JP2014133586A - 薬剤収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単でかつ潰れにくい構造であって、複数の室に区切れると共に、薬剤をセットしやすく、使用開始時の使い勝手を向上させた薬剤収納容器を提供することである。
【解決手段】正面板、背面板、左右側板を備えた両端が開口した筒状の胴部と、胴部の上下の開口端縁それぞれに連設された蓋板及び底板より構成され、胴部、蓋板及び底板の少なくともいずれか1つに通気部を有し、内部に周囲空間に対して薬効を有する薬剤を収納する薬剤収納容器であって、正面板は背面板より短く形成され、背面板の上縁に蓋板が連設され、蓋板によって上端側の開口が閉塞可能とされ、正面板の上縁に連設して内蓋が形成され、内蓋は正面板の上縁から折り曲げ線を介して背面板の内面と接するように薬剤収納容器の内側に折り込まれ、蓋板と内蓋と胴部とで、薬剤収納容器の内側に内蓋で上下に仕切られた少なくとも2つの収納部を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、周囲空間に対して薬効を有する薬剤を収納するための薬剤収納容器に関する。
従来、周囲空間に対して薬効を有する薬剤を収納する容器として、同一形状及び同一構造からなる厚紙製の二つの箱体を、その端部にてヒンジを介して回動自在に連結した薬剤容器が知られている(例えば引用文献1参照)。
この薬剤容器では、二つの各箱体内に互いに異なる薬剤を収納することで、周囲空間に対して複数種の薬効を付与することも可能である。
特許第3853454号公報
しかしながら、特許文献1に記載された薬剤容器では、厚紙製の箱体をヒンジを介して連結した構造であるため、製造しやすいシンプルな構造ではあるが、単純な直方体形状の厚紙製容器は潰れやすく、また、肉薄なヒンジ部分の強度も弱いという欠点があった。
また、特許文献1に記載された薬剤容器では、各箱体はその上面部が蓋片により開閉自在であることから、この上面部から各箱体の内部に薬剤を投入することにより薬剤をセットする。しかし、この薬剤容器は、下駄箱内等の隙間に設置する薄型の容器であるため、間口が小さく薬剤を投入しづらかったり、薬剤が奥まで入りきらないために蓋がきちんと閉まらず蓋が浮き上がったりするなど、薬剤をセットしづらく使用開始時の使い勝手が悪いという欠点もあった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、簡単でかつ潰れにくい構造を有し、複数の収納部に仕切ることができ、かつ薬剤をセットしやすく使用開始時の使い勝手を向上させた薬剤収納容器を提供することを目的としている。
本発明の一態様の薬剤収納容器は、正面板、背面板、左右側板を備えた両端が開口した筒状の胴部と、該胴部の上下の開口端縁それぞれに連設された蓋板及び底板より構成され、前記胴部、蓋板及び底板の少なくともいずれか1つに通気部を有し、内部に周囲空間に対して薬効を有する薬剤を収納する薬剤収納容器であって、前記正面板は前記背面板より短く形成され、前記背面板の上縁に前記蓋板が連設され、該蓋板によって上端側の開口が閉塞可能とされ、前記正面板の上縁に連設して内蓋が形成され、該内蓋は前記正面板の上縁から折り曲げ線を介して前記背面板の内面と接するように当該薬剤収納容器の内側に折り込まれ、前記蓋板と前記内蓋と前記胴部とで、当該薬剤収納容器の内側に前記内蓋で上下に仕切られた少なくとも2つの収納部を形成する。
本発明の一態様の薬剤収納容器によれば、内蓋下側に形成される第1の収納部のほかに、背面板に連設されて上端側の開口を閉塞する蓋板と当該薬剤収納容器の内側に折り込まれる内蓋とで形成される第2の収納部が形成され、しかも背面板の上縁に連設された蓋板を開いた状態では、開口された間口部分は大きく開放されて、ユーザーが当該薬剤収納容器の内蓋上側に形成されている第2の収納部に対して薬剤をセットし易く使用開始時の使い勝手を向上させることができる。かつ、背面板の上縁に連設された蓋板の先端部分に例えばフック状の係合部を設けて、その係合部を正面板に設けた切り込みに引っ掛ける構成とすれば、蓋の浮き上がり等がなく空隙を生じにくく且つ蓋が閉めやすい構造とすることは容易である。
また、正面板の上縁から折り曲げ線を介して薬剤収納容器の内側に折り込まれ、背面板の内面と接するように形成した内蓋を薬剤収納容器の内側上部に設けることにより、内蓋で仕切られた上側にも少なくとも1つの収納部を形成することができると共に、内蓋が正面板から背面板に対して突っ張り棒のように働くので、蓋板の開閉や、薬剤の投入に対しても、耐圧力に優れた潰れにくい構造を実現することができる。
本発明の第1の実施形態の薬剤収納容器の展開図。 本発明の第1の実施形態の薬剤収納容器の変形例を示す展開図。 本発明の第1の実施形態の薬剤収納容器の組立図。 本発明の第2の実施形態の薬剤収納容器の展開図。 本発明の第2の実施形態の薬剤収納容器の変形例を示す展開図。 本発明の実施形態に係る薬剤収納容器に収納される除湿剤を収容した袋体の平面図。 本発明の実施形態に係る薬剤収納容器に収納される芳香剤を収容した袋体の平面図。 図8及び図9は本発明の実施形態に係る薬剤収納容器を、梱包時(出荷前)に組み立て、かつ除湿剤の袋体及び芳香剤(未開封)の袋体を配設し、非通気性の販売用包装体で包装する工程を説明する図であり、図8は除湿剤及び芳香剤を配設した状態を説明する図。 図8の状態から蓋板を背面側に折り非通気性の販売用包装体で外装する状態を説明する図。 本発明の実施形態に係る薬剤収納容器に、薬剤をセットし、使用する時の状態を説明する図。 本発明の第3の実施形態の薬剤収納容器の展開図。 本発明の第4の実施形態の薬剤収納容器の組立図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
以下の本発明の実施形態において、薬剤収納容器は、板紙、ダンボール紙、プラスチック薄板、その他の薄板材をプレス機等で型抜きする等により製造される。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の薬剤収納容器の展開図を示している。
図1の第1の実施形態において、薬剤収納容器100は、折目線(点線にて示す)を介して連設された正面板101、背面板102、左右側板103,104の4つの側壁と、一側の端部に折目線を介して連設された接着片109とを備えており、この接着片109と他側の側壁103,104とを接着することで両端が開口した四角筒状の胴部105が組み立てられる。
背面板102は上下方向に長い矩形状であり、一方、正面板101は図示のように背面板102より上下方向に短くなっており、その結果、組立て時に背面板102が正面板101より上方に突き出るサイズになっている。すなわち、組立て時には正面板101の上方に切り欠きを設けたような形状となるため、薬剤収納容器100内部への薬剤(図示略)の出し入れが容易となる。
背面板102の上端縁には折目線を介して蓋板106が連設されており、この蓋板106の先端に差込み片106aを形成し、正面板101の上部に組立て時において差込み片106aを差し込んで係止することができる差込み孔101aを形成して、差込み片106aを差込み孔101aに差し込んで係止することによって、蓋板106が湾曲状態で四角筒状の胴部105の上端開口を閉塞可能である。差込み片106aは、左右両側にロック用突起を持つ両側ロックの差込み片である。このように、ラウンド型の蓋板106で開口を閉塞するので、蓋の浮き上がり等がなく、空隙を生じにくい。
なお、図示しないが、組立て時に蓋板106を湾曲しやすくするため、蓋板106の先端側の差込み片106aまでの蓋板全面に渡って横罫線を複数設けてもよい。
また、正面板、背面板、左右側板の4つの側壁の下端縁にはそれぞれ折目線を介して底板形成片107a,107bが連設されており、これらの底板形成片107a,107bを順次折り曲げて接着片109で糊付けすることで底板107を形成する。
正面板101の上端縁には折目線を介して内蓋110が連設されており、この内蓋110は薬剤収納容器100の内側に折り込まれ、少なくとも一部分が背面板102の内面と接するように形成されている。この内蓋110により、薬剤収納容器100内部の空間を複数の収納部に仕切ることが可能である。なお、図1では内蓋110により2つの収納部に仕切っているが、例えば内蓋110に複数の折り目線を形成して、さらに多くの収納部に仕切ることも可能である。
内蓋110は、対向する背面板102の内面と接しているので、突っ張り棒のような働きをして、蓋板110がラウンド型の湾曲形状でありながら、耐圧力に優れており、潰れにくい。
さらに、図1に示すように、背面板102に係合部102aを設け、内蓋106に係合部102aを挿入可能な切り込み110aを設けて両者を係合するように構成すれば、より耐圧強度を向上させることができる。係合部102aは、左右両側にロック用突起を持つ両側ロックの切抜き片である。
また、図1に示すように正面板101の上端縁に凸状部112を設けた場合には、薬剤収納容器100(又は100A)を組み立てた状態(図3参照)で、内蓋106上の収納スペースに薬剤を配置収納したときに、収納した薬剤が傾斜した内蓋106上で動くのを防止できる効果がある。
なお、背面板102には、収納した薬剤(例えば除湿剤)の残量確認用に確認窓111を設けてある。確認窓111から見える薬剤がゼリー状になったり、或いは色が変わった場合には、取り替え時期であると考えて新しい薬剤に交換する。
内蓋110により仕切られた複数の収納部には、全ての収納部に同一の薬剤を収納してもよいし、収納部ごとに異なる薬剤を収納してもよい。
同一の薬剤を収納した場合、例えば、上側の収納部に開封済みの薬剤をセットし、下側の収納部には、未開封の詰め替え用の薬剤を収納するようにしてもよい。
また、除湿剤、芳香剤、消臭剤、脱臭剤、防虫剤、殺虫剤、抗菌剤、防カビ剤、忌避剤、除菌剤等の複数種の薬剤の中から、例えば、衣類収納空間に使用する場合には、防虫剤と除湿剤を組み合わせたり、下駄箱に使用する場合には、除湿剤と芳香剤を組み合わせたり、使用場所や用途に応じて適宜薬剤を組み合わせて使用することが可能である。特定の用途、例えば下駄箱用であれば、内蓋の下側の収納部には除湿剤または防臭剤を、内蓋の上側の収納部には芳香剤のほか防臭剤や防虫剤のような使用開始まで薬効を閉じ込めておきたいものを配置する方法も考えられる。また、この薬剤収納容器の使い方として、内蓋の上側の収納部に使用する薬剤を収納し、内蓋の下側の収納部に薬剤のストックを収納しておくようにしてもよい。
図2は本発明の第1の実施形態の薬剤収納容器の変形例を示す展開図である。
図2の変形例における薬剤収納容器100Aにおいて、図1の薬剤収納容器100と異なる点は、図1の内蓋110における切り込み110aに代えて、図2の内蓋110では差し込み用の係合部110bを用い、図1の背面板102における差し込み用の係合部102aに代えて、図2の背面板102では切り込み102bを用いる構成としたものである。
図2の変形例では、図1の場合と図2の場合とで切り込みと差し込み用の係合部との配置を、内蓋と背面板との間で交換したものとなっている。それ以外の構成は、図1と同様である。図2のように構成した場合にも、図1の場合と同様に内蓋を背面板の内面に沿って滑らせて両者を係合させる作用効果が得られる。
図3は本発明の第1の実施形態の薬剤収納容器100(又は100A)の組立図を示している。
図3において、薬剤収納容器100は、組み立てた時に、正面板101、背面板102、左右側板103,104を備えた両端が開口した筒状の胴部105と、該胴部105の上下の開口端縁それぞれに連設された蓋板106及び底板107より構成され、胴部105、蓋板106及び底板107の少なくともいずれか1つに通気部108を有し、薬剤収納容器の内側に内蓋110で仕切られた少なくとも2つの収納部を形成し、各々の収納部に周囲空間に対して薬効を有する薬剤(図示略)を収納する。
このような構成においては、正面板101は背面板102より短く形成され、背面板102の上縁に蓋板110が連設され、該蓋板106の差し込み片106aを正面板101の差し込み孔101aに脱着することよって上端側の開口が閉塞及び開放可能とされ、正面板101の上縁に連設して形成された内蓋110は正面板101の上縁から折り曲げ線を介して背面板102の内面と接するように薬剤収納容器100の内側に折り込まれ、上端側の開口を閉塞する蓋板106と薬剤収納容器100の内側に折り込まれる内蓋110との間のスペース(内蓋上側空間)と胴部105の内部スペース(内蓋下側空間)とで、薬剤収納容器100の内側に内蓋110で仕切られた少なくとも2つの収納部としてのスペース(空間)を形成する。
[第2の実施形態]
図4は本発明の第2の実施形態の薬剤収納容器の展開図を示している。
図4に示す第2の実施形態の薬剤収納容器100Bにおいて、図1の第1の実施形態と異なる点は、図1における蓋板106の差し込み片106aが左右両側にロック用突起を持つ両側ロックであったものを、図4では蓋板106の差し込み片106bとして左右のどちらか一方側にのみロック用突起を持つ片側ロックの差し込み片を用いる。
これにより、組立状態(図3と同様になる)において、蓋板106の差し込み片106bを正面板101の差し込み孔101aに差し込んでロックしだ後は、片側ロックの働きだけで、図1の場合に比べてアンロック(外し)易くなる結果、内蓋110と蓋板106の間の収納部(空間)に置かれた芳香剤等の薬剤の交換時等の作業を容易に行うことができる。つまり、ユーザーによる薬剤交換時に蓋板106を正面板101から外して蓋板106を開ける際に開け易くなり、芳香剤交換等の作業を効率的に行うことが可能となる。
加えて、(1)前記凸状部112の外周を形成するための切り込み線部分の上端部側に爪等の差し込み用の細孔101bを設けることにより、薬剤収納容器の組立前の状態で凸状部112が厚紙等の薄板材の裏側に曲がって入り込んでも、爪等で手前に引き出して元の状態に戻すことができるようにしたことと、(2)正面板101と内蓋110との境目の折り曲げ線(凸状部112の左右両側の点線部分)の左右両側の点線部分の中央部分に実線にて示す切り込み101cを設けて、容器組立時に正面板101に対する内蓋110の折り曲げを容易にするようにしたこと、の二点の改良をしている。
図5は本発明の第2の実施形態の薬剤収納容器の変形例を示す展開図である。
図5の変形例における薬剤収納容器100Cにおいて、図4の薬剤収納容器100Bと異なる点は、図4の背面板102における両側ロックの係合部102aを、図5では片側ロックの係合部102cに置き換えた構成としたものである。それ以外の構成は、図4と同様である。
このように背面板102における係合部102cを片側ロックのものとしたことにより、組立状態(図3と同様になる)において、内蓋110が正面板101の上縁から折り曲げ線を介して背面板102の内面と接するように内蓋110の切り込み110aに対して背面板102の係合部102cを差し込んでロックしだ後は、係合部102cの片側ロックの働きだけで、図1(又は図2)の場合に比べてアンロック(外し)易くなる結果、内蓋110で仕切られた胴部105の内部空間に置かれた除湿剤等の薬剤の交換等の作業を容易に行うことができる。つまり、ユーザーによる薬剤交換時に内蓋110を背面板102から外して内蓋110を開ける際に開け易くなり、除湿剤交換等の作業を効率的に行うことが可能となる。
図6は本発明の実施形態に係る薬剤収納容器に収納される除湿剤を収容した袋体の平面図を示している。
図6は、内部に塩化カルシウムからなる除湿剤を収納した袋体201であり、袋体201の少なくとも一部が透湿膜201aで形成されている。斜線部分201bは、袋体を形成する非透湿の材料と透湿性の透湿膜材料との異なった材質間での接着部分、及び、袋体201の一端部を封止する封止部分を示している。
図7は本発明の実施形態に係る薬剤収納容器に収納される芳香剤を収容した袋体(非通気性フィルム除去済み)の平面図を示している。図7は非通気性のイージーピール材を通気面から除去(開封)した使用状態での袋体を示している。
図7は、内部に芳香剤を収納した袋体202であり、袋体202の少なくとも一部が通気性膜202aで形成されており、使用前はこの通気性膜202aが非通気性のイージーピール材(図示略)で覆われている。斜線部分202bは袋体を封止するための封止部を示している。符号202cは非通気性のイージーピール材(図示略)を通気面から除去する際の開け口に相当する部分である。
図8及び図9は本発明の実施形態に係る薬剤収納容器を、梱包時(出荷前)に組み立て、かつ除湿剤の袋体及び芳香剤の袋体を配設し、薬剤収納容器全体を非通気性の販売用包装体で包装する工程を説明する図である。
図8は通気面に非通気性のイージーピール材を付着したままの芳香剤の袋体202’(出荷前では、非通気性のイージーピール材が芳香剤の通気面に貼着してある)と、除湿剤の袋体201とを配設した状態を示し、図9は図8の状態から蓋板106を背面側に折って、薬剤収納容器全体を非通気性の販売用包装体300で包装する状態を示している。
図8に示すように、薬剤収納容器100B(又は100C)に2種類の薬剤、例えば内蓋110の下側の収納部に除湿剤の袋体201を収納し、内蓋110の上側の収納部に芳香剤の袋体202’(但し通気面部分を未開封)を配設する。その後、図9に示すように、蓋板106を背面側に折った状態で非通気性の販売用包装体300で包装する。薬剤収納容器全体を非通気性の販売用包装体300で包装した状態で、工場から出荷されて、販売される。
次に、特定用途の薬剤を収容した袋体が予め収納された薬剤収納容器を、ユーザーが使用する際の使用方法について、図10を参照して説明する。
ユーザーが使用開始する時には、外袋としての非通気性の包装体300を開封すると、図8に示したように、薬剤収納容器100の内蓋下側の胴部105内にセットされている除湿剤入りの袋体201はその透湿膜を通して除湿可能な状態とされるが、芳香剤の入った袋体202’は芳香機能を発揮させるために非通気性のイージーピール材202dを剥がす必要がある。
そこで、図10(A)のように芳香剤の入った袋体202’を薬剤収納容器100の上部から一度取り出し、通気性膜202aを覆うイージーピール材202dを剥がして除去した後、図10(B)のように芳香可能な袋体202を再び内蓋110上側の収納部にセットし、その後に図10(C)のように蓋板106を背面側から前面側へ反転させて薬剤収納容器100を閉蓋して使用開始する。このとき、例えば図10(D)のように薬剤収納容器100を下駄箱400の隅などに設置して、下駄箱400内にこもった臭いをやさしい香りでさわやかにする。
上記の実施形態では、内蓋下側に形成される第1の収納部のほかに、背面板に連設されて上端側の開口を閉塞する蓋板と当該薬剤収納容器の内側に折り込まれる内蓋とで形成される第2の収納部が形成され、しかも背面板の上縁に連設された蓋板を開いた状態では、開口された間口部分は大きく開放されて、ユーザーが当該薬剤収納容器の内蓋上側に形成されている第2の収納部に対して薬剤をセットし易く使用開始時の使い勝手を向上させることができる。かつ、背面板の上縁に連設された蓋板の先端部分に例えばフック状の係合部を設けて、その係合部を正面板に設けた切り込みに引っ掛ける構成とすれば、蓋の浮き上がり等がなく空隙を生じにくく且つ蓋が閉めやすい構造とすることは容易である。
また、正面板の上縁から折り曲げ線を介して薬剤収納容器の内側に折り込まれ、背面板の内面と接するように形成した内蓋を薬剤収納容器の内側上部に設けることにより、内蓋で仕切られた上側にも少なくとも1つの収納部を形成することができると共に、内蓋が正面板から背面板に対して突っ張り棒のように働くので、蓋板の開閉や、薬剤の投入に対しても、耐圧力に優れた潰れにくい構造を実現することができる。
さらに、ラウンド型の蓋を採用することにより、特許文献1に記載の薬剤容器のような通常の蓋板であれば折れ線が複数できるが、折れ線は1つで済むため、使用者が蓋板を折らずに使用開始できるので、閉蓋しやすく使用開始時の使い勝手が向上する。
使用開始後、内部に収納された薬剤は、通気部108を通じて周囲空間に対して薬効を付与する。
なお、蓋板106を上にして立てて使用するほか、使用場所のスペースに応じて、横に寝かせて設置することも可能である。
例えば、図10の使用方法に示したように、下駄箱等の高さの低い収納スペースに対しては、寝かせた状態で芳香剤の収納された上側の収納部を手前に来るように設置すれば、スペースを有効に活用でき、かつ芳香剤による薬効を感じやすい。
なお、図1乃至図10では、蓋板106及び正面板101に通気部108を設けているが、これに限定されず、胴部105、蓋板106及び底板107の少なくともいずれか1箇所に1以上の通気部108を設ければよい。
[第3の実施形態]
図11は本発明の第3の実施形態の薬剤収納容器の展開図を示している。
図1及び図2、又は、図4及び図5では、背面板102の下側に残量確認用の確認窓111を設けているが、これに限定されない。胴部105の一部、例えば、図11に示すように正面板101の下側に確認窓111を設けた構成としてもよい。
以上の実施形態の説明では、蓋板106としてラウンド型の蓋を採用し、左右側板103,104の上端部分を円弧状に形成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。
[第4の実施形態]
図12は本発明の第4の実施形態の薬剤収納容器の組立図を示している。
図12に示す薬剤収納容器100Eでは、蓋板106として追加の折り曲げ線106eで直角に折り曲げて閉蓋可能とし、左右側板103,104の上端部分の角を直角に形成した場合した場合にも適用することができる。
図12の場合、図1乃至図11の場合のように内蓋110を背面板102の内面に対して傾斜させずに、背面板102の内面に対してほぼ直角に交わるようにして、内蓋110を底板107とほぼ平行な角度となるように構成してもよい。さらに、左右側板103,104の形状は図1乃至図11で示したままとし、蓋板106のみを追加の折り曲げ線106eで直角に折り曲げて閉蓋するように構成してもよい。
[実施例]
以下、具体的な実施例により、この発明をより詳細に説明するが、この発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1として、コートボール350g/m2を材料とし、組み立て後の寸法がW150×D30×H105mmとなるように図1に示す形状にプレス機を用いて型抜きし、薬剤収納容器を組み立てた。
この薬剤収納容器の内蓋下側の収納部に、片面がONY15μm//LLDPE50μmフィルム、他面が透湿膜からなる袋体に塩化カルシウム及びゲル化剤を封入した除湿剤を収納した。
また、片面がPET12μm//CPP25μmからなるフィルム、他面が通気性膜とこの通気性膜を剥離可能に覆う印/PET12μm//VM-PET12μm//HS-OPP30μmイージーピール材からなる袋体に香料を含浸させた珪酸カルシウムを封入した芳香剤を、イージーピール材を剥離した後、薬剤収納容器の内蓋上側の収納部に収納した。
以上述べた実施形態によれば、簡単でかつ潰れにくい構造を有し、複数の収納部に仕切ることができ、かつ薬剤をセットしやすく使用開始時の使い勝手を向上させた薬剤収納容器を実現することができる。
100,100A,100B,100C,100D,100E…薬剤収納容器、101…正面板、101a…差し込み孔、102…背面板、102a…係合部、103…左側板、104…右側板、105…胴部、106…蓋板、106a…差し込み片、107…底板、107a,107b…底板形成片、108…通気部、109…接着片、110…内蓋、110a…切り込み、111…残量の確認窓、112…凸状部、201…除湿剤を含む袋体、202,202’…芳香剤を含む袋体、300…販売用包装体。

Claims (6)

  1. 正面板、背面板、左右側板を備えた両端が開口した筒状の胴部と、該胴部の上下の開口端縁それぞれに連設された蓋板及び底板より構成され、前記胴部、蓋板及び底板の少なくともいずれか1つに通気部を有し、内部に周囲空間に対して薬効を有する薬剤を収納する薬剤収納容器であって、
    前記正面板は前記背面板より短く形成され、前記背面板の上縁に前記蓋板が連設され、該蓋板によって上端側の開口が閉塞可能とされ、
    前記正面板の上縁に連設して内蓋が形成され、該内蓋は前記正面板の上縁から折り曲げ線を介して前記背面板の内面と接するように当該薬剤収納容器の内側に折り込まれ、
    前記蓋板と前記内蓋と前記胴部とで、当該薬剤収納容器の内側に前記内蓋で上下に仕切られた少なくとも2つの収納部を形成することを特徴とする薬剤収納容器。
  2. 前記背面板の上縁から連設された前記蓋板は湾曲状態で上端側の前記開口を閉塞可能であることを特徴とする請求項1に記載の薬剤収納容器。
  3. 前記内蓋および前記背面板のいずれか一方に係合部を形成するとともに、他方に該係合部を挿入可能な切り込みを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の薬剤収納容器。
  4. 前記正面板の上縁に少なくとも一つの凸状部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の薬剤収納容器。
  5. 前記凸状部は前記内蓋に予め設けた切り込みを用いて形成されることを特徴とする請求項4に記載の薬剤収納容器。
  6. 前記胴部の一部に薬剤の残量を確認するための確認窓を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の薬剤収納容器。
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