JP2014168770A - ノズル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射角を変更することができ、構造が単純で放射角の変更が容易なノズル装置を提供する。
【解決手段】消防用のノズル装置10は、吸水口17及び4つの射出孔18が形成された円柱状のボディ12と、射出孔18に回転自在に挿通され放水側に突出した中空の回転ノズル20と、ボディ12の外側に回転自在に被せられた円筒状の回転リング30とを備える。ボディ12に配置された回転ノズル20の回転軸は放水側に向けてノズル装置10の径方向外方に傾斜し、射出孔18から放水側に突出した回転ノズル20の基部24には歯車28が装着されている。そして、歯車28よりも放水側に突出した回転ノズル20の先端部26のノズル孔29の軸は、回転ノズル20の基部24に対して傾斜している。そして、歯車28に面する回転リング30の内周面には、回転ノズル20の基部24の歯車28と噛みあうリングギア32が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明はノズル装置に関する。さらに詳しくは水などの液体を射出するノズル装置であって、液体を射出する角度を連続的に変化させることができるノズル装置に関する。
水などの液体を射出するノズル装置としては、単口でストレートに水を射出する単口ノズルや、多数の微細な孔により水をシャワー状あるいは噴霧状に射出するシャワーノズルが知られている。
単口ノズルは長距離投射用であり、着圧が強く破壊力もあるため広く使用されているが、広がりを持った射出ができない。一方、シャワーノズルは拡散投射用であり、広がりを持った射出ができ、着圧が弱く、洗髪や園芸用に使用されているが、射程は短い。
単口ノズルでも射出口中央のピンの出入りにより射出状態を霧、拡散、シャワー、ジェット等に切り替えることができるものもある。これは単口ノズルとシャワーノズルのそれぞれの特徴を備えており、ジェットでは長射程で狭い範囲への射出ができ、霧、拡散、シャワーでは短射程で広がりのある射出ができるが、長射程で広がりのある射出をすることはできない。
ところで、ノズル装置の主要な用途の一つとして消火作業での使用が挙げられる。消火作業に使用される消火ノズルには、消火活動をする者の安全を確保するため、遠方への放水に適した単口ノズルが使用されてきた。単口ノズルによる放水では着圧が強く破壊力もあるため、多少の障害物を排除して消火ができる利点がある。しかし、単口ノズルでは広がりを持った放水ができない。そのため、消火が必要な面積が広い場合には、消火ノズルの向きを適宜変更しながら消火作業を行う必要があり、消火作業をする者の負担が大きく、消火に要する時間も長くなる。
そこで、遠方への放水が可能で、放水面積も確保できるノズルとして、角度を持たせた複数のノズルから水などの液体を射出することで射出範囲の広がりを持たせることができ、中長距離の射程が得られる、多口ノズルが開発されてきた。
特開2009−291699号公報(特許文献1)には、複数のノズル筒体を有する消火用ノズル装置が記載されている。特許文献1に記載の消火用ノズル装置は、中央ノズル筒体の周囲に、先端に向かって中央ノズル筒体から離れる方向に傾斜した周囲ノズル筒体を設けた構造となっている。そのため、単口ノズルに比べて広い面積の消火を行うことができる。
しかしながら、特許文献1に記載の消火用ノズル装置では、周囲ノズル筒体の傾斜角は固定されたものであるため放射角は一定であり、消火作業をする位置を変えずに消火する面積に対応させて放水面積を変化させることはできなかった。そのため、従来から、放射角を変化させることのできる多口ノズルが求められていた。
そこで、特開2012−135460号公報(特許文献2)では、多口ノズルを構成する周囲ノズルの傾斜角を変化させることのできる消火用放水ノズル装置が提案されている(特許文献2の図5参照)。
特許文献2に記載された消火用放水ノズル装置では、放水側に向かって互いに開く角度を持つ不動分岐パイプの先端に可動放水パイプをジョイント金具で回動自在に連結した2段構成の周囲ノズルを備えている。そして、角度調整装置のリング部の回転に連動させて可動放水パイプを外側から支える角度調整シャフトを軸方向に移動させることにより、角度調整シャフトが可動放水パイプを支える位置を変化させて、可動放水パイプの傾斜角を変化させている。
特開2009−291699号公報 特開2012−135460号公報
しかしながら、特許文献2に記載の消火用放水ノズル装置は、不動分岐パイプに可動放水パイプをジョイント金具で回動自在に連結する必要があり、構造が複雑なためコスト高となると考えられる。また、可動放水パイプの角度を変更するためには角度調節装置のリング部を胴部のネジ沿いに回転させることにより、可動放水パイプを外側から支える角度調整シャフトを軸方向に移動させる必要がある。そして、特許文献2には、角度調節装置のリング部を回転させるためには強い力が必要とされる旨の記載がある(特許文献2の段落[0018]参照)。
なぜ、角度調節装置のリング部の回転に強い力を必要とする構成としたのか理由の明示はないが、可動放水パイプにかかる水圧が角度調節装置を放水側と反対側に押す方向に働くと考えられる。よって、角度調節装置のリング部が容易に回転させることができる構成では、水圧によりリング部が回転して可動放水パイプの角度が変わってしまうおそれがあるからであろう。
特許文献2に記載の消火用放水ノズル装置では、上述のとおり、放水角度を変更するためには強い力で角度調整装置のリング部を回転させることが必要となるため、消火作業中に放水角度を変更することは消火作業者にとって大きな負担になると考えられる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、放射角を変更することができ、構造が単純で放射角の変更が容易なノズル装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本願の発明者は、鋭意研究の結果、構造が単純で放射角の変更が容易なノズル装置として、先端部のノズル孔が回転軸に対して傾斜する複数のノズルを回転させる構成を備えたノズル装置に想到した。そこで、本発明に係るノズル装置は次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、水などの液体を射出するノズル装置であって、
液体の供給を受ける供給口および該供給口に連通し液体の射出側に開口する2個以上の射出孔が形成されたボディと、該射出孔に対応させて該ボディに配置され該ボディに回転自在に係止する2個以上の回転ノズルと、該回転ノズルの回転を制御する制御部材とを備え、
前記回転ノズルには前記ボディの射出孔に流入する液体をノズル装置の射出側に射出するノズル孔が形成されており、
前記回転ノズルの射出側の先端部における前記ノズル孔の軸は、該回転ノズルの回転軸に対して傾斜しており、
前記制御部材と、前記回転ノズルとの間に、該制御部材の操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置である。
この第1の発明によれば、制御部材を操作することにより、回転制御機構の働きにより複数の回転ノズルを回転させて回転ノズルの先端部のノズル孔の向きを変えることができ、各々の回転ノズルから射出される液体の射出方向を変えることができる。
そして、各回転ノズルから射出される液体の射出方向が変化するにつれて、各回転ノズルから射出される液体の相対的な方向が変化するため、ノズル装置による液体の射出角度を変化させることが出来る。
そして、放射角の変化は、制御部材の操作により、回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能である。
また、回転ノズルの先端で向きを変えられた液体の圧力は、回転ノズルを回転ノズルの軸の方向の射出側に押し出すように働くため、これとほぼ直交する回転ノズルの回転方向には液体の圧力をほとんど受けない。そのため、回転ノズルを回転させるための制御部材の操作は、液体の圧力をほとんど受けないので、液体の圧力が高くても、小さな力で制御部材を操作して液体の放射角を容易に変化させることができる。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るノズル装置であって、
前記制御部材として前記ボディの外周部に回転自在に被せられた筒状の回転リングを備えており、
前記回転ノズルは前記射出孔に挿通されて液体の射出側に突出した状態で前記ボディに配置され、
前記回転ノズルは前記ボディの内側で該ボディに回転自在に係止すると共に、前記射出孔から液体の射出側に突き出した該回転ノズルの突出部は、該ボディの液体の射出側において該ボディの外側に回転自在に係止し、
前記回転リングの内周面と該内周面に面する前記回転ノズルの突出部との間に、該回転リングの回転操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置である。
この第2の発明によれば、制御部材である回転リングを回転操作することにより、回転制御機構を介して複数の回転ノズルを回転させることで、ノズル装置による液体の放射角度を変化させることができる。
そして、放射角の変化は、回転リングの回転操作により回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能となる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明に係るノズル装置であって、
前記ボディは前記射出孔および前記供給口が形成されたボディ本体と、前記回転ノズルを挿通させる穴が形成された蓋体とで構成されており、
前記制御部材としてダイヤルがボディの射出側に配置されており、
前記射出孔は円筒状の側壁部を伴って前記ボディ本体の射出側に突出して形成されており、
前記回転ノズルは該回転ノズルのノズル孔に前記射出孔の側壁部を挿入した状態で前記ボディ本体に配置されており、
前記回転ノズルは前記蓋体に形成された穴から前記ボディの射出側に突出しており、
前記回転ノズルの前記ボディ側の端部が、前記ボディ本体に固定された前記蓋体と該ボディ本体に挟まれて、該回転ノズルが該ボディに回転自在に係止しており、
前記ダイヤルと前記回転ノズルの前記蓋体から突出した突出部との間に、該ダイヤルの回転操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置である。
この第3の発明によれば、制御部材であるダイヤルを回転操作することにより、回転制御機構介して複数の回転ノズルを回転させることで、ノズル装置による液体の放射角を変化させることができる。
そして、放射角の変化は、ダイヤルの回転操作により回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明に係るノズル装置であって、
前記ボディは前記射出孔および前記供給口が形成されたボディ本体と前記回転ノズルを挿通させる穴が形成された蓋体とで構成されており、
前記制御部材としてレバーが前記ボディの外周部に配置されており、
前記回転ノズルは前記ボディ本体側の端部が前記射出孔に挿入された状態で前記ボディ本体に配置されており、
前記回転ノズルの先端部は前記蓋体に形成された穴から前記ボディの射出側に突出しており、
前記回転ノズルが、前記ボディ本体に固定された前記蓋体と該ボディ本体に挟まれて、該ボディに回転自在に係止しており、
前記レバーと前記回転ノズルの間に、該レバーの向きを変える操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置である。
この第4の発明によれば、制御部材であるレバーの向きを変える操作により、回転制御機構を介して複数の回転ノズルを回転させることで、ノズル装置による液体の放射角を変化させることができる。
そして、放射角の変化は、レバーの向きを変える操作により回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能である。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれかの発明に係るノズル装置であって、
前記回転ノズルは、液体の射出口を有する先端部と前記ボディに回転自在に係止する回転ノズル本体から構成され、該先端部のノズル孔は該先端部の軸方向に形成されており、該先端部が回転ノズル本体に対して傾斜して取り付けられているノズル装置である。
この第5の発明によれば、回転ノズルの先端部の外形を見れば、回転ノズルの先端部のノズル孔の向きが分かるので、回転ノズルの先端部のノズル孔の向きの把握が容易である。
次に、本発明の第6の発明は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれかの発明に係るノズル装置であって、
前記回転ノズルは先端部を含めて一体で形成されており、該先端部の軸は該回転ノズルの回転軸と同一であり、該先端部のノズル孔は該回転ノズルの回転軸に対して傾斜して形成されているノズル装置である。
この第6の発明によれば、回転ノズルは先端部を含めて一体で形成されているので、ノズル装置の部品点数を少なくすることができる。そして、回転ノズルの先端部の軸が回転ノズルの回転軸と同一であるため、制御部材の操作により先端部が振れる事がないので、ノズル装置の取り扱いが容易である。
次に、本発明の第7の発明は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれかの発明に係るノズル装置であって、
前記回転制御機構は前記回転ノズルの各々を同時に同じ角度だけ回転させることができるものであり、
前記回転ノズルは、各々の回転ノズルの先端のノズル孔が、同時に、ノズル装置の射出側の中心に対して最も外側に向くように、向きが調整されているノズル装置である。
この第7の発明によれば、回転ノズルの各々が、同時に同じ角度だけ回転するので、各回転ノズルから液体が放射される方向の相対的な変化が規則的となり、ノズル装置の放射角が規則的に変化するので、放射角の制御が容易である。
次に、本発明の第8の発明は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれかの発明に係るノズル装置であって、
前記射出孔に対応させて前記ボディに配置された前記回転ノズルの回転軸は、前記ノズル装置の射出方向の軸に対して、平行であるかまたは20度以内の角度で射出側に向けて該ノズル装置の射出側の中心から離れる方向に傾斜しているノズル装置である。
この第8の発明によれば、回転ノズルの回転軸のノズル装置の軸に対する傾斜が小さいので、ノズル装置の外形を小さく抑えることができる。
次に、本発明の第9の発明は、上記第8の発明に係るノズル装置であって、
前記回転ノズルの先端部のノズル孔の軸は、該回転ノズルの回転軸に対して20度以内の角度で傾斜しているノズル装置である。
この第9の発明によれば、回転ノズルの回転軸がノズル装置の軸に対して傾斜する傾斜角も、回転ノズルの先端部におけるノズル孔の軸が回転ノズルの回転軸に対して傾斜する傾斜角も比較的小さいので、中射程ないし長射程で広がりのある対象物への液体の放射を効果的に行うことができる。
次に、本発明の第10の発明は、上記第7の発明に係るノズル装置であって、
前記回転ノズルの回転軸が前記ノズル装置の軸に対して射出側の中心から離れる方向へ傾斜する傾斜角と、該回転ノズルの先端部のノズル孔の軸が該回転ノズルの回転軸に対して傾斜する傾斜角が同一であるノズル装置である。
この第10の発明によれば、各回転ノズルの先端のノズル孔がノズル装置の射出側の中心に対して最も内側を向くとき、各回転ノズルの先端のノズル孔の軸はノズル装置の軸と平行になる。よって、液体を射出する放射角を変更できるだけでなく、ストレートの射出が可能となる。
次に、本発明の第11の発明は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれかの発明に係るノズル装置であって、
前記射出孔に対応させて前記ボディに配置された前記回転ノズルの回転軸は、前記ノズル装置の射出方向の軸に対して、20度以内の角度で射出側に向けて該ノズル装置の射出側の中心に近づく方向に傾斜しているノズル装置である。
この第11の発明によれば、、回転ノズルの回転軸のノズル装置の軸に対する傾斜が小さいので、ノズル装置の外形を小さく抑えることができる。
次に、本発明の第12の発明は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれかの発明に係るノズル装置であって、
前記ボディに、該ボディの射出側の中央部に開口し、該ボディの内部で前記供給口に連通する中央射出孔が形成されているノズル装置である。
この第12の発明によれば、液体の射出範囲の中央部分にも液体を射出することができる。
次に、本発明の第13の発明は、上記第2の発明に係るノズル装置であって、
前記回転ノズルは前記ボディ上の射出側で同一円周上に配置されており、
前記回転ノズルの突出部は、前記ボディの側の基部に歯車を備えており、該歯車に面する前記回転リングの内周面には、該歯車と噛みあうリングギアが形成されているノズル装置である。
この第13の発明によれば、回転ノズルの突出部の基部に備えられた歯車と回転リングの内周面に形成されたリングギアを噛みあわせることにより、回転リングの回転操作により回転ノズルを回転させている。そして、回転制御機構は歯車とリングギアで構成されており、構造が単純で部品点数が少ないため、取り扱いが容易で、耐久性が高く、メンテナンスが容易である。
次に、本発明の第14の発明は、上記第13の発明に係るノズル装置であって、
前記回転ノズルの回転軸は前記ノズル装置の軸に対して射出側に向けて該ノズル装置の径方向外方に傾斜しており、
前記回転リングの内周面に形成されるリングギアは、該回転ノズルの回転軸の傾斜角以下の角度で、射出側に向けて該回転リングの外径側に傾斜して形成されているノズル装置である。
この第14の発明のよれば、歯車がリングギアに噛みあう時に傾斜する側にリングギアの歯が傾斜しているので、リングギアと歯車とのかみ合わせが良く、歯車の回転が円滑になり、ノズル装置の耐久性が向上する。
次に、本発明の第15の発明は、上記第2の発明に係るノズル装置であって、
前記ボディと前記回転リングの間に、該ボディに該回転リングを回転自在に係止させる係止機構を備えるノズル装置である。
この第15の発明によれば、ボディに回転リングを回転自在に係止させる係止機構を備えているので、通常の操作では回転リングがボディから外れることがない。
上述の本発明の各発明によれば、次の効果が得られる。
まず、上述の第1の発明によれば、制御部材を操作することにより、回転制御機構の働きにより複数の回転ノズルを回転させて回転ノズルの先端部のノズル孔の向きを変えることができ、各々の回転ノズルから射出される液体の射出方向を変えることができる。
そして、各回転ノズルから射出される液体の射出方向が変化するにつれて、各回転ノズルから射出される液体の相対的な方向が変化するため、ノズル装置による液体の射出角度を変化させることが出来る。
そして、放射角の変化は、制御部材の操作により、回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能である。
また、回転ノズルの先端部で向きを変えられた液体の圧力は、回転ノズルを回転ノズルの軸の方向の射出側に押し出すように働くため、これとほぼ直交する回転ノズルの回転方向には液体の圧力をほとんど受けない。そのため、回転ノズルを回転させるための制御部材の操作は、液体の圧力をほとんど受けないので、液体の圧力が高くても、小さな力で制御部材を操作して液体の放射角を容易に変化させることができる。
次に上述の第2の発明によれば、制御部材である回転リングを回転操作することにより、回転制御機構を介して複数の回転ノズルを回転させることで、ノズル装置による液体の放射角を変化させることができる。そして、放射角の変化は、回転リングの回転操作により回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能となる。
次に上述の第3の発明によれば、制御部材であるダイヤルを回転操作することにより、回転制御機構を介して複数の回転ノズルを回転させることで、ノズル装置による液体の放射角を変化させることができる。そして、放射角の変化は、ダイヤルの回転操作により回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能である。
次に上述の第4の発明によれば、制御部材であるレバーの向きを変える操作により、回転制御機構を介して複数の回転ノズルを回転させることで、ノズル装置による液体の放射角を変化させることができる。そして、放射角の変化は、レバーの向きを変える操作により回転ノズルを回転させることで実現しているので、単純な仕組みで放射角の変更が可能である。
次に上述の第5の発明によれば、回転ノズルの先端部の外形を見れば、回転ノズルの先端部のノズル孔の向きが分かるので、回転ノズルの先端部のノズル孔の向きの把握が容易である。
次に上述の第6の発明によれば、回転ノズルは先端部を含めて一体で形成されているので、ノズル装置の部品点数を少なくすることができる。そして、回転ノズルの先端部の軸が回転ノズルの回転軸と同一であるため、制御部材の操作により回転ノズルの先端部が振れる事がないので、ノズル装置の取り扱いが容易である。
次に上述の第7の発明によれば、ノズル装置の放射角が規則的に変化するので、放射角の制御が容易である。
次に上述の第8の発明によれば、回転ノズルの回転軸のノズル装置の軸に対する傾斜が小さいので、ノズル装置の外形を小さく抑えることができる。
次に上述の第9の発明によれば、中射程ないし長射程で広がりのある対象物への液体の放射を効果的に行うことができる。
次に上述の第10の発明によれば、液体を射出する放射角を変更できるだけでなく、ストレートの射出が可能となる。
次に上述の第11の発明によれば、回転ノズルの回転軸のノズル装置の軸に対する傾斜が小さいので、ノズル装置の外形を小さく抑えることができる。
次に上述の第12の発明によれば、液体の射出範囲の中央部分にも液体を射出することができる。
次に上述の第13の発明によれば、回転制御機構は歯車とリングギアで構成されており、構造が単純で部品点数が少ないため、取り扱いが容易で、耐久性が高く、メンテナンスが容易である。
次に上述の第14の発明によれば、リングギアと歯車とのかみ合わせが良く、歯車の回転が円滑になり、ノズル装置の耐久性が向上する。
次に上述の第15の発明によれば、通常の操作では回転リングがボディから外れることがない。
実施例1におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例1におけるノズル装置を射出側から見た図である。 実施例1におけるノズル装置において水を射出する方向の変化を説明する図である。 本発明のノズル装置の焦点について説明する図である。 実施例2におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例3におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例4におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例5におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例5のノズル装置による水の放射範囲を示した図である。 実施例5のノズル装置において回転ノズルの回転により水の放射範囲が変化する様子を示した図である。 実施例6におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 回転制御機構にタイミングベルトを用いる例を示した図である。 回転制御機構に補助歯車を用いる例を示した図である。 実施例7におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例7におけるノズル装置を射出側から見た図である。 実施例7におけるノズル装置の側面図である。 実施例8におけるノズル装置の構造を一部断面により示した図である。 実施例8におけるノズル装置を射出側から見た図である。 実施例8におけるノズル装置の側面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
[ノズル装置の構成]
図1に本発明の実施例1におけるノズル装置10の構造を一部断面により示す。ノズル装置10は消火用に使用される多口ノズルであって、ボディ12と回転ノズル20と回転リング30を備えている。回転リング30が本発明の制御部材に該当する。
ボディ12は円筒状で外径が同一であるノズル保持部14と給水管接続部16を螺合により一体化させた中空の部材である。ノズル装置10では、ボディ12の軸はノズル装置10の軸と一致し、ボディ12の径方向はノズル装置10の径方向と同じである。このノズル装置10の軸方向で、ノズル保持部14の側を射出側、給水管接続部16の側を給水側、給水管接続部16からノズル保持部14に向かう方向を射出方向と呼ぶ。
図2にノズル装置10を射出側から見た図を示す。図2のA−A位置における断面が図1であり、図1では、後方の回転ノズル20等は図示を省略している。
給水管接続部16には給水管を螺合により接続するための雌ねじが形成された給水口17が形成されている。ノズル保持部14には中央部に中央射出孔19が形成されている。そして、中央射出孔19の周囲には中央射出孔19と同芯の円周上に等間隔で4つの射出孔18が形成されており、各射出孔18はボディ12の内部の中空部分を介して給水口17に連通している。
この4つの射出孔18にはそれぞれに中空の回転ノズル20が回転自在に挿通されており、射出孔18に内接する回転ノズル20の基端部23の軸yは回転ノズル20の回転軸となる。そして、軸yはノズル装置10の軸xに対して射出側に向けてノズル装置10の径方向外方に傾斜しており、軸yの軸xに対する傾斜角は3度である。この、回転ノズル20の軸yがノズル装置10の軸xに対してノズル装置10の径方向外方に傾斜する傾斜角を、本発明ではノズル軸傾斜角と呼んでおり、ノズル装置10ではノズル軸傾斜角は3度である。
中央射出孔19の軸はノズル装置10の軸xと平行であり、中央射出孔19はそのまま射出口として使用される。なお、中央射出孔19は省略しても良い。
回転ノズル20は中央にノズル孔29が形成された中空の部材であり、射出孔18に内接する基端部23と射出孔18から水の射出側に突き出した突出部25からなる。基端部23の給水側の端部には外径が射出孔18の給水側の内径よりも大きな鍔状の座部22が形成されており、回転ノズル20は座部22により射出孔18の給水側の端部でノズル保持部14に回転自在に係止している。そして、回転ノズル20の突出部25のボディ12側の基部24の外周部には、歯車28が装着されている。そして、歯車28と前述の座部22により、回転ノズル20が射出孔18から抜け落ちるのが防止されており、回転ノズル20がボディ12に回転自在に係止している。
そして、回転ノズル20の突出部25の、基部24よりも射出側に突き出した先端部26は、螺合により基部24に固定されており、先端部26の軸zは基端部23の軸yに対して傾斜しており、傾斜角は3度である。そして、基端部23の中央のノズル孔29は基端部23の軸方向に形成されており、先端部26の中央のノズル孔29は先端部26の軸方向に形成されているので、回転ノズル20はノズル孔29が回転軸に対して先端で3度傾斜する。この回転ノズル20の基端部23の軸yに対する先端部26のノズル孔29の軸zの傾斜角をノズル孔傾斜角と呼び、ノズル装置10では、ノズル孔傾斜角は3度である。回転ノズル20の先端部26以外の部分は一体で形成されており、先端部26以外の一体で形成された部分が本発明の回転ノズル本体に該当する。
なお、回転ノズル20の基部24に装着される歯車28及び先端部26はノズル保持部14の外径から外にはみ出さない大きさで形成されている。
回転リング30は円筒状の部材であって、ボディ12の外側に回転自在に被せられている。そして、回転ノズル20の基部24に装着した歯車28に面する回転リング30の内周面には、歯車28と噛み合うリングギア32が形成されている。この歯車28とリングギア32が本発明の回転制御機構に該当する。
リングギア32の内径はボディ12の外径よりも小さく設定されている。そして、回転リング30のリングギア32が形成される部位とその近くの部位はギア外周部34として、強度を確保し持ちやすくするために、回転リング30の他の部位よりも肉厚に形成されている。
[ノズル装置の組み立て方]
次に、ノズル装置10の詳細な構成及びその組み立て方について説明する。
まず、ノズル保持部14の給水側から、回転ノズル20の突出部25を射出孔18に通す。次に、射出孔18の射出側に突き出した回転ノズル20の突出部25の基部24に芯が中空とされた歯車28を通す。そして、回転ノズル20の座部22が射出孔18の給水側の端部でノズル保持部14にほぼ係止する位置で、歯車28の歯の谷の部分に設けられ歯車28の芯の中空に達するねじ穴に、雄ねじの形成されたビスをねじ込み歯車28を回転ノズル20の基部24に固定する。歯車28のねじ穴および固定用の雄ねじは図示を省略している。
なお、歯車28は、回転ノズル20の軸方向に少し遊びが生じる位置で基部24に固定すると回転ノズル20の回転が軽くなる。
次に、回転ノズル20の基部24に先端部26を取り付ける。回転ノズル20の基部24の先端には、回転ノズル20の基端部23の軸yに対して先端部26を取り付ける角度である3度の傾斜を有する雌ねじが形成されている。そして、回転ノズル20の先端部26の、回転ノズル20の基部24に取り付ける側には先端部26の軸方向に雄ねじが形成されている。そして、先端部26の雄ねじ部分を基部24の雌ねじ部分に螺合させることにより、回転ノズル20の基部24に先端部26を取り付ける。
なお、先端部26の軸方向中央部の外形は6角柱に形成されており、6角柱部分の2面には、先端部26の中央のノズル孔29に貫通する空気孔27が設けられている。
そして、ノズル保持部14と給水管接続部16を螺合により一体化させる。これにより、ボディ12に回転ノズル20が取り付けられた状態となる。
次に、全ての回転ノズル20の先端部26が、それぞれノズル装置10の径方向外方を向くように回転ノズルの回転位置を調節する。そして、回転リング30のリングギア32が形成された側を射出側に向けて、回転リング30をボディ12の射出側からボディ12に被せ、回転リング30のリングギア32を回転ノズル20の基部24に装着された歯車28に噛みあわせる。図2では、リングギア32と4つの歯車28が上述の噛み合わせ状態となっている。なお、図2では空気孔27の記載は省略している。
そして、図示では省略しているが、ボディ12の外周面に微少な突起を設け、回転リング30の内周面に周溝を設けて、突起を周溝に嵌め合わせることにより、回転リング30をボディ12に対して回転自在に係止させている。
ところで、ノズル装置10の構成部品は、ボディ12と回転リング30はポリアセタールで製作し、回転ノズル20の基端部23、先端部26、及び回転ノズル20に装着する歯車28は真ちゅうで製作しているが、各構成部品の素材はこれに限定されない。ノズル装置10の全ての構成部品をポリアセタール等の樹脂で製作しても良いし、全ての構成部品を真ちゅうや鉄などの金属で製作しても良い。樹脂製とすれば軽量となり、錆や焼き付きを防ぐことができ、金属製とすれば、強度が向上する。
[放射角の変化について]
図3は実施例1におけるノズル装置10において水を射出する方向の変化を説明する図である。空気孔27は記載を省略している。回転ノズル20に装着されたそれぞれの歯車28の歯の数は同一であり、回転リング30の回転に合わせて各回転ノズル20は同じ角度だけ回転する。図3の矢印aは図2の組み立て位置における各回転ノズル20の先端部26のノズル孔の軸zの向きを示しており、矢印bは、回転リング30を回転させて回転ノズル20の向きを180度変えたときの回転ノズル20の先端部26のノズル孔の軸zの向きを示している。矢印cは中央射出孔19の向きを示しており、これは一定である。 ノズル装置10では、回転ノズル20の基端部23の軸yのノズル装置10の軸xに対する傾斜と、先端部26のノズル孔の軸zの基端部23の軸yに対する傾斜を同一の3度としている。そのため、組み立て位置から180度向きを変えて先端部26がもっとも内側を向くときには、各回転ノズル20の先端部26は互いに平行となる。そして、さらに回転リング30を回転させると、各回転ノズル20の先端部26は図3の矢印aの向きに戻る。なお、この回転リング30はエンドレスで周方向のどちら向きにも回転させることができる。
[発明の効果]
実施例1のノズル装置10では、回転リング30の回転に応じて、各回転ノズル20の先端部26のノズル孔の向きは、図3の矢印aの向きから矢印bの向きに連続的に変化する。よって、ノズル装置10によれば、回転ノズル20の先端部26から射出される水の放射角を連続的に変化させることができる。そこで、消火作業においては、回転リング30の回転により、消火範囲に対応させて放水範囲をほぼ同心円で増減させて調整することができる。また、消火のために障害物を排除する必要があるときは、先端部26の向きを図3の矢印bの方向に揃えて放水による着圧を高めることができ、単口ノズルのように使用することができる。
そして、上述のとおり、ノズル装置10の放射角を変化させる機構は、先端部26のノズル孔29の軸zが基端部23の軸yに対して傾斜した回転ノズル20を、回転リング30のリングギア32で回転させるという単純な構造である。よって、ノズル装置10は少ない部品点数で構成することができ、取り扱いが容易であり、耐久性、メンテナンス性に優れている。
また、回転ノズル20の先端部26で向きを変えられる水の圧力は、回転ノズル20を回転ノズル20の回転軸である軸yの方向の射出側に押し出すように働くため、これとほぼ直交する回転リング30の回転方向には水の圧力をほとんど受けない。よって、射出する水の圧力が高くても、小さな力で回転リング30を回転させて水の放射角を容易に変化させることができる。
[焦点について]
次に、本発明のノズル装置の焦点について説明する。本発明のノズル装置では、前述のノズル軸傾斜角よりも、前述のノズル孔傾斜角の方が大きい場合には、回転ノズルから射出された水が所定の距離で一点に集まる特徴がある。この水が集まる点をノズル装置の焦点と呼ぶ。角度の差が大きいほど焦点距離は短くなり、角度の差が小さいほど焦点距離は長くなる。この特徴を利用して、所定の距離で回転ノズルから射出される水を一点に集中させることもできる。
図4に示したノズル装置10aでは、回転ノズル20aのノズル軸傾斜角は実施例1のノズル装置10と同じ3度であるが、回転ノズル20aのノズル孔傾斜角は8度に設定されており、ノズル軸傾斜角よりもノズル孔傾斜角の方が大きい。そこで、回転ノズル20aの先端部26aが最も内側を向く時は、回転ノズル20aから射出される水の方向は図4の矢印bで示す方向となり、各回転ノズル20aから射出される水は、所定の距離で一点に集中する。
ここで、回転ノズル20aの先端部26aが焦点を向く時以外にも、焦点を向く前後の回転位置で、回転ノズル20aの先端部26aが平面視でノズル装置10aの径方向内方を向くときがある。このときは平面視では、所定の距離で回転ノズル20aの先端部26aから射出された水は交差するが、3次元で見れば交差はせず、各回転ノズル20aの先端部26aから射出された水は所定の距離までは互いに接近し、その先は互いに離れていく。よって、焦点を超えた距離で水を拡散させることも可能である。
なお、ノズル軸傾斜角がノズル孔傾斜角よりも大きい場合には、水は放射角を変えて拡散するのみで焦点は現れない。
図5に本発明の実施例2におけるノズル装置10bの構成を一部断面表示により示す。ノズル装置10bでは、ノズル装置10と同様に、同一円周上に4つの回転ノズル20bが配置されている。図5では、後方の回転ノズル20b等は記載を省略している。ノズル装置10bでは、ボディ12bのノズル保持部14bに形成する射出孔18bを給水側に広がる円錐状とし、射出孔18bに内接する回転ノズル20bの基端部23bも同様に給水側に広がる中空の円錐状としている。基端部23bの給水側の端に座部は無い。ノズル装置10bの他の部分の構成は実施例1のノズル装置10と同様であるので、同一又は対応する符号を付して説明を省略する。
ノズル装置10bによれば回転ノズル20bの径が給水側に広がっているので、回転ノズル20bへの水の供給を円滑に行うことができる。また、射出孔18bに内接する回転ノズル20bの基端部23bが円錐形状なので、基端部23bで回転ノズル20bが射出孔18bに系止するため、回転ノズル20bに抜け止めのための座部は不要となる。そして、ノズル装置10bは構造が単純で、放射角の変更が容易である。
図6に本発明の実施例3におけるノズル装置10cの構成を一部断面表示により示す。ノズル装置10cでは、ノズル装置10と同様に同一円周上に4つの回転ノズル20cが配置されている。図6では、後方の回転ノズル20c等は記載を省略している。
実施例1のノズル装置10では射出孔18の軸をノズル装置10の軸に対して射出側に向けてノズル装置10の径方向外方に3度傾斜させていたが、実施例3のノズル装置10cでは、ボディ12cのノズル保持部14cに形成する射出孔18cの軸をノズル装置10cの軸と平行としている。そして、射出孔18cに回転自在に挿通される回転ノズル20cの基端部23cの回転軸となる軸yもノズル装置10cの軸xと平行であり、ノズル軸傾斜角は零度である。そのため、回転ノズル20cの突出部25cの基部24cに装着される歯車28cも傾斜が無くなり、歯車28cの歯幅方向が回転リング30のリングギア32の歯幅方向と同一となる。
そして、回転ノズル20cの先端部26cは、回転ノズル20cの基部24cに対して5度の傾斜で取り付けられており、先端部26cの中央のノズル孔29cは先端部26cの軸方向に形成されているので、ノズル孔傾斜角は5度である。ノズル保持部14cには中央射出孔は形成されていない。ノズル装置10cの他の部分の構成は実施例1のノズル装置10と同様であるので、同一又は対応する符号を付して説明を省略する。
ノズル装置10cでは、ボディ12cのノズル保持部14cに形成する射出孔18cの軸がノズル装置10cの軸xと平行なので、射出孔18cの形成が容易である。また、歯車28cの歯幅方向が回転リング30のリングギア32の歯幅方向と同一となるので、歯車28cとリングギア32のかみ合わせが良く、歯車28cの回転が円滑になり、ノズル装置10cの耐久性が向上する。そして、ノズル装置10cは構造が単純で、放射角の変更が容易である。
本発明に係るノズル装置では、射出孔の軸をノズル装置の軸に対して、水の射出側に向けてノズル装置の径方向内方に傾斜させても良い。図7に本発明の実施例4におけるノズル装置10dの構成を一部断面表示により示す。ノズル装置10dでは、ノズル装置10と同様に同一円周上に4つの回転ノズル20dが配置されている。図7では、後方の回転ノズル20d等は記載を省略している。ノズル装置10dでは、射出孔18dの軸をノズル装置10dの軸に対して、水の射出側に向けてノズル装置10dの径方向内方に2度傾斜させており、ノズル軸傾斜角で表現すればマイナス2度である。回転ノズル20dの先端部26dは回転ノズル20dの基部24dに対して5度の傾斜で取り付けられており、先端部26dの中央のノズル孔は先端部26dの軸方向に形成されているので、ノズル孔傾斜角は5度である。
そして、回転ノズル20dの座部22dは、射出孔18dに挿入する時にノズル保持部14dの内周壁に干渉するの避けるため、外径を小さめに形成している。そして、ノズル保持部14dには中央射出孔は形成されていない。先端部26dの空気孔は記載を省略している。ノズル装置10dの他の部分の構成は実施例1のノズル装置10と同様であるので、同一又は対応する符号を付して説明を省略する。
図7の矢印aは、各回転ノズル20dの先端部26dの先が、ノズル装置10dの径方向で最も外方に来たときの先端部26dのノズル孔の向きを示しており、図7の矢印bは、回転リング30を回転させて回転ノズル20dの向きを180度変えたときの先端部26dのノズル孔の向きを示している。ノズル装置10dでは、矢印aは外側へ3度の傾斜となり、矢印bは内側へ7度の傾斜となる。
そして、回転リング30を回転させるとリングギア32と歯車28dのかみ合わせにより、先端部26dから射出される水の向きが矢印aの向きから矢印bの向きに連続的に変わる。よって、ノズル装置10dによれば、回転ノズル20dの先端部26dから射出される水の放射角を連続的に変化させることができる。
なお、各回転ノズル20dの先端部26dのノズル孔が同時に矢印bの方向を向くと、先端部26dから射出された水は一点に集中するが、矢印b以外の方向で先端部26dのノズル孔がノズル装置10dの径方向の内側を向くときは、水は所定の距離ですれ違った後に拡散していく。
そして、ノズル装置10dは構造が単純で、放射角の変更が容易である。
図8に、本発明の実施例5におけるノズル装置10eの構造を一部断面表示により示す。ノズル装置10eは実施例1に示したノズル装置10を改良した消火用の多口ノズルであって、ボディ12eと回転ノズル20eと回転リング30eと固定ノズル40と補助リング36とを備えており、回転リング30eが本発明の制御部材に該当する。
ボディ12eは円筒状のノズル保持部14eと円筒状の給水管接続部16eを螺合により一体化させた中空の部材である。ノズル装置10eの外形は円柱状であり、ボディ12eの軸はノズル装置10eの軸と一致し、ボディ12eの径方向はノズル装置10eの径方向と同じである。このノズル装置10eの軸方向でノズル保持部14eの側を射出側、給水管接続部16eの側を給水側、給水管接続部16eからノズル保持部14eに向かう側を射出方向と呼ぶ。そしてノズル保持部14eと給水管接続部16eの螺合部分の給水側端部には水漏れを防ぐためのOリング38が装着されている。
給水管接続部16eには給水管を螺合により接続するための雌ねじが形成された給水口17eが形成されている。給水管接続部16eの外径は射出側ではノズル保持部14eと同じであり、給水側の給水口17eの周囲ではノズル保持部14eよりも外径が小さくなっている。
そして、ノズル保持部14eの中央部にノズル装置10eの軸xに平行に中央射出孔19eが形成されている。そして、中央射出孔19eの周囲には中央射出孔19eと同芯の円周上に等間隔で、ノズル装置10eの軸xに対して射出側に向けて径方向外方に3度傾斜させて4つの射出孔18eが形成されている。そして、中央射出孔19e及び各射出孔18eはボディ12eの内部の中空部分を介して給水口17eに連通している。
ノズル保持部14eに形成された4つの射出孔18eにはそれぞれ中空の回転ノズル20eが回転自在に挿通されており、射出孔18eに内接する回転ノズル20eの基端部23eの軸yは回転ノズル20eの回転軸となる。そして、軸yはノズル装置10eの軸xに対して射出側に向けてノズル装置10eの径方向外方へ3度傾斜する。よって、ノズル装置10eでは、ノズル軸傾斜角は3度である。そして、基端部23eの外周面には周方向に一周する溝が形成されており、この溝には弾力性のあるCリング42が漏水防止用に装着されている。
そして中央射出孔19eには中空の固定ノズル40が挿通されており、中央射出孔19eに内接する固定ノズル40の基端部の外周面にも周方向に一周する溝が形成されており、この溝にも弾力性のあるCリング42が漏水防止用に装着されている。
回転ノズル20eは中央にノズル孔29eが形成された中空の部材であり、射出孔18eに内接する基端部23eと射出孔18eから水の射出側に突き出した突出部25eからなる。基端部23eの給水側の端部には外径が射出孔18eの給水側の内径よりも大きな鍔状の座部22eが形成されており、回転ノズル20eは座部22により射出孔18eの給水側の端部でノズル保持部14eに回転自在に係止している。そして、回転ノズル20eの突出部25eのボディ12e側の基部24eの外周部には歯車28eが装着されている。そして、歯車28eとボディ12eの間には、歯車28eの歯とボディ12eの緩衝用に、基部24eの外周に形成された溝に円板状のスペーサ44が装着されている。
そして、回転ノズル20eの突出部25eの、歯車28eが装着された基部24eよりも射出側に突き出した先端部26eは、螺合により基部24eに固定されており、先端部26eの軸zは基端部23eの軸yに対して傾斜しており、傾斜角は3度である。そして、先端部26eの中央のノズル孔29eは先端部26eの軸方向に形成されているので、回転ノズル20eはノズル孔29eが回転軸に対して先端で3度傾斜する。よって、ノズル装置10eでは、ノズル孔傾斜角は3度である。
なお、回転ノズル20eの基部24eに装着される歯車28e及び先端部26eはノズル保持部14eの外径から外にはみ出さない大きさで形成されている。
回転リング30eは円筒状の部材であって、ボディ12eの外側に回転自在に被せられている。そして、回転ノズル20eの基部24eに装着した歯車28eに面する回転リング30eの内周面には歯車28eと噛みあうリングギア32eが形成されている。この歯車28eとリングギア32eが本発明の回転制御機構に該当する。
回転リング30eの射出側の先端は回転ノズル20eの先端部26eの先端まで伸びている。そして、回転リング30eは、回転ノズル20eの周囲を覆って回転ノズル20eを保護している。そして、回転リング30eの給水側の先端は給水管接続部16eの外径が縮小する位置まで伸びている。
補助リング36は、給水管接続部16eの外径が縮小する部位の外周部と回転リング30eの給水側端部の外周部を覆う断面がL字の筒状部材であり、回転リング30とネジ46で結合されて、回転リング30eが射出側に抜けるのを防いでいる。
ボディ12eの射出側の先端には、リングギア32eと噛みあわせることのできるギア48が形成されている。そして、補助リング36を給水側に引くと、補助リング36とネジ46で結合された回転リング30eが給水側に引かれて、リングギア32eが回転ノズル20eの歯車28eとボディ12eの射出側の先端のギア48の双方に噛みあった状態となる。これにより、回転リング30eの回転を抑止して、ノズル装置10eを所定の放射角で固定することができる。
実施例5のノズル装置10eは、ノズル軸傾斜角とノズル孔傾斜角が等しいので、全ての回転ノズル20eの先端部26eがノズル装置10eの径方向の最も内側を向くとき、ノズル孔29eの軸がノズル装置10eの軸と平行になる。よって、ノズル装置10eでは、回転リング30eの回転操作により、ストレートの放水も可能となる。
図9にノズル装置10eによる放射範囲の変化を示す。図9の矢印aは、回転ノズル20eの先端部26eがノズル装置10eの径方向の最も外側を向いたときに水が放射される方向を示している。そして、図9の矢印bは、回転ノズル20eの先端部26eがノズル装置10eの径方向の最も内側を向いたときに水が放射される方向を示しており、水の射出される方向はノズル装置10eの軸方向となる。矢印cは固定ノズル40から射出される水の方向を示しており、これは変化しない。
回転ノズル20eを回転させると、各回転ノズル20eから放射される水の軌跡は円錐状の面を描く。そして、ノズル装置10eから一定の距離を離れた地点では、各回転ノズル20eから放射される水の軌跡はほぼ円を描く。
図10に、ノズル装置10eから一定の距離だけ離れた地点における、放射範囲の変化を示す。4つの小円は各回転ノズル20eから放射される水の到達位置の軌跡を示している。そして、paは回転ノズル20eが最も外側を向いたときに水が到達する位置を示しており、pbは回転ノズル20eが最も内側を向いたときに水が到達する位置を示している。そしてpaを結ぶ円は各回転ノズル20eが最も外側を向いたときの水の放射範囲を示しており、pbを結ぶ円は各回転ノズル20eが最も内を向いたときの水の放射範囲を示している。そして、pmは回転ノズル20eが途中の方向を向いたときに水が到達する位置を示している。そして、図10から判るように、回転ノズル20eの回転により、水の放射範囲は同心円で増減する。
実施例5のノズル装置10eは、実施例1のノズル装置10とほぼ同様の構成であり、ノズル装置10と同様の効果を奏する。また、補助リング36を給水側に引くことにより回転リング30eの回転位置を固定し、回転ノズル20eが所定の方向を向いた状態に固定して、放水範囲を所定の範囲に維持することがきる。
上述の実施例1から実施例5では、回転ノズルをボディの給水側から挿通する構成とし、回転ノズルの先端部は別部材で構成した。しかし、本発明のノズル装置の構成はこれらに限定されない。
図11に、本発明の実施例6におけるノズル装置50の構造を一部断面表示により示す。ノズル装置50は消火用に使用される多項ノズルであって、ボディ52と回転ノズル60と回転リング70を備えている。回転ノズル60は実施例1と同様に同一円周上に4つ配置されており、図11では、後方の回転ノズル60等は記載を省略している。
ボディ52は円筒形のノズル保持部54と筒状の給水管接続部56を螺合により一体化させた中空の部材である。ノズル装置50の軸とボディ52の軸は一致している。このボディ52の軸方向で、ノズル保持部54の側を射出側、給水管接続部56の側を給水側、給水管接続部56からノズル保持部54に向かう方向を射出方向と呼ぶ。
給水管接続部56には給水管を螺合により接続するための雌ねじが形成された給水口57が形成されている。そして、ノズル保持部54には同一円周上に等間隔で4つの射出孔58が形成されており、各射出孔58はボディ52の内部の中空部分を介して給水口57に連通している。
この4つの射出孔58のそれぞれには中空の回転ノズル60が回転自在に挿通されている。射出孔58の軸および射出孔58に内接する回転ノズル60の基端部63の軸yは、回転ノズル60の回転軸となる。そして、軸yは、ノズル装置50の軸xと平行であり、ノズル軸傾斜角は零度である。
回転ノズル60は中空の部材であって、射出孔58に内接する基端部63と射出孔58から水の射出側に突き出した突出部65からなる。そして、基端部63の給水側の端には溝67が形成されており、溝67には射出孔58の内径よりも外径が大きな馬蹄形リング62がはめられている。そして、突出部65のボディ52側の基部64には回転ノズル60と一体で形成された歯車68を備えている。この歯車68と前述の馬蹄形リング62により、回転ノズル60が射出孔58から抜け落ちるのが防止されており、回転ノズル60がボディ52に回転自在に係止する。
回転ノズル60の中央には給水側から射出側に貫通するノズル孔69が形成されている。そして、このノズル孔69の軸は基端部63では基端部63の軸yと同一であるが、突出部65の先端部66では、ノズル孔69の軸zは基端部63の軸yに対して5度傾斜しており、ノズル孔傾斜角は5度である。
回転リング70は円筒状の部材であり、ボディ52の外側に回転自在に被せられている。そして、回転ノズル60の歯車68に面する回転リング70の内周面には、歯車68と噛みあうリングギア72が形成されており、リングギア72の内径はノズル保持部54の外径よりも小さく設定されている。そして、回転リング70の給水側の端には回転リング70の内周面を一周するリング溝74が形成されており、給水管接続部56の外周のリング溝74に面する部位には突起53が設けられている。そして、リング溝74に突起53がはまって、回転リング70がボディ52に回転自在に係止している。
ノズル装置50によれば、回転リング70を回転させることにより、複数の回転ノズルを回転させて、水の放射角を連続的に変化させることができる。また、ノズル装置50は前述の通り単純な構造であり、部品点数も少なく、取り扱いが容易であり、耐久性、メンテナンス性に優れている。そして、回転リング70を回転させる方向には水圧をほとんど受けないので、水の放射角を容易に変化させることができる。
なお、実施例6では歯車を回転ノズルと一体構造としたが、歯車は別体として、実施例1のように組み付けても良い。
[回転制御機構の構成について]
上述の実施例1から実施例6では、回転制御機構として、歯車とリングギアの組合せの例を示したが、回転制御機構の構成はこれに限られない。
図12に、回転制御機構にタイミングベルトを用いたノズル装置80の模式図を示す。タイミングベルト等の歯は図示を省略している。図12に示したノズル装置80では、回転ノズル82を回転させる部材として、回転ノズル82の基部にプーリ83が装着されている。そして、回転ノズル82の各々のプーリ83にタイミングベルト84が掛け渡されている。そして、回転リング87の内周面88には図示を省略した摩擦部材が装着されている。そして、ボディ81の射出側の面に回転自在に配置された補助プーリ85が、タイミングベルト84を回転リング87の内周面88に装着された摩擦部材に接触させている。そして、タイミングベルト84の張りを保つために、適宜のローラ86がボディ81の射出側の面に回転自在に配置されている。
ノズル装置80では、回転リング87の回転操作によりタイミングベルト84が駆動され、タイミングベルト84の駆動に合わせてプーリ83が回転することにより、回転ノズル82が回転する。
なお、タイミングベルトを用いる方式では、回転リングの内周面にタイミングベルトに噛みあう歯をリング状に形成し、タイミングベルトには両面タイミングベルトを採用しても良い。
タイミングベルトを用いる方式では、歯車とリングギアを直接噛みあわせる方式に比べて、回転ノズルの配置位置の自由度が高くなる。この方式では、回転ノズルをボディ上で同一円周上に配置しなくても、回転ノズルの各々を同時に同じ角度だけ回転させることができる。
図13に、補助歯車を介在させた回転制御機構を用いたノズル装置90の模式図を示す。図13に示したノズル装置90は、ボディ91の射出側の面に軸が固定され回転自在に配置された補助歯車94を備えている。そして、回転リング95の内周面に形成されたリングギア96の回転を、補助歯車94を介して、回転ノズル92の基部の歯車93に伝える。ノズル装置90では、補助歯車94が2つの歯車93に噛みあう構成としているが、補助歯車94が1つの歯車93と噛みあう構成としても良い。
補助歯車を介在させる方式では、歯車とリングギアを直接噛みあわせる方式に比べて、回転ノズルの配置位置の自由度が高くなる。
上述の実施例1から実施例6では、回転ノズルを射出孔に挿通して回転ノズルをボディの内側と外側で射出孔に係止させる例を示したが、回転ノズルをボディに回転係止させる方法はこれに限られない。また、上述の実施例1から実施例6では、制御部材の操作として、回転リングを回転操作する例を示したが、制御部材の操作は、回転リングの回転操作に限られない。
図14から図16を用いて、本発明の実施例7におけるノズル装置110について説明する。ノズル装置110は消火用に使用される多口ノズルであって、ボディ112と回転ノズル140とダイヤル150とを備えている。ダイヤル150が本発明の制御部材に該当する。
図14は、ノズル装置110の構造を一部断面により示した図であり、図15は、ノズル装置110を射出側から見た正面図である。図14は、図15のB−B位置におけるノズル装置110の断面を示しており、後方の回転ノズル140等は記載を省略している。そして、図16はノズル装置110を図15の矢印Cの方向から見た側面図である。
図14に示すように、ボディ112はフロント部120と給水管接続部114と孔部材124とフロントカバー130から構成されている。フロント部120は射出側が塞がった円筒状の部材であって、フロント部120の射出側の面には孔部材124を挿通させる挿通孔122が同一円周上に4個形成されており、挿通孔122の軸方向はノズル装置110の軸方向と同じである。孔部材124は中央に射出孔128が形成された中空の部材で端末部126の径が大きくなっており、フロント部120の挿通孔122に挿通され、フロント部120に接着固定されている。そして、孔部材124の先端は挿通孔122から射出側に突出している。
給水管接続部114は外径がフロント部120と同じ大きさの円筒状の部材であって、給水管を螺合により接続するための雌ねじが形成された給水口116を備えている。そして、螺合によりフロント部120と一体化されている。フロント部120と孔部材124と給水管接続部114が一体化されたものが本発明のボディ本体に該当し、フロントカバー130が本発明の蓋体に該当する。
回転ノズル140は中央にノズル孔148が形成された中空の部材であって、給水側の基部144ではノズル孔148の径が大きくなっており、給水側の端部には鍔状の座部142を備えている。そして、座部142から少し射出側に離れた位置に、歯車152が装着されている。そして、回転ノズル140の射出側の先端部146では、ノズル孔148の軸が回転ノズル140に軸に対して7度傾斜している。
フロントカバー130は外周部に筒状に伸びた筒状部134を備える円板状の部材であり、筒状部134がフロント部120の外周にネジ136でで固定されている。そして、フロントカバー130の円板状の部分の回転ノズル140に対応する位置には、回転ノズル140の先端部146および基部144の径よりも大きく、回転ノズル140の座部142の径よりも小さな穴132が開けられている。
そして、回転ノズル140は、ノズル孔148の径が大きい基部144に孔部材124を挿入され、座部142をフロント部120とフロントカバー130に挟まれた状態で、ボディ112に回転自在に係止している。
ボディ112の射出側の面には、図15、図16に示すように、ボディ112に回転自在に係止する4個の補助歯車154が、回転ノズル140に取り付けられた歯車152に噛み合わせて配置されている。そして、各補助歯車154の軸には円板状のダイヤル150が取り付けられている。ダイヤル150の外周部には滑り止めのためのローレット加工が施されており、ダイヤル150の外径の一部はボディ112の外径よりも外側にはみ出している。なお、ダイヤル150はいずれか一個の補助歯車154に取り付けるだけでも良い。
そして、ダイヤル150を回すことにより補助歯車154を介して歯車152が回り、回転ノズル140を回転させることができる。実施例7では、補助歯車154と歯車152が回転制御機構に該当する。
実施例7のノズル装置110によれば、ダイヤル150の回転により回転ノズル140を回転させて、ノズル装置110による水の射出角を変更することができる。そして、ノズル装置110の放射角を変化させる機構は、先端部146のノズル孔148の軸zが回転ノズル140の回転軸である軸yに対して傾斜した回転ノズル140を、ダイヤル150の回転操作によって回転させという単純な構造である。よって、ノズル装置110は少ない部品点数で構成することができ、取り扱いが容易であり、耐久性、メンテナンス性に優れている。また、回転ノズル140の先端部146で向きを変えられる水の圧力は、回転ノズル140を回転ノズル140の軸yの方向の射出側に押し出すように働くため、これとほぼ直交するダイヤル150の回転方向には水の圧力をほとんど受けない。よって、射出する水の圧力が高くても、小さな力でダイヤル150を回転させて水の放射角を容易に変化させることができる。
実施例7の構成では、フロント部120に形成する挿通孔122をノズル装置110の径方向外方へ傾斜させて形成し、孔部材124をボディ112に対して傾斜させて取り付けることにより、回転ノズル140の回転軸を傾斜させることができる。この場合は、補助歯車154の軸をノズル装置110の径方向外方に傾斜させてボディ112に取り付け、歯車152および補助歯車154を、射出側から給水側へ縮径する傘歯にすると、歯車のかみ合わせが滑らかになる。
なお、実施例7ではボディの外周部に被せる回転リングを使用しないので、ボディの形状は円柱状に限定されない。
上述の実施例1から実施例7では、歯車等の回転制御機構はボディの外側に出ていたが、回転制御機構をボディの内側に収容する構造とすることもできる。
実施例8では、図17から図19を用いて、回転制御機構をボディの内側に収容したノズル装置210について説明する。
図17に、ノズル装置210の構造を一部断面表示により示す。ノズル装置210は消火用に使用される多口ノズルであって、ボディ212と回転ノズル240とレバー260とを備えている。レバー260が本発明の制御部材に該当する。
ボディ212はフロント部220と給水管接続部214とフロントカバー230から構成されている。図18は、フロントカバー230を透視してノズル装置210を射出側から見た正面図である。図17は、図18のD−D位置における断面を示している。図17では、後方の回転ノズル240等は記載を省略している。そして、図19はノズル装置210を図18の矢印Eの方向からフロントカバー230を透視した側面図である。
フロント部220は射出側が塞がれた円筒状の部材であって、フロント部220の射出側の面にはノズル装置210の軸方向を向いた射出孔222が同一円周上に4個形成されている。給水管接続部214は外径がフロント部220と同じ大きさの筒状の部材であって、給水管を螺合により接続するための雌ねじが形成された給水口216を備えている。そして、給水管接続部214は螺合によりフロント部220と一体化されている。フロント部220と給水管接続部214を一体化したものが本発明のボディ本体に該当し、フロントカバー230が本発明の蓋体に該当する。
回転ノズル240は中央にノズル孔248が形成された中空の部材であって、射出側の基部244と基部244と比べて外径が小さい給水側の挿入部242からなる。そして、回転ノズル240の基部244の射出側先端の先端部246では、ノズル孔248の軸zが回転ノズル240の回転軸である軸yに対して7度傾斜している。
フロントカバー230は射出側が塞がれた円筒状の部材であって、射出側の面の回転ノズル240に対応する位置には回転ノズル240の径よりもわずかに大きい穴232が形成されている。
そして、回転ノズル240の挿入部242の基部244側の端部に中空円板状の下部スペーサ254が挿通され、回転ノズル240の挿入部242がフロント部220の射出孔222に挿入されている。そして、回転ノズル240の基部244の下部スペーサ254から少し離れ位置に歯車252が取り付けられており、歯車252の射出側には中空円板状の上部スペーサ256が挿通されている。
そして、フロントカバー230の穴232から回転ノズル240の先端部246が突き出した状態で、フロントカバー230の筒状部234がフロント部220の外周部にネジ236により固定されている。そして、回転ノズル240は、下部スペーサ254と上部スペーサ256の間がフロント部220とフロントカバー230に挟まれた状態で、ボディ212に回転自在に係止している。
そして、フロント部220とフロントカバー230の間には、フロント部220に軸支され回転自在の補助軸259が4本配設されており、各補助軸259には、回転ノズル240に取り付けられた歯車252の2つと噛みあう補助歯車258が取り付けられている。
そして、一本の回転ノズル240の下部スペーサ254と歯車252の間には回転ノズル240側の傘歯車250が取り付けられている。そして、フロント部220の射出側の上部を切り欠いた切欠部224に、傘歯車250と噛みあう傘歯車262が配置されている。
傘歯車262のフロント部220に面する面は平面となっており、フロントカバー230に面する面は球面となっている。そして、傘歯車262はフロント部220の切欠部224に形成された軸孔に挿入された軸264に固定されている。そして、軸264はフロントカバー230の外側に突出しており、軸264の先端にはレバー260が取り付けられている。そして、レバー260の操作により、軸264と傘歯車262が一体で回転する構成とされている。
ノズル装置210では、レバー260の操作によりレバー260側の傘歯車262が回転し、傘歯車262の回転に連動して、回転ノズル240側の傘歯車250を回転する。そして、傘歯車250と同軸の回転ノズル240に取り付けられた歯車252が、補助歯車258を介して、他の回転ノズル240を回転させる。
よって、ノズル装置210よれば、制御部材であるレバー260の操作により、複数の回転ノズル240を同時に回転させることができ、ノズル装置210の放射角を変化させることができる。そして、放射角の変化は、回転ノズル240を単純なギアの組合せで回転させることにより実現できる。よって、ノズル装置210は、少ない部品点数で構成することができ、取り扱いが容易であり、耐久性、メンテナンス性に優れている。また、回転ノズル240の先端部246で向きを変えられる水の圧力は、回転ノズル240を回転ノズル240の軸yの方向の射出側に押し出すように働くので、これとほぼ直交する方向に傘歯車250を回転させるためのレバー260の操作は水の圧力をほとんど受けない。よって、射出する水の圧力が高くても、小さな力でレバー260を操作して水の放射角を容易に変化させることができる。
実施例8の構成では、フロント部220に形成する射出孔222をノズル装置210の径方向外方へ傾斜させて形成し、射出孔222に回転ノズル240の挿入部242を挿入することにより、回転ノズル240の回転軸を傾斜させることができる。
なお、実施例8では制御部材をレバーとしており、ボディの外周部に被せる回転リングを使用しないので、ボディの形状は円柱状に限定されない。
〔変形例について〕
上述の各実施例では回転ノズルを4個としたが、回転ノズルの数は4個には限定されない。回転ノズルが2個以上であれば、水の放射角を連続的に変化させることができる。
そして、実施例1では、回転ノズル20の軸yがノズル装置10の軸xに対してノズル装置10の径方向外方に傾斜する傾斜角(ノズル軸傾斜角)を3度としたが、傾斜をさらに小さくしたり、傾斜をさらに大きくしても良い。そして、ノズル軸傾斜角が20度以内であれば、ボディの加工が容易であり、ノズル装置10の径を小さく抑えることができる。
なお、回転ノズルの軸がノズル装置の径方向内方に20度以内で傾斜しても良い。ノズル軸傾斜角で表現すれば、ノズル軸傾斜角をマイナス20度以内としても良い。ノズル軸傾斜角がマイナス20度以内であれば、ボディの加工が容易であり、ノズル装置の径を小さく抑えることができる。
そして、実施例1では、回転ノズル20の基端部23の軸yに対する先端部26のノズル孔29の軸zの傾斜角(ノズル孔傾斜角)を3度としたが、傾斜をさらに小さくしたり、傾斜をさらに大きくしても良い。そして、ノズル孔傾斜角が20度以内であれば、先端部を一体とする場合も、先端部を別部材とする場合も回転ノズルの形成が容易である。
そして、実施例1では回転リング30の内周面に形成されるリングギア32は、歯幅方向をノズル装置10の軸方向に合わせて形成しているが、リングギア32は、歯幅方向をノズル軸傾斜角以下の角度で水の射出側に向けて回転リング30の外径側に傾斜させて形成しても良い。これにより、回転ノズル20の基部24に装着した歯車28がリングギア32に噛みあう時、歯車28が傾斜する側にリングギア32の歯が傾斜するので、リングギア32と歯車28とのかみ合わせが良く、歯車28の回転が円滑になり、ノズル装置10の耐久性が向上する。
実施例5では、ノズル軸傾斜角と同じ角度だけ、リングギアに傾斜をつけている。
ところで、本発明のノズル装置では、ノズル軸傾斜角は放射角の大きさを規定し、ノズル軸傾斜角が大きくなるほど放射角が大きくなる。そして、ノズル孔傾斜角は放射角の変化を規定し、ノズル孔傾斜角が大きいほど、放射角の変化が大きくなる。
よって、ノズル軸傾斜角を10度以内とすれば、長い射程で所定の広がりのある範囲への放水が可能である。また、ノズル孔傾斜角が10度以内であれば、長い射程で放水範囲を変更することができる。
そこで、ノズル軸傾斜角を10度以内とし、さらに、ノズル孔傾斜角を10度以内とすれば、長い射程で広がりのある対象物に対して、適宜放水範囲を調節して放水することがができる。
なお、中程度の射程で広がりのある範囲への放水に対応できるようにするために、ノズル軸傾斜角及びノズル孔傾斜角を20度までの範囲で拡大しても良い。
そして、実施例1のノズル装置10では、全ての回転ノズル20の先端部26が、それぞれノズル装置10の径方向外方を向く回転位置で回転ノズル20の歯車28と回転リング30のリングギア32を噛みあわせているが、かみ合わせはこれに限定されない。各回転ノズル20の先端部26がノズル装置10の径方向外方を向くタイミングがずれても、放射角の変更は可能である。
また、上述の実施例1では、回転リングの回転により、回転ノズルが各々同時に同じ角度だけ回転する構成としているが、回転ノズルの回転角度は互いに同じでなくても良い。回転ノズルの回転角度が互いに異なるものであっても、ノズル装置による放射角の変更は可能である。
回転ノズルの先端部のノズル孔を回転ノズルの基端部の軸に対して傾斜させる方法は、上述したものに限られない。例えば、回転ノズルの先端部まて真っ直ぐのノズル孔を開けた後に、先端部を曲げ加工して、先端部のノズル孔を傾斜させても良い。
また、上述の実施例1では回転ノズルの基部に装着した歯車がボディ部材の外径からはみ出さない構成としたが、これに限定されない。回転制御機構が歯車とリングギアで構成され、歯車がボディ部材の外径からはみ出す構成とするときは、リングギアの内径をボディ部材の外径以上とし、回転リングを給水側からボディ部材を被せればよい。
本発明のノズル装置は、先端部のノズル孔の軸zが回転ノズルの回転軸である軸yに対して傾斜した回転ノズルを複数個同時に回転させることにより放射角を変更することができる構造を備えており、上述の実施例以外にも多様な構造が可能である。例えば、制御部材を回転リングとし、回転ノズルはボディから突き出した孔部材に被せる構成とすることもできる。
その他、本発明に係るノズル装置はその発明の思想の範囲で、各種の形態で実施できるものである。
上述の実施例では、本発明のノズル装置について消火用の用途の説明をしたが、本発明のノズル装置の用途は消火用に限られず、洗浄にも、散水にも利用することができる。また、本発明のノズル装置は、水以外の液体の放射にも使用することができる。
本発明のノズル装置を消火用に使用する場合、民生用の用途では、ノズル装置の吸水口に水道水のホースをつなげるだけで消火作業に使用することができる。そして、制御部材である回転リングの回転により放水範囲を調節することができ、安全な距離を保って広がりのある範囲の消火作業を手際よく行うことができる。
そして、回転ノズルの先端部で向きを変えられる水の圧力は、回転ノズルを回転ノズルの軸の方向の射出側に押し出すように働くため、これとほぼ直交する回転リングの回転方向には水の圧力をほとんど受けない。そのため、小さな力で回転リングを回転させることができるので、お年寄りや小学生にも使いやすく、初期消火に有効である。
また、本発明のノズル装置は、上述のとおり放水範囲を調節する回転リングが水の圧力をほとんど受けない構造なので、消防用のはしご車等のポンプで加圧された水を放水するホースの先端に接続する消火用ノズルとしての使用に適している。そして、回転リングを回転させることにより、消火作業をする位置を変えずノズル装置の向きも変えずに、消火する面積に対応させて放水面積を変化させることができるので、消防隊員の負担が軽減されると共に、鎮火に要する時間を短縮することができる。
なお、制御部材としてダイヤルやレバーを用いる場合でも、制御部材の操作は水の圧力の影響をほとんど受けないので、本発明のノズル装置では放射角の変更が容易である。
10、10a、10b、10c、10d、10e ノズル装置
12、12b、12c、12d、12e ボディ
14、14b、14c、14d、14e ノズル保持部
16、16e 給水管接続部
17、17e 給水口
18、18b、18c、18d、18e 射出孔
19、19b、19e 中央射出孔
20、20a、20b、20c、20d、20e 回転ノズル
22、22a、22c、22d、22e 座部
23、23a、23b、23c、23d、23e 基端部
24、24a、24b、24c、24d、24e 基部
25、25a、25b、25c、25d、25e 突出部
26、26a、26c、26d、26e 先端部
27、27e 空気孔
28、28c、28d、28e 歯車
29、29c、29e ノズル孔
30、30e 回転リング
32、32e リングギア
34 ギア外周部
36 補助リング
38 Oリング
40 固定ノズル
42 Cリング
44 スペーサ
46 ネジ
48 ギア
50 ノズル装置
52 ボディ
53 突起
54 ノズル保持部
56 給水管接続部
57 給水口
58 射出孔
60 回転ノズル
62 馬蹄形リング
63 基端部
64 基部
65 突出部
66 先端部
67 溝
68 歯車
69 ノズル孔
70 回転リング
72 リングギア
74 リング溝
80 ノズル装置
81 ボディ
82 回転ノズル
83 プーリ
84 タイミングベルト
85 補助プーリ
86 ローラ
87 回転リング
88 内周面
90 ノズル装置
91 ボディ
92 回転ノズル
93 歯車
94 補助歯車
95 回転リング
96 リングギア
110 ノズル装置
112 ボディ
114 給水管接続部
116 給水口
120 フロント部
122 挿通孔
124 孔部材
126 端末部
128 射出孔
130 フロントカバー
132 穴
134 筒状部
136 ネジ
140 回転ノズル
142 座部
144 基部
146 先端部
148 ノズル孔
150 ダイヤル
152 歯車
154 補助歯車
210 ノズル装置
212 ボディ
214 給水管接続部
216 給水口
220 フロント部
222 射出孔
224 切欠部
230 フロントカバー
232 穴
234 筒状部
236 ネジ
240 回転ノズル
242 挿入部
244 基部
246 先端部
248 ノズル孔
250 傘歯車
252 歯車
254 下部スペーサ
256 上部スペーサ
258 補助歯車
259 補助軸
260 レバー
262 傘歯車
264 軸
a、b、c 矢印(水の射出方向を示す)
x ノズル装置の軸
y 回転ノズルの回転軸
z 回転ノズルの先端部のノズル孔の軸

Claims (15)

  1. 水などの液体を射出するノズル装置であって、
    液体の供給を受ける供給口および該供給口に連通し液体の射出側に開口する2個以上の射出孔が形成されたボディと、該射出孔に対応させて該ボディに配置され該ボディに回転自在に係止する2個以上の回転ノズルと、該回転ノズルの回転を制御する制御部材とを備え、
    前記回転ノズルには前記ボディの射出孔に流入する液体をノズル装置の射出側に射出するノズル孔が形成されており、
    前記回転ノズルの射出側の先端部における前記ノズル孔の軸は、該回転ノズルの回転軸に対して傾斜しており、
    前記制御部材と、前記回転ノズルとの間に、該制御部材の操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置。
  2. 請求項1に記載のノズル装置であって、
    前記制御部材として前記ボディの外周部に回転自在に被せられた筒状の回転リングを備えており、
    前記回転ノズルは前記射出孔に挿通されて液体の射出側に突出した状態で前記ボディに配置され、
    前記回転ノズルは前記ボディの内側で該ボディに回転自在に係止すると共に、前記射出孔から液体の射出側に突き出した該回転ノズルの突出部は、該ボディの液体の射出側において該ボディの外側に回転自在に係止し、
    前記回転リングの内周面と該内周面に面する前記回転ノズルの突出部との間に、該回転リングの回転操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置。
  3. 請求項1に記載のノズル装置であって、
    前記ボディは前記射出孔および前記供給口が形成されたボディ本体と、前記回転ノズルを挿通させる穴が形成された蓋体とで構成されており、
    前記制御部材としてダイヤルがボディの射出側に配置されており、
    前記射出孔は円筒状の側壁部を伴って前記ボディ本体の射出側に突出して形成されており、
    前記回転ノズルは該回転ノズルのノズル孔に前記射出孔の側壁部を挿入した状態で前記ボディ本体に配置されており、
    前記回転ノズルは前記蓋体に形成された穴から前記ボディの射出側に突出しており、
    前記回転ノズルの前記ボディ側の端部が、前記ボディ本体に固定された前記蓋体と該ボディ本体に挟まれて、該回転ノズルが該ボディに回転自在に係止しており、
    前記ダイヤルと前記回転ノズルの前記蓋体から突出した突出部との間に、該ダイヤルの回転操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置。
  4. 請求項1に記載のノズル装置であって、
    前記ボディは前記射出孔および前記供給口が形成されたボディ本体と前記回転ノズルを挿通させる穴が形成された蓋体とで構成されており、
    前記制御部材としてレバーが前記ボディの外周部に配置されており、
    前記回転ノズルは前記ボディ本体側の端部が前記射出孔に挿入された状態で前記ボディ本体に配置されており、
    前記回転ノズルの先端部は前記蓋体に形成された穴から前記ボディの射出側に突出しており、
    前記回転ノズルが、前記ボディ本体に固定された前記蓋体と該ボディ本体に挟まれて、該ボディに回転自在に係止しており、
    前記レバーと前記回転ノズルの間に、該レバーの向きを変える操作により該回転ノズルを回転させる回転制御機構を備えたノズル装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のノズル装置であって、
    前記回転ノズルは、液体の射出口を有する先端部と前記ボディに回転自在に係止する回転ノズル本体から構成され、該先端部のノズル孔は該先端部の軸方向に形成されており、該先端部が回転ノズル本体に対して傾斜して取り付けられているノズル装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のノズル装置であって、
    前記回転ノズルは先端部を含めて一体で形成されており、該先端部の軸は該回転ノズルの回転軸と同一であり、該先端部のノズル孔は該回転ノズルの回転軸に対して傾斜して形成されているノズル装置。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のノズル装置であって、
    前記回転制御機構は前記回転ノズルの各々を同時に同じ角度だけ回転させることができるものであり、
    前記回転ノズルは、各々の回転ノズルの先端の孔が、同時に、ノズル装置の射出側の中心に対して最も外側に向くように、向きが調整されているノズル装置。
  8. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のノズル装置であって、
    前記射出孔に対応させて前記ボディに配置された前記回転ノズルの回転軸は、前記ノズル装置の射出方向の軸に対して、平行であるかまたは20度以内の角度で射出側に向けて該ノズル装置の射出側の中心から離れる方向に傾斜しているノズル装置。
  9. 請求項8に記載のノズル装置であって、
    前記回転ノズルの先端部のノズル孔の軸は、該回転ノズルの回転軸に対して20度以内の角度で傾斜しているノズル装置。
  10. 請求項7に記載のノズル装置であって、
    前記回転ノズルの回転軸が前記ノズル装置の軸に対して射出側の中心から離れる方向へ傾斜する傾斜角と、該回転ノズルの先端部のノズル孔の軸が該回転ノズルの回転軸に対して傾斜する傾斜角が同一であるノズル装置。
  11. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のノズル装置であって、
    前記射出孔に対応させて前記ボディに配置された前記回転ノズルの回転軸は、前記ノズル装置の射出方向の軸に対して、20度以内の角度で射出側に向けて該ノズル装置の射出側の中心に近づく方向に傾斜しているノズル装置。
  12. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のノズル装置であって、
    前記ボディに、該ボディの射出側の中央部に開口し、該ボディの内部で前記供給口に連通する中央射出孔が形成されているノズル装置。
  13. 請求項2に記載のノズル装置であって、
    前記回転ノズルは前記ボディ上の射出側で同一円周上に配置されており、
    前記回転ノズルの突出部は、前記ボディの側の基部に歯車を備えており、該歯車に面する前記回転リングの内周面には、該歯車と噛みあうリングギアが形成されているノズル装置。
  14. 請求項13に記載のノズル装置であって、
    前記回転ノズルの回転軸は前記ノズル装置の軸に対して射出側に向けて該ノズル装置の径方向外方に傾斜しており、
    前記回転リングの内周面に形成されるリングギアは、該回転ノズルの回転軸の傾斜角以下の角度で、射出側に向けて該回転リングの外径側に傾斜して形成されているノズル装置。
  15. 請求項2に記載のノズル装置であって、
    前記ボディと前記回転リングの間に、該ボディに該回転リングを回転自在に係止させる係止機構を備えるノズル装置。
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