JP2014190239A - 機械式燃料ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関(30)に設けられた燃料噴射弁(78)に燃料を供給する燃料ポンプにおいて、内燃機関の回転に対応して駆動されるカムの動力を有効利用して、自動的に燃料を供給することのできる、簡単な構造の、耐久性の高い、機械式燃料ポンプ(1)を提供する。
【解決手段】前記内燃機関(30)の動力によりポンプ室(15)の容積を増減するポンプピストン(8)と、該ポンプ室(15)の容積変化に伴って燃料の吸入と吐出とを制御する吸入側一方向弁(17)及び吐出側一方向弁(17)と、前記ポンプピストン(8)を前記ポンプ室(15)へ押し戻すことによって、前記ポンプ室(15)内の燃料を前記吐出側一方向弁(18)より吐出させるバネ部材(16)とを備え、前記ロッド(8b)が貫通する中間壁(12)のポンプ室(15)の反対側の面は、前記燃料ポンプ(1)内の前記燃料吸入側一方向弁(17)へ通じる吸入側燃料通路(21)に連なる燃料通路に面して設けられた。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車等に搭載される内燃機関に備わる燃料噴射弁に燃料を供給する機械式燃料ポンプに関するものである。
従来のプランジャ式燃料ポンプは、内燃機関のクランク軸に連動して回転するカムによりプランジャが押し出され、燃料が吐出されていたので、吐出圧力が過剰になることを防ぐために、電磁ソレノイド式の圧力調節装置を具備していた。したがって構造が複雑となり、電力の消費もあった(例えば、特許文献1参照。)。また、ダイアフラム式燃料ポンプの場合は、構造が複雑で大型化していた(例えば、特許文献2参照。)。
特開2009−185613号公報 特開昭62−258162号公報
本発明は、内燃機関の回転に対応して駆動されるカムの動力を有効に利用して、燃料を内燃機関内に自動的に供給することができ、簡単な構造の、耐久性の高い、機械式燃料ポンプを提供するものである。
本発明は上記課題を解決したものであって、請求項1に記載の発明は、
内燃機関(30)に設けられた燃料噴射弁(78)に燃料を供給する機械式燃料ポンプ(1)において、前記内燃機関(30)の動力によりポンプ室(15)の容積を増減するポンプピストン(8)と、該ポンプ室(15)の容積変化に伴って燃料の吸入と吐出とを制御する吸入側一方向弁(17)及び吐出側一方向弁(18)と、前記ポンプピストン(8)を前記ポンプ室(15)へ押し戻すことによって、前記ポンプ室(15)内の燃料を前記吐出側一方向弁(18)より吐出させるバネ部材(16)と、前記ポンプピストン(8)をポンプ室(15)の容積が拡大する方向に移動させるためのロッド部(11)とを備え、前記ロッド(11)が貫通する中間壁(12)のポンプ室(15)の反対側の面は、前記燃料ポンプ(1)内の前記燃料吸入側一方向弁(17)へ通じる吸入側燃料通路(21)に連なる燃料通路に面して設けられたことを特徴とする機械式燃料ポンプ(1)に関するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の機械式燃料ポンプ(1)において、
前記燃料ポンプ(1)は前記ポンプ室(15)を摺動する前記ポンプピストン(8)により、前記ポンプ室(15)と前記吸入側燃料通路(21)とが仕切られることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の機械式燃料ポンプ(1)において、
前記バネ部材(16)は、前記ポンプピストン(8)の、前記ポンプ室(15)の反対側の端面に配置され、前記吸入側燃料通路(21)が前記バネ部材(16)を経由して前記吸入側一方向弁(17)に接続されることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の機械式燃料ポンプ(1)において、
前記燃料ポンプ(1)は内燃機関の動弁カム軸(3)の軸端に設けられたポンプ駆動カム(2)によって駆動されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の機械式燃料ポンプ(1)において、
前記燃料ポンプ(1)は、前記ポンプピストン(8)を押し出す駆動ロッド(11)が、ポンプ駆動カム(2)を収容するポンプ駆動部(9)と前記ポンプ室(15)との間で、空気室(22)を貫通して設けられることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の機械式燃料ポンプ(1)において、
前記内燃機関(30)は、シリンダブロック(32)の軸線が前傾して配置された鞍乗型車両搭載内燃機関であり、前記機械式燃料ポンプ(1)の前記ポンプ作用部(10)は、前記内燃機関(30)のシリンダヘッド(33)の後方に位置する吸気通路(79)の燃料噴射弁(78)側に配置されることを特徴とするものである。
請求項1の発明において、内燃機関(30)で駆動される機械式のポンプでありながら、吐出燃料の吐出圧力をバネ力によって安定化させることができると共に、ロッド(11)の通る中間壁(12)のポンプ室(15)の反対側の面が吸入側燃料通路(21)に連なる燃料通路に面しているので、ロッド貫通部の燃料圧力に対するシール構造を簡略化することが出来る。
請求項2の発明において、簡単な構造によって、ポンプ室(15)と吸入側燃料通路(21)側の双方の燃料を吸引し吐出することができ、高い回転の運転領域までポンプ内を流れる燃料の圧力変動による気泡の発生を防止することができる。
請求項3の発明において、簡単な構造によって、前記バネ部材(16)の振動騒音を燃料によって低減することができる。
請求項4の発明において、駆動構造の複雑化を防止して、内燃機関(30)のシリンダヘッド(33)部分に燃料ポンプ(1)を配置することができる。
請求項5の発明において、空気室(22)を設けてあるので、なんらかの異常により、オイルシール(13)から燃料が流出した場合でも、ポンプ室(15)側から洩れ出る燃料を収容し、外部への燃料の流出を防止することが出来、高い信頼性が得られる。
請求項6の発明において、燃料ポンプ(1)から燃料噴射弁(78)までの燃料通路(62)を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る機械式燃料ポンプの断面図である。 図1の状態からポンプ駆動カムが回転して駆動ロッドを押し、ポンプピストンが最も後退した位置と、その時のポンプ駆動カムの回転位置を示す図である。 ポンプ駆動カムが図2の状態から更に回転を続けた位置を示している。 ポンプ駆動カムが図3の状態から更に回転を続けた位置を示している。 上記実施形態の機械式燃料ポンプが取付けられる内燃機関の、主要な回転軸を含む断面展開図である。 上記実施形態の機械式燃料ポンプが取付けられる内燃機関の右面図である。 上記実施形態の機械式燃料ポンプを備えた内燃機関が搭載された自動二輪車の右側面図である。 上記実施形態の機械式燃料ポンプと同様の構造の機械式燃料ポンプが、他の形状の内燃機関に取付けられている状態の左側面図である。 図8に示した内燃機関を搭載した自動二輪車の左面図である。 前記実施形態の機械式燃料ポンプと同じ構造の機械式燃料ポンプが取付けられる内燃機関の主要な回転軸を含む断面展開図である。 上記内燃機関のシリンダヘッドのカム軸中心線を通る水平断面図である。 上記機械式燃料ポンプが搭載されている内燃機関の左面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る機械式燃料ポンプ1の断面図である。この燃料ポンプ1は、自動二輪車において、燃料タンクから大気圧で供給される燃料を加圧して、内燃機関の燃料噴射弁78(図7)に送るポンプである。
図の右端部に示されるポンプ駆動カム2が、上記燃料ポンプ1を駆動する。このポンプ駆動カム2は、動弁機構のカム軸3の右端部に一体形成されたものであり、カム軸3と共に回転する。図において、上記ポンプ駆動カム2を囲むポンプ支持枠4が設けてある。これはアルミ合金製のもので、シリンダヘッド構成部材に一体的に取付けられるものである。図のポンプ支持枠4の左側に樹脂製のポンプケース5が設けてある。ポンプケース5は上記ポンプ支持枠4の左側から突出しているポンプケース支持部6によって支持されている。ポンプケース5には中央に円形断面のポンプピストン挿通孔7が設けてあり、同ポンプピストン挿通孔7にポンプピストン8が摺動可能に挿通されている。上記ポンプケース支持部6を含む図の右側の部分がポンプ駆動部9、左側の部分がポンプ作用部10である。
ポンプピストン8の端面の中心に、前記ポンプ駆動カム2の方へ指向するロッド11aが一体に設けてあり、更に、その先に別体のロッド11bが設けてある。上記ロッド11aと11bが繋がって駆動ロッド11としての作用をなす。上記駆動ロッド11は、中間壁12と、一対のオイルシール13,14と、ポンプケース支持部6と、ポンプ支持枠4、とを貫通してポンプ支持枠4の中へ突入している。駆動ロッド11の先端は、前記ポンプ駆動カム2の周面2aに当接している。ポンプピストン8と中間壁12との間はポンプ室15である。ポンプピストン8のポンプ室15と反対側の面とポンプケース5の端面との間に、バネ部材16が設けてある。このバネ部材16は、常時ポンプピストン8をポンプ駆動カム2の方向へ付勢する。ポンプ室15の下側に吸入側一方向弁17、ポンプ室15の上側に吐出側一方向弁18が設けてある。いずれの一方向弁も、図の下から上へ向かう流れのみが可能である。
前記バネ部材16の上方に燃料流入口19が設けてある。ポンプ室15の吐出側一方向弁18の上方に燃料吐出口20が設けてある。前記燃料流入口19からポンプケース5の下部を経て吸入側一方向弁17に至る吸入側燃料通路21が設けてある。吸入側燃料通路21は、前記バネ部材16を経由している。吸入側燃料通路21は中間壁12とポンプケース側オイルシール13との間にも伸びている。前記ロッド11が貫通する中間壁12のポンプ室15の反対側の面は、前記燃料ポンプ1内の吸入側燃料通路21に連なる燃料通路に面して設けられているので、ロッド貫通部の燃料圧力に対するシール構造を簡略化することが出来る。
ポンプケース側オイルシール13とポンプ駆動部側オイルシール14との間は空気室22となっている。この空気室22に、駆動ロッド11の周囲の隙間を経てポンプ室15側から洩れ出る燃料を収容し、ポンプ駆動部9側への影響を防止することができる。ポンプケース5とポンプケース支持部6との間にはOリング23を設けて液密にしてある。上記構成の機械式燃料ポンプ1においては、クランク軸2回転に1回、燃料を噴射していない期間に、動弁機構のカム軸3と連動するポンプ駆動カム2が回転し、駆動ロッド11の端面を押し、ポンプピストン8を後退させる。図において、ポンプ駆動カム2の側面に付してある「▲」マークは、上記円板状のポンプ駆動カム2の周面2aのうち、回転中心からの最大半径の箇所を示している。
図2は、図1の状態からポンプ駆動カム2が回転して駆動ロッド11を押し、ポンプピストン8が最も後退した位置と、その時のポンプ駆動カム2の回転位置を示している。ポンプピストン8の後退に応じて、ポンプピストン8の移動量に相当する体積の吸入側燃料通路21内の燃料が、吸入側一方向弁17からポンプ室15内に流入し、これに応じて燃料流入口19から燃料が吸入側燃料通路21へ流入する。
図3は、ポンプ駆動カム2が更に回転を続けた位置を示している。この時には、ポンプ室15内には燃料が充満している。吐出側一方向弁18の外方にも燃料が充満している。したがって、ポンプピストン8はバネ部材16に付勢されていても、容易に動き得る状態にはない。したがって、ポンプ駆動カム2だけが回転し、ポンプ駆動カム2の外周面2aは駆動ロッド11の先端から離れている。ポンプ駆動カム2はポンプピストン8を押していないので、ポンプ室15内はバネ部材16によって所定圧力に保持されている。
図4は、ポンプ駆動カム2が更に回転を続けた位置を示している。このポンプ駆動カム2の図示の位置のとき、燃料噴射弁78(図7)から燃料が噴射されると、燃料噴射弁78の上流側、即ち吐出側一方向弁18の下流側の圧力が低下するので、吐出側一方向弁18が開き、バネ部材16の付勢力によってポンプピストン8が押されて移動し、所定圧力でポンプ室15内の燃料が吐出側一方向弁18から押し出され、燃料噴射弁78の方へ向けて燃料吐出口20から吐出される。図4には、燃料吐出に伴って移動したポンプピストン8の位置を示している。ポンプピストン8は、吐出側一方向弁18の前後の圧力がバランスした位置で止まる。したがって、駆動ロッド11の先端はポンプ駆動カム2の周面2aの手前で止まり、周面2aに衝突することは無い。図1〜図4の上記燃料ポンプ1の動作は、ポンプ駆動カム2の回転が続く限り繰り返される。
図5〜図7は、上記実施形態の機械式燃料ポンプ1(図1)の第1取付け実施例を示す図である。図5は、上記実施形態の機械式燃料ポンプ1が取付けられる内燃機関30の、主要な回転軸を含む断面展開図である。この内燃機関は、大型自動二輪車用の内燃機関である。図において、矢印Lは左方、矢印Rは右方を指している。この内燃機関30の殻体は、図の下部から順に、クランクケース31、シリンダブロック32、シリンダヘッド33、シリンダヘッドカバー34からなっている。クランクケース31は左右反割り式で、左クランクケース31L、右クランクケース31Rから成り、更に左クランクケースカバー31CL、右クランクケースカバー31CRによって左右が覆われている。
クランクケース31内には、左右方向にクランク軸35が回転可能に設けられ、これに隣接して常時噛合い式変速機36が設けてある。図の常時噛合い式変速機36には、メイン軸37とカウンタ軸38の一部が示してあり、他の変速機軸は図示省略してある。クランク軸35の左端には交流発電機39、右端には遠心式オイルストレーナ40が設けられ、メイン軸37の右端には多板摩擦クラッチ41が設けてある。カウンタ軸38の左端には自動二輪車の後輪を駆動する後輪駆動スプロケット42が設けてある。
シリンダブロック32内には、ピストン43が摺動可能に設けてあり、クランク軸35のクランクピン44にコンロッド45を介して連結されている。シリンダヘッド33の下部には燃焼室46が設けてあり右側面から点火プラグ47が挿入されている。
シリンダヘッド33には、動弁機構48が設けてあり、左右方向にカム軸3が回転可能に設けてある。カム軸3には、左から順に吸気カム49、排気カム50、及び前述のポンプ駆動カム2が設けてある。カム軸3の左端には、クランク軸35に設けられた駆動スプロケット51の2倍の径を有する従動スプロケット52が嵌着され、この両スプロケットの間にはカムチェーン53が架渡され、クランク軸35が2回転したとき、1回転するようになっている。カムチェーン53の中間部にカムチェーン53を案内するガイドローラ54が設けてある。
図5において、ポンプ駆動カム2の上下に前述のポンプ支持枠4が設けてあるのが見える。これは図1のA−A断面が見えているのである。図1〜図4で述べた機械式燃料ポンプ1は、このアルミ合金製のポンプ支持枠4によってシリンダヘッド33の構成部材に取付けられ支持されている。
図6は、上記実施形態の機械式燃料ポンプ1が取付けられる内燃機関30の右面図である。矢印Fは前方を指している。この内燃機関30の殻体は、下から順にクランクケース31、シリンダブロック32、シリンダヘッド33、シリンダヘッドカバー34である。クランクケース31には、クランク軸35、メイン軸37、カウンタ軸38、キック軸58などが設けてある。
シリンダヘッド33の右面に点火プラグ47の胴部が見えている。点火プラグ47の上方に、動弁機構のカム軸3の位置が示してある。このカム軸3にポンプ駆動カム2は一体形成されている。このポンプ駆動カム2の回りに、ポンプ支持枠4が、取付けボルト59を介して、シリンダヘッド33の構成部材に一体的に取付けられている。機械式燃料ポンプ1のポンプ作用部10はこのポンプ支持枠4によって支持され、内燃機関30の後方へ伸びている。ポンプケース5の上面に燃料流入口19と燃料吐出口20が見える。燃料流入口19に連なる燃料流入管60の他端は、自動二輪車の燃料タンク72(図7)に連なるものである。燃料流入管60には燃料フィルタ61が設けてある。燃料吐出口20に連なる燃料吐出管62は、燃料噴射弁78(図7)に連なるものである。
図7は、上記実施形態の機械式燃料ポンプ1を備えた内燃機関30が搭載された自動二輪車65の右面図である。矢印Fは前方を指している。この自動二輪車65のヘッドパイプ66にはメインフレーム67とダウンフレーム68が接続され、それぞれ後方と下方へ伸びている。これらのフレームに内燃機関30が懸架されている。メインフレーム67の下部から後上方へリヤフレーム69が伸び、メインフレーム67とリヤフレーム69の間に連結フレーム70が設けてある。メインフレーム67の上部には、燃料タンク72が装着され、その後方のリヤフレーム69上にシート73が装備されている。自動二輪車65の前後に、それぞれ前輪74と後輪75が備えられている。
内燃機関30のシリンダヘッド33の後方に機械式燃料ポンプ1のポンプ作用部10が伸びている。燃料ポンプ1の燃料流入口19に連なる燃料流入管60は燃料タンク72に連なっている。燃料タンク72の燃料は、燃料フィルタ61を経由して、重力によって自然に機械式燃料ポンプ1へ流入する。流入時の圧力は大気圧である。内燃機関30の後方にエアクリーナ76とスロットルボディ77が配置され、スロットルボディ77には燃料噴射弁78が設けてある。燃料ポンプ1の燃料吐出口20から伸びる燃料吐出管62は、燃料噴射弁78に連なっており、燃料が供給される。前述のように内燃機関30の2回転に1回の割合で燃料噴射弁78から燃料が噴射されると、スロットルボディ77から内燃機関30の吸気ポートに向けて設けられた吸気管79を経由して、空気と混合された燃料が内燃機関30に供給される。
図8および図9は、前記実施形態の機械式燃料ポンプ1(図1)の第2取付け実施例を示す図である。図8は、前記実施形態の機械式燃料ポンプ1と同じ構造の機械式燃料ポンプ90が、他の形状の内燃機関91に取付けられている状態の左側面図である。この内燃機関91は小型自動二輪車用の内燃機関である。図において、矢印Fは前方を指している。図8の内燃機関91の気筒は、ほぼ水平である。内燃機関91の殻体は中心部から前方へクランクケース92、シリンダブロック93、シリンダヘッド94が順に接続されている。この機械式燃料ポンプ90を駆動する動弁機構のカム軸95は、シリンダヘッド94の中に左右方向に回転可能に設けてある。ポンプ駆動カム96はシリンダヘッド94の中に設けてある。ポンプ駆動カム96のほか、ポンプ支持枠、ポンプ支持部等を含むポンプ駆動部97はシリンダヘッドの中に設けられている。ポンプ駆動部97に支持されるポンプ作用部98はシリンダヘッド94の外部後方へ露出し、そのポンプピストン99の軸線をシリンダブロック93の軸線と平行にして、シリンダブロック93の左側の外面に保持されている。
上記ポンプ作用部98の上面に燃料流入口100と燃料吐出口101が設けてある。上記内燃機関91のクランクケース92の後上方に位置している燃料タンク102と機械式燃料ポンプ90の燃料流入口100とは、燃料フィルタ103を備えた燃料流入管104によって接続されている。上記内燃機関91のシリンダヘッド94に、吸気管105を介してスロットルボディ106が接続されている。同スロットルボディ106の後面に燃料噴射弁107が取付けてある。機械式燃料ポンプ90のポンプ作用部98の上面に設けられた燃料吐出口101は燃料吐出管108を介して前記燃料噴射弁107に接続されている。スロットルボディ106の上部には、エアクリーナ連結管接続口109が設けてある。
図9は、図8に示した内燃機関91を搭載した自動二輪車115の左面図である。車両の前後に、それぞれ、前輪116と後輪117が設けてある。ヘッドパイプ118から後方へメインフレーム119が伸び、同メインフレーム119の後端から後方へ伸びるリヤフレーム120に、燃料タンク102が支持されている。燃料タンク102の下部と機械式燃料ポンプ90の燃料流入口100は燃料流入管104によって接続されている。機械式燃料ポンプ90の燃料吐出口101は、燃料吐出管108を介して前記燃料噴射弁107に接続されている。メインフレーム119の前下方にエアクリーナ121が取付けられている。エアクリーナ121とスロットルボディ106はエアクリーナ連結管122で接続されている。
図10〜図12は、前記実施形態の機械式燃料ポンプ1(図1)の第3取付け実施例を示す図である。この取付け実施例は、第1取付け実施例と同じ内燃機関30(図5)に取付けられているが、第1取付け実施例では、ポンプ駆動カムがカム軸の右端に取付けられていたのに対し、本第3取付け実施例では、ポンプ駆動カムがカム軸の左端に取付けられている点が異なる。
図10は、前記実施形態の機械式燃料ポンプ1と同じ構造の機械式燃料ポンプ130が取付けられる内燃機関30の主要な回転軸を含む断面展開図である。この内燃機関30においては、機械式燃料ポンプ130関連部以外の部材には変更はないので、これらの部材には図5と同じ符号が付してある。シリンダヘッド33内に設けられているカム軸131には、動弁用の吸気カム132と排気カム133が設けてある。このカム軸131には左方延長部134が設けてある。その左方延長部134の端部にポンプ駆動カム135が一体に形成されている。このカム軸131の左端部とポンプ駆動カム135を覆う形のポンプ支持枠136がシリンダヘッド33の左端面にボルト137を介して取付けられている。このポンプ支持枠136に支持されるポンプ作用部138は図の手前の方に伸びている。図にはポンプ作用部138の輪郭が一点鎖線で示してある。
図11は、上記内燃機関30のシリンダヘッド33のカム軸131中心線を通る水平断面図である。図のシリンダヘッド33の断面には、吸気ポート150、吸気バルブステムエンド151、吸気ロッカアーム152の一部、排気ポート153、排気バルブステムエンド154、および排気ロッカアーム155の一部が見えている。カム軸131の左方延長部134の左端とポンプ駆動カム135を覆うポンプ支持枠136にポンプケース139が支持され、内燃機関30の後方へ伸びている。駆動ロッド140の先端が前記ポンプ駆動カム135に対向している。ポンプケース139の中には、ポンプピストン141とバネ部材142が収容されている。また一対のオイルシール143、144の間に空気室145が設けてある。図1に示されていた一方向弁17、18は図示省略されている。
図12は上記機械式燃料ポンプ130が搭載されている内燃機関30の左面図である。矢印Fは前方を指している。ポンプ支持枠136は、ボルト137によってシリンダヘッド33の左外面に取付けられている。機械式燃料ポンプ130のポンプ作用部138は、シリンダヘッド33に取付けられたポンプ支持枠136に支持されて内燃機関30の後方へ伸びている。本第3取付け実施例においても、先に述べた第1取付け実施例の場合と同様に、クランク軸35に設けられた駆動スプロケット51とカムチェーン53とによって、図10、図11に示される従動スプロケット146が回転駆動されると、カム軸131と共にポンプ駆動カム135が回転し、駆動ロッド140を介してポンプピストン141が駆動され、バネ部材142の作用によって機械式燃料ポンプ130は有効に作用することが出来る。
以上詳述したように、上記実施形態においては次のような効果がもたらされる。
(1)バネ部材16の付勢力によって燃料を吐出するので、吐出圧力を安定化させることができる。ロッド11の通る中間壁12のポンプ室15の反対側の面が吸入側燃料通路21に連なる燃料通路に面しているので、ロッド貫通部の燃料圧力に対するシール構造を簡略化することが出来る。
(2)簡単な構造で、吸入側燃料通路21側とポンプ室15の双方の燃料を吸引し吐出することができ、高い回転の運転領域までポンプ内を流れる燃料の圧力変動による気泡の発生を防止することができる。
(3)吸入側燃料通路21がバネ部材16を経由して前記吸入側一方向弁17に接続されているので、バネ部材16の振動騒音を燃料によって低減することができる。
(4)駆動構造の複雑化を防止して、内燃機関30、91のシリンダヘッド33、94部分に機械式燃料ポンプ1、90を配置することができる。
(5)空気室22を設けてあるので、駆動ロッド11の周囲の隙間を経てポンプ室15側から洩れ出る燃料を収容し、ポンプ駆動部9側への影響を防止することができる。
(6)機械式燃料ポンプのポンプ作用部10を、燃料噴射弁78、107の近くに配置することができるので、機械式燃料ポンプ1、90から燃料噴射弁78、107までの燃料通路を短縮することができる。
1…機械式燃料ポンプ、2…ポンプ駆動カム、3…カム軸、8…ポンプピストン、9…ポンプ駆動部、10…ポンプ作用部、11…駆動ロッド、15…ポンプ室、16…バネ部材、17…吸入側一方向弁、18…吐出側一方向弁、19…燃料流入口、20…燃料吐出口、21…吸入側燃料通路、22…空気室、30…内燃機関、32…シリンダブロック、33…シリンダヘッド、78…燃料噴射弁、79…吸気管

Claims (6)

  1. 内燃機関(30)に設けられた燃料噴射弁(78)に燃料を供給する機械式燃料ポンプ(1)において、前記内燃機関(30)の動力によりポンプ室(15)の容積を増減するポンプピストン(8)と、該ポンプ室(15)の容積変化に伴って燃料の吸入と吐出とを制御する吸入側一方向弁(17)及び吐出側一方向弁(18)と、前記ポンプピストン(8)を前記ポンプ室(15)へ押し戻すことによって、前記ポンプ室(15)内の燃料を前記吐出側一方向弁(18)より吐出させるバネ部材(16)と、前記ポンプピストン(8)をポンプ室(15)の容積が拡大する方向に移動させるためのロッド部(11)とを備え、前記ロッド(11)が貫通する中間壁(12)のポンプ室(15)の反対側の面は、前記燃料ポンプ(1)内の前記燃料吸入側一方向弁(17)へ通じる吸入側燃料通路(21)に連なる燃料通路に面して設けられたことを特徴とする機械式燃料ポンプ(1)。
  2. 前記燃料ポンプ(1)は前記ポンプ室(15)を摺動する前記ポンプピストン(8)により、前記ポンプ室(15)と前記吸入側燃料通路(21)とが仕切られることを特徴とする請求項1に記載の機械式燃料ポンプ(1)。
  3. 前記バネ部材(16)は、前記ポンプピストン(8)の、前記ポンプ室(15)の反対側の端面に配置され、前記吸入側燃料通路(21)が前記バネ部材(16)を経由して前記吸入側一方向弁(17)に接続されることを特徴とする請求項1に記載の機械式燃料ポンプ(1)。
  4. 前記燃料ポンプ(1)は内燃機関の動弁カム軸(3)の軸端に設けられたポンプ駆動カム(2)によって駆動されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の機械式燃料ポンプ(1)。
  5. 前記燃料ポンプ(1)は、前記ポンプピストン(8)を押し出す駆動ロッド(11)が、ポンプ駆動カム(2)を収容するポンプ駆動部(9)と前記ポンプ室(15)との間で、空気室(22)を貫通して設けられることを特徴とする請求項4に記載の機械式燃料ポンプ(1)。
  6. 前記内燃機関(30)は、シリンダブロック(32)の軸線が前傾して配置された鞍乗型車両搭載内燃機関であり、前記機械式燃料ポンプ(1)の前記ポンプ作用部(10)は、前記内燃機関(30)のシリンダヘッド(33)の後方に位置する吸気通路(79)の燃料噴射弁(78)側に配置されることを特徴とする請求項5に記載の機械式燃料ポンプ(1)。
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