JP2014137482A - 撮影装置および撮影用照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影装置において、撮影範囲内の被写体の位置や被写体までの距離に応じて、撮影範囲内の照明光の光量分布を容易に調整することができるようにする。
【解決手段】カメラ1は、被写体を撮影するカメラ本体2および撮影レンズ部3と、撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射するLED光源Lijを複数有し、LED光源Lijを複数点灯することにより撮影範囲全体を照明することが可能な照明部4と、被写体に対する照明モードを設定するモード操作部2bと、撮影範囲における被写体の位置情報と、被写体までの距離の情報とを取得する測距部と、測距部が取得した位置情報および距離の情報と、モード操作部2bで設定された照明モードとに基づいて、照明部4の各LED光源Lijの発光量を調整して、撮影範囲内の照明光分布を制御する照明光分布制御部と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】カメラ1は、被写体を撮影するカメラ本体2および撮影レンズ部3と、撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射するLED光源Lijを複数有し、LED光源Lijを複数点灯することにより撮影範囲全体を照明することが可能な照明部4と、被写体に対する照明モードを設定するモード操作部2bと、撮影範囲における被写体の位置情報と、被写体までの距離の情報とを取得する測距部と、測距部が取得した位置情報および距離の情報と、モード操作部2bで設定された照明モードとに基づいて、照明部4の各LED光源Lijの発光量を調整して、撮影範囲内の照明光分布を制御する照明光分布制御部と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影装置および撮影用照明装置に関する。
従来、例えば、カメラなどの撮影装置では、撮影用光源を内蔵あるいは外付けし、補助照明光を発光させて撮影を行う場合がある。
このような撮影用照明光源または撮影用照明装置としては、例えば、キセノン管などを用いたフラッシュ発光装置が知られている。
また、近年、白色LED(発光ダイオード)技術の進展に伴い、白色LEDを用いた撮影用照明装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、発光部前面にレンズが形成されてなるディスクリートタイプの白色発光ダイオードを複数個用いて撮影視野の照明を行なう撮影用照明装置において、
複写体距離を計測する測距手段と、前記測距手段による測距結果に基づいて前記複数の白色発光ダイオードを選択的に発光させる発光制御手段と、を具備し、前記複数の白色発光ダイオードは、前記撮影レンズの光軸に近い位置から遠い位置に順に配置され、且つ、前記発光制御手段は、前記測距手段の測距結果が近距離である場合は前記撮影光軸に近い位置に配置された白色発光ダイオードを発光させ、前記測距結果が近距離から遠距離になるに従い、前記撮影光軸に近い位置に配置された白色発光ダイオードに加えて、遠い位置に配置された白色発光ダイオードを撮影距離に応じて選択的に発光させるように構成したことを特徴とする撮影用照明装置が記載されている。
このような撮影用照明光源または撮影用照明装置としては、例えば、キセノン管などを用いたフラッシュ発光装置が知られている。
また、近年、白色LED(発光ダイオード)技術の進展に伴い、白色LEDを用いた撮影用照明装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、発光部前面にレンズが形成されてなるディスクリートタイプの白色発光ダイオードを複数個用いて撮影視野の照明を行なう撮影用照明装置において、
複写体距離を計測する測距手段と、前記測距手段による測距結果に基づいて前記複数の白色発光ダイオードを選択的に発光させる発光制御手段と、を具備し、前記複数の白色発光ダイオードは、前記撮影レンズの光軸に近い位置から遠い位置に順に配置され、且つ、前記発光制御手段は、前記測距手段の測距結果が近距離である場合は前記撮影光軸に近い位置に配置された白色発光ダイオードを発光させ、前記測距結果が近距離から遠距離になるに従い、前記撮影光軸に近い位置に配置された白色発光ダイオードに加えて、遠い位置に配置された白色発光ダイオードを撮影距離に応じて選択的に発光させるように構成したことを特徴とする撮影用照明装置が記載されている。
しかしながら、上記のような従来の撮影装置および撮影用照明装置には、以下のような問題があった。
種々の撮影シーンにおいて、良好な撮影を行うためには、例えば、主要被写体の種類、大きさ、配置位置、被写体までの距離、撮影の背景、撮影シーンの外光量などの状況に応じて、被写体に当てる照明光の調整を行うことが好ましい。
しかし、従来の撮影装置に内蔵された撮影用照明装置や、撮影装置と接続して用いられる撮影用照明装置では、光源の灯数が限られているため、このような照明光の調整が困難であった。
例えば、キセノン管などを用いたフラッシュ発光装置では、大光量が得られるものの、複数の光源を備えることが難しいため、撮影範囲の中心の光量が高く周縁部に行くほど光量が低下していた。
特許文献1に記載の技術では、複数の白色発光ダイオードを選択的に発光させることができるため、発光灯数に応じて光量を変化させることが可能である。しかし、特許文献1に記載の構成は、白色発光ダイオードは「撮影レンズ1の画角に対し概略等しいか、または若干広い照射角を有している」ものが、「撮影レンズ1の光軸に対し、発光光軸は、それぞれ若干ずらして配列され」、これにより、「白色LED3A〜3F全体としても照射野が撮影範囲全体をカバーする」という構成である。
このため、撮影範囲の照明光を全体的に変化させることができるものの、照明光の全体的な光量分布は、1個の白色発光ダイオードの光量分布と略同じであるため、撮影範囲の周縁部では中心部に比べて光量低下してしまう。
このように、従来技術では、撮影範囲の照明光の光量が、中心部で高く周縁部で低い光量分布になってしまうため、例えば、主要被写体が撮影範囲の中心部にないと、良好な撮影が行えないという問題がある。
種々の撮影シーンにおいて、良好な撮影を行うためには、例えば、主要被写体の種類、大きさ、配置位置、被写体までの距離、撮影の背景、撮影シーンの外光量などの状況に応じて、被写体に当てる照明光の調整を行うことが好ましい。
しかし、従来の撮影装置に内蔵された撮影用照明装置や、撮影装置と接続して用いられる撮影用照明装置では、光源の灯数が限られているため、このような照明光の調整が困難であった。
例えば、キセノン管などを用いたフラッシュ発光装置では、大光量が得られるものの、複数の光源を備えることが難しいため、撮影範囲の中心の光量が高く周縁部に行くほど光量が低下していた。
特許文献1に記載の技術では、複数の白色発光ダイオードを選択的に発光させることができるため、発光灯数に応じて光量を変化させることが可能である。しかし、特許文献1に記載の構成は、白色発光ダイオードは「撮影レンズ1の画角に対し概略等しいか、または若干広い照射角を有している」ものが、「撮影レンズ1の光軸に対し、発光光軸は、それぞれ若干ずらして配列され」、これにより、「白色LED3A〜3F全体としても照射野が撮影範囲全体をカバーする」という構成である。
このため、撮影範囲の照明光を全体的に変化させることができるものの、照明光の全体的な光量分布は、1個の白色発光ダイオードの光量分布と略同じであるため、撮影範囲の周縁部では中心部に比べて光量低下してしまう。
このように、従来技術では、撮影範囲の照明光の光量が、中心部で高く周縁部で低い光量分布になってしまうため、例えば、主要被写体が撮影範囲の中心部にないと、良好な撮影が行えないという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、撮影範囲内の被写体の位置や被写体までの距離に応じて、撮影範囲内の照明光の光量分布を容易に調整することができる撮影装置および撮影用照明装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の撮影装置は、被写体を撮影する撮影部と、撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射するLED光源を複数有し、該LED光源を複数点灯することにより前記撮影範囲全体を照明することが可能な照明部と、前記被写体に対する照明モードを設定する照明モード設定部と、前記撮影範囲における前記被写体の位置情報と、前記被写体までの距離の情報とを取得する測距部と、該測距部が取得した前記位置情報および前記距離の情報と、前記照明モード設定部で設定された前記照明モードとに基づいて、前記照明部の各LED光源の発光量を調整して、前記撮影範囲内の照明光分布を制御する照明光分布制御部と、を備える構成とする。
上記撮影装置においては、前記測距部は、前記位置情報および前記距離の情報を、前記撮影範囲内に分散して設けられた複数の測距領域ごとに取得し、該測距領域は、前記複数の照明領域にそれぞれ設けられていることが可能である。
上記撮影装置においては、前記測距部は、複数の測距領域を有するマルチエリア自動合焦機構で構成されていることが可能である。
上記撮影装置においては、前記照明モードは、前記複数の照明領域のうち、前記被写体における合焦部分を含む照明領域の照明光の光量に比べて、前記被写体における合焦部分を含まない照明領域の照明光の光量が小さくなる照明光分布を有する被写体強調モードを備えることが可能である。
上記撮影装置においては、前記照明モードは、前記複数の照明領域に対応する各LED光源の発光量を、前記照明領域に含まれる被写体までの距離が長いほど高く設定することにより、前記撮影範囲内の被写体表面の照明光の明るさを平準化する平準化モードを備えることが可能である。
上記撮影装置においては、前記平準化モードでは、前記複数の照明領域における各被写体の適正露出が一定となるように、前記照明光の明るさを平準化することが可能である。
本発明の第2の態様の撮影用照明装置は、被写体を撮影する撮影装置とともに用いる撮影用照明装置であって、撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射するLED光源を複数有し、該LED光源を複数点灯することにより前記撮影範囲全体を照明することが可能な照明部と、前記撮影装置と通信可能、かつ前記撮影装置に対して着脱可能に接続する接続部と、該接続部を介して前記撮影装置から送出される制御信号に基づいて、前記複数のLED光源の発光量を、独立して変化させる発光量制御部と、を備える構成とする。
本発明の撮影装置および撮影用照明装置によれば、被写体の位置情報および被写体までの距離の情報を測距部が取得し、これらの情報に基づいて照明光分布を制御することができるため、撮影範囲内の被写体の位置や被写体までの距離に応じて、撮影範囲内の照明光の光量分布を容易に調整することができるという効果を奏する。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の撮影装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の撮影装置を示す模式的な正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の内部の主要構成を示す模式的な構成図である。図3(a)は、図1におけるA−A断面図である。図3(b)は、図1におけるB−B断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の制御構成を示すブロック図である。図5は、本発明の第1の実施形態の撮影装置における撮影範囲と照明光の照明領域との関係を示す模式図である。
本発明の第1の実施形態の撮影装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の撮影装置を示す模式的な正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の内部の主要構成を示す模式的な構成図である。図3(a)は、図1におけるA−A断面図である。図3(b)は、図1におけるB−B断面図である。図4は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の制御構成を示すブロック図である。図5は、本発明の第1の実施形態の撮影装置における撮影範囲と照明光の照明領域との関係を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態のカメラ1(撮影装置)は、被写体の静止画撮影および動画撮影が可能なデジタルカメラであり、被写体を撮影する撮影部である撮影レンズ部3(撮影部)およびカメラ本体2(撮影部)と、照明部4とを備える。
以下では、特に断らない限り、撮影とは、静止画撮影を意味するものとし、必要に応じて動画撮影の場合の説明を行う。
また、カメラ1内の位置関係を参照する場合、撮影画面の長手方向が水平方向、短手方向が鉛直方向に向くとともに、後述するシャッターボタン2aを鉛直上方に向けた姿勢でカメラ1を保持する場合に対応して、シャッターボタン2aが設けられた側を上側と称し、被写体側を前側、撮影者側を後側と称する、左右方向は、撮影者にとっての左右方向に合わせる。
また、カメラ1内の位置関係を参照する場合、撮影画面の長手方向が水平方向、短手方向が鉛直方向に向くとともに、後述するシャッターボタン2aを鉛直上方に向けた姿勢でカメラ1を保持する場合に対応して、シャッターボタン2aが設けられた側を上側と称し、被写体側を前側、撮影者側を後側と称する、左右方向は、撮影者にとっての左右方向に合わせる。
撮影レンズ部3は、被写体の像を取得するためのレンズ群であり、図2に示すように、オートフォーカス(AF)を行うために撮影光軸Oに沿って移動可能に設けられた移動レンズ3aと、撮影光軸O上に位置が固定された固定レンズ3bとが、レンズ鏡筒3dに保持されている。
移動レンズ3aは、レンズ鏡筒3d内を中心軸方向に移動可能なレンズ移動部3cによって保持されている。
レンズ移動部3cは、カメラ本体2内に設けられた駆動モータ6と接続され、駆動モータ6による駆動力を受けて移動するようになっている。
移動レンズ3aは、レンズ鏡筒3d内を中心軸方向に移動可能なレンズ移動部3cによって保持されている。
レンズ移動部3cは、カメラ本体2内に設けられた駆動モータ6と接続され、駆動モータ6による駆動力を受けて移動するようになっている。
図2は模式図のため、移動レンズ3a、固定レンズ3bを単レンズのように図示しているが、移動レンズ3a、固定レンズ3bは、単レンズまたはレンズ群からなる。また、移動レンズ3a、固定レンズ3bがそれぞれ1群構成であることも必須ではなく、それぞれ2群以上の構成とすることが可能である。さらに、図示のように、移動レンズ3aが前群、固定レンズ3bが後群であることも必須ではなく、撮影光学系として採用できる周知の種々の群配置を採用することが可能である。
また、撮影レンズ部3の光学系は、単焦点光学系でもよいし、多焦点またはズーム光学系でもよい。
また、撮影レンズ部3の光学系は、単焦点光学系でもよいし、多焦点またはズーム光学系でもよい。
カメラ本体2は、カメラ1において撮影レンズ部3を除く装置部分であり、図1に示すように、略直方体状のカメラ筐体2cを有し、カメラ筐体2cの前側の側面である前面部の略中央部に撮影レンズ部3が取り付けられている。撮影レンズ部3は、適宜のレンズマウントによって交換可能に取り付けられていてもよいし、交換できないように固定されていてもよい。
カメラ筐体2cの後側の側面である後面部には、特に図示しないが、撮像された画像や操作メニューなどを表示する液晶モニターが装着または可動支持されている。
カメラ筐体2cの後側の側面である後面部には、特に図示しないが、撮像された画像や操作メニューなどを表示する液晶モニターが装着または可動支持されている。
カメラ本体2の内部には、図2に示すように、撮影レンズ部3によって結像された被写体の像を光電変換する撮像素子5(撮影部)と、レンズ移動部3cに駆動力を供給してレンズ移動部3cを移動させる駆動モータ6と、カメラ1の各装置部分の動作を制御する制御部7(照明光分布制御部)とが配置されている。
また、図示は省略するが、露出を決定するための測光部として、測光センサーを備えている。ただし、測光部は光量測定が可能であれば、測光センサーに限定されるものではなく、例えば、撮像素子5の画像データから適宜の部位の光量を算出することにより、撮像素子5を測光部として用いることも可能である。
また、図示は省略するが、露出を決定するための測光部として、測光センサーを備えている。ただし、測光部は光量測定が可能であれば、測光センサーに限定されるものではなく、例えば、撮像素子5の画像データから適宜の部位の光量を算出することにより、撮像素子5を測光部として用いることも可能である。
撮像素子5は、例えば、CMOS素子やCCDなどの撮像デバイスを採用することができ、撮影光軸O上において撮影レンズ部3と対向する位置に配置されている。
制御部7が行う制御には、少なくとも、被写体に対するAF動作制御と、AF制御時に合焦位置の撮影距離の情報を取得する制御と、図示略の測光センサーの出力に基づいて露出を決定する自動露出(AE)制御と、後述する照明モードに基づいて照明部4の発光量を設定する制御とを含んでいる。カメラ1におけるAF制御は、周知のコントラスト法を採用している。
このため、制御部7は、撮像素子5、駆動モータ6、後述するモード操作部2b、照明部4、および図示略の測光センサーと通信可能に接続されている。
各制御の詳細の説明は、カメラ1の全体動作とともに後述する。
制御部7と駆動モータ6とは、撮影範囲における被写体の位置情報と、被写体までの距離の情報とを取得する測距部8を構成している。
このため、制御部7は、撮像素子5、駆動モータ6、後述するモード操作部2b、照明部4、および図示略の測光センサーと通信可能に接続されている。
各制御の詳細の説明は、カメラ1の全体動作とともに後述する。
制御部7と駆動モータ6とは、撮影範囲における被写体の位置情報と、被写体までの距離の情報とを取得する測距部8を構成している。
制御部7の装置構成は、CPU、メモリ、入出力インターフェース、外部記憶装置などからなるコンピュータからなり、これにより上記のような制御を行う適宜の制御プログラムが実行されるようになっている。
カメラ筐体2cの上側の側面である上面部には、カメラ1の撮影に関する操作を行うためカメラ1の右側(図1の向かって左側)に設けられたシャッターボタン2aと、カメラ1の動作に関するモード設定に関する操作を行うモード操作部2b(照明モード設定部)の一部をなす操作ダイヤルとが設けられている。
カメラ筐体2cの図示略の後側の側面である後面部には、例えば、撮影した画像や操作画面を表示する液晶モニター、モード操作部2bの他の装置部分を構成する操作ボタン等の操作部、モード設定以外の装置操作を行うための操作部、外部機器との間でデータ通信を行うUSB端子など、デジタルカメラにおいて周知の他の装置部分が設けられている。
モード設定以外の装置操作を行うための操作部としては、例えば、動画撮影を開始、終了するための動画撮影ボタンや、ズーム機能を有する場合にはズームレバーなどを挙げることができる。
また、モード操作部2bおよび他の操作部は、液晶モニター上にタッチパネルを備え、タッチパネル操作を行うものでもよい。
カメラ筐体2cの図示略の後側の側面である後面部には、例えば、撮影した画像や操作画面を表示する液晶モニター、モード操作部2bの他の装置部分を構成する操作ボタン等の操作部、モード設定以外の装置操作を行うための操作部、外部機器との間でデータ通信を行うUSB端子など、デジタルカメラにおいて周知の他の装置部分が設けられている。
モード設定以外の装置操作を行うための操作部としては、例えば、動画撮影を開始、終了するための動画撮影ボタンや、ズーム機能を有する場合にはズームレバーなどを挙げることができる。
また、モード操作部2bおよび他の操作部は、液晶モニター上にタッチパネルを備え、タッチパネル操作を行うものでもよい。
カメラ筐体2cの前面部において、撮影レンズ部3の近傍には、被写体を照明するための照明部4が設けられている。
照明部4の位置は、照明光が撮影レンズ部3に遮られず、撮影者によるカメラ本体2の保持の邪魔にならない位置であれば、特に限定されない。
本実施形態における照明部4は、一例として、カメラ筐体2cの前面部の上側、かつ撮影レンズ部3を挟んでシャッターボタン2aと反対側(カメラ1の左側、図1の向かって右側)となる矩形状の領域に設けられている。
照明部4の位置は、照明光が撮影レンズ部3に遮られず、撮影者によるカメラ本体2の保持の邪魔にならない位置であれば、特に限定されない。
本実施形態における照明部4は、一例として、カメラ筐体2cの前面部の上側、かつ撮影レンズ部3を挟んでシャッターボタン2aと反対側(カメラ1の左側、図1の向かって右側)となる矩形状の領域に設けられている。
照明部4は、矩形状領域内に、9個のLED光源Lij(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)が左右方向に3個、上下方向に3個ずつ3行3列をなす格子状に配列して構成されている。なお、以下では、誤解のおそれがない場合には、添字ijの範囲の表示は省略する場合がある。
各LED光源Lijの構成は、いずれも共通で、図3(a)、(b)に示すように、本実施形態では、白色LEDからなるLEDチップ4aと、LEDチップ4aからの光束を集光するため、LEDチップ4aを覆うように設けられたレンズ部4bとを備えるレンズ付きの白色LED素子である。
各LEDチップ4aは、図4に示すように、後述する制御部7の制御信号に応じて発光量を制御するLED駆動部4d(発光量制御部)と電気的に接続されている。これにより、LEDチップ4aは、LED光源Lijごとに、点灯および消灯動作、および点灯時の発光量が、独立に制御可能になっている。
各LED光源Lijの構成は、いずれも共通で、図3(a)、(b)に示すように、本実施形態では、白色LEDからなるLEDチップ4aと、LEDチップ4aからの光束を集光するため、LEDチップ4aを覆うように設けられたレンズ部4bとを備えるレンズ付きの白色LED素子である。
各LEDチップ4aは、図4に示すように、後述する制御部7の制御信号に応じて発光量を制御するLED駆動部4d(発光量制御部)と電気的に接続されている。これにより、LEDチップ4aは、LED光源Lijごとに、点灯および消灯動作、および点灯時の発光量が、独立に制御可能になっている。
LEDチップ4aの構成は、例えば、三原色を発光するLEDチップを組み合わせて白色光を形成する構成や、青色LEDチップと蛍光材料とを組み合わせて白色光を形成する構成などを採用することができる。
これらLED光源Lijは、図3(a)、(b)に示すように、撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射できるように、各放射光軸Oijが、被写体に向かって互いに開いて行くように傾斜させた状態で、保持基板4cに保持されている。
図5に、本実施形態における、撮影範囲SWと照明領域Iij(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)の関係を模式的に示す。
撮影範囲SW(撮影範囲全体)は、カメラ1の位置を固定したときに、被写体に合焦して撮影可能となる空間であり、撮影レンズ部3の画角と撮像素子5の有効画素領域の形状とによって決まる撮影光軸Oを中心とした四角錐台状の空間からなる。図5では、一定の撮影距離における撮影光軸Oに直交する断面を描いている。以下では、特に断らない限り、撮影光軸Oに直交する撮影範囲SWの断面を、単に撮影範囲SWの断面と称する。
本実施形態では、撮影範囲SWの断面は、断面の長手方向(図示横方向)および短手方向(図示縦方向)をそれぞれ3等分する合計9つの部分領域Sij(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)に区画されている。
部分領域S11は、撮影範囲SWの断面の長手方向を水平方向、短手方向を鉛直方向に設定したときに、撮影者から見て撮影範囲SWの左上隅に位置し、その右側に、部分領域S12、S13がこの順に隣接している。
部分領域S21、S22、S23は、それぞれ部分領域S11、S12、S13の下側に隣接し、部分領域S31、S32、S33は、それぞれ部分領域S21、S22、S23の下側に隣接している。
照明領域Iijは、LED光源Lijから放射される照明光の有効照明範囲であり、撮影範囲SWの断面上で、部分領域Sijを覆う大きさを有する。ここで、有効照明範囲は、LED光源Lijの発光量を最大にしたときの照明光の放射強度が最大値の50%〜100%となる領域とする。
このため、本実施形態では、各LED光源Lijが最大発光量ですべて点灯されると、撮影距離を固定したときの各部分領域Sijが略均等の明るさで照明されることになる。
撮影範囲SW(撮影範囲全体)は、カメラ1の位置を固定したときに、被写体に合焦して撮影可能となる空間であり、撮影レンズ部3の画角と撮像素子5の有効画素領域の形状とによって決まる撮影光軸Oを中心とした四角錐台状の空間からなる。図5では、一定の撮影距離における撮影光軸Oに直交する断面を描いている。以下では、特に断らない限り、撮影光軸Oに直交する撮影範囲SWの断面を、単に撮影範囲SWの断面と称する。
本実施形態では、撮影範囲SWの断面は、断面の長手方向(図示横方向)および短手方向(図示縦方向)をそれぞれ3等分する合計9つの部分領域Sij(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)に区画されている。
部分領域S11は、撮影範囲SWの断面の長手方向を水平方向、短手方向を鉛直方向に設定したときに、撮影者から見て撮影範囲SWの左上隅に位置し、その右側に、部分領域S12、S13がこの順に隣接している。
部分領域S21、S22、S23は、それぞれ部分領域S11、S12、S13の下側に隣接し、部分領域S31、S32、S33は、それぞれ部分領域S21、S22、S23の下側に隣接している。
照明領域Iijは、LED光源Lijから放射される照明光の有効照明範囲であり、撮影範囲SWの断面上で、部分領域Sijを覆う大きさを有する。ここで、有効照明範囲は、LED光源Lijの発光量を最大にしたときの照明光の放射強度が最大値の50%〜100%となる領域とする。
このため、本実施形態では、各LED光源Lijが最大発光量ですべて点灯されると、撮影距離を固定したときの各部分領域Sijが略均等の明るさで照明されることになる。
次に、カメラ1の動作について、照明部4の動作を中心に説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の撮影動作のフローを示すフローチャートである。図7(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の撮像素子上の画素エリアを説明する模式図、および被写体画像の一例を示す模式図である。図8は、被写体強調モードのAF動作のフローを示すフローチャートである。図9は、被写体強調モードのコントラストAF動作の一例を示すグラフである。図10は、被写体強調モードの発光設定動作のフローを示すフローチャートである。図11(a)、(b)は、被写体強調モードの照明光分布の一例と、この例における被写体との関係を示す模式図である。図12は、被写体画像の他例を示す模式図である。
図6は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の撮影動作のフローを示すフローチャートである。図7(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の撮像素子上の画素エリアを説明する模式図、および被写体画像の一例を示す模式図である。図8は、被写体強調モードのAF動作のフローを示すフローチャートである。図9は、被写体強調モードのコントラストAF動作の一例を示すグラフである。図10は、被写体強調モードの発光設定動作のフローを示すフローチャートである。図11(a)、(b)は、被写体強調モードの照明光分布の一例と、この例における被写体との関係を示す模式図である。図12は、被写体画像の他例を示す模式図である。
カメラ1では、照明部4の動作に関して、照明部4の全体的な発光量(発光させない場合も含む)と発光タイミングとを制御する周知の照明モード(以下、全体モードと称する)の他に、各LED光源Lijの発光量と発光タイミングとを個別に設定して、照明光分布を形成する照明モード(以下、分布形成モードと称する)を備える。
周知の照明モードとしては、メーカーによって名称が異なるが、例えば、露出不足となるときに自動発光する「オート発光」モード、赤目軽減のため本発光前に予備発光する「赤目軽減」モード、強制的に発光させる「強制発光」モード、予備発光後に強制発光させる「赤目・強制発光」モード、発光を禁止する「発光禁止」モード、低速のシャッター速度下で発光する「スローシンクロ」モード、撮影シーンが暗い場合にもAF動作を行えるようにAF動作中に発光する「AFイルミネータ」モードなどを挙げることができる。
本実施形態における分布形成モードは、必要に応じて全体モードと組み合わせて設定されるもので、被写体強調モード、平準化モード、および固定分布モードを備える。
周知の照明モードとしては、メーカーによって名称が異なるが、例えば、露出不足となるときに自動発光する「オート発光」モード、赤目軽減のため本発光前に予備発光する「赤目軽減」モード、強制的に発光させる「強制発光」モード、予備発光後に強制発光させる「赤目・強制発光」モード、発光を禁止する「発光禁止」モード、低速のシャッター速度下で発光する「スローシンクロ」モード、撮影シーンが暗い場合にもAF動作を行えるようにAF動作中に発光する「AFイルミネータ」モードなどを挙げることができる。
本実施形態における分布形成モードは、必要に応じて全体モードと組み合わせて設定されるもので、被写体強調モード、平準化モード、および固定分布モードを備える。
被写体強調モードは、複数の照明領域Iijのうち、被写体における合焦部分を含む照明領域Iijの照明光の光量に比べて、被写体における合焦部分を含まない照明領域Iijの照明光の光量が小さくなるような照明光分布を形成する照明モードである。
本モードの場合、被写体における合焦部分を含まない部分領域Sijの被写体では、露出不足になるが、これにより、被写体の像を周囲から浮き立たせる効果があり、被写体を強調した画像を撮影することができる。
照明光の低下量は、単一の既定値を採用してもよいし、多段階の既定値を採用してもよい。本実施形態では、一例として、合焦部分を含まない照明領域Iijに対応するLED光源Lijは発光させず、発光量を0にしている。
本モードの場合、被写体における合焦部分を含まない部分領域Sijの被写体では、露出不足になるが、これにより、被写体の像を周囲から浮き立たせる効果があり、被写体を強調した画像を撮影することができる。
照明光の低下量は、単一の既定値を採用してもよいし、多段階の既定値を採用してもよい。本実施形態では、一例として、合焦部分を含まない照明領域Iijに対応するLED光源Lijは発光させず、発光量を0にしている。
平準化モードは、複数の照明領域Iijに対応する各LED光源Lijの発光量を、照明領域Iijに含まれる被写体までの距離(以下、被写体距離と称する)が長いほど高く設定することにより、撮影範囲SW内の被写体表面の照明光の明るさを平準化する照明モードである。
ここで、平準化とは、一定の発光量としたときに生じる各被写体表面上の照明光の明るさの被写体距離の相違に基づく差を低減することを意味する。平準化の程度は、予め設定できるようにしておくことが好ましい。
例えば、撮像素子5の撮影感度をISO感度100相当として、絞り値をF、部分領域Sijごとの被写体距離をdijとし、露出を決めた被写体距離をdEとすると、全体モードでは、部分領域SijごとのLED光源Lijの発光量を表すガイドナンバーGijは次式(1)のように、dijによらず一定値に設定される。
ここで、平準化とは、一定の発光量としたときに生じる各被写体表面上の照明光の明るさの被写体距離の相違に基づく差を低減することを意味する。平準化の程度は、予め設定できるようにしておくことが好ましい。
例えば、撮像素子5の撮影感度をISO感度100相当として、絞り値をF、部分領域Sijごとの被写体距離をdijとし、露出を決めた被写体距離をdEとすると、全体モードでは、部分領域SijごとのLED光源Lijの発光量を表すガイドナンバーGijは次式(1)のように、dijによらず一定値に設定される。
Gij=F×dE (i=1,2,3、j=1,2,3) ・・・(1)
これに対して、平準化モードでは、ガイドナンバーGijは次式(2)のように、設定される。
Gij=rij×F×dij (i=1,2,3、j=1,2,3) ・・・(2)
ここで、rij(0<rij≦1)は、各LED光源Lijの補正係数である。
rij=1(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)の場合、被写体距離によらずに一定の明るさとする設定の平準化モードである。ただし、GijがLED光源Lijの最大発光量を越える場合には、最大発光量を設定する。
rij=1(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)の場合、被写体距離によらずに一定の明るさとする設定の平準化モードである。ただし、GijがLED光源Lijの最大発光量を越える場合には、最大発光量を設定する。
これに対して、被写体距離dijが、露出を決めた被写体距離dEよりも大きい場合に、補正係数rijを次式(3)の範囲に設定することも可能である。ここで添字ijは、被写体距離がdEとなる部分領域の添字をI、Jとすると、i≠I、j≠Jである。
dE/dij<rij<1 ・・・(3)
この場合、露出を決めた部分領域SIJでは、適正露出となる。それ以外の部分領域Sijの被写体は、露出不足になるが、全体モードで照明した場合に比べると露出不足の程度が改善されるため、被写体表面における照明光の明るさがより平準化される。
なお、このように、平準化の程度が劣る領域を設ける場合、隣接する補正係数rijの変化を小さくすることが好ましい。
特に、撮影範囲SWの中心から周辺に向かうにつれて補正係数rijが小さくなる分布であることが好ましい。
なお、このように、平準化の程度が劣る領域を設ける場合、隣接する補正係数rijの変化を小さくすることが好ましい。
特に、撮影範囲SWの中心から周辺に向かうにつれて補正係数rijが小さくなる分布であることが好ましい。
固定分布モードは、各LED光源Lijの相対的な発光量を固定するモードである。相対的な発光量のパターンは、予め1以上のパターンを設定して撮影者が選択する。また、撮影者が適宜の相対的な発光量のパターンを設定できるようにしてもよい。
例えば、撮影範囲SWの周辺部は光量不足となりやすいため、予め周辺部に到達する照明光の光量が中心部における照明光の光量に比べて大きくなる設定とするパターンを挙げることができる。
実際の発光量は、露出を決めた被写体が位置する部分領域SIJにおいて適正な露出が得られるLED光源LIJの発光量を表すガイドナンバーが、例えば、GIJとして設定されると、他の部分領域Sijの発光量を表すガイドナンバーGijは、このGIJに対する相対的な発光量の関係が設定値通りになるように増減して決められる。
例えば、撮影範囲SWの周辺部は光量不足となりやすいため、予め周辺部に到達する照明光の光量が中心部における照明光の光量に比べて大きくなる設定とするパターンを挙げることができる。
実際の発光量は、露出を決めた被写体が位置する部分領域SIJにおいて適正な露出が得られるLED光源LIJの発光量を表すガイドナンバーが、例えば、GIJとして設定されると、他の部分領域Sijの発光量を表すガイドナンバーGijは、このGIJに対する相対的な発光量の関係が設定値通りになるように増減して決められる。
以下では、一例として、照明モードの設定が、「オート発光」モードと被写体強調モードとの組合せからなる場合の撮影動作について説明する。
この場合、カメラ1による撮影動作は、図6に示すフローにしたがって、ステップS1〜S4を実行することによって行われる。
ステップS1は、AF動作を行うステップである。
カメラ1は、コントラスト法によって合焦位置を求める。本実施形態では、合焦位置を求めるための測距領域を各部分領域Sijに一つずつ有している。すなわち、図7(a)に示すように、撮像素子5の撮像面5aが、撮影範囲SWの部分領域Sijに対応して、合計9つの画素エリアPij(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)に区画されており、各画素エリアPijの画像データのコントラストを評価し、これを合焦評価値に用いる。
この場合、カメラ1による撮影動作は、図6に示すフローにしたがって、ステップS1〜S4を実行することによって行われる。
ステップS1は、AF動作を行うステップである。
カメラ1は、コントラスト法によって合焦位置を求める。本実施形態では、合焦位置を求めるための測距領域を各部分領域Sijに一つずつ有している。すなわち、図7(a)に示すように、撮像素子5の撮像面5aが、撮影範囲SWの部分領域Sijに対応して、合計9つの画素エリアPij(ただし、i=1,2,3、j=1,2,3)に区画されており、各画素エリアPijの画像データのコントラストを評価し、これを合焦評価値に用いる。
以下の説明では、撮影シーンとして、図7(b)に示す映像が撮像面5aに投影されるものとする。
この撮影シーンでは、左側の遠景に樹木などからなる被写体OS3が位置し、画面右側の至近側位置に人間の被写体OS1が位置し、画面の中央下側に、被写体OS1と略同じ被写体距離を有する犬の被写体OS2が位置している。被写体OS1、OS2と、被写体OS3との間となる画面下側には、詳細の図示は省略するが、路上配置物、建屋等からなる被写体が配置されている。
このような撮影シーンを撮影する場合、カメラ1では、各被写体の被写体距離を比較して、より近位の被写体を主要被写体と判断して、AF動作を行う。
この撮影シーンでは、左側の遠景に樹木などからなる被写体OS3が位置し、画面右側の至近側位置に人間の被写体OS1が位置し、画面の中央下側に、被写体OS1と略同じ被写体距離を有する犬の被写体OS2が位置している。被写体OS1、OS2と、被写体OS3との間となる画面下側には、詳細の図示は省略するが、路上配置物、建屋等からなる被写体が配置されている。
このような撮影シーンを撮影する場合、カメラ1では、各被写体の被写体距離を比較して、より近位の被写体を主要被写体と判断して、AF動作を行う。
カメラ1は、電源を投入すると、動画撮影を開始し、撮影された動画が、図示略の液晶モニターに表示される。
撮影者は、カメラ1を被写体に向けて構え、シャッターボタン2aを、半押し操作する。これにより制御部7によってステップS1のAF動作が開始される。
ステップS1は、図8に示すフローにしたがって、ステップS11〜S14を実行することで行われる。
撮影者は、カメラ1を被写体に向けて構え、シャッターボタン2aを、半押し操作する。これにより制御部7によってステップS1のAF動作が開始される。
ステップS1は、図8に示すフローにしたがって、ステップS11〜S14を実行することで行われる。
ステップS11は、焦点位置を無限遠に設定するステップである。
制御部7は、駆動モータ6に撮影レンズ部3の焦点位置が無限遠となるようにレンズ移動部3cを移動する制御信号を送出する。
駆動モータ6は、レンズ移動部3cを駆動して、移動レンズ3aを像側に移動させる。
これにより、近位の被写体OS1、OS2は、被写界深度から外れるためぼけるが、遠位の被写体OS3は被写界深度に入るため、シャープな画像が得られる。
以上で、ステップS11が終了する。
制御部7は、駆動モータ6に撮影レンズ部3の焦点位置が無限遠となるようにレンズ移動部3cを移動する制御信号を送出する。
駆動モータ6は、レンズ移動部3cを駆動して、移動レンズ3aを像側に移動させる。
これにより、近位の被写体OS1、OS2は、被写界深度から外れるためぼけるが、遠位の被写体OS3は被写界深度に入るため、シャープな画像が得られる。
以上で、ステップS11が終了する。
次に、ステップS12を行う。本ステップは、至近位置に向けて焦点位置移動を開始するステップである。
すなわち、制御部7は、駆動モータ6に撮影レンズ部3の焦点位置を至近位置に向けた移動を開始させる制御信号を送出する。
駆動モータ6は、レンズ移動部3cを駆動して、移動レンズ3aを物体側に移動させていく。移動レンズ3aの移動量は、例えば、駆動モータ6のエンコーダ出力などによって測定され、制御部7に送出される。
制御部7は、移動レンズ3aの移動量を受け取ると、順次、焦点位置を被写体距離に換算する。
すなわち、制御部7は、駆動モータ6に撮影レンズ部3の焦点位置を至近位置に向けた移動を開始させる制御信号を送出する。
駆動モータ6は、レンズ移動部3cを駆動して、移動レンズ3aを物体側に移動させていく。移動レンズ3aの移動量は、例えば、駆動モータ6のエンコーダ出力などによって測定され、制御部7に送出される。
制御部7は、移動レンズ3aの移動量を受け取ると、順次、焦点位置を被写体距離に換算する。
移動レンズ3aが移動を開始したら、ステップS13を行う。本ステップは、コントラスト法により合焦位置を探索するステップである。
すなわち、制御部7は、撮像素子5から撮像された画像データを取得し、画素エリアPijごとに、画像のコントラストを算出する。
例えば、図7(b)に示す撮影シーンの場合、各画素エリアPijの被写体が、遠位、中位、近位に分かれているため、画像のコントラストは、概ね図9に示すグラフのように、3種類の変化を示す。これら曲線102、101、100は、画素エリアPijにそれぞれ遠位、中位、近位の被写体を有する場合のコントラストとの変化を示している。
いずれも、無限遠側から至近側に向かうにつれて、コントラストが低い状態から増大し、被写体の位置に対応するピーク値に到達した後、低下する、といった山形の変化を示す。
例えば、遠位の被写体OS3が多く含まれる画素エリアP21では、図9の曲線102のような変化を示し、ピークの位置は無限遠側である。被写体が略無限遠の雲(図示略)などしかない画素エリアP11の変化も略同様である。
また、近位の被写体OS1、OS2が多くを占める画素エリアP12、P13、P22、P23、P32、P33では、図9の曲線100のような変化を示し、ピークの位置は至近側である。
また、中位の被写体が多くなる画素エリアP31では、図9の曲線101のような変化を示し、ピークの位置は曲線102のピークと曲線100のピークとの中間位置となる。
すなわち、制御部7は、撮像素子5から撮像された画像データを取得し、画素エリアPijごとに、画像のコントラストを算出する。
例えば、図7(b)に示す撮影シーンの場合、各画素エリアPijの被写体が、遠位、中位、近位に分かれているため、画像のコントラストは、概ね図9に示すグラフのように、3種類の変化を示す。これら曲線102、101、100は、画素エリアPijにそれぞれ遠位、中位、近位の被写体を有する場合のコントラストとの変化を示している。
いずれも、無限遠側から至近側に向かうにつれて、コントラストが低い状態から増大し、被写体の位置に対応するピーク値に到達した後、低下する、といった山形の変化を示す。
例えば、遠位の被写体OS3が多く含まれる画素エリアP21では、図9の曲線102のような変化を示し、ピークの位置は無限遠側である。被写体が略無限遠の雲(図示略)などしかない画素エリアP11の変化も略同様である。
また、近位の被写体OS1、OS2が多くを占める画素エリアP12、P13、P22、P23、P32、P33では、図9の曲線100のような変化を示し、ピークの位置は至近側である。
また、中位の被写体が多くなる画素エリアP31では、図9の曲線101のような変化を示し、ピークの位置は曲線102のピークと曲線100のピークとの中間位置となる。
制御部7は、画素エリアPijごとに、コントラストの変化を調べて、ピークが検出されたら、ピークの位置における移動レンズ3aの位置と、これから換算される被写体距離とをメモリに記憶する。
すべての画素エリアPijにおいて、コントラストのピークを越えたことが検出されるか、または、移動レンズ3aが至近側の移動限界まで移動したら、制御部7は、駆動モータ6に、動作を停止する制御信号を送出する。
以上で、ステップS13が終了する。
すべての画素エリアPijにおいて、コントラストのピークを越えたことが検出されるか、または、移動レンズ3aが至近側の移動限界まで移動したら、制御部7は、駆動モータ6に、動作を停止する制御信号を送出する。
以上で、ステップS13が終了する。
次に、ステップS14を行う。本ステップは、撮影用の合焦位置とこれに対応する合焦エリアを決定するステップである。
本実施形態では、取得された画素エリアPijのコントラストのピークの位置を比較して、最も至近側のピークの位置を合焦位置、このピークの位置が検出された画素エリアPijに対応する撮影範囲SWの部分領域Sijを合焦エリアとして決定する。これは、主要被写体は至近側に配置して撮影されることが多いためである。
例えば、図7(b)に示す撮影シーンの場合には、被写体OS1、OS2によって、合焦位置が決まり、画素エリアP12、P13、P22、P23、P32、P33に対応する部分領域S12、S13、S22、S23、S32、S33が合焦エリアとなる。
これらの合焦エリアは、制御部7内に記憶される。例えば、制御部7のメモリにおいて部分領域Sの添字(i,j)に対応してフラグを設定する記憶場所を確保することで、制御部7内に記憶される。
本実施形態では、取得された画素エリアPijのコントラストのピークの位置を比較して、最も至近側のピークの位置を合焦位置、このピークの位置が検出された画素エリアPijに対応する撮影範囲SWの部分領域Sijを合焦エリアとして決定する。これは、主要被写体は至近側に配置して撮影されることが多いためである。
例えば、図7(b)に示す撮影シーンの場合には、被写体OS1、OS2によって、合焦位置が決まり、画素エリアP12、P13、P22、P23、P32、P33に対応する部分領域S12、S13、S22、S23、S32、S33が合焦エリアとなる。
これらの合焦エリアは、制御部7内に記憶される。例えば、制御部7のメモリにおいて部分領域Sの添字(i,j)に対応してフラグを設定する記憶場所を確保することで、制御部7内に記憶される。
なお、撮影距離やAFの精度によっては、これらの合焦エリアのピークの位置が少しずつ異なり、合焦位置が被写体OS1のうちの最も至近側の部位の位置する部分領域Sijのみが合焦エリアとして決定される可能性もある。
本実施形態では、合焦エリアは、被写体を強調するため相対的に高光量の照明光が到達するエリアになる。このため、合焦エリアは、厳密な合焦を行うエリアと一致させる設定としてもよいが、被写体の全体を強調するように、合焦エリアの範囲を拡げてもよい。
すなわち、合焦エリアを判定する際にピークの位置の差が一定範囲内にあれば、合焦エリアに含めるという判定を行うことにより、厳密な合焦位置に近い被写体距離になっている複数の部分領域Sijを合焦エリアとすることが可能である。
このように、ピークの位置が一定範囲内でばらついた複数の合焦エリアが決定される場合、AFを行う撮影用の合焦位置の決定方法は、種々の方法を採用することができる。例えば、撮影用の合焦位置として、ピークの位置のうち最至近の位置を採用してもよいし、中央値、平均値、加重平均値などの適宜の代表値を採用してもよい。これ以外に、従来用いられているマルチエリアAFにおける撮影用の合焦位置の決定方法はすべて使用可能である。
本実施形態では、合焦エリアは、被写体を強調するため相対的に高光量の照明光が到達するエリアになる。このため、合焦エリアは、厳密な合焦を行うエリアと一致させる設定としてもよいが、被写体の全体を強調するように、合焦エリアの範囲を拡げてもよい。
すなわち、合焦エリアを判定する際にピークの位置の差が一定範囲内にあれば、合焦エリアに含めるという判定を行うことにより、厳密な合焦位置に近い被写体距離になっている複数の部分領域Sijを合焦エリアとすることが可能である。
このように、ピークの位置が一定範囲内でばらついた複数の合焦エリアが決定される場合、AFを行う撮影用の合焦位置の決定方法は、種々の方法を採用することができる。例えば、撮影用の合焦位置として、ピークの位置のうち最至近の位置を採用してもよいし、中央値、平均値、加重平均値などの適宜の代表値を採用してもよい。これ以外に、従来用いられているマルチエリアAFにおける撮影用の合焦位置の決定方法はすべて使用可能である。
合焦位置、合焦エリアが決まったら、制御部7は、図示略の測光センサーの出力に基づいて、合焦エリアでのAEを行う。合焦エリアが複数箇所になる場合には、マルチエリアAEが行われる。
これにより、予め設定されたAEモードに対応するプログラム線図に基づいて、露出が決定される。
以上で、ステップS14が終了し、図6に示すステップS1が終了する。
これにより、予め設定されたAEモードに対応するプログラム線図に基づいて、露出が決定される。
以上で、ステップS14が終了し、図6に示すステップS1が終了する。
このように、本実施形態のカメラ1では、測距部8は、9つの画素エリアPijに対応する部分領域Sijを測距エリアとするマルチエリア自動合焦機構を構成している。
次に、ステップS2を行う。本ステップは、LED光源Lijの発光設定を行うステップである。本ステップは、図10に示すフローにしたがって、ステップS21〜S26を実行することで行われる。
ステップS21は、制御部7内で、カウンタnを設定し、n=0とすることで、カウンタnを初期化するステップである。カウンタnは、各LED光源Lijの発光量を順次設定するためのループを回す参照カウンタである。
本実施形態では、LED光源Lijの発光量の設定順序は特に限定されない。このため、LED光源Lijの個数をN(本実施形態では、N=9)として、1以上N以下の整数nに対して、1組の(i,j)を予め対応させることで、設定順序を適宜の順序に予め決めておく。
本実施形態では、LED光源Lijの発光量の設定順序は特に限定されない。このため、LED光源Lijの個数をN(本実施形態では、N=9)として、1以上N以下の整数nに対して、1組の(i,j)を予め対応させることで、設定順序を適宜の順序に予め決めておく。
次に、ステップS22では、カウンタnを、n=n+1として更新する。
次に、ステップS23では、制御部7は、カウンタnで参照される部分領域Sij(第nの部分領域)が合焦エリアかどうかを判定する。例えば、制御部7は、カウンタnが参照する記憶場所のフラグをチェックして、第nの部分領域が合焦エリアかどうかを判定する。
第nの部分領域が合焦エリアである場合には、ステップS24に移行する。
第nの部分領域が合焦エリアでない場合には、ステップS25に移行する。
次に、ステップS23では、制御部7は、カウンタnで参照される部分領域Sij(第nの部分領域)が合焦エリアかどうかを判定する。例えば、制御部7は、カウンタnが参照する記憶場所のフラグをチェックして、第nの部分領域が合焦エリアかどうかを判定する。
第nの部分領域が合焦エリアである場合には、ステップS24に移行する。
第nの部分領域が合焦エリアでない場合には、ステップS25に移行する。
ステップS24では、主に第nの部分領域を照明するLED光源Lijの発光量を合焦エリア用の発光量に設定する。合焦エリア用の発光量は、AEによって決定された露出から決まる発光量である。
制御部7は、LED駆動部4dにLED光源Lijの発光量の設定値を送出する。
以上で、ステップS24が終了し、ステップS26に移行する。
制御部7は、LED駆動部4dにLED光源Lijの発光量の設定値を送出する。
以上で、ステップS24が終了し、ステップS26に移行する。
ステップS25では、主に第nの部分領域を照明するLED光源Lijの発光量を非合焦エリア用の発光量に設定する。本実施形態では、合焦エリア以外を照明するLED光源Lijは発光させないため、非合焦エリア用の発光量は0である。
制御部7は、LED駆動部4dにLED光源Lijの発光量の設定値を送出する。
以上で、ステップS25が終了し、ステップS26に移行する。
制御部7は、LED駆動部4dにLED光源Lijの発光量の設定値を送出する。
以上で、ステップS25が終了し、ステップS26に移行する。
ステップS26では、カウンタnがLED光源Lijの個数N未満かどうか判定する。
カウンタnが、N未満であれば、ステップS22に移行し、ステップS22からの動作を繰り返す。
カウンタnが、N未満でなければ、すべてのLED光源Lijに対して発光量の設定が終わったことになるため、ステップS26を終了する。これにより、図6のステップS2が終了する。
カウンタnが、N未満であれば、ステップS22に移行し、ステップS22からの動作を繰り返す。
カウンタnが、N未満でなければ、すべてのLED光源Lijに対して発光量の設定が終わったことになるため、ステップS26を終了する。これにより、図6のステップS2が終了する。
次に、ステップS3では、制御部7は、シャッターボタン2aが全押しされたかどうかを監視するループに入る。シャッターボタン2aが全押しされたかどうかを判定する。
シャッターボタン2aが全押しされた場合には、監視ループを抜けてステップS4に移行する。
シャッターボタン2aが全押しされた場合には、監視ループを抜けてステップS4に移行する。
次に、ステップS4では、制御部7は、ステップS2で行った発光量の設定に基づき照明部4を発光させて撮像を行う。本実施形態の上記例では、発光量を0に設定したLED光源L11、L21、L31を発光させず、LED光源L12、L13、L22、L23、L32、L33を、それぞれ合焦部位の露出から決まる発光量で発光される。
これにより、図11(a)に示すように、照明領域I11、I21、I31は照明されず、照明領域I12、I13、I22、I23、I32、I33が照明される。この結果、図11(b)に示すように、被写体OS1、OS2に照明光が照射され、これらの被写体OS1、OS2が強調された撮影が行われる。
撮像素子5によって撮像された画像信号は、制御部7に送出され、適宜の画像処理を施すなどして、制御部7に記憶されるとともに、図示略の液晶モニターに表示される。
以上で、被写体強調モードにおける撮影が終了する。
これにより、図11(a)に示すように、照明領域I11、I21、I31は照明されず、照明領域I12、I13、I22、I23、I32、I33が照明される。この結果、図11(b)に示すように、被写体OS1、OS2に照明光が照射され、これらの被写体OS1、OS2が強調された撮影が行われる。
撮像素子5によって撮像された画像信号は、制御部7に送出され、適宜の画像処理を施すなどして、制御部7に記憶されるとともに、図示略の液晶モニターに表示される。
以上で、被写体強調モードにおける撮影が終了する。
次に、照明モードの設定が、「オート発光」モードと平準化モードとの組合せからなる場合の撮影動作について説明する。
図13は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の平準化モードのAF動作のフローを示すフローチャートである。図14は、平準化モードのコントラストAF動作の一例を示すグラフである。図15は、平準化モードの発光設定動作のフローを示すフローチャートである。
図13は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の平準化モードのAF動作のフローを示すフローチャートである。図14は、平準化モードのコントラストAF動作の一例を示すグラフである。図15は、平準化モードの発光設定動作のフローを示すフローチャートである。
平準化モードは、複数の主要被写体間で被写体距離のバラツキが大きい場合に特に好適となる照明モードである。このように主要被写体間の被写体距離のバラツキが大きいと、最も至近側の被写体が適正露出となるように照明部4を発光させる全体モードでは、より遠方に位置する被写体が露出不足になってしまうことになる。
このため、以下の説明では、図12に示すような撮影シーンを撮影する場合の例で説明する。
この撮影シーンは、室内の廊下に被写体である人が略一定の間隔を置いて列を作っているところを列の前側から後列まで収めるというものである。
このため、撮影範囲SWには、部分領域S13、S23、S33に被写体OS4の全身が入り、部分領域S13、S23、S33に被写体OS4の全身が入り、部分領域S12、S22、S32には被写体OS5、OS6の全身が入る。また、4人目以降の奥側の被写体は部分領域S21の範囲内に収まる被写体OS7を構成している。
被写体OS5、OS6、OS7は、この順に被写体距離が長くなる。
部分領域S11は、被写体OS7の上側の天井が位置している。
部分領域S31は、被写体OS5、OS6の側方の廊下が位置している。
このため、以下の説明では、図12に示すような撮影シーンを撮影する場合の例で説明する。
この撮影シーンは、室内の廊下に被写体である人が略一定の間隔を置いて列を作っているところを列の前側から後列まで収めるというものである。
このため、撮影範囲SWには、部分領域S13、S23、S33に被写体OS4の全身が入り、部分領域S13、S23、S33に被写体OS4の全身が入り、部分領域S12、S22、S32には被写体OS5、OS6の全身が入る。また、4人目以降の奥側の被写体は部分領域S21の範囲内に収まる被写体OS7を構成している。
被写体OS5、OS6、OS7は、この順に被写体距離が長くなる。
部分領域S11は、被写体OS7の上側の天井が位置している。
部分領域S31は、被写体OS5、OS6の側方の廊下が位置している。
この場合、カメラ1による撮影動作は、図6に示すフローにしたがって、ステップS5、S6、S3、S4を実行することによって行われる。
ステップS5は、AF動作を行うステップである。
撮影者は、カメラ1を被写体に向けて構え、シャッターボタン2aを、半押し操作することにより、制御部7によってステップS5のAF動作が開始される。
カメラ1は、電源を投入すると、動画撮影を開始し、撮影された動画が、液晶モニターに表示される。
ステップS5は、図13に示すフローにしたがって、ステップS31〜S34を実行することで行われる。
撮影者は、カメラ1を被写体に向けて構え、シャッターボタン2aを、半押し操作することにより、制御部7によってステップS5のAF動作が開始される。
カメラ1は、電源を投入すると、動画撮影を開始し、撮影された動画が、液晶モニターに表示される。
ステップS5は、図13に示すフローにしたがって、ステップS31〜S34を実行することで行われる。
ステップS31は、焦点位置を無限遠に設定するステップであり、上記に説明したステップS11と同様なステップである。
ステップS32は、至近位置に向けて焦点位置移動を開始するステップであり、上記に説明したステップS12と同様なステップである。
ステップS32は、至近位置に向けて焦点位置移動を開始するステップであり、上記に説明したステップS12と同様なステップである。
ステップS32が実行されることにより、移動レンズ3aが移動を開始したら、ステップS33を行う。本ステップは、コントラスト法により合焦位置を探索し、部分領域ごとに合焦位置の距離情報を算出するステップである。
すなわち、制御部7は、撮像素子5から撮像された画像データを取得し、画素エリアPijごとに、画像のコントラストを算出する。
例えば、図13に示す撮影シーンの場合、部分領域ごとに、被写体が、遠位、中位、近位に分かれているため、画像のコントラストは、概ね図14に示すグラフのように、3種類の変化を示す。これら曲線112、111、110は、画素エリアPijにそれぞれ遠位、中位、近位の被写体を有する場合のコントラストとの変化を示している。
いずれも、無限遠側から至近側に向かうにつれて、コントラストが低い状態から増大し、被写体の位置に対応するピーク値に到達した後、低下する、といった山形の変化を示す。
制御部7は、画素エリアPijごとに、コントラストの変化を調べて、ピークが検出されたら、ピークの位置における移動レンズ3aの位置と、これから換算される被写体距離とをメモリに記憶する。
すなわち、制御部7は、撮像素子5から撮像された画像データを取得し、画素エリアPijごとに、画像のコントラストを算出する。
例えば、図13に示す撮影シーンの場合、部分領域ごとに、被写体が、遠位、中位、近位に分かれているため、画像のコントラストは、概ね図14に示すグラフのように、3種類の変化を示す。これら曲線112、111、110は、画素エリアPijにそれぞれ遠位、中位、近位の被写体を有する場合のコントラストとの変化を示している。
いずれも、無限遠側から至近側に向かうにつれて、コントラストが低い状態から増大し、被写体の位置に対応するピーク値に到達した後、低下する、といった山形の変化を示す。
制御部7は、画素エリアPijごとに、コントラストの変化を調べて、ピークが検出されたら、ピークの位置における移動レンズ3aの位置と、これから換算される被写体距離とをメモリに記憶する。
例えば、部分領域S21には遠位の被写体OS7が位置するため、図14の曲線112のような変化を示し、ピークの位置は無限遠側にあり、被写体距離が距離Aとして算出される。主として被写体OS7の上にある天井が位置する部分領域S11も同様である。
また、部分領域S12、S22、S32には中位の被写体OS5、OS6が位置するため、図14の曲線111のような変化を示し、ピークの位置から、被写体距離が距離B(ただし、B<A)として算出される。主として被写体OS5、OS6の側方の廊下が位置する部分領域S31も同様である。
また、部分領域S13、S23、S33には近位の被写体OS4が位置するため、図14の曲線110のような変化を示し、ピークの位置から、被写体距離が距離C(ただし、C<B)として算出される。
また、部分領域S12、S22、S32には中位の被写体OS5、OS6が位置するため、図14の曲線111のような変化を示し、ピークの位置から、被写体距離が距離B(ただし、B<A)として算出される。主として被写体OS5、OS6の側方の廊下が位置する部分領域S31も同様である。
また、部分領域S13、S23、S33には近位の被写体OS4が位置するため、図14の曲線110のような変化を示し、ピークの位置から、被写体距離が距離C(ただし、C<B)として算出される。
すべての画素エリアPijにおいて、コントラストのピークを越えたことが検出されるか、または、移動レンズ3aが至近側の移動限界まで移動したら、制御部7は、駆動モータ6に、動作を停止する制御信号を送出する。
以上で、ステップS33が終了する。
以上で、ステップS33が終了する。
次に、ステップS34を行う。本ステップは、撮影用の合焦位置とこれに対応する合焦エリアを決定し、合焦位置、合焦エリアが決まったら合焦エリアでのAEを行うステップであり、上記に説明したステップS14と同様なステップである。
ステップS34が終了すると、図6に示すステップS5が終了する。
ステップS34が終了すると、図6に示すステップS5が終了する。
次に、ステップS6を行う。本ステップは、LED光源Lijの発光設定を行うステップである。本ステップは、図15に示すフローにしたがって、ステップS41〜S44を実行することで行われる。
ステップS41は、制御部7内で、カウンタnを設定するステップであり、上記に説明したステップS21と同様のステップである。
次に、ステップS42では、カウンタnを、n=n+1として更新する。
次に、ステップS43では、制御部7は、カウンタnで参照される部分領域Sij(第nの部分領域)における被写体距離を参照し、上記式(2)に基づいて、主に第nの部分領域を照明するLED光源Lijの発光量を設定する。
図12に示す撮影シーンの例では、LED光源L11、L21の発光量であるガイドナンバーGijは、上記式(2)において、dij=Aとして算出する。
LED光源L12、L22、L23、L31の発光量であるガイドナンバーGijは、上記式(2)において、dij=Bとして算出する。
LED光源L13、L23、L33の発光量であるガイドナンバーGijは、上記式(2)において、dij=Cとして算出する。
制御部7は、LED駆動部4dにLED光源Lijの発光量の設定値を送出する。
以上で、ステップS43が終了し、ステップS44に移行する。
次に、ステップS43では、制御部7は、カウンタnで参照される部分領域Sij(第nの部分領域)における被写体距離を参照し、上記式(2)に基づいて、主に第nの部分領域を照明するLED光源Lijの発光量を設定する。
図12に示す撮影シーンの例では、LED光源L11、L21の発光量であるガイドナンバーGijは、上記式(2)において、dij=Aとして算出する。
LED光源L12、L22、L23、L31の発光量であるガイドナンバーGijは、上記式(2)において、dij=Bとして算出する。
LED光源L13、L23、L33の発光量であるガイドナンバーGijは、上記式(2)において、dij=Cとして算出する。
制御部7は、LED駆動部4dにLED光源Lijの発光量の設定値を送出する。
以上で、ステップS43が終了し、ステップS44に移行する。
ステップS44では、カウンタnがLED光源Lijの個数N未満かどうか判定する。
カウンタnが、N未満であれば、ステップS42に移行し、ステップS42からの動作を繰り返す。
カウンタnが、N未満でなければ、すべてのLED光源Lijに対して発光量の設定が終わったことになるため、ステップS44を終了する。これにより、図6のステップS6が終了する。
このようにして、本平準化モードでは、各部分領域Sijにおいて、被写体距離に応じて、LED光源Lijの発光量が設定される。特に上記式(2)において、rij=1の場合には、被写体表面では、被写体距離に寄らず、すべて適正露出が得られるように照明される。
rijが、非合焦エリアで上記式(3)の範囲で設定される場合には、非合焦エリアでの被写体表面の照明光の光量が平準化され、全体モードに比べて改善される。
カウンタnが、N未満であれば、ステップS42に移行し、ステップS42からの動作を繰り返す。
カウンタnが、N未満でなければ、すべてのLED光源Lijに対して発光量の設定が終わったことになるため、ステップS44を終了する。これにより、図6のステップS6が終了する。
このようにして、本平準化モードでは、各部分領域Sijにおいて、被写体距離に応じて、LED光源Lijの発光量が設定される。特に上記式(2)において、rij=1の場合には、被写体表面では、被写体距離に寄らず、すべて適正露出が得られるように照明される。
rijが、非合焦エリアで上記式(3)の範囲で設定される場合には、非合焦エリアでの被写体表面の照明光の光量が平準化され、全体モードに比べて改善される。
次に、上記の説明と同様にして、ステップS3、S4を実行することにより、平準化モードでの撮影が終了する。
本平準化モードでは、各部分領域Sijの被写体表面が適正露出となる照明光が照射された状態で撮影が行われるため、被写体距離が長い場合でも露出不足とならず、また、被写体距離が短い場合でも光量が過剰とならず、撮影シーン全体が良好な明るさに平準化される。
本平準化モードでは、各部分領域Sijの被写体表面が適正露出となる照明光が照射された状態で撮影が行われるため、被写体距離が長い場合でも露出不足とならず、また、被写体距離が短い場合でも光量が過剰とならず、撮影シーン全体が良好な明るさに平準化される。
このように、本実施形態の照明部4を備えるカメラ1では、撮影範囲内の被写体の位置や被写体までの距離の情報を測距部8が取得し、これらの情報に基づいて、撮影範囲内の照明光の光量分布を容易に調整することができる。これにより、例えば、被写体を強調したり、被写対象面の照明光の明るさを平準化したりすることが容易となる。
また、固定分布モードを用いれば、被写体距離によらず、作画意図等を優先して、照明光の光量分布を設定することも可能である。
また、固定分布モードを用いれば、被写体距離によらず、作画意図等を優先して、照明光の光量分布を設定することも可能である。
[第1〜第3変形例]
次に、本実施形態の第1〜第3変形例について説明する。
図16(a)、(b)、(c)は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の照明部の変形例(第1〜第3の変形例)を示す模式的な断面図である。
次に、本実施形態の第1〜第3変形例について説明する。
図16(a)、(b)、(c)は、本発明の第1の実施形態の撮影装置の照明部の変形例(第1〜第3の変形例)を示す模式的な断面図である。
これら変形例は、いずれも、カメラ1において照明部4に代えて用いることができる照明部の構成に関する変形例である。以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図16(a)に模式的な断面図を示すように、第1変形例の照明部14は、上記第1の実施形態の照明部4のレンズ部4bに代えて、凹面鏡部14bを備える。
凹面鏡部14bは、LEDチップ4aからの光を反射して、照明光の放射光軸と放射角とを照明部4と同様に設定するための部材である。
本変形例によれば、各LEDチップ4aの配置は、上記第1の実施形態の照明部4と同様の配置とすることができる。
凹面鏡部14bは、LEDチップ4aからの光を反射して、照明光の放射光軸と放射角とを照明部4と同様に設定するための部材である。
本変形例によれば、各LEDチップ4aの配置は、上記第1の実施形態の照明部4と同様の配置とすることができる。
図16(b)に模式的な断面図を示すように、第2変形例の照明部24は、上記第1の実施形態の照明部4のレンズ部4bに代えて、凹レンズ24bを備える。
凹レンズ24bは、図示略の基板上に配列された複数のLEDチップ4aからの光を放射状に拡大するため、負の屈折力を有する光学素子である。本変形例では、一例として、凹面をLEDチップ4a側に向けた凹平レンズを採用している。
凹レンズ24bは、図示略の基板上に配列された複数のLEDチップ4aからの光を放射状に拡大するため、負の屈折力を有する光学素子である。本変形例では、一例として、凹面をLEDチップ4a側に向けた凹平レンズを採用している。
本変形例によれば、LEDチップ4aから放射された光は、凹レンズ24bの負の屈折力により、凹レンズ24bの光軸に対する発光位置のずれ量に応じて、光軸に対して傾斜する方向に進む。このため、各LEDチップ4aの発光面を同一平面に整列させても、照明部4と同様な照明領域Iijに照明光を導くことができる。また、照明部4に比べて部品点数を削減できるため、低コスト化が可能である。
図16(c)に模式的な断面図を示すように、第3変形例の照明部34は、上記第2変形例の凹レンズ24bに代えて、凹レンズ34bを備える。
凹レンズ34bは、平面をLEDチップ4a側に向けた凹平レンズである。
本変形例によれば、上記第2変形例と同様に、凹レンズ34bが負の屈折力を有しているため、各LEDチップ4aの発光面を同一平面に整列させても、照明部4と同様な照明領域Iijに照明光を導くことができる。
凹レンズ34bは、平面をLEDチップ4a側に向けた凹平レンズである。
本変形例によれば、上記第2変形例と同様に、凹レンズ34bが負の屈折力を有しているため、各LEDチップ4aの発光面を同一平面に整列させても、照明部4と同様な照明領域Iijに照明光を導くことができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の撮影装置および撮影用照明装置について説明する。
図17は、本発明の第2の実施形態の撮影装置および撮影用照明装置を示す模式的な正面図である。
次に、本発明の第2の実施形態の撮影装置および撮影用照明装置について説明する。
図17は、本発明の第2の実施形態の撮影装置および撮影用照明装置を示す模式的な正面図である。
本実施形態のカメラ41(撮影装置)は、上記第1の実施形態のカメラ1のカメラ本体2に代えて、カメラ本体42(撮影部)を備え、カメラ本体42に着脱可能に設けられた照明部44(撮影用照明装置)を追加したものである。以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
カメラ本体42は、上記第1の実施形態のカメラ1の照明部4を削除し、照明部44を着脱可能および通信可能に接続するホットシュー42cと、被写体距離を測定するため制御部7と通信可能に接続された測距部48とを追加したものである。
測距部48の構成はAFに用いることができる適宜のアクティブ方式、パッシブ方式の測距部を採用することができる。本実施形態では、一例として、離間して配置された2つの受光レンズ48aと、各受光レンズ48aによって集光された光束の位相差を検出する画像センサー48bとを備える外光パッシブ方式を採用している。
測距部48は、カメラ本体42のカメラ筐体2cの撮影レンズ部3が設けられた前面部に設けられている。
測距部48の構成はAFに用いることができる適宜のアクティブ方式、パッシブ方式の測距部を採用することができる。本実施形態では、一例として、離間して配置された2つの受光レンズ48aと、各受光レンズ48aによって集光された光束の位相差を検出する画像センサー48bとを備える外光パッシブ方式を採用している。
測距部48は、カメラ本体42のカメラ筐体2cの撮影レンズ部3が設けられた前面部に設けられている。
照明部44は、5×5の格子状に基板上に配列された合計25個のLEDチップ4aと、これらLEDチップ4aの発光面を覆うように配置された負の屈折力を有するフレネルレンズ44bとを備える本体部44aと、本体部44aをカメラ本体42のホットシュー42cに着脱可能および通信可能に接続する接続部44cとを備える。
また、照明部44は、図4に示すように、照明部4と同様には光量制御部であるLED駆動部4dを備える。
照明部44による各LEDチップ4aからの照明光は、特に図示しないが、撮影範囲SWの断面を5×5の格子状の分割する部分領域のいずれかに向けて照射され、これにより、上記第1の実施形態の照明部4と同様に、撮影範囲SW全体を照明することが可能になっている。
また、照明部44は、図4に示すように、照明部4と同様には光量制御部であるLED駆動部4dを備える。
照明部44による各LEDチップ4aからの照明光は、特に図示しないが、撮影範囲SWの断面を5×5の格子状の分割する部分領域のいずれかに向けて照射され、これにより、上記第1の実施形態の照明部4と同様に、撮影範囲SW全体を照明することが可能になっている。
このような構成のカメラ41によれば、照明部44をカメラ本体42のホットシュー42cに装着した状態では、測距部48を用いて被写体距離を測定することにより、上記第1の実施形態と同様にして、分布形成モードの照明モードを実現することができる。
このため、照明部44によって、撮影範囲内の被写体の位置や被写体までの距離に応じて、撮影範囲内の照明光の光量分布を容易に調整することができる。これにより、例えば、被写体を強調したり、被写対象面の照明光の明るさを平準化したりすることが容易となる。
また、本実施形態のカメラ41は、AF動作を測距部48によって行うため、カメラ本体42はデジタルカメラには限定されず、アナログ方式のカメラであってもよい。
このため、照明部44によって、撮影範囲内の被写体の位置や被写体までの距離に応じて、撮影範囲内の照明光の光量分布を容易に調整することができる。これにより、例えば、被写体を強調したり、被写対象面の照明光の明るさを平準化したりすることが容易となる。
また、本実施形態のカメラ41は、AF動作を測距部48によって行うため、カメラ本体42はデジタルカメラには限定されず、アナログ方式のカメラであってもよい。
なお、上記の各実施形態および各変形例の説明では、撮影装置が静止画撮影を行う場合の例で説明したが、照明部は、LEDチップ4aを用いているため、連続発光させることにより、動画撮影も可能である。
また、上記の各実施形態および各変形例の説明では、デジタルカメラまたはアナログカメラの場合の例で説明したが、撮影装置は、ビデオカメラであってもよい。
また、上記の各実施形態および各変形例の説明では、撮影装置の画角が一定の場合の例で説明したが、撮影装置は、ズーム機構を備えていてもよい。この場合、照明部は、最も広角側で撮影範囲SWの全体を照明でき、最も望遠側の画角範囲内を複数に分割して照明できるように、照明部の光源の個数や配置を設定しておけばよい。
ズーム時の動作は、ズームによって、撮影範囲SWを構成する部分領域Sijの構成が変化する点を除けば、上記と同様にして照明部の発光量分布を決定することができる。
また、上記第2変形例、第3変形例、第2の実施形態のように、照明部がレンズを備える場合には、照明部のレンズもズーミング可能な構成とすれば、撮影装置の画角に応じて照明光をズーミングすることが可能である。
ズーム時の動作は、ズームによって、撮影範囲SWを構成する部分領域Sijの構成が変化する点を除けば、上記と同様にして照明部の発光量分布を決定することができる。
また、上記第2変形例、第3変形例、第2の実施形態のように、照明部がレンズを備える場合には、照明部のレンズもズーミング可能な構成とすれば、撮影装置の画角に応じて照明光をズーミングすることが可能である。
また、上記の各実施形態および各変形例の説明では、最も至近側の合焦位置に主要被写体が位置するものとして、合焦させる場合の例で説明したが、主要被写体を他の手段によって判定することも可能である。
例えば、顔認識や形状認識等の画像認識によって特定の被写体を特定する手段を有する場合には、このような特定に合わせて、合焦位置と、合焦エリアとを決定することが可能である。
また、例えば、液晶モニター上にタッチセンサを設け、液晶モニターの表示画面にタッチ入力することによって、撮影者が合焦位置と、合焦エリアとを決定できるようにしてもよい。
例えば、顔認識や形状認識等の画像認識によって特定の被写体を特定する手段を有する場合には、このような特定に合わせて、合焦位置と、合焦エリアとを決定することが可能である。
また、例えば、液晶モニター上にタッチセンサを設け、液晶モニターの表示画面にタッチ入力することによって、撮影者が合焦位置と、合焦エリアとを決定できるようにしてもよい。
また、上記に説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
1、41 カメラ(撮影装置)
2、42 カメラ本体(撮影部)
2b モード操作部(照明モード設定部)
2c カメラ筐体
3 撮影レンズ部(撮影部)
3c レンズ移動部
4、14、24、34 照明部
4a LEDチップ
4b レンズ部
4d LED駆動部4d(発光量制御部)
5 撮像素子(撮影部)
6 駆動モータ(測距部)
7 制御部(照明光分布制御部、測距部)
8、48 測距部
14b 凹面鏡部
24b、34b 凹レンズ
44 照明部(撮影用照明装置)
44b フレネルレンズ
44c 接続部
Iij、I11、I12、I13、I21、I22、I23、I31、I32、I33 照明領域
Lij、L11、L12、L13、L21、L22、L23、L31、L32、L33 LED光源
O 撮影光軸
Oij 放射光軸
OS1、OS2、OS3、OS4、OS5、OS6、OS7 被写体
Pij、P11、P12、P13、P21、P22、P23、P31、P32、P33 画素エリア
Sij、S11、S12、S13、S21、S22、S23、S31、S32、S33 部分領域
SW 撮影範囲(撮影範囲全体)
2、42 カメラ本体(撮影部)
2b モード操作部(照明モード設定部)
2c カメラ筐体
3 撮影レンズ部(撮影部)
3c レンズ移動部
4、14、24、34 照明部
4a LEDチップ
4b レンズ部
4d LED駆動部4d(発光量制御部)
5 撮像素子(撮影部)
6 駆動モータ(測距部)
7 制御部(照明光分布制御部、測距部)
8、48 測距部
14b 凹面鏡部
24b、34b 凹レンズ
44 照明部(撮影用照明装置)
44b フレネルレンズ
44c 接続部
Iij、I11、I12、I13、I21、I22、I23、I31、I32、I33 照明領域
Lij、L11、L12、L13、L21、L22、L23、L31、L32、L33 LED光源
O 撮影光軸
Oij 放射光軸
OS1、OS2、OS3、OS4、OS5、OS6、OS7 被写体
Pij、P11、P12、P13、P21、P22、P23、P31、P32、P33 画素エリア
Sij、S11、S12、S13、S21、S22、S23、S31、S32、S33 部分領域
SW 撮影範囲(撮影範囲全体)
Claims (7)
- 被写体を撮影する撮影部と、
撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射するLED光源を複数有し、該LED光源を複数点灯することにより前記撮影範囲全体を照明することが可能な照明部と、
前記被写体に対する照明モードを設定する照明モード設定部と、
前記撮影範囲における前記被写体の位置情報と、前記被写体までの距離の情報とを取得する測距部と、
該測距部が取得した前記位置情報および前記距離の情報と、前記照明モード設定部で設定された前記照明モードとに基づいて、前記照明部の各LED光源の発光量を調整して、前記撮影範囲内の照明光分布を制御する照明光分布制御部と、
を備える、撮影装置。 - 前記測距部は、前記位置情報および前記距離の情報を、前記撮影範囲内に分散して設けられた複数の測距領域ごとに取得し、
該測距領域は、前記複数の照明領域にそれぞれ設けられている
ことを特徴とする、請求項1に記載の撮影装置。 - 前記測距部は、
複数の測距領域を有するマルチエリア自動合焦機構で構成されている
ことを特徴とする、請求項1または2に記載の撮影装置。 - 前記照明モードは、
前記複数の照明領域のうち、前記被写体における合焦部分を含む照明領域の照明光の光量に比べて、前記被写体における合焦部分を含まない照明領域の照明光の光量が小さくなる照明光分布を有する被写体強調モードを備える
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮影装置。 - 前記照明モードは、
前記複数の照明領域に対応する各LED光源の発光量を、前記照明領域に含まれる被写体までの距離が長いほど高く設定することにより、前記撮影範囲内の被写体表面の照明光の明るさを平準化する平準化モードを備える
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮影装置。 - 前記平準化モードでは、
前記複数の照明領域における各被写体の適正露出が一定となるように、前記照明光の明るさを平準化する
ことを特徴とする、請求項5に記載の撮影装置。 - 被写体を撮影する撮影装置とともに用いる撮影用照明装置であって、
撮影範囲内に分散して設定された複数の照明領域のいずれかに向けて照明光を照射するLED光源を複数有し、該LED光源を複数点灯することにより前記撮影範囲全体を照明することが可能な照明部と、
前記撮影装置と通信可能、かつ前記撮影装置に対して着脱可能に接続する接続部と、
該接続部を介して前記撮影装置から送出される制御信号に基づいて、前記複数のLED光源の発光量を、独立して変化させる発光量制御部と、
を備える、撮影用照明装置。
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