JP2014216228A - 燃料電池用電極転写シート、膜電極接合体製造装置、および膜電極接合体の製造方法 - Google Patents

燃料電池用電極転写シート、膜電極接合体製造装置、および膜電極接合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】均一な膜厚を有する電極インクの塗膜を形成し得る燃料電池用電極転写シート、膜電極接合体製造装置、および膜電極接合体の製造方法を提供する。【解決手段】燃料電池用電極転写シート30は、触媒活物質を含む電極インク4が塗工されるシートである。燃料電池用電極転写シートは、電極インクを塗工可能な複数の塗工領域32を有し、塗工領域と塗工領域との間に塗工領域同士を分離させる開口部31が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池用電極転写シート、膜電極接合体製造装置、および膜電極接合体の製造方法に関する。
固体高分子形燃料電池は、電解質膜の両面に電極が形成された膜電極接合体を有する。膜電極接合体の製造方法として様々な方法が提案されている。例えば特許文献1で挙げられた一般的な方法のうちの一つによれば、触媒活物質を含む電極インクが電解質膜に塗工された後、電極インクを乾燥させることによって膜電極接合体が形成される。電極インクはスクリーン印刷等によって電解質膜に塗工される。
特開2006−339022号公報
しかしながら、スクリーン印刷のように開口部が形成されたマスクを電解質膜に重ね合わせマスクの開口部に電極インクを充填する場合、マスクに接する電極インクの縁の部分の厚みが表面張力によって厚くなる虞がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、均一な膜厚を有する電極インクの塗膜を形成し得る燃料電池用電極転写シート、膜電極接合体製造装置、および膜電極接合体の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の燃料電池用電極転写シートは、触媒活物質を含む電極インクが塗工されるシートである。本発明の燃料電池用電極転写シートは、電極インクを塗工可能な複数の塗工領域を有し、塗工領域と塗工領域との間に塗工領域同士を分離させる開口部が形成されている。
上記目的を達成するための本発明の膜電極接合体製造装置は、触媒活物質を含む電極インクを連続的に吐出する吐出部と、前記燃料電池用電極転写シートと、燃料電池用電極転写シートを吐出部の下で吐出部に対し相対的に搬送する搬送部と、を有する。本発明の膜電極接合体製造装置は、吐出部よりも燃料電池用電極転写シートの搬送方向下流側に設けられた乾燥部と、乾燥部よりも燃料電池用電極転写シートの搬送方向下流側に設けられた転写部と、を有する。燃料電池用電極転写シートは、吐出部に対し相対的に搬送されつつ、吐出部から吐出される電極インクを、開口部を通じて落下させるとともに塗工領域で受けて塗工領域に残す。乾燥部は、電極インクを乾燥させて電極を形成し、転写部は、形成された電極を電解質膜に転写する。
上記目的を達成するための本発明の膜電極接合体の製造方法は、前記燃料電池用電極転写シートに触媒活物質を含む電極インクを連続的に吐出し、燃料電池用電極転写シートの開口部を通じて電極インクを落下させるとともに燃料電池用電極転写シートの塗工領域に電極インクを塗工する塗工工程を有する。また、本発明の膜電極接合体の製造方法は、塗工工程後、電極インクを乾燥させて電極を形成する乾燥工程と、乾燥工程後、形成された電極を電解質膜に転写する転写工程と、を有する。
本発明によれば、連続的に吐出される電極インクを転写シートの塗工領域に残すことによって塗膜が形成されるため、マスクの影響がなく、均一な膜厚を有する電極インクの塗膜を形成できる。
実施形態の膜電極接合体製造装置の概略構成を示す図である。 実施形態の膜電極接合体の製造方法を説明するためのフローチャートである。 塗工される電極インクの幅と開口部の幅とを比較して示す実施形態の燃料電池用電極転写シートの平面図である。 実施形態の燃料電池用電極転写シートにおける塗工領域に電極インクが塗工される様子を示す部分拡大図である。 電極インクが開口部を通過して落下する様子を示す部分拡大図である。 電極インクが塗工された後の実施形態の燃料電池用電極転写シートの平面図である。 複数の電極が接合した長尺な電解質膜の平面図である。 複数の電極が接合した長尺な電解質膜を切断して膜電極接合体を形成する様子を示す平面図である。 マスクを用いて電極インクを電解質膜に間欠的に配置する比較例のマスクおよび電解質膜の断面図である。 比較例においてマスクの開口部に充填された電極インクを示す断面図である。 変形例において燃料電池用電極転写シートの塗工領域に電極インクが塗工される様子を示す部分拡大図である。 変形例において電極インクが開口部を通過して落下する様子を示す部分拡大図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる。
図1において概説すると、実施形態の膜電極接合体製造装置10によれば、触媒層である電極2と両面に電極2が接合された電解質膜3とを有する膜電極接合体1が作製される。
膜電極接合体1を用いた固体高分子形燃料電池では、膜電極接合体1の厚み方向両面に、ガス拡散性および導電性を有するガス拡散層が配置されるとともに、これらが板状のセパレータによって挟み込まれる。セパレータの表面に反応ガスの流路が形成されている。反応ガスは、セパレータからガス拡散層を拡散し電極2に達する。電極2のまわりに反応ガスの漏出を防止するシール材が配置される。
膜電極接合体製造装置10は、電極2の原材料である電極インク4を吐出するダイコータ20(吐出部)と、電極インク4が塗工される燃料電池用電極転写シート30(以下、単に転写シート30と称す)と、を有する。
膜電極接合体製造装置10は、転写シート30を搬送する搬送装置40(搬送部)を有する。膜電極接合体製造装置10は、開口部31を通過して落下する電極インク4を受ける回収パン50(回収部)と、回収パン50に溜まる電極インク4をダイコータ20に戻す還流部51と、を有する。
膜電極接合体製造装置10は、転写シート30に塗工された電極インク4を乾燥させる乾燥炉60(乾燥部)を有する。膜電極接合体製造装置10は、電極インク4の乾燥によって形成される電極2を転写シート30から電解質膜3に転写するホットローラ70(転写部)を有する。
膜電極接合体製造装置10は、電極2が両面に接合された帯状の電解質膜3を切断して膜電極接合体1を形成する切断装置80を有する。
ダイコータ20は、電極インク4の吐出口であるスリット22が形成されたダイヘッド21と、電極インク4が貯蔵されるタンク23と、ダイヘッド21とタンク23とをつなぐ管24と、を有する。ダイコータ20は、管24に設けられたポンプ25およびバルブ26を有する。
ポンプ25は、タンク23からダイヘッド21へ電極インク4を流す。バルブ26が開くとダイヘッド21から電極インク4が吐出される。バルブ26が閉じると電極インク4の吐出が停止する。転写シート30が搬送される間、ダイコータ20は連続的に電極インク4を吐出する。
電極インク4は、電気化学反応を媒介する触媒活物質、触媒活物質を担持する導電性担体、およびプロトン伝導性高分子を含む。電極インク4は、これらが添加される溶媒を含む。触媒活物質は、例えば白金または白金合金等である。導電性担体は、例えばカーボンブラック、活性炭、黒鉛等である。プロトン伝導性高分子は、例えばパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー、ポリスチレンスルホン酸、ポリトリフルオロスチレンスルホン酸等である。溶媒は、例えばエタノール、水、イソプロピルアルコール等である。
転写シート30は、電極インク4を塗工可能な複数の塗工領域32を有する。転写シート30では、塗工領域32と塗工領域32との間に、塗工領域32同士を分離させる開口部31が形成されている。
転写シート30の形状は帯状である。複数の開口部31は、転写シート30の長手方向に沿って間欠的に形成されている。複数の塗工領域32は、転写シート30の長手方向に沿って間欠的に並ぶ。
転写シート30を構成する材料は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレン(PE)等である。
回収パン50は、転写シート30を介してダイコータ20と対向する位置に配置される。還流部51は、回収パン50からダイコータ20に伸びる管52と、管52に設けられたポンプ53と、を有する。ポンプ53が駆動することによって、電極インク4は回収パン50からダイコータ20へ流れる。ポンプ53は、回収パン50に設けられた水位センサからの信号によって、所定量の電極インク4が回収パン50に溜まったとき駆動してもよい。
搬送装置40は、転写シート30を供給する供給ローラ41と、転写シート30を巻き取る巻取りローラ42と、巻取りローラ42を回転させるモータ43と、を有する。転写シート30は供給ローラ41に巻きつけられている。モータ43が巻取りローラ42を回転させると、供給ローラ41に巻きつけられている転写シート30が引き出されるとともに、供給ローラ41が回転する。引き出された転写シート30は、巻取りローラ42へと搬送されて巻き取られる。
乾燥炉60は、ダイコータ20に対し転写シート30の搬送方向下流側に設けられる。転写シート30は乾燥炉60を通過する。乾燥炉60は、転写シート30が通過する間、連続的に電極インク4を加熱して乾燥させる。乾燥炉60は、温風または輻射熱によって電極インク4を乾燥させる。
ホットローラ70は、電解質膜3および電極2を押圧するとともに加熱する。ホットローラ70は、例えばコイル等を有するヒータ71を内部に備える。ホットローラ70は、転写シート30ごと電解質膜3および電極2を挟み込んで押圧する。電解質膜3は、転写シート30と同様、ロールトゥロール方式で搬送されてホットローラ70に供給される。電解質膜3は、ホットローラ70を通過して電極2が接合した後、そのまま巻き取られる。
両面に複数の電極2が間欠的に接合した電解質膜3は、これを巻き取って形成されるロール5から切断装置80に供給される。両面に電極2が接合した帯状の電解質膜3は、これを挟み込む一対の搬送ローラ84によってロール5から引き出され、切断装置80へ供給される。搬送ローラ84は、これに接続したモータ85によって回転される。
電解質膜3は、例えば、パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー、ポリスチレンスルホン酸、ポリトリフルオロスチレンスルホン酸等のプロトン伝導性高分子によって形成される。
切断装置80は、電解質膜3の厚み方向に互いに近接離間する上型81および下型82を有する。上型81は電解質膜3を切断する刃83を備える。切断装置80は、レーザによって電解質膜3を切断するものであってもよい。
膜電極接合体1の製造方法について述べる。
図2に示すように、膜電極接合体1の製造方法は、電極インク4を転写シート30に塗工する塗工工程S1と、塗工工程S1後、電極インク4を乾燥させて電極2を形成する乾燥工程S2と、を有する。膜電極接合体1の製造方法は、乾燥工程S2後、電極2を電解質膜3に転写する転写工程S3を有する。膜電極接合体1の製造方法は、転写工程S3後、電解質膜3を切断する切断工程S4を有する。
塗工工程S1では、転写シート30がダイコータ20の下で搬送されつつ、電極インク4が転写シート30に連続的に吐出される。このとき、開口部31および塗工領域32がダイコータ20と交互に対向して、電極インク4が開口部31を通じて落下するとともに塗工領域32に塗工される。
図3に示すように、電極インク4は、開口部31の並ぶ方向と直交する方向における開口部31の幅L1よりも狭い幅で塗工される。電極インク4のこの幅は、ダイヘッド21のスリット22の幅によって調整できる。
図4に示すように、ダイヘッド21と塗工領域32とが対向するとき、転写シート30は、塗工領域32で電極インク4を受け、塗工領域32に電極インク4を残す。一方、図5に示すように、ダイヘッド21と開口部31とが対向するとき、電極インク4は開口部31を通過して落下する。回収パン50は、開口部31を通過して落下する電極インク4を受ける。電極インク4が塗工領域32に残るとともに開口部31を通過して落下する結果、図6に示すように電極インク4は転写シート30の上に間欠的に並ぶ。
乾燥工程S2では、転写シート30が乾燥炉60を通過することによって電極インク4に含まれる溶媒が蒸発し、その結果、電極2が形成される。
転写工程S3では、ホットローラ70による押圧および加熱によって、転写シート30の上の電極2は電解質膜3に接合し、電極2は転写シート30から電解質膜3に転写される。図7に示すように、転写された複数の電極2は、電解質膜3の上に間欠的に並ぶ。
電解質膜3の一方の面に複数の電極2が間欠的に接合された後、再度、塗工工程S1、乾燥工程S2、および転写工程S3が行われ、電解質膜3の両面に電極2が接合される。このときの転写工程S3では、一方の面に複数の電極2が間欠的に接合した帯状の電解質膜3がホットローラ70に供給され、電極2のない他方の面に電極2が転写される。この2度目の転写工程S3によってロール5は形成される。
切断工程S4では、切断装置80が、図8に示すように複数の電極2が間欠的に接合した帯状の電解質膜3を電極2と電極2との間で切断し、膜電極接合体1を形成する。
本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態と異なり、図9に示すように間欠的に並んだ開口部M1が形成されたマスクMを電解質膜3に重ね合わせ、開口部M1に電極インク4を充填することによっても、電極インク4を電解質膜3に間欠的に配置できる。しかし、この場合、図10に示すように、マスクMに接する電極インク4の縁の部分の厚みが表面張力によって厚くなる虞がある。
また、本実施形態と異なり、ダイコータ20が電極インク4の吐出およびその停止を繰り返すことによって、直接、電極インク4を電解質膜3に間欠的に塗工する形態も考えられる。しかし、この場合、バルブ26の開閉が必要で生産性が落ちる。また、電極インク4の吐出を停止するとき、ダイヘッド21の先端のダイリップから電極インク4が垂れ落ち、その結果、塗膜の厚さが厚くなる虞がある。また、塗工領域32の外側に電極インク4がはみ出す虞もある。
一方、本実施形態によれば、連続的に吐出される電極インク4を転写シート30の塗工領域32に残すことによって塗膜が形成されるため、マスクMや間欠的な塗工にともなう液だれ等の影響がなく、従って均一な膜厚を有する電極インク4の塗膜を形成できる。
また、本実施形態によれば、電極インク4を連続的に吐出したまま塗膜が形成されるため、電極インク4を間欠的に塗工する場合のようにバルブ26を開閉して電極インク4の吐出およびその停止を繰り返す手間がない。従って生産性が良い。
マスクMを用いることによって、マスクMに接する電極インク4の縁の部分の厚さが厚くなった場合、電極インク4がある程度固まった後にマスクMを電解質膜3から外すと、マスクMに接着した塗膜の縁に無理な力がかかり易い。その結果、電極2の縁に傷が生じる虞がある。また、塗膜の縁を損傷することなくマスクMを電解質膜3から外せたとしても、形成される電極2の縁の厚みが厚く、そのため、固体高分子形燃料電池を作製する際にシール材等によって電極2の縁が押圧されると、電極2の縁に無理な力がかかる。その結果、電極2の縁が損傷する虞がある。
一方、本実施形態によれば均一な膜厚を有する塗膜が形成されるため、電極2の作製の際または作製後に塗膜や電極2の縁に無理な力が加わり難く、従って電極2の損傷が防止される。
本実施形態では、開口部31から落下する電極インク4を回収パン50が受けて回収するため、電極インク4の再利用が可能であり、従って無駄が少ない。また、本実施形態では塗膜の裁断破棄がないので、無駄が少ない。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変できる。
例えば、吐出部はダイコータ20に限定されない。吐出部はナイフコータであってもよい。ナイフコータは、例えば図11および図12に示すように塗膜の表面を平滑にするドクターブレード27を有する点で、上記実施形態のダイコータ20と異なる。例示したナイフコータの他の構成はダイコータ20と略同様である。ドクターブレード27は、ダイヘッド21の先端の電極インク4の吐出口に隣接してこれと平行に設けられる。電極インクの粘性または形成する塗膜の厚さ等に応じ、用いる吐出部を適宜設定できる。
また、本発明は、転写シートが搬送されず止まった状態で吐出部が移動して電極インクを塗工する形態を含む。この場合、吐出部としてのダイコータを搬送する搬送装置は、例えばダイコータに連結するボールネジおよびボールネジを回転させるモータを有する。
上記実施形態では、回収パン50に溜まった電極インク4が還流部51によって自動でタンク23に戻されるが、電極インク4が回収パン50にある程度溜まったとき、作業者が自ら電極インク4をタンク23に戻してもよい。
1 膜電極接合体、
2 電極、
3 電解質膜、
4 電極インク、
5 両面に電極が接合した電解質膜を巻回したロール、
10 膜電極接合体製造装置、
20 ダイコータ(吐出部)、
21 ダイヘッド、
22 スリット、
23 タンク、
24 管、
25 ポンプ、
26 バルブ、
27 ドクターブレード、
30 燃料電池用電極転写シート、
31 開口部、
32 塗工領域、
40 搬送装置(搬送部)、
41 供給ローラ、
42 巻取りローラ、
43 モータ、
50 回収パン(回収部)、
51 還流部、
52 管、
53 ポンプ、
60 乾燥炉(乾燥部)、
70 ホットローラ(転写部)、
71 ヒータ、
80 切断装置、
81 上型、
82 下型、
83 刃、
84 搬送ローラ、
85 モータ。

Claims (5)

  1. 触媒活物質を含む電極インクが塗工される燃料電池用電極転写シートであって、
    前記電極インクを塗工可能な複数の塗工領域を有し、
    前記塗工領域と前記塗工領域との間に前記塗工領域同士を分離させる開口部が形成されている、燃料電池用電極転写シート。
  2. 触媒活物質を含む電極インクを連続的に吐出する吐出部と、
    請求項1に記載の燃料電池用電極転写シートと、
    当該燃料電池用電極転写シートを前記吐出部の下で前記吐出部に対し相対的に搬送する搬送部と、
    前記吐出部よりも前記燃料電池用電極転写シートの搬送方向下流側に設けられた乾燥部と、
    当該乾燥部よりも前記燃料電池用電極転写シートの搬送方向下流側に設けられた転写部と、を有し、
    前記燃料電池用電極転写シートは、前記吐出部に対し相対的に搬送されつつ、前記吐出部から吐出される前記電極インクを、前記開口部を通じて落下させるとともに前記塗工領域で受けて当該塗工領域に残し、前記乾燥部は、前記電極インクを乾燥させて電極を形成し、前記転写部は、形成された前記電極を電解質膜に転写する、膜電極接合体製造装置。
  3. 前記燃料電池用電極転写シートを介して前記吐出部と対向する位置に配置された、前記開口部を通過して落下する前記電極インクを受ける回収部を有する、請求項2に記載の膜電極接合体製造装置。
  4. 請求項1に記載の燃料電池用電極転写シートに触媒活物質を含む電極インクを連続的に吐出し、前記開口部を通じて前記電極インクを落下させるとともに前記塗工領域に前記電極インクを塗工する塗工工程と、
    当該塗工工程後、前記電極インクを乾燥させて電極を形成する乾燥工程と、
    当該乾燥工程後、形成された前記電極を電解質膜に転写する転写工程と、を有する、膜電極接合体の製造方法。
  5. 前記塗工工程において、前記開口部を通過して落下する前記電極インクが回収される、請求項4に記載の膜電極接合体の製造方法。
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