JP2014157875A - 熱電変換素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】Ba−Ga−Al−Si系およびBa−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物を用いて、電極との接合性を向上させる。
【解決手段】熱電変換素子1は、クラスレート化合物を主体とする熱電変換材料部10と、熱電変換材料部10上に形成された表面層20,30とを備える。表面層20,30には、熱電変換材料部10を構成する少なくとも1種以上の元素とAgとが含有されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱電変換材料であるクラスレート化合物を用いた熱電変換素子に関する。
ゼーベック効果を利用した熱電変換モジュールは、熱エネルギーを電気エネルギーに変換することを可能とする。現実に熱電変換する場合は、p型熱電変換材料とn型熱電変換材料とを用いて、一般的には複数のp型およびn型熱電変換材料を交互に電気的に直列に接続する構造とする。熱電変換モジュールの性質を利用し、産業・民生用プロセスや移動体から排出される排熱を有効な電力に変換することができるため、熱電変換は、環境問題に配慮した省エネルギー技術として注目されている。
そこで、廃熱発電のような200〜800℃程度では、熱電性能が良好で環境負荷が少なく、さらに低コストで軽量な新しい熱電変換材料が求められている。
そのような新しい熱電変換材料の1つとしてクラスレート化合物が注目されている。熱電変換素子として有望なクラスレート化合物にはいくつかの種類が報告されているが、コスト面等からBa、Ga、Al、Si系やBa、Ga、Al、Ge系のクラスレート化合物が注目されている。
Ba、Ga、Al、Siからなるクラスレート化合物の組成や合成法については既にいくつか開示されている。
たとえば、特許文献1には、単位格子あたりx個(10.8≦x≦12.2)のSi原子が、Al原子とGa原子のいずれかで置換されているBa(Al,Ga)Si46−xの単結晶とその製造方法が開示されている。
クラスレート化合物を熱電変換素子とするモジュール化に際しては、p型およびn型の各熱電変換材料と電極とを高温部および低温部で接合する必要がある。
たとえば、ビスマステルル系熱電変換材料を使用した熱電変換モジュールは室温〜250℃の温度範囲において用いられる。したがって、これらの接合は、あまり熱の影響を考慮することなくハンダ、ロウ材などを使用した比較的容易な方法によっている。
しかしながら、クラスレート化合物系熱電変換材料を使用した熱電変換モジュールは室温〜800℃の温度範囲において用いられる。そのため、高温部における熱電変換素子と電極との接合部分の耐熱性を含めた熱対策を考慮する必要がある。しかも、この温度範囲においてはハンダを適用できない。また、熱応力による素子の破損や、クラスレート化合物から構成される熱電変換材料と電極との接合難が課題の1つとなっている。
これを解決するために、特許文献2の技術では、Ba、Ga、Ge系クラスレート化合物から構成される熱電変換材料部とTiCuの組成を有する電極(線膨張係数=12.8×10−6[/K])との間にTi層を設けている。
特許文献3の技術では、クラスレート化合物をはじめとする熱電変換素子と電極とを、Agペーストを加熱処理することで金属化したAg接着層を介して、接続している。
特開2004−67425号公報 特開2006−352023号公報 特開2009−117792号公報
上述したように、特許文献1の技術を始め、熱電変換材料としてBa、Ga、Al、Siからなるクラスレート化合物が有力視されているが、その実装方法について詳細に記載した研究や刊行物等は未だ開示がされていない。
すなわち、特許文献2では、Ba−Ga−Ge系等の3元系クラスレート化合物についての開示に留まっており、組成の異なるBa−Ga−Al−Si系に対して技術を転用できることが示されているとは言えない。
また、特許文献3では、クラスレート化合物の開示に留まっており、Ag接着層の詳細は明示されていない。合金系が異なれば、種々の特性が変化することは容易に想像できることであり、Ba−Ga−Al−Si系およびBa−Ga−Al−Ge系クラスレート化合物のモジュール実装技術を開発する必要がある。
したがって、本発明の主な目的は、有害元素を含まず、安価な材料であるBa−Ga−Al−Si系およびBa−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物を用いて、電極との接合性を向上させることができる熱電変換素子を提供することにあり、さらには室温〜800℃という温度領域においても、電極との接合が実現可能で素子自体の破損も防止することができる熱電変換素子を提供することにある。
発明者らは、上述した課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、クラスレート化合物から構成される熱電変換材料部と、一定の表面層とから構成される熱電変換素子を用いることで、上記課題を解決するに至った。
すなわち、本発明によれば、
クラスレート化合物を主体とする熱電変換材料部と、
前記熱電変換材料部上に形成された表面層とを備え、
前記表面層には、前記熱電変換材料部を構成する少なくとも1種以上の元素とAgとが含有されていることを特徴とする熱電変換素子が提供される。
好ましくは、前記クラスレート化合物が、Ba−Ga−Al−Si系を主成分とするクラスレート化合物であるか、またはBa−Ga−Al−Ge系を主成分とするクラスレート化合物である。
さらに好ましくは、前記表面層には、Ga、Alから選択される1種の元素とAgとが含有され、前記熱電変換材料部と前記表面層との境界面近傍にはAgが含まれている。
本発明によれば、Ba−Ga−Al−Si系およびBa−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物を用いて、電極との接合性を向上させることができ、さらには室温〜800℃という温度領域においても、電極との接合が実現可能で素子自体の破損も防止することができる。
熱電変換素子の概略的な構成を示す断面図である。 本発明の実施例サンプル(実施例1)における、熱電変換材料部と表面層との界面近傍の(a)SEM観察、(b)GaまたはAl元素の面分析、(c)Ag元素の面分析の結果を示す図である。 本発明の実施例サンプル(実施例2)における、熱電変換材料部と表面層との界面近傍の(a)SEM観察、(b)GaまたはAl元素の面分析、(c)Ag元素の面分析の結果を示す図である。 本発明の実施例サンプル(実施例3)における、熱電変換材料部と表面層との界面近傍の(a)SEM観察、(b)GaまたはAl元素の面分析、(c)Ag元素の面分析の結果を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について説明する。無論、本発明は下記に記載する実施形態に限定されるものでない。
(A)熱電変換素子
本実施形態において、「熱電変換素子」とは、熱電変換材料部に対し表面層が形成されている形態のものを意味する。
熱電変換材料部はクラスレート化合物から構成されている。
表面層はAgを主体とし、熱電変換材料部を構成する少なくとも1種以上の元素が含有されている。
本実施形態では、クラスレート化合物からなる熱電変換材料部と表面層とで構成されるものを「熱電変換素子」という。
本実施形態では、熱電変換材料部の熱電変換材料としてBa−Ga−Al−Si系のクラスレート化合物を使用した場合はn型の熱電変換素子を、Ba−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物を使用した場合はp型の熱電変換素子を、それぞれ提供することができる。
なお、本実施形態のn型熱電変換素子およびp型熱電変換素子は、さらに電極と接合され、モジュールとして組み込まれうる。本実施形態では、熱電変換素子と電極とが接合されたものを「熱電変換モジュール」という。
電極はAg、Cu、Niなどの導電性金属で構成されていればよく、熱膨張率の観点からAgで構成されるのが好ましい。
本発明の一実施形態に係る熱電変換素子の概略的な構成を示す断面図を図1に示す。
この実施形態に係る熱電変換素子1は基本的に、熱電変換材料部10と、熱電変換材料部10上に形成された高温側表面層20と、熱電変換材料部10上に形成された低温側表面層30とで、構成されている。
高温側表面層20および低温側表面層30は、熱電変換材料部10を構成する少なくとも1種以上の元素と、銀(Ag)とを、含有する表面層である。
モジュール化に際しては、n型およびp型の熱電変換素子を、電極に電気的に直列接続すればよい。電極は、表面層を介して接続されることで、熱電変換素子と良好に接続される。
(B)熱電変換材料部
熱電変換材料部はクラスレート化合物から構成されている。
本実施形態にかかるクラスレート化合物は、一例としてBa−Ga−Al−Si系のクラスレート化合物であって、主に、基本的な格子がSiのクラスレート格子から構成され、Ba元素がその内部に内包され、クラスレート格子を構成する原子の一部がGa、Alで置換された構造を有している。このクラスレート化合物は、Ba、Ga、Si、Alが同時に含まれた化合物である。
本実施形態にかかるクラスレート化合物の化学式は、クラスレート化合物の化学式BaGaAlSiの組成比のうち、Ba、Ga、Al、Siの各組成比a、b、c、dは概ね、次のような関係[1]を有する。また、Ga、Al、Siの各組成比b、c、dは概ね、次のような関係[2]を有する。これらのような関係を満たせば、当該クラスレート化合物はSiクラスレート相を主体とするものとして実現され、理想的な結晶構造をとりうる。
a+b+c+d=54 … [1]
b+c+d=46 … [2]
なお、本実施形態にかかる熱電変換材料部は、上記クラスレート化合物を主成分とし、少量の他の添加物が含まれてもよい。
本実施形態にかかる「クラスレート化合物」は、Siクラスレート相を主体とするものであればよく、クラスレート相には該当しない他の相が含まれてもよい。当該「クラスレート化合物」は好ましくはSiクラスレート単相である。
なお、熱電変換材料部を構成する熱電変換材料としては、上記Ba−Ga−Al−Si系クラスレート化合物に、少量の他の添加物が含まれたクラスレート化合物が使用されてもよい。
すなわち、熱電変換材料はBa−Ga−Al−Si−X(X=Sr、Pd)系のクラスレート化合物であってもよい。SrやPdは、ゼーベック係数を上昇させるのに有用な場合がある。
かかるクラスレート化合物は、化学式BaGaAlSiでの組成比のうち、a、b、c、d、xは概ね、次のような関係[3]を有する。
a+b+c+d+x=54 … [3]
この場合、b、c、d、xの関係は、b+c+d+x=46とするのがよい。
なお、Ba−Ga−Al−Si−X系のクラスレート化合物にも、少量の他の添加物が含まれてもよい。
Ba−Ga−Al−Si系について述べてきたが、熱電変換材料部はBa−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物で構成されてもよい。
Ba−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物も、上記のBa−Ga−Al−Si系のクラスレート化合物と同様の構造および組成を有している。すなわち、Ba−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物でも、化学式BaGaAlGeの組成比のうち、Ba、Ga、Al、Geの各組成比a、b、c、eは上記の関係[1]および関係[2]を満たす。少量の他の添加物を含まれたBa−Ga−Al−Ge−X(X=Sr、Pd)系のクラスレート化合物でも、化学式BaGaAlGeにおける各組成比a、b、c、e、xは上記の関係[3]を満たす。
なお、Ba−Ga−Al−Ge系のクラスレート化合物における関係[1]〜[3]では、Geの組成比eがSiの組成比dと置き換えられる。
(C)表面層
熱電変換素子では、発電効率の観点から熱電変換材料部と電極との接合性(密着性)が求められる。また、熱応力等によって熱電変換素子や電極、またはこれらの界面が破損しないことが必要である。
そこで、本実施形態にかかる熱電変換素子においては、熱電変換材料部に対し表面層を形成している。この表面層の存在によって、熱電変換素子と電極との接合性を良好にすることができる。
表面層には、クラスレート化合物を構成する少なくとも1種以上の元素と、Ag元素とが、含有されている。これにより、クラスレート化合物で構成される熱電変換材料部と表面層との成分が一部一致し、熱電変換材料部と表面層とがほぼ連続的に融合される。
表面層において、熱電変換材料部を構成する少なくとも1種以上の元素とAg元素との濃度分布は均一であってもよいし、不均一であってもよい。
ただし、クラスレート相はAg、Cu、Niなどの金属相に比べると脆性を示すため、表面層におけるクラスレート相の割合が多すぎる場合には、表面層と電極との熱膨張係数差に大きな差が生じ、接合強度が低下し、電極の剥離を招く可能性がある。そのため、表面層におけるAg元素のモル割合は50%以上が望ましい。
表面層の厚さ(幅)は、熱電変換素子の厚さ(熱電変換材料部の厚さと表面層の厚さとを足し合わせた総計の厚さ、全幅)に対して、5%以下であることが好ましく、さらに好ましくは3%以下であるのがよい。表面層の厚さが厚すぎると、発電性能が低下する可能性があるので好ましくない。
表面層は、熱電変換材料部の高温側と低温側との両方に設けてもよいし、いずれか一方にのみ設けてもよい。高温側と低温側との両方に設ける場合には、表面層の組成および構成は、高温側と低温側とで同じであってもよいし異なっていてもよい。高温側と低温側とでは、熱電変換材料部における熱応力などの状態が異なるためである。
表面層が設けられることにより、熱電変換素子と電極とはより強固に接合されることになる。
これは、「熱電変換材料部のクラスレート化合物−クラスレート化合物を構成する少なくとも1種以上の元素とAgとを含有する表面層−導電性金属電極」というような連続的な融合・接合が可能になることで、界面での割れの発生頻度が低くなることに拠る。すなわち、表面層があることで、いわゆる傾斜機能材料となる。表面層が設けられることで、熱電変換素子は熱応力等にも強くなり、熱サイクルに対する信頼性も向上する。
(D)製造方法
本発明の好ましい実施形態にかかる熱電変換素子の製造方法は、
(a)原料を混合・溶融・凝固して所定の組成のクラスレート化合物を調製する調製工程と、
(b)前記クラスレート化合物を粉砕して微粒子とする粉砕工程と、
(c)(i)前記微粒子を焼結するか、または(ii)前記微粒子と表面層を構成する導電性金属粉末とを焼結する焼結工程と、
(d)(i)前記微粒子のみを焼結する焼結行程を選択した場合は、焼結体の電極接合部に導電性金属のスパッタを施したのちアニール処理を施し、他方、(ii)前記微粒子と表面層を構成する導電性金属粉末とを焼結する焼結工程を選択した場合には、その焼結体に対しアニール処理を施す、表面層の形成工程と、
を有する。
これらの工程を経ることにより、所定の組成を有し、ポア(空隙)が少なく、組成が均一な材料が得られるという利点がある。
以下、工程を詳細に説明する。
(a)調製工程
調製工程では、所定の組成を有しかつ均一な組成のクラスレート化合物のインゴットを製造する。まず、所望のクラスレート化合物の組成となるように、所定量の原料(Ba、Ga、Al、Si、Ge、X)を秤量し混合させる。原料は、単体であってもよいし、合金や化合物であってもよく、その形状は、粉末でも片状でも塊状であってもよい。また、Siの原料として単体のSiではなくAl−Siの母合金を用いると、融点が低下するのでより好ましい。
溶融時間としては、すべての原料が液体状態で均質に混ざり合う時間が必要とされるが、製造に要するエネルギーを考慮すると、溶融時間はできるだけ短時間であることが望まれる。そのため、溶融時間は、好ましくは1〜100分であり、さらに好ましくは1〜10分であり、特に好ましくは1〜5分である。
原料混合物からなる粉末を溶融する方法は、特に限定されるものではなく、種々の方法を用いることができる。溶融方法としては、たとえば、抵抗発熱体による加熱、高周波誘導溶解、アーク溶解、プラズマ溶解、電子ビーム溶解などが挙げられる。ルツボとしては、グラファイト、アルミナ、コールドクルーシブルなどが、加熱方法に対応して適宜用いられる。溶融の際は、材料の酸化を防ぐために、不活性ガス雰囲気または真空雰囲気下でおこなわれるのが好ましい。
短時間で均質に混ざり合った状態とするためには、好ましくは微細な粉末状の原料が混合されるのがよい。ただし、Baは、酸化を防ぐために、好ましくは塊状を呈するものを使用する。また、溶融時に機械的な攪拌または電磁的な攪拌を加えるのも好ましい。
溶融後、インゴットにするためには、鋳型を用いて鋳造してもよいし、ルツボ中で凝固させてもよい。できあがったインゴットの均質化のためには、溶融後にアニール処理をおこなってもよい。
アニール処理の処理時間は、製造時の省エネルギーを考慮すると、なるべく短時間とされることが望まれるが、アニール効果を考慮すると、長い時間が必要とされる。アニール処理の処理時間は、好ましくは1時間以上であり、さらに好ましくは1〜10時間がさらに好ましい。
アニール処理の処理温度は、好ましくは700〜950℃であり、さらに好ましくは850〜930℃である。処理温度が700℃未満であると、均質化が不十分になるという問題が生じ、処理温度が950℃を超えると、再溶融による濃度偏析が生じるという問題が生じる。
(b)粉砕工程
粉砕工程では、調製工程によって得られたインゴットを、ボールミルなどを用いて粉砕し、微粒子状のクラスレート化合物を得ることができる。得られる微粒子としては、焼結性を向上するために粒度が細かいことが望まれる。本実施形態では、微粒子の粒径は、好ましくは100μm以下であり、さらに好ましくは1μm以上75μm以下である。
所望の粒径の微粒子とするためには、ボールミルなどによってインゴットを粉砕した後、粒度を調製する。粒度の調製方法は、ISO3310−1規格のレッチェ社製試験ふるいとレッチェ社製ふるい振とう機AS200デジットを用いたふるい分けによりおこなえばよい。なお、この粉砕工程に代えて、ガスアトマイズ法などの各種アトマイズ法やフローイングガスエバポレーション法などを用いて微粉末を製造することもできる。
(c)焼結工程
焼結工程では、前記粉砕工程で得られた微粉末状のクラスレート化合物を焼結して、均質で空隙の少ない、所定の形状の固体(熱電変換材料部の前駆体)を得ることができる。
他方、本実施形態に係る熱電変換素子の製造では、この工程において、熱電変換材料部の前駆体と同時に、表面層の前駆体を形成することもできる。具体的には、図1の形態を実現する場合には、熱電変換材料としてのクラスレート化合物の粉末と、表面層の形成用材料としての導電性金属粉末とを、それぞれ所定量用意し、これらを焼結型に充填して焼結する。
焼結方法としては、放電プラズマ焼結法、ホットプレス焼結法、熱間等方圧加圧焼結法などを用いることができる。放電プラズマ焼結法を用いる場合、その焼結の1条件となる焼結温度は、好ましくは600〜900℃であり、より好ましくは800〜900℃である。焼結時間は好ましくは1〜10分であり、より好ましくは3〜7分である。圧力は好ましくは40〜80MPaであり、より好ましくは50〜70MPaである。
焼結温度が600℃以下では焼結せず、焼結温度が1000℃以上では溶解する。焼結時間が1分未満では密度が低く、焼結時間が10分を超えると焼結が完了・飽和し、それ以上時間をかける意義がないと考えられる。
特に、焼結工程では、微粉末状の熱電変換材料の単一物か、または微粉末状の熱電変換材料と表面層の形成用材料との混合物を、上記焼結温度まで加熱してその温度で上記焼結時間保持し、その後に当該単一物または混合物を加熱前の温度まで冷却する。この場合、微粉末状の単一物または混合物を焼結温度まで加熱する工程とその温度で保持している工程とでは加圧状態とし、その後当該単一物または混合物を冷却する工程では加圧状態を解除する。かかる圧力操作によれば、当該単一物または混合物による粒子の焼結工程での割れを抑制することができる。
(d)表面層の形成工程
前記粉砕工程において、微粉末状のクラスレート化合物のみを焼結した場合、熱電変換材料の焼結体に対しスパッタリング法を用いて導電性金属薄膜を形成し、その後にアニール処理を施す。これにより、表面層を形成することができる。
アニール処理の処理温度は600〜800℃であり、より好ましくは800℃である。
かかる表面層の形成工程では、スパッタリング法に代えて、蒸着法、溶射法、メッキ法などの薄膜形成法を使用してもよいし、熱電変換材料に対し導電性金属のペーストを塗布してもよく、それぞれの工程の後に上記と同様のアニール処理を施すことで、上記と同等の表面層を形成することができる。
他方、前記粉砕工程において、微粉末状のクラスレート化合物と導電性金属粉末とを焼結した場合、その焼結体に対し単にアニール処理を施すことにより、表面層を形成することができる。
アニール処理の処理温度は上記条件と同様であって、600〜800℃であり、より好ましくは800℃である。
(E)クラスレート化合物相の生成の確認
前記の製造方法によって、クラスレート化合物が生成されたかどうかは、粉末X線回折(XRD)により確認することができる。具体的には、焼結後のサンプルを再度粉砕して粉末X線回折測定し、得られるピークがタイプ1クラスレート相(Pm−3n、No.223)のみを示すものであれば、タイプ1クラスレート化合物が合成されたことを確認できる。
しかし、実際にはタイプ1クラスレート相のみからなるものと、不純物相を含むものとがあるため、不純物のピークも観察される。本実施形態にかかるクラスレート化合物におけるSiクラスレート化合物相の最強ピーク比は85%以上であり、好ましくは90%以上であり、さらに好ましくは95%以上である。
最強ピーク比とは、例えばBa−Ga−Al−Si系クラスレート化合物であれば、粉末X線回折測定において測定されたSiクラスレート化合物相の最強ピーク(IHS)、不純物相A(BaGa4―Y(Al,Si)(0≦Y≦4))の最強ピーク強度(IA)、不純物相B(BaAl)(Si)など)の最強ピーク強度(IB)より、下記の式[4]で定義される。
「最強ピーク比」=IHS/(IHS+IA+IB)×100(%) … [4]
なお、クラスレート化合物相の生成に関しては、Ba−Ga−Al−Ge系クラスレート化合物も、Ba−Ga−Al−Si系クラスレート化合物と同様に、その生成の有無を判断することができる。
以下、本発明を、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例により限定されるものではない。
(1)実施例サンプル(熱電変換モジュール)の作製
純度2N以上の高純度のBaと、純度3N以上の高純度のAl、Ga、Si、Geを表1に記載の配合比率で秤量し、原料混合物を調製した。
この原料混合物を、Ar(アルゴン)雰囲気中において、水冷銅ハース上で300Aの電流で1分間アーク溶解した後、原料の不均一を解消するためにインゴットを反転して、再度アーク溶解を行う工程を5回繰り返し、そのまま水冷銅ハース上で常温まで冷却することによりクラスレート化合物を有するインゴットを得た。その後、インゴットの均一性を高めるために、アルゴン雰囲気で、900℃で6時間のアニール処理を行った。
得られたインゴットを、メノウ製遊星ボールミルを用いて粉砕し、微粒子を得た。このとき、得られた粒子の粒径が75μm以下となるようにISO3310−1規格のレッチェ社製試験ふるいとレッチェ社製ふるい振とう機AS200デジットを用いて粒度を調製した。
得られた焼結用粒子を、焼結型に設置し焼結を行った。焼結は、放電プラズマ焼結法(SPS法)を用いて、圧力60MPaまで加圧した後に900℃まで加熱を行い、その後900℃で5分間焼結した。焼結が終了してから、加圧状態を解除し、900℃から室温まで冷却を行った。
なお、焼結用粒子の焼結が終了してから、加圧状態を保持し続けて冷却を行うと、割れが生じてしまったが、上記のとおりに焼結後に加圧状態を解除して900℃から室温まで冷却を行うと、そのような割れを抑制することができた。得られるサンプルやダイスの劣化を考慮すると、冷却温度が500℃以上では真空雰囲気で保持することが好ましいが、500℃未満では大気雰囲気で保持してもかまわない。
このように得られた熱電変換材料の焼結体の電極接合部に対し、Arフロー雰囲気下でAgのスパッタを施した。さらに詳しくは、初期真空度を1×10−6torr以下と、スパッタリングガス種をArと、フローレートを10SCCMとした条件において、Agのスパッタを施すことで熱電変換材料の焼結体の上下底面部にAg薄膜(表面層の前駆体)を形成した。
その後、熱電変換材料部を構成する少なくとも1種以上の元素とAg元素とを含有する表面層を得るために、アニール処理を施した。
アニール処理は600℃において2時間施した。
なお、本実施例では、熱電変換材料の焼結体の高温側と低温側との両方に対し、Ag薄膜を形成しこれをアニール処理した。
その後、得られた熱電変換素子と、Ag電極とを、銀ペーストにより接合した。
具体的には、銀ペーストを熱電変換素子の端面(表面層)に塗布し、その端面をAg電極に当接させて熱電変換素子と電極とを一体化し、その後に200℃まで加熱して熱電変換素子と電極とを接着させた。
このようにして得られた熱電変換モジュールを、クラスレート化合物A、Bの種類やアニール処理の条件に応じて「実施例1〜3」とした。そして実施例1〜3の熱電変換モジュールを、電子線マイクロアナライザー(島津製作所製EPMA−1610)で組成分析するとともに、前記の「(E)クラスレート化合物の生成の確認」のX線回折とに供した。
(2)実施例サンプルの評価
(2.1)熱電変換材料部の組成分析
実施例1〜3の熱電変換材料部の組成分析の結果を表1に示す。
表1のクラスレート化合物A、Bにおいて、所望の組成BaGaAlSi(a+b+c+d=54、b+c+d=46)の化合物と、BaGaAlGe(a+b+c+e=54、b+c+e=46)の化合物とが得られたことがわかる。
(2.2)X線回折分析
実施例1〜3の熱電変換材料部がクラスレート化合物であることを確認するために、サンプルの中心部分を切り出して粉末X線回折で分析した。その結果、すべてのサンプルにおいて、タイプ1クラスレート相が生成していることが確認された。得られた結果から、式[4]に基づき最強ピーク比を算出し、最強ピーク比が95%以上であることを確認した。
(2.3)接合性の評価
実施例1〜3における熱電変換素子と電極との間の接合強度を確認した。
接合強度の確認は、ファインセラミックス接合の引張強さ試験方法(JIS R 1630)に準ずる試験方法によって接合強度を試験した。
試験の結果、表面層が剥離することなく通電可能であれば「○」と、表面層が剥離した場合には「×」と評価した。
(2.4)サイクル特性の評価
実施例1〜3の各熱電変換モジュールと、それとは極性が異なる熱電変換モジュール(汎用品)とを、交互に並べて電極を介して電気的に直列接続し、熱電変換モジュール接続体を作製した。各熱電変換モジュール接続体では、p型およびn型の熱電変換素子は各31個ずつ使用した。
その後、各熱電変換モジュール接続体の端部に配置された実施例1〜3の熱電変換モジュールの高温側に対し、約1000℃の熱源を30秒間触れさせ、この工程を10回繰り返した。
かかる試験の結果、熱電変換モジュールが問題なく機能すれば「○」と評価した。
(3)比較例サンプルの作製と評価
表面層の形成工程におけるアニール処理条件以外は、実施例1と同様の工程で熱電変換モジュールを作製した。
比較例1ではアニール処理を施さず、比較例2および3ではアニール処理温度を200℃、400℃とそれぞれ設定した。
これら比較例1〜3についても、実施例1〜3と同様の評価を行った。
以上の結果を表2に示す。
(4)まとめ
実施例1、2において、熱電変換材料部と表面層との界面近傍の(a)SEM観察、(b)GaまたはAl元素における面分析、(c)Ag元素における面分析を行った。
クラスレート化合物Aを用いた実施例1の結果を図2に、クラスレート化合物Bを用いた実施例2の結果を図3にそれぞれ示す。
本実施例の熱電変換材料部には表面層が形成されていることが確認された。
また、熱電変換材料部と表面層との界面における面分析では、表面層にGaおよび/またはAl元素が含有されていること、および熱電変換材料部にAg元素が含有されていることが確認できる。
なお、この表面層の厚さは約30μm程度であり、熱電変換素子全体の厚さの約0.4%であった。また、これらの熱電変換モジュールを800度まで加熱した後、再び室温に戻したが、熱電変換素子と電極との間の接合に問題はなく、素子自体に破損がないことも確認された。
実施例3では、実施例1と同様の組成のクラスレート化合物から構成される熱電変換素子を作製した。表面層の形成工程におけるアニール処理温度は800℃である。
図4に、熱電変換材料部と表面層との界面近傍の(a)SEM観察結果、(b)GaまたはAl元素における面分析結果、(c)Ag元素における面分析結果、を示す。
図4(a)において、白いコントラストで観察される表面層が確認できる。
また、表面層にはGaおよび/またはAl元素が含有されており、さらに熱電変換材料部にはAg元素が含有されていることが確認できる。
実施例3では、実施例1および2に比べて、Ga/Al含有量およびAg含有量は多く見受けられるが、実施例1および2と同様に、熱電変換モジュールを800度まで加熱した後、再び室温に戻したところ、熱電変換素子と電極との間の接合に問題はなく、素子自体に破損がないことも確認された。
これに対し、比較例1〜3では、表面層の形成工程におけるアニール処理条件以外は、実施例1と同様の工程で熱電変換モジュールを作製した。
比較例1ではアニール処理を施さず、比較例2および3ではアニール処理温度を200℃、400℃とそれぞれ設定した。
これらの熱電変換モジュールでは、表面層においてGa元素またはAl元素の含有が認められず、熱電変換材料部においてもAg元素の含有が認められなかった。また、これらの熱電変換モジュールでは、常温において表面層が剥離してしまった。
以上から、一定の組成比を有するBa−Ga−Al−Si系またはBa−Ga−Al−Ge系クラスレート化合物から構成される熱電変換材料部と導電性金属電極との間に、前記表面層を介在させることは、熱電変換素子と電極との接合に有用であり、特に室温〜800℃という温度領域においても、熱電変換素子と電極との接合を実現し、素子自体の破損を防止しうることがわかる。
1 熱電変換素子
10 熱電変換材料部
20 高温側表面層
30 低温側表面層

Claims (5)

  1. クラスレート化合物を主体とする熱電変換材料部と、
    前記熱電変換材料部上に形成された表面層とを備え、
    前記表面層には、前記熱電変換材料部を構成する少なくとも1種以上の元素とAgとが含有されていることを特徴とする熱電変換素子。
  2. 請求項1に記載の熱電変換素子において、
    前記クラスレート化合物が、Ba−Ga−Al−Si系を主成分とするクラスレート化合物であることを特徴とする熱電変換素子。
  3. 請求項1に記載の熱電変換素子において、
    前記クラスレート化合物が、Ba−Ga−Al−Ge系を主成分とするクラスレート化合物であることを特徴とする熱電変換素子。
  4. 請求項2または3に記載の熱電変換素子において、
    前記表面層には、Ga、Alから選択される少なくとも1種の元素とAgとが含有されていることを特徴とする熱電変換素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱電変換素子において、
    前記熱電変換材料部と前記表面層との境界面近傍にはAgが含まれていることを特徴とする熱電変換素子。
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