JP2014176891A - コアの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プッシュバックを行わずに、コアの外形形状の一部を利用して複数枚の鋼板部品を一体化することができ、コアの性能及び帯状鋼板の歩留りを維持して、複数枚の鋼板部品の接着固定を容易に行うことができるコアの製造方法を提供すること。
【解決手段】コアの製造方法においては、打抜積層工程、接着固定工程及び切除工程を行って、コア6Aを製造する。打抜積層工程においては、コア6Aの外形形状Xの一部を利用して鋼板部品50に繋がったかしめ部53を形成し、帯状鋼板から打ち抜かれた複数枚の鋼板部品50を、かしめ部53によってをかしめながら積み重ねる。接着固定工程においては、積み重ねられた複数枚の鋼板部品50を互いに接着固定する。切除工程においては、互いに接着固定された鋼板部品50におけるかしめ部53を切除して、コア6Aを形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の鋼板部品を積層してコアを製造する方法に関する。
ステータコア、ロータコア等の回転電機用のコアを製造するに当たっては、帯状鋼板から1枚ずつ鋼板部品を打ち抜き、この鋼板部品を打ち抜かれた位置で複数枚に積み重ねる。そして、複数枚の鋼板部品が互いに位置ずれしないように保持し、この保持状態において複数枚の鋼板部品を接着固定している。この鋼板部品の接着固定は、プレス装置の金型内で行う場合と、金型外で行う場合とがある。接着固定を金型内で行う場合には、金型の構造が複雑になる。また、接着固定を金型外で行う場合には、複数枚の鋼板部品を治具に整列させて取り出す必要が生じる。
例えば、特許文献1のカシメなしコアの製造方法においては、積層コアを固着するための加熱装置や溶接装置を金型内に不要とする工夫がなされている。この製造方法においては、製品部に隣接するスクラップ部に予めカシメ部を設け、スクラップ部を、鋼板から打ち抜いた後にプッシュバックにより製品部と一体化する。そして、この一体化したものを多数個のカシメ部を用いて積層ブロック化して金型から取り出し、製品部を接着又は溶接で固めて、最後にスクラップ部を製品部から取り外して製品を得ている。この特許文献1の製造方法においては、コア製品部にVカシメや丸カシメを設けることがないため、製品の鉄損を小さくすることができる。
特開2007−295668号公報
しかしながら、上記特許文献1のカシメなしコアの製造方法においては、一旦打ち抜いたスクラップ部をプッシュバックによって再び製品部に一体化する工程を、プレス装置の金型内に設ける必要がある。そのため、プッシュバックを行わず、かつ性能を維持してコアを製造することができる新たな方法の開発が望まれる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、プッシュバックを行わずに、コアの外形形状の一部を利用して複数枚の鋼板部品を一体化することができ、コアの性能及び帯状鋼板の歩留りを維持して、複数枚の鋼板部品の接着固定を容易に行うことができるコアの製造方法を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、巻線の通電時に生じる磁束を通過させるコアを、複数枚の鋼板部品を積層して製造する方法であって、
帯状鋼板から上記コアの外形形状を有する鋼板部品を打ち抜く際に、上記コアの外形形状の一部の打抜きを上記帯状鋼板の厚みの途中までとして、該外形形状の一部を利用して上記鋼板部品に繋がったかしめ部を形成するとともに、該かしめ部によって複数枚の上記鋼板部品をかしめながら積み重ねる打抜積層工程と、
上記積み重ねられた複数枚の鋼板部品を互いに接着固定する接着固定工程と、
上記互いに接着固定された鋼板部品における上記かしめ部を切除して、上記コアを形成する切除工程と、を含むことを特徴とするコアの製造方法にある(請求項1)。
上記コアの製造方法においては、製品となるコアの外形形状の一部を利用して、帯状鋼板から打ち抜いた複数枚の鋼板部品をかしめる工夫をしている。
具体的には、打抜積層工程においては、帯状鋼板からコアの外形形状を有する鋼板部品を打ち抜く際に、外形形状の一部を利用して鋼板部品に繋がったかしめ部を形成する。このかしめ部は、コアの外形形状の一部の打抜きを帯状鋼板の厚みの途中まで行って、鋼板部品からオフセットした状態に形成される。そして、打ち抜かれた鋼板部品は、前回に打ち抜かれた鋼板部品の上に積み重なる。このとき、複数枚の鋼板部品は、かしめ部によって互いにかしめられて、一体化される。
次いで、接着固定工程においては、積み重ねられた複数枚の鋼板部品を、絶縁樹脂となる接着材料を間に介して互いに接着固定する。この接着固定を行うときには、複数枚の鋼板部品がかしめ部によってかしめられていることにより、複数枚の鋼板部品が積み重なった状態を保持するための治具を別途用いる必要がない。そのため、鋼板部品の接着固定を容易に行うことができる。
その後、切除工程においては、互いに接着固定された鋼板部品におけるかしめ部を切除して、製品となるコアを形成する。このとき、かしめ部は、帯状鋼板の厚みの途中まで打ち抜かれており、かしめ部の切除を容易に行うことができる。また、かしめ部は、製品となるコアに最終的に残らず、コアの製造過程においてかしめ部を設けたことによってコアの性能を悪化させることがない。
このように、上記コアの製造方法においては、製品となるコアの外形形状の一部を利用して複数枚の鋼板部品をかしめて一体化しておくことができ、プッシュバックを行わずにこの一体化を行うことができる。また、かしめ部を、コアの外形形状の一部を利用しつつ、製品となるときには切除される部位に形成することにより、コアの性能を悪化させず、かつ帯状鋼板の歩留りも高く維持することができる。
それ故、上記コアの製造方法によれば、プッシュバックを行わずに、コアの外形形状の一部を利用して複数枚の鋼板部品を一体化することができ、コアの性能及び帯状鋼板の歩留りを維持して、複数枚の鋼板部品の接着固定を容易に行うことができる。
実施例1にかかる、プレス装置において、帯状鋼板にかしめ部を形成する部位を示す断面説明図。 実施例1にかかる、プレス装置において、打ち抜かれた鋼板部品が積み重なる部位を示す断面説明図。 実施例1にかかる、ステータコアを示す説明図。 実施例1にかかる、分割コアを形成する鋼板部品を示す説明図。 実施例1にかかる、帯状鋼板に対して段階的に打抜き加工を行うプレス装置を示す説明図。 実施例2にかかる、分布巻きステータの一体コアを形成する鋼板部品を示す説明図。 実施例2にかかる、集中巻きステータのステータコアを示す説明図。 実施例2にかかる、集中巻きステータに用いられる分割コアを形成する鋼板部品を示す説明図。 実施例2にかかる、集中巻きステータに用いられる一体コアを形成する鋼板部品を示す説明図。 実施例2にかかる、ロータコアを形成する鋼板部品を示す説明図。 実施例2にかかる、ロータコアを形成する他の鋼板部品を示す説明図。
上述したコアの製造方法における好ましい実施の形態につき説明する。
上記コアの製造方法において、上記打抜積層工程においては、上記かしめ部を形成した後に、該かしめ部を含む上記コアの外形形状を有する鋼板部品を打ち抜いて、上記かしめ部によって複数枚の上記鋼板部品をかしめながら積み重ねてもよい(請求項2)。
この場合には、かしめ部の形成を正確かつ容易に行うことができる。
また、上記接着固定工程は、上記打抜積層工程が行われたプレス装置の外部において行ってもよい(請求項3)。
この場合には、打抜積層工程を行うためのプレス装置の構造を簡単にすることができる。
また、上記コアは、回転電機用のステータコアを周方向に複数に分割する形状に形成された分割コアであり、該分割コアは、2つのティース及び該2つのティース間に位置するスロットを挟む両側に位置するティースにおいて切断された形状を有しており、上記打抜積層工程において、上記かしめ部は、上記2つのティース間に位置するスロットの形状に沿って形成してもよい(請求項4)。
この場合には、スロットの形状に沿ってかしめ部を形成することにより、帯状鋼板の歩留りをより向上させることができる。また、スロットの形状を利用して、鋼板部品同士をかしめることにより、このかしめを安定して行うことができる。
また、上記打抜積層工程においては、上記かしめ部を形成する前には、上記2つのティースの先端間であって上記スロットの開口部に位置する部分を打ち抜いておいてもよい(請求項5)。
この場合には、切除工程において、互いに接着固定された鋼板部品におけるかしめ部を切除する際に、スロットの開口部に位置する部分が変形して、かしめ部の切除に悪影響を与えてしまうことをなくすことができる。
以下に、コアの製造方法にかかる実施例につき、図面を参照して説明する。
(実施例1)
本例のコアの製造方法は、巻線の通電時に生じる磁束を通過させるコア6Aを、複数枚の鋼板部品50を積層して製造する方法である。
コアの製造方法においては、打抜積層工程、接着固定工程及び切除工程を行って、コア6Aを製造する。打抜積層工程においては、図1、図4、図5に示すごとく、帯状鋼板5からコア6Aの外形形状Xを有する鋼板部品50を打ち抜く際に、コア6Aの外形形状Xの一部の打抜きを帯状鋼板5の厚みの途中までとして、外形形状Xの一部を利用して鋼板部品50に繋がったかしめ部53を形成する。また、打抜積層工程においては、図2、図5に示すごとく、打ち抜かれた鋼板部品50を、かしめ部53によって複数枚の鋼板部品50をかしめながら積み重ねる。
接着固定工程においては、積み重ねられた複数枚の鋼板部品50を互いに接着固定する。切除工程においては、図4に示すごとく、互いに接着固定された鋼板部品50におけるかしめ部53を切除して、コア6Aを形成する。なお、図4は、かしめ部53が形成された鋼板部品50を示す。
以下に、本例のコアの製造方法につき、図1〜図5を参照して詳説する。
図3に示すごとく、本例のコア6Aは、回転電機用のステータコア6を周方向に複数に分割する形状に形成された分割コア6Aである。分割コア6Aは、2つのティース61と2つのティース61間に位置する内側スロット62Aと有している。分割コア6Aは、2つのティース61及び内側スロット62Aを間に挟んで外側に位置する一対の外側スロット62Bの形成箇所において分断された形状を有している。分割コア6Aは、一対の外側スロット62Bに対する外周側に位置するヨーク部63において分断されている。ステータコア6は、ロータを内周側に配置して使用するステータを形成するものであり、複数のティースを内周側に突出させて形成されている。本例のステータコア6は、3相の巻線を複数のティース61に跨って所定の順序で配置する分布巻きステータを形成するものである。
図1、図2、図5に示すごとく、本例の打抜積層工程においては、加工順序に応じて配置された複数のパンチ11A,11Bによって段階的に加工を行い、鋼板部品50を打ち抜くよう構成されたプレス装置1を用いる。プレス装置1においては、複数のパンチ11A,11Bに対向する位置に成形穴121を有するダイス12が配設されている。ダイス12と複数のパンチ11A,11Bとの間には、帯状鋼板5に対する複数のパンチ11A,11Bによる加工が行われるごとに、鋼板部品50の打抜き位置が設定される所定のピッチPで帯状鋼板5が断続的に順次送られる。
また、プレス装置1は、帯状鋼板5をダイス12に押さえ付けて、その位置を固定するためのストリッパー13を有している。パンチ11A,11Bは、ダイス12の成形穴121へ前進して、ストリッパー13によってダイス12に押さえ付けられた帯状鋼板5に対して打抜き加工を行うよう構成されている。
また、図2に示すごとく、鋼板部品を打ち抜くパンチ11Bに対応した成形穴121には、鋼板部品50が積み重なって載置されるエジェクター14が配設されている。
なお、図1は、プレス装置1において、パンチ11Aのストロークを帯状鋼板5の厚みの途中で停止させて、帯状鋼板5にかしめ部53を形成する状態を示す。図2は、プレス装置1において、パンチ11Bによって帯状鋼板5から分割コア6Aの外形形状Xの鋼板部品50を打ち抜き、かしめ部53によってかしめて積み重ねる状態を示す。図5は、帯状鋼板5に対して段階的に打抜き加工を行うプレス装置1を示す。
図示は省略するが、本例の切除工程においては、互いに接着固定されて一体化された複数枚の鋼板部品50をダイスに保持し、このダイスに対してパンチを接近させることによってかしめ部53を打ち抜く打抜き装置を用いる(図4参照)。打抜き装置は、一体化された鋼板部品50をダイスに押さえ付けて、その位置を固定するためのストリッパーを有している。パンチは、ダイスの成形穴へ前進して、ストリッパーによってダイスに押さえ付けられた鋼板部品50に対してかしめ部53の打抜き加工を行うよう構成されている。
図5に示すごとく、本例の打抜積層工程においては、プレス装置1を用いて、帯状鋼板5を断続的に送る際の位置決めを行うためのパイロット穴50を打ち抜くパイロット抜き工程と、一対の外側スロット62Bを形成する部分52を打ち抜くスロット抜き工程と、内側スロット62Aを形成する部分を帯状鋼板5の厚みの途中まで加圧変形させてかしめ部53を突出成形する突出成形工程と、分割コア6Aの外形形状Xを有する鋼板部品50を打ち抜く外形抜き工程とを行う。同図においては、鋼板部品50が打ち抜かれた後に帯状鋼板5に残される打抜穴55も示す。
また、パイロット工程においては、2つのティース61の先端間であって内側スロット62Aの開口部621に位置する部分51を打ち抜く先端抜きを行う。外形抜き工程においては、打ち抜かれた鋼板部品50が、かしめ部53によってかしめられながらエジェクター14の上に積み重ねられる。なお、突出成形工程におけるかしめ部53の突出成形は、ダボ成形とよばれることもある。
パイロット工程において、内側スロット62Aの開口部621に位置する部分51を打ち抜いておくことにより、切除工程におけるかしめ部53の切除を容易にすることができる。すなわち、切除工程において、鋼板部品50がストリッパーによってダイスに押さえ付けられるときに、かしめ部53において内側スロット62Aの開口部621が、ストリッパーとダイスとによって挟まれて、変形してしまうことを防止することができる。
図1に示すごとく、突出成形工程においては、ダイス12の成形穴121へ前進するパンチ11Aのストロークが、帯状鋼板5の厚みの途中で停止される。このとき、パンチ11Aによって加圧される内側スロット62Aを形成する部分は、帯状鋼板5の板面からオフセットするように成形穴121へ突出変形する。こうして、かしめ部53が突起部として帯状鋼板5の下面側に突出し、このかしめ部53の突出によって、帯状鋼板5の上面側にはかしめ凹部54が形成される。また、かしめ部53及びかしめ凹部54は、図4に示すごとく、2つのティース61間に位置する内側スロット62Aの形状に沿って形成される。
図2に示すごとく、外形抜き工程においては、パンチ11Bによって打ち抜かれる鋼板部品50が、前回に打ち抜かれてエジェクター14の上に載置された鋼板部品50の上に重なる。このとき、前回の鋼板部品50におけるかしめ凹部54に、パンチ11Bによって打ち抜かれる鋼板部品50のかしめ部53が嵌り込む。これにより、鋼板部品50が、パンチ11Bによって打ち抜かれるごとに順次前回の鋼板部品50の上に積み重なって、複数枚の鋼板部品50が一体化されていく。そして、分割コア6Aを形成するための所定枚数の鋼板部品50が重ね合わさって一体化されたときには、エジェクター14を動作させて、この一体化された複数枚の鋼板部品50をダイス12から取り出す。エジェクター14は、パンチ11Bによる打抜きの邪魔にならないように、一体化された複数枚の鋼板部品50をダイス12の下方から取り出すことができる。
本例の接着固定工程においては、かしめ部53によって一体化され、プレス装置1から取り出された複数枚の鋼板部品50を、プレス装置1の外部において互いに接着固定する。接着固定工程においては、一体化された複数枚の鋼板部品50に対して、熱硬化性の絶縁樹脂材料からなるワニスを滴下含浸させる。そして、滴下されるワニスは、各鋼板部品50同士の間の隙間に浸透し、その後、硬化されて複数枚の鋼板部品50を接着固定する。
この接着固定を行うときには、複数枚の鋼板部品50がかしめ部53によってかしめられていることにより、複数枚の鋼板部品50が積み重なった状態を保持するための治具を別途用いる必要がない。そのため、鋼板部品50の接着固定を容易に行うことができる。また、プレス装置1の外部において接着固定を行うことにより、プレス装置1の構造を簡単にすることができる。
なお、ワニスの含浸は、真空状態において行うことができる。また、接着固定は、ワニスを滴下する以外にも、ワニスの容器内に一体化された複数枚の鋼板部品50を浸漬させることによって行うこともできる。
本例の切除工程においては、互いに接着固定された複数枚の鋼板部品50におけるかしめ部53を切除して、製品となる分割コア6Aを形成する(図4参照)。このとき、かしめ部53は、帯状鋼板5の厚みの途中まで打ち抜かれており、かしめ部53の切除を容易に行うことができる。また、かしめ部53は、製品となる分割コア6Aに最終的に残らず、分割コア6Aの製造過程においてかしめ部53を設けたことによって分割コア6Aの性能を悪化させることがない。
このように、本例のコアの製造方法においては、製品となる分割コア6Aの外形形状Xの一部にかしめ部53を設け、このかしめ部53を利用して複数枚の鋼板部品50をかしめて一体化しておくことができ、プッシュバックを行わずにこの一体化を行うことができる。また、かしめ部53を、分割コア6Aの外形形状Xの一部を利用しつつ、製品となるときには切除される部位に形成することにより、分割コア6Aの性能を悪化させず、かつ帯状鋼板5の歩留りも高く維持することができる。
それ故、本例のコアの製造方法によれば、プッシュバックを行わずに、分割コア6Aの外形形状Xの一部を利用して複数枚の鋼板部品50を一体化することができ、分割コア6Aの性能及び帯状鋼板5の歩留りを維持して、複数枚の鋼板部品50の接着固定を容易に行うことができる。
(実施例2)
本例は、上記実施例1に示した分割コア6A以外に、上記コアの製造方法によって製造することができるコアについて示す。
例えば、図6に示すごとく、上記製造方法は、分布巻きステータを形成するステータコア6を分割コア6Aによらず一体コア6Bとする場合に適用することができる。この場合、一体コア6Bの外形形状Xを有する鋼板部品50を打ち抜き、この鋼板部品50に形成するかしめ部53は、複数のスロット62のうちのいずれかに形成することができる。そして、このかしめ部53は、一体コア6Bとなる複数枚の鋼板部品50を一体化し接着固定した後に除去する。
また、例えば、図7に示すごとく、上記製造方法は、巻線が各ティース61に別々に装着される集中巻きステータを形成するスタータコア6に適用することもできる。このステータコア6は、図8に示すごとく、1つのティース61を有し、このティース61の周方向両側に位置するスロット62Cにおいて分断した分割コア6Cとすることができ、図9に示すごとく、一体コア6Dとすることもできる。分割コア6Cの場合には、ティース61の周方向両側に位置するスロット62Cにかしめ部53を形成することができる。一方、一体コア6Dの場合には、複数のスロット62Cのうちのいずれかにかしめ部53を形成することができる。そして、これらのかしめ部53は、ステータコア6を形成する複数枚の鋼板部品50を一体化し接着固定した後に除去する。
また、例えば、図10、図11に示すごとく、上記製造方法は、ステータに対して回転可能に配置されるロータにおけるロータコア7に適用することもできる。ロータコア7においては、マグネットを配置する複数の配置穴71のうちのいずれかにかしめ部53を形成することができる(図10参照)。また、ロータコア7の軽量化を図るための複数の軽量穴72のうちのいずれかにかしめ部53を形成することもできる(図11参照)。そして、これらのかしめ部53は、ロータコア6を形成する複数枚の鋼板部品50を一体化し接着固定した後に除去する。
本例においても、上記実施例1と同様の製造方法によって各コア6,7を製造することができ、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 プレス装置
5 帯状鋼板
50 鋼板部品
53 かしめ部
6 ステータコア
6A 分割コア
61 ティース
62A 内側スロット
62B 外側スロット

Claims (5)

  1. 巻線の通電時に生じる磁束を通過させるコアを、複数枚の鋼板部品を積層して製造する方法であって、
    帯状鋼板から上記コアの外形形状を有する鋼板部品を打ち抜く際に、上記コアの外形形状の一部の打抜きを上記帯状鋼板の厚みの途中までとして、該外形形状の一部を利用して上記鋼板部品に繋がったかしめ部を形成するとともに、該かしめ部によって複数枚の上記鋼板部品をかしめながら積み重ねる打抜積層工程と、
    上記積み重ねられた複数枚の鋼板部品を互いに接着固定する接着固定工程と、
    上記互いに接着固定された鋼板部品における上記かしめ部を切除して、上記コアを形成する切除工程と、を含むことを特徴とするコアの製造方法。
  2. 請求項1に記載のコアの製造方法において、上記打抜積層工程においては、上記かしめ部を形成した後に、該かしめ部を含む上記コアの外形形状を有する鋼板部品を打ち抜いて、上記かしめ部によって複数枚の上記鋼板部品をかしめながら積み重ねることを特徴とするコアの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のコアの製造方法において、上記接着固定工程は、上記打抜積層工程が行われたプレス装置の外部において行うことを特徴とするコアの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコアの製造方法において、上記コアは、回転電機用のステータコアを周方向に複数に分割する形状に形成された分割コアであり、
    該分割コアは、2つのティース及び該2つのティース間に位置するスロットを挟む両側に位置するティースにおいて切断された形状を有しており、
    上記打抜積層工程において、上記かしめ部は、上記2つのティース間に位置するスロットの形状に沿って形成することを特徴とするコアの製造方法。
  5. 請求項4に記載のコアの製造方法において、上記打抜積層工程においては、上記かしめ部を形成する前には、上記2つのティースの先端間であって上記スロットの開口部に位置する部分を打ち抜いておくことを特徴とするコアの製造方法。
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