JP2014224438A - 自動車用ドアラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な手段で、ドアが変形した際でもドアの閉扉状態が維持されるようにした自動車用ドアラッチ装置を提供する。
【解決手段】アウトサイドレバー21を、枢軸26により上下方向に回動可能に枢支される第1アウトサイドレバー211と、第1アウトサイドレバー211に対して車内方向へ移動可能であるとともに、車外側の端部が操作力伝達部材3を介してアウトサイドハンドルに連係されることにより、リース方向へ回動可能な第2アウトサイドレバー212との2分割構造とし、通常操作時には、第2アウトサイドレバー212のリリース方向への回動を第1アウトサイドレバー211に伝達可能とし、第2アウトサイドレバー212に車内方向の外力が加わったときには、第2アウトサイドレバー212が第1アウトサイドレバー211に対し相対的に車内側へ移動することにより、第2アウトサイドレバー212のリリース方向への回動を第1アウトサイドレバー211に伝達不能とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車のドア内に設けられるドアラッチ装置に係り、特に、側面衝突等によりドアのアウタパネルが変形した際でも、閉扉状態が維持されるようにした自動車用ドアラッチ装置に関する。
自動車用のドアラッチ装置においては、ドア内に固定されるベース部材と、当該ベース部材に支持されドアの閉扉時に車体側のストライカに係合可能なラッチ及びラッチと係脱してその回動を阻止したり許容したりするためのポールと、ベース部材に前後方向を向く枢軸回りに回動可能に取付けられ、ドアを開扉する際に操作されるアウトサイドハンドルの操作力が操作力伝達部材を介して伝達されるアウトサイドレバーと、当該アウトサイドレバーに連係され、ポールをリリース方向(ラッチから外れる方向)へ回動させるための各種レバー部材とを備えているのが一般的である。
このようなドアラッチ装置においては、アウトサイドレバーが、ドアのアウタパネルに設けられるアウトサイドハンドルに、操作力伝達部材を介して連係されることから、操作力伝達部材及びその下端部に連結されるアウトサイドレバーの連結部は、ベース部材の車外側の側端部よりアウタパネル側(車外側)に突出している。
そのため、アウタパネルが側面衝突等の衝撃により車内側に変形すると、当該変形によりアウタパネルが、アウトサイドレバーの連結部または操作力伝達部材に接触することがある。このようになると、アウトサイドレバーがリリース方向(ドアを開扉する方向)に回動して、予期せずドアが開いてしまうおそれがあるため、アウタパネルとドアラッチ装置との間の間隔を大とする必要があるが、間隔を大とすると自動車の室内空間を狭めることとなる。
上記の問題に鑑み、例えば、下記に挙げた特許文献1及び2には、側面衝突等によりアウタパネルが変形しても、閉扉状態が維持され、ドアが予期せず開いてしまうおそれのないドアラッチ(ドアロック)装置が開示されている。
特公昭60−55671号公報 特開2011−58351号公報
上記特許文献1に記載のドアロック装置は、ドアの操作ハンドルに連係されて回動し、ドアの施解錠を行うレバー部材(リフトレバー)と、このレバー部材を傾動可能に支持する弾性部材と、レバー部材の傾動時に当接してこのレバー部材の回動を阻止する突起部とを備え、側面衝突時等のドアの変形に伴う外力がレバー部材に作用したとき、このレバー部材が弾性部材を介して突起部と干渉する位置まで変位することにより、レバー部材のロック解除方向への回動を阻止し、ドアを閉扉状態に維持するようにしたものであるが、次のような問題が生じるおそれがある。
すなわち、レバー部材の長手方向の中央部が、有頭軸とそれに嵌挿した弾性部材(圧縮コイルばね)とにより弾性的に支持されているので、弾性部材の経時劣化や、弾性部材と軸頭との摺動摩耗等によりレバー部材の支持力が低下するおそれがある。このようになると、振動等によってレバー部材がその回動時に中央部を支点として板厚方向にぐらつき、レバー部材の延在端部が、その回動により作動させられるポールの端部より離間するおそれがあり、ドアロック装置としての信頼性には課題が残る。
特許文献2に記載のドアラッチ装置(システム)は、ドアのアウタパネルが車内側に変形してドアラッチ装置が車内側に移動させられた際に、ドアハンドル及びドアラッチ装置のラッチ解放ユニットに連係された駆動ロッドが、ドアのインナパネルに取付けた駆動ロッド打撃部材と当接して車外側に移動させられることにより、駆動ロッドとラッチ解放ユニットとの係合が解除され、ドアを閉扉状態に維持するようにしたものである。しかし、この特許文献2に記載されているドアラッチ装置においては、ドアラッチ装置の装着部付近のアウタパネルが車内側に変形し、ドアラッチ装置が車内側に移動させられたときには、駆動ロッド打撃部材の作用により、駆動ロッドとラッチ解放ユニットとの係合が効果的に解除される利点があるが、駆動ロッド打撃部材の位置設定が難しく、ドアロック装置としての信頼性には課題が残る。
また、駆動ロッド打撃部材を必要とするため、ドア内のレイアウト性でも課題が残る。
本発明は、上記従来のドアラッチ装置が有している諸問題に鑑み、比較的簡単な手段で、ドアが変形した際でもドアの閉扉状態が維持されるようにした、信頼性の高い自動車用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明は、ドア内に固定されるベース部材に支持され、車体側のストライカと係合可能な噛合機構部と、前記ベース部材に枢軸をもって枢支され、前記ドアのアウタパネルに設けられるアウトサイドハンドルに操作力伝達部材を介して連係されるアウトサイドレバーとを備え、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいて前記アウトサイドレバーが待機位置からリリース方向へ回動することにより、前記アウトサイドレバーに連結されるリリースレバーを介して前記噛合機構部と前記ストライカとの係合を解除するようにした自動車用ドアラッチ装置において、前記アウトサイドレバーを、前記枢軸により回動可能に枢支され、端部が前記リリースレバーに連係される第1アウトサイドレバーと、前記第1アウトサイドレバーに対して車内方向へ移動可能であるとともに、付勢手段をもって車外方向へ付勢され、車外側の端部が前記操作力伝達部材を介して前記アウトサイドハンドルに連係されることにより、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいてリリース方向へ回動可能な第2アウトサイドレバーとの2分割構造とし、
前記アウトサイドハンドルの通常操作時には、前記第2アウトサイドレバーのリリース方向への回動を前記第1アウトサイドレバーに伝達可能とし、前記第2アウトサイドレバーに車内方向の外力が加わったときには、前記第2アウトサイドレバーが前記付勢手段に抗して前記第1アウトサイドレバーに対し相対的に車内側へ移動することにより、前記第2アウトサイドレバーのリリース方向への回動を前記第1アウトサイドレバーに伝達不能としたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記第2アウトサイドレバーを、前記枢軸に車内外方向を向く長孔を介して回動可能かつ車内方向に移動可能に枢支したことを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記第2アウトサイドレバーは、前記第1アウトサイドレバーに当接することによりリリース方向への回動を前記第1アウトサイドレバーに伝達可能とする係合部を有し、前記係合部は、前記第2アウトサイドレバーが前記付勢手段の付勢力に抗して車内側へ移動することにより前記第1アウトサイドレバーから外れることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記付勢手段は、ねじりコイルばねであり、該ねじりコイルばねの一方の足片を、前記ベース部材及び前記第2アウトサイドレバーに係合させることにより、前記第2アウトサイドレバーを車外方向に付勢し、他方の足片を前記第1アウトサイドレバーに係止することにより、前記第2アウトサイドレバーを待機位置に付勢することを特徴とする。
第5の発明は、第2または第3の発明において、前記長孔における中間部の対向面に、前記付勢手段としての1対の弾性保持片を、互いに接近する方向に突出するように設け、前記第2アウトサイドレバーに車内方向の外力が加わったとき、前記枢軸が前記両弾性保持片を互いに離間する方向に弾性変形させて前記長孔の車外側の端部に相対移動するようにしたことを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、前記長孔及び弾性保持片を、合成樹脂よりなるガイド部材に設け、このガイド部材を、前記第2アウトサイドレバーに設けた嵌合孔に圧嵌したことを特徴とする。
本発明によると、アウトサイドレバーを、第1アウトサイドレバーと第2アウトサイドレバーとの2分割構造とし、第2アウトサイドレバーに車内方向の外力が加わったとき、第2アウトサイドレバーの移動が第1アウトサイドレバーに伝達されないようにしたことにより、特別な構成部材を追加することなく、簡単な手段でドアが変形した際でもドアの閉扉状態を維持することができ、信頼性の高いドアラッチ装置を提供することができる。
本発明のドアラッチ装置を備える自動車の前半部の右側面図である。 同じく、ドアラッチ装置を車体の後方より見た正面図である。 同じく、ドアラッチ装置の分解斜視図である。 図2におけるIV−IV線拡大横断面図である。 ドアラッチ装置におけるアウトサイドレバー取付部の拡大図である。 同じく、通常時においてアウトサイドレバーが下向きに回動したときの拡大図である。 同じく、側面衝突直後の第2アウトサイドレバーの動きを説明する拡大図である。 同じく、側面衝突時において第2アウトサイドレバーが下向きに回動したときの拡大図である。 図5のIX−IX線拡大縦断面図である。 第2アウトサイドレバーの付勢手段の変形例を示す要部の拡大図である。 同じく、側面衝突時の第2アウトサイドレバーの動きを説明する要部の拡大図である。 第1及び第2アウトサイドレバーの連係手段の変形例を示す要部の拡大図である。 同じく、側面衝突時の第2アウトサイドレバーの動きを説明する要部の拡大図である。 ドアラッチ装置の変形例を示す分解斜視図である。 同じく、アウトサイドレバー取付部の拡大図である。 アウタパネルにレバー押動部材を取り付けた例を示すアウトサイドレバー取付部の拡大図である。 同じく、側面衝突時の第2アウトサイドレバーの動きを説明する拡大図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図2及び図3における左方を自動車の「車内側」、同じく右方を「車外側」とする。また、本発明のドアラッチ装置は、自動車における左右のフロントサイドドア(以下、ドアと略称する)の後端部の内部に取付けられるものであるが、本実施形態では、図1に示すように、ドアラッチ装置1を右側のドア2に取付けた例について説明する。
ドア2は、アウタパネル2aとインナパネル(図示略)とを備え、アウタパネル2aの後上部の外側面には、操作力伝達部材3を介して、ドアラッチ装置1を車外よりオープン操作するアウトサイドハンドル4と、操作力伝達部材5を介して、ドアラッチ装置1を車外よりアンロック操作及びロック操作するキーシリンダ6が設けられている。インナパネルの前部側の内側面には、操作力伝達部材7を介して、ドアラッチ装置1を車内よりオープン操作するインサイドハンドル8と、操作力伝達部材9を介して、ドアラッチ装置1を車内よりアンロック操作及びロック操作するロックノブ10が設けられている。
図2及び図3に示すように、ドアラッチ装置1は、車体側のストライカSに係合することによってドア2を閉扉状態に保持するための噛合部アッセンブリ11を、当該噛合部アッセンブリ11を操作するための操作部アッセンブリ12に組み付けて、噛合部アッセンブリ11と操作部アッセンブリ12とを一体化することにより構成されている。
噛合部アッセンブリ11は、ドア2内においてその後端部に固定される合成樹脂製のボディ13と、ボディ13内に前後方向のラッチ軸14により枢支され、車体側のストライカSに係合可能なラッチ15と、ボディ13内に前後方向のラチェット軸16により枢支され、ラッチ15に係合可能なラチェット17と、ボディ13の裏側(ドアラッチ装置1をドア2に取り付けた状態においては前側)に配設され、ラチェット17と一体的に設けられたラチェットピン171と、ボディ13の表側(ドアラッチ装置1をドア2に取り付けた状態においては後側)を閉塞する金属製のカバープレート18と、ボディ13の裏側に固定される金属製のバックプレート19とを備えている。
ドア2が閉じられると、車体側のストライカSがカバープレート18の上下方向のほぼ中央部に設けられたストライカ進入溝181に進入してラッチ15に係合するとともに、ラチェット17がラッチ15に係合して、ラッチ15の開き方向(図2、図3において時計方向)への回動を阻止することにより、ドア2は閉扉状態に保持される。
操作部アッセンブリ12は、バックプレート19を介してボディ13の裏側に固定される、ベース部材としての合成樹脂製のケーシング20と、ケーシング20内に組み付けられる各種操作レバー、連係レバー及びモータ(図示略)等を備える。
ケーシング20内に組み付けられる各種操作レバーには、前述したアウトサイドハンドル4に、操作力伝達部材3を介して連結されたアウトサイドレバー21、前述したドア2のインサイドハンドル8に操作力伝達部材7を介して連係され、インサイドハンドル8の操作に連動するインサイドレバー(図示略)、前述したロックノブ10に操作力伝達部材9を介して連係され、ロックノブ10の操作に連動するロッキングレバー(図示略)、前述したキーシリンダ6に操作力伝達部材5を介して連係され、キーシリンダ6の操作に連動するキーレバー(図示略)等がある。
また、連係レバーには、アウトサイドレバー21を構成する後述の第1アウトサイドレバー211及び第2アウトサイドレバー212のうち第1アウトサイドレバー211の内端部211dに連結されるとともに、ロッキングレバーの作動に連動して、アンロック位置及びロック位置に移動可能なリリースレバー43がある。リリースレバー43は、アンロック位置にあるとき、アウトサイドハンドル4の開操作に伴う第1アウトサイドレバー211のリリース作動(例えば、図5において時計方向へ所定角度回動する作動)に連動して上方へ移動することで、第1アウトサイドレバー211のリリース作動をラチェット17に伝達可能としてラチェット17をラッチ15から外れる解除方向へ回動させてドア2の開きを可能にする。なお、上記アウトサイドレバー21以外のインサイドレバー、ロッキングレバー、キーレバー及びリリースレバー43等の各種レバーは、通常のドアラッチ装置に装着される公知のものであるので、それらの構造やレバー同士の連係形態等の詳細な説明は省略する。
ケーシング20は、噛合部アッセンブリ11と操作部アッセンブリ12とを一体化した状態おいて、ボディ13の裏面側にバックプレート19を介して噛合部アッセンブリ11の裏面側に固定される第1ケーシング201と、第1ケーシング201に対して直角な前方を向く第2ケーシング202とを備え、第2ケーシング202内に、アウトサイドレバー21以外の上述した各種レバーが組み付けられている。第1ケーシング201は、ボディ13と対向する基部201aと、ボディ13の上半部の外周面を囲むようにして、基部201aの上半部の外周縁に後向きに突設された上部側壁201bとを有している。
噛合部アッセンブリ11と操作部アッセンブリ12とを強固に一体化するために、ケーシング20の上部と下部が、後方を向くボルト23、24をもってバックプレート19に締結されている。下側のボルト24は、図4に示すように、第1ケーシング201の後面に一体的に突設された、アウトサイドレバー21を枢支するための前後方向を向く枢軸26の中心を貫通して、バックプレート19に螺合している。
図3、図4及び図5の拡大図に示すように、アウトサイドレバー21は、ドア2の車内外方向を向くとともに、中央部に軸孔28を有する第1アウトサイドレバー211と、同じくドア2の車内外方向を向くとともに、内方の端部に車内外方向を向く長孔29が形成された第2アウトサイドレバー212との2分割構造とされている。第1アウトサイドレバー211の軸孔28は、第1ケーシング201に設けた枢軸26に回動可能に嵌合されている。また、第2アウトサイドレバー212は、第1アウトサイドレバー211の後面と重合するようにして、長孔29を枢軸26に車内方向へ移動可能かつ回動可能に嵌合され、第1アウトサイドレバー211に対して車内外方向に相対移動しうるようになっている。なお、この実施例では、長孔29の長手方向の長さを、枢軸26の直径のほぼ2倍としてあるが、その長さは適宜に設定される。
第1アウトサイドレバー211の車外側の端部(アウタパネル2aに対向する端部)には、第2アウトサイドレバー212に設けられた後述する係合突部212aと対応するように上端面を傾斜させた上向きの被係合突部211aが設けられ、この被係合突部211aの車内側には、下向きの凹入部211bが設けられている。また、軸孔28よりもやや内方寄りにおいて第1アウトサイドレバー211の下端には、後述するねじりコイルばね30の一方の足片301を係止するための係止片211cが、下向きに突設されている。
第2アウトサイドレバー212における長手方向のほぼ中央部上端には、側面視倒立L字状をなし、第2アウトサイドレバー212の回動軌跡における接線方向に傾斜する係合突部212aが突設されている。係合突部212aは、第2アウトサイドレバー212が後述の通常位置にあるとき、自体の下面が、第1アウトサイドレバー211の被係合突部211aの上面と係合するようになっている(図5参照)。なお、上記被係合突部211aと、係合部としての係合突部212aとにより、第1アウトサイドレバー211と第2アウトサイドレバー212とを連係する連係手段を構成している。
第1ケーシング201と第1アウトサイドレバー211の対向面間において、枢軸26には、ねじりコイルばね30が遊嵌され、このねじりコイルばね30の一方の足片301は、第1アウトサイドレバー211の係止片211cに係止され、同じく他方の上方へ延伸する足片302は、弾性力を付与した状態で、第1ケーシング201の後面に突設した係止突部31に、図5において左側から係止されている。
これにより、第1アウトサイドレバー211は、図2、図3において枢軸26を中心として反時計方向に付勢されるとともに、被係合突部211aの上端が、第2アウトサイドレバー212における係合突部212aの下面と当接することにより、第2アウトサイドレバー212も枢軸26を中心として反時計方向に付勢される。この結果、アウトサイドレバー21全体がねじりコイルばね30により反時計方向に付勢されることとなり、非作動時において、第1アウトサイドレバー211の係止片211cの車外側の側縁が、第1ケーシング201に設けたストッパ32の車内側の側縁に当接することにより、アウトサイドレバー21全体は待機位置(図2、図5に示す位置)に停止している。
図2、図5及び図9に示すように、ねじりコイルばね30の上方を向く足片302は、第2アウトサイドレバー212を車外側に付勢することによって、通常位置(特に図5に示すように、第1アウトサイドレバー211の被係合突部211aに対して第2アウトサイドレバー212の係合突部212aが当接可能な状態にあって、第2アウトサイドレバー212のリリース作動(アウトサイドハンドル4の開操作に基づいて、ねじりコイルばね30の付勢力に抗して、図5において時計方向へ所定角度回動する作動)を第1アウトサイドレバー211に伝達可能な位置)に向けて付勢する付勢手段を兼ねている。すなわち、アウトサイドレバー21全体が待機位置にあって、通常位置に停止しているとき、第2アウトサイドレバー212における係合突部212aの車内側の側端を、ねじりコイルばね30の上方を向く足片302に当接させることにより、第2アウトサイドレバー212は、ねじりコイルばね30の付勢力により常時車外側に付勢されるようになっている。この際、枢軸26が長孔29の車内側の端縁と当接することで、第2アウトサイドレバー212の車外側への移動が規制されて、第2アウトサイドレバー212は通常位置に保持される。
第1アウトサイドレバー211における車内側の端部、すなわちケーシング20内に配置される内端部211dは、第2ケーシング202内に設けられたリリースレバー43に連係されている。第2アウトサイドレバー212における車外側の端部(アウタパネル2aに対向する端部)、すなわち第1ケーシング201から突出する部分の端部には、上下方向の貫通孔(図示略)を有する連結部212dが後向きに一体的に折曲形成され、この連結部212dの貫通孔には、合成樹脂製の受け部材33が圧嵌されている。連結部212dには、上端部がアウトサイドハンドル4に連係され、アウトサイドハンドル4の操作力を第2アウトサイドレバー212に伝達可能なロッドよりなる操作力伝達部材3の下端部のクランク状の折曲部3aが受け部材33を介して上方より連結されている。
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態のドアラッチ装置1の作用、特に側面衝突時等におけるアウトサイドレバー21の動きについて説明する。
図5及び図6は、ドアラッチ装置1の通常状態(ドア閉扉状態)を示すもので、アウトサイドハンドル4が開扉操作され、それに連係された操作力伝達部材3が下方に移動すると、図6に示すように、アウトサイドレバー21全体、すなわち第2アウトサイドレバー212と、この第2アウトサイドレバー212の係合突部212aに被係合突部211aを介して係合している第1アウトサイドレバー211とが、ねじりコイルばね30の付勢力に抗して、図5に示す待機位置(ドア閉扉位置)から図6に示す作動位置(ドア開扉位置)まで、一体的にリリース方向(図5において時計方向)へ所定角度回動する。
これにより、ロックノブがアンロック状態にあってロッキングレバー及びリリースレバー43がアンロック位置にあるときには、第1アウトサイドレバー211の内端部211dに連係されているリリースレバー43が上方へ移動してラチェットピン171に下方から当接することで、ラチェット17とラッチ15との係合を解除してドア2を開けることができる。なお、図5、図6に示す通常状態においては、前述したように、第2アウトサイドレバー212は、ねじりコイルばね30の上方を向く足片302の付勢力により、常時車外側に押圧されているので、被係合突部211aと係合突部212aとの係合状態が解除されるおそれはなく、第1アウトサイドレバー211と第2アウトサイドレバー212は、一体のアウトサイドレバー21として機能するので、ドアラッチ装置1としての信頼性は高い。
図7に示すように、ドア2が閉扉されている状態において、側面衝突等により、ドア2のアウタパネル2aが初期段階において車内側に変形し、ドアラッチ装置1のアウトサイドレバー21に衝突荷重が加わると、枢軸26に長孔29を介して枢支されている第2アウトサイドレバー212のみが、ねじりコイルばね30の付勢力に抗して、枢軸26及び第1アウトサイドレバー211に対し相対的に車内側に移動し、枢軸26が長孔29端縁に当接する位置まで相対移動したところで停止する。すると、それまで係合状態にあった第2アウトサイドレバー212の係合突部212aが、第1アウトサイドレバー211の被係合突部211aの内方に移動して離間することにより、これら係合突部212aと被係合突部211aとの連係手段の係合状態が解除される。また、アウタパネル2aの変形時の衝突荷重が操作力伝達部材3に加わり、この操作力伝達部材3が車内側に押動された際にも、第2アウトサイドレバー212が車内側に移動して、第1アウトサイドレバー211との係合が解除される。
なお、第2アウトサイドレバー212が車内側に移動すると、係合突部212aに当接しているねじりコイルばね30の足片302が車内側に移動するので、第2アウトサイドレバー212は車内側へ支障なく移動することができる。また、一旦変形したアウタパネル2aが車外側に復元し、第2アウトサイドレバー212から離れた際には、ねじりコイルばね30の足片302の付勢力により第2アウトサイドレバー212を車外側に移動させ、第1アウトサイドレバー211の被係合突部211aと第2アウトサイドレバー212の係合突部212aとが再度係合する。
図7に示す状態において、アウタパネル2aが、図8に示すように、第2アウトサイドレバー212を下向きに回動させる方向にさらに変形すると、第2アウトサイドレバー212は、ねじりコイルばね30の付勢力に抗して、リリース方向(図7において時計方向)へ回動するが、第2アウトサイドレバー212の係合突部212aと第1アウトサイドレバー211の被係合突部211aとの係合状態は解除されているため、第2アウトサイドレバー212のリリース方向の回動は、第1アウトサイドレバー211に伝達されることはない。従って、第2アウトサイドレバー212のみがリリース方向へ回動し、第1アウトサイドレバー211はリリース方向へ回動することはない。なお、第2アウトサイドレバー212のみがリリース方向へ回動すると、係合突部212aが第1アウトサイドレバー211の凹入部211b内に進入するので、係合突部212aと被係合突部211aとが再係合することはない。
このように、側面衝突時等でアウタパネル2aが変形した場合であっても、第2アウトサイドレバー212を第1アウトサイドレバー211に対し相対的に車内側に移動させて、第1アウトサイドレバー211と第2アウトサイドレバー212との係合状態を解除させ、第2アウトサイドレバー212のみをリリース方向に回動可能として、第2アウトサイドレバー212の回動が第1アウトサイドレバー211に伝達されないようにすることによって、ラチェット17とラッチ15との係合を維持して、ドア2が予期せず開いてしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態におけるラッチ15及びラチェット17は、本発明に係る噛合機構部を構成し、ボディ23またはケーシング20は、本発明に係るベース部材に相当する。
図10及び図11は、上記実施形態に係るドアラッチ装置における第2アウトサイドレバー212の付勢手段の変形例を示す。なお、上記実施形態と同様の部材には、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、ケーシング20やねじりコイルばね30等は省略してある。
この変形例においては、第2アウトサイドレバー212に、上記実施形態の長孔29よりも大きな嵌合孔36を設け、この嵌合孔36に圧嵌した合成樹脂よりなるガイド部材37に、枢軸26が摺動及び回動可能に嵌合される車内外方向を向く長孔38を設けるとともに、この長孔38の中央部の上下の対向面に、互いに接近する方向に突出する、弾性変形可能な山形状の弾性保持片39、39を一体的に形成してある。両弾性保持片39のベース部には、それらが互いに上下に離間する方向に弾性変形しうるように、肉抜き孔40、40が設けられている。
アウトサイドレバー21が図10に示す待機位置にあるとき、枢軸26は、両弾性保持片39により、長孔38の車内側の端部に弾性保持され、第2アウトサイドレバー212は車外側に最大限突出している。従って、図6に示すのと同様に、アウトサイドハンドル4の開扉操作により、ドアラッチ装置を通常状態で作動させることができる。
図11に示すように、側面衝突等の外部荷重により、第2アウトサイドレバー212が車内側に押動されると、枢軸26が、両弾性保持片39を離間する方向に弾性変形させつつ、長孔38の車外側の端部まで相対移動する。これにより、前述の図7に示すのと同様に、それまで係合状態にあった第2アウトサイドレバー212の係合突部212aと、第1アウトサイドレバー211の被係合突部211aとの係合状態が解除されるため、その後において、第2アウトサイドレバー212に下向きの衝突荷重が加わっても、第1アウトサイドレバー211には回動が伝達されず、ドア2は閉扉状態に維持される。
この変形例においては、第2アウトサイドレバー212は、両弾性保持片39により常時車外側に突出した位置に保持されるので、前述のように、ねじりコイルばね30の足片302により、第2アウトサイドレバー212を常時車外側に付勢する必要がなくなるが、ねじりコイルばね30を併用してもよい。なお、この変形例では、両弾性保持片39の形状を、車外側の端部が開放された横向きハ字状としてもよい。
図12及び図13は、上記実施形態のドアラッチ装置における第1アウトサイドレバー211と第2アウトサイドレバー212との連係手段の変形例、すなわち、第1アウトサイドレバー211と第2アウトサイドレバー212とを連動可能に係合し、側面衝突時等に係合状態が解除されるように連係する連係手段の変形例を示す。なお、ケーシング20やねじりコイルばね30等は省略してある。
この変形例では、第2アウトサイドレバー212における長孔29よりも車外側に、内外方向及び上方を向く後面視内向きL字状の係合孔41を設け、この係合孔41に、第1アウトサイドレバー211における軸孔28よりも車外側の後面に突設した係合ピン42を、摺動可能かつアウトサイドレバー21が図12に示す待機位置にあるとき、係合孔41の車内側の側端部に位置するように嵌合する。
これにより、通常のドア開扉操作時には、係合孔41と係合ピン42とが係合状態となるので、第1アウトサイドレバー211と第2アウトサイドレバー212は、互いに連動して時計方向に回動する。また、図13に示すように、側面衝突時等には、係合ピン42が係合孔41に沿って移動するので、第2アウトサイドレバー212のみが下向きに回動し、その回動力が第1アウトサイドレバー211に伝達されるのが防止される。なお、図示は省略するが、この変形例においては、上記とは反対に、第1アウトサイドレバー211側に、上記とは逆向きの係合孔を、第2アウトサイドレバー212側に係合ピンを設けてもよい。
図14及び図15は、ドアラッチ装置の変形例を示す。なお、上記実施形態のドアラッチ装置と同様の部材には、同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この変形例においては、第1ケーシング201における基部201aの下半部の外周縁に、上部側壁201bよりも突出寸法の小さな下部側壁201cを後向きに突設してある。基部201aにおける枢軸26と対向する部分の外側端部には、基部201aを貫通する縦長の矩形孔44が、また下部側壁201cにおける枢軸26と対向する部分の基端部には、矩形孔44と連続する切欠部45が形成されている。これにより、下部側壁201cにおける枢軸26と対向する部分には、前後寸法が他部よりも短寸で、かつ基部201aと不連続となる脆弱部201dが形成されている。
第2アウトサイドレバー212における下部側壁201cより突出する車外側の端部は、前方すなわち下部側壁201c側に向かって平面視L字状に折曲され、その折曲部212bの車内側の内側面は、下部側壁201cにおける脆弱部201dの外側面に接近している。
この変形例のドアラッチ装置においては、図15に示すように、アウタパネル2aの変形により第2アウトサイドレバー212が車内側に移動すると、その折曲部212bが第1ケーシング201の下部側壁201cと当接することとなるが、下部側壁201cにおける枢軸26と対向する部分には、脆弱部201dを設けてあるので、強い衝突荷重が第2アウトサイドレバー212に加わった際には、その折曲部212bにより脆弱部201dを内向きに変形させながら車内側に移動することができる。なお、側面衝突時に脆弱部201dが車内側に変形するようにすると、第1ケーシング201に設けた矩形孔44内に第2アウトサイドレバー212の折曲部212bが入り込むので、第2アウトサイドレバー212がリリース方向に回動するのを抑えることができる。
第2アウトサイドレバー212に加わる衝突荷重が比較的小さく、脆弱部201dが変形に至らないときには、第2アウトサイドレバー212は車内側に移動することがないので、ドアラッチ装置1はドア閉扉状態に維持されるとともに、ドアの開扉操作も可能となる。
上記実施形態では、いずれも、アウタパネル2aの変形時にそれ自体が第2アウトサイドレバー212に接触して、この第2アウトサイドレバー212を車内方向に移動させ、第1アウトサイドレバー211との連係状態が解除されるようにしているが、例えば図16に示すように、アウタパネル2aの内側面における操作力伝達部材3の下部と対向する部分に、レバー押動部材46を固着し、このレバー押動部材46により、第2アウトサイドレバー212を車内方向に移動させるようにしてもよい。
すなわち、図17に示すように、側面衝突等によりアウタパネル2aが車内方向に変形した際に、レバー押動部材46の先端が、アウタパネル2aよりも先に操作力伝達部材3に接触するようにする。これにより、操作力伝達部材3及びそれに連結された第2アウトサイドレバー212が、車内方向に移動させられる。その結果、第2アウトサイドレバー212の係合突部212aと、第1アウトサイドレバー211の被係合部211aとの係合状態が解除されるので、その後、第2アウトサイドレバー212に下向きの衝突荷重が加わっても、第1アウトサイドレバー211はリリース方向に回動することがなく、従ってドア2は閉扉状態に維持される。
なお、図示は省略するが、レバー押動部材46を、第2アウトサイドレバー212における車外側の突出端部の下縁部付近と対向するように設け、アウタパネル2aが車内方向に変形した際、レバー押動部材46の先端が第2アウトサイドレバー212の突出端部の下縁部または操作力伝達部材3の下端部と接触することにより、第2アウトサイドレバー212を反時計方向へ回動させながら、車内方向に移動させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。
上記実施形態では、第2アウトサイドレバー212を常時車外側に付勢する付勢手段に、ねじりコイルばね30の足片302を利用しているが、引張コイルばね等の付勢手段を別途設けてもよい。
また、上記実施形態では、操作力伝達部材3をロッド状のものとして、アウトサイドレバー21の外端部を押し下げる方向に回動させるドアラッチ装置としたが、プッシュプル式またはボーデンケーブル等の操作力伝達部材を用いて、アウトサイドレバー21を引き上げる方向に回動させるドアラッチ装置にも、本発明を適用することができる。
さらには、ドアを自動車のリヤドア、スライドドアまたはバックドアとしてもよい。
1 ドアラッチ装置
2 ドア
3 操作力伝達部材
3a 折曲部
4 アウトサイドハンドル
5 操作力伝達部材
6 キーシリンダ
7 操作力伝達部材
8 インサイドハンドル
9 操作力伝達部材
10 ロックノブ
11 噛合部アッセンブリ
12 操作部アッセンブリ
13 ボディ
14 ラッチ軸
15 ラッチ
16 ラチェット軸
17 ラチェット
18 カバープレート
19 バックプレート
20 ケーシング(ベース部材)
21 アウトサイドレバー
23、24 ボルト
26 枢軸
28 軸孔
29 長孔
30 ねじりコイルばね
31 係止突部
32 ストッパ
33 受け部材
36 嵌合孔
37 ガイド部材
38 長孔
39 弾性保持片
40 肉抜き孔
41 係合孔
42 係合ピン
43 リリースレバー
44 矩形孔
45 切欠部
46 レバー押動部材
171 ラチェットピン
181 ストライカ進入溝
201 第1ケーシング
201a 基部
201b 上部側壁
201c 下部側壁
201d 脆弱部
202 第2ケーシング
211 第1アウトサイドレバー
211a 被係合突部
211b 凹入部
211c 係止片
211d 内端部
212 第2アウトサイドレバー
212a 係合突部(係合部)
212b 折曲部
212d 連結部
301、302 足片
S ストライカ

Claims (6)

  1. ドア内に固定されるベース部材に支持され、車体側のストライカと係合可能な噛合機構部と、前記ベース部材に枢軸をもって枢支され、前記ドアのアウタパネルに設けられるアウトサイドハンドルに操作力伝達部材を介して連係されるアウトサイドレバーとを備え、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいて前記アウトサイドレバーが待機位置からリリース方向へ回動することにより、前記アウトサイドレバーに連結されるリリースレバーを介して前記噛合機構部と前記ストライカとの係合を解除するようにした自動車用ドアラッチ装置において、
    前記アウトサイドレバーを、前記枢軸により回動可能に枢支され、端部が前記リリースレバーに連係される第1アウトサイドレバーと、前記第1アウトサイドレバーに対して車内方向へ移動可能であるとともに、付勢手段をもって車外方向へ付勢され、車外側の端部が前記操作力伝達部材を介して前記アウトサイドハンドルに連係されることにより、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいてリリース方向へ回動可能な第2アウトサイドレバーとの2分割構造とし、
    前記アウトサイドハンドルの通常操作時には、前記第2アウトサイドレバーのリリース方向への回動を前記第1アウトサイドレバーに伝達可能とし、前記第2アウトサイドレバーに車内方向の外力が加わったときには、前記第2アウトサイドレバーが前記付勢手段に抗して前記第1アウトサイドレバーに対し相対的に車内側へ移動することにより、前記第2アウトサイドレバーのリリース方向への回動を前記第1アウトサイドレバーに伝達不能としたことを特徴とする自動車用ドアラッチ装置。
  2. 前記第2アウトサイドレバーを、前記枢軸に車内外方向を向く長孔を介して回動可能かつ車内方向に移動可能に枢支したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアラッチ装置。
  3. 前記第2アウトサイドレバーは、前記第1アウトサイドレバーに当接することによりリリース方向への回動を前記第1アウトサイドレバーに伝達可能とする係合部を有し、前記係合部は、前記第2アウトサイドレバーが前記付勢手段の付勢力に抗して車内側へ移動することにより前記第1アウトサイドレバーから外れることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ドアラッチ装置。
  4. 前記付勢手段は、ねじりコイルばねであり、該ねじりコイルばねの一方の足片を、前記ベース部材及び前記第2アウトサイドレバーに係合させることにより、前記第2アウトサイドレバーを車外方向に付勢し、他方の足片を前記第1アウトサイドレバーに係止することにより、前記第2アウトサイドレバーを待機位置に付勢することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用ドアラッチ装置。
  5. 前記長孔における中間部の対向面に、前記付勢手段としての1対の弾性保持片を、互いに接近する方向に突出するように設け、前記第2アウトサイドレバーに車内方向の外力が加わったとき、前記枢軸が前記両弾性保持片を互いに離間する方向に弾性変形させて前記長孔の車外側の端部に相対移動するようにしたことを特徴とする請求項2または3記載の自動車用ドアラッチ装置。
  6. 前記長孔及び弾性保持片を、合成樹脂よりなるガイド部材に設け、このガイド部材を、前記第2アウトサイドレバーに設けた嵌合孔に圧嵌したことを特徴とする請求項5記載の自動車用ドアラッチ装置。
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