JP2014149925A - タッチセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外力の検知性能を向上することの可能なタッチセンサ装置を提供する。
【解決手段】弾性変形が可能であり、保持孔33を有するカバー24を備えたタッチセンサ装置19であって、保持孔33に互いに離れた状態で設けられ、かつ、カバー24に外力が加わってカバー24が変形することにともない互いに接触する方向に配置された電極34,35と、保持孔33を形成するようにカバー24に設けられ、かつ、電極34,35の配置方向における厚さt1を有する直線部32aと、直線部32aと共に保持孔33を形成するようにカバー24に設けられ、かつ、電極34,35の配置方向に対して交差する方向における厚さt2が、直線部32aの厚さt1よりも厚い厚肉部32dと、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、外力を検知するタッチセンサ装置に関する。
従来、自動車の開閉体を電動モータの動力で自動的に開閉する開閉装置が知られている。この開閉装置は、開閉体に物体が接触したことを検知するタッチセンサ装置を備えており、開閉体を閉じる途中で物体が開閉体に接触したことが検知されると、開閉体を停止させるか、または開閉体を開く制御を行う。このような開閉装置に用いられるタッチセンサ装置の一例が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載されたタッチセンサ装置は、カバー及び支持部材を備えている。支持部材は、弾性を有する絶縁材を円筒形状に一体成形したものであり、支持部材の内周には、複数、具体的には4本の電極が螺旋状に取り付けられている。また、カバーは支持部材よりも弾性が低く、支持部材は円筒形状の保持部と、保持部に連続する取付部とを備えている。保持部の孔に支持部材が挿入されており、取付部は、ドアパネルのブラケットに取り付けられている。また、保持部から取付部に亘り、金属材料により構成された補強部材が埋め込まれている。さらに、4本の電極はリード線を介して電気回路に接続されており、電気回路の電流値を検出する電流検出素子が設けられている。また、電流検出素子から出力される信号が入力されるコンピュータが設けされている。
そして、ドアパネルは、電動モータの動力で動作し、車両に設けられた開口部を開閉する。ドアパネルを動作して開口部を閉じるときに、ドアパネルの動作方向の前方に物体が存在すると、カバーが物体に接触する。すると、カバーが弾性変形して電極同士が接触し、電気回路の電流値が変化する。電気回路の電流値の変化が電流検出素子により検出され、その電流検出素子から出力された信号がコンピュータに入力され、コンピュータは物体の存在を検知する。なお、タッチセンサ装置の一例は、特許文献2、3にも記載されている。
特開平11−283459号公報 特開2002−235480号公報 特開2004−219311号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたタッチセンサ装置は、カバーに物体が接触してカバーが弾性変形しても、カバーと支持部材との間に隙間があると、カバーに加わった外力が支持部材に伝達されず、外力を検知できない可能性があった。
本発明の目的は、外力の検知性能を向上することの可能なタッチセンサ装置を提供することにある。
本発明のタッチセンサ装置は、弾性変形が可能なカバーと、前記カバーに形成された保持孔内に設けられ、かつ、前記カバーを介して伝達される外力により弾性変形する支持部材と、前記支持部材により互いに離れた状態で支持され、かつ、前記支持部材の変形にともない相互に接触する複数の電極と、を備えたタッチセンサ装置であって、前記保持孔を形成するように前記カバーの一部に形成された第1壁部と、前記第1壁部と共に前記保持孔を形成するように前記カバーの一部に形成され、かつ、前記複数の電極の配置方向を含む平面内で前記配置方向と交差する方向の厚さが、前記配置方向における前記第1壁部の厚さよりも厚く設定された第2壁部と、を備えている。
本発明のタッチセンサ装置は、前記複数の電極が、第1の電極及び第2の電極を含み、前記第1の電極に形成され、かつ、前記第1の電極及び前記第2の電極の配置方向に対して交差する第1の平坦面と、前記第2の電極に形成され、かつ、前記第1の平坦面と平行な第2の平坦面と、を有する。
本発明のタッチセンサ装置は、前記第1壁部が、前記平面内で前記配置方向に対して交差する方向に延ばされており、前記第2壁部は、前記平面内で前記第1壁部の両端にそれぞれ接続されており、前記第1の平坦面は、前記平面内における前記配置方向で前記第1壁部及び前記第2壁部と、前記第2の平坦面との間に配置されており、前記平面内における前記第1の平坦面の長さは、前記第2の平坦面の長さよりも短く設定されている。
本発明のタッチセンサ装置は、前記カバーが、車両の開口部を開閉する開閉体に取り付けられており、前記複数の電極は、前記開閉体の動作方向に配置されている。
本発明のタッチセンサ装置によれば、カバーに対して、複数の電極の配置方向と交差する方向の外力が加わったときに、カバーの変形量が多くなって複数の電極の接触が促進され、外力の検知性能が向上する。
本発明のタッチセンサ装置によれば、外力がカバーを介して支持部材に伝達されて支持部材が変形し、第1の電極と第2の電極との接触が促進される。
本発明のタッチセンサ装置によれば、外力がカバーを介して支持部材に伝達されて支持部材が変形すると、第1の平坦面が平行に移動して、第1の平坦面と第2の平坦面との接触が促進される。また、カバーに対して2方向のいずれから外力が加わった場合でも、カバーの変形量を相対的に多くすることができる。
本発明のタッチセンサ装置によれば、車両の開口部を閉じる向きで開閉体が動作するときに、カバーに外力が加わったことを検知できる。
本発明のタッチセンサ装置を取り付けた車両の側面図である。 本発明のタッチセンサ装置の断面図である。 図2のタッチセンサ装置の構造例を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す車両10は、車体11にフロントドア12及びスライドドア13が取り付けられている。車体11には、フロア14とルーフ15とを接続するセンターピラー16が設けられている。センターピラー16はBピラーとも呼ばれる。センターピラー16は、車両10の高さ方向に沿って設けられた支柱である。センターピラー16は、フロントドア12及びスライドドア13よりも車両10の車内Aに近い位置に設けられている。
スライドドア13は、車体11の側面に設けられたガイドレール17に沿って、車両10の前後方向に動作可能である。フロントドア12が閉じられた状態で、フロントドア12の後端12aは、車両10の前後方向でセンターピラー16の配置範囲内に位置する。スライドドア13が閉じられた状態で、スライドドア13の前端13aは、車両10の前後方向でセンターピラー16の配置範囲内に位置する。また、車両10の前後方向で、スライドドア13とフロントドア12との間に開口部18が形成される。
車体11またはスライドドア13に電動モータが設けられており、電動モータの動力が、ケーブルを介してスライドドア13に伝達されて、スライドドア13が動作する。車両10の車内Aまたはスライドドア13には、スライドドア13の動作を制御するスイッチが設けられている。スイッチにはコントローラが接続されており、コントローラから出力される信号により、電動モータの回転、停止、回転方向が制御される。
また、コントローラには、電気回路を介してタッチセンサ装置19が接続されている。タッチセンサ装置19は、車両10の前後方向でスライドドア13の前端13aに取り付けられている。タッチセンサ装置19は、フロントドア12とスライドドア13との間、または、センターピラー16とスライドドア13との間に存在する物体を検知するためのものである。図2のようにスライドドア13は、車両10の前後方向に沿って延ばされた外壁20と、外壁20の前端から車内A側に向けて延ばされた前壁21と、外壁20と平行に配置された内壁22とを有する。内壁22は、外壁20よりも車内Aに近い位置に配置されている。前壁21における内壁22側の端部に、U字形状に屈曲された屈曲部23が形成されており、屈曲部23が内壁22の前端を挟んでいる。
タッチセンサ装置19は、スライドドア13の高さ方向に延ばされたカバー24と、カバー24により支持された支持部材25とを備えている。カバー24は、弾性変形可能な材料、例えば、ゴム、軟質樹脂等により一体成形されており、カバー24は導電性を有していない。図3のようにカバー24は、車両10の幅方向に延ばされたベース26と、ベース26における車外Bに近い方の端部に連続された第1壁片27と、ベース26における車内Aに近い方の端部に連続された第2壁片28と、を備えている。
車両10の幅方向とは、水平方向の平面内で車両10の前後方向に対して直角な方向である。車両10の幅方向は、図2の左右方向に表されている。第1壁片27及び第2壁片28は、車両10の幅方向で屈曲部23の両側に配置されている。第1壁片27は、屈曲部23よりも車外Bに近い位置に配置され、第2壁片28は、屈曲部23よりも車外Aに近い位置に配置されている。車両10の前後方向で、屈曲部23の前側にベース26が配置されている。つまり、ベース26、第1壁片27、第2壁片28は、水平方向の平面内における断面形状がコ字形となるように連続されている。
さらに、ベース26及び第1壁片27及び第2壁片28に亘り、金属材料の芯金29が埋め込まれている。芯金29の剛性はカバー24の剛性よりも高く、芯金29はカバー24の形状を保持する補強部材としての役割を持つ。芯金29は、ベース26に埋め込まれた第1平板部29aと、第1壁片27に埋め込まれた第2平板部29bと、第2壁片28に埋め込まれた第3平板部29cとを有する。第1平板部29aの両端に第2平板部29b及び第3平板部29cが連続されているため、第1平板部29a及び第2平板部29b及び第3平板部29cを備えた芯金29は、水平方向の平面内における断面形状が全体としてコ字形となっている。
第1壁片27における屈曲部23側には突出部27aが設けられている。突出部27aは水平方向に突出されており、突出部27aは屈曲部23に接触している。第2壁片28における屈曲部23側には接触片28aが設けられている。接触片28aは水平方向に突出されており、接触片28aの先端が屈曲部23に接触している。このように、突出部27a及び接触片28aが屈曲部23を挟んでおり、カバー24は、突出部27a及び接触片28aの挟み付け力で、スライドドア13に取り付けられている。突出部27a及び接触片28aが屈曲部23を挟む力は、芯金29の剛性、カバー24の剛性、突出部27aの突出量、接触片28aの長さ等により定まる。
また、第1壁片27における車両10の前後方向で後端には、張り出し部30が連続されている。張り出し部30は、第1壁片27から車外Bに向けて張り出している。張り出し部30における車外B側の端部に、折り返し片31が連続して設けられている。折り返し片31の自由端は、ベース26と第1壁片27との境界部分の前方に位置している。
さらに、カバー24は保持部32を有する。保持部32は、水平方向の平面内で、ベース26から前方に向けてU字形に湾曲している。保持部32は、車内A側から車外B側に向けて配置された直線部32aと、直線部32aの両端にそれぞれ接続された直線部32bとを有する。カバー24には、保持部32及びベース26により筒形状の部分が形成されている。そして、保持部32とベース26との間に保持孔33が設けられている。保持孔33は、車両10の高さ方向に沿って直線状に形成されている。
直線部32aは、保持孔33を形成するようにカバー24の一部に設けられている。直線部32aは、水平方向の平面内で、車両10の前後方向に対して交差する方向、具体的には、直角な方向に延ばされている。水平方向の平面内における直線部32aの内周に、点Cを中心とする半径の円弧形状面33aが形成されている。
円弧形状面33aは、点Cよりも車両10の前方に配置されている。円弧形状面33aは、車両10の前方に向けて膨らむ向きで湾曲している。また、直線部32aの外面33cは直線状であり、直線部32bの外面33dは直線状である。外面33cは、車内Aから車外Bに沿った方向に延ばされており、外面33dは車両10の前後方向に延ばされている。外面33cの両端に外面33dが接続されている。外面33d同士は平行である。また、外面33cは円弧面33eにより外面33dに接続されている。円弧面33eは保持部32の外側に向けて膨らむ向きで湾曲している。円弧面33eの半径は、円弧形状面33aの半径よりも小さい。
直線部32bの内面は直線面33bとなっている。円弧形状面33aの周長方向の両端に、それぞれ直線面33bが連続されている。2つの直線面33b同士は平行であり、2つの直線面33bは車両10の前後方向に沿って延ばされている。第1平板部29aの表面は保持孔33に露出している。そして、水平方向の平面内で、カバー24の厚さt1よりも厚さt2の方が厚く設計されている。ここで、厚さt1は、水平方向の平面内で、点C、円弧形状面33aの中央を通る線分Hに沿った方向における直線部32aの厚さである。厚さt2は、水平方向の平面内で、点C及び円弧面33eの中央を通る線分Jに沿った方向の厚さである。水平方向の平面内で、線分Jは線分Hに対して交差しており、水平方向の平面内で、一方の線分Jと線分Hとのなす角度は、他方の線分Jと線分Hとのなす角度と同じである。
また、カバー24において、2本の線分Jが通る部位が厚肉部32dである。厚肉部32dは、保持孔33を形成するようにカバー24の一部に設けられている。厚肉部32dは、直線部32a,32bと共に保持孔33を形成する部位であり、厚肉部32dは、直線部32a,32bに連続している。厚肉部32dは、電極34,35の配置方向を含む平面内で、直線部32aの両端にそれぞれ接続されている。つまり、厚肉部32dは、電極34,35の配置方向を含む平面内で、線分Hを隔てて線対称となるように2箇所に設けられている。
このように、2つの円弧面33eは、車両10の前後方向に沿った線分Hに対して、傾斜する線分Jに沿った方向に突出されている。さらに、2箇所の厚肉部32d及び直線部32aは、線分Hに沿った方向で、同じ位置に配置されている。また、2つの円弧面33eは、共に点Cよりも車両10の前方に向けて突出している。
さらに、保持孔33内に支持部材25が設けられている。支持部材25は、弾性変形可能な材料、例えば、ゴム、軟質樹脂等により形成されている。さらに、支持部材25は導電性を備えていない。支持部材25の剛性はカバー24の剛性よりも高く、支持部材25は、保持孔33の長さ方向に沿って直線状に形成されている。支持部材25の外表面には、円弧形状面33aに密着した円弧形状部25bが設けられている。円弧形状部25bの周長方向の両端には、それぞれ直線部25cが連続されている。直線部25cは直線面33bに密着している。
また、支持部材25の外表面の一部、つまり、直線部25cの両端の間には、直線部25dが形成されている。直線部25dと第1平板部29aとの間に、カバー24の第1平板部29aの一部が介在されている。支持部材25は、車両10の前後方向で第1平板部29aよりも前方に配置されている。直線部25dは、円弧形状部25bと同一半径の円に対する接線と同一位置にある。
支持部材25には孔25aが設けられている。孔25aは、支持部材25の長さ方向に沿って直線状に形成されている。孔25aは水平方向の平面内で点Cを含む範囲に設けられている。また、孔25aの内周に複数、具体的には2つの電極34,35が固定されている。電極34,35は、孔25aの長さ方向に沿って直線状に形成されている。ちなみに、図2及び図3は、電極34,35の配置方向を含む水平方向の平面断面であり、図2及び図3を参照して説明される各要素の形状、位置関係等の構成は、基本的には水平方向の平面内における構成である。
電極34,35は、車両10の高さ方向に沿って長尺形状に構成されている。電極34は、弾性変形可能な導電性材料により形成されている。電極34には導電線34aが埋め込まれている。電極35は、弾性変形可能な導電性材料により成形されている。電極35には導電線35aが埋め込まれている。
電極34,35を構成する材料は、ゴムにカーボンブラック、金属粉末を配合した材料が含まれる。電極34,35の配置方向は、車両10の前後方向と同じである。電極34は、線分Hに沿った方向で電極35よりも前方に配置されている。また、線分Hに沿った方向で、直線部32a及び厚肉部32dと、電極35との間に電極34が配置されている。電極34において車両10の後方端に平坦面34bが形成されている。電極35において車両10の前方端に平坦面35bが形成されている。
平坦面34b,35bは、電極34,35の配置方向に対して交差して設けられている。本実施形態では、平坦面34b,35bは、電極34,35の配置方向に対して垂直に設けられている。また、平坦面34bと平坦面35bとは平行である。さらに、電極34,35の配置方向を含む平面内における平坦面34bと平坦面35bとの距離が、間隔Dとなっている。電極34,35同士の間隔Dは、車両10の前後方向における間隔である。また、平坦面34bは点Cよりも前方に配置され、平坦面35bは点Cよりも後方に配置されている。導電線34aと導電線35aとの間の中心点は、車両10の前後方向で点Cよりも前方に位置している。
車両10の前後方向で、平坦面34bから点Cまでの距離は、平坦面35bから点Cまでの距離よりも長く設定されている。車両10の幅方向における平坦面34bの長さEは、車両10の幅方向における平坦面35bの長さFよりも短く設定されている。孔25aのうち、電極34が取り付けられていない部分の最前端から、電極35が取り付けられていない部分の最後端までの長さGは、電極34,35同士の間隔Dよりも長く設定されている。支持部材25、孔25a、電極34,35は、点Cを通る線分Hを基準として、左右対称の形状を備えている。
次に、タッチセンサ装置19の作用を説明する。タッチセンサ装置19を取り付けたスライドドア13が、車両10の前方に向けて移動すると、車両10の前後方向の所定距離の範囲では、車両10の前後方向に沿って直線状に動作する。その後、車両10の車内A側に向けて斜めに動作し、図2のように折り返し片31がフロントドア12の後端に接触した状態で電動モータが停止し、スライドドア13が停止する。このようにして、開口部18はスライドドア13により閉じられる。
これに対して、スライドドア13が開口部18を閉じている状態で、開口部18を開くときは、スライドドア13が車両10の後方へ向けて斜めに動作する。スライドドア13の動作により、折り返し片31がフロントドア12の後端から離れた後、スライドドア13は車両10の後方に向けて直線状に動作し、所定位置で停止する。
開口部18を閉じる向きでスライドドア13が動作中に、タッチセンサ装置19の保持部32が物体に接触して弾性変形すると、その外力で支持部材25が弾性変形する。特に、支持部材25のうち、電極34,35同士の間の両側に位置する部分が変形し、荷重を吸収する。支持部材25が弾性変形すると、電極34,35が相互に接触し、電気回路の電流値が変化し、コントローラは、物体がタッチセンサ装置19に接触したことを検知する。すると、コントローラは電動モータを停止してスライドドア13を停止する制御、または電動モータを逆回転させてスライドドア13を開く向きで動作させる制御を行う。
本実施形態のタッチセンサ装置19は、支持部材25とカバー24の保持孔33の内周面との間に隙間がなく、支持部材25の外周面と、保持部32の保持孔33の内周面とが密着している。したがって、保持部32が弾性変形したときに荷重を確実に支持部材25に伝達することができ、タッチセンサ装置19の検知性能が低下することを抑制できる。ここで、タッチセンサ装置19の検知性能は、外力に対する応答性を含む。
また、電極34,35の配置方向を含む平面内で、厚肉部32dにおける線分Jに沿った方向の厚さt2は、直線部32aの厚さt1よりも厚い。このため、車両10の前後方向に対して傾斜する向き、つまり、線分Jに沿った方向において、カバー24と物体とが接近したとき、カバー24のうち最も突出している部分である円弧面33eが物体に早期に接触する。また、物体とカバー24との相対移動量に対して、カバー24が変形する量が相対的に多くなる。したがって、タッチセンサ装置19が外力を検知する性能が向上する。
さらに、厚肉部32dは線分Hを隔てて線対称となるように2箇所に設けられている。したがって、線分Hに対して交差する2方向のいずれからカバー24に外力が加わった場合でも、カバー24の変形量を相対的に多くすることができる。
また、電極34に平坦面34bが設けられ、電極35に平坦面35bが設けられている。このため、物体とカバー24とが接触して、カバー24に対して車両10の前後方向に沿った向きの荷重が加わると、平坦面34bと平坦面35bとが面接触し、接触面積を拡大することができる。したがって、タッチセンサ装置19による外力の検知性能が向上する。
さらに、平坦面34bは平坦面35bと平行であり、かつ、平坦面34bの長さEは、平坦面35bの長さFよりも短い。このため、車両10の前後方向に対して傾斜する向きの荷重が、支持部材25に加わると、電極34が電極35に対して平行移動して、電極34の平坦面34bと電極35の平坦面35bとが接触する。したがって、タッチセンサ装置19による外力の検知性能が向上する。
また、支持部材25及びカバー24のうち、電極34,35同士の間に対応する部分の厚さを厚くすることが可能である。したがって、荷重を繰り返し加えるタッチセンサ装置19の耐久試験において、カバー24及び支持部材25の弾性変形量をなるべく少なくすることができる。すなわち、支持部材25の圧縮荷重による永久歪をなるべく小さくすることができる。カバー24は、水平方向の平面断面内で、支持部材25を取り囲むように設けられた外皮としての役割を果たす。また、支持部材25は、電極34,35を覆う被覆部としての役割を果たす。
なお、電極34が本発明の第1の電極に相当し、電極35が、本発明の第2の電極に相当し、平坦面34bが、本発明の第1の平坦面に相当し、平坦面35bが、本発明の第2の平坦面に相当し、スライドドア13が、本発明の開閉体に相当し、直線部32aが、本発明の第1壁部に相当し、厚肉部32dが、本発明の第2壁部に相当する。また、「線分Hに沿った方向」が、本発明における「複数の電極の配置方向」に相当し、「線分Jに沿った方向」が、本発明の「配置方向と交差する方向」に相当する。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、2つの電極は、接触が想定される箇所に、平坦面を備えた構造の他、円弧面を備えた構造、湾曲面を備えた構造を含む。さらに、第1平坦面及び第2平坦面は、複数の電極の配置方向に対して、垂直でなくてもよい。さらに、第1壁部は、複数の電極の配置方向に対して直角な方向以外の方向に延ばされていてもよい。また、本発明のタッチセンサ装置が設けられる開閉体は、車両のルーフに形成された開口部を開閉する開閉体を含む。車両のルーフに設けられた開口部を開閉する開閉体の動作方向は、車両の前後方向または車両の左右方向を含む。
10 車両
11 車体
12 フロントドア
13 スライドドア
12a 後端
13a 前端
14 フロア
15 ルーフ
16 センターピラー
17 ガイドレール
18 開口部
19 タッチセンサ装置
20 外壁
21 前壁
22 内壁
23 屈曲部
24 カバー
25 支持部材
25a 孔
25b 円弧形状部
25c,25d,32a,32b 直線部
26 ベース
27,28 壁片
27a 突出部
28a 接触片
29 芯金
29a 第1平板部
29b 第2平板部
29c 第3平板部
30 張り出し部
31 折り返し片
32 保持部
32d 厚肉部
33 保持孔
33a 円弧形状面
33b 直線面
33c,33d 外面
33e 円弧面
34,35 電極
34a,35a 導電線
34b,35b 平坦面
A 車内
B 車外
C 点
D 間隔
E,F,G 長さ
H,J 線分
t1,t2 厚さ

Claims (4)

  1. 弾性変形が可能なカバーと、前記カバーに形成された保持孔内に設けられ、かつ、前記カバーを介して伝達される外力により弾性変形する支持部材と、前記支持部材により互いに離れた状態で支持され、かつ、前記支持部材の変形にともない相互に接触する複数の電極と、を備えたタッチセンサ装置であって、
    前記保持孔を形成するように前記カバーの一部に形成された第1壁部と、
    前記第1壁部と共に前記保持孔を形成するように前記カバーの一部に形成され、かつ、前記複数の電極の配置方向を含む平面内で前記配置方向と交差する方向の厚さが、前記配置方向における前記第1壁部の厚さよりも厚く設定された第2壁部と、
    を備えている、タッチセンサ装置。
  2. 請求項1に記載のタッチセンサ装置において、
    前記複数の電極は、第1の電極及び第2の電極を含み、
    前記第1の電極に形成され、かつ、前記第1の電極及び前記第2の電極の配置方向に対して交差する第1の平坦面と、
    前記第2の電極に形成され、かつ、前記第1の平坦面と平行な第2の平坦面と、
    を有する、タッチセンサ装置。
  3. 請求項2に記載のタッチセンサ装置において、
    前記第1壁部は、前記平面内で前記配置方向に対して交差する方向に延ばされており、
    前記第2壁部は、前記平面内で前記第1壁部の両端にそれぞれ接続されており、
    前記第1の平坦面は、前記平面内における前記配置方向で前記第1壁部及び前記第2壁部と、前記第2の平坦面との間に配置されており、
    前記平面内における前記第1の平坦面の長さは、前記第2の平坦面の長さよりも短く設定されている、タッチセンサ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチセンサ装置において、
    前記カバーは、車両の開口部を開閉する開閉体に取り付けられており、
    前記複数の電極は、前記開閉体の動作方向に配置されている、タッチセンサ装置。
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