JP2014127440A - 工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ、およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な製造工程で製造することができ、かつイオン伝導性も高く、膜強度とのバランスに優れるリチウムイオン二次電池用セパレータを提供する。
【解決手段】本発明の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータは、工程フィルムと、該工程フィルム上に形成され、耐熱性樹脂と無機繊維状物とを含有し、前記無機繊維状物が前記耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータは、工程フィルムと、該工程フィルム上に形成され、耐熱性樹脂と無機繊維状物とを含有し、前記無機繊維状物が前記耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する。
【選択図】なし
Description
本発明は、多孔質膜が工程フィルム上に形成されてなる工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ、およびその製造方法に関する。
リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高いという特徴から携帯機器の電源として広く用いられている。近年、携帯機器の小型化・軽量化および高性能化に伴い、リチウムイオン二次電池の高性能化および安全性向上の要請が高まっている。また、リチウムイオン二次電池は、電気自動車や家庭用蓄電システムなど大型サイズでの用途へも広がりを見せている。
リチウムイオン二次電池は、正極と負極の間にセパレータが設けられて構成される。セパレータとしては、延伸により形成されたポリオレフィン系樹脂の多孔質膜が一般的に使用されている。しかし、ポリオレフィン系樹脂の多孔質膜は、電池内が高温になった際に収縮を起こし、短絡が生じたりするので、近年、ポリオレフィン系樹脂に代わる種々のセパレータが検討されつつある。
例えば、特許文献1に開示されるように、耐熱温度が150℃以上の耐熱性微粒子とバインダとを含有する多孔質膜を、単層のセラミックセパレータとして、離型性を有するライナー上に形成されてなるライナー付き多孔質膜が知られている。
また、有機繊維やガラス繊維等で構成される不織布、若しくはガラス繊維で構成されるガラスクロスからなる単層セパレータや、ガラス繊維若しくはセラミックス繊維で構成される無機多孔質材料の上に、耐熱性樹脂材料を被覆してなる多層構造のセパレータも検討されている(特許文献2〜4参照)。
例えば、特許文献1に開示されるように、耐熱温度が150℃以上の耐熱性微粒子とバインダとを含有する多孔質膜を、単層のセラミックセパレータとして、離型性を有するライナー上に形成されてなるライナー付き多孔質膜が知られている。
また、有機繊維やガラス繊維等で構成される不織布、若しくはガラス繊維で構成されるガラスクロスからなる単層セパレータや、ガラス繊維若しくはセラミックス繊維で構成される無機多孔質材料の上に、耐熱性樹脂材料を被覆してなる多層構造のセパレータも検討されている(特許文献2〜4参照)。
特許文献1に記載されたセパレータは、微粒子を使用することで短絡を防止しやすくなるとともに、多孔質膜を工程フィルム上に単層のセパレータとして形成することにより、比較的製造工程を簡略化することが可能になる。しかし、微粒子を用いた多孔質膜では、膜強度とイオン伝導性の両立が難しく、イオン伝導性を高めようとすると膜強度が低下し、膜として維持することが難しくなるという問題がある。また、微粒子を主成分として含有するため、成膜乾燥時に微粒子が密に詰まりやすく空隙を形成しにくいため、高いイオン伝導性を得にくいという問題がある。
また、特許文献2、3に記載される不織布やガラスクロスのセパレータは、屈曲させると破損しやすいという問題がある。一方で、特許文献4のように、多孔質材料に耐熱性樹脂材料を被覆してなる多層構造のセパレータは、製造方法が複雑になり製造コストが高くなるという問題がある。
また、特許文献2、3に記載される不織布やガラスクロスのセパレータは、屈曲させると破損しやすいという問題がある。一方で、特許文献4のように、多孔質材料に耐熱性樹脂材料を被覆してなる多層構造のセパレータは、製造方法が複雑になり製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、簡単な製造工程で製造することができ、かつイオン伝導性が高く、膜強度とのバランスに優れるリチウムイオン二次電池用セパレータを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、単層構造のセパレータであっても、無機繊維状物を耐熱性樹脂で結着してなる多孔質膜であれば、セパレータのイオン伝導性を高く、膜強度とのバランスに優れるセパレータを工程フィルム上で製造できることを見出し、以下の本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(10)を提供する。
(1)工程フィルムと、該工程フィルム上に形成され、耐熱性樹脂と無機繊維状物とを含有し、前記無機繊維状物が前記耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する、工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(2)前記無機繊維状物の平均繊維長が20μm以上500μm以下である上記(1)に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(3)前記無機繊維状物の平均繊維径が0.1μm以上10μm以下である上記(1)又は(2)に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(4)前記多孔質膜中の無機繊維状物が40体積%以上85体積%以下である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(5)前記無機繊維状物がガラス繊維からなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(6)前記耐熱性樹脂の重量平均分子量が100,000以上2,000,000以下である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(7)前記耐熱性樹脂がフッ素系樹脂である上記(1)〜(6)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(8)前記フッ素系樹脂がポリフッ化ビニリデンである上記(7)に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(9)前記多孔質膜の透気度が200sec以下である上記(1)〜(8)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(10)工程フィルムと、該工程フィルム上に形成された単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する、工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータの製造方法であって、無機繊維状物と耐熱性樹脂とを含有する多孔質膜形成用組成物を、工程フィルム上に塗布し、乾燥して、単層構造の多孔質膜を形成することを特徴とする工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータの製造方法。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(10)を提供する。
(1)工程フィルムと、該工程フィルム上に形成され、耐熱性樹脂と無機繊維状物とを含有し、前記無機繊維状物が前記耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する、工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(2)前記無機繊維状物の平均繊維長が20μm以上500μm以下である上記(1)に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(3)前記無機繊維状物の平均繊維径が0.1μm以上10μm以下である上記(1)又は(2)に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(4)前記多孔質膜中の無機繊維状物が40体積%以上85体積%以下である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(5)前記無機繊維状物がガラス繊維からなる上記(1)〜(4)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(6)前記耐熱性樹脂の重量平均分子量が100,000以上2,000,000以下である上記(1)〜(5)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(7)前記耐熱性樹脂がフッ素系樹脂である上記(1)〜(6)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(8)前記フッ素系樹脂がポリフッ化ビニリデンである上記(7)に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(9)前記多孔質膜の透気度が200sec以下である上記(1)〜(8)のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
(10)工程フィルムと、該工程フィルム上に形成された単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する、工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータの製造方法であって、無機繊維状物と耐熱性樹脂とを含有する多孔質膜形成用組成物を、工程フィルム上に塗布し、乾燥して、単層構造の多孔質膜を形成することを特徴とする工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータの製造方法。
本発明では、簡単な方法で製造することができ、かつイオン伝導性を高くしつつ、膜強度とのバランスに優れるリチウムイオン二次電池用セパレータを提供することができる。
以下、本発明の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ(以下、「工程フィルム付きセパレータ」と略す)、およびその製造方法について説明をする。
本発明の工程フィルム付きセパレータは、工程フィルムと、その工程フィルム上に形成される単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有するものであって、該多孔質膜は、多数の無機繊維状物と耐熱性樹脂とを含有し、多数の無機繊維状物が、耐熱性樹脂によって結着されてなるものである。
以下、工程フィルム付きセパレータの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
本発明の工程フィルム付きセパレータは、工程フィルムと、その工程フィルム上に形成される単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有するものであって、該多孔質膜は、多数の無機繊維状物と耐熱性樹脂とを含有し、多数の無機繊維状物が、耐熱性樹脂によって結着されてなるものである。
以下、工程フィルム付きセパレータの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
[多孔質膜]
<無機繊維状物>
無機繊維状物は、耐熱性樹脂の間に空隙を形成し、多孔質膜の透気度を小さくし、イオン導電性を高くすることを目的として用いられる。また、多孔質膜の膜強度を高くすることができるため、多孔質膜をロール状に巻き取った際や、屈曲させた場合にも、微粒子から形成されるものに比べて、破損しにくい多孔質膜を形成することができる。
無機繊維状物を構成する無機繊維としては、SiO2、Al2O3、ZrO2、MgO、CaOなどの酸化物を主成分とする繊維が挙げられ、より具体的にはガラス繊維、セラミックファイバー、アルミナ繊維、ムライト繊維、ウィスカーなどが挙げられるが、これらの中ではガラス繊維が好ましい。
<無機繊維状物>
無機繊維状物は、耐熱性樹脂の間に空隙を形成し、多孔質膜の透気度を小さくし、イオン導電性を高くすることを目的として用いられる。また、多孔質膜の膜強度を高くすることができるため、多孔質膜をロール状に巻き取った際や、屈曲させた場合にも、微粒子から形成されるものに比べて、破損しにくい多孔質膜を形成することができる。
無機繊維状物を構成する無機繊維としては、SiO2、Al2O3、ZrO2、MgO、CaOなどの酸化物を主成分とする繊維が挙げられ、より具体的にはガラス繊維、セラミックファイバー、アルミナ繊維、ムライト繊維、ウィスカーなどが挙げられるが、これらの中ではガラス繊維が好ましい。
無機繊維状物の平均繊維長は、20μm以上500μm以下であることが好ましい。平均繊維長を500μm以下とすることで、多孔質膜の空孔率が高くなり、それにより、透気度が小さくなって、イオン伝導性を良好にすることが可能になる。また、平均繊維長を20μm以上とすることで膜強度が向上するため、上記範囲とすることで、イオン伝導性と膜強度とのバランスに優れる多孔質膜を形成しやすくなる。
無機繊維状物の平均繊維長は、より好ましくは30μm以上500μm以下、特に好ましくは40μm以上200μm以下である。
無機繊維状物の平均繊維長は、より好ましくは30μm以上500μm以下、特に好ましくは40μm以上200μm以下である。
無機繊維状物の平均繊維径は、好ましくは0.1μm以上10μm以下、より好ましくは1μm以上7μm以下である。0.1μm以上とすることにより、無機繊維状物の強度を良好にして、多孔質膜形成用組成物の調製中等に、繊維が破断したりすることを防止する。また、10μm以下とすることで、多孔質膜をリチウムイオン二次電池用セパレータとして利用するのに適切な大きさとすることができる。
上記平均繊維長と、平均繊維径を有する無機繊維状物としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ガラス繊維等の無機繊維を切断や粉砕して得たショートカットファイバー等が使用される。
上記平均繊維長と、平均繊維径を有する無機繊維状物としては、特に限定されるわけではないが、例えば、ガラス繊維等の無機繊維を切断や粉砕して得たショートカットファイバー等が使用される。
また、多孔質膜中の無機繊維状物は40体積%以上85体積%以下が好ましい。多孔質膜における無機繊維状物を40体積%以上とすることにより、多孔質膜の空孔率を良好にしつつ、イオン伝導率も向上させることができる。また、85体積%以下とすることで、多孔質膜の膜強度が良好になる。
また、多孔質膜の膜強度と保ちつつ、イオン伝導性をより向上させるために、多孔質膜中の無機繊維状物は、より好ましくは60体積%以上80体積%以下、特に好ましくは65体積%以上75体積%以下である。
また、多孔質膜の膜強度と保ちつつ、イオン伝導性をより向上させるために、多孔質膜中の無機繊維状物は、より好ましくは60体積%以上80体積%以下、特に好ましくは65体積%以上75体積%以下である。
<耐熱性樹脂>
本発明では、多孔質膜に耐熱性樹脂を含有させることにより、多孔質膜に造膜性を付与することができ、前述の無機繊維状物が耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜が得られる。
耐熱性樹脂は、耐熱性および電気絶縁性を有し、化学的および電気化学的安定で、上記無機繊維状物を好適に結着することができるものであればよい。例えば、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、フッ素系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂などが挙げられる。これら耐熱性樹脂は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、リチウムイオン電池用のセパレータは、正極および負極と接するため、高い酸化還元耐性が必要とされる。したがって、高い酸化還元耐性を有し、セパレータ中の成分の副反応を防止するという点から、上記耐熱性樹脂は、電気化学的な安定性が高いという点からフッ素系樹脂であることが好ましい。フッ素系樹脂を使用したことにより、多孔質膜に高い耐久性や電気絶縁性を付与することができ、イオン伝導性を高まることができる。さらには、無機繊維状物を使用することと相俟って、多孔質膜に優れた耐熱性を付与することができる。
フッ素系樹脂としては、具体的には、特に制限されるものではないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)などが挙げられる。フッ素系樹脂としては、これらの中では、酸化還元耐性が高く、セパレータ中の成分が副反応を生じ難くなるという点から、ポリフッ化ビニリデンが好ましく使用される。またこれらのフッ素系樹脂は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明では、多孔質膜に耐熱性樹脂を含有させることにより、多孔質膜に造膜性を付与することができ、前述の無機繊維状物が耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜が得られる。
耐熱性樹脂は、耐熱性および電気絶縁性を有し、化学的および電気化学的安定で、上記無機繊維状物を好適に結着することができるものであればよい。例えば、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、フッ素系ゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂などが挙げられる。これら耐熱性樹脂は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、リチウムイオン電池用のセパレータは、正極および負極と接するため、高い酸化還元耐性が必要とされる。したがって、高い酸化還元耐性を有し、セパレータ中の成分の副反応を防止するという点から、上記耐熱性樹脂は、電気化学的な安定性が高いという点からフッ素系樹脂であることが好ましい。フッ素系樹脂を使用したことにより、多孔質膜に高い耐久性や電気絶縁性を付与することができ、イオン伝導性を高まることができる。さらには、無機繊維状物を使用することと相俟って、多孔質膜に優れた耐熱性を付与することができる。
フッ素系樹脂としては、具体的には、特に制限されるものではないが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)などが挙げられる。フッ素系樹脂としては、これらの中では、酸化還元耐性が高く、セパレータ中の成分が副反応を生じ難くなるという点から、ポリフッ化ビニリデンが好ましく使用される。またこれらのフッ素系樹脂は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
耐熱性樹脂の分子量としては重量平均分子量100,000以上2,000,000以下が好ましく、より好ましくは500,000以上1,500,000以下である。重量平均分子量を上記下限値以上とすることにより、多孔質膜の強度を良好にすることができ、例えば、負極にリチウムデンドライドが発生しても、そのリチウムデンドライドにより多孔質膜が破られることが防止され、短絡が生じにくくなる。また、上記上限値以下とすることにより、後述する多孔質膜形成用組成物の粘度を適切なものにでき、工程フィルムの上に多孔質膜形成用組成物を均一に塗布しやすくなる。
なお、本明細書において重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算値である。
なお、本明細書において重量平均分子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した標準ポリスチレン換算値である。
多孔質膜の膜厚は特に制限されないが、10μm以上30μm以下が好ましい。膜厚を10μm以上とすることで、多孔質膜の強度を十分なものとすることができる。また膜厚を30μm以下とすることで、イオン伝導パスを適切な長さとし、リチウムイオン二次電池の電池特性を良好にすることができる。
また、多孔質膜の透気度は、200sec以下となることが好ましく、10sec以上150sec以下となることがより好ましく、15sec以上50sec以下となるものが特に好ましい。透気度が200sec以下となると、空隙が比較的良好に形成され、イオン透過性が向上し、そのため、リチウムイオン二次電池の電流特性が優れたものとなる。また、透気度が10sec以上とすると、多孔質膜が脆弱となったりすることが防止され、工程フィルムから剥離する際に、多孔質膜に破断や形状変化が生じることが防止される。
なお、本発明における透気度は、JIS P 8117に準拠して測定し、厚み20μmにおける透気度に換算した数値である。
また、多孔質膜の透気度は、200sec以下となることが好ましく、10sec以上150sec以下となることがより好ましく、15sec以上50sec以下となるものが特に好ましい。透気度が200sec以下となると、空隙が比較的良好に形成され、イオン透過性が向上し、そのため、リチウムイオン二次電池の電流特性が優れたものとなる。また、透気度が10sec以上とすると、多孔質膜が脆弱となったりすることが防止され、工程フィルムから剥離する際に、多孔質膜に破断や形状変化が生じることが防止される。
なお、本発明における透気度は、JIS P 8117に準拠して測定し、厚み20μmにおける透気度に換算した数値である。
[工程フィルム]
工程フィルムは、単層構造の多孔質膜からなるセパレータを製造するためのフィルムであり、電池を製造するまでは、支持体としてセパレータを保持し、リチウムイオン電池を製造する際には、セパレータから剥離されるものである。工程フィルムは、セパレータを適切に剥離できるものであれば特に限定されない。例えば、基材フィルムをそのまま用いてもよく、また、基材フィルムの一方の面に剥離剤を塗布し剥離剤層を設けたものを用いてもよいが、多孔質膜を破断せず、容易に剥離する事ができるという点から、基材フィルムに剥離剤層を設けたものが好ましい。なお、工程フィルムが剥離剤層を有する場合、多孔質膜は、剥離剤層面上に形成される。
工程フィルムは、単層構造の多孔質膜からなるセパレータを製造するためのフィルムであり、電池を製造するまでは、支持体としてセパレータを保持し、リチウムイオン電池を製造する際には、セパレータから剥離されるものである。工程フィルムは、セパレータを適切に剥離できるものであれば特に限定されない。例えば、基材フィルムをそのまま用いてもよく、また、基材フィルムの一方の面に剥離剤を塗布し剥離剤層を設けたものを用いてもよいが、多孔質膜を破断せず、容易に剥離する事ができるという点から、基材フィルムに剥離剤層を設けたものが好ましい。なお、工程フィルムが剥離剤層を有する場合、多孔質膜は、剥離剤層面上に形成される。
工程フィルムの剥離剤層に使用される剥離剤としては、特に限定されないが、シリコーン樹脂系剥離剤、アルキド樹脂系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、フッ素系剥離剤、ポリエチレン等のオレフィン系剥離剤、イソプレン系樹脂等のゴム系剥離剤等が挙げられる。これらの中でも、セパレータを破断せず、容易に剥離する事ができるという点から、シリコーン樹脂系剥離剤またはアルキド樹脂系剥離剤が好ましい。
工程フィルムで使用される基材フィルムは、所定の乾燥温度に対して、軟化などによる実質的な寸法変化、化学的な組成変化が生じないものが使用される。基材フィルムとしては特に制限はなく、様々なものを使用することができる。例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリメチルペンテンなどのポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ酢酸ビニルフィルム、ポリイミドフィルムなどを挙げることができる。
工程フィルムの厚さは、特に限定されないが、例えば10〜200μm、好ましくは50〜150μmである。
工程フィルムで使用される基材フィルムは、所定の乾燥温度に対して、軟化などによる実質的な寸法変化、化学的な組成変化が生じないものが使用される。基材フィルムとしては特に制限はなく、様々なものを使用することができる。例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリメチルペンテンなどのポリオレフィンフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ酢酸ビニルフィルム、ポリイミドフィルムなどを挙げることができる。
工程フィルムの厚さは、特に限定されないが、例えば10〜200μm、好ましくは50〜150μmである。
[工程フィルム付きセパレータの製造方法]
本発明の工程フィルム付きセパレータは、無機繊維状物と、耐熱性樹脂とを含有する多孔質膜形成用組成物を、工程フィルム上に公知の方法で塗布し、所定の温度で乾燥し、単層構造の多孔質膜を形成することで製造することができる。このとき、乾燥温度は例えば120〜180℃、乾燥時間は例えば60〜300秒程度である。また、塗布方法としては、特に限定されないが、ディップコート、ダイコート、バーコート、ドクターブレード等が挙げられる。上記方法によれば、無機繊維状物が耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜を、簡単な方法で効率よく製造することができる。
本発明の工程フィルム付きセパレータは、無機繊維状物と、耐熱性樹脂とを含有する多孔質膜形成用組成物を、工程フィルム上に公知の方法で塗布し、所定の温度で乾燥し、単層構造の多孔質膜を形成することで製造することができる。このとき、乾燥温度は例えば120〜180℃、乾燥時間は例えば60〜300秒程度である。また、塗布方法としては、特に限定されないが、ディップコート、ダイコート、バーコート、ドクターブレード等が挙げられる。上記方法によれば、無機繊維状物が耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜を、簡単な方法で効率よく製造することができる。
多孔質膜形成用組成物は、無機繊維状物および耐熱性樹脂に加え、溶媒を含有し、溶媒に無機繊維状物を分散させるとともに、耐熱性樹脂を分散もしくは溶解させたものである。溶媒は、無機繊維状物を均一に分散させ、耐熱性樹脂を均一に分散もしくは溶解させることができるものであればよく、特に制限はなく様々なものを使用することができる。例えば、N-メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、トリエチルフォスフェート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられるが、好ましくはN-メチルピロリドン(NMP)を使用する。
多孔質膜形成用組成物の固形分濃度は特に制限されないが、20質量%以上60質量%以下が好ましい。固形分濃度を上記範囲内とすることで、多孔質膜形成用組成物の粘度が適切な値となり、所定の膜厚を得るための必要な塗布量を得ることができるとともに、多孔質膜形成用組成物を均一に塗布できるようになる。
本発明の工程フィルム付きセパレータを用いて、リチウムイオン二次電池に使用される積層電極体を得る方法は、特に限定されないが、例えば以下の方法が挙げられる。本発明の工程フィルム付きセパレータから工程フィルムを剥離し、得られた単層構造の多孔質膜からなるセパレータを、正極および負極で挟んで積層することで積層電極体が得られる。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって制限されるものではない。
本発明における各物性の測定方法は、以下のとおりである。
(1)リチウムイオン二次電池用セパレータの透気度
得られた工程フィルム付きセパレータから工程フィルムを剥離して得た、単層構造の多孔質膜からなるセパレータを、23℃、50%RHの条件下に24時間放置後、JIS P 8117に準拠して、直径6cmの範囲にて透気度を測定した。測定は旭精工株式会社製の王研式透気度・平滑度試験機(型番.KY6)を用いて行った。これをセパレータの厚さの測定値を元に、以下の式により20μm厚みに換算し、透気度とした。
透気度(sec)=測定透気度(sec)×20/セパレータ厚み
(2)ラミネート電池の初期充放電効率
ラミネート電池を製造後8時間静置し、電圧が4.2Vとなるまで0.2Cに相当する電流で定電流充電し、次いで、定電圧充電(4.2V)を1時間行った。その後、2.7Vとなるまで0.2CAで定電流放電を行い、充放電効率を測定した。測定は菊水電子工業株式会社製のPFX2011を用いて行った。
(3)ラミネート電池のレート特性
上記(2)で行った初期充放電処理後、電圧が4.2Vとなるまで0.2Cに相当する電流で定電流充電し、次いで、定電圧充電(4.2V)を1時間行った。その後、2.7Vとなるまで0.2CA(0.2Cに相当する電流)で定電流放電を行った。続いて、上記と同条件で充電を行った後、2.7Vとなるまで5.0CA(5.0Cに相当する電流)で定電流放電を行い、0.2CA(0.2Cに相当する電流)放電時に対する充放電効率の比を求め、レート特性とした。測定は菊水電子工業株式会社製PFX2211を用いて行った。
(1)リチウムイオン二次電池用セパレータの透気度
得られた工程フィルム付きセパレータから工程フィルムを剥離して得た、単層構造の多孔質膜からなるセパレータを、23℃、50%RHの条件下に24時間放置後、JIS P 8117に準拠して、直径6cmの範囲にて透気度を測定した。測定は旭精工株式会社製の王研式透気度・平滑度試験機(型番.KY6)を用いて行った。これをセパレータの厚さの測定値を元に、以下の式により20μm厚みに換算し、透気度とした。
透気度(sec)=測定透気度(sec)×20/セパレータ厚み
(2)ラミネート電池の初期充放電効率
ラミネート電池を製造後8時間静置し、電圧が4.2Vとなるまで0.2Cに相当する電流で定電流充電し、次いで、定電圧充電(4.2V)を1時間行った。その後、2.7Vとなるまで0.2CAで定電流放電を行い、充放電効率を測定した。測定は菊水電子工業株式会社製のPFX2011を用いて行った。
(3)ラミネート電池のレート特性
上記(2)で行った初期充放電処理後、電圧が4.2Vとなるまで0.2Cに相当する電流で定電流充電し、次いで、定電圧充電(4.2V)を1時間行った。その後、2.7Vとなるまで0.2CA(0.2Cに相当する電流)で定電流放電を行った。続いて、上記と同条件で充電を行った後、2.7Vとなるまで5.0CA(5.0Cに相当する電流)で定電流放電を行い、0.2CA(0.2Cに相当する電流)放電時に対する充放電効率の比を求め、レート特性とした。測定は菊水電子工業株式会社製PFX2211を用いて行った。
実施例1
無機繊維状物である密度2.07g/cm3、平均繊維長50μm、平均繊維径6μmのガラス繊維(セントラル硝子株式会社製、EFDE50−01)、および耐熱性樹脂である密度1.78g/cm3、重量平均分子量500,000のポリフッ化ビニリデンを、溶媒であるN−メチルピロリドンとともに、全固形分濃度が30重量%となり、かつ全固形分中(多孔質膜中)の無機繊維状物が70体積%となるように容器に入れ、メカニカルスターラーで2時間撹拌することで、均一に分散したスラリー状の多孔質膜形成用組成物を得た。
この多孔質膜形成用組成物を、一面が剥離処理された工程フィルムの剥離処理面に、乾燥後の膜厚が20μmとなるようにコンマコーターを用いて均一に塗工し、150℃で150秒間乾燥させ、単層構造の多孔質膜を形成し、工程フィルム付きセパレータを得た。
無機繊維状物である密度2.07g/cm3、平均繊維長50μm、平均繊維径6μmのガラス繊維(セントラル硝子株式会社製、EFDE50−01)、および耐熱性樹脂である密度1.78g/cm3、重量平均分子量500,000のポリフッ化ビニリデンを、溶媒であるN−メチルピロリドンとともに、全固形分濃度が30重量%となり、かつ全固形分中(多孔質膜中)の無機繊維状物が70体積%となるように容器に入れ、メカニカルスターラーで2時間撹拌することで、均一に分散したスラリー状の多孔質膜形成用組成物を得た。
この多孔質膜形成用組成物を、一面が剥離処理された工程フィルムの剥離処理面に、乾燥後の膜厚が20μmとなるようにコンマコーターを用いて均一に塗工し、150℃で150秒間乾燥させ、単層構造の多孔質膜を形成し、工程フィルム付きセパレータを得た。
次いで、工程フィルム付きセパレータから工程フィルムを剥離し、得られた単層構造の多孔質膜からなるセパレータを、活物質にLiCoO2、集電体にアルミニウム箔を用いた正極、および活物質に天然黒鉛、集電体に銅を用いた負極で挟んで、アルミラミネートフィルム外装材内に装填し、その後、電解液(エチレンカーボネートとジメチルカーボネートを1:1の重量比で混合した溶媒にLiPF6を1Mの濃度で溶解)を外装材内に注入し、封止することで理論容量45mAのラミネート電池を製造した。
実施例2
実施例1において、無機繊維状物を平均繊維長90μm、平均繊維径6μmのガラス繊維(セントラル硝子株式会社製、EFDE90−01)に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
実施例1において、無機繊維状物を平均繊維長90μm、平均繊維径6μmのガラス繊維(セントラル硝子株式会社製、EFDE90−01)に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
実施例3
実施例1において、全固形分中の無機繊維状物を60体積%に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
実施例1において、全固形分中の無機繊維状物を60体積%に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
実施例4
実施例3において、無機繊維状物を平均繊維長90μm、平均繊維径6μmのガラス繊維(セントラル硝子株式会社製、EFDE90−01)に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
実施例3において、無機繊維状物を平均繊維長90μm、平均繊維径6μmのガラス繊維(セントラル硝子株式会社製、EFDE90−01)に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
比較例1
実施例1において、無機繊維状物を、密度3.07g/cm3、平均粒径が0.5μmのベーマイト微粒子に変更し、全固形分中のベーマイト微粒子を70体積%に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
実施例1において、無機繊維状物を、密度3.07g/cm3、平均粒径が0.5μmのベーマイト微粒子に変更し、全固形分中のベーマイト微粒子を70体積%に変更した以外は、実施例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
比較例2
比較例1において、全固形分中のベーマイト微粒子を80体積%に変更した以外は、比較例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
比較例1において、全固形分中のベーマイト微粒子を80体積%に変更した以外は、比較例1と同様にして工程フィルム付きセパレータ、およびラミネート電池の製造を行った。
Claims (10)
- 工程フィルムと、該工程フィルム上に形成され、耐熱性樹脂と無機繊維状物とを含有し、前記無機繊維状物が前記耐熱性樹脂によって結着されてなる単層構造の多孔質膜からなるセパレータを有する、工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記無機繊維状物の平均繊維長が20μm以上500μm以下である請求項1に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記無機繊維状物の平均繊維径が0.1μm以上10μm以下である請求項1又は2に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記多孔質膜中の無機繊維状物が40体積%以上85体積%以下である請求項1〜3のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記無機繊維状物がガラス繊維からなる請求項1〜4のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記耐熱性樹脂の重量平均分子量が100,000以上2,000,000以下である請求項1〜5のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記耐熱性樹脂がフッ素系樹脂である請求項1〜6のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記フッ素系樹脂がポリフッ化ビニリデンである請求項7に記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 前記多孔質膜の透気度が200sec以下である請求項1〜8のいずれかに記載の工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ。
- 工程フィルムと、該工程フィルム上に形成されたセパレータを有する、工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータの製造方法であって、
無機繊維状物と耐熱性樹脂とを含有する多孔質膜形成用組成物を、工程フィルム上に塗布し、乾燥して、単層構造の多孔質膜からなるセパレータを形成することを特徴とする工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012285639A JP2014127440A (ja) | 2012-12-27 | 2012-12-27 | 工程フィルム付きリチウムイオン二次電池用セパレータ、およびその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113328205A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-08-31 | 安徽壹石通新能源材料有限公司 | 一种组合物、含有该组合物的电极及其应用 |
WO2024008222A1 (en) * | 2022-07-05 | 2024-01-11 | He3Da S.R.O. | Composite inorganic separator for lithium batteries having three-dimensional electrodes |
-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012285639A patent/JP2014127440A/ja active Pending
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CN113328205A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-08-31 | 安徽壹石通新能源材料有限公司 | 一种组合物、含有该组合物的电极及其应用 |
WO2024008222A1 (en) * | 2022-07-05 | 2024-01-11 | He3Da S.R.O. | Composite inorganic separator for lithium batteries having three-dimensional electrodes |
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