JP2014151298A - リアクタおよびリアクタの流路切替方法 - Google Patents

リアクタおよびリアクタの流路切替方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014151298A
JP2014151298A JP2013025203A JP2013025203A JP2014151298A JP 2014151298 A JP2014151298 A JP 2014151298A JP 2013025203 A JP2013025203 A JP 2013025203A JP 2013025203 A JP2013025203 A JP 2013025203A JP 2014151298 A JP2014151298 A JP 2014151298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
flow path
side flow
heat medium
reaction side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013025203A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Yoshinoya
拓哉 吉野谷
Yukitaka Hamada
行貴 濱田
Hiroyuki Kamata
博之 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2013025203A priority Critical patent/JP2014151298A/ja
Publication of JP2014151298A publication Critical patent/JP2014151298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】流路が閉塞した場合であっても、閉塞物が配された状態での反応の遂行を回避し、反応の進行程度の低下や予期せぬ反応の進行を防止するとともに、反応生成物の生産量や品質への影響を最小限に抑制する。
【解決手段】リアクタ100は、反応対象となる流体である反応流体が流通する第1の反応側流路210(リアクタユニット110b、110cの反応側流路210)と、第1の反応側流路210と異なる流路であって、反応流体が流通する第2の反応側流路210(リアクタユニット110aの反応側流路210)と、第1の反応側流路210の圧力が予め定められた閾値以上となると、反応流体が流通する流路を当該第1の反応側流路210から第2の反応側流路210に切り替える切替弁140とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、反応を遂行するリアクタおよびリアクタの流路切替方法に関する。
流路断面の少なくとも1辺が数mm程度のリアクタや、1mm未満のマイクロリアクタ(microreactor)等の微小な空間を反応場とするリアクタ(コンパクトリアクタ)は、単位体積あたりの比表面積が大きいため、伝熱効率が高く、反応速度や収率を向上させることができる。また、対流や拡散態様を任意に構成することで迅速混合や能動的に濃度分布をつける制御が可能であることから、反応を厳密に制御することが可能となる。
このようなリアクタは、反応効率を向上するために、1の導入路から複数のリアクタに流路が分岐されており、また、当該複数のリアクタから1の排出路に流路が集合される。
しかし、大型のリアクタと比較して、上述したコンパクトリアクタは、流路断面積が極めて小さいことから反応側流路において閉塞が生じやすく、閉塞が生じると、並行して配される他の複数のリアクタへ導入される反応流体(反応対象となる流体)の流量が変化してしまう。そうすると、目的とする反応生成物の生産量や品質に影響を与えるおそれがある。
そこで、マイクロリアクタの流路が閉塞した場合に、当該流路に超音波振動を伝達することで、閉塞を解除する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2010−5582号公報
しかし、上述した特許文献1の技術で超音波振動を伝達したとしても、確実に閉塞物が小さくなるとは限らない。また、超音波振動を伝達しても、閉塞物を流路から取り除くことはできない。したがって、閉塞物が配された状態で反応を遂行しなければならず、反応の進行程度が低下したり、予期せぬ反応が進行したりしてしまうおそれもある。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、流路が閉塞した場合であっても、閉塞物が配された状態での反応の遂行を回避し、反応の進行程度の低下や予期せぬ反応の進行を防止するとともに、反応生成物の生産量や品質への影響を最小限に抑制することが可能なリアクタおよびリアクタの流路切替方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のリアクタは、反応対象となる流体である反応流体が流通する第1の反応側流路と、第1の反応側流路と異なる流路であって、反応流体が流通する第2の反応側流路と、第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、反応流体が流通する流路を当該第1の反応側流路から第2の反応側流路に切り替える切替弁と、を備えたことを特徴とする。
また、第1の反応側流路および第2の反応側流路それぞれと並行して設けられ、当該反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路と、通常運転時において、第1の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路に熱媒体を導入し、第2の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路に熱媒体を導入せず、第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、第2の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路への熱媒体の導入を開始した後、切替弁を制御して、反応流体が流通する流路を第1の反応側流路から第2の反応側流路に切り替える制御部と、を備えるとしてもよい。
また、制御部は、第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、第1の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路への熱媒体の導入を停止するとしてもよい。
また、第1の反応側流路および当該第1の反応側流路に並行して設けられた熱媒体側流路は、複数設けられており、制御部は、複数の第1の反応側流路のうち、いずれかの反応側流路の圧力が閾値以上となると、切替弁を制御して当該閾値以上となった反応側流路への反応流体の導入を停止するとともに、当該閾値以上となった反応側流路以外の第1の反応側流路への反応流体の総流量を低減するとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のリアクタの流路切替方法は、反応対象となる流体である反応流体が流通する第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となったか否かを判定し、第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となったと判定すると、反応流体が流通する流路を、当該第1の反応側流路から、第1の反応側流路と異なる流路であって、反応流体が流通する第2の反応側流路に切り替えることを特徴とする。
また、通常運転時において、第1の反応側流路と並行して設けられ、当該第1の反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路に熱媒体を導入し、第2の反応側流路と並行して設けられ、当該第2の反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路に熱媒体を導入せず、第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、第2の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路への熱媒体の導入を開始し、反応流体が流通する流路を第1の反応側流路から第2の反応側流路に切り替えるとしてもよい。
また、第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、第1の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路への熱媒体の導入を停止するとしてもよい。
また、複数の第1の反応側流路のうち、いずれかの反応側流路の圧力が閾値以上となると、当該閾値以上となった反応側流路への反応流体の導入を停止し、閾値以上となった反応側流路以外の第1の反応側流路への反応流体の総流量を低減するとしてもよい。
本発明によれば、流路が閉塞した場合であっても、閉塞物が配された状態での反応の遂行を回避し、反応の進行程度の低下や予期せぬ反応の進行を防止するとともに、反応生成物の生産量や品質への影響を最小限に抑制することが可能となる。
リアクタの概念図である。 リアクタユニットの具体的な構成を説明するための図である。 反応側流路および熱媒体側流路を説明するための図である。 リアクタの流路切替方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(リアクタ100)
図1は、本実施形態にかかるリアクタ100の概念図である。図1に示すように、リアクタ100は、3つのリアクタユニット110(図1中、110a〜110cで示す)と反応流体導入路120と、反応流体排出路122と、熱媒体導入路130と、熱媒体排出路132と、切替弁140(図1中、140a〜140cで示す)と、開閉弁142(図1中、142a〜142cで示す)と、圧力測定部150(図1中、150a、150bで示す)と、温度測定部160と、制御部170とを含んで構成される。なお、図1において、反応対象となる反応流体の流れを実線の矢印で、熱媒体の流れを破線の矢印で、信号の流れを一点鎖線の矢印で示す。
図1に示すように、リアクタユニット110は、反応側流路210と、熱媒体側流路220とを含んで構成され、リアクタユニット110a〜110cの反応側流路210がそれぞれ1の反応流体導入路120と1の反応流体排出路122に接続されることとなる。また、リアクタユニット110a〜110cの熱媒体側流路220がそれぞれ1の熱媒体導入路130と1の熱媒体排出路132に接続されることとなる。
図2は、リアクタユニット110の具体的な構成を説明するための図であり、図3は、反応側流路210および熱媒体側流路220を説明するための図である。本実施形態の図2および図3では、垂直に交わるX軸、Y軸、Z軸を図示の通り定義している。また、図2中、理解を容易にするために触媒340の記載を省略する。
図2に示すようにリアクタユニット110は、熱交換型のリアクタであり、伝熱隔壁310が予め定められた間隔離隔して複数積層された構造となっている。また、リアクタユニット110を構成する上面302、伝熱隔壁310(310a、310bで示す場合もある)、反応流体導入部320、反応流体排出部322、熱媒体導入部330、熱媒体排出部332はすべて金属材料(例えば、ステンレス鋼(SUS310、Haynes(登録商標)230)等の耐熱金属)で形成されている。
リアクタユニット110を製造する場合、伝熱隔壁310を積層してそれぞれを接合するとともに、上面302を伝熱隔壁310に接合する。そして、反応流体導入部320、反応流体排出部322、熱媒体導入部330、熱媒体排出部332を積層された伝熱隔壁310にそれぞれ接合する。リアクタユニット110を製造する際に用いる接合方法に限定はないが、例えば、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接や拡散接合が利用できる。
ここで、伝熱隔壁310によって区画される空間のうち、反応流体導入部320および反応流体排出部322側に形成された孔210aを介して、反応流体導入部320および反応流体排出部322と連通した空間が反応側流路210となる。また、伝熱隔壁310によって区画される空間のうち、熱媒体導入部330および熱媒体排出部332側に形成された孔220aを介して、熱媒体導入部330および熱媒体排出部332と連通した空間が熱媒体側流路220となる。本実施形態のリアクタユニット110では、反応側流路210と熱媒体側流路220とが伝熱隔壁310に区画されて並行して設けられるとともに、反応側流路210と熱媒体側流路220とが交互に積層された構造となっている。
具体的に説明すると、図3(a)に示すように、熱媒体側流路220は、底面が伝熱隔壁310(図3(a)中、310aで示す)で構成される。また、熱媒体側流路220の上面は上面302もしくは後述する伝熱隔壁310(図3(b)中、310bで示す)で構成される。伝熱隔壁310aには、伝熱隔壁310間の間隙を保持するためのリブ312が複数設けられている。さらに、伝熱隔壁310aには、リアクタユニット110の側壁を構成する側壁部314と、反応流体導入部320からの反応流体の混入を防止するためのサイドバー316とが設けられている。また、側壁部314のうち、熱媒体導入部330および熱媒体排出部332が接合される側の側壁部314には、切り欠き314aが設けられており、伝熱隔壁310が積層されたときに、当該切り欠き314aが孔220aを形成することとなる。そして、熱媒体導入部330から孔220aを介して熱媒体側流路220内へ熱媒体が導入されたり、熱媒体側流路220内から孔220aを介して熱媒体排出部332へ熱媒体が排出されたりする。
反応側流路210は、図3(b)に示すように、底面が伝熱隔壁310bで構成される。また、反応側流路210の上面は、伝熱隔壁310aで構成される。伝熱隔壁310bにも、上記伝熱隔壁310aと同様に伝熱隔壁310間の間隙を保持するためのリブ312と、側壁部314とが複数設けられている。なお、伝熱隔壁310bには、伝熱隔壁310aと異なり、サイドバー316が設けられていないため、両側壁部314間に間隙314bが形成されることとなる。間隙314bは、伝熱隔壁310が積層されたときに、孔210aを形成する。そして、反応流体導入部320から孔210aを介して反応側流路210内へ反応流体が導入されたり、反応側流路210内から孔210aを介して反応流体排出部322へ反応生成物が排出されたりする。また、反応側流路210には、波板形状(コルゲート形状)の金属板に活性金属が担持された触媒340が設置される。
ここで、活性金属は、反応側流路210において遂行される反応に適した活性金属であり、例えば、反応側流路210において遂行される反応が、メタンの水蒸気改質反応である場合、Ni(ニッケル)、Ru(ルテニウム)、Pt(白金)の群から選択される1または複数の金属である。
図2に戻って説明すると、熱媒体導入路130に接続された熱媒体導入部330から熱媒体が導入されると、図2(a)中実線の矢印で示すように、熱媒体側流路220を熱媒体が流通し、熱媒体排出部332を介して熱媒体排出路132へ排出される。また、反応流体導入路120に接続された反応流体導入部320から反応流体(反応対象となる流体)が導入されると、図2(b)中破線の矢印で示すように、反応側流路210を反応流体が流通し、反応流体排出部322を介して反応流体排出路122へ排出される。つまり、図2に示すように、本実施形態において、反応流体と熱媒体とは、対向流の関係となっている。
このように、反応側流路210と熱媒体側流路220とが伝熱隔壁310に区画されて並行して設けられることから、熱媒体側流路220を流通する熱媒体は、伝熱隔壁310を介して、反応側流路210を流通する反応流体と熱交換することとなる。
また、本実施形態にかかるリアクタユニット110の寸法は、例えば、図2中X軸方向の距離が1m程度、図2中Y軸方向の距離が1m程度、伝熱隔壁310間の離隔距離が数mm程度(例えば、4mm)である。なお、図2では、理解を容易にするために、図2中X軸方向の距離およびY軸方向の距離と比較して、伝熱隔壁310間の離隔距離を大きく示している。
図1に戻って説明すると、切替弁140aは、反応流体導入路120におけるリアクタユニット110aの上流側に設けられ、後述する制御部170の制御指令に応じて、反応流体導入路120を開放したり遮断したりする。切替弁140bは、反応流体導入路120におけるリアクタユニット110bの上流側に設けられ、制御部170の制御指令に応じて、反応流体導入路120を開放したり遮断したりする。切替弁140cは、反応流体導入路120におけるリアクタユニット110cの上流側に設けられ、制御部170の制御指令に応じて、反応流体導入路120を開放したり遮断したりする。
開閉弁142aは、熱媒体導入路130におけるリアクタユニット110aの上流側に設けられ、制御部170の制御指令に応じて、熱媒体導入路130を開放したり遮断したりする。開閉弁142bは、熱媒体導入路130におけるリアクタユニット110bの上流側に設けられ、制御部170の制御指令に応じて、熱媒体導入路130を開放したり遮断したりする。開閉弁142cは、熱媒体導入路130におけるリアクタユニット110cの上流側に設けられ、制御部170の制御指令に応じて、熱媒体導入路130を開放したり遮断したりする。
圧力測定部150aは、反応流体導入路120におけるリアクタユニット110bの上流側の圧力を測定する。圧力測定部150bは、反応流体導入路120におけるリアクタユニット110cの上流側の圧力を測定する。
温度測定部160は、リアクタユニット110aの反応側流路210(伝熱隔壁310および触媒340)の温度を測定する。
制御部170は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働してリアクタ100全体を管理および制御する。本実施形態において、制御部170は、圧力測定部150が測定した圧力および温度測定部160が測定した温度に応じて、切替弁140の開度を調整したり、開閉弁142を開閉したりする。制御部170による切替弁140および開閉弁142の制御処理については、後に詳述する。
本実施形態にかかるリアクタ100では、通常運転時にリアクタユニット110bおよびリアクタユニット110cで反応を遂行させ、リアクタユニット110bまたはリアクタユニット110cが閉塞した場合に、制御部170が、切替弁140および開閉弁142を調整して、反応場を予備としてのリアクタユニット110aに切り替える。
かかる構成により、反応側流路210が閉塞した場合であっても、閉塞物が配された状態での反応の遂行を回避することができ、反応の進行程度の低下や予期せぬ反応の進行を防止するとともに、目的とする反応生成物の生産量や品質への影響を最小限に抑制することが可能となる。
(リアクタ100の流路切替方法)
続いて、リアクタ100の流路切替方法について説明する。図4は、本実施形態にかかるリアクタ100の流路切替方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。本実施形態にかかるリアクタ100では、通常運転時にリアクタユニット110bおよびリアクタユニット110cで反応を遂行させているため、通常運転時には、切替弁140a、開閉弁142aは閉状態であり、切替弁140b、140c、開閉弁142b、142cは開状態である。また、リアクタ100の稼働時において、圧力測定部150は、常時、または、予め定められた時間間隔(例えば、数秒〜数十分間隔)で圧力を測定している。なお、本実施形態では、反応側流路210において吸熱反応が遂行される場合について説明する。
制御部170は、測定した圧力が予め定められた閾値P以上である圧力測定部150があるか否かを判定する(ステップS110)。ここで、閾値Pは、反応側流路210が閉塞したと判断する圧力であり、予め所定の値に設定されている。
測定した圧力が閾値P以上である圧力測定部150がある場合(ステップS110におけるYES)、制御部170は、測定した圧力が閾値P以上の圧力測定部150が配される反応側流路210の上流側に設けられた切替弁140b、140c、および、測定した圧力が閾値P以上の圧力測定部150が配される熱媒体側流路220の上流側に設けられた開閉弁142b、142cを閉状態にする(ステップS120)。一方、測定した圧力が閾値P以上である圧力測定部150がない場合(ステップS110におけるNO)、当該制御処理を終了する。
このように、いずれかの反応側流路210が閉塞したと判定された場合、当該反応側流路210への反応流体の導入を停止するとともに、当該反応側流路210と並行して設けられた熱媒体側流路220への熱媒体の導入を停止することで、閉塞した反応側流路210を不要に加熱し空焚きになってしまう事態を回避することが可能となる。
制御部170は、反応流体導入路120に導入される反応流体の総流量を、予め定められた値(例えば、(M−1)/M)に低減する(ステップS130)。ここで、Mは、通常運転時に利用されるリアクタユニット110の数である。
ステップS130を遂行しない場合、閉塞していない反応流体導入路120に配される触媒340に対する反応流体の量が多くなってしまい、反応が遂行しきれずに、反応流体排出路122から排出される反応生成物の品質が低下してしまう。そこで、上記ステップS130を遂行することで、閉塞していない反応流体導入路120に配される触媒340に対する反応流体の量を適切に保つことができ、反応生成物の品質を維持することが可能となる。
そして、制御部170は、開閉弁142aを開状態にし、予備であるリアクタユニット110aの反応側流路210の予熱(暖機運転)を開始する(ステップS140)。
そして、制御部170は、温度測定部160が測定した温度が予め定められた温度T以上となったか否かを判定する(ステップS150)。ここで、温度Tは、反応側流路210において、吸熱反応が効率よく遂行できる温度の最小値である。
反応側流路210(伝熱隔壁310および触媒340)の温度が温度T以上になると(ステップS150におけるYES)、制御部170は、反応流体導入路120に導入される反応流体の総流量を通常運転時の流量に戻す(ステップS160)。
最後に、制御部170が切替弁140aを開状態とすることで(ステップS170)、閉塞したリアクタユニット110から予備のリアクタユニット110aへの切り替えが完了することとなる。
以上説明したように、本実施形態にかかるリアクタ100の流路切替方法によれば、流路が閉塞した場合であっても、閉塞物が配された状態での反応の遂行を回避し、反応の進行程度の低下や予期せぬ反応の進行を防止するとともに、反応生成物の生産量や品質への影響を最小限に抑制することが可能となる。
また、予備のリアクタユニット110aで反応を遂行している間に、閉塞したリアクタユニット110をメンテナンスすることが可能となる。
また、ステップS140を遂行することにより、予備のリアクタユニット110aに切り替えた直後から確実に反応を遂行させることができ、反応生成物の品質を維持することが可能となる。なお、一般的に熱媒体の流量は、反応流体の流量よりも大きいので、熱交換型のリアクタユニット110では、ステップS140の時間が短くて済み、切り替えに要する時間を短縮することができる。
また、上述したように、本実施形態にかかるリアクタユニット110は、流路断面の少なくとも1辺が数mm程度であるため、流路断面積が相対的に小さい。したがって、反応側流路210と熱媒体側流路220との間の伝熱や、反応側流路210における反応流体の拡散が相対的に速い。つまり、予備のリアクタユニット110aへの切り替え時間を短くすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態において、リアクタ100において吸熱反応を行う場合を例に挙げて説明したが、発熱反応を行うとしてもよい。この場合、ステップS150は、反応側流路210の温度が予め定められた温度K未満となったか否かを判定するステップとする。ここで、温度Kは、反応側流路210において、発熱反応が効率よく遂行できる温度の最大値である。
また、上述した実施形態において、第1の反応側流路として、リアクタユニット110b、110cを、第2の反応側流路としてリアクタユニット110aを例に挙げて説明したが、第1の反応側流路の数および第2の反応側流路の数に限定はない。
また、上述した実施形態において、反応流体と熱媒体とが対向流となるリアクタユニット110について説明したが、平行流としてもよい。
また、上述した実施形態において、リアクタ100は、圧力測定部150および制御部170を備える構成としているが、圧力測定部150および制御部170は、必須の構成ではない。例えば、予め定められた圧力が加わるとリアクタユニット110aに流路を切り替える安全弁を切替弁として、リアクタユニット110b、110cの上流側に備える場合、圧力測定部150および制御部170は不要である。
また、上述した実施形態において、反応流体導入路120に切替弁140を配し、圧力測定部150は、反応流体導入路120の圧力を測定して、反応側流路210が閉塞したと判定した場合、制御部170が反応側流路210を予備のリアクタユニット110aに切り替える構成について説明した。しかし、熱媒体導入路130に切替弁140を配し、圧力測定部150は、熱媒体導入路130の圧力を測定して、熱媒体側流路220が閉塞したと判定した場合、制御部170が熱媒体側流路220を予備のリアクタユニット110aに切り替えるとしてもよい。この場合、上記ステップS130、ステップS160を省略することができる。
なお、本明細書のリアクタの流路切替方法の各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的に処理してもよい。
本発明は、反応を遂行するリアクタおよびリアクタの流路切替方法に利用することができる。
100 …リアクタ
110a …リアクタユニット(第2の反応側流路)
110b …リアクタユニット(第1の反応側流路)
110c …リアクタユニット(第1の反応側流路)
140 …切替弁
170 …制御部
210 …反応側流路
220 …熱媒体側流路

Claims (8)

  1. 反応対象となる流体である反応流体が流通する第1の反応側流路と、
    前記第1の反応側流路と異なる流路であって、前記反応流体が流通する第2の反応側流路と、
    前記第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、反応流体が流通する流路を当該第1の反応側流路から前記第2の反応側流路に切り替える切替弁と、
    を備えたことを特徴とするリアクタ。
  2. 前記第1の反応側流路および前記第2の反応側流路それぞれと並行して設けられ、当該反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路と、
    通常運転時において、前記第1の反応側流路と並行して設けられた前記熱媒体側流路に熱媒体を導入し、前記第2の反応側流路と並行して設けられた前記熱媒体側流路に熱媒体を導入せず、該第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、該第2の反応側流路と並行して設けられた熱媒体側流路への熱媒体の導入を開始した後、前記切替弁を制御して、反応流体が流通する流路を該第1の反応側流路から該第2の反応側流路に切り替える制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のリアクタ。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、該第1の反応側流路と並行して設けられた前記熱媒体側流路への熱媒体の導入を停止することを特徴とする請求項2に記載のリアクタ。
  4. 前記第1の反応側流路および当該第1の反応側流路に並行して設けられた熱媒体側流路は、複数設けられており、
    前記制御部は、複数の前記第1の反応側流路のうち、いずれかの反応側流路の圧力が前記閾値以上となると、前記切替弁を制御して当該閾値以上となった反応側流路への反応流体の導入を停止するとともに、当該閾値以上となった反応側流路以外の前記第1の反応側流路への反応流体の総流量を低減することを特徴とする請求項2または3に記載のリアクタ。
  5. 反応対象となる流体である反応流体が流通する第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となったか否かを判定し、
    前記第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となったと判定すると、反応流体が流通する流路を、当該第1の反応側流路から、該第1の反応側流路と異なる流路であって、反応流体が流通する第2の反応側流路に切り替えることを特徴とするリアクタの流路切替方法。
  6. 通常運転時において、前記第1の反応側流路と並行して設けられ、当該第1の反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路に熱媒体を導入し、前記第2の反応側流路と並行して設けられ、当該第2の反応側流路を流通する反応流体と熱交換を行う熱媒体が流通する熱媒体側流路に熱媒体を導入せず、
    前記第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、前記第2の反応側流路と並行して設けられた前記熱媒体側流路への熱媒体の導入を開始し、
    反応流体が流通する流路を前記第1の反応側流路から前記第2の反応側流路に切り替えることを特徴とする請求項5に記載のリアクタの流路切替方法。
  7. 前記第1の反応側流路の圧力が予め定められた閾値以上となると、該第1の反応側流路と並行して設けられた前記熱媒体側流路への熱媒体の導入を停止することを特徴とする請求項6に記載のリアクタの流路切替方法。
  8. 複数の前記第1の反応側流路のうち、いずれかの反応側流路の圧力が前記閾値以上となると、当該閾値以上となった反応側流路への反応流体の導入を停止し、
    前記閾値以上となった反応側流路以外の前記第1の反応側流路への反応流体の総流量を低減することを特徴とする請求項6または7に記載のリアクタの流路切替方法。
JP2013025203A 2013-02-13 2013-02-13 リアクタおよびリアクタの流路切替方法 Pending JP2014151298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013025203A JP2014151298A (ja) 2013-02-13 2013-02-13 リアクタおよびリアクタの流路切替方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013025203A JP2014151298A (ja) 2013-02-13 2013-02-13 リアクタおよびリアクタの流路切替方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014151298A true JP2014151298A (ja) 2014-08-25

Family

ID=51573709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013025203A Pending JP2014151298A (ja) 2013-02-13 2013-02-13 リアクタおよびリアクタの流路切替方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014151298A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017131796A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社Ihi 反応装置
JP2018094457A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 株式会社Ihi 反応装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017131796A (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社Ihi 反応装置
WO2017130965A1 (ja) * 2016-01-25 2017-08-03 株式会社Ihi 反応装置
US10286375B2 (en) 2016-01-25 2019-05-14 Ihi Corporation Reaction apparatus
JP2018094457A (ja) * 2016-12-08 2018-06-21 株式会社Ihi 反応装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6408754B2 (ja) リアクタ
JP6304250B2 (ja) リアクタ
JP6376131B2 (ja) リアクタ
JP6439326B2 (ja) リアクタ
WO2007040146A1 (ja) 水素生成装置及び燃料電池システム
JP2014151298A (ja) リアクタおよびリアクタの流路切替方法
JP6387585B2 (ja) リアクタ
US10118148B2 (en) Reactor
US9656235B2 (en) Operation method for multichannel apparatus and multichannel apparatus
JP2008303128A (ja) 燃料改質装置
KR20110110156A (ko) 화학 반응기 작동
JP6243810B2 (ja) 反応器、反応装置及び反応生成物の生成方法
US10583413B2 (en) Reactor
TWI374876B (en) Preparation of (meth)acrolein and/or (meth)acrylic acid by heterogeneously catalyzed partial oxidation of c3 and/or c4 precursor compounds
JP4804925B2 (ja) 改質器
JP2015223582A (ja) リアクタ
JP5332130B2 (ja) 燃料電池スタック構造体
WO2014119442A1 (ja) リアクタ
US20070157516A1 (en) Staged modular hydrocarbon reformer with internal temperature management
AU2004222778A1 (en) Method for carrying out chemical reactions in pseudo-isothermal conditions
JP2009102180A (ja) 燃料改質装置
JP2016155718A (ja) ガス処理装置用の細分化触媒除去方法
JP2009262142A (ja) プレート式反応器及び反応生成物の製造方法