JP2021113083A - 包装容器および包装容器の使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 素材として紙を用いた場合であっても、良好な通気性を確保することが可能な包装容器および包装容器の使用方法を提供する。【解決手段】 互いに対向する一対の前面板2a、背面板2bの間に収容部を有する包装容器1であって、前面板2a、背面板2bは、間欠的な切込みで周囲が囲まれ、天地方向に亘って1つだけ配置された大開口用窓部21a、21bと、天地方向に亘って複数配置された小開口用窓部22a〜24a、22b〜24b、を有する。【選択図】 図4

Description

本発明は、内容物を収容するための包装容器、および包装容器の使用方法に関し、特に環境に配慮した素材で形成された包装容器および包装容器の使用方法に関する。
従来、消臭剤、防虫剤、芳香剤等、臭いを除去したり、臭いや香りを発散したりすることを目的とする製品が販売されている。これらの製品は、適度な気密性と通気性を必要とするため、収容する容器は、加工が容易なプラスチック製であることが多い(特許文献1参照)。
特開平6−293357号公報
近年では、環境に配慮して、廃棄されるプラスチックを削減するため、包装容器についてもプラスチックの使用量を少なくすることが求められている。しかしながら、柔軟な加工が難しい紙製の容器では、通気性を制御することが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、素材として紙を用いた場合であっても、良好な通気性を確保することが可能な包装容器および包装容器の使用方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では、
互いに対向する一対の正面板の間に収容部を有する包装容器であって、
前記一対の正面板のうち少なくとも一方の正面板が、間欠的な切込みで周囲が囲まれた開口用窓部を有することを特徴とする包装容器を提供する。
また、本発明の包装容器は、
前記正面板は、複数の前記開口用窓部を有することを特徴とする。
また、本発明の包装容器は、
前記正面板は、複数の前記開口用窓部として、天地方向に亘って1つだけ配置された大開口用窓部と、天地方向に亘って複数配置され、前記大開口用窓部より面積が小さい小開口用窓部を有することを特徴とする。
また、本発明の包装容器は、
天面板と底面板を有し、前記天面板は、前記収容部に通じる開口を有することを特徴とする。
また、本発明の包装容器は、
一方の前記正面板と分離予定線を介して連接されており、前記天面板の外面側に重ねて配置された蓋板を有することを特徴とする。
また、本発明の包装容器は、
前記正面板と前記天面板、前記底面板との境界部は、前記正面板の側に凸の形状であることを特徴とする。
また、本発明の包装容器は、
前記正面板は、前記底面板の側に突出する支持片を有することを特徴とする。
また、本発明では、
互いに対向する一対の正面板と、互いに対向する天面板と底面板と、に囲まれた収容部を有する包装容器の使用方法であって、
前記包装容器は、
前記一対の正面板のうち少なくとも一方の正面板が、間欠的な切込みで周囲が囲まれた開口用窓部を有し、
前記一対の正面板のうち一方の正面板と分離予定線を介して連接され、前記天面板の外面側に重ねて配置された蓋板を有しており、
前記蓋板を前記分離予定線により前記正面板から分離して前記天面板の開口を表出させるとともに、前記開口用窓部の少なくとも一部を前記正面板から分離することを特徴とする包装容器の使用方法を提供する。
本発明によれば、素材として紙を用いた場合であっても、良好な通気性を確保することが可能な包装容器および包装容器の使用方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る包装容器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る包装容器の前面図および背面図である。 本発明の一実施形態に係る包装容器の上面図および下面図である。 本発明の一実施形態に係る包装容器の展開図である。 天部差込片10aを切込み15から外した状態を示す斜視図である。 蓋板3aを本体から分離した後、端部孔25aから指先を入れて、大開口用窓部21aを引っ張った状態を示す斜視図である。 大開口用窓部21aを分離した後、小開口用窓部22aの上部を押し込み、小開口用窓部22aに対応する開口を広げた状態を示す斜視図である。 大開口用窓部21a、大開口用窓部21bを分離し、小開口用窓部22a〜24a、小開口用窓部22b〜24bに対応する開口を広げた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
<包装容器の構成>
図1は本発明の一実施形態に係る包装容器の斜視図である。図2は本発明の一実施形態に係る包装容器の前面図および背面図である。図3は本発明の一実施形態に係る包装容器の上面図および下面図である。図3のうち、図3(a)は初期状態の上面図、図3(b)は蓋板を分離した状態の上面図、図3(c)は下面図である。図4は、本発明の一実施形態に係る包装容器の展開図である。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態に係る包装容器1は、前面板2a、背面板2b、側面板5a、側面板5b、蓋板3a、底面板4に囲まれた概ね直方体の箱型となっている。このうち、側面板5a、5bは互いに同一な矩形状である。図3(a)に示すように、天側では、蓋板3aが見える状態であるが、蓋板3aの内側(下方)に天面板3bが重ねられた状態となっている。また、底側では、底面外板4aと底面内板4bが重ねられて底面板4を形成している。
図2に示すように、前面板2a、背面板2bは、同一形状であり、側面板5a、5bと連接する側(図2における左右側)の縁は直線状であるが、蓋板3a、天面板3bと連接する側(図2における上側)の縁は下方に凸の曲線状であり、底面板4と連接する側(図2における下側)の縁は上方に凸の曲線状である。すなわち、前面板2a、背面板2bと天面板3b、底面板4との境界部は、前面板2a、背面板2bの側に凸の形状である。前面板2a、背面板2bにおいては、底面板4と連接する側(図2における下側)の縁が上方に凸の曲線状であるため、このままでは、下端が左右両端の2点だけになり、載置する際に不安定となる。そのため、前面板2aの下縁には支持片11a、背面板2bの下縁には支持片11b、がそれぞれ連接されている。すなわち、前面板2a、背面板2bは、それぞれ底面板4の側に突出する支持片11a、11bを有する。支持片11a、11bにより、天面板3bを上方に向けた状態で包装容器1を載置した際の安定性を高めている。
前面板2a、背面板2bは、大開口用窓部21と、3つの小開口用窓部22〜24を有し、通気を調整することが可能な面であり、収容部を構成する面のうち面積が最も大きい。本明細書では、説明の便宜上、前面板2a、背面板2bを区別して説明するが、どちらが前面であっても背面であってもよい。どちらも正面となり得る面であるため、以降、前面板2a、背面板2bを総称して正面板2と呼ぶ場合もある。前面板2a、背面板2bは、互いに対向する一対の正面板である。
図3に示すように、蓋板3a、天面板3b、底面外板4aは、同一形状であり、側面板5a、5bと連接する側(図2における左右側)の縁は直線状であるが、前面板2a、背面板2bと連接する側(図3における上側、下側)の縁は外方に凸の曲線状である。蓋板3a、底面板4の前面板2a、背面板2bと連接する縁が外方に凸の曲線状であるため、前面板2a、背面板2bが外方に凸状となり、立方体や直方体状の内容物だけでなく、側面が曲面状である内容物を収容し易くなる。
図2(a)に示すように、前面板2aには、1つの大開口用窓部21aと、3つの小開口用窓部22a、23a、24aが設けられている。また、図2(b)に示すように、背面板2bには、1つの大開口用窓部21bと、3つの小開口用窓部22b、23b、24bが設けられている。前面板2aの大開口用窓部21aと背面板2bの大開口用窓部21bは、互いに対向する位置に設けられており、互いに対称な形状である。本実施形態では、大開口用窓部21a、大開口用窓部21bは、四隅が円弧状ではあるが略矩形状である。また、前面板2aの小開口用窓部22a、23a、24aと、背面板2bの小開口用窓部22b、23b、24bも、それぞれ互いに対向する位置に設けられており、互いに対称な形状である。本実施形態では、小開口用窓部22a、小開口用窓部22bは、四隅が円弧状で、下辺が水平であり、側面板5aに近付くにつれて高さが大きくなる台形状である。また、小開口用窓部23a、小開口用窓部23bは、四隅が円弧状ではあるが略矩形状である。また、小開口用窓部24a、小開口用窓部24bは、四隅が円弧状で、上辺が水平であり、側面板5aに近付くにつれて高さが大きくなる台形状である。互いに対向する大開口用窓部、小開口用窓部は、同一の役割を果たすため、以降、大開口用窓部21aと大開口用窓部21bを総称して大開口用窓部21と呼び、小開口用窓部22a、23a、24aと小開口用窓部22b、23b、24bを総称して小開口用窓部22、23、24と呼ぶ場合がある。
大開口用窓部と小開口用窓部の“大”“小”関係は、相対的なものである。本実施形態では、図2、図4に示すように、大開口用窓部21は、各小開口用窓部22〜24の3倍以上の面積がある。そのため、大開口用窓部21より面積が小さい開口用窓部を小開口用窓部22〜24として定義している。小開口用窓部22〜24は、必ずしも面積が等しいわけではない。本実施形態では、図2、図4に示すように、小開口用窓部23は、小開口用窓部22、24より若干小さい。しかし、面積比で20%に満たない程度であるので、ここでは、小開口用窓部22〜24を、同等に小開口用窓部として扱う。実際に、2倍程度の面積比以内であれば、小開口用窓部として扱うことができる。
図2に示すように、一方の側面板5b側に大開口用窓部21、他方の側面板5a側に小開口用窓部22〜24が設けられているのは、内容物の特性に対応するためである。例えば、内容物が消臭剤である場合、その特性に応じて、大開口から広い範囲で空気に触れるべきものと、小開口から部分的に空気に触れるべきものがある。この場合、広い範囲で空気に触れるべきものを大開口用窓部21に対応した位置に収容し、部分的に空気に触れるべきものを小開口用窓部22〜24に対応した位置に収容する。
本実施形態に係る包装容器1は紙製であり、1枚のブランク(図4参照)から折加工、接着加工を行うことにより、作成される。大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24は、利用者が手作業で開口することが可能なように、切断予定線により囲まれている。図2に示すように、切断予定線は、切込み部と非切込み部が交互に配置された大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24それぞれの境界線である。したがって、大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24は、間欠的な切込み(切り込み部)で周囲が囲まれている。大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24は、非切り込み部により、前面板2a、背面板2bと連接されている。
大開口用窓部21の非切り込み部の長さは、大開口用窓部21の周囲に沿う方向に0.2〜0.5mm程度である。大開口用窓部21の切込み部の長さは、直線部分において12〜13mm程度であり、4隅においては円弧上部分を含む20mm程度である。非切り込み部は、大開口用窓部21の4辺に均等に配置されている。非切り込み部の長さが、切込み部の長さに比較して非常に短いため、大開口用窓部21に力を加えることにより、非切り込み部を容易に破断することができる。このため、手作業で容易に大開口用窓部21を分離し、前面板2a、背面板2bに開口を形成することができる。
前面板2aの大開口用窓部21aの左上端部には開口である端部孔25aが形成されており、背面板2bの大開口用窓部21bの右上端部には開口である端部孔25bが形成されている。端部孔25aと端部孔25bは互いに対向する位置に形成されている。すなわち、内容物を収容していない状態で、端部孔25aから真っすぐに覗くと、端部孔25bを通して反対側の外が見えることになる。端部孔25a、25bは、大開口用窓部21aや大開口用窓部21bを分離し易くするための開口である。利用者は、端部孔25a、25bに指を入れて引っ掛け、大開口用窓部21a、大開口用窓部21bを内側から外側に押すことにより、非切り込み部を容易に破断することができる。
小開口用窓部22〜24は、大開口用窓部21と異なり、必ずしも分離することを目的としていない。そのため、大開口用窓部21とは、切込み部と非切込み部の関係が異なっている。図2、図4に示すように、大開口用窓部21では、非切り込み部は、4辺に均等に配置されているが、小開口用窓部22〜24では、上辺には、非切り込み部が形成されておらず、左右辺には非切り込み部が1つずつ形成され、下辺には、非切り込み部が3箇所形成されている。上辺は、全て切り込み部であって、正面板2(前面板2a、背面板2b)の本体とは分離された状態になっている。左右辺の非切り込み部の長さは、大開口用窓部21と同様、小開口用窓部22〜24の周囲に沿う方向に0.2〜0.5mm程度である。下辺の非切り込み部の長さは、小開口用窓部22〜24の周囲に沿う方向に1.7〜2.3mm程度である。小開口用窓部22〜24の左右辺においては、非切り込み部の長さが、切込み部の長さに比較して非常に短いため、大開口用窓部21に力を加えることにより、非切り込み部を容易に破断することができる。一方、小開口用窓部22〜24の下辺においては、非切り込み部が比較的長いため、左右辺の非切り込み部に比べて破断し難い。
小開口用窓部22〜24は、このような構成であるため、小開口用窓部22〜24の上部を外側から押すと、左右辺の切り込み部が破断されて、そのまま内部に押し込まれる。通常の押し方では、下辺の非切り込み部は破断されずに残ったままとなる。下辺の非切り込み部は1.7〜2.3mm程度であるため、必要であれば、小開口用窓部22〜24を掴んで引っ張る力を加えることにより非切り込み部を破断し、小開口用窓部22〜24を分離することもできる。このような包装容器に収容された商品を購入した使用者は、小開口用窓部22〜24の上辺に、非切り込み部が形成されておらず、全て切り込まれているのを見て、自然に上部を押すことになる。すなわち、上辺が全て切り込まれた小開口用窓部22〜24の形状により、使用者が押す位置を誘導することができる。
図2、図4に示すように、前面板2a、背面板2bは、それぞれ天地方向に亘って1つだけ配置された大開口用窓部21a、21bと、天地方向に亘って複数配置された小開口用窓部22a〜24a、22b〜24bを有する。このように、天地方向に亘って重複して設けられない大開口用窓部21と、天地方向に亘って複数配置された小開口用窓部22〜24を有することにより、空けるべき開口の大きさや、位置を使用者が自分で調整することが可能となる。
また、図2(b)に示すように、背面板2bの上縁中央には、半円状の正面開口14bが形成されている。正面開口14bの上部には、上縁に沿った切込み15が形成されている。後述するように、切込み15は差込口であって、蓋板3aに連続する天部差込片10aが差し込まれている。正面開口14bは、この天部差込片10aに指先を当てるための開口であり、開封時には、正面開口14bから指先を入れて天部差込片10aを切込み15により形成された差込口から出すことになる。
図3は、本実施形態に係る包装容器の上面図および下面図である。このうち、図3(a)は、蓋板3aの分離前の包装容器1の上面図であり、図3(b)は、蓋板3aの分離後の包装容器1の上面図であり、図3(c)は、包装容器1の下面図である。図3(a)に示すように、初期状態では、天面板3bの上に蓋板3aが重ねられているため、上面から見ると蓋板3aが見える。この状態で、分離予定線13により蓋板3aを前面板2aから分離すると、図3(b)に示すように、天面板3bが現れる。天面板3bには、収容部に通じる開口である天面開口14aが形成されている。本実施形態では、天面開口14aは円形の貫通孔であり、全て同一の大きさで5つ形成されている。例えば、内容物が消臭剤である場合、使用時に、蓋板3aを切り取ることにより、天面開口14aが現れる。天面開口14aにより通気がなされ、外からの空気が入り込むため、消臭剤に触れた空気は消臭されることになる。
図4は、本実施形態に係る包装容器の展開図である。包装容器を作成するための包装シート1Aを示す図でもある。包装シート1Aは、包装容器を作成するためのブランクであり、本実施形態では紙製の包装用台紙である。包装シート1Aとして用いる紙としては、内容物の特性を考慮し、強度や耐久性も考慮して、任意のものを採用することができる。包装シート1Aは、ある程度の厚みを有していることが好ましいが、坪量は、200g/m2以上450g/m2以下、特に300g/m2以上400g/m2以下であることが好ましい。本実施形態では、坪量350g/m2のコート紙を採用している。
本実施形態では、図4における上下方向が紙の目に平行な方向である。図4に示すように、包装シート1Aにおいては、紙の目と交差する方向に側面板5a、前面板2a、側面板5b、背面板2b、糊代片12が連接されている。各板、各片の間では折加工が行われるため、本実施形態では、折予定線として押罫が形成されている。押罫の幅(厚)も任意に設定できるが、本実施形態では、0.70mmとしている。図4においては、折予定線を一点鎖線で示している。
また、図4に示すように、包装シート1Aにおいては、紙の目と平行な方向に天部差込片10a、蓋板3a、前面板2a、底面外板4a、底部差込片10bが連接されている。蓋板3aと前面板2aは、分離予定線13を介して連接されている。本実施形態では、分離予定線13として、切り込み部と非切り込み部が交互に配置されたミシン目が形成されている。その他の各板、各片の間では折加工が行われるため、本実施形態では、折予定線として押罫が形成されている。
前面板2a、底面外板4aの境界付近には、支持片11aを形成するための切込みが形成されている。この切込みは、上底の方が下底より長い台形における上底以外の3辺の切込みに相当する。この切込みの存在により、前面板2aと底面外板4aの間の折予定線で折加工が行われた際に、支持片11aは、前面板2aの面と平行に延びる片として、底面外板4aから分離される。前面板2a、背面板2bは、それぞれ底面板4の側に突出する支持片11a、11bを有することになる。
また、図4に示すように、包装シート1Aにおいては、紙の目と平行な方向に正面フラップ9、天面板3b、背面板2b、底面内板4bが連接されている。各板、各片の間では折加工が行われるため、本実施形態では、折予定線として押罫が形成されている。天面板3b、背面板2bの間には、折予定線に沿って切込み15が形成されている。この切込み15は、天部差込片10aを差し込むための天部用差込口として機能する。
背面板2b、底面内板4bの境界付近には、前面板2a、底面外板4aの境界付近の支持片11aと同様な支持片11bを形成するための切込みが形成されている。この切込みは、支持片11aを形成する切込みと同様、上底の方が下底より長い台形における上底以外の3辺の切込みに相当する。この切込みの存在により、背面板2bと底面内板4bの間の折予定線で折加工が行われた際に、支持片11bは、背面板2bの面と平行に延びる片として、底面内板4bから分離される。
側面板5aには、底フラップ7a、天フラップ8aが連接されており、側面板5bには、底フラップ7b、天フラップ8bが連接されている。これらの連接部分では折加工が行われるため、本実施形態では、折予定線として押罫が形成されている。図4に示した包装シート1Aには、組み立てて包装容器1とした際に外面側となる面に、商品の情報や包装容器の使用方法の説明等、任意の情報を印刷しておくことができる。
<包装容器の製造>
包装容器の製造の際には、厚紙に対して、分離予定線、切断予定線(境界線)、折予定線等の加工を行った後、抜き加工を行うことにより、ブランクの形状に打ち抜く。これにより、図4に示したような包装シート1Aが得られる。次に、図4に示したような包装シート1Aに対して各折予定線で適宜折加工を行う。また、糊代片12には接着剤を塗布し、この接着剤により側面板5aと接着して筒状体を形成する。そして、底側(図4における下側)において、底面外板4aで底面内板4bを覆うようにして、底部差込片10bを、支持片11bを囲む切込みで形成された差込口に挿入する。底面外板4aと底面内板4bを重ねて底面板4が形成された状態で、収容物を天側の開口から挿入して収容する。その後、天側(図4における上側)においては、正面フラップ9が前面板2aの内面に当たるようにして収容し、蓋板3aで天面板3bを覆うようにして天部差込片10aを切込み15に挿入する。これにより、内容物が収容された包装容器1が完成する。包装容器1には、さらにシュリンク包装を行って全体を覆うことができる。この場合、シュリンク包装自体に印刷を行ってもよい。上述のように、包装容器1の外面に直接印刷がなされている場合には、シュリンク包装を透明とすることが好ましい。
<内容物>
内容物としては、食品、非食品のいずれであるかを問わず、任意のものを収容することができる。また、内容物として、固体状、液体状、粉体状、粒体状、ゲル状等のものを収容することができるが、液体状、粉体状、粒体状、ゲル状等の場合、別途個包装されていることが必要である。本実施形態に係る包装容器は、通気を制御することができる点が特徴の1つであるため、内容物としては、粉体状、粒体状、ゲル状の内容物が通気可能に個包装されたものか、固体状のものが好ましい。
一例として消臭剤の場合、大開口用窓部21aと大開口用窓部21bに挟まれた領域には、消臭ゲルを収容した成形容器を収容する。成形容器の上部は、フィルムで封がされており、使用時には、この封を剥がして消臭ゲルを露出させる。消臭ゲルは、大開口から広い範囲で空気に触れる方が、消臭効果が高いためである。また、小開口用窓部22a〜24aと小開口用窓部22b〜24bに挟まれた領域には、活性炭を収容した紙ピロー袋を収容する。紙ピロー袋は、その紙繊維の間から通気が可能である。活性炭は、小開口から部分的に空気に触れる方が、消臭効果が高いためである。
<使用方法>
次に、図1に示したような包装容器1の使用方法について説明する。まず、シュリンク包装がなされている場合には、シュリンク包装を破って包装容器1を取り出す。次に、包装容器1の天面側において、背面板2bの上端中央部に形成された正面開口14bから指先を入れて、天部差込片10aを上方にずらして、切込み15から外す。図5は、天部差込片10aを切込み15から外した状態を示す斜視図である。図5においては、天部差込片10aを切込み15から外した後、さらに蓋板3aを立てた状態を示している。なお、図1が前面側から見た斜視図であるのに対して、図5は、背面側から見た斜視図である。そのため、図5では、手前側に背面板2bが位置している。天部差込片10aを切込み15から外して、蓋板3aを立てると、複数の天面開口14aを有する天面板3bが表出する。
次に、図5に示した状態において、包装容器1の本体側を抑えて、蓋板3aを掴み、分離予定線13を切断する。これにより、蓋板3aが本体から分離される。蓋板3aが本体から分離されると、天面板3bは表出したままの状態となる。このため、複数の天面開口14aから空気が出入り可能となる。内容物として消臭剤が収容されている場合は、消臭が進むことになる。
この状態で、さらに、前面板2aに形成された端部孔25aから指先を入れて、大開口用窓部21aを外側に引っ張る。図6は、蓋板3aを本体から分離した後、端部孔25aから指先を入れて、大開口用窓部21aを引っ張った状態を示す斜視図である。なお、図6は、図1と同様、前面側から見た斜視図である。そのため、図6では、手前側に前面板2aが位置している。図6に示した状態から、さらに大開口用窓部21aを引っ張って分離し、前面板2aに大きな開口を形成する。
そして、さらに前面板2aの各小開口用窓部22a〜24aの上部を押し込む。これにより、3つの小開口が広がる。図7は、大開口用窓部21aを分離した後、小開口用窓部22aの上部を押し込み、小開口用窓部22aに対応する開口を広げた状態を示す斜視図である。図7は、図1、図6と同様、前面側から見た斜視図である。そのため、図7では、手前側に前面板2aが位置している。
さらに、小開口用窓部22a〜24aの上部を押し込み、対応する小開口を広げる。同様に、背面板2bの側においても、前面板2a側と同様にして、背面板2bに形成された端部孔25bから指先を入れて、大開口用窓部21bを外側に引っ張って分離する。そして、さらに背面板2bの各小開口用窓部22b〜24bの上部を押し込み、3つの小開口を広げる。
図8は、大開口用窓部21a、大開口用窓部21bを分離し、小開口用窓部22a〜24a、小開口用窓部22b〜24bに対応する開口を広げた状態を示す斜視図である。図8は、図1、図6、図7と同様、前面側から見た斜視図である。そのため、図8では、手前側に前面板2aが位置している。図8においては、包装容器1の構造を明確にするため、内容物を収容していない空の状態を示している。
図8に示すように、大開口用窓部21a、大開口用窓部21bに対応する大開口と、小開口用窓部22a〜24a、小開口用窓部22b〜24bに対応する小開口が形成され、天面板3bに複数の天面開口14aが形成された状態で、例えば冷蔵庫の中などの消臭すべき場所に載置する。すると、各開口から空気が流入し、包装容器1に内部の消臭剤により空気が消臭される。
なお、上記使用方法においては、先に、蓋板3aを分離して天面板を表出させ、後で、大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24を分離して前面板2a、背面板2bに開口を形成するようにしたが、先に、大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24を分離して前面板2a、背面板2bに開口を形成し、後で、蓋板3aを分離して天面板を表出させるようにしてもよい。また、大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24のいくつかを先に分離した後、蓋板3aを分離して天面板を表出させ、さらに、残っている大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24を分離して前面板2a、背面板2bに開口を形成するようにしてもよい。また、大開口用窓部21、小開口用窓部22〜24は、必ずしも全てを分離せず、一部のみ分離するようにしてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、各正面板(前面板、背面板)に、3つの小開口用窓部を形成するようにしたが、数は任意であり、1つまたは2つ形成してもよいし、4つ以上形成してもよい。
また、上記実施形態では、正面板(前面板、背面板)に形成する開口用窓部として、相対的に大きい大開口用窓部と、大開口用窓部より小さい小開口用窓部を形成するようにしたが、特に大きさの区別をすることなく、略同じ面積の開口用窓部を複数設けるようにしてもよい。また、各正面板(前面板、背面板)に、面積の大小に関わらず開口用窓部を1つだけ設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、一方の正面板と他方の正面板(前面板と背面板)に、互いに同数かつ同形状の大開口用窓部と小開口用窓部を形成するようにしたが、一方の正面板と他方の正面板において、大開口用窓部と小開口用窓部の数や形状を異ならせるようにしてもよい。また、いずれか一方の正面板(前面板、背面板)にのみ開口用窓部を形成し、他方の正面板(前面板、背面板)には、開口用窓部を形成しないようにしてもよい。全体として、正面板(前面板と背面板)に形成する開口用窓部の形状や数、両方の正面板に形成するか、一方の正面板だけに形成するかについては、例えば消臭剤等の内容物の特性、効力、持続期間等に応じて適宜変更することが可能である。
また、上記実施形態では、正面板(前面板、背面板)の下方に連続するようにして、支持片を形成するようにしたが、必ずしも支持片を設ける必要はない。支持片を設けない場合は、支持片を設けた場合よりも安定性は低くなるが、両側面の下端と接する境界部により、自立させることができる。
また、上記実施形態では、天面板、底面板との正面板の境界部を、正面板の側に凸の形状、すなわち天面板、底面板の側から凸の形状としたため、載置時の安定性のために支持片を設けるようにしたが、天面板、底面板との正面板の境界部を直線状としてもよい。この場合、天面板、底面板との正面板はいずれも略矩形状となる。天面板、底面板との正面板がいずれも矩形状である場合、底面板で安定して載置できるため、支持片は不要となる。
1・・・包装容器
1A・・・包装シート
2a・・・前面板(正面板)
2b・・・背面板(正面板)
3a・・・蓋板
3b・・・天面板
4a・・・底面外板
4b・・・底面内板
5a、5b・・・側面板
7a、7b・・・底フラップ
8a、8b・・・天フラップ
9・・・正面フラップ
10a・・・天部差込片
10b・・・底部差込片
11a、11b・・・支持片
12・・・糊代片
13・・・分離予定線
14a・・・天面開口
14b・・・正面開口
15・・・切込み(天部用差込口)
21a、21b・・・大開口用窓部
22a、22b・・・小開口用窓部
23a、23b・・・小開口用窓部
24a、24b・・・小開口用窓部
25a、25b・・・端部孔

Claims (8)

  1. 互いに対向する一対の正面板の間に収容部を有する包装容器であって、
    前記一対の正面板のうち少なくとも一方の正面板が、間欠的な切込みで周囲が囲まれた開口用窓部を有することを特徴とする包装容器。
  2. 前記正面板は、複数の前記開口用窓部を有することを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記正面板は、複数の前記開口用窓部として、天地方向に亘って1つだけ配置された大開口用窓部と、天地方向に亘って複数配置され、前記大開口用窓部より面積が小さい小開口用窓部を有することを特徴とする請求項2に記載の包装容器。
  4. 天面板と底面板を有し、前記天面板は、前記収容部に通じる開口を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装容器。
  5. 一方の前記正面板と分離予定線を介して連接されており、前記天面板の外面側に重ねて配置された蓋板を有することを特徴とする請求項4に記載の包装容器。
  6. 前記正面板と前記天面板、前記底面板との境界部は、前記正面板の側に凸の形状であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の包装容器。
  7. 前記正面板は、前記底面板の側に突出する支持片を有することを特徴とする請求項6に記載の包装容器。
  8. 互いに対向する一対の正面板と、互いに対向する天面板と底面板と、に囲まれた収容部を有する包装容器の使用方法であって、
    前記包装容器は、
    前記一対の正面板のうち少なくとも一方の正面板が、間欠的な切込みで周囲が囲まれた開口用窓部を有し、
    前記一対の正面板のうち一方の正面板と分離予定線を介して連接され、前記天面板の外面側に重ねて配置された蓋板を有しており、
    前記蓋板を前記分離予定線により前記正面板から分離して前記天面板の開口を表出させるとともに、前記開口用窓部の少なくとも一部を前記正面板から分離することを特徴とする包装容器の使用方法。
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