JP2014185455A - リモコンユニットの登録方法、車両用リモコンシステム、および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録できるようにする。
【解決手段】通常の使用時には、ハーネス110のコネクタ110Aがリモコン受信ユニット36のコネクタ108に接続される。キーユニット40の登録時には、ハーネス110とリモコン受信ユニット36との間に登録専用ハーネス120が介装される。登録専用ハーネス120のスイッチユニット126を導通させると、リモコン受信ユニット36が通常モードから登録モードに移行する。その状態で、キーユニット40から識別コードを含む指令信号を発生させると、その識別コードが登録メモリ107Mに登録される。
【選択図】図9

Description

この発明は、車体に備えられる受信機にリモコンユニットを登録する方法、リモコンユニットの登録が可能な車両用リモコンシステム、および車両用リモコンシステムを備えた車両に関する。
特許文献1は、車体に装備される施錠制御装置と、使用者が携帯する携帯機とを含む、盗難防止システムを開示している。施錠制御装置は、携帯機から、当該携帯機に固有のID情報を無線で受信し、そのID情報に基づいて、その携帯機を認証する。そのID情報が施錠制御装置に予め登録されていれば、正規の携帯機であることが認められ、施錠制御装置は、対象装置を施錠/解錠する。
施錠制御装置は、携帯機のIDを記憶するための記憶部を備えている。すなわち、携帯機から受信したIDが記憶部に登録されていれば、当該携帯機が正規のものであると認証される。車両に備えられた複数のスイッチに対して予め定められた操作を行うと、施錠制御装置は、携帯機IDの変更または追加のための登録を受け付ける状態となる。
特開2008−63932号公報
携帯機のIDの変更・追加の登録は、セキュリティの観点から、ディーラー等の作業者によって行われることが予定されており、一般の使用者によって実行されることは予定されていない。ところが、特許文献1の構成では、車両に備えられた複数のスイッチに対して所定の操作を行うことで、施錠制御装置が、携帯機のIDの変更・追加の登録を受け付ける状態となる。したがって、万が一、使用者が該当する操作を行うと、IDの変更または追加登録が不用意に受け付けられる恐れがある。このような不用意な登録が行われないように、複数のスイッチに対する所定の操作は、充分に複雑にしておくことが好ましい。しかし、操作が複雑であると、作業者が携帯機のIDの変更・追加のための登録を行うための操作が複雑になる。そのため、操作ミスによって、施錠制御装置をID登録モードに移行させることができなかったり、ID登録のための工数が多くなったりする。
そこで、この発明の目的は、不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録することができるリモコンユニットの登録方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録することができる車両用リモコンシステムを提供することである。
また、この発明のさらに他の目的は、そのような車両用リモコンシステムを備えた車両を提供することである。
この発明の一実施形態は、車体に備えられた装置にハーネスを介して接続されたリモコン受信ユニットにリモコンユニットを登録する方法であって、前記ハーネスと前記リモコン受信ユニットとの間に登録専用ハーネスを接続して、前記リモコン受信ユニットを登録モードに移行させるステップと、リモコンユニットから識別コードを発生させ、その識別コードを前記登録モードの前記リモコン受信ユニットに受信させることにより、前記リモコン受信ユニットが当該受信した識別コードを登録メモリに登録するステップと、を含む、リモコンユニットの登録方法を提供する。
車体に備えられた装置とリモコン受信ユニットとは、ハーネスを介して互いに接続されている。そのハーネスとリモコン受信ユニットとの間に登録専用ハーネスを接続することにより、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができる。リモコン受信ユニットを登録モードに移行させた状態で、リモコンユニットから識別コードを発生させることによって、その識別コードを、登録メモリに登録することができる。このように、通常時には使用することのない登録専用ハーネスを用いることによって、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができるので、使用者の操作によって、リモコンユニットの識別コードが不用意に登録メモリに登録されるといった不具合が生じない。しかも、登録専用ハーネスを接続する簡単な作業で、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができるので、リモコンユニットの識別コードを登録する作業者の作業負担が少なく、操作ミスの可能性も少なくなる。それによって、簡単な操作で、識別コードを登録することができる。よって、不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録できるリモコンユニットの登録方法を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記登録専用ハーネスが、登録モード移行指令信号を前記リモコン受信ユニットに入力するための登録指令信号ラインと、所定電圧レベルのラインと、前記登録指令信号ラインに前記所定電圧レベルのラインを接続するスイッチとを含む。そして、前記リモコン受信ユニットを登録モードに移行させるステップが、前記スイッチを導通させるステップを含む。
この方法では、登録専用ハーネスを接続し、さらに、スイッチを導通させる操作を行うことによって、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができる。したがって、操作者は、リモコン受信ユニットが登録モードに移行するタイミングを正確に把握することができる。それにより、たとえば、登録モードの継続時間に制限を設ける場合において、登録専用ハーネスの接続作業を予め行っておき、識別コードの登録を行うべきリモコンユニットの準備が整った時点でスイッチを操作して、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができる。これにより、リモコンユニットをよりスムーズに登録できる。
この発明の一実施形態では、前記識別コードを登録メモリに登録するステップが、前記リモコン受信ユニットが前記登録モードのときに複数のリモコンユニットから識別コードを順に発生させて複数の識別コードを前記登録メモリに順に登録するステップを含む。
この方法によって、複数のリモコンユニットの識別コードを登録メモリに登録することができる。それによって、一つのリモコン受信ユニットに複数のリモコンユニットを対応付けることができる。また、登録モードのときに複数個のリモコンユニットからの識別コードの登録が受け付けられるので、複数個のリモコンユニットをスムーズに登録できる。
この発明の一実施形態では、前記方法は、前記登録メモリに所定数の識別コードが登録されると前記リモコン受信ユニットが前記登録モードを自動終了するステップをさらに含む。
この方法では、登録可能な識別コードの数が所定数に制限されており、その所定数の識別コードの登録が終了すると、登録モードが自動終了する。これにより、必要外の識別コードが不用意に登録されることがなく、セキュリティ性を向上することができる。また、所定数の識別コードが登録されると、操作を要することなく登録モードが終了するので、リモコンユニットの登録作業を簡素化できる。
この発明の一実施形態では、前記方法は、前記登録モードに移行してから所定時間が経過すると前記リモコン受信ユニットが前記登録モードを自動終了するステップをさらに含む。
この方法では、登録モードの継続時間が所定時間に制限されるので、必要外の識別コードが不用意に登録されることがなく、セキュリティ性を向上することができる。また、作業者の操作を要することなく登録モードが終了するので、リモコンユニットの登録作業を簡素化できる。
この発明の一実施形態では、前記リモコン受信ユニットに報知ユニットが接続されており、前記方法は、前記登録モードに移行するとき、および前記登録モードを終了するときに、前記リモコン受信ユニットが前記報知ユニットを作動させるステップをさらに含む。
この方法により、登録モード移行時および登録モード終了時に報知ユニットが作動するので、操作者に対して、登録モードの開始および終了を報知することができる。それによって、リモコンユニットの識別コードを確実に登録でき、かつ、必要外の識別コードの登録を回避できる。したがって、リモコンユニットの登録作業を円滑に行える。
この発明の一実施形態では、前記登録メモリに識別コードが登録されると、前記リモコン受信ユニットが前記報知ユニットを作動させる。
この方法では、識別コードが登録されると、報知ユニットによって操作者にそのことが報知される。それにより、操作者は、識別コードの登録を確認できるので、識別コードの登録を確実に行うことができる。これにより、リモコンユニットの登録作業を円滑に行える。
この発明の一実施形態では、前記登録メモリに複数の識別コードが登録可能であり、前記登録メモリに新たな識別コードが登録されると、前記リモコン受信ユニットは、前記登録メモリに登録済みの識別コードの個数を表すように前記報知ユニットを作動させる。
この方法により、操作者は、識別コードが登録された事実に加えて、登録済みの識別コードの数を確認することができる。それによって、識別コードを確実に登録でき、かつ、不必要な識別コードの登録を回避できる。こうして、リモコンユニットの登録作業を円滑に行える。
この発明の一実施形態は、車体に備えられた装置に接続されたハーネスと、前記車体に配置され、リモコンユニットの識別コードを登録する登録メモリを有し、前記登録メモリに登録された識別コードを含む指令信号をリモコンユニットから受信して受け付けるリモコン受信ユニットと、前記ハーネスと前記リモコン受信ユニットとの間に介在され、それらの間を接続し、リモコンユニットが発生する識別コードを前記登録メモリに登録するための登録モードに前記リモコン受信ユニットを移行させる登録専用ハーネスとを含む、車両用リモコンシステムを提供する。
この構成によれば、車体に備えられた装置に接続されたハーネスとリモコン受信ユニットとの間に登録専用ハーネスを接続することによって、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができる。通常の使用時には、登録専用ハーネスは不要であるので、登録専用ハーネスを取り外しておけば、使用者の操作によってリモコン受信ユニットが不用意に登録モードに移行することがない。一方、識別コードを登録しようとする操作者(作業者)は、登録専用ハーネスを接続することによって、リモコン受信ユニットを、登録モードに容易に移行させることができる。このように、通常時には使用することのない登録専用ハーネスを用いることによって、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができるので、使用者の操作によって、リモコンユニットの識別コードが不用意に登録メモリに登録されるといった不具合が生じない。しかも、登録専用ハーネスを接続する簡単な作業で、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができるので、リモコンユニットの識別コードを登録する作業者の作業負担が少なく、操作ミスの可能性も少なくなる。こうして、不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録することができる車両用リモコンシステムを提供することができる。
この発明の一実施形態では、前記登録専用ハーネスが、登録モード移行指令信号を前記リモコン受信ユニットに入力するための登録指令信号ラインと、所定電圧レベルのラインと、前記登録指令信号ラインに前記所定電圧レベルのラインを接続するスイッチとを含む。
この構成によれば、登録専用ハーネスを接続し、さらに、スイッチを導通させる操作を行うことによって、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができる。したがって、操作者は、リモコン受信ユニットが登録モードに移行するタイミングを正確に把握することができる。それにより、たとえば、登録モードの継続時間に制限を設ける場合において、登録専用ハーネスの接続作業を予め行っておき、識別コードの登録を行うべきリモコンユニットの準備が整った時点でスイッチを操作して、リモコン受信ユニットを登録モードに移行させることができる。これにより、リモコンユニットをよりスムーズに登録できる。
この発明の一実施形態では、前記リモコン受信ユニットが、前記登録モードのときに、複数の識別コードを順に受け付けて前記登録メモリに登録するように構成されている。
この構成により、複数のリモコンユニットの識別コードを登録メモリに登録することができる。それによって、一つのリモコン受信ユニットに複数のリモコンユニットを対応付けることができる。また、登録モードのときに複数個のリモコンユニットからの識別コードの登録が受け付けられるので、複数個のリモコンユニットをスムーズに登録できる。
この発明の一実施形態では、前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに所定数の識別コードが登録されると、前記登録モードを自動終了するように構成されている。
この構成では、登録可能な識別コードの数が所定数に制限されているので、必要外の識別コードが不用意に登録されることがなく、セキュリティ性を向上することができる。また、所定数の識別コードが登録されると、操作を要することなく登録モードが終了するので、リモコンユニットの登録作業を簡素化できる。
この発明の一実施形態では、前記リモコン受信ユニットが、前記登録モードに移行してから所定時間が経過すると、前記登録モードを自動終了するように構成されている。
この構成では、登録モードの継続時間が所定時間に制限されるので、必要外の識別コードが不用意に登録されることがなく、セキュリティ性を向上することができる。また、作業者の操作を要することなく登録モードが終了するので、リモコンユニットの登録作業を簡素化できる。
この発明の一実施形態では、前記リモコン受信ユニットが、車体に配置される報知ユニットを接続可能に構成されており、前記リモコン受信ユニットが、前記登録モードに移行するとき、および前記登録モードを終了するときに、前記報知ユニットを作動させるように構成されている。
この構成により、登録モード移行時および登録モード終了時に報知ユニットが作動するので、操作者に対して、登録モードの開始および終了を報知することができる。それによって、リモコンユニットの識別コードを確実に登録でき、かつ、必要外の識別コードの登録を回避できる。したがって、リモコンユニットの登録作業を円滑に行える。
この発明の一実施形態では、前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに識別コードが登録されると、前記報知ユニットを作動させる。
この構成では、識別コードが登録されると、報知ユニットによって操作者にそのことが報知される。それにより、操作者は、識別コードを確実に登録することができる。これにより、リモコンユニットの登録作業を円滑に行える。
この発明の一実施形態では、前記登録メモリに複数の識別コードが登録可能であり、前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに新たな識別コードが登録されると、前記登録メモリに登録済みの識別コードの個数を表すように前記報知ユニットを作動させるように構成されている。
この構成により、操作者は、識別コードが登録された事実に加えて、登録済みの識別コードの数を確認することができる。それによって、識別コードを確実に登録でき、かつ、不必要な識別コードの登録を回避できる。こうして、リモコンユニットの登録作業を円滑に行える。
この発明の一実施形態は、識別コードを含む指令信号を生成するリモコンユニットをさらに含む車両用リモコンシステムを提供する。
この構成により、リモコンユニットから識別コードを含む指令信号を生成し、リモコン受信ユニットにおいて当該識別コードを認証して指令信号に応答する車両用リモコンシステムを提供することができる。
この発明の一実施形態は、前記ハーネス、前記リモコン受信ユニットおよび前記登録専用ハーネスが配置された車体と、前記車体に取り付けられた車輪と、前述のような特徴を有する車両用リモコンシステムと、を含む、車両を提供する。
この構成により、不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録することができる車両用リモコンシステムを備えた車両を提供できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る自動二輪車の構成を説明するための左側面図である。 図2は、シートに着座した乗員から見た前記自動二輪車の正面図である。 図3は、前記自動二輪車のキーユニットの構成を説明するための斜視図である。 図4は、前記キーユニットの分解斜視図である。 図5は、前記自動二輪車に備えられたキーシャッタ装置およびキーシリンダの斜視図である。 図6Aおよび図6Bは、前記キーシャッタ装置の内部構成を説明するための平面図である。 図7は、キーシャッタが閉塞位置にあるときの前記キーシャッタ装置の一部の断面図である。 図8は、前記自動二輪車に装備されたリモコンキーシステムの電気的構成を説明するためのブロック図である。 図9は、キーユニットをリモコン受信ユニットに登録するときの自動二輪車の構成を説明するための概念図である。 図10は、キーユニットを登録するときに用いる登録専用ハーネスの構成を説明するための図解的な構成図である。 図11は、リモコン受信ユニットに備えられた制御ユニットの動作を説明するためのフローチャートであり、通常モードと登録モードとの選択処理が示されている。 図12は、リモコン受信ユニットに備えられた制御ユニットの動作を説明するためのフローチャートであり、登録モードにおける動作が示されている。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両の構成を説明するための左側面図であり、鞍乗り型車両の一例である自動二輪車1の構成が示されている。
この実施形態に係る自動二輪車1は、スクータ型の自動二輪車である。自動二輪車1は、車体フレーム2と、乗員が着座するシート3とを備えている。以下の説明において、前、後、左、右、上、および下等の方向は、シート3に着座した乗員から見た方向をいう。車幅方向は、車体の左右に延びる方向を指す。図中において、符号Frは車体の前方を指す。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ2aと、フロントフレーム2bと、リアフレーム2cとを有する。フロントフレーム2bは、ヘッドパイプ2aから後方かつ下方に向かって延びている。リアフレーム2cは、フロントフレーム2bから後方に向かって延びている。シート3は、リアフレーム2cの上方に配置されている。
自動二輪車1は、前輪14と後輪15とを備え、それらはそれぞれ車体の前側、後側に配置されている。前輪14は、フロントフォーク12の下端部に回転可能に支持されている。フロントフォーク12はヘッドパイプ2aに回転可能に支持されている。フロントフォーク12の上端には、ハンドル5が設けられている。
自動二輪車1は、パワーユニット7を備えている。パワーユニット7は、シート3よりも下方に配置されている。パワーユニット7は、駆動源としてのエンジン6と伝動ケース8とを備えている。伝動ケース8は、エンジン6の動力を後輪15に向けて伝達する動力伝達機構を収容し、かつ後輪15を支持している。パワーユニット7は、いわゆるユニットスイング式であり、後輪15とともにピボット軸10sを中心に上下方向に揺動する。パワーユニット7は、リンク機構10を介して車体フレーム2に揺動自在に支持されている。
自動二輪車1は、カバー11を備えている。カバー11は、フットボード4の前部に接続され、フロントフレーム2bを覆う。カバー11は、フロントカバー16と、インナカバー17と、ポケットカバー18と、サイドカバー19と、ハンドルカバー21とを有する。フロントカバー16は、ヘッドパイプ2aおよびフロントフレーム2bの前方を覆うように取り付けられている。インナカバー17は、ヘッドパイプ2aおよびフロントフレーム2bの後方を覆うように取り付けられ、フロントカバー16と接続されている。ハンドルカバー21は、ハンドル5を覆っており、インナカバー17の上方に位置している。
側面視でシート3とヘッドパイプ2aとの間には、シート3に着座した乗員(ライダ)の脚を置くための空間であるレッグスペース25が形成されている。より具体的には、レッグスペース25は、ヘッドパイプ2a等を覆うフロントカバー16の後方であって、シート3の下方の車体を覆うサイドカバー19の前方に形成されている。乗員の脚は、レッグスペース25、つまりフロントカバー16の後方に載せられる。自動二輪車1は、乗員が足を置くためのフットボード4を備えている。フットボード4は、リアフレーム2cの上方に設けられている。
フロントカバー16には、フロントライトユニット30が設けられている。フロントライトユニット30内には、車体の前方を照らす前照灯が設けられている。ハンドルカバー21には、左右に、フロントフラッシャ31が設けられている。サイドカバー19の後尾部には、シート3の後方にテールランプ32が設けられている。このテールランプ32の左右に一対のリアフラッシャ33が設けられている。
フロントカバー16内には、遠隔操作のためのリモコン受信ユニット36と、ブザー音を発生するブザーユニット37とが収容されており、これらは車体フレーム2に取り付けられている。
図2は、シート3に着座した乗員から見た自動二輪車1の正面図である。
自動二輪車1は、インナポケット20を備えている。インナポケット20は、ヘッドパイプ2aの周りに設けられる。より具体的には、インナポケット20は、ヘッドパイプ2aの左右側方に設けられる。ポケットカバー18は、フロントカバー16と接続されており、フロントカバー16から後方へ延び、インナポケット20の外壁18aを形成している。インナポケット20は、上方に開口する開口部20bを有している。インナポケット20には、開口部20bからその内部に小物を収容することができる。
車体の中心よりも右側であって、右のインナポケット20よりも車幅方向内方にはキーシャッタ装置50が設けられている。図2では、キーユニット40がキーシャッタ装置50に差し込まれている。キーシャッタ装置50は、自動二輪車1に備えられたキーシリンダを保護するための装置である。すなわち、キーシャッタ装置50は、自動二輪車1の不使用時に、キーシリンダのキー孔を閉塞して、キー孔へのアクセスを防止するように構成されている。
ハンドル5は、左右に一対のグリップ22を備えている。それらの一対のグリップ22のうち、右側のグリップ22は、エンジン6の出力を調整するためのアクセルグリップである。左右のグリップ22の前方には、左右のブレーキレバー23がそれぞれ設けられている。ハンドル5を覆うハンドルカバー21には、その中央部にメータユニット24が配置されている。メータユニット24の左右には、一対のバックミラー26が設けられている。
図3はキーユニット40の構成を説明するための斜視図である。また、図4はキーユニット40の分解斜視図である。
キーユニット40は、自動二輪車1のキーシリンダに挿入されるキー41と、キー41を支持し、使用者によって握られるホルダ42とを備えている。ホルダ42は、樹脂成形品からなり、キー41をインサートした状態で成形されている。すなわち、インサート成形によって、キー41およびホルダ42が一体化されている。ホルダは扁平な直方体形状を有している。ホルダ42の前辺のほぼ中央部にキーが結合されている。キー41は、当該前辺に垂直であって、扁平なホルダ42の主表面に沿う方向に延びている。ホルダ42のキー41側の辺である前辺の角部付近には、操作ボタン44が配置されている。キー41とは反対側のホルダ42の後辺の一角部には、ホルダ42を貫通する貫通孔43が形成されている。この貫通孔43は、キーホルダ等を結合する際に活用することができる。ホルダ42の後辺の他の角部には、マグネットキー46が設けられている。マグネットキー46は、ホルダ42と一体化されている。マグネットキー46は、キーシャッタ装置50を手動で開放状態とするときに用いられる。ホルダ42の内部には、電波を放射するためのアンテナ45が収容されている。操作ボタン44とアンテナ45とは、キー41の軸方向(キー41の長手方向)に直交する方向に沿って、並べて配置されている。また、この実施形態では、アンテナ45は、キー41の軸方向と平行な方向に延びた帯状の領域に配置されている。
キーユニット40は、この発明の一実施形態に係るリモコンユニットである。
図4に最もよく表れているとおり、ホルダ42は、キー41と一体成形された上ハウジング42Uと、この上ハウジング42Uと組み合わせられる下ハウジング42Lとを含む。上ハウジング42Uと下ハウジング42Lとは、嵌め合わされた状態で、ボルト38によって互いに固定される。ボルト38は、下ハウジング42Lに形成された挿通孔38aを挿通して、上ハウジング42Uに締結される。上ハウジング42Uには、操作ボタン44を露出させるための開口42aが形成されている。上ハウジング42Uと下ハウジング42Lとは、ホルダ42の内部に収容空間を区画している。この収容区間内には、送信機47Aおよび識別コードメモリ47Bを含む電子回路47が収容されている。具体的には、配線基板47C上に回路部品47Dが実装されていて、これによって、送信機47Aおよび識別コードメモリ47Bが構成されている。配線基板47C上には、さらに、アンテナ45を構成する導体パターンが形成されている。また、配線基板47Cには、操作ボタン44によって操作されるスイッチ47Eが実装されている。操作ボタン44は、たとえばシリコンゴム製の防水カバー44Cに一体的に形成されている。防水カバー44Cは、送信機47A等を構成する電子回路を覆い、この電子回路を、上ハウジング42Uの開口42aから進入する水から保護する。配線基板47Cには、さらに、電源としてのバッテリ48(電池)を装着するためのバッテリ装着部49が設けられている。バッテリ48は、ボタン電池であってもよい。ボルト38を取り外して上ハウジング42Uと下ハウジング42Lとを分離することにより、必要に応じて、消耗したバッテリ48を新品(未消耗品)と交換できる。
この実施形態では、キーユニット40の操作ボタン44を操作することによりスイッチ47Eが操作されると、送信機47Aが指令信号を発生し、その指令信号に対応した電波がアンテナ45から放射される。指令信号は、識別コードメモリ47Bに格納されている識別コードを含む。キーユニット40から放射された電波は、自動二輪車1の車体側に備えられたリモコン受信ユニット36によって受信される。リモコン受信ユニット36は、指令信号の受信に応答して、指令信号中の識別コードに対する認証処理を行った後に、いわゆるアンサーバック動作を実行する。アンサーバック動作は、この実施形態では、フラッシャ31,33の点滅、ブザーユニット37の鳴動、キーシャッタ装置50のシャッタ開放動作、キー孔の照明等を含む。
フラッシャ31,33は、使用者が認知可能な光信号を発生する発光ユニットの一例である。また、ブザーユニット37は、使用者が認知可能な音信号を発生する音信号発生ユニットの一例である。
図5は、キーシャッタ装置50およびキーシリンダ51の斜視図である。また、図6Aおよび図6Bは、キーシャッタ装置50の平面図である。さらに、図7は、キーシャッタ装置50の断面図である。キーシリンダ51は、キーユニット40のキー41が挿入されるキー孔52を有している。このキー孔52を保護するように、キーシャッタ装置50がキーシリンダ51に固定されている。キーシャッタ装置50は、キーシリンダ51に固定されるハウジング55と、このハウジング55に組み合わせられるカバー56と、ハウジング55とカバー56との間に配置されるキーシャッタ57とを含む。キーシリンダ51は、円柱状の頭部を有している。図6Aおよび図6Bにおいては、ハウジング55の図示は省略し、かつカバー56を二点鎖線で示してある。
ハウジング55は、ほぼ円板状の上面部61(図7参照)と、上面部61の縁部から、キーシリンダ51の軸方向に沿って延びた側面部62(図5参照)と含む。上面部61の中央には、キーシリンダ51の頭部が挿入される円形の開口63(図7参照)が形成されている。
ハウジング55に設けられたマグネット錠ボス(図示せず)に、マグネット錠ロータ65が回動可能に結合されている。マグネット錠ボスには、その上面部に、コイルばねおよび円柱状の永久磁石67の対をそれぞれ収容するための複数個のくぼみが形成されている。マグネット錠ロータ65は、円筒状に形成されていて、下方部がマグネット錠ボスと回動可能に係合している。マグネット錠ロータの上方部には、マグネットキー46を差し込むための凹部69が形成されている。
ハウジング55には、さらに、キーシャッタ57用のボス(図示せず)がカバー56に向かって突出して形成されている。このボスに、キーシャッタ57が、回動自在に結合されている。キーシャッタ57は、ハウジング55とカバー56との間に配置され、それらの間で、前記ボスを中心に水平方向に回動可能とされている。より具体的には、キーシャッタ57は、キーシリンダ51の上方に位置してキー孔52を閉塞する閉塞位置(図6B参照)と、キーシリンダ51の上方から退避してキー孔52を開放し、キー孔52へのアクセスを許容する開放位置(図6A参照)との間で回動可能である。キーシャッタ57は、図示しないバネ部材によって、開放位置へと付勢されている。
図6Aおよび図6Bに表れているように、キーシャッタ57は、ハウジング55に形成された前記ボスに回動自在に結合される円筒状の軸部73と、軸部73からハウジング55の上面部61に平行に延びたシャッタ板74とを含む。キーシャッタ57は、さらに、軸部73からシャッタ板74とは別の方向に向けてハウジング55の上面部61に平行に延びたレバー75と、レバー75の先端に設けられた操作摘み76と含む。したがって、操作摘み76を操作することにより、軸部73を中心としてキーシャッタ57を回動させることができる。それによって、キーシャッタ57を図6Aに示す開放位置から図6Bに示す閉塞位置へと回動させることができる。
カバー56は、平面視においてほぼ円形に構成されており、ハウジング55の上面部61との間にキーシャッタ57が介在する状態で、ハウジング55に結合されている。カバー56には、キーシリンダ51と整合する位置に、キーシリンダ51を露出させるための第1開口81が形成されている。この実施形態では、カバー56のほぼ中心に第1開口81が形成されている。この第1開口81の側方に、マグネット錠ロータ65を露出させるための第2開口82が形成されている。さらに、第1開口81の側方には、キーシャッタ57の操作摘み76を露出させる円弧状の長孔83が形成されている。操作摘み76は、この長孔83内で変位させることができ、それによって、キーシャッタ57を、その軸部73を中心として開放位置(図6A参照)と閉塞位置(図6B参照)との間で回動させることができる。
図7に示すように、キーシャッタ57が閉塞位置にあるとき、キーシャッタ57は、キーシリンダ51と第1開口81との間に位置し、第1開口81を塞いで、外部からキーシリンダ51へのアクセスを阻害する。
キーシリンダ51の側方には、キーシリンダ51の上面付近を照明するキー孔照明ユニット85が備えられている。キー孔照明ユニット85は、発光素子としての発光ダイオード85aを備えていてもよい。キー孔照明ユニット85は、ハウジング55の上面部61に形成された開口86を貫通して配置されており、ハウジング55の上面部61に取り付けられている。キー孔照明ユニット85は、キーシリンダ51の上面とカバー56との間の空間を照明している。キーシャッタ57が開放位置にあるときには、キー孔照明ユニット85から発せられた光の一部は、カバー56の開口81から外側の空間へと漏れ出て、キー孔52の位置を使用者に認知させるのに役立つ。すなわち、キー孔照明ユニット85は、キー孔52の位置を使用者に認知させる光信号を発生する発光ユニットの一例である。
図5に最もよく表れているとおり、キーシャッタ57を閉塞位置で保持するために、保持機構90が設けられている。保持機構90は、ハウジング55の側面部62に取り付けられたカム部材91を含む。カム部材91には、ソレノイド97が結合されている。カム部材91は、図示しないバネ部材によって、キーシリンダ51に向かうように付勢されている。一方、ソレノイド97に通電することにより、カム部材91を、前記バネ部材のバネ力に抗してキーシリンダ51から離れる方向に変位させることができる。ソレノイド97は、シャッタ駆動ユニットの一例である。
図6Aおよび図6Bに最もよく表れているように、キーシャッタ57のシャッタ板74の先端には、カム片95と係合するロック部77が設けられている。ソレノイド97に通電していないときには、カム片95はロック部77と係合可能なロック位置(図6Aおよび図6Bに実線で示す位置)にある。一方、ソレノイド97に通電すると、カム部材91の変位によってカム片95がロック位置から退避してアンロック位置(図6Bに二点鎖線で示す位置)へと移動する。アンロック位置では、カム片95はロック部77と係合しない。
マグネット錠ロータ65は、外周面に、ハウジング55の上面部61に平行な方向に突出した突起65Aを備えている。すなわち、突起65Aは、マグネット錠ロータ65の回転軸線に対して直交する方向に突出している。マグネット錠ロータ65を回動させることによって、カム部材91に突起65Aを当接させることができ、さらに、カム部材91をキーシリンダ51から離れる方向へと揺動させることができる。それによって、カム片95をロック位置からアンロック位置へと変位させることができる。カム部材91がキーシリンダ51に向かってバネ付勢されているので、マグネット錠ロータ65に外力が加えられていないときは、カム片95はロック位置にある。つまり、ソレノイド97に通電するか、または、マグネットキー46をマグネット錠ロータ65に係合させて、マグネット錠ロータ65を回動させる操作のいずれかによって、カム片95をロック位置からアンロック位置へと変位させることができる。
カム片95は、この実施形態では、キーシャッタ57の軸部73に対向する前端面(キーシリンダ51側)に、カム面としての傾斜面100を有している。この傾斜面100は、カム片95がロック位置にあるときに、キーシャッタ57のロック部77の移動経路101(図6Aおよび図6B参照)を横切るように配置されている。より具体的には、キーシャッタ57が開放位置(図6A)から閉塞位置(図6B)に移動するとき、ロック部77は、軸部73を中心とした円弧状の移動経路101を通って移動する。その移動過程で、ロック部77は傾斜面100に当接する。すなわち、キーシャッタ57が閉塞位置に向かって変位するときのロック部77の移動方向に関して、軸部73からの距離が当該移動方向下流側ほど短くなるように、傾斜面100が形成されている。
ロック部77が傾斜面100に当接した状態から、キーシャッタ57がさらに閉塞位置に向かって回動されるとき、ロック部77は、傾斜面100に沿って移動し、それによって、カム片95を外方側(キーシリンダ51から遠ざかる方向)に押す。これにより、カム部材91が、キーシリンダ51から遠ざかる方向へと変位し、それによって、カム片95が、ロック位置からアンロック位置へと退避することになる。そして、ロック部77がカム片95を乗り越えて閉塞位置まで移動すると、ロック部77と傾斜面100との係合が解かれ、カム部材91に結合されたバネ部材のバネ力により、カム部材91が再びキーシリンダ51に近づく方向へと変位する。それによって、ロック位置に復帰したカム片95の規制面95aが、ロック部77に対向し、ロック部77に係合する。それによって、キーシャッタ57の開放位置への復帰が規制される。
この状態から、ソレノイド97に通電すると、カム部材91の変位によって、カム片95がロック部77の移動経路101から退避する。それによって、カム片95によるロック部77の規制が解かれ、キーシャッタ57は、当該キーシャッタ57に結合されたバネ部材のバネ力により、開放位置に向かって回動する。ソレノイド97に通電する代わりに、マグネット錠ロータ65を回動させることによっても、同様に、カム部材91が変位して、カム片95がロック部77の移動経路101から退避する。それによって、カム片95によるロック部77の規制が解かれるので、やはり、キーシャッタ57が開放位置に向かって回動することになる。
このように、キーシャッタ装置50は、使用者が操作摘み76を手動で回動操作することによって閉塞状態にできるように構成されている。キーシャッタ装置50は、また、キーユニット40による遠隔操作でソレノイド97を作動させて開放状態にできるように構成されている。キーシャッタ装置50は、使用者がマグネットキー46をマグネット錠ロータ65に挿入して回動操作することにより、手動でも開放状態にできるように構成されている。
図8は、自動二輪車1に装備されたリモコンキーシステムの電気的構成を説明するためのブロック図である。リモコンキーシステムは、キーユニット40と、リモコン受信ユニット36と、キーシャッタ装置50とを含む。このリモコンキーシステムは、この発明の車両用リモコンシステムの一例である。
キーユニット40は、送信機47Aと、識別コードメモリ47Bと、アンテナ45と、バッテリ48とを備えている。送信機47Aは、指令信号を表す電波をアンテナ45から放射させる。指令信号は、アンサーバック動作を行わせるための作動指令と、識別コードメモリ47Bから読み出された識別コードとを含む。
リモコン受信ユニット36は、受信機105と、アンテナ106と、制御ユニット107とを含む。リモコン受信ユニット36は、自動二輪車1の車体内に配索されるハーネス110を結合するためのコネクタ108を備えている。このコネクタ108に結合されるコネクタ110Aがハーネス110の一端に設けられている。このコネクタ110Aに複数本の電線(典型的には被覆電線)が結合されている。ハーネス110には、車体に備えられたバッテリ111と、キーシリンダ51内に備えられたメインスイッチ112とが接続されている。ハーネス110には、さらに、キー孔照明ユニット85、ソレノイド97、ブザーユニット37、フロントフラッシャ31、リアフラッシャ33等のアクチュエータ類が接続されている。
キーユニット40のアンテナ45から指令信号を表す電波が発生されると、その電波がアンテナ106を介して受信機105で受信される。受信機105は、指令信号を制御ユニット107に与える。これに応答して、制御ユニット107は、指令信号中に含まれる識別コードに対する認証処理を実行する。認証に成功すると、制御ユニット107は、上記のアクチュエータ類を作動させるためのアンサーバック制御を実行する。具体的には、制御ユニット107は、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33を点滅させて、キーユニット40からの信号の受信確認を使用者に通知し、併せて自動二輪車1の位置を知らせるための光信号を発生させる。また、制御ユニット107は、ブザーユニット37を鳴動させることにより、キーユニット40からの信号の受信確認を使用者に通知し、併せて自動二輪車1の位置を知らせるための音信号を発生させる。また、制御ユニット107は、ソレノイド97を作動させることにより、カム部材91によるキーシャッタ57の規制を解放し、キーシャッタ57を開放位置に移動させる。さらにまた、制御ユニット107は、キー孔照明ユニット85に通電して、キーシリンダ51のキー孔52を照明させる。前述のとおり、キー孔照明ユニット85からの光は、カバー56の開口81から外側に漏れ出るので、それによって、使用者にキー孔52の位置を認識させることができる。
制御ユニット107は、キーユニット40の識別コードが予め登録される登録メモリ107Mを有している。識別コードの認証は、受信した指令信号中に含まれる識別コードに一致する識別コードが登録メモリ107Mに登録されているか否かを判定である。すなわち、受信した指令信号中の識別コードに一致する識別コードが登録メモリ107Mに登録されていれば認証成功となり、さもなければ認証失敗となる。制御ユニット107は、複数の制御モードを有している。複数の制御モードは、指令信号に応答してこのような認証処理を実行する通常モードと、登録メモリ107Mに対して識別コードを登録するための登録モードとを含む。
キーユニット40に備えられた送信機47Aは、操作ボタン44の操作が、所定時間内の短押し操作である場合に、作動指令としての第1アンサーバック指令を含む指令信号を発生するように構成されていてもよい。また、送信機47Aは、操作ボタン44の操作が、前記所定時間を超える長押し操作である場合に、作動指令としての第2アンサーバック指令を含む指令信号を発生するように構成されていてもよい。送信機47Aは、第1アンサーバック指令および第2アンサーバック指令のいずれに対しても識別コードを付加して指令信号を生成する。
リモコン受信ユニット36の制御ユニット107は、通常モードにおいて、認証成功のとき、第1アンサーバック指令に応答して、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33を作動させ、さらに、ブザーユニット37を鳴動させるように構成されていてもよい。すなわち、リモコン受信ユニット36は、第1アンサーバック指令に対して、自動二輪車1から遠く離れた使用者に対して当該自動二輪車1の位置を知らせる車両位置報知動作を実行するように構成されていてもよい。一方、制御ユニット107は、通常モードにおいて、認証成功のとき、第2アンサーバック指令に応答して、上記の車両位置報知動作に加えて、ソレノイド97に通電し、かつキー孔照明ユニット85に通電する制御動作を実行するように構成されていてもよい。すなわち、制御ユニット107は、第2アンサーバック指令に応答して、車両位置報知動作に加えて、キー孔52へのアクセスを許容し、かつキー孔52の位置を使用者に認識させる、キー孔アクセス許容動作を実行するように構成されていてもよい。制御ユニット107は、通常モードにおいて、認証失敗のときには、第1アンサーバック指令および第2アンサーバック指令のいずれにも応答しない。
使用者は、駐輪場内で自動二輪車1を探すときに、キーユニット40の操作ボタン44を短押し操作または長押し操作する。これにより、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33が作動し、かつブザーユニット37が鳴動するので、使用者は、自車両の位置を容易に知ることができる。自動二輪車1まで到達するか、またはその直前に、使用者は、キーユニット40の操作ボタン44を長押し操作する。これにより、キーシャッタ57が開放し、かつキー孔52が照明される。それによって、使用者は、キー孔52に容易にアクセスして、自動二輪車1を速やかに、始動することができる。
図9は、キーユニット40をリモコン受信ユニット36に登録するときの自動二輪車1の構成を説明するための概念図である。また、図10は、キーユニット40を登録するときに用いる登録専用ハーネス120の構成を説明するための図解的な構成図である。
キーユニット40をリモコン受信ユニット36に登録するとは、キーユニット40に固有の識別コードを、リモコン受信ユニット36に備えられた登録メモリ107Mに記憶させることである。キーユニット40に備えられた識別コードメモリ47Bには、当該キーユニット40に固有の識別コードが確保されている。前述のとおり、キーユニット40の送信機47Aは、指令信号を送出するときに、識別コードメモリ47Bから識別コードを読み出して、指令信号中に当該識別コードを含ませる。
キーユニット40の識別コードをリモコン受信ユニット36に登録する作業は、典型的には、ディーラー等の作業者が行う。この登録作業においては、登録専用ハーネス120が用いられる。具体的には、登録専用ハーネス120が、リモコン受信ユニット36とハーネス110との間に介装される。
登録専用ハーネス120は、リモコン受信ユニット36に接続するための第1コネクタ121と、ハーネス110に接続するための第2コネクタ122と、第1コネクタ121および第2コネクタ122の間に配索された複数本の電線123(典型的には被覆電線)とを含む。第1コネクタ121は、リモコン受信ユニット36のコネクタ108に接続され、第2コネクタ122は、ハーネス110のコネクタ110Aに接続される。
複数本の電線123は、ハーネス110の電線をリモコン受信ユニット36のコネクタ108に備えられた対応する端子にそれぞれ接続するように構成されている。電線123は、ハーネス110のコネクタ110Aを介してバッテリ111に接続されるバッテリライン124を含む。バッテリライン124は、バッテリ111をリモコン受信ユニット36のコネクタ108に備えられたバッテリ端子に接続する。電線123は、さらに、登録モード移行指令信号をリモコン受信ユニット36に供給するための登録指令信号ライン125を含む。登録指令信号ライン125は、この実施形態では、リモコン受信ユニット36にのみ接続されており、ハーネス110には接続されていない。
登録専用ハーネス120は、さらに、バッテリライン124と登録指令信号ライン125との間に介装されたスイッチユニット126を含む。スイッチユニット126は、操作者によって導通/遮断される手動スイッチであり、操作されていない通常時には開成状態となる常開スイッチである。したがって、登録専用ハーネス120がリモコン受信ユニット36とハーネス110との間に介装された状態で、操作者がスイッチユニット126を操作して導通させると、登録指令信号ラインの電位が所定電位の一例であるバッテリ電位となる。これが、登録モード移行指令信号として、登録指令信号ライン125を介して、リモコン受信ユニット36に供給される。これに応答して、リモコン受信ユニット36の制御ユニット107は、その制御モードを、通常モードから登録モードへと移行する。
登録モードにおいては、リモコン受信ユニット36は、キーユニット40から指令信号を受信したときに、その指令信号中に含まれる識別コードを登録メモリ107Mに格納する。それによって、キーユニット40の識別コードを登録することができる。所定個数の識別コードが登録メモリ107Mに格納されるか、または、登録モードに移行してから所定時間(たとえば20秒)が経過したときは、制御ユニット107は、制御モードを、登録モードから通常モードに移行する。
キーユニット40の登録を終えると、操作者は、登録専用ハーネス120を取り外し、ハーネス110のコネクタ110Aをリモコン受信ユニット36のコネクタ108に接続して、通常の接続状態(図8参照)とする。
登録専用ハーネス120は、自動二輪車1のメンテナンス作業を専ら行う者、すなわち典型的にはディーラーが保持しており、一般の使用者による保持は予定されていない。
図11および図12は、リモコン受信ユニット36に備えられた制御ユニット107の動作を説明するためのフローチャートである。図11に示されているように、制御ユニット107は、登録指令信号ライン125からの入力を参照して、登録モード移行指令信号が与えられるかどうかを監視する(ステップS1)。登録モード移行指令信号が与えられると、制御ユニット107は、登録モードに従う動作を実行する(ステップS2)。登録モード移行指令信号が与えられなければ、通常モードに従う動作を実行する(ステップS3)。
登録モードにおいては、図12に示すように、制御ユニット107は、まず、登録メモリ107Mに格納されているすべての識別コードを消去する(ステップS21)。そして、制御ユニット107は、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33の一方または両方を点滅させることによって、操作者に対して、登録モードに入ったことを報知する(S22)。この動作に代えて、またはこの動作に加えて、制御ユニット107は、キー孔照明ユニット85を作動させることにより、操作者に対する報知を行ってもよい。さらに、ブザーユニット37の鳴動によって登録モードへの移行を報知することもできる。このように、フロントフラッシャ31、リアフラッシャ33、キー孔照明ユニット85およびブザーユニット37のうちの一つまたは2以上が、登録モードに移行したことを操作者に報知する報知ユニットの一例であり得る。
制御ユニット107は、登録モードに入ると、キーユニット40からの指令信号の受信を待機する(ステップS23)。キーユニット40からの指令信号を受信すると、制御ユニット107は、その受信した指令信号に含まれている識別コードを抽出する(ステップS24)。そして、その抽出された識別コードを登録メモリ107Mに格納して、当該識別コードを登録する(ステップS25)。これにより、前記指令信号を送出したキーユニット40が、リモコン受信ユニット36に関連付けられて登録されることになる。
制御ユニット107は、識別コードを登録メモリ107Mに登録するたびに、登録完了通知を実行する(ステップS26)。登録完了通知は、たとえば、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33の点滅であってもよい。制御ユニット107は、たとえば、登録メモリ107Mに登録済の識別コードの数に応じた回数だけ、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33を点滅させる。この動作に代えて、またはこの動作に加えて、制御ユニット107は、登録メモリ107Mに登録済の識別コードの数に応じた回数だけ、キー孔照明ユニット85を点滅させてもよい。さらに、ブザーユニット37の鳴動および鳴動回数によって、登録完了通知および登録済み識別コードの数を操作者に通知することもできる。
制御ユニット107は、次に、登録メモリ107Mに登録済の識別コードの個数が、所定数に達したかどうかを判断する(ステップS27)。所定数(たとえば4個)の識別コードが登録メモリ107Mに登録されると、制御ユニット107は、登録モード終了通知を行い(ステップS29)、登録モードから通常モードに制御モードを遷移させる(ステップS30)。所定数の識別コードの登録前であれば、制御ユニット107は、登録モードに入ってからの経過時間が所定時間(たとえば20秒)に達したかどうかを判断する(ステップS28)。登録モードに入ってからの経過時間が所定時間に達していれば、制御ユニット107は、登録モード終了通知を行って(ステップS29)、通常モードに遷移する(ステップS30)。所定時間の経過前であれば、制御ユニット107は、引き続き、指令信号の受信を待機する(ステップS23)。
指令信号が受信されないときは(ステップS23:NO)、制御ユニット107は、登録モードに入ってからの経過時間を調べる(ステップS28)。そして、前記所定時間の経過の後に、登録モード終了通知を行って(ステップS29)、通常モードに遷移する(ステップS30)。
登録モード終了通知(ステップS28)は、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33の点滅であってもよい。フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33の点滅動作に代えて、または、それに加えて、キー孔照明ユニット85を点滅動作させてもよい。また、ブザーユニット37の鳴動によって、登録モード終了通知を行ってもよい。
以上のように、この実施形態に係る自動二輪車1においては、リモコン受信ユニット36は、ハーネス110を介して、車体に備えられたバッテリ111、メインスイッチ112、キーシャッタ装置50、ブザーユニット37、フロントフラッシャ31およびリアフラッシャ33に接続されている。そのハーネス110とリモコン受信ユニット36との間に登録専用ハーネス120を接続して、スイッチユニット126を導通させることにより、リモコン受信ユニット36を登録モードに移行させることができる。リモコン受信ユニット36を登録モードに移行させた状態で、キーユニット40から識別コードを含む指令信号を発生させることによって、その識別コードを、登録メモリ107Mに登録することができる。このように、通常時には使用することのない登録専用ハーネス120を用いることによって、リモコン受信ユニット36を登録モードに移行させることができるので、一般の使用者の操作によって、キーユニット40の識別コードが不用意に登録メモリ107Mに登録されるといった不具合が生じない。しかも、登録専用ハーネス120を接続する簡単な作業で、リモコン受信ユニット36を登録モードに移行させることができるので、キーユニット40の識別コードを登録する作業者の作業負担が少なく、操作ミスの可能性も少なくなる。それによって、簡単な操作で、識別コードを登録することができる。よって、不用意な識別コードの登録を回避しながら、簡単な操作で識別コードを登録できるリモコンユニットの登録方法を提供できる。
キーユニット40は、受信機能を有しておらず、専ら送信機能を有している。そのため、キーユニット40とリモコン受信ユニット36との間の交信によって識別コードの登録を確認する手順を採用することはできない。それにもかかわらず、この実施形態の構成によれば、キーユニット40を確実にリモコン受信ユニット36に登録できる。すなわち、この実施形態では、登録専用ハーネス120の接続によって、リモコン受信ユニット36を確実に登録モードに移行させることができる。したがって、作業者は、リモコン受信ユニット36が登録モードで作動している状態を確実に認識できる。そのため、キーユニット40に受信機能がなくても、容易な操作でキーユニット40を確実に登録することができる。
また、この実施形態では、登録専用ハーネス120に備えられたスイッチユニット12 6を導通させることによって、登録指令信号ライン125をバッテリライン124に接続して、登録指令信号ライン125をバッテリ電位とすることができる。それによって、登録指令信号ライン125介して、リモコン受信ユニット36に登録モード移行指令信号(バッテリ電位)を入力することができる。したがって、スイッチユニット126を導通させる操作を行うことによって、リモコン受信ユニット36を登録モードに移行させることができる。よって、操作者は、リモコン受信ユニット36が登録モードに移行するタイミングを正確に把握することができる。それにより、登録専用ハーネス120の接続作業を予め行っておき、識別コードの登録を行うべきキーユニット40の準備が整った時点でスイッチユニット126を操作して、リモコン受信ユニット36を登録モードに移行させることができる。これにより、所定の制限時間内(図12のステップS28参照)に、キーユニット40をスムーズに登録できる。
また、この実施形態では、リモコン受信ユニット36が登録モードのときに、複数のキーユニット40の識別コードを登録メモリ107Mに登録することができる。それによって、一つのリモコン受信ユニット36に複数のキーユニット40を対応付けることができる。また、登録モードのときに複数個のキーユニット40からの識別コードの登録が受け付けられるので、複数個のキーユニット40をスムーズに登録できる。
また、この実施形態では、登録メモリ107Mに所定数の識別コードが登録されると登録モードが自動終了する。これにより、登録可能な識別コードの数が所定数に制限され、かつ登録モードが自動終了するので、必要外の識別コードが不用意に登録されることがなく、セキュリティ性を向上することができる。また、所定数の識別コードが登録されると、操作を要することなく登録モードが終了するので、キーユニット40の登録作業を簡素化できる。
また、この実施形態では、登録モードの継続時間が所定時間に制限されるので、必要外の識別コードが不用意に登録されることがなく、セキュリティ性を向上することができる。また、作業者の操作を要することなく登録モードが終了するので、リモコンユニットの登録作業を簡素化できる。
さらに、この実施形態では、登録モード移行時および登録モード終了時には、フラッシャ31,33等によって、操作者に対して、登録モードの開始および終了が通知される。それによって、キーユニット40の識別コードを確実に登録でき、かつ、必要外の識別コードの登録を回避できる。したがって、キーユニット40の登録作業を円滑に行える。
さらに、この実施形態では、登録メモリ107Mに識別コードが登録されると、フラッシャ31,33等によって、操作者に対して、登録完了が通知される。それにより、操作者は、識別コードの登録を確認できるので、識別コードの登録を確実に行うことができる。これにより、キーユニット40の登録作業を円滑に行える。
さらにまた、この実施形態では、フラッシャ31,33等によって、登録済みの識別コードの数が操作者に通知される。これにより、操作者は、識別コードが登録された事実に加えて、登録済みの識別コードの数を確認することができる。それによって、識別コードを確実に登録でき、かつ、不必要な識別コードの登録を回避できる。こうして、キーユニット40の登録作業を円滑に行える。
以上、この発明の一実施形態について説明してきたが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、スクータ型の自動二輪車を例にとったけれども、この発明が適用可能な自動二輪車は、スクータ型の自動二輪車に限定されず、モペット型、オフロード型、オンロード型等のいずれであってもよい。自動二輪車は、典型的には2つの車輪を有するが、3つ以上の車輪を有していてもよい。さらに、自動二輪車以外にも、ATV(All-Terrain Vehicle)、PWV(Personal Water Vehicle)、スノーモービル等の他の形態の鞍乗り型車両や、SSV(Side-by-Side Vehicle)やゴルフカーのような着座型車両(Sit-in type vehicle)にもこの発明を適用することができる。鞍乗り型車両とは、乗員が跨がって乗車する形態の車両をいう。着座型車両とは、天井またはドアを有しているが、閉じることができる窓がなく、閉じた車室を有していない車両である。さらに、この発明は、鞍乗り型車両や着座型車両のような小型車両(閉塞可能な車室を有しない車両)に限らず、閉空間を形成する車室を有する4輪自動車に代表される他の形態の車両にも適用することができる。
また、前述の実施形態では、エンジン6を駆動源とする自動二輪車1を例にとったけれども、他の形式の駆動源を有する車両にもこの発明を適用できる。他の形式の駆動源の例としては、エンジンおよび電動モータを併用するハイブリッド型の駆動源、専ら電動モータを用いる電動型の駆動源を挙げることができる。
さらに、前述の実施形態では、キー41を一体化したリモコンユニットであるキーユニット40について説明したが、車両のためのキーと、リモコンユニットとは別体であってもよい。
また、前述の実施形態では、登録専用ハーネス120の第1コネクタ121をリモコン受信ユニット36のコネクタ108に接続する例を示したが、第1コネクタ121がさらに別のハーネスを介してリモコン受信ユニット36のコネクタ108に接続されてもよい。
さらに、前述の実施形態では、バッテリ電位の信号を登録モード移行指令信号としているが、別の電位(たとえば接地電位)の信号を登録モード移行指令信号として用いてもよい。
さらに、前述の実施形態では、所定数の識別コードの登録後、または登録モード移行法所定時間の経過後に、リモコン受信ユニットは自動的に登録モードから通常モードを補正する例を説明した。しかし、たとえば、スイッチユニット126の2回目の導通によって、登録モードから通常モードに遷移するようにしたり、登録モードから通常モードの遷移を指令するための専用のスイッチユニットを登録専用ハーネスに設けたりしてもよい。
また、前述の実施形態では、登録専用ハーネス120にスイッチユニット126が備えられているが、スイッチユニット126を省いてよい。すなわち、登録専用ハーネス120がリモコン受信ユニット36に接続されることによって、別の操作を要することなく、リモコン受信ユニット36の制御モードが登録モードに移行するように構成されていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 自動二輪車
31 フロントフラッシャ
33 リアフラッシャ
36 リモコン受信ユニット
37 ブザーユニット
40 キーユニット
44 操作ボタン
45 アンテナ
47A 送信機
50 キーシャッタ装置
85 キー孔照明ユニット
105 受信機
106 アンテナ
107 制御ユニット
107M 登録メモリ
108 コネクタ
110 ハーネス
110A コネクタ
111 バッテリ
120 登録専用ハーネス
121 第1コネクタ
122 第2コネクタ
123 電線
124 バッテリライン
125 登録指令信号ライン
126 スイッチユニット

Claims (18)

  1. 車体に備えられた装置にハーネスを介して接続されたリモコン受信ユニットにリモコンユニットを登録する方法であって、
    前記ハーネスと前記リモコン受信ユニットとの間に登録専用ハーネスを接続して、前記リモコン受信ユニットを登録モードに移行させるステップと、
    リモコンユニットから識別コードを発生させ、その識別コードを前記登録モードの前記リモコン受信ユニットに受信させることにより、前記リモコン受信ユニットが当該受信した識別コードを登録メモリに登録するステップと、
    を含む、リモコンユニットの登録方法。
  2. 前記登録専用ハーネスが、登録モード移行指令信号を前記リモコン受信ユニットに入力するための登録指令信号ラインと、所定電圧レベルのラインと、前記登録指令信号ラインに前記所定電圧レベルのラインを接続するスイッチとを含み、
    前記リモコン受信ユニットを登録モードに移行させるステップが、前記スイッチを導通させるステップを含む、請求項1に記載のリモコンユニットの登録方法。
  3. 前記識別コードを登録メモリに登録するステップが、前記リモコン受信ユニットが前記登録モードのときに複数のリモコンユニットから識別コードを順に発生させて複数の識別コードを前記登録メモリに順に登録するステップを含む、請求項1または2に記載のリモコンユニットの登録方法。
  4. 前記登録メモリに所定数の識別コードが登録されると前記リモコン受信ユニットが前記登録モードを自動終了するステップをさらに含む、請求項3に記載のリモコンユニットの登録方法。
  5. 前記登録モードに移行してから所定時間が経過すると前記リモコン受信ユニットが前記登録モードを自動終了するステップをさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のリモコンユニットの登録方法。
  6. 前記リモコン受信ユニットに報知ユニットが接続されており、
    前記登録モードに移行するとき、および前記登録モードを終了するときに、前記リモコン受信ユニットが前記報知ユニットを作動させるステップをさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のリモコンユニットの登録方法。
  7. 前記登録メモリに識別コードが登録されると、前記リモコン受信ユニットが前記報知ユニットを作動させる、請求項6に記載のリモコンユニットの登録方法。
  8. 前記登録メモリに複数の識別コードが登録可能であり、前記登録メモリに新たな識別コードが登録されると、前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに登録済みの識別コードの個数を表すように前記報知ユニットを作動させる、請求項7に記載のリモコンユニットの登録方法。
  9. 車体に備えられた装置に接続されたハーネスと、
    前記車体に配置され、リモコンユニットの識別コードを登録する登録メモリを有し、前記登録メモリに登録された識別コードを含む指令信号をリモコンユニットから受信して受け付けるリモコン受信ユニットと、
    前記ハーネスと前記リモコン受信ユニットとの間に介在され、それらの間を接続し、リモコンユニットが発生する識別コードを前記登録メモリに登録するための登録モードに前記リモコン受信ユニットを移行させる登録専用ハーネスとを含む、車両用リモコンシステム。
  10. 前記登録専用ハーネスが、登録モード移行指令信号を前記リモコン受信ユニットに入力するための登録指令信号ラインと、所定電圧レベルのラインと、前記登録指令信号ラインに前記所定電圧レベルのラインを接続するスイッチとを含む、請求項9に記載の車両用リモコンシステム。
  11. 前記リモコン受信ユニットが、前記登録モードのときに、複数の識別コードを順に受け付けて前記登録メモリに登録するように構成されている、請求項9または10に記載の車両用リモコンシステム。
  12. 前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに所定数の識別コードが登録されると、前記登録モードを自動終了するように構成されている、請求項11に記載の車両用リモコンシステム。
  13. 前記リモコン受信ユニットが、前記登録モードに移行してから所定時間が経過すると、前記登録モードを自動終了するように構成されている、請求項9〜12のいずれか一項に記載の車両用リモコンシステム。
  14. 前記リモコン受信ユニットが、車体に配置される報知ユニットを接続可能に構成されており、
    前記リモコン受信ユニットが、前記登録モードに移行するとき、および前記登録モードを終了するときに、前記報知ユニットを作動させるように構成されている、請求項9〜13のいずれか一項に記載の車両用リモコンシステム。
  15. 前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに識別コードが登録されると、前記報知ユニットを作動させる、請求項14に記載の車両用リモコンシステム。
  16. 前記登録メモリに複数の識別コードが登録可能であり、
    前記リモコン受信ユニットが、前記登録メモリに新たな識別コードが登録されると、前記登録メモリに登録済みの識別コードの個数を表すように前記報知ユニットを作動させるように構成されている、請求項15に記載の車両用リモコンシステム。
  17. 識別コードを含む指令信号を生成するリモコンユニットをさらに含む、請求項9〜16のいずれか一項に記載の車両用リモコンシステム。
  18. 前記ハーネス、前記リモコン受信ユニットおよび前記登録専用ハーネスが配置された車体と、
    前記車体に取り付けられた車輪と、
    請求項9〜17のいずれか一項に記載の車両用リモコンシステムと、
    を含む、車両。
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