JP2014177817A - 沿岸対策機能を有する構築物 - Google Patents

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JP2014177817A JP2013052577A JP2013052577A JP2014177817A JP 2014177817 A JP2014177817 A JP 2014177817A JP 2013052577 A JP2013052577 A JP 2013052577A JP 2013052577 A JP2013052577 A JP 2013052577A JP 2014177817 A JP2014177817 A JP 2014177817A
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Abstract

【課題】本発明は、高台構築手段によって少なくとも空間部における住居域用生活空間の高さ位置を大とし、災害時の影響を極力低減し得る一方、生活や各種作業の利便性を維持し得る沿岸対策機能を有する構築物を実現することを目的とする。
【解決手段】このため、地面上に住居域用生活空間や仕事域用作業空間、交通域用移動空間として使用可能な空間部を確保するように構築した構築物において、この構築物を構築する際に、少なくとも空間部における前記住居域用生活空間の高さ位置を、他の仕事域用作業空間または交通域用移動空間よりも大とする高台構築手段を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は沿岸対策機能を有する構築物に係り、特に高台構築手段によって住居域用生活空間の高さ位置を大とし、構築物に沿岸対策機能を付加する沿岸対策機能を有する構築物に関するものである。
領土が狭く、かつ、起伏の激しい日本においては、平坦な土地が少ないため、必然的に海や川の沿岸近くの平坦な地域の地面上に構築物を構築し、この構築物内に空間部である住居域用生活空間や仕事域用作業空間、交通域用移動空間などを確保している。
なお、構築物内の空間部において、住居域用生活空間とは、マンションやアパート、戸建てなどによって確保される生活空間を指している。
また、仕事域用作業空間とは、複数階のビル状構築物や平屋の構築物などによって確保される勤務スペースや工場スペースなどの作業空間を指している。
更に、交通域用移動空間とは、車道や線路、歩道などの移動空間を指している。
特開2001−号公報
ところで、先般、東日本大震災が起き、太平洋側の沿岸近くの構築物、例えばビル状構築物やその他の構築物などが、地震による津波によって全壊または半壊するなどの大変な被害を被った。
このとき、内陸部に対して、太平洋側の沿岸近くの漁港などにおいては、魚介類の鮮度の維持と搬送とを両立させるために、漁港近傍に魚介類の加工場が設置されているとともに、この加工場で働く人々の住居も、通勤などの便を考慮して加工場に近接して設けられていた。
この結果、上記の東日本大震災で生じた津波により、生命を失う者や構築物の崩壊によって仕事空間と生活空間との両方、つまり生活するための地盤を失った者が多数発生していた。
また、我が国は地震国であるため、多数の地震が発生することは以前から知られているが、経過年数が災害の悲惨さを風化させてしまうため、生活の場が沿岸に接近してしまう傾向にある。
この結果、上記の漁港近傍で生活する場合でも、空間部である住居域用生活空間や仕事域用作業空間、交通域用移動空間を確保し得るとともに、震災の発生時にも対応し得る構築物の実現が切望されていた。
この発明は、高台構築手段によって少なくとも空間部における住居域用生活空間の高さ位置を大とし、災害時の影響を極力低減し得る一方、生活や各種作業の利便性を維持し得る沿岸対策機能を有する構築物を実現することを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、地面上に住居域用生活空間や仕事域用作業空間、交通域用移動空間として使用可能な空間部を確保するように構築した構築物において、この構築物を構築する際に、少なくとも前記空間部における前記住居域用生活空間の高さ位置を、他の仕事域用作業空間または交通域用移動空間よりも大とする高台構築手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、以下のような効果を奏する。
(1)前記高台構築手段によって構築物の少なくとも空間部における住居域用生活空間の高さ位置を大とすることができることにより、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、津波の影響を極力低減することができる。
(2)構築物の高さ位置の大なる住居域用生活空間によって、避難場所(「指定避難施設」とも換言可能である。)を確保し得る。
(3)構築物が人命や生活するための地盤を守ることができることによって、オフグリッド(「自律型」とも換言できる。)集落として機能する。
(4)前記高台構築手段による高さ位置の大なる住居域用生活空間は、沿岸近傍での構築物の構築を可能としていることにより、生活や各種作業の利便性を維持することができ、海と共生する住まいの実現に寄与し得る。
(5)構築物は、災害時の津波のみでなく、台風や高潮にも対処可能であるため、人命や生活するための地盤をより一層確実に守ることができる。
図1は構築物の概略斜視図である。(実施例1) 図2は構築物を示す配置図である。(実施例1) 図3は構築物の拡大断面図である。(実施例1) 図4は構築物の概略斜視図である。(実施例2) 図5は構築物の1階部分の概略平面図である。(実施例2) 図6は構築物の2階部分の概略平面図である。(実施例2) 図7は構築物の3階部分の概略平面図である。(実施例2) 図8は構築物の屋上部分の概略平面図である。(実施例2) 図9は構築物の側面図である。(実施例2) 図10は構築物の概略断面図である。(実施例2) 図11は構築物の配置図である。(実施例3) 図12は構築物の平面図である。(実施例3) 図13は構築物の要部拡大断面図である。(実施例3) 図14は構築物の断面側面図である。(実施例3) 図15は構築物の断面側面図である。(実施例4) 図16は構築物の制御用ブロック図である。(実施例5)
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明の第1実施例を示すものである。
図1において、1は構築物である。
この構築物1は、図2に示す如く、沿岸の地面F上に構築される。
このとき、前記構築物1は、沿岸対策機能を備えるために複数階のビル状構築物と換言できる。
なお、前記構築物1であるビル状構築物1とは、平屋や二階建て以上の一戸建て、アパートなどに対して、三階建て以上のビルディングを想定している。
また、前記構築物1は、空間部2を確保するように構築される。
そして、この空間部2は、住居域用生活空間3や仕事域用作業空間4、交通域用移動空間5として使用可能である。
このとき、前記住居域用生活空間3は、図1及び図3に示す如く、前記ビル状構築物1に設けられる住居用ビル3−1や公園などのリラックススペース3−2、植物設置スペース3−3などからなる。
前記仕事域用作業空間4は、オフィススペースや魚介類などの加工スペース、店舗スペースなどからなる。
前記交通域用移動空間5は、前記ビル状構築物1外部からの電車や車両などによる搬入スペースや車両の駐停車スペース、搬入した物資の倉庫スペースなどからなる。
更に、、前記ビル状構築物1を構築する際に、少なくとも前記空間部2における前記住居域用生活空間3の高さ位置を、他の仕事域用作業空間4または交通域用移動空間5よりも大とする高台構築手段6を備える構成とする。
詳述すれば、前記ビル状構築物1の構築の際に、図1〜図3に示す如く、前記高台構築手段6によって前記住居域用生活空間3を他の仕事域用作業空間4や交通域用移動空間5よりも高い位置、つまりビル状構築物1の上面部位である屋上部位に設ける。
このとき、仕事域用作業空間4と交通域用移動空間5との高さ位置の関係は、前記住居域用生活空間3との位置関係や各物資搬入時の利便性などを考慮して設定する。
そして、前記ビル状構築物1を三階建てとした際には、図3に示す如く、一階部分を前記交通域用移動空間5とし、二階及び三階部分を前記仕事域用作業空間4とするとともに、屋上部位を前記住居域用生活空間3とする。
前記高台構築手段6は、前記地面F上に複数階のビル状構築物1を構築する際に、このビル状構築物1の上面部位である屋上部位に前記空間部2における前記住居域用生活空間3を位置させる一方、前記ビル状構築物1の側面部位に支持用及び通気用として機能する格子状壁部7を有している。
詳述すれば、前記住居域用生活空間3を前記ビル状構築物1の上面部位である屋上部位に位置させた際に、ビル状構築物1の側面部位を前記格子状壁部7によって包囲するものである。
さすれば、この格子状壁部7によって、ビル状構築物1を堅固に支持する一方、ビル状構築物1の住居域用生活空間3よりも下層に位置する前記仕事域用作業空間4及び前記交通域用移動空間5への通気性を確保している。
これにより、前記ビル状構築物1を構築する際に、少なくとも前記空間部2における前記住居域用生活空間3の高さ位置を、他の仕事域用作業空間4または交通域用移動空間5よりも大とする高台構築手段6を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段6によって前記ビル状構築物1の少なくとも空間部2における住居域用生活空間3の高さ位置を大とすることができることにより、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、津波の影響を極力低減することができる。
(2)前記ビル状構築物1の高さ位置の大なる住居域用生活空間3によって、避難場所を確保し得る。
(3)前記ビル状構築物1が人命や生活するための地盤を守ることができることによって、オフグリッド集落として機能する。
(4)前記高台構築手段6による高さ位置の大なる住居域用生活空間3は、沿岸近傍での前記ビル状構築物1の構築を可能としていることにより、生活や各種作業の利便性を維持することができ、海と共生する住まいの実現に寄与し得る。
(5)前記ビル状構築物1は、災害時の津波のみでなく、台風や高潮にも対処可能であるため、人命や生活するための地盤をより一層確実に守ることができる。
また、前記高台構築手段6は、前記地面F上に複数階のビル状構築物1を構築する際に、このビル状構築物1の上面部位である屋上部位に前記空間部2における前記住居域用生活空間3を位置させる一方、前記ビル状構築物1の側面部位に支持用及び通気用として機能する格子状壁部7を有している。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記格子状壁部7によって、ビル状構築物1の外周・側面部位を包囲し、ビル状構築物1を堅固に支持することができる。
(2)前記格子状壁部7を、格子状部材によって構成することにより、ビル状構築物1の住居域用生活空間3よりも下層に位置し、前記格子状壁部7によって包囲される前記仕事域用作業空間4及び前記交通域用移動空間5への通気性を確保することができる。
図4〜図10はこの発明の第2実施例を示すものである。
この第2実施例の特徴とするところは、構築物であるビル状構築物11を構築する際に、高台構築手段12によって、ビル状構築物11の一部が地面(「陸」ともいう。)Fと水面(「海」ともいう。)Wとの境界線Lにおいて水面W側に張り出すように構成した点にある。
すなわち、前記高台構築手段12は、前記地面F上に複数階のビル状構築物11を構築する際に、このビル状構築物11の上面部位に前記空間部2における前記住居域用生活空間3を位置させる一方、前記ビル状構築物11の一部が前記地面Fと水面Wとの境界線Lにおいて水面W側に張り出しているものである。
追記すれば、図10に示す如く、前記ビル状構築物11を例えば三階建てとする。
そして、このビル状構築物11の一階部分を、図5に示す如く、前記交通域用移動空間5とする。
このとき、この交通域用移動空間5を確保する際には、前記高台構築手段12によって、前記ビル状構築物11の一部を水面W側に張り出させ、交通域用移動空間5に境界線Lを設けて水面W側からの出入りを可能とする。
また、前記ビル状構築物11の二階及び三階部分を、図6及び図7に示す如く、前記仕事域用作業空間4とする。
更に、前記ビル状構築物11の屋上部位を、図8〜図10に示す如く、前記住居域用生活空間3とする。
さすれば、上述した第1実施例と同様に、前記ビル状構築物11を構築する際に、少なくとも前記空間部2における前記住居域用生活空間3の高さ位置を、他の仕事域用作業空間4または交通域用移動空間5よりも大とする高台構築手段12を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段12によって前記ビル状構築物11の少なくとも空間部2における住居域用生活空間3の高さ位置を大とすることができることにより、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、津波の影響を極力低減することができる。
(2)前記ビル状構築物11の高さ位置の大なる住居域用生活空間3によって、避難場所を確保し得る。
(3)前記ビル状構築物11が人命や生活するための地盤を守ることができることによって、オフグリッド集落として機能する。
(4)前記高台構築手段12による高さ位置の大なる住居域用生活空間3は、沿岸近傍での前記ビル状構築物11の構築を可能としていることにより、生活や各種作業の利便性を維持することができ、海と共生する住まいの実現に寄与し得る。
(5)前記ビル状構築物11は、災害時の津波のみでなく、台風や高潮にも対処可能であるため、人命や生活するための地盤をより一層確実に守ることができる。
また、前記高台構築手段12は、前記地面F上に複数階のビル状構築物11を構築する際に、このビル状構築物11の上面部位に前記空間部2における前記住居域用生活空間3を位置させている。
そして、前記高台構築手段12は、前記ビル状構築物11の一部が前記地面Fと水面Wとの境界線Lにおいて水面W側に張り出している。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記ビル状構築物11の一部が地面Fと水面Wとの境界線Lにおいて水面W側に張り出す前記高台構築手段12によって、ビル状構築物11を沿岸近傍に構築できる。
(2)前記ビル状構築物11の一階部分を前記交通域用移動空間5とすることによって、この交通域用移動空間5への水面W側からの出入りが可能となり、陸路からの物資搬入のみでなく、水路からの物資搬入ができ、物資搬入時の利便性の向上に寄与し得る。
図11〜図14はこの発明の第3実施例を示すものである。
この第3実施例の特徴とするところは、構築物であるビル状構築物21を構築する際に、高台構築手段22によって、ビル状構築物21の外周部位を掘り下げて掘り下げ部23を形成する一方、掘り下げによって生じた掘削土を利用して中心部位に盛土構造24を構築し、この盛土構造24上に前記ビル状構築物21を構築する構成とした点にある。
すなわち、前記高台構築手段22は、前記地面F上に複数階のビル状構築物21を構築する際に、このビル状構築物21の外周部位を掘り下げて前記掘り下げ部23を形成する。
そして、前記高台構築手段22は、掘り下げによって生じた掘削土を利用して中心部位に前記盛土構造24を構築し、この盛土構造24上に前記ビル状構築物21を構築するものである。
追記すれば、まず、ビル状構築物21に関しては、上述した第1実施例の構成を利用することが可能であるため、説明は省略する。
そして、予め前記地面F上に前記ビル状構築物21の構築位置を設定した後、このビル状構築物21の外周部位を、図13に示す如く、掘り下げて前記掘り下げ部23を形成する。
このとき、掘り下げ部23の形状としては、地面F側に対して水面側の掘り下げ幅を大とする。
また、前記掘り下げ部23を形成する際に生じた掘削土を構築位置の中心部位に積層し、この中心部位に前記盛土構造24を構築する。
このため、この盛土構造24の外周部位に広がる前記掘り下げ部23に水を満たして外堀構造とした際に、図11〜図14に示す如く、盛土構造24部分が水面から突出した状態となる。
そして、この盛土構造24上に前記ビル状構築物21を構築している。
さすれば、上述した第1及び第2実施例と同様に、前記ビル状構築物21を構築する際に、少なくとも前記空間部における前記住居域用生活空間の高さ位置を、他の仕事域用作業空間または交通域用移動空間よりも大とする高台構築手段22を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段22によって前記ビル状構築物21の少なくとも空間部における住居域用生活空間の高さ位置を大とすることができることにより、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、津波の影響を極力低減することができる。
(2)前記ビル状構築物21の高さ位置の大なる住居域用生活空間によって、避難場所を確保し得る。
(3)前記ビル状構築物21が人命や生活するための地盤を守ることができることによって、オフグリッド集落として機能する。
(4)前記高台構築手段22による高さ位置の大なる住居域用生活空間は、沿岸近傍での前記ビル状構築物21の構築を可能としていることにより、生活や各種作業の利便性を維持することができ、海と共生する住まいの実現に寄与し得る。
(5)前記ビル状構築物21は、災害時の津波のみでなく、台風や高潮にも対処可能であるため、人命や生活するための地盤をより一層確実に守ることができる。
また、前記高台構築手段22は、前記地面F上に複数階のビル状構築物21を構築する際に、このビル状構築物21の外周部位を掘り下げて前記掘り下げ部23を形成する一方、掘り下げによって生じた掘削土を利用して中心部位に前記盛土構造24を構築し、この盛土構造24上に前記ビル状構築物21を構築している。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段22は、前記地面F上に複数階のビル状構築物21を構築する際に、このビル状構築物21の外周部位を掘り下げて前記掘り下げ部23を形成する一方、掘り下げによって生じた掘削土を利用して中心部位に前記盛土構造24を構築したことにより、ビル状構築物21の構築高さ位置を大とすることができる。
(2)前記掘り下げ部23の形状において、地面側に対して水面側の掘り下げ幅を大とし、外周部位に広がる前記掘り下げ部23に水を満たして外堀構造としたことにより、掘り下げ部23における水面側の許容幅を地面側よりも大とすることができ、例えば水面側から津波などの影響を受けた場合に、津波の威力を許容幅の大なる水面側が一時的に吸収するため、前記盛土構造24上に構築した前記ビル状構築物21への津波による影響を極力低減し得るものである。
(3)前記掘り下げ部23に水を満たして外堀構造としたことにより、水路からの物資搬入ができ、物資搬入時の利便性の向上に寄与し得る。
図15はこの発明の第4実施例を示すものである。
この第4実施例の特徴とするところは、地面F上にビル状構築物31を構築する際に、高台構築手段32によって、ビル状構築物31の一部に、水面Wの昇降状態に応じて昇降する浮島部33を備える構成とした点にある。
すなわち、前記高台構築手段32は、図15に示す如く、前記地面F上に構築される複数階の前記ビル状構築物31の一部に、水面Wの昇降状態に応じて昇降する前記浮島部33を備えている。
追記すれば、まず、ビル状構築物31に関しては、上述した第1実施例の構成を利用することが可能であるため、説明は省略する。
そして、予め前記地面F上にビル状構築物31の構築位置を設定した後、このビル状構築物31の外周部位には、図15に示す如く、この外周部位を掘り下げて前記掘り下げ部34を形成する。
また、前記掘り下げ部34を形成する際に生じた掘削土を構築位置の中心部位に積層し、この中心部位に前記盛土構造35を構築する。
このため、この盛土構造35の外周部位に広がる前記掘り下げ部34に水を満たして外堀構造とした際に、盛土構造35部分が水面Wから突出した状態となる。
そして、この盛土構造35の中心部位を掘削し、凹部36を形成する。
このとき、盛土構造35の一部には、凹部36と前記掘り下げ部34側とを連通する連通路37を設ける。
この連通路37は、前記掘り下げ部34に水を満たした際に、連通路37を介して凹部36内に水を引き込む構成とする必要があるため、所定の大きさ、かつ、所定の個数に設定にし、連通路37を介しての水の出し入れを円滑とする。
更に、前記凹部36には、底部から上方向に延びる複数の案内軸部38を設ける。
このとき、この案内軸部38は、前記盛土構造35に形成される凹部36に対して前記浮島部33の上下動を許容し、前後・左右方向への移動を阻止する機能を有するとともに、前記浮島部33の最低高さ位置を規制する高さ位置規制部39を備えている。
上述した構成によって、前記掘り下げ部34側と前記凹部36とを前記連通路37が連通させている。
これにより、この連通路37によって、掘り下げ部34側と前記凹部36との間を水が出入りするため、掘り下げ部34側の水の水面Wの昇降状態に応じて前記浮島部33を昇降させることができる。
また、この浮島部33の内側部位に、図15に示す如く、第2の浮島部40などを設け、2段以上の浮島構造とすることも可能である。
なお、前記浮島部33や第2の浮島部40の浮力調整に際しては、浮島部を構成する構成部材の材料設定や浮島部の内部構造、あるいはその他の構成変更によって対応することが可能である。
さすれば、上述した第1〜第3実施例と同様に、前記ビル状構築物31を構築する際に、少なくとも前記空間部における前記住居域用生活空間の高さ位置を、他の仕事域用作業空間または交通域用移動空間よりも大とする高台構築手段32を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段32によって前記ビル状構築物31の少なくとも空間部における住居域用生活空間の高さ位置を大とすることができることにより、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、津波の影響を極力低減することができる。
(2)前記ビル状構築物31の高さ位置の大なる住居域用生活空間によって、避難場所を確保し得る。
(3)前記ビル状構築物31が人命や生活するための地盤を守ることができることによって、オフグリッド集落として機能する。
(4)前記高台構築手段32による高さ位置の大なる住居域用生活空間は、沿岸近傍での前記ビル状構築物31の構築を可能としていることにより、生活や各種作業の利便性を維持することができ、海と共生する住まいの実現に寄与し得る。
(5)前記ビル状構築物31は、災害時の津波のみでなく、台風や高潮にも対処可能であるため、人命や生活するための地盤をより一層確実に守ることができる。
また、前記高台構築手段32は、前記地面F上に構築される複数階の前記ビル状構築物31の一部に、水面Wの昇降状態に応じて昇降する前記浮島部33を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段32は、前記地面F上に複数階のビル状構築物31を構築する際に、このビル状構築物31の外周部位を掘り下げ、掘削土を利用して中心部位に前記盛土構造35を構築したことにより、ビル状構築物31の構築高さ位置を大とすることができる。
(2)前記盛土構造35の中心部位を掘削して凹部36を形成し、この凹部36と前記掘り下げ部34側とを連通するように設けた連通路37を介して凹部36内に水を引き込み、この凹部36内に前記浮島部33を備えることにより、前記掘り下げ部34側の水面Wの昇降状態に応じて前記浮島部33を昇降させることが可能となり、この浮島部33上に構築するビル状構築物31の高さ位置も水面Wの昇降状態に応じて昇降させることができる。
しかも、水面Wの昇降状態に関しては、津波などの急激な昇降状態の変化のみでなく、満潮時及び干渉時による緩やかな昇降状態の変化にも対応可能である。
(3)前記凹部36には、底部から上方向に延びる複数の案内軸部38を設けたことにより、前記浮島部33の上下動を許容し、前後・左右方向への移動を阻止することが可能である。
(4)前記案内軸部38に高さ位置規制部39を設けたことにより、この高さ位置規制部39によって、前記浮島部33の最低高さ位置を規制することができ、前記掘り下げ部34側の水面Wが必要以上に降下しても、この降下動作に追従せず、所定の最低高さ位置に浮島部33の高さ位置をとどめ、この浮島部33上に構築した前記ビル状構築物31の必要以上の降下動作を規制できる。
(5)前記掘り下げ部34に水を満たして外堀構造としたことにより、水路を利用して前記盛土構造35への物資搬入ができ、物資搬入時の利便性の向上に寄与し得る。
図16はこの発明の第5実施例を示すものである。
この第5実施例の特徴とするところは、地面上にビル状構築物を構築する際に、高台構築手段41は、感知した情報からの水面の昇降状態によって、上述した第4実施例に開示される浮島部への作用度合いを段階的に制御する制御手段42を備える構成とした点にある。
すなわち、前記高台構築手段41は、前記地面上に構築される複数階のビル状構築物の一部に、水面の昇降状態に応じて昇降する複数の浮島部を備えている。
また、前記高台構築手段41は、これらの浮島部に作用する水面の昇降状態を各種情報によって感知し、感知した情報によって前記浮島部への作用度合いを段階的に制御する前記制御手段42を備えている。
追記すれば、まず、ビル状構築物や浮島部に関しては、上述した第1実施例及び第4実施例の構成を利用することが可能であるため、説明は省略する。
そして、予め前記地面上にビル状構築物の構築位置を設定した後、このビル状構築物の外周部位を掘り下げて掘り下げ部を形成し、この掘り下げ部の掘削土を構築位置の中心部位に積層して盛土構造を構築する。
この盛土構造の中心部位を掘削して凹部を形成し、この凹部内に浮島部を設ける。
前記高台構築手段41は、各種情報、例えば地震情報を感知する地震感知手段43と、前記制御手段42と、前記掘り下げ部側と前記凹部とを連通する連通路途中に設けた開閉用扉44と、前記浮島部の昇降状態をビル状構築物内の住人あるいは作業者に告知する告知手段(「音出力手段」とも換言できる。)45とを備えている。
このとき、前記地震感知手段43は、地震情報を感知する地震計などを想定することができるが、地震計を使用せず、気象庁などから発せられる地震警報信号を取り込み、この地震警報信号を地震情報として使用する構成とすることも可能である。
また、前記制御手段42は、前記地震感知手段43から各種情報を入力し、前記開閉用扉44の開閉動作を制御するための扉開閉制御機能42−1を有している。
前記制御手段42は、扉開閉制御機能42−1によって、前記開閉用扉44を開閉制御し、連通路を介して掘り下げ部側と凹部との間で水を出し入れして浮島部を昇降動作させる際に、この浮島部の昇降動作に応じた告知を前記告知手段45によって行う告知機能42−2を有している。
更に、前記制御手段42は、上述した扉開閉制御機能42−1や告知機能42−2による各種の動作に関する全ての情報を記憶するメモリなどからなる記憶蓄積機能42−3を有している。
前記開閉用扉43は、前記連通路を通過する水の出入りを調整するものであり、前記制御手段42の扉開閉制御機能42−1による制御信号によって、前記開閉用扉44の開閉動作を行い、必要度合いに応じて開閉用扉44の開閉速度や開閉用扉4443の開閉割合を変更する構成とすることが可能である。
例えば、図16に示す如く、前記地震感知手段43の感知状況が「M3未満(M:マグニチュード)」の場合、つまり、第1段階の場合には、開閉用扉44の開閉速度を「1K(K:所定速度)」とする一方、開閉用扉44の開閉割合を「1/4F(F:全開状態)」とする。
前記地震感知手段43の感知状況が「M3以上〜M4未満」の場合、つまり、第2段階の場合には、開閉用扉44の開閉速度を「2K」とする一方、開閉用扉44の開閉割合を「1/2F」とする。
前記地震感知手段43の感知状況が「M4以上〜M5未満」の場合、つまり、第3段階の場合には、開閉用扉44の開閉速度を「3K」とする一方、開閉用扉44の開閉割合を「3/4F」とする。
前記地震感知手段43の感知状況が「M5以上〜M6未満」の場合、つまり、第4段階の場合には、開閉用扉44の開閉速度を「4K」とする一方、開閉用扉44の開閉割合を「1F」とする。
なお、上述した例は、第1段階〜第4段階までであるが、必要に応じて、3段階以内、あるいは、5段階以上に細分化することも可能である。
前記告知手段45は、所定の警告音やこの警告音の告知速度、警告音の音量などを変更して使用することが可能であるとともに、特別な警告音、あるいはその他の音、そして音声を使用、あるいは、併用することも可能である。
さすれば、上述した第1〜第4実施例と同様に、前記ビル状構築物を構築する際に、少なくとも前記空間部における前記住居域用生活空間の高さ位置を、他の仕事域用作業空間または交通域用移動空間よりも大とする高台構築手段41を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段41によって前記ビル状構築物の少なくとも空間部における住居域用生活空間の高さ位置を大とすることができることにより、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、津波の影響を極力低減することができる。
(2)前記ビル状構築物の高さ位置の大なる住居域用生活空間によって、避難場所を確保し得る。
(3)前記ビル状構築物が人命や生活するための地盤を守ることができることによって、オフグリッド集落として機能する。
(4)前記高台構築手段41による高さ位置の大なる住居域用生活空間は、沿岸近傍での前記ビル状構築物31の構築を可能としていることにより、生活や各種作業の利便性を維持することができ、海と共生する住まいの実現に寄与し得る。
(5)前記ビル状構築物は、災害時の津波のみでなく、台風や高潮にも対処可能であるため、人命や生活するための地盤をより一層確実に守ることができる。
また、前記高台構築手段41は、前記地面上に構築される複数階のビル状構築物の一部に、水面の昇降状態に応じて昇降する複数の浮島部を備える一方、これらの浮島部に作用する水面の昇降状態を各種情報によって感知し、感知した情報によって前記浮島部への作用度合いを段階的に制御する前記制御手段42を備えている。
従って、以下のような効果を奏することができる。
(1)前記高台構築手段41は、前記制御手段42によって浮島部に作用する水面の昇降状態を各種情報によって感知することができ、この感知した情報に応じて開閉用扉44の開閉速度や開閉用扉44の開閉割合を変更して前記浮島部への作用度合いを段階的に制御することができ、浮島部の昇降状態を感知した情報に応じて調整することが可能となり、この浮島部の昇降状態によって緊急性を感知することができる。
(2)前記高台構築手段41は、前記制御手段42によって開閉用扉44の開閉速度や開閉用扉44の開閉割合を、例えば第1段階〜第4段階のように細分化することが可能であるため、徒に浮島部が昇降動作することがなく、感知した情報に応じた適正な昇降動作を実現できる。
なお、この発明は上述第1〜第5実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
例えば、この発明の各実施例においては、三階程度の階数を有するビル状構築物を構築物とする構成で説明したが、構築物を四階建て以上のビル状構築物として説明する特別構成とすることも可能である。
すなわち、構築物である四階建て以上のビル状構築物においては、住居域用生活空間と仕事域用作業空間と交通域用移動空間とを区画し、これらの各空間において、住居域用生活空間を他の仕事域用作業空間や交通域用移動空間よりも高い位置に設ければよいものである。
これにより、四階建て以上のビル状構築物の場合には、高層部分を住居域用生活空間とすることができ、高台移住の困難な沿岸の地域においては、災害時に津波が発生しても、高層部分の住居域用生活空間によって、津波の影響を極力低減することができる。
また、高層部分の住居域用生活空間によって、大スペースの避難場所を確保することが可能である。
また、この発明の第2実施例においては、前記ビル状構築物11の一階部分を前記交通域用移動空間5とする際に、前記高台構築手段12によって前記ビル状構築物11の一部を水面W側に張り出させ、交通域用移動空間5に境界線Lを設けて水面W側からの出入りを可能とする構成としたが、交通域用移動空間5を区画するゲート機能を付加する特別構成とすることも可能である。
つまり、前記ビル状構築物11において、図5に示す如く、前記高台構築手段12側に形成する第1ゲート部51と、前記交通域用移動空間5側に形成する第2ゲート部52とを設ける。
このとき、前記第1ゲート部51は、前記高台構築手段12全体を前記ビル状構築物11側に対して接離移動させて水面W側からの出入り用開口部位の開閉を行う方策や、図5に破線で示す如く、前記高台構築手段12の一部を前記ビル状構築物11側に対して揺動させて水面W側からの出入り用開口部位の開閉を行う方策などが考えられる。
また、前記第2ゲート部52は、前記交通域用移動空間5の要所部位、例えば、前記交通域用移動空間5の境界線L近傍の左右2箇所に設けた第2ゲート左扉部52−1及び第2ゲート右扉部52−2と、前記交通域用移動空間5の地面F側中央部位に設けた第2ゲート中央扉部52−3とにより構成する。
そして、上述した前記第1ゲート部51は、前記高台構築手段12側に設ける大型化したものであるため、災害時に発生した津波を感知した際に、自動で機械的な駆動力を利用して開閉を行う方策が最良と考えられるが、前記第2ゲート部52においては、構造的に比較的小型化できるため、上述した自動の機械的な駆動力を利用することも可能であるが、各扉部の大きさに応じては手動で開閉を行う方策とすることも可能である。
さすれば、上述したゲート機能によって、前記ビル状構築物11を外部、特に水面W側から遮断することが可能となり、津波の影響を極力低減することができ、前記ビル状構築物11の信頼性の向上に寄与し得る。
なお、この変更例においては、前記ビル状構築物11の一階部分の前記交通域用移動空間5にのみゲート機能を付加する構成としたが、前記ビル状構築物11の二階及び三階部分に位置する前記仕事域用作業空間4にもゲート機能、つまり、前記第2ゲート部52を付加する特別構成とすることも可能である。
更に、この発明の第4実施例においては、地面上にビル状構築物を構築する際に、高台構築手段によって、ビル状構築物の一部に、水面の昇降状態に応じて昇降する浮島部を備え、この浮島部を案内軸部によって上下動を許容し、前後・左右方向への移動を阻止する構成として説明したが、水面の昇降状態に応じて浮島部が少なくとも上下方向に移動可能な構成であればよいものである。
このため、水面の昇降状態に応じて浮島部が、斜め方向にスライド移動する方策や、回転しつつ螺旋状に上下動する方策などの特別構成とすることも可能である。
更にまた、この発明の第5実施例においては、制御手段の扉開閉制御機能によって、開閉用扉を開閉制御し、連通路を介して掘り下げ部側と凹部との間で水を出し入れして1つの浮島部を昇降動作させる構成として説明したが、開閉制御する開閉用扉を複数個設けるとともに、これらの開閉用扉によって昇降する複数の浮島部を設け、前記開閉用扉の開閉速度や開閉用扉の開閉割合を変更する特別構成とすることも可能である。
すなわち、複数の浮島部において、開閉用扉の開閉速度や開閉用扉の開閉割合によって浮島部の昇降状態を夫々変化させることが可能となる。
そして、複数の浮島部を設けた際に、感知した地震情報である地震の大きさに応じて、複数の浮島部の昇降位置や昇降速度を予め設定しておくものである。
さすれば、正確な地震情報を入手できない状況であっても、浮島部の昇降状態、つまり、複数の浮島部の昇降位置や昇降速度によって、地震に対する緊急性の度合いを推測することが可能である。
1、11、21 構築物であるビル状構築物
2 空間部
3 住居域用生活空間
3−1 住居用ビル
3−2 リラックススペース
3−3 植物設置スペース
4 仕事域用作業空間
5 交通域用移動空間
6、12、22 高台構築手段
F 地面(「陸」ともいう。)
W 水面(「海」ともいう。)
L 境界線
23 掘り下げ部
24 盛土構造

Claims (6)

  1. 地面上に住居域用生活空間や仕事域用作業空間、交通域用移動空間として使用可能な空間部を確保するように構築した構築物において、この構築物を構築する際に、少なくとも前記空間部における前記住居域用生活空間の高さ位置を、他の仕事域用作業空間または交通域用移動空間よりも大とする高台構築手段を備えることを特徴とする沿岸対策機能を有する構築物。
  2. 前記高台構築手段は、前記地面上に複数階のビル状構築物を構築する際に、このビル状構築物の上面部位に前記空間部における前記住居域用生活空間を位置させる一方、前記ビル状構築物の側面部位に支持用及び通気用として機能する格子状壁部を有することを特徴とする請求項1に記載の沿岸対策機能を有する構築物。
  3. 前記高台構築手段は、前記地面上に複数階のビル状構築物を構築する際に、このビル状構築物の上面部位に前記空間部における前記住居域用生活空間を位置させる一方、前記ビル状構築物の一部が前記地面と水面との境界線において水面側に張り出していることを特徴とする請求項1に記載の沿岸対策機能を有する構築物。
  4. 前記高台構築手段は、前記地面上に複数階のビル状構築物を構築する際に、このビル状構築物の外周部位を掘り下げて掘り下げ部を形成する一方、掘り下げによって生じた掘削土を利用して中心部位に盛土構造を構築し、この盛土構造上に前記ビル状構築物を構築することを特徴とする請求項1に記載の沿岸対策機能を有する構築物。
  5. 前記高台構築手段は、前記地面上に構築される複数階のビル状構築物の一部に、水面の昇降状態に応じて昇降する浮島部を備えることを特徴とする請求項1に記載の沿岸対策機能を有する構築物。
  6. 前記高台構築手段は、前記地面上に構築される複数階のビル状構築物の一部に、水面の昇降状態に応じて昇降する複数の浮島部を備える一方、これらの浮島部に作用する水面の昇降状態を各種情報によって感知し、感知した情報によって前記浮島部への作用度合いを段階的に制御する制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の沿岸対策機能を有する構築物。
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