JP2014215344A - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】後幕走行完了時、羽根が慣性力によって変形し、一部がローパスフィルター側に飛出すが、この羽根の飛出しを抑制する。
【解決手段】少なくとも1つの羽根群と、羽根群を回転可能に取り付けているシャッタ地板と、シャッタ地板に回転可能に軸支され、撮影時には駆動スプリングの付勢力により羽根群を待機位置から走行完了位置まで作動させる羽根作動部材と、走行完了位置にて、羽根群と接触可能な緩衝部材と、を有し、羽根群のうち、少なくとも1枚に、羽根走行方向に突出した形状を備え、羽根長手方向の圧縮変形時に突出形状が圧縮変形を抑制するように緩衝部材に接触することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置用のフォーカルプレンシャッタに関するものである。
カメラ用のフォーカルプレンシャッタとして、2つのシャッタ羽根(先幕、後幕)によって形成されるスリットが、撮像面を連続的に露光していくようにしたものが知られている。2つの羽根はシャッタ地板、中間板、補助地板によって仕切られた2つの羽根室に配置される。また、それぞれの羽根は、複数のアーム、羽根、枢支部材で形成されており、総称して先羽根群、後羽根群と呼ばれ、シャッタ地板の開口部を覆う位置と、退避した位置の間を往復作動するようになっている。これらの羽根群は、シャッタ地板の被写体側に取り付けられた駆動部材によって作動される。一方で、シャッタ羽根はシャッタ地板の撮影者側に取り付けられているため、駆動部材に設けられたシャッタ地板を貫通する駆動ピンによって、駆動部材とシャッタ羽根のアームが連結されている。
このような構成のフォーカルプレンシャッタでは、羽根と接触させるための緩衝部材や羽根群を減速させるためのブレーキ機構が設けられることが多く、緩衝部材との接触、ブレーキ機構による摩擦によって、走行エネルギーを吸収することができる。特許文献1では、羽根室内に階段状の緩衝部材を設け、後羽根群の走行完了時、各羽根と接触することで走行エネルギーを吸収させ、バウンドを防止する方法が開示されている。
ところで、走行エネルギーを吸収しきれなかった場合、後羽根群の走行完了時に羽根が慣性力によって平面内で変形すると同時に、羽根走行方向に対して垂直な、撮影レンズの光軸方向に変形することも知られている。この変形が極端に大きくなった場合、カメラの撮像部やローパスフィルタ等を傷つけかねない。
特許文献1の構成では、後羽根群の各羽根と緩衝部材とが接触し、走行エネルギーを吸収することでバウンドを防止するとともに、平面内の変形、光軸方向の変形を抑制することも可能である。
特開2000-47286 号公報
ところが、羽根先端と緩衝部材の接触を確保するためには各羽根の移動軌跡を避けた位置に緩衝部材を配置する必要があるため、特許文献1の構成ではユニットが大型化してしまう。
さらに、羽根の変形抑制の効果は緩衝部材と羽根の接触量に依存するため、接触量が小さい場合、羽根の変形を十分に抑制することができず、また接触量を増やすとユニットが大型化してしまうという問題があった。
上述の問題を解決するために、本発明のフォーカルプレンシャッタは、
少なくとも1つの羽根群と、前記羽根群を回転可能に取り付けているシャッタ地板と、シャッタ地板に回転可能に軸支され、撮影時には駆動スプリングの付勢力により前記羽根群を待機位置から走行完了位置まで作動させる羽根作動部材と、走行完了位置にて、羽根群と接触可能な緩衝部材と、を有し、前記羽根群のうち、少なくとも1枚に、羽根走行方向に突出した形状を備え、羽根の光軸方向の変形時に前記突出形状が光軸方向の変形を抑制するように前記緩衝部材に接触すること、を特徴とする。
本発明によれば、
羽根と緩衝部材の接触により、羽根の、羽根長手方向変位が係止され、羽根の光軸方向への変形を抑制することが可能である。また、接触量が小さい場合でも効果があるため、ユニットの大型化も避けることが出来る。
本発明の実施例におけるフォーカルプレンシャッタの分解斜視図である。 本発明の実施例1におけるフォーカルプレンシャッタの後羽根群を示す平面図である。 本発明の実施例におけるフォーカルプレンシャッタの駆動レバーの斜視図である。 (ア)(イ)(ウ)本発明の実施例におけるフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 (エ)(オ)(カ)本発明の実施例におけるフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 (キ)(ク)(ケ)本発明の実施例におけるフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 (コ)(サ)本発明の実施例におけるフォーカルプレンシャッタの状態遷移を示す図である。 本発明の実施例1におけるフォーカルプレンシャッタの後羽根群の走行完了時における羽根の光軸方向の変形の様子を示す正面図と平面図である。 本発明の実施例1におけるフォーカルプレンシャッタの後羽根群の羽根と緩衝部材を示す平面図である。 本発明の実施例2におけるフォーカルプレンシャッタの羽根先端の突出部の平面図と側面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施例1によるフォーカルプレンシャッタについて説明する。
まず、本実施例の構成について説明する。
図1aは本実施例のフォーカルプレンシャッタを斜め前方から見た、駆動レバー側の分解斜視図であり、図1bは斜め背面から見た、羽根室側の分解斜視図である。
1は中央部に開口1aを設けたシャッタ地板であり、樹脂で形成されている。2は補助地板であり、シャッタ地板の強度向上のため、また、各種金属軸を加締めるために、金属で形成されている。シャッタ地板1と補助地板2は、締結部1b、1c、1dにおいて、ビスによって締結されている。
2aは先駆動レバー軸、2bは後駆動レバー軸、2cは先カムギア軸、2dは後カムギア軸、2eはアイドルギア軸である。各軸は補助地板2に加締められている。
3は先駆動レバー、4は後駆動レバーである。
5は先駆動スプリング、6は後駆動スプリングである。駆動スプリングは、可動端は各駆動レバーにかけられ、固定端はアジャスター70にかけられる。アジャスター70は、ウォーム71により回転可能で、各駆動スプリングの付勢力を調整することが可能である。
8は先カムギア、9は後カムギア、13は位相接片、12はアイドルギアである。先カムギア8と後カムギア9は同一の歯数で構成されており、アイドルギア12で連結されることから、同一の回転数で、かつ、同じ回転方向に回転する。
20はマグネット地板である。上面には、フレキシブル基板22が固定される。21は電磁石であり、マグネット地板20に固定され、電磁石の端子21aはフレキシブル基板22の接続部22aにて不図示の駆動用回路に接続される。80はマグネットカバーであり、電磁石21を覆うようにマグネット地板20に固定される。マグネットカバー80は電磁石21の吸着部や、駆動レバーのアマチャの吸着面を、外部のゴミから保護する。
30はモーター地板、31はモーターである。
65はゴムなどで構成される半月形状の緩衝部材である。
シャッタ地板1の背面側には、仕切り板40と、カバー板41が取り付けられている。また、仕切り板40の開口40a、カバー板41の開口41aは、シャッタ地板1の開口1aと類似した形状となっており、これら3つの開口を重ね合わせることで、長方形の露光開口が形成され、シャッタを通過する光束を制限している。
42はスペーサーである。2fは先主アーム軸、2gは先サブアーム軸、2hは後主アーム軸、2iは後サブアーム軸、2jは先ブレーキ軸であり、補助地板2に固設されている。
シャッタ地板1と仕切り板40、および、仕切り板40とカバー板41の間には羽根群を配置する羽根室が形成されている。
43はシャッタ開口を露光前に閉鎖するシャッタ先羽根群である。43aは主アーム、43bはサブアームであり、主アーム43aは先主アーム軸2fに、サブアーム43bは先サブアーム軸2gに、回転可能に取り付けられている。43cはスリットを形成する1番羽根、43dは2番羽根、43eは3番羽根、43fは4番羽根である。43cから43fの各羽根は、ピン43gによって回転可能に、主アーム43aと、サブアーム43bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム43aには、先駆動レバー3の、羽根作動ピン3a、と係合するための穴が設けられている。サブアーム43bには、図1bにおいて反時計回り、つまり羽根が重畳する方向に、先ガタ寄せバネ45がかけられている。
44はシャッタ開口を露光後に閉鎖するシャッタ後羽根群である。先羽根と同様に、44aは主アーム、44bはサブアームであり、主アーム44aは後主アーム軸2hに、サブアーム44bは後サブアーム軸2iに、回転可能に取り付けられている。44cはスリットを形成する1番羽根、44dは2番羽根、44eは3番羽根、44fは4番羽根である。44cから44fの各羽根は、ピン44gによって回転可能に主アーム44aと、サブアーム44bに軸支されており、公知のように、平行リンクを形成している。主アーム44aには、後駆動レバー4の、羽根作動ピン4a、と係合するための穴が設けられている。サブアーム44bには、図1bにおいて反時計回り、つまり羽根が展開する方向に、先ガタ寄せバネ46がかけられている。
90は不図示の撮影レンズの光軸であり、羽根の走行に対して垂直な方向である。
68はブレーキ緩衝部材であり、ブレーキレバー50が、駆動レバーの走行完了時に当接するように形成されている。1h、1iはブレーキ緩衝部材固定軸であり、シャッタ地板1と一体に形成されており、補助地板2に設けられた穴から突出している。
以下、図2を用いて本発明の第1の実施例による後羽根群44、緩衝部材67の走行完了時の様子について説明する。図2aは後羽根走行完了時の羽根群の様子である。後羽根群の2番羽根44dの先端には、後述する緩衝部材67と接触するための突出部44d−dを有している。
66、67はゴム等からなる羽根先端緩衝部材である。66は先羽根群43、および後羽根群44が走行を完了した時に当接するように構成されている。67は後羽根群44の走行完了時、2番羽根44dの突出部44d−dが接触することで、後述する後羽根群44の長手方向の変形を係止することができる。
図2cは緩衝部材67が長方形である場合の図であり、このような形状においても2番羽根44dの長手方向の変位を係止することができる。しかし、固定が困難であることから、シャッタ地板との嵌合部67−dを設けた図2bのような構成であることが望ましい。また、図2bのような構成であれば、緩衝部材67の耐久性も増すことが可能である。
本実施例では緩衝部材67は段形状や長方形形状、羽根先端の突出部44d−dは長方形形状になっているが、羽根の、羽根回転軸方向の変位を係止可能な形状であれば形状は問わず、それぞれ段形状や長方形の形状に限られるものではない。
次に、図3を参照して、先駆動レバー3、後駆動レバー4の構造について、詳細に説明する。図3aは先駆動レバーの斜視図、図3bは先駆動レバーの上面図である。また、図3cは電磁石への吸着に用いられる部分の断面図、図3dはローラー部分の断面図である。図3eは後駆動レバーの斜視図、図3fは後駆動レバーの上面図を示している。
3aは羽根作動ピン、3bはブレーキ作動ピン、3cは、ローラー軸である。羽根作動ピン3bとローラー軸3cは一体に形成されており、駆動レバー本体に加締められている。3dはアマチャ軸、3eはアマチャゴム、3fはアマチャ、3gはアマチャガイド、3hはアマチャスプリングである。アマチャ軸3dは、アマチャ3fに加締められている。アマチャガイド3gは、アマチャ3fの動きを規制し、前述の電磁石21への吸着を補助する。アマチャガイド3gは、熱加締めによって駆動レバー3に固定されている。
10は、PI遮光部材である。圧縮された駆動スプリングと、嵌合部10aによって駆動レバーに固定されている。10bはPI遮光部であり、後述の上地板20に固定されたPIの明暗を切り替えることによって、駆動レバー、乃至、羽根の位置を検知している。また、ローラー脱落防止部10cは、ローラー7がローラー軸3cから脱落することを防止している。ローラー7は、カムギアが駆動レバーに力をスムースに伝達するために、設けられている。ここで、先カムギア8と先駆動レバー軸2aの相対位置、後カムギア9と後駆動レバー軸2bの相対位置は、同じようになっている。また、PI遮光部材は駆動レバーよりも薄い部材で形成されており、駆動レバーによって駆動レバーを形成するよりも駆動レバー全体のイナーシャを小さくすることができる。
次に、各構成部品の動きを説明する。図4A,図4B,図4C,図4Dの(ア)〜(サ)は通常撮影時の各構成部品の状態を示している。
まず、通常レリーズ時の各構成部品の動きを説明する。
(1)レリーズ前待機状態
図4(ア)はレリーズ前待機状態を示している。先駆動レバー3、および後駆動レバー4のローラー7は、それぞれ、先カムギア8のカム8aのカムトップ、後カムギア9のカム9aのカムトップに接している。すなわち、各カムギアは、各駆動レバーをア左側の図で右旋した状態で係止している。このとき、通常は駆動レバーのアマチャとヨークの吸着状態を保証するために、カムギアで保持せずに電磁石で駆動レバーを吸着する位置よりも、余計に駆動レバーを回転させていることから、オーバーチャージ状態とも呼ぶ。また、この遊びは、先駆動レバー3であれば、アマチャゴム3eと先駆動レバー3の間に隙間ができることで吸収される。また、オーバーチャージ開始から解除に至るまでのアマチャの位置を安定されるために、アマチャスプリング3h、4hによって、アマチャ3f、4fが付勢されている。
(2)オーバーチャージ解除
(ア)の待機状態からレリーズ信号を受け付けると、モーターに通電が開始され、カムギア8、9が回転を始める。それとともに、先後の電磁石21に通電が開始される。図4(イ)はオーバーチャージ解除を行った状態を示している。アの状態から、先カムギア8、後カムギア9は左側の図で右旋し、先カムギア8のカム8a、後カムギア9のカム9aは、先カムギア8、後カムギア9の順番に、ローラー7と接触しない位置に到達し、停止する。これによって、先駆動レバー3、及び後駆動レバー4は係止が解除されて回転するが、先後の電磁石21に通電され、アマチャ3fと電磁石21、及びアマチャ4fと電磁石21が吸着するので、所定量回転した後、停止する。すなわち、オーバーチャージによって生じたアマチャゴム3e、4eと先後の各駆動レバーの間の隙間が無くなり、更にアマチャゴムが圧縮されてメインスプリングの荷重と釣り合う状態まで、アの左図で各駆動レバーは右旋し、保持される。
(3)通電保持解除
モーターが停止し、所定時間が経過すると、先後の電磁石21は、任意の間隔で通電解除を行う。この通電解除時間の差が、露光時間と大体同じ程度になる。露光時間が、先羽根群43の走行時間よりも長い場合と短い場合があるが、露光時間が先羽根群43の走行時間よりも長い場合を想定して説明する。
まず先側の電磁石21の通電が解除される。これによって、先駆動レバー3が先駆動スプリング5に付勢され、(イ)左側の図で右旋を開始する。先駆動レバー3は、所定量回転した後、先駆動レバー3のブレーキ作動軸3bがブレーキレバー50に当接する。この状態が(ウ)である。(ウ)以降、走行完了位置まで、先駆動レバー3は、摩擦部材51の間で、摩擦ブレーキがかけられたブレーキレバー50を押しながら走行する。
ブレーキによる摩擦を受けながら先駆動レバーは走行し、羽根作動ピン3aが半月ゴム65に当接したところで走行完了となる。このとき、先羽根群43は仕切り板40とカバー板41の間で折りたたまれ、収納される。この状態が(エ)である。ところが、先羽根群43は急に停止することはできず、変形しながらオーバーランし、各羽根が、静的には所定距離離れて配置されていた緩衝部材66に衝突する。また、ブレーキレバー50もオーバーランし、ブレーキ緩衝部材68に衝突する。
その後、後駆動レバー4が後駆動スプリング6に付勢されて左側の図で右旋を開始する。後駆動レバー4についてもほぼ同様である。所定量回転した後、後駆動レバー4のブレーキ作動ピン4bがブレーキレバー50に当接する。この状態が(オ)である。(オ)以降、走行完了位置まで、先駆動レバー4は、摩擦部材51の間で、摩擦ブレーキがかけられたブレーキレバー50を押しながら走行する。
ブレーキの摩擦を受けながら、後駆動レバーは走行し、ブレーキレバー50がブレーキ緩衝部材68に衝突したところで走行完了となる。この状態が(カ)である。後羽根群44は急に停止することはできず、変形しながらオーバーランし、1番羽根44c、2番羽根44dはそれぞれ、静的には所定距離離れて配置されていた緩衝部材66、67に衝突する。この(カ)の状態で羽根の光軸方向の変形が最も顕著となることがわかっている。
ここで、図2、図5を用いて羽根の光軸方向の変形について、説明する。後羽根群44の各羽根は、一端で枢支されているため、走行完了時に、慣性力によって、各羽根の枢支部近傍を支点にして図5aのように、傾くように変形し、各羽根の枢支部近傍において、羽根の上側では引張力、下側では圧縮力を受ける。この際、圧縮力を受けている羽根の下部では座屈のような変形が生じ、走行開始前の図5bの状態から図5cように、光軸方向に変形する。2番羽根44dに着目すると、圧縮力を受けている羽根の下部は、レンズ側で1番羽根44cと接触している。この拘束によって2番羽根44dの枢支部近傍の変形はカメラの撮像部側に膨らむような変形となっている。
この変形の様子は他の羽根においても同様であり、例えば3番羽根44eは2番羽根44dとの拘束によりカメラの撮像部側に膨らむ様に変形する。
この光軸方向の変形は、各羽根の質量が同等であれば、回転半径の大きい順に大きく、したがって44cから44fの順に大きい。しかし、1番羽根44cの先端にはバウンド防止用の緩衝部材が設けてある場合が多く、この緩衝部材との接触により、走行エネルギーが吸収される。また、1番羽根44cのスリット形成面側には仕切り板40との衝突防止用の曲げが形成されていることが多く、他の羽根と比較して剛性も高くなっている。さらに、後羽根群44の走行完了時、1番羽根44cはシャッタ地板1と仕切り板40に挟持されるような構成になっていることから、1番羽根44cの光軸方向の変形は小さくなっている。したがって、慣性力による反時計方向の傾きは2番羽根44d、3番羽根44e、…の順に大きくなる。
羽根は光軸方向に膨らむ際、同時に、図5cのようにたわむように羽根長手方向に変位する。
この変形は、羽根と平坦な緩衝部材が長手方向に接触した際も同様で、バウンドした後に長手方向に変位する。
本実施例によれば、2番羽根44dはまず、44d-aが67-aと接触し、走行エネルギーの一部が吸収される。その後、羽根がたわむように長手方向に変位した際、44d-bが67-bが接触し、ひっかかることで上記の羽根長手方向の変位が係止される。これにより枢支部近傍で生じる引張、圧縮力が軽減され、光軸方向の変形も抑制することができる。
したがって、2番羽根44dと緩衝部材67との接触により走行エネルギーが吸収され、さらに、羽根が長手方向に変形した際に2番羽根44dと緩衝部材67とがひっかかることにより、長手方向の変形を係止することが可能である。
ところで、通常、緩衝部材との接触により光軸方向の羽根の変形を抑えるためには、一定以上の接触面積が必要である。しかし、本実施例のような場合には、ひっかかりにより羽根の変形を係止するため、接触面積への依存性は小さく、走行エネルギーの吸収量が小さい場合であっても、羽根の長手方向、光軸方向の変形を抑制することができる。また、接触面積への依存性が小さいことから、ユニットを大型化することなく緩衝部材を設置することも可能である。
図6を用いて2番羽根44dの突出部と緩衝部材について、説明する。後羽根群44は走行完了時、図6(a)のようなクリアランスA、B,Cを有する。羽根は走行完了後、慣性力により、反時計方向に傾く。このとき、図6(b)に示すような接触をするような寸法関係であることが望ましい。
図6(c)は羽根が慣性力によって反時計方向に傾いた際、突出部44d−dの側面44d-bから緩衝部材67-bと最初に接触する場合である。この場合、変形の係止効果は期待できるが、走行エネルギーを突出部44d−dで受けることから、図6(b)と比較して耐久性が低下するという問題がある。
図6(d)は突出部44d−dの下面44d-cと緩衝部材67-cが最初に接触する場合である。この場合も走行エネルギーを突出部44d−dで受けることから、耐久性が低下する。さらに図6dのように極端に突出部44d−dの長さと緩衝部材67の段状部分の高さに差がある場合、羽根がバウンドした際に緩衝部材67と羽根の突出部44d−dがひっかからず、たわむような羽根長手方向の変位を係止することができないことがある。
また、図6(c)、(d)のどちらの場合も突出部44d−dの幅を大きくするなどにより耐久性を増すことは可能であるが、これではユニットが大型化してしまう。
図6(b)のように、最初に緩衝部材67と接触する部分が突出部44d−dでない場合、羽根はまず、44d-aが67-aと接触し、走行エネルギーの一部が吸収される。その後、バウンドしながらたわむように羽根長手方向に変位し、突出部44d−dの側面44d-bと接触することでこの変形を係止する。この時、エネルギーの一部は最初の接触により吸収されており、側面44d-bで受けるエネルギーは小さくてすむ。したがって耐久性の面で有利となる。また、検討結果によると、羽根と緩衝部材67接触後の羽根長手方向の変位量は0.6mm程度であった。クリアランスを大きくするとユニットが大型化してしまうことからも、突出部44d−dの側面44d-bと緩衝部材のクリアランスBは、0.6mm以下であることが望ましい。
また、後駆動レバー4についても、アマチャ4fの取り付けられた曲げ部についても、アマチャ4fの重みにより、わずかに変形し、オーバーランしてしまう。これによって、後駆動レバー4のゴム衝突部4iは、上地板に設けられた、静的には所定距離離れた緩衝部材68に衝突する。また、緩衝部材68は変形を受けた後、シャッタ地板1のビス座1jに衝突する。駆動レバーは金属板のプレスで作られており、端面は、通常、せん断面、破断面といった、荒れた面をしている。ゴム衝突部4iは、駆動レバーの曲げの平面部を利用しており、駆動レバーの端面を緩衝部材に衝突させるよりもゴミの発生が抑えられる。
(4)先駆動レバーチャージ
後駆動レバー4の走行から所定時間経過後、モーター31に通電される。先カムギア8、後カムギア9は(カ)左側の図で右旋を開始し、(キ)の先駆動レバーがチャージ開始される位置に達する。このとき、先カムギア8のブレーキチャージ用のカム8cは、先ブレーキをチャージする位置に達していない。羽根走行完了状態においては、ブレーキレバー50とブレーキ作動ピン3bは当接しており、あらかじめ先駆動レバー3をチャージしておかなければ、ブレーキチャージによって間接的に先駆動レバー3をチャージすることになる。ブレーキチャージのカム8cは、形状的な制約から大きなチャージ負荷に適した形状にすることが困難であり、このように間接的に駆動レバーをチャージすることを避けなければならない。よって、カムギアの回転によって、駆動レバーのチャージとブレーキのチャージが順番に行われるようにカムが設定されている。
(5)先ブレーキチャージ
(キ)左側の図において、カムギア8が更に右旋回した状態が(ク)の状態であり、先ブレーキのチャージが開始される。このとき、先駆動レバー3はチャージ途中にあり、ブレーキレバー50とブレーキ作動ピン3bの間には隙間が出来た状態となる。そのため、ブレーキチャージ用のカム8cは、ブレーキレバー50のみをチャージすることができる。ブレーキ戻しバネ58はブレーキチャージ負荷を減らす目的で設けられている。また、ブレーキチャージ後、カム8cによるブレーキローラー57の係止は直ちに解除されるが、ブレーキ戻しバネ58によってブレーキレバー50が更に回転を受けないように、ブレーキ摩擦力の調整が行われている。
(6)後駆動レバーチャージ
(ク)の左側の図において、カムギア9が更に右旋回した状態が(ケ)の状態であり、後駆動レバー4がチャージ開始される位置に達する。後駆動レバー4についても、先駆動レバー3と同様のことが言える。ブレーキレバー50のチャージに先んじて、後駆動レバー4のチャージが行われる。また、先後の駆動レバーのチャージ中に開口が遮蔽された状態を保つため、先駆動レバー3、後駆動レバー4の順序でチャージを行っている。
(7)後ブレーキチャージ
(コ)左側の図において、カムギア9が更に右旋回した状態が(サ)の状態であり、後ブレーキのチャージが開始される。このとき、後駆動レバー4はチャージ途中にあり、ブレーキレバー50とブレーキ作動ピン4bの間には隙間が出来た状態となる。そのため、ブレーキチャージ用のカム9cは、ブレーキレバー50のみをチャージすることができる。
更に、モーターに通電を続けることで、アの状態に戻り、一連のシーケンスが完了する。続いて、ライブビュー撮影時の各構成部品の動きを説明する。共通する記号、絵については、説明を省略する。
(1)レリーズ前待機状態
通常撮影時のレリーズ前待機状態と同様であり、アの状態となる。
(2)ライブビュー位相解除
レリーズ信号の受け付けとともに、モーター31に通電が開始され、各カムギアが(ア)
の左図で右旋開始する。通常レリーズとの違いは、後側電磁石には通電されるものの、先側電磁石に通電されない点である。先カムギア8のオーバーチャージ解除後から後カムギア9のオーバーチャージ解除開始手前の範囲が、ライブビュー位相と呼ばれる。(ア)においてカムギア8の右旋が開始されると、ローラー7がカム8aから離れ、かつ、先側電磁石に通電されていないことから、先駆動レバーが走行完了位置まで走行する。この状態が(イ)である。後駆動レバー4は、後側電磁石が通電されている状態で、かつ、ローラー7がカム9aによって係止された状態である。
(3)通電保持解除
モーター停止後、所定時間が経過すると、不図示の撮像素子は電子先幕走行を開始する。電子先幕走行については公知のため、説明を省略する。続いて、後側電磁石の通電が解除される。先幕を模した電子先幕と、後側電磁石の通電解除のタイミングによって、撮像素子の露光時間が決定される。後側電磁石の通電解除によって、後駆動レバー4は走行完了位置まで走行を行う。
以降のレリーズシーケンスは、通常撮影時と基本的に同じであるため、説明を省略する。
[実施例2]
次に、図7を参照して、本発明の実施例2によるフォーカルプレンシャッタについて説明する。
本実施例の基本的構成は、前述の実施例1の構成と同一である。このため、構成についての説明を省略する。また、図1、3、4に示される構成は、本実施例についても実施される。
図7(a)は実施例1でも示した突出部44d−dを有する羽根であり、本実施例では、突出部44d−dの厚さが突出部以外の厚みよりも厚く構成されている。図7(b)は図7(a)に示した羽根の突出部44d−dの拡大図であり、羽根の突出部44d−dの厚さDと他の部分の厚みEの関係が、D>Eという構成になっている。
突出部44d−dは、撮影ごとに緩衝部材67と接触を繰り返すため、耐久性が必要である。本実施例の構成によると、突出部44d−dの剛性が増し、耐久性を向上することができる。さらに、厚みが増えたことで羽根と緩衝部材67との接触面積が増し、緩衝部材67による走行エネルギーの吸収量が大きくなることから、たわむ様な羽根長手方向の変形の抑制効果が増し、したがって羽根の光軸方向の変形の抑制効果を増すことができる。
本実施例では、突出部44d−dの厚みだけが、同一羽根の他部分よりも厚い構成となっているが、実際には突出部44d−dを含む羽根の一部が、同一羽根の他の部分よりも厚い構成であれば良い。
1 シャッタ地板
3 先駆動レバー
4 後駆動レバー
5 先駆動スプリング
6 後駆動スプリング
43 先羽根群
44 後羽根群
67 緩衝部材
44d−a 羽根の突出していない部分の羽根走行方向の面
44d−b 羽根の突出部の側面
44d−c 羽根の突出部の下面
44d−d 羽根の突出部

Claims (4)

  1. 後羽根群(44)と、
    前記羽根群を回転可能に取り付けているシャッタ地板(1)と、
    シャッタ地板に回転可能に軸支され、
    撮影時には駆動スプリング(6)の付勢力により前記羽根群(44)を待機位置から走行完了位置まで作動させる羽根作動部材(4)と、
    走行完了位置にて、羽根群と接触可能な緩衝部材(67)と、を有し、
    前記羽根群(44)のうち、少なくとも1枚に、
    羽根走行方向に突出した突出部(44d−d)を備え、
    羽根走行方向に対して垂直な方向である、
    羽根の光軸(90)方向の変形時に前記突出部(44d−d)の側面(44d−b)、
    が光軸(90)方向の変形を抑制するように前記緩衝部材(67)に接触すること、
    を特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記後羽根群(44)のうち突出部(44d−d)を有する羽根が、
    第一に、突出部(44d−d)よりも回転軸側の、羽根走行方向の面(44d−a)で緩衝部材(67)と接触し、
    後に、突出部(44d−d)の側面(44d−b)と緩衝部材(67)が接触すること、
    を特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記後羽根群(44)のうち突出部(44d−d)を有する羽根と、
    緩衝部材(67)のクリアランス関係が、
    突出部(44d−d)よりも回転軸側の、羽根走行方向の面(44d−a)と、
    緩衝部材(67)とのクリアランスが最も小さく、
    次に、突出部(44d−d)の側面(44d−b)と緩衝部材(67)のクリアランスが小さく、
    突出部(44d−d)の下面(44d−c)と緩衝部材(67)とのクリアランスが最も大きいこと、
    を特徴とする請求項1に記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 羽根の厚みに分布を有し、
    羽根先端の突出部(44d−d)を含む羽根の厚みが、
    同一羽根の他の部分よりも厚い厚み分布を有すること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のフォーカルプレンシャッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017062418A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 日本電産コパル株式会社 フォーカルプレーンシャッタ、撮像装置、光学機器及び電子機器

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