JP2014166022A - 回転電機制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機制御システムにおいて、パルス電流重畳制御における制御性の向上と、スイッチング損失及び素子の過熱の抑制とを両立させることである。
【解決手段】回転電機制御システム10は、回転電機12と、回転電機12を制御する制御装置46とを含む。制御装置46は、電流指令と所定波形のキャリアとに応じてインバータスイッチング信号を生成するインバータ信号生成部52と、電流指令にパルス電流を重畳させるパルス電流重畳部48と、キャリア周波数を設定するキャリア周波数設定部50とを有する。キャリア周波数設定部50は、電流指令にパルス電流を重畳させる場合にキャリア周波数を、パルス電流の非重畳時のキャリア周波数よりも高くする。
【選択図】図1
【解決手段】回転電機制御システム10は、回転電機12と、回転電機12を制御する制御装置46とを含む。制御装置46は、電流指令と所定波形のキャリアとに応じてインバータスイッチング信号を生成するインバータ信号生成部52と、電流指令にパルス電流を重畳させるパルス電流重畳部48と、キャリア周波数を設定するキャリア周波数設定部50とを有する。キャリア周波数設定部50は、電流指令にパルス電流を重畳させる場合にキャリア周波数を、パルス電流の非重畳時のキャリア周波数よりも高くする。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転電機制御システムに関し、特にインバータに出力するインバータスイッチング信号の生成に用いるキャリア周波数の設定に関する。
特許文献1には、ステータに対向して回転するロータを備え、ロータはロータコイルとロータコイルに選択された極性で短絡するダイオードとを含む電磁石型回転電機の制御装置において、ステータコイルに流すステータ電流のd軸電流指令にパルス状に増加した後減少する増加パルス電流を重畳させ、q軸電流指令にパルス状に減少した後増加する減少パルス電流を重畳させることが記載されている。
特許文献2には、モータの電圧指令値に応じてインバータにおけるキャリアの周波数を制御する周波数制御部と、インバータの1制御周期内において、電圧指令値の絶対値が大きい領域でキャリア周波数を高く設定し、電圧指令値の絶対値が小さい領域でキャリア周波数を低く設定する周波数切り替え部とを含むモータ用インバータの制御装置が記載されている。
特許文献3には、モータの電流指令値、トルク指令値、電圧指令値、速度指令値及び位置指令値のうちの少なくとも1つの指令値の変化量の増加とともにスイッチング周波数を増加させ、少なくとも1つの指令値が一定になり定常状態に達した場合にキャリア周波数を低下させるモータ制御装置が記載されている。
回転電機において、ステータ電流にパルス電流を重畳させる場合の制御性向上のためにはキャリア周波数を高くすることが望ましい。しかしながら高キャリア周波数ではインバータのスイッチング素子のスイッチング損失が増大したり、過熱のおそれがある。このため、パルス電流重畳制御において、制御性の向上とインバータのスイッチング素子のスイッチング損失及び過熱の抑制とを両立させることが望まれている。
本発明の目的は、回転電機制御システムにおいて、パルス電流重畳制御における制御性の向上と、スイッチング損失及び素子の過熱の抑制とを両立させることである。
本発明に係る回転電機制御システムは、回転電機と、前記回転電機をインバータを介して制御する制御装置とを備える回転電機制御システムであって、前記制御装置は、前記回転電機制御用のd軸電流指令及びq軸電流指令と所定波形のキャリア周波数とに応じて、インバータスイッチング信号を生成するインバータ信号生成部と、d軸電流指令及びq軸電流指令の少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させるパルス電流重畳部と、前記インバータ信号生成部に出力するキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定部であって、前記少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させる場合に前記キャリア周波数を、前記パルス電流の非重畳時の前記キャリア周波数よりも高くするキャリア周波数設定部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機制御システムにおいて、好ましくは、前記キャリア周波数設定部は、前記少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させる直前の制御周期と、前記少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させた直後の制御周期とを含んで、前記キャリア周波数をパルス電流の非重畳時の前記キャリア周波数よりも高くする。
また、本発明に係る回転電機制御システムにおいて、好ましくは、前記回転電機は、ステータに対向配置され回転するロータを含み、前記ロータは、複数のロータ突極、及び前記ロータ突極間のスロットが形成されたロータコアと、前記スロットを通って前記ロータ突極に巻装されたロータコイルと、前記ロータコイルに接続され、ロータコイル電流を一方向に整流する整流部とを含み、前記各ロータコイル電流によって前記複数のロータ突極が周方向に交互に異なる極性となる。
本発明の回転電機制御システムによれば、電流指令に対するパルス電流の重畳時にキャリア周波数が高くなり、パルス電流の非重畳時にはキャリア周波数が低くなるので、パルス電流重畳制御における制御性の向上と、インバータのスイッチング素子のスイッチング損失及び過熱の抑制との両立を図れる。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。以下では、回転電機がモータジェネレータとしての機能を有し、ハイブリッド車両の駆動源として使用される場合を説明するが、これは例示であって、電動車両の一種である電気自動車または燃料電池車の駆動源として使用されてもよい。また、回転電機は、単なる電動モータまたは単なる発電機の機能を持つ構成としてもよい。また、以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
図1は、本実施形態の回転電機制御システム10を示す図であって、回転電機12の周方向一部の断面と回転電機駆動部14の構成とを示す図である。回転電機12は、図示しないハイブリッド車両の駆動輪を駆動するモータとしての機能を有するとともに、駆動輪の回生制動によって発電する発電機としての機能を有し、いわゆるモータジェネレータとして機能する。
回転電機12は、図示しないケースに固定されたステータ16と、ステータ16に対向配置され、回転するロータ18とを備える。ステータ16は、ステータコア20と、ステータコア20の突極に巻回されたu相、v相、w相の3相のステータコイル22u,22v,22wとを含む。ステータコア20は磁性材料により形成される。ステータコア20の磁性材料として、金属板の一種としての電磁鋼板の積層体を用いることができる。ステータコア20は、周方向に複数の等間隔位置に、ロータ18へ向けて径方向内側へ突出して設けられた複数のステータ突極24と、各ステータ突極24の間に形成されたスロット26とを含む。なお、「径方向」という場合、ロータ18の回転中心軸に対し直交する放射方向をいう。また、「周方向」という場合、ロータ18の回転中心軸を中心とするロータ円周方向をいう。また、「軸方向」という場合、ロータ18の軸方向をいう。
ステータコイル22u,22v,22wは、スロット26を通って各ステータ突極24にそれぞれ集中巻きで巻回される。ステータコイル22u,22v,22wに3相のステータ電流が流れると各ステータ突極24が磁化し、ステータ16に回転磁界が生成される。
なお、ステータコイルは、ステータコア20の環状部分の周方向複数個所に複数相のステータコイルを巻回するトロイダル巻きとしてもよい。
ロータ18は、ステータ16と所定の空隙をあけて径方向内側に対向配置され、ステータ16に対し回転可能である。ロータ18の中心軸孔には図示しないケースの軸受に支持された回転軸が挿入固定される。ロータ18は、ロータコア30と、このロータコア30に巻回された複数のロータコイル32n,32sと、整流部であるダイオード34,36とを含む。
ロータコア30は磁性材料により形成され、外周側に周方向等間隔の複数個所に設けられた磁極部であるロータ突極38n、38sを含む。ロータコア30の磁性材料として、金属板の一種としての電磁鋼板の積層体を用いることができる。ロータ突極38nは、ロータコイル32nに流れるロータコイル電流によってN極に磁化される。ロータ突極38sは、ロータコイル32sに流れるロータコイル電流によってS極に磁化される。ロータ突極38nとロータ突極38sとは、周方向に交互に配置される。ロータコア30の外周面の隣り合うロータ突極38n、38s間には、ロータコイル32n,32sの配置空間を形成する溝状のスロット40が形成される。
ロータコイル32n,32sは、スロット40を通ってロータ18の周方向の1つおきのロータ突極38nに集中巻きで巻装されたロータコイル32nと、ロータ突極38nと隣り合う別の1つおきのロータ突極38sにスロット40を通って集中巻きで巻装されたロータコイル32sとから構成される。周方向の1つおきのロータコイル32nは直列に接続されるとともに、一方向に短絡するように第1ダイオード34が接続される。また、周方向の別の1つおきのロータコイル32sも直列に接続されるとともに、他方向に短絡するように第2ダイオード36が接続される。
なお、ロータコイル32n、32sをすべて分離して、各ロータコイル32nに一方向に短絡するように第1ダイオードをそれぞれ接続し、各ロータコイル32sに他方向に短絡するように第2ダイオードをそれぞれ接続してもよい。また、各ロータコイル32n,32sは、ロータ突極38n,38sの周囲に複数層の複数列に整列して巻回される整列巻き型としてもよい。
この構成では、後述するようにステータ16側からロータコイル32n,32sに磁束が鎖交しステータ電流の変化に応じて誘導電流であるロータコイル電流が流れると、ロータコイル電流がダイオード34,36により一方向または他方向に整流され、ロータ突極38n、38sが所望の極性に磁化する。ロータコイル32nは、第1ダイオード34の整流方向に応じてロータ突極38nの先端にN極を形成する。ロータコイル32sは、第2ダイオード36の整流方向に応じてロータ突極38sの先端にS極を形成する。ロータ突極38n、38sが周方向に交互に配置されるので、各ロータコイル電流によってロータ突極38n、38sが周方向に交互に異なる極性であるN極及びS極となる。
以上が回転電機12の構成であり、次に回転電機駆動部14を説明する。回転電機駆動部14は、蓄電部42と、インバータ44と、制御装置46とを含む。蓄電部42は、直流電源として設けられ、二次電池により構成される。インバータ44は、複数のスイッチング素子を含み、スイッチング素子のスイッチング動作により蓄電部42からの直流電力を、u相、v相、w相の交流電力に変換して各相のステータコイル22u,22v,22wに供給する。複数のスイッチング素子として、トランジスタまたはIGBTを使用できる。なお、蓄電部42とインバータ44との間に蓄電部42の電圧を昇圧してインバータ44に出力する昇圧装置を設けてもよい。
制御装置46は、CPU及びメモリを有するマイクロコンピュータを含むもので、インバータ44のスイッチング素子のスイッチングを制御することにより、インバータ44を介して回転電機12の駆動を制御する。制御装置46は、回転電機12と一体に結合した構成としてもよいが、車両において制御装置46と回転電機12とを分離して配置する構成としてもよい。また、制御装置46は、Id-Iq生成部47と、パルス電流重畳部48と、キャリア周波数設定部50と、インバータ信号生成部52とを有する。これについて、図2を用いて詳しく説明する。
図2は、図1に示した制御装置46の各ブロックと、電流センサ54及び回転センサ56とを示している。キャリア周波数設定部50は、後述するようにd軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomの少なくとも一方にパルス電流が重畳される場合に、インバータ信号生成部52に出力する所定波形のキャリアの周波数fcを、電流指令にパルス電流が重畳されない場合のキャリア周波数fcLよりも高いキャリア周波数fcHに設定する。
電流センサ54は、回転電機12のv相、w相のステータコイルに流れるステータ電流Iv,Iwを検出して、検出されたステータ電流を制御装置46に送信する。u相のステータコイルに流れるステータ電流Iuは、ステータ電流Iv,Iwの検出値から算出できるが、ステータ電流Iuを別の電流センサにより検出してもよい。
回転センサ56は、回転電機12の回転角度θを検出し、検出した回転角度θを制御装置46に送信する。回転センサ56は、レゾルバにより構成することができる。また、制御装置46には、運転者のアクセルペダルの操作量に基づく目標トルクであるトルク指令値Trが入力される。
制御装置46は、d-q軸ベクトル電流制御によりステータ電流を制御することで回転電機12の駆動を制御する。制御装置46は、電流指令生成部であるId-Iq生成部47と、パルス電流重畳部48と、減算器60,62と、PI制御部64,66と、2相/3相変換部68と、インバータ信号生成部52と、3相/2相変換部70とを含む。
Id-Iq生成部47にはトルク指令値Trが入力される。Id-Iq生成部47は、トルク指令値に基づいて回転電機制御用のd軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomを生成する。ここで、d軸とは、回転電機12の周方向に関してロータコイル32n、32sの巻回中心軸方向である磁極方向をいい、q軸とはd軸に対し電気角で90度進んだ方向をいう。例えば、図1のようにロータ18の回転方向が規定される場合、d軸方向、q軸方向はそれぞれ図1の矢印で示す関係で規定される。
パルス電流重畳部48は、パルス電流生成部72と、Idパルス重畳部74及びIqパルス重畳部76とを含む。パルス電流生成部72は、予め設定された所定条件成立時にd軸パルス電流及びq軸パルス電流を生成する。この場合の「所定条件」は、回転電機12がある回転数(min-1)以下で回転すること、または、あるトルク以上のトルク要求があることとしてもよい。また、「所定条件」は、回転電機12に回転要求が発生したこととしてもよい。後述する図3で示すように、「d軸パルス電流Pd」は、現在の電流値から急激に増大した後、急激に減少する三角波のパルス状の電流である。「q軸パルス電流Pq」は、現在の電流値から急激に減少した後、急激に増大する三角波のパルス状の電流である。パルス電流生成部72で生成されたd軸パルス電流Pd及びq軸パルス電流Pqは、予め設定された周期的な所定タイミングで、後述するIdパルス重畳部74及びIqパルス重畳部76にそれぞれ出力される。この場合、d軸パルス電流Pd及びq軸パルス電流Pqは、複数回の制御周期で徐々に変化してIdパルス重畳部74及びIqパルス重畳部76に出力される。
Id-Iq生成部47で生成されたd軸電流指令IdcomはIdパルス重畳部74に出力され、q軸電流指令IqcomはIqパルス重畳部76に出力される。なお、Id-Iq生成部47では、回転角度θの検出値から算出されるモータ回転数と、図示しない電圧センサにより検出されたインバータ44の蓄電部42側の電圧と、トルク指令値Trとに基づいてd軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomを生成してもよい。
Idパルス重畳部74には、各回の制御周期でId-Iq生成部47からd軸電流指令Idcomが入力され、パルス電流生成部72からはパルス電流重畳時にd軸パルス電流Pdのうち、制御周期に応じた変化分が入力される。例えば後述する図5で示すように、制御周期がt1,t2,・・・t5,t6で規定される場合、d軸パルス電流Pdは各制御周期でA1,A2,・・・A5,0と変化する。
図2に戻って、Idパルス重畳部74は、パルス電流重畳時に入力されたd軸電流指令Idcomに、制御周期に応じて入力されたd軸パルス電流Pdの変化分を重畳させて、パルス重畳後のd軸電流指令Idcomを減算器60へ出力する。
Iqパルス重畳部76には、同様に、各回の制御周期でId-Iq生成部47からq軸電流指令Idcomが入力され、パルス電流生成部72からはパルス電流重畳時にq軸パルス電流Pqのうち、制御周期に応じた変化分が入力される。Iqパルス重畳部76は、パルス電流重畳時に入力されたq軸電流指令Iqcomに、入力されたq軸パルス電流Pqの変化分を重畳させて、パルス重畳後のq軸電流指令Iqcomを減算器62へ出力する。なお、Idパルス重畳部74及びIqパルス重畳部76は、入力された電流指令Idcom、Iqcomにパルス電流が重畳されていない場合に、入力された電流指令Idcom、Iqcomをそのまま減算器60,62に出力する。
減算器60には、3相/2相変換部70から電流値Idが入力される。減算器60は、Idパルス重畳部74を通過後のd軸電流指令Idcomと電流値Idとの偏差を算出し、その算出した偏差をPI制御部64に出力する。
減算器62には、3相/2相変換部70から電流値Iqが入力される。減算器62は、Iqパルス重畳部76を通過後のq軸電流指令Iqcomと電流値Iqとの偏差を算出し、その算出した偏差をPI制御部66に出力する。
PI制御部64,66は、入力された偏差に対して予め設定されたPIゲインに基づいてPI制御を行うことでd軸電圧Vd及びq軸電圧Vqをそれぞれ算出し、その算出したd軸電圧Vd及びq軸電圧Vqを2相/3相変換部68に出力する。
2相/3相変換部68は、入力されたd軸電圧Vd及びq軸電圧Vqと、回転センサ56から受信した回転角度θとに基づいて2相/3相変換することで3相電圧Vu,Vv,Vwを算出し、3相電圧Vu,Vv、Vwをインバータ信号生成部52に出力する。
インバータ信号生成部52は、PWM信号生成部とも呼ばれるもので、3相電圧Vu,Vv、Vwと、後述するキャリア周波数設定部50から入力された搬送波と呼ばれるキャリアとの電圧比較によって、インバータ44の各相の上下のスイッチング素子をオンまたはオフさせるインバータスイッチング信号を生成し、インバータ44に出力する。言い換えれば、インバータ信号生成部52は、d軸電流指令及びq軸電流指令とキャリアとに応じて、インバータスイッチング信号を生成する。インバータ44は、インバータ信号に応じてインバータ44の各スイッチング素子のオンオフ動作を行う。これにより回転電機12の各相ステータコイルにステータ電流Iu,Iv,Iwが流れる。
3相/2相変換部70には、電流センサ54からステータ電流Iv,Iwが入力される。3相/2相変換部70は、ステータ電流Iv,Iwと回転センサ56から受信した回転角度θとから3相/2相変換してd軸電流Id及びq軸電流Iqを算出し、d軸電流Id及びq軸電流Iqをそれぞれ減算器60,62へ出力する。このような制御装置46では、d軸及びq軸の電流値Id,Iqと、Idパルス重畳部74及びIqパルス重畳部76を通過後のd軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomとがそれぞれ一致するようにフィードバック制御が行われる。
次に、図3から図7を用いて、キャリア周波数設定部50の機能を説明する。図3は、図2の制御装置46で発生するパルス要求Preq、パルス電流を含む電流指令、及びキャリア周波数fcの時間的変化を示す図である。なお、以下では電流指令としてd軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomのうち、d軸電流指令Idcomで代表して説明し、パルス電流重畳部としてIdパルス重畳部74及びIqパルス重畳部76のうち、Idパルス重畳部74で代表して説明する。
制御装置46は、予め設定された所定条件が成立した場合に、所定周期でパルス要求Preqを発生させる。パルス要求Preqが発生するとIdパルス重畳部74は電流指令Idcomに時間T1でパルス電流Pdを重畳させる。この場合、キャリア周波数設定部50には、パルス要求Preqが発生したことを表す信号が入力され、時間T1でキャリア周波数fcとして高キャリア周波数fcHを設定する。高キャリア周波数fcHは、パルス要求Preqが入力されない場合にキャリア周波数設定部50で設定される低キャリア周波数fcLよりも高い。
図4は、図2に示したキャリア周波数設定部50でキャリア周波数fcを設定する方法を示すフローチャートである。このフローチャートは、キャリア周波数設定部50で実行する。
まず、ステップS10(以下、ステップは単にSという。)で、前回の制御周期でパルス要求Preqがなく、今回の制御周期でパルス要求Preqがあるか否かを判定する。S10で、Preq(0)は前回の制御周期のパルス要求Preqの有無を表し、Preq(1)は今回の制御周期のパルス要求Preqの有無を表す。Preq(0)、Preq(1)が0の場合、パルス要求Preqがないことを表し、1の場合、パルス要求Preqがあることを表す。
S10で判定が肯定の場合、S12で変数tに0が代入され、S16で変数flagに1が代入され、S18に移行する。S10で判定が否定の場合、S14でt=t+1となり、S18に移行する。
S18ではflagが1か否かが判定され、判定が肯定の場合、S20でtが予め設定された定数Ta以下であるか否かが判定される。S20で判定が肯定の場合、S24でキャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定される。
S20で判定が否定の場合、S26でキャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定されるが、S28でflagに0が代入される。
一方、S18で判定が否定の場合、S22でキャリア周波数fcに低キャリア周波数fcLが設定される。図4のフローチャートは各制御周期で1度実行される。
例えば、図5では制御周期t1からt6の間で電流指令Idcomにパルス電流Pdが重畳されることを示している。この場合、制御周期t1ではS10の判定が肯定となるので、S12に移行する。S12でt=0となり、S16でflag=1となり、S18に移行する。なお、図5では黒丸で制御周期の切替を表している。S18ではflag=1であるか否かが判定され、制御周期t1では判定が肯定となるのでS20に移行する。S20では、例えばTa=4とすると、制御周期t1でt=0であるので判定は肯定となり、S24でキャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定される。
一方、次の制御周期t2では、S10で判定が否定となるので、S14に移行する。S14でt=t+1となるので、t=1となり、S18に移行する。この場合、S18からS20に移行し、t≦Taであるので、S24で同様にキャリア周波数fcとして高キャリア周波数fcHが維持され、これが所定回数の制御周期分繰り返される。
図5の制御周期t6では、S14でt=5となり、S20で判定が否定となるので、S26でキャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定されるが、S28でflag=0となる。このため、次の制御周期t7では、S18で判定が否定となるので、S22でキャリア数fcに低キャリア周波数fcLが設定される。
このようなキャリア周波数fcの設定方法により、図6に示すように、電流指令Idcomに対するパルス電流Pdの重畳期間にキャリア周波数fcとして高キャリア周波数fcHが設定され、それ以外の期間でキャリア周波数fcに低キャリア周波数fcLが設定される。また、制御装置46は、キャリア周波数fcを変更する場合に、制御周期及びPI制御部64,66の制御ゲインも変更する。例えば制御装置46は、キャリア周波数fcがfcLからfcHに変更される場合に、制御周期を短くする。
次に、回転電機12の動作と、回転電機制御システムの作用効果とを順に説明する。図1に示す3相のステータコイル22u,22v,22wに3相の交流電流が流れることでステータ16に回転磁界が形成される。この回転磁界は、起磁力分布として、正弦波分布だけでなく高調波成分を含んでいる。特に、集中巻きにおいては、各相のステータコイル22u,22v,22wが互いに径方向に重なり合わないので、ステータ16の起磁力分布に含まれる高調波成分の振幅レベルが増大する。例えば、3相の集中巻きの場合には、高調波成分としてステータコイル22u,22v,22wの入力電流の周波数の時間的3次で空間的2次の高調波成分の振幅レベルが増大する。このような高調波成分は空間高調波と呼ばれる。ここで、回転磁界の基本波成分がロータ18に作用すると、ステータ16とロータ18との間の磁気抵抗が小さくなるように、ロータ突極38n,38sがステータ突極24に吸引される。これによって、ロータ18にリラクタンストルクが作用する。
また、回転磁界がステータ16からロータ18に作用すると、回転磁界に含まれる高調波成分の磁束変動により、ステータ16からスロット40内に漏れ出る漏れ磁束が発生し、その漏れ磁束が変動する。漏れ磁束の変動が大きい場合にはスロット40に配置されたロータコイル32n,32sの少なくともいずれかに誘導電流であるロータコイル電流が発生する。ロータコイル電流が発生すると、そのロータコイル電流は、ダイオード34,36により整流されることで所定の一方向となる。そして、ダイオード34,36で整流された電流が各ロータコイル32n、32sに流れるのに応じて各ロータ突極38n、38sが磁化し、各ロータ突極38n、38sが所望の極性の磁極として機能する。この場合、ダイオード34,36の整流方向の違いにより、各ロータコイル電流により生じる磁極として、周方向においてN極とS極とが交互に配置される。
このような回転電機12では、ステータ電流Iu,Iv,Iwとロータ回転数とによってロータコイル電流の大きさが決まり、ある回転数以下ではロータ回転数が高くなるほどロータコイル電流は大きくなる。この場合、回転電機12のトルクもロータコイル電流に応じて大きくなる。
一方、本実施形態と異なり、d軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomにパルス電流を重畳させない場合、回転電機の低回転数領域では、ステータからロータコイルに鎖交する漏れ磁束の変動周波数が低いのでロータコイル電流が小さくなり、回転電機のトルクも小さくなる。図7は、比較例の回転電機制御システムで低速領域で回転電機のトルクが不足することを示すトルク‐回転数線図である。
比較例では、本発明において、d軸電流指令Id及びq軸電流指令Iqcomにパルス電流を重畳しない。図7の実線Rは比較例の特性曲線である。このような比較例では、低速領域で回転電機のトルクが小さくなる。一方、本実施形態では、q軸電流指令Iqcomに減少パルス電流であるq軸パルス電流Pqを重畳させるので、ステータ16からロータ18のスロット40内に漏れ出る漏れ磁束の変動を大きくでき、ロータコイル電流が大きくなる。しかも、d軸電流指令Idcomに増大パルス電流であるd軸パルス電流Pdを重畳させるので、図1のロータ18及びステータ16間のd軸方向に生成されるd軸磁路を通過する磁束の変動が大きくなる。ロータコイルにはこの変動を妨げるようにロータコイル電流が流れる。このため、ロータコイル電流がより大きくなる。したがって、低回転数領域において、図7の斜格子部Pで示す領域内で矢印Z方向にロータトルクを大きくできる。
しかも、d軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomに対するパルス電流の重畳時にキャリア周波数設定部50で設定されるキャリア周波数fcがfcHと高くなり、パルス電流の非重畳時にはキャリア周波数fcがfcLと低くなるので、パルス電流重畳制御における制御性の向上と、インバータ44のスイッチング素子のスイッチング損失及び過熱の抑制との両立を図れる。
図8は、本発明の実施形態でインバータ44のスイッチング素子温度上昇の時間的変化を示す図である。実線aは本実施形態を示し、実線bは、電流指令に対するパルス電流の重畳の有無に関係なくキャリア周波数を一定とする比較例を示している。破線cは、設計上、スイッチング素子で規定される温度上昇の許容上限を示している。比較例bの場合にスイッチング素子の温度上昇が早期に許容上限cに達するのに対し、実施形態aでは許容上限cに達しないか、または達するまでの時間を長くすることができた。
なお、上記の実施形態では、d軸電流指令Idcomに三角波状の増大パルス電流を重畳させ、q軸電流指令Iqcomに三角波状の減少パルス電流を重畳させているが、いずれか一方の電流指令のみにパルス電流を重畳させてもよい。また、パルス電流の波形も種々の形状を採用できる。例えばパルス電流は、矩形波状としてもよい。また、パルス電流の変化方向をそれぞれの電流指令で逆にしてもよい。
図9は、本発明の実施形態で電流指令とキャリア周波数との関係の別例を示す図である。この別例では、キャリア周波数設定部50は、d軸電流指令Idcom及びq軸電流指令Iqcomのうち、少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させる直前の制御周期taと、少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させた直後の制御周期tbとを含んで、キャリア周波数fcを高キャリア周波数fcHに設定する。直前の制御周期ta、直後の制御周期tbはそれぞれ1周期ずつに限定するものではなく、複数回の連続する制御周期としてもよい。
このような構成によれば、実電流が電流指令に、より早期に収束し、高い応答性で高い精度の制御を実現でき、しかもキャリア切替のための計算と電流指令の変化とがほぼ同時に重なることがなく、制御対象である電流をより安定化させることができる。
図10は、本発明の別の実施形態でキャリア周波数fcを設定する方法をフローチャートにより示している。本実施形態では、回転電機12の回転数の上昇に応じて、高キャリア周波数fcHを設定する時間を長くすることを目的とする。
上記目的のために、キャリア周波数設定部50は、回転センサ56から回転電機12の回転角度θの検出値を受け取って、受け取った回転角度θから算出される回転電機12の回転数が大きくなるのにしたがって高キャリア周波数fcHを設定する時間を長くする。
図10のS30からS34は、図4のS10からS14と同様である。S32またはS34の処理に続くS36では、変数tが予め設定される定数T1以下か否かが判断される。S36の判定が肯定の場合、キャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定される。
S36の判定が否定の場合、S40でT1<t≦T1+Thiか否かが判定される。ここで、Thiはキャリア周波数変更用変数であり、図11の関係で規定される。図11は、本実施形態でキャリア周波数変更用変数Thiと回転電機12の回転数との関係を示している。Thiは、回転電機12の回転数の上昇に応じて0から直線的に大きくなるが、ある回転数以上で上限の(T0−T1)/2に維持される。図12は、T0、T1、及び(T0−T1)/2の関係を示している。T0は、各パルス電流重畳の開始時同士の時間間隔に対応する定数である。T1は、各パルス電流重畳でのパルス重畳時間に対応する定数である。(T0−T1)/2は、パルス電流重畳終了時から次のパルス電流重畳開始時までの間の中央時点Mから前後のパルス重畳までの時間間隔に対応する。
図10のS40で判定が肯定であれば、S42でキャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定される。S40の判定が否定であればS44でt≧T0−Thiか否かが判定される。S44の判定が肯定であればS46でキャリア周波数fcに高キャリア周波数fcHが設定される。S44の判定が否定であればS48でキャリア周波数fcに低キャリア周波数fcLが設定される。
図10のS40,S44で用いられる変数Thiは、図12に示すようにパルス電流重畳時間T1両側の拡縮可能な高キャリア周波数fcの追加設定時間に対応する。この変数Thiは、図11で示したように回転電機12の回転数の上昇に応じてある一定値まで直線的に大きくなり、高キャリア周波数fcHの設定時間が長くなる。このように回転電機12の回転数が上昇する場合、トルクが低くなり、インバータ44のスイッチング素子に流れる電流が小さくなる傾向となる。このため、上記のように高キャリア周波数fcHの設定時間が長くなっても、スイッチング素子の過熱が抑制される。したがって、スイッチング素子の過熱を抑制しながら、長時間の高キャリア周波数fcHの設定によって電流制御の応答性をより高くできる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図9に示した実施形態と同様である。
本発明の別の実施形態として、インバータ44のスイッチング素子の温度の許容上限に対する温度余裕度に応じて、高キャリア周波数fcHの設定時間を設定することもできる。図13は、本実施形態でキャリア周波数変更用変数Thiとインバータ44の素子温度の余裕度との関係を示す図である。Thiと素子温度余裕度との関係は、上記の図11のThiと回転電機12の回転数との関係の傾向と同様である。素子温度余裕度とThiとの関係は、予め実験により求めることができる。この場合、上記の図10のフローチャートを用いて、キャリア周波数fcを設定すると、素子温度余裕度の上昇に応じて高キャリア周波数fcHの設定時間を長くできる。このため、スイッチング素子の過熱を抑制しながら、長時間の高キャリア周波数fcHの設定によって電流制御の応答性をより高くできる。なお、図13において、Thiの縦軸の切片は0以外としてもよい。この場合、素子温度の余裕度が0で、パルス電流重畳時間の前後に、一定の高キャリア周波数fcHの設定時間を設定できる。
また、図示は省略するが、電流制御の応答性の許容限度を考慮して、図10のフローチャートで用いられる変数Thiの代わりに定数Tcを設定してもよい。この場合、定数Tcを決定するために、予めTcを変化させながら実電流に対する電流指令の追従度である電流応答性の設計上の許容限度を確認する試験を行う。そしてこの試験で許容限度に達した場合のTcをThiの代わりの定数として図10のフローチャートにより、キャリア周波数fcの切替を行う。
また、上記では、ロータが、複数のロータコイルと、ロータコイルに所定方向の極性で接続されたダイオードとを含む場合を説明したが、次のようにロータがd軸電流及びq軸電流の一方または両方の変化に応じて磁極部の発生磁束が変化する可変界磁構造を有する場合の回転電機の制御にも本発明を適用できる。
図14は、本発明の別の実施形態を構成する回転電機のロータ90の軸方向端面図である。ステータは、図1の場合と同様である。ロータ90は、周方向複数個所の磁極部92n、92sが設定されたロータコア94と、複数ずつの第1磁石96及び第2磁石98とを含む。第1磁石96は、各磁極部92n、92sに磁化方向が径方向に向くように配置される固定磁束磁石である。第2磁石98は、隣り合う磁極部の境界に、磁化方向が径方向に対し直交する方向に向くように配置される可変磁束磁石である。第1磁石96として、例えば高保磁力磁石であるネオジム磁石を採用し、第2磁石98として例えば低保磁力磁石であるアルニコ磁石を使用する。制御装置は、ステータ電流のd軸電流に、急激に増加後、急激に減少する増大パルス電流、または急激に減少後、急激に増大する減少パルス電流を重畳させる。この場合、d軸のパルス電流の重畳によって第2磁石98に印加される磁化電流を、第2磁石98の磁束密度が不可逆変化する大きさに設定する。これによって逆方向の磁束の不可逆変化を生じさせるまでは、パルス電流の重畳後に第2磁石98の磁束密度が所望値に変化したままの状態となる。このため、パルス電流の重畳により、各磁極部92n、92sの発生磁束が変化して、ロータトルクを変化させることができる。また、q軸電流指令にd軸電流とは逆方向に変化するパルス電流を重畳させてもよい。
なお、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。例えば、ステータコイルはステータに集中巻きで巻線する場合を説明したが、ステータで高調波成分を含む回転磁界を生成できるのであればステータにステータコイルを分布巻きで巻線する構成としてもよい。
10 回転電機システム、12 回転電機、14 回転電機駆動部、16 ステータ、18 ロータ、20 ステータコア、22u,22v,22w ステータコイル、24 ステータ突極、26 スロット、30 ロータコア、32n,32s ロータコイル、34 第1ダイオード、36 第2ダイオード、38n,38s ロータ突極、40 スロット、42 蓄電部、44 インバータ、46 制御装置、47 Id−Iq生成部、48 パルス電流重畳部、50 キャリア周波数設定部、52 インバータ信号生成部、54 電流センサ、56 回転センサ、60,62 減算器、64,66 PI制御部、68 2相/3相変換部、70 3相/2相変換部、72 パルス電流生成部、74 Idパルス重畳部、76 Iqパルス重畳部。
Claims (3)
- 回転電機と、前記回転電機をインバータを介して制御する制御装置とを備える回転電機制御システムであって、
前記制御装置は、
前記回転電機制御用のd軸電流指令及びq軸電流指令と所定波形のキャリアとに応じて、インバータスイッチング信号を生成するインバータ信号生成部と、
d軸電流指令及びq軸電流指令の少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させるパルス電流重畳部と、
前記インバータ信号生成部に出力するキャリア周波数を設定するキャリア周波数設定部であって、前記少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させる場合に前記キャリア周波数を、前記パルス電流の非重畳時の前記キャリア周波数よりも高くするキャリア周波数設定部とを有することを特徴とする回転電機制御システム。 - 請求項1に記載の回転電機制御システムにおいて、
前記キャリア周波数設定部は、
前記少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させる直前の制御周期と、前記少なくとも一方の電流指令にパルス電流を重畳させた直後の制御周期とを含んで、前記キャリア周波数をパルス電流の非重畳時の前記キャリア周波数よりも高くすることを特徴とする回転電機制御システム。 - 請求項1または請求項2に記載の回転電機制御システムにおいて、
前記回転電機は、ステータに対向配置され回転するロータを含み、
前記ロータは、複数のロータ突極、及び前記ロータ突極間のスロットが形成されたロータコアと、前記スロットを通って前記ロータ突極に巻装されたロータコイルと、前記ロータコイルに接続され、ロータコイル電流を一方向に整流する整流部とを含み、前記各ロータコイル電流によって前記複数のロータ突極が周方向に交互に異なる極性となることを特徴とする回転電機制御システム。
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- 2013-02-25 JP JP2013034446A patent/JP2014166022A/ja active Pending
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