JP2014214491A - 建物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、夜間の建物外装面においては、照明効果は期待できるものの、照明装置の存在が影となって浮き出るから、昼間にも増して目に付きやすくなり、壁面の意匠上、好ましくない問題点がある。
また、夜間の建物外装面においては、外装パネルの裏側に隠された照明装置からの間接照明を実施でき、昼間の凹凸感とは全く異なった凹凸感や、照明による描写効果が得られる。
以上の結果、建物外装面において、昼夜を通してそれぞれに好ましい意匠性が得られる。
また、夜間の建物外装面においては、上段に位置する外装パネルの裏側に隠された照明装置から、下段に位置する外装パネルの表面に対する間接照明を実施でき、昼間の凹凸感とは全く異なった凹凸感や、照明による描写効果が得られる。
以上の結果、建物外装面において、昼夜を通してそれぞれに好ましい意匠性が得られる。
また、上段と下段との相対配置を、「下段に位置する外装パネル」の更に下段に適応させることで、建物外装面での暗部をより少なくして、最も上段に位置する外装パネル以外は、全て照明対象として、建物外装面を全体的に明るく照らし出すことができる。
特に、空間層に位置する空気の上昇気流を利用できるようにすれば、煙突効果によって、暑い時期の建物温度の上昇を抑制でき、建物内の冷房効果を向上させることができる。
また、空間層を利用して、外装パネルや照明装置等のメンテナンスを実施することができ、建物内に立ち入らずにそれらの作業を実施できることで、建物内の独立性が向上する。この作用効果は、特に、継続した使用形態が各居室に適用されるテナントビル等に最適である。
。
即ち、前記空間層をより有効に利用できるようになる。
また、非常用進入口そのものの開口が、外装パネルが並設された建物外装面の景観に変化をもたらすことができ、意匠性の向上を図ることができる。
図1、図2は、本発明の建物の一実施形態を示すもので、ここで説明する建物Bは、例えば、多数の店舗が入居するテナントビル等の商業施設を例に挙げて説明している。
但し、対象となる建物Bは、商業施設に限るものではなく、建物外装面を備えたものであれば、各種建物を対象とすることができる。
外壁2の一階部分には、図1、図2に示すように、複数の出入口2aが設けてある。
また、空間層3には、後述する支持部材6によって支持されたデッキDが、建物Bの各階層毎に配置されている。このデッキDは、例えば、グレーチング等で構成してあり、建物外装体4(後述する外装パネルPや照明装置L等)のメンテナンス作業に利用したり、火災や地震等の災害時に、外部への避難通路として利用したり、建物内への消防隊の進入路として利用することができる。
尚、フレーム5は、外壁2から突出する状態に設けられた支持部材6によって支持されている。この支持部材6は、例えば、H形鋼等で構成してあり、基端部は建物躯体に固定されている。
また、隣接させる外装パネルP間には、互いの縁部どうしがパネル厚み方向に位置ずれしている段差部8が設けてある(図6参照)。
尚、外装パネルPの全周部には、図6に示すように、縁部金物10が装着してある。この縁部金物10は、外装パネルPの縁部の保護効果に加えて、パネル厚み方向での裏面側に突出しているフランジ部10aを備えていることで、外装パネルPの厚み方向の変形防止効果を高めている。
更には、このフランジ部10aを設けてあることで、段差部8における目隠し効果を期待することができ、後述する照明装置Lの光源が、段差部8を通して外部から直接的に見えるのを防止し、間接照明効果の向上を図っている。
即ち、上段の外装パネルPaの周囲に、複数の前記中段、下段に位置する外装パネル()を配置してある。
従って、上段の外装パネルPaと中段の外装パネルPbとの間、及び、中段の外装パネルPbと下段の外装パネルPcとの間に、それぞれ段差部8が形成されている。
照明装置Lは、図4に示すように、複数のLED光源をライン状に沿って配置したユニットとして構成してある。照明装置Lは、複数色(少なくとも光の三原色)のLED光源を備えており、照射色の組合せによってカラー照明を行うことができる。
図3に示す外装パネルPの配置パターンによれば、中段の外装パネルPbの表面には、上段の外装パネルPaの裏側に配置された照明装置Lから光が照射され、下段の外装パネルPcの表面には、中段の外装パネルPbの裏側に配置された照明装置Lから光が照射される。従って、多くの外装パネルPの内、上段の外装パネルPaを除く全ての外装パネルに光を照射することができ、照明による各種描写を良好に表現することができる。
切欠き部Wには、網体9が設置してある。また、切欠き部Wを備えた複数の外装パネルPの内の一部の外装パネルPにおいては、前記網体9が開閉自在に取り付けてあり、この部分は、非常用進入口Waとして使用することができる。尚、非常用進入口Waとして設定された切欠き部Wには、その近傍に、例えば、赤色等の非常灯(不図示)や、非常用進入口であることを示すマークを設置しておくのが好ましい。
また、切欠き部Wの背面側には、図7に示すように、外壁2に光を照射自在な照明装置Sが取り付けてある。この照明装置Sによって外壁2の対象部を照明することで、建物外装面1において切欠き部Wのみが暗くなるのを防止でき、より良好な照明効果を得ることができる。更には、照明装置Sによる照射光の一部が、前記網体9によって反射されることで、切欠き部Wの照明効果をより引き立たせることができる。
尚、切欠き部Wを設けてある外装パネルPは、上段の外装パネルPa、中段の外装パネルPb、下段の外装パネルPcの何れに設けるものであってもよい。
また、前記空間層3を利用した各種メンテナンスが実施可能となる他、空間層3を避難通路や消防隊の進入路等にも利用することができるようになる。更には、空間層3そのものによる断熱効果で、建物内の冷暖房効率を向上させることが可能となる。そして、空間層3の下端側と上端側とに、外部と空間層3との空気を流通させる流通部を形成する等の方法で、空間層3に位置する空気の上昇気流を利用できるようにすれば、煙突効果によって、暑い時期の建物温度の上昇を抑制し易くなる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、その場合、下段側に位置する外装パネルPに替えて、図10に示すように、建物下地2の表面によって代用するものであってもよい。つまり、外装パネルPのみで建物外装面1を構成することに限らず、外装パネルPと建物下地2とによって建物外装面1を構成するものであってもよい。
また、建物外装面1は、先の実施形態で説明した建物Bの壁面に限定されるものではなく、例えば、建物Bの屋根面や屋上面であってもよく、それらを含めて建物外装面1と総称する。
また、各外装パネルPの配列は、先の実施形態で説明した図3に示すように、上段、中段、下段の配列に限るものではなく、例えば、2段の配列や、4段以上の多段配列であってもよい。例えば、ピラミッドのように、中央部に最上段の外装パネルPを配置して、その外周側に下段側の各外装パネルPを順次配置する配列を採用すれば、照明されない外装パネルPを最上段の一枚に絞ることができ、建物外装面1での照明表現を、より実施しやすくなる。
また、外装パネルPどうしは、建物下地2と平行に配置することに限らず、傾斜状態に配置してもよい。一例として、図9に示すように、外装パネルPの対角線方向に傾斜する状態に配置するものであってもよく、この実施形態の場合は、照明されない外装パネルPを、傾斜下手側の角の一枚の外装パネルP(斜線を付してある外装パネル)に絞ることができる。
2 外壁(建物下地に相当)
3 空間層
8 段差部
D デッキ
L 照明装置
P 外装パネル
Wa 非常用進入口
Claims (6)
- 建物外装面に光を照射自在な照明装置を設けてある建物であって、
前記建物外装面の表面側に突出させた外装パネルを設け、
前記照明装置は、前記突出させた外装パネルの裏側に設置してあり、前記突出させた外装パネルと前記建物外装面との段差部から前記建物外装面の表面を照射自在に構成してある建物。 - 建物外装面に、複数の外装パネルを並設し、前記外装パネルに光を照射自在な照明装置を設けてある建物であって、
隣接する前記外装パネル間に、互いの縁部どうしがパネル厚み方向に位置ずれしている段差部が設けてあり、
前記照明装置は、前記段差部における上段に位置する外装パネルの裏側に設置してあり、前記段差部から下段に位置する外装パネルの表面を照射自在に構成してある建物。 - 前記上段に位置する外装パネルの周囲に、複数の前記下段に位置する外装パネルを配置してある請求項2に記載の建物。
- 前記各外装パネルと建物下地との間に、前記建物下地に沿って連続する空間層を設けてある請求項2又は3に記載の建物。
- 前記空間層には、前記建物下地に沿わせてデッキが設けてある請求項4に記載の建物。
- 前記複数の外装パネルを並設した前記建物外装面の一部を開口させて、非常用進入口として構成してある請求項5に記載の建物。
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