JP2014162405A - オートマチック車 - Google Patents

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Abstract

【課題】オートマチック車のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を防止するのに適したオートマチック車用ハンドルおよびこのオートマチック車用ハンドルを用いたオートマチック車を提供する。
【解決手段】ハンドル20の左右両側に、回動操作によりパワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップ21を設けることで、オートマチック車における右足で操作される従来のアクセルペダルを除去し、右足で操作されるべきペダルを、ブレーキペダル14のみとして、従来生じていたブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違えを確実に防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、オートマチック車用ハンドルおよびこのオートマチック車用ハンドルを用いたオートマチック車に関するものである。より詳しくは、オートマチック車のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を防止するのに適したハンドルおよびオートマチック車に関するものである。
従来、オートマチック車のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を防止するために種々の装置が提案されている。
例えば、特許文献1に見られるように、ブレーキペダルを左足で操作させるようにすることで、アクセルとブレーキの踏み間違えを無くそうとした技術が知られている。
しかし、この従来技術によると、運転者は、通常右足で操作するブレーキを左足で操作しなければならないので、違和感をおぼえる。また、右足での操作になれているため、左足でブレーキペダルを踏むべきところ、誤って右足でアクセルペダルを踏んでしまうおそれが依然としてある。
特開2012−56560号公報
本発明が解決しようとする課題は、オートマチック車のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を防止するのに適したオートマチック車用ハンドルおよびこのオートマチック車用ハンドルを用いたオートマチック車を提供することである。
上記課題を解決するために本発明のオートマチック車用ハンドルは、
パワーユニットで駆動されるオートマチック車のハンドル軸回りに回動操作されるハンドルであって、
該ハンドルの左右両側に、回動操作により前記パワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップが設けられていることを特徴とする。
このオートマチック車用ハンドルによれば、パワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップがハンドルに設けられているので、オートマチック車における右足で操作される従来のアクセルペダルを除去し、右足で操作されるべきペダルをブレーキペダルのみとすることができる。
したがって、従来生じていたブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違えを確実に防止することができる。
しかも、本発明のオートマチック車用ハンドルは、スロットルグリップが、ハンドルの左右両側に設けられるので、従来知られている自動二輪車や自動三輪車におけるバーハンドルとは異なり、例えば円形ハンドル等とする場合に適している。
このオートマチック車用ハンドルにおいては、
前記スロットルグリップの回動角は累積され、その累積値によって、前記パワーユニットで発せられるパワーが決定される構成とすることができる。
このように構成すると、ハンドルの左右どちらのスロットルグリップを操作した場合でも、パワーユニットのパワーを増減できるので、使い勝手の良いハンドルとすることができる。
上記課題を解決するために本発明のオートマチック車は、
請求項1または2に記載のオートマチック車用ハンドルを備えたことを特徴とする。
このオートマチック車によれば、パワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップがハンドルに設けられているので、オートマチック車における右足で操作される従来のアクセルペダルを除去し、右足で操作されるべきペダルをブレーキペダルのみとすることができる。
したがって、従来生じていたブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違えを確実に防止することができる。
しかも、スロットルグリップが、ハンドルの左右両側に設けられるので、従来知られている自動二輪車や自動三輪車におけるバーハンドルとは異なり、例えば円形ハンドル等とする場合に適している。
前記スロットルグリップの回動角を累積し、その累積値によって、前記パワーユニットで発せられるパワーが決定される構成とした場合には、ハンドルの左右どちらのスロットルグリップを操作した場合でも、パワーユニットのパワーを増減できるので、操作性の良いオートマチック車とすることができる。
本発明に係るオートマチック車用ハンドルを用いたオートマチック車の一実施の形態を示す概略構成図。 上記オートマチック車のハンドル回りを運転者側から見た部分省略図。 本発明に係るオートマチック車用ハンドルにおけるハンドルパイプの構成例を示す正面図。 図3における4−4断面図。 図3における5−5断面図。 図3における6−6断面図。 図3における7−7断面図。 ハンドル操作法の一例を示す図。 ハンドル操作法の一例を示す図。 ハンドル角と舵角との関係の一例を示すグラフ。 変形例を示す図。 他の変形例を示す図。
以下、本発明に係るオートマチック車用ハンドルの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
図1,図2に示すように、この実施の形態のオートマチック車10は、車体11と、この車体に搭載されたパワーユニット12と、パワーユニット12で駆動される車輪13と、車輪13に制動力を付与するブレーキペダル14と、運転席15と、前記車輪13を操舵するオートマチック車用ハンドル(以下単にハンドルともいう)20と、このオートマチック車全体の制御を行うコントローラ16とを備えている。なお、図1において、一点鎖線は、コントローラ16と該コントローラ16によって制御される部位ないし各センサとを接続する制御用ケーブルないし信号線を示している。
ハンドル20は、ハンドル軸17回りに回動操作されるものであり、図2に示すように、ハンドル20の左右両側に、回動操作により前記パワーユニット12で発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップ21が設けられている。
スロットルグリップ21は、ハンドル20の左右に1個ずつ設けてもよいし、複数ずつ設けてもよい。この実施の形態では、図2に示すように、左右に2個ずつ設けてある。左側上下のスロットルグリップを符号21(L1)、21(L2)で示し、右側上下のスロットルグリップを符号21(R1)、21(R2)で示している。
パワーユニット12は、公知のもので構成でき、ガソリンエンジンその他の内燃機関、電動モータ、またはそれらの組み合わせ(ハイブリッド)で構成することができる。
スロットルグリップ21は、それを回動操作することで、パワーユニット12がガソリンエンジンである場合には、その燃焼室へのガソリン供給量を調整でき、パワーユニット12が電動モータである場合には、該モータへの電力供給量を調整できるスロットルグリップである。
運転者は、運転席15に座り、ハンドル20のグリップ21を回動操作し、ブレーキペダル14を足で操作して車体11を加減速し、ハンドル20をハンドル軸17回りに回動操作して、このオートマチック車10を運転することができる。
そして、このオートマチック車10ないしハンドル20によれば、パワーユニット12で発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップ21がハンドル20に設けられているので、オートマチック車における右足で操作される従来のアクセルペダルを除去し、右足で操作されるべきペダルを、図2に示すように、ブレーキペダル14のみとすることができる。
したがって、従来生じていたブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違えを確実に防止することができる。
しかも、このオートマチック車用ハンドル20は、スロットルグリップ21が、ハンドル20の左右両側に設けられるので、従来知られている自動二輪車や自動三輪車におけるバーハンドルとは異なり、例えば円形ハンドル等とする場合に適している。
図2に示すハンドル20は、略半円形であるが、円形(図12参照)とすることもできるし、飛行機の操縦桿のような形状とすることもできる(図11参照)。なお、図2において、26は手で握ることのできるグリップ部を示している(図8参照)。
図2に示すハンドル20は、ハンドル軸17に結合されるフレーム22と、このフレームに固定される左右一対のハンドルパイプ23,23(図3に右側のハンドルパイプを示す)と、このハンドルパイプ23、23にそれぞれ回転可能に装着される前記スロットルグリップ21(L1,L2,R1.R2)と、前記フレーム22およびハンドルパイプ23を上下から挟み込むようにして覆うハンドルカバー24(図2において上側のカバーのみ図示)とを備えている。
スロットルグリップ21の回動操作によりパワーユニット12で発せられるパワーを増減させる構成は、公知の適宜の構成を採用し得るが、この実施の形態では、次のような構成を採用している。
図4に示すように、ハンドルパイプ23の内部にリミットスイッチ30を設け、そのアクチュエータ31をハンドルパイプ23に設けた穴23h1(図3参照)からスロットルグリップ21の内壁に臨ませる。アクチュエータ31はリミットスイッチ30に揺動可能に取り付けられており、アクチュエータ31が揺動する度にON信号を発する。またリミットスイッチ30は、アクチュエータ31の揺動方向に応じて異なるスイッチがONするように構成されているため、アクチュエータ31の揺動方向も検出することができる。
一方、スロットルグリップ21の内壁における、前記アクチュエータ31に対向する箇所には、全周に亘ってラッチ状の凹凸21pを等ピッチで形成する。
このような構成によれば、スロットルグリップ21をハンドルパイプ23回りに矢印AまたはB方向に回動させると、スロットルグリップ21の凹凸21pとのアクチュエータ31の当接によってその揺動回数だけリミットスイッチがONする。また、アクチュエータ31の揺動方向によって、スロットルグリップ21の回動方向(A方向であるのかB方向であるのか)も検出される。すなわち、リミットスイッチ30のONの回数およびアクチュエータ31の揺動方向によって、スロットルグリップ21の回動角および回動方向が検出され、その信号(回動角信号(方向を含む))は、信号線SL(図1参照)を介して、前述したコントローラ16へ送信され、その回動角信号を受けてコントローラ16は、その信号に応じて、パワーユニット12の作動を制御して、そのパワーを増減させる。
この実施の形態では、A方向がパワーを増大(加速)させる方向であり、B方向がパワーを低減(減速)させる方向に設定されている。
したがって、スロットルグリップ21を矢印A方向へ回動させると、車両10は加速され、矢印B方向へ回動させると減速する。
ただし、コントローラ16は、ブレーキペダル14が操作された際には、回動角信号を即座に0にリセットし、パワーユニット12の出力を0とする。
この実施の形態では、スロットルグリップ21の回動角は累積され、その累積値によって、パワーユニット12で発せられるパワーが決定される。
このように構成すると、ハンドル20の左右どちらのスロットルグリップ21を操作した場合でも、パワーユニット12のパワーを増減できるので、使い勝手の良いハンドルとすることができ、また、操作性の良いオートマチック車とすることができる。
この実施の形態では、全てのスロットルグリップ21(L1,L2,R1.R2)に対して、図4に示した検出機構が設けられており、その検出値(回動角)がコントローラ16にて累積され、その累積値に応じた出力がパワーユニット12によって得られる。
例えば、図2において、先ず、左上のスロットルグリップ21(L1)をA方向へ12度(+12度)回動操作し、次いで、右上のスロットルグリップ21(R1)をA方向へ12度(+12度)回動操作すると、左上のスロットルグリップ21(L1)を+12度回動操作した時点でパワーユニット12によって、先ず、+12度に応じた出力が得られ、次いで右上のスロットルグリップ21(R1)を+12度回動操作した時点で+24度に応じた出力が得られることとなる。
同様に、例えば、上記時点から、その後、右上のスロットルグリップ21(R1)をB方向へ6度(−6度)回動操作すると、パワーユニット12の出力は、+18度に応じた出力となり、さらにその後、例えば、右下のスロットルグリップ21(R2)をB方向へ6度(−6度)回動操作すると、パワーユニット12の出力は、+12度に応じた出力となる。
以上のような、各スロットルグリップ21(L1,L2,R1.R2)の回動角の累積計算は、上記のようにコントローラ16によって行うようにすることもできるし、例えば、ハンドル20内にサブコントローラ20c(図1,図2)を設け、このサブコントローラ20cで累積計算を行って、その累積値をサブコントローラ20cからコントローラ16へ送信するように構成しても良い。
なお、コントローラ16は、ブレーキペダル14が操作された際には、回動角信号(累積値)を即座に0にリセットし、パワーユニット12の出力を0とする。
この実施の形態では、全てのスロットルグリップ21(L1,L2,R1.R2)に対して、その回動位置を保持する保持機構が設けられている。
このように構成すると、運転者は、スロットルグリップ21を回動操作した後、その状態を維持するための力が不要となるので、いわゆるクルージング機能が得られ、運転しやすくなる。
例えば、図5に示すように、保持機構40は、ハンドルパイプ23の内部にスプリング41で外方へ向かって付勢される押圧ボール42を設ける一方、スロットルグリップ21の内壁における、前記押圧ボール42に対向する箇所に、全周に亘ってラッチ状の凹凸21p2を等ピッチで形成した構成とする。保持機構40は一つのスロットルグリップ21につき、その両端に設ける。
このような構成によれば、スロットルグリップ21をハンドルパイプ23回りに回動操作する際にクリック感が得られ、かつ、回動させた位置において、押圧ボール42と凹凸21p2における凹部とが係合することによって、スロットルグリップ21が、その回動位置に保持されることとなる。
なお、図示のものは、上記押圧ボール42をハンドルパイプ23の軸線回りに等間隔で6個設けたが、その個数は適宜選定できる。
図3に示すように、保持機構40は一つのスロットルグリップ21につき、その両端に設けることで、スロットルグリップ21の保持性を向上させることができる。
前記スロットルグリップ21の回動操作は、常時フリーとし、+−何度にでも回動可能とすることもできる。ただしこの場合、コントローラ16でパワーユニット12の出力を制御する。例えば、スロットルグリップ21の累積値が+90度でパワーユニット12の出力が100%となるようにコントローラ16を設定した場合、スロットルグリップ21の累積値が+90度を超えた場合には、その越えた分については無視するように設定する(いわゆるリミッタをかけた状態とする)。
しかしこの場合、スロットルグリップ21を加速側(+)に回動させた際、累積値が+90度に達するまでは、スロットルグリップ21の回動角に対応したパワーユニット12の出力が得られるにもかかわらず、+90度を越えていくら回動させても、それに応じた出力は得られないため、運転者に違和感を与える可能性がある。
そこでこの実施の形態では、例えば次に説明するような回動角規制機構を設け、スロットルグリップ21の累積回動角の上限値を規制する。上限値は任意に設定できるが、この実施の形態では、90度に設定してある。
例えば、図6に示すように、回動角規制機構50は、ハンドルパイプ23の内部にソレノイド51を設け、そのプランジャ52の先端に設けた爪53をハンドルパイプ23に設けた穴23h3(図3参照)からスロットルグリップ21の内壁に臨ませる。
一方、スロットルグリップ21の内壁における、前記爪53に対向する箇所には、全周に亘ってラッチ21L1を等ピッチで形成する。
ソレノイド51は、通常はON(通電)状態であり、プランジャ52および爪53をスプリング54の付勢力に抗して吸引し、図6に仮想線で示すように、ハンドルパイプ23内に後退させる。
したがって、この状態では、爪53とラッチ21L1とは係合せず、スロットルグリップ21は自由に回動させることができる。
回動角規制機構50は、全てのスロットルグリップ21(L1,L2,R1.R2)に対して設けられている。
コントローラ16は、パワーユニット12が作動した時点から、前述したスロットルグリップ21の回動角の累積値を検知し、その値が+90度に達すると、全ての回動角規制機構50におけるソレノイド51をOFFにする。すると、スプリング54の付勢力で爪53が図6に実線で示すように突出し、スロットルグリップ21のラッチ21L1と係合する。これによって全てのスロットルグリップ21の矢印A方向(+方向)への回動が規制される。すなわち、スロットルグリップ21の回動角の累積値が+90度に達すると、全てのスロットルグリップ21の矢印A方向(+方向)への回動が規制されることとなる。なお、爪53はラッチ21L1のA方向への回動を規制するだけであり、B方向への回動は規制しない。ラッチ21L1は爪53をスプリング54に抗して後退させながら矢印B方向へ回動可能である。
以上のような回動角規制機構50はスロットルグリップ21の累積回動角の上限値(A方向への累積回動角)を規制することはできるが、B方向への回動は規制しない。
したがって、回動角規制機構50を設けただけでは、運転者はスロットルグリップ21をB方向へいくらでも回動操作できるため、やはり違和感を覚えるおそれがある。
そこでこの実施の形態では、例えば次に説明するような0(ゼロ)位置規制機構を設け、スロットルグリップ21の累積回動角が0となったとき、スロットルグリップ21の矢印B方向への回動を規制する。
例えば、図7に示すように、0位置規制機構60は、前述した回動角規制機構50を対称的に設けることで構成することができる。具体的には、0位置規制機構60は、ハンドルパイプ23の内部にソレノイド61を設け、そのプランジャ62の先端に設けた爪63をハンドルパイプ23に設けた穴23h4(図3参照)からスロットルグリップ21の内壁に臨ませる。爪63は前述した爪53(図6)とは逆方向に構成する。
一方、スロットルグリップ21の内壁における、前記爪63に対向する箇所には、全周に亘ってラッチ21L2を等ピッチで形成する。ラッチ21L2は前述したラッチ21L1(図6)とは逆方向に構成する。
ソレノイド61は、通常はON(通電)状態であり、プランジャ62および爪63をスプリング64の付勢力に抗して吸引し、図7に仮想線で示すように、ハンドルパイプ23内に後退させる。
したがって、この状態では、爪63とラッチ21L2とは係合せず、スロットルグリップ21は自由に回動させることができる。
0位置規制機構60は、全てのスロットルグリップ21(L1,L2,R1.R2)に対して設けられている。
コントローラ16は、前述したように、パワーユニット12が作動した時点から、スロットルグリップ21の回動角の累積値を検知しており、その値が0になると、全ての0位置規制機構60におけるソレノイド61をOFFにする。すると、スプリング64の付勢力で爪63が図7に実線で示すように突出し、スロットルグリップ21のラッチ21L2と係合する。これによって全てのスロットルグリップ21の矢印B方向(−方向)への回動が規制される。すなわち、スロットルグリップ21の回動角の累積値が0になると、全てのスロットルグリップ21の矢印B方向(−方向)への回動が規制されることとなる。なお、爪63はラッチ21L2のB方向への回動を規制するだけであり、A方向への回動は規制しない。ラッチ21L2は爪63をスプリング64に抗して後退させながら矢印A方向へ回動可能である。
なお、コントローラ16は、スロットルグリップ21の回動角の累積値が0以外となったとき(+になったとき)、ソレノイド61をONして爪63を後退させ、累積値が再び0になるまでスロットルグリップ21の自由な回動を許す。
同様に、コントローラ16は、スロットルグリップ21の回動角の累積値が90度以下となったとき、前述した回動角規制機構50におけるソレノイド51をONして爪53を後退させ、累積値が再び+90度になるまでスロットルグリップ21の自由な回動を許す。
図3において、23hは、上述した各ソレノイドやリミットスイッチ等の配線のための穴である。
図8および図9に示すように、この実施の形態におけるハンドル20は、運転者によって種々の操作が可能である。
しかし、円形ではなく、半円形や操縦桿形状の場合、ハンドル20をハンドル軸17回りに+−90度以上回動させることは容易ではないことも想定される。
そこでこの実施の形態では、例えば、図10に示すように、ハンドル20のハンドル軸17回りの回動角(ハンドル角)θと車体の実際の舵角αとを、車速に応じて複数段階(図示のものは3段階)でコントローラ16が電子制御する構成とした。
コントローラ16は、例えば、
車速が50Km/h以上の場合には、ハンドル20の回動角θに対し、実線α1で示すような関係で舵角αを制御し、
車速が20〜50Km/hの場合には、ハンドル20の回動角θに対し、破線α2で示すような関係で舵角αを制御し、
車速が20Km/h以下の場合には、ハンドル20の回動角θに対し、二点差線α3で示すような関係で舵角αを制御する。
図2において、25a〜25eは各種スイッチであり、適宜の機能を割り当てることができる。
例えば、25a、25aは左右のウインカ用スイッチ、25bはライト用スイッチ、25cはライトの遠近切り替え用スイッチ、25dはワイパー用スイッチ、25eはインターバル用スイッチとする。
なお、スイッチの数は適宜設定できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
例えば、図12に示すように、全周グリップ式の円形ハンドルとした場合には、ハンドル回転角とタイヤ回転角の相関性は通常の車と同等とできる。あるいは絶対ハンドル角域を通常より小さくし、操作性を容易化できる。
10: オートマチック車
12: パワーユニット
17: ハンドル軸
20: オートマチック車用ハンドル
21: スロットルグリップ
本発明は、オートマチック車に関するものである。より詳しくは、オートマチック車のブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を防止するのに適したハンドルおよびオートマチック車に関するものである。
本発明が解決しようとする課題は、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を防止するのに適したオートマチック車を提供することである。
上記課題を解決するために本発明のオートマチック車は
車体と、
この車体に搭載されたパワーユニットと、
このパワーユニットで駆動される車輪と、
この車輪に制動力を付与するブレーキペダルと、
前記車輪を操舵すべくハンドル軸回りに回動操作されるハンドルと、
を備えたオートマチック車であって、
前記ハンドルの左右両側にそれぞれ設けられ、回動操作により前記パワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップと、
前記左右両側のスロットルグリップの回動角累積、その累積値によって、前記パワーユニットで発せられるパワー決定するとともに、前記ブレーキペダルが操作された際には、前記回動角の累積値を即座に0にリセットするコントローラと、
を備えたことを特徴とする。
このオートマチック車によれば、パワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップがハンドルに設けられているので、オートマチック車における右足で操作される従来のアクセルペダルを除去し、右足で操作されるべきペダルをブレーキペダルのみとすることができる。
したがって、従来生じていたブレーキペダルとアクセルペダルとの踏み間違えを確実に防止することができる。
しかも、本発明のオートマチック車におけるハンドルは、スロットルグリップが、ハンドルの左右両側に設けられるので、従来知られている自動二輪車や自動三輪車におけるバーハンドルとは異なり、例えば円形ハンドル等とする場合に適している。
また、前記スロットルグリップの回動角は累積され、その累積値によって、前記パワーユニットで発せられるパワーが決定されるので、ハンドルの左右どちらのスロットルグリップを操作した場合でも、パワーユニットのパワーを増減できる。したがって、使い勝手の良いハンドルとすることができる。
本発明に係るオートマチック車の一実施の形態を示す概略構成図。 上記オートマチック車におけるハンドル回りを運転者側から見た部分省略図。 本発明に係るオートマチック車におけるハンドルパイプの構成例を示す正面図。 図3における4−4断面図。 図3における5−5断面図。 図3における6−6断面図。 図3における7−7断面図。 ハンドル操作法の一例を示す図。 ハンドル操作法の一例を示す図。 ハンドル角と舵角との関係の一例を示すグラフ。 変形例を示す図。 他の変形例を示す図。
以下、本発明に係るオートマチック車の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。

Claims (3)

  1. パワーユニットで駆動されるオートマチック車のハンドル軸回りに回動操作されるハンドルであって、
    該ハンドルの左右両側に、回動操作により前記パワーユニットで発せられるパワーを増減操作するスロットルグリップが設けられていることを特徴とするオートマチック車用ハンドル。
  2. 請求項1において、
    前記スロットルグリップの回動角は累積され、その累積値によって、前記パワーユニットで発せられるパワーが決定されることを特徴とするオートマチック車用ハンドル。
  3. 請求項1または2に記載のオートマチック車用ハンドルを備えたことを特徴とするオートマチック車。
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