JP2014212680A - 回転電機の回転軸部に固定される回転子部材、回転子部材を備える回転子、および回転電機、ならびに、回転子を製造する方法 - Google Patents

回転電機の回転軸部に固定される回転子部材、回転子部材を備える回転子、および回転電機、ならびに、回転子を製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造効率を向上させ、且つ、部材の損傷を防止することができる回転子部材を提供する。【解決手段】回転子部材300は、第1端部および第2端部を有する筒状のスリーブ部301と、スリーブ部301の径方向外側において周方向に並ぶように配置された複数の磁石セグメント311と、磁石セグメント311を径方向外側から覆い、スリーブ部301との間で磁石セグメント311を挟持する筒状部材321とを備える。ここで、スリーブ部301の内周面は、第1端部から第2端部に向かうにつれて徐々に径方向外側に向かって拡がるテーパ面を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機の回転軸部に固定される回転子部材、回転子部材を備える回転子、および回転電機、ならびに、回転子を製造する方法に関する。
永久磁石を回転子に使用した電動機を高速回転させる場合、永久磁石自体の強度と、永久磁石を固定する構造とに関して、高速回転時の遠心力に十分耐え得るように、何らかの補強を施す必要がある。この場合において、一般的には、例えば炭素繊維またはチタンからなるスリーブを被せるといった補強構造を設ける。例えば、特許文献1には、リング状の磁石を使用し、磁石の外周を炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で補強した、高速回転用途の同期電動機が開示されている。
特開平11−89142号公報
特許文献1に開示されているようなリング状の磁石は、製造上の制約から大型化には限界があり、よってより大きなトルクを得るために電動機を大型化しようとしても対応が困難であった。また、リング状磁石を磁性体リングに外嵌し、高速回転でも緩まないような多大な締め代で回転軸に固定した場合、その締め代に起因する磁性体リングの膨張によって、リング状磁石が割れてしまう可能性があった。
また逆に、リング状磁石が割れない程度に締め代を制限すると、磁石や磁性体リングに十分な締め代を確保することができず、磁石や磁性体リングが空転してしまう問題が発生するため、高速域でトルクが上げられない、または、高速回転そのものが不可能となる問題があった。
さらに、特許文献1に記載の方法によれば、回転子部材を、いわゆる「油圧嵌め」によって、回転軸に固定している。この方法を用いることによって、複雑且つ大型な製造装置が必要となるとともに、作業も複雑となり、より困難となる問題がある。その結果、製造効率の低下に繋がる問題がある。また、油圧嵌めをするために、磁性体リング(ロータスリーブ)には、磁性体リングと回転軸との間にその外部から油圧を導くための穴が、必須となる。しかし高速回転時には、この穴の周辺に応力集中が発生し、その最大応力が最高回転数を上げることの妨げになる問題がある。また、上記の穴は、回転体の釣り合わせに配慮して、バランスよく高精度に配置、加工する必要があり、コストアップの要因となる問題がある。
さらに、特許文献1によれば、油圧嵌めによって回転子部品と回転軸との固定が完了した後に、上記の応力集中を回避するために、油圧孔を切削加工によって除去する事が書かれている。しかし、回転子完成後の切削加工は、加工中における永久磁石の磁気吸引力に対する注意や、切削液による回転子本体への化学的なダメージの可能性など、単純な工程の増大以上にリスクの大きい工程であり、非常にコストのかかる作業となる問題がある。
さらに、特許文献1によれば、回転子部材の外周部の周速が250m/s以上においても、スリーブが回転軸に対して締め付け力を残していることが求められている。これは、最高回転数においても、回転子部材の固定が緩むことなく、即ち回転子部材が空転することなく、安定して最高回転数で回転することを意図している。しかし、例えば工作機械の主軸に用いられる電動機では、最高回転数において回転子部材が空転しないだけではなく、さらに上記に加えて、どれだけ大きな切削トルクを発生可能かが、当該回転電機の重要な性能指標となる。特許文献1に示される条件では、最高回転数において、切削の負荷トルクが掛かった際においても回転子部材の固定部分で固定が滑らない条件としては、不十分である。またさらに、同様の問題は、磁石と磁性体リングの間においても存在するが、特許文献1には、この部分に関する対策は書かれていない。即ち、最高回転数においてもスリーブが回転軸に対して締め付け力を残しているだけでは、負荷が増大した際に磁石やスリーブが回転方向に滑る可能性があるという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を鑑み、製造効率を向上させるとともに、製造工程において磁石が損傷するのを防止することができ、さらに、回転電機のトルクおよび出力が大きくでき、さらにそのトルクを確実に回転軸に伝達可能な、回転電機の回転子部材、および回転子を提供することを目的とする。
本発明の一態様において、回転子部材は、回転電機の回転軸部に圧入によって固定される回転子部材であって、軸方向第1の側の第1端部と、軸方向第2の側の第2端部とを有する、筒状のスリーブ部と、スリーブ部の径方向外側において周方向に並ぶように配置された複数の磁石セグメントと、複数の磁石セグメントを径方向外側から覆い、スリーブ部との間で複数の磁石セグメントを挟持する筒状部材とを備える。ここで、スリーブ部の内周面は、圧入による組立を可能とするために、第1端部から第2端部に向かうにつれて連続的に径方向外側に向かって拡がるテーパ面を有し、且つ、第1端部から第2端部に向かう方向において該内周面の半径が小さくなる部分を含まない。ここで、磁石セグメントは、周方向に分割されており、一方、回転軸に沿う方向には、複数に分割されていてもよいし、または分割されていなくてもよい。
好ましくは、テーパ面は、線形テーパ面であるか、または、互いに連続的に接続された、回転軸線に対する角度が互いに異なる複数の線形テーパ面を含む。また、スリーブの厚肉側はテーパによって径が小さくなる側であり、圧入時にプレスで押されるための端面を設けるのが好ましい。その結果、当該部分近傍のスリーブ肉厚は厚くなり、当該箇所を圧入する際に圧入トン数の増大に繋がるため、当該箇所近傍の内径部に限っては、テーパ角0°、即ち円筒状内径である事が好ましい。
好ましくは、スリーブ部の内周面は、第1端部から延びて第2端部に向かうにつれて内径が一定となる円筒面を一定区間に亘ってさらに有し、テーパ面は、円筒面から第2端部に向って延びる線形テーパ面を含む。好ましくは、スリーブ部と、磁石セグメントとの間の少なくとも一部の領域には、隙間が形成される。また、好ましくは、スリーブ部の外周面は、円筒状であり、複数の磁石セグメントの各々の内周面は、円弧状である。この場合において、磁石セグメントの内周面の曲率半径は、スリーブ部の外周面の半径よりも大きい。
好ましくは、テーパ面は、第1端部から第2端部まで延在する。さらに好ましくは、上記テーパ面は、線形テーパ面である。この場合において、好ましくは、上記線形テーパ面は、1/200〜1/30のテーパ率を有する。好ましくは、スリーブ部は、該スリーブ部の内周面に開口する孔を有さない。
好ましくは、スリーブ部と磁石セグメントとの間に設けられ、スリーブ部と磁石セグメントとの間の相対移動を防止する移動防止要素をさらに備える。好ましくは、筒状部材は、炭素繊維、ガラス繊維、非磁性金属、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、もしくはポリブチレンテレフタレート繊維等、比強度(単位密度当りの引張強度)に優れた材料を有してもよい。または、筒状部材は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、もしくはポリブチレンテレフタレート繊維を使用したFRP(繊維強化樹脂)や、これらを組み合わせた複合材を有してもよい。または、筒状部材は、非磁性金属を含んでもよい。
本発明の他の態様において、回転子は、軸方向第1の側から軸方向第2の側に向かうにつれて徐々に径方向外側に向かって拡がる外周面を有する回転軸部と、第2端面が第1端面よりも回転軸部の軸方向第2の側に位置するように、回転軸部の径方向外側に軸方向への圧入による締り嵌めによって固定された、上述の回転子部材とを備える。油圧嵌めを使用しないことで、スリーブに油圧用の穴を設ける必要が無く、よって、油圧用の穴周辺に発生していた応力集中が解消され、最高回転数の向上に有利となる。
ここで、回転子部材が回転軸部に固定された状態において、スリーブ部は、回転軸部によって径方向外側に膨張するように変形して、スリーブ部の外周面と、磁石セグメントの内周面とが、圧力を伴って互いに密着する。ここで、「圧力を伴って互いに密着する」とは、面の圧力によって互いの相対移動を拘束することを示す。但し、圧力を除いた後の状態については、これに限定されない。即ち、互いの拘束状態が解消されてもよいし、または、互いの拘束状態が解消されなくてもよい。
筒状部材が延在している軸方向区間において、スリーブ部の内周面と回転軸部の外周面とは、略全面(例えば、90%以上の領域)に亘って、面接触する。こうすることで、スリーブ部の内周面と回転軸部の外周面との間の接触面が広くなり、該接触面の面圧を下げることができ、その結果、圧入がより容易となる効果がある。分解時の利便性を考慮する場合には、潤滑油を接触面に浸潤させるための最小限の溝を設けても良く、その場合にも、少なくとも90%以上の面積で接触固定面を構成することが好ましい。好ましくは、スリーブ部は、弾性変形領域を超えて変形する。本発明のさらに他の態様において、回転電機は、上述の回転子を備える。
回転子部材が回転軸部に固定され、回転電機に組み込まれ、運転される状態で、回転電機の動作可能な回転数の全範囲において、スリーブ部と回転軸部との間の固定トルク、および磁石セグメントとスリーブ部との間の固定トルクは、回転電機の最大トルクを上回るように、筒状部材の締め代を設定する事が好ましい。
応力集中箇所があると、回転子の最高回転数は、その限界応力で抑制される。したがって応力集中が発生するような形状は極力避ける事が好ましい。よって、上述の特許文献1にあるような、回転子外周面とロータスリーブ内径面とを連通する貫通孔は、形成されていない事が好ましい。貫通孔を廃止することで、応力集中箇所が無くなり、さらなる回転数向上が可能となる。
本発明のさらに他の態様において、圧入によって回転軸に組み付けられる回転子部材を製造する方法は、軸方向第1の側の第1端部、および軸方向第2の側の第2端部と、第1端部から第2端部に向かうにつれて連続的に径方向外側に向かって拡がるテーパ面を含む内周面と、を有する筒状のスリーブ部の外周面に、複数の磁石セグメントを少なくとも周方向に設置するステップと、前記複数の磁石セグメントを径方向外側から覆うように筒状部材を取り付けるステップとを備える。筒状部材を取り付けるステップは、該筒状部材の材料を磁石セグメントの外周に直接巻き付けることを含んでもよい。
上述の方法で製造された回転子部材を使用して、回転電機の回転子を製造する方法は、回転子部材を固定する区間において、軸方向第1の側から軸方向第2の側に向かうにつれて徐々に径方向外側に向かって拡がる外周面を有する回転軸部を準備するステップと、回転軸部の径方向外側に、回転子部材を締り嵌めによって固定するステップとを備える。
回転子部材を締まり嵌めによって固定するステップは、第2端部が第1端部よりも回転軸部の軸方向第2の側に位置するように、スリーブ部を回転軸部の軸方向第1の側から嵌め入れることと、回転軸部を保持しつつ、スリーブ部の第1端部を軸方向第2の側の方向へ向かって押し、スリーブ部を回転軸部に圧入することと、スリーブ部を所定の固定位置まで圧入する間に、スリーブ部を圧入する力によって、スリーブ部を径方向外側に膨張させることとを含む。
好ましくは、回転子部材においては、スリーブ部と、磁石セグメントとの間の少なくとも一部の領域に、隙間が形成され、回転子部材を締り嵌めによって固定するステップにおいて、スリーブ部を、前記隙間を埋めるように径方向外側に膨張させることによって、スリーブ部の外周面と、磁石セグメント内周面とを略全面に亘って面接触させる。
好ましくは、スリーブ部の外周面は、円筒状であり、複数の磁石セグメントの各々の内周面は、円弧状である。この場合において、磁石セグメントの内周面の曲率半径は、スリーブ部の外周面の半径よりも大きく、回転子部材を締り嵌めによって固定するステップにおいて、スリーブ部を径方向外側に膨張させることによって、スリーブ部の外周面と、磁石セグメント内周面とを面接触させる。
本発明によれば、まず、永久磁石はリング状ではなく、少なくとも周方向に複数に分割された磁石セグメントを使用する。そして、スリーブ部を回転軸部に固定する場合、テーパ面を利用してスリーブ部を膨張させつつ、スリーブ部を回転軸部に圧入する。こうすることにより、スリーブ部と筒状部材には、焼き嵌めによる締め代よりも大きな締め代を与える事ができるため、磁石セグメントとスリーブ部を強固に回転軸部に固定する事ができる。しかも磁石セグメントが周方向に分割されたことにより、大きな締め代でも磁石セグメントが割れることなく、磁石セグメントをスリーブ部と筒状部材との間に、強固に挟持することができる。その結果、回転子部材の構造をより堅固とすることができる。これにより、回転子部材を、より高い回転数で回転させることが求められる回転電機に適用することが可能となる。
また、スリーブ部を回転軸部に固定する工程を簡単とすることができるので、スリーブ部を回転軸部に固定する工程において、複雑な製造装置を要することがない。これにより、製造効率を向上させるとともに、製造コストを低減することができる。
また、磁石セグメントが周方向に分離しているので、スリーブ部を回転軸部に固定するときに、スリーブ部が径方向外側に膨張した場合においても、磁石セグメントが破損してしまう問題を効果的に防止することができる。その結果、より大きな締め代で回転子部材を回転軸に組付けても磁石が破損する事がなくなる。このように締め代を大きくできることによって、従来に比べて、さらなる高速回転が可能となる。
また、磁石セグメントが周方向に分離しているので、磁石セグメント自体の製造が容易となり、比較的大きなサイズの磁石セグメントも利用が可能となる。これを利用することで、リング状磁石では得られなかった、よりトルクの大きな回転電機を作る事が可能となる。このように、本発明によれば、より大きなトルクの回転電機をより高速で回転させる事が可能になることから、より高出力な回転電機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電動機の断面図である。 図1に示す回転軸部の断面図である。 図1に示す回転子部材の断面図である。 図1に示す回転子部材を軸方向から見た外観図である。 図3に示すスリーブ部の断面図である。 図3に示す磁石セグメントのうちの1つの斜視図である。 図3に示す筒状部材の斜視図である。 回転軸部、スリーブ部、および磁石セグメントに作用する遠心力、回転軸部とスリーブ部との間の固定トルク、ならびに、スリーブ部と磁石セグメントとの間の固定トルクと、電動機の回転数との間の関係を示すグラフである。 電動機の停止時における、筒状部材と、磁石セグメントと、スリーブ部との間の力の釣り合いを示す図である。 電動機の回転時における、筒状部材と、磁石セグメントと、スリーブ部との間の力の釣り合いを示す図である。 本発明の一実施形態に係る、回転子部材および回転子の製造方法を説明するためのフローチャートを示す。 本発明の他の実施形態に係る回転子部材および回転子の製造方法を説明するためのフローチャートを示す。 磁石セグメントをスリーブ部に取り付けるステップを説明するための図である。 回転子部材を組み立てた状態を示す。 図14の一部領域を拡大した拡大図である。 回転子部材を回転軸部に固定するステップを説明するための断面図である。 図16の一部領域を拡大した拡大断面図である。 回転子部材を回転軸部に固定した後の状態を示す断面図である。 回転子部材を回転軸部に固定するステップにおける、回転子部材の状態の変化を説明するための図である。 他の実施形態に係る回転子部材の拡大図である。 さらなる他の実施形態に係る回転子部材の拡大図である。 さらなる他の実施形態に係る回転子部材の拡大図である。 さらなる他の実施形態に係る回転子部材を示す。 さらなる他の実施形態に係る回転子部材を示す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る電動機100の構成について説明する。なお、以下の説明においては、電動機100の回転軸部の軸心に沿う方向を軸方向とし、図1の紙面左方を軸方向前方、紙面右方を軸方向後方とする。しかしながら、以下の説明における軸方向前方、軸方向後方は、理解の容易の観点から便宜的に定めたものであって、電動機の前方、後方等の特定の方向を限定して示すものではない。
電動機100は、内部空間101を画定するハウジング102と、ハウジング102の内部空間101に静止して配置される固定子110と、固定子110の径方向内側に回転可能に設置された回転子400とを備える。固定子110は、固定子鉄心103と、固定子鉄心103に巻回されたコイル104とを有する。固定子鉄心103は、例えば電磁鋼板の薄板を積層して作製される。
固定子110からは、コイル104に電気的に接続された動力線(図示せず)が引き出されており、動力線は、ハウジング102に設けられた貫通孔を介して、電動機100の外部に設置された動力源(図示せず)に接続される。
回転子400は、内部空間101において軸方向に延びる回転軸部200と、回転軸部200の径方向外側に固設される回転子部材300とを有する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る回転軸部200について説明する。回転軸部200は、軸心Oと、該軸心Oと同心の中心孔201を有する、筒状の部材である。本実施形態では、工作機械の主軸に用いられるビルトインモータを想定しているため、回転軸部200に中心孔201が形成されているが、これに限定されない。すなわち、回転軸部200は、中心孔201を有さない中実材で作られてもよい。
回転軸部200の軸心Oは、電動機100の回転軸心である。回転軸部200の軸方向前方側の部分は、ハウジング102の前方側の壁部に取り付けられた軸受(図示せず)を介して、ハウジング102に回転可能に支持される。同様に、回転軸部200の軸方向後方側の部分は、ハウジング102の後方側の壁部に取り付けられた軸受(図示せず)を介して、ハウジング102に回転可能に支持される。
回転軸部200は、軸方向後方側から軸方向前方側に向かうにつれて、徐々に径方向外側に向かって拡がるテーパ状の外周面202を有する。回転軸部200の軸方向前方側の部分203および段差部204は、製造時の利便性のために設けられた突き当ての一例である。テーパ状外周面202は、軸方向後端205から、軸方向前端206まで連続して延びている。テーパ状外周面202の軸方向後端205の軸方向後方には、軸方向に沿って直線状に延びる円筒状の外周面207が形成されている。
なお、テーパ状外周面202は、線形のテーパ面、すなわち円錐面が好ましい。この場合、テーパ状外周面202の半径は、軸方向後端205から軸方向前端206に向かうにつれて、線形的に増加する。テーパ状外周面202は、例えば、1/200〜1/30のテーパ率を有する線形のテーパ面であることが好ましい。
突き当て用の部分203および段差部204は、製造時に組付け作業をし易くするための工夫の一例である。突き当て用の部分203は、軸方向に沿って延びる円筒状の外周面を有しており、テーパ状外周面202の軸方向前端206との間で段差部204を形成するように、テーパ状外周面202から径方向外側に突出するように形成されている。
次に、図3〜図7を参照して、本実施形態に係る回転子部材300について説明する。回転子部材300は、筒状のスリーブ部301と、スリーブ部301の径方向外側において、周方向に並ぶように配置された複数の磁石セグメント311と、磁石セグメント311を径方向外側から覆う、筒状部材321とを有する。磁石セグメント311は、製造の都合や磁石の成形の都合に応じて軸方向に複数に分割されてもよく、図3の例では、軸方向に2分割されている。
図5に示すように、スリーブ部301は、中心軸線Oを有する筒状の部材であって、軸方向後方側(すなわち軸方向第1の側)の第1端部302と、軸方向前方側(すなわち軸方向第2の側)の第2端部303と、軸方向に沿って延びる円筒状の外周面304とを有する。スリーブ部301の軸方向後端の、外周面304から径方向外側に突出する凸部305は、製造時に磁石の軸方向の位置を揃え易くするための工夫の一例である。
スリーブ部301は、例えばSS400またはS45Cといった、磁性体の金属材料から作製される。また、スリーブ部301の厚さは、スリーブ部301を回転軸部200に圧入する作業を容易とするために、より薄くすることが好ましい。例えば、スリーブ部301は、最も厚みが薄い部分において、1mm〜2mmの厚みを有する。なお、スリーブ部301を回転軸部200に圧入する作業については、後述する。
本実施形態においては、スリーブ部301は、第1端部302から第2端部303に向かうにつれて連続的に径方向外側に向かって拡がるテーパ状内周面306(すなわち、テーパ面)を有する。このテーパ状内周面306は、第1端部302から第2端部303まで連続して延びており、且つ、第1端部302から第2端部303に向かう方向(すなわち、軸方向前方向)において、その半径が小さくなる部分を含まない。換言すれば、テーパ状内周面306は、第1端部302から第2端部303までの全域に亘って、軸方向前方に向かうにつれてその半径が大きくなっている。
テーパ状内周面306は、線形のテーパ面が好ましい。この場合、テーパ状内周面306の半径は、第1端部302におけるテーパ状内周面306の半径Rから、第2端部303におけるテーパ状内周面306の半径Rまで、第1端部302から第2端部303に向かうにつれて、線形的に拡径する。なお、R>Rである。また、テーパ状内周面306は、例えば、1/200〜1/30のテーパ率を有する線形のテーパ面が好ましい。この数値範囲に関しては、後述する。
ここで、テーパ状内周面306のテーパの度合いは、回転軸部200のテーパ状外周面202のテーパの度合いに対応するように、設定される。より具体的には、回転軸部200のテーパ状外周面202、およびスリーブ部301のテーパ状内周面306が、ともに線形テーパ面であるとすると、テーパ状外周面202と、テーパ状内周面306とは、略同じテーパ率(例えば1/100)を有するように、設定される。
スリーブ部301は、図1に示す電動機100の組み立て状態においては、回転軸部200の中心軸線Oと、スリーブ部301の中心軸線Oとが一致するように、回転軸部200のテーパ状外周面202上に、締り嵌めによって固定される。この状態においては、スリーブ部301の第2端部303と、組み立て時の利便性のために設けられた突き当て用の部分203の段差部204とが、例えば当接するように設計される。そして、第2端部303におけるテーパ状内周面306の半径Rと、テーパ状外周面202の軸方向前端206の半径とが、略同じとなっている。
また、この状態においては、スリーブ部301のテーパ状内周面306と、回転軸部200のテーパ状外周面202とは、互いに大きな面圧で密着しており、スリーブ部301は、回転軸部200によって、径方向外側に向かって押圧されている。なお、スリーブ部301の回転軸部200に対する取り付け構造については、後述する。
図6に示すように、磁石セグメント311の各々は、予め定められた曲率半径の内径を有する略円弧状の磁石片である。具体的には、磁石セグメント311は、軸方向前方側の端面312、および軸方向後方側の端面313と、周方向一方側の端面314、および周方向他方側の端面315と、径方向内側の内周面316、および径方向外側の外周面317とを有する。磁石セグメント311の内周面316は、円弧状である一方、外周面317は、任意の曲面、平面、または曲面と平面の組み合わせである。
図6の例では実施形態の一例として端面312、端面313、端面314、端面315が明確に描かれているが、磁気回路設計や電動機の仕様などの都合により、これらの端面は曲面であったり、テーパ面や曲面で挟まれる極小面であったりするため、実際にはこれらの端面は明確に存在するとは限らない。また、それぞれの面を形成する辺は、実際には面取りが施され、または曲面でなだらかに落とされており、明確な線で画定されるとは限らない。
内周面316は、予め定められた曲率半径を有する円弧面であって、端面312を形成する径方向内側の一辺と、端面313の径方向内側を形成する一辺とを接続するように、軸方向に沿って延びている。外周面317は、周方向に滑らかな曲線で構成され、例えば円弧面であってもよいし、他の任意の曲面であってもよい。内周面316の曲率半径に関しては、後述する。
図7に示すように、筒状部材321は、軸方向に延びる筒状の部材である。具体的には、筒状部材321は、軸方向前方側の端面322、および軸方向後方側の端面323と、筒状の内周面324および外周面325とを有する。図7の例では、実施形態の一例として端面322と端面323が明確に描かれているが、筒状部材の材料や構造、製造方法によっては、これらの端面は明確に存在するとは限らない。
筒状部材321は、径方向外側に向かって膨張するような変形に対して、強い強度を有する。換言すれば、筒状部材321は、その半径(直径)が変化し難い。また、筒状部材321は、磁束による発熱や、磁束の漏れによる性能低下を防止する観点から、非磁性材料から作製されることが好ましい。さらに、筒状部材321は、回転によって生じる遠心力を小さくするために、小さい密度を有することが好ましい。
例えば、筒状部材321の材料としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、またはポリブチレンテレフタレート繊維といった、比強度(単位密度当りの引張強度)に優れた材料が好適である。また、筒状部材321の材料として、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、またはポリブチレンテレフタレート繊維を使用したFRP(繊維強化樹脂)、もしくは、これらの幾つかを組み合わせた複合材も好適である。また、筒状部材321の材料として、オーステナイト系のステンレスやチタン、またはチタン合金等の非磁性金属を用いてもよい。
図3および図4に示す例では、回転子部材300を組み立てた状態において、計8個の磁石セグメント311が配置されている。具体的には、図4のAに示す周方向位置において、2つの磁石セグメント311が軸方向に隣り合うように配置されて一対となっている。同様に、図4のB、C、およびDに示す周方向位置において、それぞれ、2つの磁石セグメント311が軸方向に隣り合って一対となっている。
このように、本実施形態に係る回転子部材300においては、4対の磁石セグメント311が、スリーブ部301の外周面304上において、周方向に略等間隔で配列するように配置されている。軸方向後方側に位置する磁石セグメント311の各々は、例えばスリーブ部301に凸部305等の構造を設けることによって、軸方向の位置を揃えて配置される。
周方向に4対、計8個の磁石セグメント311の径方向外側には、全ての磁石セグメント311を径方向外側から環囲するように、筒状部材321が嵌着されている。ここで、上述したように、図1に示す電動機100の組み立て状態においては、スリーブ部301は、回転軸部200によって、径方向外側に向かって押圧されている。この押圧により、スリーブ部301は、径方向外側に変形しようとし、磁石セグメント311の各々を、径方向外側に向かって押すことになる。
これに対して、筒状部材321は、上述したように、径方向外側に向かって膨張するような変形に対して強い強度を有している。したがって、磁石セグメント311から加えられる圧力を受け止め、その反力として、磁石セグメント311を径方向内側に向けて押し返す。
この構成により、磁石セグメント311は、スリーブ部301と筒状部材321との間で、強固に挟持されることになる。これにより、電動機100の駆動時において、回転子部材300が高速で回転した場合においても、磁石セグメント311が、スリーブ部301および筒状部材321に対して相対移動してしまうのを防止することができる。
これについて、図8〜図10を参照して、さらに詳細に説明する。図8は、電動機100の回転数の増大と共に変化する、各部材に作用する遠心力の大きさと、それによって減少していく、回転軸部200とスリーブ部301との間の固定トルク、およびスリーブ部301と磁石セグメント311との間の固定トルクとを示している。ここで、「固定トルク」とは、一方の部材と他方の部材との間の接触面に生じる周方向の摩擦力に、回転軸線と該接触面との間の径方向距離(すなわち半径)を掛け算した値であって、この固定トルクが大きいほど、一方の部材は他方の部材に対して周方向へ相対移動し難い(ずれ難い)ことになる。
図8の線10は、回転軸部200とスリーブ部301との間の固定トルクを示し、線12は、スリーブ部301と磁石セグメント311との間の固定トルクを示している。また、図8の線14、線16、および線18は、それぞれ、磁石セグメント311、スリーブ部301、および筒状部材321に作用する遠心力を示している。また、線20は、電動機100の最大トルクを示している。
図8に示すように、停止時(回転数0)においては、電動機100の最大トルク20に対して、固定トルク10および12は、十分大きくなっているが、電動機100の回転数の増大と共に減少し、徐々に最大トルク20に近づいていくことがわかる。
ここで、電動機100の最大トルク20が10000min-1付近から減少しているのは、この実例でモデルとしたモータの最大出力を、たまたま90kWとしたためである。一般的に、トルク一定のまま回転数を上げると、電動機出力=トルク×回転数であるから、際限なく出力が増加することになるが、駆動電源の電源容量の限界がありそれは不可能である。そのため高速高トルク用途の電動機設計では一般に、ある回転数からトルクを低減させ、替わりに出力一定とする設計がなされる。そのため、本実例では、トルクが10000min-1付近から低下している。
図9および図10は、停止時と回転時における力の釣り合いを示したものである。図が複雑にならないように、図9および図10においては、説明の簡単化の観点から、特に磁石セグメント34とスリーブ36との間の力の関係を中心に示してある。スリーブ36と回転軸37との間の力の関係についは、図示はしていないが、考え方は全く同様であり、当業者であれば、容易に理解されるであろう。
図9は、電動機の停止時における筒状部材32と、磁石セグメント34と、スリーブ36との間の力の釣り合いを示す。図9中の矢印30は、スリーブ36が磁石セグメント34から受ける力を示す。矢印26は、磁石セグメント34がスリーブ36から受ける反力を示す。矢印28は、スリーブ36と磁石セグメント34との間に生じる摩擦力を示す。摩擦力28は、力26に、スリーブ36と磁石セグメント34との間の摩擦係数を掛け算した値である。また、図9中の矢印24は、磁石セグメント34が筒状部材32から受ける力(すなわち、筒状部材32の圧縮保持力)を示す。矢印22は、筒状部材32が磁石セグメント34から受ける反力を示す。
以上、簡単のため、磁石セグメント34とスリーブ36との間の力の関係を中心に力の関係を示した。回転軸37とスリーブ36との間の力の関係については省略したが、考え方は同じであり、当業者であれば理解は容易であろう。注意点としては、回転軸37がスリーブ36から受ける力には、スリーブ36の締め代に起因する圧縮力に加え、スリーブ36自身が磁石セグメント34から受ける力を加える点に注意する程度であり、考え方は同じである。
一方、図10は、電動機の回転時における筒状部材32と、磁石セグメント34と、スリーブ36との間の力の釣り合いを示す。図10中の矢印52は、スリーブ36が磁石セグメント34から受ける力を示す。矢印42は、磁石セグメント34がスリーブ36から受ける反力を示す。矢印48は、スリーブ36と磁石セグメント34との間に生じる摩擦力を示す。矢印46は、磁石セグメント34が筒状部材32から受ける力(すなわち、筒状部材32の圧縮保持力)を示す。矢印54は、磁石セグメント34を介して筒状部材32へ伝達される、スリーブ36からの反力を示す。矢印38は、筒状部材32へ加わる力の合計を示す。点線矢印40は、磁石セグメント34に作用する遠心力を示す。点線矢印44は、筒状部材32に作用する遠心力を示す。
図10に示すとおり、回転時に筒状部材32が負担する圧縮保持力46の大きさは、図9に示す停止時の圧縮保持力24から、回転時に筒状部材32自体に作用する遠心力44を減じた値となる。それ故、筒状部材32には、質量が軽いことと強度が高いことの二つ、即ち比強度が高いことが重要となる。このため、筒状部材32の材料としては、特に炭素繊維を主体とする材料が好ましい。筒状部材32の質量が軽い場合には、圧縮保持力24の、遠心力による減少分が小さくて済むため、その分磁石およびスリーブの保持力を高める事が可能となり、更なる高速化が可能となる。
図10に示すように、力52は、磁石セグメント34の遠心力40と、筒状部材32による遠心力44とによって、図9および図10に示す力30よりも小さくなる。これに伴って、力42も小さくなるので、スリーブ36と磁石セグメント34との間に生じる摩擦力48が、小さくなる。このように、電動機100の回転時においては、スリーブ36と磁石セグメント34との間の固定トルクが減少することになる。
以上、簡単のため、磁石セグメント34とスリーブ36との間の力の関係を中心に力の関係を示した。回転軸37とスリーブ36との間の力の関係については省略したが、考え方は同じであり、当業者であれば理解は容易であろう。注意点としては、回転軸37がスリーブ36から受ける力には、スリーブ36の締め代に起因する圧縮力に加え、スリーブ36自身が磁石セグメント34から受ける力を加える点と、回転時に発生する遠心力に関して、スリーブ36自身の遠心力に加え、筒状部材32と磁石セグメント34の遠心力も考慮する点、に注意する程度であり、考え方は同じである。その結果、電動機100の回転時においては、スリーブ36と回転軸37との間の固定トルクも、スリーブ36と磁石セグメント34との間の固定トルクが減少するのと同様の理由によって、減少することになる。
筒状部材32に与える圧縮保持力46に関して、最高回転数において圧縮保持力46を残しているのみでは不十分であり、圧縮保持力によってもたらされる回転方向の磁石セグメント34とスリーブ36との間の固定トルク、およびスリーブ36と回転軸37との間の固定トルクそれぞれが、各々の回転数におけるモータの最大トルクを常に上回っている必要がある。モータの最大トルクに対して、例えば5倍以上のさらに十分な余裕がある事が好ましい。
そこで、本実施形態に係る回転子部材300においては、回転電機100の動作可能な回転数の全範囲において、スリーブ部301と回転軸部200との間の固定トルク、および、磁石セグメント311とスリーブ部301との間の固定トルクが、回転電機100の最大トルクを上回るように、筒状部材321の締め代が設定される。
この構成により、図8に示すように、回転軸部200とスリーブ部301との間の固定トルク10、およびスリーブ部301と磁石セグメント311との間の固定トルク12が、電動機100が如何なる回転数で駆動されたとしても、電動機100の最大トルク20を上回ることになる。したがって、電動機100の駆動時に、回転軸部200とスリーブ部301との間、および、スリーブ部301と磁石セグメント311との間で、ずれが生じるのを防止することができる。
次に、図1〜図7を参照して、電動機100の動作について説明する。電動機100の外部に設置された動力源から、動力線を介してコイル104に電流が流されると、固定子110によって、軸心Oの周りに回転磁界が生成される。回転子部材300の磁石セグメント311は、固定子110によって生成される回転磁界によって周方向に電磁力を受ける。その結果、回転子部材300は、回転軸部200とともに一体的に回転する。
次に、図11〜図19を参照して、本発明の一実施形態に係る回転子部材300の製造方法について説明する。回転子部材300を製造する方法S10は、ステップS1〜ステップS5を備える。具体的には、ステップS1において、スリーブ部301を準備する。例えば、円筒状部材の内周面および外周面を切削加工し、テーパ状内周面306、外周面304を形成する。また組立て時の利便性のために例えば必要に応じて、凸部305等を形成する。このステップS1によって作製されるスリーブ部301の、第2端部303におけるテーパ状内周面306の半径は、電動機100を組み立てた状態における上記半径Rよりも小さい半径R’(図17を参照)となっている。同様に、スリーブ部301の第1端部302におけるテーパ状内周面306の半径は、電動機100を組み立てた状態における上記半径Rよりも小さい半径R’となっている。
ステップS2において、磁石セグメント311を準備する。具体的には、所定の曲率半径を有する内周面316を含む、略円弧状の磁石セグメント311を8個準備する。ステップS3において、筒状部材321を準備する。その材料としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、またはポリブチレンテレフタレート繊維等、比強度(単位密度当りの引張強度)に優れた材料が好適である。また、これらを利用したFRP(繊維強化樹脂)、オーステナイト系のステンレスやチタン、チタン合金等の非磁性金属、の何れか一つ、またはこれらのうち任意の幾つかを組み合わせた複合材料が、適している。
ここで、ステップS1〜ステップS3は、並行して実行されてもよいし、または、任意の順序で実行されてもよい。また、ステップS1〜ステップS3は、それぞれ別の製造場所にて実行されてもよいし、または、ステップS1〜ステップS3のうちの少なくとも2つのステップを、同じ製造場所にて実行してもよい。
ステップS4において、スリーブ部301の外周面304に、計8個の磁石セグメント311を設置する。このステップS4について、図13を参照して説明する。まず、Aに示す周方向位置において、ステップS2にて作製した磁石セグメント311のうちの2個を、軸方向に隣り合うように並べて一対とし、スリーブ部301の外周面304上に設置する。同様にして、B、C、およびDに示す周方向位置において、それぞれ、2個の磁石セグメント311を軸方向に隣り合うように並べて一対とし、スリーブ部301の外周面304上に設置する。
このときに、Aに示す周方向位置に設置した磁石セグメント対311Aの磁界の方向は、径方向内側の内周面316側にS極、径方向外側の外周面317側にN極が配されるように、設定される。また、Bに示す周方向位置に設置した磁石セグメント対311Bの磁界の方向は、径方向内側の内周面316側にN極、径方向外側の外周面317側にS極が配されるように、設定される。
また、Cに示す周方向位置に設置した磁石セグメント対311Cの磁界の方向は、径方向内側の内周面316側にS極、径方向外側の外周面317側にN極が配されるように、設定される。また、Dに示す周方向位置に設置した磁石セグメント対311Dの磁界の方向は、径方向内側の内周面316側にN極、径方向外側の外周面317側にS極が配されるように、設定される。
すなわち、本実施形態においては、周方向に配列する磁石セグメント対311A〜311Dは、それぞれの磁極が周方向において交互に入れ替わるように、設置される。なお、本実施形態においては、磁石セグメント311は、このステップS4の前に、予め着磁される。これにより、磁石セグメント311が生成する磁界によって、それぞれの磁石セグメント311が互いに引き付け合うことになるので、磁石セグメント311を、スリーブ部301の外周面304上の所定の位置に設置する作業が、容易となる。
ステップS5において、磁石セグメント311を径方向外側から覆うように筒状部材321を取り付ける。具体的には、磁石セグメント311の各々の径方向外側の外周面317に、筒状部材321の内周面324が向き合うように、ステップS3にて作製した筒状部材321を磁石セグメント311の径方向外側に嵌め入れる。この時点では、両者は隙間嵌めでも多少の締まり嵌めでも構わない。締まり嵌めの場合には、筒状部材321が抜けない程度の僅かな締め代で十分である。
また、図12に示すように、他の実施形態に係る、回転子部材300の製造方法は、図11のステップS3の代わりに、ステップS5において、筒状部材321相当の部材を、その材料を磁石セグメント311の外周に直接巻きつけることで、形成してもよい(ステップS3’)。例えば、糸状や帯状、シート状の材料を、磁石セグメント311の外周に各々の磁石セグメント311を覆うように、複数回所定の厚さになるまで回転方向に周回しつつ巻きつけて形成してもよい。
ここで、本実施形態においては、磁石セグメント311の内周面316の半径は、スリーブ部301の外周面304の半径よりも大きくなるように、設定される。具体的には、図15に示すように、磁石セグメント311の内周面316の曲率半径をRとし、スリーブ部301の外周面304の半径をRとすると、R>Rとなる。
この構成により、回転子部材300を組み立てた状態において、磁石セグメント311の内周面316と、スリーブ部301の外周面304との間における、磁石セグメント311の内周面316の周方向両端の領域に、隙間330が形成されることになる。なお、この隙間330の機能については、後述する。
また、磁石セグメント311の外周の輪郭線が円ではない場合には、それを利用して、例えば図14に示すように、筒状部材321を磁石セグメント311の外縁に沿って変形させつつ嵌め入れる事により、磁石セグメント311の外面と筒状部材321の内面とが接触することで、両者を一体に組み立てても良い。
これにより、筒状部材321を磁石セグメント311の径方向外側に嵌着した場合に、スリーブ部301と筒状部材321との間に磁石セグメント311を挟持しつつ、回転子部材300を一体的な部材として構成することができる。
ステップS1〜ステップS5によって、図14に示す回転子部材300が作製される。このように、回転子部材300を一体的な部材として予め作製することによって、回転子部材300を運搬することが容易となる。また、例えばビルトイン式電動機の分野においては、このような回転子部材の組立体を、1つの商品として製造し、流通させる場合もある。本実施形態に係る回転子部材300は、一体的な構造を有することから、取り扱いが容易であるので、流通の観点から、このような分野において有利である。
引き続き、図11を参照して、本発明の一実施形態に係る回転子の製造方法について説明する。回転子を製造する方法S20は、ステップS6〜ステップS8を備える。具体的には、ステップS6において、図2に示したような回転軸部200を準備する。例えば、円筒状の棒部材の外周面を切削加工し、テーパ状外周面202を形成する。また例えばその前後の部分には、円筒状の外周面207、および突き当て用部分203を必要に応じて設けてもよい。
ステップS7において、上述のステップS5にて作製された回転子部材300を、回転軸部200の軸方向後方側から嵌め入れる。このステップS7について、図16および図17を参照して説明する。まず、回転子部材300のスリーブ部301を、第2端部303側から、ステップS6にて作製した回転軸部200の軸方向後端に嵌め入れる。
そして、回転軸部200を、例えば回転軸部200の軸方向第2の側(前方側)の端面(図示せず)を軸方向第1の側(後方側)に向って保持し、回転子部材300のスリーブ部301の端部302を保持方向に対し、軸方向反対向きに押す。即ち、回転子部材300を、図16の矢印Eに示すように、軸方向前方に向けて押し入れる。
そうすると、スリーブ部301のテーパ状内周面306の軸方向前端と、回転軸部200のテーパ状外周面202とが、当接部Pにて当接する。この状態を、図16に示す。なお、図17に示すように、テーパ状外周面202における当接部Pの半径は、ステップS1にて作製したスリーブ部301の、第2端部303におけるテーパ状内周面306の半径R’に等しい。
ステップS8において、回転子部材300を、回転軸部200に対して、軸方向前方側に向けてさらに圧入する。具体的には、スリーブ部301の第2端部303が、所定の位置、例えば図の例では、突き当て用の部分203の段差部204と当接するまで、回転子部材300を軸方向前方側に向けて圧入する。
この時、スリーブ部301は、当接部Pから段差部204までの距離xだけ軸方向前方に移動するとともに、上記半径Rと、上記半径R’との差δだけ、径方向外側に向かって膨張することになる。すなわち、この状態においては、回転子部材300は、嵌め代φ2δで、回転軸部200に締り嵌めによって固定されることになる。なお、この状態において、スリーブ部301は、弾性変形領域を超えて変形してもよい。
スリーブ部301が所定の固定位置まで圧入する間に、スリーブ部301を圧入する力によって、スリーブ部301は、径方向外側に膨張し、それに伴って磁石セグメント311も径方向外側に移動する。その結果、筒状部材321も外側に向って力を受けることになり、径方向外側に向って筒状部材321も膨張する。これにより、筒状部材321に弾性圧縮力が蓄えられ、この弾性圧縮力によって、回転軸部200のテーパ状外周面202と筒状部材321との間で、磁石セグメント311およびスリーブ部301が挟持され、その際の各々の接触面間に発生する圧力(面圧)によって、磁石セグメント311とスリーブ部外周面304との周方向の固定と、スリーブ部301の内周面306と回転軸部200のテーパ状外周面202との固定が、完成する。
なお、スリーブ部301の内周面306と回転軸部200のテーパ状外周面202とは、筒状部材321の軸方向前方の端面322から軸方向後方の端面323までの軸方向区間において、略全面(例えば、90%以上の領域)に亘って、面接触している。
以下に、回転軸部200およびスリーブ部301の具体的な寸法例を示す。回転軸部200のテーパ状外周面202と、スリーブ部301のテーパ状内周面306のテーパ率を、ともに1/100に設定する。そして、スリーブ部301の第2端部303における厚みを1mmとし、スリーブ部301の軸方向長さ、すなわち、第1端部302と第2端部303との間の軸方向距離を100mmとする。
そうすると、スリーブ部301の第1端部302における厚みは、1.5mmとなる。この場合において、スリーブ部301の外周面304の直径をφ80mm(すなわち、半径が40mm)とすると、第2端面303におけるテーパ状内周面306の直径は、φ78mm(すなわち、R4=39mm)となり、第1端部302におけるテーパ状内周面306の直径は、φ77mm(すなわち、R3=38.5mm)となる。
一方、回転軸部200の軸方向前端206の外径をφ78.5(すなわち、R1=39.25mm)とする。そうすると、軸方向前端206から軸方向後方に100mmの位置においては、回転軸部200のテーパ状外周面202の外径は、φ77.5mm(すなわち、半径が38.75mm)となる。
この場合において、スリーブ部301の第2端部303と、回転軸部200の段差部204とが当接するように、スリーブ部301を回転軸部200に圧入した場合、スリーブ部301と回転軸部200とは、締め代φ0.5mmの締まり嵌めによって、互いに固定されることになる。
ステップS8の結果、回転軸部200に回転子部材300が締り嵌めによって固定され、図18に示す回転子400が製造される。すなわち、ステップS7およびステップS8は、回転軸部200の径方向外側に回転子部材300を締り嵌めによって固定するステップS9を構成する。
ここで、本実施形態においては、上述したように、周方向に並ぶ磁石セグメント311を採用し、且つ、磁石セグメント311の内周面316の曲率半径Rは、スリーブ部301の外周面304の半径Rよりも大きくなるように、設定されている。これにより、回転子400を製造する工程において、磁石が割れてしまうのを防ぐことができる。
これについて、図19を参照して説明する。なお、図19(a)は、回転軸部200に圧入する前の状態の回転子部材300を示しており、図15に対応する。一方、図19(b)は、回転軸部200に圧入した後の状態の回転子部材300を示しており、図4に対応する。
上述したように、回転軸部200に圧入する前の状態においては、磁石セグメント311の内周面316と、スリーブ部301の外周面304との間に、隙間330が形成されている。この状態から、ステップS8において回転子部材300を回転軸部200に圧入すると、上記の差δだけ、径方向外側に向かって膨張することとなる。
そうすると、図19(b)に示すように、スリーブ部301が隙間330を埋めるように径方向外側に膨張し、その結果、スリーブ部の外周面304と、磁石セグメント311の径方向内側の内周面316とが面接触する。この隙間330は、磁石セグメント311の内周面316の曲率半径Rと、スリーブ部301の外周面304の半径Rとの間の半径の差に起因して形成される隙間であって、ステップS8におけるスリーブ部301の膨張を考慮して、適宜設定される。
この構成によれば、隙間330が、スリーブ部301の膨張を許容する「遊び」として機能することとなり、ステップS8の工程の間に、磁石セグメント311にスリーブ部301から過度な力が加えられてしまうことを防止することができる。これにより、磁石セグメント311が割れてしまうのを防止することができる。
また、本実施形態においては、磁石セグメント311は、リング状に連続する形態ではなく、周方向に配列する4対の磁石セグメント対によって、周方向に4つに分離されている。このため、ステップS8の工程の間に、磁石セグメント311に力が負荷されたとしても、リング状に連続する磁石と比べて、磁石セグメント311が破損してしまう虞を、大幅に低減することができる。また、電動機を大型化する場合、適用する磁石セグメント311の寸法および数を調整することによって、電動機の大型化の要求に対して、より容易に対応することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、スリーブ部301は、ステップS8において、隙間330を埋めるように径方向外側に膨張し、スリーブ部の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316とが面接触することになる。この構成により、回転子400が完成した状態において、スリーブ部の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316とを、均等な圧力分布で互いに強固に、圧力を伴って密着させることができる。これにより、スリーブ部の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316との間の摩擦力(固定トルク)を増大させることができるので、電動機100の駆動時において、磁石セグメント311がスリーブ部301に対して相対移動してしまうのを、効果的に防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、ステップS8において、テーパ面202、306を利用してスリーブ部301を膨張させ、回転子部材300を回転軸部200に圧入している。これにより、スリーブ部301を均一且つ高精度に膨張させることができるので、磁石セグメント311を、スリーブ部301と筒状部材321との間に安定して挟持することができる。その結果、回転子400の構造をより堅固とすることができるので、回転子400を、より高い回転数で回転させることが求められる製品に適用することが可能となる。
また、本実施形態によれば、回転子部材300を回転軸部200に圧入する工程においては、回転子部材300を一軸方向に押すプレス装置が必要となるのみであって、その他の複雑な製造装置を必要としない。したがって、製造効率を向上させるとともに、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、回転子部材300および回転軸部200の部材を加熱し、その間に回転子部材300を回転軸部200に圧入する、いわゆる「焼き嵌め」の手法を用いる必要もない。したがって、加熱によって磁石の高温減磁が引き起こされてしまうのを防止することができる。
また、本実施形態は、「焼き嵌め」を用いる必要性がないことから、炭素繊維、チタン、ガラス繊維等の線膨張係数の小さい材料を使用した場合においても、効果的に回転子部材300を回転軸部200に固定することができる。
また、本実施形態によれば、テーパ面202、306のテーパの度合い(テーパ率、軸方向に対する傾斜角度)を適切に変更することによって、スリーブ部301および筒状部材321の嵌め代を、容易且つ自在に設計することができる。このため、回転子部材300を、様々な種類および寸法の電動機に応用することが可能となる。
なお、テーパ状外周面202およびテーパ状内周面306のテーパ率は、1/1000〜1/30の範囲内に設定されることが好ましい。この数値範囲に関して、以下に説明する。まず、テーパ率の上限値(1/30)に関して、スリーブ部301を回転軸部200に圧入すると、膨張するように変形したスリーブ部301から、回転軸部200に対して、径方向内側に向けた弾性収縮力が負荷される。このため、スリーブ部301を回転軸部200に圧入した直後には、この弾性収縮力に起因して、スリーブ部301が、テーパ状外周面202に沿って、回転軸部200から抜ける方向へと摺動しようとする。
ここで、本発明者は、実験検証の結果、テーパ率を1/30よりも大きく設定した場合(例えば、1/10、1/5等)に、以下のような問題が生じる虞があることを把握した。具体的には、スリーブ部301を回転軸部200に圧入したときに、スリーブ部301が回転軸部200から抜けようとする力が、スリーブ部301と回転軸部200との間に働く摩擦力を上回り易くなる。その結果、スリーブ部301が回転軸部200から脱落してしまう可能性が高まってしまう。
また、テーパ率を1/30よりも大きく設定した場合、スリーブ部301を回転軸部200に圧入するために、非常に大きな圧入力が必要となるので、より大型の製造装置が必要となってしまう虞もある。このような観点から、テーパ率の上限値を、1/30に設定することが好ましい。
次に、テーパ率の下限値(1/1000)に関して、仮に、テーパ率を1/1000よりも小さく設定した場合、所定の締め代(上記の例ではφ0.5mm)を得るために、スリーブ部301を回転軸部200に圧入する軸方向距離(上記した距離xに相当)が、長くなってしまう。これにより、作業効率が低下してしまうことになる。また、実際の製造上、テーパ率を1/1000よりも小さくすると、加工の誤差の影響が大きくなってしまう虞もある。このような観点から、テーパ率の下限値を、1/1000に設定することが好ましい。特に好ましくは、上述の観点からテーパ率の下限値として1/200程度が、現実的な製造コスト上、好ましい。この程度までであれば、旋盤加工が可能であり、研削加工が不要である。
なお、本発明の他の実施形態として、スリーブ部301と磁石セグメント311との間に、スリーブ部301と磁石セグメント311との間の相対移動を防止するための移動防止要素を設けてもよい。この構成について、図20〜図22を参照して説明する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
まず、図20を参照して、本発明の他の実施形態に係る回転子部材500について説明する。図20(a)は、回転軸部200に圧入する前の状態の回転子部材500を示しており、図19(a)に対応する。図20(b)は、回転軸部200に圧入した後の状態の回転子部材500を示しており、図19(b)に対応する。
この実施形態に係る回転子部材500は、スリーブ部301の外周面304上に形成された移動防止要素501を備えている。この移動防止要素501は、スリーブ部301と磁石セグメント311との間の相対移動を防止するために、例えば、高摩擦性樹脂塗料層、粘着性樹脂塗料層、サンドブラスト加工、摩擦係数を高める材料を含有した塗料層、摩擦係数を高める化学表面処理等、スリーブ部301と磁石セグメント311との間の摩擦係数を増大させる構成を含む。
または、移動防止要素501は、スリーブ部301の外周面304から径方向外側に突出する凸部を含んでもよい。この場合において、磁石セグメント311の内周面316に、上記凸部と係合する係合部が形成されてもよい。なお、好ましくは、この移動防止要素501は、塗料層で形成する場合、0.01mm〜0.1mmの厚みを有するように形成される。
また、移動防止要素501を、スリーブ部301の外周面304から径方向外側に突出する凸部によって形成する場合には、該凸部の高さは、好ましくは、0.5mm以上、且つ、磁石セグメント311の厚さの1/3以下となるように設定される。なお、移動防止要素501をスリーブ部301の外周面304上に形成する工程は、上記したステップS1において、スリーブ部301の外周面304を切削加工するときに実行されてもよいし、または、上記したステップS4において、スリーブ部301上に磁石セグメント311を設置する前に実行されてもよい。
図20(b)に示すように、回転軸部200との締め代によってスリーブ部301が隙間330を埋めるように径方向外側に膨張すると、スリーブ部301の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316とが、移動防止要素501を介して面接触する。このように、予め隙間330を設けておくことによって、スリーブ部301の径方向の膨張による磁石セグメント311の割れを防止することができる。
また、スリーブ部301の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316とが、移動防止要素501を介して面接触することによって、電動機100の駆動時において、回転子部材500が高速で回転した場合において、磁石セグメント311が、スリーブ部301および筒状部材321に対して相対移動してしまうのを効果的に防止することができる。
次に、図21を参照して、本発明のさらなる他の実施形態に係る回転子部材510について説明する。図21(a)は、回転軸部200に圧入する前の状態の回転子部材510を示しており、図19(a)に対応する。図21(b)は、回転軸部200に圧入した後の状態の回転子部材510を示しており、図19(b)に対応する。
この実施形態に係る回転子部材510は、磁石セグメント311の内周面316上に形成された移動防止要素511を備えている。上記と同様に、この移動防止要素511は、スリーブ部301と磁石セグメント311との間の摩擦係数を増大させる構成を含む。または、移動防止要素511は、磁石セグメント311の内周面316から径方向内側に突出する凸部を含んでもよい。
図21(b)に示すように、スリーブ部301が隙間330を埋めるように径方向外側に膨張すると、スリーブ部301の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316とが、移動防止要素511を介して面接触する。この構成により、電動機100の駆動時において、回転子部材510が高速で回転した場合において、磁石セグメント311が、スリーブ部301および筒状部材321に対して相対移動してしまうのを効果的に防止することができる。
なお、移動防止要素511を磁石セグメント311の内周面316上に形成する工程は、上記したステップS2において、磁石セグメント311を作製するときに実行されてもよいし、または、上記したステップS4において、スリーブ部301上に磁石セグメント311を設置する前に実行されてもよい。
次に、図22を参照して、本発明のさらなる他の実施形態に係る回転子部材520について説明する。図22(a)は、回転軸部200に圧入する前の状態の回転子部材520を示しており、図19(a)に対応する。図22(b)は、回転軸部200に圧入した後の状態の回転子部材520を示しており、図19(b)に対応する。
この実施形態に係る回転子部材520においては、独立部材である移動防止要素521を、スリーブ部301と磁石セグメント311との間に挿入している。この移動防止要素521は、スリーブ部301および磁石セグメント311の各々に対して、大きな摩擦係数を有する部材である。このような移動防止要素521としては、例えば、表面に摩擦係数を高める処理が施された摩擦シート、表面に粘着剤が塗布された粘着性シート、または、タック性を有するシートの例として、NBRもしくはシリコーンからなるゴムシート等を適用することができる。なお、好ましくは、この移動防止要素521は、0.03mm〜0.1mmの厚みを有する。
図22(b)に示すように、スリーブ部301が隙間330を埋めるように径方向外側に膨張すると、スリーブ部301の外周面304と、磁石セグメント311の内周面316とが、移動防止要素521を介して面接触する。この構成により、電動機100の駆動時において、回転子部材520が高速で回転した場合において、磁石セグメント311が、スリーブ部301および筒状部材321に対して相対移動してしまうのを効果的に防止することができる。
なお、磁石セグメントは、上述した実施形態においては、磁石セグメントが所定の曲率半径を有する円弧形状の磁石片である場合について述べたが、これに限らず、他の形状を有していてもよい。この構成に関して、図23を参照して、説明する。
図23は、本発明のさらなる他の実施形態に係る回転子部材600を示しており、図23(a)は、回転子部材600を軸方向から見た外観図であり、図23(b)は、図23(a)の一部を拡大して示す拡大図である。
回転子部材600は、スリーブ部601と、スリーブ部601の径方向外側に配置された複数の磁石セグメント611と、磁石セグメント611を径方向外側から覆う筒状部材321とを備える。
本実施形態においては、スリーブ部601は、外周面604から内方に凹む凹部602を有している。この凹部602は、スリーブ部601の軸方向一方の端面から、軸方向他方の端面まで、軸方向に沿って延びており、略平面状の底面と、該底面の周方向両端から立ち上がる周方向端面とよって画定されている。凹部602は、周方向に等間隔で配列するように、外周面604に複数形成されている。隣り合う2つの凹部602の間には、凹部602の底面から径方向外側に突出する凸部603が形成されている。
磁石セグメント611は、径方向内側の内周面616と、径方向外側の外周面617とを有する。本実施形態においては、磁石セグメント611の外周面617は、上記実施形態と同様に、任意の曲面である一方、磁石セグメント611の内周面616は、略平面となっている。
図23に示すように、回転子部材600を組み立てた状態においては、磁石セグメント611は、スリーブ部601に形成された凹部602内に収容されており、磁石セグメント611の内周面616と、凹部602の底面とが面接触している。そして、凹部602の周方向両側に設けられた凸部603によって、磁石セグメント611の周方向への移動が防止される。
なお、凹部602は、該凹部602の底面の軸方向両端から立ち上がる軸方向端面をさらに含んでもよい。この場合、磁石セグメント611の軸方向への移動は、凹部602の軸方向端面によって防止される。
本実施形態によれば、上記したステップS4において、スリーブ部601の径方向外側に磁石セグメント611を位置決めする作業を容易とすることができる。また、回転子部材600を電動機に適用した場合、電動機の駆動時に、磁石セグメント611がスリーブ部601に対して相対移動してしまうのを、確実に防止することができる。
次に、図24を参照して、本発明のさらに他の実施形態に係る回転子部材700について説明する。なお、上述の実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。回転子部材700は、筒状のスリーブ部701と、スリーブ部301の径方向外側に配置された複数の磁石セグメント311と、磁石セグメント311を径方向外側から覆う、筒状部材321とを有する。
スリーブ部701は、中心軸線Oを有する筒状の部材であって、軸方向後方側(すなわち軸方向第1の側)の第1端部702と、軸方向前方側(すなわち軸方向第2の側)の第2端部703と、軸方向に沿って延びる円筒状の外周面704とを有する。スリーブ部701の軸方向後端の、外周面704から径方向外側に突出する凸部705は、製造時に磁石の軸方向の位置を揃え易くするための工夫の一例である。
スリーブ部701は、第1端部702から径方向前方へ延びる円筒面704と、軸方向前方へ向かうにつれて連続的に径方向外側に向かって拡がる第1のテーパ状内周面705および第2のテーパ状内周面706とを有する。円筒面704の半径は、第1端部702から第2端部703に向かうにつれて一定となっている。
第1のテーパ状内周面705は、円筒面704の軸方向前方の端縁704aから軸方向前方へ延びる、軸線Oに対して第1の角度θで傾斜する円錐面である。第2のテーパ状内周面706は、第1のテーパ状内周面705の軸方向前方の端縁705aから第2端部703まで軸方向前方へ延びる、軸線Oに対して第2の角度θで傾斜する円錐面である。ここで、第1の角度θは、第2の角度θよりも小さく設定されている。
また、上述した実施形態においては、周方向に並ぶように計8個の磁石セグメントを設置した場合について述べたが、これに限らず、周方向に2以上に分離された磁石セグメントであれば、如何なる数の磁石セグメントを設置してもよい。また、周方向に隣り合う磁石セグメントの間に間隔を設けてもよいし、互いに接触するように配置してもよい。
また、回転軸部のテーパ状外周面、およびスリーブ部のテーパ状内周面は、線形テーパ面に限らず、例えば指数関数テーパ面のような、軸方向に対して任意の曲率で変化するテーパ面であってもよい。
また、上述した実施形態においては、筒状部材を磁石セグメント311の径方向外側に嵌め入れる(ステップS5)場合について説明したが、これに限らず、シート状、或いは帯状、或いはひも状、或いは糸状の部材を準備し、磁石セグメント311の径方向外側に巻き付けることによって、回転子部材300を組み立ててもよい。
また、上述した実施形態においては、本発明を電動機に適用した場合について述べたが、これに限らず、本発明は、例えば発電機を含む回転電機に有利に適用することができる。
以上、発明の実施形態を通じて本発明を説明したが、上述の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが、発明の解決手段に必須であるとは限らない。さらに、上述の実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 電動機
200 回転軸部
202 テーパ状外周面
300,500,510,520,600,700 回転子部材
301,601,701 スリーブ部
306,705,706 テーパ状内周面
311,611 磁石セグメント
321 筒状部材

Claims (19)

  1. 回転電機の回転軸部に圧入によって固定される回転子部材であって、
    軸方向第1の側の第1端部と、軸方向第2の側の第2端部とを有する、筒状のスリーブ部と、
    前記スリーブ部の径方向外側において周方向に並ぶように配置された複数の磁石セグメントと、
    前記複数の磁石セグメントを径方向外側から覆い、前記スリーブ部との間で前記複数の磁石セグメントを挟持する筒状部材と、を備え、
    前記スリーブ部の内周面は、
    前記第1端部から前記第2端部に向かうにつれて連続的に径方向外側に向かって拡がるテーパ面を有し、且つ、
    前記第1端部から前記第2端部に向かう方向において該内周面の半径が小さくなる部分を含まない、回転子部材。
  2. 前記テーパ面は、線形テーパ面であるか、または、互いに連続的に接続された、回転軸線に対する角度が互いに異なる複数の線形テーパ面を含む、請求項1に記載の回転子部材。
  3. 前記スリーブ部の内周面は、前記第1端部から延びて前記第2端部に向かうにつれて内径が一定となる円筒面をさらに有し、
    前記テーパ面は、前記円筒面から前記第2端部に向って延びる線形テーパ面を含む、請求項1または2に記載の回転子部材。
  4. 前記線形テーパ面は、1/200〜1/30のテーパ率を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転子部材。
  5. 前記スリーブ部は、該スリーブ部の内周面に開口を有する孔を有さない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転子部材。
  6. 前記スリーブ部と、前記磁石セグメントとの間の少なくとも一部の領域には、隙間が形成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の回転子部材。
  7. 前記スリーブ部の外周面は、円筒状であり、
    前記複数の磁石セグメントの各々の内周面は、円弧状であり、
    前記磁石セグメントの内周面の曲率半径は、前記スリーブ部の外周面の曲率半径よりも大きい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転子部材。
  8. 前記スリーブ部と前記磁石セグメントとの間の相対移動を防止する移動防止要素をさらに備える、請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転子部材。
  9. 前記筒状部材は、
    炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、もしくはポリブチレンテレフタレート繊維、
    炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化ケイ素繊維、ボロン繊維、チタン合金繊維、超高分子量ポリエチレン、もしくはポリブチレンテレフタレート繊維を使用した繊維強化樹脂、または
    非磁性金属を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転子部材。
  10. 軸方向第1の側から軸方向第2の側に向かうにつれて径方向外側に向かって拡がる外周面を有する回転軸部と、
    前記第2端部が前記第1端部よりも前記回転軸部の軸方向第2の側に位置するように、前記回転軸部の径方向外側に固定された、請求項1〜9のいずれか1項に記載の回転子部材と、を備え、
    前記回転子部材が前記回転軸部に固定された状態において、前記スリーブ部は、前記回転軸部によって径方向外側に膨張するように変形され、前記スリーブ部の外周面と、前記磁石セグメントの内周面とが、圧力を伴って互いに密着する、回転子。
  11. 前記筒状部材が延在している軸方向区間において、前記スリーブ部の内周面と前記回転軸部の外周面とは、略全面に亘って面接触する、請求項10に記載の回転子。
  12. 前記スリーブ部は、弾性変形領域を超えて変形する、請求項10または11に記載の回転子。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の回転子を備える、回転電機。
  14. 前記回転電機の動作可能な回転数の全範囲において、前記スリーブ部と前記回転軸部との間の固定トルク、および前記磁石セグメントと前記スリーブ部との間の固定トルクが、前記回転電機の最大トルクを上回るように、前記筒状部材の締め代が設定される、請求項13に記載の回転電機。
  15. 圧入によって回転軸部に固定される回転子部材を製造する方法であって、
    軸方向第1の側の第1端部、および軸方向第2の側の第2端部と、前記第1端部から前記第2端部に向かうにつれて連続的に径方向外側に向かって拡がるテーパ面を含む内周面と、を有する筒状のスリーブ部の外周面に、複数の磁石セグメントを周方向に設置するステップと、
    前記複数の磁石セグメントを径方向外側から覆うように筒状部材を取り付けるステップと、備える、方法。
  16. 前記筒状部材を取り付けるステップは、該筒状部材の材料を前記磁石セグメントの外周に直接巻き付けることを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 請求項15または16に記載の方法で製造された回転子部材を使用して、回転電機の回転子を製造する方法であって、
    前記回転子部材を固定する区間において、軸方向第1の側から軸方向第2の側に向かうにつれて径方向外側に向かって拡がる外周面を有する回転軸部を準備するステップと、
    前記回転軸部の径方向外側に、前記回転子部材を締り嵌めによって固定するステップと、を備え、
    前記回転子部材を締り嵌めによって固定するステップは、
    前記第2端部が前記第1端部よりも前記回転軸部の軸方向第2の側に位置するように、前記スリーブ部を前記回転軸部の前記軸方向第1の側から嵌め入れることと、
    前記スリーブ部の前記第1端部を軸方向第2の側の方向へ向かって押し、前記スリーブ部を前記回転軸部に圧入することと、
    前記スリーブ部を所定の固定位置まで圧入する間に、前記スリーブ部を圧入する力によって、前記スリーブ部を径方向外側に膨張させることと、を含む、方法。
  18. 前記回転子部材は、前記スリーブ部と、前記磁石セグメントとの間の少なくとも一部の領域に、隙間を有し、
    前記回転子部材を締り嵌めによって固定するステップにおいて、前記スリーブ部を、前記隙間を埋めるように径方向外側に膨張させることによって、前記スリーブ部の外周面と、前記磁石セグメントの内周面とを、略全面に亘って面接触させる、請求項17に記載の方法。
  19. 前記スリーブ部の外周面は、円筒状であり、
    前記複数の磁石セグメントの各々の内周面は、円弧状であり、
    前記磁石セグメントの内周面の曲率半径は、前記スリーブ部の外周面の半径よりも大きく、
    前記回転子部材を締り嵌めによって固定するステップにおいて、前記スリーブ部を径方向外側に膨張させることによって、前記スリーブ部の外周面と、前記磁石セグメントの内周面とを面接触させる、請求項18に記載の方法。
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