JP2014223991A - 連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法 - Google Patents

連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの上昇を抑えながら、荷役能力を向上させることができる、連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法を提供する。【解決手段】連続アンローダ1は、バラ荷Mを連続的に搬送するバケットエレベータ9を備えるバケットエレベータ式の連続アンローダであって、バケットエレベータ9は、バラ荷Mを掻き取って積載する複数のバケット27と、複数のバケット27が取り付けられた無端チェーン25と、無端チェーン25を駆動し周回させる駆動ローラ31aと、無端チェーン25をガイドすると共に無端チェーン25の進行方向を転換する転向ローラ33と、を備え、稼働時における無端チェーン25の周回移動の最高速度が、90〜150m/分であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、バケットエレベータ式の連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載のバケットエレベータが知られている。このバケットエレベータは、エレベータポスト(エレベータ本体)内をエンドレスに移動して周回するチェーンバケットを備えている。このチェーンバケットは、複数の駆動ローラによって周回する2本チェーンと、当該2本のチェーンの間に吊るすように取り付けられた多数のバケットとを有している。バケットエレベータの下部において、周回する多数のバケットがバラ荷を掻き取って積載することで、バラ荷を連続的に搬送することができる。
特開2001−253547号公報
この種のバケットエレベータ式の連続アンローダには、荷役能力の向上が求められている。バケットエレベータ式の連続アンローダでは、そのサイズが荷役能力に関係するので、荷役能力向上のためには連続アンローダの大型化が考えられる。しかしながら、連続アンローダの大きさは、製造コストに密接に関係するので、大型化による荷役能力向上は、連続アンローダの製造コストを押し上げてしまうといった問題がある。
この問題に鑑み、本発明は、製造コストの上昇を抑えながら、荷役能力を向上させることができる、連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法を提供することを目的とする。
本発明の連続アンローダは、
対象物を連続的に搬送するバケットエレベータを備えるバケットエレベータ式の連続アンローダであって、
前記バケットエレベータは、
前記対象物を掻き取って積載する複数のバケットと、
前記複数のバケットが取り付けられた無端チェーンと、
前記無端チェーンを駆動し周回させる駆動ローラと、
前記無端チェーンをガイドすると共に前記無端チェーンの進行方向を転換する転向ローラと、を備え、
稼働時における前記無端チェーンの周回移動の最高速度が、90〜150m/分であることを特徴とする。
この連続アンローダによれば、無端チェーンの周回移動の最高速度を90〜150m/分とすることにより、連続アンローダの大型化を抑えながら、荷役能力の向上を図ることができる。
また、前記最高速度が、95〜150m/分であることとしてもよい。
また、前記最高速度が、100〜150m/分であることとしてもよい。
また、前記最高速度が、100〜120m/分であることとしてもよい。
稼働時において前記バケットエレベータで発生する振動加速度が6G以下であることとしてもよい。
本発明の連続アンローダ施設は、岸壁と、前記岸壁上に設けられた、上述の何れかの連続アンローダと、を備えたことを特徴とする。この連続アンローダ施設は、連続アンローダの大型化を抑えながら荷役能力の向上を図ることができるので、連続アンローダを支持する岸壁の要求強度も抑えることができる。よって、連続アンローダ及び岸壁を含めた製造コストを抑えながら、荷役能力の向上を図ることができる。
本発明の連続アンローダの運転方法は、
対象物を連続的に搬送するバケットエレベータを備えるバケットエレベータ式の連続アンローダの運転方法であって、
前記バケットエレベータは、
前記対象物を掻き取って積載する複数のバケットと、
前記複数のバケットが取り付けられた無端チェーンと、
前記無端チェーンを駆動し周回させる駆動ローラと、
前記無端チェーンをガイドすると共に前記無端チェーンの進行方向を転換する転向ローラと、を備え、
前記無端チェーンを速度90〜150m/分で周回移動させることを特徴とする。
この運転方法によれば、無端チェーンの周回移動の速度を90〜150m/分とすることにより、連続アンローダの大型化を抑えながら、荷役能力の向上を図ることができる。
本発明によれば、製造コストの上昇を抑えながら、荷役能力を向上させることができる、連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る連続アンローダ及び連続アンローダ施設を示す図である。 図1の連続アンローダ施設を示す平面図である。 図1の連続アンローダのバケットエレベータ上部を示す一部破断斜視図である。 (a)は、転向ローラの側面図であり、(b)は、その転向ローラの支持構造を示す断面図である。 (a)は、転向ローラの他の例を示す断面図であり、(b)は、転向ローラの更に他の例を示す側面図であり、(c)は、その断面図である。 固定軸を回転軸線方向に支持する支持構造の一例を示す断面図である。 (a)〜(c)は、転向ローラの他の例を示す側面図である。 固定軸を回転軸線方向に支持する支持構造の一例を示す断面図である。 固定軸を回転軸線方向に支持する支持構造の他の例を示す断面図である。 固定軸を回転軸線方向に支持する支持構造の更に他の例を示す断面図である。 固定軸を回転軸線方向に支持する支持構造の更に他の例を示す断面図である。 (a)は、シミュレーションに用いた転向ローラの側面図であり、(b)はモデルM1における転向ローラの支持構造であり、(c)はモデルM2における転向ローラの支持構造である。 シミュレーション結果の転向ローラの加速度を示すグラフである。 シミュレーション結果の転向ローラの変位を示すグラフである。 シミュレーション結果の転向ローラの加速度を示すグラフである。 シミュレーション結果の転向ローラの変位を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る連続アンローダ、連続アンローダ施設及び連続アンローダの運転方法の実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示す連続アンローダ施設200は、岸壁101と、岸壁101上に設けられた連続アンローダ1と、を備えている。岸壁101は、例えば鉄筋コンクリートで構築され、岸壁101は、連続アンローダ1を支持するための所定の強度を備える。なお、後述するように、連続アンローダ1はレール3a上を移動可能であり、ここでは、連続アンローダ1の移動範囲に対応して所定の強度に建造された部分を、岸壁101と称している。このアンローダ施設200においては、岸壁101に平行して船舶102が接岸され、連続アンローダ1で船舶102からの荷揚げが実行される。
図1〜図3に示すバケットエレベータ式の船舶用連続アンローダ(CSU)1は、船舶の船倉103からバラ荷M(例えば、石炭やコークス、鉱石等)を連続的に陸揚げする装置である。連続アンローダ1は、岸壁101の上に平行に敷設された2本のレール3aにより、当該岸壁101に沿って移動可能な走行フレーム2を備えている。走行フレーム3の上には、旋回フレーム5が旋回可能に支持され、その旋回フレーム5から横方向に突設されたブーム7の先端部にバケットエレベータ9が支持されている。バケットエレベータ9は、平行リンク8、バランシングレバー12及びカウンタウエイト13によって、ブーム7の起伏角度に関係なく鉛直を保持するようになっている。
連続アンローダ1は、ブーム7の起伏角度を調整するためのシリンダ15を備えている。このシリンダ15を伸ばすとブーム7の先端部側が上向きとなってバケットエレベータ9が上昇し、シリンダ15を縮めるとブーム7の先端部側が下向きとなってバケットエレベータ9が下降するようになっている。
バケットエレベータ9は、その下部に設けられた側面掘削方式の掻き取り部11により、船倉103内のバラ荷Mを連続的に掘削し掻き取ると共に、掻き取ったバラ荷Mを上方に搬送するものである。
バケットエレベータ9は、鉛直方向に延伸する筒状のエレベータ本体23と、エレベータ本体23に対して周回運動するチェーンバケット29とを備えている。チェーンバケット29は、無端状に連結された一対のローラチェーン(無端チェーン)25と、当該一対のチェーン25に両持ち支持された複数のバケット27と、を備えている。具体的には、2本のチェーン25は、図1の紙面に直交する方向に並設されており、各バケット27は、図3に示されるように、2本のチェーン25の間に吊り下げられるようにして当該チェーン25,25に所定の取付具を介し取付けられている。
更に、バケットエレベータ9は、チェーン25が架け渡される駆動ローラ31aと、チェーン25をガイドする従動ローラ31b,31cと、チェーン25をガイドする転向ローラ33と、を備えている。駆動ローラ31aはバケットエレベータ9の最上部9aに設けられ、従動ローラ31bは掻き取り部11の前部に設けられ、従動ローラ31cは掻き取り部11の後部に設けられている。転向ローラ33は、駆動ローラ31aのやや下方に位置する従動ローラであり、チェーン25をガイドすると共にチェーン25の進行方向を転換する。また、従動ローラ31bと従動ローラ31cとの間にはシリンダ35が介装され、このシリンダ35を伸縮することで両従動ローラ31b,31cの配設軸間距離を変化させて、チェーンバケット29の移動周回軌跡を変えられるようになっている。なお、チェーン25が2本存在することに対応して、駆動ローラ31a、従動31b,31c及び転向ローラ33も、各々2個ずつ存在し、図1の紙面に直交する方向に並設されている。
駆動ローラ31aがチェーン25を駆動することで、チェーン25が、エレベータ本体23に対し所定の軌跡で矢印W方向に周回運動し、チェーンバケット29は、バケットエレベータ9の最上部9aと掻き取り部11との間を移動周回しながら循環する。
チェーンバケット29のバケット27は、その開口部27aを上に向けた姿勢で上昇する。そして、バケットエレベータ9の最上部9aでは、駆動ローラ31aを通過するときにチェーン25が上向きから下向きに方向転換し、バケット27の開口部27aが下向きに転回する。このように下向きになったバケット27の開口部27aの下方に排出用シュート36が形成されている。この排出用シュート36の下端は、バケットエレベータ9の外周に配設された回転フィーダ37に接続されている。
回転フィーダ37は、排出用シュート36から搬出されるバラ荷Mをブーム7側に搬送するものである。ブーム7にはブームコンベヤ39が配置され、このブームコンベヤ39は、回転フィーダ37から乗り換えたバラ荷Mをホッパ41に供給するようになっている。そのホッパ41の下方には機内のベルトコンベア43や地上コンベヤ45が配置されている。
この連続アンローダ1を用いたバラ荷(対象物)Mの陸揚げは、以下のように行われる。バケットエレベータ9の下端部の掻き取り部11を船倉103内に挿し入れて、チェーン25を図1中矢印の方向に周回させる。そうすると、掻き取り部11に位置するバケット27が、連続的に石炭やコークス、鉱石等のバラ荷Mの掘削及び掻き取りを行う。そして、これらのバケット27に掻き取られ積載されたバラ荷Mは、チェーン25の上昇に伴ってバケットエレベータ9の最上部9aまで鉛直上方に搬送される。
その後、バケット27が駆動ローラ31aの位置を通過し、当該バケット27が転回することで、バラ荷Mがバケット27から落下する。バケット27から落下したバラ荷Mは、排出用シュート36内に落ち込んで回転フィーダ37側に搬出され、更にブームコンベヤ39に乗り継いでホッパ41に搬送される。更に、バラ荷Mは、ベルトコンベア43及び地上コンベヤ45を介して地上側設備49に搬出される。以上のような動作が、複数のバケット27を用いて繰り返し行われることで、船倉103内のバラ荷Mは連続的に陸揚げされる。
続いて、バケットエレベータ9の転向ローラ33近傍の構成について、更に詳細に説明する。
図3に示すように、転向ローラ33は、駆動ローラ31aで折り返した後に下方に進行するチェーン25に接触し、当該チェーン25を循環軌跡の内側に向けて屈曲させている。そして、転向ローラ33は、駆動ローラ31aで折り返した後のチェーン25の進行方向を、斜め下方向から鉛直下方向に転換させる。この構成によれば、折り返し後にバラ荷Mを放出したバケット27は、その後駆動ローラ31aと転向ローラ33との間において、排出用シュート36を回避するように斜め下方に移動するので、上方のバケット27から落下してくるバラ荷Mに干渉し難い。よって、各バケット27から連続的に落下するバラ荷Mが、円滑に排出用シュート36に導入される。このように、転向ローラ33によるチェーン25の循環軌跡の屈曲は、排出用シュート36へのバラ荷Mの円滑な移動に寄与する。
ここで、本発明者らは、バケットエレベータ9で発生する振動には、転向ローラ33が、チェーン25との衝突により比較的大きい振動源として関与していることを見出した。そこで、当該転向ローラ33に起因する振動を低減すべく、バケットエレベータ9に次に説明する構成を採用した。
(1)図4に示すように、2つの転向ローラは、回転軸線Aを共通するように並列配置されている。バケットエレベータ9は、2つの転向ローラ33の中央を貫通して回転軸線A方向に延在し、両方の転向ローラ33を回転可能に支持する固定軸51を備えている。固定軸51は、回転しないようにエレベータ本体23に固定された円柱棒部材であり、固定軸51は、その両端においてエレベータ本体23に両持ち支持されている。2つの転向ローラ33は、1本の共通する固定軸51に支持されて当該固定軸51周りに回転可能とされている。なお、この場合、転向ローラ33,33の間を通過するバケット27が固定軸51に干渉しないように、バケット27の寸法が設定されている。
(2)各転向ローラ33は、回転中心側から順に同心に設けられた軸受(回転軸部)61、ホイール部62、及びリング部63の3つの部分で構成されている。軸受61は、固定軸51に接合される部分であり、例えばボールベアリングで構成される。リング部63は、転向ローラ33の円周外縁部に位置し、チェーン25に接触する部分である。ホイール部62は、軸受61とリング部63とを接続する部分である。転向ローラ33は、固定軸51に支持され当該固定軸51の周りに軸受61を介して回転する。
転向ローラ33のホイール部62は、回転軸線A方向を厚みとする1枚の板状部材62aで形成されている(図5参照)。そして、回転軸線A方向に見て、板状部材62aは、軸受61とリング部63との間の領域全体を埋める形状をなしている。すなわち、板状部材62aは、回転軸線A方向に見て、軸受61とリング部63との境界線である2つの同心円で挟まれたリング形状をなす。また、ホイール部62は、転向ローラ33の半径に沿って直状に延在する直状スポークを有しておらず、上記板状部材62aのみで形成されている。なお、以下においても、転向ローラの半径に沿って延在する直状の部材で構成されるスポークを、「直状スポーク」と称する。このような構造のホイール部62は、一般に、「ディスクホイール」や「円盤ホイール」などと呼ばれる場合がある。
このように、ディスクホイール型のホイール部62を有する転向ローラの他の例として、図5(a)に示すように、ホイール部62は、回転軸線A方向に並列して配置された複数(図の例では2枚)の板状部材62aからなる構成としてもよい。また、図5(b),(c)に示すように、板状部材62aを補強する補強材として、転向ローラの半径に沿って直状に延在する直状スポーク部62bを板状部材62aの片面又は両面に併設してもよい。
(3)転向ローラ33のうち、リング部63は実際にチェーン25が接触する部位であり、リング部63には、チェーン25の衝突に起因して回転径方向の衝撃力が作用する。そこで、リング部63は、その回転径方向(ラジアル方向)への振動を抑制するための径方向制振部材を介して、エレベータ本体23に支持されている。この構成の具体的な例として、図4(b)に示されるように、上記の径方向制振部材としての制振部材53は、固定軸51の周囲を同心円状に取り囲むように配置され、固定軸51は当該制振部材53を介してエレベータ本体23に固定される。なお、エレベータ本体23のうち制振部材53を取り囲む部分には、リング状の鋼材55が配置されている。上記制振部材53の材料は、例えば、制振ゴム、スプリング等の弾性部材でもよく、制振鋼板等でもよい。この構造により、固定軸51が制振部材53を介してエレベータ本体23に支持され、ひいては、リング部63が、制振部材53を介してエレベータ本体23に支持されることになる。また、リング部63が径方向制振部材を介してエレベータ本体23に支持される構成の他の例としては、ホイール部62の材料を制振鋼板としてもよい。この場合、制振鋼板からなるホイール部62全体が径方向制振部材として機能する。
なお、転向ローラ33及び固定軸51の重量により、制振部材53は、その下部の劣化が最も大きい。そこで、定期的に、制振部材53を回転軸線A周りに回転させて設置し直すことにより、一部に偏った制振部材53の劣化が避けられ、制振部材53の長寿命化を図ることができる。
図6は、固定軸51の一方の端面51a近傍を拡大して示す図であり、固定軸51を回転軸線A方向に支持する支持構造の一例を示す図である。この構造では、固定軸51の端面51aと鋼材55とがU字状の固定治具71で接続されている。なお、固定治具71は、図4には図示スペースの都合で示されていない。固定治具71は、関節部71a,71bにおいてヒンジ結合で連結された3つのリンク部材からなり、関節部71a,71bは、ほぼ回転軸線A上に位置している。このような固定治具71によれば、固定軸51の回転径方向への移動を許容しながら、回転軸線A方向の移動を拘束することができる。従って、この支持構造によれば、制振部材53による固定軸51の回転径方向の制振機能を損なわずに、固定軸51を回転軸線A方向に支持することができる。なお、固定軸51の他方の端面にも、同様の支持構造が構築されている。
リング部63が径方向制振部材を介してエレベータ本体23に支持さる構成の他の具体的な例としては、図7に示すように、転向ローラのホイール部に径方向制振部材が含まれる構成としてもよい。すなわち、図7(a)に示すように、ホイール部262が、直状スポークを有する外周部分262aと、その内側において制振部材54aで形成された内周部分262bと、の2部分からなる構成としてもよい。また、図7(b)に示すように、ホイール部362が、制振部材54bで形成された外周部分362aと、その内側において直状スポークを有する内周部分362bと、の2部分からなる構成としてもよい。
また、図7(c)に示すように、ホイール部462が、制振部材54cで形成された外周部分462aと、その内側において円板状をなす内周部分462bと、の2部分からなる構成としてもよい。内周部分462bには、回転軸線方向に貫通されたパンチ穴462cが設けられている。このホイール部462は、回転軸線A方向を厚みとし、厚み方向に見て軸受61(回転軸部)とリング部63との間の領域に広がる板状部材である。そして、ホイール部462には、回転軸線A方向に貫通するパンチ穴(貫通穴)462cが設けられている。このような構造によれば、前述の転向ローラ33(図4参照)よりもパンチ穴462cの重量分だけ軽量化が図り易い。
(4)図4に示す転向ローラ33は、回転軸線A方向(スラスト方向)への振動を抑制する軸方向制振部材を介してエレベータ本体23に対し回転軸線A方向に支持されている。このような支持構造の具体例について、図8〜図11を参照しながら以下に説明する。なお、図8〜図11に示される部材の一部は、図4には図示スペースの都合で示されていない。また、図8〜図11には、固定軸51の一方の端面51a近傍の構造が示されるが、固定軸51の他方の端面にも、同様の支持構造が構築される。また、図6〜図11に示す支持構造において、同一又は同等の構成要素に同一符号を付して重複する説明を省略する。
支持構造の一例として、図8に示すように、前述の固定治具71の関節部71aにおいて、リンク部材71j側に固定されたヒンジ軸71cの周りに、軸方向制振部材としての円形の制振部材73aが挿入され、ヒンジ軸71cとリンク部材71kにおけるヒンジ軸の軸受部との間に制振部材73aが介在する。すなわち、この構造では、鋼材55側に固定されたリンク部材71h及び71kと、固定軸51の端面51aに固定されたリンク部材71jと、リンク部材71kと71jとの間をヒンジ結合する関節部71aと、で構成される前述の固定治具(規制具)71において、ヒンジ軸71cとリンク部材71kとの間に軸方向制振部材としての制振部材73aが介在している。
この構造によれば、固定治具71のリンク部材71h,71kに対するリンク部材71jの回転軸線A方向の振動が抑制され、ひいては、固定軸51及び転向ローラ33の回転軸線A方向への振動が抑制される。また、この構成によれば、制振部材53の経時劣化により固定軸51の上下変位が生じたとしても、制振部材73aが追従して変形し上下変位を吸収することができる。
支持構造の他の例として、図9に示すように、前述の固定治具71のリンク部材71jと固定軸51の端面51aとの間に、軸方向制振部材としての制振部材73bが挿入される。すなわち、この構造では、固定治具(規制具本体)71と制振部材73bとからなる規制具70bによって、鋼材55と固定軸51の端面51aとが連結されると共に、鋼材55に対して固定軸51の回転軸線A方向への移動が規制される。
この構造によれば、固定治具71に対する固定軸51の回転軸線A方向の振動が抑制され、ひいては、転向ローラ33の回転軸線A方向への振動が抑制される。また、この構成によれば、制振部材53の経時劣化により固定軸51の上下変位が生じたとしても、制振部材73bが追従して変形し上下変位を吸収することができる。
支持構造の更に他の例として、図10に示すように、固定軸51の端面51aにフランジ75が取り付けられる。フランジ75は、鋼材55に対面する位置まで、回転径方向に固定軸51から張り出している。そして、フランジ75と、鋼材55及び制振部材53との間に、軸方向制振部材としての制振部材73cが挿入される。すなわち、この構造では、フランジ(規制具本体)75と制振部材73cとからなる規制具70cによって、鋼材55と固定軸51の端面51aとが連結されると共に、鋼材55に対して固定軸51の回転軸線A方向への移動が規制される。この構造によれば、鋼材55(エレベータ本体23)に対する固定軸51の回転軸線A方向の振動が抑制され、ひいては、転向ローラ33の回転軸線A方向への振動が抑制される。
支持構造の更に他の例として、図11に示すように、固定軸51の端面51aを押さえ込むための蓋部77が、鋼材55に取り付けられる。そして、蓋部77と固定軸51の端面51aとの間に、軸方向制振部材としての制振部材73dが挿入される。すなわち、この構造では、蓋部(規制具本体)77と制振部材73dとからなる規制具70dによって、鋼材55と固定軸51の端面51aとが連結されると共に、鋼材55に対して固定軸51の回転軸線A方向への移動が規制される。この構造によれば、鋼材55(エレベータ本体23)に対する固定軸51の回転軸線A方向の振動が抑制され、ひいては、転向ローラ33の回転軸線A方向への振動が抑制される。
なお、図8〜図11のいずれの構造も、制振部材53による固定軸51の回転径方向の制振機能を損なわずに、固定軸51を回転軸線A方向に支持することができる。上記制振部材73a〜73dの材料は、例えば、制振ゴム、スプリング等の弾性部材でもよく、制振鋼板等でもよい。
続いて、上述したバケットエレベータ9による作用効果について説明する。バケットエレベータ9は、特に、以下に示す4つの点(第1〜第4の特徴点)に特徴がある。
(第1の特徴点)
第1の特徴点として、バケットエレベータ9は、一対の転向ローラ33,33の共通の回転軸線A上に延在し、両方の転向ローラ33,33を回転可能に支持する固定軸51を備えている。この構成によれば、後述のシミュレーションで示されるとおり、チェーン25と転向ローラ33との衝突の衝撃力によるエレベータ本体23の加速度応答が小さくなり、バケットエレベータ9の振動が低減される。
(第2の特徴点)
第2の特徴点として、バケットエレベータ9の転向ローラ33において、ホイール部62は、回転軸線A方向を厚み方向とし、厚み方向に見て軸受61とリング部63との間の領域全体を埋める形状をなす板状部材を有する。この構成によれば、後述のシミュレーションで示されるとおり、チェーン25と転向ローラ33との衝突の衝撃力によるエレベータ本体23の加速度応答が小さくなり、バケットエレベータ9の振動が低減される。
(第3の特徴点)
第3の特徴点として、バケットエレベータ9の転向ローラ33において、リング部63は回転径方向への振動を抑制する径方向制振部材(例えば、制振部材53,54a〜54c等)を介して、エレベータ本体23に支持されている。転向ローラ33のうち、リング部63は実際にチェーン25が接触する部位であり、リング部63には、チェーン25の衝突に起因して回転径方向の衝撃力が作用する。これに対し、上記構成によれば、径方向制振部材を介することにより、上記衝撃力によるリング部63の回転径方向への振動がエレベータ本体23に伝わり難くなるので、バケットエレベータ9の振動が抑制される。
(第4の特徴点)
第4の特徴点として、バケットエレベータ9の転向ローラ33は、回転軸線A方向への振動を抑制する軸方向制振部材(例えば、制振部材73a〜73d)を介してエレベータ本体23に対し回転軸線A方向に支持されている。本発明者らは、バケットエレベータ9において、チェーン25衝突時の転向ローラ33には、回転軸線A方向にも比較的大きい振動が発生することを見出した。これに対し、上記構成によれば、軸方向制振部材を介することにより、転向ローラ33の回転軸線A方向の振動がエレベータ本体23に伝わり難くなるので、バケットエレベータ9の振動が抑制される。
なお、図4では上述の第1〜第4の特徴点をすべて備えるバケットエレベータ9の構成を説明したが、第1〜第4の特徴点のうち少なくとも1つを備えることにより、バケットエレベータ9の振動を抑制することができる。また、バケットエレベータには、第1〜第4の特徴点のうち2つ又は3つを組み合わせて採用してもよい。また、上述の実施形態の説明で示したバケットエレベータ9の各構成は、それぞれ適宜組み合わせて採用してもよい。
続いて、本発明者らが、上記第1の特徴点による振動低減効果を確認すべく行ったシミュレーションについて説明する。
本シミュレーションでは、図12(a)に示すように、ホイール部が直状スポークからなる転向ローラs1のモデルを用いた。この転向ローラs1の構造は、従来の連続アンローダにおける転向ローラによく見られるものである。ここでは、転向ローラs1の半径を700mmとし、固定軸s51及びs52の半径を55mmとした。また、転向ローラs1の材料のヤング率を21000kgf/mmとし、ポアソン比を0.3とし、密度を7.85ton/mとした。
図12(b)に示すモデルM1では、2つの転向ローラs1が、それぞれ別の固定軸s52で片持ち支持されるようにした。固定軸s52は、エレベータ本体23の鋼材55に直接固定されているものとする。モデルM1の支持構造は、従来の連続アンローダにおける転向ローラの支持構造としてよく見られるものである。これに対して、図12(c)に示すモデルM2は、上記第1の特徴点を備え、2つの転向ローラs1が、共通の固定軸s51で両持ち支持されるようにした。固定軸s51は、エレベータ本体23の鋼材55に直接固定されているものとする。
上記のモデルM1,M2それぞれについて、チェーン25が転向ローラs1に衝突したときのエレベータ本体23の3方向(前後方向、上下方向、及び左右方向)の各加速度(前後加速度、上下加速度、及び左右加速度)を算出した。なおここでは、鉛直方向を「上下方向」とし、転向ローラs1の回転軸線方向を「左右方向」とし、上下方向と左右方向との両方に直交する方向を「前後方向」とする。
モデルM1における左右加速度の値を1.0として、得られた上記の各加速度を相対値で表し、図13にグラフとして示した。また、モデルM1,M2それぞれについて、チェーン25が転向ローラs1に衝突したときのエレベータ本体23の3方向(前後方向、上下方向、及び左右方向)の各変位(前後変位、上下変位、及び左右変位)を算出した。得られた各変位は、モデルM1における左右変位の値を1.0として相対値で表し、図14にグラフとして示した。
図13によれば、モデルM2は、モデルM1に比較して、3方向ともエレベータ本体23の加速度応答が低下していることが判る。また、モデルM2では、加速度応答が小さくなったことにより、エレベータ本体23の変位が増大することが懸念されたところ、図14に示される通り、モデルM2は、モデルM1に比較してエレベータ本体23の変位も極端に増加しないことが確認された。
以上により、前述の第1の特徴点を備えるバケットエレベータ9の構造によって、チェーン25と転向ローラ33との衝突に起因するエレベータ本体23の振動が低減され、バケットエレベータ9及び連続アンローダ1の振動低減が図られることが確認された。
続いて、本発明者らが、上記第2の特徴点による転向ローラ33の振動低減効果を確認すべく行ったシミュレーションについて説明する。
本シミュレーションでは、ホイール部が直状スポークからなる転向ローラを用いたモデルM11を比較のために準備した。この転向ローラの構造は、図12(a)に示す転向ローラs1と同様であるので図示を省略する。更に、上記第2の特徴点を備えるモデルとして、板状部材のホイール部を備える転向ローラを用いたモデルM12,M13,M14を準備した。各モデルM11〜M14とも、図12(b)に示す支持構造と同様に、2つの転向ローラを各々片持ち支持とした。
モデルM12の転向ローラは、板厚6mmの板状部材2枚を重ねた構造のホイール部を有する。モデルM13の転向ローラは、板厚4mmの板状部材2枚を重ねた構造のホイール部を有する。モデルM12,13の転向ローラの構造は、図5(a)に示すものと同様であるので、図示を省略する。モデルM14の転向ローラは、板厚8mmの板状部材1枚からなる構造のホイール部を有する。モデルM14の転向ローラの構造は、図4(a),(b)に示すものと同様であるので、図示を省略する。
ここでは、各モデルM11〜M14の転向ローラの半径を700mmとし、固定軸の半径を55mmとした。また、各転向ローラの材料ヤング率を21000kgf/mmとし、ポアソン比を0.3とし、密度を7.85ton/mとした。
上記のモデルM11〜M14それぞれについて、チェーン25が転向ローラに衝突したときのエレベータ本体23の3方向(前後方向、上下方向、及び左右方向)の各加速度(前後加速度、上下加速度、及び左右加速度)を算出した。なおここでは、鉛直方向を「上下方向」とし、転向ローラの回転軸線方向を「左右方向」とし、上下方向と左右方向との両方に直交する方向を「前後方向」とする。モデルM11における左右加速度の値を1.0として、得られた上記の各加速度を相対値で表し、図15にグラフとして示した。また、モデルM11〜M14それぞれについて、チェーン25が転向ローラに衝突したときのエレベータ本体23の3方向(前後方向、上下方向、及び左右方向)の各変位(前後変位、上下変位、及び左右変位)を算出した。得られた各変位は、モデルM11における左右変位の値を1.0として相対値で表し、図16にグラフとして示した。
図15によれば、モデルM12〜M14は、モデルM11に比較して、3方向ともエレベータ本体23の加速度応答が低下していることが判る。また、モデルM12〜M14では、加速度応答が小さくなったことにより、エレベータ本体23の変位が増大することが懸念されたところ、図16に示される通り、モデルM12〜M14は、モデルM11に比較してエレベータ本体23の変位も極端に増加しないことが確認された。
以上により、前述の第2の特徴点を備えるバケットエレベータ9の構造によって、チェーン25と転向ローラ33との衝突に起因するエレベータ本体23の振動が低減され、バケットエレベータ9及び連続アンローダ1の振動低減が図られることが確認された。
また、図15によれば、モデルM12、M13、M14の順にエレベータ本体23の加速度応答が低下していくことが判る。よって、モデルM12とM13とを比較すれば、2枚の板状部材でホイール部を構成する場合、板厚が薄い板状部材を使用する方がバケットエレベータ9及び連続アンローダ1の振動低減効果が大きいことが判った。また、モデルM13とM14とを比較すれば、板厚が薄い2枚の板状部材よりも、上記2枚の合計の板厚をもつ1枚の板状部材をホイール部として採用する構成が、バケットエレベータ9及び連続アンローダ1の振動低減効果が大きいことが判った。
続いて、上述した連続アンローダ1及び連続アンローダ施設200の荷役能力の向上について説明する。
従来の一般的なバケットエレベータ式の連続アンローダでは、稼働時におけるチェーンの周回移動の速度は最大でも80m/分程度である。これに対し、上述した連続アンローダ1の稼働時におけるチェーン25の周回移動の最高速度は、90〜150m/分である。そして、本実施形態における連続アンローダ1の運転方法では、チェーン25の周回移動速度を、90〜150m/分として運転する。
上記のように、連続アンローダ1では、チェーン25の周回速度を従来よりも速くすることで、機体の大型化を避けながら、荷役能力の向上を図ることができる。ここでは、チェーン25の周回速度を90m/分以上とすることにより、機体の大型化抑制に伴う連続アンローダ等の製造コストの増大を十分に抑制しながら、荷役能力の向上を図ることができる。また、チェーン25の周回移動速度が150m/分を超えると、搬送されるバラ荷Mがバケット27から排出用シュート36に円滑に落下しなくなり、更に、稼働に影響を与えるほどのバケットエレベータ9の振動が発生するので、好ましくない。また、チェーン25の周回移動速度が150m/分を超えると、バケット27によるバラ荷Mの掻き取りスピードが速すぎることで、レール3a上の連続アンローダ1の移動速度が不足し、バラ荷Mの荷揚げが円滑に行われなくなってしまう。これに対して、連続アンローダ1では、チェーン25の周回移動速度を150m/分以下とすることで、上記のような問題を低減することができる。
上記の観点から、チェーン25の周回移動の最高速度を95〜150m/分とすると、より好ましい。また、100〜150m/分であると更に好ましく、その中でも、100〜120m/分であると更に好ましい。
また、バケットエレベータ9は、前述の第1〜第4の特徴点のうちの少なくとも何れか1つを有するものとする。これにより、チェーン25の周回移動速度を150m/分として運転しても、バケットエレベータ9で発生する振動を抑えることができる。具体的には、連続アンローダ1において、チェーン25の周回移動速度を150m/分とした場合、転向ローラ33における振動の加速度は6G以下であり、バケットエレベータ9の先端部における騒音は100dB以下である。このことは、連続アンローダ1の運転席に発生する振動・騒音も許容範囲内に抑えられることを意味する。
以上のように、連続アンローダ1によれば、チェーン25の周回速度を高速化することで、機体の大型化を避けながら、荷役能力の向上を図ることができる。連続アンローダ1の大型化が抑えられることにより、連続アンローダ1の製造コストが抑えられる。更には、連続アンローダ1の重量増加が抑えられることにより、岸壁101の要求強度が抑えられ、その結果、岸壁101の建設コストも抑えられる。よって、岸壁101の建設コストを含めた連続アンローダ施設200全体としての製造コストも抑えられる。
以下、具体的な例を挙げながら、連続アンローダ施設の荷役能力と製造コストとについて説明する。
以下では、バケットエレベータを従来よりも高速化させて荷役能力を向上させた連続アンローダを「高速化アンローダ」と称し、従来よりも大型化して荷役能力を向上させた連続アンローダを「大型化アンローダ」と称する。また、これらの高速化アンローダと大型化アンローダとが、同じ荷役能力を有しているものとして両者を比較する。なお、以下の説明で使用する計算式は経験的に判明している計算式であり、これらの計算式の左辺と右辺とが必ずしも厳密に一致する(すなわち「=」となる)わけではなく、現実には多少誤差が生じる(すなわち「≒」となる)こともある。
同じ荷役能力を実現する場合、バケットエレベータの重量Wbは、バケットエレベータ速度(バケットの速度)Vの関数であり、
Wb=f(V) …(1)
と表すことができる。
大型化アンローダのバケットエレベータ速度をV1、大型化アンローダのバケットエレベータの重量をWb1、高速化アンローダのバケットエレベータ速度をV2、高速化アンローダのバケットエレベータの重量をWb2とすると、
Wb2=Wb1×(V1/V2) …(2)
となる。また、大型化アンローダ全体の重量をWa1とすると、高速化アンローダ全体の重量Wa2は、
Wa2=(1―(1−Wb2/Wb1)/k1)×Wa1 …(3)
と表すことができる。なお、k1は所定の係数である。
また、大型化アンローダを支持する岸壁の重量をWp1とすると、高速化アンローダを支持する岸壁の重量Wp2は、
Wp2=Wp1×k2×(Wa2/Wa1) …(4)
と表すことができる(文献1:柴崎隆一ら,「貨物輸送費用も考慮した港湾施設の耐震設計における経済評価手法の構築」,国総研資料N0.125 を参照。)。なお、k2は所定の定数である。そして、大型化アンローダの製造コストをCu1とすると、高速化アンローダの製造コストCu2は、
Cu2=Cu1×(Wa2/Wa1)0.7 …(5)
と表わされることが経験的に分かっている。
同様に、大型化アンローダを支持する岸壁の単位長さあたりの建設コストCp1と、高速化アンローダを支持する岸壁の単位長さあたりの建設コストをCp2との差分は、
Cp2-Cp1=(Wa1-Wa2)/Wa1×0.2/0.05×3[百万円/m]…(6)
と表わされることが経験的に分かっている。
上記の式(1)〜(6)を用い、大型化アンローダのバケットエレベータ速度を75m/分とし、高速化アンローダのバケットエレベータ速度を90m/分とした場合、
Cu2=Cu1×0.94
Cp2−Cp1=1. 02[百万円/m]
となる。なお、係数k1は2とした。大型化アンローダの製造コストを1500百万円、岸壁の長さを300mとすると、大型化アンローダを採用する場合に比べて高速化アンローダを採用した場合の低減コストCは、
C=1500×0.06+1×300=390[百万円]
となり、機体換算比で26%(390/1500)の低減となる。
同様に、大型化アンローダのバケットエレベータ速度を75m/分とし、高速化アンローダのバケットエレベータ速度を95m/分として比較すると、491[百万円]のコスト低減となり、機体換算比で33%の低減となる。
同様に、大型化アンローダのバケットエレベータ速度を75m/分とし、高速化アンローダのバケットエレベータ速度を120m/分として比較すると、878[百万円]のコスト低減となり、機体換算比で59%の低減となる。
同様に、大型化アンローダのバケットエレベータ速度を75m/分とし、高速化アンローダのバケットエレベータ速度を150m/分として比較すると、3632[百万円]のコスト低減となり、機体換算比で240%の低減となる。
このように、チェーン25の周回移動の最高速度を90〜150m/分とした連続アンローダ1及び連続アンローダ施設200によれば、連続アンローダの機体と岸壁との製造コストを合わせ、30〜240%程度の製造コスト低減を期待することができる。
本発明は、バケットエレベータ式の連続アンローダにおいて、チェーンの周回移動の最高速度を向上することにより、製造コストの上昇を抑えながら、荷役能力を向上させるものである。
1…連続アンローダ、9…バケットエレベータ、25…チェーン(無端チェーン)、27…バケット、31a,31b,31c…駆動ローラ、33…転向ローラ、101…岸壁、200…連続アンローダ施設、M…バラ荷(対象物)。

Claims (7)

  1. 対象物を連続的に搬送するバケットエレベータを備えるバケットエレベータ式の連続アンローダであって、
    前記バケットエレベータは、
    前記対象物を掻き取って積載する複数のバケットと、
    前記複数のバケットが取り付けられた無端チェーンと、
    前記無端チェーンを駆動し周回させる駆動ローラと、
    前記無端チェーンをガイドすると共に前記無端チェーンの進行方向を転換する転向ローラと、を備え、
    稼働時における前記無端チェーンの周回移動の最高速度が、90〜150m/分であることを特徴とする連続アンローダ。
  2. 前記最高速度が、95〜150m/分であることを特徴とする請求項1に記載の連続アンローダ。
  3. 前記最高速度が、100〜150m/分であることを特徴とする請求項1に記載の連続アンローダ。
  4. 前記最高速度が、100〜120m/分であることを特徴とする請求項1に記載の連続アンローダ。
  5. 稼働時において前記バケットエレベータで発生する振動加速度が6G以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の連続アンローダ。
  6. 岸壁と、前記岸壁上に設けられた請求項1〜5の何れか1項に記載の連続アンローダと、を備えたことを特徴とする連続アンローダ施設。
  7. 対象物を連続的に搬送するバケットエレベータを備えるバケットエレベータ式の連続アンローダの運転方法であって、
    前記バケットエレベータは、
    前記対象物を掻き取って積載する複数のバケットと、
    前記複数のバケットが取り付けられた無端チェーンと、
    前記無端チェーンを駆動し周回させる駆動ローラと、
    前記無端チェーンをガイドすると共に前記無端チェーンの進行方向を転換する転向ローラと、を備え、
    前記無端チェーンを速度90〜150m/分で周回移動させることを特徴とする連続アンローダの運転方法。
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