため、製造コストの低減が可能となる。また、Agナノワイヤ膜を用いることによって、一般的に用いられる2枚のITO膜の1枚当たりの厚さも薄くできるので、さらなる薄型化、軽量化に寄与することができる。なお、本発明が適用された静電容量型タッチパネル10では、2枚の透明電極膜を用いる一般的な構造の場合にも採用できるのは言うまでもない。
絶縁層を具備したジャンパ配線層12を保護するために、ジャンパ配線層12の裏面に保護膜9が形成され、外部回路への接続のためのフレキシブルプリント基板11が接続される。保護膜9は、周知の材料を用いればよく、たとえば、熱硬化型のアクリル系樹脂を塗布することによって形成される。
図2(A)には、本発明が適用された静電容量型タッチパネル10に用いられるトッププレート1を示す。上述したように、トッププレート1は、透明樹脂基材2と、透明樹脂基材2の表面に形成された透明樹脂層3と、透明樹脂層3の表面に形成されたトップコーティング層6と、透明樹脂基材2の裏面の外縁部に形成された加飾印刷層5と、トッププレート1の裏面及び加飾印刷層5にわたって形成される反り防止層7とを有する。
図2(B)に示すように、トッププレート1aでは、透明樹脂層3の表面に形成するトップコーティング層6を省略してもよい。
[動作原理]
本発明が適用された静電容量型タッチパネル10の動作原理を説明するために、タッチパネルに用いられる従来のトッププレートの構造について説明する。
図5(A)は、従来のトッププレート21の構造の一例を示す断面図である。従来のトッププレート21は、PC樹脂等からなる透明樹脂基材22と、透明樹脂基材22の表面に形成されたPMMA樹脂等からなる透明樹脂層23と、透明樹脂層23の表面に形成されたトップコーティング層26と、透明樹脂基材22の裏面の外縁部に形成された加飾印刷層25とを有する。
ここで、透明樹脂基材22にPC樹脂を用いた場合には、PC樹脂の線膨張係数は、6〜7×10−5/℃程度である。透明樹脂層23にPMMA樹脂を用いた場合には、PMMA樹脂の線膨張係数は、5〜9×10−5/℃である。よって、一般的には積層状態に構成される透明樹脂基材22及び透明樹脂層23の線膨張係数は等しくならない。線膨張係数の異なる材料が層状に形成されているトッププレート21では、高温環境下において各層の材料が膨張して、各層が受ける引張応力が異なることになる。
また、図5(B)に示すように、特許文献1に開示されているトッププレート31では、透明樹脂基材32の両面に同一の材料からなる第1及び第2の透明樹脂層33a,33bが形成され、表面側の第1の透明樹脂層33aの表面には、トップコーティング層36が形成され、裏面側の第2の透明樹脂層33bの裏面の外縁部には加飾印刷層35が形成される。第1及び第2の透明樹脂層33a,33bの材質が同一であるために、トッププレート31の表面側及び裏面側の線膨張係数を一致させることができ、両面の引張応力を均衡させることができる。しかしながら、このような構成においては、透明樹脂基材32の材料としてPC樹脂を用い、第1及び第2の透明樹脂層33a,33bの材料にPMMA樹脂を用いる場合には、PMMA樹脂が熱に弱いため、裏面側のPMMA樹脂からなる第2の透明樹脂層33bには、透明電極層を接続することができない。また、3層のトッププレート板材を溶融成形する場合には、Tダイ金型構造が複雑になり、コスト上昇要因となる。なお、図5(B)に示すような構造のトッププレート31を構成する第2の透明樹脂層33bに、加飾印刷層35との間の段差を埋めるために、反り防止層に相当する樹脂層をさらに付加した場合には、上述したトッププレート31の両面に印加される引張応力の均衡が崩れてしまうために反りが生じてしまうこととなる。したがって、図5(B)のようなトッププレート31に反り防止層に相当する層を付加することは適切ではない。
図3には、本発明が適用された静電容量型タッチパネル10に用いるトッププレート1と、従来のトッププレート21とのそれぞれ表面側と裏面側とに印加される線膨張係数による引張応力の大きさを比較して概念的に示す。
図3(A)に示すように、本発明が適用された静電容量型タッチパネル10に用いるトッププレート1では、表面側に用いる透明樹脂層3と、裏面側に形成された反り防止層7の線膨張係数をほぼ等しくすることによって、表面側及び裏面側に印加される引張応力S1,S2をほぼ等しくすることができる。透明樹脂層3の材質は、上述したように、たとえばPMMA樹脂であり(線膨張係数:5〜9×10−5/℃程度)、反り防止層7の材質は、アクリル系樹脂塗料(線膨張係数:5〜8×10−5/℃程度)であり、線膨張係数の値をほぼ一致させることができる。
一方、図3(B)に示すように、従来のトッププレート21では、透明樹脂基材22の表面側に用いられる透明樹脂層23の線膨張係数と、透明樹脂基材22の線膨張係数とが異なるので、透明樹脂基材22の線膨張係数S2’が透明樹脂層23の線膨張係数S1’よりも大きい場合には、トッププレート21は下に凸になるように反ってしまう。線膨張係数の大小関係が逆の場合(S1’>S2’)には、トッププレート21は上に凸になるように反ってしまう。
本発明が適用された静電容量型タッチパネルに用いるトッププレートについての高温環境下における反りの発生状況と、従来のトッププレートの反りの発生状況とを測定し比較した。
以下で作成したそれぞれのトッププレート試料を、70℃に設定した熱風式恒温オーブンを用い240時間保存した。その後、トップレート試料を取り出して、常温で所定の時間経過後にトッププレート試料の両端で反りを測定した。所定の時間は、オーブンから取り出した直後、5分経過後、1時間経過後である。
[実施例]
反りの測定に用いたトッププレートは、PC樹脂+PMMA樹脂素材(MRS58W、297mm×210mm×0.8mm、三菱ガス化学製)を用いた。各層の厚さは、PC樹脂層が0.7mm、PMMA樹脂層が0.1mmである。
上記トッププレートの裏面側(PMMA樹脂層が形成されていない側)の面をコロナ処理後、反り防止層としてアクリル系樹脂塗料(RL−92962、サンユレック製)をシルクスクリーン印刷(メッシュ#300)で塗布した。このアクリル系樹脂塗料は、紫外線硬化型の透明樹脂塗料であり、塗布工程後、高圧水銀ランプを用いて紫外線硬化させた。反り防止層の厚さは、0.012mm(実施例1)、0.055mm(実施例2)、0.094mm(実施例3)のトッププレート試料を作成した。
[比較例]
実施例と同じ構成のPC樹脂+PMMA樹脂素材に、アクリル系樹脂塗料を塗布しないトッププレート試料を作成した。
[結果]
表1及び図4に測定結果を示す。
Figure 2014225126
トッププレート試料を取り出し直後で比較すると、アクリル系樹脂塗料を塗布することによって反り防止層を形成した実施例1〜3は、反り防止層を形成していない比較例に比べて半分程度の反りであった。
取り出し後5分経過、1時間経過すると、実施例1、2ではほとんど反りがなくなり、実施例3では、取り出し直後とは反対側に反っていた。一方比較例では、取り出し後5分経過、1時間経過しても、反りが残っていることが示された。
特に実施例1においては、取り出し後時間が経過すると、ほとんど反りがなくなり、実施例2でも、0.2mmと非常に小さい値となっている。トッププレートのサイズが14.1インチの液晶パネル用で、比較的大きなサイズであることから、スマートフォン用の5インチクラスの中小型パネルであれば、実施例2のレベルでも十分使用に耐えるものであると考えられる。
1,1a,21,31 トッププレート、2,22,32 透明樹脂基材、3,23 透明樹脂層、33a 第1の透明樹脂層、33b 第2の透明樹脂層、5,25,35 加飾印刷層、6,26,36 トップコーティング層、7 反り防止層、8 透明電極層、9 保護膜、10 静電容量型タッチパネル、11 フレキシブルプリント基板、12 絶縁層を具備したジャンパ配線層

Claims (5)

  1. 透明樹脂基材と、
    上記透明樹脂基材の一方の面に形成された異なる材質からなる透明樹脂層と、
    上記透明樹脂基材の他方の面の外縁部に形成された加飾印刷層と、
    上記透明樹脂基材の他方の面及び上記加飾印刷層にわたって覆うように形成された反り防止層とを備える静電容量型タッチパネル。
  2. 上記透明樹脂基材の線膨張係数は、上記透明樹脂層の線膨張係数とは異なることを特徴とする請求項1記載の静電容量型タッチパネル。
  3. 上記反り防止層の線膨張係数は、上記透明樹脂層の線膨張係数と同程度であることを特徴とする請求項2記載の静電容量型タッチパネル。
  4. 上記反り防止層は、アクリル系樹脂によって形成され、
    上記反り防止層の厚さは、3μm〜55μmであることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の静電容量型タッチパネル。
  5. 上記反り防止層の厚さは、5μm〜35μmであることを特徴とする請求項4記載の静電容量型タッチパネル。
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