JP2014185384A - Cu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents

Cu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Ga含有率を高くしてもスパッタリングされるターゲット面に平行な切断に対する強度を確保するとともに、スプラッシュの発生を効果的に抑制することができるCu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法を提供する。
【解決手段】Cu単体領域と、前記Cu単体領域に隣接し、少なくともCu及びGaを含有するGa含有領域と、を有し、前記Cu単体領域及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至65質量%であり、スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面において前記Cu単体領域の面積率が8%以上であり、前記Ga含有領域と前記Cu単体領域との間に形成される反応相におけるGaの濃度勾配が3.3質量%/μm以下であるCu−Gaスパッタリングターゲットを提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、CIGS太陽電池の製造に好適なCu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法に関する。
近時、CIGS(Cu(In,Ga)Se2)太陽電池の製造方法として、CuGaInのプレカーサを形成した後に、このプレカーサをSe化処理して、CIGS合金を作製するというセレン化処理の方法が量産技術として利用されている。CuGaInのプレカーサを形成するための方法としては、例えば、Cu、Ga及びInを同時に蒸着するという方法、Cu−Gaターゲットを用いたスパッタリングを行った後にInターゲットを用いたスパッタリングを行うという方法が挙げられる。
CIGS型太陽電池については、非特許文献1に記載されているようにGa含有率が増すと太陽電池の効率が上昇することが知られている。その一方で、Cu−Ga合金は、Ga含有率が高くなるほど脆く割れやすくなる。この割れは、スパッタリングされるターゲット表面に平行な切断(スライス)を行う際に現れやすい。そこで、Gaを高濃度で含有しながら割れにくいCu−Gaスパッタリングターゲットについて種々の検討が行われている。例えば、特許文献1には、Gaを高濃度で含有するCu−Gaの溶湯を作製した後、冷却速度を厳密に制御してインゴットを得ることが記載されている。また、特許文献2には、特定の組成の2種類の粉末のホットプレスを行うことにより、高Ga含有Cu−Ga二元系合金粒を低Ga含有Cu−Ga二元系合金の粒界相で包囲した組織のホットプレス体を作製するという方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された方法を実行するためには煩雑な温度制御が必要となるため、特許文献1に記載された方法は工業的な量産に適さない。また、特許文献2に記載された方法では、切削時の割れを抑制できる可能性はあるものの、ホットプレス体からスパッタリングターゲットを得るための切断(スライス)に耐え得るほどの強度を得ることは困難である。更に、特許文献2に記載された方法で製造されたターゲットを用いたスパッタリングを行うと、異常放電に伴うスプラッシュが頻発する虞がある。
特開2000−073163号公報 特開2008−138232号公報 特開2011−241452号公報 特開2012−017481号公報 特開2012−072466号公報
化合物薄膜太陽電池の最新技術(和田隆博、2007、シーエムシー出版)
本発明は、Ga含有率を高くしてもスパッタリングされるターゲット面に平行な切断に対する強度を確保するとともに、スプラッシュの発生を効果的に抑制することができるCu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
(1)Cu単体領域と、
前記Cu単体領域に隣接し、少なくともCu及びGaを含有するGa含有領域と、
を有し、
前記Cu単体領域及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至65質量%であり、
スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面において前記Cu単体領域の面積率が8%以上であり、
前記Ga含有領域と前記Cu単体領域との間に形成される反応相におけるGaの濃度勾配が3.3質量%/μm以下であることを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲット。
(2)さらに、スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面における1×1mmあたりの前記Cu単体領域の面積率が8%以上である領域が少なくとも半径700μm以内の間隔で互いに存在することを特徴とする(1)に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
(3)前記Ga含有領域には、CuGa合金のγ相が形成されており、前記反応相は前記γ相と前記Cu単体領域との間に形成される相であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
(4)Cuからなるメッシュを複数枚重ねて空隙率が27.5体積%〜86体積%の成形体を得る工程と、
前記成形体における前記メッシュの空隙にGaを含侵させる工程と、
真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記メッシュとを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
(5)Cuからなるメッシュ及びCu板を複数枚重ねて空隙率が27.5体積%〜73体積%の成形体を得る工程と、
前記成形体における前記メッシュの空隙にGaを含侵させる工程と、
真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記メッシュとを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
(6)スプリング状のワイヤを加圧して空隙率が27.5体積%〜73体積%の成形体を得る工程と、
前記成形体における前記メッシュの空隙にGaを含侵させる工程と、
真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記メッシュとを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
(7)Cu板を所定の間隔で並べてCu板の間の空隙部分の体積率が27.5体積%〜73体積%の成形体を得る工程と、
前記成形体における前記Cu板の間の空隙にGaを含侵させる工程と、
真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記Cu板とを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
(8)前記CuGa合金領域を形成する工程においては、真空中500℃〜600℃で1時間〜3時間保持することを特徴とする(4)〜(7)のいずれか1つに記載のCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
本発明によれば、Ga含有率を高くしてもスパッタリングされるターゲット面に平行な切断に対する強度を十分に確保することができ、さらにはスプラッシュの発生を効果的に抑制することができる。
1×1mmあたりのCu単体領域の面積率が8%以上である領域が少なくとも半径700μm以内の間隔で互いに存在する条件を説明するための図である。 Cuメッシュの構造の一例を示す図である。 Cuメッシュを重ねて得られた成形体の一例を示す図である。 成形体にGaチップが載せられた状態を示す図である。 GaとCuとが合金化している様子を説明するための図である。 Cu−Ga合金の二元系状態図である。 Ga含有領域の一例を示す図である。 CuメッシュとCu板とを交互に並べて得られた成形体の一例を示す図である。 スプリング状のCuワイヤを分散させた状態の一例を示す図である。
スパッタリングターゲットのうちで、成膜に寄与する部分はエロージョン部のみである。そして、スパッタリングターゲットが複合材料から構成されている場合には、各材料のエロージョン部における面積比によって、各材料のスパッタされる量が決まり、形成されるスパッタ膜中の成分の比が決まる。
従って、Ga含有率が高いCu−Gaスパッタ膜を形成しようとする場合には、Cu−Gaスパッタリングターゲットのエロージョン部全体が、均一にGa含有率が高い領域となっている必要はなく、エロージョン部の全体の面積比でGa含有部分が大きくなっていればよい。つまり、Cu−Gaスパッタリングターゲット内にGaが存在しない領域とCuが存在しない領域とが混在していてもよい。
そこで、本願発明者らは、この点に着目し、鋭意検討を行った。そして、この結果、Cu−Gaスパッタリングターゲットの構造をCu単体領域(Cu骨材)にGaを有するCuGa合金を分散させたものとすれば、Cu単体領域により高い強度を確保して良好な加工性を得ながら、Ga含有率が高いCu−Gaスパッタ膜を形成することが可能になることを見出した。
但し、Cu単体領域と高Ga含有CuGa合金領域とが接している場合には、スパッタリングが進行するに連れて、Cu単体領域と高Ga含有CuGa合金領域との界面でスパッタされる量の差により段差が大きく生じる。スパッタリングターゲットに段差の大きな部分が存在する場合には、この部分を突起部として電荷集中が生じて異常放電が発生し、スプラッシュが飛んでしまう。Cu単体領域と高Ga含有CuGa合金領域とが接している場合には、このようなスプラッシュの問題が生じる可能性がある。
そこで、本願発明者らは、この点に着目し、更に鋭意検討を行った。そして、この結果、Cu単体領域と高Ga含有CuGa合金領域との間に低Ga含有CuGa合金領域を介在させれば、低Ga含有CuGa合金がCuと高Ga含有CuGa合金との中間的にスパッタされるため、スパッタリングが進行しても大きな段差が生じにくくなることを見出した。さらに、Cu単体領域と低Ga含有CuGa合金領域との間に合金反応相ができると、Gaの含有量の変化が傾斜的に変化し、それによりスパッタされやすさが傾斜的に変化するため、異常放電の発生を抑えることが可能となるのである。
ここで、Cu単体領域と高Ga含有CuGa合金との間に低Ga含有CuGa合金を介在させる場合に、Cu単体領域は、高い強度を確保する役割を担うため、ある程度残留されたものであることが必要である。本発明者は、鋭意検討を行ったところ、スパッタリングターゲットのスパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面において前記Cu単体領域の面積率が8%以上であれば、スパッタリングされる表面に平行な切断(スライス)を行う際に高い強度を確保することができる知見を得た。
Cu単体領域の面積率が8%以上とした理由は、面積率が8%未満であると、Cu単体領域による脆性改善効果が小さくなり過ぎるため、加工時にひび割れを生じてしまう可能性がある。なお、Cu単体領域の面積率の上限については特に規定しないが、Ga含有率及びCuGa合金の割合によって計算される。なお、好ましくはCu単体領域の面積率が10%以上である。
Ga含有率については、Cu単体領域及びCuGa合金の総質量に対して20質量%〜65質量%とする。Ga含有率が20質量%未満であると、目的とする太陽電池としての効率が得られない。また、Ga含有率が65質量%を超えると、スパッタリングされる表面に平行な切断(スライス)を行う際に高い強度を確保するためのCu単体領域の割合が小さ過ぎるため、目的とする強度が得られず、さらには、太陽電池としての効率が逆に低下してしまう。また、Cu、Ga以外に、金型の成分や大気中の酸素などの不可避的不純物が微量に含まれているものとする。
また、スプラッシュの発生を抑制するために、スパッタリングが進行しても大きな段差が生じにくくなるようCuGa合金とCu単体領域との間に形成される合金反応相におけるGaの濃度勾配を3.3質量%/μm以下とする。Gaの濃度勾配が3.3質量%/μmを超えると、スパッタリングによって生じる凹凸が急峻なものとなり、凸部でスプラッシュが発生しやすくなる。
また、より高い強度を確保するためには、Cu単体領域が局所的に集中せず、ある程度の分散性を確保していることが好ましい。具体的には、スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面における1×1mmあたりの前記Cu単体領域の面積率が8%以上である領域が少なくとも半径700μm以内の間隔で互いに存在することが好ましい。
図1は、上記の条件を説明するための図である。図1に示すように、円13の半径700μmを定義する場合には、1×1mmの矩形11、12の中心点同士の距離とする。この中心点同士の距離が700μmを超えると、その間ではCu単体領域よりも脆いCu−Ga合金相の割合が高いため、その部分を起点としてひび割れが起こりやすくなる場合がある。好ましくは半径500μm以内であり、さらに好ましくは半径350μm以内である。
次に、本発明に係るCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法について説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、Cuのメッシュを用いてスパッタリングターゲットを製造する方法について説明する。
まず、図2に示すようなCuメッシュ20を用意する。CuメッシュにおけるCuワイヤが交差する部分の形状は、縦方向及び横方向のワイヤが繋がった形状でもよく、縦方向及び横方向のワイヤが段差により交差する形状(平織り)であってもよい。Cuワイヤの径及び空隙の大きさは、目的とするGa含有率によって異なるようにする。例えば、Cuワイヤの径が大きいほどGa含有率は小さくなり、空隙の大きさが大きいほどGa含有率は大きくなる。このように目的とするGa含有率によってCuワイヤの径及び空隙の大きさを決定する。Cu単体領域及びCuGa合金の総質量に対してGa含有率を20質量%〜65質量%とするためには、成形体が得られる段階で空隙率が27.5体積%〜73体積%となるように、Cuワイヤの径、及び空隙の大きさを調整することが好ましい。
そして、用意したCuメッシュ20を所定の大きさに切り出し、石英るつぼなどにおいて、所定の枚数並べて図3に示すような成形体30を得る。そして、図4に示すように、成形体30上にGaチップ40を乗せ、熱処理を行うことによってGaをCuに含侵させる。Gaの含浸は、例えば真空中又はAr等の不活性雰囲気中で行う。真空中で行った場合には、成形体20の空隙から気体が放出されやすく、そこにGaが含浸しやすくなる。
このような含浸の結果、図5に示すように、空隙部50にGaが存在するようになる。なお、Cuメッシュを並べる際に、空隙の位置が一致するように並べてもよく、段によって不規則に空隙が並ぶようにしてもよい。また、図2に示した例では、正方形の空隙を構成するCuメッシュを用いたが、織り方は特に限定されず、正三角形や直角三角形など他の形状の空隙を構成するCuメッシュを用いてもよい。なお、Cuメッシュの空隙の位置、大きさ、形状によっては空隙部の一部がオープンポアではなくクローズポアとなる場合があるが、この場合は、熱処理の初期段階ではGaが侵入せず、空隙のまま残る。
その後、熱処理を行うことにより、Gaの少なくとも一部とCuメッシュの一部とを合金化して、図5に示すように、Cu単体領域及びGa含有領域を含むCuGa複合材55を得ることができる。なお、合金化反応によりCu単体領域の体積は減少する。熱処理によって成形体の内部側と外部側とでGaの含浸量が異なるため、成形体の外部側では、Gaの含侵がより進行して、Cuワイヤの部分が一部消滅する場合があるが、スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面において前記Cu単体領域の面積率が8%以上であれば、高い強度を確保することができる。また、Gaの濃度勾配を3.3質量%/μm以下とするためには、熱処理の温度及び時間を制御する必要があるが、過度に熱処理を行うと合金化が進行し、強度を確保する役割を担うCu単体領域の割合が相対的に低下してしまうため、熱処理条件は真空中350℃〜750℃、0.5時間〜5時間とする。好ましくは500℃〜600℃、1時間〜3時間である。なお、合金化による体積変化の影響を減らすため、加圧下で熱処理を行ってもよい。
この熱処理では、Cu単体領域と含浸Gaとの界面にCuGa合金を形成するため、CuGa合金の析出温度以上の温度まで一旦昇温する。例えば図6に示すCu−Ga合金の二元系状態図(出典:BINARY ALLOY PHASE DIAGRAMS (ASM International))を参考にして、254℃以上の260℃まで、あるいは645℃程度以上となる650℃まで昇温する、と決めることができる。
また、降温の際には、CuGa合金相が析出する温度(例えば、490℃、485℃、468℃、254℃)付近において冷却速度を十分に下げて、例えば析出温度±10℃の範囲の冷却速度を10℃/分以下として各CuGa合金相を析出しやすくすることが好ましい。このような温度制御の結果、Ga含有領域では、Cu単体領域との界面からGa含有領域の内側に向かうほどGa含有率が高い相が、例えば層状に形成される。例えば、図7に示すように、Cu単体領域1の直ぐ内側にγ相(γ1、γ2、γ3)の層(低Ga含有CuGa合金領域)21が形成され、その内側にε相の層(高Ga含有CuGa合金領域)22が形成され、その内側に単体Gaの層23が形成され、Ga含有領域2を構成する。なお、図示していないがγ相の層21とCu単体領域1との間には、Gaの濃度勾配が3.3質量%/μm以下となる合金反応相が形成されている。この合金反応相はCuとCuGa合金のγ相との混合相と考えられる。
なお、本実施形態では、目的とするGa含有率によってCuメッシュのCuワイヤの径及び空隙の大きさを調整するものとしたが、複数種類のスパッタリングターゲットを製造するためには、複数種類のCuメッシュを用意しなければならない。そこで、CuメッシュのCuワイヤの径及び空隙の大きさを調整せずに、Cuメッシュを重ねる際に、間にCu板を挟むようにして成形体を得るようにしてもよい。
例えば、図8に示すように、Cuメッシュ20とCu板80とを交互に重ねて成形体としてもよい。この場合、CuメッシュとCu板とを交互に重ねるのみならず、Cuメッシュ:Cu板=2:1となるように重ねたり、Cu板を2枚重ねたりしてもよく、Cu板の挟み方については特に限定されない。さらに、CuメッシュにおけるCuワイヤが交差する部分の形状は、縦方向及び横方向のワイヤが繋がった形状でもよいが、Cu板に挟まれているCuメッシュの空隙にGaを含侵させやすくするために、縦方向及び横方向のワイヤが段差により交差する形状(平織り)であるほうが好ましい。
(第2の実施形態)
成形体を得る他の方法として、Cu板を等間隔で並べたものを成形体としてもよい。例えば、Cuベースプレートに200μm〜500μmの間隔で1mm弱の溝を掘り、そこに厚み200μm〜500μmのCu板を差し込んで成形体とする。また、溝に差し込む代わりに、200μm〜500μmのスペーサーを挟んでベースプレートにロウ付け等で接着し、スペーサーを取り除く方法で作製しても良いし、Cuブロックに溝加工を施して作製しても良いし、スペーサーとなるフィン形状の付いた金型に鋳込んで作製しても良い。Cu板の厚みとCu板の間の間隔との体積比が組成比となることから所定の組成比になるように板厚と板間隔とを調整すれば良い。このCu板の間の間隔にGaが含浸する。
なお、Gaを含侵させる方法は第1の実施形態と同様である。
(第3の実施形態)
成形体を得る他の方法として、Cuワイヤを型に充填し、プレスで圧力をかけて成形体を得るようにしてもよい。ワイヤを均一に分散させる方法として、図9に示すようにスプリング状のCuワイヤを型に入れて加圧する方法がある。スプリング状のCuワイヤは、例えば所定の径の円柱にCuワイヤを数周巻きつけることによって作製することができる。この円柱の径が小さいほど、スプリング径の小さなCuワイヤを作製することができ、圧力をかけて成形する場合には、Cuワイヤをより均一に分散させることができる。
なお、Gaを含侵させる方法は第1の実施形態と同様である。
(第4の実施形態)
また、成形体を得るその他の方法として、Cu粉とGa粉とを重量比で35:65〜80:20となるように混合し、熱間等方圧加圧(HIP:hot isostatic press)法によって成形体として焼結体を得るようにしてもよい。焼結に用いるCu粉としては、球状となりやすいアトマイズ粉を用いてもよく、電解粉又は破砕粉を用いてもよい。また、Cu粉としては、CuとGaとの反応の際に未反応のCu部を残すために、平均粒径が100μm以上のものを用いることが好ましい。
また、CuとGaとを所定比率で一旦溶融させた後に凝固させた合金混合体を粉砕し、粉末状としたものを用いても良い。この場合には、合金混合体を作製する際に、Cu比率を減らしたものを作製し、破砕粉とした後に、減らした分のCu粉を破砕粉と混合して、未反応のCu部を残すようにすることが好ましい。
以上の条件によりCu粉とGa粉とを混合した後、HIP法により混合粉を焼結する。まず、混合粉をSUSカプセルなどに充填し、350℃〜750℃、50MPa〜120MPa、0.5時間〜5時間の条件で熱処理を施すことにより、Cu単体領域及びCu−Ga合金領域の総体積に対するCu単体領域の割合が8体積%以上となり、さらにGaの濃度勾配が3.3質量%/μm以下であるCuGa合金反応相が形成される。
次に、本発明者らが行った実験について説明する。これらの実験における条件等は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した例であり、本発明は、これらの例に限定されるものではない。
(第1の実施例)
まず、実施例1のサンプルを作製するため、0.5mmφのCuワイヤをφ5mmの円柱に巻き付けスプリング状にしたもの140gを、110mm角の金型に敷き詰め、一軸プレスで300kgf/cm2の圧力を掛け、110×110×8mmのCu成形体を得た。この成形体は27%TDであり、Gaがこの空隙に含浸した場合、73体積%であった。次に、この成形体上に527gのGaチップを乗せ、真空中において400℃で1時間の熱処理を行った。この熱処理後、GaはCu成形体中にきれいに含浸し、はみ出し部はなかった。含浸の確認後、真空中において550℃で3時間の熱処理を行った。この熱処理後、Cuワイヤはところどころ反応して消失しており、全体は灰色の金属状になっていた。
この熱処理を行った後、Cu−Gaの複合体の気孔率を測定したところ、気孔率は0.01体積%であった。つまり、Cu成形体の空隙部のほぼ全体にGaが含浸していたことが確認できた。
次に、このCu−Ga複合体の中央部から直径4インチのブロックを切りだした後、厚み3mmのスパッタリングターゲットを内周刃のスライサーを用いて、スパッタリングされるターゲット面と平行に2枚切り出した。10枚のターゲットを切りだすため、このようなスライサーによる加工を5ブロックについて行ったところ、1枚だけひび割れが生じたが、残りの9枚においてはひび割れが生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。なお、歩留まりは90%以上が良好であるものとする。
このスパッタリングターゲットをスパッタ装置固有の銅製のバッキングプレートに貼り付け、高周波スパッタリング装置(キヤノンアネルバ製SPF−430HS)にて、ダミースパッタによりスパッタリングターゲットの表面の吸着水及び酸化物層を飛ばした後に、500Wで10分間の成膜を行った。異常放電は、3回以下である場合には良好であるが、10分間の成膜中には異常放電が1回のみであった。
また、切り出したブロックの残材から、スパッタリングされるターゲット面と平行な断面の観察を行うために試料を切り出し、研磨・エッチング処理の後、顕微鏡観察を行った。その結果、単体Gaは消失しており、CuGa合金部とCu単体領域とその間にある10μmの反応相が確認できた。合金相を特定するためにX線回折による結晶相分析およびEPMAおよびEPMAによるライン分析を行なった結果、CuGa合金はγ相であるCu9Ga4で、反応相はCuとCu9Ga4間の混合相と考えられ、Gaが傾斜組成的に変化していた。反応相のGa勾配はCu9Ga4の33質量%から0質量%に10μmでほぼ直線的に減少しており、3.3質量%/μmと算出できた。
Cuの残存部は500μmのワイヤが反応して平均で300μmに細くなっており、断面により円状、楕円状、かなり長尺の楕円(ほぼ連続体)の切り口が現れており、切り口の間隔は最大の部分で800μmであった。倍率500倍で1×1mmの視野で確認すると、Cuの残存物がいずれも面積比で8%〜30%になっていた。
(第2の実施例)
まず、以下の表1に示した条件で、第1の実施例と同様の手順により実施例2〜4のサンプル、及び比較例1のサンプルを作製した。
次に、実施例5のサンプルを作製するため、0.20mmφのCuワイヤを#40となるように配した市販のCuメッシュ(平織金網)を110×8mmで切り出し、これを内径110×110×15mmの石英るつぼ内に立てて330枚並べ、110×110×8mmの成形体を得た。この成形体は39%TDであり、Gaがこの空隙に含浸した場合、61体積%であった。この成形体上に310gのGaチップを乗せ、真空中において400℃で1時間の熱処理を行った。この熱処理後、GaはCu成形体中にきれいに含浸し、はみ出し部はなかった。含浸の確認後、真空中において550℃で3時間の熱処理を行った。
次に、実施例6のサンプルを作製するため、0.21mmφのCuワイヤを#60となるように配した市販のCuメッシュ(平織金網)を110×8mmで切り出し、これを内径110×110×15mmの石英るつぼ内に立てて330枚並べ、110×110×8mmの成形体を得た。この成形体は42%TDであり、Gaがこの空隙に含浸した場合、58体積%であった。この成形体上に295gのGaチップを乗せ、真空中において400℃で1時間の熱処理を行った。この熱処理後、GaはCu成形体中にきれいに含浸し、はみ出し部はなかった。含浸の確認後、真空中において550℃で3時間の熱処理を行った。さらに、以下の表1に示すように熱処理条件が異なる実施例7〜10のサンプル及び比較例2、3のサンプルを同様に作製した。
次に、実施例11のサンプルを作製するため、0.21mmφのCuワイヤを#60となるように配した市販のCuメッシュ(平織金網)を110×8mmで切り出し、同じく0.42mm厚のCu板を110×8mmに切り出し、これらを内径110×110×15mmの石英るつぼ内に立てて交互に170組並べ、110×110×8mmの成形体を得た。この成形体は53%TDであり、Gaがこの空隙に含浸した場合、47体積%であった。この成形体上に239gのGaチップを乗せ、真空中において400℃で1時間の熱処理を行った。この熱処理後、GaはCu成形体中にきれいに含浸し、はみ出し部はなかった。含浸の確認後、真空中において550℃で3時間の熱処理を行った。また、以下の表1に示した条件で、同様の手順により実施例12〜14のサンプルを作製した。
次に、実施例15のサンプルを作製するため、110×110×2mmのCuブロックに幅300μm深さ500μmの溝を200μm間隔となるように220本形成してベースプレートを作製した。この溝に110×5.5×0.3mmのCu板を差し込み、ベースプレートを除く部分では、Cu厚み300μm、Cu間隔200μmとなるCu成形体を得た。この成形体のベースプレートを除く部分は60%TDであり、Gaがこの空隙に含浸した場合、40体積%であった。この成形体上に216gのGaチップを乗せ、真空中において400℃で1時間の熱処理を行った。この熱処理後、GaはCu成形体中にきれいに含浸し、はみ出し部はなかった。含浸の確認後、真空中において550℃で3時間の熱処理を行った。また、以下の表1に示した条件で、同様の手順により実施例16のサンプルを作製した。
そして、本実施例で作製したすべてのサンプルについて、第1の実施例と同様に合金相の厚み、Ga勾配、残存Cuの径と主形状、残存Cuの間隔と面積比、加工性評価(歩留)、及び異常放電回数を評価した。なお、Ga勾配は、反応層の厚みとCu9Ga4のGa量とから算出した。
Figure 2014185384
表1に示すように本実施例に係るサンプルは、いずれも加工性が良好であり、異常放電も少ないことが確認できた。
(第3の実施例)
まず、実施例17のサンプルを作製するため、純度4NのCu粉とGa粒を質量比でそれぞれ650g、350gを樹脂製2リットルポットに入れ、さらに鉄球を樹脂コーティングしたφ10mmボールを100g入れて1時間ボールミル混合した。そして、混合粉を110×110×10mmのSUSカプセルに充填し、真空脱気後、400℃×3h、78.5MPaの条件でHIP処理を行い、カプセル研削除去して105×105×8mmの焼結体を得た。また、以下の表2に示した条件で、同様の手順により実施例18〜20のサンプル、及び比較例4、5のサンプルを作製した。
そして、本実施例で作製したすべてのサンプルについて、第1の実施例と同様に合金相の厚み、Ga勾配、残存Cuの径と主形状、残存Cuの間隔と面積比、加工性評価(歩留)、及び異常放電回数を評価した。なお、Ga勾配は、反応層の厚みとCu9Ga4のGa量とから算出した。
Figure 2014185384
表2に示すように本実施例に係るサンプルは、いずれも加工性が良好であり、異常放電も少ないことが確認できた。なお、比較例4は、低い温度で混合粉を焼結させたため未反応Gaが多く残り、それが加工中に溶融している状態となっているため、加工性が不良となった。
11、12 1×1mmの矩形
13 円
20 Cuメッシュ
30 成形体
40 Gaチップ
50 空隙

Claims (8)

  1. Cu単体領域と、
    前記Cu単体領域に隣接し、少なくともCu及びGaを含有するGa含有領域と、
    を有し、
    前記Cu単体領域及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至65質量%であり、
    スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面において前記Cu単体領域の面積率が8%以上であり、
    前記Ga含有領域と前記Cu単体領域との間に形成される反応相におけるGaの濃度勾配が3.3質量%/μm以下であることを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲット。
  2. さらに、スパッタリングされるターゲット面と平行な任意の断面における1×1mmあたりの前記Cu単体領域の面積率が8%以上である領域が少なくとも半径700μm以内の間隔で互いに存在することを特徴とする請求項1に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
  3. 前記Ga含有領域には、CuGa合金のγ相が形成されており、前記反応相は前記γ相と前記Cu単体領域との間に形成される相であることを特徴とする請求項1又は2に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
  4. Cuからなるメッシュを複数枚重ねて空隙率が27.5体積%〜86体積%の成形体を得る工程と、
    前記成形体における前記メッシュの空隙にGaを含侵させる工程と、
    真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記メッシュとを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
  5. Cuからなるメッシュ及びCu板を複数枚重ねて空隙率が27.5体積%〜73体積%の成形体を得る工程と、
    前記成形体における前記メッシュの空隙にGaを含侵させる工程と、
    真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記メッシュとを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
  6. スプリング状のワイヤを加圧して空隙率が27.5体積%〜73体積%の成形体を得る工程と、
    前記成形体における前記メッシュの空隙にGaを含侵させる工程と、
    真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記メッシュとを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
  7. Cu板を所定の間隔で並べてCu板の間の空隙部分の体積率が27.5体積%〜73体積%の成形体を得る工程と、
    前記成形体における前記Cu板の間の空隙にGaを含侵させる工程と、
    真空中350℃〜750℃で0.5時間〜5時間保持することによって前記含侵されたGaと前記Cu板とを反応させてCuGa合金領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
  8. 前記CuGa合金領域を形成する工程においては、真空中500℃〜600℃で1時間〜3時間保持することを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載のCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
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