JP2014154409A - 車両用灯具 - Google Patents

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Jun Ejiri
純 江尻
Yuji Ariki
雄二 有木
Yohei Chingyo
陽平 珍行
Tomoyuki Imamura
友幸 今村
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Abstract

【課題】配光パターンの形成に影響を及ぼすことなく、点灯時の見栄えをデザイン性に優れたものとする。
【解決手段】車両用灯具1は、前方へ光を出射させるLED4と、LED4の前方に配置され、当該LED4から出射された光を前方へ照射する投影レンズ5と、投影レンズ5よりも上方及び下方に配置された2つの導光体6,6とを備える。各導光体6は、投影レンズ5側の端部が、LED4と投影レンズ5との間の前後方向の位置であって、LED4から出射されて投影レンズ5よりも上方又は下方に向かう光が通過する位置まで延出するとともに、当該端部の後端にLED4を向く入射面61を有しており、LED4から出射された光のうち投影レンズ5よりも上方又は下方に向かうものを、入射面61から当該導光体6内に入射させて導光させつつ前面から出射させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用灯具に関する。
従来、車両に搭載される各種の車両用灯具として、図7に示すように、LED(発光ダイオード)から出射させた光を投影レンズによって前方へ照射するダイレクトプロジェクション型のものが知られている。このダイレクトプロジェクション型の車両用灯具では、LEDから略放射状に出射される光のうち、投影レンズの側方に向かう余分な光を、シェード(遮光部材)によって投影レンズの手前側で遮光している(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−187305号公報
しかしながら、上記従来のダイレクトプロジェクション型の車両用灯具では、投影レンズの前面のみが発光する画一的な発光態様となってしまい、点灯時の見栄えがデザイン性に乏しいものとなっていた。発光部である投影レンズの形状を変更すれば点灯時の見栄えも変えることはできるが、投影レンズの形状変更は所望の配光パターンの形成に支障をきたし得るため、好ましくない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、配光パターンの形成に影響を及ぼすことなく、点灯時の見栄えをデザイン性に優れたものとすることができる車両用灯具の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両用灯具において、
前方へ光を出射させるLEDと、
前記LEDの前方に配置され、当該LEDから出射された光を前方へ照射する投影レンズと、
前記投影レンズよりも側方に配置された導光体と、
を備え、
前記導光体は、
前記投影レンズ側の端部が、前記LEDと前記投影レンズとの間の前後方向の位置であって、前記LEDから出射されて前記投影レンズよりも側方に向かう光が通過する位置まで延出するとともに、当該端部の後端に前記LEDを向く入射面を有し、
前記LEDから出射された光のうち前記投影レンズよりも側方に向かうものを、前記入射面から当該導光体内に入射させて導光させつつ前面から出射させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用灯具において、
前記導光体の後面には、前記入射面から当該導光体内に入射した光を導光させつつ前方へ反射させる複数のレンズカットが形成されていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、車両用灯具において、
前方へ光を出射させるLEDと、
前記LEDの前方に配置され、当該LEDから出射された光を前方へ照射する投影レンズと、
前記LEDと前記投影レンズとの間の前後方向の位置であって、前記LEDから出射されて前記投影レンズよりも側方に向かう光が通過する位置に配置され、前記LEDから出射された光のうち前記投影レンズよりも側方に向かうものを当該側方斜め後方へ反射させる第一反射部材と、
前記投影レンズよりも側方であって前記第一反射部材の側方斜め後方に配置され、当該第一反射部材で反射された光を前方へ反射させる第二反射部材と、
を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用灯具において、
前記投影レンズよりも側方であって前記第二反射部材の前方に配置され、前記第二反射部材で前方へ反射された光を拡散させつつ前方へ透過させるレンズ部材を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用灯具において、
前記レンズ部材が、灯室の前方を閉塞するアウターレンズの一部であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用灯具において、
当該車両用灯具がフォグランプであることを特徴とする。
本発明によれば、LEDから出射された光のうち、投影レンズに向かうものが、当該投影レンズによって前方へ照射される一方で、投影レンズよりも側方に向かうものは、当該投影レンズよりも側方に配置された導光体の入射面から当該導光体内に入射して導光された後に前面から出射するか、或いは、第一反射部材で側方斜め後方へ反射された後に投影レンズよりも側方に配置された第二反射部材の前面で前方へ反射される。これにより、配光パターンの形成に寄与しない投影レンズの側方に向かう光,つまり従来であれば投影レンズの手前側で遮光されていた光を利用して、投影レンズよりも側方に配置された導光体又は第二反射部材の前面を発光させることができる。したがって、投影レンズの前面のみが発光していた従来に比べ、配光パターンの形成に影響を及ぼすことなく、点灯時の見栄えをデザイン性に優れたものとすることができる。
第一,第二の実施形態及びその変形例の車両用灯具の正面図である。 第一の実施形態の車両用灯具の図1のII−II線での断面図である。 第一の実施形態の車両用灯具の図1のIII−III線での断面図である。 第一の実施形態の車両用灯具の図1のIV−IV線での断面図である。 第二の実施形態の車両用灯具の図1のII−II線での断面図である。 第二の実施形態の変形例の車両用灯具の図1のII−II線での断面図である。 従来の車両用灯具の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、特に断りのない限り、各実施形態の車両用灯具から見た方向を意味するものとする。
[第一の実施形態]
まず、本発明の第一の実施形態について説明する。
図1は、第一の実施形態の車両用灯具1の正面図であり、図2〜図4は、図1のII−II線〜IV−IV線での車両用灯具1の断面図である。
図1〜図4に示すように、車両用灯具1は、図示しない車両に搭載されるフォグランプであり、前面が開口したハウジング2と、当該ハウジング2の前面開口を覆う素通しのアウターレンズ3とを備えている。アウターレンズ3は、正面視での中央部と、当該中央部から上方及び下方へやや傾斜しつつ延在する部分とが、他の部分よりも前方へ突出しており、これらの部分が、車体Bに形成された開口部Bhから前方に露出している。
ハウジング2とアウターレンズ3とで画成される灯室の内部には、LED(発光ダイオード)4と、投影レンズ5と、2つの導光体6,6とが収容されている。
このうち、LED4は、発光面を前方へ向けた状態で基板41の前面に実装され、灯室内の正面視略中央部に配置されている。基板41は、後面に複数の放熱フィン421,…を有するヒートシンク42の前面に固定されるとともに、このヒートシンク42の後方に配置された点灯回路ユニット43と電気的に接続されている。
投影レンズ5は、凸面状の出射面(前面)を有する非球面凸レンズである。この投影レンズ5は、左右両側部から後方へ延出する2つの脚部51,51を有しており、LED4の前方に配置された状態で、当該2つの脚部51,51によってヒートシンク42に固定されている。当該投影レンズ5は、LED4の近傍に位置する焦点を有しており、当該LED4から出射された光を前方へ照射する。また、投影レンズ5は、アウターレンズ3を介して車体Bの開口部Bhから前方に露出している。
2つの導光体6,6は、後方へ反るようにやや湾曲した長尺な板状にそれぞれ形成されており、やや右上がりに傾斜しつつ上下方向に略沿ってそれぞれ延在するとともに正面視で互いに同一直線上に位置するように、投影レンズ5よりも上方及び下方に配置されている。これら2つの導光体6,6は、アウターレンズ3を介して車体Bの開口部Bhから前方に露出している。
各導光体6は、上下方向の両端部のうち、投影レンズ5から遠い側の一端部がハウジング2に固定されている一方、投影レンズ5に近い側の他端部が、LED4と投影レンズ5との間まで延出している。より詳しくは、当該他端部は、LED4と投影レンズ5との間の前後方向の位置であって、LED4から出射されて投影レンズ5(配光パターンの形成に寄与しない周縁部を除く部分)よりも上方又は下方に向かう光が通過する位置まで延出しており、その後端には、LED4を向く灯具中央側の斜め後方向きの入射面61が形成されている。この入射面61は、LED4から出射した光のうち投影レンズ5よりも上方又は下方に向かう光を導光体6内に入射させる。また、入射面61が形成された上記他端部は、当該入射面61に入射する光の進行方向に略沿うように、やや湾曲しつつ斜めに傾斜しており、入射面61から導光体6内に入射した光が当該導光体6内を滑らかに導光するように形成されている。
また、各導光体6の後面のうち上記他端部を除く部分には、当該導光体6の長手方向に沿って並設された断面鋸歯状の複数のレンズカット62,…が、略全面に亘って形成されている。この複数のレンズカット62,…は、入射面61から導光体6内に入射した光を、当該導光体6の長手方向に沿って導光させつつ前方へ反射させる。
続いて、車両用灯具1の発光態様について説明する。
車両用灯具1では、図2に示すように、LED4を点灯させると、当該LED4から前方へ出射された光のうち、投影レンズ5(配光パターンの形成に寄与しない周縁部を除く部分)に向かうものが、当該投影レンズ5の入射面(後面)に入射する。この光は、投影レンズ5の前面から出射した後に、アウターレンズ3を透過して前方へ照射され、所定の配光パターンを形成する。
一方、LED4から前方へ出射された光のうち、投影レンズ5よりも上方及び下方に向かうものは、投影レンズ5よりも手前側で2つの導光体6,6の各入射面61から当該導光体6内に入射する。導光体6内に入射した光は、当該導光体6の後面に形成された複数のレンズカット62,…によって当該導光体6の長手方向に沿って導光されつつ前方へ反射され、前面から前方へ出射する。そして、アウターレンズ3を透過して前方へ照射される。
こうして、投影レンズ5の前面と、その上下両側方の2つの導光体6,6の前面とが発光する。
以上のように、第一の実施形態の車両用灯具1によれば、LED4から出射された光のうち、投影レンズ5に向かうものが、当該投影レンズ5によって前方へ照射される一方で、投影レンズ5よりも上方及び下方に向かうものは、当該投影レンズ5よりも上方及び下方に配置された2つの導光体6,6の各入射面61から当該導光体6内に入射して導光された後に前面から出射する。これにより、配光パターンの形成に寄与しない投影レンズ5の側方に向かう光,つまり従来であれば投影レンズの手前側で遮光されていた光を利用して、投影レンズ5よりも上下両側方に配置された2つの導光体6,6の前面を発光させることができる。したがって、投影レンズの前面のみが発光していた従来に比べて、配光パターンの形成に影響を及ぼすことなく、また新たな光源を必要とすることもなく、点灯時の見栄えをデザイン性に優れたものとすることができる。
[第二の実施形態]
続いて、本発明の第二の実施形態について説明する。なお、上記第一の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、第二の実施形態の車両用灯具1Aの正面図であり、図5は、図1のII−II線での車両用灯具1Aの断面図である。
これらの図に示すように、車両用灯具1Aは、上記第一の実施形態の車両用灯具1と同様のフォグランプであり、上記第一の実施形態における2つの導光体6,6に代えて、2つの第一リフレクタ7A,7Aと、2つの第二リフレクタ8A,8Aと、2つのインナーレンズ9A,9Aとを、灯室内に備えている。
2つの第一リフレクタ7A,7Aは、LED4と投影レンズ5との間の領域において、LED4の直前部分の間隙を挟んで上下方向に並設されている。より詳しくは、2つの第一リフレクタ7A,7Aは、LED4と投影レンズ5との間の前後方向の位置であって、LED4から出射されて投影レンズ5(配光パターンの形成に寄与しない周縁部を除く部分)よりも上方及び下方に向かう光が通過する位置に配置されている。
各第一リフレクタ7Aの後面は、上下方向での灯具側方の斜め後方へ開口する第一反射面71Aとなっている。この第一反射面71Aは、例えばLED4の近傍位置を焦点とする回転放物面状に形成されており、当該LED4から出射されて当該第一反射面71Aに入射した光を、上方斜め後方又は下方斜め後方へ反射させる。より詳しくは、上側の第一リフレクタ7Aの第一反射面71Aは、LED4から出射されて投影レンズ5よりも上方に向かう光を上方斜め後方へ反射させ、下側の第一リフレクタ7Aの第一反射面71Aは、LED4から出射されて投影レンズ5よりも下方に向かう光を下方斜め後方へ反射させる。
なお、下側の第一リフレクタ7Aは、当該第一リフレクタ7Aに対応する下側の第二リフレクタ8Aと他の部品との干渉を避ける目的で、上側のものよりもやや前方に配置されている。
2つの第二リフレクタ8A,8Aは、2つの第一リフレクタ7A,7Aに対応させて、当該2つの第一リフレクタ7A,7Aの反射方向,つまり2つの第一リフレクタ7A,7Aの上下方向での灯具側方の斜め後方に配置されている。より詳しくは、2つの第二リフレクタ8A,8Aは、長尺な板状にそれぞれ形成されており、やや右上がりに傾斜しつつ上下方向に略沿ってそれぞれ延在するとともに正面視で互いに同一直線上に位置するように、投影レンズ5よりも上方及び下方に配置されている。
各第二リフレクタ8Aは、上下方向で灯具中央側に向かってやや前傾しており、その前面が、上下方向に並設された複数の第二反射面81A,…を含む略鋸歯状に形成されている。各第二反射面81Aは、第二リフレクタ8A前面の略鋸歯状の各凸部のうち、当該第二リフレクタ8Aに対応する第一リフレクタ7Aの第一反射面71Aを向く上下方向で灯具中央側の面であり、当該第一反射面71Aで上方斜め後方又は下方斜め後方へ反射された光を前方へ反射させる。
なお、下側の第二リフレクタ8Aは、他の部品との干渉を避ける目的で、上側のものよりもやや前方に配置されている。
2つのインナーレンズ9A,9Aは、2つの第二リフレクタ8A,8Aに対応させて、当該2つの第二リフレクタ8A,8Aの反射方向,つまり2つの第二リフレクタ8A,8Aの前方に配置されている。より詳しくは、2つのインナーレンズ9A,9Aは、後方へ反るようにやや湾曲した長尺な板状にそれぞれ形成されており、2つの第二リフレクタ8A,8Aの前方において、やや右上がりに傾斜しつつ上下方向に略沿ってそれぞれ延在するとともに正面視で互いに同一直線上に位置するように、投影レンズ5よりも上方及び下方に配置されている。また、2つのインナーレンズ9A,9Aは、アウターレンズ3を介して車体Bの開口部Bhから前方に露出している。
各インナーレンズ9Aの後面には、当該インナーレンズ9Aの長手方向に沿って並設された断面蒲鉾状の複数のレンズカット91A,…が、略全面に亘って形成されている。各インナーレンズ9Aは、当該インナーレンズ9Aに対応する第二リフレクタ8Aの複数の第二反射面81A,…で前方へ反射された光を、複数のレンズカット91A,…によって拡散させつつ、前方へ透過させる。
続いて、車両用灯具1Aの発光態様について説明する。
車両用灯具1Aでは、図5に示すように、LED4を点灯させると、当該LED4から前方へ出射された光のうち、投影レンズ5(配光パターンの形成に寄与しない周縁部を除く部分)に向かうものが、当該投影レンズ5の入射面(後面)に入射する。この光は、投影レンズ5の前面から出射した後に、アウターレンズ3を透過して前方へ照射され、所定の配光パターンを形成する。
一方、LED4から前方へ出射された光のうち、投影レンズ5よりも上方及び下方に向かうものは、投影レンズ5よりも手前側において2つの第一リフレクタ7A,7Aの第一反射面71Aで上方斜め後方及び下方斜め後方へ反射された後に、2つの第二リフレクタ8A,8Aの前面に形成された複数の第二反射面81A,…によって前方へ反射される。この光は、2つのインナーレンズ9A,9Aを通じて拡散されつつ当該2つのインナーレンズ9A,9Aを前方へ透過した後に、更にアウターレンズ3を透過して前方へ照射される。
こうして、投影レンズ5の前面と、その上下両側方の2つのインナーレンズ9A,9Aの前面とが発光する。
なお、2つのインナーレンズ9A,9Aは特に設けなくともよく、この場合には、当該2つのインナーレンズ9A,9Aに代わり、その後方に配置された2つの第二リフレクタ8A,8Aの前面が発光する。
以上のように、第二の実施形態の車両用灯具1Aによっても、上記第一の実施形態の車両用灯具1と同様の効果を得ることができる。
具体的には、車両用灯具1Aによれば、LED4から出射された光のうち、投影レンズ5に向かうものが、当該投影レンズ5によって前方へ照射される一方で、投影レンズ5よりも上方及び下方に向かうものは、2つの第一リフレクタ7A,7Aで上方斜め後方及び下方斜め後方へ反射された後に、投影レンズ5よりも上方及び下方に配置された2つの第二リフレクタ8A,8Aの前面で前方へ反射される。これにより、配光パターンの形成に寄与しない投影レンズ5の側方に向かう光,つまり従来であれば投影レンズの手前側で遮光されていた光を利用して、投影レンズ5よりも上下両側方に配置された2つの第二リフレクタ8A,8Aの前面を発光させることができる。したがって、投影レンズの前面のみが発光していた従来に比べて、配光パターンの形成に影響を及ぼすことなく、また新たな光源を必要とすることもなく、点灯時の見栄えをデザイン性に優れたものとすることができる。
更に、2つの第二リフレクタ8A,8Aで前方へ反射された光が2つのインナーレンズ9A,9Aによって拡散されつつ前方へ透過されるので、2つの第二リフレクタ8A,8Aで反射された光をそのまま(素通しのアウターレンズ3を透しただけで)前方へ照射する場合に比べ、より均一な発光態様で2つのインナーレンズ9A,9Aの前面を発光させることができる。
[第二の実施形態の変形例]
続いて、本発明の第二の実施形態の変形例について説明する。なお、上記第二の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、第二の実施形態の変形例である車両用灯具1Bの正面図であり、図6は、図1のII−II線での車両用灯具1Bの断面図である。
これらの図に示すように、車両用灯具1Bは、上記第二の実施形態におけるアウターレンズ3及び2つのインナーレンズ9A,9Aに代えて、これらの機能を一体化させたアウターレンズ3Bを備えている。
アウターレンズ3Bは、ハウジング2の前面開口を覆うものであり、その正面視での中央部に位置する透光部31Bと、この透光部31Bの上方及び下方に位置する2つの拡散部32B,32Bとを有している。これら透光部31B及び2つの拡散部32B,32Bは、アウターレンズ3Bの他の部分よりも前方へ突出しており、車体Bに形成された開口部Bhから前方に露出している。
このうち、透光部31Bは、投影レンズ5の前方に位置しており、当該投影レンズ5から出射した光を、そのまま前方へ透過させる。
一方、2つの拡散部32B,32Bは、2つの第二リフレクタ8A,8Aに対応させて、当該2つの第二リフレクタ8A,8Aの反射方向,つまり2つの第二リフレクタ8A,8Aの前方に配置されている。より詳しくは、2つの拡散部32B,32Bは、やや右上がりに傾斜しつつ上下方向に略沿ってそれぞれ延在するとともに正面視で互いに同一直線上に位置するように、透光部31Bの上方及び下方に設けられている。
各拡散部32Bの後面には、当該拡散部32Bの長手方向に沿って並設された断面蒲鉾状の複数のレンズカット321B,…が、略全面に亘って形成されている。各拡散部32Bは、当該拡散部32Bに対応する第二リフレクタ8Aの複数の第二反射面81A,…で前方へ反射された光を、複数のレンズカット321B,…によって拡散させつつ、前方へ透過させる。
続いて、車両用灯具1Bの発光態様について説明する。
車両用灯具1Bでは、図6に示すように、LED4を点灯させると、当該LED4から前方へ出射された光のうち、投影レンズ5(配光パターンの形成に寄与しない周縁部を除く部分)に向かうものが、当該投影レンズ5の入射面(後面)に入射する。この光は、投影レンズ5の前面から出射した後に、アウターレンズ3Bの透光部31Bを透過して前方へ照射され、所定の配光パターンを形成する。
一方、LED4から前方へ出射された光のうち、投影レンズ5よりも上方及び下方に向かうものは、投影レンズ5よりも手前側において2つの第一リフレクタ7A,7Aの第一反射面71Aで上方斜め後方及び下方斜め後方へ反射された後に、2つの第二リフレクタ8A,8Aの前面に形成された複数の第二反射面81A,…によって前方へ反射される。この光は、アウターレンズ3Bの2つの拡散部32B,32Bを通じて拡散されつつ当該2つの拡散部32B,32Bを前方へ透過して、そのまま前方へ照射される。
こうして、投影レンズ5の前面と、その上下両側方の2つの拡散部32B,32Bの前面とが発光する。
以上のように、第二の実施形態の変形例の車両用灯具1Bによっても、上記第二の実施形態の車両用灯具1Aと同様の効果を得ることができる。
具体的には、車両用灯具1Bによれば、2つの第二リフレクタ8A,8Aで前方へ反射された光がアウターレンズ3Bの2つの拡散部32B,32Bによって拡散されつつ前方へ透過されるので、2つの第二リフレクタ8A,8Aで反射された光をそのまま前方へ照射する場合に比べ、より均一な発光態様で、投影レンズ5よりも上方及び下方に配置されたアウターレンズ3Bの2つの拡散部32B,32Bの前面を発光させることができる。すなわち、アウターレンズ3Bの2つの拡散部32B,32Bの前面を均一に発光させつつ、点灯時の見栄えをデザイン性に優れたものとすることができる。
更に、2つの拡散部32B,32Bが、灯室の前方を閉塞するアウターレンズ3Bの一部であるので、灯具に必須の構成部品であるアウターレンズ3Bを利用することで、拡散用の専用のレンズ部材を不要なものとして、部品点数の増加を抑制することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した第一,第二の実施形態及びその変形例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では、本発明に係る車両用灯具としてフォグランプを例に挙げて説明したが、本発明は、ダイレクトプロジェクション型の車両用灯具であれば、フォグランプ以外の車両用灯具にも広く適用可能である。
また、上記第一の実施形態の導光体6は、投影レンズ5の側方(前方から見て投影レンズ5の周囲側方)に配置されていればよく、投影レンズ5の上方又は下方に配置されるものに限定されない。また、導光体6の数量や形状が限定されないことは勿論である。したがって、導光体6の配置,数量,形状等は、所望の発光デザインに応じて適宜変更可能である。
また同様に、上記第二の実施形態の第二リフレクタ8A及びインナーレンズ9Aや、上記第二の実施形態の変形例のアウターレンズ3Bの拡散部32Bについても、所望の発光デザインに応じて、その配置,数量,形状等を適宜変更可能である。
また、LED4と投影レンズ5との間には、必要に応じてシェード(遮光部材)を設けてもよい。
1,1A,1B 車両用灯具
3,3B アウターレンズ
31B 透光部
32B 拡散部
321B レンズカット
4 LED
5 投影レンズ
6 導光体
61 入射面
62 レンズカット
7A 第一リフレクタ(第一反射部材)
71A 第一反射面
8A 第二リフレクタ(第二反射部材)
81A 第二反射面
9A インナーレンズ(レンズ部材)
91A レンズカット
B 車体
Bh 開口部

Claims (6)

  1. 前方へ光を出射させるLEDと、
    前記LEDの前方に配置され、当該LEDから出射された光を前方へ照射する投影レンズと、
    前記投影レンズよりも側方に配置された導光体と、
    を備え、
    前記導光体は、
    前記投影レンズ側の端部が、前記LEDと前記投影レンズとの間の前後方向の位置であって、前記LEDから出射されて前記投影レンズよりも側方に向かう光が通過する位置まで延出するとともに、当該端部の後端に前記LEDを向く入射面を有し、
    前記LEDから出射された光のうち前記投影レンズよりも側方に向かうものを、前記入射面から当該導光体内に入射させて導光させつつ前面から出射させることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記導光体の後面には、前記入射面から当該導光体内に入射した光を導光させつつ前方へ反射させる複数のレンズカットが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前方へ光を出射させるLEDと、
    前記LEDの前方に配置され、当該LEDから出射された光を前方へ照射する投影レンズと、
    前記LEDと前記投影レンズとの間の前後方向の位置であって、前記LEDから出射されて前記投影レンズよりも側方に向かう光が通過する位置に配置され、前記LEDから出射された光のうち前記投影レンズよりも側方に向かうものを当該側方斜め後方へ反射させる第一反射部材と、
    前記投影レンズよりも側方であって前記第一反射部材の側方斜め後方に配置され、当該第一反射部材で反射された光を前方へ反射させる第二反射部材と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
  4. 前記投影レンズよりも側方であって前記第二反射部材の前方に配置され、前記第二反射部材で前方へ反射された光を拡散させつつ前方へ透過させるレンズ部材を備えることを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具。
  5. 前記レンズ部材が、灯室の前方を閉塞するアウターレンズの一部であることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
  6. 当該車両用灯具がフォグランプであることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用灯具。
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