JP2014207525A - 音叉型水晶振動片、及び水晶振動デバイス - Google Patents

音叉型水晶振動片、及び水晶振動デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】溝部を形成した脚部が設けられた音叉型水晶振動片に対して、土手部の幅が狭くなっても安定した発振を行う。
【解決手段】音叉型水晶振動片には、基部と、基部から一方向に突出した一対の脚部(第1脚部と第2脚部)とが設けられている。第1脚部及び第2脚部の一主面41及び他主面42には、溝部53と土手部56(第1土手部561と第2土手部562)とが形成されている。第1土手部561は溝部56の形成により成形され、第1土手部561の幅は厚み方向に沿って異なる。第1土手部561は、幅の広い厚肉部563と、幅の狭い薄肉部564とから構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、音叉型水晶振動片、及び水晶振動デバイスに関する。
音叉型水晶振動片の1つとして、基部とこの基部から突出された2つの脚部とからなる音叉型水晶振動片がある(例えば、特許文献1参照)。このような音叉型水晶振動片には、異電位で構成された一対の励振電極が2つの脚部に形成されている。この音叉型水晶振動片を、ベースと蓋とから構成された本体筐体の内部空間に気密封止することにより、音叉型水晶振動デバイスが構成される(例えば、特許文献1参照。)。この音叉型水晶振動片では、脚部に溝部が形成され、溝部を脚部に形成することで土手部が脚部に成形される。この溝部の形成によりCIを低下させることができる。溝部の幅を拡げることで土手部の幅が減らされ、電解効率が向上するので、更にCIを減少させることができる。しかし、脚部を振動させるには、必要最低限の土手部の幅が必要であり、脚部の寸法に応じて溝幅、土手部の幅にも限界がある。つまり、溝部の幅を広げることによるCIの低下には限界がある。また、従来では、水晶の異方性エッチングにより脚部の側面に先が尖った突起が生じるが、この突起により、脚部の厚み方向で溝の内面電極と脚部の側面電極間の距離が変化することになり、振動効率が下がる。
特開2012−217140号公報
ところで、近年、音叉型水晶振動片は小型化がすすめられており、音叉型水晶振動片の小型化にともない、溝部を形成した脚部に対して励振電極を形成することが難しくなってきている。
また、従来では、土手部の幅を十分に確保でき、良好な発振を行うことができたが、音叉型水晶振動片を小型化すると土手部の幅が狭くなる。その結果、一対の励振電極のギャップが極端に狭くなり、ギャップが極端に狭くなることで、発振が不安定になり、また、剛性の低下により他の発振モードが発生する場合がある。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、溝部を形成した脚部が設けられた音叉型水晶振動片について、脚部の幅に対して溝部の幅を大きくしても安定した発振を行うことができる音叉型水晶振動片、及び水晶振動デバイスを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる音叉型水晶振動片は、結晶方位を有する水晶片からなり、基部と、前記基部から一方向に突出した一対の脚部と、が設けられ、脚部の少なくとも一主面に溝部と土手部とが形成され、前記土手部は前記溝部の形成により成形され、前記土手部の幅は(音叉型水晶振動片の)厚み方向に沿って異なり、前記土手部は、幅の広い厚肉部と、幅の狭い薄肉部とから構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、溝部を形成した脚部が設けられた音叉型水晶振動片について、脚部の幅に対して溝部の幅を大きくしても安定した発振を行うことが可能となる。具体的には、前記土手部が前記薄肉部と前記厚肉部とから構成されるので、前記土手部の幅を実質的に厚くすることが可能となり、その結果、別の振動モードの発生(スプリアスの発生)を抑制して、安定した発振を行うことが可能となる。また、従来の音叉型水晶振動片によれば、溝部の幅を拡げることでCI値の低下を図ることができるが、一方で脚部側面の形状を平坦にしておくと土手部の幅を全体的に狭くさせることになり、その結果、剛性の低下を招く。そのため、従来の音叉型水晶振動片では、溝部の幅を拡げてCI値の低下を図った形態において、振動に必要な土手部の幅を確保することが難しい。しかしながら、本発明によれば、前記構成により、溝部の幅を拡げてCI値の低下を図り、さらに振動に必要な土手部の幅を確保することが可能となる。
また、本発明によれば、前記土手部が前記厚肉部と前記薄肉部とから構成されるので、前記厚肉部により、当該音叉型水晶振動片の小型化を図りながら、剛性強化を図ることも可能となり、その結果、安定した振動を得ることが可能となり、発振周波数の増加を抑制することが可能となる。また、前記薄肉部により、当該音叉型水晶振動片の小型化を図りながら、CI値を低下させることが可能となる。このように、前記土手部が前記厚肉部と前記薄肉部とから構成されることで、前記厚肉部によって剛性を維持しつつ前記脚部の幅に対して前記溝部の幅を大きくすることが可能となり、発振周波数の増加を抑えながらCI値を低下させた小型の当該音叉型水晶振動片を実現することが可能となる。
前記構成において、前記溝部は、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じであってもよい。
この場合、前記溝部は、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成されても、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなり、前記厚肉部により、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の左右の重量バランスが良好となる。その結果、振動の安定化を図ることが可能となる。
なお、ここでいう「偏る」とは、溝部が前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成されていればよく、前記溝部(前記溝部の内面)から脚部の両側面までの距離(脚部の主面に形成される土手の寸法)が同じにならなければよい。
この場合、当該音叉型水晶振動片が水晶片からなり、前記脚部の両主面に形成された前記溝部の内面では、前記主面に対して全ての側面を直角形成することができない。この構成であっても、前記溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることで、各前記脚部の重量バランスを保つのに有効な構成とすることができる。例えば、前記溝部を構成する複数の面の大きさが異なる構成によれば、前記最下点が前記溝部の中心に位置することは少なく、前記脚部において重量バランスが悪い。そのため、前記溝部を前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成して、重量バランスを良くすることが可能となる。つまり、前記脚部では、前記幅方向の断面視形状において、断面視左右の断面積の差異を小さくすることが可能となり、前記差異を小さくすることで重量バランスを良くすることが可能となる。
しかしながら、この溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることのみでは、各前記脚部の重量バランスを保つのに最適な手段とならない。つまり、前記脚部の前記幅方向の中心に対して最大限に偏って形成しても重量バランスを保つまで前記脚部の重量を均一にすることができない。この現象は、特に、現在、当該音叉型水晶振動片が小型化される傾向にあることに関係し、従前のように大きいサイズの音叉型水晶振動片では重量バランスは考慮しなくてもバランスを保つことができたが、小型化された当該音叉型水晶振動片では、前記脚部も小型化や狭小化されてしまい、小型や狭小の前記脚部に溝部を形成すると重量のバランスが崩れる。このように、従前の音叉型水晶振動片では考えられなかった課題が、小型化することで生じる。
これに対して、本発明では、前記溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることと、前記溝部では、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなることとを特徴的な構成とする。本構成によれば、前記水晶片からなり、前記溝部が、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成された構成に対して、さらに、重量バランスを保つよう重量補正を行うことが可能となる。これは、当該音叉型水晶振動片が前記水晶片を用いることに関係し、前記溝部の複数の面からなる側面は傾斜面を有し、側面(複数の面)の傾斜面の面積差は異なる。そのため、前記溝部を形成することによって前記脚部の重量バランスが崩れることになるが、本発明によれば、前記溝部では、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなるので、前記脚部の重量バランスが崩れるのを防止することが可能となる。
その結果、重量バランスを保つことが可能となり、前記脚部に形成された溝部形状によって特性(CI値など)に影響が及ぶのを抑えることが可能となる。
具体的には、本発明によれば、水晶片からなり、前記脚部各々には前記溝部が前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなるので、各前記脚部に対して重量バランスが崩れるのを抑えることが可能となる。
また、本構成によれば、前記溝部の位置を前記脚部の幅方向の中心に対して偏らせて前記脚部における前記幅方向の左右の重量バランスをとることが可能となる。さらに、前記溝部では、幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなるので、側面(複数の面)の斜面の面積差を小さくすることが可能となる。その結果、重量バランスが良好となる。
なお、これに対して、従前の音叉型水晶振動片では、脚部における左右の斜面の面積差が大きく異なるので、溝部を挟んだ脚部左右の厚みが異なる。このため、脚部の左右では異なる周波数の振動を引き起こすことになり、結果として振動バランスを崩す。
また、本発明と異なり、溝部に底面が存在している場合、最下点の位置がはっきりせずに重量バランスが崩れるが、本発明によれば、このような問題は生じない。なお、本発明によれば、底面が存在せずに前記最下点のみが存在する。
また、従来の、脚部各々に溝部が形成された音叉型水晶振動片では、励振に必要な主振動だけではなく、他の振動モード(縦振動モードなど)が発生する。これは、従来の構成では、溝部の最下点もしくは底面が、脚部の幅方向の中心に対して大きく偏って形成されることに関係しており、また、溝部の内面(側面)が、主面に対して傾斜した傾斜面となることに起因するものである。
これに対して、本発明によれば、前記脚部各々には、前記溝部が、前記幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなるので、前記幅方向の断面視形状において前記溝部の内面のうち側面の形状を対称とする、もしくは対称に近付けることになる。また、従来の音叉型水晶振動片に比べて、前記溝部の内面のうち傾斜面を1つ以上減らすことが可能となる。つまり、前記溝部の内面の1つ以上を減らすことで、他の傾斜面の構成比率(面積)を変化させ、かつ、減らした面によって、前記溝部の最下点を前記溝部の中央に位置付けることが可能となる。
その結果、減らした傾斜面に起因した他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることが可能となる。音叉型水晶振動片の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることが可能となる。
ところで、現在、音叉型水晶振動片を搭載する水晶振動子もしくは発振器などの水晶振動デバイスのパッケージサイズが小さくなる傾向にあり(例えば、パッケージサイズ:2.0mm×1.2mm以下、音叉型水晶振動片の全長(長手方向となる前記脚部の突出方向の寸法):1.5mm以下)、小型化に伴って音叉型水晶振動片の振動にスプリアスが発生し易くなることを発明者は確認した。一方、従来から、音叉型水晶振動片ではスプリアスの発生が殆ど無く、スプリアス抑制を考慮することは無かったが、現在の小型の音叉型水晶振動片に対してはスプリアス抑制も検討する必要がある。このスプリアスの発生について、本発明によれば、前記溝部の側面の傾斜面を減らしたり、傾斜面の緩急差を減ずることでスプリアス抑制を行うことが可能であり、その結果、スプリアス抑制によってCI値を低下させることが可能となる。本発明は、小型の音叉型水晶振動片に最適である。また、スプリアス発生によって発振する周波数の値(主振動の値)が変わることも防止することが可能となる。
前記構成において、前記幅方向の断面視形状において、前記厚肉部の断面視形状が台形となり、前記溝部の最下点がある位置の幅方向に前記厚肉部があってもよい。
この場合、前記厚肉部の断面視形状が台形となり、前記溝部の最下点がある位置の幅方向に前記厚肉部があるので、前記溝部に形成する励振電極と前記両側面に配する励振電極とを前記土手部を介して対向とさせることが可能となり、その結果、振動効率を良くしてCI値を低下させることが可能となる。
前記構成において、前記厚肉部の台形の天面が、前記溝部の面と対向するように配されてもよい。
この場合、前記厚肉部の台形の天面が、前記溝部の面と対向するように配されるので、平行電極を形成することが可能となり、最も理想的な電荷効率を得ることが可能となる。特に、前記厚肉部を台形形状とすることで、前記土手部の一部の領域を屈曲方向に対して一定の厚みとすることが可能となり、他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑制してCI値の低下を見込める。
前記構成において、前記脚部の両主面には、それぞれ一主面側の溝部と他主面側の溝部が形成され、一主面側の溝部と他主面側の溝部とでは、突出方向の断面視形状において、前記最下点が対向位置にあってもよい。
この場合、前記一主面側の前記溝部と前記他主面側の前記溝部とでは、突出方向の断面視形状において、前記最下点が対向位置にあるので、各前記脚部の厚さ方向に対して重量バランスが崩れるのを抑えることが可能となる。その結果、重量バランスが崩れることによる他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることが可能となり、当該音叉型水晶振動片の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることが可能となる。つまり、低いCI値を実現することが可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる水晶振動デバイスは、本発明にかかる音叉型水晶振動片と、前記音叉型水晶振動片を搭載するベースと、前記ベースに搭載した前記音叉型水晶振動片を気密封止する蓋とが設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、本発明にかかる音叉型水晶振動片が設けられているので、上記の本発明にかかる音叉型水晶振動片と同様の作用効果を有する。
本発明によれば、溝部を形成した脚部が設けられた音叉型水晶振動片に対して、土手部の幅が狭くなっても安定した発振を行うことが可能となる。特に、小型化した際の音叉型水晶振動片に有効である。
図1は、本実施の形態にかかる水晶振動子の内部を公開した図であり、水晶振動片が搭載されたベースの概略平面図である。また、図1では、水晶振動片の概略平面図を示す。 図2は、図1に示す水晶振動片の概略裏面図である。 図3は、図2に示す水晶振動片の素板のA−A線断面図である。 図4は、図2に示す水晶振動片の素板の一部(脚部の基端側)を拡大した水晶振動片の素板の一部拡大概略平面図である。 図5は、図4に対応する従来の水晶振動片の素板の一部拡大概略平面図である。 図6は、図3に対応した本実施の他の形態にかかる水晶振動片の素板の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施の形態では、圧電振動片の素板材料として水晶を用い、さらに水晶振動デバイスとして音叉型水晶振動子を用いた形態を示す。しかしながら、これは好適な実施の形態であり、本発明は、音叉型水晶振動子に限定されるものではなく、音叉型水晶振動片を設けた音叉型水晶振動デバイスであればよく、例えば、水晶発振器であってもよい。
本実施の形態にかかる音叉型水晶振動子1(以下、水晶振動子という)は、図1,2に示すように、フォトリソグラフィ法で成形された音叉型水晶振動片2(以下、水晶振動片という)と、水晶振動片2を搭載するベース3と、ベース3に搭載した(保持した)水晶振動片2を本体筐体内に気密封止するための蓋(図示省略)とが設けられて構成されている。
この水晶振動子1では、ベース3と蓋とが接合されて本体筐体が構成されている。具体的には、ベース3と蓋とが封止材(図示省略)を介して接合され、この接合により本体筐体の内部空間11が形成されている。そして、この本体筐体の内部空間11内のベース3上に、導電性バンプ61を介して水晶振動片2が保持接合されているとともに、本体筐体の内部空間11が気密封止されている。この際、水晶振動片2の金属膜93(下記参照)、先端金属膜96(下記参照)、および凹部95(下記参照)がベース3に対面した状態で、水晶振動片2がベース3に配され、金属材料(例えば金)等からなる導電性バンプ61を用いたFCB(Flip Chip Bonding)法により水晶振動片2がベース3に電気機械的に超音波接合される。
次に、この水晶振動子1の各構成について説明する。
ベース3は、図1に示すように、底部31と、この底部31から上方に延出した堤部32とから構成される箱状体に形成されている。また、堤部32は、2層が積層されてなり、内部空間11に段部33が設けられる。このベース3は、セラミック材料からなる平面視矩形状の一枚板上に、セラミック材料の直方体が積層して凹状に一体的に焼成されている。また、堤部32は、図1に示す底部31の平面視外周に沿って成形されている。この堤部32の上面には、蓋と接合するためのメタライズ層34(封止材の一部)が設けられている。なお、メタライズ層34は、例えば、タングステン層、あるいはモリブデン層上にニッケル,金の順でメッキした構成からなる。
また、セラミック材料が積層して凹状に一体的に焼成されたベース3では、その内部空間11における長手方向の一端部及び長手方向に沿った端部の一部に段部33が形成されている。段部33のうち長手方向の一端部に、図1に示すように、一対の電極パッド35が形成され、これら電極パッド35上に、水晶振動片2に形成された導電性バンプ61を介して水晶振動片2が搭載保持されている。これらの電極パッド35は、それぞれに対応した引回電極(図示省略)を介して、ベース3の裏面に形成される端子電極(図示省略)に電気的に接続され、端子電極が外部部品や外部機器の外部電極に接続される。なお、これら電極パッド35、引回電極、及び端子電極は、タングステン、モリブデン等のメタライズ材料を印刷した後にベース3と一体的に焼成して形成される。そして、これら電極パッド35、引回電極、及び端子電極のうち一部のものについては、メタライズ上部にニッケルメッキが形成され、その上部に金メッキが形成されて構成される。
蓋は、例えば金属材料からなり、平面視矩形状の一枚板に成形されている。この蓋の下面には、封止材の一部が形成されている。この蓋は、シーム溶接やビーム溶接、加熱溶融接合等の手法により封止材を介してベース3に接合され、これにより、蓋とベース3とによる水晶振動子1の本体筐体が構成される。
次に、ベース3と蓋とによる水晶振動子1の本体筺体の内部空間11に配された水晶振動片2について説明する。
水晶振動片2は、結晶方位を有する異方性材料の水晶Z板(素板)からなる水晶ウエハ(図示省略)から成形された水晶片である。水晶振動片2の基板4外形は、フォトリソグラフィ技術(フォトリソ工法)を用いて、レジストまたは金属膜をマスクとして例えばウエットエッチングによって一括的(一体的)に成形されている。
この水晶振動片2の基板4(素板)は、図1,2に示すように、振動部である2本一対の脚部51,52(第1脚部51及び第2脚部52)と、これら脚部51,52が一端面62から突出して設けられた基部6とを含む外形を有する。
基部6は、図1に示すように、平面視左右対称形状とされ、第1脚部51及び第2脚部52よりも幅広に形成されている。基部6には、図1,2に示すように、ベース3の電極パッド35に接合するための2つの導電性バンプ61(本発明でいうバンプ)が電界メッキ形成されている。導電性バンプ61は、基部6の他主面42の両端付近に夫々設けられている。
一対の脚部51,52は、図1,2に示すように、基部6の一端面62から突出して隙間部7を介して並設されている。なお、ここでいう隙間部7は、一端面62の幅方向の中央位置(中央領域)に設けられている。
次に、2本の脚部51,52(第1脚部51及び第2脚部52)について、図面(図1,2)を用いて詳説する。
2本の脚部51,52では、夫々先端部9が他の部位に比べて幅広に形成され、先端部9の先端面91の両端部92が面取り成形(テーパー形成)されている。また、両主面41,42に、脚部51,52の突出方向(図1に示すY軸方向)に延びる溝部53が形成され、水晶振動片2の小型化により劣化するCI値の改善を行う。ここでいう溝部53に関して、一主面41側の溝部53と他主面42側の溝部53とが、脚部51,52の幅方向の中心に対して偏って夫々形成されている。
図1〜3に示すように、第1脚部51に形成された一主面41側の溝部53及び他主面42側の溝部53は、ウエットエッチングにより凹状に成形され、内面531が図3に示すように複数の面(側面532など)から構成される。
また、一主面41側の溝部53と他主面42側の溝部53とでは、図3に示すように、最下点533が対向位置にあり、図1,2に示す第1脚部51の長手方向(突出方向)の断面視形状(図2に示すA−A線断面形状)において、線対称となる形状となる。
また、図3に示すように、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(図1,2に示すX軸方向)の断面視形状が概略H型形状となっている。水晶振動片2では、図1,2に示すように、平面視もしくは裏面視の両主面41,42上において、第1脚部51及び第2脚部52各々には、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されている。なお、ここでいう「偏る」ことは、溝部53が、両主面41,42上において第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されていればよい。
また、溝部53は、図3に示す第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)において、最下点533を挟んで第1面54(側面532と第1傾斜面541)と第2面55(側面532と第2傾斜面551と第3傾斜面552)とから内面531が形成されている。第1面54の幅方向の幅寸法に対して第2面55の幅方向の幅寸法の比率Rが、1≦R≦1.3となり、第1面54の幅方向の幅寸法と第2面55の幅方向の幅寸法とが同一(略同一を含む)になる。なお、ここでいうR=1.3は、例えば、製造誤差などによって生じる誤差寸法の数値の上限であり、1.3<R(例えば、R=1.35、1.56、1.86、2.33など)の時は、本課題を解決することができない。また、本実施の形態では、第1面54の幅方向の幅寸法と第2面55の幅方向の幅寸法とは、50:50〜47:53の比とされ、具体的な第1面54と第2面55との幅寸法は、例えばそれぞれ19.7,22.3μmである。このように、本実施の形態にかかる第1脚部51及び第2脚部52において、溝部53では、図3に示すX軸方向の断面視形状において、溝部53の最下点533から両側面までの幅方向の寸法(W1,W2)の長さが同じである。
2本の脚部51,52夫々には、異電位で構成された第1励振電極81及び第2励振電極82と、これら第1励振電極81及び第2励振電極82をベース3の電極パッド35に電気的に接合させるために第1励振電極81及び第2励振電極82から引き出された引出電極83,84とが形成されている。引出電極83,84は、基部6と、第1励振電極81及び第2励振電極82よりも2本の脚部51,52の先端側の部位に形成される。
第1励振電極81は、第1脚部51の両主面41,42と、第2脚部52の両方の側面43(両側面43)とに形成され、引出電極83により導通される。同様に、第2励振電極82は、第2脚部52の両主面41,42と、第1脚部51の両方の側面43(両側面43)とに形成され、引出電極84により導通される。
第1励振電極81及び第2励振電極82の一部は、溝部53の内部(内面531)に形成されている。このため、水晶振動片2を小型化しても第1脚部51及び第2脚部52の振動損失が抑制され、CI値を低く抑えることができる。
本実施の形態にかかる水晶振動片2は、従来の水晶振動片に対して、一主面41側の溝部53と他主面42側の溝部53とが、脚部51,52の幅方向の中心に対して偏って夫々形成された形状において、一主面41側の溝部53の最下点533が、一主面41側の溝部53の幅方向の中央に位置し、他主面42側の溝部53の最下点533が、他主面42側の溝部53の幅方向の中央に位置する。この本実施の形態にかかる水晶振動片2によれば、従来の水晶振動片に対して最下点533の長さが長くなり、側面532の数が減る。
本実施の形態にかかる水晶振動片2によれば、水晶片からなり、第1脚部51及び第2脚部52の両主面41,42に形成された溝部53の内面531では、一主面41(もしくは他主面42)に対して全ての側面532を直角形成することができない。この構成であっても、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されることで、各第1脚部51及び第2脚部52の重量バランスを保つのに有効な構成とすることができる。
例えば、溝部53を構成する複数の面の大きさが異なる構成によれば、最下点533が溝部53の中心に位置することは少なく、脚部51,52において重量バランスが悪い。そのため、溝部53を脚部51,52の幅方向の中心に対して偏って形成して、重量バランスを良くすることができる。つまり、脚部51,52では、幅方向の断面視形状において、断面視左右の断面積の差異を小さくすることができ、前記差異を小さくすることで重量バランスを良くすることができる(例えば、特許4001029号公報の図9(B)参照)。
しかしながら、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されることのみでは、各第1脚部51及び第2脚部52の重量バランスを保つのに最適な手段とならない。つまり、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して最大限に偏って形成しても重量バランスを保つまで第1脚部51及び第2脚部52の重量を均一にすることができない。この現象は、特に、現在、水晶振動片2が小型化される傾向にあることに関係し、従来のように大きいサイズの音叉型水晶振動片では重量バランスは考慮しなくてもバランスを保つことができたが、小型化された水晶振動片2では、第1脚部51及び第2脚部52も小型化や狭小化されてしまい、小型や狭小の第1脚部51及び第2脚部52に溝部53を形成すると重量のバランスが崩れる。このように、従来の音叉型水晶振動片では考えられなかった課題が、小型化することで生じる。
これに対して、本実施の形態では、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成されることと、溝部53では、幅方向(X軸方向)の断面視形状において、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなることとを特徴的な構成とする。本実施の形態によれば、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなることで、水晶片からなり、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成された構成に対して、さらに、重量バランスを保つよう重量補正を行うことができる。これは、水晶振動片2に水晶片を用いることに関係し、溝部53の複数の面からなる側面532は傾斜面を有し、側面532(複数の面)の傾斜面の角度(幅寸法)は異なる。そのため、溝部53を形成することによって脚部(第1脚部51及び第2脚部52)の重量バランスが崩れることになるが、本実施の形態によれば、溝部53では、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の断面視形状において、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなるので、脚部(第1脚部51及び第2脚部52)の重量バランスが崩れるのを防止することができる。
具体的には、本実施の形態によれば、水晶片からなり、第1脚部51及び第2脚部52各々には溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、溝部53では、図3に示す幅方向(X軸方向)の断面視形状において、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなるので、各第1脚部51及び第2脚部52に対して重量バランスが崩れるのを抑えることができる。
溝部53の位置を第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏らせて第1脚部51及び第2脚部52における幅方向(X軸方向)の左右の重量バランスをとることができる。さらに、溝部53では、第1脚部51及び第2脚部52における幅方向(X軸方向)の断面視形状において、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなるので、側面532(複数の面)の斜面の面積差(X軸方向の幅寸法差)を小さくすることができる。
その結果、重量バランスが良好となる。なお、これに対して、従来の音叉型水晶振動片では、脚部における左右の斜面の面積差が大きく異なるので、溝部を挟んだ脚部左右の厚みが異なる。このため、脚部の左右では異なる周波数の振動を引き起こすことになり、結果として振動バランスを崩す。
また、本実施の形態と異なり、溝部に底面が存在している場合、最下点の位置がはっきりせずに重量バランスが崩れるが、本実施の形態によれば、このような問題は生じない。なお、本実施の形態によれば、底面が存在せずに最下点533のみが存在する。
また、従来の、脚部各々に溝部が形成された音叉型水晶振動片では、励振に必要な主振動だけではなく、他の振動モード(縦振動モードなど)が発生する。これは、従来の構成では、溝部の最下点もしくは底面が、溝部の幅方向の中心に対して大きく偏って形成されることに関係しており、また、溝部の内面が、主面に対して傾斜した傾斜面となることに起因する。
これに対して、本実施の形態によれば、第1脚部51及び第2脚部52各々には、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、溝部53では、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の断面視形状において、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなるので、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の断面視形状において溝部53の内面531のうち側面532の形状をほぼ対称になる。また、従来の音叉型水晶振動片に比べて、溝部53の内面のうち傾斜面を1つ以上減らすことができる。つまり、溝部53の内面の1つ以上を減らすことで、他の傾斜面の構成比率(面積)を変化させ、かつ、減らした面によって、溝部53の最下点533を溝部533の中央に位置付けることができる。
その結果、減らした傾斜面に起因した他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることができる。
ところで、現在、水晶振動片2を搭載する水晶振動子1もしくは発振器(図示省略)などの水晶振動デバイスのパッケージサイズが小さくなる傾向にあり(例えば、パッケージサイズ:2.0mm×1.2mm以下、水晶振動片2の全長(長手方向となる第1脚部51及び第2脚部52の突出方向の寸法):1.5mm以下)、小型化に伴って水晶振動片2の振動にスプリアスが発生し易くなることを発明者は確認した。一方、従来から、水晶振動片2ではスプリアスの発生が殆ど無く、スプリアス抑制を考慮することは無かったが、現在の小型の水晶振動片2に対してはスプリアス抑制も検討する必要がある。このスプリアスの発生について、本実施の形態によれば、溝部53の側面532の傾斜面を減らしたり、傾斜面の緩急差を減ずることでスプリアス抑制を行うことができ、その結果、スプリアス抑制によってCI値を低下させることができる。本実施の形態は、小型の水晶振動片2に最適である。また、スプリアス発生によって発振する周波数の値(主振動の値)が変わることも防止することができる。
また、一主面41側の溝部53と他主面42側の溝部53とでは、突出方向の断面視形状において、最下点533が対向位置にあるので、各第1脚部51及び第2脚部52の厚さ方向に対して重量バランスが崩れるのを抑えることができる。その結果、重量バランスが崩れることによる他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑えることができ、水晶振動片2の特性が劣化することを抑えて、例えばCI値を下げたり、CI値の上昇を抑えることができる。
上記のように溝部53を脚部51,52に形成することで、脚部51,52には土手部56が成形される。つまり、脚部51,52には、溝部53と土手部56とが同時に形成される。
土手部56は、幅方向が厚み方向で異なる第1土手部561と、幅方向が厚み方向で略変わらない第2土手部562とから構成される。なお、第1土手部561と第2土手部562は、ともに溝部53の側面532と脚部51,52の側面とを有する。
第1脚部51及び第2脚部52の主面(一主面41,他主面42)上において、第1土手部561は、第2土手部562に対して、溝部53(溝部53の側面532)から脚部(第1脚部51及び第2脚部52)の両側面43までの距離が短い(幅が狭い)。
第1土手部561は、幅の広い厚肉部563と、幅の狭い薄肉部564とから構成される。本実施の形態では、土手部56の幅は、脚部51,52の厚み方向に沿って異なり、脚部51,52の主面41,42側に位置する土手部56の先端部565側の幅が狭く、脚部51,52の厚み方向の中央に位置する土手部56の基端部566側の幅が広く、薄肉部564から厚肉部563にかけて漸次幅寸法が可変するように第1土手部561(具体的には、脚部51,52の側面43)がテーパー成形される。そのため、第1土手部561では、テーパー形状の部位を厚肉部563に含めると、図3に示す第1土手部561の厚肉部563の断面視形状が台形となり台形の上面(天面)にあたる脚部51,52の側面43と、下面にあたる溝部53の側面532とが第1土手部561を介して対向している。このテーパーは、脚部51,52夫々の側面32に成形されている。なお、薄肉部564では、脚部51,52の側面43と溝部53の側面532とが第1土手部561を介して対向している。
第2土手部562では、脚部51,52の側面43が略テーパー成形されず、平坦面に成形されている。第2土手部562に対応する脚部51,52の側面43と、第1土手部561の厚肉部563の台形の天面は、平行関係にある。
上記の通り、本実施の形態にかかる第1脚部51及び第2脚部52において、溝部53では、図3に示すX軸方向の断面視形状において、溝部53の最下点533から両側面までの寸法(W1,W2)の長さが同じであり、また溝部53の最下点533が溝部53の中央に位置する。これは、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、第1土手部561に対して第2土手部562の方が広幅である(幅寸法が長い)ことと、第1土手部561が厚肉部563と薄肉部564とから構成され、溝部53の最下点533がある位置の幅方向に厚肉部563があることとに関係し、溝部53の最下点533から両側面までの寸法(W1,W2)の長さが同一となる。
また、本実施の形態では、2本の脚部51,52の少なくとも一主面(本実施の形態では、他主面42)のみにおいて、引出電極83,84が形成された部位(励振に関わる部位)よりも先端側の先端部9に、金属膜93が電界メッキ形成されている。金属膜93は、第1励振電極81、第2励振電極82、および引出電極83,84に対して非導通状態となっている。また、2本の脚部51,52の少なくとも一主面(本実施の形態では、他主面42)において、金属膜93の周りの基板4が露出されている。
さらに、先端部9の金属膜93よりも先端側に、発振周波数の微調整用の先端金属膜96が電界メッキ形成されている。この先端金属膜96に関して、面取りされた部位(先端面91の両端部92)および先端部9の両主面41,42にも先端金属膜96が形成されている。この先端金属膜96は、第1励振電極81、第2励振電極82、および引出電極83,84に対して導通状態となり、金属膜93に対して非導通状態となる。
上記の構成からなる水晶振動片2では、結晶方位を有する異方性材料の水晶Z板からなる水晶ウエハ(図示省略)を用いて、フォトリソグラフィ技術(フォトリソ工法)により、レジストをマスクとして例えばウエットエッチングによって、水晶振動片2の基板4外形を成形する。
基板4の素板を成形した後に、フォトリソ工法により、レジストをマスクとして例えばウエットエッチングによって、第1励振電極81、第2励振電極82、引出電極83,84、金属膜93、および先端金属膜96を電界メッキ形成する(金属膜形成工程)。
金属膜形成工程では、第1励振電極81、第2励振電極82、引出電極83,84、および先端金属膜96に対して金属膜93が非導通状態になるように、2本の脚部51,52の先端部9の少なくとも一主面(他主面42)において、周り(周辺部94)が基板4素板になるようにアイランドの金属膜93を形成する。
金属膜形成工程後に、外部に電気的に接続するための導電性バンプ61を電界メッキ形成する。
そして、必要に応じて先端金属膜をイオンパーシャルにより除去し、発振周波数の微調整を行い、水晶振動片2の周波数調整を終える。
上記製造工程により製造され、上記構成を有する水晶振動片2の素板(基板4)は、図3,4に示す形に成形される。本実施の形態にかかる水晶振動片2では、図3,4から明らかなように、水晶振動片2の脚部51,52の基部6側の素板形状は左右対称のバランスの良い形状となる。
本実施の形態にかかる水晶振動片2および水晶振動子1によれば、溝部53を形成した脚部51,52が設けられた水晶振動片2について、脚部51,52の幅に対して溝部3の幅を大きくしても安定した発振を行うことができる。具体的には、第1土手部561が厚肉部563と薄肉部564とから構成されるので、第1土手部561の幅を実質的に厚くすることができ、その結果、別の振動モードの発生(スプリアスの発生)を抑制して、安定した発振を行うことができる。また、従来の音叉型水晶振動片によれば、溝部の幅を拡げることでCI値の低下を図ることができるが、一方で脚部側面の形状を平坦にしておくと土手部の幅を全体的に狭くさせることになり、その結果、剛性の低下を招く。そのため、従来の音叉型水晶振動片では、溝部の幅を拡げてCI値の低下を図った形態において、振動に必要な土手部の幅を確保することが難しい。これに対して、本実施の形態にかかる水晶振動片2および水晶振動子1によれば、溝部53の幅を拡げてCI値の低下を図り、さらに振動に必要な土手部56の幅を確保することができる。
また、本実施の形態にかかる水晶振動片2および水晶振動子1によれば、第1土手部561が厚肉部563と薄肉部564とから構成されるので、厚肉部563により、水晶振動片2の小型化を図りながら、剛性強化を図ることもでき、その結果、安定した振動を得ることができ、発振周波数の増加を抑制することができる。また、薄肉部564により、水晶振動片2の小型化を図りながら、CI値を低下させることができる。このように、厚肉部563と薄肉部564とから構成されることで、厚肉部563によって剛性を維持しつつ脚部51,52の幅に対して溝部53の幅を大きくすることができ、発振周波数の増加を抑えながらCI値を低下させた小型の水晶振動片2を実現することができる。
また、溝部53が脚部51,52の幅方向の中心に対して偏って形成されても、溝部53の最下点533から脚部51,52の両側面43までの長さが同じとなり、厚肉部563により、幅方向の断面視形状において、溝部53の左右の重量バランスが良好となる。その結果、振動の安定化を図ることができる。
また、厚肉部563の断面視形状が台形となり、溝部53の最下点533がある位置の幅方向に厚肉部563があるので、溝部53に形成する励振電極82と両側面43に配する励振電極81とを第1土手部561を介して対向とさせることができ、その結果、振動効率を良くしてCI値を低下させることができる。
また、厚肉部563の台形の天面が、溝部53の面と対向するように配されるので、一対の第1励振電極81,第2励振電極82により平行電極を形成することができ、最も理想的な電荷効率を得ることができる。特に、厚肉部563を台形形状とすることで、第1土手部561の一部の領域を屈曲方向に対して一定の厚みとすることができ、他の振動モード(縦振動モードなど)の発生を抑制してCI値の低下を見込める。
また、先端部9の金属膜93よりも先端側に、発振周波数調整用の先端金属膜96が形成され、先端金属膜96と金属膜93とは、非導通状態とされるので、凹部95形成による周波数調整後に、別途、発振周波数の微調整を行うことができる。また、先端部9の金属膜93よりも先端側に先端金属膜96が形成されるので、物理的な衝撃(例えば、水晶振動片2を搭載するベース3に水晶振動片2が接触するなど)に対して保護の役割を果たす。
なお、本実施の形態では、各脚部51,52の両主面41,42にそれぞれ溝部53が形成されているが、これに限定されるものではなく、各脚部51,52の両主面41,42のうちいずれか一方の主面のみに溝部53が形成されてもよい。この場合であっても、本実施の形態にかかる効果を有するが、両主面41,42に溝部53が形成されていることが好ましい。
また、本実施の形態では、2本の脚部51,52の先端部9の他主面42に金属膜93を形成しているが、これに限定されるものではなく、脚部51,52の先端部9の両主面41,42に金属膜93を形成してもよい。
また、土手部56の幅に関して、図3に示す本実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、図3に示す形態に比べて土手部56の先端部565の幅をさらに狭めてもよい。なお、図6に示す土手部56では、第1土手部561及び第2土手部562の先端部565の幅が狭いが、これに限定されるものではなく、少なくとも厚肉部563と薄肉部564とを有する第1土手部561の先端部565の幅が狭くなってもよい。
また、本実施の形態では、図3に示すように、第1土手部561の厚肉部563(テーパー形状の部位を除く)にあたる側面43が平坦面とされているが、図6に示すように外方に凸形状とされてもよい。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、溝部を形成した脚部が設けられた音叉型水晶振動片に対して有効であり、特に、小型化した際の音叉型水晶振動片に好適である。
1 音叉型水晶振動子
11 内部空間
2 音叉型水晶振動片
3 ベース
31 底部
32 堤部
33 段部
34 メタライズ層
35 電極パッド
4 基板
41,42 両主面(一主面41,他主面42)
43 側面
51,52 脚部(第1脚部51、第2脚部52)
53 溝部
531 内面
532 側面
533 最下点
54 第1面
541 第1傾斜面
55 第2面
551 第2傾斜面
552 第3傾斜面
56 土手部
561 第1土手部
562 第2土手部
563 厚肉部
564 薄肉部
565 先端部
566 基端部
6 基部
61 導電性バンプ
62 一端面
7 隙間部
81 第1励振電極
82 第2励振電極
83,84 引出電極
9 先端部
91 先端面
92 先端面の両端部
93 金属膜
94 周辺部
95 凹部
96 先端金属膜
音叉型水晶振動片の1つとして、基部とこの基部から突出された2つの脚部とからなる音叉型水晶振動片がある(例えば、特許文献1参照)。このような音叉型水晶振動片には、異電位で構成された一対の励振電極が2つの脚部に形成されている。この音叉型水晶振動片を、ベースと蓋とから構成された本体筐体の内部空間に気密封止することにより、音叉型水晶振動デバイスが構成される(例えば、特許文献1参照。)。この音叉型水晶振動片では、脚部に溝部が形成され、溝部を脚部に形成することで土手部が脚部に成形される。この溝部の形成によりCIを低下させることができる。溝部の幅を拡げることで土手部の幅が減らされ、電解効率が向上するので、更にCIを減少させることができる。しかし、脚部を振動させるには、必要最低限の土手部の幅が必要であり、脚部の寸法に応じて溝幅、土手部の幅にも限界がある。つまり、溝部の幅を広げることによるCIの低下には限界がある。また、従来では、水晶の異方性エッチングにより脚部の側面に先が尖った突起が生じるが、この突起により、脚部の厚み方向で溝の内面電極と脚部の側面電極間の距離が変化することになり、振動効率が下がる。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる音叉型水晶振動片は、結晶方位を有する水晶片からなり、基部と、前記基部から一方向に突出した一対の脚部と、が設けられ、前記各脚部の少なくとも一主面に溝部と土手部とが形成され、前記土手部は前記溝部の形成により成形され、前記土手部の幅は(音叉型水晶振動片の)厚み方向に沿って異なり、前記土手部は、幅の広い厚肉部と、幅の狭い薄肉部とから構成されたことを特徴とする。
この場合、当該音叉型水晶振動片が水晶片からなり、前記脚部の両主面に形成された前記溝部の内面では、前記主面に対して全ての側面を直角形成することができない。この構成であっても、前記溝部が、前記脚部の前記幅方向の中心に対して偏って形成されることで、各前記脚部の重量バランスを保つのに有効な構成とすることができる。例えば、前記溝部を構成する複数の面の大きさが異なる構成によれば、前記最下点が前記部の中心に位置することは少なく、前記脚部において重量バランスが悪い。そのため、前記溝部を前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成して、重量バランスを良くすることが可能となる。つまり、前記脚部では、前記幅方向の断面視形状において、断面視左右の断面積の差異を小さくすることが可能となり、前記差異を小さくすることで重量バランスを良くすることが可能となる。
これに対して、本発明によれば、前記脚部各々には、前記溝部が、前記幅方向の中心に対して偏って形成され、前記溝部では、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じとなるので、前記幅方向の断面視形状において前記溝部の内面のうち側面の形状を対称とする、もしくは対称に近付けることになる。また、従来の音叉型水晶振動片に比べて、前記溝部の内面のうち傾斜面を1つ以上減らすことが可能となる。つまり、前記溝部の内面の1つ以上を減らすことで、他の傾斜面の構成比率(面積)を変化させ、かつ、減らした面によって、前記溝部の最下点を前記部の中央に位置付けることが可能となる。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる水晶振動デバイスは、本発明にかかる音叉型水晶振動片を備えたことを特徴とする。
本実施の形態にかかる水晶振動片2は、従来の水晶振動片に対して、一主面41側の溝部53と他主面42側の溝部53とが、脚部51,52の幅方向の中心に対して偏って夫々形成された形状において、一主面41側の溝部53の最下点533が、脚部51,52の幅方向の中央に位置し、他主面42側の溝部53の最下点533が、脚部51,52の幅方向の中央に位置する。この本実施の形態にかかる水晶振動片2によれば、従来の水晶振動片に対して最下点533の長さが長くなり、側面532の数が減る。
例えば、溝部53を構成する複数の面の大きさが異なる構成によれば、最下点533が脚部51,52の中心に位置することは少なく、脚部51,52において重量バランスが悪い。そのため、溝部53を脚部51,52の幅方向の中心に対して偏って形成して、重量バランスを良くすることができる。つまり、脚部51,52では、幅方向の断面視形状において、断面視左右の断面積の差異を小さくすることができ、前記差異を小さくすることで重量バランスを良くすることができる(例えば、特許4001029号公報の図9(B)参照)。
また、従来の、脚部各々に溝部が形成された音叉型水晶振動片では、励振に必要な主振動だけではなく、他の振動モード(縦振動モードなど)が発生する。これは、従来の構成では、溝部の最下点もしくは底面が、部の幅方向の中心に対して大きく偏って形成されることに関係しており、また、溝部の内面が、主面に対して傾斜した傾斜面となることに起因する。
これに対して、本実施の形態によれば、第1脚部51及び第2脚部52各々には、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、溝部53では、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の断面視形状において、溝部53の最下点533から脚部の両側面までの長さがW1とW2が同じとなるので、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の断面視形状において溝部53の内面531のうち側面532の形状をほぼ対称になる。また、従来の音叉型水晶振動片に比べて、溝部53の内面のうち傾斜面を1つ以上減らすことができる。つまり、溝部53の内面の1つ以上を減らすことで、他の傾斜面の構成比率(面積)を変化させ、かつ、減らした面によって、溝部53の最下点533を脚部51,52の中央に位置付けることができる。
第1土手部561は、幅の広い厚肉部563と、幅の狭い薄肉部564とから構成される。本実施の形態では、土手部56の幅は、脚部51,52の厚み方向に沿って異なり、脚部51,52の主面41,42側に位置する土手部56の先端部565側の幅が狭く、脚部51,52の厚み方向の中央に位置する土手部56の基端部566側の幅が広く、薄肉部564から厚肉部563にかけて漸次幅寸法が可変するように第1土手部561(具体的には、脚部51,52の側面43)がテーパー成形される。そのため、第1土手部561では、テーパー形状の部位を厚肉部563に含めると、図3に示す第1土手部561の厚肉部563の断面視形状が台形となり台形の上面(天面)にあたる脚部51,52の側面43と、下面にあたる溝部53の側面532とが第1土手部561を介して対向している。このテーパーは、脚部51,52夫々の側面532に成形されている。なお、薄肉部564では、脚部51,52の側面43と溝部53の側面532とが第1土手部561を介して対向している。
上記の通り、本実施の形態にかかる第1脚部51及び第2脚部52において、溝部53では、図3に示すX軸方向の断面視形状において、溝部53の最下点533から両側面までの寸法(W1,W2)の長さが同じであり、また溝部53の最下点533が脚部51,52の中央に位置する。これは、溝部53が、第1脚部51及び第2脚部52の幅方向(X軸方向)の中心に対して偏って形成され、第1土手部561に対して第2土手部562の方が広幅である(幅寸法が長い)ことと、第1土手部561が厚肉部563と薄肉部564とから構成され、溝部53の最下点533がある位置の幅方向に厚肉部563があることとに関係し、溝部53の最下点533から両側面までの寸法(W1,W2)の長さが同一となる。
本実施の形態にかかる水晶振動片2および水晶振動子1によれば、溝部53を形成した脚部51,52が設けられた水晶振動片2について、脚部51,52の幅に対して溝部53の幅を大きくしても安定した発振を行うことができる。具体的には、第1土手部561が厚肉部563と薄肉部564とから構成されるので、第1土手部561の幅を実質的に厚くすることができ、その結果、別の振動モードの発生(スプリアスの発生)を抑制して、安定した発振を行うことができる。また、従来の音叉型水晶振動片によれば、溝部の幅を拡げることでCI値の低下を図ることができるが、一方で脚部側面の形状を平坦にしておくと土手部の幅を全体的に狭くさせることになり、その結果、剛性の低下を招く。そのため、従来の音叉型水晶振動片では、溝部の幅を拡げてCI値の低下を図った形態において、振動に必要な土手部の幅を確保することが難しい。これに対して、本実施の形態にかかる水晶振動片2および水晶振動子1によれば、溝部53の幅を拡げてCI値の低下を図り、さらに振動に必要な土手部56の幅を確保することができる。

Claims (6)

  1. 音叉型水晶振動片において、
    基部と、前記基部から一方向に突出した一対の脚部と、が設けられ、
    脚部の少なくとも一主面に溝部と土手部とが形成され、
    前記土手部は前記溝部の形成により成形され、
    前記土手部の幅は厚み方向に沿って異なり、前記土手部は、幅の広い厚肉部と、幅の狭い薄肉部とから構成されたことを特徴とする音叉型水晶振動片。
  2. 請求項1に記載の音叉型水晶振動片において、
    前記溝部は、前記脚部の幅方向の中心に対して偏って形成され、
    前記溝部では、前記幅方向の断面視形状において、前記溝部の最下点から前記脚部の両側面までの長さが同じであることを特徴とする音叉型水晶振動片。
  3. 請求項1または2に記載の音叉型水晶振動片において、
    前記幅方向の断面視形状において、前記厚肉部の断面視形状が台形となり、
    前記溝部の最下点がある位置の幅方向に前記厚肉部があることを特徴とする音叉型水晶振動片。
  4. 請求項3に記載の音叉型水晶振動片において、
    前記厚肉部の台形の天面が、前記溝部の側面と対向するように配されたことを特徴とする音叉型水晶振動片。
  5. 請求項2乃至4のうちいずれか1つに記載の音叉型水晶振動片において、
    前記脚部の両主面には、それぞれ一主面側の溝部と他主面側の溝部が形成され、
    一主面側の溝部と他主面側の溝部とでは、突出方向の断面視形状において、前記最下点が対向位置にあることを特徴とする音叉型水晶振動片。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1つに記載の音叉型水晶振動片と、前記音叉型水晶振動片を搭載するベースと、前記ベースに搭載した前記音叉型水晶振動片を気密封止する蓋とが設けられた水晶振動デバイス。
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