JP2014176882A - レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置 - Google Patents

レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接中のレーザビームの照射位置のずれを簡単な構成で判定できるレーザ溶接方法及びレーザ溶接装置を提供する。
【解決手段】このレーザ溶接方法は、厚さの異なる被加工物同士の当接部分に形成された段差部に沿ってレーザビームを走査するレーザビーム照射工程を備えるレーザ溶接方法であって、レーザビーム照射工程は、厚さの厚い方の被加工物側に設けられた第1の光検出手段と、厚さの薄い方の被加工物側に設けられた第2の光検出手段とによって段差部におけるレーザビームの照射位置近傍の光量を検出する検出工程と、第1の光検出手段の出力値及び第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差をそれぞれ演算し、平均値及び標準偏差の基準値からの変化量に基づいて、レーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かを判定する判定工程と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置に関する。
レーザビーム照射によって被加工物同士をレーザ溶接する場合、レーザビームの照射位置が狙い位置から外れてしまうと溶接不良が生じることがある。特に厚さの異なる被加工物同士を溶接する場合、レーザビームの照射位置のずれは溶接不良に影響しやすい。溶接不良の有無を非破壊で判定する方法としては、外観検査、X線透過試験、超音波探傷試験等があるが、これらの方法は、いずれも溶接完了後の判定方法であるため、溶接中に溶接不良の有無を判定することができない。
これに対して、レーザ溶接中にレーザビームの照射によって発生する特定の波長のプラズマ光及びレーザビームの反射光を検出することによって溶接不良の有無を判定する方法、レーザビームの反射光を検出してレーザビームの照射位置が所定の位置から外れているか否かを判定することによって溶接不良が生じるのを未然に防ぐ方法等が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特開平11−19787号公報 特開2008−87056号公報
しかしながら、上記方法では特定の波長の光を検出するためにバンドパスフィルタ等を必要とするので、レーザ溶接装置の構成が複雑になってしまうおそれがある。また、従来の方法では、波長の異なるレーザを用いる場合、被加工物の波長に対する反射特性に応じてバンドパスフィルタ等を交換・調整するなどレーザ溶接装置の構成を変更する必要があるため、汎用性が低いという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、溶接中のレーザビームの照射位置のずれを簡単な構成で判定できるレーザ溶接方法及びレーザ溶接装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレーザ溶接方法は、厚さの異なる被加工物同士の当接部分に形成された段差部に沿ってレーザビームを走査するレーザビーム照射工程を備えるレーザ溶接方法であって、レーザビーム照射工程は、厚さの厚い方の被加工物側に設けられた第1の光検出手段と、厚さの薄い方の被加工物側に設けられた第2の光検出手段とによって段差部におけるレーザビームの照射位置近傍の光量を検出する検出工程と、第1の光検出手段の出力値及び第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差をそれぞれ演算し、平均値及び標準偏差の基準値からの変化量に基づいて、レーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かを判定する判定工程と、を備えることを特徴としている。
このレーザ溶接方法は、厚さの異なる被加工物同士の当接部分の溶接を対象としている。かかる溶接において、レーザビームが当接部分に形成された段差部に適切に照射されている場合、レーザビームは、厚さの厚い方の被加工物及び厚さの薄い方の被加工物の双方に照射される。一方、レーザビームの照射位置が段差部から外れてしまうと、レーザビームは、厚さの厚い方の被加工物及び厚さの薄い方の被加工物のいずれか一方のみに照射され、照射位置近傍の光量が変化することとなる。そこで、このレーザ溶接方法では、厚さの厚い方の被加工物側に設けられた第1の光検出手段と、厚さの薄い方の被加工物側に設けられた第2の光検出手段とによって溶接中のレーザビーム照射位置近傍の光量の変化を検出することで、検出結果に基づいてレーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かを好適に判定することができる。また、このレーザ溶接方法では、第1の光検出手段及び第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差を用いているので、バンドパスフィルタ等を用いない簡単な構成で光量の挙動を検出できる。
また、レーザビーム照射工程において、レーザビームの焦点を厚さの薄い方の被加工物に合わせ、判定工程において、第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値以上となったときに、レーザビームの照射位置が段差部から厚さの厚い方の被加工物側に外れていると判定し、第1の光検出手段の出力値の平均値及び第2の光検出手段の出力値の標準偏差の基準値からの変化量のみがそれぞれ閾値以上となったときに、レーザビームの照射位置が段差部から厚さの薄い方の被加工物側に外れていると判定することが好ましい。このような判定方法によりレーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かの判定に加えて、レーザビームの照射位置がいずれの被加工物側に外れているかについても判定できる。
また、レーザビーム照射工程は、判定工程においてレーザビームの照射位置が段差部から外れていると判定されたときに、第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値未満となるように、レーザビームの照射位置を段差部側に補正する補正工程をさらに備えることが好ましい。この場合、溶接中にレーザビームの照射位置を適切な位置に補正できる。
また、本発明に係るレーザ溶接装置は、厚さの異なる被加工物同士の当接部分に形成された段差部に沿ってレーザビームを走査するレーザ溶接装置であって、レーザビームを発生させるレーザ光源と、レーザビームの照射位置を制御する制御手段と、厚さの厚い方の被加工物側に設けられ、段差部におけるレーザビームの照射位置近傍の光量を検出する第1の光検出手段と、厚さの薄い方の被加工物側に設けられ、段差部におけるレーザビームの照射位置近傍の光量を検出する第2の光検出手段と、第1の光検出手段の出力値及び第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差をそれぞれ演算し、平均値及び標準偏差の基準値からの変化量に基づいてレーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴としている。
このレーザ溶接装置では、厚さの厚い方の被加工物側に設けられた第1の光検出手段と、厚さの薄い方の被加工物側に設けられた第2の光検出手段とによって溶接中のレーザビーム照射位置近傍の光量の変化を検出することで、検出結果に基づいてレーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かを好適に判定することができる。また、このレーザ溶接装置では、第1の光検出手段及び第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差を用いてレーザビームの照射位置のずれを判定しているので、バンドパスフィルタ等を用いない簡単な構成で光量の挙動を検出できる。
また、上記判定手段は、レーザビームの焦点が厚さの薄い方の被加工物に合っている場合であって、第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値以上となったときに、レーザビームの照射位置が段差部から厚さの厚い方の被加工物側に外れていると判定し、第1の光検出手段の出力値の平均値及び第2の光検出手段の出力値の標準偏差の基準値からの変化量のみがそれぞれ閾値以上となったときに、レーザビームの照射位置が段差部から厚さの薄い方の被加工物側に外れていると判定することが好ましい。このような判定手段によりレーザビームの照射位置が段差部から外れているか否かの判定に加えて、レーザビームの照射位置がいずれの被加工物側に外れているかについても判定できる。
また、上記制御手段は、判定手段によってレーザビームの照射位置が段差部から外れていると判定されたときに、第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値未満となるように、レーザビームの照射位置を段差部側に補正することが好ましい。この場合、溶接中にレーザビームの照射位置を適切な位置に補正できる。
本発明によれば、溶接中のレーザビームの照射位置のずれを簡単な構成で判定できるレーザ溶接方法及びレーザ溶接装置を提供することができる。
本発明に係るレーザ溶接装置の一実施形態の構成要素を示す図である。 レーザビームの照射位置を示す模式図である。 レーザビームの照射位置と光検出部の出力値の時間変動との関係の一例を示す図である。 レーザビームの照射位置と光検出部の出力値の平均値及び標準偏差との関係の一例を示す図である。 レーザビームの照射位置の判定テーブルの一例を示す図である。 本発明に係るレーザ溶接方法の一実施形態のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るレーザ溶接方法及びレーザ溶接装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るレーザ溶接装置について説明する。図1は、本発明に係るレーザ溶接装置の一実施形態の構成要素を示す図である。同図に示すように、レーザ溶接装置1は、例えば厚さの異なる被加工物3a,3bの突き合わせ溶接を行う装置として構成されている。レーザ溶接装置1は、レーザ光源2と、第1の光検出部4aと、第2の光検出部4bと、判定部5と、制御部6とを備える。
レーザ光源2は、レーザビームLを発生させる装置である。レーザ光源2としては、例えば940nmの半導体レーザを用いることができる。レーザビームLは、制御部6による制御により厚さの厚い方の被加工物3aと厚さの薄い被加工物3bとの当接部分に形成された段差部31に沿って走査される。レーザビームLの焦点は、厚さの薄い被加工物3bの上面に合っている。
被加工物3a,3bとしては、例えばアルミニウム合金、マグネシウム合金等の系合金材料、ステンレス鋼、亜鉛メッキ鋼板等の鉄系材料からなる板状部材が用いられる。被加工物3aと被加工物3bとの厚さの差は、例えば1〜3mmとすることができる。
光検出部4a,4bは、レーザビームLの照射位置近傍で発生するレーザビームLの反射光、プルーム等を検出し、検出した光量に応じて出力値を出力する。光量の検出及びそれに応じた出力はレーザビームLの走査に伴って順次行われるが、その時間間隔は、例えば0.5秒間隔とすることができる。
光検出部4a,4bとしては、例えばフォトダイオードを用いることができる。フォトダイオードの検出可能な波長域は、レーザ光源2、プルーム等の波長に応じて適宜選択すればよいが、例えば上記で例示したレーザ光源2及び被加工物3a,3bを用いる場合は、レーザビームLの反射光及びプルームを確実に検出するために400〜1000nmであることが好ましい。本実施形態においては、バンドパスフィルタ等の特定の波長の光を検出するためのものを用いていないため、光検出部4a,4bの検出可能な波長域におけるすべての光が検出される。
第1の光検出部4aは、厚さの厚い方の被加工物3a側に配置され、第2の光検出部4bは、厚さの薄い方の被加工物3b側に配置されている。光検出部4a,4bがこのように配置されていることによって、光検出部4a,4bは、レーザビームLが段差部31に適切に照射されている場合とレーザビームの照射位置が段差部から外れてしまう場合とのレーザビームLの照射位置近傍での光量の変化を検出することができる。
すなわち、図2に示すように、レーザビームLが段差部31に適切に照射されている場合(位置A)、レーザビームLの略半分は厚さの厚い方の被加工物3aに照射され、レーザビームLの残りの略半分は厚さの薄い方の被加工物3bに照射される。一方、レーザビームLの照射位置が段差部31から外れてしまうと、レーザビームLは、厚さの厚い方の被加工物及び厚さの薄い方の被加工物のいずれか一方のみに照射される(位置B又は位置C)。このため、レーザビームLの照射位置が段差部31から外れているか否かによって照射位置近傍の光量が変化することとなる。
図3は、レーザビームLの照射位置と光検出部4a,4bが検出した照射位置近傍の光量との関係の一例を示す図である。この例では、レーザビームLの焦点が厚さの薄い被加工物3bの上面に合っていて、厚さの厚い方の被加工物3aとして4.5mmの被加工物を用い、厚さの薄い方の被加工物3bとして3.0mmの被加工物を用いている。また、位置Aと位置B及び位置Bとの距離は、それぞれ1.0mmとなっている。図3(a),(b),(c)は、それぞれレーザビームLの照射位置が図2の位置A,B,Cである場合の第1の光検出部4a及び第2の光検出部4bの出力値の時間変動を示す図である。
図3を参照すると、位置A,B,Cのいずれの照射位置においても、光検出部4a,4bの出力値は、レーザビームLの照射開始(0sec付近)とともに立ちあがり、レーザビームLの照射中は略一定であり、レーザビームLの照射終了(12sec付近)とともに立ち下がる。また、第1の光検出部4aの出力値に注目すると、レーザビームLの照射位置が位置A,B,Cである場合の出力値は、それぞれ約1.3V,約2.0V,約1.5Vとなっている。一方、第2の光検出部4bの出力値に注目すると、レーザビームLの照射位置が位置A,B,Cである場合の出力値は、それぞれ約1.0V、約1.5V、約1.0Vとなっている。
すなわち、第1の光検出部4aの出力値は、レーザビームLの照射位置によって変化しているのに対し、第2の光検出部4bの出力値は、レーザビームLの照射位置が位置Aと位置Cのときにほぼ同じであり、レーザビームLの照射位置が位置Bのときに位置A,Cのときと異なる出力値となっている。このように、光検出部4a,4bの出力値は、レーザビームLの照射位置が段差部31から外れているか否かによって、またいずれの被加工物側にずれているかによってそれぞれ異なる挙動を示す。
判定部5は、光検出部4a,4bの出力値からレーザビームLの照射位置が段差部31から外れているか否かを判定する。具体的な判定方法を以下で説明する。
まず、判定部5は、第1の光検出部4aの出力値の平均値μ及び標準偏差σ、並びに第2の光検出部4bの出力値の平均値μ及び標準偏差σを演算する。ここで、上記平均値μ,μは、光検出部4a,4bの出力値の大きさ(図3の縦軸の値)を判定基準とするために演算される。一方、上記標準偏差σ,σは、図3を一見してもわかないような光検出部4a,4bの出力値のばらつきを判定基準とするために演算される。上記平均値及び上記標準偏差を演算する際に用いる出力値の個数は、判定の精度を確保する観点から例えば100〜500個であることが好ましい。
図4は、図3の光検出部4a,4bの出力値の時間変動のデータにおいて2〜10secの間で上記出力値の平均値及び標準偏差を演算した結果を示す図である。図4(a)は、レーザビームLの照射位置が位置Aである場合(図3(a)に対応する)の結果を示す。一方、図4(b)は、レーザビームLの照射位置が位置B,Cである場合(それぞれ図3(b),(c)に対応する)の結果を示す。
図4を参照すると、レーザビームLの照射位置が位置Bである(厚さの厚い被加工物3a側に外れている)場合には、第1の光検出部4aの出力値の平均値μ及び標準偏差σ、並びに第2の光検出部4bの出力値の平均値μ及び標準偏差σの基準値(レーザビームLの照射位置が位置B(段差部31)である場合の平均値μ,μ及び標準偏差σ,σ)からの変化量が、いずれも基準値の10%以上となっている。
これに対して、レーザビームLの照射位置が位置Cである(厚さの薄い被加工物3b側に外れている)場合には、第1の光検出部4aの出力値の平均値μ及び第2の光検出部4bの出力値の標準偏差σの基準値からの変化量のみが、基準値の10%以上となっている。
したがって、判定部5は、レーザビームLの焦点が厚さの薄い被加工物3bに合っている場合、光検出部4a,4bの出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量と閾値(本実施形態においては基準値の10%)とを比較すればレーザビームLの照射位置が段差部31から外れているか否か、及びいずれの被加工物側に外れているかを判定することができる。
図5は、判定部5の判定テーブルを示す図である。すなわち、判定部5は、図5(a)の平均値μ,μ及び標準偏差σ,σがすべて閾値未満(「N」)の場合、レーザビームLが段差部31に照射されていると判定する。一方、判定部5は、図4(b)の平均値μ,μ及び標準偏差σ,σの変化量がいずれも閾値以上(「Y」)である場合、レーザビームLの照射位置が厚さの厚い方の被加工物3a側に外れていると判定する。また、判定部5は、図4(b)の平均値μ及び標準偏差σの変化量のみが閾値以上(「Y」)である場合、レーザビームLの照射位置が厚さの薄い方の被加工物3b側に外れていると判定する。
制御部6は、判定部5によってレーザビームLの照射位置が厚さの厚い方の被加工物3a側に外れていると判定された場合、レーザビームLの照射位置を厚さの薄い方の被加工物3b側に補正する。また、制御部6は、判定部5によってレーザビームLの照射位置が厚さの薄い方の被加工物3b側に外れていると判定された場合、レーザビームLの照射位置を厚さの厚い方の被加工物3a側に補正する。
これらの補正をする際、制御部6は、第1の光検出部4aの出力値の平均値μ及び標準偏差σ、並びに第2の光検出部4bの出力値の平均値μ及び標準偏差σの基準値からの変化量がいずれも閾値未満となるように、レーザビームLの照射位置を段差部31側に補正する。
次に、本実施形態に係るレーザ溶接方法について説明する。図6は、本発明に係るレーザ溶接方法の一実施形態のフローチャートである。同図に示すように、このレーザ溶接方法はレーザビーム照射工程(S001〜S005、S011、S021)を備える。さらに、レーザビーム照射工程は、検出工程(S002)と判定工程(S003〜S005)と補正工程(S011、S021)とを備える。
まず、レーザビームLが、厚さの異なる被加工物3a,3bの当接部分に形成された段差部31に沿って走査される(S001)。次に、レーザビームLの照射位置近傍の光量が、第1の光検出部4aと第2の光検出部4bとによって検出される(S002)。
次に、判定部5が、光検出部4aの出力値の平均値μ及び標準偏差σ、並びに光検出部4bの出力値の平均値μ及び標準偏差σを演算する(S003)。さらに、判定部5が、上記平均値μ,μ及び上記標準偏差σ,σの基準値からの変化量がいずれも閾値以上であるときに、レーザビームLの照射位置が厚さの厚い方の被加工物3a側に外れていると判定し(S004)、上記平均値μ及び上記標準偏差σの基準値からの変化量のみが閾値以上であるときに、レーザビームLの照射位置が厚さの薄い方の被加工物3b側に外れていると判定する(S005)。
S004及びS005において、レーザビームLの照射位置が段差部31から外れていないと判定された場合には判定工程は終了する。なお、必要に応じてS002以降の工程を繰り返し行えば、レーザビームLの照射位置が段差部31から外れているか否かを随時判定することができる。
一方、S004においてレーザビームLの照射位置が厚さの厚い方の被加工物3a側に外れていると判定された場合、制御部6が、レーザビームLの照射位置を厚さの薄い方の被加工物3b側に補正する(S011)。また、S005においてレーザビームLの照射位置が厚さの薄い方の被加工物3b側に外れていると判定された場合、制御部6が、レーザビームLの照射位置を厚さの厚い方の被加工物3a側に補正する(S021)。補正工程(S011、S021)が終わった後はS002以降の工程が繰り返される。
本実施形態のレーザビームLの焦点は厚さの薄い方の被加工物3bに合っていたが、レーザビームLの焦点は、例えば厚さの薄い方の被加工物3bの内部、厚さの厚い方の被加工物3aの上面に合っていてもよい。また、本実施形態のレーザ溶接装置では光検出部4a,4bによってレーザビームLの照射位置の変化に伴う照射位置近傍の光量の相対的な変化を検出するため、光検出部4a,4bの配置は、それぞれの被加工物の上方であって、レーザ光源2と第1の光検出部4aと第2の光検出部4bとの相対的な配置が一定でさえあれば特に制限されない。
1…レーザ溶接装置、2…レーザ光源、3a,3b…被加工物、4a,4b…光検出部、5…判定部、6…制御部、31…段差部、L…レーザビーム、S001…レーザビーム照射工程、S002…検出工程、S004,S005…判定工程、S011,S021…補正工程。

Claims (6)

  1. 厚さの異なる被加工物同士の当接部分に形成された段差部に沿ってレーザビームを走査するレーザビーム照射工程を備えるレーザ溶接方法であって、
    前記レーザビーム照射工程は、
    厚さの厚い方の被加工物側に設けられた第1の光検出手段と、厚さの薄い方の被加工物側に設けられた第2の光検出手段とによって前記段差部における前記レーザビームの照射位置近傍の光量を検出する検出工程と、
    前記第1の光検出手段の出力値及び前記第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差をそれぞれ演算し、前記平均値及び前記標準偏差の基準値からの変化量に基づいて、前記レーザビームの照射位置が前記段差部から外れているか否かを判定する判定工程と、を備えることを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 前記レーザビーム照射工程において、前記レーザビームの焦点を厚さの薄い方の被加工物に合わせ、
    前記判定工程において、
    前記第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに前記第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値以上となったときに、前記レーザビームの照射位置が前記段差部から厚さの厚い方の被加工物側に外れていると判定し、
    前記第1の光検出手段の出力値の平均値及び前記第2の光検出手段の出力値の標準偏差の基準値からの変化量のみがそれぞれ閾値以上となったときに、前記レーザビームの照射位置が前記段差部から厚さの薄い方の被加工物側に外れていると判定することを特徴とする請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  3. 前記レーザビーム照射工程は、
    前記判定工程において前記レーザビームの照射位置が前記段差部から外れていると判定されたときに、前記第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに前記第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値未満となるように、前記レーザビームの照射位置を前記段差部側に補正する補正工程をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のレーザ溶接方法。
  4. 厚さの異なる被加工物同士の当接部分に形成された段差部に沿ってレーザビームを走査するレーザ溶接装置であって、
    前記レーザビームを発生させるレーザ光源と、
    前記レーザビームの照射位置を制御する制御手段と、
    厚さの厚い方の被加工物側に設けられ、前記段差部における前記レーザビームの照射位置近傍の光量を検出する第1の光検出手段と、
    厚さの薄い方の被加工物側に設けられ、前記段差部における前記レーザビームの照射位置近傍の光量を検出する第2の光検出手段と、
    前記第1の光検出手段の出力値及び前記第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差をそれぞれ演算し、前記平均値及び前記標準偏差の基準値からの変化量に基づいて前記レーザビームの照射位置が前記段差部から外れているか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とするレーザ溶接装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記レーザビームの焦点が厚さの薄い方の被加工物に合っている場合であって、
    前記第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに前記第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値以上となったときに、前記レーザビームの照射位置が前記段差部から厚さの厚い方の被加工物側に外れていると判定し、
    前記第1の光検出手段の出力値の平均値及び前記第2の光検出手段の出力値の標準偏差の基準値からの変化量のみがそれぞれ閾値以上となったときに、前記レーザビームの照射位置が前記段差部から厚さの薄い方の被加工物側に外れていると判定することを特徴とする請求項4に記載のレーザ溶接装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記判定手段によって前記レーザビームの照射位置が前記段差部から外れていると判定されたときに、前記第1の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差、並びに前記第2の光検出手段の出力値の平均値及び標準偏差の基準値からの変化量がいずれも閾値未満となるように、前記レーザビームの照射位置を前記段差部側に補正することを特徴とする請求項5に記載のレーザ溶接装置。
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