JP2014178284A - 画像取得システム、画像取得方法および画像取得プログラム - Google Patents

画像取得システム、画像取得方法および画像取得プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を同時に、かつ正確に測定することができる画像取得システム、画像取得方法および画像取得プログラムを提供する。
【解決手段】撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得システムであって、撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段31と、異なる測定対象領域を含む画像データを取得する画像取得部33と、画像取得部33が取得した画像データをもとに、それぞれの測定対象領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定部17と、条件設定部17によって設定された撮像条件に応じて、異なる測定対象領域を含む画像データを画像取得部33に取得させる制御を行う撮像制御手段11aと、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば処理対象基板に形成されたミクロンオーダーのパターンの線幅を測定するための画像を取得する画像取得システム、画像取得方法および画像取得プログラムに関する。
ガラス基板や半導体基板やプリント基板などの処理対象基板を検査する検査装置は、処理対象基板に形成されたミクロンオーダーのパターンの線幅を測定するため、基板を載置するステージ、光学顕微鏡、撮像部および測定部を有している。撮像部は、オートフォーカス機能を有し、ステージに載置された処理対象基板の測定ポイントで自動的に焦点合わせを行なって撮像する。撮像された画像は測定部に送られて、この画像を用いて、測定ポイントにおけるパターンのコントラスト値を利用して線幅が測定される。
ところで、上述した処理対象基板では、複数のパターンが形成され、それぞれのパターンに用いられる材料が異なる場合がある。例えば、金属を用いて形成されるパターンや、酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide:ITO)を用いて形成される透明導電膜によるパターン、インジウムの酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide:IZO)を用いて形成される透明電極によるパターンが挙げられる。
このとき、上述した材料の異なるパターンでは、各材料の光の反射率の違いにより、一方のパターンのコントラスト値と、他方のパターンのコントラスト値とが大きく異なる場合がある。
そこで、材料の異なるパターン、例えば光の反射率が大きく異なるパターンの線幅を測定するため、ITOなどで形成された透明導電膜に代表されるようなコントラスト値の小さいパターンの線幅測定時には、可視光より短波長の光を透過するフィルタを介して、可視光より短波長の光を照射して撮像し、取得された画像に対してパターンの線幅を測定する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。この技術によれば、フィルタを切り替えることにより、金属などを材料とするパターンに対しては、可視光を含む光を照射して撮像し、透明導電膜などを材料とするパターンに対して可視光より短波長の光を照射して撮像することで、反射率の異なる材料によって形成されるパターンの線幅を測定することができる。
特開2008−216264号公報
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、反射率が大きく異なるパターンが存在する場合、全てのパターンの輝度が飽和しないようにフィルタを切り替える、または照明光の調整を行うことによって照明光を撮像領域に照射するため、撮像処理と、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅測定処理とを同時に行なうことができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を同時に、かつ正確に測定することができる画像取得システム、画像取得方法および画像取得プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像取得システムは、撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得システムであって、前記撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段と、前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する画像取得部と、前記画像取得部が取得した画像データをもとに、それぞれの測定対象領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定部と、前記条件設定部によって設定された撮像条件に応じて、前記異なる測定対象領域を含む画像データを前記画像取得部に取得させる制御を行う撮像制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得システムは、上記の発明において、前記条件設定部は、前記照射手段が前記照明光を照射する前記撮像対象領域のうち、異なる測定対象領域をそれぞれ含む所定領域の光量を前記撮像条件として設定することを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得システムは、上記の発明において、前記撮像制御手段は、前記照明光の透過率を領域ごとに制御可能な変調素子を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得システムは、上記の発明において、前記撮像制御手段は、前記照明光の反射率を領域ごとに制御可能な変調素子を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得システムは、上記の発明において、前記画像取得部は、複数設けられ、前記条件設定部は、前記照射手段が前記照明光を照射する前記撮像対象領域のうち、異なる測定対象領域をそれぞれ含む所定領域の露光時間を前記撮像条件として設定し、前記撮像制御手段は、複数の前記画像取得部に対し、それぞれ異なる露光時間で前記画像データを取得させることを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得システムは、上記の発明において、前記条件設定部は、前記照射手段が前記照明光を照射する前記撮像対象領域のうち、異なる測定対象領域をそれぞれ含む所定領域の光量または露光時間を前記撮像条件として設定し、前記撮像制御手段は、前記画像取得部に対し、前記撮像条件ごとに前記画像データを取得させることを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得方法は、撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得方法であって、前記撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段によって前記照明光が照射された前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第1画像取得ステップと、前記第1画像取得ステップで取得した画像データをもとに、それぞれの測定対照領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定ステップと、前記条件設定ステップによって設定された撮像条件に応じて、前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第2画像取得ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる画像取得プログラムは、撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得処理をコンピュータに実行させるための画像取得プログラムであって、前記撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段によって前記照明光が照射された前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第1画像取得手順と、前記第1画像取得手順で取得した画像データをもとに、それぞれの測定対照領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定手順と、前記条件設定手順で設定された撮像条件に応じて、前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第2画像取得手順と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段と、異なる測定対象領域を含む画像データを取得する画像取得部と、画像取得部が取得した画像データをもとに、それぞれの測定対象領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定部と、条件設定部によって設定された撮像条件に応じて、異なる測定対象領域を含む画像データを画像取得部に取得させる制御を行う撮像制御手段と、を備えるようにしたので、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を同時に、かつ正確に測定することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を説明する図である。 図7は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態1の変形例にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。 図11は、本発明の実施の形態2にかかるFPD検査装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図12は、本発明の実施の形態2にかかるFPD検査装置が行う処理を示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態3にかかるFPD検査装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図14は、本発明の実施の形態3にかかるFPD検査装置が行う処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1による画像取得システムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、被検査対象である基板(フラットパネルディスプレイ(FPD))の検査を行うFPD検査装置を例に挙げて説明する。FPD検査装置は、露光装置やコーター/ディベロッパー、エッチング装置などの製造装置等に直結して被検査対象となる基板の全数検査を行うようなインライン型であってもよいし、カセット等の基板ストッカーから直接搬入出して一部の基板のみを抜き取り検査するオフライン型(スタンドアローン型)であってもよい。
また、本実施の形態1で対象とするFPD検査装置は、半導体やFPD分野の製造工程において、メタル、レジスト、コンタクトホール、工程の合わせズレ等の寸法を測定する測定装置を指す。配線パターンの製造工程で設計値から線幅値が大きくずれてしまうと後工程で欠陥や誤動作の原因となってしまうため、FPD検査装置は、製造の各工程で寸法を測定し、線幅値が製造規格内であるかを抜き取り検査によってモニタリングしている。線幅値に異常がある場合、例えば露光装置にフィードバックして露光条件を調整する。また、今回形成したパターンと一工程前のパターンとの位置関係を測定し、パターン間のずれを測定する場合にも用いられる。
図1は、本実施の形態1にかかるFPD検査装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施の形態1にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。図1に示すように、FPD検査装置1は、FPD検査装置1全体の制御を行う制御装置10と、制御装置10に通信可能に保持され、画像に対して所定の処理を施すフレームグラバー20と、検査対象の基板Wの撮像対象領域を所定の倍率に視覚的に拡大して、拡大された像を画像として撮像することによって処理対象の基板の所定位置の画像を取得する顕微鏡部30と、検査対象の基板Wを保持する基板保持装置40と、制御装置10の制御のもと、取得した画像や、各種情報を表示する表示装置50と、を備える。また、制御装置10は、基板情報などの情報を記憶する顧客サーバ60と通信可能に接続されている。基板保持装置40は、板状をなし、基板Wを保持するとともに、主面を通過する平面上を少なくとも移動可能なステージ41を有する。なお、顧客サーバ60は、図示しない通信ネットワークを介して接続されていてもよい。
制御装置10は、フレームグラバー20を着脱可能に保持し、保持状態においては制御装置10とフレームグラバー20とが通信可能に接続されている。フレームグラバー20は、制御部21、送受信部22、第1画像保持部23を備える。
制御部21は、フレームグラバー20全体の処理および動作を制御する。制御部21は、各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。送受信部22は、所定の形式にしたがって情報の送受信を行うインターフェースとしての機能を有し、制御装置10と接続されている。第1画像保持部23は、顕微鏡部30が出力した画像データを記憶する。
また、制御装置10は、制御部11、記憶部12、入力部13、出力部14、画像処理部15、測定部16および補正部17を備える。制御部11は、CPU等を用いて構成され、FPD検査装置1全体および制御装置10の各部の処理および動作を制御する。制御部11は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。また、制御部11は、顕微鏡部30による撮像動作を制御する撮像制御部11aを有する。
記憶部12は、例えば撮像対象の画像データに対する画像取得方法を実行するための画像取得プログラムを含む、制御装置10が処理を実行する際にその処理にかかわる各種プログラムなどの情報を磁気的に記憶するハードディスクと、制御装置10が処理を実行する際にその処理にかかわる各種プログラム、例えば画像取得プログラムをハードディスクからロードして電気的に記憶するメモリとを用いて構成される。記憶部12は、フレームグラバー20から出力された画像データを保持する第2画像保持部12aを有する。また、記憶部12は、測定対象基板に応じたモデル位置や測定する線幅位置などの情報を含むレシピ情報を記憶している。なお、記憶部12は、CD−ROM、DVD−ROM、PCカード等の記憶媒体に記憶された情報を読み取ることができる補助記憶装置を備えてもよい。
入力部13は、キーボード、マウス、マイクロフォン等を用いて構成され、検体の分析に必要な諸情報や分析動作の指示情報等を外部から取得する。出力部14は、データや記憶部12に記憶されている情報を表示装置50や顧客サーバ60などに出力する。画像処理部15は、例えば顕微鏡部30が取得した画像データに対して、表示装置50に表示させるための画像処理を施す。表示装置50は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカー等を用いて構成される。
測定部16は、基板Wの画像における測定対象のパターンのコントラスト値をもとに、パターンの線幅を測定し、線幅値を出力する。
補正部17(条件設定部)は、顕微鏡部30が取得した画像データをもとに、それぞれの測定対照領域の明るさに応じた撮像条件として、顕微鏡部30の撮像処理における照明光の光量などを補正するための補正情報を作成する。
顕微鏡部30は、撮像機能を有する光学顕微鏡を用いて構成され、LED等の照明部31と、集光レンズ、結像レンズ等からなる光学系32と、画像取得部33と、変調素子34と、を有する。照明部31は、撮像素子の撮像視野に白色光等の光(以下、照明光という)を発光して、撮像視野内の被写体を照明する。光学系32は、この撮像視野からの反射光を撮像素子の撮像面に集光して、画像取得部33の撮像面に撮像視野の被写体像、例えば、基板上のパターン像を結像する。この撮像視野からの反射光を、撮像面を介して受光し、この受光した光信号を光電変換処理して、この撮像視野の被写体画像を撮像する。顕微鏡部30は、オートフォーカス機能を有し、自動で被写体との距離を測定し、光学系32を駆動して撮像対象の基板に対して自動的に合焦する。なお、照明部31および光学系32により、照射手段を構成する。
図3は、本実施の形態1にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。光学系32は、光学フィルタ301、開口絞り302、視野絞り303、コリメートレンズ304、ハーフミラー305および対物レンズ306からなる。光学フィルタ301は、照明部31から出射した照明光のうち、基板Wに形成されたパターンの線幅を測定するために用いられる波長帯の光を抽出する。開口絞り302は、光学フィルタ301を通過した照明光に対して、所定の開口数となるように光束の太さ(開口)を規定する。視野絞り303は、開口絞り302を通過した照明光に対し、所定の視野となるように、照明光による像の大きさを規定する。コリメートレンズ304は、視野絞り303を通過した照明光を平行光に変換する。ハーフミラー305は、コリメートレンズ304を通過した平行光に変換された照明光を折り曲げるとともに、対物レンズ306によって集光された光を透過する。対物レンズ306は、ハーフミラー305によって折り曲げられた照明光を集光して、ステージ41上の基板Wに照射するとともに、基板Wからの光(以下、観察光という)を集光する。
画像取得部33は、CMOSイメージセンサまたはCCDイメージセンサ等の撮像素子からなる。画像取得部33は、例えば、光学系32によって拡大された基板W上の微細なパターン画像を撮像して画像データを取得する。
図4は、本実施の形態1にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。変調素子34は、視野絞り303とコリメートレンズ304との間であって、視野絞り303近傍に配設され、視野絞り303を通過した照明光を受光するとともに、所定の領域ごとに所定の透過率の照明光を透過する。変調素子34には、図4に示すように、例えば格子状に分割された複数の制御領域34aが設けられている。変調素子34の内部には、規則的に配列された液晶分子が設けられている。変調素子34では、撮像制御部11aの制御のもと、制御領域34aごとにそれぞれが独立して、液晶分子の向きが制御される。これにより、変調素子34では、受光した視野絞り303からの照明光に対し、制御領域34aごとに所定の透過率の照明光を透過することができる。
ここで、視野絞り303は、対物レンズの焦点位置に対して光学的に共役な位置に設けられている。変調素子34は、基板Wに変調素子34の像が投影されないようにするため、瞳位置からずらして配置されている。
基板保持装置40は、制御部11の制御のもと、ステージ41が基板Wを保持した状態で、所定の位置へステージ41を移動させる。ステージ41は、ステージ41の主面を通過する平面上を移動可能であるほか、主面に対して直交する方向に移動できるものであってもよい。
上述したFPD検査装置1において、画像取得部33で得られた画像データは、送受信部22を介して第1画像保持部23に書き込まれる。画像を複数枚取得する場合、第1画像保持部23には取得枚数分の画像領域が予め確保されており、画像取得後、順次第1画像保持部23に書き込まれる。第1画像保持部23に書き込まれた画像データは、制御装置10に入力される。制御部11は、取得した画像データを順次記憶部12(第2画像保持部12a)に転送する。転送後、測定部16は、例えば、入力された画像の中から、検査に使用する画像1枚を抽出し、その画像のパターンの線幅値を出力する。線幅測定結果が出力されると、表示装置50のディスプレイおよび顧客サーバ60に反映される。画像取得部33が取得した画像データを、フレームグラバー20が一時的に保持し、その後制御装置10に出力することにより、制御装置10の処理負荷を軽減し、効率的に処理を実行させることが可能となる。
ここで、FPD検査装置1が行う線幅測定処理について図5を参照して説明する。図5は、本実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を示すフローチャートである。なお、測定処理において、レシピ情報(モデル位置や測定する線幅位置)は予め記憶部12に記憶されているものとする。また、図5に示すシーケンスはあくまで代表的な測定シーケンスであり、各項目の順序が入れ替わることもあり得る。
まず、基板Wが搬入され、ステージ41に保持されると、制御部11は、記憶部12を参照して、登録されたレシピ情報を読み出す(ステップS101)。その後、撮像制御部11aが、読み出されたレシピ情報に基づいて、基板の検査対象位置(対物レンズ306に応じた位置)にステージ41を移動させる(ステップS102)。なお、この検査対象位置は、予め設定された位置であって、ステージ41による基板Wの保持の誤差を考慮して測定対象領域が含まれるように設定された位置である。
撮像制御部11aは、基板Wを検査対象位置に移動させると、顕微鏡部30にオートフォーカス処理を行わせ、撮像対象(基板W上における設定された合焦対象)に対して合焦させる(ステップS103)。撮像制御部11aは、顕微鏡部30から合焦完了信号を受信すると、基板振動によるオートフォーカスのハンチングを防止するためオートフォーカス動作を停止させる。
撮像制御部11aは、オートフォーカス動作の停止信号を顕微鏡部30から受け取ると、レシピ情報に登録されているモデルをサーチするための画像データを取得する(ステップS104、第1画像取得ステップ)。このとき、変調素子34は、全ての制御領域34aの透過率が100%に設定されている。
その後、撮像制御部11aは、取得した画像データを用いてモデルサーチを行い、レシピ情報に登録されているモデルを検出する(ステップS105)。撮像制御部11aは、取得した画像データを用いてパターンマッチングを実行し、レシピ情報に登録されているモデルに応じた画像の、画像データ内における座標(モデル座標)を取得する。
パターンマッチングでは、例えば、画像取得部33により取得した複数枚の画像データの中から、最上位のコントラスト値を有する画像データを、モデルサーチに最適な画像データとして抽出し、モデルサーチを実施する。なお、モデルサーチに用いるモデルや実施枚数は、予めレシピ情報に登録されており、後述する線幅測定では、このモデルによって得られる検出座標(モデル座標)を基準として実施される。ステージ41による基板Wの保持位置が大幅にズレている、またはオートフォーカスのミスにより、モデルが検出できなかった場合、撮像制御部11aは、オートフォーカス処理による再サーチや、ステージ41の再移動を行う。
撮像制御部11aは、モデルサーチおよびパターンマッチングの実行結果(モデル座標)を用いて、レシピ情報に登録されているモデルと画像データ内の特定の関心領域(Region Of Interest(以下;ROI))との相対位置より検査画像のROIを決定する。
図6〜9は、本実施の形態1にかかるFPD検査装置が行う処理を説明する図である。ここで、図6は、金属によって形成されたパターンPm1(第1ターゲット)に応じて設定された光量の照明光により撮像された画像データD1を示す図である。また、図7は、ITOによって形成されたパターンPi1(第2ターゲット)に応じて設定された光量の照明光により撮像された画像データD2を示す図である。このとき、図6では、パターンPi1に照射される照明光の光量が不足しているため、輝度値の小さなパターン像となっている。一方で、図7では、パターンPm1に照射される照明光の光量が過剰であるため、輝度値が出力可能な最大値のパターン像となっている。これらのパターン像では、コントラスト値に基づくエッジ検出において、適切なパターンの端部位置が得られないため、線幅測定においても、正確な線幅を測定することができない。
このとき、図6に示す画像データがモデルサーチ用に取得された検査用画像データD1である場合、検査用画像データD1において、レシピ情報に登録されているモデルに応じたパターン領域がモデル領域Mであるとすると、撮像制御部11aは、パターンマッチングにより、パターンPm1とパターンPm2とが重なってなるモデルを含むモデル領域Mの座標(例えば中心位置または画像データD1の左上の座標)をモデル座標とする。
モデル座標が決定されると、撮像制御部11aは、モデル座標をもとに、レシピ情報に登録されている測定対象領域R1,R2をROIとして決定する。この場合、測定対象領域R1には、パターンPm1が含まれている。一方で、測定対象領域R2には、パターンPi1が含まれている。なお、測定対象領域には、各ターゲットのパターンにおいて、線幅を測定するための両端部(パターンの幅方向の両端)が含まれているものとする。
ROIが決まると、撮像制御部11aは、画像データのROI(測定対象領域R1および測定対象領域R2)内の明るさの算出を行なう(ステップS106)。その後、撮像制御部11aは、算出されたROIの明るさをもとに、それぞれのROI内における最大のコントラスト値を、各ターゲットの明るさとして読み出す(ステップS107)。この際、一般的に最大のコントラスト値は、基板Wの主面とパターンPm1およびパターンPi1との各境界部分におけるコントラスト値となる。基板Wに形成された傷等により、異常なコントラスト値が読み出された場合には、ユーザによってコントラスト値を設定してもよい。
具体的には、画像処理部15が、フィルタ演算処理などを行ってコントラスト値を算出する。フィルタ演算処理では、平滑化フィルタ演算処理および二次微分フィルタ演算処理後、標準偏差によってコントラスト値の大きさを決定する。平滑化フィルタ演算処理は、ノイズの除去を行うフィルタ演算であって、例えばガウシアンフィルタやメディアンフィルタを使用する。二次微分フィルタ演算処理は、エッジ強度の抽出を行うフィルタ演算であって、例えばラプラシアンフィルタやソーベルフィルタを用いることが挙げられる。フィルタ演算処理では、これらの処理をシーケンシャルに実行してもよいし、複数のフィルタ係数を用いた行列演算により実行してもよい。なお、フィルタサイズも任意に設定可能である。画像処理部15は、フィルタ演算処理後、フィルタ演算処理が施された後の画像データに対し、各ROIでの標準偏差をそれぞれ計算し、コントラスト値を算出する。
ROI内の最大コントラスト値が得られると、補正部17は、最大コントラスト値とレシピ情報に登録されている設定コントラスト値とを用いて、照明部31が出射する照明光の光量の決定を行う(ステップS108)。なお、各ROI内の最大コントラスト値が線幅測定処理に関して適切であると判断した場合は、補正部17による処理(ステップS107)を省略してもよい。
その後、補正部17は、例えば図6において、測定対象領域R1の最大コントラスト値が200、測定対象領域R2の最大コントラスト値が50であって、レシピ情報に登録されている設定コントラスト値が200である場合、測定対象領域R2の最大コントラスト値に応じて照明部31が出射する照明光の光量を決定する。具体的には、補正部17は、設定コントラスト値に対する各測定対象領域の最大コントラスト値の比率(最大コントラスト値/設定コントラスト値)を算出し、この比率に応じた変調素子34における照明光の透過率を算出する(ステップS109、条件設定ステップ)。
上述した条件の場合、測定対象領域R1の比率が1であり、測定対象領域R1の比率が4である。このとき、補正部17は、照明部31による照明光の光量を、現在設定されている光量の4倍とする光量変更情報を作成するとともに、変調素子34の制御領域34aに対し、測定対象領域R1の透過率を25%(1/4)に設定し、測定対象領域R2の透過率を100%(4/4)に設定する旨の制御情報を作成する。ここで、透過率は、対象となる測定対象領域の比率/最大比率により算出される。例えば、測定対象領域R1の最大コントラスト値が100である場合、測定対象領域R1の透過率は50%(2/4)に設定される。
補正部17により補正された光量および透過率が出力されると、撮像制御部11aは、変調素子34を制御して、補正された光量による照明光によって基板Wを照射する(ステップS110)。図8は、基板Wに投影された際の各制御領域の透過率を模式的に示す図である。具体的には、図8に示すように、照明光が照射された際に、測定対象領域R2を含むように一組の制御領域34aが設定され、この設定された領域Er1における照明光の透過率が100%となるように、液晶分子の向きを制御する。これに対し、領域Er1以外の領域Er2における照明光の透過率が25%となるように、液晶分子の向きを制御する。なお、光学系の構成により、変調素子34の制御パターンと基板Wにおける投影パターンとが反転している場合もある。
上述した変調素子34の制御により、図9に示す画像データD3のように、測定対象領域R2を含む領域Er1の照明光の光量と、それ以外の領域(領域Er2)の照明光の光量とが異なるものとすることができる。
その後、撮像制御部11aは、画像取得部33に同じ位置において再度撮像処理を行わせることにより、画像データを取得する(ステップS111、第2画像取得ステップ)。取得された画像データD3(図9参照)を用いることにより、各ROI(測定対象領域R1および測定対象領域R2)における最大コントラスト値が、それぞれ設定されたコントラスト値近傍となる。
続いて測定部16が、画像データD3をもとに各パターンPm1,Pi1の線幅を測定する測定処理を行う(ステップS112)。まず、測定部16は、画像データD3のROI(測定対象領域R1および測定対象領域R2)内のそれぞれのエッジの検出を行ない、検出されたエッジのうち、レシピ情報に登録されているエッジを抽出する。この際、一般的にエッジは、一端において複数個検出されるが、レシピ情報にはエッジ検出範囲が登録されており、そのエッジ検出範囲内のみでエッジが検出されるため、最終的にエッジ位置は1つに絞られる。
測定部16は、各パターンPm1,Pi1においてそれぞれ抽出された一端および他端のエッジのエッジコントラスト値(エッジ強度)をもとにこのエッジ間の距離を線幅として測定し、この測定結果の出力および記憶部12への書き込みを行う。
測定部16によって測定された線幅の結果が出力されると、制御部11は、出力部14および出力部14に測定結果を出力し、表示装置50と顧客サーバ60とに結果を表示させる(ステップS113)。その後、次の測定点があれば、ステップS101に移行してレシピ情報の読み出しを行い(ステップS114:Yes)、次の測定点がなければ、処理を終了する(ステップS114:No)。
上述した本実施の形態1によれば、所定の領域(制御領域34a)ごとに透過率を制御可能な変調素子34を用いることによって、画像取得部33が取得する画像の視野領域に応じて基板Wに照射する照明光の光量を変化させるようにしたので、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を同時に、かつ正確に測定することができる。
なお、上述した実施の形態1では、画像処理部15がコントラスト値の算出を行うものとして説明したが、フレームグラバー20において、得られた画像データに対してフィルタ演算処理などを行ってもよい。フレームグラバー20は、例えばフィルタ演算処理後、フィルタ演算処理が施された後の画像データに対し、画像全体または特定のエリアでの標準偏差を計算し、コントラスト値を算出する。
また、フレームグラバー20が、フィルタ演算処理のほか、さらにレシピ情報をもとにモデルに対するモデルサーチやパターンマッチング処理を行うものであってもよい。この場合、全ての画素に対してラスタスキャンなどを行うと非常に多くの時間がかかってしまうため、ビニング処理によって画像を縮小させ、検出位置を特定のエリアに絞ることが好ましい。この際、大まかなモデル検出位置でのマッチング処理結果を制御装置10に出力してもよいし、フレームグラバー20で全体に対して粗検出してマッチング処理を行い、この簡易的に行われたマッチング処理結果を制御装置10に出力してもよい。測定部16は、このマッチング処理によって得られた座標(測定位置)に基づいて測定処理を行う。ここで、ステージ平面に平行な方向の振動がある場合、抽出された全画像データに対して基準位置からのシフト量を計算させる必要があるが、パターンマッチングを含め、これらの補正処理をフレームグラバー20が行うものであってもよい。
上述した実施の形態1では、画像取得部33が行う撮像シーケンスとして、オートフォーカス停止後、対物レンズ306などの光学系を停止した状態で撮像処理を行うものとして説明したが、対物レンズ306を移動させながら撮像処理を行うものであってもよい。
図10は、本実施の形態1の変形例にかかるFPD検査装置の要部の構成を示す模式図である。上述した実施の形態1では、図2,3に示すように、変調素子34が、視野絞り303を通過した照明光に対し、所定の透過率で照明光を透過させるものとして説明したが、図10に示す変形例のように、DMD(Digital Micromirror Device)などにより構成される変調素子310を用いて、視野絞り303を通過した照明光に対し、所定の反射率で照明光を反射させるものであってもよい。
このとき、変調素子310は、上述した制御領域34aのようなマイクロミラー310aが格子状に配設され、各マイクロミラー310aの傾斜角度を制御することによって、照明光の反射率を変化させる。これにより、上述した実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、変調素子310の構成に限らず、上述した変調素子34のような液晶分子と組み合わせて、照明光の反射率を変化させるものであってもよい。
なお、変調素子34,310の制御領域34aおよびマイクロミラー310aは、格子状にそれぞれ設けられるものとして説明したが、格子状に限らず、各領域が円をなすものや、楕円、多角形状をなすものであっても適用可能である。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2にかかるFPD検査装置の構成を模式的に示すブロック図である。以下、上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態1では、顕微鏡部30が、一つの画像取得部33によって画像データを取得するものとして説明したが、実施の形態2にかかるFPD検査装置1aでは、顕微鏡部30aが、変調素子34を有さず、画像取得部33に代えて、二つの画像取得部(第1画像取得部33aおよび第2画像取得部33b)を有する。また、実施の形態2では、制御装置10aにおいて、撮像制御部11aおよび補正部17に代えて、第1画像取得部33aおよび第2画像取得部33bの画像取得動作の制御を行う撮像制御部11bと、各画像取得部の画像データ取得における露光時間を算出する補正部17aとが設けられている。
本実施の形態2では、第1画像取得部33aが、基板Wの観察画像データの取得および金属によって形成されたパターンPm1(第1ターゲット)の線幅測定用の画像データを取得し、第2画像取得部33bが、ITOによって形成されたパターンPi1(第2ターゲット)の線幅測定用の画像データを取得するものとして説明する。
ここで、FPD検査装置1aが行う線幅測定処理について図12を参照して説明する。図12は、本実施の形態2にかかるFPD検査装置が行う処理を示すフローチャートである。また、図12に示すシーケンスはあくまで代表的な測定シーケンスであり、各項目の順序が入れ替わることもあり得る。
撮像制御部11bは、上述した図5のステップS101〜S107の処理と同様の処理を行う(ステップS201〜S207)。
その後、ステップS208では、補正部17aは、例えば図6において、測定対象領域R1の最大コントラスト値が200、測定対象領域R2の最大コントラスト値が50であって、レシピ情報に登録されている設定コントラスト値が200である場合、各測定対象領域の最大コントラスト値に応じて、線幅測定を行う画像データを取得するために各パターン(パターンPm1、パターンPi1)に照射されるべき照明光の光量を決定する。補正部17aは、設定コントラスト値に対する各測定対象領域の最大コントラスト値の比率(最大コントラスト値/設定コントラスト値)を算出し、現在の撮像処理に対して、さらに照射すべき光量を算出する。具体的には、補正部17aは、設定コントラスト値に対する各測定対象領域の最大コントラスト値の比率(最大コントラスト値/設定コントラスト値)を算出し、パターンPm1、パターンPi1に対して照射すべき光量を決定する。
その後、補正部17aは、ステップS208で算出された比率をもとに、パターンPm1、パターンPi1の撮像に適した露光時間を算出する(ステップS209、条件設定ステップ)。上述した条件の場合、測定対象領域R1の比率が1であり、測定対象領域R2の比率が1/4である。このとき、補正部17aは、測定対象領域R1の線幅測定用画像データを取得する第1画像取得部33aの露光時間を現在の露光時間×1に設定し、測定対象領域R2の線幅測定用画像データを取得する第2画像取得部33bの露光時間を現在の露光時間×4に設定する旨の制御情報を作成する。ここで、露光時間は、対象となる測定対象領域の比率を現在の露光時間から除することにより算出される。例えば、測定対象領域R1の最大コントラスト値が100である場合、第1画像取得部33aの露光時間は、現在の露光時間×2に設定される。
補正部17aにより制御情報が出力されると、撮像制御部11bは、第1画像取得部33aおよび第2画像取得部33bの露光時間をそれぞれ制御して、補正された露光時間による照明処理によって画像データを取得する(ステップS210、第2画像取得ステップ)。このとき、撮像制御部11bは、第1画像取得部33aおよび第2画像取得部33bを同時に駆動させて、同時の露光処理を開始するものとしてもよいし、露光時間の長い第2画像取得部33bに合わせ、露光時間の短い第1画像取得部33aの露光開始タイミングを遅らせて、露光処理終了タイミングを揃えるようにしてもよい。
上述した露光処理により、各ROI(測定対象領域R1および測定対象領域R2)における最大コントラスト値が、それぞれ設定されたコントラスト値近傍となった画像データを取得することができる。
続いて測定部16が、各画像データをもとに各パターンPm1,Pi1の線幅を測定する測定処理を行う(ステップS211)。測定部16は、上述したステップS111と同様の処理によって線幅を測定する。
測定部16によって測定された線幅の結果が出力されると、制御部11は、出力部14および出力部14に測定結果を出力し、表示装置50と顧客サーバ60とに結果を表示させる(ステップS212)。その後、次の測定点があれば、ステップS201に移行してレシピ情報の読み出しを行い(ステップS213:Yes)、次の測定点がなければ、処理を終了する(ステップS213:No)。
上述した本実施の形態2によれば、測定対象(パターンPm1、パターンPi1)に応じて露光時間を設定し、第1画像取得部33aおよび第2画像取得部33bによって同時に画像を取得する際にそれぞれの露光時間を制御するようにしたので、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を同時に、かつ正確に測定することができる。
(実施の形態3)
図13は、本発明の実施の形態3にかかるFPD検査装置の構成を模式的に示すブロック図である。以下、上述した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付してある。上述した実施の形態1では、顕微鏡部30が、変調素子34によって撮像視野内における照明光の光量を制御するものとして説明したが、実施の形態3にかかるFPD検査装置1bでは、顕微鏡部30bが、変調素子34を有していない。また、実施の形態3では、制御装置10bにおいて、撮像制御部11aおよび補正部17に代えて、画像取得部33の画像取得動作の制御を行う撮像制御部11cと、各画像取得部の画像データ取得における光量を算出する補正部17bとが設けられている。
本実施の形態3では、画像取得部33が、撮像制御部11bの制御のもと、基板Wの観察画像データの取得および金属によって形成されたパターンPm1(第1ターゲット)の線幅測定用の画像データと、ITOによって形成されたパターンPi1(第2ターゲット)の線幅測定用の画像データとを連続して取得するものとして説明する。なお、これらの撮像処理は、露光時間が等しいものとする。
ここで、FPD検査装置1bが行う線幅測定処理について図14を参照して説明する。図14は、本実施の形態3にかかるFPD検査装置が行う処理を示すフローチャートである。また、図14に示すシーケンスはあくまで代表的な測定シーケンスであり、各項目の順序が入れ替わることもあり得る。
撮像制御部11cは、上述した図5のステップS101〜S107の処理と同様の処理を行う(ステップS301〜S307)。
その後、ステップS308では、補正部17bは、例えば図6において、測定対象領域R1の最大コントラスト値が100、測定対象領域R2の最大コントラスト値が50であって、レシピ情報に登録されている設定コントラスト値が200である場合、測定対象領域R2の最大コントラスト値に応じて、線幅測定を行う画像データを取得するために各パターン(パターンPm1、パターンPi1)に照射されるべき照明光の光量を決定する。補正部17bは、設定コントラスト値に対する各測定対象領域の最大コントラスト値の比率(最大コントラスト値/設定コントラスト値)を算出し、現在の撮像処理に対して、さらに照射すべき光量を算出する。具体的には、補正部17bは、設定コントラスト値に対する各測定対象領域の最大コントラスト値の比率(最大コントラスト値/設定コントラスト値)を算出し、現在の光量に比率を除して補正光量を決定する。補正部17bは、決定した補正光量を出力する。
上述した条件の場合、測定対象領域R1の比率が1/2であり、測定対象領域R2の比率が1/4である。このとき、補正部17bは、測定対象領域R1の線幅測定用画像データを取得するための照明部31の補正光量を現在の光量×2(÷1/2)に設定し、測定対象領域R2の線幅測定用画像データを取得するための照明部31の補正光量を現在の光量×4に設定する旨の制御情報を作成する。
補正部17bにより制御情報が出力されると、撮像制御部11cは、照明部31による照明光の光量をそれぞれ制御して、補正された光量による照明処理によって画像データを取得する。このとき、撮像制御部11bは、まずパターンPm1に応じた補正光量となるように照明部31を制御する(ステップS309)。撮像制御部11cは、この補正光量に照明部31を制御した状態で、第1撮像処理を行い、測定対象領域R1の線幅測定用画像データを取得する(ステップS310)。
その後、撮像制御部11bは、パターンPi1に応じた補正光量となるように照明部31を制御する(ステップS311)。撮像制御部11cは、この補正光量に照明部31を制御した状態で、第2撮像処理を行い、測定対象領域R2の線幅測定用画像データを取得する(ステップS312)。
上述した露光処理により、各ROI(測定対象領域R1および測定対象領域R2)における最大コントラスト値が、それぞれ設定されたコントラスト値近傍となった画像データを取得することができる。
続いて測定部16が、各画像データをもとに各パターンPm1,Pi1の線幅を測定する測定処理を行う(ステップS313)。測定部16は、上述したステップS111と同様の処理によって線幅を測定する。
測定部16によって測定された線幅の結果が出力されると、制御部11は、出力部14および出力部14に測定結果を出力し、表示装置50と顧客サーバ60とに結果を表示させる(ステップS314)。その後、次の測定点があれば、ステップS301に移行してレシピ情報の読み出しを行い(ステップS315:Yes)、次の測定点がなければ、処理を終了する(ステップS315:No)。
上述した本実施の形態3によれば、測定対象(パターンPm1、パターンPi1)に応じて照明光の光量を設定し、画像取得部33によって連続的に画像を取得する際にそれぞれの光量を制御するようにしたので、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を連続的に、かつ正確に測定することができる。
なお、上述した本実施の形態3では、測定対象(パターンPm1、パターンPi1)に応じて照明光の光量を設定するものとして説明したが、測定対象(パターンPm1、パターンPi1)に応じて露光時間を設定するものであってもよい。
なお、上述した実施の形態1〜3では、フラットパネルディスプレイ(FPD)として用いられる基板の画像を取得して、取得した画像データに対して画像処理を施すものとして説明したが、細胞を撮像した撮像データ、例えば発光強度の異なる細胞からの蛍光または発光を撮像した撮像データに対しても適用することができる。なお、細胞の撮像データは、顕微鏡などを用いて結像される光学像を撮像して得られた撮像データを用いる場合も含む。
以上のように、本発明にかかる画像取得システム、画像取得方法および画像取得プログラムは、反射率の異なる材料によって形成されるそれぞれのパターンの線幅を同時に、かつ正確に測定するのに有用である。
1,1a,1b FPD検査装置
10,10a,10b 制御装置
11,21 制御部
11a,11b,11c 撮像制御部
12 記憶部
12a 第2画像保持部
13 入力部
14 出力部
15 画像処理部
16 測定部
17,17a,17b 補正部
20 フレームグラバー
22 送受信部
23 第1画像保持部
30,30a,30b 顕微鏡部
31 照明部
32 光学系
33 画像取得部
33a 第1画像取得部
33b 第2画像取得部
34,310 変調素子
34a 制御領域
310a マイクロミラー
40 基板保持装置
41 ステージ
50 表示装置
60 顧客サーバ

Claims (8)

  1. 撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得システムであって、
    前記撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段と、
    前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像取得部が取得した画像データをもとに、それぞれの測定対象領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定部と、
    前記条件設定部によって設定された撮像条件に応じて、前記異なる測定対象領域を含む画像データを前記画像取得部に取得させる制御を行う撮像制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像取得システム。
  2. 前記条件設定部は、前記照射手段が前記照明光を照射する前記撮像対象領域のうち、異なる測定対象領域をそれぞれ含む所定領域の光量を前記撮像条件として設定することを特徴とする請求項1に記載の画像取得システム。
  3. 前記撮像制御手段は、前記照明光の透過率を領域ごとに制御可能な変調素子を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像取得システム。
  4. 前記撮像制御手段は、前記照明光の反射率を領域ごとに制御可能な変調素子を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像取得システム。
  5. 前記画像取得部は、複数設けられ、
    前記条件設定部は、前記照射手段が前記照明光を照射する前記撮像対象領域のうち、異なる測定対象領域をそれぞれ含む所定領域の露光時間を前記撮像条件として設定し、
    前記撮像制御手段は、複数の前記画像取得部に対し、それぞれ異なる露光時間で前記画像データを取得させることを特徴とする請求項1に記載の画像取得システム。
  6. 前記条件設定部は、前記照射手段が前記照明光を照射する前記撮像対象領域のうち、異なる測定対象領域をそれぞれ含む所定領域の光量または露光時間を前記撮像条件として設定し、
    前記撮像制御手段は、前記画像取得部に対し、前記撮像条件ごとに前記画像データを取得させることを特徴とする請求項1に記載の画像取得システム。
  7. 撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得方法であって、
    前記撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段によって前記照明光が照射された前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第1画像取得ステップと、
    前記第1画像取得ステップで取得した画像データをもとに、それぞれの測定対照領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定ステップと、
    前記条件設定ステップによって設定された撮像条件に応じて、前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第2画像取得ステップと、
    を含むことを特徴とする画像取得方法。
  8. 撮像視野内に異なる測定対象領域を含む画像データを撮像により取得する画像取得処理をコンピュータに実行させるための画像取得プログラムであって、
    前記撮像視野を含む撮像対象領域に照明光を照射する照射手段によって前記照明光が照射された前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第1画像取得手順と、
    前記第1画像取得手順で取得した画像データをもとに、それぞれの測定対照領域の明るさに応じた撮像条件をそれぞれ設定する条件設定手順と、
    前記条件設定手順で設定された撮像条件に応じて、前記異なる測定対象領域を含む画像データを取得する第2画像取得手順と、
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする画像取得プログラム。
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