JP2014151995A - 生産管理システムおよび生産管理方法、制御プログラム、可読記憶媒体 - Google Patents

生産管理システムおよび生産管理方法、制御プログラム、可読記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現する。
【解決手段】置かれたトレイ81やカセットなどの試料容器の固有IDの有無を検知する複数の試料棚としての処理前試料棚12および処理後試料棚15と、複数の試料棚としての処理前試料棚12および処理後試料棚15にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎に試料容器の固有IDの有無を管理する各棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16と、該各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介して試料容器の所在位置情報を管理するホスト装置としてのホストコンピュータ17とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばLSI製造工場の化合物半導体工場などへの再開発やマニュアル工場などにおいて、少なくともオフライン装置を含む一または複数の処理装置を用いて、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ素子などの半導体発光素子などの半導体素子を製造する際の生産を管理する生産管理システムおよびこれを用いた生産管理方法、この生産管理方法をコンピュータに実行させるための処理手順が記述された制御プログラム、この制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体に関する。
従来の例えばLSI製造工場などにおいて、特許文献1では、半導体製造工程のロット搬送において、自動搬送・設備と搬送機器を自動制御・管理するシステムを前提として、設備稼動状況の収集と設備処理計画の算出、必要となる搬送台車数の算出結果を元に、待ち時間が最短となるように搬送指示を行う制御システムが提案されている。この制御システムでは、生産自動化制御技術に関して、生産装置とロット搬送を高度に自動化・オンライン化した半導体製造ラインにおいて、情報の自動取得と時間予測計算等を行うことにより、生産品へのきめ細かな指示を可能にし、搬送制御の最適化、即ち、搬送待ち時間の極小化を可能にしている。これは如何にロスを無くすかに着目した技術である。
特許文献2では、半導体製造工程のロット搬送において、自動搬送・設備と搬送機器を自動制御・管理するシステムを前提として、設備稼動状況の収集と設備処理計画の算出、必要となる搬送台車数の算出結果を元に、待ち時間が最短となるように搬送指示を行う制御システムが提案されている。この制御システムでは、半導体製造工程の人的・時間的ロスの顕在化を可能にする半導体製造工場のシステム・プログラム技術として、ロット進捗状況の詳細分析と装置稼働状態の分析を行うために、装置からのイベント情報(SECSではない)を受け取り、そのイベントがどのロットの情報で、どの装置・ポートで処理されたものかを判定し、データベースに情報を蓄積する手法が報告されている。
特許文献3では、半導体製造工程のロット搬送において、自動搬送・設備と搬送機器を自動制御・管理するシステムを前提として、設備稼動状況の収集と設備処理計画の算出、必要となる搬送台車数の算出結果を元に、待ち時間が最短となるように搬送指示を行う制御システムが提案されている。
特開2010−247911号公報 特開2005−242987号公報 特開2005−100092号公報
LSI工場の化合物半導体工場への再開発やマニュアル工場の活用に際し、オフラインのマニュアル処理を低投資でオンラインに準じた管理を行い、省人化や作業ミス防止を実現する技術が求められている。
これに対して、特許文献1に開示されている上記従来技術では、設備と搬送システムのオンライン化・CIM化が前提のシステムであり、当然、初期設備投資額も莫大である。また、特許文献2,3に開示されている上記従来技術においても、特許文献1の場合と同様に、設備と搬送システムのオンライン化・CIM化が前提のシステムであり、当然、初期設備投資額も莫大である。
要するに、上記特許文献1〜3の従来技術は、全てオンライン自動化制御を前提とした大規模投資についての技術であって、特に、マニュアル搬送/オフライン装置に展開する場合には、自動搬送とオンライン管理に向けた装置改造に膨大な工数、膨大な試行錯誤および膨大な調整が必要であって、多額の投資が必要であり、オンライン装置やオフライン装置が混在する生産ラインの他、安価な労働力環境下でオフライン処理が前提の生産ラインや、ライン再開発で制御方法が大幅に変わった生産ラインおよび小規模生産で自動化せず、投資額を極力抑えた生産ラインなどではその実現が困難であった。
LSI製造工場の化合物半導体工場などへの再開発やマニュアル工場の活用に際し、オフラインのマニュアル処理を低投資でかつオンラインに準じて管理を行い、省人化や作業ミス防止を実現する技術が求められている。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現することができる生産管理システムおよびこれを用いた生産管理方法、この生産管理方法をコンピュータに実行させるための処理手順が記述された制御プログラム、この制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明の生産管理システムは、置かれた試料容器の固有IDの有無を検知する複数の試料棚と、該複数の試料棚にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎に該試料容器の固有IDの有無を管理する各棚管理パーソナルコンピュータと、該各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介して該試料容器の所在位置情報を管理するホスト装置とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける試料棚は、前記試料容器の固有IDを読み取るIDリーダ手段を具備し、該IDリーダ手段で読み取った試料容器の固有IDが、前記棚管理パーソナルコンピュータを介して前記ホスト装置に情報提供されて前記試料容器の所在位置情報が更新される。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける試料棚に作業者が前記試料容器を置く作業と該試料棚から作業者が該試料容器を取出す作業の際に前記IDリーダ手段が読み取った試料容器のID情報により、該試料容器の所在位置情報をリアルタイムに前記棚管理パーソナルコンピュータから前記ホスト装置にアップロードする。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける複数の試料棚はそれぞれ工程毎に区分された区画に配置され、各区画には一または複数の処理前試料棚と一または複数の処理後試料棚が配置されている。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける棚管理パーソナルコンピュータは、製造フローと処理装置情報、流動する生産試料の進度情報を保有しており、検出した前記試料容器の固有IDから、次に当該試料容器内の生産試料が処理されるべき処理装置を判断し、該試料容器の搬送先を表示画面上に表示して作業者に指示する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける棚管理パーソナルコンピュータは、前記搬送先を表示画面上に表示した時点から作業が実施されるまでの経過時間を前記表示画面上にカウントアップ表示すると共に、該経過時間の超過度合に伴ってアラーム表示を行うように制御する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおけるホスト装置は、前記IDリーダ手段で読み取られた試料容器の固有IDの有無情報を前記棚管理パーソナルコンピュータから提供されて該試料容器の固有ID情報の変化を検知する識別情報変化検知部と、該試料容器の固有IDの有無を検知したときに、該試料容器の前回の所在位置情報に基づいて、該試料容器の現在の所在位置情報を決定する試料所在位置決定部と、該所在位置決定部で決定した該試料容器の現在の所在位置情報を所在位置履歴情報として更新して記憶する所在位置履歴記憶部とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける試料容器は、被処理物である生産試料を収容または搭載して運搬可能とするカセット、試料箱または/およびトレイを含むケースである。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける各区画に配置された一または複数の処理装置のそれぞれに固有IDが付与された各装置管理パーソナルコンピュータと、該各装置管理パーソナルコンピュータにそれぞれ接続され、複数の作業者に各々固有の作業者IDを含む作業者情報を付与した作業者カードの内容を読み取り可能とするカードリーダと、該各装置管理パーソナルコンピュータと情報交換して工程を管理する前記ホスト装置とを備え、該各装置管理パーソナルコンピュータは、該カードリーダからの該作業者IDを含む作業者情報に基づいて作業者/時間を検証するフロー照合手段と、該各管理パーソナルコンピュータは該ホスト装置に該作業者IDを含む作業者情報および該作業者IDを含む検証情報をアップロードする作業者情報/検証情報転送手段とを有し、該ホスト装置は、アップロードした該作業者IDを含む作業者情報および検証結果を含む検証情報を登録する作業者情報/検証情報登録手段を有する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおけるホスト装置は、工程内の所定場所に設置した試料棚管理パーソナルコンピュータおよび装置管理パーソナルコンピュータから作業履歴情報を収集して作業者行動履歴情報および試料所在履歴情報を取得する作業履歴情報取得手段を有する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおけるホスト装置に収集された作業者別の前記情報から得られる前記作業者行動履歴情報を用いて、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイに該作業者毎の行き先を表示する作業指示手段を有する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおけるホスト装置は、作業区画の増減、作業種別の変更、作業スキルの向上、作業量の増減、検証結果の良否および遅れ時間の大小に基づいて作業評価値を集計して順次更新する作業評価値更新手段を有する。
さらに、好ましくは、本発明の生産管理システムにおける少なくともオフライン装置を含む一または複数の処理装置を用いて半導体素子を製造する半導体製造工程において、該一または複数の処理装置に対してロットの処理フロー進捗管理機能を有した前記ホスト装置と、該オフライン装置に付加されている装置稼働状況を点灯・非点灯で知らせるシグナルタワー信号を読み取って、該オフライン装置の装置状態情報を該ホスト装置に送信する管理パーソナルコンピュータとを有し、該ホスト装置は、該少なくともオフライン装置を含む一または複数の処理装置の装置状態情報に基づいて、対応する該処理装置の該管理パーソナルコンピュータを介して、該オフライン装置を含む一または複数の処理装置の各ロットの作業指示情報を出力させる。
本発明の生産管理方法は、本発明の上記生産管理システムを用いた生産管理方法であって、前記識別情報変化検知部が、前記IDリーダ手段で読み取られた試料容器の固有IDの有無情報を前記棚管理パーソナルコンピュータから提供されて該試料容器の固有ID情報の変化を検知する識別情報変化検知ステップと、前記試料所在位置決定部が、該試料容器の固有IDの有無を検知したときに、該試料容器の前回の所在位置情報に基づいて、該試料容器の現在の所在位置情報を決定する試料所在位置決定ステップと、前記所在位置履歴記憶部が、該所在位置決定部で決定した該試料容器の現在の所在位置情報を所在位置履歴情報として更新して記憶する所在位置履歴記憶ステップとを有する。
本発明の生産管理方法は、本発明の上記生産管理システムを用いた生産管理方法であって、前記各管理パーソナルコンピュータにおいて、フロー照合手段が、前記カードリーダからの前記作業者IDを含む作業者情報に基づいて作業者/時間を検証するフロー照合工程と、作業者情報/検証情報転送手段が、該各管理パーソナルコンピュータは前記ホスト装置に該作業者IDを含む作業者情報および該作業者IDを含む検証情報をアップロードする作業者情報/検証情報転送工程とを有し、該ホスト装置において、作業者情報/検証情報登録手段が、アップロードした該作業者IDを含む作業者情報および検証結果を含む検証情報を登録する作業者情報/検証情報登録工程を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の制御プログラムは、本発明の上記生産管理方法をコンピュータに実行させるための処理手順が記述されたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の可読記憶媒体は、本発明の上記制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能なものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、置かれた試料容器の固有IDの有無を検知する複数の試料棚と、複数の試料棚にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎に試料容器の固有IDの有無を管理する各棚管理パーソナルコンピュータと、各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介して該試料容器の所在位置情報を管理するホスト装置とを有している。
これによって、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現することが可能となる。
以上により、本発明によれば、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現することができる。
(a)は、本発明の実施形態1の生産管理システムでロットのウエハが載ったトレイの様子およびこれが複数積まれた様子を示す斜視図、図1(b)は、図1(a)のトレイ上のウエハ場所管理のルールを説明するための斜視図である。 本実施形態1の生産管理システムにおける試料管理棚システムに用いる試料棚の斜視図であって、(a)はトレイIDリーダ手段を説明するための試料棚の斜視図、(b)は試料棚にウエハが載った複数のトレイが積まれている状態を示す試料棚の斜視図である。 本発明の生産管理システムにおける試料管理棚システムの実施形態1においてトレイを用いた手動搬送工程での作業概要を示す模式図である。 図3の生産管理システムにおける管理パーソナルコンピュータとホスト装置17のソフト構成例を示すブロック図である。 ロット保管ボックスと前述したウエハが載ったトレイとを示す模式図である。 試料箱としてのロット保管ボックスによる試料管理棚システムに用いる待機試料棚を模式的に示す斜視図である。 本発明の生産管理システムにおける試料管理棚システムの実施形態1において試料箱(カセット)を用いた手動搬送工程での作業概要を示す模式図である。 図7の生産管理システムにおける管理パーソナルコンピュータとホスト装置のソフト構成例を示すブロック図である。 本実施形態1の生産管理システムの作業者指示管理において各処理工程を作業者および各ロットが流動する状態を示すレイアウト図である。 工程内作業ロスを回避する手段としてのカウントアップ機能について説明する図である。 (a)は、図3および図7のナビゲーション画面を作業指示画面および遅延画面の他に作業ミス防止画面とする図、(b)および(c)は平均作業時間比較図、(d)は班別処理実績ランキング図である。 本発明の実施形態1における生産管理システムの作業者情報管理および作業者行動管理の要部構成例およびその動作を示すブロック図である。 図12の生産管理システム1における管理パーソナルコンピュータ2とホスト装置3のソフト構成例を示すブロック図である。 各処理工程を作業者および各ロットが流動するイメージ図である。 図12の生産管理システムを用いて生産処理を行う場合の作業者の作業処理を含む生産管理システムの動作例を示すフローチャートである。 図12の生産管理システムにおいて、オフライン装置を含む複数の処理装置、その管理パーソナルコンピュータおよびホスト装置の配置図である。
以下に、本発明の生産管理システムおよび生産管理方法の実施形態1について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成のそれぞれのサイズなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1(a)は、本発明の実施形態1の生産管理システムでロットのウエハが載ったトレイの様子およびこれが複数積まれた様子を示す斜視図、図1(b)は、図1(a)のトレイ上のウエハ場所管理のルールを説明するための斜視図である。
図1(a)において、ウエハサイズが数インチと小さくなると一または複数のトレイ81単位で搬送されて保管管理されることが多くなる。トレイ81上には試料(ロット)である複数(ここでは説明の簡略化のために9枚)のウエハ82が搭載されて用いられている。トレイ81の表面はウエハ82の径よりも若干大きい凹部が縦方向および横方向にマトリクス状に9つ並んで形成されており、その凹部内にそれぞれウエハ82が入り込んで収容されている。このトレイ81の側面にはRFIDチップ83(RFIDタグ)が固定されている。このRFIDチップ83にはトレイ81毎にID番号などの情報が登録されている。ウエハ82が載った複数のトレイ81がトレイ群81Aとして一塊となって縦方向に重ねられて搬送されて試料棚内に保管される。
要するに、既存のデバイス製造ラインが世代の古い環境である場合、例えば流動ウエハがインチサイズが小さい場合などは、流動単位や搬送手段がカセットではなくトレイ81で運用されている場合がある。トレイ81による流動の場合には、個々のトレイ81による搬送では効率が悪いことから、予め複数のトレイ81を重ねてトレイ群81Aとして搬送することがある。
その場合、これまでの棚管理システムの管理単位が変わるだけでなく、各カセット毎にRFIDリーダを敷設することで所在管理していた手法から棚全体に1組のゲート型RFIDセンサ(後述するゲート型RFIDリーダ10a)を敷設することで、棚に対するトレイ81の出し入れのイベントによりトレイ81の所在監視を行うことができる。
図1(b)に示すように、トレイ81上の複数のウエハ82についての場所管理ルールを説明すると、例えばトレイ81上のウエハ82の位置を横方向の1行目でNo.1〜3とし、2行目でNo.4〜6とし、3行目でNo.7〜9としてここでは全9個のウエハ82の位置を取り決めている。もちろん、複数のウエハ82の位置は横方向の行方向ではなく縦方向の列方向に取り決めてもよい。
図2は、本実施形態1の生産管理システムにおける試料管理棚システムに用いる試料棚の斜視図であって、図2(a)はトレイIDリーダ手段を説明するための試料棚の斜視図、図2(b)は試料棚にウエハが載った複数のトレイが積まれている状態を示す試料棚の斜視図である。
図2(a)および図2(b)において、複数のウエハ82を搭載した1個のトレイ81を1ロットとして複数のトレイを重ねて複数ロットのトレイ群81Aとして一塊のトレイ単位の搬送として試料棚10で保管管理する。
試料棚10はトレイIDリーダ手段としてのゲート型RFIDリーダ10aを有している。ゲート型RFIDリーダ10aの2本のセンサ主柱が、試料棚10の前面両側に立設されており、試料棚10の前面を通過する複数のトレイ81であるトレイ群81Aのセンシングをカバーしている。要するに、複数のトレイ81であっても複数回のセンシングではなく1回のセンシングで一括してトレイ群81Aとして検出することができる。ゲート型RFIDリーダ10aは、トレイ群81Aの通過により棚への新たな出現と棚からの消滅を検出して棚全体でのトレイ81の数量を検出する。トレイ81毎に埋め込まれたRFIDチップ83内のデータ(トレイ番号)とその全体数量をゲート型RFIDリーダ10aが一括して検出することができる。
流動ウエハサイズが数インチと小さくなれば、それだけ流動ウエハ枚数が増大し、在庫数量もトレイ単位で増大する。後述するカセット(ロット)毎にRFIDリーダを敷設よりもゲート型RFIDリーダ10aを取り付けることにより、複数のトレイ81で積上げられた塊りで、入出庫のトレイ所在管理もできるし、在庫もリアルタイムでどの試料棚10にトレイ群81Aがあるのかのトレイ所在管理をすることが可能となる。
要するに、ウエハサイズの小さい生産工程では、トレイ81による運搬が一般的であり、ゲート型RFIDリーダ10aを用いてトレイ81毎にRFIDチップ83によるトレイ81のID所在管理を実現することにより、積み重ねた複数のトレイ81であるトレイ群81Aの入出庫イベントをゲート型RIFDリーダ10aを通過させることにより自動的にリアルタイムにトレイ81またはトレイ群81Aの所在管理を実現することができる。また、生産管理システムとして、トレイ81上にもウエハ82の位置をルール化することにより、ウエハ82の個片トレースを実現することができる。
図3は、本発明の生産管理システムにおける試料管理棚システムの実施形態1においてトレイ81を用いた手動搬送工程での作業概要を示す模式図である。
図3において、本実施形態1の生産管理システムにおける試料管理棚システム11は、各処理装置で処理する一または複数のトレイ81(ロット)がトレイIDリーダ手段としてのゲート型RFIDリーダ12aを通過したかどうかで一または複数のトレイ81の有無を検出して保管する処理前試料棚12と、処理前試料棚12のゲート型RFIDリーダ12aで検出した一または複数のトレイ81に対してナビゲーション画面13aで次の処理指示を行う処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13と、処理前試料棚12から一または複数のトレイ81を取り出して処理装置まで搬送し処理装置にトレイ81上のウエハ82をセットする場合のセット内容や、処理が完了したウエハ82をトレイ81上に取り出す場合の搬送時間などの各種情報をナビゲーション画面14aで作業者に指示を行う装置管理パーソナルコンピュータ14と、その処理装置で処理が完了したウエハ82を処理装置からトレイ81上に取り出して搬送し、一または複数のトレイ81(ロット)がゲート型RFIDリーダ15aを通過したかどうかで一または複数のトレイ81の有無を検出して保管する処理後試料棚15と、処理後試料棚15のゲート型RFIDリーダ15aで検出した一または複数のトレイ81に対してナビゲーション画面16aで次工程への搬送指示を行う処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16と、これらの処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、装置管理パーソナルコンピュータ14および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16が無線または有線で通信されて一または複数のトレイ81の全所在管理およびトレイ81毎の処理進捗状況管理を行うホスト装置としてのホストコンピュータ17とを有している。
要するに、試料管理棚システム11は、置かれた一または複数のトレイ81(被生産試料として複数のウエハ82が搭載)のそれぞれの固有IDをゲート型RFIDリーダ12a、15aで検知する複数の試料棚としての処理前試料棚12および処理後試料棚15と、複数の試料棚にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎に設けられた各棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16と、各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介して一または複数のトレイ81の所在位置情報を管理するホスト装置としてのホストコンピュータ17とを有している。
この試料管理棚システム11は、自動化搬送システムがない手動搬送工程に用いられ、RFIDチップ83をトレイ81毎に付与し、それぞれのトレイ81毎に固有IDを割り付けてRFIDチップ83に記憶させ、処理前試料棚12および処理後試料棚15には棚毎にトレイIDリーダ手段としてのゲート型RFIDリーダ12a、15aを各棚の両端に設置して、工程内で作業者が一または複数のトレイ81を棚に置くかまたは棚から一または複数のトレイ81を取るかの簡単な操作を行うだけで、工程内の各棚毎の全ロット在庫位置状況(リアルタイム所在位置管理)をゲート型RFIDリーダ12a、15aで検出して把握するようになっている。被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81が何処の待機試料棚に置かれても棚毎のゲート型RFIDリーダ12a、15aが一または複数のトレイ81のRFIDチップ83の固有IDを検出してどのような被生産試料(ウエハ82)がこの待機試料棚に置かれたのかを処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16が認識してこれをホストコンピュータ17に送信し、ホストコンピュータ17の試料管理情報がデータ更新される。
このように、被生産試料(ウエハ82)は全て試料管理棚システム11でリアルタイムに所在管理が行われる。被生産試料(ウエハ82)はトレイ81上に搭載されて、搬送、保管されるものであり、トレイ81以外のウエハ82の在庫は管理外となる。各管理コンピュータ13,16からのイベント収集により、ホストコンピュータ17により工程内の全試料(全トレイ81)の所在を更新して行く。この場合のホストコンピュータ17は大規模CIMシステムではなく、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81を処理前試料棚12と処理後試料棚15に置くためにゲート型RFIDリーダ12a、15aを通過した時点をトリガとして作業者の作業が開始される。要するに、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81が処理前試料棚12に置かれたことにより処理装置による処理が可能となり、FIFOで順次処理が開始される。また、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81が処理後試料棚15に置かれたことにより次の区画への搬送指示が出される。トリガは棚に置かれたイベントによる。
要するに、試料棚としての処理前試料棚12および処理後試料棚15は、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81の固有IDを読み取るトレイリーダ手段としてのゲート型RFIDリーダ12a、15aを具備し、ゲート型RFIDリーダ12a、15aで読み取った一または複数のトレイ81の各固有IDが、棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16を介してホスト装置としてのホストコンピュータ17に情報提供されて一または複数のトレイ81の所在位置情報が更新されるようになっている。即ち、試料棚に作業者が一または複数のトレイ81を置く作業と該試料棚から作業者が一または複数のトレイ81を取出す作業の際にゲート型RFIDリーダ12a、15aが読み取った一または複数のトレイ81のID情報により、一または複数のトレイ81の所在位置情報をリアルタイムに棚管理パーソナルコンピュータ13,16からホスト装置にアップロードするようになっている。
図4は、図3の生産管理システム11における管理パーソナルコンピュータ12、16とホスト装置のソフト構成例を示すブロック図である。
図4において、本実施形態1の生産管理システム11における棚管理パーソナルコンピュータ13は、全体の制御を行う制御部としてのCPU(中央演算処理装置)131と、CPU131に対して入力指令を行うためのキーボード、マウス、タッチパネルおよびペン入力装置、さらには通信ネットワーク(例えばインターネットやイントラネット)を介して受信入力する入力装置132と、表示画面上に、初期画面、選択場面、CPU131による制御結果画面および操作入力画面などを表示する表示部133と、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROM134と、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPU131による制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAM135とを有している。なお、棚管理パーソナルコンピュータ16の構成についても上記棚管理パーソナルコンピュータ13の構成と同様である。
本実施形態1の生産管理システム11におけるホストコンピュータ17は、全体の制御を行う制御部としてのCPU(中央演算処理装置)171と、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROMおよび、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPU171による制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAMの他、膨大な作業者情報および所在位置履歴情報(トレイ更新情報)などを記憶するデータベース172とを有している。
可読記録媒体としてのROMは、ハードディスクの他、携帯自在な光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクおよびICメモリなどで構成されていてもよい。この制御プログラムおよびそのデータなどがROMに記憶されるが、この制御プログラムおよびそのデータは、他の可読記録媒体から、または、無線、有線またはインターネットなどを介してROMにダウンロードされてもよい。
ホスト装置としてのホストコンピュータ17は、トレイIDリーダ手段としてのゲート型RFIDリーダ12a、15aで読み取られた一または複数のトレイ81の各固有IDの情報を棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16のトレイ認識情報提供手段136から提供されて一または複数のトレイ81の固有ID情報の変化を検知する識別情報変化検知部173と、ゲート型RFIDリーダ12a、15aが一または複数のトレイ81の固有IDを検知したときに、一または複数のトレイ81の前回の所在位置情報に基づいて、一または複数のトレイ81の現在の所在位置情報を決定するトレイ所在位置決定部174と、トレイ所在位置決定部174で決定した一または複数のトレイ81の現在の所在位置情報を所在位置履歴情報(トレイ更新情報)として更新してデータベース172に記憶するトレイ所在位置履歴記憶部175(作業履歴情報取得手段)とを有している。
上記構成により、作業者が、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81を待機試料棚に置くと、待機試料棚はその被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81が何処の待機試料棚(処理前試料棚12)に置かれたかを、待機試料棚(処理前試料棚12)に設置したゲート型RFIDリーダ12aにより一または複数のトレイ81の通過を検出して、処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13を介してホストコンピュータ17が認識するようになっている。
次に、所定の処理装置で処理が済んだ被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81を待機試料棚(処理後試料棚15)から取って次の処理を行う待機試料棚まで搬送する。処理が済んだ被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81がその待機試料棚(処理後試料棚15)からなくなったことをその待機試料棚はゲート型RFIDリーダ15aなどのトレイIDリーダ手段で検出して処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16を介してホストコンピュータ17に情報伝達する。
その処理が済んだ被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81を次の処理を行う待機試料棚に置くとその待機試料棚(処理前試料棚12)のゲート型RFIDリーダは、次の処理が行われる被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81がどの待機試料棚(処理前試料棚12)に置かれたかを検出して処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13を介してホストコンピュータ17に情報伝達する。
このとき、一または複数のトレイ81が置かれた待機試料棚のランプが点灯するようになっている。作業者はランプが点灯した位置の待機試料棚の一または複数のトレイ81を取り込めばよい。このように、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81を待機試料棚に置く、被生産試料(ウエハ82)が搭載された一または複数のトレイ81を待機試料棚から取ってゲート型RFIDリーダによる検出をイベントのトリガにして被生産試料(ウエハ82)が載った一または複数のトレイ81のロット所在情報の更新をホストコンピュータ17に対して通信により行う。
図5は、ロット保管ボックス19と前述したウエハ82が載ったトレイ81を示す模式図である。
図5において、ウエハ径が十数インチと大きい場合には複数のウエハはカセット(試料箱;ロット保管ボックス19)に収容されている。
デバイス製造工程では、複数のウエハがカセット(試料箱;ロット保管ボックス19)に格納されて搬送や処理をされる環境であったり、海外工場での生産工程では試料箱に拘らず、前述したように、トレイ81のような搬送単位、形態でウエハ82が処理されることまで想定して棚管理システムを拡張することができる。
ウエハ82の径サイズが小さい工程では、トレイ81上にウエハ82を複数並べてこれを1単位(1ロット)と呼んでいる。そのトレイ81での搬送や複数のトレイ81を複数重ねてのトレイ群81Aの一塊としての搬送を視野に入れ、棚管理システムを構築することができる。
ウエハ82の径サイズが数インチと小さくなると、試料箱単位(カセット単位)からトレイ単位の管理となる。これまでの試料箱(カセット)としてのロット保管ボックス19での搬送から、複数のトレイ81を複数重ねたトレイ群81Aの一塊として搬送する工程を想定した棚管理システムでなければならない。
次に、トレイ81から試料箱(カセット)としてのロット保管ボックス19による試料管理棚システムについて説明する。
図6は、試料箱としてのロット保管ボックス19による試料管理棚システムに用いる待機試料棚を模式的に示す斜視図である。
図6において、複数の大型ウエハが収容されたカセットである試料箱としてのロット保管ボックス19を用いる待機試料棚10Aは、ロット保管ボックス19毎に付与され固有IDが割り当てられたRF−IDタグ18の内容を、棚の所定エリア(棚の区画)毎に配置されたRF−IDリーダ20により読み取ることにより、ロット保管ボックス19が待機試料棚のどの棚であってそのどの区画位置に作業者が置いたかを検出するように構成されている。RF−IDリーダ20は、1カセット毎に試料箱(カセット)に配置されている。要するに、カセットのロット保管ボックス19(RF−IDタグ18)と棚の区画毎のRF−IDリーダ20とは1対1の関係にあるが、前述したトレイ81(RFIDチップ83)とゲート型RFIDリーダ10aとは1対多数(1対1を含む)である点が前述した事例とは異なっている。
図7は、本発明の生産管理システムにおける試料管理棚システムの実施形態1において試料箱(カセット)を用いた手動搬送工程での作業概要を示す模式図である。
図7に示すように、本実施形態1の生産管理システムにおいて、試料箱(カセット)を用いた試料管理棚システム11Aは、各処理装置で処理する試料(ロット)の有無を検出して保管する処理前試料棚12Aと、処理前試料棚12Aで検出した試料(ロット)に対してナビゲーション画面13aで次の処理指示を行う処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aと、処理前試料棚12Aから試料(ロット)を取り出して処理装置まで搬送し処理装置にセットする場合のセット内容や、処理が完了して試料(ロット)を取り出す場合の搬送時間などの各種情報をナビゲーション画面14aで作業者に指示を行う装置管理パーソナルコンピュータ14と、その処理装置で処理が完了した試料(ロット)を処理装置から搬送し、置かれた試料(ロット)を検出して保管する処理後試料棚15Aと、処理後試料棚15Aで検出した試料(ロット)に対してナビゲーション画面16aで次工程への搬送指示を行う処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aと、これらの処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13A、装置管理パーソナルコンピュータ14および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aが無線または有線で通信されて試料(ロット)の全所在管理および試料(ロット)毎の処理進捗状況管理を行うホスト装置としてのホストコンピュータ17とを有している。
要するに、試料管理棚システム11Aは、置かれた試料箱(被生産試料が入ったロット保管ボックス19)の固有IDを検知する複数の試料棚としての処理前試料棚12Aおよび処理後試料棚15Aと、複数の試料棚にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎に設けられた各棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aと、各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介して試料箱の所在位置情報を管理するホスト装置としてのホストコンピュータ17とを有している。
この試料管理棚システム11Aは、自動化搬送システムがない手動搬送工程に用いられ、RF−IDタグ18をロット保管ボックス19に付加し、それぞれのロット保管ボックス19毎に固有IDを割り付け、処理前試料棚12Aおよび処理後試料棚15Aである待機試料棚(擬似ストッカ)には棚の区画毎に試料箱IDリーダ手段としてのRF−IDリーダ20を搭載して、工程内で作業者が試料を棚の区画に置くかまたは棚の区画から試料を取るかの簡単な操作を行うだけで、工程内の全ロット在庫位置状況(リアルタイム所在位置管理)を検出して把握するようになっている。被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19が待機試料棚の何処の区画に置かれても棚の区画毎のRF−IDリーダ20がロット保管ボックス19のRF−IDタグ18を検出してどのような被生産試料(ロット)がこの待機試料棚の区画に置かれたのかを処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aが認識してこれをホストコンピュータ17に送信し、ホストコンピュータ17の試料管理情報としての試料箱管理情報がデータ更新される。
このように、被生産試料(ロット)は全て試料管理棚システム11Aでリアルタイムに所在管理が行われる。被生産試料(ロット)はロット保管ボックス19内に入れられて、搬送、保管されるものであり、保管箱であるロット保管ボックス19以外の在庫は管理外となる。各管理コンピュータからのイベント収集により、ホストコンピュータ17により工程内の全試料の所在を更新して行く。この場合のホストコンピュータ17は大規模CIMシステムではなく、被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19を処理前試料棚12Aと処理後試料棚15Aに置かれた時点をトリガとして作業者の作業が開始される。要するに、被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19が処理前試料棚12Aに置かれたことにより処理装置による処理が可能となり、FIFOで順次処理が開始される。また、被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19が処理後試料棚15Aに置かれたことにより次の区画への搬送指示が出される。トリガは棚に置かれたイベントによる。
要するに、試料棚としての処理前試料棚12Aおよび処理後試料棚15Aは、被生産試料(ロット)が入った試料箱の固有IDを読み取る試料箱IDリーダ手段としてのRF−IDリーダ20を具備し、RF−IDリーダ20で読み取った試料箱(カセット)の固有IDが、棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aを介してホスト装置としてのホストコンピュータ17に情報提供されて試料箱の所在位置情報が更新されるようになっている。即ち、試料棚に作業者が試料箱を置く作業と該試料棚から作業者が試料箱を取出す作業の際に棚の区画毎のRF−IDリーダ20が試料箱毎のRF−IDタグ18を読み取った試料箱ID情報により、試料箱の所在位置情報をリアルタイムに棚管理パーソナルコンピュータ13A、16Aからホスト装置としてのホストコンピュータ17にアップロードするようになっている。
図8は、図7の生産管理システム11Aにおける管理パーソナルコンピュータ12A、16Aとホスト装置のソフト構成例を示すブロック図である。
図8において、本実施形態1の生産管理システム11Aにおける棚管理パーソナルコンピュータ13Aは、全体の制御を行う制御部としてのCPU(中央演算処理装置)131Aと、CPU131Aに対して入力指令を行うためのキーボード、マウス、タッチパネルおよびペン入力装置、さらには通信ネットワーク(例えばインターネットやイントラネット)を介して受信入力する入力装置132と、表示画面上に、初期画面、選択場面、CPU131による制御結果画面および操作入力画面などを表示する表示部133と、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROM134と、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPU131による制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAM15とを有している。なお、棚管理パーソナルコンピュータ16Aの構成についても上記棚管理パーソナルコンピュータ13Aの構成と同様である。
本実施形態1の生産管理システム11Aにおけるホストコンピュータ17は、全体の制御を行う制御部としてのCPU(中央演算処理装置)171Aと、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROMおよび、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPU171Aによる制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAMの他、膨大な作業者情報および所在位置履歴情報(試料箱更新情報)などを記憶するデータベース172とを有している。
可読記録媒体としてのROMは、ハードディスクの他、携帯自在な光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクおよびICメモリなどで構成されていてもよい。この制御プログラムおよびそのデータなどがROMに記憶されるが、この制御プログラムおよびそのデータは、他の可読記録媒体から、または、無線、有線またはインターネットなどを介してROMにダウンロードされてもよい。
ホスト装置としてのホストコンピュータ17は、試料箱IDリーダ手段としてのRF−IDリーダ20で読み取られた試料箱(カセット;ロット保管ボックス19)のRF−IDタグ18からの各固有ID情報を棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aの試料箱識別情報提供手段136Aから提供されてロット保管ボックス19の固有ID情報の変化を検知する識別情報変化検知部173Aと、棚の区画毎のRF−IDリーダ20がロット保管ボックス19の固有IDを検知したときに、ロット保管ボックス19の前回の所在位置情報に基づいて、ロット保管ボックス19の現在の所在位置情報を決定する試料箱所在位置決定部174Aと、試料箱所在位置決定部174Aで決定したロット保管ボックス19の現在の所在位置情報を所在位置履歴情報(試料箱更新情報)として更新してデータベース172に記憶する試料箱所在位置履歴記憶部175A(作業履歴情報取得手段)とを有している。
上記構成により、作業者が、被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19を待機試料棚に置くと、待機試料棚はその被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19が何処の待機試料棚の区画に置かれたかを、処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aを介してホストコンピュータ17が認識するようになっている。
次に、所定の処理装置で処理が済んだ被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19を待機試料棚から取って次の処理を行う待機試料棚まで搬送する。処理が済んだ被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19がその待機試料棚からなくなったことを待機試料棚は検出して処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16Aを介してホストコンピュータ17に情報伝達する。
その処理が済んだ被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19を次の処理を行う待機試料棚に置くとその待機試料棚は、次の処理が行われる被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19が待機試料棚の区画の何処に置かれたかを検出して処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13Aを介してホストコンピュータ17に情報伝達する。
このとき、ロット保管ボックス19が置かれた待機試料棚の区画位置のランプが点灯するようになっている。作業者はランプが点灯した区画位置のロット保管ボックス19を取り込めばよい。このように、被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19を待機試料棚に置く、被生産試料(ロット)が入ったロット保管ボックス19を待機試料棚から取るということをイベントのトリガにして被生産試料(ロット)のロット所在情報の更新をホストコンピュータ17に対して通信により行う。
以上は、トレイ81やカセット(試料箱;ロット保管ボックス19)による試料(ウエハロット)の所在管理について説明した。
即ち、本実施形態1の生産管理システムは、置かれたトレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)の固有IDの有無を検知する複数の試料棚にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎にトレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)の固有IDの有無を管理する各棚管理パーソナルコンピュータと、各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介してトレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)の所在位置情報を管理するホスト装置(ホストコンピュータ17)とを有している。
試料棚は、トレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)の固有IDを読み取るIDリーダ手段(トレイIDリーダ手段や試料箱IDリーダ手段)を具備し、該試料棚に作業者が試料容器(試料ケース)を置く作業と該試料棚から作業者が該試料容器(試料ケース)を取出す作業の際に該IDリーダ手段が読み取った容器ID情報により、該試料容器(試料ケース)の所在位置情報をリアルタイムに棚管理パーソナルコンピュータからホスト装置にアップロードする。
次に、棚管理パーソナルコンピュータが、製造フローと処理装置情報、流動する生産試料の進度情報を保有しており、検出したトレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)の固有IDから、次に試料容器(試料ケース)内の試料(ロット(被生産材)であってここではウエハ)が処理されるべき処理装置を判断し、試料容器(試料ケース)の搬送先を表示画面上に表示して作業者に指示する作業者指示管理について図9を用いて説明する。
図9は、本実施形態1の生産管理システムの作業者指示管理において各処理工程を作業者および各ロットが流動する状態を示すレイアウト図である。
図9に示すように、各処理工程としては、フォトリソ工程、ウェットエッチング工程、検査工程およびMOCVD工程などがあるが、各処理工程毎に「IN」および「OUT」で示す待機試料棚が設けられている。「IN」で示す待機試料棚は処理前試料棚であり、「OUT」で示す待機試料棚は処理後試料棚である。
所定の処理を行うために「IN」の試料棚(処理前試料棚12、12A)に被生産試料(ロット)が入ったトレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)を置く。また、次の処理をするために「OUT」の試料棚(処理後試料棚15、15A)から被生産試料(ロット)が入った試料容器を取って次工程の「IN」の処理前試料棚まで搬送する。各工程内に処理装置があり、各工程内にいる作業者は「IN」の処理前試料棚に置かれた被生産試料(ロット)が入った試料容器を取って処理装置に被生産試料(ロット)をセットして所定の処理を行う。その処理装置による処理が済めば、「OUT」の処理後試料棚に処理後の被生産試料(ロット)が入った試料容器を置く。搬送する作業者は、「OUT」の処理後試料棚に置かれてランプが点灯している処理後の被生産試料(ロット)が入った試料容器を次の処理を行うために次工程の「IN」の処理前試料棚までその被生産試料(ロット)が入った試料容器を搬送する。
この場合の工程は、プロセス毎に複数の区画に区切られており、そのぞれの区画に「IN」の処理前試料棚と「OUT」の処理後試料棚とが配置されている。これらの工程内および工程間には自動搬送システム(搬送ロボットや保管ストッカ)は存在せず、手動生産工程である。
複数の待機試料棚はそれぞれ工程毎に区分された区画に配置され、各区画には一または複数の処理前試料棚と一または複数の処理後試料棚が配置されている。
作業者は区画毎に区別された専任作業者(例えばフォト担当者、検査担当者およびCVD担当者など)が配置されている。区画間に対して被生産試料(ロット)を搬送する搬送専任の作業者も配置されている。それぞれの作業者は、区画毎に特有のスキルを保有しており、それぞれの経験によりスキルランクを持っている。これらの作業者は区画毎に配置された棚管理コンピュータの表示画面上に表示される指示内容に従って工程内作業および搬送作業を行う。作業者は個人を識別できるIDを持っている。
特に、本実施形態1の試料管理棚システム11、11Aおよびこれらを混合した試料管理棚システムでは、指示された作業を確実に行い、ミス無く、遅れ無く、間違い無く実施するためのナビゲーション画面13a,14aおよび16aを活用することにより新人作業者(海外工場のワーカ)の作業を可能とする。
また、各作業者の作業遅延を監視するために各棚管理コンピュータには指示から実施までの時間をカウントアップする機能を有している。この時間経過をカウントアップすることにより作業者の作業効率の向上を図ると共にスキル判定の情報をも収集し、安定生産に繋げることを目的としている。この経過時間の算出開始は、作業指示を実施した時点(画面表示した時点)からカウントアップする。この時間経過には時間設定を例えば3分までが1とし、5分までがレベル2とし、10分までがレベル3とする。過去の平均経過時刻との差を評価手法の一つとする。レベル3の回数を作業者の評価減点項目の対象の一つとして用いる。作業者には、指示された作業を作業ミスなく、遅れなく実施するのみであり、作業者に熟練度を要求するものではない。
要するに、棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16、16Aは、製造フローと処理装置情報、流動する生産試料の進度情報を保有しており、検出したトレイ81や試料箱などの試料容器(試料ケース)の固有IDから、次にこの待機試料容器(試料ケース)内の試料(ロット)が処理されるべき処理装置を判断し、試料容器(試料ケース)の搬送先を表示画面(ナビゲーション画面13a,14aおよび16a)上に表示して作業者に指示する。さらに、処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16、16Aは、搬送先を表示画面(ナビゲーション画面13a,14aおよび16a)上に表示した時点から作業が実施されるまでの経過時間を表示画面(ナビゲーション画面13a,14aおよび16a)上にカウントアップ表示すると共に、経過時間の超過度合に伴ってアラーム表示を行うように制御される。
図10は、工程内作業ロスを回避する手段としてのカウントアップ機能について説明する図である。
図10に示すように、所定の処理装置によって処理が完了した被生産試料(ロット)が棚で搬出待ちのときに、装置管理パーソナルコンピュータ14は、搬出時間をナビゲーション画面14aで表示して作業者にカウントダウン表示する。これに対して、作業者は、処理装置で処理が完了した試料(ロット)をトレイ81またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)に入れて(または搭載して)処理装置から搬送処理後試料棚15、15Aに搬送する。このように、処理装置から「OUT」の搬送処理後試料棚15、15Aに試料(ロット)の搬出作業に遅れがないようにタイマにより時間管理されている。
「OUT」の搬送処理後試料棚15、15Aに置かれた被生産試料(ロット)が入ったトレイ81またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)の次工程搬送待ちのときに、処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16、16Aは、搬送時間をナビゲーション画面16aで表示して作業者にカウントダウン指示する。これに対して、作業者は、「OUT」の搬送処理後試料棚15、15Aに置かれたトレイ81またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)を次工程の「IN」の処理前試料棚12、12Aに搬送する。このように、「OUT」の搬送処理後試料棚15、15Aから「IN」の処理前試料棚12、12Aに試料(ロット)を搬送する作業に遅れがないようにタイマにより時間管理している。
この工程の「IN」の処理前試料棚12、12Aに置かれたトレイ81またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)の処理着工待ちのときに、処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、13Aは、処理着工時間をナビゲーション画面13aで表示して作業者にカウントダウン表示する。これに対して、作業者は、「IN」の搬送処理前試料棚12、12Aに置かれたトレイ81またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)から被生産試料(ロット)を取り出して被生産試料(ロット)を所定の処理装置にセットする。このように、処理装置からの試料(ロット)の搬出作業に遅れがないようにタイマにより時間管理されている。このように、「IN」の搬送処理前試料棚12、12Aから処理装置のセットに試料(ロット)の処理着工作業に遅れがないようにタイマにより時間管理されている。
次に、装置管理パーソナルコンピュータ14は、処理開始時間をナビゲーション画面14aで表示して作業者にカウントダウン表示する。これに対して、作業者は処理を開始し、所定の処理装置によって処理が完了した被生産試料(ロット)が搬出待ちのときに、装置管理パーソナルコンピュータ14は、搬出時間をナビゲーション画面14aで表示して作業者にカウントダウン表示する。これに対して、作業者は、処理装置で処理が完了した試料(ロット)をトレイ81またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)に入れて(または搭載して)処理装置から「OUT」の搬送処理後試料棚15、15Aに搬送する。このように、処理装置から「OUT」の搬送処理後試料棚15、15Aに試料(ロット)の搬出作業に遅れがないようにタイマにより時間管理されている。作業者は被生産試料(ロット)の搬出時間をナビゲーション画面14aを見てせかされて作業をすることになる。
図11(a)は、図3および図7のナビゲーション画面13a,14aおよび16aを作業指示画面および遅延画面の他に作業ミス防止画面とする図、図11(b)および図11(c)は平均作業時間比較図、図11(d)は班別処理実績ランキング図である。
図11(a)に示すように、図3および図7のナビゲーション画面13a,14aおよび16aを次の作業指示画面および遅延防止画面として用いる場合について説明したが、図3および図7のナビゲーション画面13a,14aおよび16aを作業ミス防止画面に用いることもできる。例えば、「IN」の処理前試料棚12、12Aにシステムが期待しない試料(ロット)が置かれた場合、棚のゲート型RFIDリーダ10aやRF−IDリーダ20がトレイ81のRFIDチップ83やロット保管ボックス19のRF−IDタグ18を検出してどのような被生産試料(ロット)がこの待機試料棚に置かれたのかを処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、13Aまたは処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16、16Aが認識するが、それが間違っている旨、図1のナビゲーション画面13a,14aおよび16aに「ロットA;作業ミス」などの表示が為される。本来、何処の棚または処理装置に運ばれるべきかをも併せて画面表示させるようになっている。通常、「IN」の処理前試料棚12、12Aに被生産試料(ロット)が置かれると、処理前試料棚12、12Aは被生産試料(ロット)を検出して、作業指示画面が表示されてこの処理装置でどのような処理を行うかが表示されるが、間違えた場合には「作業ミス」が警告表示される。これによって、作業者はシステムが期待しない動作に対して警告表示を行って「作業ミス」を早期に防止することができ正しい作業に修正するように指示することができる。要するに、被生産試料(ロット)を処理装置Aで処理しようとした場合に、それが間違いで処理装置Bですることを作業者に正しく作業指示することができる。どのような作業者であっても作業が遅れずかつミスがないように正しく導くシステムである。
図11(b)に示すように装置別の搬送遅延時間や、図11(c)に示すように日別の平均作業時間がホストコンピュータ17で集計され、図11(d)に示すように班別処理実績ランキングがホストコンピュータ17で集計される。
各作業者にイベントをホストコンピュータ17が集計することにより棚管理パーソナルコンピュータのナビゲーション画面13a,14aおよび16aを介して作業意識向上のナビゲーション情報を表示出力する。例えば、各区画、各作業者の処理実績の評価を行うことができるベスト10表示により各作業者に競争意識を持たせることができる。生産ラインの管理者(班長やライン長)には各作業区画の処理実績を見える化することにより、人員の増減および配置などの意思決定の資料とする。さらに、出庫指示および入庫指示に対する相違のイベント入力があった場合は、チェックする機能を有し、これを表示画面に表示する機能を有している。
以上により、本実施形態1によれば、置かれたトレイ81および/またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)の固有IDの有無を検知する複数の試料棚としての処理前試料棚12、12Aおよび処理後試料棚15、15Aと、複数の試料棚としての処理前試料棚12、12Aおよび処理後試料棚15、15Aにそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎にトレイ81および/またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)の固有IDの有無を管理する各棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、13Aおよび処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16、16Aと、該各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介してトレイ81および/またはロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)の所在位置情報を管理するホスト装置としてのホストコンピュータ17とを有している。
このように、トレイ81やロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)を作業者が棚に置く、また棚から取出す作業のみで、被生産試料(ロット)が入った(または載った)トレイ81やロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)が棚にあるかどうかを無線通信機能で検知し、トレイ81やロット保管ボックス19などの試料容器(試料ケース)内の被生産試料(ロット)の所在情報をホスト装置が全棚から収集することができて、低投資で、小規模ライン・局所的な分散ラインにおいて、工程内全体の被生産試料(ロット)を擬似的にオンライン管理することができる。これによって、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現することができる。
マニュアル搬送/オフライン装置が混在する生産ラインの他に、安価な労働力環境下でオフライン処理が前提の生産ライン、小規模生産で自動化せず、投資額を極力抑えた生産ライン、搬送自動化システム(搬送ロボット及びロットストッカ)が存在しない生産ラインなどにおいて、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現することができる。
なお、本実施形態1では特に説明しなかったが、本実施形態1の試料管理棚システム11,11Aおよびこれらを混合した試料管理棚システムを、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業者情報や試料所在情報をオンライン管理して、作業ロスおよび作業ミスの防止や省人化に向けたナビゲーション機能を低投資で行うことにより、オフライン装置がある生産ラインであっても疑似的なオンライン管理を効率よく実現することができる生産管理システムに適用することができる。このような生産管理システムについて次に詳細に説明する。
前述した本実施形態1のホスト装置としてのホストコンピュータ17と、次に説明するホスト装置3とは全く別のホスト装置であってもよいが、ここでは同じホスト装置で制御し、それぞれ異なる機能を有している。このホスト装置は、工程内の所定場所に設置した試料棚管理パーソナルコンピュータとしての処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ13、13A、装置管理パーソナルコンピュータ14および処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ16、16A、後述する装置管理パーソナルコンピュータとしての管理パーソナルコンピュータ2から作業履歴情報を収集して作業者行動履歴情報および試料所在履歴情報を取得する作業履歴情報取得手段を有している。ホスト装置は、試料所在履歴情報取得手段と次に詳細に説明する作業者行動履歴情報取得手段とを有しており、作業者行動履歴情報取得手段による作業者情報管理および作業者行動管理について次の図12以降で詳細に後述する。
図12は、本発明の実施形態1における生産管理システムの作業者情報管理および作業者行動管理の要部構成例およびその動作を示すブロック図である。なお、生産材のロットはここではカセットであるロット保管ボックス19(試料箱)に収容されて運搬されるが、カセットと共にまたはこれとは別に、比較的小型の複数のウエハ82やそれを個片化した複数チップ、これらのモジュール、さらにパッケージなどが搭載され収容された前述のトレイ81などの被処理物搬送容器(ケース)であってもよい。この被処理物搬送容器(ケース)は、前述したトレイ81や試料箱など両方を含む概念の試料容器(試料ケース)である。
図12において、本実施形態1の生産管理システム1は、オフライン装置を含む複数の処理装置および、作業者が入退室する複数のゲートのそれぞれに固有のIDが付された各管理パーソナルコンピュータ2と、各管理パーソナルコンピュータ2とそれぞれ情報交換を可能とするホスト装置3と、各管理パーソナルコンピュータ2にそれぞれ接続され、複数の作業者に各々固有の作業者IDなどの作業者情報を付した作業者カード(RF−ID)の内容を読み取り可能とすると共に、複数の生産ワーク(複数の生産ロット)に各々固有のIDおよび処理情報(フロー)を付したデータカード(RF−ID)をデータカード付与装置(図示せず)から作業者に付与し、そのデータカードから生産ワーク毎(作業者毎)の生産情報を読み取り可能とするカードリーダ4とを有している。
作業者カードをゲートのカードリーダ4または処理装置のカードリーダ4に接近または接触させて作業者情報を読み取り処理し、カードリーダ4が接続された管理パーソナルコンピュータ2は、作業者IDなどの作業者情報に基づいて、作業者/時間検証、即ち、正しい作業者かどうかおよび、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかを検証し、管理パーソナルコンピュータ2はホスト装置3に作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報をアップロードし、ホスト装置3は、アップロードしたその作業者情報および検証結果を含む検証情報を図13のデータベース32に登録する。検証情報は、検証結果だけではなく、どのゲートまたはどの処理装置において、正しい作業者かどうかおよび、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかなどのデータを有している。
作業者カードは、タグチップと呼ばれるメモリを搭載したICチップおよびアンテナが埋め込まれており、作業者ID(名前、所属班、勤務帯)、作業エリア(洗浄、露光、エッチング、検査、搬送、CVDおよび不純物イオン注入など)、作業種別(管理、処理、検査、搬送およびメンテ)、作業ランク(1〜5;作業スキルおよび作業履歴情報)および作業ポイントが作業者情報として記録されている。作業者カード内の作業者情報のうちの作業ポイントは、その作業者がこなせる作業量のことであり、日にどの作業をどれだけ(作業数)こなしたかを数値化したものである。作業ランクは、作業スキルのことであって、搬送だけを行う作業者から、搬送はもちろんできるし所定の処理作業もできるし検査作業もできる作業者はランクが高い。作業ポイントが高くなれば作業ランクも高くなる。
ホスト装置3は、規定時間内に作業が終わらないといけないのにどの程度遅れたかのマイナス評価や、作業ポイントが高くなるなどのプラス評価を総合して作業評価値を集計して更新する図13に示す作業評価値更新手段314を有する。これらの作業ランクおよび作業ポイントを含む作業者毎の作業評価値は、ホスト装置3が、後述するナビゲーションディスプレイに表示制御する。この作業評価値は、作業効率を上げるための各作業者の指標になり得る。各ゲートでの作業者カードによる入退室チェックにより、その作業者と無関係のエリアに入ることはできないし、作業内容にしても作業ランクに基づいてその作業者にはできないことが警告としてブザー音や画面表示により確認されて作業者が所定の作業者と異なることによる作業ロスおよび作業ミスを未然に防ぐことができるようになっている。
データカードには、タグチップと呼ばれるメモリを搭載したICチップおよびアンテナが埋め込まれており、「どのストッカのどの生産ワークであるカセット(ロット)をどの処理装置にマニュアル搬送して作業を行うか」を作業者が目で見て分かるようにカード表面に記載されている。データカードは、処理装置での入力ミスを回避するようにデータがICチップ内に登録されてカードリーダ4により容易かつ確実に読み取りが可能であったり、バーコードで生産条件が表記されてバーコードデーダにより容易かつ確実に読み取りが可能であったりする。ICチップ内の登録データは、例えば処理が必要なロットがどういうものでどのような処理が必要であるのかが分かるデータである。
生産ワークとしてのカセット(ロット)の作業指示情報は、管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に表示されるかまたは、管理パーソナルコンピュータ2に接続されたデータカード付与装置によりデータカードの内容が書き換えられて表示される。
例えばオフライン装置などの処理装置の近傍に設けられた管理パーソナルコンピュータ2はホスト装置3とカードリーダ4にそれぞれ接続されている。管理パーソナルコンピュータ2はホスト装置3に作業者毎の生産情報をアップロードし、アップロードした生産情報に基づいて、ホスト装置3は作業指示情報をそれに対応する管理パーソナルコンピュータ2にダウンロードする。要するに、管理パーソナルコンピュータ2は、処理開始/終了時に生産ロット情報(ロットID/フロー情報)が書き込まれた作業者のデータカードをカードリーダ4にタッチ(接触)するかまたは近づけることにより、そのデータカードの内容を読み取って管理パーソナルコンピュータ2を介してホスト装置3に送信する。ホスト装置3は、その送信されたデータカードの内容(生産ロット情報)に基づいて、各ロットの処理状況(進捗管理、正常処理のチェック)を把握し、そのロット進捗状況に合わせた作業指示、カセット(ロット)の取り出し指示、次工程の処理装置選定とその搬送指示を管理パーソナルコンピュータ3の表示画面に表示させると共に、ホスト装置3の図13のデータベース32に作業履歴を自動で収集する。
図13は、図12の生産管理システム1における管理パーソナルコンピュータ2とホスト装置3のソフト構成例を示すブロック図である。
図13において、本実施形態1の生産管理システム1における管理パーソナルコンピュータ2は、全体の制御を行う制御部としてのCPU(中央演算処理装置)21と、CPU21に対して入力指令を行うためのキーボード、マウス、タッチパネルおよびペン入力装置、さらには通信ネットワーク(例えばインターネットやイントラネット)を介して受信入力する入力装置22と、表示画面上に、初期画面、選択場面、CPU21による制御結果画面および操作入力画面などを表示する表示部23と、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROM24と、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPU21による制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAM25とを有している。
本実施形態1の生産管理システム1におけるホスト装置3は、全体の制御を行う制御部としてのCPU(中央演算処理装置)31と、制御プログラムおよびそのデータなどが記憶されたコンピュータ読み出し可能な可読記録媒体としてのROMおよび、起動時に制御プログラムおよびそのデータなどが読み出されて、CPU31による制御毎にデータを読み出し・記憶するワークメモリとして働く記憶部としてのRAMの他、膨大な作業者情報および検証情報、作業者行動履歴情報、作業評価値更新情報、さらに膨大な生産情報を記憶するデータベース32とを有している。
可読記録媒体としてのROMは、ハードディスクの他、携帯自在な光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクおよびICメモリなどで構成されていてもよい。この制御プログラムおよびそのデータなどがROMに記憶されるが、この制御プログラムおよびそのデータは、他の可読記録媒体から、または、無線、有線またはインターネットなどを介してROMにダウンロードされてもよい。
管理パーソナルコンピュータ2におけるCPU21は、制御プログラムおよびそのデータに基づいて、カードリーダ4で読み取った作業者情報やロットIDとその工程内容をデータ入力させるデータ入力手段211と、データ入力手段211がデータ入力した作業者IDなどの作業者情報に基づいて、作業者/時間検証、即ち、正しい作業者かどうかおよび、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかを検証(照合)し、また、カードリーダ4で読み取ったロットIDとその工程内容を生産情報として正しいかどうかをフロー照合するフロー照合手段212と、フロー照合手段212が行った照合結果(または検証結果)および次の処理内容(処理レシピ)を表示画面上に表示する照合結果表示制御手段213と、ホスト装置3に作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報をアップロードする作業者情報/検証情報転送手段214と、照合結果が作業指示として正しければ、ロットIDに対応したレシピ番号を発行するレシピ番号発行手段215と、そのロットIDに対する処理が終了したことをホスト装置3に通知する処理終了通知手段216と、処理履歴書込後、ホスト装置3にその処理装置の処理履歴データを転送する処理履歴転送手段217と、表示画面上に「カセットの取出」のメッセージを表示制御すると共に「入庫ストッカ」または「次工程の処理装置」を表示させる次工程内容表示制御手段218とを有している。
照合結果表示制御手段213は、照合結果(検証結果)が作業者および規定時刻のうちの少なくともいずれかが正しくなければ、「警告」を表示すると共にブザー音を所定時間発し、その正しい作業者および遅れた時間のうちの少なくともいずれかを表示画面上に表示制御し、また、照合結果が作業指示として正しくなければ、「警告」のブザー音と表示を行って、その「搬送先」を表示画面上に表示制御するものである。
ホスト装置3におけるCPU31は、制御プログラムおよびそのデータに基づいて、管理パーソナルコンピュータ2からの作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報を受けて、これらをデータベース32に記録すると共に作業ポイントを更新する作業者情報/検証情報登録手段311と、工程内の所定場所に設置したゲート通過情報を収集して作業者行動履歴情報を取得する作業者行動履歴情報取得手段312と、ホスト装置3に収集された作業者別のゲート通過情報から得られる作業者行動履歴情報を用いて、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイに作業者毎の行き先を表示する作業指示手段313と、作業エリアの増減、作業種別の変更、作業スキルの向上、作業量の増減、検証結果の良否および遅れ時間の大小に基づいて作業評価値を集計して更新する作業評価値更新手段314と、管理パーソナルコンピュータ2のロットIDに対応したレシピ番号の発行を受けて、レシピ番号に対応したレシピ(工程内容)をデータベース32に登録するレシピ登録手段315と、レシピ登録手段315によるレシピ番号に対応したレシピ内容(工程内容)の登録後、処理装置に対して「処理開始」を、管理パーソナルコンピュータ2を介して指示する処理開始指示手段316と、処理終了通知を受けて、その処理装置の管理パーソナルコンピュータ2に対してその処理装置の処理履歴データを書き込むように指示する処理履歴書込指示手段317と、管理パーソナルコンピュータ2からの転送処理履歴データを受けてデータベース32にその処理装置の処理履歴データを登録する処理履歴登録手段318と、管理パーソナルコンピュータ2に次工程内容の表示指示を行う次工程内容表示指示手段319とを有している。
作業指示手段313は、ホスト装置3に収集された作業者別のゲート通過情報から得られる作業者行動履歴情報を用いて、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイに作業者毎の行き先を表示する以外に、工程内の作業者個人を特定できる固有端末装置を作業者毎に携帯させ、ホスト装置3から個々の固有端末装置に作業指示を行うようにしてもよい。
作業評価値更新手段314は、作業エリアの増減、作業種別の変更、作業スキルの向上、作業量の増減、検証結果の良否および遅れ時間の大小に基づいて作業評価値を集計して更新すると共に、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイに作業者毎の作業評価値を表示するようにデータ転送する。
図14は、各処理工程を作業者および各ロットが流動するイメージ図である。
図14に示すように、各処理工程としては、洗浄工程、露光工程、エッチング工程、検査工程、CVD工程および不純物イオン注入工程などがあるが、処理工程スタート時点の入退出ゲートおよび処理工程終了時点の入退出ゲート、洗浄工程、露光工程、CVD工程および注入工程の各入退出ゲートにおいてそれぞれ作業者の入退出を作業者カードによりチェックして行う。
各入退出ゲートにおいて、入室または退室を目的として、作業者カードを入室用または退室用のカードリーダ4に作業者カードをタッチするかまたは接近させることにより、作業者が正しいかどうか、時間が正しいかどうか、遅れた場合にどの程度遅れたのかなどの検証時間に関して作業分析情報が得られる。作業処理の始めと終わり、移動した各地点での作業者本人であるかどうかやその時間情報が取得される。例えば作業者が今何処にいるかの作業者の居場所情報も取れるし、作業をしようとしている作業者が、作業をすべき正しい人かどうかも明確になる。また、このロットを何処に何時までに届けるのかという規定時間情報に対して規定時間内にそのロットが届けられたのかまたは遅れたのであればどの程度遅れたのかの情報が得られる。これは、ロットタグに対して作業者タグである。
作業者カードとして、作業者ID、担当エリア、作業スキルおよび作業履歴情報を付したカードが付与されており、工程内の所定場所に設置したゲート通過情報をホスト装置3が各管理パーソナルコンピュータ2から収集されて作業者行動履歴情報が得られる。
ホスト装置3に収集された作業者別の作業者情報および検証情報の場所および時間情報から得られる作業者行動履歴情報を用いて、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイに作業者毎の行き先を表示する。また、工程内の作業者個人を特定できる固有端末装置を作業者毎に携帯させ、ホスト装置3から個々の固有端末装置に作業情報指示が行われる。
上記構成により、本実施形態の生産管理システム1を用いて作業者が生産処理をする場合の一例について説明する。
図15は、図12の生産管理システム1を用いて生産処理を行う場合の作業者の作業処理を含む生産管理システム1の動作例を示すフローチャートである。
まず、図15に示すように、ステップS1で、作業者により、データカード付与装置5を構成するストッカ管理パーソナルコンピュータ51が操作されて「カード出力情報」が選択される。作業者に対して、「カード出力情報」として、どのカセット(ロット)をどのストッカから取り出してどの処理装置にマニュアル搬送するかが指示される。ここではカセット(ロット)であるロット保管ボックス19(試料箱)を対象としているが、これと共にまたはこれとは別に、複数のウエハ82やチップ、モジュールなどが搭載されたトレイ81であってもよい。
次に、ステップS2で、作業者は、ストッカ管理パーソナルコンピュータ51を操作してデータカードプリンタ52からデータカード53をプリント出力する。
続いて、ステップS3で、作業者は、プリント出力されたデータカード53の内容に応じてソースストッカ54からその指示されたカセット(ロット)を出庫する。
その後、ステップS4で、作業者は、出庫したカセット(ロット)を所定の処理装置にマニュアル搬送する。
さらに、ステップS5で、作業者は、カードリーダ4にて作業者カードの内容(作業者ID、担当エリア、作業ランク(作業スキルおよび作業履歴情報)を読み取る。また、作業者は、マニュアル搬送したカセット(ロット)を装置ローダにセットすると共に、カードリーダ4にてデータカード53の内容を読み取る。即ち、作業者が「カセットのセット」として、その処理装置にカセット(ロット)をセットする。その処理装置に設けられたカードリーダ4にデータカードを接近させることにより、「ロットID/工程読取」を行って、その処理装置で処理を行うロットIDとその工程内容を読み取りミスなく正確にカードリーダ4が読み取ることができる。
以上のステップS1〜S5は、ストッカ管理パーソナルコンピュータ51およびデータカード53により指示されたイベントを作業者が実行すると共に、カードリーダ4に作業者カードおよびデータカード53の内容を読み取らせる作業者の作業である。
次に、ステップS6で、管理パーソナルコンピュータ2は、カードリーダ4で読み取った作業者IDなどの作業者情報および、カードリーダ4で読み取った時点の時刻情報を、データ入力手段211がデータ入力した作業者情報および時刻情報に基づいて、フロー照合手段212が、作業者/時間のフロー照合、即ち、正しい作業者かどうかおよび、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかを検証する。管理パーソナルコンピュータ2は、作業者が合っているかどうかおよび時間が合っているかどうかを判断するために、生産ワークの製造フローおよび処理装置の情報と作業者情報から、正しい作業者かどうかが検証され、また、ホスト装置3からダウンロードされた、流動する生産ワークの進度情報、例えば搬送指示が出された時刻から所定時間以内に到着するために、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかが検証される。さらに、照合結果表示制御手段213により、フロー照合手段212が行った照合結果(検証結果)が良ければその内容が管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に表示され、照合結果(検証結果)が不可であれば、「警告」を管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に表示すると共にブザー音を所定時間だけ発する。
さらに、ステップS7で、管理パーソナルコンピュータ2の作業者情報/検証情報転送手段214が、ホスト装置3に作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報をアップロードし、ホスト装置3は、アップロードしたその作業者情報および検証結果を含む検証情報をデータベース32に登録する。
続いて、ステップS8で、管理パーソナルコンピュータ2では、カードリーダ4で読み取ったその処理装置で処理を行うロットIDとその工程内容をデータ入力手段211がデータ入力し、フロー照合手段212が、その処理装置毎のフロー照合を行って、「カセット検証、レシピチェック」を行い、照合結果表示制御手段213がその照合結果および次の作業内容を表示部23に表示する。即ち、その処理装置に設けられた管理パーソナルコンピュータ2は、カードリーダ4が読み取ったロットIDおよびその工程内容が作業指示として正しいかどうかを確認する。カードリーダ4が読み込んだロットIDおよびその工程内容(フロー)が正しければ、管理パーソナルコンピュータ2は、その表示画面上で作業者に対して受付確認を行う。即ち、そのロットIDおよびその工程内容が正しければ、受付確認として作業者が処理開始を処理装置に対して指示しても良いし、管理パーソナルコンピュータ2のレシピ番号発行手段215が、ロットIDに対応したレシピ番号を発行し、ステップS9で、ホスト装置3がそのロットIDに対応したレシピ番号を受け付けてカセット(ロット)およびレシピ(工程内容)をホスト装置3のレシピ登録手段315がデータベース32に登録する。
ステップS10で、ホスト装置3のレシピ登録手段315によるロットIDに対応したレシピ番号の登録後、処理開始指示手段316が処理装置に対して「処理開始」を自動で指示する。
ステップS11で、フロー照合手段212が照合した結果として、そのロットIDおよびその工程内容が正しくなければ(否)、照合結果表示制御手段213が「警告」およびその「搬送先」をその管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に表示制御すると共にブザー音を発生させる。
以上のステップS8〜S10は、管理パーソナルコンピュータ2およびホスト装置3が行う動作である。
次に、ステップS11で、表示画面上に「警告」が発せられた場合には、作業者は、その処理装置からカセット(ロット)を取り外して、そのカセット(ロット)を正規の搬送先の処理装置にマニュアル搬送する。
さらに、ステップS10で、処理開始指示手段316の「処理開始指示」によって処理装置が処理を開始し、一定時間後に処理装置はその処理を終了する。処理装置は、ステップS12で、管理パーソナルコンピュータ2の処理終了通知手段216は、そのカセット(ロット)に対する処理が終了したことをホスト装置3に通知し、ホスト装置3の処理履歴書込指示手段317は、この処理終了通知を受けて、ステップS13で、その処理装置の管理パーソナルコンピュータ2に対して処理履歴のデータを書き込むように指示し、管理パーソナルコンピュータ2の処理履歴転送手段217がホスト装置3にその処理装置の処理履歴データを転送する。ホスト装置3では、管理パーソナルコンピュータ2からの処理履歴データを受けて、ホスト装置3の処理履歴登録手段318がデータベース32にその処理装置の処理履歴データを登録する。
さらに、ステップS14で、ホスト装置3は、そのカセット(ロット)に対して処理が終了したかどうかを判断して、そのカセット(ロット)に対して処理が終了したならば(YES)、ホスト装置3の次工程内容表示指示手段319は、ステップS15で、管理パーソナルコンピュータ2に次工程内容の表示指示を行って、管理パーソナルコンピュータ2の次工程内容表示制御手段218は、その表示画面上に「カセットの取出」のメッセージを表示制御すると共に、管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に「入庫ストッカ」を表示させる。この指示に従って、作業者は、そのカセット(ロット)を装置ローダから取り外して所定指示ストッカまで搬送し、そのカセット(ロット)を所定指示ストッカに入庫する。
また、ステップS14で、そのカセット(ロット)に対して処理が終了していなければ(NO)、ホスト装置3の次工程内容表示指示手段319は、ステップS16で、管理パーソナルコンピュータ2に次工程内容の表示指示を行って、管理パーソナルコンピュータ2の次工程内容表示制御手段218は、その表示画面上に「カセットの取出」のメッセージを表示すると共に、管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に「次工程の処理装置」を表示させる。作業者は、カードリーダ4にて作業者カードの内容(作業者ID、担当エリア、作業ランク(作業スキルおよび作業履歴情報)を読み取らせる。その後、この指示に従って、作業者は、そのカセット(ロット)を装置ローダから取り外して次工程の処理装置まで搬送して、作業者はステップS5で、そのカセット(ロット)を装置ローダにセットすると共に、データカードおよび作業者カードをカードリーダ4に近づけてカードリーダ4がカード情報を読み取る。管理パーソナルコンピュータ2は、作業者が合っているかどうかおよび時間が合っているかどうかを判断するために、生産ワークの製造フローおよび処理装置の情報と作業者情報から、正しい作業者かどうかが検証され、また、ホスト装置3からダウンロードされた、流動する生産ワークの進度情報、例えば搬送指示が出された時刻から所定時間以内に到着するために、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかが検証される。
次のステップS17で、管理パーソナルコンピュータ2は、カードリーダ4で読み取った作業者IDなどの作業者情報および、カードリーダ4で読み取った時点の時刻情報を、データ入力手段211がデータ入力した作業者情報および時刻情報に基づいて、フロー照合手段212が、作業者/時間のフロー照合、即ち、正しい作業者かどうかおよび、期待した時刻通りかどうかまたはどの程度遅れたかを検証する。さらに、照合結果表示制御手段213により、フロー照合手段212が行った照合結果(検証結果)が良ければその内容が管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に表示され、次のステップS18の処理に移行する。また、照合結果(検証結果)が不可であれば、次のステップS11で、「警告」を管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に表示すると共にブザー音を所定時間だけ発音させる。
さらに、ステップS18で、管理パーソナルコンピュータ2の作業者情報/検証情報転送手段214が、ホスト装置3に作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報をアップロードし、ホスト装置3は、アップロードしたその作業者情報および検証結果を含む検証情報をデータベース32に登録して、次のステップS4の処理に戻る。
以上のステップS12〜S18は、管理パーソナルコンピュータ2およびホスト装置3が行う動作である。
なお、作業者は、その処理装置の処理の間は他の仕事を行い、管理パーソナルコンピュータ2の表示画面上に「カセットの取出」および「次工程への搬送」の指示が表示されれば、その処理装置から「カセットの取出」を行って、次工程にそのカセット(ロット)をマニュアル搬送をする。ここではカセット(ロット)であるロット保管ボックス19(試料箱)を対象としているが、これと共にまたはこれに代えて、複数のウエハ82やチップ、モジュールなどが搭載されたトレイ81を用いることができる。
要するに、管理パーソナルコンピュータ2において、データ入力手段211が、カードリーダ4で読み取ったロットIDとその工程内容をデータ入力させるデータ入力工程と、フロー照合手段212が、入力されたロットIDとその工程内容を生産情報として正しいかどうかをフロー照合するフロー照合工程と、照合結果表示制御手段213が、フロー照合手段212が行った照合結果および次の作業内容を表示画面上に表示制御する照合結果表示制御工程と、作業者情報/検証情報転送手段214が、ホスト装置3に作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報をアップロードする作業者情報/検証情報転送工程と、照合結果が作業指示として正しければ、レシピ番号発行手段215が、ロットIDに対応したレシピ番号を発行するレシピ番号発行工程と、処理終了通知手段216が、ロットIDに対して処理装置の処理が終了したことをホスト装置3に通知する処理終了通知工程と、処理装置の処理履歴書込後、処理履歴転送手段217が、ホスト装置3に当該処理装置の処理履歴データを転送する処理履歴転送工程と、次工程内容表示制御手段218が、表示画面上に「カセットの取出」のメッセージを表示制御すると共に「入庫ストッカ」または「次工程の処理装置」を表示制御する次工程内容表示制御工程とを有している。
ホスト装置3において、作業者情報/検証情報登録手段311が、管理パーソナルコンピュータ2からの作業者IDなどの作業者情報および検証結果を含む検証情報を受けて、これらをデータベース32に記録すると共に作業ポイントを更新する作業者情報/検証情報登録工程と、作業者行動履歴情報取得手段312が、工程内の所定場所に設置したゲート通過情報を収集して作業者行動履歴情報を取得する作業者行動履歴情報取得工程と、作業指示手段313が、ホスト装置3に収集された作業者別のゲート通過情報から得られる作業者行動履歴情報を用いて、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイに作業者毎の行き先を表示する作業指示工程と、作業評価値更新手段314が、作業エリアの増減、作業種別の変更、作業スキルの向上、作業量の増減、検証結果の良否および遅れ時間の大小に基づいて作業評価値を集計して更新する作業評価値更新工程と、管理パーソナルコンピュータ2からのレシピ番号の発行を受けて、レシピ登録手段315が、レシピ番号に対応したレシピ内容をデータベースに登録するレシピ登録工程と、レシピ内容の登録後、処理開始指示手段316が、処理装置に対して「処理開始」を指示する処理開始指示工程と、処理終了通知を受けて、処理履歴書込指示手段317が、管理パーソナルコンピュータ2に対して処理履歴データを書き込むように指示する処理履歴書込指示工程と、処理履歴登録手段318が、管理パーソナルコンピュータ2からの転送処理履歴データを受けてデータベース32に処理装置の処理履歴データを登録する処理履歴登録工程と、次工程内容表示指示手段319が、管理パーソナルコンピュータ2に次工程内容の表示指示する次工程内容表示指示工程とを有している。
以上は、ホスト装置3と作業者との作業インターフェースとしての管理パーソナルコンピュータ2およびカードリーダ4について説明してきたが、次は、処理装置としてオフライン装置がある生産ラインであっても、生産管理システム1による疑似的なオンライン管理を実現する管理パーソナルコンピュータ2の別の機能について次の図16を用いて詳細に説明する。
以上の本実施形態1の生産管理システム1により、オペレータである作業者は予め決められたルートを決められた周期でマニュアル搬送で巡回することにより、作業者カードによる本人検証の他、時間的な作業遅れについて検証した後に、管理パーソナルコンピュータ2の表示画面またはデータカード(RF−IDタグ)の作業指示用画面に表示される生産情報に従って、オフライン装置で自動的にロットを受け取れない処理装置であっても正確な作業処理とロット運搬・次工程処理を確実に行うことができる。これによって、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインにおいて、作業管理および省人化に向けたナビゲーションによる作業指示を行って作業の効率化および作業ミスの防止を確実に実現することができる。
ここで、本実施形態1の生産管理システム1において、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現するためのオフライン装置の装置状態管理について説明する。
図16は、図12の生産管理システム1におけるオフライン装置を含む複数の処理装置、その管理パーソナルコンピュータ2およびホスト装置3の配置図である。
図16において、オフライン装置6には、処理装置が異常(アラーム)や稼働・非稼働(メンテナンス(強制停止)、処理可能、処理中、処理終了、処理待ち)などを確認可能なように点灯表示するシグナルタワー61が設けられている。このオフライン装置6のシグナルタワー61は、本来の目的である稼働・非稼働などの装置状態の検知に広く用いられている。この装置ステータス情報を含むシグナルタワー信号/警告信号(以下、単にシグナルタワー信号という)を読み取って、オフライン装置6を疑似的にオンライン化してオフライン装置6の装置状態をリアルタイムに情報入手することができる。このシグナルタワー61と接続された信号線62に、各種信号を読み取るデコーダ装置63を設け、管理パーソナルコンピュータ2のオンライン通信可能な電子機器で読み取ることにより、オフライン装置6の装置本体を改造せずに、オフライン装置6の装置状態を、工程管理を行うホスト装置3に管理パーソナルコンピュータ2から装置状態情報を送信する。このオンライン処理装置であってもオフライン処理装置であっても、管理パーソナルコンピュータ2は処理装置毎に配置されている。
この生産管理システム1は、少なくともオフライン装置6を一または複数含む一または複数の処理装置に対して、ロットの処理フロー進捗管理機能を有したホスト装置3と、オフライン装置6に付加されている装置稼働状況を点灯・非点灯で知らせるシグナルタワー信号(アラーム信号を含む)を読み取って、オフライン装置6の装置状態情報(異常(アラーム)や稼働・非稼働状態情報;装置が空いているかどうかの情報)をホスト装置3に送信する各管理パーソナルコンピュータ2とを有しており、ホスト装置3は、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置の各装置状態情報(異常(アラーム)や稼働・非稼働状態情報;装置が空いているかどうかの情報)に基づいて、各管理パーソナルコンピュータ2を介してロットの作業指示情報を出力する。
この場合、ホスト装置3において、複数のオフライン装置6から同時に作業が必要な信号が検出されたとき、ロットの処理優先順位、作業者現在地点などを総合的に判断してオフライン装置6毎の管理パーソナルコンピュータ2に作業指示情報を出力する。即ち、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置から同時に作業が必要な信号が検出されたときに、ホスト装置3は、ロットの処理優先順位、作業者現在地点などの生産条件を総合的に判断して、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置のそれぞれの各管理パーソナルコンピュータ2を介して作業指示情報を出力させる。また、オフライン装置6から読み取ったシグナルタワー信号に含まれる処理開始信号と、予め登録されたオフライン装置6のプロセス時間から処理終了時刻を予測して、オフライン装置6毎の管理パーソナルコンピュータ2に作業予約指示を出力する。ホスト装置3は、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置からそれぞれ読み取った処理開始信号と、予め登録されたプロセス時間とから処理終了時刻を予測して、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置のそれぞれの各管理パーソナルコンピュータ2を介して作業予約指示情報を出力させる。
この各管理パーソナルコンピュータ2を介したロットの作業指示情報は、各管理パーソナルコンピュータ2の表示部23の表示画面上に、文章や絵柄などで表示出力したり、異常(アラーム)時などブザーなどによって音声出力したり、作業者に対して各種の指示出力が考えられる。
この生産管理システム1を用いた生産管理方法としては、オフライン装置6に付加されている装置稼働状況を点灯・非点灯で知らせるシグナルタワー信号(アラーム信号を含む)を読み取って、オフライン装置6の装置状態情報を管理パーソナルコンピュータ2がホスト装置3に転送し、ホスト装置3は、オフライン装置6の装置状態情報に基づいて、管理パーソナルコンピュータ2を介してオフライン装置のロットの作業指示情報を出力させる。即ち、本実施形態の生産管理方法は、オフライン装置6に付加されている装置稼働状況を点灯・非点灯で知らせるシグナルタワー信号(アラーム信号を含む)を読み取って、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置の装置状態情報を各管理パーソナルコンピュータ2がそれぞれホスト装置3に転送し、ホスト装置3は、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置の装置状態情報に基づいて、対応した各管理パーソナルコンピュータ2を介して、少なくともオフライン装置6を含む一または複数の処理装置のロットの作業指示情報を出力させる。この場合、管理パーソナルコンピュータ2はホスト装置3に装置状態情報をアップロードし、アップロードした装置状態情報に基づいて、ホスト装置3はロットの作業指示情報をそれに対応する各管理パーソナルコンピュータ2にそれぞれダウンロードする。
オフライン装置の近傍に、ホスト装置3と通信ができる管理パーソナルコンピュータ2とこれに接続されるカードリーダ4(RF−IDリーダ)とが設置され、処理開始/終了時に、作業者情報が書き込まれた作業者カードをカードリーダ4にタッチするかまたは近づけることにより、カードリーダ4から作業者カードの作業者情報および時間を管理パーソナルコンピュータ2に入力し、管理パーソナルコンピュータ2は、カードリーダ4からの作業者IDを含む作業者情報に基づいて作業者/時間を検証し、管理パーソナルコンピュータ2はホスト装置3に作業者IDを含む作業者情報および検証情報をアップロードする。これによって、ホスト装置3が各ロットの処理状況(進捗管理、正常処理のチェック)を把握すると同時に、作業者毎にロット進捗に、作業遅延や取り出し遅延がないかを算出し、次の処理装置への搬送指示を、対応する管理パーソナルコンピュータ2やその他の作業指示用画面に表示する。
これによって、作業者IDをICタグに書き込むことにより、作業者の担当エリア、作業スキル、作業能力をシステム情報として生産管理システムで管理することができる。作業者は予め決められたルートを決められた周期で巡回することになり、管理パーソナルコンピュータ2の画面に表示される情報に従って、オフライン装置でも正確な処理とロット運搬・次工程処理を行うことができる。また、「作業者」毎の作業成果を作業者に見せることにより、作業者の作業スキル向上、作業意識向上、工程効率化を図ることができる。
また、ホスト装置3の作業者行動履歴情報取得手段312が、工程内の所定場所に設置したゲート通過情報を収集して作業者行動履歴情報を取得する。この作業者行動履歴情報を分析することにより工程内の作業者の更なる効率化に反映させることができる。また、ホスト装置3に収集された作業者別のゲート通過情報から得られる作業者行動履歴情報を用いて、ホスト装置3内の作業指示手段313が、工程内の作業者の動線上の所定場所に設置されたナビゲーションディスプレイ7に作業者毎の行き先を表示する。ナビゲーションディスプレイ7の大画面によって、作業者が常時作業者毎の最新情報を確認することにより、無駄なく効率よく流動し、次の作業の優先順位を常に確認することを可能となる。さらに、ホスト装置3の作業評価値更新手段314が、作業者毎の作業エリアの増減、作業種別の変更、作業スキルの向上、作業量の増減、検証結果の良否および遅れ時間の大小に基づいて作業評価値を集計して更新する。この作業評価値の更新をナビゲーションディスプレイ7の大画面に表示させて、複数の作業者の意欲を高めるための指標とすることができる。
以上によって、本実施形態1のオフライン装置を含む装置状態管理によれば、オフライン装置を含む複数の処理装置および入退室用ゲートのそれぞれに固有のIDが付された各管理パーソナルコンピュータ2と、各管理パーソナルコンピュータ2にそれぞれ接続され、複数の作業者に各々固有の作業者IDを含む作業者情報を付した作業者カードの内容を読み取り可能とするカードリーダ4と、各管理パーソナルコンピュータ2と情報交換して工程を管理するホスト装置3とを備え、各管理パーソナルコンピュータ2は、カードリーダ4からの作業者IDを含む作業者情報に基づいて作業者/時間を検証するフロー照合手段212と、各管理パーソナルコンピュータ2はホスト装置3に作業者IDを含む作業者情報および作業者IDを含む検証情報をアップロードする作業者情報/検証情報転送手段214とを有し、ホスト装置3は、アップロードした作業者IDを含む作業者情報および検証結果を含む検証情報を登録する作業者情報/検証情報登録手段311を有している。
これによって、作業者IDを含む作業者情報に基づいて作業者/時間を検証するため、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業者情報をオンライン管理して、作業者が異なることによる作業ロスおよび作業ミスの防止を低投資で行い、作業者情報を用いて省人化に向けたナビゲーション機能を低投資で行うことにより、オフライン装置がある生産ラインであっても疑似的なオンライン管理を効率よく実現することができる。
また、オフライン装置6の装置状態情報(稼働・非稼働状態情報)を含むシグナルタワー信号からリアルタイムに装置の稼働・非稼働状態を把握することにより、工程管理を行うホスト装置3は、オフライン装置6毎の管理パーソナルコンピュータ2の表示画面に仕掛りの生産ワーク(ロット)搬送/処理指示を的確に表示指示することができる。また、シグナルタワー61の見えない位置にいる作業者に対しても、オフライン装置6毎の管理パーソナルコンピュータ2の表示画面への表示によって処理終了を確実に知らせることができる。これと同時に、作業に必要な信号が発生した場合に、工程管理を行うホスト装置3が優先順位を判断し、オフライン装置6毎の管理パーソナルコンピュータ2の表示画面への表示指示によって作業の優先順位を管理することができる。さらに、処理開始時刻から処理終了時刻を予測できるため、作業者へ先行(予定)作業指示が出せるなどの機能を組み込むことにより、作業者の作業効率を高めること(省人化)が可能となる。さらに、ホスト装置3は、オフライン装置6の装置稼働状況データの自動集計が可能となって、従来手集計されていた稼働率管理がリアルタイムでかつ正確に行えるようになって、ラインバランスなどの工程改善が可能となる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、例えばLSI製造工場の化合物半導体工場などへの再開発やマニュアル工場などにおいて、少なくともオフライン装置を含む一または複数の処理装置を用いて、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ素子などの半導体発光素子などの半導体素子を製造する際の生産を管理する生産管理システムおよびこれを用いた生産管理方法、この生産管理方法をコンピュータに実行させるための処理手順が記述された制御プログラム、この制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体の分野において、マニュアル搬送/オフライン装置がある生産ラインで、作業管理および省人化に向けたナビゲーションを行って作業の効率化および作業ミスの防止を実現することができる。
11、11A 試料管理棚システム
12、12A 処理前試料棚
13、13A 処理前試料棚管理パーソナルコンピュータ
13a、14a、16a ナビゲーション画面
14 装置管理パーソナルコンピュータ
15、15A 処理後試料棚
16、16A 処理後試料棚管理パーソナルコンピュータ
17 ホストコンピュータ
18 RF−IDタグ
19 ロット保管ボックス(試料箱;カセット)
20 RF−IDリーダ(試料箱IDリーダ)
81 トレイ
82 トレイ
83 RFIDチップ
81A トレイ群
10 試料棚
10a、12a、15a ゲート型RFIDリーダ(トレイIDリーダ手段)
131、171、171A CPU(中央演算処理装置)
132 入力装置
133 表示部
134 ROM
135 RAM
136 トレイ認識情報提供手段
172 データベース
173、173A 識別情報変化検知部
174 トレイ所在位置決定部
175 トレイ所在位置履歴記憶部
136A 試料箱識別情報提供手段
174A 試料箱所在位置決定部
175A 試料箱所在位置履歴記憶部
1 生産管理システム
2 管理パーソナルコンピュータ
21,31 CPU(中央演算処理装置)
22 入力装置
23 表示部
24 ROM
25 RAM
211 データ入力手段
212 フロー照合手段
213 照合結果表示制御手段
214 作業者情報/検証情報転送手段
215 レシピ番号発行手段
216 処理終了通知手段
217 処理履歴転送手段
218 次工程内容表示制御手段
3 ホスト装置
311 作業者情報/検証情報登録手段
312 作業者行動履歴情報取得手段
313 作業指示手段
314 作業評価値更新手段
315 レシピ登録手段
316 処理開始指示手段
317 処理履歴書込指示手段
318 処理履歴登録手段
319 次工程内容表示指示手段
32 データベース
4 カードリーダ
5 データカード付与装置
51 ストッカ管理パーソナルコンピュータ
52 データカードプリンタ
53 データカード
54 ソースストッカ
6 オフライン装置
61 シグナルタワー
62 信号線
63 デコーダ装置
7 ナビゲーションディスプレイ

Claims (5)

  1. 置かれた試料容器の固有IDの有無を検知する複数の試料棚と、該複数の試料棚にそれぞれ固有IDが付与されて試料棚毎に該試料容器の固有IDの有無を管理する各棚管理パーソナルコンピュータと、該各棚管理パーソナルコンピュータをそれぞれ介して該試料容器の所在位置情報を管理するホスト装置とを有する生産管理システム。
  2. 前記試料棚は、前記試料容器の固有IDを読み取るIDリーダ手段を具備し、該IDリーダ手段で読み取った試料容器の固有IDが、前記棚管理パーソナルコンピュータを介して前記ホスト装置に情報提供されて前記試料容器の所在位置情報が更新される請求項1に記載の生産管理システム。
  3. 前記棚管理パーソナルコンピュータは、製造フローと処理装置情報、流動する生産試料の進度情報を保有しており、検出した前記試料容器の固有IDから、次に当該試料容器内の生産試料が処理されるべき処理装置を判断し、該試料容器の搬送先を表示画面上に表示して作業者に指示する請求項2に記載の生産管理システム。
  4. 前記ホスト装置は、
    前記IDリーダ手段で読み取られた試料容器の固有IDの有無情報を前記棚管理パーソナルコンピュータから提供されて該試料容器の固有ID情報の変化を検知する識別情報変化検知部と、
    該試料容器の固有IDの有無を検知したときに、該試料容器の前回の所在位置情報に基づいて、該試料容器の現在の所在位置情報を決定する試料所在位置決定部と、
    該所在位置決定部で決定した該試料容器の現在の所在位置情報を所在位置履歴情報として更新して記憶する所在位置履歴記憶部とを有する請求項2または3に記載の生産管理システム。
  5. 請求項4に記載の生産管理システムを用いた生産管理方法であって、
    前記ホスト装置は、
    前記識別情報変化検知部が、前記IDリーダ手段で読み取られた試料容器の固有IDの有無情報を前記棚管理パーソナルコンピュータから提供されて該試料容器の固有ID情報の変化を検知する識別情報変化検知ステップと、
    前記試料所在位置決定部が、該試料容器の固有IDの有無を検知したときに、該試料容器の前回の所在位置情報に基づいて、該試料容器の現在の所在位置情報を決定する試料所在位置決定ステップと、
    前記所在位置履歴記憶部が、該所在位置決定部で決定した該試料容器の現在の所在位置情報を所在位置履歴情報として更新して記憶する所在位置履歴記憶ステップとを有する生産管理方法。
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