JP2014203340A - 駐車車室検知装置およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
駐車車室ごとにフラップなどのロック装置を設置している駐車場(以下、「ロック方式駐車場」と略記する)においては、ロック装置が使用状態か否かを検知すれば車室の満空が把握できるので、技術的には難しくない。
すなわち、駐車スペース認識装置が開示されている。この文献に開示されているのは、センサによって計測された情報をもとに候補となる空間的な駐車可能なスペースを認識するとともに、更にその候補となる駐車スペースは自車両が駐車する権限を有するか否かを判断材料として加味して、適切な駐車スペースを認識する技術が、特許文献1には開示されている。
特許文献2には、停止線の無い小さな交差点内や店舗駐車場の入口付近の路上で停止してしまったがために対向車線側に渋滞を引き起こしてしまうという事態を防ぐ技術として、ミリ波レーダなどを用いた技術が開示されている。
第一に、駐車車室に向けて赤外線や超音波を照射し、その反射によって駐車車室の満空を把握するという技術(以下、「反射波検知型」と記す)である。比較的安価に実現できるというメリットがある。
第二に、カメラによって駐車車室を撮影し、その撮影画像を処理することで駐車車室の満空を把握するという技術(以下、「カメラ画像処理型」と記す)である。
第三に、駐車車室の上面に、ループコイルを用いたセンサを設置し、そのループコイルによって駐車車室の満空を把握するという技術(以下、「ループコイル検知型」と記す)である。駐車場が屋外か屋内かという区別無しに導入可能であるというメリットがある。
反射波検知型については、赤外線や超音波を発信する発信器、反射波を受信する受信器のいずれも、汚れに弱い。屋外駐車場であれば、雪や雨といった天候の影響を受けやすい。したがって、もし反射波検知型を採用する場合には、メンテナンスが頻繁に必要となってしまう。
カメラ画像処理型についても、カメラが汚れに弱いため、メンテナンスが頻繁に必要となってしまう。
ループコイル検知型については、汚れなどに対するメンテナンスの必要性が低いものの、駐車場に対しては設置工事が大規模であり、既存の駐車場への設置は困難あるいは費用負担が大きい。
第一の発明は、駐車場(40)の駐車車室(41,42,43)に車が駐車しているか否かを検知するための駐車検知装置に係る。
その駐車検知装置は、前記の駐車車室(41),42,43)に向かってミリ波を発信するミリ波発信装置(11)と、 そのミリ波発信装置(11)が発信したミリ波の反射波を受信するミリ波受信装置(12)と、 前記の駐車場(40)および駐車車室(41,42,43)に関するサイズなどの駐車場データを予め記憶している駐車場データ記憶装置(23)と、 その駐車場データ記憶装置(23)に記憶された駐車場データおよび前記のミリ波受信装置(12)が受信した受信波を解析して駐車車室(41)に車が駐車しているか否かを判断する受信波解析装置(21)と、 その受信波解析装置(21)が判断した解析結果をサーバ(30)へ出力する解析結果出力装置(22)と、を備える。
ミリ波帯域の電波を用いて100メートル程度の範囲の状況を探知可能なレーダシステムを、「ミリ波レーダ」と言う。衝突軽減を目的とする車載レーダとして用いられるようになってきた。 ミリ波発信装置およびミリ波受信装置を一体化した装置が一般的である。
ミリ波レーダは、その発信装置および受信装置が汚れや天候の変化に強く、メンテナンスが容易あるいは不要であり、設置工事も比較的簡易である。
駐車場(40)および駐車車室(41,42,43)に関するサイズなどの駐車場データは、所定の入力手段を用いるなどして、予め駐車場データ記憶装置(23)へ記憶しておく。
ミリ波発信装置(11)が駐車車室(41)に向かってミリ波を発信する。発信されたミリ波は、金属の障害物を透過することができずに反射する。駐車車室(41)に車(51)が駐車していれば、その車(51)がミリ波を反射する。駐車車室(41)に車(51)が駐車していなければ、ミリ波は、駐車車室(41)の接地面などに照射され、反射できるところまで到達してから反射したり、反射されずに遠方へ達したりする。
反射したミリ波は、ミリ波受信装置(12)が受信する。そして、駐車場データ記憶装置(23)の駐車場データを用いて、受信した受信波を受信波解析装置(21)が解析する。そして、その解析に基づき、駐車車室(41)に車が駐車しているか否かを判断する。受信波解析装置(22)が判断した結果は、解析結果出力装置(22)がサーバ(30)へ出力する。
ミリ波発信装置および受信装置メンテナンスが容易あるいは不要であり、設置工事も簡易である。
なお、本願発明は、駐車車室ごとにフラップを設けていないゲート式駐車場に適しているが、ロック方式駐車場に採用することを妨げるものではない。
第一の発明に係る駐車検知装置における前記サーバ(30)は、前記の解析結果出力装置(22)が出力した解析結果を受信する解析結果受信装置(31)と、 その解析結果受信装置(31)が受信した解析結果を通信回線経由で発信する満空情報出力装置(32)と、を備えることもできる。
解析結果としての満空情報は、駐車車室ごとの満空情報であるので、駐車場のユーザにとって有益な情報である。また、駐車場の所有者(または管理者)にとっても駐車場のユーザに対して発信して欲しい情報である。したがって、サーバ(30)に備えた満空情報出力装置(32)から解析結果たる駐車車室ごとの満空情報を通信回線経由で発信されることは、駐車場の利用が促進されることに寄与する。
第一の発明におけるミリ波発信装置(11)は、複数の駐車車室(41,42,43)へミリ波を発信し、 前記のミリ波受信装置(12)は、当該駐車車室(41,42,43)からのミリ波の反射波を受信することとしても良い。
一組のミリ波発信装置(11)およびミリ波受信装置(12)が複数の駐車車室(41,42,43)の管理を担わせるのが、最も単純な形態である。のみならず、ミリ波発信装置(11)およびミリ波受信装置(12)をそれぞれ複数台用意しておき、所定の駐車場における全ての駐車車室の管理をカバーできるように組み合わせることをも含む趣旨である。
第二の発明は、駐車場(40)の駐車車室(41,42,43)に車が駐車しているか否かを検知するための駐車検知用のコンピュータプログラムに係る。
そのコンピュータプログラムは、前記の駐車場(40)および駐車車室(41,42,43)に関するサイズなどの駐車場データを駐車場データ記憶装置(23)へ予め記憶しているコンピュータに対して、以下のような手順を実行させる。
すなわち、前記の駐車車室(41),42,43)に向かってミリ波を発信するミリ波発信装置(11)、およびそのミリ波発信装置(11)が発信したミリ波の反射波を受信するミリ波受信装置(12)を備えたミリ波レーダ(10)から、受信した反射波についてのデータを入力する反射波データ入力手順と、 その反射波データ入力手順が入力したデータおよび前記駐車場データを用いて駐車車室(41)に車が駐車しているか否かを判断する受信波解析手順と、 その受信波解析手順にて判断した解析結果をサーバへ出力する解析結果出力手順と、を実行させることとしたコンピュータプログラムである。
第二の発明は、前記の解析結果出力手順にて出力された解析結果を通信回線経由で発信する満空情報出力手順と、を実行させることとしてもよい。
ここで、「記録媒体」とは、それ自身では空間を占有し得ないプログラムを担持することができる媒体である。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−R、CD−RW、MO(光磁気ディスク)、DVD±R、DVD-RW、フラッシュメモリなどである。
また、この発明に係るプログラムを格納したコンピュータから、通信回線を通じて他の端末装置へ伝送することも可能である。
第二の発明によれば、メンテナンスが容易あるいは不要であり、設置工事も簡易でありながら、ゲート式駐車場であっても駐車車室が使われているか否かを正確に把握することが可能な駐車検知プログラムを提供することができた。
図2には、ある駐車場40の一部を示している。すなわち、3つの車室が縦三列に配置されている。ただし、この例は一例に過ぎず、駐車場の形や車室の配置に応じて、2〜3の車室を横3列に配置する場合が多い。
車室の左から、第一車室41、第二車室42、第三車室43とする。この3つの車室に関する満空情報の管理を、ミリ波レーダ10を用いた駐車検知装置に担わせることとして説明する。そのミリ波レーダ10は、各車室に設けられた車止め49側に設置する。
第一車室41の横幅寸法は「G」、第二車室42の横幅寸法は「H」、第三車室43の横幅寸法は「I」とする。
第一車室41と第二車室42との間隔は「J」、第二車室42と第三車室43との間隔は「k」とする。
各車室に駐車した車両について、検出できる最低幅寸法を「L」とする。ミリ波レーダ10からいずれかの車室への最短距離を「M」とする。
この駐車検知装置は、前記の駐車車室に向かってミリ波を発信するミリ波発信装置11と、 そのミリ波発信装置11が発信したミリ波の反射波を受信するミリ波受信装置12と、を備えたミリ波レーダ10が、図3に示したように設置されている。
受信したミリ波を解析することによって、ミリ波レーダ10の前方にどのような物体が存在するかを把握することができ、その分析結果として、車室に車が存在しているか否かを把握できることとなる。
駐車場40に、図2に示す第一車室41、第二車室42、第三車室43以外の駐車車室がある場合、図2に図示した以外の駐車車室やその駐車車室の満空管理を行うであろう別の端末に係る解析結果出力装置からの解析結果も受信する。そして、複数の解析結果を集計し、当該駐車場における駐車車室ごとの満空情報として出力することとなる。
駐車場の管理者(オーナー)にとっても駐車車室ごとの満空情報は有益であるので、図示は省略しているが、駐車場オーナーに係る端末にも満空情報を発信している。
ミリ波の送受信を所定間隔で実行することで、満空情報を更新して最新の状態に保ち、駐車場のユーザに対して最新情報を配信することができる。
ミリ波レーダ10は、一般的には170度前後の範囲を検知可能としている。図2に示すように、3つの車室における満空情報の取得(検知)が可能であるように、「M(距離C−D)」を設定する。 駐車場40におけるスペースの関係で、Mが3つの車室を検知できる距離を確保できない場合には、検知する車室の数を2つあるいは1つに減らして対応する。
ミリ波レーダ10が第一車室41から第三車室43までを検知する場合には、前述の「車室合計幅」は、図2中の距離E−Fとなる。
一の車室を検知するための範囲を設定する基準点は、車室ごとにそれぞれ設定する。そして、その基準点に基づいて、各車室の検知範囲座標を端末20が算出する。すなわち、端末20には予め、算出用の計算式を組み込んである。
11;ミリ波発信装置 12;ミリ波受信装置
20;端末
21;受信波解析装置 22;解析結果出力装置(ディスプレイ)
23;駐車場データ記憶装置
30;サーバ
31;解析結果受信装置 32;満空情報出力装置
40;駐車場
41;第一車室 42;第二車室
43;第三車室
49;車止め
51,52;駐車中の車
60;ユーザ端末
Claims (5)
- 駐車場の駐車車室に車が駐車しているか否かを検知するための駐車検知装置であって、
前記の駐車車室に向かってミリ波を発信するミリ波発信装置と、
そのミリ波発信装置が発信したミリ波の反射波を受信するミリ波受信装置と、
前記の駐車場および駐車車室に関するサイズなどの駐車場データを予め記憶している駐車場データ記憶装置と、
その駐車場データ記憶装置に記憶された駐車場データおよび前記のミリ波受信装置が受信した受信波を解析して駐車車室に車が駐車しているか否かを判断する受信波解析装置と、
その受信波解析装置が判断した解析結果をサーバへ出力する解析結果出力装置と、
を備えた駐車検知装置。 - 前記サーバは、前記の解析結果出力装置が出力した解析結果を受信する解析結果受信装置と、 その解析結果受信装置が受信した解析結果を通信回線経由で発信する満空情報出力装置と、を備えることした請求項1に記載の駐車検知装置。
- 前記のミリ波発信装置は、複数の駐車車室へミリ波を発信するとともに、
前記のミリ波受信装置は、当該駐車車室からのミリ波の反射波を受信することとした請求項1または請求項2のいずれかに記載の駐車検知装置。 - 駐車場の駐車車室に車が駐車しているか否かを検知するための駐車検知用のコンピュータプログラムであって、
前記の駐車場および駐車車室に関するサイズなどの駐車場データを駐車場データ記憶装置へ予め記憶しているコンピュータに対し、
前記の駐車車室に向かってミリ波を発信するミリ波発信装置、およびそのミリ波発信装置が発信したミリ波の反射波を受信するミリ波受信装置を備えたミリ波レーダから、受信した反射波についてのデータを入力する反射波データ入力手順と、
その反射波データ入力手順が入力したデータおよび前記駐車場データを用いて駐車車室に車が駐車しているか否かを判断する受信波解析手順と、
その受信波解析手順にて判断した解析結果をサーバへ出力する解析結果出力手順と、
を実行させることとしたコンピュータプログラム。 - 前記の解析結果出力手順にて出力された解析結果を通信回線経由で発信する満空情報出力手順と、を実行させることとした請求項4に記載のコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013080404A JP2014203340A (ja) | 2013-04-08 | 2013-04-08 | 駐車車室検知装置およびコンピュータプログラム |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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