JP2014161806A - カーテン塗布装置及び方法 - Google Patents
カーテン塗布装置及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014161806A JP2014161806A JP2013035571A JP2013035571A JP2014161806A JP 2014161806 A JP2014161806 A JP 2014161806A JP 2013035571 A JP2013035571 A JP 2013035571A JP 2013035571 A JP2013035571 A JP 2013035571A JP 2014161806 A JP2014161806 A JP 2014161806A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- curtain
- film
- edge guide
- coating liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】カーテン塗布方法において、カーテン膜の不安定な揺れを抑制し、また塗布膜エッジの厚塗りを抑制する塗布方法又はそれを実現する塗布装置を提供する。
【解決手段】
少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出させる塗布ヘッド(1)と連続走行するウェブ(5)上に塗布液をカーテン状に案内するエッジガイド(2)を有するカーテン塗布装置において、カーテン膜(3)の両端を支持するエッジガイド(2)が塗布液を吸引する少なくとも1対の吸引部(8)を備えていることを特徴とするカーテン塗布装置。
【選択図】図1
【解決手段】
少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出させる塗布ヘッド(1)と連続走行するウェブ(5)上に塗布液をカーテン状に案内するエッジガイド(2)を有するカーテン塗布装置において、カーテン膜(3)の両端を支持するエッジガイド(2)が塗布液を吸引する少なくとも1対の吸引部(8)を備えていることを特徴とするカーテン塗布装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、一般にカーテン塗布と呼ばれる方法及びそれを実現する装置に属するものであり、より詳しくはコーターダイのダイリップに取り付けられる流下液支持ガイドに関するものである。
従来、連続搬送するウェブに塗布液を連続塗布する方法として、種々の方法が提案されている。例えば、代表的な塗布方法としては、マイクログラビア塗布方法、ワイヤーバー塗布方法など種々の塗布方法が知られている。
近年、特にコストダウンの必要性から高速塗布や広い塗布幅が要求されるようになり、これに伴いカーテン塗布方法が多用されるようになってきた。
連続搬送するウェブに対して塗布する技術の中でもカーテン塗布方法と呼ばれるものは、スリットから塗布液を流下させ、塗布液がダイリップ両端に設けられたエッジガイドの間をカーテン膜状に伝わり、連続搬送するウェブに落下衝突させることで、塗布膜が形成されるものである。しかし、エッジ近傍のカーテン膜が厚くなることによって、塗布膜の両端部が厚塗りになり、カーテン塗布工程以降の乾燥工程における乾燥不良や基材の破断などの問題が指摘されている。
このような端部厚塗りの発生を抑制するために、例えば特許文献1ではウェブ上に塗布膜を形成後、カーテン衝突位置より下流側で両端部に過剰に塗布された塗布液を除去する方法が開示されている。この方法では塗布膜の両端部の過剰塗布液だけを回収することは難しく、塗布膜幅方向中央よりの塗布液をも回収してしまう問題点を有している。
また特許文献2ではエッジガイド下端にて過剰付着部を吸引除去する方法が開示されている。この方法によると、過剰付着部を吸引するには吸引ノズルを過剰付着部に接するように配置する必要がある。その場合ウェブに付着したごみが吸引ノズルに引っかかり、その部分が起因したウェブ破断を発生させるという問題が生じる。またエッジガイド下部で吸引することによりカーテン膜が不安定になり、ムラやカーテン膜の切れ上がりが発生する原因となる。
本発明は、カーテン塗布方法において、カーテン膜の不安定な揺れを抑制し、また塗布膜エッジの厚塗りを抑制する塗布方法又はそれを実現する塗布装置を提供する。
上記課題を解決する手段として、請求項1に記載の発明は、少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出させる塗布ヘッドと連続走行するウェブ上に塗布液をカーテン状に案内するエッジガイドを有するカーテン塗布装置において、カーテン膜の両端を支持するエッジガイドが塗布液を吸引する少なくとも1対の吸引部を備えていることを特徴とするカー
テン塗布装置とする。
テン塗布装置とする。
また請求項2の発明は、前記吸引部の取り付け位置がエッジガイド下端より5mm以上20mm以下のエッジガイド中に設けられている請求項1記載のカーテン塗布装置とする。
また請求項3の発明は、少なくとも1層の塗布液を塗布ヘッドのスリットから吐出させ、連続走行するウェブ上に塗布液をエッジガイドでカーテン状に案内するカーテン塗布方法において、カーテン膜の両端を支持するエッジガイドの少なくとも1対の吸引部で塗布液を吸引することを特徴とするカーテン塗布方法とする。
また請求項4の発明は、前記吸引部の取り付け位置がエッジガイド下端より5mm以上20mm以下のエッジガイド中に設けられている請求項3記載のカーテン塗布方法とする。
本発明は、塗布液をスリットから吐出された塗布液を、ダイリップ両端に設けたエッジガイド間にカーテン膜状に伝わらせて、連続搬送するウェブ上に塗布膜を形成する際に、エッジガイドに設けられた吸引部にて塗布液を吸引することにより、カーテン膜のエッジガイドからの離脱を抑制してカーテン膜の不安定な揺れを抑制するとともに、塗布膜の両端部が厚くなることも抑制することができる。
次に本発明を実施するための一形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明のカーテン塗布装置の側面図である。本発明のカーテン塗布装置は、図1に示すように、塗布液をスリットから吐出する塗布ヘッド1と、ウェブ5を裏面から支えて回転し連続的に塗布膜6をウェブ5上に形成するバックアップロール4と、塗布ヘッド1から自由落下してくる塗布液のカーテン膜3の両端を沿わせるエッジガイド2とを有する。
図2は本発明におけるエッジガイドの側面図である。図2に示すように、スリットから吐出されたカーテン膜3をエッジガイド2に沿わせ、ウェブ5上に塗布膜6が形成されるようにエッジガイド2が設置してある。
塗布ヘッド1より吐出された塗布液を塗布ヘッド1の両端に設けられたエッジガイド2に沿わせてカーテン膜3として自由落下させ、バックアップロール4に支持されて連続搬送されるウェブ5上に衝突させて塗布膜6が形成される。
本発明の特徴はスリットから吐出されたカーテン膜3を2つの平行するエッジガイド2に設けられた吸引部8により吸引することである。スリットから吐出された塗布液を流下させ、ダイリップ両端に設けられたエッジガイド2の間をカーテン膜状に伝わり、連続搬送するウェブ5に落下衝突させる過程で、エッジガイド近傍の塗布液を吸引することでカーテン膜端部のカーテン厚みを薄くし、前記塗布膜6を均一に塗布することが可能になる。また吸引部8にてカーテン膜を吸引することにより、カーテン膜のエッジガイド2からの離脱を抑制し、流下するカーテン膜の安定性を高めることができる。
前記エッジガイド2に設けられた吸引部8は吸引幅と真空源を調節することにより、塗布液の粘度、流量等塗布条件が変わっても最適な塗布液の吸引量を得ることができ、吸引口の形状は吸引できればいかなる形状であってもよい。また該吸引部8より吸引されたカーテン膜3は回収され塗布液として再利用することもできる。
エッジガイド2の材質は、耐食性、加工性、強度の観点からステンレス製であることが好ましいが、これに限定されるものではない。例えば、ポリエチレン、テトラフルオロエチレン等のプラスチック、ゴムなども適宜用いることが出来る。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例になんら限定されるものではない。
<実施例1>
ウェブ:75μm厚ポリエチレンテレフタレートフィルム
カーテン高さ:100mm
塗布速度:100m/min
ウェブ:75μm厚ポリエチレンテレフタレートフィルム
カーテン高さ:100mm
塗布速度:100m/min
塗布液
粘度:350mPa・s
組成:
ポリウレタンアクリレート 90重量部
メチルエチルケトン 10重量部
以上の条件で単位流量1.3(ml/cm/s)にて塗布液をダイヘッドへ送液し、塗布を行った。
粘度:350mPa・s
組成:
ポリウレタンアクリレート 90重量部
メチルエチルケトン 10重量部
以上の条件で単位流量1.3(ml/cm/s)にて塗布液をダイヘッドへ送液し、塗布を行った。
実施例1は図2に示すように吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より10mmとし、塗布を行なった。
(評価)
(1) カーテン膜の揺れ、切れ上りは目視により判断し、発生した場合×、発生しなかった場合○として評価した。
(2) 膜のエッジの厚塗りは連続膜厚計を用いて塗布膜の幅方向の両端部の最大膜厚とそれ以外の塗布膜の平均膜厚の比が110%以下を○、110%〜130%を△、130%以上を×として評価を行った。
(1) カーテン膜の揺れ、切れ上りは目視により判断し、発生した場合×、発生しなかった場合○として評価した。
(2) 膜のエッジの厚塗りは連続膜厚計を用いて塗布膜の幅方向の両端部の最大膜厚とそれ以外の塗布膜の平均膜厚の比が110%以下を○、110%〜130%を△、130%以上を×として評価を行った。
<実施例2>
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より5mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より5mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
<実施例3>
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より20mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より20mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
<比較例1>
実施例1において吸引部をエッジガイド下端取り付けた以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部をエッジガイド下端取り付けた以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
<比較例2>
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より25mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より25mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
<比較例3>
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より30mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より30mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
<比較例4>
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より35mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より35mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
<比較例5>
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より40mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
実施例1において吸引部の取り付け位置をエッジガイド下端より40mmとした以外は実施例1と同様に塗工、評価を行った。
1…塗布ヘッド
2…エッジガイド
3…カーテン膜
4…バックアップロール
5…ウェブ
6…塗布膜
7…カーテン膜厚膜部
8…吸引部
2…エッジガイド
3…カーテン膜
4…バックアップロール
5…ウェブ
6…塗布膜
7…カーテン膜厚膜部
8…吸引部
Claims (4)
- 少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出させる塗布ヘッドと連続走行するウェブ上に塗布液をカーテン状に案内するエッジガイドを有するカーテン塗布装置において、カーテン膜の両端を支持するエッジガイドが塗布液を吸引する少なくとも1対の吸引部を備えていることを特徴とするカーテン塗布装置。
- 前記吸引部の取り付け位置がエッジガイド下端より5mm以上20mm以下のエッジガイド中に設けられている請求項1記載のカーテン塗布装置。
- 少なくとも1層の塗布液を塗布ヘッドのスリットから吐出させ、連続走行するウェブ上に塗布液をエッジガイドでカーテン状に案内するカーテン塗布方法において、カーテン膜の両端を支持するエッジガイドの少なくとも1対の吸引部で塗布液を吸引することを特徴とするカーテン塗布方法。
- 前記吸引部の取り付け位置がエッジガイド下端より5mm以上20mm以下のエッジガイド中に設けられている請求項3記載のカーテン塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013035571A JP2014161806A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | カーテン塗布装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013035571A JP2014161806A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | カーテン塗布装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014161806A true JP2014161806A (ja) | 2014-09-08 |
Family
ID=51612960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013035571A Pending JP2014161806A (ja) | 2013-02-26 | 2013-02-26 | カーテン塗布装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014161806A (ja) |
-
2013
- 2013-02-26 JP JP2013035571A patent/JP2014161806A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4846629B2 (ja) | カーテン塗布装置及びカーテン塗布方法 | |
JP4309275B2 (ja) | フローコーティング装置 | |
JP2005512768A (ja) | フローコーティング方法及び装置 | |
EP3333278A1 (en) | Molten metal plating facility and method | |
JP5439880B2 (ja) | カーテン塗布装置及びカーテン塗布方法 | |
JP4751092B2 (ja) | 圧延機及び圧延方法 | |
EP2889429A1 (en) | Nozzle device | |
JP5418550B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
JP2014161806A (ja) | カーテン塗布装置及び方法 | |
US9199268B2 (en) | Curtain coating method and curtain coating device | |
JP5824285B2 (ja) | ノズル装置 | |
JP4816105B2 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造方法 | |
WO2011157890A1 (en) | Conveyor for conveying a web threading tail in a fiber web machine | |
JP5228227B2 (ja) | カーテンコータのエッジガイド | |
JP2017070927A (ja) | ダイリップエッジガイド | |
JP5228226B2 (ja) | 感熱紙の製造装置 | |
JP4632643B2 (ja) | 移動するシート状物のカーテンコーティング方法及び装置 | |
JP2012213735A (ja) | 塗装装置及び塗装方法 | |
JP6429703B2 (ja) | ノズル装置、それを用いた薬液の吹付方法及び薬液 | |
JP5292623B2 (ja) | カーテンコータのエッジ処理装置 | |
JP2014076432A (ja) | カーテン塗布装置 | |
BR112014019785B1 (pt) | método de limpeza de gás e aparelho de limpeza de gás | |
JP5884383B2 (ja) | カーテン塗布方法及びカーテン塗布装置 | |
JPH11207233A (ja) | 塗工方法及び装置 | |
JP2017094301A (ja) | 塗布装置および塗布方法 |