JP2014138210A - デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 - Google Patents

デジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度に伝送路推定を行うことができるデジタル放送受信装置、及びその方法を提供する。
【解決手段】OFDM受信信号をFFTしてサブキャリア成分を出力し、SP信号を抽出し、既知SP信号を生成し、抽出されたSP信号を既知SP信号で除算して、SP信号に対応する伝送路特性信号を算出し、算出したSP信号に対応する伝送路特性信号に対して、シンボル方向の内挿を行い、シンボル方向に内挿された伝送路特性信号を、キャリア方向にIFFTして遅延プロファイルを出力し、この遅延プロファイルをフィルタリングし、フィルタリングされた遅延プロファイルをFFTして、全てのサブキャリア成分に対応する伝送路特性信号を出力し、OFDM受信信号をFFTして得られたサブキャリア成分を、フィルタリングされた遅延プロファイルをFFTして得られたサブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算して復調信号を出力する。
【選択図】図8

Description

この発明は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を使用したデジタル放送波を受信するデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法に関する。
特許文献1には、シンボル内挿補間を逆フーリエ変換した後の遅延プロファイル推定結果を用いて、キャリア内挿補間フィルタの係数を決定する技術が開示されている。
国際公開第2004/100413号
特許文献1に代表される従来の技術では、キャリア内挿フィルタのタップ数によって、生成可能なフィルタ帯域が決定される。このため、例えば、複数の到来波が到達し、かつ高速に移動しながら受信している場合、フィルタのタップ数が少なければ、シンボル内挿補間で発生した擬似的な遅延波を除去できず、受信性能を悪化させてしまう。また、タップ数を多くすると、回路規模が増大するという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高速に移動して受信している場合であっても高精度に伝送路推定を行うことができるデジタル放送受信装置およびデジタル放送受信方法を得ることを目的とする。
この発明に係るデジタル放送受信装置は、OFDM方式を使用したデジタル放送波を受信して、受信したOFDM信号をフーリエ変換してサブキャリア成分を出力する第1のフーリエ変換部と、第1のフーリエ変換部から出力されたサブキャリア成分に含まれるパイロット信号を抽出するパイロット抽出部と、パイロット信号に対応する既知信号を生成する既知信号生成部と、パイロット抽出部が抽出したパイロット信号を、既知信号生成部が生成した既知信号で除算してパイロット信号に対応する伝送路特性信号を算出する第1の除算部と、第1の除算部が算出したパイロット信号に対応する伝送路特性信号に対して、シンボル方向の内挿を行うシンボル内挿フィルタ部と、シンボル内挿フィルタ部がシンボル方向に内挿した伝送路特性信号をキャリア方向に逆フーリエ変換して遅延プロファイルを出力する逆フーリエ変換部と、遅延プロファイルをフィルタリングするフィルタリング部と、フィルタリング部によってフィルタリングされた遅延プロファイルをフーリエ変換して、全てのサブキャリア成分に対応する伝送路特性信号を出力する第2のフーリエ変換部と、第1のフーリエ変換部から出力されたサブキャリア成分を、第2のフーリエ変換部から出力されたサブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算して復調信号を出力する第2の除算部とを備えるものである。
この発明によれば、高速に移動して受信している場合であっても高精度に伝送路推定を行うことができるという効果がある。
スキャッタードパイロット信号の分散配置を示す図である。 時間方向に内挿補間した伝送路推定値を示す図である。 時間方向と周波数方向に内挿補間した伝送路推定値を示す図である。 遅延プロファイルの一例を示す図である。 高速移動時の時間方向の内挿補間で誤りを含む伝送路推定値が得られた場合を示す図である。 高速移動時にSPベース遅延プロファイルに発生する擬似到来波を示す図である。 従来のデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2におけるデジタル放送受信方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3におけるデジタル放送受信方法を示すフローチャートである。 高速移動時にSPベース遅延プロファイルに発生する擬似到来波(複数到来波)を示す図である。
実施の形態1.
OFDM方式において、送信する情報は、複数のサブキャリアに割り振られ、各サブキャリアでQPSK(Quadrature Phase Shift Keign)方式またはQAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式あるいは多値PSK方式などのデジタル変調が施される。
また、サブキャリアを受信側で復調する際に利用する信号として、既知信号が、特定のサブキャリアに多重されている。これらの多重化されたサブキャリアは、逆フーリエ変換処理によって直交変換され、所望の送信周波数に周波数変換されて伝送される。
なお、逆フーリエ変換を行う伝送単位をシンボルと呼ぶ。
次に、逆フーリエ変換後の信号の最後部をシンボルの先頭に付加する。この付加された部分は、ガードインターバルと呼ばれており、これによってガードインターバル長以下の遅延時間を有する到来波があっても、受信側でシンボル間干渉することなく信号を再生できるようになる。
次に、送信信号にあらかじめ挿入されている既知信号について説明する。
国内の地上デジタル放送であるISDB−T方式または欧州のDVB−T方式を例にとると、送信信号にスキャッタードパイロット(SP;Scattered Pilot)信号が周期的に挿入されている。
スキャッタードパイロット信号(以下、SP信号と記載する)は、図1に示すように、時間方向に4シンボルごと、キャリア(周波数)方向に12キャリアずつ分散配置されており、かつ、それらの挿入位置は4シンボル周期で同じ周波数位置になるようにシンボルごとに3キャリアずつシフトしながら配置されている。
デジタル放送受信装置において、受信したSP信号を既知のSP信号で除算することにより、各SP信号における振幅と位相との変動量(以下、伝送路特性とも呼ぶ)の推定(以下、伝送路推定とも呼ぶ)を行う。
さらに、SP信号の伝送路特性の推定結果を、図2に示すようにシンボル(時間)方向に内挿補間し、その後、図3に示すようにキャリア(周波数)方向に内挿補間をすることで、全てのサブキャリアに対する伝送路特性を得ることが可能となる。
ここで、シンボル方向に内挿補間をする理由は、12キャリアずつ分散配置されたSP信号をシンボル方向に内挿処理することでキャリア方向に3キャリアずつ分散された信号となり、推定可能な伝送路特性の時間範囲がTs/12からTs/3に拡張されて、到来波の到来時間差が大きい環境であっても正しく伝送路推定が可能となるためである。
なお、Tsは有効シンボル長を表す。
また、伝送路特性値を逆フーリエ変換することにより、図4に示すように、受信信号の到来時間ごとの強度を示す遅延プロファイルを得られることが知られている。
しかしながら、高速に移動しながら受信する環境にあっては、受信信号が、ドップラー変動を受け、シンボルごとの伝送路特性が変動する。
この変動の最大周波数(最大ドップラー周波数とも言う)がシンボル内挿補間で補間可能な最大周波数である1/((Ts+Tg)/8)(Hz)を超えると、図5に示すように、シンボル内挿補間が正しく行えなくなり、結果的に、遅延プロファイルにおいて、図8に示すように、擬似的な遅延波が現れるようになる。
ここで、Tsは有効シンボル長で、Tgはガードインターバル長であり、サンプリング定理と4シンボル周期にSP信号が内挿されていることから上記式が導かれる。
このとき、誤ったシンボル内挿補間を行った伝送路特性を基にキャリア方向の内挿処理を行うと、正しい伝送路特性が得られず、受信性能が悪化するという問題点があった。
図7は、従来のデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図7に示すように、従来のデジタル放送受信装置は、FFT部100、パイロット抽出部101、遅延調整部102、除算部103a,103b、既知信号生成部104、シンボル内挿フィルタ部105、遅延プロファイル推定部106、キャリア内挿フィルタ部107およびデータ再生部108を備えて構成される(例えば、特許文献1参照)。
上述した問題点を解決するために、従来のデジタル放送受信装置においては、FFT部100が、受信されたOFDM信号から1シンボル期間だけ切り出し、高速フーリエ変換を実行する。これにより、受信信号が時間軸信号から周波数軸信号となる。
すなわち、フーリエ変換を行うことで、周波数軸信号の搬送波単位であるサブキャリアごとの信号に変換される。
次に、パイロット抽出部101が、サブキャリアごとになった信号からパイロット抽出部で所定のサブキャリア位置に挿入されているSP信号のみを抽出する。
SP信号は既知信号であるため、既知信号生成部104が、所定のサブキャリア位置に対応する既知のSP信号(以下、既知SP信号と呼ぶ)を生成する。
続いて、除算部103aが、パイロット抽出部101で抽出されたSP信号を、既知信号生成部104が生成した既知SP信号で除算して伝送路特性信号を得る。
なお、SP信号は、12サブキャリアごとに分散して挿入されているため、全てのサブキャリアの伝送路特性を取得するには内挿処理を行う必要がある。
SP信号はシンボル方向に4シンボル置きに配置されているため、シンボル内挿フィルタ部107が、除算部103aから出力された伝送路特性信号に対して、シンボル方向の内挿処理を行う。例えば、シンボル内挿フィルタ部では、直線内挿または複数のシンボルを用い、FIR(Finite Impulse Response)フィルタなどで、シンボル方向の内挿処理を行う。シンボル内挿処理が完了すると、キャリア方向で3キャリアごとの伝送路特性信号となる。
シンボル内挿処理を施された伝送路特性信号は、遅延プロファイル推定部106およびキャリア内挿フィルタ部107に出力される。
遅延プロファイル推定部106は、入力した伝送路特性信号から到来波の到来時間およびそのレベルを判定し、キャリア内挿フィルタ部107に通知する。
キャリア内挿フィルタ部107では、その通知内容に基づいてフィルタ(FIRフィルタなど)の係数を設定し、入力した伝送路特性信号に対してフィルタリング処理を行う。
除算部103bは、遅延調整部102で遅延調整されたFFT部からのサブキャリア成分を、キャリア内挿フィルタ部107から出力されたサブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算(等化という)して復調信号を出力する。データ再生部108は、復調信号を再生して元の送信データが再生される。このように内挿フィルタを通過することにより、不要なノイズ成分が除去されて受信性能の劣化を軽減することができる。
しかしながら、従来のデジタル放送受信装置では、キャリア内挿フィルタ部107を用いるため、キャリア内挿フィルタのタップ段数に応じてフィルタの通過帯域および減衰量に制約が生じるという課題があった。
そこで、この発明では、SP信号をシンボル方向に内挿した後、キャリア方向に逆フーリエ変換して遅延プロファイルを算出し、この遅延プロファイルに対してサンプル単位でフィルタリング処理を行う。これにより、フィルタの通過帯域および減衰量に制約がなくなり、より正確に伝送路推定を求めることができ、かつ受信性能を向上させることが可能である。また、キャリア方向の内挿補間フィルタが不要となるため、回路規模を削減することもできる。
図8は、この発明の実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、FFT部1、パイロット抽出部2、遅延調整部3、除算部4a,4b、既知信号生成部5、シンボル内挿フィルタ部6、不要信号判定部7、フィルタリング部8およびデータ再生部9を備えて構成される。FFT部1は、入力した信号に対して高速フーリエ変換(FFT)および高速逆フーリエ変換(IFFT)を実行可能なFFT部であり、FFTの機能部をFFT1a(第1のフーリエ変換部、第2のフーリエ変換部)、IFFTの機能部をIFFT1b(逆フーリエ変換部)とする。パイロット抽出部2は、FFT部1から出力されたサブキャリア成分に含まれるSP信号を抽出する。既知信号生成部5は、SP信号に対応する既知SP信号を生成する。遅延調整部3は、FFT部1からのサブキャリア成分を遅延調整して除算部4bへ出力する。
除算部4aは、パイロット抽出部2が抽出したSP信号を、既知信号生成部5が生成した既知SP信号で除算してSP信号に対応する伝送路特性信号を算出する第1の除算部である。シンボル内挿フィルタ部6は、除算部4aが算出したSP信号に対応する伝送路特性信号に対してシンボル方向の内挿を行う。不要信号判定部7は、シンボル内挿フィルタ部6からの出力を高速逆フーリエ変換して得られた遅延プロファイルのうち、不要なデータを判定する。フィルタリング部8は、不要信号判定部7の判定結果などを利用して遅延プロファイルをフィルタリングする。除算部4bは、遅延調整部2で遅延調整されたFFT部1からのサブキャリア成分を、フィルタリング部8でフィルタリングされた遅延プロファイルを高速フーリエ変換したサブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算して復調信号を出力する第2の除算部である。データ再生部9は、この復調信号を再生して元の送信データを再生する。
次に動作について説明する。
受信されたOFDM信号は、FFT部1のFFT1aによって1シンボル期間だけ切り出して高速フーリエ変換され、時間軸信号から周波数軸信号となる。フーリエ変換を行うことで周波数軸信号の搬送波単位であるサブキャリアごとの信号に変換される。
パイロット抽出部2は、サブキャリアごとになった信号から所定のサブキャリア位置に挿入されているSP信号のみを抽出する。また、既知信号生成部5が所定のサブキャリア位置の既知SP信号を生成する。
除算部4aは、パイロット抽出部2で抽出されたSP信号を既知SP信号で除算して、伝送路特性を得る。SP信号は、12サブキャリアごとに分散して挿入されているため、全サブキャリアの伝送路特性を取得するためには内挿処理を行う必要がある。なお、SP信号は、シンボル方向に4シンボル置きに配置されているため、シンボル方向による内挿処理を行う。
シンボル内挿フィルタ部6は、直線内挿または複数のシンボルを用い、FIRフィルタなどを用いてシンボル方向内挿処理を行う。シンボル内挿処理を行うと、キャリア方向では3キャリアごとの伝送路特性信号となる。
次に、FFT部1のIFFT1bで、シンボル方向内挿処理したデータをキャリア方向にIFFT(高速逆フーリエ変換)を行う。
IFFT後のデータは、一般的に遅延プロファイルと呼ばれる遅延時間ごとの到来波のレベルを表す信号となる。ここでは、3キャリアごとのキャリア全てをIFFTする。
フィルタリング部8は、このIFFT後のデータに対してサンプルごとに0のデータを2サンプルずつ挿入して全体のデータを3倍にし、さらにFIRフィルタなどを用いて、ローパスフィルタを行う。これにより、全データが滑らかにつながり、全体として3倍のサンプル数に拡張された遅延プロファイルとなる。
このとき、不要信号判定部7が、本来の到来波ではない不要なデータを検出し、フィルタリング部7で該当するサンプルをゼロまたは前後複数サンプルの近似データに置き換えてもよい。これにより、伝送路推定精度を向上させることが可能となる。なお、この処理は行わなくても構わない。
3倍に拡張され、不要データが削除された遅延プロファイルは、FFT部1に送られ、FFT1aによってFFTされる。これにより、全てのサブキャリア成分に対応する伝送路特性が得られる。
除算部4bは、サブキャリアごとに伝送路特性で除算をすることで(等化という)送信信号を再生する。以降、後段のデータ再生部9で元の送信データが再生される。
以上のように、この実施の形態1によれば、OFDM方式を使用したデジタル放送波を受信して、受信したOFDM信号をフーリエ変換してサブキャリア成分を出力し、サブキャリア成分に含まれるSP信号を抽出し、SP信号に対応する既知SP信号を生成し、抽出されたSP信号を既知SP信号で除算して、SP信号に対応する伝送路特性信号を算出し、算出したSP信号に対応する伝送路特性信号に対して、シンボル方向の内挿を行い、シンボル方向に内挿された伝送路特性信号を、キャリア方向に逆フーリエ変換して遅延プロファイルを出力し、この遅延プロファイルをフィルタリングし、フィルタリングされた遅延プロファイルをフーリエ変換して、全てのサブキャリア成分に対応する伝送路特性信号を出力し、受信したOFDM信号をフーリエ変換して得られたサブキャリア成分を、フィルタリングされた遅延プロファイルをフーリエ変換して得られたサブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算して復調信号を出力する。このように遅延プロファイルに対してサンプル単位でフィルタリング処理を行うことから、フィルタの通過帯域および減衰量に制約がなくなり、より正確に伝送路特性推定が可能であり、受信性能を向上させることができる。すなわち、高速に移動して受信している場合であっても、高精度に伝送路推定を行うことができる。
また、この実施の形態1によれば、FFT1aとIFFT1bとが、1つのフーリエ変換回路であるFFT部1で共用して構成されるので、上述のようにキャリア方向への内挿補間フィルタが不要となったことも加えて、回路規模を従来よりも格段に削減することができる。
さらに、この実施の形態1によれば、フィルタリング部8が、遅延プロファイルにおいて、サンプルごとに0データを複数サンプルずつ挿入してローパスフィルタリングを行う。例えば、サンプルごとに0のデータを2サンプルずつ挿入した後にローパスフィルタを行う。このようにすることで、シンボル方向に内挿されたデータに含まれるノイズ成分を抑制し、より正確に伝送路推定を求めることができ、受信性能を向上することが可能である。
なお、フィルタリング部8で使用するローパスフィルタは、オーバーサンプリングのためのフィルタであり、急峻な特性を必要としない。このため、キャリア内挿フィルタ部と比較してタップ数の少ないフィルタで実現できる。また、この発明で示すフィルタとは、FIRフィルタに限らず、IIRフィルタ、直線内挿フィルタなど任意のフィルタであっても構わない。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2におけるデジタル放送受信方法を示すフローチャートであり、不要信号判定部7による判定方法の一例を示している。
まず、不要信号判定部7は、FFT部1のIFFT1bによる高速逆フーリエ変換の結果(遅延プロファイル)を入力すると、この遅延プロファイルにおけるピーク値(最大値)を算出する(ステップST1)。次に、不要信号判定部7は、ピーク値に対する一定の割合(変数α)で閾値を算出する(ステップST2)。
この後、不要信号判定部7は、IFFT結果である遅延プロファイルを1サンプルずつ読み出して(ステップST3)、上記閾値未満のレベルのサンプルデータを不要データとして判定する(ステップST4)。この判定の結果は、サンプルごとに不要信号判定部7からフィルタリング部8へ通知される。フィルタリング部8は、不要信号判定部7により不要データと判定されたデータを、0または前後複数のサンプルの近似データに置き換える(ステップST5)。
最後に、不要信号判定部7は、遅延プロファイルの全てのサンプルで上記処理を行ったか否かを判定する(ステップST6)。ここで、未処理のサンプルがある場合(ステップST6;NO)、ステップST3に戻り、上述の処理を繰り返す。また、全てのサンプルで処理を終了した場合(ステップST6;YES)、不要データ判定処理を終了する。
以上のように、この実施の形態2によれば、不要信号判定部7が、IFFT1bから出力された遅延プロファイルのピークレベルから所定の割合の閾値を決定して、この閾値未満のレベルのデータを不要データと判定し、フィルタリング部8が、不要信号判定部7によって判定された不要データを0または前後複数のサンプルの近似データに置き換える。このようにすることで、SP信号に含まれるノイズ成分を抑制することができ、受信性能を向上させることができる。
実施の形態3.
高速に移動しながら受信する環境においては、受信信号は、ドップラー変動を受けて、シンボルごとの伝送路特性が変動する。この変動の最大周波数(最大ドップラー周波数とも言う)が、シンボル内挿補間で補間可能な最大周波数である1/((Ts+Tg)/8)(Hz)を超えた場合、図5に示したようにシンボル内挿補間が正しく行えなくなり、キャリア方向のIFFT結果(遅延プロファイル)上に擬似的な遅延波が現れる。
この擬似的な遅延波は、図6に示したように、到来波の遅延時間に対して、SP信号のサンプリング周波数に対応する±Ts/12の遅延時間に現れることになる。
そこで、この実施の形態3では、図11に示すフローチャートに従って、不要信号判定部7による不要データの判定を行う。
まず、不要信号判定部7は、IFFT結果である遅延プロファイルを1サンプルずつ読み出して(ステップST1a)、そのインデックスに対して、前後±Ts/12に当たるサンプル位置に、所定のレベル以上の擬似的な到来波(ピーク)が存在するか否かを判定する(ステップST2a)。
擬似的な到来波が存在する場合(ステップST2a;YES)、不要信号判定部7は、この判定結果をフィルタリング部8へ通知する。フィルタリング部8は、不要信号判定部7から通知を受けると、前後±Ts/12のサンプル位置にあるサンプル値(擬似的な到来波)を0または前後複数のサンプルの近似データに置き換える(ステップST3a)。
また、擬似的な到来波が存在しない場合(ステップST2a;NO)は、ステップST4aの処理に移行する。
ステップST4aにおいて、不要信号判定部7は、遅延プロファイルの全てのサンプルで上記処理を行ったか否かを判定する。ここで、未処理のサンプルがある場合(ステップST4a;NO)、ステップST1aに戻り、上述の処理を繰り返す。
また、全てのサンプルで処理を終了した場合(ステップST4a;YES)、不要データ判定処理を終了する。
なお、上述の判定方法の他に、擬似的な遅延波を発生させない遅延プロファイルなどとの比較から擬似的な遅延波を特定して不要データを判定しても構わない。例えば、FFT1aの二乗和のIFFT結果を用いる。また、シンボル内挿フィルタの帯域を狭くするといった方法がある。
以上のように、この実施の形態3によれば、不要信号判定部7が、IFFT1bから出力された遅延プロファイルにおいてシンボル内挿フィルタ部6によるシンボル方向の内挿で発生した擬似的な遅延波を判別して、この擬似的な遅延波を不要データと判定し、フィルタリング部8が、不要信号判定部7によって判定された不要データを0または前後複数のサンプルの近似データに置き換える。
このようにすることで、高速に移動しながら受信する環境であっても、正確に伝送路特性を推定することができ、受信性能を向上させることができる。
特に、図11に示すように、±Ts/12付近に本来の到来波が存在するような場合、到来波と擬似的な遅延波とが近接するため、従来方式のキャリア方向の内挿フィルタで、擬似的な遅延波を除去するには多くのタップ段数のフィルタを構成する必要がある。
これに対して、上記実施の形態3のようにすることで、到来時間に依存しないフィルタリングを行うことができる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 FFT部、1a FFT、1b IFFT、2 パイロット抽出部、3 遅延調整部、4a,4b 除算部、5 既知信号生成部、6 シンボル内挿フィルタ部、7 不要信号判定部、8 フィルタリング部、9 データ再生部。

Claims (6)

  1. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を使用したデジタル放送波を受信して、受信したOFDM信号をフーリエ変換してサブキャリア成分を出力する第1のフーリエ変換部と、
    前記第1のフーリエ変換部から出力されたサブキャリア成分に含まれるパイロット信号を抽出するパイロット抽出部と、
    前記パイロット信号に対応する既知信号を生成する既知信号生成部と、
    前記パイロット抽出部が抽出した前記パイロット信号を、前記既知信号生成部が生成した前記既知信号で除算して前記パイロット信号に対応する伝送路特性信号を算出する第1の除算部と、
    前記第1の除算部が算出した前記パイロット信号に対応する伝送路特性信号に対して、シンボル方向の内挿を行うシンボル内挿フィルタ部と、
    前記シンボル内挿フィルタ部がシンボル方向に内挿した伝送路特性信号をキャリア方向に逆フーリエ変換して遅延プロファイルを出力する逆フーリエ変換部と、
    前記遅延プロファイルをフィルタリングするフィルタリング部と、
    前記フィルタリング部によってフィルタリングされた前記遅延プロファイルをフーリエ変換して、全てのサブキャリア成分に対応する伝送路特性信号を出力する第2のフーリエ変換部と、
    前記第1のフーリエ変換部から出力された前記サブキャリア成分を、前記第2のフーリエ変換部から出力された前記サブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算して復調信号を出力する第2の除算部とを備えたデジタル放送受信装置。
  2. 前記第1および前記第2のフーリエ変換部と前記逆フーリエ変換部は、1つのフーリエ変換回路を共用して構成されることを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記フィルタリング部は、前記遅延プロファイルにおいて、サンプルごとに0データを複数サンプルずつ挿入してローパスフィルタリングを行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記逆フーリエ変換部から出力された前記遅延プロファイルのピークレベルから所定の割合の閾値を決定して、この閾値未満のレベルのデータを不要データと判定する不要信号判定部を備え、
    前記フィルタリング部は、前記不要信号判定部によって判定された不要データを0または前後複数のサンプルの近似データに置き換えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記逆フーリエ変換部から出力された前記遅延プロファイルにおいて前記シンボル内挿フィルタ部によるシンボル方向の内挿で発生した擬似的な遅延波を判別して、この擬似的な遅延波を不要データと判定する不要信号判定部を備え、
    前記フィルタリング部は、前記不要信号判定部によって判定された不要データを0または前後複数のサンプルの近似データに置き換えることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のデジタル放送受信装置。
  6. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を使用したデジタル放送波を受信して、受信したOFDM信号をフーリエ変換してサブキャリア成分を出力するステップと、
    前記サブキャリア成分に含まれるパイロット信号を抽出するステップと、
    前記パイロット信号に対応する既知信号を生成するステップと、
    前記抽出された前記パイロット信号を前記既知信号で除算して、前記パイロット信号に対応する伝送路特性信号を算出するステップと、
    前記算出した前記パイロット信号に対応する伝送路特性信号に対して、シンボル方向の内挿を行うステップと、
    前記シンボル方向に内挿された伝送路特性信号を、キャリア方向に逆フーリエ変換して遅延プロファイルを出力するステップと、
    前記遅延プロファイルをフィルタリングするステップと、
    前記フィルタリングされた前記遅延プロファイルをフーリエ変換して、全てのサブキャリア成分に対応する伝送路特性信号を出力するステップと、
    前記受信したOFDM信号をフーリエ変換して得られた前記サブキャリア成分を、前記フィルタリングされた前記遅延プロファイルをフーリエ変換して得られた前記サブキャリア成分に対応する伝送路特性で除算して復調信号を出力するステップとを備えたデジタル放送受信方法。
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