JP2014165384A - 半導体レーザモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができる半導体レーザモジュールを提供する。
【解決手段】半導体レーザ素子4と、光の周波数的に周期的な透過特性を有し、半導体レーザ素子が出力するレーザ光の一部である2以上のレーザ光を透過特性に応じた透過率で透過する2以上の光フィルタ9,10と、2以上の光フィルタを透過した各レーザ光を受光する2以上の受光器11、12、13と、を備え、2以上の光フィルタは、1周期の1/3以内の差の周期の透過特性を有し、かつ、2以上の光フィルタは、2以上のレーザ光に対する透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なるように配置されている半導体レーザモジュール100。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザモジュールに関するものである。
1本の光ファイバに波長が異なる複数の光信号を多重化して同時に伝送する波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing:WDM)通信分野では、情報通信量の増加に伴い、より狭い波長間隔で光信号を多重化することが求められている。より狭い波長間隔で光信号を多重化するためには、半導体レーザ素子から出射される、信号光となるレーザ光の波長を精度高く制御する必要がある。このため、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を選択的に透過するエタロンフィルタを備える半導体レーザモジュールが提案されている(特許文献1、2参照)。
この半導体レーザモジュールは、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光の一部をエタロンフィルタ側に分岐し、エタロンフィルタを透過した分岐光の強度に基づいて半導体レーザ素子の温度を制御することによって、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光の波長を制御する。エタロンフィルタは、レーザ光の波長に対して光の周波数的に周期的な透過特性を有するので、エタロンフィルタを透過した分岐光の強度が所定の値になるように半導体レーザ素子の温度を制御することによって、レーザ光を所定の波長に制御することができる。
なお、より高精度の波長制御のためには、制御すべきレーザ光の波長は、エタロンフィルタの透過特性における光の周波数に対する透過率の変化率(以下、透過率変化率という)が大きい周波数領域の波長に設定されることが好ましい。
特開2007−142110号公報 特開2003−110190号公報
ところで、近年40Gbps、100Gbps等のデジタルコヒーレント光通信が普及し始めている。このような大容量光通信の実現する場合に、光伝送波長帯域の効率的利用のために、レーザ光の周波数間隔についても、25GHzや50GHzに固定されていた従来の固定グリッド方式から、異なる周波数間隔で混在して配置される、いわゆるフレキシブルグリッド方式が導入されようとしている。
しかしながら、エタロンフィルタは固定した透過特性を有するため、制御すべきレーザ光の波長が、透過率変化率が小さい周波数領域の波長の場合は、高精度の波長制御が困難であり、フレキシブルグリッド方式には適用が困難であるという問題があった。なお、エタロンフィルタの透過特性は温度調整によってある程度は可能であるが、温度調整素子を追加で用意しなければならず、かつ調整に時間が掛かったり、30℃近く温度を変化させなければいけない場合がある等、困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レーザ光の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができる半導体レーザモジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る半導体レーザモジュールは、半導体レーザ素子と、光の周波数的に周期的な透過特性を有し、前記半導体レーザ素子が出力するレーザ光の一部である2以上のレーザ光を前記透過特性に応じた透過率で透過する2以上の光フィルタと、前記2以上の光フィルタを透過した各レーザ光を受光する2以上の受光器と、を備え、前記2以上の光フィルタは、1周期の1/3以内の差の周期の前記透過特性を有し、かつ、前記2以上の光フィルタは、前記2以上のレーザ光に対する前記透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なるように配置されていることを特徴とする。
本発明に係る半導体レーザモジュールは、半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子が出力するレーザ光を2以上のレーザ光に分岐する分岐器と、光の周波数的に周期的な透過特性を有し、前記分岐した2以上のレーザ光を前記透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタと、前記光フィルタを透過した各レーザ光を受光する2以上の受光器と、を備え、前記各レーザ光は、前記光フィルタの前記各レーザ光に対する前記透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なるような角度で前記光フィルタに入射することを特徴とする。
本発明に係る半導体レーザモジュールは、上記発明において、前記光フィルタはエタロンフィルタであることを特徴とする。
本発明に係る半導体レーザモジュールは、上記発明において、前記光フィルタはリング共振器型フィルタであることを特徴とする。
本発明によれば、レーザ光の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。 図2は、エタロンフィルタの透過特性の一例を示す図である。 図3は、図1に示す2つのエタロンフィルタの透過特性を示す図である。 図4は、実施の形態2に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。 図5は、実施の形態3に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。 図6は、実施の形態4に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。 図7は、図6に示す3枚のエタロンフィルタの透過特性を示す図である。 図8は、リング共振器型光フィルタを用いた構成図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る半導体レーザモジュールの実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する構成要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各層の厚さや厚さの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、本明細書では、半導体光増幅素子とは、レーザ増幅機能を有する半導体素子であって、半導体レーザ素子や半導体光増幅器を含むことを意味する。半導体光増幅器とは、入力された光をレーザ増幅して出力するものを意味する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。図1に示すように、半導体レーザモジュール100は、筐体1、基台2、3、半導体レーザ素子4、サーミスタ5、コリメータレンズ6、光アイソレータ7、光分岐器であるビームスプリッタ8、2つのエタロンフィルタ9、10、受光器である3つのフォトダイオード(PD)11、12、13、集光レンズ14、および光ファイバ15を備えている。また、半導体レーザモジュール100は制御器Cに接続している。
基台2は、筐体1内で不図示の温度調節素子に載置されている。基台2は、光アイソレータ7、ビームスプリッタ8、エタロンフィルタ9、10、およびPD11、12、13、および基台3を載置している。基台3は、基台2に載置されるとともに、半導体レーザ素子4、サーミスタ5、およびコリメータレンズ6を載置している。集光レンズ14、光ファイバ15は筐体1に取り付けられている。
温度調節素子は、たとえばペルチェ素子である。温度調節素子は、駆動電流が供給されることによって半導体レーザ素子4を冷却してその温度を調節することができる。サーミスタ5は半導体レーザ素子4の温度を測定するために半導体レーザ素子4の近傍の配置されている。
基台2、3は、たとえば熱伝導率が170W/m・Kと高い窒化アルミニウム(AlN)からなるが、AlNに限らず、CuW、炭化ケイ素(SiC)、ダイヤモンドなどの熱伝導率が高い材料でもよい。
半導体レーザ素子4、たとえばDFBレーザ素子や集積型半導体レーザ素子(たとえば、特許文献1参照)である。半導体レーザ素子4は、制御器Cから駆動電流を供給されて、レーザ光L1を出力する。レーザ光L1の波長は光通信用に用いられる波長帯(たとえば1520nm〜1620nm)内の波長である。
コリメートレンズ6は、半導体レーザ素子4のレーザ光を出力する側である前方側に配置されている。コリメートレンズ6は、半導体レーザ素子4から出力されたレーザ光L1を平行光に変換する。
光アイソレータ7は、レーザ光L1をビームスプリッタ8側に透過させるとともに、ビームスプリッタ8側から半導体レーザ素子4に光が戻ることを阻止する。
ビームスプリッタ8は、レーザ光L1の大部分を透過して集光レンズ14に出力するとともに、レーザ光L1の一部(レーザ光L2、L3、L4)を分岐し、それぞれパワーモニタ用のPD11、エタロンフィルタ9、10に向けて反射させる。
集光レンズ14は、ビームスプリッタ8から出力されたレーザ光L1を光ファイバ15に集光して入力させる。光ファイバ15はレーザ光L1を所定の装置等まで伝送する。
一方、PD11は、レーザ光L2の強度を検出し、検出された強度に応じた電流を制御器Cに出力する。
エタロンフィルタ9、10は、光の周波数的に周期的な透過特性を有し、その透過特性に応じた透過率で、ビームスプリッタ8が反射したレーザ光L3、L4を選択的に透過して波長モニタ用のPD12、13に入力する。PD12、13は、エタロンフィルタ9、10を透過したレーザ光L3、L4の強度を検出し、検出された強度に応じた値の電流を制御器Cに出力する。
PD11、12、13によって検出されたレーザ光L2、L3、L4の強度は、制御器Cによる波長ロック制御(レーザ光L1を所望の波長及び強度にするための制御)に用いられる。
ここで、エタロンフィルタ9、10は、略同じ周期の透過特性を有するものである。ただし、図1に示すように、エタロンフィルタ10は、レーザ光L4の進行方向に対して光軸が略並行になるように配置しているが、エタロンフィルタ9は、レーザ光L3の進行方向に対して光軸を傾斜させて配置している。傾斜角度は、エタロンフィルタ9、10の周期が50GHzの場合はたとえば0.7度程度である。
図2は、エタロンフィルタの透過特性の一例を示す図である。横軸は光の周波数を示し、縦軸はPD電流を示している。縦軸のPD電流はエタロンフィルタの透過率にほぼ比例する。図2の場合、たとえば周波数が191700GHz(曲線の谷)や191750GHz(曲線の山)の光の場合、透過率変化率が小さいため、高精度の波長制御が困難である。
これに対して、図3は、図1に示す2つのエタロンフィルタ9、10の透過特性を示す図である。曲線C1がエタロンフィルタ9の透過特性であり、曲線C2がエタロンフィルタ10の透過特性である。このような曲線C1、C2は、周波数弁別カーブとも呼ばれる。上述したように、エタロンフィルタ10は、レーザ光L4の進行方向に対して光軸が略並行になるように配置し、エタロンフィルタ9は、レーザ光L3の進行方向に対して光軸を傾斜させて配置しているので、図3に示すように、エタロンフィルタ9、10は、周期は略同じであるが、透過特性の位相が互いに異なっている。
その結果、曲線C1、C2の太線部で示す、10μA/GHz程度の透過率変化率が大きくて高精度の波長制御に使用できる周波数領域が、図2で示すような場合よりも広範囲に存在することとなる。制御器の方で1μAの精度で安定化させることができれば、0.1GHzの精度で波長が制御される。その結果、レーザ光L1の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができる。また、エタロンフィルタの透過特性の調整のための温度調整素子の追加の必要も無く、高精度かつ柔軟な波長制御を低コストで実現ができる。
具体的には、波長ロック制御において、制御器Cは、PD11によって検出されたレーザ光L2の強度と、PD12またはPD13によって検出された、エタロンフィルタ9またはエタロンフィルタ10を透過後のレーザ光L3またはレーザ光L4の強度との比が、レーザ光L1の強度及び波長が所望の強度及び波長になるときの比になるように、半導体レーザ素子4の駆動電流と温度とを変化させる制御をする。これにより、レーザ光L1の強度及び波長を所望の強度及び波長(ロック波長)に制御することができる。
なお、エタロンフィルタの透過後のレーザ光の強度の検出結果として、PD12およびPD13のいずれの値を使用するかについては、レーザ光L1の制御すべき波長において、エタロンフィルタ9およびエタロンフィルタ10の透過率変化率のいずれか大きい方の検出結果を使用することが好ましい。なお、制御すべき波長において、いずれの透過率変化率が大きいかについては、制御器Cが制御波長と透過率変化率との対応を示すテーブルを記憶部に格納しておき、制御波長に応じて適宜選択するようにすればよい。
エタロン9、10の基本周期としては、作製時の固定精度と透過率変化率を鑑みて20GHz〜150GHz程度のものを用いることが望ましい。エタロンフィルタ9、10の透過特性の位相の差異については、1周期の1/3〜1/5の範囲であれば、波長にして30nm以上の範囲において、透過率変化率が大きい周波数領域を当該波長範囲にわたって分布させることができるので好ましい。
また、エタロンフィルタ9、10の周期については、互いに略等しいことが好ましいが、1周期の1/3以内の差であれば、互いに異なっていても、透過率変化率が大きい周波数領域を広い波長範囲にわたって分布させることができるので好ましく、同一であることがさらに好ましい。
また、半導体レーザモジュール100では、エタロンフィルタ10は、レーザ光L4の進行方向に対して光軸が略並行になるように配置しているが、エタロンフィルタ9との透過特性の位相の差異を所望の値に設定できる程度に傾斜させてもよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。半導体レーザモジュール100Aは、半導体レーザモジュール100のビームスプリッタ8、エタロンフィルタ9、10を、ビーススプリッタ8A、エタロンフィルタ9Aに置き換えた構成を有する。なお、制御器Cは記載を省略してある。
この半導体レーザモジュール100Aでは、ビーススプリッタ8Aは、レーザ光L3、L4を、互いの成す角度が所定の角度で傾斜するようにエタロンフィルタ9Aに入射させる。その結果、エタロンフィルタ9Aのレーザ光L3、L4に対する透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なることになる。これによって、1つのエタロンフィルタ9Aにて、半導体レーザモジュール100と同様に、レーザ光L1の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。半導体レーザモジュール100Bは、半導体レーザモジュール100のビームスプリッタ8、エタロンフィルタ9、10、PD11、12、13を、半導体レーザ素子4の後方に配置し、さらに、ビームスプリッタ18、PD19、コリメータレンズ20を追加した構成を有する。なお、制御器Cは記載を省略してある。
この半導体レーザモジュール100Bでは、半導体レーザ素子4が前端側から出力するレーザ光L1を、ビームスプリッタ18で一部(レーザ光L5)を分岐し、PD19側に反射させている。PD19は、レーザ光L5の強度を検出し、検出された強度に応じた電流を制御器Cに出力する。このように、レーザ光L1の強度はPD19にて検出される。
一方、半導体レーザ素子4は、後端側からレーザ光L1aを出力する。レーザ光L1aは、レーザ光L1と同様に半導体レーザ素子4の内部にて発振したレーザ光であり、レーザ光L1と同一の波長と、レーザ光L1と比例する光強度とを有する。
コリメータレンズ20は、半導体レーザ素子4から出力されたレーザ光L1aを平行光に変換する。
ビームスプリッタ8は、レーザ光L1aの一部(レーザ光L2a、L3a、L4a)を、それぞれPD11、エタロンフィルタ9、10に向けて反射させる。
PD11は、レーザ光L2aの強度を検出し、検出された強度に応じた電流を制御器に出力する。
エタロンフィルタ9、10は、その透過特性に応じた透過率で、ビームスプリッタ8が反射したレーザ光L3a、L4aを選択的に透過して波長モニタ用のPD12、13に入力する。PD12、13は、エタロンフィルタ9、10を透過したレーザ光L3a、L4aの強度を検出し、検出された強度に応じた値の電流を制御器に出力する。
PD11、12、13によって検出されたレーザ光L2a、L3a、L4aの強度は、半導体レーザモジュール100の場合と同様に、制御器による波長ロック制御に用いられる。その結果、レーザ光L1の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係る半導体レーザモジュールの模式的な構成図である。半導体レーザモジュール100Cは、半導体レーザモジュール100のビームスプリッタ8をビームスプリッタ8Cに置き換え、さらにエタロンフィルタ21、PD22を追加した構成を有する。
ビームスプリッタ8Cは、レーザ光L1の大部分を透過して集光レンズ14に入力させるとともに、レーザ光L1の一部(レーザ光L2、L3、L4、L6)を、それぞれパワーモニタ用のPD11、エタロンフィルタ9、10、21に向けて反射させる。
エタロンフィルタ21は、光の周波数的に周期的な透過特性を有し、その透過特性に応じた透過率で、ビームスプリッタ8Cが反射したレーザ光L6を選択的に透過して波長モニタ用のPD22に入力する。
PD11、12、13、22によって検出されたレーザ光L2、L3、L4、L6の強度は、制御器による波長ロック制御に用いられる。
ここで、エタロンフィルタ21は、エタロンフィルタ9、10と略同じ周期の透過特性を有するものであるが、レーザ光L6の進行方向に対して光軸を傾斜させて配置している。その傾斜角度は、エタロンフィルタ9の光軸の、レーザ光L3の進行方向に対する傾斜角度よりも小さく、たとえばエタロンフィルタ9、10、21の周期が50GHzの場合はたとえば0.35度程度である。
図7は、図6に示す3つのエタロンフィルタ9、10、21の透過特性を示す図である。曲線C1がエタロンフィルタ9の透過特性であり、曲線C2がエタロンフィルタ10の透過特性である。曲線C3がエタロンフィルタ21の透過特性である。上述したように、エタロンフィルタ21は、レーザ光L6の進行方向に対して、エタロンフィルタ9の場合よりも小さい傾斜角度で光軸を傾斜させているので、図7に示すように、エタロンフィルタ9、10、21は、周期は略同じであるが、透過特性の位相が互いに異なっている。さらに、エタロンフィルタ21の周波数弁別カーブである曲線C3は、曲線C1と曲線C2との間に位置することとなる。すなわち、曲線C1と曲線C3との位相差は、曲線C1と曲線C2との位相差よりも小さく、たとえば曲線C1と曲線C2との位相差の約1/2である。
その結果、曲線C1、C2、C3の太線部で示す、透過率変化率が大きい周波数領域が、図3で示すような場合よりもさらに広範囲に存在することとなる。その結果、レーザ光L1の制御波長を、高精度でありながらさらに柔軟に設定することができる。このように、エタロンフィルタの数は2以上であれば特に限定されない。
なお、上記実施の形態では、光フィルタとしてエタロンフィルタを使用しているが、光の周波数的に周期的な透過特性を有する他の種類の光フィルタを用いてもよい。
図8は、リング共振器型光フィルタを用いた構成図である。この構成では、平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)30は、光分岐部31と、直線型の光導波路32と、リング共振器型光フィルタ33aを有する光導波路33と、リング共振器型光フィルタ34aを有する光導波路34とを有している。
リング共振器型光フィルタ33a、34aは、1周期の1/3以内の差の周期の透過特性を有している。
ビームスプリッタ29は、レーザ光L1の一部(レーザ光L7)を、PLC30に向けて反射させる。PLC30において、光分岐部31は、レーザ光L7をレーザ光L8、L9、L10に分岐する。
光導波路32は、レーザ光L8をPD11に導波する。光導波路33、34は、それぞれレーザ光L9、10をPD12、13に導波する。
ここで、リング共振器型光フィルタ33a、34aは、対応するレーザ光L9、L10に対する透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なるように配置されている。その結果、エタロンフィルタ9、10を用いた場合と同様に、PD11、12、13によって検出されたレーザ光L8、L9、L10の強度は、制御器による波長ロック制御に用いることができ、レーザ光L1の制御波長を、高精度でありながらより柔軟に設定することができる。
なお、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。たとえば、実施の形態2において、3以上のレーザ光を、互いの成す角度が所定の角度で傾斜するようにエタロンフィルタに入射させて、実施の形態4の場合と同様に3以上の周波数弁別カーブを備えるような構成としてもよい。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 筐体
2、3 基台
4 半導体レーザ素子
5 サーミスタ
6 コリメータレンズ
7 光アイソレータ
8、8A、8C、18、29 ビームスプリッタ
9、9A、10、21 エタロンフィルタ
11、12、13、19、22 PD
14 集光レンズ
15 光ファイバ
20 コリメータレンズ
29 ビームスプリッタ
30 PLC
31 光分岐部
32、33、34 光導波路
33a リング共振器型光フィルタ
34a リング共振器型光フィルタ
100、100A、100B、100C 半導体レーザモジュール
C 制御器
C1、C2、C3 曲線
L1、L1a、L2、L2a、L3、L3a、L4、L5、L6、L7、L8、L9 レーザ光

Claims (4)

  1. 半導体レーザ素子と、
    光の周波数的に周期的な透過特性を有し、前記半導体レーザ素子が出力するレーザ光の一部である2以上のレーザ光を前記透過特性に応じた透過率で透過する2以上の光フィルタと、
    前記2以上の光フィルタを透過した各レーザ光を受光する2以上の受光器と、
    を備え、
    前記2以上の光フィルタは、1周期の1/3以内の差の周期の前記透過特性を有し、かつ、前記2以上の光フィルタは、前記2以上のレーザ光に対する前記透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なるように配置されていることを特徴とする半導体レーザモジュール。
  2. 半導体レーザ素子と、
    前記半導体レーザ素子が出力するレーザ光を2以上のレーザ光に分岐する分岐器と、
    光の周波数的に周期的な透過特性を有し、前記分岐した2以上のレーザ光を前記透過特性に応じた透過率で透過する光フィルタと、
    前記光フィルタを透過した各レーザ光を受光する2以上の受光器と、
    を備え、
    前記各レーザ光は、前記光フィルタの前記各レーザ光に対する前記透過特性が、1周期の1/3〜1/5の範囲で互いに位相が異なるような角度で前記光フィルタに入射することを特徴とする半導体レーザモジュール。
  3. 前記光フィルタはエタロンフィルタであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体レーザモジュール。
  4. 前記光フィルタはリング共振器型フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザモジュール。
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