JP2014136832A - 陽極酸化皮膜及びその製造方法 - Google Patents

陽極酸化皮膜及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐食性を維持することができる陽極酸化皮膜及びその製造方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に陽極酸化皮膜を作製する工程と、前記陽極酸化皮膜の表面を、リチウムイオンを含む封孔処理液を用いて処理する工程と、前記封孔処理された陽極酸化皮膜を加熱する工程とを含む陽極酸化皮膜の製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金の表面に施した陽極酸化皮膜及びその製造方法に関する。
アルミニウムやアルミ展伸材、アルミ鋳造材、アルミダイカスト材などのアルミニウム合金の耐食性を向上させる方法として、従来から陽極酸化処理が行われている。陽極酸化処理は、アルミニウムを酸化することによってその表面に酸化皮膜を作製する方法である。しかし、この酸化皮膜は多孔質皮膜であり、耐食性低下の一因となっているため、更なる耐食性の向上を目的として、陽極酸化処理後に孔を塞ぐ封孔処理が行われている。
従来から知られている封孔処理の一つである水和封孔処理には、蒸気によって陽極酸化皮膜を封孔する蒸気封孔型と、封孔助剤を添加した30〜50℃の温水にアルミニウムを浸漬する低温水和型と、金属塩等の封孔助剤を添加した80〜100℃の熱水にアルミニウム材を10分以上浸漬する高温水和型とがある。船外機などの高い耐食性が必要とされるアルミニウム部品では、高温水和型の封孔処理が施されている。しかし、高温水和型の封孔処理は、封孔処理液を80〜100℃まで加熱、維持する必要があり、また、処理時間が10分以上と長いため、大量のエネルギーを消費してしまう。
一方、近年、省エネルギー型の封孔処理として、例えば特許文献1のような技術が開発されている。
特開2010−77532号公報
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、高い耐食性を維持することができる陽極酸化皮膜及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る陽極酸化皮膜の製造方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に陽極酸化皮膜を作製する工程と、前記陽極酸化皮膜の表面を、リチウムイオンを含む封孔処理液を用いて処理する工程と、前記封孔処理された陽極酸化皮膜を加熱する工程とを含む。
前記加熱する工程は、160〜400℃の範囲内で行われることが好適である。
前記封孔処理液のリチウムイオン濃度は0.02〜20g/Lであり、前記封孔処理液のpH値は10.5以上であり、前記封孔処理液の温度は10〜65℃であることが好適である。
また、本発明は他の側面で陽極酸化皮膜であり、アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に形成された陽極酸化皮膜であって、前記陽極酸化皮膜の表面に細孔を備えており、前記細孔内に少なくともリチウム金属又はリチウムを主成分とする合金もしくは化合物を備えており、前記陽極酸化皮膜の表面にマイクロクラックをさらに備える。
前記マイクロクラックの数は、50〜200個/mmであることが好適である。
前記マイクロクラックは、前記アルミニウム又はアルミニウム合金部材にまで達していることが好適である。
前記リチウム金属又はリチウムを主成分とする合金もしくは化合物は、前記アルミニウム又はアルミニウム合金部材側よりも前記陽極酸化皮膜の表面側に多く存在することが好適である。
本発明の陽極酸化皮膜及びその製造方法によれば、高い耐食性を維持することができる。
本発明による耐食性向上のメカニズムを示す模式図である。 実施例1及び比較例1におけるマイクロクラック数と腐食面積率の関係を示すグラフである。 実施例1において400℃加熱処理を行った試験片のFE−SEMによる表面写真である。 比較例1についての試験片のFE−SEMによる表面写真である。 実施例2及び比較例2における加熱温度とマイクロクラック数の関係を示すグラフである。 実施例2及び比較例2におけるマイクロクラック数と腐食面積率の関係を示すグラフである。 実施例3についての加熱処理前における試験片の断面写真である。 実施例3についての加熱処理後における厚膜部の断面写真である。 実施例3についての加熱処理後における薄膜部の断面写真である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(被処理物)
本発明において、陽極酸化処理の処理対象物は、アルミニウム又は、シリコンや銅等の合金成分を含むアルミニウム合金部材である。アルミニウム合金部材としては、特に限定されるものではなく、例えばアルミ展伸材、アルミ鋳造材、アルミダイカスト材等を用いることができる。
(陽極酸化処理)
陽極酸化皮膜は、アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に作製される。陽極酸化皮膜は、陽極酸化処理液中にアルミニウム又はアルミニウム合金を陽極として、チタンやステンレス板等を陰極としてそれぞれ配置し、処理液を電気分解することによって得られる。陽極酸化処理液としては、硫酸、シュウ酸、リン酸、クロム酸等の酸性水溶液、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム等の塩基性水溶液のいずれを用いてもよく、本発明において陽極酸化処理の対象となるアルミニウム又はアルミニウム合金部材は、特定の陽極酸化処理液を使用したものには限定されない。陽極酸化皮膜の膜厚も特に限定されないが、通常3〜40μmがよい。電気分解の方法としては、特に限定されるものではなく、例えば直流電解、交流電解、交直重畳電解、Duty電解等、いずれの電解方法を用いてもよい。
(封孔処理)
陽極酸化皮膜を作製した処理対象物に対し、リチウムイオンを含む封孔処理液を用いて封孔処理を施す。具体的には、陽極酸化皮膜を作製した処理対象物を封孔処理液に浸漬し、又は処理対象物に封孔処理液を塗布やスプレーする等、封孔処理液を陽極酸化皮膜の表面に付着させることにより封孔処理を行う。
陽極酸化皮膜を作製した処理対象物を封孔処理液に浸漬し、又は処理対象物に封孔処理液を塗布やスプレーした後、乾燥することが好ましい。乾燥温度は、好ましくは100〜150℃の範囲内である。また、陽極酸化皮膜を作製した処理対象物を封孔処理液に浸漬し、5分以下で封孔処理液から取り出し、水洗、乾燥することが好ましい。塗布やスプレーによる封孔処理方法は、部分的に封孔処理することができ、大型部品でも浸漬する必要がないため、大型の槽を必要としない。
封孔処理液はリチウムイオンを含む水溶液であり、リチウムイオン源となる薬品としては、硫酸リチウム、塩化リチウム、ケイ酸リチウム、硝酸リチウム、炭酸リチウム、リン酸リチウム、水酸化リチウム、及びそれらの水和物などを使用することができる。そのうち、水溶液が塩基性を示すものとして水酸化リチウム、炭酸リチウム、ケイ酸リチウムが好ましい。但し、ケイ酸リチウムは毒性が強く、水に溶けにくいため、実用的ではない。よって、炭酸リチウムと水酸化リチウムがより好適である。
封孔処理液のリチウムイオン濃度は、0.02〜20g/Lにする必要がある。0.02g/L以上の濃度のリチウムイオンで封孔処理の反応が促進される。下限は、好ましくは0.08g/Lであり、より好ましくは2g/Lである。上限は、より好ましくは10g/Lである。リチウムイオン濃度が10g/Lを超えた封孔処理液では、急速に反応が進み、陽極酸化皮膜のないアルミニウム素地の溶解が起こる場合がある。
封孔処理液のpH値は、10.5以上にする必要がある。好ましくは11以上であり、さらに好ましくは12以上である。また、pH値の上限は14が好ましい。封孔処理液が塩基性のため、酸性水溶液で処理した皮膜と反応しやすく、後述するリチウム化合物を速やかに生成する。また、pH値12以上では、リチウム化合物をより速やかに生成する。pH値が10.5未満の封孔処理液では、腐食率が高く、耐食性を向上させる効果が低くなる場合がある。また、リチウムイオン源によってpH値は異なるので、硫酸、シュウ酸、リン酸、クロム酸等の酸や、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム等の塩基を用いてpHを調整することができる。
封孔処理液の温度は、65℃以下にする必要がある。下限は10℃以上が好ましい。より好ましくは25〜50℃である。25℃よりも低い温度で処理を施すと、活性が低く、反応が弱くなるが、ある程度の耐食性は期待できる。逆に、65℃を超える温度では、陽極酸化皮膜表面からの皮膜の溶解が急速に進み、皮膜が消失して高い耐食性は得られなくなる場合がある。
封孔処理液の処理時間(浸漬時間)は、少なくとも0.5分あれば、高い耐食性が発揮される。上限は好ましくは5分以下である。5分を超える処理時間では、皮膜の溶解が急速に進み、耐食性が低下する場合がある。
陽極酸化皮膜を作製したアルミニウム又はアルミニウム合金部材は、封孔処理液に浸漬、又は、封孔処理液を塗布する前に、水洗浄等の前処理を行うことが好ましい。陽極酸化皮膜に付着した陽極酸化処理液が封孔処理液に混入することを防止し、また孔内の陽極酸化処理液を除去するためである。
リチウムは非常に小さい元素であり、皮膜の隙間に入って反応しやすいため、好適である。リチウムと同族の元素であるナトリウムやカリウムは、皮膜の封孔処理回数に対して敏感であり、処理回数の増加に伴い、耐食性は顕著に低下する。また、薬液管理に関してコスト高を招くため、生産を考慮すると望ましくない。これに対して、リチウムは処理回数に鈍感で、安定した耐食性を有する。
(加熱処理)
封孔処理された陽極酸化皮膜を加熱する。加熱温度は、好ましくは160〜400℃の範囲内である。160℃に満たない温度では、後述するように、封孔処理時に生成する微細なマイクロクラックに変化が見られない場合があり、400℃を超える温度では、アルミニウム合金の種類によってはアルミニウム合金部材の溶解が始まってしまう場合があるからである。加熱時間については、部品の大きさや形状によって部品が均一に加熱されるまでの時間が異なるため、使用する部品ごとに最適な加熱時間を設定することが好ましい。
加熱処理は、上述したような封孔処理後の乾燥工程と一体化させることも、別々に行うことも可能である。乾燥工程の乾燥温度を上げることによって、加熱処理と乾燥工程を一体化することができ、工程の簡略化が可能になる。また、使用する部品によって求められる耐食性能が異なることもあり、そのような部品複数種を同時に陽極酸化処理を施す場合も頻繁にあるため、まず上述したような通常の乾燥を行い、その後高い耐食性を必要とする部品のみに対して加熱処理を行うことも可能である。
(陽極酸化皮膜)
アルミダイカスト材、例えばADC12材等のシリコンを多く含むアルミニウム合金部材に陽極酸化皮膜を作製した場合、シリコン量が少なくアルミニウム量が多い部分には厚い皮膜が生成し、シリコン量が多くアルミニウム量が少ない部分には薄い皮膜が生成するため、全体的に不均一な膜厚の皮膜が得られる。本発明者らは、このような陽極酸化皮膜の耐食性について鋭意検討を行った。このような部品を、例えば過酷な腐食環境下である海で使用した場合、海水中に含まれる塩分が皮膜を攻撃(溶解)し、皮膜に海水が徐々に浸透していく。そして、海水がアルミニウム合金部材に達することによって、アルミニウム合金部材の腐食が始まる。膜厚の薄い部分は海水がアルミニウム合金部材に達するまでの時間が短いため、膜厚の薄い部分から腐食していくことになる。海水中では、陰極がアルミニウム合金部材、陽極が皮膜、電解液が海水とみなされる局部電池が形成され、2種類の金属と水との間で起こる電気化学反応によって腐食電流が発生する。この腐食電流を小さくすることによって、陽極酸化皮膜の耐食性を向上させることができると考えられる。しかしながら、封孔処理はあくまで陽極酸化皮膜の孔を塞ぐ処理であるため、封孔処理のみによって腐食電流を小さくすることは困難である。
一方、ADC12材等のシリコンを多く含むアルミニウム合金部材に限らず、アルミニウム合金部材には様々な合金成分が含まれている。陽極酸化皮膜はアルミニウムを酸化させて体積を膨張させたものであるため、皮膜中の合金成分の周囲には隙間が生じ、または、合金成分がなくなって空洞になる。これにより、皮膜には欠陥が存在することとなる。上述した海での使用例で考えると、このような欠陥のある部分は海水が浸透しやすいため、膜厚の薄い部分と同様に腐食しやすい。したがって、腐食電流が集中しやすい膜厚の薄い部分や皮膜欠陥部において最初に腐食が発生し、その後、腐食が拡がっていくことによって、耐食性が悪化する。よって、皮膜の耐食性を向上させるためには、発生する腐食電流を如何に小さくするかが重要である。
そこで、本発明者らは、上述したように、リチウムイオンを含む封孔処理液を用いて封孔処理を行った陽極酸化皮膜について加熱処理を行うことを見出した。加熱処理を行うことによって、陽極酸化皮膜の表面にマイクロクラックを作製する。発生する腐食電流を、作製したマイクロクラックの数だけ分散させることにより小さくし、陽極酸化皮膜の耐食性を向上させることができる。
本発明の陽極酸化皮膜は、アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に形成された陽極酸化皮膜であって、陽極酸化皮膜の表面に細孔を備えており、細孔内に少なくともリチウム金属又はリチウムを主成分とする合金もしくは化合物を備えており、陽極酸化皮膜の表面にマイクロクラックをさらに備える。リチウム化合物としては、詳細は後述するが、LiH(AlO・5HO等を挙げることができる。また、このリチウム化合物は、後述するように、アルミニウム又はアルミニウム合金部材側よりも陽極酸化皮膜の表面側に多く存在することが好ましい。
作製したマイクロクラックは、アルミニウム又はアルミニウム合金部材にまで達していることが好ましい。これにより、陽極酸化皮膜の膜厚の薄い部分よりも、マイクロクラックが存在する部分の方が腐食しやすい状態となる。マイクロクラックが陽極酸化皮膜の表面に1個存在する場合と複数個存在する場合において、発生するトータルの腐食電流は同じであるから、マイクロクラックが複数個存在する場合の方がマイクロクラック1個当たりで生じる腐食電流は小さくなり、腐食はゆっくりと進行する。マイクロクラックを皮膜の全体に均一に作製することによって、部品全体がゆっくりと腐食していくことになるが、その腐食速度はかなり遅くなると推定され、長期的に見ると皮膜の耐食性は加熱処理を行わない場合と比較して2倍以上に向上すると考えられる。
本発明の加熱処理における加熱温度は、上述したように、160〜400℃の範囲内である。このような加熱処理を行うことにより、陽極酸化皮膜全体に均一にマイクロクラックを好ましくは50〜200個/mm、より好ましくは70〜175個/mm、さらに好ましくは110〜145個/mm作製することができる。50個/mm未満である場合には、加熱処理を行わない場合と比べて腐食面積率があまり変わらない場合があり、200個/mmを超える場合には、マイクロクラックが本来生成しやすい膜厚の薄い部分に発生する割合が高くなり、マイクロクラックの分布が不均一になるため、耐食性が悪化するおそれがある。
なお、本明細書において、マイクロクラックの数(個/mm)は次の方法により算出した。電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)を用いて陽極酸化皮膜の表面を拡大して撮影した写真(幅60μm)に、60μmの長さの直線を引き、当該直線とマイクロクラックが交わる数を測定した。この測定を10回行い、10回の平均値を1mm単位に換算した値をマイクロクラックの数として採用した。
本発明はリチウムイオンを含む封孔処理液を用いた封孔処理でのみ可能な方法であり、その理由は次のように考えられる。図1に本発明による耐食性向上のメカニズムを示す。図1(a)に示すように、アルミニウム合金部材11の表面に作製した陽極酸化皮膜12は封孔処理によって化学反応を起こすため、孔13と孔13の間の陽極酸化皮膜部分の強度が低下する。リチウムイオンを含む封孔処理液を用いた封孔処理では、リチウム化合物14(LiH(AlO・5HO)とジアスポア15(AlO・OH)が生成しており、陽極酸化皮膜12の最表面にはそれらの化合物が薄片状となっている(図1(b))。処理対象物がシリコンを含むアルミニウム合金部材11である場合、薄片状の下にはもともと陽極酸化皮膜12の表面に内包されていたシリコン16が、封孔処理時の皮膜の溶解により析出している(図1(b))。陽極酸化皮膜12の表層は多くのリチウム化合物14が緻密に存在しており、このリチウム化合物14は陽極酸化皮膜12の奥深くまで生成している(図1(b))。また、陽極酸化皮膜12の表層部近傍の孔13内には、リチウム化合物14が特に密集して生成するため、陽極酸化皮膜12の表層部では、孔13内から陽極酸化皮膜12側への圧力Pが発生する(図1(b))。この圧力Pによって、陽極酸化皮膜12にナノレベルの大きさのマイクロクラック17が発生し、その結果、孔13と孔13が繋がる(図1(c))。孔13と孔13が繋がった際の衝撃等により、孔13内の化合物にもマイクロクラック17が発生する(図1(c))。なお、孔13内の生成物は、極小の化合物が集まったものであるため、強度は高くない。多数のマイクロクラック17が繋がることにより、陽極酸化皮膜12の表層部にて、マイクロクラック17は大きく成長する(図1(d))。つまり、リチウム化合物14が特に密集して生成している表層部(深さ約1μm)のみ、マイクロクラック17が生成される。その後、図1(e)に示すように、160〜400℃の加熱処理によって、微細なマイクロクラック17が伸展して大きくなり、また、新たなマイクロクラックが生成しやすくなり、アルミニウム合金部材11にまで達したマイクロクラック18が作製される。このアルミニウム合金部材11にまで達したマイクロクラック18により、腐食電流がアルミニウム合金部材11に分散して流れるため、アルミニウム合金部材の腐食の進行速度を抑制することができ、耐食性が向上すると考えられる。
以上説明したように、本発明の陽極酸化皮膜及びその製造方法によれば、陽極酸化皮膜の表面に作製されたマイクロクラックによって腐食電流が分散されるため、耐食性を向上させることができる。
以下、実施例等を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
アルミニウム合金ダイカスト材ADC12を試験片として用いた。200g/Lの硫酸浴に試験片を陽極として浸漬し、電流密度1.5A/dmで直流を10分間通電することにより、膜厚が3μmの陽極酸化皮膜を作製した。陽極酸化処理後の試験片を、0.8g/Lのリチウムイオンを含み、pHを12、温度を40℃とした封孔処理液に1分間浸漬して封孔処理を行い、その後オーブンで120℃、30minの乾燥を行った。乾燥後の試験片を、再びオーブンで120〜400℃、30〜300minの加熱処理を行った。得られた試験片について、陽極酸化皮膜表面のマイクロクラック数を測定した。また、塩水噴霧試験(JIS Z 2371)を240h行い、耐食性評価を行った。耐食性評価については、下式(1)に従って、腐食面積率を算出した。
腐食面積率(%)=評価面における腐食した面積/評価面の全面積 ・・・式(1)
腐食面積率が低いほど腐食している部分が少なく、耐食性が高いことを示す。なお、評価面における腐食した面積については、画像処理により算出した。
(比較例1)
120〜400℃、30〜300minの加熱処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様に行った。
実施例1及び比較例1におけるマイクロクラック数と腐食面積率の関係を図2と表1に示す。また、実施例1において400℃加熱処理を行った試験片のFE−SEMによる表面写真を図3に、比較例1についての試験片のFE−SEMによる表面写真を図4に、それぞれ示す。
表1より、比較例1の場合、マイクロクラック数は38個/mm、腐食面積率は2.1%であった。また、乾燥後に、乾燥と同条件で加熱処理を行っても、マイクロクラック数と腐食面積率に大きな変化は見られなかった。一方、実施例1の160℃以上の加熱処理を行った場合、マイクロクラック数は52〜194個/mmと増加し、腐食面積率は比較例1と比べて半分以下である0.2〜1.0%となった。これは、マイクロクラックが皮膜全体に均一に生成することによって、腐食電流が膜厚の薄い部分に集中することなく分散されたためである。また、マイクロクラック数が200個/mmまでは均一にクラックが作製されるが、200個/mmを超えると、マイクロクラックが本来生成しやすい膜厚の薄い部分におけるマイクロクラックの割合が高まり、マイクロクラックの分布が不均一になるため、耐食性は悪化すると考えられる。
図2より、マイクロクラック数は、腐食面積率が比較例1と比べて半分以下となる50〜200個/mmが好ましく、70〜175個/mmがさらに好ましいと考えられる。
図3より、皮膜表面には多数の大きなマイクロクラックが均一に生成していることが確認された。一方、図4より、比較例1の皮膜表面には小さなクラックが点在していることが確認された。
(実施例2)
実施例1と同様に行った。
(比較例2)
アルミニウム合金ダイカスト材ADC12を試験片として用いた。200g/Lの硫酸浴に試験片を陽極として浸漬し、電流密度1.5A/dmで直流を10分間通電することにより、膜厚が3μmの陽極酸化皮膜を作製した。陽極酸化処理後の試験片について、酢酸ニッケル水溶液(トップシールH−298)を用いた高温水和型の封孔処理を行い、その後オーブンで120℃、30minの乾燥を行った。乾燥後の試験片を、再びオーブンで200〜400℃、30minの加熱処理を行った。
実施例2及び比較例2で得られた試験片について、実施例1と同様に、陽極酸化皮膜表面のマイクロクラック数を測定した。また、実施例1と同様に、塩水噴霧試験(JIS Z 2371)を240h行い、耐食性評価を行った。加熱温度とマイクロクラック数の関係を図5に、マイクロクラック数と腐食面積率の関係を図6に、図5及び図6のプロットデータを表2に、それぞれ示す。
図5及び図6より、比較例2では、加熱処理を行ってもマイクロクラック数はほとんど増加せず、腐食面積率が増加した。つまり、耐食性が悪化することが確認された。このことから、高温水和型の封孔処理を用いた場合、加熱処理を行ってもマイクロクラックは作製されにくいことが示された。図6より、比較例2では、少量生成するマイクロクラックは、膜厚が薄い部分に集中する傾向があるため、腐食電流を分散させることができず、もともと耐食性の低い膜厚が薄い部分にマイクロクラックが作製されることにより、さらに耐食性が低下することが示された。これらのことから、本発明はリチウムイオンを含む封孔処理液を用いた封孔処理でのみ可能な方法であることが示された。
(実施例3)
アルミニウム合金ダイカスト材ADC12を試験片として用いた。200g/Lの硫酸浴に試験片を陽極として浸漬し、電流密度1.5A/dmで直流を10分間通電することにより、膜厚が3μmの陽極酸化皮膜を作製した。陽極酸化処理後の試験片を、0.8g/Lのリチウムイオンを含み、pHを12、温度を40℃とした封孔処理液に1分間浸漬して封孔処理を行い、その後オーブンで120℃、30minの乾燥を行った。乾燥後の試験片を、再びオーブンで400℃、30minの加熱処理を行った。
得られた試験片について、加熱処理前後における試験片のFE−SEMによる断面写真を撮影した。
一般に、アルミダイカスト材等のシリコンを多く含むアルミニウム合金部材に陽極酸化皮膜を作製した場合、シリコン量が少なくアルミニウム量が多い部分には厚い皮膜が生成し、シリコン量が多くアルミニウム量が少ない部分には薄い皮膜が生成するため、厚膜部と薄膜部が交互に存在し、全体的に不均一な膜厚の皮膜が得られる。そこで、加熱処理後の試験片については、厚膜部(膜厚約10μm)と薄膜部(膜厚約2μm)の断面写真を撮影した。
加熱処理前における試験片の断面写真を図7(a)に、加熱処理後における厚膜部の断面写真を図8に、加熱処理後における薄膜部の断面写真を図9に、それぞれ示す。なお、図7(b)中の矢印Aは、写真の撮影方向を示している。
図7(a)より、アルミニウム合金ダイカスト材21の表面に作製された陽極酸化皮膜22の表面22sには、表面から1μm程度の深さのマイクロクラック23が生成していることが確認された。図8及び図9より、皮膜32の厚膜部と薄膜部の両方において、マイクロクラック33がアルミニウム合金ダイカスト材31にまで達していることが確認された。このことから、陽極酸化皮膜の表面には、全体的に均一にマイクロクラックが生成していることが示された。
11 アルミニウム合金部材
12 陽極酸化皮膜
13 孔
14 リチウム化合物
15 ジアスポア
16 シリコン
17、18 マイクロクラック
21 アルミニウム合金部材
22 陽極酸化皮膜
22s 表面
23 マイクロクラック
31 アルミニウム合金部材
32 陽極酸化皮膜
33 マイクロクラック
A 写真の撮影方向
P 圧力

Claims (7)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に陽極酸化皮膜を作製する工程と、
    前記陽極酸化皮膜の表面を、リチウムイオンを含む封孔処理液を用いて処理する工程と、
    前記封孔処理された陽極酸化皮膜を加熱する工程と
    を含む陽極酸化皮膜の製造方法。
  2. 前記加熱する工程が、160〜400℃の範囲内で行われる請求項1に記載の陽極酸化皮膜の製造方法。
  3. 前記封孔処理液のリチウムイオン濃度が0.02〜20g/Lであり、前記封孔処理液のpH値が10.5以上であり、前記封孔処理液の温度が10〜65℃である請求項1又は2に記載の陽極酸化皮膜の製造方法。
  4. アルミニウム又はアルミニウム合金部材の表面に形成された陽極酸化皮膜であって、
    前記陽極酸化皮膜の表面に細孔を備えており、前記細孔内に少なくともリチウム金属又はリチウムを主成分とする合金もしくは化合物を備えており、
    前記陽極酸化皮膜の表面にマイクロクラックをさらに備える、陽極酸化皮膜。
  5. 前記マイクロクラックの数が、50〜200個/mmである請求項4に記載の陽極酸化皮膜。
  6. 前記マイクロクラックが、前記アルミニウム又はアルミニウム合金部材にまで達している請求項4又は5に記載の陽極酸化皮膜。
  7. 前記リチウム金属又はリチウムを主成分とする合金もしくは化合物が、前記アルミニウム又はアルミニウム合金部材側よりも前記陽極酸化皮膜の表面側に多く存在する請求項4〜6のいずれかに記載の陽極酸化皮膜。
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